JP2002104081A - 自動車用物品収納ボックス - Google Patents

自動車用物品収納ボックス

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JP2002104081A JP2000296448A JP2000296448A JP2002104081A JP 2002104081 A JP2002104081 A JP 2002104081A JP 2000296448 A JP2000296448 A JP 2000296448A JP 2000296448 A JP2000296448 A JP 2000296448A JP 2002104081 A JP2002104081 A JP 2002104081A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストルメントパネルとの組付け不良およ
び色調・艶等の不一致をなくすとともに、製造コストを
低く抑える。 【解決手段】 前面部3、下面部4、背面部5および側
面部6、6で形成された収納室2aを有するグローブボ
ックス2と、インストルメントパネル1とが、薄肉ヒン
ジ10を介して一体成形されている。収納室2aは、薄
肉ヒンジ10を支軸として回動することによって開閉さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の車室内の
前部に配設されるインストルメントパネルに配置され、
物品を収納するための空間となる収納室を有する自動車
用物品収納ボックスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】グローブボックス等の自動車用物品収納
ボックスとインストルメントパネルとは、別々の金型を
用いて別体として成形され、その後に組付けられるのが
一般的である。これを、グローブボックスの場合を例と
して、図5および図6を参照して説明する。
【0003】図5において、インストルメントパネル2
1の助手席側には、グローブボックス22を嵌め込む個
所が開口されている。図6に示すように、グローブボッ
クス22の下面部の左右両端には、一対の嵌合孔23、
23が形成されており、また、インストルメントパネル
21のグローブボックス部の下面部の左右両端の嵌合孔
23、23と対応する位置には、一対の突起体24、2
4が形成されている。そして、グローブボックス22を
インストルメントパネル21に組付けする場合、インス
トルメントパネル21の突起体24、24を、グローブ
ボックス22の嵌合孔23、23に嵌め込む。これによ
り、グローブボックス22は、突起体24、24を支点
として、インストルメントパネル21に対して回動可能
となるので、グローブボックス22の前面上部を手前
(自動車後方)に引き出すことで、図の点線で示すよう
に、収納室22a上方の開口がインストルメントパネル
21よりも手前に移動して収納室22aが開き、グロー
ブボックス22の収納室22a内へ物品の出し入れが可
能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように両部品が別々の金型を用いて別体として成形され
る場合、両部品の成形寸法のばらつき度合いによって
は、組付けが困難となったり、組付けたときに両部品の
間に隙間ができて見栄えが悪くなる等の組付け不良や、
両部品の間における色調・艶等の不一致による不具合が
生じていた。さらに、両部品が別々の金型を用いて別体
として成形される場合、両部品に対して別々の金型作成
および成形作業が必要であり、大きな製造コストがかか
っていた。
【0005】本発明は、上記問題を解決する為になされ
たもので、その目的とするところは、インストルメント
パネルとの組付け不良および色調・艶等の不一致による
不具合が生じることがなく、さらに製造コストを低く抑
えることのできるグローブボックス等の自動車用物品収
納ボックスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する請求
項1に記載の自動車用物品収納ボックスは、自動車の車
室内の前部に配設されるインストルメントパネルに配置
され、物品を収納するための空間となる収納室を有する
自動車用物品収納ボックスにおいて、前記インストルメ
ントパネルと前記収納室を形成する部材との間に形成さ
れた第1の薄肉ヒンジを支軸として前記収納室を形成す
る部材の少なくとも一部が回動することによって前記収
納室が開閉されるように、前記収納室を形成する部材が
前記第1の薄肉ヒンジを介して前記インストルメントパ
ネルと一体成形されていることを特徴としている。
【0007】請求項1によると、インストルメントパネ
ルと収納室を形成する部材とを一体成形するため、両部
品に対して別々の金型を必要とせず、これらを1つの金
型で成形することができる。従って、自動車用物品収納
ボックスのインストルメントパネルに対する組付け作業
が不要で、成形のばらつき度合いによる組付け不良が起
