JP2002100605A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP2002100605A
JP2002100605A JP2001029604A JP2001029604A JP2002100605A JP 2002100605 A JP2002100605 A JP 2002100605A JP 2001029604 A JP2001029604 A JP 2001029604A JP 2001029604 A JP2001029604 A JP 2001029604A JP 2002100605 A JP2002100605 A JP 2002100605A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理液の特性制御を容易なものとすることが
できる基板処理装置を提供する。 【解決手段】 多機能槽MBに新たな処理液を供給する
新液供給ラインNLと、多機能槽MBから流出した処理
液を新液供給ラインNLとは異なる経路にて循環させて
多機能槽MBに再供給する処理液循環ラインCLとが設
けられている。多機能槽MBには、4本の供給ノズルN
Z1、NZ2、NZ3、NZ4が配置されており、供給
バルブ21〜28の開閉によって4本の供給ノズルのぞ
れぞれは新液供給ラインNLまたは処理液循環ラインC
Lのいずれかに接続される。新液供給ラインNLと処理
液循環ラインCLとは互いに独立したものとなるため、
新液供給ラインNLに対する循環液による影響を排除す
ることができ、処理液の特性制御を容易なものとするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理槽に所定の処
理液を供給しつつ、その処理液中に半導体基板、液晶表
示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光デ
ィスク用基板等(以下、単に「基板」と称する)を浸漬
することによって洗浄処理等の基板処理を行う基板処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のような基板処理装置
は、予め定められた手順に従ってフッ酸、過酸化水素
水、アンモニア水、塩酸、オゾン水、水素水等の薬液お
よび純水(以下、薬液および純水を総称して処理液とす
る)へのロット(バッチ処理を行うときの一組の複数の
基板)の浸漬処理を繰り返し、基板表面の汚染物質を除
去したり、基板表面の酸化膜をエッチングしたり、レジ
スト膜を剥離したりする一連の基板処理を達成してい
る。浸漬処理は、処理液を貯留した処理槽に基板を浸漬
することによって行われる。
【0003】このような基板処理装置においては浸漬処
理に多量の処理液が必要となり、処理液の消費量を節約
するために処理槽から流出した処理液を循環して再利用
する場合がある。図17は、従来における処理液循環機
構を備えた基板処理装置の概略構成を示す図である。
【0004】図17の基板処理装置においては、処理槽
201に種々の処理液を供給することが可能であり、例
えば、純水供給源210から送給された純水中にミキシ
ングバルブ215により塩酸や過酸化水素水等の薬液を
混入してSC−1(アンモニア水と過酸化水素水と純水
とを混合した洗浄液)やSC−2(塩酸と過酸化水素水
と純水とを混合した洗浄液)を供給することができる。
また、洗浄液供給源211からオゾン水や水素水を送給
して処理槽201に供給することができる。
【0005】これら種々の処理液の供給は供給ノズル2
02から処理槽201内に処理液を吐出することによっ
て行われる。吐出された処理液は処理槽201内に貯留
され、その貯留された処理液中に基板Wを浸漬すること
によって基板表面処理が進行する。
【0006】一方、供給ノズル202から処理槽201
内に処理液を吐出し続けると、やがて処理槽201の上
端から処理液が溢れ出す。溢れ出た処理液は処理槽20
1に設けられた回収部203によって回収され、ポンプ
220によってフィルタ221を介して元の処理液供給
経路に戻される。すなわち、図17の基板処理装置にお
いては、処理槽201から溢れ出た処理液が循環利用さ
れることとなる。なお、処理槽201から溢れ出た処理
液の一部は排液として装置外部に排出される。
【0007】このように、処理槽201から溢れ出た使
用済みの処理液を循環利用することにより、基板処理装
置全体における処理液消費量を節約することができ、そ
の結果基板処理に要するコストを低減することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な浸漬処理において基板Wの表面処理の均一性を保つた
めには、供給ノズル202から吐出される処理液の特性
(濃度、温度等)を常に一定に保つことが重要である。
上記従来の装置においては、洗浄液供給源211等から
送給される新たな処理液と循環されている処理液とが混
合されて処理槽201に供給されることとなるため、供
給ノズル202から吐出される処理液の特性を一定に保
つためには、新たに送給される処理液と循環される処理
液との双方の特性を絶えず監視し、循環される処理液の
特性に応じて新たに送給される処理液の特性を適切に制
御する必要があった。例えば、オゾン水による表面処理
を行っている場合において、循環されるオゾン水中のオ
ゾン濃度が低下したときには、洗浄液供給源211から
送給されるオゾン水のオゾン濃度を高くすることによ
り、供給ノズル202から吐出されるオゾン水のオゾン
濃度を一定に維持する必要があった。
【0009】しかしながら、循環される処理液の特性は
必ずしも一定ではなく、浸漬処理の工程等によって絶え
ず変動するものであるため、供給ノズル202から吐出
される処理液の特性を一定に保つための新たな処理液の
特性制御は非常に困難なものであった。しかも、循環さ
れる処理液の流量自体も浸漬処理の工程内容によって大
きく変動する値であり、その影響を受けて供給ノズル2
02から吐出される処理液の特性も変動せざるを得なか
った。すなわち、従来においては、複雑な制御を行って
いるにもかかわらず、供給ノズル202から吐出される
処理液の特性は不安定なものであり、その結果基板Wの
処理の均一性も損なわれるという問題が生じていた。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、処理液の特性制御を容易なものとすることがで
きる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、均一な基板処理を行うこ
とができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、処理槽に所定の処理液を供給し
つつ、その処理液中に基板を浸漬することによって基板
処理を行う基板処理装置において、前記処理槽に新たな
処理液を供給する新液供給ラインと、前記処理槽から流
出した処理液を前記新液供給ラインとは異なる経路にて
循環させて前記処理槽に再供給する処理液循環ライン
と、を備え、前記処理槽には複数の供給部を配置し、前
記複数の供給部のそれぞれを、前記新液供給ラインまた
は前記処理液循環ラインのいずれかに接続している。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
に係る基板処理装置において、前記複数の供給部ごとに
前記新液供給ラインとの接続と前記処理液循環ラインと
の接続とを切り換える切換手段をさらに備えている。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2の発明に係る基板処理装置において、前記処理
液循環ラインに、循環される処理液の温度調節を行う温
調手段を備えている。
【0015】また、請求項4の発明は、請求項1から請
求項3のいずれかの発明に係る基板処理装置において、
前記処理液循環ラインに、循環される処理液に当該処理
液の溶質を溶解する溶解手段を備えている。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項4の発明
に係る基板処理装置において、前記処理液をオゾン水と
し、前記溶解手段に、循環されるオゾン水にオゾンガス
を溶解させている。
【0017】また、請求項6の発明は、処理槽に所定の
処理液を供給しつつ、その処理液中に基板を浸漬するこ
とによって基板処理を行う基板処理装置において、前記
処理槽に新たな処理液のみを供給する新液供給機構と、
前記処理槽から流出した処理液を循環させて前記処理槽
に再供給する処理液循環機構と、を備え、前記新液供給
機構と前記処理液循環機構とを互いに独立して設けてい
る。
【0018】また、請求項7の発明は、請求項1から請
求項6のいずれかの発明に係る基板処理装置において、
前記処理槽に貯留された処理液中にて基板を回転する基
板回転手段をさらに備えている。
【0019】また、請求項8の発明は、請求項7の発明
に係る基板処理装置において、前記基板回転手段に、前
記処理槽に貯留された処理液中にて基板を支持する基板
支持手段と、前記基板支持手段を前記処理槽と非接触状
態にて保持する非接触保持機構と、前記処理槽外に設け
