JP2002100509A - 複合型磁性体磁器材料及びその製造方法 - Google Patents
複合型磁性体磁器材料及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2002100509A JP2002100509A JP2000287912A JP2000287912A JP2002100509A JP 2002100509 A JP2002100509 A JP 2002100509A JP 2000287912 A JP2000287912 A JP 2000287912A JP 2000287912 A JP2000287912 A JP 2000287912A JP 2002100509 A JP2002100509 A JP 2002100509A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- ceramic material
- calcined
- magnetic
- magnetic ceramic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/12—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials
- H01F1/34—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of soft-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites
- H01F1/342—Oxides
- H01F1/344—Ferrites, e.g. having a cubic spinel structure (X2+O)(Y23+O3), e.g. magnetite Fe3O4
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
- Magnetic Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 複合型磁性体磁器材料を960℃以下の温度
で大気雰囲気で焼結してAg100%の内部導体を形成
でき、かつ比透磁率を800以上にする。被焼成物の粒
界における反応生成物が比較的少なく所期の磁気特性が
得られる。 【解決手段】 Ni−Zn系フェライトを主成分とする
第1磁性体磁器材料と、Ni−Zn−Cu系フェライト
を主成分とする第2磁性体磁器材料とを混合して焼成し
てなる複合型磁性体磁器材料である。第1磁性体磁器材
料がその焼結温度より100℃低い温度ないしその焼結
温度で仮焼若しくは焼成してなる仮焼体若しくは焼結体
粉末であり、第2磁性体磁器材料が700〜800℃の
温度で仮焼してなる仮焼体粉末である。第2磁性体磁器
材料の仮焼体粉末をマトリックス材として40〜80体
積%含み、第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体
粉末を骨材として残部含む。
で大気雰囲気で焼結してAg100%の内部導体を形成
でき、かつ比透磁率を800以上にする。被焼成物の粒
界における反応生成物が比較的少なく所期の磁気特性が
得られる。 【解決手段】 Ni−Zn系フェライトを主成分とする
第1磁性体磁器材料と、Ni−Zn−Cu系フェライト
を主成分とする第2磁性体磁器材料とを混合して焼成し
てなる複合型磁性体磁器材料である。第1磁性体磁器材
料がその焼結温度より100℃低い温度ないしその焼結
温度で仮焼若しくは焼成してなる仮焼体若しくは焼結体
粉末であり、第2磁性体磁器材料が700〜800℃の
温度で仮焼してなる仮焼体粉末である。第2磁性体磁器
材料の仮焼体粉末をマトリックス材として40〜80体
積%含み、第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体
粉末を骨材として残部含む。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟磁性フェライト
焼結材料の中で、Ni−Zn系フェライト成分とNi−
Zn−Cu系フェライト成分が混在する複合型磁性体磁
器材料及びその製造方法に関する。更に詳しくはインダ
クタ等、内部電極を有する磁性体磁器材料系の電子部品
の材料に用いられる複合型磁性体磁器材料及びその製造
方法に関するものである。
焼結材料の中で、Ni−Zn系フェライト成分とNi−
Zn−Cu系フェライト成分が混在する複合型磁性体磁
器材料及びその製造方法に関する。更に詳しくはインダ
クタ等、内部電極を有する磁性体磁器材料系の電子部品
の材料に用いられる複合型磁性体磁器材料及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から大気雰囲気で焼成可能であって
高透磁率が得られるフェライトとして、Ni−Zn系フ
ェライトが用いられてきた。このNi−Zn系フェライ
トはその主要原料であるFe2O3,NiO及びZnOな
どの粉末を所定の割合で秤量して混合し、仮焼、粉砕、
成形、焼成という工程を経て製造される。このNi−Z
n系フェライトで高透磁率を得ようとする場合には、焼
成工程で1200℃以上の高温で焼成しなければならな
い。1200℃以上の高温で焼成するときには、生産性
及び熱エネルギー消費の観点から不利であるうえ、融点
が960℃のAgを高比率で含む内部導体を有する電子
部品材料にこのNi−Zn系フェライトを用いることが
できない。このため、融点が1550℃と高いPdを高
比率で含有させたAg−Pdを内部導体として使用して
いる。しかし、Pdは比抵抗が高いため、Ag−Pdに
おけるPdの比率を高めるほど、焼成温度を焼結温度に
近づけることはできるが、内部導体の比抵抗は高くな
り、積層チップインダクタのような電子部品材料には適
さなくなる。
高透磁率が得られるフェライトとして、Ni−Zn系フ
ェライトが用いられてきた。このNi−Zn系フェライ
トはその主要原料であるFe2O3,NiO及びZnOな
どの粉末を所定の割合で秤量して混合し、仮焼、粉砕、
成形、焼成という工程を経て製造される。このNi−Z
n系フェライトで高透磁率を得ようとする場合には、焼
成工程で1200℃以上の高温で焼成しなければならな
い。1200℃以上の高温で焼成するときには、生産性
及び熱エネルギー消費の観点から不利であるうえ、融点
が960℃のAgを高比率で含む内部導体を有する電子
部品材料にこのNi−Zn系フェライトを用いることが
できない。このため、融点が1550℃と高いPdを高
比率で含有させたAg−Pdを内部導体として使用して
いる。しかし、Pdは比抵抗が高いため、Ag−Pdに
おけるPdの比率を高めるほど、焼成温度を焼結温度に
近づけることはできるが、内部導体の比抵抗は高くな
り、積層チップインダクタのような電子部品材料には適
さなくなる。
【0003】一方、Ni−Zn−Cu系フェライトはそ
の主要原料であるFe2O3,NiO,ZnO及びCuO
などの粉末を所定の割合で秤量して混合し、上記と同様
の工程を経て大気雰囲気で焼成されて製造される。この
Ni−Zn−Cu系フェライトはCuOを含ませること
により、その焼結温度を900〜1000℃に低くする
ことができ、上記Ni−Zn系フェライトの不具合を解
消できる。しかし、Cuの含有量を増やす程、焼結温度
を低くできる利点がある反面、それに伴い比透磁率が下
