JP2002103189A - 自動車用弁ばねの研磨装置 - Google Patents
自動車用弁ばねの研磨装置Info
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- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の稼動率の向上を図り、かつ、研磨熱を
抑制するとともに廃棄物処理が簡単な自動車用弁ばねの
研磨装置を提供する。 【解決手段】 対向状に配置されて回転させられるとと
もに、少なくとも一方が軸方向に移動させられる一対の
CBN砥石1,2と、自動車用弁ばねWを保持するため
の複数個のポケット7,7…を外周部に円周方向に等間
隔で有するとともに、その外周部を一対のCBN砥石
1,2の間に挿入させて回転させられる研磨キャリア3
とを備え、研磨キャリア3の回転に伴い当該研磨キャリ
ア3のポケット7,7…に保持されている自動車用弁ば
ねW,W…を一対のCBN砥石1,2の間に連続的に複
数回通過させ、その間に一方の砥石1を軸方向に移動さ
せて自動車用弁ばねW,W…の両端面を一対のCBN砥
石1,2によりダウンフィード研磨する。また、CBN
砥石1,2を用いて空冷で研磨する。
抑制するとともに廃棄物処理が簡単な自動車用弁ばねの
研磨装置を提供する。 【解決手段】 対向状に配置されて回転させられるとと
もに、少なくとも一方が軸方向に移動させられる一対の
CBN砥石1,2と、自動車用弁ばねWを保持するため
の複数個のポケット7,7…を外周部に円周方向に等間
隔で有するとともに、その外周部を一対のCBN砥石
1,2の間に挿入させて回転させられる研磨キャリア3
とを備え、研磨キャリア3の回転に伴い当該研磨キャリ
ア3のポケット7,7…に保持されている自動車用弁ば
ねW,W…を一対のCBN砥石1,2の間に連続的に複
数回通過させ、その間に一方の砥石1を軸方向に移動さ
せて自動車用弁ばねW,W…の両端面を一対のCBN砥
石1,2によりダウンフィード研磨する。また、CBN
砥石1,2を用いて空冷で研磨する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用弁ばねの
両端面を砥石によって研磨する研磨装置に関するもので
ある。
両端面を砥石によって研磨する研磨装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車用弁ばね(以下の説明では「弁ば
ね」と称す)は、両端に付勢力が均等に掛かるようにす
るため、両端面を研磨して平坦にするとともに、軸心に
対する直角度を所定の許容誤差範囲内(傾き角度1°以
下)に入るようにしている。
ね」と称す)は、両端に付勢力が均等に掛かるようにす
るため、両端面を研磨して平坦にするとともに、軸心に
対する直角度を所定の許容誤差範囲内(傾き角度1°以
下)に入るようにしている。
【0003】弁ばねの両端面を研磨する研磨装置は、弁
ばねを保持するための複数個のポケットを円周方向に等
間隔をおいて有する研磨キャリアと、ポケットの円軌道
上に上下に対向状に配置された研磨用の一対の砥石とを
有し、研磨キャリアのポケットに弁ばねを保持するとと
もに、研磨キャリアの回転に伴って弁ばねを対向して回
転する上下の砥石の間を通過させることにより、弁ばね
の両端面を上下の砥石によって研磨するものである。
ばねを保持するための複数個のポケットを円周方向に等
間隔をおいて有する研磨キャリアと、ポケットの円軌道
上に上下に対向状に配置された研磨用の一対の砥石とを
有し、研磨キャリアのポケットに弁ばねを保持するとと
もに、研磨キャリアの回転に伴って弁ばねを対向して回
転する上下の砥石の間を通過させることにより、弁ばね
の両端面を上下の砥石によって研磨するものである。
【0004】図7に示される弁ばねの研磨装置は、2段
研磨タイプのものであり、研磨キャリア11のポケット
12,12…の円軌跡上に2組の粗研砥石13,14と
仕上砥石15,16とを配置し、粗研砥石13,14に