られ、前記基板支持手段を非接触にて回転させる非接触
駆動手段と、を含ませている。
【0020】また、請求項9の発明は、請求項8の発明
に係る基板処理装置において、前記非接触保持機構に、
磁力により前記基板支持手段を前記処理槽と非接触状態
にて保持させ、前記非接触駆動手段に、前記基板支持手
段を磁力により非接触にて回転させている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について詳細に説明する。
【0022】<1.第1実施形態> <1−1.基板処理装置の全体構成>図1は、本発明に
係る基板処理装置1の一例の全体構成を示す斜視図であ
る。図示のように、この基板処理装置1は、未処理基板
を収納しているカセットCSが投入されるカセット搬入
部2と、このカセット搬入部2からのカセットCSが載
置され内部から複数の基板(ロット)が同時に取り出さ
れる基板取出部3と、カセットCSから取り出された未
処理基板が順次浸漬処理される基板処理部5と、浸漬処
理後の複数の処理済み基板が同時にカセットCS中に収
納される基板収納部7と、処理済み基板を収納している
カセットCSが払い出されるカセット搬出部8とを備え
る。さらに、装置の前側には、基板取出部3から基板収
納部7にわたって基板移載搬送機構9が配置されてお
り、浸漬処理前、浸漬処理中及び浸漬処理後のロットを
一箇所から別の箇所に搬送したり移載したりする。
【0023】カセット搬入部2は、水平移動、昇降移動
及び垂直軸回りの回転が可能なカセット移載ロボットC
R1を備え、カセットステージ2a上の所定位置に載置
された一対のカセットCSを基板取出部3に移載する。
【0024】基板取出部3は、昇降移動する一対のホル
ダ3a、3bを備える。そして、各ホルダ3a、3bの
上面にはガイド溝が刻設されており、カセットCS中の
未処理基板を垂直かつ互いに平行に支持することを可能
にする。したがって、ホルダ3a、3bが上昇すると、
カセットCS中から基板が押し上げられる。カセットC
S上方に押し上げられた基板は、基板移載搬送機構9に
設けられた搬送ロボットTRに受け渡され、水平移動後
に基板処理部5に投入される。
【0025】基板処理部5は、フッ酸等の薬液を貯留し
て薬液処理を行う薬液槽CBを備える薬液処理部52
と、純水を貯留して水洗処理を行う水洗槽WBを有する
水洗処理部54と、薬液または純水を貯留して単一槽内
で各種の薬液処理や水洗処理を行う多機能槽MBを有す
る多機能処理部56とを備える。なお、本明細書におい
ては、基板に何らかの処理を行う薬液槽CB、水洗槽W
B、多機能槽MBを総称して処理槽とする。
【0026】基板処理部5において、薬液処理部52お
よび水洗処理部54の後方側には、第1基板浸漬機構5
5が配置されており、これに設けた上下動及び横行可能
なリフターLH1によって、搬送ロボットTRから受け
取った基板を薬液処理部52の薬液槽CBに浸漬した
り、水洗処理部54の水洗槽WBに浸漬したりする。リ
フターLH1は、薬液槽CBと水洗槽WBとの間で基板
を搬送することが可能であるとともに、それら処理槽に
対して基板を昇降させることによって当該基板を処理槽
に貯留された処理液中に浸漬しまたはその処理液から離
脱させることができる。
【0027】また、多機能処理部56の後方側には、第
2基板浸漬機構57が配置されており、これに設けた上
下動可能なリフターLH2によって、搬送ロボットTR
から受け取った基板を多機能処理部56の多機能槽MB
内に支持する。リフターLH2は、基板を保持して多機
能槽MBに当該基板を搬入するとともに多機能槽MBか
ら当該基板を搬出する役割を担っている。なお、52
a、56aはリフターLH1、LH2にそれぞれ設けら
れた基板を支持するための基板受部を示す。
【0028】また、多機能処理部56には、蓋58が設
けられている。蓋58は、その下部に駆動機構(図示省
略)を有しており、当該駆動機構によって多機能槽MB
の上端部を開閉する開閉動作を行うことができる。蓋5
8は、多機能槽MBの上端部を閉鎖することにより、多
機能槽MBに貯留された処理液への汚染物質の流入を防
止するとともに、多機能槽MB内の雰囲気が外部に漏洩
するのを防ぐ役割を有している。
【0029】基板収納部7は、基板取出部3と同様の構
造を有し、昇降可能な一対のホルダ7a、7bによっ
て、搬送ロボットTRに把持された処理済み基板を受け
取ってカセットCS中に収納する。
【0030】また、カセット搬出部8は、カセット搬入
部2と同様の構造を有し、移動自在のカセット移載ロボ
ットCR2を備え、基板収納部7上に載置された一対の
カセットCSをカセットステージ8a上の所定位置に移
載する。
【0031】基板移載搬送機構9は、水平移動及び昇降
移動が可能な搬送ロボットTRを備える。そして、この
搬送ロボットTRに設けた一対の回転可能なハンド9
1、92よってロットを把持することにより、基板取出
部3のホルダ3a、3bに支持された基板を基板処理部
5の第1基板浸漬機構55に設けたリフターLH1側に
移載したり、このリフターLH1側から隣りの第2基板
浸漬機構57に設けたリフターLH2側に基板を移載し
たり、このリフターLH2側から基板収納部7のホルダ
7a、7bに基板を移載したりする。
【0032】<1−2.基板処理装置の制御機構>次
に、上記基板処理装置1の制御機構について説明する。
図2は、図1の基板処理装置1の制御機構を説明するた
めの機能ブロック図である。この基板処理装置1には、
卓上型コンピュータ等からなる制御部30が組み込まれ
ており、オペレータは制御部30を介して装置に指令を
与えたり、処理パターンや処理条件の設定を行ったりで
きる。
【0033】制御部30は、その本体部であるCPU3
1と、読み出し専用メモリーであるROM32と、読み
書き自在のメモリーであるRAM33と、制御用ソフト
ウェアやレシピ(処理手順を既述したファイル)などを
記憶しておく磁気ディスク34と、付随する入出力機器
とのインターフェイスである入出力ポート35と、基板
処理装置1を直接制御する装置とのインターフェイスで
あるネットワークポート36と、基板処理装置1外部に
設けられているホストコンピュータなどと通信を行う通
信ポート37とを備えている。また、制御部30には、
入出力ポート35を介してディスプレイ38とキーボー
ド39とが付随して設けられており、オペレータはディ
スプレイ38の表示を確認しつつ、キーボード39から
コマンドやパラメータを入力することができる。
【0034】制御部30に入力された指令は、処理用の
ソフトウェアに基づいて処理され、必要に応じて制御部
30からネットワークポート36を介してマスターコン
トローラ40および槽コントローラ50などに伝達され
る。マスターコントローラ40は、搬送ロボットTR
(図1参照)の動作を制御する。また、槽コントローラ
50は、各処理槽に付随して設けられている各種バルブ
や後述の加熱ヒータ12、溶解モジュール15等を制御
するとともに、温度センサ13や濃度センサ16を管理
する。なお、制御部30からの指示に基づいた槽コント
ローラ50による制御内容ついてはさらに後述する。
【0035】<1−3.処理槽および処理液供給機構>
次に、基板処理装置1の処理槽およびその処理槽に処理
液を供給する機構について説明する。ここでは、上述の
多機能槽MBを処理槽の例として説明する。
【0036】図3は、多機能槽MBおよび多機能槽MB
に処理液を供給する機構を示す図である。多機能槽MB
の内部には、リフターLH2(図1参照)によって基板
Wが支持されている。そして、多機能槽MBの内部壁面
には4本の供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4
が配置されている。それぞれの供給ノズルNZ1(NZ
2、NZ3、NZ4)は円筒形状の供給管であり、その
円筒表面に処理液を吐出するための複数の吐出孔が設け
られている。それぞれの供給ノズルNZ1、NZ2、N
Z3、NZ4に形成された複数の吐出孔から多機能槽M
Bに処理液を吐出することによって、多機能槽MB内に
処理液が貯留し、その処理液中にリフターLH2によっ
て基板Wが支持されることにより、基板Wの表面処理が
行われる。
【0037】また、多機能槽MBの上端部外壁面には回
収部20が設けられている。回収部20は、多機能槽M
Bの上端から溢れ出た処理液を回収する機能を有する。
【0038】基板処理装置1においては、多機能槽MB
に処理液を供給するための供給ラインが2系統設けられ
ている。一方の系統は多機能槽MBに新たな処理液を供
給する新液供給ラインNLであり、他方の系統は多機能
槽MBから流出した処理液を新液供給ラインNLとは異
なる経路にて循環させて多機能槽MBに再供給する処理
液循環ラインCLである。
【0039】新液供給ラインNLは、新たな処理液(以
下、単に「新液」と称する場合もある)を供給すること
が可能であり、主として複数の液供給源とバルブとを備
えている。バルブ75およびバルブ49を開放すること
によって純水供給源77から新たな純水を供給すること
ができる。純水の供給量はレギュレータ74によって調
節される。また、バルブ72およびバルブ49を開放す
