JP2002095909A - ディスクフィルター洗浄装置及びディスクフィルター洗浄方法 - Google Patents

ディスクフィルター洗浄装置及びディスクフィルター洗浄方法

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JP2002095909A
JP2002095909A JP2000292323A JP2000292323A JP2002095909A JP 2002095909 A JP2002095909 A JP 2002095909A JP 2000292323 A JP2000292323 A JP 2000292323A JP 2000292323 A JP2000292323 A JP 2000292323A JP 2002095909 A JP2002095909 A JP 2002095909A
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JP
Japan
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fluid
disk filter
flow pipe
filtrate
disk
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JP2000292323A
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English (en)
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Takaaki Watabe
隆明 渡部
Hiroyuki Nagase
弘幸 長瀬
Mitsuo Tagaya
充央 多賀谷
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Nikkiso Eiko Co Ltd
Original Assignee
Nikkiso Eiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄作業を簡便に行うことがで
き、汚濁物の付着性が大きい場合でも洗浄作業を短時間
で完了させることのできるディスクフィルター洗浄装置
とディスクフィルタ洗浄方法とを提供すること。 【解決手段】 被濾過液流通管から分岐して濾液
流通管に至る逆洗流通管と、流路を切り換える流路切り
換え手段と、前記濾液流通管から前記ディスクフィルタ
ー内に供給された洗浄液による前記ディスクフィルター
の洗浄により生成された逆洗廃液を前記ディスクフィル
ター外に導く廃液排出手段とを有することを特徴とする
ディスクフィルター洗浄装置とそれを使用した洗浄方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスクフィル
ター洗浄装置及びディスクフィルター洗浄方法に関し、
さらに詳しくは、ディスクフィルターを効率良く洗浄す
ることのでき、構造が簡易なディスクフィルター洗浄装
置、及び、ディスクフィルターを効率良く洗浄すること
のでき、簡易な装置により実施可能なディスクフィルタ
ー洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクフィルターは、汚濁物を含んだ
液体から汚濁物を除去して、清浄な液体を得る装置であ
り、浴槽の湯の浄化、及び灌漑用水の処理等に使用され
る。
【0003】ディスクフィルターは、一般に、円筒状の
外部容器と、その内部に収容される多数のディスク及び
加圧手段とを有する。前記ディスクは、環状の薄板であ
って、その多数枚が積層されて、円筒形状を有する積層
体を形成している。この積層体がディスクフィルターに
おける濾過材として機能する。
【0004】前記ディスクの両面には、それぞれその外
周縁と内周縁とを結ぶ多数の細い溝が設けられている。
前記積層体において、隣接する2枚のディスクにおける
接触するそれぞれの面に存在する前記溝は、ある角度を
もって交叉するように設けられている。このために、前
記積層体において密着した2枚のディスクの間には、そ
れぞれのディスクに設けられた前記溝の組み合わせによ