こることがない。しかも、自動車用物品収納ボックスと
インストルメントパネルとの色調・艶等の不一致による
不具合をなくすことができ、金型作成および成形作業を
重複して行う必要がなくなって製造コストを低く抑える
こともできる。また、薄肉ヒンジを支軸として部材が回
動するという簡易な構成によって収納室を開閉させるこ
とができるため、収納室の開閉に支障が生じるなどの事
態が生じにくい。
【0008】請求項2に記載の自動車用物品収納ボック
スは、請求項1において、前記収納室の上方に物品を出
し入れするための開口が形成されており、前記収納室を
形成する部材がその下方において前記第1の薄肉ヒンジ
を介して前記インストルメントパネルに接続されてお
り、且つ、前記収納室を形成する部材が前記第1の薄肉
ヒンジを支軸として一体となって回動可能に構成されて
いることを特徴としている。
【0009】請求項2によると、収納室を形成する部材
が一体となって回動した際に収納室上方に形成された収
納室の開口がインストルメントパネルの手前側に露出す
るため、収納室の開口からの物品の出し入れを簡便に行
うことができるようになる。
【0010】請求項3に記載の自動車用物品収納ボック
スは、請求項2において、前記収納室を形成する部材の
一部が、第2の薄肉ヒンジを介して前記収納室の残部と
接続されていることを特徴としている。
【0011】請求項3によると、一体成形後に収納室を
形成する部材を第2の薄肉ヒンジで折り曲げることによ
って収納室を使用時の形状(箱形形状)にすることがで
きるため、収納室の使用時の形状に対応した金型を用い
なくてもよくなる。従って、成形後の脱型を可能とする
ために成形時に特殊な割金型を用いる等の特殊な成形技
術を採用しなくてもよくなって、自動車用物品収納ボッ
クスの製造を容易に行うことが可能になる。
【0012】請求項4に記載の自動車用物品収納ボック
スは、請求項3において、前記収納室を形成する部材の
一部が、前記収納室の背面を構成する部分であることを
特徴としている。
【0013】請求項4によると、収納室の背面(自動車
前方側の面)が第2の薄肉ヒンジを介して収納室の残部
と接続されるので、使用時の箱形形状になっている収納
室の背面を第2の薄肉ヒンジを支軸として回動させるこ
とによって、自動車用物品収納ボックスの奥部であって
インストルメントパネルの内部にある部材のメンテナン
ス等を容易に行うことが可能となる。
【0014】請求項5に記載の自動車用物品収納ボック
スは、請求項1〜4のいずれか1項において、前記イン
ストルメントパネルに対する前記収納室の開度を規制す
るための開度規制手段が設けられていることを特徴とし
ている。
【0015】請求項5によると、インストルメントパネ
ルに対して収納室を所定の開度以上に開くことができな
いようになるため、収納室の開口が下方に傾いて収納室
内の物品が外部に落下することを防止できる。
【0016】請求項6に記載の自動車用物品収納ボック
スは、請求項5において、前記開度規制手段が、前記イ
ンストルメントパネルに対する前記収納室の開度を規制
可能な状態と、前記収納室の開度規制を解除した状態と
を選択的に取り得ることを特徴としている。
【0017】請求項6によると、通常時においては、収
納室の開度が規制された状態で使用することで、収納室
内の物品が外部に落下することを防止できる。また、請
求項2のように収納室を形成する部材が第1の薄肉ヒン
ジを支軸として一体となって回動可能に構成されている
場合には、収納室の開度規制を解除することにより、自
動車用物品収納ボックスの奥部であってインストルメン
トパネルの内部にある部材のメンテナンス等を容易に行
うことが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態に
係る自動車用物品収納ボックスの一つであるグローブボ
ックスが組付けられたインストルメントパネルの部分的
な斜視図であり、図2は、本実施の形態に係るグローブ
ボックスの長手方向中央部の模式的に示す断面図であ
る。
【0019】図1および図2に示すように、物品を収納
するための空間となる箱形形状の収納室2aを有するグ
ローブボックス2は、収納室2aの下面部4外側であっ
てインストルメントパネル1との間に形成された薄肉部
である薄肉ヒンジ(インテグラルヒンジ)10を介し
て、インストルメントパネル1と一体成形されている。
【0020】グローブボックス2は、薄肉ヒンジ10を
支軸として回動可能となっている。そして、薄肉ヒンジ
10を支軸としてグローブボックス2を回動させ、収納
室2aの上方に形成された開口をインストルメントパネ
ル1よりも手前側(自動車後方、つまり乗員側)に露出
させることによって、収納室2aの上方に形成された開
口から物品を出し入れ出来るようになっている。
【0021】収納室2aは、その上方にある開口部以外
に配置された前面部3、下面部4、背面部5、および、
左右一対の対向した側面部6、6が一体成形されること
によって形成されている。背面部5と下面部4との間
