JP2002104503A - 包装材およびこれを用いた包装体 - Google Patents

包装材およびこれを用いた包装体

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JP2002104503A
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cut
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JP2000289967A
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Koji Takeshita
耕二 竹下
Shinya Ochiai
信哉 落合
Hiroshi Umeyama
浩 梅山
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、紙を主体とする包装材にきり込みを
設けて、密封性を維持しながら、開封性を向上した包装
材、およびこれを蓋材として用いた包装体に収納した錠
剤等の物品を容易に取り出すことができ、さらに包装体
ごと誤飲するなどの事故時の傷害防止が可能なPTP包
装体を提供することを目的とする。 【解決手段】紙を主体とする包装材に、その深さ方向の
途中まで切り込みを入れることによって、包装材の密封
性を維持しながら、その切り込み部分に力を加えて押し
切ることで容易に開封できるようにした包装材であっ
て、前記切り込みがレーザー光線によって形成されてい
ることを特徴とする包装材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙を主体とする包
装材に切り込みを設けて開封性を向上した包装材および
これを用いた包装体に関する。特に、錠剤のプレススル
ーパッケージ(PTP)包装体として好適に用いられる
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の錠剤等の包装体は、厚さ250〜
300μmのポリ塩化ビニルシートから成形された底材
とアルミニウム箔の蓋材から成るいわゆるプレススルー
パッケージ(以下、PTPと記す)包装が主流であっ
た。このPTP包装体はコンパクトに収納でき、取り扱
い易く、上から押すだけで比較的簡便に取出せるといっ
た利点があるが、反面ポリ塩化ビニルシートは剛性があ
り角が鋭利であるため誤って包装体ごと飲み込んだとき
に、喉や食道などを傷つけてしまうという問題があっ
た。そこで、誤って飲み込んでも傷つく恐れのない軟ら
かい材料を用いることで上記の問題を解決できるが、取
り扱い易さの点からある程度の剛性も必要である。この
ような要求を満たす包装体として紙を主体とする材料を
蓋材とする構成が考えられる。しかし、その場合従来の
PTP包装体の利点である上から押すだけで、比較的容
易に取出せるといった機能を如何に維持できるかが重要
となる。紙を主体とする包装材に、その所定の位置に力
を加えて押し切ることにより容易に開封できる機能を付
与する場合、抜き刃を用いて紙部分に切り込みを設ける
方法が考えらるが、この場合包装材の密封性を維持する
ために、包装材の層の深さ方向の途中まで切り込みを入
れるか、もしくは積層構成材料の一層だけに切り込みを
設けるいわゆるハーフカット技術が必要となる。しか
し、抜き刃を用いた場合、数μmレベルで切り込みの深
さを制御することは困難であり、上記のようなハーフカ
ットは取り出し性や安定性を欠いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記課題に鑑みてなされたもので、紙を主体とする包装材
にきり込みを設けて、密封性を維持しながら、開封性を
向上した包装材、およびこれを蓋材として用いた包装体
に収納した錠剤等の物品を容易に取り出すことができ、
さらに包装体ごと誤飲するなどの事故時の傷害防止が可
能なPTP包装体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、紙を主体とする包装材に、その
深さ方向の途中まで切り込みを入れることによって、包
装材の密封性を維持しながら、その切り込み部分に力を
加えて押し切ることで容易に開封できるようにした包装
材であって、前記切り込みがレーザー光線によって形成
されていることを特徴とする包装材である。
【0005】請求項2の発明は、物品が収納される形状
の物品収納部を少なくとも1つ設けたシートからなる底
材と、該底材の物品収納部に蓋をするように貼り合せた
蓋材とから構成され、該蓋材の所定の位置に切り込みを
