JP2002096247A - 研削盤 - Google Patents
研削盤Info
- Publication number
- JP2002096247A JP2002096247A JP2000283366A JP2000283366A JP2002096247A JP 2002096247 A JP2002096247 A JP 2002096247A JP 2000283366 A JP2000283366 A JP 2000283366A JP 2000283366 A JP2000283366 A JP 2000283366A JP 2002096247 A JP2002096247 A JP 2002096247A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer
- groove
- grinding wheel
- grindstone
- grinding machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転砥石とワークとの相対移動のための機構
を簡単にすることができるとともに前記回転砥石の寿命
を延長することができる研削盤を提供する。 【解決手段】 研削盤12のターンテーブル17上に
は、リング状の回転砥石19が一体回転可能に固定され
ている。回転砥石19の内径はウェハ10の外形寸法よ
りも大径になるように形成されている。回転砥石19の
内周側には、ウェハ10を研削するための溝19Aが環
状に形成されている。溝19Aは、回転砥石19の前記
内周側に複数並列に配置されている。溝19Aの断面形
状は、その開口側の幅がウェハ10の厚さよりも大き
く、最奥部側の幅がウェハ10の厚さよりも狭くなるよ
うに形成されている。これにより、ウェハ10の外周部
を面取り加工するためのウェハ10と回転砥石19との
相対移動が単純なものになるとともに、回転砥石19の
寿命を延長することが可能になる。
を簡単にすることができるとともに前記回転砥石の寿命
を延長することができる研削盤を提供する。 【解決手段】 研削盤12のターンテーブル17上に
は、リング状の回転砥石19が一体回転可能に固定され
ている。回転砥石19の内径はウェハ10の外形寸法よ
りも大径になるように形成されている。回転砥石19の
内周側には、ウェハ10を研削するための溝19Aが環
状に形成されている。溝19Aは、回転砥石19の前記
内周側に複数並列に配置されている。溝19Aの断面形
状は、その開口側の幅がウェハ10の厚さよりも大き
く、最奥部側の幅がウェハ10の厚さよりも狭くなるよ
うに形成されている。これにより、ウェハ10の外周部
を面取り加工するためのウェハ10と回転砥石19との
相対移動が単純なものになるとともに、回転砥石19の
寿命を延長することが可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ウェハの
外周部を研削するための研削盤に関するものである。
外周部を研削するための研削盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円盤状のウェハは円柱状のインゴットか
らワイヤソーなどによりスライスされて形成される。前
記ウェハの外周側はインゴットの外周部であった部分で
あるためゴミが付着していることが多く、これを取り除
く必要がある。また、前記ウェハの外周部にはスライス
時にクラックなどが発生することが多く、割れや欠けの
原因になる可能性が高くなっている。これらの不具合を
解決するため、一般に、前記ウェハの外周部には面取り
加工が施されるようになっている。
らワイヤソーなどによりスライスされて形成される。前
記ウェハの外周側はインゴットの外周部であった部分で
あるためゴミが付着していることが多く、これを取り除
く必要がある。また、前記ウェハの外周部にはスライス
時にクラックなどが発生することが多く、割れや欠けの
原因になる可能性が高くなっている。これらの不具合を
解決するため、一般に、前記ウェハの外周部には面取り
加工が施されるようになっている。
【0003】図5,6には、従来の前記ウェハ外周部の
面取り加工方法が示されている。図5に示された方法で
は、円盤状のウェハ60が、回動可能に支持されたスピ
ンドル61の先端側に設けられた吸着パッド62に吸着
されて保持されるようになっている。このとき、ウェハ
60は、該ウェハ60の平面中心とスピンドル61の回
転中心とが一致するように保持されるようになってい
る。ウェハ60の外周部側には、スピンドル61の軸方
向と直交する軸63Aを中心として回動可能な円盤状の
回転砥石63が配設されている。回転砥石63は、軸6
3Aを中心として高速回転しながら該回転砥石63の外
周部がウェハ60の外周部に接触することで、ウェハ6
0の外周部を研削できるようになっている。また、回転
