JP2002103187A - 内面研削装置および内面研削方法 - Google Patents

内面研削装置および内面研削方法

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JP2002103187A
JP2002103187A JP2000303482A JP2000303482A JP2002103187A JP 2002103187 A JP2002103187 A JP 2002103187A JP 2000303482 A JP2000303482 A JP 2000303482A JP 2000303482 A JP2000303482 A JP 2000303482A JP 2002103187 A JP2002103187 A JP 2002103187A
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grinding
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units
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JP2000303482A
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Masayuki Takahashi
征幸 高橋
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Micron Machinery Co Ltd
Original Assignee
Micron Machinery Co Ltd
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数工程よりなる内周面研削加工を、高能
率、かつ高精度で遂行できるように改良する。 【解決手段】 基本中心線X−Xに関して対称な補助軸
χ,χに一致させて複数個の内研砥石ユニット3,
4を設置する。一方、上記基本中心線を回転軸とするロ
ータリー式のインデックステーブル1を設置し、被加工
物をチャックする主軸ユニット6,7を、それぞれ前記
の内研砥石ユニット3,4に対向させる。これら内研砥
石ユニットに、それぞれ異なる種類の回転砥石を装着し
て、異なる工程の研削を行なわせる。インデックステー
ブル1を回すと主軸ユニット6と同7とが反転され、チ
ャックしていた被加工物が入れ替り、順次に加工工程が
進められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空部を有する被
加工物の内周を回転面形状に研削仕上げする方法および
同装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の研削技術において、被加工物の
内周面が僅かに複雑であって、例えば段付部が有った
り、部分的にテーパを付されていたり、開口部の縁に面
取りが施されていたりすると、研削砥石(内研砥石)を
交換して複数工程の研削作業を行なっていた。
【0003】
【発明が解消しようとする課題】上述のように複数工程
で内面研削を行なうと、1個の被加工物を研削仕上げす
る途中で段取り替えの作業を必要とするので、段取り替
えのために作業能率が低下したり、加工精度が低下した
りするといった不具合を生じた。本発明は上述の事情に
鑑みて為されたものであって、複数工程の内面研削作業
を高能率,高精度で遂行し得る方法、および、上記の方
法を実施するに好適な装置を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに創作した本発明の基本的原理について、その1実施
形態に対応する図1を参照して略述すると次のとおりで
ある。すなわち、複数工程よりなる内周面研削加工を、
高能率、かつ高精度で遂行できるように改良するため、
基本中心線X−Xに関して対称な補助軸χ,χに一
致させて複数個の内研砥石ユニット3,4を設置する。
一方、上記基本中心線を回転軸とするロータリー式のイ