ることによって洗浄液供給源73からオゾン水、水素水
等の洗浄液を供給することができる。流量計71は、そ
こを通過する純水または洗浄液の流量を計測する。
【0040】バルブ41を開放することによって塩酸供
給源45から塩酸(HCl)を、バルブ42を開放する
ことによってアンモニア水供給源46からアンモニア水
(NH4OH)を、バルブ43を開放することによって
フッ酸供給源47からフッ酸(HF)を、バルブ44を
開放することによって過酸化水素水供給源48から過酸
化水素水(H22)をそれぞれ供給することができる。
塩酸、アンモニア水、フッ酸、過酸化水素水のそれぞれ
は、流量調整弁78,79,80,81によってその供
給量を調整することができる。なお、通常バルブ41,
42,43,44およびバルブ49は一体のミキシング
バルブとして構成されている。
【0041】図3に示す如き構成によって、新液供給ラ
インNLは、複数種類の新たな処理液を多機能槽MBに
供給することが可能である。例えば、新液供給ラインN
LからSC−1を供給するときには、バルブ42、バル
ブ44、バルブ75およびバルブ49を開放し、純水に
アンモニア水と過酸化水素水とを混合して多機能槽MB
に送給する。純水、アンモニア水、過酸化水素水のそれ
ぞれの流量はレギュレータ74、流量調整弁79、流量
調整弁81によって調整される。
【0042】また、新液供給ラインNLからSC−2を
供給するときには、バルブ41、バルブ44、バルブ7
5およびバルブ49を開放し、純水に塩酸と過酸化水素
水とを混合して多機能槽MBに送給する。純水、塩酸、
過酸化水素水のそれぞれの流量はレギュレータ74、流
量調整弁78、流量調整弁81によって調整される。な
お、SC−1やSC−2を供給するときには、加熱ヒー
タ76によって純水を加熱・昇温した状態にて薬液を混
合する場合が多い。
【0043】また、新液供給ラインNLは、オゾン水や
水素水等の機能水を供給することもできる。洗浄液供給
源73は、純水中にオゾン等を溶解して所定濃度のオゾ
ン水等を生成する機能を有しており、バルブ72を開放
することによってその生成したオゾン水等を多機能槽M
Bに送給することができる。オゾン水等の流量は流量計
71によって計測され、バルブ72の開閉によって調整
される。
【0044】一方、処理液循環ラインCLは、多機能槽
MBから流出した使用済みの処理液を循環して多機能槽
MBに再供給するためのラインであり、ポンプ10、加
熱ヒータ12、温度センサ13、フィルタ14、溶解モ
ジュール15、濃度センサ16、バルブ17および流量
計18を備えている。多機能槽MBの上端から溢れ出た
処理液は回収部20によって回収され、ポンプ10によ
って処理液循環ラインCLに沿って循環され多機能槽M
Bに再供給される。なお、処理液循環ラインCLに流入
した処理液の一部は排液バルブ11を開放することによ
って装置外部に排出される。
【0045】処理液循環ラインCLには加熱ヒータ12
が設けられており、循環する処理液(以下、単に「循環
液」と称する場合もある)を加熱ヒータ12によって加
熱することができる。また、溶解モジュール15には図
示を省略するガス供給ラインが接続されており、循環す
る処理液中に当該処理液の溶質を溶解することができ
る。加熱ヒータ12による処理液の加熱および溶解モジ
ュール15による溶質の溶解は、それぞれ温度センサ1
3による測温結果および濃度センサ16による濃度測定
結果に基づいて槽コントローラ50が制御する。また、
フィルタ14は循環する処理液中のパーティクル等を除
去する。
【0046】本実施形態において、新液供給ラインNL
は、供給バルブ22、24、26、28を介して供給ノ
ズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4のぞれぞれと接続
されている。一方、処理液循環ラインCLは、供給バル
ブ21、23、25、27を介して供給ノズルNZ1、
NZ2、NZ3、NZ4のそれぞれと接続されている。
ここで、例えば、供給ノズルNZ1に繋がる供給バルブ
21と供給バルブ22とはいずれか一方が択一的に開放
され、他方は閉鎖されるものである。供給バルブ21が
開放されるとともに供給バルブ22が閉鎖されていると
きには、供給ノズルNZ1からは循環液のみが多機能槽
MBに吐出される。逆に、供給バルブ21が閉鎖される
とともに供給バルブ22が開放されているときには、供
給ノズルNZ1からは新液のみが多機能槽MBに吐出さ
れる。
【0047】同様に、供給ノズルNZ2に繋がる供給バ
ルブ23と供給バルブ24とはいずれか一方が択一的に
開放され、他方は閉鎖される。供給ノズルNZ3に繋が
る供給バルブ25と供給バルブ26もいずれか一方が択
一的に開放され、他方は閉鎖される。供給ノズルNZ4
に繋がる供給バルブ27と供給バルブ28もいずれか一
方が択一的に開放され、他方は閉鎖される。すなわち、
供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4のそれぞれ
は、新液供給ラインNLまたは処理液循環ラインCLの
いずれかに接続されるのである。
【0048】従って、本実施形態においては、多機能槽
MBに処理液を供給するための供給ラインとしての新液
供給ラインNLおよび処理液循環ラインCLは、相互に
独立した機構として設けられており、供給バルブ21〜
28は供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4ごと
に新液供給ラインNLとの接続と処理液循環ラインCL
との接続とを切り換える切換手段としての役割を果たし
ている。
【0049】<1−4.処理液供給態様>次に、図3に
示した新液供給ラインNLおよび処理液循環ラインCL
から多機能槽MBへの処理液供給態様について説明す
る。上述のように、新液供給ラインNLは、種々の新液
を多機能槽MBに供給することができる。処理液循環ラ
インCLは、多機能槽MBから流出した処理液を循環し
て再供給するためのラインであるため、その循環液の種
類は新液供給ラインNLによって供給される処理液と同
じである。
【0050】多機能槽MBにおける一般的な処理内容
は、処理液中にリフターLH2によって基板Wを浸漬し
て処理液を置換または処理液を置換した後基板Wを浸漬
し、新液供給ラインNLおよび処理液循環ラインCLの
双方から同時に多機能槽MBに処理液を供給して基板W
の表面処理を行うというものである。
【0051】図4は、多機能槽MBへの新液および循環
液の供給態様の一例を示す図である。処理液の種類にか
かわらず、供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4
のそれぞれからは新液または循環液が択一的に吐出され
る。図4の例では、供給バルブ24、28が開放され
て、供給ノズルNZ2、NZ4からは図中矢印AR2、
AR4にて示す如く新液が吐出されると同時に、供給バ
ルブ21、25が開放されて、供給ノズルNZ1、NZ
3からは図中矢印AR1、AR3にて示す如く循環液が
吐出される。このときに、供給バルブ23、27が閉鎖
されて供給ノズルNZ2、NZ4からの循環液吐出が停
止されるとともに、供給バルブ22、26も閉鎖されて
供給ノズルNZ1、NZ3からの新液吐出も停止されて
いる。すなわち、新液供給ラインNLと処理液循環ライ
ンCLとが相互に独立して設けられていることにより、
新液および循環液は相互に相手の影響を受けることなく
多機能槽MBに供給される。
【0052】従って、供給ノズルNZ2、NZ4からの
新液供給に際して、循環液による外乱を排除することが
でき、新液供給ラインNLにおける新液の特性を一定に
保っておけば、基板Wのうちの供給ノズルNZ2、NZ
4に近い部分の表面処理は均一でかつ安定したものとな
る。さらに述べると、循環液による外乱をうけないため
に、新液供給ラインNLにおける新液の特性制御が容易
になり、しかも新液の特性を安定させることができ、そ
の結果基板Wのうちの供給ノズルNZ2、NZ4に近い
部分の表面処理を均一でかつ安定したものとすることが
できるのである。そして、供給ノズルNZ1、NZ3か
らは循環液が供給されるため、多機能槽MBへの処理液
供給量は豊富なものとなり、多機能槽MB内の処理液停
滞部が排除されて反応速度を増加させることができると
ともに、新液消費量を低減することができる。
【0053】また、供給ノズルNZ1、NZ3から循環
液を供給することによって多機能槽MB内を撹拌するこ
とができる。これによって、多機能槽MB内の処理液の
特性を均一にすることができるとともに、反応速度をさ
らに高めることができる。
【0054】また、供給ノズルNZ1、NZ2、NZ
3、NZ4のそれぞれから新液または循環液のいずれを
吐出するかについては槽コントローラ50が供給バルブ
21〜28の開閉を制御することによって適宜切り換え
ることができる。図5は、供給ノズルNZ1、NZ2、
NZ3、NZ4のそれぞれからの新液または循環液の吐
出態様の一例を示すタイミングチャートである。
【0055】図5の例では、時刻t0から時刻t1まで
の間は、図4にて示したように、供給ノズルNZ2、N
Z4から新液が吐出されると同時に、供給ノズルNZ