よって粗研磨を行うとともに、仕上砥石15,16によ
って仕上研磨を行う。
研磨タイプのものであり、研磨キャリア11のポケット
12,12…の円軌跡上に2組の粗研砥石13,14と
仕上砥石15,16とを配置し、粗研砥石13,14に
よって粗研磨を行うとともに、仕上砥石15,16によ
って仕上研磨を行う。
【0005】ところで、弁ばねの研摩には、一般的に大
型重量(例えば、外形寸法:610mm,重量:102
Kg/枚)のWA、GC等の一般砥石が用いられてい
る。
型重量(例えば、外形寸法:610mm,重量:102
Kg/枚)のWA、GC等の一般砥石が用いられてい
る。
【0006】また、弁ばねの研磨には、一般的に上下の
砥石を所定間隔に配置し、この上下の砥石の間に研摩キ
ャリアのポケットに保持された弁ばねを1回通過させる
間に弁ばねの両端面を研摩するワンパス研磨が行われて
いる。
砥石を所定間隔に配置し、この上下の砥石の間に研摩キ
ャリアのポケットに保持された弁ばねを1回通過させる
間に弁ばねの両端面を研摩するワンパス研磨が行われて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の研磨
装置では、WA、GC等の一般砥石が用いられているた
め、研磨作業を続けるうちに砥石面に偏摩耗が生じ易
い。砥石面に偏摩耗が生じると、弁ばねの軸心に対する
直角度の低下等を招く不都合がある。そこで、弁ばねの
軸心に対する直角度等の精度を維持するため、所定時間
ごとに砥石面のドレッシングを余儀なくされていた。し
かし、ドレッシングを行う度に研磨作業を中断するた
め、装置の稼動率が阻害される。
装置では、WA、GC等の一般砥石が用いられているた
め、研磨作業を続けるうちに砥石面に偏摩耗が生じ易
い。砥石面に偏摩耗が生じると、弁ばねの軸心に対する
直角度の低下等を招く不都合がある。そこで、弁ばねの
軸心に対する直角度等の精度を維持するため、所定時間
ごとに砥石面のドレッシングを余儀なくされていた。し
かし、ドレッシングを行う度に研磨作業を中断するた
め、装置の稼動率が阻害される。
【0008】しかも、従来の研摩装置は、弁ばねの両端
面をワンパス研磨するため、急激な切り込みにより過大
な研磨熱が生じ、この過大な研磨熱により弁ばねの両端
面が研磨焼けして製品価値が損なわれるとともに、過大
な研磨熱の影響を受けて砥粒を保持する力が弱まって砥
粒の脱落が生じるという問題を有している。
面をワンパス研磨するため、急激な切り込みにより過大
な研磨熱が生じ、この過大な研磨熱により弁ばねの両端
面が研磨焼けして製品価値が損なわれるとともに、過大
な研磨熱の影響を受けて砥粒を保持する力が弱まって砥
粒の脱落が生じるという問題を有している。
【0009】ところで、弁ばねの研摩用ではないが、一
般砥石に比べ硬度が高くてドレッシングの必要がないC
BN砥石(通称「ボラゾン砥石」)を使用した研摩装置
がある。このCBN砥石を使用した研摩装置は、ドレッ
シングをなくして装置の稼働率を向上させる効果を有し
ているが、ワンパスでの研磨が一般的であるため、弁ば
ねの研磨には上述の弁ばねの研磨装置と同様の問題を有
している。また、CBN砥石を使用した研摩装置は、冷
却液を用いる水冷での研磨が一般的であるため、多量の
冷却液を必要として冷却コストが高くなるとともに、そ
の排液や研磨切粉等の廃棄物処理が非常に面倒であると
いう問題を有している。
般砥石に比べ硬度が高くてドレッシングの必要がないC
BN砥石(通称「ボラゾン砥石」)を使用した研摩装置
がある。このCBN砥石を使用した研摩装置は、ドレッ
シングをなくして装置の稼働率を向上させる効果を有し
ているが、ワンパスでの研磨が一般的であるため、弁ば
ねの研磨には上述の弁ばねの研磨装置と同様の問題を有
している。また、CBN砥石を使用した研摩装置は、冷
却液を用いる水冷での研磨が一般的であるため、多量の
冷却液を必要として冷却コストが高くなるとともに、そ
の排液や研磨切粉等の廃棄物処理が非常に面倒であると
いう問題を有している。
