JP2002096002A - 塗装装置 - Google Patents

塗装装置

Info

Publication number
JP2002096002A
JP2002096002A JP2000292618A JP2000292618A JP2002096002A JP 2002096002 A JP2002096002 A JP 2002096002A JP 2000292618 A JP2000292618 A JP 2000292618A JP 2000292618 A JP2000292618 A JP 2000292618A JP 2002096002 A JP2002096002 A JP 2002096002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paint
air
coating
cartridge
coupler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000292618A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuho Sokawa
拓歩 曽川
Tatsuya Hattori
達哉 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Sunac Corp
Original Assignee
Asahi Sunac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Sunac Corp filed Critical Asahi Sunac Corp
Priority to JP2000292618A priority Critical patent/JP2002096002A/ja
Publication of JP2002096002A publication Critical patent/JP2002096002A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 色替えを簡単に行えるようにする。 【解決手段】 塗料カートリッジ40を塗装用支持台1
0に支持してエア用カプラ16,48同士が連結する
と、エア用開閉弁17が開弁してエア室42にエアが供
給され、塗料室43の塗料が塗装ガン63に圧送され
る。塗料カートリッジ40を補充用支持台30に支持し
て塗料用カプラ36,51同士が連結すると、塗料用開
閉弁53が開弁して塗料室43に塗料が補充される。色
替えに際しては、塗料カートリッジ40を塗装用支持台
10と補充用支持台30との間を移動させるだけでよい
ので、時間と手間がかからず、作業性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色の異なる複数種
類の塗料を切り替えて塗装することが可能な塗装装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】色の異
なる複数種類の塗料を切り替えて多色塗装する場合の色
替えに際しては、従来は、塗料の圧送を停止した後、塗
料タンクから塗装ガンまでの塗料圧送経路内を洗浄して
残留する塗料を排出し、その後、その洗浄済みの塗料圧
送経路に別の色の塗料を圧送するようにしていた。
【0003】しかし、この洗浄の作業には時間と手間が
かかるだけでなく、洗浄によって塗料が無駄に排出され
てしまうという問題がある。特に、水性塗料を使用した
静電塗装では、色替えに要する時間がより長くかかる、
という事情がある。本願発明は上記事情に鑑みて創案さ
れ、色替えを簡単に行えるようにすることを目的として
いる。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、可動
仕切で仕切られた塗料室とエア室とを有し、前記エア室
にエアを供給して前記可動仕切を移動させることにより
前記塗料室内の塗料を塗装ガンへ供給するようになって
いる複数の塗料カートリッジと、前記塗料カートリッジ
に前記塗料室と連通させて設けた塗料用カプラと、前記
塗料カートリッジに前記エア室と連通させて設けたエア
用カプラと、前記塗料カートリッジを支持可能であり、
エア供給源に接続されたエア用カプラが設けられている
塗装用支持台と、前記塗料カートリッジを支持可能であ
り、塗料供給源に接続された塗料用カプラが設けられて
いる補充用支持台とを備えてなり、前記塗料カートリッ
ジが前記塗装用支持台に支持されるとともに前記塗料カ
ートリッジのエア用カプラと前記塗装用支持台のエア用
カプラとが連結されることで、前記エア供給源から前記
エア室にエアが供給され、前記塗料カートリッジが前記
補充用支持台に支持されるとともに前記塗料カートリッ
