JP2002098822A - 金属薄膜形成体、その製造方法、及びそれを用いた媒体 - Google Patents

金属薄膜形成体、その製造方法、及びそれを用いた媒体

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JP2002098822A
JP2002098822A JP2000292448A JP2000292448A JP2002098822A JP 2002098822 A JP2002098822 A JP 2002098822A JP 2000292448 A JP2000292448 A JP 2000292448A JP 2000292448 A JP2000292448 A JP 2000292448A JP 2002098822 A JP2002098822 A JP 2002098822A
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JP2000292448A
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Akira Kubo
章 久保
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装飾性及びセキュリティー性を更に向上させた
金属薄膜形成体、その製造方法、この金属薄膜形成体を
用いた媒体を提供すること。 【解決手段】支持体の少なくとも片面上に、少なくとも
2種類の金属又は合金でパターン状の金属薄膜若しくは
全面の金属薄膜を形成したこと。支持体上に金属薄膜を
形成した後に回折構造体を形成すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高い装飾性を有す
る金属薄膜形成体、及びその金属薄膜形成体を用いた媒
体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パターン状の金属薄膜は、 1)水洗インキを基材上にネガパターンで印刷してお
き、その上から蒸着やスパッタを用いて全面に金属薄膜
を形成し、水洗インキを水で洗い流すと同時に金属薄膜
を取り除くことによりパターンを形成するパスタ加工、 2)金属薄膜上にポジパターンでマスキング剤を印刷
し、金属腐食剤でマスキングされていない部分を腐食さ
せることによりパターンを形成するエッチング加工、 3)金属薄膜の除去したい部分に強いレーザを当てて金
属を飛ばすことによりパターンを形成するレーザ加工、 などの加工方法を用いて作製されてきた。
【0003】また、回折構造形成体は、その優れた意匠
性によってセキュリティ製品の偽造防止やディスプレー
および装飾品等に利用されている。この回折構造形成体
は、支持体の表面に回折構造のパターンを複製した微細
な凹凸を設け、回折効果を発現するように形成されたも
のであるが、加工の容易さや価格等が安価であることか
ら、支持体として樹脂を用いた回折構造形成体が量産品
として実用化されている。このような回折構造形成体と
して、例えば、熱可塑性樹脂を支持体樹脂として用い、
熱可塑性樹脂の表面に加熱エンボス等の手段で回折構造
の微細な凹凸を設けた構成が知られている。上記のパタ
ーン状の金属薄膜は、これら回折構造形成体の反射層と
しても用いられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のパターン状の金
属薄膜は、単一の金属若しくは合金で形成されたもので
あり、装飾性及びセキュリティー性が低いものである。
本発明は、装飾性及びセキュリティー性を更に向上させ
た金属薄膜形成体、及びその製造方法を提供することを
課題とする。また、この金属薄膜形成体を用いた媒体を
提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体の少な
くとも片面上に、少なくとも2種類の金属又は合金でパ
ターン状の金属薄膜若しくは全面の金属薄膜を形成した
ことを特徴とする金属薄膜形成体である。
【0006】また、本発明は、上記金属薄膜形成体上の
少なくとも一部に回折構造体を有することを特徴とする
金属薄膜形成体である。
【0007】また、本発明は、上記回折構造体を有する
金属薄膜形成体の製造において、支持体上に金属薄膜を
形成した後に回折構造体を形成することを特徴とする金
