JP2002094592A - ディジタル復調装置 - Google Patents

ディジタル復調装置

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JP2002094592A JP2000284690A JP2000284690A JP2002094592A JP 2002094592 A JP2002094592 A JP 2002094592A JP 2000284690 A JP2000284690 A JP 2000284690A JP 2000284690 A JP2000284690 A JP 2000284690A JP 2002094592 A JP2002094592 A JP 2002094592A
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 主に16QAM信号の受信復調であって、A
/D変換部を一つで構成し、また、DCオフセットを自
動的に打ち消し、データ復調する。 【解決手段】 QAM波の中間周波信号IFをA/D変換
部1でアンダーサンプリングしてディジタル信号に変換
し、直交検波部2でディジタル検波後、ルートナイキス
ト特性のLPF3により所要の低域成分を取り出し、A
FC4でキャリア周波数を補正する。AFC4の出力か
ら第1の位相誤差算出部5で位相誤差を算出し、同算出
結果をもってAFC4の出力を第1の位相補正部7で位
相補正し、オフセット打消レベル算出部9でDCオフセ
ットレベルを算出後、同算出データを加算器10、11でA
FC4の出力に加算しDCオフセットを打ち消す。同打
ち消し後の信号につき第2の位相誤差算出部12で更に位
相誤差を算出し、第2の位相補正部13で位相補正した信
号をもとにエリア判定部18によりデータ復号する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はQAM(Quadrature
Amplitude Modulation )方式の信号を対象としたディ
ジタル復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陸上移動通信方式の一つとして16QA
M方式がある。この16QAM方式の信号を受信し復調
する従来の受信装置の原理構成図を図4に示す。同図に
おいて、IFは受信したRF(高周波)信号を局部発振信
号により周波数変換した所定周波数の中間周波信号(例
えば455KHz)であり、乗算器31及び同32へ分岐入
力する。このうち乗算器31には上記IF信号の周波数と略
同じ周波数の発振器33よりの発振信号が入力し、乗算器
32には発振器33よりの発振信号の位相を90度移相する
移相器34を介して発振信号が入力し、各乗算器31、32に
おいてそれぞれ乗算し、直交検波が行われる。同検波に
より乗算器31からは同相成分としてのIチャンネル(I
ch)信号として、乗算器32からは直交成分としてのQチ
ャンネル(Qch)信号としてそれぞれ出力される。これ
ら乗算器31及び乗算器32の出力はA/D変換部35、同36
でそれぞれディジタル信号に変換され、それぞれ後段の
エリア判定部37においてエリア判定される。このエリア
判定によりデータが復号されることとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来に
おいてはA/D変換部をIチャンネル系統及びQチャン
ネル系統の2個を必要としていた。しかしながら、近年
の装置の小型化の要請からはA/D変換部を1個で構成
されることが望まれる。また、前記図4の構成の場合、
中間周波信号(IF)の段階でI、Qベクトルオフセット
(DCオフセット〜I軸及びQ軸の正規位置に対するズ
レ)を打ち消しておく必要があった。このDCオフセッ
トが存在するとエリア判定が不正確となり、ビットエラ
ーレート特性を劣化させる。従来、上記オフセットの打
ち消しについては手動調整で対応しており、そのため調
整の手間を要するという欠点を有していた。本発明は上
述の要請又は欠点に鑑みてなされたものであり、A/D
変換部を1個で構成し、また、DCオフセットを自動的
に打ち消すようにしたディジタル復調装置を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、QAM(直交
振幅変調)波をディジタル処理により直交検波して同相
成分のI信号と直交成分のQ信号とを出力するディジタ
ル直交検波部と、前記ディジタル直交検波部よりの信号
から所要の低域成分を取り出すローパスフィルタと、前