【0010】本発明は、従来の上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、装置の稼動率の向上を図り、かつ、研
磨熱を抑制するとともに廃棄物処理が簡単な自動車用弁
ばねの研磨装置を提供することを目的とするものであ
る。
れたものであり、装置の稼動率の向上を図り、かつ、研
磨熱を抑制するとともに廃棄物処理が簡単な自動車用弁
ばねの研磨装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、対向状に配置されて回転させられるとともに、少な
くとも一方が軸線方向に移動させられる一対のCBN砥
石と、自動車用弁ばねを保持するための複数個のポケッ
トを外周部に円周方向に等間隔で有し、その外周部を一
対のCBN砥石の間に挿入して回転させられる研磨キャ
リアとを備え、研磨キャリアの回転に伴い当該研磨キャ
リアのポケットに保持されている自動車用弁ばねを一対
のCBN砥石の間に連続的に複数回通過させ、その間に
一方の砥石を軸方向に移動させて自動車用弁ばねの両端
面を一対のCBN砥石によりダウンフィード研磨するよ
うにした。
め、対向状に配置されて回転させられるとともに、少な
くとも一方が軸線方向に移動させられる一対のCBN砥
石と、自動車用弁ばねを保持するための複数個のポケッ
トを外周部に円周方向に等間隔で有し、その外周部を一
対のCBN砥石の間に挿入して回転させられる研磨キャ
リアとを備え、研磨キャリアの回転に伴い当該研磨キャ
リアのポケットに保持されている自動車用弁ばねを一対
のCBN砥石の間に連続的に複数回通過させ、その間に
一方の砥石を軸方向に移動させて自動車用弁ばねの両端
面を一対のCBN砥石によりダウンフィード研磨するよ
うにした。
【0012】また、本発明は、上記CBN砥石の台座部
にアルミニュウム合金等の軽合金を用いるとともに、そ
の台座部の中心部に冷却効果を良くするための円孔部を
形成した。
にアルミニュウム合金等の軽合金を用いるとともに、そ
の台座部の中心部に冷却効果を良くするための円孔部を
形成した。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0014】図1および図2は本発明の実施形態におけ
る自動車用弁ばねの研摩装置を示し、この研摩装置は、
上下に対向状に配置された一対の砥石1,2と、研磨キ
ャリア3を主要部として構成されている。
る自動車用弁ばねの研摩装置を示し、この研摩装置は、
上下に対向状に配置された一対の砥石1,2と、研磨キ
ャリア3を主要部として構成されている。
【0015】砥石1,2は、小型軽量(例えば、外径寸
法:355mm、重量:15.7Kg/枚)のCBN砥
石を用いている。このCBN砥石は、図3に示すよう
に、軽合金、例えばアルミニウム合金からなる台座部4
に、金属製の砥石母材上にCBN(立方晶窒化硼素)砥
粒を電着、メタルボンド等の公知の結合法により固着し
てなるドーナツ状の砥石部5をボルト(図示せず)によ
り締着してカップ型に形成したものである。このCBN
砥石1,2の台座部4の中心部にはエアコンプレッサー
等の空気供給源に連結される円孔部6が形成されてお
り、この円孔部6から空気供給源よりの冷却用エアーを
吹出し、この冷却用エアーにより台座部4および砥石部
5を冷却するように構成されている。
法:355mm、重量:15.7Kg/枚)のCBN砥
石を用いている。このCBN砥石は、図3に示すよう
に、軽合金、例えばアルミニウム合金からなる台座部4
に、金属製の砥石母材上にCBN(立方晶窒化硼素)砥
粒を電着、メタルボンド等の公知の結合法により固着し
てなるドーナツ状の砥石部5をボルト(図示せず)によ
り締着してカップ型に形成したものである。このCBN
砥石1,2の台座部4の中心部にはエアコンプレッサー
等の空気供給源に連結される円孔部6が形成されてお
り、この円孔部6から空気供給源よりの冷却用エアーを
吹出し、この冷却用エアーにより台座部4および砥石部
5を冷却するように構成されている。
【0016】CBN砥石1,2は、同軸上にそれぞれ回