1、NZ3から循環液が吐出される。その後、時刻t1
において供給バルブ22を開放するとともに、供給バル
ブ27を開放する(供給バルブ21および供給バルブ2
8は閉鎖する)ことにより、時刻t1から時刻t2まで
の間は、供給ノズルNZ1、NZ2から新液が吐出さ
れ、供給ノズルNZ3、NZ4から循環液が吐出され
る。
【0056】以後、同様に供給バルブ21〜28の開閉
を切り換えて、時刻t2から時刻t3までの間は、供給
ノズルNZ1、NZ3から新液が吐出されると同時に、
供給ノズルNZ2、NZ4から循環液が吐出される。時
刻t3から時刻t4までの間は、供給ノズルNZ3、N
Z4から新液が吐出されると同時に、供給ノズルNZ
1、NZ2から循環液が吐出される。そして、時刻t4
から時刻t5までの間は、時刻t0から時刻t1までと
同様に、供給ノズルNZ2、NZ4から新液が吐出され
ると同時に、供給ノズルNZ1、NZ3から循環液が吐
出され、以降同様の工程が繰り返される。すなわち、時
刻t0から時刻t4までを1サイクルとして、これが複
数サイクル繰り返されるのである。
【0057】このようにすれば、特性の安定した新液を
基板Wの各部分に順次に均一に供給することができるた
め、全体としての基板処理の均一性を確保することがで
きる。
【0058】また、処理液循環ラインCLには、加熱ヒ
ータ12や溶解モジュール15が設けられており、これ
らによって循環液の特性を調整することにより、上述し
た処理液供給量確保以外の循環液供給による付加的な効
果を得ることができる。加熱ヒータ12や溶解モジュー
ル15の使用は処理液の種類によって異なるものであ
り、以下処理液の典型例としてオゾン水である場合およ
びSC−1である場合について述べる。
【0059】<1−4−1.オゾン水>オゾン水は、基
板Wの表面に付着した有機物等を分解するために使用さ
れる。オゾン水を処理液とするときには、新液供給ライ
ンNLにおけるバルブ49およびバルブ72を開放する
ことによって洗浄液供給源73にて生成されたオゾン水
を多機能槽MBに送給する。なお、オゾン水使用時に
は、バルブ41,42,43,44,75は閉鎖してお
く。一方、処理液循環ラインCLによる処理液循環も同
時に行う。
【0060】供給バルブ21〜28の開閉の態様、すな
わち供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4のそれ
ぞれから新液または循環液のいずれを吐出するかについ
ては上述と同じである。そして、新液供給ラインNLか
ら供給するオゾン水の温度、濃度等の特性は一定にして
おく。また、新液供給ラインNLからのオゾン水供給量
も一定にしておく。従って、新液供給ラインNLにおけ
る制御は、循環液による影響を受けない状況下にて新た
なオゾン水の特性を一定に保つような制御のみで良いた
め、非常に容易なものとなる。そして、基板処理の均一
性が確保できることは既述した通りである。さらに、処
理液循環ラインCLによるオゾン水循環によって、豊富
なオゾン水供給量を確保することができ、反応速度を高
くすることができることも既述した通りである。
【0061】ところで、オゾン水はそのオゾン濃度およ
び温度が高いほど、有機物の分解速度が向上する。従っ
て、多機能槽MBにオゾン濃度の高いオゾン水または温
度の高いオゾン水を供給すれば、基板Wの表面処理に要
する時間を短縮することができる。しかしながら、オゾ
ン水の温度が高くなるとオゾンの溶解度が低下するた
め、オゾン濃度を低下させることなく新液供給ラインN
Lからの新たなオゾン水の温度を高くすることは困難で
ある。そこで、処理液循環ラインCLの加熱ヒータ12
によって循環されるオゾン水を加熱すれば、多機能槽M
B内のオゾン水のオゾン濃度を低下させることなく、そ
の温度を高くすることができ、その結果反応速度が増加
して処理時間を短縮することができる。このときに、新
液供給ラインNLから供給するオゾン水の特性は変化さ
せないものとし、新液供給ラインNLにおける制御は容
易なものとしている。
【0062】また、オゾン水によって基板Wの表面洗浄
処理を行うと、有機物の分解時にオゾンが消費され、多
機能槽MBから処理液循環ラインCLに流出したオゾン
水中のオゾン濃度は低下している。そこで、溶解モジュ
ール15によって循環されるオゾン水にオゾンガスを再
溶解すると、消費されたオゾンを補うことができる。そ
の結果、多機能槽MB中のオゾン水のオゾン濃度を維持
することができ、反応速度を速めて処理時間を短縮する
ことができる。このときも、新液供給ラインNLから供
給するオゾン水の特性は変化させないものとし、新液供
給ラインNLにおける制御は容易なものとしている。
【0063】以上のように、処理液循環ラインCLの加
熱ヒータ12や溶解モジュール15を用いて循環される
オゾン水の特性を調整することにより、新液供給ライン
NLと処理液循環ラインCLとを分離したことによる上
述の効果に加えて、多機能槽MB内のオゾン濃度の調整
や処理時間を短縮等の付加的な効果を得ることもでき
る。なお、処理液として水素水を用いる場合もオゾン水
の場合とほぼ同じ態様となる。
【0064】<1−4−2.SC−1>SC−1は、半
導体基板の洗浄に常用される洗浄液であり、80℃程度
にまで昇温して使用することも多い。SC−1を処理液
とするときには、新液供給ラインNLにおけるバルブ4
9およびバルブ75を開放するとともに、バルブ42お
よびバルブ44を開放することによって純水中にアンモ
ニア水と過酸化水素水とを混合して多機能槽MBに送給
する。このときに、加熱ヒータ76によって純水を加熱
し、昇温されたSC−1を送給している。なお、SC−
1使用時には、バルブ41,43,72は閉鎖してお
く。一方、処理液循環ラインCLによる処理液循環も同
時に行う。
【0065】供給バルブ21〜28の開閉の態様、すな
わち供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4のそれ
ぞれから新液または循環液のいずれを吐出するかについ
ては上述と同じである。そして、新液供給ラインNLか
ら供給するSC−1の温度、濃度等の特性は一定にして
おく。また、新液供給ラインNLからのSC−1供給量
も一定にしておく。従って、新液供給ラインNLにおけ
る制御は、循環液による影響を受けない状況下にて新た
なSC−1の特性を一定に保つような制御のみで良いた
め、非常に容易なものとなる。そして、基板処理の均一
性が確保できることは既述した通りである。さらに、処
理液循環ラインCLによるSC−1循環によって、豊富
なSC−1供給量を確保することができ、反応速度を高
くすることができることも既述した通りである。
【0066】ところで、多機能槽MBに供給されたSC
−1の温度は徐々に低下し、多機能槽MBから処理液循
環ラインCLに流出したSC−1の温度は新液供給ライ
ンNLから供給されるSC−1の温度よりも低くなって
いる。そこで、処理液循環ラインCLの加熱ヒータ12
によって循環されるSC−1を再加熱すれば、多機能槽
MB内のSC−1の温度を維持することができ、その結
果反応速度の低下を防止することができる。このとき
に、新液供給ラインNLから供給するSC−1の特性は
変化させないものとし、新液供給ラインNLにおける制
御は容易なものとしている。
【0067】以上のように、処理液循環ラインCLの加
熱ヒータ12を用いて循環されるSC−1の温度を調整
することにより、新液供給ラインNLと処理液循環ライ
ンCLとを分離したことによる上述の効果に加えて、反
応速度の低下防止という付加的な効果を得ることもでき
る。なお、処理液としてSC−2を用いる場合もSC−
1の場合とほぼ同じ態様となる。
【0068】<2.第2実施形態> <2−1.多機能槽MBの構成>次に、本発明の第2実
施形態について説明する。図6は、第2実施形態の基板
処理装置の構成を示す図である。図3と対比すると明ら
かなように、第2実施形態の基板処理装置が第1実施形
態と相違するのは、多機能槽MBの内部に基板Wを回転
させるための2本のローラ140a,140bを設けて
いる点および基板Wを回転させるのに必要な機構を設け
ている点である。残余の点、例えば装置の全体構成や処
理液供給機構については第1実施形態と同じであるた
め、同一の符号を付してその説明については省略する。
【0069】図7は第2実施形態の多機能槽MBを正面
から見た断面図であり、図8は多機能槽MBを上面から
見た平面図であり、図9は多機能槽MBの側面図であ
る。なお、図7および以降の各図にはそれらの方向関係
を明確にするため必要に応じてZ軸方向を鉛直方向と
し、XY平面を水平面とするXYZ直交座標系を付して
いる。
【0070】第2実施形態においては、多機能槽MBの
内部に4本の供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ
4の他、2本の転倒防止部130a,130bおよび2
本のローラ140a,140bを備えるとともに、多機
能槽MBの外部にローラ140a,140bを回転駆動
させるローラ駆動部150を備えている。
【0071】第1実施形態と同様に、多機能槽MBには
