JP2002104485A - キャップライナー材 - Google Patents

キャップライナー材

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JP2002104485A JP2000290176A JP2000290176A JP2002104485A JP 2002104485 A JP2002104485 A JP 2002104485A JP 2000290176 A JP2000290176 A JP 2000290176A JP 2000290176 A JP2000290176 A JP 2000290176A JP 2002104485 A JP2002104485 A JP 2002104485A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 匂いがない原料を使用し、弾性があり、キャ
ップネジを締めるだけでプラスチック製ボトルを密封す
ることができ、しかもガスバリアー性に優れたキャップ
ライナー材を提供することである。 【課題手段】 エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)を主成分とするエチレン・酢酸ビニル共重合体層
(Li)と、密度が0.930〜0.978g/cm3
ASTM D 1238により190℃、2.16kg
荷重下で測定されるメルトフローレート(MFR)が
0.1〜20g/10分のポリエチレン樹脂(B)70
〜90重量%およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン
化物(C)30〜10重量%を含むポリエチレン系樹脂
組成物からなるポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)と
を有する積層体から構成されるキャップライナー材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製ボ
トルの内容物の保存、保管のためにプラスチック製ボト
ルとの当接面に採用されているプラスチック製キャップ
のキャップライナー材、特に炭酸飲料のボトルに好適な
キャップライナー材に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製ボトルは通常内容物を充
填した後、該内容物の漏洩や変質を防止するため、プラ
スチック製キャップでシールする。このキャップとボト
ルとの当接面には内容物の漏洩を防止するためにキャッ
プライナー材が用いられる。
【0003】キャップライナー材としては、キャップを
スクリューネジで締め付けるだけでボトルを密封するこ
とが可能となように弾性を有する材料が用いられてお
り、従来より高圧法ポリエチレンやエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体等の軟質ポリオレフィンが使用されている。
【0004】しかし、これらの軟質ポリオレフィンは、
金属製王冠のキャップライナー材としては好適ではある
が、ガス透過性が大き過ぎるため、特に炭酸飲料等のプ
ラスチック製ボトルのキャップライナー材としては好ま
しくないことが判明した。
【0005】一般にポリエチレン樹脂は、化学的特性、
物理的特性、および成形加工性に優れ、しかも安価であ
ることから、食品容器を始めとした広範囲の用途に利用
されている。しかしながら、ポリエチレン樹脂それ自体
では、剛性やガスバリアー性や内容物のシール性が必ず
しも十分でない。
【0006】キャップライナー材のガスバリアー性を向
上させる方法としては、例えば特開平11−27853
2号において、軟質ポリオレフィン樹脂にガスバリアー
性を有する樹脂を配合することが提案されているが、こ
の方法でも充分ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、弾性
があり、キャップネジを締めるだけでプラスチック製ボ
トルを密封することができ、しかもガスバリアー性に優
れ、匂いもないキャップライナー材を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は次のキャップラ
イナー材である。 (1) エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)
を主成分とするエチレン・酢酸ビニル共重合体層(L
i)と、密度が0.930〜0.978g/cm3、AS
TM D 1238により190℃、2.16kg荷重
下で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1
〜20g/10分のポリエチレン樹脂(B)70〜90
重量%およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(C)30〜10重量%を含むポリエチレン系樹脂組成
物からなるポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)とを有
する積層体から構成されるキャップライナー材。 (2) エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)
および/またはエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(C)が、エチレンから導かれる構造単位の含量が15
〜40モル%、酢酸ビニルから導かれる構造単位に由来
するエステル結合のケン化度が95モル%以上のもので
ある上記(1)記載のキャップライナー材。 (3) ポリエチレン樹脂(B)が、密度が0.940
〜970g/cm3、メルトフローレートが0.5〜5
g/10分のものである上記(1)または(2)記載の
キャップライナー材。