がる欠点がある。例えば960℃以下の温度で焼結体を
得るためにCuの含有量を増加させると、比透磁率は5
00程度まで低下する。上記両フェライトの欠点を解消
したフェライトとして、Mn−Zn系フェライトが知ら
れている。このMn−Zn系フェライトはその主要原料
であるFe2O3,MnO及びZnOなどの粉末を所定の
割合で秤量して混合し、上記と同様の工程を経て製造さ
れる。このMn−Zn系フェライトは比透磁率が200
0〜3000以上であって、Ni−Zn−Cu系フェラ
イトより高く、しかも焼結温度が1000〜1100℃
程度であって、Ni−Zn系フェライトより低い。
の主要原料であるFe2O3,NiO,ZnO及びCuO
などの粉末を所定の割合で秤量して混合し、上記と同様
の工程を経て大気雰囲気で焼成されて製造される。この
Ni−Zn−Cu系フェライトはCuOを含ませること
により、その焼結温度を900〜1000℃に低くする
ことができ、上記Ni−Zn系フェライトの不具合を解
消できる。しかし、Cuの含有量を増やす程、焼結温度
を低くできる利点がある反面、それに伴い比透磁率が下
がる欠点がある。例えば960℃以下の温度で焼結体を
得るためにCuの含有量を増加させると、比透磁率は5
00程度まで低下する。上記両フェライトの欠点を解消
したフェライトとして、Mn−Zn系フェライトが知ら
れている。このMn−Zn系フェライトはその主要原料
であるFe2O3,MnO及びZnOなどの粉末を所定の
割合で秤量して混合し、上記と同様の工程を経て製造さ
れる。このMn−Zn系フェライトは比透磁率が200
0〜3000以上であって、Ni−Zn−Cu系フェラ
イトより高く、しかも焼結温度が1000〜1100℃
程度であって、Ni−Zn系フェライトより低い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記M
n−Zn系フェライトは、その原料粉末を大気雰囲気で
焼成すると焼結体中で2価のFeになるべきところ3価
のFeになり、2価のMnになるべきところ6価のMn
になって、焼結体が所期の構造式にならなくなるため、
焼成雰囲気を酸素リーンの特殊雰囲気にしなければなら
ず、焼成装置が複雑化する不具合がある。また上記Ni
−Zn系フェライトはNi,Znの各金属酸化物粉末
を、Ni−Zn−Cu系フェライトはNi,Zn,Cu
の各金属酸化物粉末を、更にMn−Zn系フェライトは
Mn,Znの各金属酸化物粉末をいずれも所定の割合で
秤量して混合した後、仮焼、粉砕、成形、焼成して作製
されるため、焼成時に粒子界面にフェライト本来の特性
を損なう反応生成物が比較的多く生じる欠点もある。
n−Zn系フェライトは、その原料粉末を大気雰囲気で
焼成すると焼結体中で2価のFeになるべきところ3価
のFeになり、2価のMnになるべきところ6価のMn
になって、焼結体が所期の構造式にならなくなるため、
焼成雰囲気を酸素リーンの特殊雰囲気にしなければなら
ず、焼成装置が複雑化する不具合がある。また上記Ni
−Zn系フェライトはNi,Znの各金属酸化物粉末
を、Ni−Zn−Cu系フェライトはNi,Zn,Cu
の各金属酸化物粉末を、更にMn−Zn系フェライトは
Mn,Znの各金属酸化物粉末をいずれも所定の割合で
秤量して混合した後、仮焼、粉砕、成形、焼成して作製
されるため、焼成時に粒子界面にフェライト本来の特性
を損なう反応生成物が比較的多く生じる欠点もある。
【0005】本発明の目的は、960℃以下の温度で大
気雰囲気で焼結してAg100%の内部導体を形成で
き、かつ比透磁率を800以上にすることができる複合
型磁性体磁器材料及びその製造方法を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、被焼成物の粒界における反応
生成物が比較的少なく所期の磁気特性が得られる複合型
磁性体磁器材料及びその製造方法を提供することにあ
る。
気雰囲気で焼結してAg100%の内部導体を形成で
き、かつ比透磁率を800以上にすることができる複合
型磁性体磁器材料及びその製造方法を提供することにあ
る。本発明の別の目的は、被焼成物の粒界における反応
生成物が比較的少なく所期の磁気特性が得られる複合型
磁性体磁器材料及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る発明
は、Ni−Zn系フェライトを主成分とする第1磁性体
磁器材料と、Ni−Zn−Cu系フェライトを主成分と
する第2磁性体磁器材料とを混合して焼成してなる複合
型磁性体磁器材料の改良である。その特徴ある構成は、
上記第1磁性体磁器材料がその焼結温度より100℃低
い温度ないしその焼結温度で仮焼若しくは焼成してなる
仮焼体若しくは焼結体粉末であり、上記第2磁性体磁器
材料が700〜800℃の温度で仮焼してなる仮焼体粉
末であり、上記第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末をマト
リックス材として40〜80体積%含み、上記第1磁性
体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末を骨材として残
部含むことにある。本願請求項2に係る発明は、Fe酸
化物粉末、Ni酸化物粉末及びZn酸化物粉末又はこれ
らの金属塩粉末を所定の割合で混合して第1混合粉末を
得る工程と、この第1混合粉末をその焼結温度より10
0℃低い温度ないしその焼結温度で仮焼若しくは焼成し
て仮焼体若しくは焼結体を得る工程と、この仮焼体若し
くは焼結体を粉砕して所定の粒径のNi−Zn系フェラ
イトを主成分とする第1磁性体磁器材料の仮焼体若しく
は焼結体粉末を得る工程と、Fe酸化物粉末、Ni酸化
物粉末、Zn酸化物粉末及びCu酸化物粉末又はこれら
の金属塩粉末を所定の割合で混合して第2混合粉末を得
る工程と、この第2混合粉末を700〜800℃の温度
で仮焼して仮焼体を得る工程と、この仮焼体を粉砕して
上記第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末の
粒径より小さい粒径のNi−Zn−Cu系フェライトを
主成分とする第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末を得る工
程と、40〜80体積%の第2磁性体磁器材料の仮焼体
粉末と残部が第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結
体粉末とを混合して第3混合粉末を得る工程と、この第
3混合粉末を960℃以下の温度の大気雰囲気で焼成す
る工程とを含む複合型磁性体磁器材料の製造方法であ
る。
は、Ni−Zn系フェライトを主成分とする第1磁性体
磁器材料と、Ni−Zn−Cu系フェライトを主成分と
する第2磁性体磁器材料とを混合して焼成してなる複合
型磁性体磁器材料の改良である。その特徴ある構成は、
上記第1磁性体磁器材料がその焼結温度より100℃低
い温度ないしその焼結温度で仮焼若しくは焼成してなる
仮焼体若しくは焼結体粉末であり、上記第2磁性体磁器
材料が700〜800℃の温度で仮焼してなる仮焼体粉
末であり、上記第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末をマト
リックス材として40〜80体積%含み、上記第1磁性
体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末を骨材として残
