JP2002105009A - 有機溶媒洗浄液の回収方法 - Google Patents
有機溶媒洗浄液の回収方法Info
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Abstract
そのエステル類の製造過程で副生する塩化カリウムを含
水有機溶媒で洗浄した洗浄液を蒸留回収する工程で、液
の抜き出し時のつまり、および蒸留釜の炊き上げ不能に
よる操作上の問題点の防止を図る。 【解決手段】 非プロトン性極性溶媒の存在下に、1,
1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンと有機カルボ
ン酸カリウム塩を反応させて、2,2,2−トリフルオ
ロエタノールおよび/または有機カルボン酸2,2,2
−トリフルオロエチルエステルを製造する工程で、副生
する塩化カリウムを有機溶媒で洗浄した後、洗浄液から
有機溶媒を蒸留回収する方法において、蒸留釜液中に界
面活性剤を存在させることを特徴とする有機溶媒の蒸留
回収方法。
Description
いて、副生する塩化カリウムを有機溶媒で洗浄した後、
洗浄液から有機溶媒を効率的に蒸留回収する方法に関す
る。
は、医薬中間体、特に、麻酔剤の原料として、一方、有
機カルボン酸2,2,2−トリフルオロエチルエステ
ル、特に、ビニルエステルは、塗料分野および光学材料
などに、極めて重要な化合物である。これらの重要な含
フッ素化合物を製造する方法は、例えば、特公昭64−92
99号公報、特公昭64−9300号公報に開示されている。こ
のプロセスでは、所望の生成物に加えて、等モル量の塩
化カリウムが副生する。この塩化カリウムは、フッ素を
含む有機物および/または有機物のカリウム塩などを含
んでおり、そのまま廃棄することは環境保護の観点から
困難であった。
有機溶媒で洗浄すると、フッ素を含む有機物および/ま
たは有機物のカリウム塩などを効率的に取り除くことが
できること、および洗浄された塩化カリウムは、カリウ
ム肥料として利用できることを見出し、特許出願した
(特願平11−308905号)。しかしながら、特願平11−30
8905号によれば、洗浄に用いる特定の有機溶媒は、多量
に必要であり、工業的プロセスを想定すると、当然なが
ら回収し再使用することが必要である。
の技術を注意深くトレースし、副生した塩化カリウムの
洗浄に使用した特定の有機溶媒を蒸留回収した。その結
果、蒸留回収を行う際、缶液に不溶で粘ちょうな固形物
が多量に析出した。この固形物は、排出時に底部液の抜
き出し配管に詰るとか、蒸留釜の壁面に付着し、熱伝達
を阻害して蒸留不能の原因となった。このため、蒸留回
収設備の運転を中断し、この固形物を溶解することので
きる有機溶媒で洗浄等を行うとか、蒸留塔、配管の溶媒
洗浄、分解清掃等を行う必要があり、生産性の著しい低
下、不定期な作業量の増加等、工業的な回収プロセスと
しては、費用面、運転面で大きな問題となっていた。
しようとする課題は、副生した塩化カリウムの洗浄に使
用した特定の有機溶媒を蒸留回収する方法において、缶
液に不溶で粘ちょうな固形物が多量に析出し、蒸留回収
操作が不可能となることを防止することである。この課
題を解決することにより、前記公知文献に記載された
2,2,2−トリフルオロエタノールおよび/または有
機カルボン酸2,2,2−トリフルオロエチルエステル
を製造するプロセスが始めて工業的なプロセスとなる。
本発明者らは、この有機溶媒の蒸留回収について鋭意研
究を重ねた。その結果、驚くべきことに、蒸留釜液中に
界面活性剤を存在させるだけで、缶液に不溶で粘ちょう
な固形物が多量に析出する問題点を防止することができ
ることを見出し本発明を完成するに至ったものである。