ンデックステーブル1を設置し、被加工物をチャックす
る主軸ユニット6,7を、それぞれ前記の内研砥石ユニ
ット3,4に対向させる。これら内研砥石ユニットに、
それぞれ異なる種類の回転砥石を装着して、異なる工程
の研削を行なわせる。インデックステーブル1を回すと
主軸ユニット6と同7とが反転され、チャックしていた
被加工物が入れ替り、順次に加工工程が進められる。
【0005】以上に説明した原理に基づいて、請求項1
に係る発明方法の構成は(図1参照)、基本中心線X−
Xを設定し、上記基本中心線を回転軸とするロータリー
式のインデックステーブル(1)を設置し、基本中心線
X−Xに関して対称に、距離rを隔てた2本の補助軸χ
,χを設定するとともに、これらの補助軸のそれぞ
れに回転中心線を一致させ、または斜交させて1個ず
つ、内研砥石ユニット(3,4)を配置し、前記インデ
ックステーブル(1)に対して、基本中心線と平行に、
距離rを隔てて、基本中心線X−Xに関して対称に1個
ずつ、被加工物をチャックする主軸を回転させる主軸ユ
ニット(6,7)を設置し、前記2個の内研砥石ユニッ
ト(3,4)のそれぞれに対して、互いに機能を異にす
る回転砥石を装着した状態で、前記インデックステーブ
ル(1)を作動させて、前記2個の主軸ユニット(6,
7)を補助軸χ,χに一致させ、主軸ユニットのそ
れぞれにチャックされている計2個の被加工物に対し
て、2個の内研砥石ユニット(3,4)のそれぞれによ
って相互に異なる種類の研削加工を施した後、前記イン
デックステーブル(1)を180°回動させて2個の主
軸ユニット(6,7)の位置を反転させ、2個の内研砥
石ユニット(3,4)のそれぞれによって相互に異なる
種類の研削加工を施すことを特徴とする。以上に説明し
た請求項1の発明方法によると、工程の進行に伴う段取
り替えのための被加工物の移送を、主軸ユニットにチャ
ックしたままで、インデックステーブルを回転にせしめ
ることによって得い得る。これにより、高能率かつ高精
度で2種類の内面研削工程を遂行することができる。
【0006】請求項2に係る発明方法の構成は、前記請
求項1の発明方法の構成要件に加えて(図3参照)、前
記インデックステーブル(1)に、基本中心線X−Xに
関してほぼ対称に、2個のロータリードレッサ(10,
11)を設置しておき、インデックステーブル(1)を
作動させて上記2個のロータリードレッサのそれぞれを
前記の内研砥石ユニット(3,4)に対向せしめて、回
転砥石のドレッシングまたはツルーリングを行なうこと
を特徴とする。以上に説明した請求項2の発明方法によ
ると、前記請求項1に係る発明方法の作用効果が得られ
る上に、内研砥石ユニットの回転砥石を能率良くツルー
イング,ドレッシングを行なうことができる。
【0007】請求項3に係る発明方法の構成は、前記請
求項2に係る発明方法の構成要件に加えて(図8参
照)、前記インデックステーブル(1)の回転軸を支承
するロータリーテーブル軸受(2)を、ベース部材(1
3)に対して固定的に設置し、上記ベース部材(13)
の上に基本中心線X−Xと平行に作動する2個の下部ス
ライド(16,17)を設置するとともに、上記2個の
下部スライドそれぞれの上に、基本中心線X−Xに対す
る交差角を調節し得る上部スライド(16,17)を搭
載しておいて、上記2個の上部スライド(16,17)
のそれぞれに対して、前記2個の内研砥石ユニット
(3,4)を搭載し、上記内研砥石ユニットを基本中心
線X−X方向に移動させることによって被加工物の内周
を円柱面に研削し、および/または、前記内研砥石ユニ
ットを基本中心線X−Xと斜交する方向に移動させて被
加工物の円周を円錐面に研削することを特徴とする。以
上に説明した請求項3の発明方法によると、前記請求項
2の発明方法の作用,効果が得られる上に、被加工物の
内周面を円柱状に、もしくは円錐状に、容易かつ高精度
で研削することができる。
【0008】請求項4に係る発明方法の構成は(図7参
照)、基本中心線X−Xを設定し、上記基本中心線を回
転軸とするロータリー式のインデックステーブル(1)
を設置するとともに、基本中心線X−Xから距離rを隔