って複雑な空隙が形成され、この空隙を通じて前記積層
体の内部に形成される内部空間とその外部に形成される
外部空間とがつながっている。また、前記溝は、外周縁
から内周縁に向かって漸次幅が狭くなっている。
【0005】前記加圧手段は、バネ及び水圧又は油圧に
より、前記ディスクの積層方向から前記積層体に圧力を
加える手段であって、前記積層体を構成する各ディスク
が密着する程度を調節することができる。
【0006】ディスクフィルターは、その使用時におい
ては、前記加圧手段によって前記積層体に圧力が加えら
れ、前記積層体を構成する各ディスクは互いに密着し、
また前記積層体の両端開口は閉塞されている。
【0007】濾過されるべき不純物例えば固体の微粒子
を含有する流体原液(以下、単に流体と称することがあ
る。)は、ディスクフィルターに接続し、前記外部空間
に連通する流体流通管からディスクフィルター内に、ポ
ンプによって供給され、前記外部空間内に満たされる。
前記外部空間内に満たされた流体は、さらにポンプの圧
力を受けて、前記積層体に形成された前記空隙を通過し
て、前記内部空間内に流入する。このときに、流体に含
有される汚濁物のうち、前記空隙を通過することができ
ない大きさを有する汚濁物は、前記積層体の外周部又は
前記空隙内部に拘束されて、前記内部空間内には、入る
ことができない。このことにより、流体は、前記積層体
を通過することによって、前記空隙を通過することがで
きない大きさを有する汚濁物が流体から除去されて、そ
の結果清浄な濾過液が得られる。この濾過液は、ディス
クフィルターに接続し、前記内部空間に連通する濾過液
流通管を通って、ディスクフィルター外に流出される。
以上のようにして、流体の濾過処理が行われる。
【0008】この濾過処理を継続して行うと、前記積層
体の外周部又は前記空隙内部に拘束される汚濁物の量が
次第に増加する。その拘束された汚濁物は、流体が前記
空隙を通過するのを妨害するので、前記操作の継続に伴
い、次第にディスクフィルターの濾過能力が低下する。
したがって、ディスクフィルターは、継続運転する場合
には、前記積層体に拘束された汚濁物を除去するために
定期的に洗浄する必要がある。
【0009】ディスクフィルターの洗浄は、通常、濾過
処理時とは液体を逆方向に流す逆洗によって行われる。
ディスクフィルターを洗浄するに当たっては、まず前記
加圧装置によって前記積層体に加えている圧力を低下さ
せ、前記積層体を構成する各ディスク間の間隔を広げ
る。前記濾過液流通管から洗浄液を前記内部空間内に供
給する。供給された内部空間の洗浄液は、各ディスク間
から前記外部空間に流出し、逆洗廃液となる。そのとき
に、前記積層体の外周部又は前記空隙内部に拘束されて
いた汚濁物は、前記外部空間に押し出され、逆洗廃液中
に含有される。逆洗廃液は、前記流体流通管からディス
クフィルター外に排出される。以上の操作により、ディ
スクフィルターは洗浄される。
【0010】従来、ディスクフィルターの逆洗において
は、逆洗水単独での洗浄が行われていたので、人体から
出る油脂分のような付着性の強い汚濁物が除去されにく
く、ディスクフィルターを逆洗しても、通常の逆洗時間
では、これらの汚濁物はディスクフィルターから完全に
は除去しきれなかった。このため、濾過操作を継続的に
実施すると、ディスクフィルターの逆洗を定期的に行っ
ても、これらの汚濁物がディスクフィルターに徐々に堆
積し、濾過能力が次第に低下する傾向にあった。また、
これらの汚濁物を完全に除去するために逆洗時間を長く
すると、逆洗廃液が増え、節水の点でマイナスであり、
さらに、浴槽の湯の浄化に当たって浴槽の湯を洗浄液に
使用する場合には、逆洗を行っている間に浴槽の水位が
大きく低下してしまうという欠点があった。
【0011】このように従来、ディスクフィルターは、
以上のような不便な状況の下で使用されていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の問
題を解決することを目的とする。すなわち、この発明の
目的は、洗浄作業を簡便に行うことができ、汚濁物の付
着性が強い場合であっても洗浄作業を短時間で完了させ
ることのできるディスクフィルター洗浄装置及びディス
