JP2002094377A - アナログ/ディジタル変換器 - Google Patents

アナログ/ディジタル変換器

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JP2002094377A JP2001238268A JP2001238268A JP2002094377A JP 2002094377 A JP2002094377 A JP 2002094377A JP 2001238268 A JP2001238268 A JP 2001238268A JP 2001238268 A JP2001238268 A JP 2001238268A JP 2002094377 A JP2002094377 A JP 2002094377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で動作し、高い分解能を与えるアナログ
/ディジタル変換器を提供する。 【解決手段】 ADC(18)は、逐次近似バイナリレジ
スタ(42)をビット毎に設定するコンパレータ(40)を
含む。フィードバック手段(42,44,28)は、自動
バイアス、自動構成、オフセット補償のためにADC
(18)内に設けられている。ADC(18)は、それ自身
をマスター電圧基準を参照することによって自動的に高
精度に設定される。同一のADC(18) は並列に接続
され、サンプリング速度が増加される。ADC(18)の
アーキテクチャは、コモンモードノイズおよび2字寄生
効果に関する構成部品の許容差を補償する。ADC(1
8)は、10ビット及び50MHzといった高速および
高精度で動作し、MOS技術により実現され高歩留まり
をもたらし、またASICとの相性もよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で動作し、高
い分解能を与えるアナログ/ディジタル変換器(AD
C)に関連する。
【0002】
【発明の背景】ディジタル信号の処理では、アナログ信
号をディジタル・フォーマットに変換する必要がある。
この変換での適切な忠実性を確保するには、そのアナロ
グ信号を、アナログ信号の帯域幅よりも実質的に大きい
レートにおいて標本化することが望ましい。こうした標
本化された信号値は、サンプルごとに、“N”数の2進
ビットにより表わされる等価のディジタル値へと高速に
おいて変換される。標準としてバイポーラトランジスタ
を使用している従来のADCは高いレート(例えば、5
0MHz)において、しかも10ビットの分解能でもっ
て動作することができる。こうしたADCは比較的大き
な電力(ワット)を必要とし且つ非常に高価(数100
ドル)である。他方、MOS技術でもって高速の多ビッ
トADCを履行する企てはそれ程成功していない。歩溜
りの悪さからコストが上がり、性能についても、バイポ
ーラトランジスタ技術を使用して得られるよりも実質的
に良くなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】MOS技術において高
速ADCを履行する際での問題の1つは、MOSチップ
のシリコン基板における誘導電流に起因した“ノイズ”
である。或る程度までなら、この問題は、電力供給バス
についての注意深い遮蔽、分離及び隔絶により、また、
相補型金属酸化膜半導体(CMOS)トランジスタ、す
なわち、nチャネル及びpチャネルMOSトランジスタ
(NMOS及びPMOS)の使用により軽減される。し
かしながら、残留ノイズ、スイッチングの過渡状態、漂
遊容量などの存在は、私の米国特許第4,989,00
3号において論議されているように、MOS技術を使用
したADCの感度及びサンプリング速度に或る設計上の
拘束及び他の制約を課すことになる。
【0004】別な問題は、MOS回路における個々のト
ランジスタ及びコンデンサが、10%程度変わる閾値電
圧、静電容量などの値を持つことになる点である。こう
した変動は、厳密に整合されるコンポーネント又は、大
きなスイッチングの過渡状態を持つコンポーネントを必
要とする高速、精密ADCを作るのを極めて困難にす
る。
【0005】“Nフラッシュ”ADCと呼ばれる従来で
のADCは標本化されたアナログ電圧から並列に“N”
個のデータビットを同時に作り出す。ADCは、各々が
高分解能を持つ、互いに厳密に整合された2Nの比較器
を含んでいる。ADC回路はこうした比較器のすべてを
入力信号回路に一度に一時的に接続する。そこで、個々
の比較器は、その瞬間に標本化されつつある入力信号の
アナログ値に対応するNビットの値を同時に決定する。
このADCの利点は、それが動作できる高い速度であ
る。重大な不都合は、比較器のすべてを入力回路に同時
に接続することに起因した重い容量性負荷(そして、対
応する大きなスイッチング過渡状態)にある。例えば、
10ビット出力(Nは10に等しい)ADCに対して、
