JP2002096635A - パワーウインドモータ - Google Patents

パワーウインドモータ

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JP2002096635A
JP2002096635A JP2000292485A JP2000292485A JP2002096635A JP 2002096635 A JP2002096635 A JP 2002096635A JP 2000292485 A JP2000292485 A JP 2000292485A JP 2000292485 A JP2000292485 A JP 2000292485A JP 2002096635 A JP2002096635 A JP 2002096635A
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JP
Japan
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wheel gear
motor
hub
power window
window
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2000292485A
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English (en)
Inventor
Takashi Nomiyama
孝 野見山
Fumio Nakajima
陦 富美男 中
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Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静粛な作動を行うことができるとともに部品
点数の減少による生産性の向上が図れるパワーウインド
モータを提供する。 【解決手段】 通電により回転するモータ3と、モータ
3によって回転されるホイールギヤ5と、ホイールギヤ
5に収容されたダンパ6と、ダンパ6を介してホイール
ギヤ5の回転力が伝達されて回転するハブ7と、ハブ7
に一体に形成され、ウインド昇降用ワイヤが巻き付けら
れるドラム8を備えているパワーウインドモータ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のワイヤ
式電動パワーウインド装置の駆動源に用いられるパワー
ウインドモータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパワーウインドモータとして
は、通電によって回転するアーマチュア軸がケース内に
収められ、このアーマチュア軸にホイールギヤが噛合さ
れ、ホイールギヤにゴム製のダンパが収容され、このダ
ンパに金属製のハブが嵌付けられ、このハブが、ケース
に回転可能に支持されている出力軸に固定され、この出
力軸のケースから突出している部分にドラムが結合され
ているものが知られている。ドラムには、ウインド昇降
用ワイヤが巻き付けられ、このドラムの回転方向によっ
て、ウインド昇降用ワイヤが移動されてウインドガラス
を開閉させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のパワ
ーウインドモータにおいては、ウインド昇降用ワイヤが
巻き付けられるドラムに対し、出力軸を介してハブの回
転力が伝達されるから、ハブと出力軸との間、出力軸と
ドラムとの間に、機械的ながたつきがあると、ウインド
ガラスを動かしているときに異音が発生して使用者に不
快感を与えるという問題点があった。また、部品点数が
多くなるという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、静粛な作動を行うことがで
きるとともに部品点数の減少が図れるパワーウインドモ
ータを提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るパワーウインドモータでは、通電により回転するモー
タと、モータによって回転されるホイールギヤと、ホイ
ールギヤに収容されたダンパと、ダンパを介してホイー
ルギヤの回転力が伝達されて回転するハブと、ハブに一
体に形成され、ウインド昇降用ワイヤが巻き付けられる
ドラムを備えている構成としたことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係るパワーウインド