てて3本の補助軸χ,χ,χを等間隔で、すなわ
ち正三角柱の稜線を形成せしめる形に設定するととも
に、これらの補助軸のそれぞれに回転中心線を一致させ
て、または斜交させて1個ずつ、内研砥石ユニット
(3,4,5)を配置し、前記インデックステーブル
(1)に対して、基本中心線と平行に、距離rを隔てて
3個の主軸ユニット(6,7,8)を1本ずつ、等間隔
に設置し、前記3個の内研砥石ユニット(3,4,5)
のそれぞれに、それぞれの機能を有する回転砥石を装着
した状態で、前記インデックステーブル(1)を作動さ
せて、前記3個の主軸ユニット(6,7,8)をそれぞ
れ補助軸χ,χ,χに一致させ、主軸ユニットの
それぞれにチャックされている計3個の被加工物に対し
て、3個の内研砥石ユニット(3,4,5)のそれぞれ
によって、それぞれの研削加工を施した後、前記インデ
ックステーブル(1)を120°回動させて3個の主軸
ユニット(6,7,8)の位置を順次に入れ替えて、1
個の被加工物に対して3種類の研削加工を施すことを特
徴とする。以上に説明した請求項4の発明方法は前記請
求項1の改良発明であって、請求項1においては2種類
の内面研削工程を高能率,高精度で遂行し得たのに比し
て、本請求項4の発明方法によると3種類の内面研削工
程を高能率,高精度で遂行することができる。
【0009】請求項5に係る発明方法の構成は、前記請
求項4に係る発明方法の構成要件に加えて(図7参
照)、前記インデックステーブル(1)に、基本中心線
X−Xからほぼ等距離に、かつ、該基本中心線と平行
に、かつ相互にほぼ等間隔で3個のロータリードレッサ
(10,11,12)を配置しておき、インデックステ
ーブル(1)を作動させて前記3個のロータリードレッ
サのそれぞれを、前記3個の内研砥石ユニット(3,
4,5)のそれぞれに対向せしめて、回転砥石のドレッ
シングまたはツルーイングを行なうことを特徴とする。
以上に説明した請求項5の発明方法によると、前記請求
項4に係る発明方法の作用,効果が得られる上に、内研
砥石ユニットの回転砥石を能率良くツルーイング,ドレ
ッシングすることができる。
【0010】請求項6に係る発明方法の構成は、前記請
求項 に係る発明方法の構成要件に加えて(図8参
照)、前記インデックステーブル(1)の回転軸を支承
するロータリーテーブル軸受(2)を、研削装置のベー
ス部材(13)に設置し、上記ベース部材の上に、基本
中心線X−Xと平行に作動する下部スライドを搭載する
とともに、該下部スライドの上に「基本中心線X−Xと
斜交する方向に作動し得る上部スライド」を搭載し、前
記3個の内研砥石ユニット(3,4,5)の内の少なく
とも1個を搭載して、該少なくとも1個の内研砥石ユニ
ットを基本中心線X−Xと斜交する方向に移動せしめ
て、被加工物の内周を円錐面に研削することを特徴とす
る。次に説明した請求項6の発明方法によると、前記請
求項4に係る発明方法を有効に活用することができ、特
に、円錐面状の内周面を研削するに好適である。
【0011】請求項7に係る発明装置の構成は(図1参
照)、研削装置のベース部材に対して移動しない基本中
心線X−Xを想定して、上記基本中心線X−Xを中心と
して回転するインデックステーブル(1)を上記インデ
ックステーブルに設置されて、基本中心線から等距離に
位置し、かつ、相互に平行な2個の主軸ユニット(6,
7)と、前記基本中心線X−Xに関してほぼ対称に配置
され、ベース部材に対して支持された2個の内研砥石ユ
ニット(3,4)と、を具備していることを特徴とす
る。以上に説明した請求項7の発明方法によると、前記
請求項1に係る発明方法を容易に実施して、その効果を
充分に発揮させることができる。
【0012】請求項8に係る発明装置の構成は、前記請
求項7に係る発明装置の構成要件に加えて(図3参
照)、前記インデックステーブル(1)に、基本中心線
X−Xからほぼ等距離に位置せしめて、2個のロータリ
ードレッサ(10,11)が設置されていることを特徴
とする。以上に説明した請求項8の発明装置によると、
前記請求項2に係る発明方法を容易に実施して、その効
