JPH043643Y2 - - Google Patents

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JPH043643Y2
JPH043643Y2 JP12073186U JP12073186U JPH043643Y2 JP H043643 Y2 JPH043643 Y2 JP H043643Y2 JP 12073186 U JP12073186 U JP 12073186U JP 12073186 U JP12073186 U JP 12073186U JP H043643 Y2 JPH043643 Y2 JP H043643Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、液体塗料の塗装に使用する静電塗装
装置に関し、特に液体塗料を空気流によつて微細
粒子に霧化して静電力により被塗物品に塗着させ
る空気霧化静電塗装銃に関する。
従来の技術 液体塗料を噴射する塗料ノズルとノズル挿通用
中央空気孔およびこれを取囲む複数個の空気孔を
有する塗料霧化用空気キヤツプとを銃本体の前端
部に設置し、塗料ノズルの傾斜内壁により形成さ
れる弁座に離接する略円錐形前端部を有する細長
い杆状弁体とこの弁体の後端部に固着された弁体
駆動ピストンとこのピストンを収容する空気シリ
ンダ部とを備え塗料ノズルからの塗料噴出を制御
するニードル弁装置を銃本体内部に設置し、細長
い線状の塗料粒子荷電電極の前端部を塗料ノズル
を貫通させてノズルの前端開口より前方まで突出
させると共に高抵抗素子を介して荷電電極に直流
高電圧を印加し、切換弁手段により空気シリンダ
部に対する空気供給を制御してニードル弁装置を
作動させるように構成された従来の空気霧化静電
塗装銃にあつては、ニードル弁装置の杆状弁体の
全体または一部分を金属材料で形成させて荷電電
極の一部として作動させたり、杆状弁体を塗料ノ
ズルの材料と同一または類似の合成材料によつて
形成させており、ニードル弁装置のピストン、空
気シリンダ部および空気シリンダ部に対して弁体
を摺動可能に支持する弁体支持部材などもその全
部または一部を金属材料によつて形成させてお
り、また、塗料ノズルを銃本体の前端部に取付け
てニードル弁装置はその空気シリンダ部を銃本体
の後端部分に設けた軸方向空洞内に後方から挿入
して銃本体の後端部に取付け、固定し、杆状弁体
を銃本体中心部に設けた塗料室を長く前方に向け
て延長させて弁として作動するその略円錐形前端
部を弁座として作動する塗料ノズルの傾斜内壁に
係合させ、更に、弁体に取付けられた塗料粒子荷
電電極に電流制限用の高抵抗素子を通して直流高
電圧を印加するために、銃本体に穿設された軸方
向空所内に高い抵抗値を有する比較的大型の棒状
抵抗器を挿入し、塗装銃から離隔して配置された
適当な直流高電圧発生装置から延びる高電圧ケー
ブルの先端部を銃本体後端部に設けたケーブル導
入部から銃本体内に導入してケーブル導線を上記
棒状抵抗器の一端に接続し、抵抗器の他端をばね
接続子を介して荷電電極に接続するという構造を
有していた。
然しながら、ニードル弁装置の弁体の全部また
は一部を金属材料で形成する場合は勿論、ニード
ル弁装置のその他の構成部材を金属材料で形成し
た場合にもこれら金属部材を荷電電極から完全に
絶縁することは実際上極めて困難であり、従つて
これらの金属部材が荷電電極の一部として作動し
て荷電電極部分の静電容量が大きくなり、荷電電
極の前端部が人体、被塗物品、接地された金属部
材などに接近すると火花放電が発生して、人体の
障害や塗料溶剤の着火による火災を生ずる危険が