部含むことにある。本願請求項2に係る発明は、Fe酸
化物粉末、Ni酸化物粉末及びZn酸化物粉末又はこれ
らの金属塩粉末を所定の割合で混合して第1混合粉末を
得る工程と、この第1混合粉末をその焼結温度より10
0℃低い温度ないしその焼結温度で仮焼若しくは焼成し
て仮焼体若しくは焼結体を得る工程と、この仮焼体若し
くは焼結体を粉砕して所定の粒径のNi−Zn系フェラ
イトを主成分とする第1磁性体磁器材料の仮焼体若しく
は焼結体粉末を得る工程と、Fe酸化物粉末、Ni酸化
物粉末、Zn酸化物粉末及びCu酸化物粉末又はこれら
の金属塩粉末を所定の割合で混合して第2混合粉末を得
る工程と、この第2混合粉末を700〜800℃の温度
で仮焼して仮焼体を得る工程と、この仮焼体を粉砕して
上記第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末の
粒径より小さい粒径のNi−Zn−Cu系フェライトを
主成分とする第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末を得る工
程と、40〜80体積%の第2磁性体磁器材料の仮焼体
粉末と残部が第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結
体粉末とを混合して第3混合粉末を得る工程と、この第
3混合粉末を960℃以下の温度の大気雰囲気で焼成す
る工程とを含む複合型磁性体磁器材料の製造方法であ
る。
【0007】本発明の複合型磁性体磁器材料は、焼結温
度より100℃低い温度ないしその焼結温度で仮焼若し
くは焼成したNi−Zn系フェライトを主成分とする第
1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末を骨材と
し、700〜800℃の温度で仮焼したNi−Zn−C
u系フェライトを主成分とする第2磁性体磁器材料の仮
焼体粉末をマトリックス材として、両粉末を混合し焼成
することにより構成される。骨材の第1磁性体磁器材料
は予め焼結温度又はそれに近い温度で焼成若しくは仮焼
されるため第3混合粉末の焼成時にはその粒界における
反応性が抑制される。第2磁性体磁器材料は第3混合粉
末の焼成時にマトリックス材として上記骨材を分散状態
で被包する。これにより複合型磁性体磁器材料は、第1
磁性体磁器材料により高透磁率が得られ、第2磁性体磁
器材料により低温焼結を実現できる。
度より100℃低い温度ないしその焼結温度で仮焼若し
くは焼成したNi−Zn系フェライトを主成分とする第
1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末を骨材と
し、700〜800℃の温度で仮焼したNi−Zn−C
u系フェライトを主成分とする第2磁性体磁器材料の仮
焼体粉末をマトリックス材として、両粉末を混合し焼成
することにより構成される。骨材の第1磁性体磁器材料
は予め焼結温度又はそれに近い温度で焼成若しくは仮焼
されるため第3混合粉末の焼成時にはその粒界における
反応性が抑制される。第2磁性体磁器材料は第3混合粉
末の焼成時にマトリックス材として上記骨材を分散状態
で被包する。これにより複合型磁性体磁器材料は、第1
磁性体磁器材料により高透磁率が得られ、第2磁性体磁
器材料により低温焼結を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
説明する。本発明の複合型磁性体磁器材料はNi−Zn
系フェライトを主成分とする第1磁性体磁器材料と、N
i−Zn−Cu系フェライトを主成分とする第2磁性体
磁器材料との混合焼結体である。
説明する。本発明の複合型磁性体磁器材料はNi−Zn
系フェライトを主成分とする第1磁性体磁器材料と、N
i−Zn−Cu系フェライトを主成分とする第2磁性体
磁器材料との混合焼結体である。
【0009】(a) 第1磁性体磁器材料(骨材)の製造方
法 Ni−Zn系フェライトを主成分とする第1磁性体磁器
材料は、Fe酸化物(Fe2O3)粉末、Ni酸化物(N
iO)粉末及びZn酸化物(ZnO)粉末又はこれらの
金属塩粉末を主な原料粉末とする。これらの金属塩とし
ては、Fe(CO3)2,NiCO3,ZnCO3等が挙げら
れる。原料粉末には、高透磁率化又は温度特性の安定化
等の目的で上記金属元素以外の他の元素(例えば、M
n、Co等)を含有させることもできる。上記原料粉末
を湿式又は乾式で所定の割合で混合し第1混合粉末を得
る。金属酸化物粉末を原料粉末とし、磁性体磁器材料が
インダクタ用の磁器材料の場合には、Fe2O3が48〜
52モル%、NiOが10〜40モル%及びZnOが1
0〜40モル%の割合で秤量される。得られた第1混合
粉末にバインダを加えて混練造粒し、所定の形状に成形
する。この成形体を大気雰囲気でその焼結温度より10
0℃、好ましくは50℃低い温度で仮焼するか、或いは
その焼結温度で焼成してNi−Zn系フェライト仮焼体
若しくは焼結体を作製する。上記仮焼温度若しくは焼成
温度は、原料粉末の組成に応じて変化するが、例えば1
200〜1350℃である。焼結温度より100℃低く
てもよいのは、後述する第3混合粉末で焼成するときに
この温度であってもこの仮焼体粉末の粒界での反応性を
抑えられるからである。次いで得られたNi−Zn系フ
ェライト仮焼体若しくは焼結体をボールミル等で粉砕し
て篩い分けし所定の粒径に揃えて骨材とする。この骨材
の粒径は次に述べるマトリックス材の第2磁性体磁器材
料粉末の粒径より大きくする。好ましくはマトリックス
材より1桁程度大きくする。これは第1磁性体磁器材料
の粒径を第2磁性体磁器材料の粒径より同等若しくは小
さくすると、第1及び第2磁性体磁器材料を混合して焼
成したときに、焼結体である複合型磁性体磁器材料内に
空隙が発生し、複合型磁性体磁器材料のクラック、歪み
の原因となるからである。この複合型磁性体磁器材料に
より内部導体を有する積層チップインダクタを作製する
場合には、平均粒径が10μm以下、好ましくは1〜6
μmの仮焼体若しくは焼結体粉末からなる骨材にする。
これは、積層チップインダクタでは通常一層の厚さは1
0〜20μmであり、骨材の平均粒径が10μmを越え
ると骨材とマトリックス材を含んだ層を形成できないか
らである。
法 Ni−Zn系フェライトを主成分とする第1磁性体磁器
材料は、Fe酸化物(Fe2O3)粉末、Ni酸化物(N
iO)粉末及びZn酸化物(ZnO)粉末又はこれらの
金属塩粉末を主な原料粉末とする。これらの金属塩とし
ては、Fe(CO3)2,NiCO3,ZnCO3等が挙げら
れる。原料粉末には、高透磁率化又は温度特性の安定化
等の目的で上記金属元素以外の他の元素(例えば、M
n、Co等)を含有させることもできる。上記原料粉末
を湿式又は乾式で所定の割合で混合し第1混合粉末を得
る。金属酸化物粉末を原料粉末とし、磁性体磁器材料が
インダクタ用の磁器材料の場合には、Fe2O3が48〜
52モル%、NiOが10〜40モル%及びZnOが1
0〜40モル%の割合で秤量される。得られた第1混合
粉末にバインダを加えて混練造粒し、所定の形状に成形
する。この成形体を大気雰囲気でその焼結温度より10
0℃、好ましくは50℃低い温度で仮焼するか、或いは
その焼結温度で焼成してNi−Zn系フェライト仮焼体
若しくは焼結体を作製する。上記仮焼温度若しくは焼成
温度は、原料粉末の組成に応じて変化するが、例えば1
200〜1350℃である。焼結温度より100℃低く