果を充分に発揮させることができる。
【0013】請求項9に係る発明装置の構成は、前記請
求項7もしくは請求項8に係る発明装置の構成要件に加
えて(図8参照)、研削装置のベース部材(13)の上
に、基本中心線X−Xと平行に作動する2個の下部スラ
イド(14,15)が搭載されるとともに、上記2個の
下部スライドそれぞれの上に、基本中心線と斜交する方
向に作動し得る上部スライド(16,17)が1個ずつ
搭載されていて、前記2個の内研砥石ユニット(3,
4)のそれぞれが、前記上部スライド(16,17)の
それぞれに搭載されていることを特徴とする。以上に説
明した請求項9の発明装置によると、前記請求項3に係
る発明方法を容易に実施して、その効果を充分に発揮せ
しめることができる。
【0014】請求項10に係る発明装置の構成は(図7
参照)、研削装置のベース部材に対して移動しない基本
中心線X−Xを想定して、上記基本中心線を中心として
回転するインデックステーブル(1)と、上記インデッ
クステーブルに設置されて、基本中心線から等距離に位
置し、かつ、相互に平行な3個の主軸ユニット(6,
7,8)と、が設けられるとともに、前記基本中心線か
らほぼ等距離に位置し、相互にほぼ等間隔に配置された
3個の内研砥石ユニット(3,4,5)が、ベース部材
に対して支持されていることを特徴とする。以上に説明
した請求項10の発明装置によると、前記請求項4に係
る発明方法を容易に実施して、その効果を充分に発揮さ
せることができる。
【0015】請求項11に係る発明装置の構成は、前記
請求項10の発明装置の構成要件に加えて(図7参
照)、前記インデックステーブル(1)に、基本中心線
X−Xからほぼ等距離に、かつ、前記3個の主軸ユニッ
ト(3,4,5)それぞれの中間に位置せしめて、3個
のロータリードレッサ(10,11,12)が設置され
ていることを特徴とする。以上に説明した請求項11の
発明装置によると、前記請求項5に係る発明方法を容易
に実施して、その効果を充分に発揮せしめることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の1実施形態におい
て、2個の内研砥石ユニットによって、それぞれ各1個
の被加工物の内周面を研削している状態の斜視図であ
る。X−Xは、この実施例における基本中心線であり、
これに対して距離rを隔てて平行に、かつ、基本中心線
X−Xに関して対称に、2本の補助軸χ,χが設定
されている。上記基本中心線X−Xを回転中心とするロ
ータリー式のインデックステーブル1が設けられてい
て、1aはロータリーテーブル、1bは回転軸である。
この回転軸はロータリーテーブル軸受2によって支持さ
れており、該軸受2は当該研削装置のベース部材に対し
て固定的に設置されている。前記の補助軸χ,χ
同心に、1対の主軸ユニット6,7が設けられ、前記ロ
ータリーテーブル1aに対して固定されていて、それぞ
れ被加工物9A、9Bをチャックしている。
【0017】この図1は基本的構造を模式的に表してい
る。基本構造としては、1対の内研砥石ユニット3,4
が前記補助軸χ,χと同心に設置される。ただし、
後に図8を参照して詳しく述べるように、上記内研砥石
ユニットを補助軸χ,χに対して偏心させたり斜交
させたりして使用する。本図1に示したロータリードレ
ッサ10,11については、後に図3、図4を参照して
詳しく説明するが、図1に示したχ,χはそれぞれ
上記ロータリードレッサの中心線であって、基本中心線
X−Xに関してほぼ対称である。3a,4aはそれぞれ
内研砥石ユニット3,4の回転砥石軸である。
【0018】(図1,図2を併せて参照)図2は図1の
実施形態の平面図であって、2個の内研砥石ユニット
3,4は、互いに役目の異なる回転砥石を装着されて、
それぞれ被加工物9A,同9Bの内周面を研削してい
る。上記の役目を異にする回転砥石とは、例えば粗研削
用と仕上研削用とであっても良く、また、小径部用と大
径部用とであっても良く、任意に使用することができ
る。例えば被加工物9Aの粗研削を終えたら、ロータリ
ーテーブル1aを半回転させて、図の符号9Bの位置に