砥石63は、ウェハ60に対して、該ウェハ60の厚さ
方向及び径方向に相対移動可能になっている。これら両
方向への相対移動が複雑に組み合わされてウェハ60の
外周部のエッジが削り落とされることで前記面取り加工
が実現されるようになっている。
面取り加工方法が示されている。図5に示された方法で
は、円盤状のウェハ60が、回動可能に支持されたスピ
ンドル61の先端側に設けられた吸着パッド62に吸着
されて保持されるようになっている。このとき、ウェハ
60は、該ウェハ60の平面中心とスピンドル61の回
転中心とが一致するように保持されるようになってい
る。ウェハ60の外周部側には、スピンドル61の軸方
向と直交する軸63Aを中心として回動可能な円盤状の
回転砥石63が配設されている。回転砥石63は、軸6
3Aを中心として高速回転しながら該回転砥石63の外
周部がウェハ60の外周部に接触することで、ウェハ6
0の外周部を研削できるようになっている。また、回転
砥石63は、ウェハ60に対して、該ウェハ60の厚さ
方向及び径方向に相対移動可能になっている。これら両
方向への相対移動が複雑に組み合わされてウェハ60の
外周部のエッジが削り落とされることで前記面取り加工
が実現されるようになっている。
【0004】また、図6に示された方法では、前述の方
法で用いられていた回転砥石63に代えて、ウェハ60
の外周側に、スピンドル61の軸方向と平行な軸65A
を中心として回動可能な略円柱状の回転砥石65が配設
されるようになっている。回転砥石65の外周には環状
に溝66が形成されている。溝66は、回転砥石65の
外周面側の幅がウェハ60の厚さよりも大きく形成さ
れ、最奥部側(回転砥石65の回転中心側)の幅がウェ
ハ60の厚さよりも狭くなるように、例えば、断面円弧
状に形成されている。回転砥石65は、軸65Aを中心
として高速回転しながら、ウェハ60に対して該ウェハ
60の径方向に相対移動可能になっている。ウェハ60
の外周部は、回転砥石65の高速回転時に、前記相対移
動により溝66内に導入されて回転砥石65に接触する
ことで面取り加工されるようになっている。
法で用いられていた回転砥石63に代えて、ウェハ60
の外周側に、スピンドル61の軸方向と平行な軸65A
を中心として回動可能な略円柱状の回転砥石65が配設
されるようになっている。回転砥石65の外周には環状
に溝66が形成されている。溝66は、回転砥石65の
外周面側の幅がウェハ60の厚さよりも大きく形成さ
れ、最奥部側(回転砥石65の回転中心側)の幅がウェ
ハ60の厚さよりも狭くなるように、例えば、断面円弧
状に形成されている。回転砥石65は、軸65Aを中心
として高速回転しながら、ウェハ60に対して該ウェハ
60の径方向に相対移動可能になっている。ウェハ60
の外周部は、回転砥石65の高速回転時に、前記相対移
動により溝66内に導入されて回転砥石65に接触する
ことで面取り加工されるようになっている。
【0005】なお、図5及び6に示された前記両方法に
おいて、ウェハ60は、スピンドル61によって低速回
転されるようになっている。これにより、ウェハ60の
全周の面取り加工を行うことができるようになってい
る。
おいて、ウェハ60は、スピンドル61によって低速回
転されるようになっている。これにより、ウェハ60の
全周の面取り加工を行うことができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示された方法では、面取り加工時の回転砥石63とウェ
ハ60との相対移動が複数方向への移動が組み合わされ
た複雑なものになっており、これを実現するためには3
軸構造を備えた専用機を使用する必要が生じるという問
題がある。また、図6に示された方法では、図5に示さ
れた方法に比較して回転砥石65とウェハ60との相対
移動が簡単になっているものの、回転砥石65の外径が
小さいため溝66の一周の長さが短く、該回転砥石65
の寿命が短くなる虞がある。回転砥石65の寿命が短く
なれば、該回転砥石65を交換するための手間が増える
という問題が生じる。
示された方法では、面取り加工時の回転砥石63とウェ
ハ60との相対移動が複数方向への移動が組み合わされ
た複雑なものになっており、これを実現するためには3
軸構造を備えた専用機を使用する必要が生じるという問
題がある。また、図6に示された方法では、図5に示さ
れた方法に比較して回転砥石65とウェハ60との相対
移動が簡単になっているものの、回転砥石65の外径が
小さいため溝66の一周の長さが短く、該回転砥石65
の寿命が短くなる虞がある。回転砥石65の寿命が短く
なれば、該回転砥石65を交換するための手間が増える
という問題が生じる。
【0007】本発明の目的は、回転砥石とワークとの相
対移動のための機構を簡単にすることができるとともに
前記回転砥石の寿命を延長することができる研削盤を提