転可能に支持されるとともに、図示されていないが、伝
達ベルト機構や歯車機構等の動力伝達装置を介して回転
駆動源にそれぞれ連結されており、この回転駆動源によ
りそれぞれ回転駆動するように構成されている。また、
CBN砥石1,2は少なくともどちらか一方、例えば上
側のCBN砥石1が軸線方向に移動可能に支持されると
ともに、図示されていないが、移動装置に連結されてお
り、移動装置により軸線方向に移動するように構成され
ている。
転可能に支持されるとともに、図示されていないが、伝
達ベルト機構や歯車機構等の動力伝達装置を介して回転
駆動源にそれぞれ連結されており、この回転駆動源によ
りそれぞれ回転駆動するように構成されている。また、
CBN砥石1,2は少なくともどちらか一方、例えば上
側のCBN砥石1が軸線方向に移動可能に支持されると
ともに、図示されていないが、移動装置に連結されてお
り、移動装置により軸線方向に移動するように構成され
ている。
【0017】研磨キャリア3は、弁ばねWを保持してC
BN砥石1,2の間を通過させるもので、CBN砥石
1,2の間に挿入および通過可能な平板状の回転円板に
より構成されており、弁ばねWを保持する複数個のポケ
ット7,7…を円周方向に等間隔をおいて有する。研磨
キャリア3は、その外周部をCBN砥石1,2の間に挿
入させた状態で回転可能に支持されるとともに、図示さ
れていないが、伝達ベルト機構や歯車機構等の動力伝達
装置を介して回転駆動源にそれぞれ連結されており、こ
の回転駆動源により回転駆動するように構成されてい
る。
BN砥石1,2の間を通過させるもので、CBN砥石
1,2の間に挿入および通過可能な平板状の回転円板に
より構成されており、弁ばねWを保持する複数個のポケ
ット7,7…を円周方向に等間隔をおいて有する。研磨
キャリア3は、その外周部をCBN砥石1,2の間に挿
入させた状態で回転可能に支持されるとともに、図示さ
れていないが、伝達ベルト機構や歯車機構等の動力伝達
装置を介して回転駆動源にそれぞれ連結されており、こ
の回転駆動源により回転駆動するように構成されてい
る。
【0018】ポケット7は、研磨キャリア3を上下に貫
通して形成されており、弁ばねWの両端部が研磨キャリ
ア3の上下面から突出するように構成されている。
通して形成されており、弁ばねWの両端部が研磨キャリ
ア3の上下面から突出するように構成されている。
【0019】次に、以上のように構成された弁ばねの研
摩装置の作動について説明する。
摩装置の作動について説明する。
【0020】先ず、CBN砥石1,2を回転駆動源によ
り例えば約4300RPMでそれぞれ回転駆動するとと
もに、研磨キャリア3を回転駆動源により例えば約35
RPMで回転駆動する。
り例えば約4300RPMでそれぞれ回転駆動するとと
もに、研磨キャリア3を回転駆動源により例えば約35
RPMで回転駆動する。
【0021】この状態で、所定位置で研磨キャリア3の
ポケット7,7…に弁ばねW,W…を順次保持させると
ともに、研磨キャリア3の回転に伴い研磨キャリア3の
ポケット7.,7…に保持されている弁ばねW,W…を
対向して回転するCBN砥石1,2の間に連続的に複数
回通過させる。
ポケット7,7…に弁ばねW,W…を順次保持させると
ともに、研磨キャリア3の回転に伴い研磨キャリア3の
ポケット7.,7…に保持されている弁ばねW,W…を
対向して回転するCBN砥石1,2の間に連続的に複数
回通過させる。
【0022】このように研磨キャリア3の回転に伴い研
磨キャリア3のポケット7,7…に保持されている弁ば
ねW,W…が対向して回転するCBN砥石1,2の間を
連続的に複数回通過する間に、上側のCBN砥石1を昇
降装置により昇降して研磨キャリア3のポケット7,7
…に保持されている弁ばねW,W…の両端面をCBN砥
石1,2によりダウンフィード研磨する。ここで、本実
施形態におけるダウンフィード研磨を図4に示す。図4
は、縦軸に砥石の移動位置、横軸に時間をとっている。
同図に示すように、砥石を原位置から高速で一定距離下
