JP2002105644A - 薄膜成長方法および薄膜成長装置 - Google Patents

薄膜成長方法および薄膜成長装置

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JP2002105644A
JP2002105644A JP2000303219A JP2000303219A JP2002105644A JP 2002105644 A JP2002105644 A JP 2002105644A JP 2000303219 A JP2000303219 A JP 2000303219A JP 2000303219 A JP2000303219 A JP 2000303219A JP 2002105644 A JP2002105644 A JP 2002105644A
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inert gas
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Tsuneo Ito
統夫 伊藤
Junji Saito
淳史 齊藤
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Dowa Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】CVD法による基板上への薄膜製造に伴い、薄
膜成長装置内に付着するダストを短時間かつ安全に除去
し、併せて得られる薄膜の品質特性の向上を図る。 【構成】薄膜成長装置及び薄膜成長装置に生成するダス
ト除去装置21の両方を不活性ガスを満たした筐体内に
収め、薄膜成長装置内の生成ダスト除去の際は、不活性
ガス雰囲気下で薄膜成長装置の内部を開放しダスト除去
装置21を用いて生成ダストを除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVD法による薄
膜成長装置及び薄膜成長方法に係わり、特に、薄膜成長
の際に薄膜成長装置内に生成するダストの除去方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CVD法、とくにMO−CVD法を用い
た薄膜成長装置においては原料ガスを反応室に導入し基
板上に所望の薄膜を成長させる。この時、原料ガスとし
てAsH3やPH3等を用いると、薄膜成長後の反応室内
壁にはこれら原料ガスの分解により生成した砒素(以
下、「As」とする)やリン(以下、「P」とする)を
含有するダストが付着する。この付着ダストが剥落し
て、反応室内の雰囲気を汚染する、ガス排気口を塞いで
ガス流量制御に悪影響を与える等、健全な薄膜成長を阻
害する原因となることを防止するため1〜数バッチ毎に
反応室内のダストを除去する必要がある。そこで従来
は、薄膜成長完了後に反応室を開放し、専用の刷毛等を
用いてダストを除去していた。さらに大気と接触すると
発火のおそれのあるP系のダスト除去の場合では、水を
含ませた布等を用いて除去することが行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、基板上に薄膜
を成長させる反応室内は、微量な酸素や水分の混入があ
っても薄膜の品質特性に影響を与えるため、それらの混
入を極力抑える必要がある。そのため、反応室内を開放
し大気暴露した後、ダスト除去を実施し、再び次ロット
の薄膜成長を開始するためには、反応室内のガス置換、
反応室内残留ガス除去のためのベーキング、ダスト除去
作業、及びダスト除去後に実施する反応室内水分除去の
ための再ベーキング等で約12時間を要している。その
上、大気に曝された状態で手作業により反応室内壁に堆
積したダストを掻き落とす際には、ダストの付着により
不具合の生じ易い箇所に、あらかじめカバー等の処置を
施す必要があるうえ、作業中に化合物ガスが発生した
り、P系ダストの場合は衝撃により発熱反応することも
あり、慎重且つ長時間の作業を必要としていた。
【0004】また、上述した手作業の代わりに、湿式真
空集塵機や化合物ガスに対する除害装置付の集塵機を用
いることもできるが、導入コスト・除害材交換に伴うラ