比較器の数は1024!である。かくして、並列に接続
されたすべての比較器によって表わされる適用負荷は単
体の比較器のみのものよりも数100倍大きく、望まし
くない大きなスイッチング過渡状態を生じさせることに
なる。こうしたスイッチング過渡状態を低下させる主な
理由は、こうしたトランジェントつまり過渡状態からの
回復時間がADCのサンプリング速度の上限を設定する
点にある。この望ましくない状態は、比較的大きなMO
S閾値電圧オフセットを修正するのに使用されるコンデ
ンサ切換型オート零入力回路装置に対する必要性のため
に、入力インピーダンスレベルが本質的に高く且つスイ
ッチング過渡状態がバイポーラ技術においてよりも一層
顕著であるMOS技術において悪化される。
【0006】シリアルADCと呼ばれる別なADCは、
アナログ信号を標本化し、次いで、1ビットづつ、その
サンプルのディジタル値を決定する。ADCにおける単
体の比較器はビット値のすべてを決定するのに使用で
き、ここから、そのスイッチング過渡状態は“N−フラ
ッシュ”ADCと比較して大いに減少される。しかしな
がら、シリアルADCの速度は、ディジタル出力のビッ
ト値の逐次状決定において取られる時間のために、比較
的緩慢である。かくして、10ビット出力ADCにとっ
て、シリアルADCは10ビット“N−フラッシュ”A
DCの速度のせいぜい1/10で動作することができ
る。かくして、ADCでの高速に対する要件は重要な仕
方において高い分解能に対する要件と対立し、MOS技
術の使用による低コストに対する要望は高性能に対する
要望と対立する。
【0007】ディジタルMOS回路装置を同一の半導体
基板上に集積できるMOS技術を使用して、半導体基板
上に形成された高速でしかも比較的低コストのADCを
持つことは望ましい。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のアナログ/ディ
ジタル変換器は、電圧基準、入力アナログ信号、第1の
アナログフィードバック電圧、及び第2のアナログフィ
ードバック電圧にそれぞれ接続可能な第1、第2、第3
及び第4の入力端子を持つ入力接続回路を備え、該入力
接続回路は、共通端子、該第1の入力端子と該共通端子
との間に接続される第1のスイッチ、各々の一端が該共
通端子に接続される第1コンデンサ及び第2のコンデン
サ、該第2の端子と該第1のコンデンサの他端との間に
接続される第2のスイッチ、並びに該第1のコンデンサ
の他端と該第3の入力端子との間に接続される第3のス
イッチを持ち、該第2のコンデンサの他端は該第4の端
子に接続され;入力端子及び出力端子を持ち、該入力端
子が該共通端子に接続されているラッチ手段を備え;該
ラッチ手段の出力に接続される入力を持つビット・レジ
スタ手段を備え、該ビット・レジスタ手段は、該入力ア
ナログ信号の値を表わしているNビット語のビットをそ
れぞれの位置に蓄積すると共に記憶し、該ビット・レジ
スタ手段は、語の最上位側ビットを表わす位置を持ち、
且つ語の最下位側ビットを表わす引き続く位置を持ち;
該ビットレジスタ手段の最上位側ビット位置によって作
動され、該最上位側ビットを表わしている第1のアナロ
グ電圧を付与する出力を持っている第1のディジタル/
アナログ変換器(DAC)手段と;該最下位側ビット位
置によって作動され、該最下位側ビットを表わしている
第2のアナログ電圧を付与する出力を持っている第2の
ディジタル/アナログ変換器(DAC)手段と;該第1
及び第2のアナログ電圧を該第3及び第4の入力端子に
それぞれ印加するための印加手段と;当該アナログ/デ
ィジタル変換器が高い分解能でもって高速において正確
に動作するように該ラッチ手段、該レジスタ手段、該第
1、第2及び第3のスイッチを所望の動作シーケンスを
与えるアルゴリズムにおいて作動させるためのタイミン
グ及び制御手段と、を備える。
【0009】このアナログ/ディジタル変換器では、並
列動作のために接続された複数の同一のアナログ/ディ
ジタル変換器を更に含むようにしてもよい。該複数のア
ナログ/ディジタル変換器は、アセンブリを提供するよ
うに設けられており、該複数のアナログ/ディジタル変
換器の各々は、該入力アナログ電圧が該複数のアナログ
/ディジタル変換器のうちの第1のアナログ/ディジタ
ル変換器の動作サイクル中に該複数のアナログ/ディジ
タル変換器の各々によって順に標本化されるように、先
行するアナログ/ディジタル変換器に相対的に少なくと
も1つのクロック・カウントだけスキューされるそれぞ
れの動作サイクルで該タイミング及び制御手段によって
駆動されるようにしてもよい。
【0010】このアナログ/ディジタル変換器は、該高
速比較器および該第2のディジタル/アナログ変換器
(DAC)に結合され、フィードバック手段を含む自動
校正手段を更に備えるようにしてもよい。該フィードバ
ック手段が、該第2のアナログ出力電圧を正確に決定さ