は、薄肉ヒンジ11を介して接続されているが、背面部
5と側面部6、6との間は成形後に固定されている。そ
のため、グローブボックス2の成形直後には、背面部5
は図2において1点鎖線で示される位置にあって、薄肉
ヒンジ11を支軸として収納室2aの残部に対して回動
可能である。そして、それを実線で示される位置まで回
動させて熱融着またはねじ止め等により側面部6、6に
固定することで、収納室2aが物品の収納が可能な箱形
形状となっている。
【0022】収納室2aの前面部3の上部中央部には、
ロック機構12が設けられている。ロック機構12は、
通常時には収納室2aの上方にある開口がインストルメ
ントパネル1内に隠された状態でグローブボックス12
をロックしてその回動を禁止できるように構成されてい
る。また、ロック機構12のロックを解除すれば、収納
室2aを回動させて、収納室2aの上方にある開口をイ
ンストルメントパネル1の手前側に露出させることが可
能である。
【0023】ロック機構12は、図2および図3に詳細
に示されるように、操作片13、爪部14、ストライカ
15、グローブボックスインナー16および固定金具1
7により構成されている。操作片13は、グローブボッ
クス2を開く際に操作者が手をかける部材である。操作
片13は、爪部14と連結されており、両者は連動して
作動する。また、固定金具17は、2個所のねじ孔17
a、17aにおいて、インストルメントパネル1のグロ
ーブボックス部上方から突出した突出部1aにねじ止め
され固定されている。
【0024】ストライカ15は、略L字形状の断面を有
し、その折れ曲がり個所と一方の端部との間において固
定金具17に溶接され固定されている。また、ストライ
カ15の折れ曲がり個所と他方の端部との間には、爪部
14が挿入される嵌挿孔15aが形成されている。グロ
ーブボックス2がロックされている状態では、爪部14
はストライカ15の嵌挿孔15aに挿入されている。グ
ローブボックスインナー16は、グローブボックス2の
内側でロック機構12を覆うように配置されている。
【0025】図4に示すように、収納室2aの左右の側
面部6、6の背面部5近傍には、グローブボックス2の
インストルメントパネル1に対する開度を規制するため
の一対のストッパ7、7がそれぞれ取り付けられてい
る。ストッパ7、7は、側面部6、6に形成された嵌合
孔6a、6aにそれぞれ嵌挿されている。このとき、ス
トッパ7、7と嵌合孔6a、6aとのはめ合いは、スト
ッパ7、7がスライド可能なようにすきまばめとされて
いる。
【0026】また、インストルメントパネル1において
グローブボックス2を手前に回動させたときにストッパ
7、7と当接する部分は、それぞれ、車両前方方向に折
り曲げられた止め部8、8となっている。そして、グロ
ーブボックス2を手前に回動させたときに、ストッパ
7、7が止め部8、8に当接することにより、グローブ
ボックス2が所定の開度以上は開かないようになってい
る。本実施の形態では、ストッパ7、7が止め部8、8
と協働して開度規制手段を構成している。
【0027】上述したように、本実施の形態のグローブ
ボックス2によると、インストルメントパネル1と収納
室2aを形成する部材とが一体成形されているため、両
部品に対して別々の金型を必要とせず、これらを1つの
金型で成形することができる。従って、グローブボック
ス2のインストルメントパネル1に対する組付け作業が
不要で、成形のばらつき度合いによる組付け不良が起こ
ることがなく、グローブボックス2とインストルメント
パネル1との色調・艶等の不一致による不具合も生じな
い。さらに、本実施の形態のグローブボックス2には、
低いコストでの製造が可能であるという利点もある。ま
た、本実施の形態のグローブボックス2は、薄肉ヒンジ
10を支軸として収納室2aが回動するという簡易な構
成によって収納室2aを開閉させることができるため、
収納室2aの開閉に支障が生じるなどの事態が生じにく
い。
【0028】また、本実施の形態では、グローブボック
ス2の一体成形後に背面部5を薄肉ヒンジ11で折り曲
げることによって収納室2aを使用時の形状(箱形形
状)にすることができるため、成形時に収納室2aの使
用時の形状に対応した金型を用いなくてもよくなる。従
って、成形後の脱型を可能とするために成形時に特殊な
割金型を用いる等の特殊な成形技術を採用しなくてもよ
くなり、グローブボックス2を容易に製造することが可
能になる。
【0029】次に、上述した本発明のグローブボックス
2を実際に使用する手順を、図1および図2により説明
する。
【0030】ロック状態にあるグローブボックス2のロ
ックを解除するには、収納室2aの前面部3の上部中央
部に設けられた操作片13を操作する。すると、操作片
13と連動した爪部14が下方に移動してストライカ1
5の嵌挿孔15aから完全に外れ、グローブボックス2
のロックが解除された状態となる。
【0031】ロック解除状態の下で、そのまま操作片1
3を手前に引っ張ると、収納室2aの前面部3、下面部
4、背面部5および側面部6、6は一体となって、薄肉