ジの塗料用カプラと前記補充用支持台の塗料用カプラと
が連結されることで、前記塗料供給源から前記塗料室に
塗料が供給される構成とした。
【0005】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記エア用カプラ同士は、前記塗料カートリッジを
前記塗装用支持台における所定の支持位置にセットする
のに伴って連結されるようにした構成とした。請求項3
の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記
塗料用カプラ同士は、前記塗料カートリッジを前記補充
用支持台における所定の支持位置にセットするのに伴っ
て連結されるようにした構成とした。
【0006】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、前記塗装用支持台のエア用
カプラには、常には閉弁状態に保持され、且つ前記塗料
カートリッジのエア用カプラとの連結動作に連動して開
弁することで前記エア供給源と前記塗料カートリッジの
エア室とを連通させるエア用開閉弁が設けられている構
成とした。請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の
いずれかの発明において、前記塗料カートリッジの塗料
用カプラには、常には閉弁状態に保持され、且つ前記補
充用支持台の塗料用カプラとの連結動作に連動して開弁
することで前記塗料供給源と前記塗料カートリッジの塗
料室とを連通させる塗料用開閉弁が設けられている構成
とした。
【0007】請求項6の発明は、前記塗装用支持台が、
前記塗料カートリッジを電気的絶縁状態で支持し得るよ
うになっているとともに、その塗装用支持台に支持した
前記塗料カートリッジの塗料室内の塗料を帯電させた状
態で前記塗装ガンに供給することで静電塗装が行われる
ようにした請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の塗
装装置であって、前記塗料カートリッジには、前記塗料
室内の塗料に接触するアース用端子が設けられ、前記塗
装用支持台には、接地状態とされ、且つ前記アース用端
子に対して接触する状態と離間する状態との間で変位可
能とされた放電用端子が設けられている構成とした。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]色替えに際
しては、塗料カートリッジを塗装用支持台と補充用支持
台との間を移動させるだけでよいので、時間と手間がか
からず、作業性に優れる。 [請求項2の発明]塗料カートリッジを塗装用支持台に
セットするだけでエア用カプラ同士が連結されるので、
塗料カートリッジのセットの作業とエア用カプラの連結
作業を別個に行う場合に比べると、作業性がよい。
【0009】[請求項3の発明]塗料カートリッジを補
充用支持台にセットするだけで塗料用カプラ同士が連結
されるので、塗料カートリッジのセットの作業と塗料用
カプラの連結作業を別個に行う場合に比べると、作業性
がよい。 [請求項4の発明]塗装用支持台のエア用カプラに常閉
式のエア用開閉弁を設けたので、エア用カプラ同士を切
り離した状態のときに、エア供給源から塗装用支持台に
供給されているエアがエア用カプラから無駄に流出され
ることが防止される。
【0010】[請求項5の発明]塗料用カプラ同士を切
り離した状態のときに、塗料室内の塗料が塗料用カプラ
内を逆流して塗料カートリッジ外へ漏出することが防止
される。 [請求項6の発明]塗装中は、放電用端子をアース用端
子と非接触の状態にしておくことで、塗料室内の塗料に
帯電させた状態が保たれ、良好な静電塗装を行うことが
できる。塗装が済んだ状態では、放電用端子をアース用
端子に接触させることにより、塗料室内の塗料に残留し
てる電荷を放電させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図9を参照して説明す
る。まず、塗装ブースについて説明すると、被塗物Aが
移動する搬送ラインBを挟んだ左右両側には仕切壁Cが
設けられ、その各仕切壁Cには、夫々、配管ボックスD
が固設され、この配管ボックスDには仕切壁Cを貫通す
るようにして複数本(本実施形態では5本)の塗料配管
Eが取り付けられている。各塗料配管Eの上流端は、夫
々、互いに色の異なる複数(5台)の塗料供給源(図示
せず)に接続され、各塗料配管Eの下流端は補充用支持
台30に接続されている。また、仕切壁Cには、上流端
をエア供給源(図示せず)に接続したエア配管Fが貫通
する形態で取り付けられ、このエア配管Fの下流端は塗
装用支持台10に接続されている。尚、仕切壁Cにおけ
る搬送ラインBと反対側の面には、操作盤Gが設けられ
ている。
【0012】塗装用支持台10は、仕切壁Cと搬送ライ
