JP2002143730A - 塗料補充装置 - Google Patents

塗料補充装置

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JP2002143730A
JP2002143730A JP2000344217A JP2000344217A JP2002143730A JP 2002143730 A JP2002143730 A JP 2002143730A JP 2000344217 A JP2000344217 A JP 2000344217A JP 2000344217 A JP2000344217 A JP 2000344217A JP 2002143730 A JP2002143730 A JP 2002143730A
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賢二 村田
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浩一 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁シリンダの小型化を図るとともに塗料の
乾燥を防止する。 【解決手段】 水性塗料の補充を行わないときは、一次
側供給手段23と二次側供給手段53の間を絶縁オイル
68(絶縁性の液体)によって絶縁し、水性塗料を補充
時には二次側を高電位の絶縁状態として流出口35と流
入口56を接続させる。この間、塗装ガン12側では高
電位の絶縁状態に保たれて静電塗装が継続される。絶縁
を液体の絶縁オイル68によって行うので、空気絶縁に
比べると、絶縁距離を短くして絶縁シリンダ20を小型
化できる。また、水性塗料を補充しない間、流出口35
と流入口56が液体である絶縁オイル68中に臨んでい
るので、流出口35や流入口56に付着している塗料は
空気に接触しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電塗装装置にお
いて塗装ガンへ圧送する塗料を貯留しておくタンクに塗
料を補充するための塗料補充装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電塗装装置において塗装ガンに
よる塗装を停止することなく導電性の塗料をタンクに補
充する手段としては、特開平7−163917号公報に
開示されているものがある。これは、絶縁シリンダの上
端部に、塗料補充源に接続された開閉可能な落下口を設
けるとともに、絶縁シリンダの下端部に、タンクに接続
されたチャンバーを設けた構造になり、落下口とチャン
バーとの間に電気的絶縁体としての空気を介在させるこ
とで、塗装ガン及びタンク側の塗料経路と、補充源側の
塗料経路との間を、電気的に絶縁した状態に保つことが
できるようにしたものである。
【0003】補充を行わない間は、塗装ガン及びタンク
側の塗料流路に高電圧を印加することによって静電塗装
を行いつつ、補充源側の塗料流路では、これを接地させ
て洗浄等のメンテナンスや補充源への塗料の補給等の作
業を簡単に行うことができる。補充するときには、予
め、補充源側の塗料流路を非接地状態にするとともにタ
ンク及び塗装ガン側と同じ高電圧を印加しておき、かか
る状態で絶縁シリンダ内において落下口から導電性の塗
料をチャンバーへ落下させる。このとき、補充源側の塗
料流路と塗装ガン及びタンク側の塗料流路は、落下する
導電性の塗料を介して電気的に導通されるのであるが、
補充源側の塗料流路は予め高電圧を印加された非接地状
態となっているので、塗装ガン及びタンク側は高電圧を
印加された絶縁状態に保たれるので、この補充を行う間
も静電塗装を継続して行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の塗料補充装置では、補充源側の塗料流路とタンク側の
塗料流路との間の絶縁体として空気を利用しているた
め、絶縁性を確保するためには落下口とチャンバーとの
間の距離を大きくしなければならず、絶縁シリンダが大
型化してしまう。また、チャンバーへの補充を行わない
間に、落下口に付着していた塗料が絶縁シリンダ内の空
気に触れて乾燥してしまう虞もある。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、絶
縁シリンダの小型化を図るとともに塗料の乾燥を防止す
ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、接地
面に対して絶縁された状態で設けられ導電性の塗料を貯
留するタンクと、このタンクから圧送された前記塗料を
噴出する塗装ガンを備えた静電塗装装置において、前記
タンクに前記塗料を補充するための塗料補充装置であっ
て、絶縁性材料からなり、内部に絶縁性の液体が充填さ
れた絶縁シリンダと、塗料補充源に接続され、開閉可能
な流出口を前記絶縁性の液体中に臨ませた一次側供給手
段と、前記タンクに接続され、開閉可能な流入口を前記
絶縁性の液体中に臨ませた二次側供給手段とを備えてな
り、前記一次側供給手段と前記二次側供給手段の少なく
ともいずれか一方が前記絶縁シリンダ内で進退移動する
ことで、前記流出口と前記流入口とが前記絶縁性の液体
中に臨む状態で互いに接続、離間する構成とした構成と
した。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記絶縁シリンダ内に前記絶縁性の液体を充満させ
るとともに、その絶縁シリンダの上端にリザーバタンク
を接続し、前記絶縁シリンダ内における前記一次側供給
手段及び/又は前記二次側供給手段の進退移動に伴う前
記絶縁シリンダの容積の変動に伴い、その絶縁シリンダ
と前記リザーバタンクとの間で前記絶縁性の液体を流動
させる構成とした構成とした。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、前記一次側供給手段が、その下端部に
前記流出口を配した状態で前記絶縁シリンダ内へ下向き
に進退可能に突出され、前記二次側供給手段の前記流入
口が前記絶縁シリンダの下端部に一体に設けられている
構成とした。請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
のいずれかの発明において、前記導電性の塗料が水性塗
料であり、前記絶縁性の液体が、前記水性塗料よりも比
重が小さい油とされている構成とした。
【0009】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]塗料の補充
を行わないあいだは、一次側供給手段の流出口と二次供
給手段の流入口とを離間させておけば、一次側供給手段
と二次側供給手段との間が絶縁性の液体によって絶縁状
態に保たれるので、二次側供給手段に接続されている塗
装ガン及びタンク側の塗料流路を高電位の絶縁状態に保
って静電塗装を行うことができるのであり、この間、一
次側供給手段に接続されている塗料補充源側では、接地
した状態でメンテナンスなどの作業を行うことができ
る。
【0010】また、塗料をタンクに補充する際には、二
次側供給手段及び塗料補充源側を塗装ガン及びタンク側
と同じく高電位の絶縁状態とし、かかる状態で一次側供
給手段の流出口と二次側供給手段の流入口とを接続させ
れば、塗料補充源の塗料が一次側供給手段、流出口、流
入口及び二次側供給手段を介してタンクに補充されるの
であり、この間、塗装ガン及びタンク側では高電位の絶
縁状態を保って静電塗装を継続することができる。
【0011】一次側供給手段と二次側供給手段との間を
絶縁性の液体によって絶縁するようにしたので、空気を
絶縁体とする場合に比べると、一次側供給手段と二次側
供給手段との間の絶縁距離を短くすることができ、ひい
ては、絶縁シリンダの小型化を図ることができる。ま
た、塗料を補充しない間、流出口と流入口は絶縁性の液
体中に臨ませておくことで空気に接触せずに済むので、
流出口や流入口に付着している塗料が空気に接触して乾
燥する、という虞がない。
【0012】[請求項2の発明]絶縁シリンダの内部に
おいては空気溜まりを生じることなく絶縁性の液体が充
満した状態に保たれるので、流出口と流入口が空気に接
触することを確実に防止し、ひいては、流出口又は流入
口に付着している塗料の空気接触を確実に回避すること
ができる。 [請求項3の発明]流出口は、絶縁シリンダ内に下向き
に突出している一次側供給手段の下端部に位置している
ので、絶縁シリンダ内に貯留されている絶縁性の液体中
に確実に浸漬させることができる。また、二次側供給手
段の流入口は絶縁シリンダの下端部に一体に設けられて
いるので、絶縁性の液体中に確実に臨むようになる。し
たがって、たとえ絶縁シリンダ内の上端部に空気溜まり
があっても、流出口と流入口が空気に接触することを確