クフィルター洗浄方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
のこの発明は、液体供給路で供給された流体を濾過し、
生じた濾過液を濾過液排出路により排出するディスクフ
ィルターと、逆洗時に、逆洗液を供給する逆洗液供給路
とを備えてなるディスクフィルター洗浄装置において、
逆洗液と共にディスクフィルター内にガスを供給するガ
ス供給手段を設けてなることを特徴とするディスクフィ
ルター洗浄装置であり、前記ディスクフィルター洗浄装
置の好適な態様において、前記ディスクフィルター洗浄
装置は、逆洗時にディスクフィルターを通過した逆洗廃
液を排出する廃液排出手段を備えてなり、前記ディスク
フィルター洗浄装置の好適な他の態様において、前記逆
洗液供給路が、前記流体供給路に設けられた第1流路切
替手段と、前記濾過液排出路に設けられた第2流路切替
手段と、この第1流路切替手段と第2流路切替手段との
切替によって前記流体供給路から濾過液排出路へと流体
を流通させる分岐管とを備え、第1流路切替手段及び第
2流路切替手段を切り替えて前記流体供給路を流通する
流体を前記分岐管経由でディスクフィルター内に供給す
るようにしてなり、前記ディスクフィルター洗浄装置の
好適な他の態様において、前記ガス供給手段は、濾過液
排出路に結合されたガス供給路とガス供給源とを備え、
ディスクフィルター内に逆洗液と共にガスを供給可能に
してなり、前記ディスクフィルター洗浄装置の好適な態
様において、前記ガス供給源が、窒素ガスおよび圧縮空
気を供給可能に形成されてなり、前記課題を解決するた
めの他の発明の手段は、液体供給路で供給された流体を
濾過し、生じた濾過液を濾過液排出路により排出するデ
ィスクフィルターに、逆洗時に、逆洗液供給路により逆
洗液を供給することによりディスクフィルターを洗浄す
るディスクフィルター洗浄方法において、逆洗液と共に
ディスクフィルター内にガスを供給することを特徴とす
るディスクフィルター洗浄方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明に係るディスクフィルタ
ー洗浄装置の一具体例であるディスクフィルター洗浄装
置10を図1に示す。
【0015】ディスクフィルター洗浄装置10は、浄化
装置30に組み込まれて構成される。浄化装置30は、
浴槽内の湯をディスクフィルターによって浄化するシス
テムであって、ディスクフィルター40、流通管31、
濾過液流通管32、ポンプ33、浴槽34、及びディス
クフィルター洗浄装置10を有する。
【0016】浴槽34は、ディスクフィルター40によ
って濾過されて、清浄化される流体62である湯を貯留
する。
【0017】ディスクフィルター40は、前述したよう
に流体を濾過して濾過液を生成する機能を有し、ドーム
状の頂部と円筒形状の本体とで形成されてなる外部容器
41と、その内部に収容される多数のディスク42及び
加圧手段44とを有して成り、前述のように、多数のデ
ィスク42は積層されて、略円筒状に形成されてなる積
層体43を形成している。
【0018】流体供給路の一例である流体流通管31
は、浴槽34とディスクフィルター40とを接続し、浴
槽34に貯留されている湯を流通させる管であって、浴
槽34内の「湯」がディスクフィルター40に至る流路
を形成する。
【0019】濾過液流通管32は、ディスクフィルター
40と浴槽34とを接続する管であって、ディスクフィ
ルター40が流体を濾過して生成された濾過液が浴槽3
4に至る流路を形成する。
【0020】ポンプ33は、流体流通管31に結合さ
れ、浴槽34内の流体をディスクフィルター40に送り
込み、さらに、ディスクフィルター40で生成された濾
過液を浴槽に送る機能を有する。ポンプ33の種類につ
いては、この発明の目的を達成することができれば特に
制限されることはない。
【0021】浄化装置30は、以上の構成要素により、
浴槽34内の流体である湯を連続的に浄化する。つま
り、浴槽34内の流体62は、ポンプ33の作用によっ
て、流体流通管中流部37と流体流通管下流部38とを
含んで形成される流体流通管31を通ってディスクフィ
ルター40に送られ、前述した作用によって濾過されて