れた電圧に自動的に関連づけるようにしてもよい。
【0011】本願に記載された発明はADCに対する有
効でしかも能率の良い新しいアーキテクチャを与える。
このADCは大きな特定応用集積回路(ASIC)の単
独ユニットとして又はサブ・モジュールとして今日のM
OS技術(例えば、標準の1ミクロンN−ウェル製造技
術)において容易に履行される。かくして、新しいAD
Cは、従来のADCに比較して非常に低いコストで製造
でき、しかも新しいASICMOSディジタル回路と完
全に両立可能である。多くの独特な設計上の特長は、新
しいADCが高い分解能(例えば、10ビット)の下で
高速において動作するのを可能にすると共に、ノイズに
強くし且つ必要とする電力を非常に小さくすることがで
きる。また、この新しいADCの独特なアーキテクチャ
はその因子が低いコストに一層貢献する“良好な”チッ
プの歩溜りを実質的に改善する。
【0012】高性能のシリアルADCは、厳密に整合さ
れるトランジスタ及びコンデンサに対する必要性をなく
ししかもそのスイッチング過渡状態の遅延及び精度破壊
効果を最小にする新規なアーキテクチャを通して履行さ
れる。このアーキテクチャは平衡されたPMOS及びN
MOSトランジスタを持つ新規な高速比較器を含み、高
度なコモンモードノイズ免疫性がそれらのトランジスタ
によって得られる。比較器回路は能動のフィードバック
ループ(それ自体独特な)を含み、そのフィード・バッ
クループにより、その比較器は、マスター電圧基準に対
して連続して照合される正確に決められた切り換え点に
対して、それ自体を連続して且つ自動的に“零調整”す
なわちバイアスする。正確に決められた切り換え点にお
ける1mVのスイッチング感度は、仮りにPMOS及び
NMOSトランジスタ及び連動されたカップリング・コ
ンデンサが正確に整合されておらず、又は経年変化した
としてさえ、そのオート・バイアス作用によって得られ
る。比較器内での端子における寄生容量結合により惹起
される望ましくないエラーはこのオートバイアス・ルー
プの作用によって実質的に除去される。こうした相補型
トランジスタは高利得領域へとバイアスされると共に、
高速スイッチングのための再生フィードバックを備えて
いる。それらは、コモンモードノイズ除去のために平衡
されているので、ASICでのような雑音の多いディジ
タル状況において安定している。それらのサンプリング
・アパーチャは非常に狭く(約200ピコ秒)、比較器
回路及びADCが非常に高いクロック率(例えば、50
MHz)において動作するのを可能にする。比較器回路
は標本化された電圧のディジタル値を決定するために逐
次近似により動作する独特に構成された直列ビット・レ
ジスタを駆動する。レジスタは、ディジタル化された信
号でのNビットに、“スイッチング・オフセット補償”
のために使用される余分なビットを加えたビット位置、
つまり、N+1ビット位置の独特な配列を持っている。
比較器の入力回路装置(これ又、新規)での整定時間
(RC時定数から生ずる)を補償することによる余分な
オフセット補償ビットは比較器を他の場合よりもはるか
に高い速度(例えば、2倍)において動作することを可
能にする。オフセット補償電圧を表わしているこの余分
なビットはレジスタにより、後で詳述される逐次近似ア
ルゴリズムにおいて適用される。ビットレジスタに関連
して引き続いて且つ高速において動作する比較器は、標
本化されたアナログ信号電圧のNビットディジタル値の
最上位ビットから最下位ビットまでの値を1ビットづつ
決定する。10ビット(N=10)の分解能は容易に得
られる。直列ビット・レジスタは、Nビットの上位ビッ
ト(MSB)を表わしている第1の部分と、Nビットの
下位ビット(LSB)を表わしている第2の部分と、そ
して余分なオフセット補償ビットを表わしている第3の
部分とに細分割される。レジスタのMSB部分はディジ
タル/アナログ変換器(DAC)を駆動し、そのDAC
はそのときにレジスタにあるMSBを表わしているアナ
ログ基準電圧を、比較器への指令に際し、適用する。こ
のアナログ基準電圧の精度は非常に正確なマスター電圧
基準を参照して決定される。同様にして、レジスタのL
SB部分及びオフセット・ビット部分は一緒にDACを
駆動し、そのDACは、指令に際し、そのときにレジス
タにあるLSB及びオフセット・ビットを表わしている
比較器に別なアナログ基準電圧を印加する。LSB D
ACからのこのアナログ基準電圧の高い精度(mV以
内)は、LSB DAC及び比較器への及びそれらから
の能動の自動校正フィードバック・ループによって与え
られる。これにより、比較器はマスター電圧基準に関連
して、LSB DACを連続して且つ自動的に校正す
る。かくして、仮りに、その回路コンポーネントが比較
的大きな交差変動を有しそして雑音のある状況の下で高
速で動作するとしてさえ、ADCに対しては、極端に高