4本の供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4から
処理液が供給され貯留される。このときの処理液供給態
様は第1実施形態と全く同じである。すなわち、新液供
給ラインNLと処理液循環ラインCLとが相互に独立し
て設けられていることにより、新液および循環液は相互
に相手の影響を受けることなく多機能槽MBに供給され
る。なお、図示の便宜上、図8および図9では供給ノズ
ルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4の記載を省略してい
る。
【0072】リフターLH2の基板受部56a(図1参
照)は、3本の保持棒125a,125b,125cに
よって構成されている。そして、リフターLH2がその
3本の保持棒125a,125b,125cに1組の複
数の基板W(ロット)を保持させつつ昇降することによ
って、それら複数の基板Wを多機能槽MB内の処理液中
に浸漬したり、処理液から引き揚げたりすることができ
る。
【0073】より具体的には、リフターLH2の3本の
保持棒125a、125b、125cのそれぞれには基
板Wの外縁部がはまり込んで基板Wを起立姿勢にて保持
する複数の保持溝が所定間隔に配列して刻設されてい
る。複数の基板Wを多機能槽MBの処理液中に浸漬する
ときには、まず3本の保持棒125a、125b、12
5cの保持溝に各基板Wの端縁部がはまり込み、それぞ
れの主面が鉛直方向に沿って相互に所定の間隔を隔てて
積層された状態にて複数の基板Wが3本の保持棒125
a、125b、125cに保持される(図7の一点鎖線
の状態)。その状態からリフターLH2が降下すると、
3本の保持棒125a、125b、125cに保持され
た複数の基板Wも降下してやがて多機能槽MB内の処理
液中に浸かる。さらに、リフターLH2が降下を続ける
と、複数の基板Wの全体が処理液中に浸漬され、3本の
保持棒125a、125b、125cから2本のローラ
140a,140bに複数の基板Wが渡されるととも
に、3本の保持棒125a、125b、125cが基板
Wから離れて若干下方に降下した位置にて停止する(図
7の実線の状態)。
【0074】逆に、複数の基板Wを多機能槽MBの処理
液から引き揚げるときには、図7の実線の状態からリフ
ターLH2が上昇し、ローラ140a,140bに支持
されている複数の基板Wに3本の保持棒125a、12
5b、125cが当接し、その保持溝に各基板Wの端縁
部がはまり込む。そして、リフターLH2がさらに上昇
すると、ローラ140a,140bから3本の保持棒1
25a、125b、125cに複数の基板Wが受け渡さ
れ、やがて複数の基板Wが3本の保持棒125a、12
5b、125cに相互に所定の間隔を隔てて積層保持さ
れた状態にて処理液から引き揚げられ、図7の一点鎖線
の状態に戻る。
【0075】2本のローラ140a,140bは、多機
能槽MBに貯留された処理液中にて複数の基板Wを支持
するとともに、それら基板WをX方向を軸として回転さ
せる機能を有する。2本のローラ140a,140b
は、それぞれ多機能槽MBの底面と平行に配置され、複
数の基板Wの主面を鉛直方向(Z軸方向)に沿わせた状
態にてその端縁部を支持する円柱状体である。複数の基
板Wの支持を容易にするため、各ローラ140a,14
0bの表面には所定間隔にて凹凸を形成するようにして
も良い。各凹部に複数の基板Wの端縁部がそれぞれはま
り込むことにより、各基板Wが所定の間隔を隔てて主面
を鉛直方向に沿わせた状態にて2本のローラ140a,
140bに保持されることとなる。
【0076】洗浄処理や薬液処理を行うときには、図7
に示すように、複数の基板Wは2本のローラ140a,
140bのみによって支持されており、リフターLH2
の保持棒125a、125b、125cが基板Wから離
間している。すなわち、リフターLH2は処理の前後に
単に基板Wを多機能槽MBの内外で昇降させるだけの機
能を有しているのである。そして、洗浄処理や薬液処理
を行うときには、図7中矢印AR7にて示すように、2
本のローラ140a,140bがそれらの長手方向(X
軸方向)を軸としてそれぞれ回転し、これに伴ってロー
ラ140a,140bに支持された複数の基板Wが図7
中矢印AR8にて示すようにX軸方向を軸として回転す
る。
【0077】ここで第2実施形態では、2本のローラ1
40a,140bがローラ駆動部150から非接触にて
回転駆動力を受け、多機能槽MBとは非接触にて回転す
るのであるが、この機構の詳細についてはさらに後述す
る。
【0078】2本の転倒防止部130a,130bは、
ローラ140a,140bによって支持された複数の基
板Wの転倒を防止するための部材である。2本の転倒防
止部130a,130bは、それぞれ固定部材135
a,135bを介して多機能槽MBの内壁面に固設され
ている(図8参照)。図9に示すように、2本の転倒防
止部130a,130bのそれぞれには凹部131と凸
部132とが所定のピッチにて形成されている。凹部1
31および凸部132が形成されるピッチは、2本のロ
ーラ140a,140bによって複数の基板Wが支持さ
れる配列間隔と同じである。
【0079】ローラ140a,140bによって支持さ
れ回転される基板Wは、2本の転倒防止部130a,1
30bによっては支持されていない。図10は、ローラ
140a,140bによって支持された基板Wと転倒防
止部130a,130bとの位置関係を示す図である。
ローラ140a,140bによって支持された基板Wの
端縁部は、転倒防止部130a(130b)の凹部13
1には接触していない。すなわち、転倒防止部130
a,130bには基板Wの荷重が作用することはないの
である。
【0080】一方、転倒防止部130a(130b)の
相互に隣接する凸部132は、ローラ140a,140
bによって支持された基板Wの端縁部を非接触にて挟む
位置に形成されている。この凸部132は、ローラ14
0a,140bによって基板Wが鉛直方向に沿って正確
に支持されているときはその端縁部に接触するものでは
ないが、何らかの原因によって基板WがX方向に倒れか
けたときにその端縁部に接触して転倒を防止する。つま
り、2本の転倒防止部130a,130bは、ローラ1
40a,140bによって支持された基板Wの荷重を支
持するものではないが、その端縁部を非接触にて挟む位
置に設けられて基板Wの転倒を防止する役割を果たして
いる。この目的のためには、ローラ140a,140b
によって支持された基板Wの可能な限り上方側端縁部を
挟む位置に2本の転倒防止部130a,130bを設け
るのが好ましい。
【0081】ローラ駆動部150は、多機能槽MBの外
部に設けられるとともに、主としてモータ152と駆動
力伝達シャフト151a,151bとを備えている。図
11は、ローラ駆動部150を示す図であって、多機能
槽MBを背面から((−X)向きに)見た図である。駆
動力伝達シャフト151a,151bは、ローラ140
a,140bの長手方向(X方向)を軸として回転自在
に設けられたシャフトであり、モータ152の回転駆動
力をそれぞれ2本のローラ140a,140bに伝達す
るものであるが、後述の如く各ローラ140a,140
bとは直接接触していない。2本の駆動力伝達シャフト
151a,151bには、それぞれプーリ155a,1
55bが固設されている。モータ152のモータ軸15
3とプーリ155aとにはベルト154aが巻き掛けら
れるとともに、モータ軸153とプーリ155bとには
ベルト154bが巻き掛けられる。
【0082】このような構成により、モータ152がモ
ータ軸153を回転させると、その回転駆動力はベルト
154a,154bを介してプーリ155a,155b
に伝達され、駆動力伝達シャフト151a,151bが
回転することとなる。なお、プーリ155a,155b
の径は全く同一である。従って、モータ軸153の回転
数にかかわらず、2本の駆動力伝達シャフト151a,
151bの回転数は相互に同一である。
【0083】<2−2.ローラの保持機構および回転機
構>上述したように、2本のローラ140a,140b
はローラ駆動部150から非接触にて回転駆動力を受
け、多機能槽MBと非接触にて回転するものであり、以
下これを実現するための機構について説明する。第2実
施形態では、かかる機構として磁力によりローラ140
a,140bを多機能槽MBと非接触状態にて保持する
非接触保持機構と、磁力により非接触にて回転させる非
接触回転機構とを備えている。さらに、非接触保持機構
はローラ140a,140bをその径方向について多機
能槽MBと非接触状態とする径方向接触防止機構および
ローラ140a,140bをその長手方向について多機
能槽MBと非接触状態とする長手方向接触防止機構によ
り構成されている。なお、以下においてはローラ140
aについて説明するが、ローラ140bについても全く
同様である。
【0084】図12は、ローラ140aの保持機構およ
び回転機構を示す図である。図13は、図12の左側部
分を拡大した図であり、ローラ140aにおけるローラ
駆動部150から遠い側の部分を示す図である。また、
図14は、図12の右側部分を拡大した図であり、ロー