供することにある。
対移動のための機構を簡単にすることができるとともに
前記回転砥石の寿命を延長することができる研削盤を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、内径がワーク外形寸法
よりも大径のリング状に形成されるとともに周側にワー
クを研削するための溝が環状に形成された回転砥石を備
えたことを要旨とする。
めに、請求項1に記載の発明は、内径がワーク外形寸法
よりも大径のリング状に形成されるとともに周側にワー
クを研削するための溝が環状に形成された回転砥石を備
えたことを要旨とする。
【0009】この発明によれば、溝の形状をワークの研
削後の仕上がり希望形状に合わせておくことで、前記研
削加工時の回転砥石と該ワークとの相対移動を単純なも
のにすることができるようになる。また、前記回転砥石
は、その径が前記ワークよりも大きいため、前記溝の一
周の長さを相当に長いものにすることができる。したが
って、前記回転砥石の寿命を延長することが可能にな
る。
削後の仕上がり希望形状に合わせておくことで、前記研
削加工時の回転砥石と該ワークとの相対移動を単純なも
のにすることができるようになる。また、前記回転砥石
は、その径が前記ワークよりも大きいため、前記溝の一
周の長さを相当に長いものにすることができる。したが
って、前記回転砥石の寿命を延長することが可能にな
る。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記溝が前記回転砥石の内周側に設け
られたことを要旨とする。この発明によれば、前記ワー
クを回転砥石の内周側で研削することができる。つま
り、前記ワークと前記回転砥石とで占める領域が、前記
ワークが前記回転砥石の外側で研削される場合に比較し
て小さくなる。したがって、前記研削盤の設置スペース
を小さくすることができる。
の発明において、前記溝が前記回転砥石の内周側に設け
られたことを要旨とする。この発明によれば、前記ワー
クを回転砥石の内周側で研削することができる。つま
り、前記ワークと前記回転砥石とで占める領域が、前記
ワークが前記回転砥石の外側で研削される場合に比較し
て小さくなる。したがって、前記研削盤の設置スペース
を小さくすることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、前記溝が複数並列配置された
ことを要旨とする。この発明によれば、複数の溝のうち
の一つが寿命に至った場合に、他の溝を用いることで、
回転砥石の交換を行うことなく前記ワークの研削加工を
継続することができるようになる。したがって、前記回
転砥石の寿命を延長することができる。
2に記載の発明において、前記溝が複数並列配置された
ことを要旨とする。この発明によれば、複数の溝のうち
の一つが寿命に至った場合に、他の溝を用いることで、
回転砥石の交換を行うことなく前記ワークの研削加工を
継続することができるようになる。したがって、前記回
転砥石の寿命を延長することができる。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、前記複数の溝がそれぞれ異なる目の粗
さに形成されたことを要旨とする。この発明によれば、
前記ワークを、目の粗い溝から順に目の細かい溝に移し
替えて段階的に研削することが可能になる。これによ
り、前記ワークの研削効率が高くなる。
の発明において、前記複数の溝がそれぞれ異なる目の粗
さに形成されたことを要旨とする。この発明によれば、
前記ワークを、目の粗い溝から順に目の細かい溝に移し
替えて段階的に研削することが可能になる。これによ
り、前記ワークの研削効率が高くなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図4に従って説明する。図1に示すように、図示しな
い円柱状のインゴットからワイヤソーなどによりスライ
ス形成されたワークとしてのウェハ10は、平面形状が
円形の平坦な円盤状を呈している。ウェハ10の外周部
には、位置決めのための切欠部11が形成されている。
切欠部11は、ウェハ10が形成される前の前記インゴ
ットの状態での加工により形成される。
〜図4に従って説明する。図1に示すように、図示しな
い円柱状のインゴットからワイヤソーなどによりスライ
ス形成されたワークとしてのウェハ10は、平面形状が
円形の平坦な円盤状を呈している。ウェハ10の外周部
には、位置決めのための切欠部11が形成されている。
切欠部11は、ウェハ10が形成される前の前記インゴ
ットの状態での加工により形成される。
【0014】図2には、前記インゴットからスライス形
成されたウェハ10の外周部を面取り加工するための研
削盤12が示されている。ウェハ10は、研削盤12に
搭載された保持機構13に回動可能に設けられたスピン
ドル14の下端側に、吸着パッド15を介して保持され