てもよいのは、後述する第3混合粉末で焼成するときに
この温度であってもこの仮焼体粉末の粒界での反応性を
抑えられるからである。次いで得られたNi−Zn系フ
ェライト仮焼体若しくは焼結体をボールミル等で粉砕し
て篩い分けし所定の粒径に揃えて骨材とする。この骨材
の粒径は次に述べるマトリックス材の第2磁性体磁器材
料粉末の粒径より大きくする。好ましくはマトリックス
材より1桁程度大きくする。これは第1磁性体磁器材料
の粒径を第2磁性体磁器材料の粒径より同等若しくは小
さくすると、第1及び第2磁性体磁器材料を混合して焼
成したときに、焼結体である複合型磁性体磁器材料内に
空隙が発生し、複合型磁性体磁器材料のクラック、歪み
の原因となるからである。この複合型磁性体磁器材料に
より内部導体を有する積層チップインダクタを作製する
場合には、平均粒径が10μm以下、好ましくは1〜6
μmの仮焼体若しくは焼結体粉末からなる骨材にする。
これは、積層チップインダクタでは通常一層の厚さは1
0〜20μmであり、骨材の平均粒径が10μmを越え
ると骨材とマトリックス材を含んだ層を形成できないか
らである。
【0010】(b) 第2磁性体磁器材料(マトリックス
材)の製造方法 Ni−Zn−Cu系フェライトを主成分とする第2磁性
体磁器材料は、Fe酸化物(Fe2O3)粉末、Ni酸化
物(NiO)粉末、Zn酸化物(ZnO)粉末及びCu
酸化物(CuO)又はこれらの金属塩粉末を主な原料粉
末とする。これらの金属塩としては、Fe(CO3)2,N
iCO3,ZnCO3等が挙げられる。原料粉末には、焼
結性の向上等の目的で上記金属元素以外の他の元素(例
えば、Mg、Ca等)を含有させることもできる。上記
原料粉末を湿式又は乾式で所定の割合で混合し第2混合
粉末を得る。金属酸化物粉末を原料粉末とし、磁性体磁
器材料がインダクタ用の磁器材料の場合には、Fe2O3
が48〜52モル%、NiOが10〜40モル%、Zn
Oが10〜40モル%及びCuOが10〜30モル%の
割合で秤量される。得られた第2混合粉末を700〜8
00℃の温度で仮焼して仮焼体を得て、このNi−Zn
−Cu系フェライト仮焼体をボールミル等で粉砕して篩
い分けし、骨材より小さい粒径のマトリックス材となる
粉末状の第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末を得る。この
複合型磁性体磁器材料により内部導体を有する積層チッ
プインダクタを作製する場合であって、骨材の平均粒径
を1〜10μmにするときには、上述した理由により、
第2磁性体磁器材料のマトリックス材の平均粒径を1μ
m未満、好ましくは0.1〜0.5μmにする。
材)の製造方法 Ni−Zn−Cu系フェライトを主成分とする第2磁性
体磁器材料は、Fe酸化物(Fe2O3)粉末、Ni酸化
物(NiO)粉末、Zn酸化物(ZnO)粉末及びCu
酸化物(CuO)又はこれらの金属塩粉末を主な原料粉
末とする。これらの金属塩としては、Fe(CO3)2,N
iCO3,ZnCO3等が挙げられる。原料粉末には、焼
結性の向上等の目的で上記金属元素以外の他の元素(例
えば、Mg、Ca等)を含有させることもできる。上記
原料粉末を湿式又は乾式で所定の割合で混合し第2混合
粉末を得る。金属酸化物粉末を原料粉末とし、磁性体磁
器材料がインダクタ用の磁器材料の場合には、Fe2O3
が48〜52モル%、NiOが10〜40モル%、Zn
Oが10〜40モル%及びCuOが10〜30モル%の
割合で秤量される。得られた第2混合粉末を700〜8
00℃の温度で仮焼して仮焼体を得て、このNi−Zn
−Cu系フェライト仮焼体をボールミル等で粉砕して篩
い分けし、骨材より小さい粒径のマトリックス材となる
粉末状の第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末を得る。この
複合型磁性体磁器材料により内部導体を有する積層チッ
プインダクタを作製する場合であって、骨材の平均粒径
を1〜10μmにするときには、上述した理由により、
第2磁性体磁器材料のマトリックス材の平均粒径を1μ
m未満、好ましくは0.1〜0.5μmにする。
【0011】(c) 複合型磁性体磁器材料の製造方法 上記第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体粉末を
骨材とし、上記第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末をマト
リックス材として、両粉末を湿式又は乾式で混合して第
3混合粉末を得る。その混合割合は第2磁性体磁器材料
が40〜80体積%であり、残部が第1磁性体磁器材料
である。第2磁性体磁器材料が40体積%未満では得ら
れた複合型磁性体磁器材料が多孔質になり実用上の強度
が得られない上、複合型磁性体磁器材料をめっきしたと
きにめっき液が材料内部に侵入するおそれがある。また
80体積%を越えると第1磁性体磁器材料の割合が減少
し過ぎて、高透磁率の複合型磁性体磁器材料が得られな
い。第1及び第2磁性体磁器材料の混合割合は、必要と
する透磁率に応じて上記範囲内から決定される。バルク
の複合型磁性体磁器材料を作製する場合には、第3混合
粉末にバインダを加えて混練造粒し、所定の形状に成形
体を作製する。積層型の複合型磁性体磁器材料を作製す
る場合には、第3混合粉末に分散剤、バインダ、可塑
剤、溶剤等を添加して混合し、印刷用材料ペースト又は
グリーンシート形成用ペイントのいずれか一方又は双方
を調製した後、印刷積層又はシート積層のいずれか一方
又は双方により積層体を作製する。得られた成形体又は
積層体は960℃以下の温度の大気雰囲気で焼成され
る。この焼成によりマトリックス材の第2磁性体磁器材
料が焼結体となり、この焼結体の内部に、予め焼結若し
くはほぼ焼結していた骨材の第1磁性体磁器材料が分散
して本発明の複合型磁性体磁器材料が得られる。複合型
磁性体磁器材料の内部にAgを高比率で含む導体が存在
する場合、この焼成温度はAgの融点より低いため、内
部導体が損われず、かつ内部導体の比抵抗を小さくする
ことができる。
骨材とし、上記第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末をマト
リックス材として、両粉末を湿式又は乾式で混合して第
3混合粉末を得る。その混合割合は第2磁性体磁器材料
が40〜80体積%であり、残部が第1磁性体磁器材料
である。第2磁性体磁器材料が40体積%未満では得ら
れた複合型磁性体磁器材料が多孔質になり実用上の強度
が得られない上、複合型磁性体磁器材料をめっきしたと
きにめっき液が材料内部に侵入するおそれがある。また
80体積%を越えると第1磁性体磁器材料の割合が減少
し過ぎて、高透磁率の複合型磁性体磁器材料が得られな
い。第1及び第2磁性体磁器材料の混合割合は、必要と
する透磁率に応じて上記範囲内から決定される。バルク
の複合型磁性体磁器材料を作製する場合には、第3混合
粉末にバインダを加えて混練造粒し、所定の形状に成形
体を作製する。積層型の複合型磁性体磁器材料を作製す
る場合には、第3混合粉末に分散剤、バインダ、可塑
剤、溶剤等を添加して混合し、印刷用材料ペースト又は
グリーンシート形成用ペイントのいずれか一方又は双方
を調製した後、印刷積層又はシート積層のいずれか一方
又は双方により積層体を作製する。得られた成形体又は
積層体は960℃以下の温度の大気雰囲気で焼成され