【0009】本発明で用いられるエチレン・酢酸ビニル
共重合体ケン化物(A)およびエチレン・酢酸ビニル共
重合体ケン化物(C)としては、エチレンと酢酸ビニル
との共重合体中の酢酸ビニル単位に由来するエステル結
合を加水分解することにより得られるものが制限なく使
用できるが、ポリエチレン樹脂(B)などのポリオレフ
ィン樹脂との相溶性が良好なものが好ましい。
【0010】本発明で用いられるエチレン・酢酸ビニル
共重合体ケン化物(A)およびエチレン・酢酸ビニル共
重合体ケン化物(C)の好ましいものとしては、エチレ
ンから導かれる構造単位の含量が15〜40モル%、好
ましくは20〜35モル%で、酢酸ビニルから導かれる
構造単位に由来するエステル結合のケン化度が95モル
%以上、好ましくは98モル%以上のものがあげられ
る。このようなエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(C)は酸素、二酸化炭素等の気体に対する気体遮断性
が熱可塑性樹脂の中では最高の水準にあり、かつ変性ポ
リオレフィン樹脂との相溶性が良好であるので、匂いが
ないキャップライナー材であって、弾性があり、キャッ
プネジを締めるだけでプラスチック製ボトルを容易に密
封することができ、しかもガスバリアー性に優れたキャ
ップライナー材を得ることができる。
【0011】エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(C)は1種単独で使用することもできるし、2種以上
を組み合せて使用することもできる。またエチレン・酢
酸ビニル共重合体ケン化物(A)とエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体ケン化物(C)とは同じものを使用すること
もできるし、異なるものを使用することもできる。
【0012】本発明で用いるポリエチレン樹脂(B)は
エチレンの単独重合体、またはエチレンと、少量、例え
ば3モル%以下の炭素数3〜20のα−オレフィンとの
共重合体であり、公知のものが使用できる。エチレンと
共重合する炭素数3〜20のα−オレフィンとしては、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセ
ン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどがあげられ
る。これらは1種単独で使用することもできるし、2種
以上を組み合せて使用することもできる。エチレンと共
重合するα−オレフィンとしては炭素数が3〜6のα−
オレフィンが好ましい。
【0013】本発明で用いるポリエチレン樹脂(B)
は、密度が0.930〜0.978g/cm3、好まし
くは0.940〜970g/cm3、より好ましくは
0.945〜0.965g/cm3であり、かつAST
M D 1238により190℃、2.16kg荷重下
で測定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜
20g/10分、好ましくは0.5〜10g/10分、
より好ましくは1〜5g/10分の範囲にある高密度ポ
リエチレンである。密度およびMFRが上記範囲にある
ので、ガスバリアー性、保香性、機密性に優れたキャッ
プライナー材を得ることができる。
【0014】本発明で用いるポリエチレン樹脂(B)と
しては、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(C)
との親和性、あるいはエチレン・酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物(A)層との接着性を向上させるために、一部も
しくは全部が不飽和カルボン酸もしくはその誘導体でグ
ラフト変性された変性物を使用することもできる。
【0015】変性に用いられる不飽和カルボン酸もしく
はその誘導体としては、アクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、テトラヒドロフタル酸、イタコン
酸、シトラコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ノル
ボルネンジカルボン酸、ビシクロ[2.2.1]ヘプト
−2−エン−5,6−ジカルボン酸などの不飽和カルボ
ン酸、およびこれらの酸無水物またはこれらの誘導体
(例えば酸ハライド、アミド、イミド、エステルなど)
があげられる。具体的なものとしては、塩化マレニル、
マレニルイミド、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無
水シトラコン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン
酸無水物、マレイン酸ジメチル、マレイン酸モノメチ
ル、マレイン酸ジエチル、フマル酸ジエチル、イタコン
酸ジメチル、シトラコン酸ジエチル、テトラヒドロフタ
ル酸ジメチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプト−2−エ
ン−5,6−ジカルボン酸ジメチル、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、メタク
リル酸アミノエチルおよびメタクリル酸アミノプロピル
などをあげることができる。これらの中ではアクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、グリシジルメタクリレート、メ
タクリル酸アミノプロピルが好ましい。
【0016】ポリエチレン樹脂のグラフト変性は公知の
方法で行うことができる。例えば、ポリエチレン樹脂を
有機溶媒に溶解し、この溶液に不飽和カルボン酸もしく
はその誘導体およびラジカル開始剤などを加え、通常6
0〜350℃、好ましくは80〜190℃の温度で0.