ヒンジ10を支軸として回動する。すると、図2に2点
鎖線で示すように、収納室2a上方の開口がインストル
メントパネル1の手前側に露出して、開口から物品を簡
便に出し入れすることができるようになる。
【0032】さらに、グローブボックス2を手前側に回
動させると、収納室2aの側面部6、6に取り付けられ
たされたストッパ7、7が止め部8、8と当接し、グロ
ーブボックス2がそれ以上回動しなくなる。つまり、本
実施の形態では、ストッパ7、7および止め部8、8に
より、インストルメントパネル1に対する収納室2aの
開度が規制され、所定の開度まで開いたところで、それ
以上は開かないようになっているため、収納室2aが大
きく開きすぎて開口が下方を向き、収納室2a内の物品
が外部に落下することがない。
【0033】また、本実施の形態では、ストッパ7、7
と嵌合孔6a、6aとがすきまばめされているため、ス
トッパ7、7を背面部5の幅方向内側にスライドさせて
止め部8、8と当接しない位置まで移動させることが可
能である。ストッパ7、7が止め部8、8と当接しない
位置にあれば、グローブボックス2のインストルメント
パネル1に対する開度の規制が解除されることになる。
従って、ストッパ7、7をスライドさせることによりグ
ローブボックス2のインストルメントパネル1に対する
開度の規制を解除すれば、グローブボックス2を大きく
開いてグローブボックス2の奥の整備作業を容易に行う
ことができる。なお、グローブボックス2の奥の整備
は、薄肉ヒンジ11を支軸として収納室2aの背面部5
を後方に回動させて行ってもよい。
【0034】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されず、
以下のように変更することが可能である。 (1)グローブボックスだけではなく、コイン入れや灰
皿などの自動車用物品収納ボックス一般に適用可能であ
る。 (2)上述の実施の形態のようにグローブボックスの収
納室が薄肉ヒンジを支軸として一体となって回動する以
外に、グローブボックスの前面部以外の部分がインスト
ルメントパネルに固定されており、前面部だけが薄肉ヒ
ンジを支軸として回動して収納室が開閉されるように構
成されていてもよい。 (3)グローブボックスとインストルメントパネルとの
間の薄肉ヒンジの数は上述の実施の形態のように2つに
限られず、グローブボックスの開閉用および収納室形成
用の薄肉ヒンジがそれぞれ何箇所形成されていてもよ
い。 (4)収納室を形成する部材の一部が薄肉ヒンジを介し
て収納室の残部と接続されていなくともよく、例えば収
納室は薄肉ヒンジを有しないように形成されていてもよ
い。 (5)収納室の薄肉ヒンジは、背面部と下面部との間だ
けではなく、例えば前面部と下面部との間に設けられて
いてもよい。 (6)ストッパは、スライド可能な構成である場合に限
らず、取り外し可能な構成のものが、インストルメント
パネルまたはグローブボックスに設置されていてもよ
い。また、収納室2aの開度を規制できるものであれ
ば、どのような構成のものを用いてもよい。 (7)ロック機構は公知の機構であればどのような機構
を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、インストルメントパネルと収納室を形成する部材と
を一体成形するため、両部品に対して別々の金型を必要
とせず、これらを1つの金型で成形することができる。
従って、自動車用物品収納ボックスのインストルメント
パネルに対する組付け作業が不要で、成形のばらつき度
合いによる組付け不良が起こることがない。しかも、自
動車用物品収納ボックスとインストルメントパネルとの
色調・艶等の不一致による不具合をなくすことができ、
金型作成および成形作業を重複して行う必要がなくなっ
て製造コストを低く抑えることもできる。また、薄肉ヒ
ンジを支軸として部材が回動するという簡易な構成によ
って収納室を開閉させることができるため、収納室の開
閉に支障が生じるなどの事態が生じにくい。
【0036】請求項2によると、収納室を形成する部材
が一体となって回動した際に収納室上方に形成された収
納室の開口がインストルメントパネルの手前側に露出す
るため、収納室の開口からの物品の出し入れを簡便に行
うことができるようになる。
【0037】請求項3によると、一体成形後に収納室を
形成する部材を第2の薄肉ヒンジで折り曲げることによ
って収納室を使用時の形状(箱形形状)にすることがで
きるため、収納室の使用時の形状に対応した金型を用い
なくてもよくなる。従って、成形後の脱型を可能とする
ために成形時に特殊な割金型を用いる等の特殊な成形技
術を採用しなくてもよくなって、自動車用物品収納ボッ
クスの製造を容易に行うことが可能になる。
【0038】請求項4によると、収納室の背面(自動車
前方側の面)が第2の薄肉ヒンジを介して収納室の残部
と接続されるので、使用時の箱形形状になっている収納
室の背面を第2の薄肉ヒンジを支軸として回動させるこ
とによって、自動車用物品収納ボックスの奥部であって