設け、物品収納部分を上から押すことで蓋材が押し切ら
れて収納された物品が取出せるようにした包装体におい
て、請求項1記載の包装材を、前記蓋材に用いることを
特徴とする包装体である。
【0006】請求項3の発明は、請求項2記載の包装体
において、蓋材が紙とアルミ箔の積層材からなり、紙部
分にのみ切り込みを設けたことを特徴とする包装体であ
る。
【0007】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の包装体において、収納される物品が錠剤であることを
特徴とするプレススルーパック(PTP)包装体であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の
一実施例としての包装体の構成を示した断面図である。
フィルム基材11を用いて、円筒状の錠剤30の収納部
12を成形したシートからなる底材10と、アルミニウ
ム箔22を貼り合せた原紙23のアルミニウム箔側にヒ
ートシールラッカー層21を設けた本発明の包装材を用
いた蓋材20とを貼り合せてなる構成の包装体であっ
て、蓋材20の原紙側からアルミニウム箔22を残し
て、紙部分23にのみ錠剤収納部12と対応する位置に
切り込み24を設けたものである。
【0009】本発明の包装材は、紙を主体にした包装材
に、深さ方向に途中まで切り込みを入れることで密封性
を維持したまま、力を加えて押し切れるようにしたも
の、すなわち紙のハーフカットをレーザー光線で形成す
ることに特徴を有するもので、錠剤用の包装体であるP
TP包装体の蓋材として好適に用いられる。本発明のP
TP包装体は、錠剤が収納される形状の錠剤収納部を有
する底材と、この底材の錠剤収納部に蓋をするように貼
り合せた蓋材とからなり、底材は軟らかいポリオレフィ
ン系プラスチック材料を用いることが好ましい。また、
蓋材は坪量150〜300g/m2程度の紙に、厚さ5
〜15μmのアルミニウム箔を貼り合せた材料からな
り、アルミニウム面で底材と貼り合せてあり、紙面が外
側に露出している。錠剤収納部と対応する位置の本発明
の包装材を用いた蓋材には、図2に示すように、馬蹄形
の切り込みが設けてあるが、その切り込みは紙側からレ
ーザー光線を照射しなながらスキャニングして設けたも
ので、紙部分は完全に貫通しているが、アルミニウム箔
面で止まっている。レーザー光線として金属に対する反
射率の高い炭酸ガスレーザーを用いることで、このよう
な加工が可能となる。このような切り込みを設けること
で、錠剤収納部を上から押すと簡単に切り込み部のアル
ミニウム箔が押しきられ開封できる。蓋材に坪量150
〜300g/m2程度の紙を用いるのは、誤飲時の傷害
防止のため底材に軟らかいプラスチック材料を用いるこ
とで不足する包装体としての剛性を補うためであるが、
上記の紙は剛性を有するために、蓋材がそのままでは上
から押して押し切ることは不可能であり、どうしても切
り込みが必要となるが、密封性は維持する必要があので
アルミニウム箔を残して紙部分のみカットすることが重
要である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
【0011】<実施例1>厚み160μmのポリプロピ
レンフィルム11を用いて真空成形により半径6mmの
円筒状の錠剤収納部12を成形したシートを得た。収納
部の数はシート当たり10個とし、これを底材10とし
た。一方、厚み7μmのアルミニウム箔22を貼り合せ
た坪量230g/m2のカップ原紙23のアルミニウム
箔側にヒートシールラッカー層21をコーティングによ
って設けた包装材20を作成し、この包装材をPTP包
装体の蓋材として用いた。底材と貼り合せたときに、錠
剤収納部12と対応する位置に蓋材20の原紙側からア
ルミニウム箔22を残して紙部分23にのみ半径6mm
の馬蹄状に切り込み24を炭酸ガスレーザーを照射して
設けた。底材の収納部12に錠剤30を入れ、底材の開
口部側に蓋材をヒートシールにより貼り合せた。
【0012】<比較例1>実施例1において、抜き刃に
よって切り込みを設けた以外は実施例1と同様に包装材
および包装体を作成した。
【0013】<比較例2>実施例1において、切り込み
を全く設けない以外は実施例1と同様に包装材および包
装体を作成した。
【0014】<比較例3>実施例1において、底材のポ
リプロピレンフィルムの代わりに、厚み250μmのポ
リ塩化ビニルシートを用い、また蓋材として用いる包装
材の7μmのアルミニウム箔の代わりに、厚み20μm
のアルミニウム箔を用いた以外は実施例1と同様に包装
材および包装体を作成した。