5〜15時間、好ましくは1〜10時間反応させること
により行うことができる。上記の有機溶媒は、変性前の
ポリエチレン樹脂を溶解することができる有機溶媒であ
れば、特に制限なく使用することができる。このような
有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素系溶媒;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
等の脂肪族炭化水素系溶媒などがあげられる。
【0017】また押出機などを使用して、ポリエチレン
樹脂と不飽和カルボン酸もしくはその誘導体とを無溶媒
で混練して反応させ、グラフト変性ポリエチレンを製造
することもできる。反応温度は、通常ポリエチレン樹脂
の融点以上、具体的には120〜250℃の範囲であ
る。このような温度条件下における反応時間は、通常
0.5〜10分間である。
【0018】(B)成分としてグラフト変性ポリエチレ
ンを使用する場合も密度およびMFRは前記範囲のもの
を使用する。変性に用いる変性前のポリエチレン樹脂の
密度およびMFRは制限されない。ポリエチレン樹脂
(B)は1種単独で使用することもできるし、2種以上
を組み合わせて使用することもできる。
【0019】本発明のキャップライナー材は、前記エチ
レン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)を主成分とす
るエチレン・酢酸ビニル共重合体層(Li)と、前記ポ
リエチレン樹脂(B)およびエチレン・酢酸ビニル共重
合体ケン化物(C)を含むポリエチレン系樹脂組成物か
らなるポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)の少なくと
も2層を有する積層体から構成される。
【0020】エチレン・酢酸ビニル共重合体層(Li)
およびポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)はそれぞれ
エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)、または
ポリエチレン樹脂(B)およびエチレン・酢酸ビニル共
重合体ケン化物(C)だけからなる層であってもよい
し、これらの成分以外に酸化防止剤、中和剤、滑剤、ス
リップ剤、発泡剤、発泡助剤、耐熱安定剤、帯電防止
剤、滑剤、顔料、天然油、合成油、ワックス、無機充填
剤などの添加剤が本発明の目的を損なわない範囲で含ま
れていてもよい。前記無機充填剤の代表例としては、た
とえば重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タル
ク、ガラス繊維、炭酸マグネシウム、マイカ、カオリ
ン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、チタンホワイト、
ホワイトカーボン、カーボンブラック、水酸化アルミニ
ウム、水酸化マグネシウムなどがあげられ、これらは単
独でまたは2種以上を混合して用いることができる。無
機充填剤の配合量は、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物(A)100重量部、またはポリエチレン樹脂
(B)およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(C)の合計量100重量部に対して10重量部以下で
あるのが好ましい。
【0021】ポリエチレン系樹脂組成物中のポリエチレ
ン樹脂(B)およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン
化物(C)の含有量は、ポリエチレン樹脂(B)70〜
90重量%、好ましくは75〜85重量%、エチレン・
酢酸ビニル共重合体ケン化物(C)30〜10重量%、
好ましくは25〜15重量%である。両成分の含有量が
上記範囲にあるので、ガスバリアー性、密着性、成形加
工性に優れたキャップライナー材を得ることができる。
ポリエチレン系樹脂組成物中にはエチレン・酢酸ビニル
共重合体層(Li)に配合される前記添加物が本発明の
目的を損なわない範囲で含まれていてもよい。
【0022】本発明のキャップライナー材は変性または
未変性のポリオレフィン樹脂層などが積層された3層以
上の積層体から構成されていてもよく、例えば ポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)/エチレン・酢酸
ビニル共重合体ケン化物層(Li)/未変性ポリオレフ
ィン樹脂層、 未変性ポリオレフィン樹脂層/ポリエチレン系樹脂組成
物層(Lii)/エチレン・酢酸ビニル共重合体層(L