属薄膜形成体の製造方法である。
【0008】また、本発明は、上記回折構造体を有する
金属薄膜形成体の製造において、回折構造体を有する支
持体上に金属薄膜を形成することを特徴とする金属薄膜
形成体の製造方法である。
【0009】また、本発明は、上記金属薄膜形成体を少
なくとも一部に用いたことを特徴とする媒体である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明による金属薄膜形成
体、及びその製造方法を、その実施形態に基づいて説明
する。本発明で、金属薄膜を支持体に形成する方法とし
ては、金属箔のラミネート、金属蒸着、スパッタなどの
公知の方法を用いることができる。ここで用いる支持体
としては、プラスチックフィルム、紙、金属箔、ガラス
など公知の材料を用いることができるが、熱のかかる加
工が入る場合には、変形や変質のない耐熱性を有するこ
とが望ましい。
【0011】また、金属薄膜をパターンとして設ける場
合には、パスタ加工、エッチング加工、レーザ加工など
を用いることができる。パスタ加工は、支持体上に水洗
インキをあらかじめネガパターンで印刷しておき、蒸
着、スパッタ等で金属薄膜を全面に形成し、水洗インキ
を水で洗い流すと同時に金属薄膜を取り除くことにより
パターン状の金属薄膜を形成する方法である。
【0012】また、エッチング加工は、支持体上に金属
箔をラミネート、金属蒸着、スパッタにより金属薄膜を
形成し、マスキング材をポジパターンで印刷し、マスキ
ングされていない部分を腐食液を用いて腐食して取り除
くことによりパターン状の金属薄膜を形成する方法であ
る。また、レーザ加工は、支持体上に金属箔をラミネー
ト、金属蒸着、スパッタにより金属薄膜を形成し、強い
レーザを当てて金属薄膜を飛ばすことによりパターン状
の金属薄膜を形成する方法である。
【0013】本発明においては、これら、金属薄膜を全
面に形成する方法、若しくはパターン状に金属薄膜を形
成する方法を組み合わせて支持体上に複数の金属又は合
金の金属薄膜を形成するものである。用いる金属として
は、特に限定されるものではないが、可視領域に吸収の
ある金や銅若しくはこれらの合金と、それ以外の可視領
域に吸収のない金属との組み合わせであることが望まし
い。このような複数の金属又は合金の金属薄膜である
と、金属薄膜に絵や文字を形成することができ装飾性が
向上する。また加工が複雑になるためセキュリティー性
が向上する。
【0014】回折構造は、一般にホログラムと回折格子
に分けられる。ホログラムは、光学的な撮影方法により
微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のマスター版を
作製し、次に、このマスター版から電気メッキ法により
凹凸パターンを複製したニッケル製のプレス版を作製
し、そして、このプレス版をホログラムを形成する層上
に加熱押圧するという方法により大量複製が行われてい
る。このタイプのホログラムはレリーフ型ホログラムと
称されている。
【0015】また、回折格子を用いたものは、上記のよ
うな実際の被写体を撮影するホログラムとは異なり、微
少なエリアに複数種類の単純な回折格子を配置して画素
とし、グレーティングイメージ、ドットマトリックス
(ピクセルグラム等)と呼ばれる画像を表現するもので
ある。このような回折格子を用いた画像は、レリーフ型
ホログラムと同様な方法で大量複製が行われている。
【0016】回折構造体は転写箔もしくはステッカーと
して加工し、回折構造形成体として媒体に貼付すること
により装飾性やセキュリティー性を高めることができ
る。回折構造形成体を貼付する媒体としては、例えば、
紙幣、商品券、株券、パスポート、免許証、カードなど
の有価証券、認証媒体、若しくはこれに準ずるものが挙
げられる。
【0017】転写箔は、支持体上に剥離保護層、回折構
造形成層をコーティングにより形成し、刷版を取り付け
たエンボス機により回折構造体を形成し、パターン状若
しくは全面の金属薄膜を上記の方法を用いて形成し、接
着層を塗工して作製する。別の作製方法として、パター
ン状若しくは全面の金属薄膜を支持体上に形成した後
に、回折構造体を形成してもよい。
【0018】パターン状の金属薄膜のみで金属薄膜形成
体を作製した場合、回折構造体の形成部分に金属薄膜が
ついていない部分では、接着層との間に着色層を設ける
か、接着層を着色することもできる。また、接着層若し