モータでは、通電により回転するモータと、モータによ
って回転されるホイールギヤと、ホイールギヤに収容さ
れたダンパと、ダンパを介してホイールギヤの回転力が
伝達されて回転するハブと、ハブに一体に形成され、ウ
インド昇降用ワイヤが巻き付けられるドラムを備えてい
る構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係るパワーウインド
モータでは、請求項1または2の構成に加え、ホイール
ギヤを収容するギヤケースには、ホイールギヤを回転可
能に支持する枢軸部が形成されている構成としたことを
特徴としている。
【0009】この発明の請求項4に係るパワーウインド
モータでは、請求項1または3の構成に加え、ギヤケー
スには、ハブを回転可能に支持し、且つ、ハブが抜ける
のを防止するカバーが取付けられている構成としたこと
を特徴としている。
【0010】この発明の請求項5に係るパワーウインド
モータでは、請求項2または3の構成に加え、ギヤケー
スには、ホイールギヤを回転可能に支持し、且つ、ホイ
ールギヤが抜けるのを防止するカバーが取付けられてい
る構成としたことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用】この発明に係るパワーウインドモータに
おいて、ウインド昇降用ワイヤが巻き付けられるドラム
は、ハブまたはホイールギヤに一体的に形成されてい
る。それ故、従来のような出力軸が不要になるので、従
来のように、ハブと出力軸との間や出力軸とドラムとの
間に機械的ながたつきを生ずることがないとともに部品
点数が多くならない。
【0012】
【発明の実施の形態】
【0013】
【実施例】
【0014】図1ないし図3には、この発明に係るパワ
ーウインドモータの第1実施例が示されている。
【0015】図示するパワーウインドモータ1は、主と
して、ギヤケース2、モータ3、アーマチュア軸4、ホ
イールギヤ5、ダンパ6、ハブ7、ドラム8、カバー9
から構成されている。
【0016】ギヤケース2の端部には、フランジ2aが
形成されている。このフランジ2aは、モータ3に備え
られたモータケース3aの端部に図示しないねじによっ
て固定されている。ギヤケース2には、円形の孔状にさ
れたホイールギヤ収容部2bが形成されている。ホイー
ルギヤ収容部2bの中央部には、軸状の枢軸部2cが形
成されている。ホイールギヤ収容部2bの一部には、ア
ーマチュア軸4が挿通される軸孔2dが形成されてい
る。
【0017】モータケース3の内側には、図示しないマ
グネットが取付けられており、マグネットの内周部に
は、図示しないアーマチュアが配置されている。アーマ
チュアに備えられたアーマチュア軸4は、ギヤケース2
とモータケース3とに設けられた図示しない軸受によっ
て回転可能に支持されている。そして、アーマチュア軸
4の端部には、ウォーム4aが形成されている。ウォー
ム4aは、モータケース3側からギヤケース2の軸孔2
dに通されてホイールギヤ収容部2b内に出されてい
る。アーマチュア軸4は、図示しないパワーウインド制
御回路に備えられたスイッチが開側にオンされると正方
向に回転され、これに反して、スイッチが閉側にオンさ
れると逆方向に回転される。
【0018】ホイールギヤ5には、円形板形のホイール
ギヤ本体5aが備えられている。このホイールギヤ本体
5aの中央部には、枢軸孔5bが形成されている。枢軸
孔5bは、ギヤケース2の枢軸部2cに挿通されている
ため、この枢軸部2cによってホイールギヤ5が回転可
能に支持されている。ホイールギヤ本体5aには、上面
から下方に向けて深さがあり、3つの爪5c1をもつダ
ンパ収容部5cが形成されている。ダンパ収容部5cに
は、ダンパ6が嵌め入れられている。ホイールギヤ5の
外周部に形成された歯部5dは、アーマチュア軸4のウ
ォーム4aに噛合されている。ホイールギヤ5は、アー
マチュア軸4が正方向に回転されると正方向に回転さ
れ、アーマチュア軸4が逆方向に回転されると逆方向に
回転される。
【0019】ダンパ6は、ゴム製である。ダンパ6に
は、円形板形のダンパ本体6aが備えられている。この
ダンパ本体6aには、ホイールギヤ5のダンパ収容部5
cの3つの爪5c1に嵌め付けられる3つのホイールギ
ヤ嵌合溝6bがそれぞれ円周方向に等間隔で形成されて
いる。そして、3つのホイールギヤ嵌合溝6bのそれぞ
れの中央部には、3つのハブ嵌合溝6cがそれぞれ形成
されている。ダンパ本体6aの中央部には、ホイールギ