記ローパスフィルタよりの信号についてキャリア周波数
の誤差を補正するAFCと、前記AFCよりの信号につ
いて位相補正し、同位相補正後の信号からDCオフセッ
トレベルを算出するオフセットレベル算出手段と、前記
AFCよりの信号と前記オフセットレベル算出手段より
のDCオフセットレベルとを加算し、DCオフセットレ
ベルを打ち消す加算器と、前記加算器よりの信号につい
て位相補正し、同位相補正後の信号をもとにデータを復
号する復調手段とを備えてなるディジタル復調装置を提
供するものである。
【0005】また、受信信号を周波数変換したアナログ
の中間周波信号をディジタル信号に変換するA/D変換
部を一つ設け、同A/D変換部の変換出力を前記ディジ
タル直交検波部に供給する構成にする。
【0006】また、前記A/D変換部におけるサンプリ
ングを、前記中間周波信号の周波数より低い周波数を使
用したアンダーサンプリングとする。
【0007】また、前記オフセットレベル算出手段を、
前記AFCよりの信号からパイロットシンボルの位相誤
差を算出する第1の位相誤差算出部と、前記算出したパ
イロットシンボルの位相誤差をもとに前記AFCよりの
信号について位相補正する第1の位相補正部と、前記第
1の位相補正部よりの信号から最大ベクトルレベルを算
出する最大ベクトルレベル算出部と、前記第1の位相補
正部よりの信号から最小ベクトルレベルを抽出し、同抽
出した最小ベクトルレベルと前記算出した最大ベクトル
レベルとからDCオフセットレベルの打ち消しに要する
レベルを算出するオフセット打消レベル算出部とで構成
する。
【0008】また、前記オフセットレベル算出手段に、
前記第1の位相誤差算出部で算出したパイロットシンボ
ルの位相誤差をもとに位相回転角を算出するAFC算出
部を設け、同算出データを前記AFCに送出し、同AF
Cにおけるキャリア周波数の補正の基準にするようにす
る。
【0009】また、前記復調手段を、前記加算器よりの
信号から位相誤差を算出する第2の位相誤差算出部と、
前記算出した位相誤差をもとに前記加算器よりの信号に
ついて位相補正する第2の位相補正部と、前記第2の位
相補正部よりの信号をもとにエリア判定に供するスレッ
ショルドレベルを算出するスレッショルドレベル算出部
と、前記算出したスレッショルドレベルをもとに前記第
2の位相補正部よりの信号における各シンボルのエリア
判定をするエリア判定部とで構成する。
【0010】また、前記復調手段に、前記第2の位相補
正部よりの信号からパイロットシンボルを検出するパイ
ロットシンボル検出部を設け、同検出データを前記第1
の位相誤差算出部、最大ベクトルレベル算出部、第2の
位相誤差算出部及びエリア判定部それぞれに送出し、そ
れぞれの動作タイミングの開始基準にする。
【0011】また、前記復調手段に、前記エリア判定部
によるエリア判定データから最小ベクトルレベルを算出
する最小ベクトルレベル算出部を設け、同算出データを
前記オフセット打消レベル算出部に送出し、同オフセッ
ト打消レベル算出部における前記算出の基準にする。
【0012】また、前記ローパスフィルタを、同相成分
のI信号用のローパスフィルタと、直交成分のQ信号用
のローパスフィルタと、これら双方のフィルタの特性を
設定するデータが書き込まれたROMとで構成する。
【0013】また、前記復調手段に、前記第2の位相補
正部よりの信号からベースバンド信号の周期のズレを検
出するタイミングずれ検出部と、同検出されたタイミン
グずれのデータと前記第2の位相補正部よりの信号とを
もとにゼロクロス点を検出し、実サンプル点と理想サン
プル点との時間ずれのデータを出力するゼロクロス点検
出部とを設け、同データを前記ローパスフィルタを構成
するROMへ送出し、フィルタ特性設定の基準にするよ
うにする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
にもとづき図面を参照して説明する。図1は本発明によ
るディジタル復調装置の一実施例を示す要部ブロック
図、図2はLPF3の構成図、図3は図1に関する説明
図であり、(A)は位相誤差の説明図、(B)は16Q
AM信号点配置図、(C)は信号のフレーム例を示す
図、(D)は最大ベクトルレベル説明図、(E)はDC
オフセットの説明図、(F)はスレッショルドレベル説
明図である。以下、本発明の動作について説明する。図
1において、IFは前記図4と同様の所定周波数(例えば
455KHz)の中間周波信号であり、図示しないが前段
において受信したRF信号を局部発信信号により周波数
変換したものである(以下、IF信号と記す)。上記IF信