い分解能が得られる。
【0013】こうした新しいADCの同一のものが緻密
に隣接せる多重ADCの並列アセンブリにおいて配列さ
れる。例として、10ビット(N=10)ADCに対し
ては、外部クロックに同期された16のクロック相が採
用されている。ADCでは、5つの相カウントがオート
零調整、自動校正、信号サンプリング及びディジタル出
力多重化のために使用されている。10のデータビット
を決定し、1つのオフセットビットを調整するのに11
の相カウントが使用されている。全アセンブリには16
のADCが与えられ、各ADCのサンプリング相は前の
ADCに関連して1相だけスキューされている。かくし
て、いずれかの1つの時間では、アセンブリにおけるA
DCの1つの比較器のみがそのアナログ信号入力を標本
化するので、すべての16のADCは16相計数サイク
ル中にその入力を標本化することになる。かくして、い
ずれかの所定の相カウントでのサンプリングに対しては
1つの比較器のみがスイッチ・オンされるけれども、多
段ADCアセンブリの実効アナログ/ディジタル変換速
度は16倍になる。一緒に動作する全ADCの全体的精
度は、各ADC内における変換器の個々のオート零調整
及び自動校正を通して単一のマスター電圧基準によって
決定される。この様な多重ADCのMOS技術における
良好なチップ歩溜りでもっての実際的履行は各ADCの
独特なアーキテクチャによりかなり容易になる。
【0014】また、本発明はNビット分解能を持つAD
Cを対象にし、そこにおいて、N+1ビット逐次近似レ
ジスタ(SAR)は、1つの入力端子、Nビット分解能
のN+1の出力端子、第1及び第2のDAC、そして比
較器を含んでいる。第1のDACは出力端子と、MをN
よりも小さいとして、N+1ビットSARのN+1出力
端子の最初のサブセット(M)に結合される入力端子と
を持っている。第2のDACは、校正入力端子及び出力
端子を持つとともに、N+1ビットSARのN−M+1
出力端子に結合されるN−M+1入力端子を持ってい
る。比較器はアナログ信号を受信するように適合された
第1の入力端子と、第1のDACの出力に結合される第
2の入力端子と、第2のDACの出力端子に結合される
第3の入力端子と、N+1ビットSARの入力端子に結
合される第1の出力端子と、第2のDACの校正入力端
子に結合される第2の出力端子とを持っている。
【0015】また、本発明はNビット分解能を持つAD
Cを対象として、そこにおいて、N+1ビットSAR
は、1つの入力端子と、Nビット分解能のN+1の出力
端子と、第1及び第2のDACと、比較器とを含んでい
る。第1のDACは出力端子を持つとともに、MをNよ
りも小さいとして、N+1ビットSARのN+1出力端
子の最初のサブセット(M)に結合される入力端子を持
っている。第2のDACは校正入力端子と出力端子とを
持つとともに、N+1ビットSARのN−M+1出力端
子に結合されるN−M+1入力端子を持っている。比較
器はアナログ信号を受信するように適合された第1の入
力端子と、第1のDACの出力に結合される第2の入力
端子と、第2のDACの出力端子に結合される第3の入
力端子と、N+1ビットSARの入力端子に結合される
第1の出力端子と、第2のDACの校正入力端子に結合
される第2の出力端子とを持っている。比較器はオート
零比較器であって、その比較器は、データ入力基準電圧
レベル、その入力基準電圧レベルよりも大きい電圧レベ
ルを持つ第1のデータ入力信号、そしてその入力基準電
圧レベルよりも小さな電圧レベルを持つ第2のデータ信
号を発生するための手段と、データ入力端子、基準電圧
入力端子及び出力端子を有し、クロックでオン駆動され
たときに出力論理状態を発生するように適合されている
と共に、仮りにそのデータ信号が変化するとしてさえ、
クロックでオン駆動されたときに、そのデータ入力端子
に印加された第1又は第2のデータ信号から達成される
出力論理状態を維持するように適合されているクロック
型ラッチ回路と、そのラッチ回路の出力に結合される入
力及びそのラッチ回路の基準入力端子に結合される出力
を持ち、ラッチ回路がクロックでオン駆動されて、その
発生手段のデータ入力基準電圧がデータ入力端子に結合
されるときにおけるその出力端子における電圧レベル
を、入力データ信号がラッチ回路のデータ入力端子に結
合されて、それがクロックでオン駆動されるときで、し
かもそのデータ入力信号がデータ基準電圧レベルの上又
は下にあるときに、そのラッチ回路が出力状態を切り換
えるように、そのデータ入力基準電圧のレベルに本質的
に等しい電圧レベルに設定するためのフィードバック兼
電圧基準手段とから成っている。
【0016】更に、本発明はNビット分解能を持つAD
Cを対象とし、そこにおいて、N+1ビットSARは、
1つの入力端子と、Nビット分解能のN+1の出力端子
と、N+1ビットDACと、そして比較器とを含んでい