あり、また弁体の全体または前端部分を合成樹脂
材料で形成すると、弁体前端部材の硬度および耐
摩耗性が低いために塗装銃の使用中に弁として作
用する弁体前端部材の摩耗を生じて弁の密封性が
失なわれ正確な閉止作用が得られなくなるという
欠点があり、弁座として作動する塗料ノズルを銃
本体の前端部に取付けニードル弁装置を銃本体後
端部分の空洞部に挿入、固定し弁体を長く延長さ
せて弁として作動する略円錐形前端部を塗料ノズ
ル係合させる構造では、ニードル弁装置の整備や
補修の際に塗装銃全体を分解する要があり作業が
煩雑であるという不都合があるばかりでなく、弁
体が長いため弁座に対する弁体の密接が困難であ
り、かつ荷電電極も長くなりその静電容量が大き
くなるという不都合があつた。更にまた、離隔し
て配置された直流高電圧発生装置と塗装銃とを高
電圧ケーブルによつて接続して塗装銃の荷電電極
に直流高電圧も印加するという構造では、通常の
高電圧ケーブルは線状導体を絶縁性の高い数層の
絶縁層で被覆しその外面に螺旋状金属管を嵌着し
て成形されていて、ケーブル自体の重量が大きく
てしかもその柔軟性および可撓性が小さいため塗
装銃を円滑に操作することが困難となり、特に塗
装銃をロボツト装置の操作腕に取付けて自動操縦
する場合に操縦の円滑性が損なわれて塗装速度や
塗膜品質の低下を来たすという不都合があつた。
考案が解決しよとする問題点 本考案の目的は、上記のような構造を有する従
来の空気霧化静電塗装銃の上記したような種々の
欠点や不都合を除去して、塗料粒子荷電電極の静
電容量が小さくて火花放電発生の危険がなく安全
性も確保することができ、ニードル弁装置の弁体
の耐久性が大きくて殆んど摩耗を生ぜず、弁体を
弁座に密接させて液体塗料の噴射および吐出停止
の制御を確実に行なうことができ、銃本体に対す
る塗料ノズルおよびニードル弁装置の取付け、取
外しが簡単かつ容易で煩雑な作業を行なうことな
くニードル弁装置の整備、補修を行なうことがで
きて保守が容易であり、軽量かつ可撓性の大きい
低電圧ケーブルによつて塗装銃に低電圧交流電流
を供給することにより荷電電極に直流高電圧を印
加することができて、ケーブル自体により塗装銃
の操作の円滑性が損なわれることがなく、ロボツ
ト装置の操作腕に取付けて自動操縦によつて作動
させるに適した空気霧化静電塗装銃を提供するこ
とである。
問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本考案の空気霧
化静電塗装銃は、 (1) ニードル弁装置の杆状弁体を軸方向中心孔を
有するセラミツク管によつて形成させると共
に、ピストンをセラミツク材料で、また空気シ
リンダ部および空気シリンダ部に対し弁体を摺
動可能に支持する弁体支持部材を電気絶縁性の
大きい超高分子量ポリエチレン材料によつて形
成させ、 (2) 上記弁体の中心孔に細長い線状の塗装粒子荷
電電極を挿通してその後端部を弁体の後端より
後方に延長させ、 (3) 上記ニードル弁装置の空気シリンダ部の前端
部分を前方に向けて円筒状に延長させてこの延
長部に上記塗料ノズルを取付け固定して一体化
したノズル−ニードル弁組立体を形成し、銃本
体の前端部分に前方に向けて開口させて設けた
略円筒状空洞内に上記ノズル−ニードル弁組立
体を前方から挿入、嵌合させて銃本体に取付け
固定し、 (4) 低電圧1次巻線および高電圧2次巻線を有す
る変圧器と、上記変圧器の2次出力端子に接続
された整流形直流高電圧発生器と、一方の端子
を上記直流高電圧の出力端子に接続された板状
うず巻き形高抵抗素子とを、高絶縁性合成樹脂
材料内に埋設、型造して単一型造体を形成し、
銃本体の後端部分に後方に向けて開口させて設