号を1つのA/D変換部1でアナログ信号からディジタ
ル信号に変換する。即ち、IF信号を所定周波数(Fck)
のサンプリングクロック(CK)でサンプリングする。こ
のサンプリングにおいて、サンプリングクロック(CK)
の周波数Fckは下記のようにする。 Fck=中間周波数(IF)×(4/m) (m:5以上の任意の奇数) 上式から分かるように、A/D変換部1におけるサンプ
リングは中間周波数より低いFckのサンプリングクロッ
クによるアンダーサンプリングである。このアンダーサ
ンプリングにより、後述するDSP(Digital Signal P
rocessor)化した場合にそのDSP内部で行なうディジ
タル信号処理を減らすことができるため、後段における
信号処理速度との整合が容易となる。
【0015】上記A/D変換部1より出力されたディジ
タル信号は直交検波部2に入力し、ここで同A/D出力
に「1」、「−1」を乗算することによりディジタル直
交検波を行う。同検波により、直交検波部2からはIチ
ャンネル(Ich)(同相成分)信号及びQチャンネル
(Qch)(直交成分)信号とが出力される。上記直交検
波部2からのIch信号及びQch信号とはルートナイキス
ト特性のLPF(ローパスフィルタ)3に入力し、これ
ら入力Ich信号及びQch信号それぞれを符号間干渉が生
じないようにしつつフィルタリング(所要の低域成分を
取り出す)処理する。このLPF3は図2に示すよう
に、Ich信号用のLPF(I)3a、Qch信号用のLPF
(Q)3b及びROM3cとで構成し、適正なフィルタ機能
を発揮するために各フィルタに対し特性を設定する。こ
のため、ROM3cにフィルタ特性を設定するデータを予
め幾通りか格納しておき、所要のフィルタ特性をLPF
(I)3a及びLPF(Q)3bに対し設定するようにして
いる。このため、ROM3cに対しては後述のゼロクロス
点検出部15よりI軸上のゼロクロス点検出の信号(S1)
が入力し、ROM3cはこの入力信号をもとに上記特性の
設定をする。このゼロクロス点検出部15から送出される
ゼロクロス点検出の信号(S1)は実サンプル点と理想サ
ンプル点との時間ずれを表す信号であり、同信号(S1)
をもとにROM3cが上記特性の設定をすることによりサ
ンプルポイントが等価的に移動され、適正なベースバン
ド信号変換が行われることとなる。
【0016】LPF3よりの出力信号はAFC(自動周
波数制御)4に入力し、ここでキャリア(即ち、IF)の
周波数ズレを補正する。なお、IFの周波数ズレの要因と
して例えば局部発振信号の周波数変動等があり、この周
波数ズレがあるとシンボルデータが位相回転し、位相誤
差となる。上記周波数補正に際し、後述のAFC算出部
6において計算された位相回転角を示すデータ(S2)が
AFC4に入力する。同AFC4はこの位相回転角のデ
ータ(S2)に対応した前記周波数補正用の制御データを
所定数予めROM化してある。従って、AFC4は入力
された上記位相回転角のデータに対する所要の周波数補
正用制御データをROMより求め、その制御データでI
ch信号及びQch信号それぞれについて周波数補正する。
上記AFC4よりの出力信号は第1の位相誤差算出部5
に入力する。前記AFC4で述べたように、IFに周波数
ズレがあると各シンボルデータが位相回転して位相誤差
となるが、この位相誤差をパイロットシンボルについて
描いたものが図3(A)である。同図において、PSはパ
イロットシンボルであり、同PSが正規位置(黒丸)に対
し反時計方向に角度θだけ回転(+印)していることを
示す。
【0017】また、上記パイロットシンボルPSは図3
(B)に示す16QAM信号点配置図上の図示の位置の
シンボルであり、2値符号で示せば「0000」を表す。こ
のPSは図3(C)に例示すように、例えば16シンボル
で1フレームを形成する信号において、最初に挿入され
るシンボルであり、上記位相誤差、QAMにおけるI軸
方向の振幅及びQ軸方向の振幅等を検出する際の基準と
なるものである。図3(C)に示すフレーム構成の場
合、上記PS以降の15シンボルが情報データとしてのシ
ンボルであり、図3(B)に示す各シンボルが情報内容
により適宜挿入される。なお、PSを示す「0000」のデー
タも情報データとして挿入される場合がある。第1の位
相誤差算出部5は上述のパイロットシンボルPSを基準に
し、入力されるIch信号及びQch信号から位相誤差を算
出する。同算出の際の前記基準とするパイロットシンボ
ルPSの検出データ(S3)は後述のパイロットシンボル検
出部16より送出される。第1の位相誤差算出部5はこの