清浄な濾過液となり、この濾過液は、濾過液流通管上流
部35及び濾過液流通管下流部36を含んで形成される
濾過液流通管32を通って浴槽34に送られる。
【0022】ディスクフィルター洗浄装置10は、ディ
スクフィルター40を洗浄する装置である。ディスクフ
ィルター洗浄装置10は、逆洗液供給路である逆洗流通
管11、第1流路切換手段の一例である第1三方コック
12、第2流路切換手段の一例である第2三方コック1
3、廃液排出手段の一例である廃液排出管14、コック
15、及びガス供給源の一例であるガスボンベ17を有
して成る。
【0023】第1三方コック12は、第2三方コック1
3とともに流路切換手段を構成し、流体流通管31にお
ける、ポンプ33とディスクフィルター40とに挟まれ
る流路に設けられる。流体流通管31における、ポンプ
33と第1三方コック12とに挟まれる部分が流体流通
管中流部37であり、第1三方コック12とディスクフ
ィルター40とに挟まれる部分が流体流通管下流部38
である。第1三方コック12は、逆洗流通管11を流体
流通管31に接続する機能を有し、さらに、第1三方コ
ック12が設けられた位置における流路を切り換えこと
ができる。つまり、第1三方コック12は、逆洗流通管
11側の流路を閉じて、流体流通管中流部37の流路と
流体流通管下流部38の流路とをつなぐこと、及び、流
体流通管中流部37の流路と流体流通管下流部38の流
路とを遮断し、逆洗流通管11の流路と流体流通管中流
部37の流路とをつなぐことができる。したがって、第
1三方コック12を切り換えることによって、濾過時に
おいては、流体流通管中流部37を流通する流体は、第
1三方コック12を通過して流体流通管下流部38に流
入し、逆洗時においては、流体流通管中流部37を流通
する流体は、第1三方コック12を通過して逆洗流通管
11に流入する。
【0024】第2三方コック13は、濾過液流通管32
に設けられる。濾過液流通管32における、ディスクフ
ィルター40と第2三方コック13とに挟まれる部分が
濾過液流通管上流部35であり、第2三方コック13と
浴槽34とに挟まれる部分が濾過液流通管下流部36で
ある。第2三方コック13は、逆洗流通管11を濾過液
流通管32に接続する機能を有し、さらに、第2三方コ
ック13が設けられた位置における流路を切り換えるこ
とができる。つまり、第2三方コック13は、逆洗流通
管11側の流路を閉じて、濾過液流通管上流部35の流
路と濾過液流通管下流部36の流路とをつなぐこと、及
び、濾過液流通管上流部35の流路と濾過液流通管下流
部36の流路とを遮断し、逆洗流通管11の流路と濾過
液流通管上流部35の流路とをつなぐことができる。し
たがって、第2三方コック13を切り換えることによっ
て、濾過時においては、ディスクフィルター40から濾
過液流通管上流部35に送り込まれた濾過液は、第2三
方コック13を通過して、濾過液流通管下流部36に流
入し、逆洗時においては、流体流通管中流部37から第
1三方コック12を経て逆洗流通管11に送り込まれた
洗浄液は、第2三方コック13を通過して、濾過液流通
管上流部35に流入する。
【0025】逆洗流通管11は、流体流通管31から分
岐して濾過液流通管32に至る管であり、流体流通管3
1を流通する流体を濾過液流通管上流部35に導き、デ
ィスク洗浄時においては洗浄液として使用される流体を
ディスクフィルター40に送り込むことを可能にする機
能を有する。なお、濾過液流通管上流部35は、ディス
クフィルター40で濾過された濾過液を排出する濾過液
排出路となり、また逆洗時には、逆洗液を供給する逆洗
液供給路の一部ともなる。
【0026】逆洗流通管11は、第1三方コック12に
より流体流通管31に接続され、第2三方コック13に
より濾過液流通管32に接続される。
【0027】逆洗流通管11の管径としては、この発明
の目的を達成することができれば特に制限はないが、流
体流通管31を流通するときの流体の圧力と、逆洗流通
管11を流通するときの流体の圧力との差を小さくする
ために、通常は、流体流通管31の管径と同程度の大き
さである。逆洗流通管11の長さとしては、流体を円滑
に流通させることができれば特に制限はない。逆洗流通