る。N+1ビットDACは出力端子を持つとともに、N
+1ビットSARのN+1出力端子に結合される入力端
子を持っている。比較器はアナログ信号を受信するよう
に適合された第1の入力端子と、N+1ビットDACの
出力に結合される第2の入力端子と、N+1ビットSA
Rの入力端子に結合される第1の出力端子とを持ってい
る。
【0017】本発明はまた、Nビット分解能を持つAD
Cを対象とし、そこにおいて、SARは、入力端子と、
Nビット分解能の出力端子と、DACと、比較器と、そ
してオフセット補償手段とを持っている。DACは出力
端子を持つとともに、SARの出力端子に結合される入
力端子を持っている。比較器は、アナログ信号を受信す
るように適合された第1の入力端子と、DACの出力に
結合される第2の入力端子と、そしてSARの入力端子
に結合される第1の出力端子とを持っている。オフセッ
ト補償手段は、整定時間エラーを補償するように比較器
に結合されるオフセット補償信号を発生する。
【0018】更に、本発明はNビット分解能を持つAD
Cを対象とし、ここでのADCは比較器手段と、タイミ
ング手段と、そしてオフセット補償手段とを含んでい
る。比較器手段は、引き続く動作サイクル中に入力アナ
ログ電圧を標本化するとともに、その入力アナログ電圧
が所定の電圧以下であるか又は以上であるかに依存し
て、各々が2進0か又は1のいずれかにある一連のビッ
ト出力を発生するための入力を持ち、その入力における
電圧は整定時間に従属している。タイミング手段は所定
の期間を持つクロックパルスでもって比較器手段を駆動
する。オフセット補償手段は、エラーが比較器手段によ
る入力アナログ電圧の高速サンプリングにおいて制限さ
れるように、且つそのクロック期間がその整定時間より
も実質的に短くなされるように、オフセット電圧を、引
き続き減少する量において、比較器入力に印加し、以っ
て、そのADCは、その整定時間がさもなければ許すで
あろうよりも実質的に高い速度において正確に動作する
ことになる。
【0019】更に、本発明はNビット分解能を持つAD
Cを対象とし、そこにおいて、そのADCは比較器手段
と、第1及び第2の照合手段と、SAR手段と、タイミ
ング手段と、DAC手段と、そしてフィードバック手段
とから成っている。比較器手段はアナログ入力電圧を受
けるための入力手段を持つとともに、そのアナログ入力
電圧が設定電圧の上にあるのか又は下にあるのかどうか
にその値が依存している2進ビット出力の印加される出
力を持っている。第1の照合手段はその設定電圧をマス
ター電圧基準に合わせる。SAR手段は比較器手段の出
力を受信し、そしてNビットの2進語におけるビットの
部分和を累積して記憶する。タイミング手段は、Nビッ
トがレジスタ手段に累積されつつある完全な動作サイク
ルを通して、比較器手段及びレジスタ手段を駆動する。
DAC手段はレジスタ手段によって駆動され、そしてそ
のレジスタ手段からのビットの重み付けされた部分和に
従って、出力アナログ電圧を与える。第2の照合手段は
DAC手段の出力アナログ電圧をマスター電圧基準に合
わせる。フィードバック手段はDAC手段の出力アナロ
グ電圧を比較器手段の入力手段に印加する。
【0020】また、本発明は、ラッチ手段と、クロック
手段と、入力手段と、オート・バイアス手段と、電圧基
準フィードバック手段とを持つADCに対する高速比較
器を対象としている。ラッチ手段は信号入力と、バイア
ス入力と、そして出力とを持っている。それは、信号入
力上での電圧がバイアス入力上でのバイアス電圧よりも
高いのか又は低いのかどうかに依存して、その出力を電
圧において高いか又は低いかのいずれかに迅速に切り換
える。クロック手段は各スイッチング動作のためにラッ
チ手段をリセットする。入力手段は標本化されるべき電
圧か又は基準電圧をラッチ手段の信号入力へ選択的に印
加する。オート・バイアス手段は、高感度と高いスイッ
チング速度を達成するために、そのバイアス電圧を所望
の値に設定つまりセットする。オート・バイアス手段は
ラッチ出力とバイアス入力との間に接続される。電圧基
準フィードバック手段は、ラッチ手段と、入力手段と、
そしてラッチ手段がその基準電圧に非常に厳密に対応し
ている電圧において高く又は低く切り換わるようにその
バイアス電圧を正確に決定された値に合わせるためのオ
ート・バイアス手段とを含んでいる。
【0021】本発明は、Nビット分解能を持つアナログ
/ディジタル変換器(ADC)に関する。アナログ/デ
ィジタル変換器(ADC)は、入力端子と、Nビット分
解能を有するN+1の出力端子とを持っているN+1ビ
ット逐次近似レジスタと;出力端子を持つとともに、M
をNよりも小さいとして、N+1ビット逐次近似レジス
タ(SAR)のN+1の出力端子の最初のサブセット
(M)に結合される入力端子を持っている第1のディジ
タル/アナログ変換器(DAC)と;校正入力端子及び