実に防止することができる。
【0013】[請求項4の発明]水性塗料と油は比重差
があるので、水性塗料が流出口又は流入口から絶縁シリ
ンダ内に漏れても油と分離し易く、漏れた水性塗料の抜
取り等の処理に際して時間的余裕があるとともに、処理
を容易に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図6を参照して説明す
る。静電塗装装置Aは、接地面Gに対して電気的に絶縁
された状態で設けられ導電性の水性塗料を貯留する貯留
タンク10(本発明の構成要件であるタンク)と、この
貯留タンク10内から水性塗料を汲み上げるポンプと1
1、このポンプ11により汲み上げられた水性塗料を噴
出する塗装ガン12と、塗装ガン12に高電圧を印加す
るための高電圧印加装置13とを備えて構成されてい
る。静電塗装を行う間、貯留タンク10から塗装ガン1
2に至る塗料流路14は、接地されずに高電位に保たれ
た絶縁状態にある。
【0015】本実施形態の塗料補充装置は、貯留タンク
10から塗装ガン12に至る塗料経路14を高電圧印加
状態に保ったままで、その貯留タンク10に水性塗料を
補充するためのものであり、絶縁シリンダ20、一次側
供給手段23、二次側供給手段53を備えている。絶縁
シリンダ20は、絶縁性の合成樹脂材料からなり、常
に、接地面Gに対して電気的に絶縁された状態に保たれ
ている。絶縁シリンダ20内には、電気的絶縁性の高い
絶縁オイル68(本発明の構成要件である絶縁性の液
体、即ち油)が上端まで充満されている。また、絶縁シ
リンダ20の上端には、リザーバタンク21が接続され
ている。リザーバタンク21は絶縁シリンダ20よりも
上方に配置されているとともに、上端には空気孔22が
開口されており、このリザーバタンク21内には、絶縁
シリンダ20内に充満されている絶縁オイル68と同じ
液体が貯留されている。このリザーバタンク21と絶縁
シリンダ20との間では、絶縁シリンダ20内の容積の
変動に伴って絶縁オイル68が自由に流動し得るように
なっている。
【0016】一次側供給手段23は、長尺のロッド25
を下向きに突出させた絶縁性材料からなる昇降部材24
を有する。ロッド25は、絶縁性材料からなり、絶縁シ
リンダ20の上端に連成された絶縁性材料からなる昇降
シリンダ26内を貫通して絶縁シリンダ20内に突入さ
れていて、昇降シリンダ26の上端のガイド孔27と、
昇降シリンダ26の下端(絶縁シリンダ20の上端)の
ガイド孔28により、絶縁シリンダ20及び昇降シリン
ダ26に対して相対的に昇降し得るようにガイドされて
いる。ロッド25の外周のほぼ中間高さには、昇降シリ
ンダ26内を昇降する昇降用ピストン29が一体に形成
されている。昇降部材24、ロッド25及び昇降用ピス
トン29は、エア供給源30から上昇用エア入口31を
通して加圧エアを昇降シリンダ26内に圧送することで
上昇し、エア供給源32から下降用エア入口33を通し
て加圧エアを昇降シリンダ26内に圧送することで下降
する。
【0017】昇降部材24の下端部からロッド25の上
端を経てその下端に至る領域には、上下方向の塗料供給
路34が形成されており、その塗料供給路34の下端
は、ロッド25の下端面に流出口35として開口されて
いる。尚、ロッド25の下端部外周は下方に向かって縮
径するテーパ状ガイド面36となっている。また、塗料
供給路34の上端には一次側塗料入口37と一次側塗料
出口38(図示は図1のみ)が設けられ、一次側塗料入
口37は、塗料補充源40の補充用ポンプ41の圧送側
に接続され、一次側塗料出口38は補充用ポンプ41の
戻し側に接続されていて、貯留タンク10側へ補充され
なかった余剰の水性塗料が、一次側塗料出口38から補
充用ポンプ41へ戻される。さらに、補充用ポンプ41
の吸い上げ口は補充用タンク42内に貯留されている補
充用の水性塗料中に浸漬されている。尚、この補充用タ
ンク42内には補充により減った分だけ水性塗料が補給
されるようになっている。また、この塗料補充源40
(補充用ポンプ41と補充用タンク42)は、接地して
電圧を降下させる状態と、接地面Gに対して絶縁させて
静電塗装装置Aの塗装ガン12及び貯留タンク10と同
じ電位に昇圧させる状態との間で切り替えられるように
なっている。
【0018】ロッド25の下端部の流出口35は、一次
側バルブ45によって開閉される。一次側バルブ45
は、塗料供給路34内に昇降可能に設けられた弁杆4