ヤ5の枢軸孔5bのまわりに配置される孔6dが形成さ
れている。
【0020】ハブ7は、樹脂製である。ハブ7には、円
板形をなすハブ本体7aが備えられている。このハブ本
体7aの下面側には、3つのダンパ結合突起7bが形成
されている。3つのダンパ結合突起7bは、ダンパ6の
3つのハブ嵌合溝6cにそれぞれ嵌め入れられることに
よって、ハブ7をダンパ6に結合するのに用いられる。
ハブ本体7aの上面側には、ドラム8がハブ本体7aに
一体成形されている。ドラム8には、円柱形状をなすド
ラム本体8aが備えられている。このドラム本体8aの
外径寸法d1は、ハブ本体7aの外径寸法d2よりも小
さい。ドラム8の外周部には、螺旋の凹溝状に形成され
たワイヤ巻付部8bが形成されている。ワイヤ巻付部8
bには、図3に示されるパワーウインド装置30に備え
られたウインド昇降用ワイヤ31が巻き付けられる。ハ
ブ7は、ホイールギヤ5が正方向、逆方向に回転する
と、ダンパ6を介して動力が伝達されてダンパ6ととも
に正方向、逆方向に回転される。パワーウインド装置3
0では、ウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降機3
2を介してウインドガラス33に連結されているため、
パワーウインドモータ1のドラム8が正回転することに
よってウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降機32
を下方に移動させ、ウインドガラス33が開く。これに
反し、パワーウインドモータ1のドラム8が逆回転する
ことによってウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降
機32を上方に移動させ、ウインドガラス33が閉る。
ドラム8が一体成形されたハブ7は、ハブ本体7aに被
され、ギヤケース2に結合されたカバー9によって、ギ
ヤケース2に抜け止められている。
【0021】このようなパワーウインドモータ1は、図
3に示される車体のドアインナパネル50に固定されて
パワーウインド制御回路に電気的に接続され、ウインド
昇降用ワイヤ31がドラム8のワイヤ巻付部8bに巻き
付けられて車体に搭載される。ウインドガラス33が閉
っているときに、パワーウインド制御回路のスイッチが
開側にオンされると、ドラム8が正回転することによっ
てウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降機32を下
方に移動させてウインドガラス33が開く。ウインドガ
ラス33が全開位置まで来ると、パワーウインド制御回
路に内蔵された位置スイッチによってウインドガラス3
3が全開位置に到達したことが検出されてパワーウイン
ドモータ1に対する通電がカットオフされ、ウインドガ
ラス33が全開位置で停止される。このとき、ウインド
ガラス33が全開位置に到達して車体パネルに衝突した
際の衝撃力は、ドラム8、ハブ7に与えられるが、ダン
パ6によってホイールギヤ5、アーマチュア軸4には与
えられず、よって、ホイールギヤ5とウォーム4aとの
噛合いに支障を来たすことがない。
【0022】ウインドガラス33が開いているときに、
パワーウインド制御回路のスイッチが閉側にオンされる
と、上記とは反対に作動され、ウインドガラス33が閉
る。ウインドガラス33が全閉位置まで来ると、位置ス
イッチによってウインドガラス33が全閉位置に到達し
たことが検出され、ウインドガラス33が全閉位置で停
止される。このときも、ウインドガラス33が全閉位置
に到達して車体パネルに衝突した際の衝撃力は、ダンパ
6によってホイールギヤ5、アーマチュア軸4には与え
られず、よって、ホイールギヤ5とウォーム4aとの噛
合いに支障を来たすことがない。
【0023】上述したように、ウインド昇降用ワイヤ3
1が巻き付けられるドラム8は、ハブ7に一体的に形成
されているため、従来のような出力軸が不要になるの
で、従来のように、ハブと出力軸との間や出力軸とドラ
ムとの間に機械的ながたつきを生ずることがない。
【0024】図4及び図5には、この発明に係るパワー
ウインドモータの第2実施例が示されている。
【0025】この場合、ダンパ6は、ホイールギヤ5の
ホイールギヤ本体5aに一体成形されており、第1実施
例のダンパ6、ハブ7が省かれている。そして、この場
合も第1実施例と同様に動作が行われる。なお、この実
施例では、ウインドガラス33が全開、全閉位置で車体
パネルに衝突した際の衝撃力の吸収は、パワーウインド