るようになっている。吸着パッド15には図示しない負
圧発生装置が接続されるようになっており、ウェハ10
は、該負圧発生装置による負圧によって吸着パッド15
に吸着保持されるようになっている。なお、ウェハ10
は、スピンドル14の軸方向に対して垂直に、該ウェハ
10の平面中心がスピンドル14の回転中心に一致する
ように保持されている。
成されたウェハ10の外周部を面取り加工するための研
削盤12が示されている。ウェハ10は、研削盤12に
搭載された保持機構13に回動可能に設けられたスピン
ドル14の下端側に、吸着パッド15を介して保持され
るようになっている。吸着パッド15には図示しない負
圧発生装置が接続されるようになっており、ウェハ10
は、該負圧発生装置による負圧によって吸着パッド15
に吸着保持されるようになっている。なお、ウェハ10
は、スピンドル14の軸方向に対して垂直に、該ウェハ
10の平面中心がスピンドル14の回転中心に一致する
ように保持されている。
【0015】図2,3に示すように、研削盤12には、
スピンドル14の軸方向に平行な回転軸16によって回
動可能に支持された円盤状のターンテーブル17が搭載
されている。ターンテーブル17は、回転軸16に対し
て垂直になるように設けられている。回転軸16は、ス
ピンドル14に比較して高速な回転が可能になってい
る。ターンテーブル17上には、リング状(円筒状)の
台金18が一体回転及び着脱可能に固定されている。台
金18の内側には、リング状の回転砥石19が固着され
ている。本実施形態では、回転砥石19は、3つに分割
されたものが該回転砥石19の軸方向に並列に配置され
るようになっている。台金18及び回転砥石19は、各
回転中心が回転軸16の回転中心に一致するようにそれ
ぞれ固定されている。回転砥石19は、その内径がウェ
ハ10の外形寸法(外径)よりも大きくなるように形成
されている。回転砥石19の内周側には、前記分割され
たものそれぞれにつき1本の溝19Aが環状に形成され
ている。各溝19Aは、並列に配置された状態となる。
溝19Aは、開口側(回転砥石19の内周面側)の幅が
ウェハ10の厚さよりも大きく形成され、最奥部側の幅
がウェハ10の厚さよりも狭くなるように形成されてい
る。
スピンドル14の軸方向に平行な回転軸16によって回
動可能に支持された円盤状のターンテーブル17が搭載
されている。ターンテーブル17は、回転軸16に対し
て垂直になるように設けられている。回転軸16は、ス
ピンドル14に比較して高速な回転が可能になってい
る。ターンテーブル17上には、リング状(円筒状)の
台金18が一体回転及び着脱可能に固定されている。台
金18の内側には、リング状の回転砥石19が固着され
ている。本実施形態では、回転砥石19は、3つに分割
されたものが該回転砥石19の軸方向に並列に配置され
るようになっている。台金18及び回転砥石19は、各
回転中心が回転軸16の回転中心に一致するようにそれ
ぞれ固定されている。回転砥石19は、その内径がウェ
ハ10の外形寸法(外径)よりも大きくなるように形成
されている。回転砥石19の内周側には、前記分割され
たものそれぞれにつき1本の溝19Aが環状に形成され
ている。各溝19Aは、並列に配置された状態となる。
溝19Aは、開口側(回転砥石19の内周面側)の幅が
ウェハ10の厚さよりも大きく形成され、最奥部側の幅
がウェハ10の厚さよりも狭くなるように形成されてい
る。
【0016】ウェハ10は、保持機構13により回転砥
石19に対して相対移動可能に保持されるようになって
いる。ウェハ10は、回転砥石19の軸方向及び径方向
に移動可能になっている。
石19に対して相対移動可能に保持されるようになって
いる。ウェハ10は、回転砥石19の軸方向及び径方向
に移動可能になっている。
【0017】ウェハ10の面取り加工時には、回転砥石
19は高速回転されるようになっている。前記面取り加
工時において、ウェハ10は、保持機構13によって回
転砥石19の上方から下降移動されて該回転砥石19の
内周側に挿入されるようになっている。保持機構13
は、回転砥石19の内周側において、ウェハ10が溝1
9Aに対向する位置に至ると、その下降動作を終了し、
ウェハ10を回転砥石19の溝19A側に向けて径方向
に移動するようになっている。ウェハ10は、その外周
部が前記移動により溝19Aに接触することで面取り加
工されるようになっている。図4には、前記面取り加工
が施されたウェハ10の外周部の断面形状が示されてい
る。この図において、二点鎖線で示されているのは、前
記面取り加工が施される前のウェハ10の外周部の断面
形状である。前記面取り加工後のウェハ10の外周部の
断面形状は、溝19Aの最奥部の断面形状にほぼ等しい
ものとなる。なお、保持機構13は、この面取り加工時
に、スピンドル14によってウェハ10を低速回転(回