送出があった時点で作動し、位相誤差を算出する。同算
出したものを位相誤差データ(S4)として出力する。即
ち、このデータS4は信号フレーム構成例を図3(C)と
した場合、16シンボルごとに出力されることとなる。
【0018】上記第1の位相誤差算出部5よりの位相誤
差データ(S4)はAFC算出部6及び第1の位相補正部
7の双方へ入力する。一方のAFC算出部6において
は、前記第1の位相誤差算出部5で算出した位相誤差デ
ータ(S4)をもとにAFC4における周波数補正に供す
る位相回転角[図3(A)のθ]を表すデータを算出す
る。同算出したものが前記位相回転角を示すデータ(S
2)となり、AFC4に送出される。また、他方の第1
の位相補正部7においては、前記第1の位相誤差算出部
5で算出した位相誤差データ(S4)が入力されるごと
に、同じく入力されるIch信号及びQch信号について位
相補正する。この位相補正は、前記図3(C)に示すフ
レームシンボル数(図では16シンボル)を分母とし、入
力された位相誤差データ(S4)を分子として除算した角
度を1シンボル当たりの補正量とし、これを前記情報デ
ータのシンボル数について均等に補正する。例えば位相
誤差データ(S4)が16度の位相誤差を示すデータであ
り、情報データのシンボル数が16シンボルである場
合、同データ(S4)が入力されるごとに1度(=16/1
6)ごとの均等補正を16シンボルについて行う。
【0019】上記第1の位相補正部7において位相補正
されたIch信号及びQch信号は最大ベクトルレベル算出
部8へ入力する。この最大ベクトルレベル算出部8では
図3(D)に示すように、入力されたIch信号及びQch
信号をもとにパイロットシンボルPSのIベクトルレベル
及びQベクトルレベルとを算出する。パイロットシンボ
ルPSは前記図3(B)から理解できるように、I軸及び
Q軸双方とも正の最大ベクトルレベルのシンボルであ
る。従って、上記算出したIベクトルレベル及びQベク
トルレベルそれぞれは最大ベクトルレベルを意味する。
また、この最大ベクトルレベル算出のタイミングは後述
のパイロットシンボル検出部16より送出されるパイロッ
トシンボルPSの検出データ(S3)の入力時点である。上
記最大ベクトルレベル算出部8で算出したIベクトルレ
ベル及びQベクトルレベルそれぞれと、前記第1の位相
補正部7において位相補正されたIch信号及びQch信号
とはオフセット打消レベル算出部9へ入力する。また、
後述の最小ベクトルレベル算出部19からは最小ベクトル
レベル[図3(B)のシンボル「1010」のベクトルレベ
ル]を表すデータ(S5)も同オフセット打消レベル算出
部9へ入力する。同オフセット打消レベル算出部9は、
上記最小ベクトルレベルのデータ(S5)が入力されたタ
イミングに合わせ、入力Ich信号及びQch信号から最小
ベクトルレベルとなるシンボル「1010」のIベクトルレ
ベル及びQベクトルレベルそれぞれを抽出し、同抽出し
た最小のI、Qベクトルレベルデータと、前記最大ベク
トルレベル算出部8で算出した最大のIベクトルレベル
及びQベクトルレベルそれぞれとをもとに図3(E)に
示すI、QベクトルのDCオフセット(I軸及びQ軸の
ズレ)のレベルを算出後、同DCオフセットを打ち消す
に要するレベルを算出する。
【0020】上記オフセット打消レベル算出部9で算出
されたデータはIch信号用加算器10及びQch信号用加算
器11とへ送られ、ここでAFC4より入力するIch信号
及びQch信号それぞれと加算処理される。この加算によ
り入力Ich信号及びQch信号それぞれのDCオフセット
レベルが打ち消される。これら加算器10、同11からのI
ch信号及びQch信号それぞれは第2の位相誤差算出部12
及び第2の位相補正部13とへ入力する。これら第2の位
相誤差算出部12及び第2の位相補正部13は前述の第1の
位相誤差算出部5及び第1の位相補正部7と同機能のも
のであり、第2の位相誤差算出部12は入力Ich信号及び
Qch信号それぞれから位相誤差を算出し、同算出した位
相誤差について第2の位相補正部13で位相補正する。こ
こで、第1の位相誤差算出部5及び第1の位相補正部7
と、第2の位相誤差算出部12及び第2の位相補正部13と
の動作上の相違点を挙げれば、前者は大まかな補正をす
る系統であり、後者は同補正後の更なる補正をする系統
である。第2の位相補正部13で位相補正されたIch信号
及びQch信号それぞれは図1に示すように各種の処理ブ
ロックへ分岐入力する。この中、タイミングずれ検出部
14はIch信号をもとにベースバンド信号(=シンボルデ