降させて弁ばねに接近させる早送り8を行うことからス
タートする。そして、P1点に達した段階で早送り8よ
り低速にして所定速度の研磨送り9を行い、実際の研磨
を開始する。そして、弁ばねが所定の研磨寸法に達した
段階(P2点)において、研磨送り9を止めてスパーク
アウト10を行う。そして、P3点に達した段階で砥石
を高速で原位置へ上昇させるリターン11を行い、これ
によってダウンフィード研磨を終わる。尚、弁ばねW,
W…の両端面をCBN砥石1,2によりダウンフィード
研磨する直前に、CBN砥石1,2の台座部4の円孔部
6から空気供給源よりの冷却用エアーを吹出し、冷却用
エアーによりCBN砥石1,2の台座部4および砥石部
5を冷却する。
磨キャリア3のポケット7,7…に保持されている弁ば
ねW,W…が対向して回転するCBN砥石1,2の間を
連続的に複数回通過する間に、上側のCBN砥石1を昇
降装置により昇降して研磨キャリア3のポケット7,7
…に保持されている弁ばねW,W…の両端面をCBN砥
石1,2によりダウンフィード研磨する。ここで、本実
施形態におけるダウンフィード研磨を図4に示す。図4
は、縦軸に砥石の移動位置、横軸に時間をとっている。
同図に示すように、砥石を原位置から高速で一定距離下
降させて弁ばねに接近させる早送り8を行うことからス
タートする。そして、P1点に達した段階で早送り8よ
り低速にして所定速度の研磨送り9を行い、実際の研磨
を開始する。そして、弁ばねが所定の研磨寸法に達した
段階(P2点)において、研磨送り9を止めてスパーク
アウト10を行う。そして、P3点に達した段階で砥石
を高速で原位置へ上昇させるリターン11を行い、これ
によってダウンフィード研磨を終わる。尚、弁ばねW,
W…の両端面をCBN砥石1,2によりダウンフィード
研磨する直前に、CBN砥石1,2の台座部4の円孔部
6から空気供給源よりの冷却用エアーを吹出し、冷却用
エアーによりCBN砥石1,2の台座部4および砥石部
5を冷却する。
【0023】上述のようにダウンフィード研磨が終わる
と、研磨キャリア3のポケット7.,7…に保持されて
いる弁ばねW,W…の両端面の研磨が終わりとなり、研
磨ずみの弁ばねW,W…を研磨キャリア3のポケット
7,7…から排出させる。
と、研磨キャリア3のポケット7.,7…に保持されて
いる弁ばねW,W…の両端面の研磨が終わりとなり、研
磨ずみの弁ばねW,W…を研磨キャリア3のポケット
7,7…から排出させる。
【0024】この後、研磨キャリア3のポケット7,7
…に再び弁ばねW,W…が順次保持されると、以後同様
の動作を繰り返して弁ばねWを連続的に研磨する。
…に再び弁ばねW,W…が順次保持されると、以後同様
の動作を繰り返して弁ばねWを連続的に研磨する。
【0025】本実施形態は、小型軽量のCBN砥石1,
2を用いたことにより、小型軽量のCBN砥石1,2は
放熱性が良いことから発熱が抑えられて高速研磨が可能
となった。従って、本実施形態は、放熱性に優れた小型
軽量のCBN砥石1,2を用いて高速でダウンフィード
研磨することにより、研摩装置を小型軽量化することが
可能となり、かつ、CBN砥石1,2の着脱作業が容易
となり、更に、ダウンフィード研磨により研磨熱が抑え
られて弁ばねWの製品価値低下やCBN砥石1,2の砥
粒脱落等を防止することが可能となる。しかも、前述し
たようにダウンフィード研磨により研磨熱が抑えられる
とともに、CBN砥石1,2の台座部4に放熱性に優れ
たアルミニュウム合金等の軽合金を用い、かつ、その台
座部4の中心部に空気供給源に連結される円孔部を形成
することにより、CBN砥石1,2を用いて空冷での研
磨が可能になった。これにより、廃棄物は乾燥した研磨
切粉のみとなり、廃棄物処理が非常に簡単である。
2を用いたことにより、小型軽量のCBN砥石1,2は
放熱性が良いことから発熱が抑えられて高速研磨が可能
となった。従って、本実施形態は、放熱性に優れた小型
軽量のCBN砥石1,2を用いて高速でダウンフィード
研磨することにより、研摩装置を小型軽量化することが