ンBの間に設けられ、天板11を脚12によって床面上
よりも高い位置に配した構造になる。天板11と脚12
は、いずれも、絶縁性材料からなり、床面と天板11と
は電気的に絶縁された状態に保たれている。天板11に
は、1台の塗料カートリッジ40が載置した状態で支持
されるようになっている。図4に示すように、塗装用支
持台10の天板11におけるほぼ中央位置には、方形の
凹部13が形成されているとともに、その凹部13の四
隅には球面状の位置決め孔14が設けられており、この
凹部13が、塗料カートリッジ40を遊動規制状態に支
持するための所定の支持位置となる。また、塗装用支持
台10における凹部13よりも前方(図4における左
方)には、塗料カートリッジ40の塗料用カプラ51と
の干渉を回避するための逃がし孔15が天板11を貫通
する形態で形成されている。
【0013】凹部13よりも後方には、エア用カプラ1
6が配置されている。このエア用カプラ16は、天板1
1を貫通するとともに、天板11よりも上方へ立ち上が
る管状をなし、その下端部にはエア配管Fの下流端が接
続されている。また、エア用カプラ16の上端部には、
エア用開閉弁17が内蔵される形態で設けられている。
このエア用開閉弁17は、常には閉弁状態に保持され、
且つ塗料カートリッジ40のエア用カプラ48との連結
動作に連動して開弁することでエア供給源と塗料カート
リッジ40のエア室42とを連通させるようにしたもの
である。即ち、エア用開閉弁17は、エア用カプラ16
内のエア流通路18内に弁座19と球形の弁体20と圧
縮コイルバネからなる弁バネ21とを備えて構成され、
常には、図6に示すように、弁座19に対して下方から
弁体20を弁バネ21の上向きの付勢により押し付ける
ことで閉弁状態を保つようになっている。このエア用開
閉弁17が閉弁状態とされているエア用カプラ16に対
して上から塗料カートリッジ40のエア用カプラ48の
下端部が挿入されると、図5に示すように、その塗料カ
ートリッジ40のエア用カプラ48の下端部が弁体20
を弁バネ21の付勢に抗して弁座19から離間するよう
に下方へ押動し、これにより、エア用開閉弁17が開弁
状態となる。この開弁動作は、塗料カートリッジ40を
塗装用支持台10の凹部13に載置する動作に伴って行
われる。
【0014】さらに、凹部13には、上下方向の筒状を
なすとともに絶縁性材料からなるガイド22が設けら
れ、このガイド22内には、放電用端子23が上下方向
の移動可能に設けられている。この放電用端子23は、
大地に接地されており、塗料カートリッジ40のアース
用端子65と非接触となることにより塗料カートリッジ
40内の塗料を帯電状態に保つとともに、アース用端子
65に接触することにより塗料カートリッジ40内の塗
料に帯電している電荷を放電するようになっている。
尚、この放電用端子23は、塗装ガン63のトリガ64
の操作に連動してアース用端子65と接触する位置と非
接触しなる位置との間で上下移動するようになってい
る。
【0015】補充用支持台30は、仕切壁Cと搬送ライ
ンBの間に設けられ、搬送ラインBと平行な方向に長い
天板31を脚32によって床面上よりも高い位置に配し
た構造になる。天板31には、複数(5台)の塗料カー
トリッジ40が搬送ラインBと平行に並べて載置した状
態で支持されるようになっている。天板31には、方形
をなす複数(5つ)の凹部33が搬送ラインBと平行に
並んで形成されているとともに、その各凹部33の四隅
には球面状の位置決め孔34が設けられており、この各
凹部33が、塗料カートリッジ40を遊動規制状態に支
持するための所定の支持位置となる。また、補充用支持
台30における各凹部33よりも前方(図7における左
方)には、夫々、塗料カートリッジ40の塗料用カプラ
51との干渉を回避するための逃がし孔35が天板31
を貫通する形態で形成されている。
【0016】そして、この各逃がし孔35の下方には、
夫々、塗料用カプラ36が天板31又は脚32に図示し
ないブラケットで支持された状態で配されている。この
塗料用カプラ36は、上下方向の管状をなし、その下端
部には、塗料配管Eの下流端が接続されている。この塗
料用カプラ36の上端部には、塗料カートリッジ40の
塗料用カプラ51の下端部が上から嵌入されるようにな
っている。次に、塗料カートリッジ40について説明す
る。塗料カートリッジ40は、補充用支持台30の最大
支持数と同じ台数(5台)用意されている。塗料カート
リッジ40の内部空間は、可動仕切41によって上側の
エア室42と下側の塗料室43とに仕切られており、こ
のエア室42と塗料室43は可動仕切41が上下動する
のに伴って容積が変動するようになっている。可動仕切
41は、上下方向のガイドロッド44に案内されつつ上
下方向に移動可能とされ、その可動仕切41の外周と塗