る。この焼成によりマトリックス材の第2磁性体磁器材
料が焼結体となり、この焼結体の内部に、予め焼結若し
くはほぼ焼結していた骨材の第1磁性体磁器材料が分散
して本発明の複合型磁性体磁器材料が得られる。複合型
磁性体磁器材料の内部にAgを高比率で含む導体が存在
する場合、この焼成温度はAgの融点より低いため、内
部導体が損われず、かつ内部導体の比抵抗を小さくする
ことができる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに述べ
る。 <実施例1〜5>先ずFe2O3粉末を50モル%、Ni
Oを15モル%及びZnOを35モル%それぞれ秤量
し、湿式ミルにより混合した。この混合粉末にバインダ
を加えて混練造粒し、所定の形状に成形した後、この成
形体を1300℃で4時間、大気雰囲気で焼成してNi
−Zn系フェライト焼結体を得た。この焼結体をボール
ミルで粉砕して篩い分けし平均粒径が5μmの第1磁性
体磁器材料(骨材)を製造した。一方、Fe2O3粉末を
50モル%、NiOを15モル%、ZnOを25モル%
及びCuOを10モル%それぞれ秤量し、湿式ミルによ
り混合した。この混合粉末を800℃で4時間、大気雰
囲気で仮焼してNi−Zn−Cu系フェライト仮焼体を
得た。この仮焼体をボールミルで粉砕して篩い分けし、
平均粒径が0.3μmの第2磁性体磁器材料(マトリッ
クス材)を製造した。次いで得られた第1磁性体磁器材
料(骨材)と第2磁性体磁器材料(マトリックス材)を
表1に示す5種類(実施例1〜5)の体積比で湿式混合
した。
る。 <実施例1〜5>先ずFe2O3粉末を50モル%、Ni
Oを15モル%及びZnOを35モル%それぞれ秤量
し、湿式ミルにより混合した。この混合粉末にバインダ
を加えて混練造粒し、所定の形状に成形した後、この成
形体を1300℃で4時間、大気雰囲気で焼成してNi
−Zn系フェライト焼結体を得た。この焼結体をボール
ミルで粉砕して篩い分けし平均粒径が5μmの第1磁性
体磁器材料(骨材)を製造した。一方、Fe2O3粉末を
50モル%、NiOを15モル%、ZnOを25モル%
及びCuOを10モル%それぞれ秤量し、湿式ミルによ
り混合した。この混合粉末を800℃で4時間、大気雰
囲気で仮焼してNi−Zn−Cu系フェライト仮焼体を
得た。この仮焼体をボールミルで粉砕して篩い分けし、
平均粒径が0.3μmの第2磁性体磁器材料(マトリッ
クス材)を製造した。次いで得られた第1磁性体磁器材
料(骨材)と第2磁性体磁器材料(マトリックス材)を
表1に示す5種類(実施例1〜5)の体積比で湿式混合
した。
【0013】
【表1】
【0014】表1に示すように混合した5種類の混合粉
末に分散剤、バインダ、可塑剤、溶剤等をそれぞれ添加
して混合し、5種類の印刷用材料ペーストを調製した。
このように調製された印刷用材料ペーストと、Ag10
0%の導電ペーストを交互にスクリーン印刷しながら積
層し、必要に応じて切断を行って5種類のグリーン積層
体を形成した。それぞれの積層体の形成方法は同一であ
るので、一例を図3に基づいて説明する。図3(a-1)〜
(e-1)は積層過程の上面図であり、図3(a-2)〜(e-2)は
積層過程の図3(a-1)〜(e-1)におけるB−B線断面図で
あり、図3(a-3)〜(e-3)は積層過程の図3(a-1)〜(e-1)
におけるA−A線断面図である。
末に分散剤、バインダ、可塑剤、溶剤等をそれぞれ添加
して混合し、5種類の印刷用材料ペーストを調製した。
このように調製された印刷用材料ペーストと、Ag10
0%の導電ペーストを交互にスクリーン印刷しながら積
層し、必要に応じて切断を行って5種類のグリーン積層
体を形成した。それぞれの積層体の形成方法は同一であ
るので、一例を図3に基づいて説明する。図3(a-1)〜
(e-1)は積層過程の上面図であり、図3(a-2)〜(e-2)は
積層過程の図3(a-1)〜(e-1)におけるB−B線断面図で
あり、図3(a-3)〜(e-3)は積層過程の図3(a-1)〜(e-1)
におけるA−A線断面図である。
【0015】先ず図3(a-1)〜(a-3)に示すように上記の
ように調製された材料ペーストからなるベース基板11
を用意した。このベース基板11は積層体の第1層目と
なる。次いでベース基板11上に導電ペーストにより導
体膜12をラチス状にかつベース基板11の相対向する
両端に臨むように形成した(図3(b-1)〜(b-3))。その
上に材料ペーストをスルーホール13が形成されるよう
にスクリーン印刷して積層体の第2層14を形成した
(図3(c-1)〜(c-3))。この第2層14の上に導電ペー
ストにより導体膜15をラチス状に形成した(図3(d-
1)〜(d-3))。このときスルーホール13にも導電ペー
ストが充填されて導体膜15が導体膜12に接続され
た。これにより、螺旋を描きながら図3の左右方向に延
びるスパイラル構造が1つ形成された。その上に材料ペ
ーストを全面にスクリーン印刷して積層体の最上層であ
る第3層16を形成した(図3(e-1)〜(e-3))。上記5
種類の積層体に脱バインダ処理を施した後、積層体を大
気雰囲気で900℃で4時間、焼成して、複合型磁性体
磁器材料の焼結体を5種類形成した。図示しないが、焼
結体の両端面には内部導体である導体膜の一部が露出し
た。図1に示すように、これらの焼結体10の両端面に
Agを主成分とする導体ペーストを焼付けて一対の端子
電極20及び30を形成し、これにより5種類の積層チ
ップインダクタ40を得た。このインダクタ40の等価
回路を図2に示す。
ように調製された材料ペーストからなるベース基板11
を用意した。このベース基板11は積層体の第1層目と
なる。次いでベース基板11上に導電ペーストにより導
体膜12をラチス状にかつベース基板11の相対向する
両端に臨むように形成した(図3(b-1)〜(b-3))。その
上に材料ペーストをスルーホール13が形成されるよう
にスクリーン印刷して積層体の第2層14を形成した
(図3(c-1)〜(c-3))。この第2層14の上に導電ペー
ストにより導体膜15をラチス状に形成した(図3(d-
1)〜(d-3))。このときスルーホール13にも導電ペー
ストが充填されて導体膜15が導体膜12に接続され
た。これにより、螺旋を描きながら図3の左右方向に延
びるスパイラル構造が1つ形成された。その上に材料ペ
ーストを全面にスクリーン印刷して積層体の最上層であ
る第3層16を形成した(図3(e-1)〜(e-3))。上記5
種類の積層体に脱バインダ処理を施した後、積層体を大
気雰囲気で900℃で4時間、焼成して、複合型磁性体
磁器材料の焼結体を5種類形成した。図示しないが、焼
結体の両端面には内部導体である導体膜の一部が露出し
た。図1に示すように、これらの焼結体10の両端面に
Agを主成分とする導体ペーストを焼付けて一対の端子
電極20及び30を形成し、これにより5種類の積層チ
ップインダクタ40を得た。このインダクタ40の等価
回路を図2に示す。
【0016】<比較例1>実施例1と同様にして得られ
た第1磁性体磁器材料(骨材)と第2磁性体磁器材料
(マトリックス材)について、表1に示すようにその混
合割合を骨材10体積%及びマトリックス材90体積%
にした以外は、実施例1と同様にして複合型磁性体磁器
材料の焼結体を形成し、更に一対の端子電極を形成して
積層チップインダクタを得た。
た第1磁性体磁器材料(骨材)と第2磁性体磁器材料
(マトリックス材)について、表1に示すようにその混