ンニングコストが大きいことに加え、反応室内が大気に
曝されることによるダスト除去作業の長時間化や、ダス
ト除去作業後に反応室内に残留した微量の酸素や水分に
よる、薄膜の品質特性への懸念も残るものであった。
【0005】上記のような問題点を解決するために例え
ば特開平10−125609公報には薄膜成長装置内に
不活性ガスの噴射口を設け、不活性ガスの噴射によって
ダストを除去する方法が記載されている。しかしこれら
の方法では、原料ガスの種類によってはダストの除去が
充分には行われず、さらに、原料ガスの排気口や供給
口、及びそれらの周辺部分のダストは十分に除去され
ず、結局、数ロット毎に反応室を開放しダストを除去す
る必要があった。
【0006】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
べくなされたものであり、ダスト除去作業の時間短縮と
作業の安全性向上および製造される薄膜の品質特性の劣
化抑制を可能とする薄膜成長方法を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの第1の発明は、CVD法による薄膜成長装置及び前
記薄膜成長装置に生成するダストを除去するダスト除去
装置の両方を不活性ガスを満たした筐体内に収め、前記
薄膜成長装置にて所望の薄膜製造を実施後、前記薄膜成
長装置内の生成ダスト除去の際は、前記不活性ガス雰囲
気下で、前記薄膜成長装置内を開放し前記ダスト除去装
置を用いて生成ダストを除去することを特徴とする薄膜
成長方法である。
【0008】第2の発明は、筐体を開閉自在の蓋で仕切
り、一方に薄膜成長装置、他方にダスト除去装置を設置
し、前記薄膜成長装置内の生成ダスト除去の際は、前記
の蓋を開け、前記ダスト除去装置を用いて前記薄膜成長
装置内の生成ダストを除去し、他の時は前記の蓋を閉め
ておくことを特徴とする第1の発明に記載の薄膜成長方
法である。
【0009】第3の発明は、ダスト除去装置は真空集塵
機であることを特徴とする第1又は第2の発明に記載の
薄膜成長方法である。
【0010】第4の発明は、CVD法による薄膜成長装
置及び前記薄膜成長装置に生成するダストを除去するダ
スト除去装置の両方を不活性ガスを満たした筐体内に収
め、前記薄膜成長装置にて所望の薄膜製造を実施後、前
記薄膜成長装置内の生成ダスト除去の際は、前記不活性
ガス雰囲気下で、前記薄膜成長装置内を開放し前記ダス
ト除去装置を用いて生成ダストを除去することを特徴と
する薄膜成長装置である。
【0011】第5の発明は、筐体を開閉自在の蓋で仕切
り、一方に薄膜成長装置、他方にダスト除去装置を設置
し、前記薄膜成長装置内の生成ダスト除去の際は、前記
の蓋を開け、前記ダスト除去装置を用いて前記薄膜成長
装置内の生成ダストを除去し、他の時は前記の蓋を閉め
ておくことを特徴とする第4の発明に記載の薄膜成長装
置である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係わる薄膜成長
方法および装置の実施の形態を図面を用いて用いて説明
する。この実施の形態はCVD装置としてMO−CVD
装置を用いた例である。薄膜成長装置としてはMO−C
VD反応室を用い、薄膜成長装置とダスト除去装置とを
収める筐体としてはグローブボックスを用いた。
【0013】(実施例1)図1は本発明の実施例1で用
いた薄膜成長装置の概略図である。薄膜成長装置は、M
O−CVD法により所望の基板上に所望の薄膜を成長さ
せるMO−CVD反応室110(以下、「反応室」と記
載する)と、反応室内の生成ダストを除去する真空集塵
機21と、及びこれらMO−CVD反応室110と真空
集塵機21を不活性ガス中に保つ筐体31(以下「グロ
ーブボックス31」と記載する)とを構成要素とする。
【0014】グローブボックス31は不活性ガス導入ラ
イン32、不活性ガス排気ライン33、パスボックス3
4及びグローブ(図示しない)を有し、内部を不活性ガ
ス雰囲気に保つと同時に、この不活性ガス雰囲気を破る
ことなくパスボックス34を通じて外部と物品の出し入
れをすることができ、かつグローブを用いることでグロ
ーブボックス31内の設備の操作も可能である。通常、