移動させて仕上研削を行なう。この場合「チャックの解
除・再把持」という作業を要しないので、迅速容易かつ
高精度で、二つの工程の間の段取り替えが行なわれる。
図2の実施形態をX軸方向に見たときの主要構成部材の
配置を示すと図3のようになる。ただし、本図2は配置
を示すだけであって、二つ以上の部材の重なりによって
隠れている部材も実線で描いてある。本例において角Θ
は180度、角Φは180度、角Ψは約90度である。
本発明を実施する場合、上記の角Ψは必ずしも厳密に9
0度でなくても良い。
【0019】回転砥石は、その形状を整えるツルーイン
グと、砥石の切れ味を回復させるドレッシングとが必要
である。ただし、ツルーイング用の機器とドレッシング
用の機器とを兼用して「ドレッサ」と呼ぶのが通例であ
る。本発明において、ツルーイング、および/またはド
レッシングとは、ツルーイングおよびドレッシングの少
なくとも何れか片方の意である。回転砥石の切れ味が悪
くなると、ロータリーテーブル1aを図4のように約9
0度回転させ、回転砥石軸3a,4aに対してロータリ
ードレッサ10,11を対向させてドレッシングを施
す。図5は、ドレッシングを施している状態の平面図で
ある。この図から容易に理解させるように1対のロータ
リードレッサ10,11の中心線χ,χは、基本中
心線X−Xに関して対称であることが望ましい。ただ
し、補助軸χ,χに対しては偏心している(χ
χと同心にしなくても良い)。図6は、上述のように
してドレッシング(ツルーイングでも同様)している状
態をX軸方向に見た配置図である。
【0020】図7は、前記と異なる実施形態を説明する
ために示したもので、前記実施形態における図3に対応
する配置図である。基本中心線Xと平行に、かつ等間隔
rで、3本の補助軸χ,χ,χを設定し、これら
の補助軸に一致させて3個の主軸ユニット6,7,8を
配置する。そして、これら3個の主軸ユニットの中間に
位置せしめて3個のロータリードレッサ10,11,1
2を配置する。上記主軸ユニットおよびロータリードレ
ッサはロータリーテーブル1aに設置されていて、該ロ
ータリーテーブルを120度回転させると、内研砥石ユ
ニット3,4,5に対向している主軸ユニットが順次に
交替せしめられる。上記3個の内研砥石ユニット3,
4,5のそれぞれに、互いに役目の異なる回転砥石を取
り付けておいて、被加工物に対して3工程の研削作業を
順次に、かつ、チャックの解除・再把持を要せずに施行
することができる。また内研砥石ユニット3,4,5そ
れぞれの回転砥石をロータリードレッサ10,11,1
2によってツルーイング・ドレッシングすることもでき
る。上述の構造・機能から明らかなように、ロータリー
テーブル1aの役目は、主軸ユニットやロータリードレ
ッサを支持して、基本中心線X−Xの周囲に回転させる
ことである。従って、ロータリーテーブルは必ずしも外
観的にテーブル状であることを要しない。本発明におい
ては、例えば放射アーム状などであっても、構構学的に
ロータリーテーブルと等価に機能する部材はロータリー
ケーブルであるとし、本発明の技術的範囲に属する。
【0021】図8は、前掲の図1ないし図6に示した実
施形態の内面研削装置を模式的に描いた斜視図である
が、図形を煩雑ならしめないために、推察し得る構成部
材は図示を省略してある。ロータリーテーブル軸受2
は、ベース13に対して固定的に設定してある。固定的
にとは、一時的に固定可能であれば足り、位置調節可能
に構成することを妨げない。ベース13上に、基本中心
線X−Xと平行に作動する下部スライド14,15が設
置されており、かつ、上記下部スライド14の上に上部
スライド16が搭載されるとともに、下部スライド15
の上に上部スライド17が搭載されている。上部スライ
ド16,17は、垂直軸まわりの旋回と水平方向の直線
前後進とが可能であって、本図8の例では下部スライド
14を作動させて被加工物9Aの内周面の一部を円柱面
に研削仕上するとともに、上部スライド17を作動させ
て被加工物9Bの内周面の一部を円錐面に研削仕上げし
ている。図示を省略するが、下部スライドおよび上部ス