ータ)のタイミングずれ、即ち、ベースバンド信号の周
期のズレを検出する。
【0021】また、ゼロクロス点検出部15は上記タイミ
ングずれ検出部14で検出したタイミングずれのデータ
と、位相補正されたIch信号及びQch信号それぞれとを
もとに、I軸上でゼロとなる点(ゼロクロス点)を検出
することにより実サンプル点と理想サンプル点との時間
ずれを検出する。同検出信号を前記(S1)として出力す
る。また、パイロットシンボル検出部16はフレーム中で
レベル最大を示すシンボル[図3(B)参照]を検出す
る。同検出したものがパイロットシンボルPSとなる。ま
た、スレッショルドレベル算出部17は図3(F)に示す
スレッショルドレベルを算出する。この算出はDCオフ
セット処理後のパイロットシンボルI、Qベクトルを用
い32値平均演算を行なうことで求める。このように求
めたスレッショルドレベルデータ(S6)をエリア判定部
18へ送出する。エリア判定部18は上記スレッショルドレ
ベル算出部17より送出されたスレッショルドレベルデー
タ(S6)をもとに他のスレッショルドレベル[図3
(F)のイ、ロ、ハ)を設定し、これらを用いて各シン
ボルについてエリア判定する。このエリア判定によりデ
ータが復号されることとなる。
【0022】また、最小ベクトルレベル算出部19は上記
上記エリア判定部18よりのエリア判定データをもとに1
6シンボル中で最小のI、Qベクトルレベル[図3
(B)のシンボル「1010」のベクトルレベル]を算出
し、同最小ベクトルレベルを表す信号(S5)として出力
する。以上、各ブロックの作用を中心に動作説明した
が、これら全体を要約し、本発明の特徴的構成点を挙げ
れば以下のようになる。即ち、A/D変換を1つで処理
し、また、第1の位相誤差算出部5以降オフセット打消
レベル算出部9においてDCオフセットのレベルを検出
し、同検出データを用いて加算器10、11でこれを打ち消
し、同打ち消し後の信号について第2の位相誤差算出部
12以降エリア判定部18において更に位相補正し、エリア
判定してデータを復号するようにしている。これによ
り、A/D変換部が節減され、また、DCオフセットが
自動的に打ち消されることとなる。また、図1の直交検
波部2以降についてはディジタル処理であるので、これ
らの部分をDSP(Digital Signal Processor)化する
ことが可能となり、ソフトウエア変更のみで様々な通信
方式に対応可能となる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
/D変換部を1個で構成でき、装置を簡素化するととも
に、オフセットを自動的に打ち消すことができるので従
来の手動調整が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル復調装置の一実施例を
示す要部ブロック図である。
【図2】図1におけるLPF3の構成を示す要部ブロッ
ク図である。
【図3】図1に関する説明図である。
【図4】従来の受信装置の原理構成の一例を示す要部ブ
ロック図である。
【符号の説明】 1 A/D変換部 2 直交検波部 3 LPF 3a LPF(I) 3b LPF(Q) 3c ROM 4 AFC 5、12 位相誤差算出部 6 AFC算出部 7、13 位相補正部 8 最大ベクトルレベル算出部 9 オフセット打消レベル算出部 10、11 加算器 14 タイミング検出部 15 ゼロクロス点検出部 16 パイロットシンボル検出部 17 スレッショルドレベル算出部 18 エリア判定部 19 最小ベクトルレベル算出部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 QAM(直交振幅変調)波をディジタル
    処理により直交検波して同相成分のI信号と直交成分の
    Q信号とを出力するディジタル直交検波部と、前記ディ
    ジタル直交検波部よりの信号から所要の低域成分を取り
    出すローパスフィルタと、前記ローパスフィルタよりの
    信号についてキャリア周波数の誤差を補正するAFC
    と、前記AFCよりの信号について位相補正し、同位相
    補正後の信号からDCオフセットレベルを算出するオフ
    セットレベル算出手段と、前記AFCよりの信号と前記
    オフセットレベル算出手段よりのDCオフセットレベル
    とを加算し、DCオフセットレベルを打ち消す加算器
    と、前記加算器よりの信号について位相補正し、同位相
    補正後の信号をもとにデータを復号する復調手段とを備
    えてなることを特徴とするディジタル復調装置。