けた空洞内に上記単一型造体を後方から挿入、
嵌合させて銃本体に取付け固定し、 (5) 銃本体の後端部に導入した低電圧ケーブルを
上記変圧器の1次入力端子に接続し、上記高抵
抗素子の他方の端子を、上記空気シリンダ部の
後端壁部に取付けたばね接続子によつて上記塗
料端子荷電電極の後端部に接続した、 ことをその構成上の特徴とするものである。
作 用 上記のような構成を有せしめた本考案の空気霧
化静電塗装銃は、ニードル弁装置の弁体を形成す
るセラミツク材料は塗料ノズルの形成材料として
一般に使用される合成樹脂に較べて著しく高い硬
度と耐摩耗性を有しているので塗装銃の使用中に
弁体が磨耗して弁の密封性が低下するおそれがな
くニードル弁装置の有効寿命が著しく増大され、
ニードル弁装置の杆状弁体とピストンとはセラミ
ツク材料で、また空気シリンダ部および弁体支持
部材を全て高い絶縁性を有する超高分子量ポリエ
チレン材料によつて形成されており、かつ比較的
短いか長さを有し弁体の中心孔に挿通されてその
後端部をばね接続子により高抵抗素子に接続され
た荷電電極自体が充分に小さい静電容量を有して
いるので、火花放電発生の危険は完全に防止され
て極めて高い安全を確保することができ、また、
塗料ノズルをニードル弁装置の空気シリンダ部の
前方延長部に取付け固定して一体化されたノズル
−ニードル組立体を形成させるため荷電電極の長
さを短縮させて上記のようその静電容量を小さく
することが可能であり、しかも銃本体の前端部分
に設けた前方向きに開口した空洞内に上記ノズル
−ニードル弁組立体を前方から着脱可能に挿入、
嵌合させて銃本体に取付けるのであるから、必要
に応じて空洞内からノズル−ニードル弁組立体を
引出して取外すことによつて煩雑な作業を必要と
せず容易にニードル弁装置の整備、補修、取替え
などを行なうことができて塗装銃の保守が容易で
あり、更にまた、変圧器、整流形直流高電圧発生
器および体積の小さい板状うず巻形高抵抗素子を
合成樹脂材料内に埋設、型造して充分小型の単一
型造体を形成し、この単一型造体を銃本体の後端
部分に設けた後方向きに開口した空洞内に後方か
ら挿入、嵌合させて銃本体に取付け、銃本体の後
端部に導入した低電圧ケーブルを通して上記変圧
器の1次入力端子に低電圧交流電流を供給し直流
高電圧発生器により発生された直流高電圧を高抵
抗素子を荷電電極に印加するものであるから、直
流高電圧発生器を内蔵する単一型造体を銃本体の
後端部分内に収容することによつて銃本体の重量
や体積が著しく増大されるおそれはなく、従来の
高電圧ケーブルに代えて軽量かつ柔軟性および可
撓性の大きい低電圧ケーブルにより塗装銃に給電
を行なうことによつて、塗装銃の操作の容易性お
よび円滑性が著しく増大されてロボツト装置によ
る自動操縦によつて作動させるに適した塗装銃が
得られ、しかも変圧器または直流高電圧発生器の
故障が生じた場合は、故障した単一型造体を銃本
体の空洞内から取外して新しい単一型造体と取替
えることによつて極めて簡単かつ容易に修理を行
なうことが可能で塗装銃の保守が極めて容易であ
る。
実施例 次に、添付図面を参照して、本考案の空気霧化
静電塗装銃の好ましい一実施例について説明する
と、この塗装銃は、例えば合成樹脂のような適当
な絶縁材料から成り前半部分が直径が約50mmの円
筒状で後半部分は幅約70mm、高さ約50mmの略矩形
筒状で長さ約230mmの銃本体1と;適当な合成樹
脂絶縁材料から成り銃本体1の前端部に設置され
ていて銃本体壁部に穿設された塗料供給路2を通
して供給される液体塗料をその前端開口3から噴
射する塗料ノズル4と;適当な合成樹脂絶縁材料