管11の材料も、この発明の目的を達成することができ
れば特に制限はなく、流体流通管31の材料と同様にす
ることができる。
【0028】廃液排出管14は、コック15とともにこ
の発明における廃液排出手段を構成する。前記廃液排出
手段は、逆洗時に、ディスクフィルター40内で生成さ
れた逆洗廃液をディスクフィルター40外に排出する手
段である。
【0029】廃液排出管14の管径としては、円滑に逆
洗廃液をディスクフィルター40から流出させることが
できれば特に制限はなく、例えば、濾過液流通管32の
管径と同程度の大きさにすることができる。廃液排出管
14の長さとしては、流体を円滑に流通させることがで
きれば特に制限はない。廃液排出管14の材料も、この
発明の目的を達成することができれば特に制限はなく、
例えば、濾過液流通管32の材料と同様にすることがで
きる。
【0030】コック15は、廃液排出管14に設けら
れ、逆洗時には廃液排出管14の流路を開放して、前記
逆洗廃液の流通を可能にし、濾過時には廃液排出管14
の流路を閉塞して、ディスクフィルター40内の流体が
廃液排出管14から流出するのを防止する機能を有す
る。
【0031】ガスボンベ17は、濾過液流通管32にお
ける濾過液流通管上流部35に接続される。ガスボンベ
17は、逆洗時に、濾過液流通管上流部35内にガスを
送り込み、濾過液流通管上流部35の流路を流通する流
体にガスを混入させる手段である。
【0032】前記流体にガスが混入されて成るガス混入
流体は、濾過液流通管上流部35を通って、ディスクフ
ィルター内の積層体43によって形成される内部空間4
6内に送り込まれ、積層体43を形成するディスク42
の洗浄に用いられる。ガス混入流体は、単独の流体に比
較してディスク42に対する洗浄力が強いという利点を
有するので、ディスクフィルター洗浄装置10にガス供
給手段であるガスボンベ17を用いるのは非常に効果的
である。
【0033】前記ガスとしては、流体に任意に溶解する
ことがないこと等の条件を満たせば特に制限はなく、例
えば、窒素ガス及び空気等を使用することができる。こ
れらのガスは、安価であり、安全性が高く、また不活性
であり、流体に混合されたときに有害物質を生成するお
それがない点で好適である。
【0034】ガスボンベ17のガスを放出する圧力は、
濾過液流通管上流部35の流路を流通する流体にガスを
混入させるために、前記流体の液圧に対抗することがで
きる大きさである。また、流体に混合するガス量として
は、目的に応じて適宜に決定可能である。
【0035】以上のような構成を有するディスクフィル
ター洗浄装置10は、浄化装置30において以下のよう
に作用する。濾過時においては、第1三方コック12
は、逆洗流通管11側の流路を閉じて、流体流通管中流
部37の流路と流体流通管下流部38の流路とをつな
ぎ、第2三方コック13は、逆洗流通管11側の流路を
閉じて、濾過液流通管上流部35の流路と濾過液流通管
下流部36の流路とをつなぎ、コック15は閉じられ、
ガスボンベ17のコック18は閉じられる。
【0036】以上により、浴槽34内の流体62は、ポ
ンプ33の作用により、流体流通管31の流路を流通し
てディスクフィルター40に送られ、ディスクフィルタ
ー40によって濾過されて濾過液となり、この濾過液
は、濾過液流通管上流部35および濾過液流通管下流部
36を含む濾過液流通管32を流通して浴槽34に流入
する。
【0037】洗浄時においては、第1三方コック12
は、流体流通管中流部37の流路と流体流通管下流部3
8の流路とを遮断し、逆洗流通管11の流路と流体流通
管中流部37の流路とをつなぎ、第2三方コック13
は、濾過液流通管上流部35の流路と濾過液流通管下流
部36の流路とを遮断し、逆洗流通管11の流路と濾過
液流通管上流部35の流路とをつなぎ、コック15は開
放され、逆洗廃液を浄化装置30外に導き、ガスボンベ
17のコック18は開放される。
【0038】以上により、浴槽34内の流体62は、ポ
ンプ33の作用により、流体流通管31における、浴槽
34とポンプ33とに挟まれた部分である流体流通管上
流部39の流路、逆洗流通管11の流路、及び濾過液流
通管上流部35の流路を流通し、ガスボンベ17から流