モータ1の内部で行われず、例えば、ウインド昇降機3
2に内蔵された衝撃吸収機構によって行われるのが好ま
しい。ドラム8が一体成形されたホイールギヤ5は、ホ
イールギヤ5に被され、ギヤケース2に結合されたカバ
ー9によって、ギヤケース2に抜け止められている。
【0026】そして、この場合、ウインド昇降用ワイヤ
31が巻き付けられるドラム8は、ホイールギヤ5に一
体的に形成されているため、従来のような出力軸が不要
になるので、従来のように、ハブと出力軸との間や出力
軸とドラムとの間に機械的ながたつきを生ずることがな
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
るパワーウインドモータによれば、ウインド昇降用ワイ
ヤが巻き付けられるドラムは、ハブまたはホイールギヤ
に一体的に形成されている。それ故、従来のような出力
軸が不要になるので、従来のように、ハブと出力軸との
間や出力軸とドラムとの間に機械的ながたつきを生ずる
ことがないとともに部品点数が多くならない。よって、
静粛な作動を行うことができるとともに部品点数の減少
による生産性の向上が図れるいう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパワーウインドモータの第1実
施例においての各部品の組合せ関係を説明する外観斜視
図である。
【図2】図1に示したパワーウインドモータの断面図で
ある。
【図3】図1に示したパワーウインドモータを用いたパ
ワーウインド装置の概略図である。
【図4】この発明に係るパワーウインドモータの第2実
施例においての各部品の組合せ関係を説明する外観斜視
図である。
【図5】図4に示したパワーウインドモータの断面図で
ある。
【符号の説明】
1 パワーウインドモータ 2 ギヤケース 2c 枢軸部 3 モータ 3a モータケース 5 ホイールギヤ 6 ダンパ 7 ハブ 8 ドラム 9 カバー 31 ウインド昇降用ワイヤ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年10月13日(2000.10.
13)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 パワーウインドモータ
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のワイヤ
式電動パワーウインド装置の駆動源に用いられるパワー
ウインドモータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパワーウインドモータとして
は、通電によって回転するアーマチュア軸がケース内に
収められ、このアーマチュア軸にホイールギヤが噛合さ
れ、ホイールギヤにゴム製のダンパが収容され、このダ
ンパに金属製のハブが嵌付けられ、このハブが、ケース
に回転可能に支持されている出力軸に固定され、この出
力軸のケースから突出している部分にドラムが結合され
ているものが知られている。ドラムには、ウインド昇降
用ワイヤが巻き付けられ、このドラムの回転方向によっ
て、ウインド昇降用ワイヤが移動されてウインドガラス
を開閉させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のパワ
ーウインドモータにおいては、ウインド昇降用ワイヤが
巻き付けられるドラムに対し、出力軸を介してハブの回
転力が伝達されるから、ハブと出力軸との間、出力軸と
ドラムとの間に、機械的ながたつきがあると、ウインド
ガラスを動かしているときに異音が発生して使用者に不
快感を与えるという問題点があった。また、部品点数が
多くなるという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】この発明は、静粛な作動を行うことがで
きるとともに部品点数の減少が図れるパワーウインドモ
ータを提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るパワーウインドモータでは、通電により回転するモー
タと、モータによって回転されるホイールギヤと、ホイ
ールギヤに収容されたダンパと、ダンパを介してホイー
ルギヤの回転力が伝達されて回転するハブと、ハブに一
体に形成され、ウインド昇降用ワイヤが巻き付けられる
ドラムを備えている構成としたことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係るパワーウインド