転軸16に比較して低速な回転)させることができるよ
うになっている。これにより、研削盤12は、ウェハ1
0の切欠部11を除く全周に亘って面取り加工を施すこ
とができるようになっている。
19は高速回転されるようになっている。前記面取り加
工時において、ウェハ10は、保持機構13によって回
転砥石19の上方から下降移動されて該回転砥石19の
内周側に挿入されるようになっている。保持機構13
は、回転砥石19の内周側において、ウェハ10が溝1
9Aに対向する位置に至ると、その下降動作を終了し、
ウェハ10を回転砥石19の溝19A側に向けて径方向
に移動するようになっている。ウェハ10は、その外周
部が前記移動により溝19Aに接触することで面取り加
工されるようになっている。図4には、前記面取り加工
が施されたウェハ10の外周部の断面形状が示されてい
る。この図において、二点鎖線で示されているのは、前
記面取り加工が施される前のウェハ10の外周部の断面
形状である。前記面取り加工後のウェハ10の外周部の
断面形状は、溝19Aの最奥部の断面形状にほぼ等しい
ものとなる。なお、保持機構13は、この面取り加工時
に、スピンドル14によってウェハ10を低速回転(回
転軸16に比較して低速な回転)させることができるよ
うになっている。これにより、研削盤12は、ウェハ1
0の切欠部11を除く全周に亘って面取り加工を施すこ
とができるようになっている。
【0018】本実施形態では、以下のような効果を得る
ことができる。 (1) リング状の回転砥石19の周側に環状の溝19
Aを形成した。また、溝19Aの断面形状を、その開口
側の幅がウェハ10の厚さよりも大きく、その最奥部側
の幅がウェハ10の厚さよりも狭くなるようにした。こ
れにより、保持機構13がウェハ10を溝19Aに対向
する位置に配置した後には、保持機構13は、ウェハ1
0を回転砥石19の径方向に移動するのみでウェハ10
の外周部の面取り加工を行うことができるようになる。
したがって、回転砥石19とウェハ10との相対移動を
単純なものにすることができ、そのための機構が簡単に
なる。
ことができる。 (1) リング状の回転砥石19の周側に環状の溝19
Aを形成した。また、溝19Aの断面形状を、その開口
側の幅がウェハ10の厚さよりも大きく、その最奥部側
の幅がウェハ10の厚さよりも狭くなるようにした。こ
れにより、保持機構13がウェハ10を溝19Aに対向
する位置に配置した後には、保持機構13は、ウェハ1
0を回転砥石19の径方向に移動するのみでウェハ10
の外周部の面取り加工を行うことができるようになる。
したがって、回転砥石19とウェハ10との相対移動を
単純なものにすることができ、そのための機構が簡単に
なる。
【0019】(2) 回転砥石19の内径をウェハ10
の外形寸法(外径)よりも大きく設定し、ウェハ10を
研削するための溝19Aをその周側に形成した。これに
より、溝19Aの一周の長さをウェハ10の外形寸法
(外径)に比較して相当に長いものにすることができ
る。したがって、回転砥石19の寿命を延長することが
可能になる。
の外形寸法(外径)よりも大きく設定し、ウェハ10を
研削するための溝19Aをその周側に形成した。これに
より、溝19Aの一周の長さをウェハ10の外形寸法
(外径)に比較して相当に長いものにすることができ
る。したがって、回転砥石19の寿命を延長することが
可能になる。
【0020】(3) 溝19Aを回転砥石19の内周側
に設けた。これによれば、ウェハ10を回転砥石19の
内周側で研削することができる。つまり、ウェハ10と
回転砥石19とで占める領域が、ウェハ10が回転砥石
19の外側で研削される場合に比較して小さくなる。し
たがって、研削盤12の設置スペースを小さくすること
ができる。
に設けた。これによれば、ウェハ10を回転砥石19の
内周側で研削することができる。つまり、ウェハ10と
回転砥石19とで占める領域が、ウェハ10が回転砥石
19の外側で研削される場合に比較して小さくなる。し
たがって、研削盤12の設置スペースを小さくすること
ができる。
【0021】(4) 溝19Aを複数並列配置した。こ
れによれば、複数の溝19Aのうちの一つが寿命に至っ
た場合に、他の溝19Aを用いることで、回転砥石19
の交換を行うことなくウェハ10の面取り加工を継続す
ることができるようになる。したがって、回転砥石19
の寿命を延長することができる。
れによれば、複数の溝19Aのうちの一つが寿命に至っ
た場合に、他の溝19Aを用いることで、回転砥石19
の交換を行うことなくウェハ10の面取り加工を継続す
ることができるようになる。したがって、回転砥石19
の寿命を延長することができる。
【0022】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 回転砥石19は、前記分割されたものがそれぞれ異