料カートリッジ40の内部空間の内壁との間には、エア
室42と塗料室43との間でのエアや塗料の漏出を防止
するためのシールリング45が設けられている。また、
可動仕切41の移動可能範囲は上下両ストッパ46,4
7によって決められている。
【0017】塗料カートリッジ40の外面(背面)にお
ける上端部には、側方から視てL字形に屈曲した管状を
なすエア用カプラ48が取り付けられている。このエア
用カプラ48の上端部における横向きの開口部49はエ
ア室42の上端位置に連通されている。この横向きの開
口部49は、可動仕切41が最も上方に移動したときに
おけるその可動仕切41よりも上方に位置するので、可
動仕切41によって塞がれることはない。また、エア用
カプラ48の下端部の開口部50は、塗料カートリッジ
40の外部に連通されており、図5及び図6に示すよう
に、エア用開閉弁17の弁体20で塞がれることがない
ようにするために斜め下向きに開口されている。かかる
エア用カプラ48により、常には、エア室42内が塗料
カートリッジ40の外部に連通されている。
【0018】塗料カートリッジ40の外面(正面)にお
ける下端部には、側方から視てL字形に屈曲した管状を
なす塗料用カプラ51が取り付けられている。この塗料
用カプラ51の上端部における横向きの開口部52は塗
料室43の上端位置に連通されている。この横向きの開
口部52は、可動仕切41が最も下方に移動したときに
おけるその可動仕切41よりも下方に位置するので、可
動仕切41によって塞がれることはない。
【0019】この塗料用カプラ51の下端部には、塗料
用開閉弁53が内蔵される形態で設けられている。この
塗料用開閉弁53は、常には閉弁状態に保持され、且つ
補充用支持台30の塗料用カプラ36との連結動作に連
動して開弁することで塗料供給源と塗料室43とを連通
させるようにしたものである。即ち、塗料用開閉弁53
は、塗料用カプラ51内の塗料流通路54内に弁座55
と球形の弁体56と圧縮コイルバネからなる弁バネ57
とを備えて構成され、常には、図9に示すように、弁座
55に対して上方から弁体56を弁バネ57の下向きの
付勢により押し付けることで閉弁状態を保つようになっ
ている。また、弁体56よりも下方には、可動ロッド5
8が上下移動可能に設けられている。この可動ロッド5
8は、常には、上端面を閉弁状態の弁体56に対して下
から当接させているとともに、下端部を塗料用カプラ5
1の下端よりも更に下方外部へ突出させている。尚、塗
料用カプラ51の下端の開口部59は、可動ロッド58
から外れた位置において斜めに方向に開口されている。
【0020】この塗料用開閉弁53が閉弁状態とされて
いる塗料用カプラ51の下端部を、補充用支持台30の
塗料用カプラ36の上端部に挿入すると、図8に示すよ
うに、可動ロッド58の下端部が補充用支持台30の塗
料用カプラ36内に設けられている突起60に当接する
ことにより、可動ロッド58が、塗料カートリッジ40
の塗料用カプラ51に対して相対的に上動し、弁体56
を弁座55から離間させるように上方へ押動し、これに
よって、塗料用開閉弁53が開弁状態となる。この開弁
動作は、塗料カートリッジ40を補充用支持台30にお
ける所定の凹部33に載置する動作に伴って行われる。
【0021】さらに、塗料カートリッジ40の外面(右
側面)における下端部には、図3に示すように、塗料室
43に連通する圧送ポート61が設けられている。この
圧送ポート61は塗料ホース62を介して塗装ガン63
に接続されており、塗装ガン63のトリガ64を引き操
作すると、その塗装ガン63に供給される塗料に対して
高電圧電流が印加され、塗装ガン63の開閉弁(図示せ
ず)が開弁するとともにエア室42にエアが圧送されて
塗料室43内の塗料が塗装ガン63へ供給されるように
なっている。また、塗装ガン63のトリガ64の引き操
作を解除すると、エア室42へのエアの圧送が停止して
塗装ガン63への塗料の圧送が停止し、塗料に対する高
電圧電流の印加が解除されるとともに、放電用端子23
がアース用端子65に接触して塗料室43内の塗料に印
加されていた高電圧電流が放電されるようになってい
る。尚、この塗料に印加されていた高電圧電流の放電
(放電用端子23のアース用端子65への接触動作)
は、トリガ64の操作を解除してから例えば2〜3秒程
度の遅れをもって行われる。
【0022】また、塗料カートリッジ40の下端面に
は、塗料室43内に貯留されている塗料に対して常に電
気的な接触状態を保つアース用端子65が取り付けられ
ている。このアース用端子65は、塗料カートリッジ4
0の下端面に露出する形態とされており、これにより、
塗装用支持台10に載置した状態においては、放電用端
子23との接触に備えて待機するようになる。同じく、
塗料カートリッジ40の下端面には、その四隅から下方