モータでは、通電により回転するモータと、モータによ
って回転されるホイールギヤと、ホイールギヤに収容さ
れたダンパと、ダンパを介してホイールギヤの回転力が
伝達されて回転するハブと、ハブに一体に形成され、ウ
インド昇降用ワイヤが巻き付けられるドラムを備えてい
る構成としたことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係るパワーウインド
モータでは、請求項1または2の構成に加え、ホイール
ギヤを収容するギヤケースには、ホイールギヤを回転可
能に支持する枢軸部が形成されている構成としたことを
特徴としている。
【0009】この発明の請求項4に係るパワーウインド
モータでは、請求項1または3の構成に加え、ギヤケー
スには、ハブを回転可能に支持し、且つ、ハブが抜ける
のを防止するカバーが取付けられている構成としたこと
を特徴としている。
【0010】この発明の請求項5に係るパワーウインド
モータでは、請求項2または3の構成に加え、ギヤケー
スには、ホイールギヤを回転可能に支持し、且つ、ホイ
ールギヤが抜けるのを防止するカバーが取付けられてい
る構成としたことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用】この発明に係るパワーウインドモータに
おいて、ウインド昇降用ワイヤが巻き付けられるドラム
は、ハブまたはホイールギヤに一体的に形成されてい
る。それ故、従来のような出力軸が不要になるので、従
来のように、ハブと出力軸との間や出力軸とドラムとの
間に機械的ながたつきを生ずることがないとともに部品
点数が多くならない。
【0012】
【発明の実施の形態】
【0013】
【実施例】
【0014】図1ないし図3には、この発明に係るパワ
ーウインドモータの第1実施例が示されている。
【0015】図示するパワーウインドモータ1は、主と
して、ギヤケース2、モータ3、アーマチュア軸4、ホ
イールギヤ5、ダンパ6、ハブ7、ドラム8、カバー9
から構成されている。
【0016】ギヤケース2の端部には、フランジ2aが
形成されている。このフランジ2aは、モータ3に備え
られたモータケース3aの端部に図示しないねじによっ
て固定されている。ギヤケース2には、円形の孔状にさ
れたホイールギヤ収容部2bが形成されている。ホイー
ルギヤ収容部2bの中央部には、軸状の枢軸部2cが形
成されている。ホイールギヤ収容部2bの一部には、ア
ーマチュア軸4が挿通される軸孔2dが形成されてい
る。
【0017】モータケース3の内側には、図示しないマ
グネットが取付けられており、マグネットの内周部に
は、図示しないアーマチュアが配置されている。アーマ
チュアに備えられたアーマチュア軸4は、ギヤケース2
とモータケース3とに設けられた図示しない軸受によっ
て回転可能に支持されている。そして、アーマチュア軸
4の端部には、ウォーム4aが形成されている。ウォー
ム4aは、モータケース3側からギヤケース2の軸孔2
dに通されてホイールギヤ収容部2b内に出されてい
る。アーマチュア軸4は、図示しないパワーウインド制
御回路に備えられたスイッチが開側にオンされると正方
向に回転され、これに反して、スイッチが閉側にオンさ
れると逆方向に回転される。
【0018】ホイールギヤ5には、円形板形のホイール
ギヤ本体5aが備えられている。このホイールギヤ本体
5aの中央部には、枢軸孔5bが形成されている。枢軸
孔5bは、ギヤケース2の枢軸部2cに挿通されている
ため、この枢軸部2cによってホイールギヤ5が回転可
能に支持されている。ホイールギヤ本体5aには、上面
から下方に向けて深さがあり、3つの爪5c1をもつダ
ンパ収容部5cが形成されている。ダンパ収容部5cに
は、ダンパ6が嵌め入れられている。ホイールギヤ5の
外周部に形成された歯部5dは、アーマチュア軸4のウ
ォーム4aに噛合されている。ホイールギヤ5は、アー
マチュア軸4が正方向に回転されると正方向に回転さ
れ、アーマチュア軸4が逆方向に回転されると逆方向に
回転される。
【0019】ダンパ6は、ゴム製である。ダンパ6に
は、円形板形のダンパ本体6aが備えられている。この
ダンパ本体6aには、ホイールギヤ5のダンパ収容部5
cの3つの爪5c1に嵌め付けられる3つのホイールギ
ヤ嵌合溝6bがそれぞれ円周方向に等間隔で形成されて
いる。そして、3つのホイールギヤ嵌合溝6bのそれぞ
れの中央部には、3つのハブ嵌合溝6cがそれぞれ形成
されている。ダンパ本体6aの中央部には、ホイールギ