ラ140aにおけるローラ駆動部150に近い側の部分
を示す図である。
【0085】<2−2−1.径方向接触防止機構>ロー
ラ140aの径方向接触防止機構は、円柱磁石141,
144およびリング状磁石142,145によって構成
されており、磁力により円柱状体のローラ140aをそ
の径方向について多機能槽MBと非接触状態とする。
【0086】円柱磁石141は、その中心軸がローラ1
40aの長手方向(X軸方向)に沿った円柱形状の磁石
であって、ローラ受け部149に内蔵されている。ロー
ラ受け部149は、多機能槽MBに固設された部材であ
って、径の異なる2つの円柱162,163をX軸方向
に沿って2段に積み重ねた形状を有している。円柱磁石
141は、それらのうちの径の小さい方の円柱163に
内蔵されている。円柱磁石141の(+X)側にはN極
が形成され、(−X)側にはS極が形成されている(図
13参照)。
【0087】リング状磁石142は、その中心軸がロー
ラ140aの長手方向(X軸方向)に一致する円環形状
の磁石であって、ローラ140aの一端側((−X)側
端部)に内蔵されている。ローラ140aの上記一端側
には円柱形状の凹部161が形成されており、リング状
磁石142はその凹部161の周囲を囲むようにしてロ
ーラ140a内に配置されている。リング状磁石142
の(+X)側にはN極が形成され、(−X)側にはS極
が形成されている。なお、凹部161の内径は円柱16
3の径よりも大きく、凹部161の深さ(X軸方向長
さ)は円柱163の高さ(X軸方向長さ)と等しい。
【0088】一方、円柱磁石144は、その中心軸がロ
ーラ140aの長手方向(X軸方向)に一致する円柱形
状の磁石であって、ローラ140aの他端側((+X)
側端部)に内蔵されている。ローラ140aの上記他端
側には円柱形状の凸部164が形成されており、円柱磁
石144はその凸部164内に配置されている。円柱磁
石144の(+X)側にはN極が形成され、(−X)側
にはS極が形成されている(図14参照)。
【0089】リング状磁石145は、その中心軸がロー
ラ140aの長手方向(X軸方向)に沿った円環形状の
磁石であって、多機能槽MBの槽壁内に内蔵されてい
る。多機能槽MBの槽壁の一部には中空円筒形状の凸部
115が形成されており、リング状磁石145はその凸
部115内に配置されている。リング状磁石145の
(+X)側にはN極が形成され、(−X)側にはS極が
形成されている。なお、多機能槽MBの凸部115の内
径はローラ140aの凸部164の径よりも大きく、凸
部115の長さ(X軸方向長さ)は凸部164の長さ
(X軸方向長さ)と等しい。
【0090】ローラ140aの上記一端側の凹部161
にはローラ受け部149の径の小さい方の円柱163が
遊嵌されるとともに(図13)、上記他端側の凸部16
4は多機能槽MBの中空円筒形状の凸部115に遊嵌さ
れている(図14)。これにより、円柱磁石141がリ
ング状磁石142の内側に位置するとともに、円柱磁石
144がリング状磁石145の内側に位置する。その結
果、円柱磁石141のN極およびS極がそれぞれリング
状磁石142のN極およびS極と対向することとなり、
円柱磁石141とリング状磁石142との間には磁力に
よる斥力が作用する。リング状磁石142は円柱磁石1
41の周囲を覆うように配置されているものであり、両
者の間に斥力が作用するとリング状磁石142の中心に
円柱磁石141が位置するように、より正確には円柱磁
石141の中心軸とリング状磁石142の中心軸とが一
致するように双方の位置が規制される。
【0091】その結果、ローラ140aの凹部161と
ローラ受け部149の円柱163との間には円柱163
の周方向の全体にわたって一定間隔の隙間が生じ、ロー
ラ140aの一端側ではその径方向について、すなわち
YZ平面に関して多機能槽MBと非接触状態となる。
【0092】同様に、円柱磁石144がリング状磁石1
45の内側に位置すると、円柱磁石144のN極および
S極がそれぞれリング状磁石145のN極およびS極と
対向することとなり、円柱磁石144とリング状磁石1
45との間には磁力による斥力が作用する。リング状磁
石145は円柱磁石144の周囲を覆うように配置され
ているものであり、両者の間に斥力が作用するとリング
状磁石145の中心に円柱磁石144が位置するよう
に、より正確には円柱磁石144の中心軸とリング状磁
石145の中心軸とが一致するように双方の位置が規制
される。
【0093】その結果、ローラ140aの凸部164と
多機能槽MBの凸部115内側との間には凸部164の
周方向の全体にわたって一定間隔の隙間が生じ、ローラ
140aの他端側ではその径方向について、すなわちY
Z平面に関して多機能槽MBと非接触状態となる。
【0094】以上のようにして、ローラ140aの両端
において磁力によりその径方向について多機能槽MBと
非接触状態となり、いわばローラ140aが中空に浮遊
した状態となる。
【0095】<2−2−2.長手方向接触防止機構>上
述した径方向接触防止機構のみではローラ140aが中
空に浮遊したとしても、X軸方向に滑動して多機能槽M
Bと接触する可能性がある。これを防止するために、ロ
ーラ140aのX軸方向の移動を規制するのが長手方向
接触防止機構である。ローラ140aの長手方向接触防
止機構は、リング状磁石142,145およびリング状
磁石143,146によって構成されており、磁力によ
り円柱状体のローラ140aをその長手方向について多
機能槽MBと非接触状態とする。なお、リング状磁石1
42,145については、径方向接触防止機構と長手方
向接触防止機構との双方の役割を担っている。
【0096】リング状磁石142,145については、
上述した通りである。リング状磁石143は、その中心
軸がローラ140aの長手方向(X軸方向)に沿った円
環形状の磁石であって、ローラ受け部149の径の大き
い方の円柱162に内蔵されている。リング状磁石14
3の中心軸は、円柱磁石141の中心軸と一致してい
る。また、リング状磁石143は、リング状磁石142
と等しい径を有している。リング状磁石143の(+
X)側にはS極が形成され、(−X)側にはN極が形成
されている。
【0097】リング状磁石146は、その中心軸がロー
ラ140aの長手方向(X軸方向)に一致する円環形状
の磁石であって、ローラ140aの本体部の他端側
((+X)側端部)に内蔵されている。リング状磁石1
46の中心軸は、円柱磁石144の中心軸と一致してい
る。また、リング状磁石146は、リング状磁石145
と等しい径を有している。リング状磁石146の(+
X)側にはS極が形成され、(−X)側にはN極が形成
されている。
【0098】上述したように、ローラ140aの一端側
の凹部161にはローラ受け部49の径の小さい方の円
柱163が遊嵌されるとともに、他端側の凸部164は
多機能槽MBの中空円筒形状の凸部115に遊嵌され
る。これにより、リング状磁石142のS極とリング状
磁石143のS極とが対向するとともに、リング状磁石
145のS極とリング状磁石146のS極とが対向する
こととなる。その結果、リング状磁石142とリング状
磁石143との間に磁力による斥力が作用するととも
に、リング状磁石146とリング状磁石145との間に
も磁力による斥力が作用する。
【0099】従って、ローラ140aはリング状磁石1
43およびリング状磁石145によって両側から押圧さ
れることとなり、ローラ140aの一端側とローラ受け
部149との間およびローラ140aの他端側と多機能
槽MBの凸部115との間のそれぞれにはX軸方向につ
いての一定間隔の隙間が生じる。すなわち、ローラ14
0aはその長手方向について多機能槽MBと非接触状態
となる。
【0100】以上説明したように、径方向接触防止機構
および長手方向接触防止機構の双方によって、ローラ1
40aの位置はXYZの全方向について規制されること
となり、ローラ140aは多機能槽MBと非接触状態に
て保持されることとなる。なお、基板処理中において
は、ローラ140aと多機能槽MBとの間に生じた隙間
には処理液が満たされる。
【0101】<2−2−3.非接触回転機構>非接触回
転機構は、円柱状駆動磁石147とリング状駆動磁石1
48とによって構成されており、ローラ駆動部150か
らの回転駆動力を非接触にてローラ140aに伝達す
る。
【0102】円柱状駆動磁石147は、その中心軸がロ
ーラ140aの長手方向(X軸方向)に一致する円柱形
状の磁石であって、ローラ140aの凸部164に内蔵
されている。図15は、円柱状駆動磁石147をその中
心軸方向(X軸方向)から見た平面図である。円柱状駆
動磁石147はその周方向に8つの領域に分割されてい
る。8つの領域のそれぞれはN極またはS極の極性を交
互に有している。換言すれば、4本のN極の扇形柱と4
本のS極の扇形柱とを交互に組み合わせて円柱状駆動磁
石147を構成している。
【0103】リング状駆動磁石148は、その中心軸が
ローラ140aの長手方向(X軸方向)に沿ったリング
形状の磁石であって、駆動力伝達シャフト151aの先
端に内蔵されている。リング状駆動磁石148は、ロー
ラ140aの他端側の凸部164が多機能槽MBの中空
円筒形状の凸部115に遊嵌された状態において、円柱