出力端子を持つとともに、N+1ビットSARのN−M
+1の出力端子に結合されるN−M+1の入力端子を持
っている第2のDACと;そして、アナログ信号を受信
するように適合された第1の入力端子と、第1のDAC
の出力に結合される第2の入力端子と、第2のDACの
出力端子に結合される第3の入力端子と、N+1ビット
のSARの入力端子に結合される第1の出力端子と、第
2のDACの校正入力端子に結合される第2の出力端子
とを持つ比較器とを備えている。
【0022】アナログ/ディジタル変換器(ADC)
は、N+1ビットSARの出力端子に結合される入力端
子を持ち、Nビットからなる出力を発生するように、N
+1ビット逐次近似レジスタの出力端子の1つからの1
ビットをN+1ビットSARの他の出力端子からの残り
のNビットに加えるための加算手段を更に含んでいるよ
うにしてもよい。
【0023】アナログ/ディジタル変換器は、すべての
第1の入力端子が一緒に結合されている複数の付加的な
本質的に同一のADCと;そして、N+1 SARの各
々の出力端子に結合される入力端子を持つとともに、前
記加算器手段の入力端子に結合される出力端子を持って
いるマルチプレクサとを更に含んでいるようにしてもよ
い。
【0024】また、本発明はNビット分解能を持つアナ
ログ/ディジタル変換器(ADC)に関する。アナログ
/ディジタル変換器は、入力端子と、Nビット分解能を
有するN+1の出力端子とを持つN+1ビット逐次近似
レジスタ(SAR)と;出力端子を持つとともに、Mを
Nよりも小さいとして、N+1ビットSARのN+1の
出力端子の最初のサブセット(M)に結合される入力端
子を持っている第1のディジタル/アナログ変換器(D
AC)と;校正入力端子及び出力端子を持つとともに、
N+1 SARのN−M+1の出力端子に結合されるN
−M+1の入力端子を持っている第2のDACと;そし
て、アナログ信号を受信するように適合された第1の入
力端子と、第1のDACの出力に結合される第2の入力
端子と、第2のDACの出力端子に結合される第3の入
力端子と、N+1ビットSARの入力端子に結合される
第1の出力端子と、第2のDACの校正入力端子に結合
される第2の出力端子とを持つ比較器とを備えている。
【0025】前記比較器は、データ入力基準電圧レベル
と、該入力基準電圧レベルよりも大きな電圧レベルを持
つ第1のデータ入力信号と、前記入力基準電圧レベルよ
りも小さい電圧レベルを持つ第2のデータ信号とを発生
するための手段と;データ入力端子、基準電圧入力端子
そして出力端子を持ち、クロック・オンされたときに出
力論理状態を発生するように適合されているとともに、
そのデータ信号が変化するとしてさえ、それがクロック
・オンされたときに、そのデータ入力端子に印加される
第1又は第2のデータ信号から達成される出力論理状態
を維持するように適合されているクロック型ラッチ回路
と;そして、前記クロック型ラッチ回路の出力に結合さ
れる入力を持つとともに、前記クロック型ラッチ回路の
基準入力端子に結合される出力を持ち、前記クロック型
ラッチがクロックオンされそして前記発生手段のデータ
入力基準電圧がデータ入力端子に結合されたときでのそ
の出力端子における電圧レベルを、入力データ信号が前
記クロック型ラッチ回路のデータ入力端子に結合されそ
してそれがクロック・オンされるときに、そのデータ入
力信号がデータ基準電圧レベルの上にあるか又はその下
にあるかに応じて前記クロック型ラッチ回路が出力状態
を切り換えるように、そのデータ入力基準電圧のレベル
に本質的に等しい電圧レベルに設定するためのフィード
バック兼電圧基準手段とからなるオート零比較器であ
る。
【0026】また、本発明は、Nビット分解能を持つア
ナログ/ディジタル変換器(ADC)である。アナログ
/ディジタル変換器は、入力端子と、Nビット分解能を
有するN+1の出力端子とを持っているN+1ビット逐
次近似レジスタ(SAR)と;出力端子を持つととも
に、N+1ビットSARのN+1の出力端子に結合され
る入力端子を持っているN+1ビット・ディジタル/ア
ナログ変換器(DAC)と;そして、アナログ信号を受
信するように適合された第1の入力端子、N+1ビット
DACの出力に結合される第2の入力端子、そしてN+
1ビットSARの入力端子に結合される第1の出力端子
とを持つ比較器とを備えている。
【0027】アナログ/ディジタル変換器は、前記DA
Cは前記比較器の校正出力端子に結合される校正入力端
子を持っているようにしてもよい。
【0028】また、本発明は、アナログ/ディジタル変
換器に関する。Nビット分解能を持つアナログ/ディジ
タル変換器(ADC)は、入力端子と、Nビット分解能
を有する出力端子とを持っている逐次近似レジスタ(S
AR)と;出力端子を持つとともに、SARの出力端子
に結合される入力端子を持っているディジタル/アナロ
グ変換器(DAC)と;アナログ信号を受信するように