ヤ5の枢軸孔5bのまわりに配置される孔6dが形成さ
れている。
【0020】ハブ7は、樹脂製である。ハブ7には、円
板形をなすハブ本体7aが備えられている。このハブ本
体7aの下面側には、3つのダンパ結合突起7bが形成
されている。3つのダンパ結合突起7bは、ダンパ6の
3つのハブ嵌合溝6cにそれぞれ嵌め入れられることに
よって、ハブ7をダンパ6に結合するのに用いられる。
ハブ本体7aの上面側には、ドラム8がハブ本体7aに
一体成形されている。ドラム8には、円柱形状をなすド
ラム本体8aが備えられている。このドラム本体8aの
外径寸法d1は、ハブ本体7aの外径寸法d2よりも小
さい。ドラム8の外周部には、螺旋の凹溝状に形成され
たワイヤ巻付部8bが形成されている。ワイヤ巻付部8
bには、図3に示されるパワーウインド装置30に備え
られたウインド昇降用ワイヤ31が巻き付けられる。ハ
ブ7は、ホイールギヤ5が正方向、逆方向に回転する
と、ダンパ6を介して動力が伝達されてダンパ6ととも
に正方向、逆方向に回転される。パワーウインド装置3
0では、ウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降機3
2を介してウインドガラス33に連結されているため、
パワーウインドモータ1のドラム8が正回転することに
よってウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降機32
を下方に移動させ、ウインドガラス33が開く。これに
反し、パワーウインドモータ1のドラム8が逆回転する
ことによってウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降
機32を上方に移動させ、ウインドガラス33が閉る。
ドラム8が一体成形されたハブ7は、ハブ本体7aに被
され、ギヤケース2に結合されたカバー9によって、ギ
ヤケース2に抜け止められている。
【0021】このようなパワーウインドモータ1は、図
3に示される車体のドアインナパネル50に固定されて
パワーウインド制御回路に電気的に接続され、ウインド
昇降用ワイヤ31がドラム8のワイヤ巻付部8bに巻き
付けられて車体に搭載される。ウインドガラス33が閉
っているときに、パワーウインド制御回路のスイッチが
開側にオンされると、ドラム8が正回転することによっ
てウインド昇降用ワイヤ31がウインド昇降機32を下
方に移動させてウインドガラス33が開く。ウインドガ
ラス33が全開位置まで来ると、パワーウインド制御回
路に内蔵された位置スイッチによってウインドガラス3
3が全開位置に到達したことが検出されてパワーウイン
ドモータ1に対する通電がカットオフされ、ウインドガ
ラス33が全開位置で停止される。このとき、ウインド
ガラス33が全開位置に到達して車体パネルに衝突した
際の衝撃力は、ドラム8、ハブ7に与えられるが、ダン
パ6によってホイールギヤ5、アーマチュア軸4には与
えられず、よって、ホイールギヤ5とウォーム4aとの
噛合いに支障を来たすことがない。
【0022】ウインドガラス33が開いているときに、
パワーウインド制御回路のスイッチが閉側にオンされる
と、上記とは反対に作動され、ウインドガラス33が閉
る。ウインドガラス33が全閉位置まで来ると、位置ス
イッチによってウインドガラス33が全閉位置に到達し
たことが検出され、ウインドガラス33が全閉位置で停
止される。このときも、ウインドガラス33が全閉位置
に到達して車体パネルに衝突した際の衝撃力は、ダンパ
6によってホイールギヤ5、アーマチュア軸4には与え
られず、よって、ホイールギヤ5とウォーム4aとの噛
合いに支障を来たすことがない。
【0023】上述したように、ウインド昇降用ワイヤ3
1が巻き付けられるドラム8は、ハブ7に一体的に形成
されているため、従来のような出力軸が不要になるの
で、従来のように、ハブと出力軸との間や出力軸とドラ
ムとの間に機械的ながたつきを生ずることがない。
【0024】図4及び図5には、この発明に係るパワー
ウインドモータの第2実施例が示されている。
【0025】この場合、ダンパ6は、ホイールギヤ5の
ホイールギヤ本体5aに一体成形されており、第1実施
例のダンパ6、ハブ7が省かれている。そして、この場
合も第1実施例と同様に動作が行われる。なお、この実
施例では、ウインドガラス33が全開、全閉位置で車体
パネルに衝突した際の衝撃力の吸収は、パワーウインド
モータ1の内部で行われず、例えば、ウインド昇降機3