から成つて銃本体壁部に穿設された霧化空気供給
路5にそれぞれ連通するノズル挿通用の中央の霧
化空気孔6およびこれを囲む複数個の霧化空気孔
7を有し、かつこれら霧化空気孔の両側に対称的
に前方に向けた突設された1対の角状突起部8の
前端部内側にはそれぞれ突起部内に設けた空気路
9を通して銃本体壁部に穿設された整形空気供給
路10に連通されていて塗料ノズル4から噴射さ
れ中央霧化空気孔6および霧化空気孔7からの空
気により霧化された塗料粒子噴霧のパターンも整
形する空気を放出する整形空気孔11を有してお
り、取付けナツト12によつて銃本体1の前端部
に取付け固定される直径約50mmの空気キヤツプ1
3と;細い軸方向中心孔を有する直径約5mm、長
さ約70mmの細長いセラミツク管によつて形成され
ていて、塗料ノズル4内に設けられた塗料室14
の前方部分の傾斜内壁により形成される弁座15
と離接する略円錐形の前端部16を有する杆状弁
体17と、弁体17と接着が容易なセラミツク材
料によつて形成されていて弁体17の後端部に固
着された弁体駆動用のピストン18と、電気絶縁
性の大きい超高分子量ポリエチレン材料によつて
形成された外径約22mm、内径約14mmの円筒から成
りピストン18を収容していて、銃本体壁部に穿
設された空気通路19,20を通して行なわれる
シリンダ前室21またはシリンダ後室22に対す
る空気の供給に応じて弁体17およびピストン1
8を約5mmのストロークで後退または前進させる
空気シリンダ部23と、超高分子量ポリエチレン
材料によつて形成され空気シリンダ部23の内部
に配置されていて杆状弁体の摺動軸受けとして作
動しかつ弁体および空気シリンダ部間を密封する
V形パツキン24の押えとして作動する弁体支持
部材25,26,27と、空気シリンダ部23の
後端部に取付けられてその後端開口を閉塞するシ
リンダ後蓋18とから成るニードル弁装置29
と;杆状弁体17の中心孔に挿通、固定された直
径約0.5mm、長さ約85mmの細長い線状金属体から
成り、その前端は塗料ノズル4の前端開口3を貫
通して開口より前方に約5mm程度(塗料放出時)
突出し、その後端は空気シリンダ部23の後端開
口を閉塞するシリンダ後蓋28に設けた円筒状空
所内に配置された螺旋状ばね接続子30に接続さ
れた塗料粒子荷電電極31と;銃本体1の外部の
適当な個所、例えば銃本体1の後端部から斜下向
き後方に延びる支持腕32を取付け固定する塗装
銃操作用ロボツト装置(図示せず)の操作腕上に
設置されていて銃本体1の壁部に穿設された空気
通路19,20を通して空気シリンダ部23のシ
リンダ前室21およびシリンダ後室22に供給さ
れる空気の供給切換を制御するための適当な通常
構造を有する切換弁手段(図示せず)と;例えば
100Vの低電圧1次巻線33と50KVの高電圧2次
巻線34を有する直径約20mm、軸長約30mmの昇圧
変圧器35とコツククロフト回路網から成つてい
てその入力端子を変圧器19の2次巻線34の両
端子に接続されている幅約30mm、高さ約20mm、長
さ約40mmの直流高電圧発生器36と、100MΩの
高抵抗値を有しその一方の端子を直流高電圧発生
器20の出力端子に接続されている幅約1mm、高
さ約15mm、長さ約30mmの板状うず巻き形高抵抗器
37とを適当な高絶縁性合成樹脂材料内に埋設、
型造して形成され、その前端面に高抵抗器37の
他方の端子に接続された板状接触子38が取付け
られ、その後端面に変圧器35の1次巻線33の
両端子にそれぞれ接続された1対の釦形接触子3
9、40が取付けられている幅約40mm、高さ約30
mm、長さ約85mmの立方体状の高圧電源用の単一型