くは着色層にホログラム形成層の屈折率と近い屈折率の
材質を用いることにより、界面での反射を抑えることが
でき、金属薄膜のない部分の回折構造体の効果を消す役
割を持たせることができる。尚、これらの転写箔を媒体
に転写するには、ホットスタンプなどの転写機を用い
る。
【0019】ステッカーは、支持体上に回折構造形成層
をコーティングにより形成し、刷版を取り付けたエンボ
ス機により回折構造体を形成し、パターン状若しくは全
面の金属薄膜を上記の方法を用いて形成し、粘着層を塗
工して作製する。別の作製方法として、パターン状若し
くは全面の金属薄膜を支持体上に形成した後に、回折構
造体を形成してもよい。
【0020】パターン状の金属薄膜のみで金属薄膜形成
体を作製した場合、回折構造体の形成部分に金属薄膜が
ついていない部分では、粘着層との間に着色層を設ける
か、粘着層を着色することもできる。また、粘着層若し
くは着色層に回折構造形成層の屈折率と近い屈折率の材
質を用いることにより、界面での反射を抑えることがで
き、金属薄膜のない部分の回折構造体の効果を消す役割
を持たせることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明による金属薄膜形成体の具体例
を示すが、特にこれに限定されるものではない。 <実施例1>厚さ16μmのPET原反に、アクリル系
樹脂の剥離保護層をグラビアコーティング法を用いて2
μmの膜厚で塗工し、ウレタン系樹脂の剥離保護層をグ
ラビアコーティング法を用いて0.5μmの膜厚で塗工
した。この原反に、ニッケル製のホログラム版を取り付
けたエンボス機を用いてホログラム画像を形成した。次
に、このホログラム画像を形成した面に、水洗インキで
ネガパターンで印刷した後、蒸着により銅薄膜を成膜
し、水洗によりパターン状の銅薄膜を形成した。続い
て、全面にアルミ蒸着によりアルミ薄膜を成膜し、アク
リル系樹脂の接着層をグラビアコーティング法を用いて
2μmの膜厚で塗工し、金属薄膜形成体の転写箔を作製
した。得られた転写箔をホットスタンプを用いて媒体に
転写した。
【0022】
【発明の効果】本発明は、支持体の少なくとも片面上
に、少なくとも2種類の金属又は合金でパターン状の金
属薄膜若しくは全面の金属薄膜を形成した金属薄膜形成
体であるので、装飾性及びセキュリティー性を更に向上
させた金属薄膜形成体となる。
【0023】また、本発明は、上記金属薄膜形成体上の
少なくとも一部に回折構造体を有するので、装飾性及び
セキュリティー性を更に向上させた回折構造体を有する
金属薄膜形成体となる。
【0024】また、本発明は、装飾性及びセキュリティ
ー性を更に向上させた回折構造体を有する金属薄膜形成
体の製造方法となる。
【0025】また、本発明は、上記金属薄膜形成体、又
は上記回折構造体を有する金属薄膜形成体を一部に用い
た媒体であるので、装飾性及びセキュリティー性を更に
向上させた媒体となる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の少なくとも片面上に、少なくとも
    2種類の金属又は合金でパターン状の金属薄膜若しくは
    全面の金属薄膜を形成したことを特徴とする金属薄膜形
    成体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の金属薄膜形成体上の少なく
    とも一部に回折構造体を有することを特徴とする金属薄
    膜形成体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の金属薄膜形成体の製造にお
    いて、支持体上に金属薄膜を形成した後に回折構造体を
    形成することを特徴とする金属薄膜形成体の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の金属薄膜形成体の製造にお
    いて、回折構造体を有する支持体上に金属薄膜を形成す
    ることを特徴とする金属薄膜形成体の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1、又は請求項2記載の金属箔膜形
    成体を少なくとも一部に用いたことを特徴とする媒体。
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