なる目の粗さの砥石で形成されていてもよい。この場
合、ウェハ10を、目の粗いものに形成された溝19A
から順に目の細かいものに形成された溝19Aに移し替
えて段階的に研削することが可能になる。これにより、
ウェハ10の研削効率が高くなる。
く、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 回転砥石19は、前記分割されたものがそれぞれ異
なる目の粗さの砥石で形成されていてもよい。この場
合、ウェハ10を、目の粗いものに形成された溝19A
から順に目の細かいものに形成された溝19Aに移し替
えて段階的に研削することが可能になる。これにより、
ウェハ10の研削効率が高くなる。
【0023】○ 溝19Aを、回転砥石19の内周及び
外周の両側に設けるようにしてもよい。この場合、回転
砥石19の内周及び外周の両側を有効に使用することが
でき、回転砥石19の寿命を延長することができる。
外周の両側に設けるようにしてもよい。この場合、回転
砥石19の内周及び外周の両側を有効に使用することが
でき、回転砥石19の寿命を延長することができる。
【0024】○ 研削盤12においては、ウェハ10を
保持する保持機構13側が絶対移動可能に設けられてい
ても、回転砥石19側が絶対移動可能に設けられていて
もどちらでもよい。また、前記両方が絶対移動可能に設
けられていてもよい。なお、ここで言う絶対移動とは、
研削盤12が設置されている土台に対する相対移動を意
味している。
保持する保持機構13側が絶対移動可能に設けられてい
ても、回転砥石19側が絶対移動可能に設けられていて
もどちらでもよい。また、前記両方が絶対移動可能に設
けられていてもよい。なお、ここで言う絶対移動とは、
研削盤12が設置されている土台に対する相対移動を意
味している。
【0025】○ 溝19Aの最奥部側は、その断面が半
円状に形成されていてもよい。 ○ 溝19Aを、回転砥石19の外周側のみに設けるよ
うにしてもよい。 ○ 回転砥石19を分割構造とせず、リング状の一体構
造としてこれに複数の溝19Aを並列配置するようにし
てもよい。また、一体構造とした場合には、溝19Aを
回転砥石19に1本のみ設けるようにしてもよい。
円状に形成されていてもよい。 ○ 溝19Aを、回転砥石19の外周側のみに設けるよ
うにしてもよい。 ○ 回転砥石19を分割構造とせず、リング状の一体構
造としてこれに複数の溝19Aを並列配置するようにし
てもよい。また、一体構造とした場合には、溝19Aを
回転砥石19に1本のみ設けるようにしてもよい。
【0026】次に、前記実施形態から把握できる請求項
に記載した発明以外の技術的思想について、その効果と
ともに以下に記載する。 (1) 前記溝が前記回転砥石の内周及び外周の両側に
設けられた請求項1に記載の研削盤。これによれば、回
転砥石の内周及び外周の両側を有効に使用することがで
き、該回転砥石の寿命を延長することができる。
に記載した発明以外の技術的思想について、その効果と
ともに以下に記載する。 (1) 前記溝が前記回転砥石の内周及び外周の両側に
設けられた請求項1に記載の研削盤。これによれば、回
転砥石の内周及び外周の両側を有効に使用することがで
き、該回転砥石の寿命を延長することができる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、研削盤において、回転砥石とワーク
との相対移動のための機構を簡単にすることができると
ともに前記回転砥石の寿命を延長することができる。
載の発明によれば、研削盤において、回転砥石とワーク
との相対移動のための機構を簡単にすることができると
ともに前記回転砥石の寿命を延長することができる。
【図1】一実施形態のウェハの概要を示す平面図。
【図2】同じく研削盤の概要を示す模式図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】一実施形態の研削後のウェハの外周部を示す部
分拡大断面図。
分拡大断面図。
【図5】従来技術における研削盤の概要を示す模式図。
【図6】従来技術における研削盤の概要を示す模式図。
10…ワークとしてのウェハ、12…研削盤、19…回
転砥石、19A…溝。
転砥石、19A…溝。
Claims (4)
- 【請求項1】 内径がワーク外形寸法よりも大径のリン
グ状に形成されるとともに周側にワークを研削するため
の溝が環状に形成された回転砥石を備えた研削盤。 - 【請求項2】 前記溝が前記回転砥石の内周側に設けら
れた請求項1に記載の研削盤。 - 【請求項3】 前記溝が複数並列配置された請求項1ま
たは2に記載の研削盤。 - 【請求項4】 前記複数の溝がそれぞれ異なる目の粗さ