存在下に、1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタ
ンと有機カルボン酸カリウム塩を反応させて、2,2,
2−トリフルオロエタノールおよび/または有機カルボ
ン酸2,2,2−トリフルオロエチルエステルを製造す
る工程で、副生する塩化カリウムを有機溶媒で洗浄した
後、洗浄液から有機溶媒を蒸留回収する方法において、
蒸留釜液中に界面活性剤を存在させることを特徴とする
有機溶媒の蒸留回収方法に関するものである。
で洗浄される塩化カリウムは、非プロトン性極性溶媒存
在下に、1,1,1−トリフルオロ−2−クロロエタン
と有機カルボン酸カリウム塩を反応させ、2,2,2−
トリフルオロエタノールおよび/または有機カルボン酸
の2,2,2−トリフルオロエチルエステルを製造法に
おいて副生される塩化カリウムである。
ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン、N−メチル−2−ピロリドン、スルホラン、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミドなどが挙げられる。これらのうち、より好ま
しくは、γ−ブチロラクトン、1,3−ジメチル−2−
イミダゾリジノン、N−メチル−2−ピロリドン、スル
ホランである。
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、アクリル酸、メタクリ
ル酸、クロトン酸、蓚酸、マロン酸、マレイン酸、コハ
ク酸、アジピン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、6−ヒドロキ
シヘキサン酸などの飽和、不飽和の脂肪族モノカルボン
酸類、脂肪族ジカルボン酸類および水酸基を有する脂肪
族カルボン酸、さらに安息香酸、フェニル酢酸、サリチ
ル酸、フタル酸類などの芳香族カルボン酸類などのカリ
ウム塩である。これらの有機カルボン酸のカリウム塩
は、市販の有機カルボン酸と苛性カリより容易に合成で
きるし、また、入手可能ならば、市販品を利用できる。
化カリウムを副生する2,2,2−トリフルオロエタノ
ールおよび/または有機カルボン酸の2,2,2−トリ
フルオロエチルエステルを製造する反応に実施すること
ができる。反応の方法や諸条件は、前記の公知文献によ
り適宜選択してよい。以下にその代表例として、γ−ブ
チロラクトンを溶媒とし、1,1,1−トリフルオロ−
2−クロロエタンとγ−ヒドロキシ酪酸カリウムを反応
させて、2,2,2−トリフルオロエタノールを合成す
る方法について説明する。
を仕込み、原料の1,1,1−トリフルオロ−2−クロ
ロエタンとγ−ヒドロキシ酪酸カリウムを加える。次
に、反応温度を180〜220℃とし、4〜8時間攪拌
下に反応を完結させる。このあと、未反応の1,1,1
−トリフルオロ−2−クロロエタンをパ−ジした後、加
圧容器中の反応溶液を蒸留塔釜に移液する。これを粗蒸
留して、2,2,2−トリフルオロエタノール、水を抜
き出すと、残りの釜液中にγ−ブチロラクトン、ヘビー
留分と共に、副生した塩化カリウムがスラリーの形で含
まれている。
り、例えば、濾過、遠心沈降等の操作により、γ−ブチ
ロラクトンとヘビー留分から固液分離して回収される。
分離された溶液は再び反応に利用される。一方、分離さ
れた副生塩化カリウムは、まだ溶媒を含み、さらに減圧
下に加温し、この溶媒は回収される。
は、白色またはうすい褐色の固体であり、数ミクロン〜
数百ミクロンの粒子である。この副生塩化カリウムは、
溶媒の種類、反応条件などにも左右されるが、通常、水
分を殆ど含まない。
としては、メタノール、エタノール、アセトン等を用い