出されるガスが混合されて、ガス混合流体となってディ
スクフィルター40内に流入する。このガス混合流体
は、ディスクフィルター40内でディスク42を洗浄す
ることによって、逆洗廃液となって、廃液排出管14か
らディスクフィルター40外に流出され、浄化装置30
外に排出される。
【0039】上記逆洗時における流体の流量は、ディス
ク42に付着した汚濁物の量及び種類等によって適宜決
定可能である。また、洗浄時間としては、同様に汚濁物
の量及び種類等によって適宜決定可能である。
【0040】ディスクフィルター洗浄装置10は、ディ
スクフィルター40の洗浄に当たって、煩雑な配管の組
替え等を行う必要がなく、簡便に、また短時間で洗浄を
行うことができる。したがって、ディスクフィルター洗
浄装置10を使用すると、ディスクフィルター40によ
る濾過操作の中断時間を短縮することができる。また、
流体をディスクフィルター40の洗浄液に使用すること
ができるので効率的である。
【0041】なお、ディスクフィルター洗浄装置10
は、浴槽34の湯の洗浄システム30に組み込まれて使
用されているが、ディスクフィルター洗浄装置10は、
上述の作用効果を奏することができる限り、どのような
システム又は装置と組み合わせて使用してもよい。
【0042】この発明に係るディスクフィルター洗浄装
置は、逆洗時に、逆洗液を供給する逆洗液供給路を備え
て、逆洗液とガスとをディスクフィルター内に供給する
ことができる限り、上述した構成に限定されることがな
く、用途に応じて適宜に設計可能である。
【0043】例えば、廃液排出手段については、ディス
クフィルター内で生成した逆洗廃液をディスクフィルタ
ー外にスムースに排出することができれば、特に制限は
ない。ディスクフィルター洗浄装置10において使用さ
れた廃液排出手段は、図2に示すような、廃液排出管1
4とコック15とを有して成る構造であり、ディスクフ
ィルター40内で生成された逆洗廃液は、廃液排出管1
4から直接浄化装置外に排出される。このようにする
と、ディスクフィルター洗浄装置の構造が簡単になる。
【0044】図3は、流体流通管下流部53を廃液排出
管として使用して、流体流通管下流部53と流体流通管
下流部53に設けられた三方コック54とによって構成
される廃液排出手段を有するディスクフィルター洗浄装
置60である。三方コック54は、濾過時においては、
第1三方コック12からディスクフィルター55に至る
ディスクフィルター下流部53内の流路を開通させ、流
体が濾過液流通管下流部53を通ってディスクフィルタ
ー40に流入することを可能にし、一方、逆洗時におい
ては、ディスクフィルター55の外部空間57から濾過
液流通管下流部53を通って放出管56に至る流路を開
放して、ディスクフィルター55内で生成された逆洗廃
液が濾過液流通管下流部53を通って放出管56から浄
化装置外に流出することを可能にする。ディスクフィル
ター洗浄装置60は、このような構造を有することによ
って、ディスクフィルター55に廃液排出管を別途設け
る必要がなく、構造が簡単になる。
【0045】ディスクフィルター洗浄装置10において
は、ガスボンベ17からガスを濾過液流通管上流部35
内に吹き込み、流体にガスを混入させているが、この発
明に係るディスクフィルター洗浄装置においては、ガス
混入流体をディスクフィルター内に送り込むことができ
れば、濾過液流通管上流部以外からガスを混入させるこ
とも可能である。
【0046】例えば、図4に示すように、ガスボンベ1
7を逆洗流通管58に設置して、逆洗流通管58内にガ
スを吹き込み、逆洗流通管58内で流体にガスを混入さ
せることも可能である。また、図5に示すように、ガス
をディスクフィルター59の内部空間61内に直接送り
込めるように、ガスボンベ17をディスクフィルター5
9に設置することも可能である。この場合には、内部空
間61内で流体にガスが吹き込まれてガス混入流体が生
成される。いずれにしても、ガス混入流体によってディ
スクの効果的な洗浄が可能である。
【0047】以上の例では、ガス供給手段としてガスボ
ンベを使用しているが、この発明に係るディスクフィル
ター洗浄装置においては、ガス供給手段としてガスボン
ベ以外の手段を用いることも可能であり、例えばコンプ