ライドの設置個数は2個に限定されない。図7に示した
実施形態における3個の内研砥石ユニット3,4,5の
内の1個ないし3個をスライド機構に搭載することもで
き、設計的自由度が大きい。
【0022】
【発明の効果】以上に本発明の実施形態を挙げてその構
成、機能を明らかならしめたように、請求項1の発明方
法によると、工程の進行に伴う段取り替えのための被加
工物の移送を、主軸ユニットにチャックしたままで、イ
ンデックステーブルを回転せしめることによって行い得
る。これにより、2種類の内面研削工程を高能率、かつ
高精度で遂行することができる。請求項2の発明方法に
よると、前記請求項1に係る発明方法の作用,効果が得
られる上に、内研砥石ユニットの回転砥石を能率良くツ
ルーイング,ドレッシングを行なうことができる。請求
項3の発明方法によると、前記請求項2の発明方法の作
用,効果が得られる上に、被加工物の内周面を円柱状
に、もしくは円錐状に、容易かつ高精度で研削すること
ができる。請求項4の発明方法は前記請求項1の改良発
明であって、請求項1においては2種類の内面研削工程
を高能率,高精度で遂行し得たのに比して、本請求項4
の発明方法によると3種類の内面研削工程を高能率,高
精度で遂行することができる。請求項5の発明方法によ
ると、前記請求項4に係る発明方法の作用,効果が得ら
れる上に、内研砥石ユニットの回転砥石を能率良くツル
ーイング,ドレッシングすることができる。請求項6の
発明方法によると、前記請求項4に係る発明方法を有効
に活用することができ、特に、円錐面状の内周面を研削
するに好適である。請求項7の発明装置によると、前記
請求項1に係る発明方法を容易に実施して、その効果を
充分に発揮せしめることができる。請求項8の発明装置
によると、前記請求項2に係る発明方法を容易に実施し
て、その効果を充分に発揮せしめることができる。請求
項9の発明装置によると、前記請求項3に係る発明方法
を容易に実施して、その効果を充分に発揮せしめること
ができる。請求項10の発明装置によると、前記請求項
4に係る発明方法を容易に実施して、その効果を充分に
発揮せしめることができる。請求項11の発明装置によ
ると、前記請求項5に係る発明方法を容易に実施して、
その効果を充分に発揮せしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】前掲の図1の実施形態の平面図である。
【図3】前掲の図1の実施形態をX軸方向に見て描いた
構成部材の配置図である。
【図4】前掲の図1の実施形態に係る装置によってドレ
ッシングしている状態の斜視図である。
【図5】前掲の図4に示したドレッシングしている状態
の平面図である。
【図6】前掲の図4,図5に示したドレッシング作業中
の状態の構成部材配置図である。
【図7】前掲の図6と異なる実施例における構成部材の
配置図である。
【図8】前掲の図1に要部を示した実施形態の全体的斜
視図である。
【符号の説明】
1…ロータリー式インデックステーブル、1a…ロータ
リーテーブル、 1b…回転軸、2…ロータリーテーブ
ル軸受、3…内研砥石ユニット、3a…回転砥石軸、4
…内研砥石ユニット、4a…回転砥石軸、5…内研砥石
ユニット、5a…回転砥石軸、6,7,8…主軸ユニッ
ト、9A,9B…被加工物、10.11,12…ロータ
リードレッサ、13…ベース、14,15…下部スライ
ド、16,17…上部スライド、X…基本中心線。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本中心線X−Xを設定し、 上記基本中心線を回転軸とするロータリー式のインデッ
    クステーブル(1)を設置し、 基本中心線X−Xに関して対称に、距離rを隔てた2本
    の補助軸χ,χを設定するとともに、これらの補助
    軸のそれぞれに回転中心線を一致させ、または斜交させ
    て1個ずつ、内研砥石ユニット(3,4)を配置し、 前記インデックステーブル(1)に対して、基本中心線
    と平行に、距離rを隔てて、基本中心線X−Xに関して
    対称に1個ずつ、被加工物をチャックする主軸を回転さ