ることができる。これらの有機溶媒は、含水有機溶媒と
して用いることが、水を含むことにより、付着している
有機物の洗浄効果が高くなる点で好ましい。
浄法としては、例えば、容器に副生塩化カリウムと溶媒
を仕込み、攪拌しながらスラリー液として洗浄する回分
法や連続法、副生塩化カリウムに直接洗浄液を散布しな
がら洗浄するリンス法などが採用できる。
浄するが、含まれる水の量は、有機溶媒に対して1〜5
0重量%であるが、好ましくは、5〜20重量%がよ
い。水含有量が1重量%未満では、洗浄効果が小さくな
り、一方、50重量%を超えると、副生塩化カリウムが
溶解し、洗浄用有機溶媒の中に塩化カリウム量が増え、
循環することになるので、経済的に不利となる。
回収することより、水の沸点より低い必要ことが望まし
く、メタノール、エタノール、アセトン等を用いること
ができる。これらの溶媒は、単一溶媒または混合溶媒と
して用いることができる。
はないが、バッチまたは連続のいずれでも構わない。ま
た、蒸留塔の段数、還流比等は回収する溶媒の純度等に
より任意に選択できる。蒸留缶の型式は、自然循環式、
強制循環式いずれの型式でも構わない。釜液の抜き出し
は、Uシールによる抜き出し、液面計により制御する方
法等の方法でも構わない。
は、洗浄液とともに適当量の水、界面活性剤を添加して
おき、蒸留を行う方法がある。連続の場合は、釜液は連
続的に抜き出すことになるが、界面活性剤の添加は、釜
内の濃度が一定になるように、添加する。この界面活性
剤の投入は、釜または蒸留塔供給液に添加するいずれの
方法でも構わない。
性剤は、陰イオン系、陽イオン系、両性系、非イオン系
いずれを用いることも可能である。例えば、陰イオン系
界面活性剤としては、脂肪酸石けん、N−アシルアミノ
酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アシルペプチ
ド、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、スルホこはく
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、
アルキルエーテル硫酸塩、アルキルアリルエーテル硫酸
塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキル燐酸塩、アルキル
エーテル燐酸塩、アルキルアリルエーテル燐酸塩、フル
オロアルキルカルボン酸塩、フルオロアルキルスルホン
酸塩などが使用できる。陽イオン系としては、脂肪族ア
ミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、塩化ベンゼトニウ
ム、ベンザルコニウム塩、ピリジニウム塩等が使用でき
る。両性系としては、カルボキシベタイン系、アミノカ
ルボン酸塩、イミダゾリニウムベタインなどが使用でき
る。非イオン系としては、ポリオキシエチレン2級アル
コールエーテル、ポリオキシアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、グリセリ
ン酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステ
ル、脂肪酸アルカノールアミド、ポリオキシエチレン脂
肪酸アミドなどが使用できる。これらのうち好ましい界
面活性剤として、陰イオン界面活性剤の脂肪酸石けん、
アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸
塩、アルキルエーテルカルボン酸塩等を挙げることがで
きる。
品化している石けん、洗剤等も使用できる。
れるものではないが、水の量に対して望ましくは、0.