造体41と;とを具備しており、塗料ノズル4
は、約15mmの外径を有するその後端部分42をニ
ードル弁装置29の空気シリンダ部23の前端部
分を円筒状に延長させて形成された筒状延長部4
3の内部に嵌合させて取付け固定することによつ
て一体化したノズル−ニードル弁組立体を形成さ
せ、このノズル−ニードル弁組立体を銃本体1の
円筒状前半部分に前方に向けて開口させて設けた
直径約22.5mmの略円筒状空洞41内に着脱可能に
挿入、嵌合させて銃本体1に取付け固定し、又高
圧電源用の単一型造体41は、銃本体1の略矩形
筒状後半部分に後方に向けて開口させて設けた幅
約40.5mm、高さ約30.5mmの矩形状断面を有する空
洞45内にその後向き開口から着脱可能に挿入、
嵌合させて銃本体1に取付け固定し、ニードル弁
装置29における空気シリンダ部23のシリンダ
後蓋28の円筒状空所内に設置されたばね接続子
30の後端部を後蓋壁を貫通させて高圧電源用の
単一型造体41の前端面に設けられた板状接触子
38に接続し、銃本体1の後壁部46を通して導
入された低電圧ケーブル47の1対の導線をそれ
ぞれ単一型造体41の後端面に設けられた1対の
釦形接触子39,40にそれぞれ接続して、例え
ば通常の電力配線などの適当な100V交流電源か
ら低電圧ケーブル47を通して変圧器35の1次
巻線に50Hzまたは60Hzの交流電流を供給し、直流
高電圧発生器36によつて発生された50KVの直
流高電圧を高抵抗器37を通して荷電電極に印加
するものであつて、塗料ノズルの塗料室14に対
する液体塗料の供給は、塗装銃から離隔した位置
に配置された塗料供給源から延びて銃本体1の後
壁部46から導入され塗料供給路2の接続された
塗料ホース48によつて、例えば約300cc/min
ないし1000cc/minの流量で行なわれ、また空気
キヤツプ13の各霧化空気孔6,7に対する霧化
空気の供給および各整形空気孔11に対する整形
空気の供給は、それぞれ別個の制御弁(図示せ
ず)を通して例えば圧力約3.5Kg/cm2の適当な高
圧空気供給源に接続されていて銃本体1の後壁部
46から導入され霧化空気供給路5および整形空
気供給路10の後端にそれぞれ接続された霧化空
気ホース49および整形空気ホース(図示せず)
によつてそれぞれ行なわれる。更にまた、塗料ノ
ズル4からの塗料噴射を制御するニードル弁装置
29の作動制御は、例えば銃本体1の後端部から
斜下向き後方に延びる支持腕32を取付け固定す
る塗装銃操作用ロボツト装置(図示せず)の操作
腕上に配置された適当な切換弁手段から延びる1
対の空気ホース(図示せず)を銃本体1の後壁部
46から導入して両空気通路19,20の後端に
それぞれ接続して、空気シリンダ部23のシリン
ダ前室21またはシリンダ後室22に例えば約
3.5Kg/cm2の高圧空気を選択的に切換え供給する
ことによつて行なうものである。
なお、この空気霧化静電塗装銃は、銃本体1の
支持腕32を塗装銃操作用ロボツト装置の操作銃
に取付けて、塗装銃の移動、方向転換は勿論、低
電圧ケーブルによる電力の供給、霧化空気用およ
び整形空気用の各制御弁、ニードル弁装置用の切
換弁手段などをロボツト装置に設けた自動制御装
置によつて制御させて自動塗装を行なわせるに良
適している。
効 果 上記のような構造を有せしめた本考案の空気霧
化静電塗装銃によれば、従来のこの種塗装銃の前
に述べたような種々の欠点や問題点を克服して、
次に述べるような有用かつ卓越した効果を得るこ
とができる。
(1) ニードル弁装置の杆状弁体が一般に塗料ノズ
ルの形成材料として使用される合成樹脂材料よ
りも硬度および耐摩耗性が著しく大きいセラミ