へ突出する球形の嵌合部66が突成されている。この嵌
合部66は、塗装用支持台10及び補充用支持台30の
位置決め孔に対して嵌合可能であり、この嵌合により、
塗料カートリッジ40が塗装用支持台10又は補充用支
持台30に対して遊動規制状態に支持される。
【0023】次に、本実施形態の作用を説明する。塗装
を行わないあいだは、全ての塗料カートリッジ40を補
充用支持台30における所定位置に載置して支持してお
く。塗料カートリッジ40を補充用支持台30に載置し
た状態では、図7に示すように、塗料カートリッジ40
の嵌合部66が補充用支持台30の位置決め孔34に嵌
合することで位置決め固定されるとともに、塗料カート
リッジ40の塗料用カプラ51と補充用支持台30の塗
料用カプラ36が連結する。また、図8に示すように、
両塗料用カプラ36,51の連結に伴い、突起60が可
動ロッド58を押し上げることによって塗料カートリッ
ジ40の塗料用開閉弁53が開弁され、両塗料用カプラ
36,51間が連通状態となり、塗料供給源の塗料が、
塗料配管E、両塗料用カプラ36,51を通して塗料カ
ートリッジ40内の塗料室43に供給される。塗料の供
給によって塗料室43の容積が増大するのに伴い、可動
仕切41が上動してエア室42の容積が減少ていく。
尚、このとき、エア室42は、エア用カプラ48を介し
て塗料カートリッジ40の外部に連通されているので、
塗料室43への塗料の供給は円滑に行われる。そして、
可動仕切41が上側のストッパ46に当接する状態にな
ると、塗料の塗料室43への補充が完了する。尚、各塗
料カートリッジ40には、互いに色の異なる塗料が補充
される。
【0024】この状態から塗装を行う際には、所望の色
の塗料が貯留されている塗料カートリッジ40を補充用
支持台30から持ち上げる。すると、突起60による可
動ロッド58の押し上げが解除されるので、弁バネ57
の付勢により可動ロッド58および弁体56が塗料用カ
プラ51に対して相対的に可動して閉弁状態となる。こ
れにより、塗料室43内に貯留されている塗料が塗料用
カプラ51及び塗料用開閉弁53を通って塗料カートリ
ッジ40の外部へ漏出する、ということが防止される。
【0025】さて、補充用支持台30から持ち上げた塗
料カートリッジ40は、塗装用支持台10における所定
位置に載置される。すると、図4に示すように、塗料カ
ートリッジ40の嵌合部66が塗装用支持台10の位置
決め孔14に嵌合することで位置決め固定されるととも
に、塗料カートリッジ40のエア用カプラ48と塗装用
支持台10のエア用カプラ16が連結する。また、図5
に示すように、両エア用カプラ16,48の連結に伴
い、塗料カートリッジ40のエア用カプラ48が、塗装
用支持台10のエア用開閉弁17の弁体20を押し下げ
ることによってエア用開閉弁17が開弁され、両エア用
カプラ16,48間が連通状態となり、エア供給源のエ
アが、エア配管F、両エア用カプラ16,48を通して
エア室42に圧送され、エア室42内のエア圧が上昇し
て、塗装ガン63への塗料供給に備える。
【0026】この状態から塗装ガン63のトリガ64を
引き操作して塗装ガン63の開閉弁を開弁すると、塗料
室43内の塗料に高電圧が印加されるとともに、エア室
42内のエア圧により可動仕切41が下降し、それに伴
って塗料室43内の塗料が塗装ガン63へ圧送される。
塗料の圧送に伴い、塗料室43の容積が減少するが、可
動仕切41が下側のストッパ47に当接する状態になる
と塗料の塗装ガン63への圧送が終了する。尚、塗装が
行われている間は、放電用端子23は図4に鎖線で示す
ように、アース用端子65とは非接触となる下方位置に
退避しているが、塗装を停止して塗装ガン63のトリガ
64の引き操作を解除すると、放電用端子23が、図4
に実線で示すように上昇してアース用端子65と接触す
るので、塗料室43内の塗料に印加されている高電圧電
流が放電される。
【0027】また、塗装が済んだら、塗装用支持台10
の載置されている塗料カートリッジ40を持ち上げて補
充用支持台30に戻す。すると、上述したように塗料が
補充される。また、異なる色の塗料で塗装する場合、即
ち色替えに際しては、別の色が貯留されている塗料カー
トリッジ40を補充用支持台30から塗装用支持台10
へ移し替えればよい。上述のように本実施形態において
は、色替えに際して、塗料カートリッジ40を塗装用支
持台10と補充用支持台30との間を移動させるだけで
よいので、時間と手間がかからず、作業性に優れる。
【0028】また、塗料カートリッジ40を塗装用支持
台10にセットするだけでエア用カプラ16,48同士
が連結されるので、塗料カートリッジ40のセットの作
業とエア用カプラ16,48の連結作業を別個に行う場
合に比べると、作業性がよい。同様に、塗料カートリッ
ジ40を補充用支持台30にセットするだけで塗料用カ