    せる主軸ユニット(6,7)を設置し、 前記2個の内研砥石ユニット(3,4)のそれぞれに対
    して、互いに機能を異にする回転砥石を装着した状態
    で、 前記インデックステーブル(1)を作動させて、前記2
    個の主軸ユニット(6,7)を補助軸χ,χに一致
    させ、 主軸ユニットのそれぞれにチャックされている計2個の
    被加工物に対して、2個の内研砥石ユニット(3,4)
    のそれぞれによって相互に異なる種類の研削加工を施し
    た後、 前記インデックステーブル(1)を180°回動させて
    2個の主軸ユニット(6,7)の位置を反転させ、2個
    の内研砥石ユニット(3,4)のそれぞれによって相互
    に異なる種類の研削加工を施すことを特徴とする内面研
    削方法。
  2. 【請求項2】 前記インデックステーブル(1)に、基
    本中心線Χ−Χに関してほぼ対称に、2個のロータリー
    ドレッサ(10,11)を設置しておき、 インデックステーブル(1)を作動させて上記2個のロ
    ータリードレッサのそれぞれを前記の内研砥石ユニット
    (3,4)に対向せしめて、回転砥石のドレッッシング
    またはツルーイングを行なうことを特徴とする、請求項
    1に記載した内面研削方法。
  3. 【請求項3】 前記インデックステーブル(1)の回転
    軸を支承するロータリーテーブル軸受(2)を、ベース
    部材(13)に対して固定的に設置し、 上記ベース部材(13)の上に基本中心線X−Xと平行
    に作動する2個の下部スライド(16,17)を設置す
    るとともに、 上記2個の下部スライドそれぞれの上に、基本中心線X
    −Xに対する交差角を調節し得る上部スライド(16,
    17)を搭載しておいて、 上記2個の上部スライド(16,17)のそれぞれに対
    して、前記2個の内研砥石ユニット(3,4)を搭載
    し、 上記内研砥石ユニットを基本中心線X−X方向に移動さ
    せることによって被加工物の内周を円柱面に研削し、 および/または、前記内研砥石ユニットを基本中心線X
    −Xと斜交する方向に移動させることによって被加工物
    の内周を円錐面に研削することを特徴とする、請求項1
    もしくは請求項2に記載した内面研削方法。
  4. 【請求項4】 基本中心線X−Xを設定し、 上記基本中心線を回転軸とするロータリー式のインデッ
    クステーブル(1)を設置するとともに、 基本中心線X−Xから距離rを隔てて3本の補助軸
    χ,χ,χを等間隔で、すなわち正三角柱の稜線
    を形成せしめる形に設定するとともに、 これらの補助軸のそれぞれに回転中心線を一致させ、ま
    たは斜交させて1個ずつ、内研砥石ユニット(3,4,
    5)を配置し、 前記インデックステーブル(1)に対して、基本中心線
    と平行に、距離rを隔てて3個の主軸ユニット(6,
    7,8)を1本ずつ、等間隔に設置し、 前記3個の内研砥石ユニット(3,4,5)のそれぞれ
    に、それぞれの機能を有にする回転砥石を装着した状態
    で、 前記インデックステーブル(1)を作動させて、前記3
    個の主軸ユニット(6,7,8)をそれぞれ補助軸
    χ,χ,χに一致させ、 主軸ユニットのそれぞれにチャックされている計3個の
    被加工物に対して、3個の内研砥石ユニット(3,4,
    5)のそれぞれによって、それぞれの研削加工を施した
    後、 前記インデックステーブル(1)を120°回動させて
    3個の主軸ユニット(6,7,8)の位置を順次に入れ
    替えて、1個の被加工物に対して3種類の研削加工を施
    すことを特徴とする内面研削方法。
  5. 【請求項5】 前記インデックステーブル(1)に、基
    本中心線X−Xからほぼ等距離に、かつ、該基本中心線
    に平行に、かつ相互にほぼ等間隔で3個のロータリード
    レッサ(10,11,12)を配置しておき、 インデックステーブル(1)を作動させて前記3個のロ