状駆動磁石147の周囲に多機能槽MBの壁を挟み込ん
で配置されることとなる(図14参照)。
【0104】図16は、リング状駆動磁石148をその
中心軸方向(X軸方向)から見た平面図である。円柱状
駆動磁石147と同様に、リング状駆動磁石148はそ
の周方向に8つの領域に分割されている。8つの領域の
それぞれはN極またはS極の極性を交互に有している。
【0105】円柱状駆動磁石147の周囲に多機能槽M
Bの壁を挟み込んでリング状駆動磁石148が配置され
ると、円柱状駆動磁石147のS極とリング状駆動磁石
148のN極との間に磁力による引力が作用するととも
に、円柱状駆動磁石147のN極とリング状駆動磁石1
48のS極との間にも磁力による引力が作用する。この
状態にて、ローラ駆動部150のモータ152が駆動力
伝達シャフト151aを回転させると、駆動力伝達シャ
フト151aに内蔵されたリング状駆動磁石148も回
転する。そして、リング状駆動磁石148と円柱状駆動
磁石147との間に作用する引力によって、モータ15
2の回転駆動力がローラ140aに伝達され、ローラ1
40aが回転することとなる。
【0106】以上のようにして、ローラ140aにはロ
ーラ駆動部150から非接触にて回転駆動力が伝達さ
れ、ローラ140aはローラ駆動部150によって磁力
により非接触にて回転される。なお、ローラ140bの
構成についてもローラ140aの構成と同一である。
【0107】<2−3.回転処理内容>次に、上記構成
を有する第2実施形態の基板処理装置における処理内容
について説明する。ここでは処理の一例としてオゾン水
による基板Wの洗浄処理を行うものとする。
【0108】多機能槽MBへの処理液供給態様について
は上記の第1実施形態と同じである。すなわち、供給ノ
ズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4のそれぞれから新
液または循環液が順次に切り換えられて供給される。そ
して、新液供給ラインNLから供給するオゾン水の温
度、濃度等の特性は一定にするとともに、処理液循環ラ
インCLの加熱ヒータ12や溶解モジュール15を用い
て循環されるオゾン水の特性を調整する。
【0109】一方、オゾン水による洗浄処理中において
は2本のローラ140a,140bによって基板Wが所
定の間隔を隔てて主面を鉛直方向に沿わせた状態にて支
持され、3本の保持棒125a、125b、125cは
基板Wから離間している。この状態にて、ローラ駆動部
150が2本のローラ140a,140bを回転させる
ことによってそれらに支持された複数の基板Wを一斉に
回転させる。このようにしてオゾン水による複数の基板
Wに対する洗浄処理が進行する。
【0110】やがて、所定の処理時間が経過して基板洗
浄処理が終了した時点で、ローラ140a,140bに
よる基板Wの回転が停止し、リフターLH2が上昇して
複数の基板Wを多機能槽MBから引き揚げる。
【0111】以上のようにすれば、第1実施形態と同様
の効果が得られるのに加えて、ローラ140a,140
bが基板Wを回転させるため、より均一な基板処理を行
うことができる。
【0112】また、ローラ駆動部150が多機能槽MB
の外部に設けられ、ローラ140a,140bを磁力に
よって非接触にて回転させるため、ローラ駆動部150
が発塵したとしても、それがパーティクルとして多機能
槽MB内に混入することは防止される。すなわち、パー
ティクル発生源たるローラ駆動部150と多機能槽MB
内部とが完全に分離されることとなり、多機能槽MB内
でのパーティクル発生が防止されるのである。
【0113】また、径方向接触防止機構および長手方向
接触防止機構の双方によって、ローラ140a,140
bは多機能槽MBと非接触状態にて保持されることとな
るため、ローラ駆動部150によってローラ140a,
140bが回転したとしても、ローラ140a,140
bと多機能槽MBとの摺動による発塵が防止されること
となる。
【0114】さらに、特性の安定した新液を基板Wの各
部分に順次に均一に供給することに加えて、ローラ14
0a,140bが基板Wを回転させることにより、全体
としての基板処理の均一性をがより一層確実なものとな
る。
【0115】すなわち、本実施形態の基板処理装置にお
いては、パーティクルを発生させることなく処理液中に
て基板Wを回転させることができ、清浄な環境中にて均
一な基板処理を行うことができるのである。その結果、
処理時間の短縮、高スループットを実現することができ
るとともに、コスト低減を図ることができる。
【0116】また、基板Wの回転数によっては、基板W
上の反応を支配している境膜の膜厚を薄くできるため、
反応速度を大きくすることができる。
【0117】また、ローラ140a,140bが多機能
槽MBと非接触状態にて保持されているため、ローラ1
40a,140bの回転に摩擦が生じず、ローラ駆動部
150はローラ140a,140bを容易に回転させる
ことができる。
【0118】さらに、転倒防止部130a,130bが
各基板Wの転倒を防止しているため、ローラ140a,
140bが複数の基板Wを回転させたとしても、それら
が転倒して破損することが防止される。
【0119】<3.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明したが、この発明は上記の例に限定される
ものではない。例えば、上記各実施形態においては、4
本の供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4のそれ
ぞれから新液または循環液を択一的に吐出するようにし
ていたが、新液および循環液のための専用供給ノズルを
少なくとも1本ずつ設けておけば、他の供給ノズルにつ
いては新液および循環液を混合して吐出するようにして
も良い。具体的には、例えば供給ノズルNZ1から新液
および循環液を混合して吐出する場合には、供給バルブ
21および供給バルブ22の双方を開放する。このよう
にすれば上記実施形態における効果に加えて、混合して
吐出する供給ノズルからの流速が増加し、多機能槽MB
内における処理液置換効率が高まる。
【0120】また、上記各実施形態においては、4本の
供給ノズルNZ1、NZ2、NZ3、NZ4を設けてい
たが、供給ノズルは2本以上設けてあれば良い。
【0121】また、上記各実施形態においては、処理液
循環ラインCLに加熱ヒータ12を設けていたが、加熱
ヒータ12に代えてまたは加熱ヒータ12と併せて冷却
機能を有する冷却装置を設けるようにしても良い。すな
わち、処理液循環ラインCLに循環液の温調手段を設け
て循環液の温調を行うことにより、新液供給ラインNL
と処理液循環ラインCLとを分離したことによる上述の
効果に加えて、多機能槽MB内の処理液の温度を調整す
ることができるという付加的な効果を得ることができ
る。なお、処理液循環ラインCLにおける加熱ヒータ1
2および溶解モジュール15は必須のものではなく、処
理液の種類等の必要に応じて適宜設ければ良いものであ
る。
【0122】また、第2実施形態においては、モータ1
52がリング状駆動磁石148を回転させることにより
円柱状駆動磁石147に非接触にて回転駆動力を伝達し
てローラ140a,140bを回転させていたが、これ
に限定されるものではなく、円柱状駆動磁石147の周
囲に多機能槽MBの壁を挟み込んでリング状に配置され
た電磁石をローラ駆動部150としても良い。より具体
的には、円柱状駆動磁石147の周囲に多機能槽MBの
壁を挟み込んで8個の電磁石をリング状に配置する。各
電磁石には同一の所定周波数の交流電流を通電するとと
もに、隣接する電磁石に通電する交流の位相は相互に半
周期だけ異なるようにする。このようにしても、第2実
施形態と同じように電磁石の磁力によって円柱状駆動磁
石147に非接触にて回転駆動力を伝達することがで
き、通電する交流の周波数に応じた回転数にてローラ1
40a,140bを非接触にて回転させることができ
る。
【0123】また、電磁石を用いれば機械的な摩擦や摺
動を生じることがないため、多機能槽MBの外部におい
てもパーティクルの発生を抑制することができ、より清
浄度の高い環境を実現することができる。
【0124】また、第2実施形態における各磁石の極性
を全て逆転させるようにしても良いことは勿論である。
【0125】また、第2実施形態においては、円柱状駆
動磁石147およびリング状駆動磁石148を8分割す
るようにしていたが、これに限定されるものではなく、
双方の間に磁力による引力を作用させることができる形
態であれば例えば4分割とするようにしても良い。
【0126】また、例えば、第2実施形態におけるロー
ラ140aの一端側((−X)側端部)に凸部を形成す
るようにし、その凸部に内蔵した円柱磁石をリング状磁
石143の内側に配置するようにしても良い。すなわ
ち、磁力によってローラ140aの位置をXYZの全方
向について規制し、ローラ140aを処理槽10と非接
触状態にて保持できる形態であれば種々の変更が可能で
ある。
【0127】さらに、上記各実施形態においては、多機
能槽MBを処理槽の例として説明したが、薬液槽CBや
水洗槽WBについても本発明に係る技術を適用すること