プラ36,51同士が連結されるので、塗料カートリッ
ジ40のセットの作業と塗料用カプラ36,51の連結
作業を別個に行う場合に比べると、作業性がよい。
【0029】また、塗装用支持台10のエア用カプラ1
6に常閉式のエア用開閉弁17を設けたので、エア用カ
プラ16,48同士を切り離した状態のときに、エア供
給源から塗装用支持台10に供給されているエアがエア
用カプラ16から無駄に流出されることが防止される。
また、塗料カートリッジ40の塗料用カプラ51に閉弁
式の塗料用開閉弁53を設けたので、塗料用カプラ3
6,51同士を切り離した状態のときに、塗料室43内
の塗料が塗料用カプラ51内を逆流して塗料カートリッ
ジ40外へ漏出する、ということが防止される。
【0030】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では補充用支持台を1台としてその
1台の補充用支持台に複数の塗料カートリッジを支持す
るようにしたが、本発明によれば、複数の補充用支持台
を設け、各補充用支持台に、夫々、塗料カートリッジを
1台ずつ支持するようにしてもよい。
【0031】(2)上記実施形態では塗料用カプラ同士
を上下方向に接近させて連結するようにしたが、本発明
によれば、塗料用カプラ同士を水平方向に接近させて連
結するようにしてもよい。 (3)上記実施形態では塗料用開閉弁を塗料用カプラの
連結と連動させて開弁させるようにしたが、本発明によ
れば、塗料用カプラの連結とは連動させずに、連結の後
の別操作によって塗料用開閉弁を開弁させてもよい (4)上記実施形態ではエア用開閉弁をエア用カプラの
連結と連動させて開弁させるように下が、本発明によれ
ば、エア用カプラの連結と連動させずに、連結の後の別
操作によってエア用開閉弁を開弁させてもよい (5)上記実施形態では塗料カートリッジを塗装用支持
台の所定位置にセットするのに伴ってエア用カプラ同士
が連結されるようにしたが、本発明によれば、塗料カー
トリッジを塗装用支持台にセットした後に、手動の別操
作によってエア用カプラ同士を連結させてもよい。
【0032】(6)上記実施形態では塗料カートリッジ
を補充用支持台の所定位置にセットするのに伴って塗料
用カプラ同士が連結されるようにしたが、本発明によれ
ば、塗料カートリッジを補充用支持台にセットした後
に、手動の別操作によって塗料用カプラ同士を連結させ
てもよい。 (7)上記実施形態では色の異なる複数種類の塗料を切
り替えて塗装する多色塗装に適用した例を示したが、本
発明は、単一色の塗料を用いて塗装する場合にも適用す
ることができる。
【0033】(8)上記実施形態では静電塗装に適用し
た例を示したが、本発明は、非静電塗装にも適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における塗装ブース全体をあらわす
斜視図
【図2】塗料カートリッジの一部切欠右側面図
【図3】塗料カートリッジの一部切欠背面図
【図4】塗装用支持台に塗料カートリッジを支持した状
態の一部切欠右側面図
【図5】エア用開閉弁が開弁した状態を示す断面図
【図6】エア用開閉弁が閉弁している状態を示す断面図
【図7】補充用支持台に塗料カートリッジを支持した状
態の一部切欠右側面図
【図8】塗料用開閉弁が開弁した状態を示す断面図
【図9】塗料用開閉弁が閉弁している状態を示す断面図
【符号の説明】
10…塗装用支持台 16…塗装用支持台のエア用カプラ 17…エア用開閉弁 23…放電用端子 30…補充用支持台 36…補充用支持台の塗料用カプラ 40…塗料カートリッジ 41…可動仕切 42…エア室 43…塗料室 48…塗料カートリッジのエア用カプラ 51…塗料カートリッジの塗料用カプラ 53…塗料用開閉弁 63…塗装ガン 65…アース用端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動仕切で仕切られた塗料室とエア室と
    を有し、前記エア室にエアを供給して前記可動仕切を移
    動させることにより前記塗料室内の塗料を塗装ガンへ供
    給するようになっている複数の塗料カートリッジと、 前記塗料カートリッジに前記塗料室と連通させて設けた
    塗料用カプラと、 前記塗料カートリッジに前記エア室と連通させて設けた
    エア用カプラと、 前記塗料カートリッジを支持可能であり、エア供給源に
    接続されたエア用カプラが設けられている塗装用支持台
    と、 前記塗料カートリッジを支持可能であり、塗料供給源に
    接続された塗料用カプラが設けられている補充用支持台
    とを備えてなり、 前記塗料カートリッジが前記塗装用支持台に支持される
    とともに前記塗料カートリッジのエア用カプラと前記塗
    装用支持台のエア用カプラとが連結されることで、前記