合割合を骨材10体積%及びマトリックス材90体積%
にした以外は、実施例1と同様にして複合型磁性体磁器
材料の焼結体を形成し、更に一対の端子電極を形成して
積層チップインダクタを得た。
【0017】<比較例2>実施例1と同様にして得られ
た第1磁性体磁器材料(骨材)と第2磁性体磁器材料
(マトリックス材)について、表1に示すようにその混
合割合を骨材70体積%及びマトリックス材30体積%
にした以外は、実施例1と同様にして複合型磁性体磁器
材料の焼結体を形成し、更に一対の端子電極を形成して
積層チップインダクタを得た。
た第1磁性体磁器材料(骨材)と第2磁性体磁器材料
(マトリックス材)について、表1に示すようにその混
合割合を骨材70体積%及びマトリックス材30体積%
にした以外は、実施例1と同様にして複合型磁性体磁器
材料の焼結体を形成し、更に一対の端子電極を形成して
積層チップインダクタを得た。
【0018】<比較例3>表1に示すようにFe2O3粉
末を50モル%、NiOを15モル%及びZnOを35
モル%それぞれ秤量し、湿式ミルにより混合した。この
混合粉末を800℃で4時間、大気雰囲気で仮焼した。
この仮焼体を解砕して、所定の粒径の仮焼体粉末にし
た。この仮焼体粉末に分散剤、バインダ、可塑剤、溶剤
等を添加して混合し、印刷用材料ペーストを調製した。
このように調製された印刷用材料ペーストと、Ag30
%−Pd70%の導電ペーストを実施例1と同様に交互
にスクリーン印刷しながら積層し、必要に応じて切断を
行ってグリーン積層体を形成した。以下、実施例1と同
様にしてグリーン積層体に脱バインダ処理を施した後、
この積層体を大気雰囲気で1300℃で焼成した。この
焼結体の両端に実施例1と同様にAgを主成分とする導
体ペーストを焼付けて一対の端子電極を形成し、これに
より積層チップインダクタを得た。
末を50モル%、NiOを15モル%及びZnOを35
モル%それぞれ秤量し、湿式ミルにより混合した。この
混合粉末を800℃で4時間、大気雰囲気で仮焼した。
この仮焼体を解砕して、所定の粒径の仮焼体粉末にし
た。この仮焼体粉末に分散剤、バインダ、可塑剤、溶剤
等を添加して混合し、印刷用材料ペーストを調製した。
このように調製された印刷用材料ペーストと、Ag30
%−Pd70%の導電ペーストを実施例1と同様に交互
にスクリーン印刷しながら積層し、必要に応じて切断を
行ってグリーン積層体を形成した。以下、実施例1と同
様にしてグリーン積層体に脱バインダ処理を施した後、
この積層体を大気雰囲気で1300℃で焼成した。この
焼結体の両端に実施例1と同様にAgを主成分とする導
体ペーストを焼付けて一対の端子電極を形成し、これに
より積層チップインダクタを得た。
【0019】<比較例4>表1に示すようにFe2O3粉
末を50モル%、NiOを15モル%、ZnOを30モ
ル%及びCuOを5モル%それぞれ秤量し、湿式ミルに
より混合した。この混合粉末を800℃で4時間、大気
雰囲気で仮焼した。この仮焼体を解砕して、所定の粒径
の仮焼体粉末にした。この仮焼体粉末に分散剤、バイン
ダ、可塑剤、溶剤等を添加して混合し、印刷用材料ペー
ストを調製した。このように調製された印刷用材料ペー
ストと、Ag70%−Pd30%の導電ペーストを実施
例1と同様に交互にスクリーン印刷しながら積層し、必
要に応じて切断を行ってグリーン積層体を形成した。以
下、実施例1と同様にしてグリーン積層体に脱バインダ
処理を施した後、この積層体を大気雰囲気で1100℃
で焼成した。この焼結体の両端に実施例1と同様にAg
を主成分とする導体ペーストを焼付けて一対の端子電極
を形成し、これにより積層チップインダクタを得た。
末を50モル%、NiOを15モル%、ZnOを30モ
ル%及びCuOを5モル%それぞれ秤量し、湿式ミルに
より混合した。この混合粉末を800℃で4時間、大気
雰囲気で仮焼した。この仮焼体を解砕して、所定の粒径
の仮焼体粉末にした。この仮焼体粉末に分散剤、バイン
ダ、可塑剤、溶剤等を添加して混合し、印刷用材料ペー
ストを調製した。このように調製された印刷用材料ペー
ストと、Ag70%−Pd30%の導電ペーストを実施
例1と同様に交互にスクリーン印刷しながら積層し、必
要に応じて切断を行ってグリーン積層体を形成した。以
下、実施例1と同様にしてグリーン積層体に脱バインダ
処理を施した後、この積層体を大気雰囲気で1100℃
で焼成した。この焼結体の両端に実施例1と同様にAg
を主成分とする導体ペーストを焼付けて一対の端子電極
を形成し、これにより積層チップインダクタを得た。
【0020】<比較例5>表1に示すようにFe2O3粉
末を50モル%、NiOを15モル%、ZnOを25モ
ル%及びCuOを10モル%それぞれ秤量し、湿式ミル
により混合した。この混合粉末を800℃で4時間、大
気雰囲気で仮焼した。この仮焼体を解砕して、所定の粒
径の仮焼体粉末にした。この仮焼体粉末に分散剤、バイ
ンダ、可塑剤、溶剤等を添加して混合し、印刷用材料ペ
ーストを調製した。このように調製された印刷用材料ペ
ーストと、Ag100%の導電ペーストを実施例1と同
様に交互にスクリーン印刷しながら積層し、必要に応じ
て切断を行ってグリーン積層体を形成した。以下、実施
例1と同様にしてグリーン積層体に脱バインダ処理を施
した後、この積層体を大気雰囲気で900℃で焼成し
た。この焼結体の両端に実施例1と同様にAgを主成分
とする導体ペーストを焼付けて一対の端子電極を形成
し、これにより積層チップインダクタを得た。
末を50モル%、NiOを15モル%、ZnOを25モ
ル%及びCuOを10モル%それぞれ秤量し、湿式ミル
により混合した。この混合粉末を800℃で4時間、大
気雰囲気で仮焼した。この仮焼体を解砕して、所定の粒
径の仮焼体粉末にした。この仮焼体粉末に分散剤、バイ
ンダ、可塑剤、溶剤等を添加して混合し、印刷用材料ペ
ーストを調製した。このように調製された印刷用材料ペ
ーストと、Ag100%の導電ペーストを実施例1と同
様に交互にスクリーン印刷しながら積層し、必要に応じ
て切断を行ってグリーン積層体を形成した。以下、実施
例1と同様にしてグリーン積層体に脱バインダ処理を施
した後、この積層体を大気雰囲気で900℃で焼成し
た。この焼結体の両端に実施例1と同様にAgを主成分
とする導体ペーストを焼付けて一対の端子電極を形成
し、これにより積層チップインダクタを得た。
【0021】<比較評価>実施例1〜5及び比較例1〜
5の積層チップインダクタの比透磁率と、このインダク
タの内部導体の比抵抗を測定した。その結果を骨材の混
合割合及び焼成温度とともに表2及び図4にそれぞれ示
す。
5の積層チップインダクタの比透磁率と、このインダク
タの内部導体の比抵抗を測定した。その結果を骨材の混
合割合及び焼成温度とともに表2及び図4にそれぞれ示
す。
【0022】
【表2】
【0023】表2及び図4から明らかなように、実施例
1〜5の第1磁性体磁器材料(骨材)に対する第2磁性
体磁器材料(マトリックス材)の混合割合(骨材/マト
リックス材)が20体積%/80体積%〜60体積%/
40体積%の範囲においては、焼成温度が900℃とい
う比較的低い温度でありながら、比透磁率は骨材の割合
が増加するに従って増加し、770〜1450という高
い値になった。またAg100%の内部導体であるた
め、比抵抗は1.6μΩcmと小さかった。一方、比較
例1の骨材/マトリックス材が10体積%/90体積%
の場合には、比透磁率は550程度となり磁気特性に劣
っていた。また比較例2の骨材/マトリックス材が70