グローブボックス31内は不活性ガス導入ライン32を
通じて導入された窒素又はアルゴン等の不活性ガスで満
たされている。実施例1ではグローブボックス31内に
反応室110と真空集塵機21を設置した。
【0015】反応室110には、反応室密閉用のシール
部131、ヒーター140、サセプタ150、及び原料
ガス供給ライン120、原料ガス排気ライン121、反
応室への不活性ガス導入ライン122が設けられてい
る。原料ガス供給ライン120、原料ガス排気ライン1
21及び反応室への不活性ガス導入ライン122はグロ
ーブボックス31の気密を破ることなく外部へ導出され
ている。
【0016】基板の上に薄膜成長させる薄膜製造の際
は、グローブボックス31に付属のパスボックス34を
介しグローブ(図示しない)を用いて基板をグローブボ
ックス31内に導入する。次に、昇降軸132を上昇さ
せて反応室110の操作口130をあけ、反応室110
内のサセプタ150に基板160を設置し、昇降軸13
2を下降させて操作口130を閉じ密閉用シール部13
1をシールする。
【0017】反応室110中ではサセプタ150に設置
された基板160がヒーター140によって所望の温度
に加熱される。基板160が所定の温度に達したら原料
ガス供給ライン120より反応室110へ原料ガスを供
給する。すると、基板160上に所望の薄膜が成長する
と同時に、反応室内壁111の全体、特に原料ガス排気
ライン121の排出口付近にダストが形成される。供給
された原料ガスは原料ガス排気ライン121を通って反
応室110から排出される。
【0018】基板160上の薄膜成長が完了したら原料
ガスの供給を止め、ヒーターを切る。基板160の冷却
が完了したら反応室への不活性ガス導入ライン122よ
り不活性ガスを反応室110へ導入する。次に、昇降軸
132を上昇させて反応室110の操作口130をあ
け、基板160を取り出してグローブボックス31に付
属のパスボックス34を介して外へ取り出す。
【0019】以上のような薄膜製造に伴い、1〜数ロッ
ト毎にグローブボックス31内に設置してある真空集塵
機21の吸引口22をグローブを用いて操作し、反応室
内壁111や排出口付近に堆積していたダストを周囲の
不活性ガスと伴に吸引除去する。吸引されたダストは真
空集塵機21内のフィルターに捕獲される、一方集塵機
21内へ吸引された不活性ガスは再びグローブボックス
31中へ排気される。
【0020】ここで用いる真空集塵機21は市販の通常
仕様のものが使用可能であるので、ダスト量・設置スペ
ース等により適宜選択すればよい、クリーンルーム仕様
のHEPAフィルター付のものを用いると真空集塵機排
気口からの微粉ダストの飛散を抑制できるので好まし
い。
【0021】基板160上への薄膜成長の製造ロット数
が重なり、真空集塵機21中のダストが溜まってきたら
グローブボックス31に付属のパスボックス34を介し
て、密封可能な容器(図示していない)をグローブボッ
クス31内に導入し、不活性ガス雰囲気のもとで真空集
塵機21内のダストを前記容器へ移し不活性ガス雰囲気
と伴に密封する。密封が完了した前記容器はグローブボ
ックス31に付属のパスボックス34を介して外へ取り
出し、適宜な方法で安全に処理する。
【0022】上記構成によれば、反応室110内のダス
ト除去の際、反応室内壁111が大気に曝されていない
ので、次ロットの薄膜製造に際して、反応室のベーキン
グは不要になるため、ダスト除去後直ちに次ロットの薄
膜の成長操作に入ることが出来る。
【0023】これに加えて上記構成によれば、反応室1
10から除去されたダストは一度も大気に接触すること
なく、不活性ガス雰囲気と伴に密封容器内に密封される
ので、前述した大気に接触したダストが原因となる発火
や反応ガス発生を回避することが出来る。
【0024】更に加えて、ダスト除去作業の度に、反応
室110内を大気に暴露することがなくなったため、前
記の効果以外にも、 1)製造される薄膜への酸素、水分の影響がなくなり品
質が安定した。 2)ダスト処理の際、後述するグローブボックスのシー
ルされた作業口の開閉が不要になりグローブボックスの
密閉性を向上できた。 等の効果を上げることが出来た。
【0025】因みに、前記の装置を用い、次の条件で薄