インストルメントパネルの内部にある部材のメンテナン
ス等を容易に行うことが可能となる。
【0039】請求項5によると、インストルメントパネ
ルに対して収納室を所定の開度以上に開くことができな
いようになるため、収納室の開口が下方に傾いて収納室
内の物品が外部に落下することを防止できる。
【0040】請求項6によると、通常時においては、収
納室の開度が規制された状態で使用することで、収納室
内の物品が外部に落下することを防止できる。また、請
求項2のように収納室を形成する部材が第1の薄肉ヒン
ジを支軸として一体となって回動可能に構成されている
場合には、収納室の開度規制を解除することにより、自
動車用物品収納ボックスの奥部であってインストルメン
トパネルの内部にある部材のメンテナンス等を容易に行
うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るグローブボックス
を含むインストルメントパネルの部分的な斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施の形態に係るグローブボックス
の長手方向中央部を側面から見たときの模式的に示す断
面図である。
【図3】図1および図2に示すグローブボックスに使用
される固定金具の詳細図である。
【図4】図1および図2に示すグローブボックスを上方
から見たときの模式的に示す断面図である。
【図5】従来技術において、グローブボックスが組付け
られる前の状態のインストルメントパネルの部分的な斜
視図である。
【図6】従来技術において、自動車用物品収納ボックス
の長手方向中央部を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 インストルメントパネル 2 グローブボックス 2a 収納室 5 背面部 7 ストッパ 8 止め部 10 薄肉ヒンジ(第1の薄肉ヒンジ) 11 薄肉ヒンジ(第2の薄肉ヒンジ) 12 ロック機構 15 ストライカ 17 固定金具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車室内の前部に配設されるイン
    ストルメントパネルに配置され、物品を収納するための
    空間となる収納室を有する自動車用物品収納ボックスに
    おいて、 前記インストルメントパネルと前記収納室を形成する部
    材との間に形成された第1の薄肉ヒンジを支軸として前
    記収納室を形成する部材の少なくとも一部が回動するこ
    とによって前記収納室が開閉されるように、前記収納室
    を形成する部材が前記第1の薄肉ヒンジを介して前記イ
    ンストルメントパネルと一体成形されていることを特徴
    とする自動車用物品収納ボックス。
  2. 【請求項2】 前記収納室の上方に物品を出し入れする
    ための開口が形成されており、前記収納室を形成する部
    材がその下方において前記第1の薄肉ヒンジを介して前
    記インストルメントパネルに接続されており、且つ、前
    記収納室を形成する部材が前記第1の薄肉ヒンジを支軸
    として一体となって回動可能に構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の自動車用物品収納ボックス。
  3. 【請求項3】 前記収納室を形成する部材の一部が、第
    2の薄肉ヒンジを介して前記収納室の残部と接続されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の自動車用物品収
    納ボックス。
  4. 【請求項4】 前記収納室を形成する部材の一部が、前
    記収納室の背面を構成する部分であることを特徴とする
    請求項3に記載の自動車用物品収納ボックス。
  5. 【請求項5】 前記インストルメントパネルに対する前
    記収納室の開度を規制するための開度規制手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の自動車用物品収納ボックス。
  6. 【請求項6】 前記開度規制手段は、前記インストルメ
    ントパネルに対する前記収納室の開度を規制可能な状態
    と、前記収納室の開度規制を解除した状態とを選択的に
    取り得ることを特徴とする請求項5に記載の自動車用物
    品収納ボックス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008265506A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Daikyo Nishikawa Kk インストルメントパネルのグローブボックス構造
KR20210051196A (ko) * 2019-10-30 2021-05-10 주식회사 서연이화 차량용 글로브박스

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