体積%/30体積%の場合には、比透磁率は1700程
度となり優れた磁気特性が得られる反面、マトリックス
材の割合が低いことに起因して焼結体にクラックが発生
していた。また比較例3の積層チップインダクタは13
00℃の高温焼成で高い比透磁率が得られたが、比抵抗
が17μΩcmと高く、インダクタとして不適であっ
た。また比較例4の積層チップインダクタは1100℃
の焼成温度で比透磁率1200が得られたが、比抵抗が
40μΩcmと高く、インダクタとして不適であった。
更に比較例5の積層チップインダクタは900℃の温度
で焼成でき、比抵抗は1.6μΩcmと小さかったが、
比透磁率は500であって磁気特性に劣っていた。
1〜5の第1磁性体磁器材料(骨材)に対する第2磁性
体磁器材料(マトリックス材)の混合割合(骨材/マト
リックス材)が20体積%/80体積%〜60体積%/
40体積%の範囲においては、焼成温度が900℃とい
う比較的低い温度でありながら、比透磁率は骨材の割合
が増加するに従って増加し、770〜1450という高
い値になった。またAg100%の内部導体であるた
め、比抵抗は1.6μΩcmと小さかった。一方、比較
例1の骨材/マトリックス材が10体積%/90体積%
の場合には、比透磁率は550程度となり磁気特性に劣
っていた。また比較例2の骨材/マトリックス材が70
体積%/30体積%の場合には、比透磁率は1700程
度となり優れた磁気特性が得られる反面、マトリックス
材の割合が低いことに起因して焼結体にクラックが発生
していた。また比較例3の積層チップインダクタは13
00℃の高温焼成で高い比透磁率が得られたが、比抵抗
が17μΩcmと高く、インダクタとして不適であっ
た。また比較例4の積層チップインダクタは1100℃
の焼成温度で比透磁率1200が得られたが、比抵抗が
40μΩcmと高く、インダクタとして不適であった。
更に比較例5の積層チップインダクタは900℃の温度
で焼成でき、比抵抗は1.6μΩcmと小さかったが、
比透磁率は500であって磁気特性に劣っていた。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の複合型磁性
体磁器材料によれば、第1磁性体磁器材料により高透磁
率が得られ、第2磁性体磁器材料により低温焼結を実現
できる。これにより、960℃以下の温度で大気雰囲気
で焼結してAg100%の内部導体を形成でき、かつ比
透磁率を800以上にすることができる。また予め焼結
若しくはほぼ焼結した第1磁性体磁器材料を骨材にする
ことにより、第3混合粉末の焼成時にその粒界における
反応生成物が比較的少なくすることができ、所期の磁気
特性を有する複合型磁性体磁器材料が得られる。
体磁器材料によれば、第1磁性体磁器材料により高透磁
率が得られ、第2磁性体磁器材料により低温焼結を実現
できる。これにより、960℃以下の温度で大気雰囲気
で焼結してAg100%の内部導体を形成でき、かつ比
透磁率を800以上にすることができる。また予め焼結
若しくはほぼ焼結した第1磁性体磁器材料を骨材にする
ことにより、第3混合粉末の焼成時にその粒界における
反応生成物が比較的少なくすることができ、所期の磁気
特性を有する複合型磁性体磁器材料が得られる。
【図1】実施例1〜5の積層チップインダクタの外観斜
視図。
視図。
【図2】その等価回路図。
【図3】実施例1〜5の積層チップインダクタを製造す
る工程を示す図。
る工程を示す図。
【図4】実施例1〜5、比較例1及び比較例2の骨材の
割合を変えたときの比透磁率の変化を示す図。
割合を変えたときの比透磁率の変化を示す図。
10 焼結体(複合型磁性体磁器材料) 20,30 端子電極 40 積層チップインダクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G018 AA01 AA23 AA24 AA25 AC13 AC16 5E041 AB01 AB14 AB19 AC05 BD01 CA01 HB01 HB03 NN02 NN06 NN18
Claims (3)
- 【請求項1】 Ni−Zn系フェライトを主成分とする
第1磁性体磁器材料と、Ni−Zn−Cu系フェライト
を主成分とする第2磁性体磁器材料とを混合して焼成し
てなる複合型磁性体磁器材料において、 前記第1磁性体磁器材料がその焼結温度より100℃低
い温度ないしその焼結温度で仮焼若しくは焼成してなる
仮焼体若しくは焼結体粉末であり、 前記第2磁性体磁器材料が700〜800℃の温度で仮
焼してなる仮焼体粉末であり、 前記第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末をマトリックス材
として40〜80体積%含み、上記第1磁性体磁器材料
の仮焼体若しくは焼結体粉末を骨材として残部含むこと
を特徴とする複合型磁性体磁器材料。 - 【請求項2】 Fe酸化物粉末、Ni酸化物粉末及びZ
n酸化物粉末又はこれらの金属塩粉末を所定の割合で混
合して第1混合粉末を得る工程と、 前記第1混合粉末をその焼結温度より100℃低い温度
ないしその焼結温度で仮焼若しくは焼成して仮焼体若し
くは焼結体を得る工程と、 前記仮焼体若しくは焼結体を粉砕して所定の粒径のNi
−Zn系フェライトを主成分とする第1磁性体磁器材料
の仮焼体若しくは焼結体粉末を得る工程と、 Fe酸化物粉末、Ni酸化物粉末、Zn酸化物粉末及び
Cu酸化物粉末又はこれらの金属塩粉末を所定の割合で
混合して第2混合粉末を得る工程と、 前記第2混合粉末を700〜800℃の温度で仮焼して
仮焼体を得る工程と、 前記仮焼体を粉砕して前記第1磁性体磁器材料の仮焼体
若しくは焼結体粉末の粒径より小さい粒径のNi−Zn
−Cu系フェライトを主成分とする第2磁性体磁器材料
の仮焼体粉末を得る工程と、 40〜80体積%の第2磁性体磁器材料の仮焼体粉末と
残部が第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼結体とを
混合して第3混合粉末を得る工程と、 前記第3混合粉末を960℃以下の温度の大気雰囲気で
焼成する工程とを含む複合型磁性体磁器材料の製造方
法。 - 【請求項3】 第1磁性体磁器材料の仮焼体若しくは焼
結体粉末の平均粒径が1〜10μmであって、第2磁性
体磁器材料の仮焼体粉末の平均粒径が1μm未満である
請求項2記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000287912A JP2002100509A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 複合型磁性体磁器材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000287912A JP2002100509A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 複合型磁性体磁器材料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002100509A true JP2002100509A (ja) | 2002-04-05 |
Family