可能となり、かつ、CBN砥石1,2の着脱作業が容易
となり、更に、ダウンフィード研磨により研磨熱が抑え
られて弁ばねWの製品価値低下やCBN砥石1,2の砥
粒脱落等を防止することが可能となる。しかも、前述し
たようにダウンフィード研磨により研磨熱が抑えられる
とともに、CBN砥石1,2の台座部4に放熱性に優れ
たアルミニュウム合金等の軽合金を用い、かつ、その台
座部4の中心部に空気供給源に連結される円孔部を形成
することにより、CBN砥石1,2を用いて空冷での研
磨が可能になった。これにより、廃棄物は乾燥した研磨
切粉のみとなり、廃棄物処理が非常に簡単である。
【0026】また、本実施形態は、放熱性に優れた小型
軽量のCBN砥石1,2を用いて高速でダウンフィード
研磨するから、弁ばねWの両端面を高精度に研磨するこ
とが可能である。このことは実験でも実証されている。
即ち、実験では弁ばねWの両端面を従来装置と本発明装
置で研磨した場合、図5および図6に示すような結果が
得られた。但し、ばね仕様は、材質:SWOSC−V、
線径:φ3.3、外径:φ25、研磨高さ45mmであ
る。尚、図6における傾きは、傾き角度ではなく弁ばね
Wの上端面の偏心量を表わしている。
軽量のCBN砥石1,2を用いて高速でダウンフィード
研磨するから、弁ばねWの両端面を高精度に研磨するこ
とが可能である。このことは実験でも実証されている。
即ち、実験では弁ばねWの両端面を従来装置と本発明装
置で研磨した場合、図5および図6に示すような結果が
得られた。但し、ばね仕様は、材質:SWOSC−V、
線径:φ3.3、外径:φ25、研磨高さ45mmであ
る。尚、図6における傾きは、傾き角度ではなく弁ばね
Wの上端面の偏心量を表わしている。
【0027】図5および図6に示すように、従来装置で
は研磨高さのバラツキが大きく、傾きも大きいのに対
し、本発明装置では研磨高さのバラツキが小さく、傾き
も小さく、高精度で研磨することができる。
は研磨高さのバラツキが大きく、傾きも大きいのに対
し、本発明装置では研磨高さのバラツキが小さく、傾き
も小さく、高精度で研磨することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
弁ばねの両端面を放熱性に優れた小型軽量のCBN砥石
を用いてダウンフィード研磨することにより、研摩装置
の小型軽量化が可能であり、また、ドレッシングの必要
もなくて研摩装置の稼働率を向上させるとともに、砥石
の交換時の着脱作業が容易となり、更に、ダウンフィー
ド研磨により研磨熱が抑えられて弁ばねの製品価値低下
や砥石の砥粒脱落等の防止が可能ある。しかも、ダウン
フィード研磨により研磨熱が抑えられる上に、CBN砥
石の台座部に放熱性に優れたアルミニュウム合金等の軽
合金を用い、かつ、その台座部の中心部に冷却効果を向
上させた円孔部を形成することにより、CBN砥石を用
いて空冷での研磨が可能になり、廃棄物が乾燥した研磨
切粉のみとなって廃棄物処理が非常に簡単である。更
に、放熱性に優れた小型軽量のCBN砥石を用いて高速
でダウンフィード研磨するから、弁ばねの両端面の研磨
を高精度に行なうことが可能である。
弁ばねの両端面を放熱性に優れた小型軽量のCBN砥石
を用いてダウンフィード研磨することにより、研摩装置
の小型軽量化が可能であり、また、ドレッシングの必要
もなくて研摩装置の稼働率を向上させるとともに、砥石
の交換時の着脱作業が容易となり、更に、ダウンフィー
ド研磨により研磨熱が抑えられて弁ばねの製品価値低下
や砥石の砥粒脱落等の防止が可能ある。しかも、ダウン
フィード研磨により研磨熱が抑えられる上に、CBN砥
石の台座部に放熱性に優れたアルミニュウム合金等の軽
合金を用い、かつ、その台座部の中心部に冷却効果を向
上させた円孔部を形成することにより、CBN砥石を用
いて空冷での研磨が可能になり、廃棄物が乾燥した研磨
切粉のみとなって廃棄物処理が非常に簡単である。更
に、放熱性に優れた小型軽量のCBN砥石を用いて高速
でダウンフィード研磨するから、弁ばねの両端面の研磨