i)、 ポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)/変性ポリエチレ
ン層/エチレン・酢酸ビニル共重合体層(Li)、 ポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)/エチレン・酢酸
ビニル共重合体層(Li)/ポリエチレン系樹脂組成物
層(Lii)/未変性ポリオレフィン樹脂層 などがあげられる。
【0023】本発明のキャップライナー材の各層の厚さ
は、エチレン・酢酸ビニル共重合体層(Li)が5μm
〜0.3mm、好ましくは30μm〜0.1mm、ポリ
エチレン系樹脂組成物層(Lii)が10μm〜0.3m
m、好ましくは200μm〜0.25mmであるのが望
ましい。
【0024】本発明のキャップライナー材を製造する方
法としては、まず上記構成の多層シートまたはフィルム
(以下単にシートという)を製造する。多層シートを製
造する方法としては、例えば各層を構成する樹脂を別々
の押出機で溶融し、先端部が合流したダイスから溶融積
層されたシートを成形する共押出法;予め1層もしくは
2層の共押出シートを形成しておき、そのシートに溶融
したシート状樹脂を溶融コーテォイングする押出コーテ
ィング法;各構成のシートを接着剤で積層するラミネー
ト法等を採用することができる。
【0025】本発明のキャップライナー材は、多層シー
トをそのままキャップライナー材として用いることもで
きるが、シートがガラス転移温度(Tg)以上、好まし
くは軟化点以上の温度にある状態で上下の金型を用いて
圧縮成形もしくは、しごき成形することにより、キャッ
プに嵌入可能な形状に成形されたものが好ましい。
【0026】本発明のキャップライナー材は、プラスチ
ック製ボトルの内容物の保存、保管のためにプラスチッ
ク製ボトルとの当接面に採用されるプラスチック製キャ
ップのキャップライナー材として用いられる。
【0027】本発明のキャップライナー材は弾性があ
り、キャップネジを締めるだけでプラスチック製ボトル
を密封することができ、しかもガスバリアー性に優れ、
かつ匂いがないかほとんどないので、飲料用PETボト
ルキャップのライナー材に好適に使用でき、特に炭酸飲
料のボトルキャップのライナー材として好適に使用でき
る。
【0028】
【発明の効果】本発明のキャップライナー材は、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(A)を主成分とする
エチレン・酢酸ビニル共重合体層(Li)と、特定のポ
リエチレン樹脂(B)およびエチレン・酢酸ビニル共重
合体ケン化物(C)を特定量含むポリエチレン系樹脂組
成物からなるポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)とを
有する積層体から構成されているので、弾性があり、キ
ャップネジを締めるだけでプラスチック製ボトルを密封
することができ、しかもガスバリアー性に優れ、匂いも
ない。
【0029】
【発明の実施の形態】次に実施例を通して本発明を説明
するが、本発明はそれら実施例によって何ら限定される
ものではない。
【0030】実施例で使用した原料は以下の通りであ
る。 ・エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(A):エチ
レンの含有量が25モル%酢酸ビニル単位のケン化度が
98モル% ・ポリエチレン樹脂(B):エチレン単独重合体 密度:0.960g/cm3 MFR;5g/10分
【0031】・エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(C):前記エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)
【0032】実施例1 (ポリエチレン系樹脂組成物の製造)ヘンシェルミキサ
ー中に前記ポリエチレン樹脂(B)85重量部、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(C)15重量部、な
らびに添加剤としてリン系酸化防止剤[トリス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト]0.1重
量部、中和剤(ステアリン酸カルシウム)0.1重量部
および滑剤(エルカ酸アミド)0.2重量部を添加し、
攪拌混合した。その混合物を二軸押出機(40mmφ)
を用いて樹脂温度200℃で溶融混練し、その混練物を
押し出してポリエチレン系樹脂組成物のペレットを得
た。
【0033】(積層体の製造)上記で得たポリエチレン
系樹脂組成物を1台の押出機で180℃で溶融した。別