2に内蔵された衝撃吸収機構によって行われるのが好ま
しい。ドラム8が一体成形されたホイールギヤ5は、ホ
イールギヤ5に被され、ギヤケース2に結合されたカバ
ー9によって、ギヤケース2に抜け止められている。
【0026】そして、この場合、ウインド昇降用ワイヤ
31が巻き付けられるドラム8は、ホイールギヤ5に一
体的に形成されているため、従来のような出力軸が不要
になるので、従来のように、ハブと出力軸との間や出力
軸とドラムとの間に機械的ながたつきを生ずることがな
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明に係
るパワーウインドモータによれば、ウインド昇降用ワイ
ヤが巻き付けられるドラムは、ハブまたはホイールギヤ
に一体的に形成されている。それ故、従来のような出力
軸が不要になるので、従来のように、ハブと出力軸との
間や出力軸とドラムとの間に機械的ながたつきを生ずる
ことがないとともに部品点数が多くならない。よって、
静粛な作動を行うことができるとともに部品点数の減少
による生産性の向上が図れるいう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパワーウインドモータの第1実
施例においての各部品の組合せ関係を説明する外観斜視
図である。
【図2】図1に示したパワーウインドモータの断面図で
ある。
【図3】図1に示したパワーウインドモータを用いたパ
ワーウインド装置の概略図である。
【図4】この発明に係るパワーウインドモータの第2実
施例においての各部品の組合せ関係を説明する外観斜視
図である。
【図5】図4に示したパワーウインドモータの断面図で
ある。
【符号の説明】 1 パワーウインドモータ 2 ギヤケース 2c 枢軸部 3 モータ 3a モータケース 5 ホイールギヤ 6 ダンパ 7 ハブ 8 ドラム 9 カバー 31 ウインド昇降用ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E052 AA09 CA06 DA03 DB03 EA14 EB01 EC01 GA01 GC01 HA01 JA04 3D127 AA17 BB01 CB05 CC05 DF04 DF09 5H607 AA04 AA11 AA12 BB01 CC03 DD19 EE14 EE32 JJ08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通電により回転するモータと、 前記モータによって回転されるホイールギヤと、 ことを特徴とするパワーウインドモータ。
  2. 【請求項2】 通電により回転するモータと、前記ホイ
    ールギヤに収容されたダンパと、 前記ダンパを介して前記ホイールギヤの回転力が伝達さ
    れて回転するハブと、 前記ハブに一体に形成され、ウインド昇降用ワイヤが巻
    き付けられるドラムを備えている前記モータによって回
    転されるホイールギヤと、 前記ホイールギヤに一体に形成され、ウインド昇降用ワ
    イヤが巻き付けられるドラムを備えていることを特徴と
    するパワーウインドモータ。
  3. 【請求項3】 ホイールギヤを収容するギヤケースに
    は、前記ホイールギヤを回転可能に支持する枢軸部が形
    成されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    のパワーウインドモータ。
  4. 【請求項4】 ギヤケースには、ハブを回転可能に支持
    し、且つ、前記ハブが抜けるのを防止するカバーが取付
    けられていることを特徴とする請求項1または3に記載
    のパワーウインドモータ。
  5. 【請求項5】 ギヤケースには、ホイールギヤを回転可
    能に支持し、且つ、前記ホイールギヤが抜けるのを防止
    するカバーが取付けられていることを特徴とする請求項
    2または3に記載のパワーウインドモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083192A (ja) * 2003-09-10 2005-03-31 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co Kg Coburg ギアユニットおよびケーブル窓昇降システム用のモータ駆動ギアユニット

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