  2. 【請求項2】 受信信号を周波数変換したアナログの中
    間周波信号をディジタル信号に変換するA/D変換部を
    一つ設け、同A/D変換部の変換出力を前記ディジタル
    直交検波部に供給することを特徴とする請求項1記載の
    ディジタル復調装置。
  3. 【請求項3】 前記A/D変換部におけるサンプリング
    を、前記中間周波信号の周波数より低い周波数を使用し
    たアンダーサンプリングとしたことを特徴とする請求項
    2記載のディジタル復調装置。
  4. 【請求項4】 前記オフセットレベル算出手段を、前記
    AFCよりの信号からパイロットシンボルの位相誤差を
    算出する第1の位相誤差算出部と、前記算出したパイロ
    ットシンボルの位相誤差をもとに前記AFCよりの信号
    について位相補正する第1の位相補正部と、前記第1の
    位相補正部よりの信号から最大ベクトルレベルを算出す
    る最大ベクトルレベル算出部と、前記第1の位相補正部
    よりの信号から最小ベクトルレベルを抽出し、同抽出し
    た最小ベクトルレベルと前記算出した最大ベクトルレベ
    ルとからDCオフセットレベルの打ち消しに要するレベ
    ルを算出するオフセット打消レベル算出部とで構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のディジタル復調装置。
  5. 【請求項5】 前記オフセットレベル算出手段に、前記
    第1の位相誤差算出部で算出したパイロットシンボルの
    位相誤差をもとに位相回転角を算出するAFC算出部を
    設け、同算出データを前記AFCに送出し、同AFCに
    おけるキャリア周波数の補正の基準にすることを特徴と
    する請求項1及び請求項4記載のディジタル復調装置。
  6. 【請求項6】 前記復調手段を、前記加算器よりの信号
    から位相誤差を算出する第2の位相誤差算出部と、前記
    算出した位相誤差をもとに前記加算器よりの信号につい
    て位相補正する第2の位相補正部と、前記第2の位相補
    正部よりの信号をもとにエリア判定に供するスレッショ
    ルドレベルを算出するスレッショルドレベル算出部と、
    前記算出したスレッショルドレベルをもとに前記第2の
    位相補正部よりの信号における各シンボルのエリア判定
    をするエリア判定部とで構成したことを特徴とする請求
    項1記載のディジタル復調装置。
  7. 【請求項7】 前記復調手段に、前記第2の位相補正部
    よりの信号からパイロットシンボルを検出するパイロッ
    トシンボル検出部を設け、同検出データを前記第1の位
    相誤差算出部、最大ベクトルレベル算出部、第2の位相
    誤差算出部及びエリア判定部それぞれに送出し、それぞ
    れの動作タイミングの開始基準にしたことを特徴とする
    請求項4及び請求項6記載のディジタル復調装置。
  8. 【請求項8】 前記復調手段に、前記エリア判定部によ
    るエリア判定データから最小ベクトルレベルを算出する
    最小ベクトルレベル算出部を設け、同算出データを前記
    オフセット打消レベル算出部に送出し、同オフセット打
    消レベル算出部における前記算出の基準にすることを特
    徴とする請求項4及び請求項6記載のディジタル復調装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ローパスフィルタを、同相成分のI
    信号用のローパスフィルタと、直交成分のQ信号用のロ
    ーパスフィルタと、これら双方のフィルタの特性を設定
    するデータが書き込まれたROMとで構成したことを特
    徴とする請求項1記載のディジタル復調装置。
  10. 【請求項10】 前記復調手段に、前記第2の位相補正
    部よりの信号からベースバンド信号の周期のズレを検出
    するタイミングずれ検出部と、同検出されたタイミング
    ずれのデータと前記第2の位相補正部よりの信号とをも
    とにゼロクロス点を検出し、実サンプル点と理想サンプ
    ル点との時間ずれのデータを出力するゼロクロス点検出
    部とを設け、同データを前記ローパスフィルタを構成す
    るROMへ送出し、フィルタ特性設定の基準にすること
    を特徴とする請求項4及び請求項9記載のディジタル復
    調装置。
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