    エア供給源から前記エア室にエアが供給され、 前記塗料カートリッジが前記補充用支持台に支持される
    とともに前記塗料カートリッジの塗料用カプラと前記補
    充用支持台の塗料用カプラとが連結されることで、前記
    塗料供給源から前記塗料室に塗料が供給される構成とし
    たことを特徴とする塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記エア用カプラ同士は、前記塗料カー
    トリッジを前記塗装用支持台における所定の支持位置に
    セットするのに伴って連結されるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の塗装装置。
  3. 【請求項3】 前記塗料用カプラ同士は、前記塗料カー
    トリッジを前記補充用支持台における所定の支持位置に
    セットするのに伴って連結されるようにしたことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の塗装装置。
  4. 【請求項4】 前記塗装用支持台のエア用カプラには、
    常には閉弁状態に保持され、且つ前記塗料カートリッジ
    のエア用カプラとの連結動作に連動して開弁することで
    前記エア供給源と前記塗料カートリッジのエア室とを連
    通させるエア用開閉弁が設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記塗料カートリッジの塗料用カプラに
    は、常には閉弁状態に保持され、且つ前記補充用支持台
    の塗料用カプラとの連結動作に連動して開弁することで
    前記塗料供給源と前記塗料カートリッジの塗料室とを連
    通させる塗料用開閉弁が設けられていることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の塗装装置。
  6. 【請求項6】 前記塗装用支持台が、前記塗料カートリ
    ッジを電気的絶縁状態で支持し得るようになっていると
    ともに、その塗装用支持台に支持した前記塗料カートリ
    ッジの塗料室内の塗料を帯電させた状態で前記塗装ガン
    に供給することで静電塗装が行われるようにした請求項
    1乃至請求項5のいずれかに記載の塗装装置であって、 前記塗料カートリッジには、前記塗料室内の塗料に接触
    するアース用端子が設けられ、前記塗装用支持台には、
    接地状態とされ、且つ前記アース用端子に対して接触す
    る状態と離間する状態との間で変位可能とされた放電用
    端子が設けられていることを特徴とする塗装装置。
JP2000292618A 2000-09-26 2000-09-26 塗装装置 Pending JP2002096002A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292618A JP2002096002A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 塗装装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000292618A JP2002096002A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 塗装装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002096002A true JP2002096002A (ja) 2002-04-02

Family

ID=18775534

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000292618A Pending JP2002096002A (ja) 2000-09-26 2000-09-26 塗装装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002096002A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321983A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Takubo Engineering Co Ltd 塗装にシステムに用いられる塗料カートリッジの搬送方法
WO2009051039A1 (ja) * 2007-10-16 2009-04-23 Honda Motor Co., Ltd. 静電塗装方法及びその装置