01重量%から10重量%、さらに望ましくは0.1重
量%から1重量%である。界面活性剤の添加量が0.0
1重量%未満では、缶液で不溶な粘ちょうな固形物が析
出することを防止できず、また10重量%を超えると、
添加量が大きくなり工業的なプロセスとして経済的では
なく好ましくない。
浄液に溶け込んだ副生塩化カリウム中に含まれる高沸点
有機化合物を蒸留釜内で凝固や固着させることなく、流
動性を与えることができる。少量の界面活性剤で、粘ち
ょうで付着性の強い高沸点有機物を流動化させ、その状
態に維持することができるため、蒸留釜内での付着、固
体同士の再凝集がないためと考えられる。この高沸点有
機物は、反応中に有機カルボン酸類の分解、重合等で生
成したものと考えられる。これらの高沸点有機物は、有
機溶媒には溶け易いが、水には解けずらいため、釜の水
の濃度が高くなると、高濃度な粘ちょうな固形物として
析出する。また、温度が低くなると粘度はさらに高くな
り、固化し易くなる。また、水より比重が大きいため、
釜の底部又は釜液の排出ラインに堆積し易い性質のもの
である。そのため、界面活性剤の存在なしに、蒸留釜に
あると、液体のみ排出され、固形物は排出されず釜内に
滞留し、つまりの原因になったり、釜内に付着し、ジャ
ケット、コイル等からの伝熱を阻害して、蒸留釜の炊き
上げることができなくなるものと考えられる。
方法の一実施形態を説明する。
おく。蒸留釜1のジャケットにスチーム9を供給し、蒸
留操作を開始する。凝縮器3で凝縮された液はすべて還
流ライン7より、蒸留塔2に還流させ平衡蒸留の状態で
待機しておく。次に、蒸留塔2に蒸留供給液を5を供給
開始する。回収される液は、留出ライン6を通じて、留
出液受器4に回収される。回収液の含水率は、還流ライ
ン7の流量と留出ライン6の液量の比(還流比)を変化
させることにより調節できる。蒸留釜1には、水と高沸
点の有機物が濃縮されるが、釜液排出ライン8より排出
される。排出方法は、蒸留釜の液面変動を少なくするた
め、Uシールラインにより抜き出さす方法、液面計によ
り液面を監視しながら抜き出す方法で行う。界面活性剤
の投入は、蒸留釜中の濃度を考慮し、蒸留釜1に直接、
連続または間欠で投入する。
有機溶媒を、釜液抜き出し時につまりを生じさせること
なく、また蒸留釜の炊き上げ不能を起こすことなく、使
用した有機溶媒を蒸留回収することが可能となった。
1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンと有機カルボ
ン酸カリウム塩を反応させて、2,2,2−トリフルオ
ロエタノールおよび/または有機カルボン酸の2,2,
2−トリフルオロエチルエステルを製造する方法におい
て、副生する塩化カリウムを有機溶媒類で洗浄後、洗浄
液を回収する方法において、釜液の抜き出し時のつま
り、蒸留釜の炊き上げ不能等の工業プロセスとしては大
きな問題点があった。
解消でき、この結果、操作性の大幅な向上、問題点を解
消するための定期、不定期の分解清掃等の作業を行わな
う頻度が著しく少なくすることが可能となり、溶媒回収
にかかる費用、作業量の大幅な削減となった。
明するが、本発明は、これら実施例に限定されるもので
はない。
チロラクトン1100kg、水35kg、γ−ヒドロキ
シ酪酸カリウム220kg、1,1,1−トリフルオロ
−2−クロロエタン240kgを加え、密閉後200℃
に加温し、6時間反応を行った。反応後、1,1,1−
トリフルオロ−2−クロロエタン、2,2,2−トリフ
ルオロエタノール、水と同伴するγ−ブチロラクトンを
単蒸留により抜き出した。残査を室温まで冷却後、副生
した塩化カリウムを濾別した。この固形物を2kPa下、1
10℃で4時間乾燥し、生塩155kgを得た。
7.9%残っており、これを生塩とした。有機物の測定
は、生塩を空気中600℃で1時間強熱し、減量分を有
機成分とした。
ル1000kgと撹拌、静置して、その上澄み液を約7
00kg取得した。蒸留釜に水を満たして、この液を図
1に示す常圧連続蒸留装置(塔径60mm、塔長(充填層)
1000mm、充填物:ポールリング、リボイラ−:20L容
器)で、フィ−ド速度2L/min、還流比2で回収蒸留を
行った。蒸留の際、蒸留釜に2g/minで花王株式会社製
「チェリーナ」(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸等含
有、濃度23%)を添加した。5時間の蒸留中、配管の