6、弁杆46の下端部に一体に設けた球形の弁体47、
弁杆46の上端部に固着されたバルブ開閉ピストン4
8、バルブ開閉ピストン48を閉弁方向(下方)に付勢
する復帰バネ49、バルブ開閉ピストン48を開弁方向
に移動させる作動エアを弁室50に供給するためのバル
ブ開用エア入口51を備えて構成される。常には、復帰
バネ49の付勢により、バルブ開閉ピストン48及び弁
杆46とともに弁体47が下動して流出口35の孔縁の
弁座52に密着することにより、流出口35が液密状態
に閉塞された閉弁状態に保たれているが、バルブ開用エ
ア入口51から作動エアを弁室50内に供給すると、復
帰バネ49の付勢に抗してバルブ開閉ピストン48、弁
杆46及び弁体47が上動して流出口35が開放された
開弁状態となる。
【0019】二次側供給手段53は、絶縁シリンダ20
の下端部に一体に設けられている。絶縁シリンダ20の
下端部に固定された絶縁性材料からなる固定部材54内
には、塗料供給路55が形成され、その上端部が絶縁シ
リンダ20の下端面において流入口56として開口され
ている。尚、絶縁シリンダ20の下端面における流入口
56の周囲は、すり鉢状に凹んだテーパ状ガイド面57
となっている。また、塗料供給路55の下端部には二次
側塗料出口58が設けられ、この二次側塗料出口58は
静電塗装装置Aの貯留タンク10に接続されている。
【0020】流入口56は、二次側バルブ59によって
開閉される。二次側バルブ59は、塗料供給路55内に
昇降可能に設けられた弁体60、弁体60から下方へ延
出する弁杆61、弁杆61の下端部に固着されたバルブ
開閉ピストン62、バルブ開閉ピストン62を閉弁方向
(上方)に付勢する復帰バネ63、バルブ開閉ピストン
62を開弁方向に移動させる作動エアを弁室64に供給
するためのバルブ開用エア入口65を備えて構成され
る。常には、復帰バネ63の付勢により、バルブ開閉ピ
ストン62及び弁杆61とともに弁体60が上動して流
入口56の孔縁の弁座66に密着することにより、流入
口56が液密状態に閉塞された閉弁状態に保たれている
が、バルブ開用エア入口65から作動エアを弁室64内
に供給すると、復帰バネ63の付勢に抗してバルブ開閉
ピストン62、弁杆61及び弁体60が上動して流入口
56が開放された開弁状態となる。この二次側供給手段
53の流入口56から静電塗装装置Aの貯留タンク10
に至る塗料流路は、接地面Gから電気的に絶縁されて、
貯留タンク10から塗装ガン12に至る塗料流路と同じ
高電位に印加された状態に保たれるようになっている。
【0021】次に、本実施形態の作用を説明する。水性
塗料の補充を行わないあいだは、一次側供給手段23の
昇降部材24、ロッド25及び昇降用ピストン29を上
昇させるとともに、流出口35と流入口56の双方を閉
弁状態にしておく(図1を参照)。また、塗料補充源4
0においては補充用ポンプ41を停止させておく。この
状態では、塗料補充装源40側の流出口35と静電塗装
装置A側の流入口56とがともに絶縁オイル68の中に
浸漬されており、また、流出口35と流入口56との間
の沿面経路を構成する部材(即ち、流出口35が形成さ
れているロッド25、ロッド25に接している昇降用シ
リンダ26、流入口56が形成されている固定部材5
4、固定部材54と昇降用シリンダ26の双方に接して
いる絶縁シリンダ20)はいずれも絶縁性であるので、
流出口35と流入口56との間は電気的に絶縁された状
態に保たれている。また、この状態では、流入口56に
連なる塗装ガン12及び貯留タンク10側の塗料流路が
高電位の絶縁状態に保たれるので、静電塗装が行われ
る。一方、流出口35に連なる塗料補充源40側では、
接地した状態にしてメンテナンスなどの作業を行うこと
ができる。
【0022】また、水性塗料を貯留タンク10に補充す
る際には、二次側供給手段53及び塗料補充源40側を
塗装ガン12及び貯留タンク10側と同じく高電位の絶
縁状態とし、かかる状態で、下降用エア入口33から加
圧エアを昇降用シリンダ26内に圧送することにより、
一次側供給手段23の昇降部材24、ロッド25及び昇
降用ピストン29を下降させ、流出口35を流入口56
に接続させる(図2及び図4を参照)。尚、このとき、
流出口35の外周と流入口56の周囲のテーパ状ガイド
面36,57が嵌合することにより、流出口35と流入
口56が水平方向(流出口35と流入口56の接近方向
と直角な方向)において位置決めされて確実に接続され