ができる。
【0128】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、複数の供給部のそれぞれが新液供給ラインま
たは処理液循環ラインのいずれかに接続されるため、新
液供給ラインと処理液循環ラインとは互いに独立したも
のとなり、処理液の循環によって豊富な処理液供給量を
確保しつつも、新液供給ラインに対する循環液による影
響を排除することができ、処理液の特性制御を容易なも
のとすることができる。
【0129】また、請求項2の発明によれば、複数の供
給部ごとに新液供給ラインとの接続と処理液循環ライン
との接続とを切り換える切換手段を備えているため、供
給管ごとに適当なタイミングにて新液供給と循環液供給
とを切り換えることにより、全体としての基板処理の均
一性を確保することができる。
【0130】また、請求項3の発明によれば、循環され
る処理液の温度調節を行う温調手段を処理液循環ライン
に備えているため、新液の特性を変化させることなく、
循環液を温調することによって処理槽内の処理液の温度
を調整することができる。
【0131】また、請求項4の発明によれば、循環され
る処理液に当該処理液の溶質を溶解する溶解手段を処理
液循環ラインに備えているため、新液の特性を変化させ
ることなく、循環液に溶質を再溶解することによって処
理槽内の処理液の濃度を調整することができる。
【0132】また、請求項5の発明によれば、処理液を
オゾン水とし、循環されるオゾン水にオゾンガスを溶解
するため、新液の特性を変化させることなく、処理槽内
のオゾン水のオゾン濃度を調整することができる。
【0133】また、請求項6の発明によれば、新液供給
機構と処理液循環機構とは互いに独立して設けられてい
るため、処理液の循環によって豊富な処理液供給量を確
保しつつも、新液供給機構に対する循環液による影響を
排除することができ、処理液の特性制御を容易なものと
することができる。
【0134】また、請求項7の発明によれば、処理槽に
貯留された処理液中にて基板を回転するため、均一な基
板処理を行うことができる。
【0135】また、請求項8の発明によれば、基板回転
手段が、処理槽に貯留された処理液中にて基板を支持す
る基板支持手段と、基板支持手段を処理槽と非接触状態
にて保持する非接触保持機構と、処理槽外に設けられ、
基板支持手段を非接触にて回転させる非接触駆動手段
と、を含むため、処理槽内における発塵が防止され、パ
ーティクルを発生させることなく処理液中にて基板を回
転させて均一な基板処理を行うことができる。
【0136】また、請求項9の発明によれば、非接触保
持機構が磁力により基板支持手段を処理槽と非接触状態
にて保持し、非接触駆動手段が基板支持手段を磁力によ
り非接触にて回転させるため、請求項8の発明による効
果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の全体構成を示す斜
視図である。
【図2】図1の基板処理装置の制御機構を説明するため
の機能ブロック図である。
【図3】図1の基板処理装置の多機能槽およびその多機
能槽に処理液を供給する機構を示す図である。
【図4】多機能槽への新液および循環液の供給態様の一
例を示す図である。
【図5】供給ノズルのそれぞれからの新液または循環液
の吐出態様の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態の基板処理装置の構成を
示す図である。
【図7】第2実施形態の多機能槽を正面から見た断面図
である。
【図8】多機能槽を上面から見た平面図である。
【図9】多機能槽の側面図である。
【図10】ローラによって支持された基板と転倒防止部
との位置関係を示す図である。
【図11】ローラ駆動部を示す図である。
【図12】ローラの保持機構および回転機構を示す図で
ある。
【図13】図12の左側部分を拡大した図である。
【図14】図12の右側部分を拡大した図である。
【図15】円柱状駆動磁石をその中心軸方向から見た平
面図である。
【図16】リング状駆動磁石をその中心軸方向から見た
平面図である。
【図17】従来における処理液循環機構を備えた基板処
理装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
12 加熱ヒータ 15 溶解モジュール 21,22,23,24,25,26,27,28 供
給バルブ 130a,130b 転倒防止部 140a,140b ローラ 141,144 円柱磁石 142,143,145,146 リング状磁石 147 円柱状駆動磁石 148 リング状駆動磁石 150 ローラ駆動部 152 モータ CL 処理液循環ライン MB 多機能槽 NL 新液供給ライン NZ1,NZ2,NZ3,NZ4 供給ノズル W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 642 H01L 21/68 N 647 21/306 J 21/68 21/30 572B (72)発明者 田中 眞人 京都市上京区堀川通寺之内上る4丁目天神 北町1番地の1 大日本スクリーン製造株 式会社内 Fターム(参考) 2H096 LA01 LA02 LA03 3B201 AA02 AA03 AB08 AB23 AB33 AB44 BB05 BB22 BB82 BB92 BB93 BB96 CB15 CC01 CD22 5F031 CA02 HA73 MA23 MA24 5F043 AA31 AA37 AA40 CC16 EE21 EE27 EE35 EE40 5F046 MA02 MA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理槽に所定の処理液を供給しつつ、そ
    の処理液中に基板を浸漬することによって基板処理を行
    う基板処理装置であって、 前記処理槽に新たな処理液を供給する新液供給ライン
    と、 前記処理槽から流出した処理液を前記新液供給ラインと
    は異なる経路にて循環させて前記処理槽に再供給する処
    理液循環ラインと、を備え、 前記処理槽には複数の供給部を配置し、 前記複数の供給部のそれぞれは、前記新液供給ラインま
    たは前記処理液循環ラインのいずれかに接続されること
    を特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板処理装置において、 前記複数の供給部ごとに前記新液供給ラインとの接続と
    前記処理液循環ラインとの接続とを切り換える切換手段
    をさらに備えることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の基板処
    理装置において、 前記処理液循環ラインは、循環される処理液の温度調節
    を行う温調手段を備えることを特徴とする基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の基板処理装置において、 前記処理液循環ラインは、循環される処理液に当該処理
    液の溶質を溶解する溶解手段を備えることを特徴とする
    基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の基板処理装置において、 前記処理液はオゾン水であり、 前記溶解手段は、循環されるオゾン水にオゾンガスを溶
    解することを特徴とする基板処理装置。
  6. 【請求項6】 処理槽に所定の処理液を供給しつつ、そ
    の処理液中に基板を浸漬することによって基板処理を行
    う基板処理装置であって、 前記処理槽に新たな処理液のみを供給する新液供給機構
    と、 前記処理槽から流出した処理液を循環させて前記処理槽
    に再供給する処理液循環機構と、を備え、 前記新液供給機構と前記処理液循環機構とは互いに独立
    して設けられていることを特徴とする基板処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    の基板処理装置において、 前記処理槽に貯留された処理液中にて基板を回転する基
    板回転手段をさらに備えることを特徴とする基板処理装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の基板処理装置において、 前記基板回転手段は、 前記処理槽に貯留された処理液中にて基板を支持する基
    板支持手段と、 前記基板支持手段を前記処理槽と非接触状態にて保持す
    る非接触保持機構と、 前記処理槽外に設けられ、前記基板支持手段を非接触に
    て回転させる非接触駆動手段と、を含むことを特徴とす
    る基板処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の基板処理装置において、 前記非接触保持機構は、磁力により前記基板支持手段を
    前記処理槽と非接触状態にて保持し、 前記非接触駆動手段は、前記基板支持手段を磁力により
    非接触にて回転させることを特徴とする基板処理装置。
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