詰まり、操作上の変化等は無かった。
ずに回収蒸留を行った。約1時間後、蒸留釜の液面の上
昇があり、釜液の排出が無くなった。蒸留を停止して、
配管を分解したところ、配管中に褐色の固形物が配管を
閉塞していることが確認された。この固形物を除去後、
回収蒸留を再開したが、約30分後の同様に蒸留釜の液
面の上昇があり、釜液の排出が無くなり、排出ラインの
つまりが発生し、蒸留を中断した。
を0.2g/minで行った以外、同様な回収蒸留を行った。5
時間の蒸留中、配管のつまり、操作上の変化等は無かっ
た。
酸ソーダ水溶液とした以外、同様な回収蒸留を行った。
5時間の蒸留中、配管のつまり、操作上の変化等は無か
った。
1000gと撹拌し、濾過して濾液を得た。ガラス製1
500mlの3口フラスコに、その濾液に水100gと
1gの35%ラウリン酸ソーダ水溶液を添加して、内径
30mm、高さ200mmの蒸留塔に直系4mm長さ4mmのガラス製
ラジヒリングを充填し、還流比1にてメタノールを蒸留
した。約90%のメタノールを抜き出したところで、蒸
留をやめて、3口フラスコを室温までもどした。この
時、釜液は、褐色の固体が分散した状態のスラリーで、
3口フラスコの壁に付着していなく、フラスコを傾ける
ことによりスラリー状態で抜き出すことができた。
に、同様の蒸留をおこなった。この時、釜の液は、液体
と褐色の粘調物に分離しており、フラスコを傾けること
により、釜液を抜き出そうとしたが、固形物はフラスコ
に付着しており、1/3程度しか抜き出すことができな
かった。
gに変えた以外は実施例4の方法と同様の蒸留操作を行
った。その結果、この時、釜液は、褐色の固体を分散し
た状態のスラリーで、壁に付着していなく、フラスコを
傾けることにより簡単にスラリー状態で抜き出すことが
できた。
「ママレモン」(直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナト
リウム等含有、濃度27%)に変えた以外実施例4同様
な蒸留操作を行った。その結果、この時、釜液は、褐色
の固体を分散した状態のスラリーで、壁に付着していな
く、フラスコを傾けることにより簡単にスラリー状態で
抜き出すことができた。
た以外実施例4同様な蒸留操作を行った。その結果、こ
の時、釜液は、褐色の固体を分散した状態のスラリー
で、壁に付着していなく、フラスコを傾けることにより
簡単にスラリー状態で抜き出すことができた。
以外は、実施例4同様な蒸留操作を行った。その結果、
この時、釜液は、褐色の固体を分散した状態のスラリー
で、壁に付着していなく、フラスコを傾けることにより
簡単にスラリー状態で抜き出すことができた。
実施例4同様な蒸留操作を行った。その結果、この時、
釜液は、褐色の固体を分散した状態のスラリーで、壁に
付着していなく、フラスコを傾けることにより簡単にス
ラリー状態で抜き出すことができた。
形態を示すフロー図。
Claims (4)
- 【請求項1】 非プロトン性極性溶媒の存在下に、1,
1,1−トリフルオロ−2−クロロエタンと有機カルボ
ン酸カリウム塩を反応させて、2,2,2−トリフルオ
ロエタノールおよび/または有機カルボン酸2,2,2
−トリフルオロエチルエステルを製造する工程で、副生
する塩化カリウムを有機溶媒で洗浄した後、洗浄液から
有機溶媒を蒸留回収する方法において、蒸留釜液中に界
面活性剤を存在させることを特徴とする有機溶媒の蒸留
回収方法。 - 【請求項2】 前記界面活性剤が陰イオン界面活性剤で
あることを特徴とする請求項1に記載の有機溶媒の蒸留
回収方法。 - 【請求項3】 前記有機溶媒が、含水有機溶媒であるこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機溶
媒の蒸留回収方法。 - 【請求項4】 前記有機溶媒が、メタノール、エタノー
ルおよびアセトンから選ばれる少なくとも1種であるこ
とを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項
に記載の有機溶媒の蒸留回収方法。
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- 2000-09-25 JP JP2000289989A patent/JP4610065B2/ja not_active Expired - Fee Related
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