に形成された請求項3に記載の研削盤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000283366A JP2002096247A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 研削盤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000283366A JP2002096247A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 研削盤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002096247A true JP2002096247A (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=18767736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000283366A Pending JP2002096247A (ja) | 2000-09-19 | 2000-09-19 | 研削盤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002096247A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100726460B1 (ko) | 2005-05-18 | 2007-06-11 | 에스엠씨 가부시키 가이샤 | 선형액츄에이터 및 그 가공방법 |
JP2008307641A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 面取り加工装置、研磨部材及び面取り加工方法 |
-
2000
- 2000-09-19 JP JP2000283366A patent/JP2002096247A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100726460B1 (ko) | 2005-05-18 | 2007-06-11 | 에스엠씨 가부시키 가이샤 | 선형액츄에이터 및 그 가공방법 |
JP2008307641A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Fuji Electric Device Technology Co Ltd | 面取り加工装置、研磨部材及び面取り加工方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3197253B2 (ja) | ウエーハの面取り方法 | |
JP4564996B2 (ja) | 研削装置 | |
JP6792408B2 (ja) | チャックテーブルの整形方法 | |
WO2007114153A1 (ja) | 車輪用転がり軸受装置の製造方法 | |
JP2005103652A (ja) | ガラス製リングの製造方法及びその装置 | |
JP2007030119A (ja) | ウェーハ面取り装置及びウェーハ面取り方法 | |
JP2009297842A (ja) | ワーク外周部の研磨装置および研磨方法 | |
JP4049786B2 (ja) | 研削装置 | |
JP2002096247A (ja) | 研削盤 | |
JP5076583B2 (ja) | 面取り装置、面取り方法および焼結磁石 | |
JP2005028542A (ja) | 粘弾性ポリッシャーおよびそれを用いた研磨方法 | |
JP2005014176A (ja) | ガラス円盤の内外周面研削加工システム | |
JP2004119495A (ja) | 研磨ヘッド、化学機械的研磨装置及び半導体装置の製造方法 | |
JP2002283194A (ja) | センタレス研削方法とその研削盤 | |
JP2000326195A (ja) | 環状溝の研削加工方法 | |
JPH08336741A (ja) | 表面研削方法 | |
JP5115004B2 (ja) | 面取り装置、面取り方法および焼結磁石 | |
JP4006094B2 (ja) | 溝研削加工方法および装置 | |
JPH10128647A (ja) | バリ取り方法及び該バリ取り方法に使用する研削砥石のバリ取り構造 | |
JP2016002623A (ja) | 切削装置及びエッジトリミング方法 | |
JP2004202656A (ja) | 研磨用ポリッシャのツルーイング方法 | |
JP2006346762A (ja) | 砥石成形方法、砥石車製作方法、研削方法および研削装置 | |
JP3466976B2 (ja) | 摺動部材のクラウニング加工方法とこれに用いる装置 | |
JPH05129129A (ja) | 弓形焼結磁石及びその面取り方法 | |
CN110831722B (zh) | 用磨削盘加工工件外表面的磨削方法 |