WO2011048488A1 (en) 2009-10-21 2011-04-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for filling paint cartridges
US9254501B2 (en) 2009-10-21 2016-02-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of supplying paint to a paint cartridge

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004321983A (ja) * 2003-04-25 2004-11-18 Takubo Engineering Co Ltd 塗装にシステムに用いられる塗料カートリッジの搬送方法
WO2009051039A1 (ja) * 2007-10-16 2009-04-23 Honda Motor Co., Ltd. 静電塗装方法及びその装置
JP2009095751A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Honda Motor Co Ltd 静電塗装方法及び同装置
JP4599385B2 (ja) * 2007-10-16 2010-12-15 本田技研工業株式会社 静電塗装方法及び同装置
WO2011048488A1 (en) 2009-10-21 2011-04-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for filling paint cartridges
JP2011088055A (ja) * 2009-10-21 2011-05-06 Toyota Motor Corp 塗料充填装置
US9174233B2 (en) 2009-10-21 2015-11-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for filling paint cartridges
US9254501B2 (en) 2009-10-21 2016-02-09 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method of supplying paint to a paint cartridge

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100307413A1 (en) Paint robot and paint cartridge
CA2603837C (en) Spray coating applicator system
TWI473657B (zh) 用於防止從水式重力進給施用器的流體界面漏電之方法
US7207667B2 (en) Apparatus and method for refurbishing used cartridges for ink jet type imaging devices
US20080202413A1 (en) Canister for Electrostatic Applicators
CN100450633C (zh) 静电喷涂设备
JP2002096002A (ja) 塗装装置
US6253800B1 (en) Paint filling device for cartridges
US11478811B2 (en) Paint refilling device for cartridge
CN107096661A (zh) 喷涂装置以及方法
JP2003211036A (ja) 塗装装置
CA2185940C (en) Electrostatic coating method and apparatus
JPH08257443A (ja) 導電性塗料の静電塗装装置
CN216315596U (zh) 油芯分离雾化装置及电子雾化器
JP2003236421A (ja) 静電塗装用塗料供給方法及び装置
JP2004033957A (ja) 静電塗装用塗料供給方法及び装置
JP3510192B2 (ja) 静電塗装ガン
JP2002143730A (ja) 塗料補充装置
JP4339580B2 (ja) 塗料供給装置の断続バルブ
GB2319737A (en) Electrostatic coating method
JPS63137763A (ja) 水性塗料用静電塗装装置
JPH043643Y2 (ja)
CN101175676A (zh) 具备有回弹力的弹性腔的静电喷涂机用的容器
JPH09141141A (ja) 静電塗装装置
JPH08257442A (ja) 導電性塗料の静電塗装装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20061201