ツク管で形成させたので、塗装銃の使用中に弁
体が摩耗して弁の密封性が低下するおそれがな
く、ニードル弁装置の有効寿命が著しく増大せ
しめられる。
(2) ニードル弁装置の杆状弁体とピストンとはセ
ラミツク材料で、また空気シリンダ部および各
弁体支持部材も全て高い絶縁性を有する超高分
子量ポリエチレン材料で形成されており、弁体
の中心孔に挿通された荷電電極は比較的に細く
短かくて、荷電電極部分の静電容量を充分に小
さくすることができ、従つて火花放電発生の危
険を完全に防止して極めて高い安全性が確保さ
れる。
(3) 塗料ノズルをニードル弁装置の空気シリンダ
部の前端部分の筒状延長部に取付け固定した一
体化されたノズル−ニードル弁組立体を形成さ
せたので、杆状弁体の長さが短縮されて弁座と
して作動するノズル傾斜内壁と弁として作動す
る弁体の前端部の密接係合が確実に行なわれて
ニード弁装置の作動が正確となり、また杆状弁
体の長さの短縮に伴なつて荷電電極が必然的に
短縮されて前述の荷電電極の静電容量の減少が
達成される。
(4) 一体化されたノズル−ニードル弁組立体を銃
本端の前端部に前方向きに開口させて設けた空
洞内に着脱可能に挿入、嵌合させて銃本体に取
付けてあるので、必要に応じてノズル−ニード
ル弁組立体から取外すことにより何等煩雑な作
業を必要とせずニードル弁装置の点検、整備、
補修、取替えなどを行なうことができ、塗装銃
の保守が容易である。
(5) 昇圧変圧器、直流高電圧発生器および小型の
板状うず巻き形高抵抗器37を高絶縁性合成樹
脂材料内に埋設、型造して高圧電源用の単一型
造体を形成し、この単一型造体を銃本体の後端
部に後方向きに開口させて設けた空洞内に着脱
可能に挿入、嵌合させて銃本体内部に取付け、
通常の電力用低電圧交流源から低電圧ケーブル
を通して上記変圧器に低電圧交流電圧を供給し
て荷電電極に直流高電圧を印加するものである
から、塗装銃に対する給電系統の電気絶縁が著
しく簡易化されるばかりでなく、塗装銃に対す
る給電用ケーブルの存在に基いて塗装銃の操作
の円滑性が妨げられるおそれがなく、小さい操
作力によつて極めて容易かつ円滑に塗装銃を操
縦することが可能である。
(6) 高圧電源用の単一型造体は銃本体の空洞内に
着脱可能に挿入、嵌合させて銃本体に取付けら
れており、従つて変圧器または直流高電圧発生
器に故障が生じた場合は、故障した単一型造体
を銃本体から取外して新しい単一型造体を取替
えて取付けることによつて、何等煩雑な作業を
必要とせず簡単かつ容易に修理を行なうことが
でき、塗装銃の保守が容易である。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本考案に係る空気霧化静電塗装銃
の好ましい一実施例を、その要部を裁断して示す
部分的裁断側面図である。 図において、1は銃本体、2は塗料供給路、3
はノズルの前端開口、4は塗料ノズル、5は霧化
空気供給路、6は中央霧化空気孔、7は霧化空気
孔、10は整形空気供給路、11は整形空気孔、
13は空気キヤツプ、14は塗料ノズルの塗料
室、15は弁座、16は弁体の略円錐形前端部、
17は弁状弁体、18はピストン、19,20は
空気通路、21はシリンダ前室、22はシリンダ
後室、23は空気シリンダ部、24はV形パツキ
ン、25,26,27は弁体支持部材、28はシ
リンダ後蓋、29はニードル弁装置、30はばね
接続子、31は塗料粒子荷電電極、32は銃本体
の支持腕、33は低電圧1次巻線、34は高電圧
2次巻線、35は昇圧変圧器、36は直流高電圧
発生器、37は高抵抗器、38は板状接触子、3
8,39は釦形接触子、41は高圧電源用の単一