膜製造を実施した。 1.サセプタに直径約50mmのGaAs単結晶基板を設
置した。 2.ヒーター温度を750℃に設定した。 3.原料ガス供給ラインより原料ガスとして、0℃の恒
温槽中に保持したトリメチルガリウム中をキャリアガス
として通過させた水素ガス50ml/minと、22℃
の恒温槽中に保持したトリメチルアルミニウム中をキャ
リアガスとして通過させた水素ガス10〜50ml/m
inと、アルシンガス200ml/minと、水素ガス
とを混合し、全水素ガス流量を20L/minに調製し
た混合ガスを反応室110に導入した。 4.基板上へ膜厚、約10μmの薄膜を得て薄膜成長が
完了した。 5.薄膜成長した基板を取り出し、前記のダスト除去作
業を実施したところ約110gのダストが捕集された。 6.ダスト除去作業完了後に、次ロットの薄膜製造を同
条件で開始可能となった。 この結果、薄膜成長工程間でおこなう、ダスト除去作業
の所要時間は、従来の約12時間から10分間に短縮さ
れ、この結果、製造ライン全体の生産性は10%向上し
た。さらに、ダスト除去作業直後に成長させた製造ロッ
トの薄膜を用いて、PL(フォトルミネンス)強度測定
を波長700〜850nm測定バンドで行ったところ、
ピーク値の変化は見られず、本実施例におけるダスト除
去作業は、製造される薄膜の品質特性に影響与えないこ
とが判明した。
【0026】(実施例2)図2は本発明の実施例2で用
いた薄膜成長装置の概略図である。(図2において図1
と対応する部分には同一の符号を付して示す。)この実
施例はグローブボックス31をグローブボックス反応室
側37(以下「反応室側」とする)とグローブボックス
真空集塵機側38(以下「集塵機側」とする)とに分割
したものある。
【0027】反応室側37は実施例1に記載のグローブ
ボックス31と同様に不活性ガス導入ライン32、不活
性ガス排気ライン33、パスボックス34及びグローブ
(図示しない)を有し、内部を不活性ガス雰囲気に保つ
と同時に、この不活性ガス雰囲気を破ることなくパスボ
ックス34を通じて外部と物品の出し入れをすることが
でき、かつ反応室側37内の設備の操作も可能である。
通常、反応室側37内は不活性ガス導入ライン32を通
じて導入された窒素又はアルゴン等の不活性ガスで満た
されている。
【0028】集塵機側38は、真空集塵機21を収納し
内部を不活性ガス雰囲気に保ったまま移動可能な構成と
なっており、反応室側37と同様にグローブ(図示しな
い)を有している。内部を不活性ガス雰囲気に保つ手段
としては、反応室側37と同様に不活性ガス導入ライ
ン、不活性ガス排気ラインを設ける構成としても良い
し、反応室110を密閉した上で、反応室側37と一体
化した際に、反応室側37の不活性ガス導入ライン3
2、不活性ガス排気ライン33を用いて不活性ガス雰囲
気を保つ構成としても良い。反応室側37と真空集塵機
側38を一体化した際、両者は遮蔽蓋36の開閉によ
り、設備及び雰囲気の移動の接/断をおこなう。
【0029】反応室110及び基板への薄膜製造方法
は、実施例1と同様である。尚、基板への薄膜製造時は
遮蔽蓋36を閉鎖しておくことが好ましい。薄膜製造が
完了し基板がパスボックス34を介して外へ搬出された
後、遮蔽蓋36を開ける。この際、前述した方法により
真空集塵機側38の雰囲気を予め不活性ガスで保って置
くことが肝要である。ここで真空集塵機21の吸入口2
2を反応室側37へ引き込み、実施例1と同様に反応室
110内のダスト除去作業を実施する。ダスト除去作業
が完了したら、吸引口22を真空集塵機側38へ戻し、
遮蔽蓋36を閉鎖する。ここで、次ロットの薄膜製造が
開始可能となる。
【0030】このようにグローブボックスを反応室側3
7と集塵機側38に分割することで、捕集されたダスト
除去等の真空集塵機21のメンテナンス作業を反応室側
37と分離して実施出来るので、反応室側37への大気
混入の可能性を更に抑制できると共に、ダスト除去作業
時間の更なる短縮が可能となり、かつ反応室側37周辺
の省スペース化に伴う不活性ガスの使用量も削減できる
ので好ましい実施形態である。また、実施例2において
も実施例1と同様に、ダスト除去作業は、製造される薄