適合された第1の入力端子、前記DACの出力に結合さ
れる第2の入力端子、そして前記SARの入力端子に結
合される第1の出力端子を持っている比較器と;そし
て、整定時間エラーを補償するように前記比較器に結合
されるオフセット補償信号を発生するためのオフセット
補償手段とを備えている。
【0029】また、本発明は、アナログ/ディジタル変
換器に係わる。アナログ/ディジタル変換器(ADC)
は、引き続く動作サイクル中に入力アナログ電圧をサン
プリングするための入力を持ち、そしてその入力アナロ
グ電圧が所定の電圧の下か又はその上にあるのかに依存
して、各々2進0か又は1のいずれかである一連のビッ
ト出力を発生するものであって、そこにおいて、その入
力での電圧が整定時間に従属している比較器手段と;所
定の期間を持つクロック・パルスでもって前記比較器手
段を駆動するためのタイミング手段と;そして、エラー
は前記比較器手段による入力アナログ電圧の高速サンプ
リングにおいて制限されるとともに、そのクロック期間
が前記整定時間よりも実質的に短くされるように、オフ
セット電圧を相継いで減少する量においてその比較器入
力に印加するためのオフセット補償手段とを備え、これ
により、前記ADCは、前記整定時間がさもなければ許
容するであろうよりも実質的に高い速度において正確に
動作する。
【0030】アナログ/ディジタル変換器においては、
前記オフセット補償手段は、Nビットの2進語に対する
それぞれのビット位置に加えて、小さなオフセット電圧
に対応する重み付けされた値を持つビットに対する付加
的位置を持っている逐次近似レジスタ(SAR)手段を
含んでいるようにしてもよい。
【0031】アナログ/ディタル変換器においては、前
記レジスタ手段によって駆動されるディジタル/アナロ
グ変換器(DAC)手段を更に含み、前記DAC手段
は、オフセット・ビットの重み付けされた値に従って小
さなオフセット電圧の印加される出力を持っているよう
にしてもよい。
【0032】アナログ/ディジタル変換器は、前記DA
C手段の出力を正確に照合するため自動校正手段を更に
含んでいるようにしてもよい。
【0033】アナログ/ディジタル変換器においては、
前記自動校正手段は、前記DAC手段を通る前記高速比
較器手段からのフィードバックループ手段を含み、前記
フィードバック・ループ手段は該DACの出力を正確に
決められた電圧に対して自動的に照合するように作用す
るようにしてもよい。
【0034】また、本発明は、アナログ・ディジタル変
換器に関する。アナログ/ディジタル変換器(ADC)
は、アナログ入力電圧を受信するための入力手段を持つ
とともに、そのアナログ入力電圧が設定電圧の上なのか
又は下なのかに依存した値を有する2進ビット出力の印
加される出力を持っている比較器手段と;前記設定電圧
をマスター電圧基準に対して合わせるための第1の照合
手段と;前記比較器手段の出力を受信し、そしてビット
の部分和をNビットの2進語において累積し且つ記憶す
るための逐次近似レジスタ(SAR)手段と;Nビット
が前記レジスタ手段に累積される期間に対応する完全な
動作サイクルを通して前記比較器手段及びレジスタ手段
を駆動するためのタイミング手段と;前記レジスタ手段
により駆動され、そして前記レジスタ手段からのビット
の重み付けされた部分和に従って、出力アナログ電圧を
付与するディジタル/アナログ変換器(DAC)手段
と;前記DAC手段の出力アナログ電圧をマスター電圧
基準に照合させるための第2の照合手段と;そして、前
記DAC手段の出力アナログ電圧を前記比較器手段の入
力手段に印加するためのフィードバック手段とを備えて
いるようにしてもよい。
【0035】アナログ/ディジタル変換器においては、
出力アナログ電圧を照合する前記第2の手段は、マスタ
ー電圧基準に直列にある抵抗器に接続されていて、各々
が次のものからの電圧差に等しい、複数の電圧タップ
と、そして前記レジスタ手段からの部分和におけるビッ
トの重み付けされた値に従ってそれらタップを選択する
ための複数のスイッチとを含んでいるようにしてもよ
い。
【0036】アナログ/ディジタル変換器においては、
前記比較器手段の入力手段は、入力アナログ電圧が印加
される電圧端子と;前記電圧端子と、基準電圧が印加さ
れる第1の入力との間に接続される第1のスイッチと;
その片側が前記電圧端子に接続される第1のコンデンサ
と;前記第1のコンデンサの他の側と、標本化され且つ
ディジタル化される予定の入力信号を受信するための第
2の入力端子とに接続される第2のスイッチと;そし
て、前記第1のコンデンサの他の側と、前記DAC手段
からのアナログ電圧が印加される第3の入力端子とに接
続される第3のスイッチとを含み、そこにおいて、前記
第1,第2及び第3のスイッチは、前記電圧端子におけ
る電圧が上か又は下に引き続いて変えられそしてそのN
ビット値が正確に決定されるように前記タイミング手段