る。
【0023】次に、この状態から、閉弁状態にある一次
側バルブ45と二次側バルブを開弁させることにより、
流出口35と流入口56の双方を開口させる(図6を参
照)とともに、補充用ポンプ41を作動させる。する
と、塗料補充源40の補充用タンク42内に貯留されて
いる水性塗料が、一次側供給手段23の塗料供給路3
4、流出口35、流入口56及び二次側供給手段53の
塗料供給路55を通って貯留タンク10に補充される。
この補充を行っている間は、塗料補充源40側の塗料経
路と静電塗装装置A側の塗料流路とが電気的に導通する
状態となるが、塗料補充源40側を静電塗装装置A側と
同じ高電位に印加した絶縁状態としているので、静電塗
装装置A側も高電位に保たれ、塗装ガン12による静電
塗装が支障なく継続される。
【0024】水性塗料の補充が完了したら、一次側バル
ブ45と二次側バルブ59を閉弁状態にするとともに補
充用ポンプ41を停止し、その後、一次側供給手段23
の昇降部材24とロッド25を上昇させ、流出口35と
流入口56との間(一次側供給手段23と二次側供給手
段53との間)を電気的絶縁状態にする。そして、塗料
補充源40側では、電圧を降下させて接地状態とするこ
とで、補充用タンク42への水生塗料の補充や、塗料経
路内の洗浄、塗料の色替えなどの作業を行うことができ
る。
【0025】尚、絶縁シリンダ20内でロッド25が進
退(上下)移動するのに伴い、絶縁シリンダ20内の容
積が変動するが、それに伴い、絶縁シリンダ20とリザ
ーバタンク21との間で絶縁オイル68が流動するの
で、絶縁シリンダ20の内部は常に絶縁オイル68が充
満された状態に保たれ、絶縁シリンダ20の上部に空気
溜まりが生じることはない。上述のように本実施形態に
おいては、一次側供給手段23と二次側供給手段53と
の間を絶縁性の液体である絶縁オイル68によって絶縁
するようにしたので、空気を絶縁体とする場合に比べる
と、一次側供給手段23と二次側供給手段53との間の
絶縁距離を短くすることができ、ひいては、絶縁シリン
ダ20の小型化を図ることができる。
【0026】また、塗料を補充しない間、流出口35と
流入口56は絶縁性の液体である絶縁オイル68中に浸
漬されているので空気に接触せずに済む。これにより、
流出口35や流入口56に付着している水性塗料が空気
に接触して乾燥する、という虞がない。また、ロッド2
5の進退に伴って絶縁シリンダ20とリザーバタンク2
1との間で絶縁オイル68を流動させることによって、
絶縁シリンダ20の内部に空気溜まりを設けずに済むよ
うにしたので、流出口35又は流入口56に付着してい
る水性塗料の空気接触を確実に回避することができると
ともに、絶縁シリンダ20の内部における結露を防止す
ることができる。
【0027】また、一次側供給手段23は、そのロッド
25の下端部に流出口35を配した状態で絶縁シリンダ
20内へ下向きに進退可能に突出されているので、絶縁
シリンダ20内に貯留されている絶縁オイル68中に確
実に浸漬させることができる。二次側供給手段53の流
入口56を絶縁シリンダ20の下端部に一体に設けたの
で、絶縁性の液体中に確実に臨むようになる。したがっ
て、この構造を採用すれば、たとえ絶縁シリンダ20内
の上端部に空気溜まりがあっても(本実施形態とは異な
る構造であっても)、流出口35と流入口56が空気に
接触することを確実に防止することができる。
【0028】また、本実施形態の塗料は導電性の水性塗
料であり、絶縁手段としての絶縁性の液体が、水性塗料
よりも比重が小さい絶縁性オイルとされているので、水
性塗料と絶縁性オイルとの比重差により、水性塗料が流
出口35又は流入口56から絶縁シリンダ20内に漏れ
ても油と分離し易い。したがって、漏れた水性塗料の抜
取り等の処理に際して時間的余裕があるだけでなく、処
理を容易に行うことができるという利点がある。尚、絶
縁オイル68としては、水性塗料との間で互いに変質さ
せ難いものや、発火点が高いものが望ましい。
【0029】[他の実施形態]本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記実施形態では一次側の流出口を絶縁シリンダ
の上端位置に配するとともに二次側の流入口を絶縁シリ
ンダの下端位置に配したが、本発明によれば、二次側の
流入口を絶縁シリンダの下端位置に配するとともに一次
側の流出口を絶縁シリンダの下端位置に配してもよい。