【0015】実施例1および比較例3で得られた包装材
の角部分での傷つけ性を下記の評価方法に基づいて評価
した。その評価結果を表1に示す。 [評価方法]厚み100μmのポリエチレンフィルムにテ
ンションを付けて張り、フィルム面に包装材の角部分を
当てて力を加えながら横に引いた。
【0016】
【表1】
【0017】その結果、比較例3の従来のPTP包装材
はフィルムが裂けてしまったのに対して、実施例1の本
発明の包装材はフィルムが傷つくことはなかった。この
ことは、従来使用されていたポリ塩化ビニルシートは剛
性があり角が鋭利であるため誤って包装体ごと飲み込ん
だときに、喉や食道などを傷つけてしまうという問題が
あったが、本発明の包装体の底材には軟らかいポリプロ
ピレンフィルムを用いているために、上記のような問題
を解消できる効果を奏するものである。
【0018】次に、各実施例1および比較例1〜3で得
られた包装体の開封性および官能評価を実施した。その
評価結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】実施例1の本発明の包装体の開封性は良好
で、従来のPTP包装体と遜色なく開封できた。本発明
の包装体において、蓋材にレーザー光線による切り込み
を設けた効果によるものである。それに対し、比較例1
のように抜き刃で切り込みを設けたものは、切り込みが
貫通して既に開封しているものや、また切り込みが浅く
開封できないものがあった。比較例2の全く切り込みを
設けていないものは全く開封できなかった。
【0021】
【発明の効果】本発明により、坪量100g〜300g
の紙を主体とする包装材に切り込みを設けて、密封性を
維持しながら、開封性を向上した包装材、およびこれを
PTP包装体の蓋材として用いることにより、包装材の
密封性を維持しながら、その切り込み部分に力を加えて
押し切ることで、包装体に収納した錠剤等の物品を容易
に取り出すことができる開封性に優れ、また底材を軟質
系のプラスチックフィルムを用いることにより、包装体
ごと誤って飲み込んだとしても消化管など人体を傷付け
る恐れが少ない傷害防止が可能な、錠剤のPTP包装体
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての包装材を用いた包装
体の構成を示した断面図である。
【図2】本発明の包装材に設ける切り込みの形状を説明
するための説明図である。
【符号の説明】
10……底材 11……フィルム基材 12……錠剤収納部 20……包装材(蓋材) 21……ヒートシールラッカー層 22……アルミニウム箔 23……紙基材 24……切り込み部 30……錠剤 40……馬蹄形切り込み形状
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA11 AB82 BA17A BB01A BB12A BB25A BC07A EB07 EE59 GD10 3E086 AB01 AC11 AD07 BA04 BA14 BA15 CA28 DA08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙を主体とする包装材に、その深さ方向の
    途中まで切り込みを入れることによって、包装材の密封
    性を維持しながらその切り込み部分に力を加えて押し切
    ることで、容易に開封できるようにした包装材であっ
    て、前記切り込みがレーザー光線によって形成されてい
    ることを特徴とする包装材。
  2. 【請求項2】物品が収納される形状の物品収納部を少な
    くとも1つ設けたシートからなる底材と、該底材の物品
    収納部に蓋をするように貼り合せた蓋材とから構成さ
    れ、該蓋材の所定の位置に切り込みを設け、物品収納部
    分を上から押すことで蓋材が押し切られて収納された物
    品が取出せるようにした包装体において、 請求項1記載の包装材を、前記蓋材に用いることを特徴
    とする包装体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の包装体において、 蓋材が、紙とアルミニウム箔の積層材からなり、紙部分
    にのみ切り込みを設けたことを特徴とする包装体。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の包装体において、 収納される物品が錠剤であることを特徴とするプレスス
    ルーパック(PTP)包装体。
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