を高精度に行なうことが可能である。
【図1】本発明に係る自動車用弁ばねの研摩装置の概略
平面図。
平面図。
【図2】本発明に係る自動車用弁ばねの研摩装置の要部
を一部断面で示す拡大概略正面図。
を一部断面で示す拡大概略正面図。
【図3】CBN砥石の詳細図。
【図4】ダウンフィード研磨の砥石動作線図。
【図5】従来装置と本発明装置との比較データを示すグ
ラフ。
ラフ。
【図6】従来装置と本発明装置との比較データを示す
表。
表。
【図7】従来装置の2段研磨タイプの概略平面図。
1,2 砥石 3 研磨キャリア 4 台座部 5 砥石部 6 空洞部 7 ポケット
Claims (2)
- 【請求項1】 対向状に配置されて回転させられるとと
もに、少なくとも一方が軸線方向に移動させられる一対
のCBN砥石と、自動車用弁ばねを保持するための複数
個のポケットを外周部に円周方向に等間隔で有し、その
外周部を一対のCBN砥石の間に挿入して回転させられ
る研磨キャリアとを備え、研磨キャリアの回転に伴い当
該研磨キャリアのポケットに保持されている自動車用弁
ばねを一対のCBN砥石の間に連続的に複数回通過さ
せ、その間に一方の砥石を軸方向に移動させて自動車用
弁ばねの両端面を一対のCBN砥石によりダウンフィー
ド研磨することを特徴とする自動車用弁ばねの研摩装
置。 - 【請求項2】 上記CBN砥石の台座部にアルミニュウ
ム合金等の軽合金を用いるとともに、その台座部の中心
部に空気供給源に連結される円孔部を形成したことを特
徴とする請求項1記載の自動車用弁ばねの研摩装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290805A JP2002103189A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 自動車用弁ばねの研磨装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000290805A JP2002103189A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 自動車用弁ばねの研磨装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002103189A true JP2002103189A (ja) | 2002-04-09 |
Family
ID=18773975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000290805A Pending JP2002103189A (ja) | 2000-09-25 | 2000-09-25 | 自動車用弁ばねの研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002103189A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006009640A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スクロール圧縮機 |
CN104128856A (zh) * | 2014-07-30 | 2014-11-05 | 苏州鸿大金属制品有限公司 | 一种减震型金属管打磨装置 |
DE102013211201A1 (de) * | 2013-06-14 | 2014-12-31 | Wafios Ag | Verfahren zum Schleifen von Federenden und Federendenschleifmaschine |
-
2000
- 2000-09-25 JP JP2000290805A patent/JP2002103189A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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