    ータリードレッサのそれぞれを、前記3個の内研砥石ユ
    ニット(3,4,5)のそれぞれに対向せしめて、回転
    砥石のドレッシングまたはツルーイングを行なうことを
    特徴とする、請求項4に記載した内面研削方法。
  6. 【請求項6】 前記インデックステーブル(1)の回転
    軸を支承するロータリーテーブル軸受(2)を、研削装
    置のベース部材(13)に設置し、 上記ベース部材の上に、基本中心線X−Xと平行に作動
    する下部スライドを搭載するとともに、該下部スライド
    の上に「基本中心線X−Xと斜交する方向に作動し得る
    上部スライド」を搭載し、 前記3個の内研砥石ユニット(3,4,5)の内の少な
    くとも1個を搭載して、該少なくとも1個の内研砥石ユ
    ニットを基本中心線X−Xと斜交する方向に移動せしめ
    て、被加工物の内周を円錐面に研削することを特徴とす
    る、請求項4に記載した内面研削方法。
  7. 【請求項7】 研削装置のベース部材に対して移動しな
    い基本中心線X−Xを想定して、 上記基本中心線X−Xを中心として回転するインデック
    ステーブル(1)と、 上記インデックステーブルに設置されて、基本中心線か
    ら等距離に位置し、かつ、相互に平行な2個の主軸ユニ
    ット(6,7)と、 前記基本中心線X−Xに関してほぼ対称に配置され、ベ
    ース部材に対して支持された2個の内研砥石ユニット
    (3,4)と、を具備していることを特徴とする内面研
    削装置。
  8. 【請求項8】 前記インデックステーブル(1)に、基
    本中心線X−Xからほぼ等距離に位置せしめて、2個の
    ロータリードレッサ(10,11)が設置されているこ
    とを特徴とする、請求項7に記載した内面研削装置。
  9. 【請求項9】 研削装置のベース部材(13)の上に、
    基本中心線X−Xと平行に作動する2個の下部スライド
    (14,15)が搭載されるとともに、 上記2個の下部スライドそれぞれの上に、基本中心線と
    斜交する方向に作動し得る上部スライド(16,17)
    が1個ずつ搭載されていて、 前記2個の内研砥石ユニット(3,4)のそれぞれが、
    前記上部スライド(16,17)のそれぞれに搭載され
    ていることを特徴とする、請求項7もしくは請求項8に
    記載した内面研削装置。
  10. 【請求項10】 研削装置のベース部材に対して移動し
    ない基本中心線X−Xを想定して、 上記基本中心線を中心として回転するインデックステー
    ブル(1)と、 上記インデックステーブルに設置されて、基本中心線か
    ら等距離に位置し、かつ、相互に平行な3個の主軸ユニ
    ット(6,7,8)と、が設けられるとともに、 前記基本中心線からほぼ等距離に位置し、相互にほぼ等
    間隔に配置された3個の内研砥石ユニット(3,4,
    5)が、ベース部材に対して支持されていることを特徴
    とする内面研削装置。
  11. 【請求項11】 前記インデックステーブル(1)に、
    基本中心線X−Xからほぼ等距離に、かつ、前記3個の
    主軸ユニット(3,4,5)それぞれの中間に位置せし
    めて、3個のロータリードレッサ(10,11,12)
    が設置されていることを特徴とする、請求項10に記載
    した内面研削装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006123074A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Micron Seimitsu Kk コンパクト形インデックス装置、及びインデックス装置をコンパクトに構成する方法
JP2017019045A (ja) * 2015-07-10 2017-01-26 株式会社ジェイテクト 複合加工機、及びその加工方法

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