レッサーによって高圧ガスを生成し、これを濾過液流通
管、逆洗流通管、又はディスクフィルターに吹き込むこ
ともできる。
【0048】なお、この発明に係るディスクフィルター
洗浄装置においては、必ずしもガス供給手段は用いなく
てもよく、目的又は汚濁物の性質等によっては、ガスを
流体に吹き込まずに、流体そのものによってディスクを
洗浄することもできる。
【0049】前記流路切換手段としては、必要に応じ
て、流体流通管内の流路と逆洗流通管内の流路とを自由
に切り換えることができ、また、濾過液流通管内の流路
と逆洗流路管内の流路とを自由に切り換えることができ
れば、ディスクフィルター洗浄装置10で使用したよう
な三方コックには制限されず、例えば、電磁弁等であっ
てもよい。
【0050】ディスクフィルター洗浄装置10において
は、洗浄液として流体を使用しているが、流体以外の洗
浄液を使用することも可能である。例えば、ディスクフ
ィルター洗浄装置10の流体流通管上流部39に接続す
る洗浄液槽を設け、ポンプ33によって前記洗浄槽から
洗浄液を流体流通管上流部39内の流路に流通させるこ
とができるように、流体流通管上流部39内の流路を切
り換え可能にすることができる。このようにすると、デ
ィスクフィルターの洗浄時に、前記洗浄槽から洗浄液を
ポンプ33によって吸い上げ、その洗浄液を、流体流通
管中流部37、逆洗流通管11及び濾過液流通管上流部
35を介してディスクフィルター40内に送り込むこと
ができる。この方法は、流体の汚濁度が大きく、流体を
洗浄液として使用するのに適さない場合に好適である。
【0051】この発明に係るディスクフィルター洗浄方
法については、上述したこの発明に係るディスクフィル
ター洗浄装置についての説明に基づいて実施することが
できる。
【0052】
【発明の効果】この発明に係るディスクフィルター洗浄
装置及びディスクフィルター洗浄方法は、ディスクフィ
ルターの洗浄に当たって、煩雑な配管の組替え等の操作
を行う必要がなく、簡便に、また短時間で洗浄を行うこ
とができる。
【0053】したがって、この発明に係るディスクフィ
ルター洗浄装置及びディスクフィルター洗浄方法を使用
すると、ディスクフィルターによる濾過操作の中断時間
を短縮することができ、また節水をすることができる。
また、1回の逆洗操作に要する洗浄液の量が少ないの
で、浴槽の湯を洗浄液に使用する場合でも、逆洗による
浴槽の水位の低下が小さいことから、入浴時間中におい
ても逆洗が可能である。
【0054】この発明に係るディスクフィルター洗浄装
置及びディスクフィルター洗浄方法においては、洗浄液
にガスを混入させて成るガス混入洗浄液によってディス
クフィルターを洗浄することができるので、ガスが混入
されていない通常の洗浄液で洗浄する場合に比べ、効果
的なディスクの洗浄を実現することができる。
【0055】また、この発明に係るディスクフィルター
洗浄装置及びディスクフィルター洗浄方法においては、
ディスクフィルターの洗浄液として流体を使用すること
ができるので経済的であり、また作業工程を効率的にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ディスクフィルター洗浄装置10を含
んだ浄化装置30を示す説明図である。
【図2】図2は、廃液排出手段として廃液排出管51及
びコック15を有するディスクフィルター洗浄装置50
を示す説明図である。
【図3】図3は、廃液排出手段として流体流通管下流部
53、三方コック54、及び放出管56を使用したディ
スクフィルター洗浄装置60を示す説明図である。
【図4】図4は、ガスボンベ17を逆洗流通管58に接
続させた状態を示す説明図である。
【図5】図5は、ガスボンベ17をディスクフィルター
59に接続させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10・・ディスクフィルター洗浄装置、11・・逆洗流
通管、12・・三方コック、13・・三方コック、14
・・廃液排出管、15・・コック、17・・ガスボン
べ、18・・コック、30・・浄化装置、31・・流体
流通管、32・・濾過液流通管、33・・ポンプ、34
・・浴槽、35・・濾過液流通管上流部、36・・濾過