膜の品質特性に影響を与えないことが判明した。
【0031】(比較例)ここで比較のため、ダストの除
去方法として除害装置24付の集塵機23を用いた、従
来の薄膜成長措置の例を図3を用いて説明する。(図3
において図1と対応する部分には同一の符号を付して示
す。) 比較例においても反応室110を不活性ガス雰囲気中に
保つ筐体51はグローブボックスである(以下「グロー
ブボックス51」と記載する)。
【0032】グローブボックス51は前記実施例1、2
と同様に、不活性ガス導入ライン32、不活性ガス排気
ライン33、パスボックス34及びグローブ(図示しな
い)を有し、内部を不活性ガス雰囲気に保つと同時に、
この不活性ガス雰囲気を破ることなくパスボックス34
を通じて物品の出し入れをすることができ、かつグロー
ブボックス51内の設備の操作も可能である。
【0033】比較例において、グローブボックス51内
には反応室110のみが設置され、また壁面にダスト除
去作業用の作業口52が設けられている。そしてダスト
除去作業時以外のとき作業口52はシール材とビス止め
53により密閉されている。
【0034】反応室110の構造及び基板への薄膜製造
方法は、実施例1及び2と同様である。
【0035】ダストを吸引する真空集塵機23は、排気
部に除害設備24を有する特殊仕様のものである。
【0036】実施例1及び2と同様に基板160への薄
膜製造が完了したらパスボックス34を介して外へ搬出
する。次に、反応室110内へ原料ガス供給ライン12
0よりキャリアガスとして水素ガスを導入し、ヒーター
140により反応室内壁111を適宜に加熱し残留して
いる反応性ガスを排出させる。冷却後は、反応室への不
活性ガス導入ライン122より不活性ガスを導入してお
く。
【0037】作業口52のシール材とビス止め53を開
放し、グローブボックス51内に大気を導入した後、昇
降軸132を用いて反応室110の操作口130を開け
除害装置付真空集塵機23の吸入口22を用いて、実施
例1、2と同様に反応室内壁111、特にガス排気口付
近のダストを除去する。尚、この際、ダストの発火、反
応ガスの発生等に十分注意する。
【0038】ダスト除去作業が完了したら、昇降軸13
2を下降させて操作口130を閉じ密閉用シール部13
1をシールする。次にグローブボックス51の作業口5
2を閉じシールしてビス止め53をおこない、不活性ガ
ス導入ライン32より不活性ガスを導入してグローブボ
ックス51内を不活性ガス雰囲気とする。次に、反応室
110内の大気を排気した後、原料ガス供給ライン12
0より水素ガスを反応室110へ導入する。ヒーター1
40により反応室内壁111を適宜な温度に加熱してベ
ーキングし、付着している大気、水分を除去する。ベー
キングが完了し、反応室内壁111が冷却したら水素ガ
スを排気して不活性ガスを導入する。
【0039】このように、ダスト除去および反応室内壁
111のベーキングが完了したら次ロットの薄膜製造が
開始可能となる。一方、ダストを除去する際に発生した
反応ガスは除害設備24に蓄積されていくので、約50
回のダスト除去作業毎に除害剤の交換が必要となる。
【0040】以上のダスト除去作業、及びその後の反応
室内壁111のベーキングで約12時間を要しており、
これが薄膜成長装置の稼働率の大幅な低下の原因となっ
ていた。さらに、ダスト除去直後に成長させた製造ロッ
トの薄膜を用いてPL強度測定を実施例1、2と同様に
実施したところ、波長700〜850nm測定バンドで
ピーク値が1/3に低下した。すなわち、前記のベーキ
ングにも拘わらず、反応室内壁111に微量ではあるが
大気中の酸素又は水分が残留することで、従来のダスト
除去作業が製造される薄膜の品質特性に悪影響を及ぼす
ことが判明した。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、CVD法
による薄膜成長装置及び前記薄膜成長装置に生成するダ
スト除去装置の両方を不活性ガスを満たした筐体内に収
め、前記薄膜成長装置にて所望の薄膜製造を実施後、前
記薄膜成長装置内の生成ダスト除去の際は、前記不活性
ガス雰囲気下で、前記薄膜成長装置内を開放し前記ダス
ト除去装置を用いて生成ダストを除去することを特徴と