ID=18771582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000287912A Pending JP2002100509A (ja) | 2000-09-22 | 2000-09-22 | 複合型磁性体磁器材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002100509A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003010782A1 (fr) * | 2001-07-23 | 2003-02-06 | Mitsubishi Materials Corporation | Materiau magnetique composite mou fritte a densite et permeabilite magnetique elevees, et procede de realisation |
JP2009259933A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Panasonic Corp | 磁性シートおよびその製造方法 |
WO2011055949A2 (ko) * | 2009-11-03 | 2011-05-12 | 주식회사 이엠따블유 | 자성체 복합물 및 그 제조방법 |
JP2012084818A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-04-26 | Murata Mfg Co Ltd | 磁性体ペーストおよびそれを用いた電子部品 |
WO2014003061A1 (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-03 | 京セラ株式会社 | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 |
JP2014053395A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Toko Inc | 面実装インダクタ |
-
2000
- 2000-09-22 JP JP2000287912A patent/JP2002100509A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003010782A1 (fr) * | 2001-07-23 | 2003-02-06 | Mitsubishi Materials Corporation | Materiau magnetique composite mou fritte a densite et permeabilite magnetique elevees, et procede de realisation |
JP2009259933A (ja) * | 2008-04-15 | 2009-11-05 | Panasonic Corp | 磁性シートおよびその製造方法 |
WO2011055949A2 (ko) * | 2009-11-03 | 2011-05-12 | 주식회사 이엠따블유 | 자성체 복합물 및 그 제조방법 |
WO2011055949A3 (ko) * | 2009-11-03 | 2011-07-14 | 주식회사 이엠따블유 | 자성체 복합물 및 그 제조방법 |
JP2012084818A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-04-26 | Murata Mfg Co Ltd | 磁性体ペーストおよびそれを用いた電子部品 |
WO2014003061A1 (ja) * | 2012-06-26 | 2014-01-03 | 京セラ株式会社 | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 |
JP5898313B2 (ja) * | 2012-06-26 | 2016-04-06 | 京セラ株式会社 | フェライト焼結体およびフェライトコアならびにコイル部品 |
JP2014053395A (ja) * | 2012-09-06 | 2014-03-20 | Toko Inc | 面実装インダクタ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2130804B1 (en) | Dielectric ceramic composition, multilayer complex electronic device, multilayer common mode filter, multilayer ceramic coil and multilayer ceramic capacitor | |
JP2987176B2 (ja) | 積層型インダクタおよび積層型インダクタの製造方法 | |
KR101475129B1 (ko) | 세라믹 전자 부품 및 세라믹 전자 부품의 제조 방법 | |
JP2010018482A (ja) | フェライト及びその製造方法 | |
CN103764593B (zh) | 铁氧体陶瓷组合物、陶瓷电子部件和陶瓷电子部件的制造方法 | |
CN110540421A (zh) | 铁氧体组合物和层叠电子器件 | |
JP2002100509A (ja) | 複合型磁性体磁器材料及びその製造方法 | |
JPH10223424A (ja) | 積層型インダクタ | |
TWI612542B (zh) | 複合電子零件 | |
JP2001010820A (ja) | フェライト組成物、フェライト焼結体、積層型電子部品およびこれらの製造方法 | |
JP5106350B2 (ja) | 磁性体と誘電体との複合焼結体およびそれを用いたlc複合電子部品 | |
JP2004014534A (ja) | 積層チップインダクタの製造方法 | |
JP4587758B2 (ja) | ガラスセラミック基板 | |
JP2001313225A (ja) | 磁器コンデンサ | |
TWI820093B (zh) | Ni-Zn-Cu系肥粒鐵粉末、燒結體、肥粒鐵薄片 | |
WO2016072427A1 (ja) | 積層コイル部品 | |
JP2002100510A (ja) | 低誘電率磁性体磁器材料及びその製造方法 | |
US6251299B1 (en) | Magnetic material, inductance element using the same and manufacturing method thereof | |
JP2002100516A (ja) | 複合積層セラミック電子部品 | |
JP2002100505A (ja) | サーミスタ・キャパシタ複合積層セラミック電子部品 | |
JP2002100514A (ja) | 磁性体磁器材料を用いた電子部品 | |
JP2002100504A (ja) | 複合型半導体磁器材料を含む電子部品 | |
JP3606127B2 (ja) | フェライト焼結体の製造方法 | |
JP2000323320A (ja) | 軟磁性フェライト粉末の製造方法および積層チップインダクタの製造方法 | |
JP4835969B2 (ja) | 酸化物磁性材料及びそれを用いた積層型インダクタ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060214 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060704 |