の押出機で前記エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
(A)を180℃で溶融混練し、先端部で合流する多層
シート成形装置で押出し、ポリエチレン系樹脂組成物層
(Lii)が1mm、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン
化物層(Li)が50μmの多層シートを成形した。
【0034】(キャップライナー材の製造)次いで、上
記多層シートから直径8mmの円形に打ち抜いて金型内
で加熱し、圧縮成形(CCM成形)により200℃、金
型温度30℃にてキャップの内側にライナー加工した。
上記方法で得たキャップライナー材を用いて性能を評価
した。結果を表1に示す。
【0035】比較例1 実施例1において、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン
化物を使用せず、ポリエチレン樹脂100重量部を使用
した以外は実施例1と同様に行った。結果を表1に示
す。
【0036】
【表1】 *1 ガスバリアー性:ボトル内部に吸着性物質を秤量
して入れ、キャップライナー材を有するキャップで栓を
した後、ボトルの重量変化を測定した。 ◎;重量変化が1%未満 ○;重量変化が1%以上3%未満 △;重量変化が3%以上10%未満 ×;重量変化が10%以上 *2 ボトルとの密着性:ボトル内部に水を入れ、キャ
ップライナー材を有するキャップで栓をした後、逆さの
状態でキャップを徐々に緩め、水が漏れ始めるまでのキ
ャップの回転角度を求めた。 ◎;回転角度が300°以上 ○;回転角度が200°以上300°未満 △;回転角度が100°以上200°未満 ×;回転角度が100°未満 *3 剛性:キャップライナー材を有するキャップを一
定トルクで締め付け、開栓トルクを測定した。 ◎;締付トルクに対し、開栓トルクが90%以上必要 ○;締付トルクに対し、開栓トルクが80%以上90%
未満 △;締付トルクに対し、開栓トルクが70%以上80%
未満 ×;締付トルクに対し、開栓トルクが70%未満
【0037】表1の結果からわかるように、実施例のキ
ャップライナー材は2層構造により、比較例のポリエチ
レン樹脂単体にはないガスバリアーを有しており、非常
に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA24 AB01 CC03 CC08 HA02 HC07 HD01 4F100 AH02H AH03H AH08H AK04B AK69A AK69B AL05B BA02 CA06 CA19 GB18 JA06B JA13B JD02 JD05 JK07 YY00B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)を主成分とするエチレン・酢酸ビニル共重合体層
    (Li)と、 密度が0.930〜0.978g/cm3、ASTM
    D 1238により190℃、2.16kg荷重下で測
    定されるメルトフローレート(MFR)が0.1〜20
    g/10分のポリエチレン樹脂(B)70〜90重量%
    およびエチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(C)3
    0〜10重量%を含むポリエチレン系樹脂組成物からな
    るポリエチレン系樹脂組成物層(Lii)とを有する積層
    体から構成されるキャップライナー材。
  2. 【請求項2】 エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物
    (A)および/またはエチレン・酢酸ビニル共重合体ケ
    ン化物(C)が、エチレンから導かれる構造単位の含量
    が15〜40モル%、酢酸ビニルから導かれる構造単位
    に由来するエステル結合のケン化度が95モル%以上の
    ものである請求項1記載のキャップライナー材。
  3. 【請求項3】 ポリエチレン樹脂(B)が、密度が0.
    940〜970g/cm3、メルトフローレートが0.
    5〜5g/10分のものである請求項1または2記載の
    キャップライナー材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005297983A (ja) * 2004-04-08 2005-10-27 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The キャップライナー材およびその用途
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