型造体、42は塗料ノズルの後端部分、43は空
気シリンダ部の筒状延長部、44,45は空洞、
46は銃本体の後壁部、47は低電圧ケーブル、
48は塗料ホース、49は霧化空気ホース、をそ
れぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 銃本体と;上記銃本体の前端部に設置され銃本
    体の壁部を貫通して設けられた塗料供給路を通し
    て供給される液体塗料を噴射する塗料ノズルと;
    上記銃本体の前端部に取付けられていて、銃本体
    の壁部を貫通して設けられた霧化空気供給路にそ
    れぞれ連通するノズル挿通用中央空気孔およびこ
    れを取囲む複数個の空気孔を有し、塗料ノズルか
    ら噴射される液体塗料を霧化させる空気キヤツプ
    と;上記銃本体の内部に設けられていて、塗料ノ
    ズルの傾斜内壁により形成される弁座に離接する
    略円錐形前端部を有する細長い杆状弁体とこの弁
    体の後端部に固着された弁体駆動ピストンとこの
    ピストンを収容する空気シリンダ部とを備え、上
    記塗料ノズルからの液体塗料の噴出を制御するニ
    ードル弁装置と;上記ニードル弁装置の弁体に取
    付けられた細長い線状導体によつて形成され、そ
    の前端は塗料ノズルの前端開口より前方に突出
    し、高抵抗素子を介して直流高電圧を印加される
    塗料粒子荷電電極と;上記ニードル弁装置を作動
    させるため銃本体の壁部を貫通して設けられた空
    気通路を通して上記空気シリンダ部に供給される
    空気を制御する手段と;を具備する空気霧化静塗
    装銃であつて、 (1) 上記ニードル弁装置の杆状弁体を軸方向中心
    孔を有するセラミツク管によつて形成させると
    共にピストンを弁体との接着性の良いセラミツ
    ク材料で、また空気シリンダ部および空気シリ
    ンダ部に対し弁体を摺動可能に支持する弁体支
    持部材を電気絶縁性の大きい超高分子量ポリエ
    チレン材料によつて形成させ、 (2) 上記弁体の中心孔に細長い線状の塗料粒子荷
    電電極を挿通してその後端部を弁体の後端より
    後方に延長させ、 (3) 上記ニードル弁装置の空気シリンダ部の前端
    部分を前方に向けて円筒状に延長させてこの延
    長部に上記塗料ノズルを取付け固定して一体化
    したノズル−ニードル弁組立体を形成し、銃本
    体の前端部分に前方に向けて開口させて設けた
    略円筒状空洞内に上記ノズル−ニードル弁組立
    体を前方から挿入、嵌合させて銃本体に取付け
    固定し、 (4) 低電圧1次巻線および高電圧2次巻線を有す
    る変圧器と、上記変圧器の2次出力端子に接続
    された整流形直流高電圧発生器と、一方の端子
    を上記直流高電圧の出力端子に接続された板状
    うず巻き形高抵抗素子とを、高絶縁性合成樹脂
    材料内に埋設、型造して単一型造体を形成し、
    銃本体の後端部分に後方に向けて開口させて設
    けた空洞内に上記単一型造体を後方から挿入、
    嵌合させて銃本体に取付け固定し、 (5) 銃本体の後端部に導入した低電圧ケーブルを
    上記変圧器の1次入力端子に接続し、上記高抵
    抗素子の他方の端子を、上記空気シリンダ部の
    後端壁部に取付けたばね接続子によつて上記塗
    料端子荷電電極の後端部に接続した、 ことを特徴とする空気霧化静電塗装銃。
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