し、これにより、ダスト除去工程の大幅な時間短縮と作
業の安全性向上、及び得られた薄膜の品質特性の向上を
可能としたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる薄膜成長装置、ダスト除去装置
及び筐体の実施例の概略構成を示す概念図である。
【図2】本発明に係わる薄膜成長装置、ダスト除去装置
及び筐体の異なる実施例の概略構成を示す概念図であ
る。
【図3】本発明に係わる薄膜成長装置、ダスト除去装置
及び筐体の従来例の概略構成を示す概念図である。
【符号の説明】
21…真空集塵機、22…真空集塵機の吸引口、31…
グローブボックス、32…不活性ガス導入ライン、33
…不活性ガス排気ライン、110…反応室、120…原
料ガス供給ライン、121…原料ガス排気ライン、12
2…反応室への不活性ガス導入ライン、130…反応室
の操作口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA05 AA11 AA17 BA02 BA08 BA25 BB02 CA04 DA08 FA10 KA08 LA12 5F045 AA04 AC08 AD11 AF04 BB15 EB02 EB05 EB06 EB10 EE14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CVD法による薄膜成長装置及び前記薄
    膜成長装置に生成するダストを除去するダスト除去装置
    の両方を不活性ガスを満たした筐体内に収め、前記薄膜
    成長装置にて所望の薄膜製造を実施後、前記薄膜成長装
    置内の生成ダスト除去の際は、前記不活性ガス雰囲気下
    で、前記薄膜成長装置内を開放し前記ダスト除去装置を
    用いて生成ダストを除去することを特徴とする薄膜成長
    方法。
  2. 【請求項2】 筐体を開閉自在の蓋で仕切り、一方に薄
    膜成長装置、他方にダスト除去装置を設置し、前記薄膜
    成長装置内の生成ダスト除去の際は、前記の蓋を開け、
    前記ダスト除去装置を用いて前記薄膜成長装置内の生成
    ダストを除去し、他の時は前記の蓋を閉めておくことを
    特徴とする請求項1に記載の薄膜成長方法。
  3. 【請求項3】 ダスト除去装置は真空集塵機であること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜成長方法。
  4. 【請求項4】 CVD法による薄膜成長装置及び前記薄
    膜成長装置に生成するダストを除去するダスト除去装置
    の両方を不活性ガスを満たした筐体内に収め、前記薄膜
    成長装置にて所望の薄膜製造を実施後、前記薄膜成長装
    置内の生成ダスト除去の際は、前記不活性ガス雰囲気下
    で、前記薄膜成長装置内を開放し前記ダスト除去装置を
    用いて生成ダストを除去することを特徴とする薄膜成長
    装置。
  5. 【請求項5】 筐体を開閉自在の蓋で仕切り、一方に薄
    膜成長装置、他方にダスト除去装置を設置し、前記薄膜
    成長装置内の生成ダスト除去の際は、前記の蓋を開け、
    前記ダスト除去装置を用いて前記薄膜成長装置内の生成
    ダストを除去し、他の時は前記の蓋を閉めておくことを
    特徴とする請求項4に記載の薄膜成長装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007088295A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Toshiba Corp 半導体製造方法及び半導体製造装置
JP2012256937A (ja) * 2012-09-14 2012-12-27 Taiyo Nippon Sanso Corp 気相成長装置及び方法
JP2015138897A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 信越半導体株式会社 気相成長装置の清掃又は点検方法

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