液流通管下流部、37・・流体流通管中流部、38・・
流体流通管下流部、39・・流体流通管上流部、40・
・ディスクフィルター、41・・外部容器、42・・デ
ィスク、43・・積層体、44・・加圧手段、45・・
外部空間、46・・内部空間、50・・ディスクフィル
ター洗浄装置、51・・廃液排出管、52・・濾過液流
通管、53・・流体流通管下流部、54・・三方コッ
ク、55・・ディスクフィルター、56・・放出管、5
7・・外部空間、58・・逆洗流通管、59・・ディス
クフィルター、60・・ディスクフィルター洗浄装置、
61・・内部空間、62・・流体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B08B 3/10 B01D 29/38 540 3/14 29/42 501E 510 520 (72)発明者 多賀谷 充央 東京都東村山市野口町2丁目16番2号 日 機装エイコー株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA46 AB01 BB03 BB92 CD22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体供給路で供給された流体を濾過し、生
    じた濾過液を濾過液排出路により排出するディスクフィ
    ルターと、逆洗時に、逆洗液を供給する逆洗液供給路と
    を備えてなるディスクフィルター洗浄装置において、逆
    洗液と共にディスクフィルター内にガスを供給するガス
    供給手段を設けてなることを特徴とするディスクフィル
    ター洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記ディスクフィルター洗浄装置は、逆洗
    時にディスクフィルターを通過した逆洗廃液を排出する
    廃液排出手段を備えてなる前記請求項1に記載のディス
    クフィルター洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記逆洗液供給路が、前記流体供給路に設
    けられた第1流路切替手段と、前記濾過液排出路に設け
    られた第2流路切替手段と、この第1流路切替手段と第
    2流路切替手段との切替によって前記流体供給路から濾
    過液排出路へと流体を流通させる分岐管とを備え、第1
    流路切替手段及び第2流路切替手段を切り替えて前記流
    体供給路を流通する流体を前記分岐管経由でディスクフ
    ィルター内に供給するようにしてなる前記請求項1又は
    請求項2に記載のディスクフィルター洗浄装置。
  4. 【請求項4】前記ガス供給手段は、濾過液排出路に結合
    されたガス供給路とガス供給源とを備え、ディスクフィ
    ルター内に逆洗液と共にガスを供給可能にしてなる前記
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のディスクフィルタ
    ー洗浄装置。
  5. 【請求項5】前記ガス供給源が、圧縮された窒素ガスお
    よび圧縮空気を供給可能に形成されてなる前記請求項1
    〜4のいずれか1項に記載のディスクフィルター洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】液体供給路で供給された流体を濾過し、生
    じた濾過液を濾過液排出路により排出するディスクフィ
    ルターに、逆洗時に、逆洗液供給路により逆洗液を供給
    することによりディスクフィルターを洗浄するディスク
    フィルター洗浄方法において、逆洗液と共にディスクフ
    ィルター内にガスを供給することを特徴とするディスク
    フィルター洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008526482A (ja) * 2005-01-04 2008-07-24 ロカ、サルバドール ロス 農業灌漑水のための改良された自浄式フィルタ

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