【0030】(2)上記実施形態では一次側供給手段を
絶縁シリンダに対して移動可能に設けるとともに二次側
供給手段を絶縁シリンダと一体に設けたが、本発明によ
れば、一次側供給手段を絶縁シリンダと一体に設けると
ともに二次側供給手段を絶縁シリンダに対して移動可能
に設けてもよく、一次側供給手段と二次側供給手段の双
方を絶縁シリンダに対して移動可能に設けてもよい。 (3)上記実施形態では一次側供給手段と二次側供給手
段を上下に配したが、本発明によれば、一次側供給手段
と二次側供給手段をほぼ同じ高さに横に並べて配置して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1において塗料の補充を行っていない
状態をあらわす断面図
【図2】塗料の補充のために流出口と流入口を接続した
状態をあらわす断面図
【図3】流出口と流入口を接続したときの一次側供給手
段における閉弁状態をあらわす部分拡大断面図
【図4】流出口と流入口を接続したときの二次側供給手
段における閉弁状態をあらわす部分拡大断面図
【図5】流出口と流入口を接続したときの一次側供給手
段における開弁状態をあらわす部分拡大断面図
【図6】流出口と流入口を接続したときの二次側供給手
段における開弁状態をあらわす部分拡大断面図
【符号の説明】
A…静電塗装装置 G…接地面 10…貯留タンク(タンク) 12…塗装ガン 20…絶縁シリンダ 21…リザーバタンク 23…一次側供給手段 35…流出口 40…塗料補充源 53…二次側供給手段 56…流入口 68…絶縁オイル(油、絶縁性の液体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 浩一 愛知県尾張旭市旭前町新田洞5050番地 旭 サナック株式会社内 (72)発明者 松原 雅彦 愛知県尾張旭市旭前町新田洞5050番地 旭 サナック株式会社内 Fターム(参考) 4F034 AA03 BB04 BB28

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地面に対して絶縁された状態で設けら
    れ導電性の塗料を貯留するタンクと、このタンクから圧
    送された前記塗料を噴出する塗装ガンを備えた静電塗装
    装置において、前記タンクに前記塗料を補充するための
    塗料補充装置であって、 絶縁性材料からなり、内部に絶縁性の液体が充填された
    絶縁シリンダと、 塗料補充源に接続され、開閉可能な流出口を前記絶縁性
    の液体中に臨ませた一次側供給手段と、 前記タンクに接続され、開閉可能な流入口を前記絶縁性
    の液体中に臨ませた二次側供給手段とを備えてなり、 前記一次側供給手段と前記二次側供給手段の少なくとも
    いずれか一方が前記絶縁シリンダ内で進退移動すること
    で、前記流出口と前記流入口とが前記絶縁性の液体中に
    臨む状態で互いに接続、離間する構成としたことを特徴
    とする塗料補充装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁シリンダ内に前記絶縁性の液体
    を充満させるとともに、その絶縁シリンダの上端にリザ
    ーバタンクを接続し、前記絶縁シリンダ内における前記
    一次側供給手段及び/又は前記二次側供給手段の進退移
    動に伴う前記絶縁シリンダの容積の変動に伴い、その絶
    縁シリンダと前記リザーバタンクとの間で前記絶縁性の
    液体を流動させる構成としたことを特徴とする請求項1
    記載の塗料補充装置。
  3. 【請求項3】 前記一次側供給手段が、その下端部に前
    記流出口を配した状態で前記絶縁シリンダ内へ下向きに
    進退可能に突出され、前記二次側供給手段の前記流入口
    が前記絶縁シリンダの下端部に一体に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の塗料補充装
    置。
  4. 【請求項4】 前記導電性の塗料が水性塗料であり、前
    記絶縁性の液体が、前記水性塗料よりも比重が小さい油
    とされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれかに記載の塗料補充装置。
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