によりオン及びオフの所望のシーケンスにおいて作動さ
れるよにしてもよい。
【0037】また、本発明は、アナログ/ディジタル変
換器に関する。アナログ/ディジタル変換器(ADC)
は、電圧基準、入力アナログ信号、第1のアナログフィ
ードバック電圧、そして第2のアナログフィードバック
電圧にそれぞれ接続可能な第1,第2,第3及び第4の
入力端子を持つとともに、共通端子、前記第1の入力端
子と前記共通端子との間に接続される第1のスイッチ、
各々の片々が前記共通端子に接続される第1コンデンサ
及び第2のコンデンサ、前記第2の端子と前記第1のコ
ンデンサの他の側との間に接続される第2のスイッチ、
そして前記第1のコンデンサの他の側と前記第3の入力
端子との間に接続される第3のスイッチを持っていて、
そこで、前記第2のコンデンサの他の側は第4の端子に
接続されている入力接続回路と;入力端子及び出力端子
を持ち、該入力端子が前記共通端子に接続されているラ
ッチ手段と;前記ラッチ手段の出力に接続される入力を
持つとともに、語の最上位ビットを表わしている初期位
置と、語の最下位ビットを表わしている引き続く位置と
を持ち、入力アナログ信号の値を表わしているNビット
語のビットをそれぞれの位置に累積しそして記憶するた
めのビット・レジスタ手段と;前記レジスタの最上位ビ
ット位置によって作動され、そしてその最上位ビットを
表わしている第1のアナログ電圧を付与する出力を持っ
ている第1のディジタル/アナログ変換器(DAC)手
段と;最下位ビット位置によって作動され、そしてその
最下位ビットを表わしている第2のアナログ電圧を付与
する出力を持っている第2のDAC手段と;第1及び第
2のアナログ電圧を前記第3及び第4の入力端子にそれ
ぞれ印加するための適用手段と;そして、前記変換器が
高い分解能でもって高速において正確に動作するよう
に、前記ラツチ手段、前記レジスタ手段、前記第1,第
2及び第3のスイッチを所望の動作シーケンスを与える
アルゴリズムにおいて作動させるためのタイミング兼制
御手段とを備えている。
【0038】アナログ/ディジタル変換器では、前記レ
ジスタは付加的なオフセット・ビット位置を持ち、その
オフセット・ビットの重み付けされたビット値は1/1
28であり、そしてビット位置の数はN+1であるよう
にしてもよい。
【0039】アナログ/ディジタル変換器では、前記タ
イミング兼制御手段は16の分離せる相を与え、そして
その動作シーケンスは図面の第7図のチャートによるよ
うにしてもよい。
【0040】アナログ/ディジタル変換器では、前記レ
ジスタ手段からのN+1ビットを標準のNビット・フォ
ーマットへと翻訳するためのフォーマット変換手段と組
合せられているようにしてもよい。
【0041】アナログ/ディジタル変換器は、並列動作
のために接続される複数の同一のADCを更に含み、前
記変換器はすべて、前記タイミング兼制御手段の単一の
ものによって作動され、各変換器は先行するADCに関
連して少なくとも1つのクロックだけスキューされたシ
ーケンスにおいて動作し、そして前記ADCはすべて、
単一のマスター電圧基準に接続されているようにしても
よい。
【0042】また、アナログ/ディジタル変換器は、前
記ラッチ手段は入力バイアス端子を含み、そして、前記
ラッチ手段の出力端子から前記バイアス端子に接続され
るオート・バイアス手段と組み合わされており、そし
て、前記オート・バイアス手段は、前記ラッチ手段から
のディジタル信号によって駆動され、そして前記入力接
続回路の第1の入力端子での基準電圧に対して前記ラッ
チ手段により正確に照合されたアナログ・バイアス電圧
を供給するスイッチ/フィルタ手段を含み、前記オート
バイアス手段は前記接続回路の第1の端子を前記端子に
接続している前記第1のスイッチの作動に続くクロック
・カウントで前記タイミング兼制御手段によって駆動さ
れ、その結果、前記バイアス電圧は前。前記切換え出力
に接続される入力を持つとともに、2進語のNビットを
それぞれ記憶するためのNビット位置と、オフセット補
償を付与するための付加的なビット位置とを持ち、それ
らビット位置の各々は出力を持っている逐次近似レジス
タ手段と;少なくともそのオフセット補償ビット位置の
出力に接続されていて、それに印加されるオフセット・
ビット出力の重み付けされた値に対応するアナログ電圧
を付与するディジタル/アナログ変換器(DAC)手段
と;前記アナログ電圧を前記入力回路手段の入力端子の
1つに印加するための手段と;標本化されるべきアナロ
グ入力信号を前記入力端子の別なものに印加するための
手段と;前記DAC手段を制御し、そしてそのアナログ
電圧を電圧基準に対して正確に照合するための自動校正
手段と;そして、前記比較手段及び前記レジスタ手段を
動作サイクルにおいて動作させるための引き続く位相信
号を付与するタイミング兼制御手段とを備え、前記タイ
ミング兼制御手段及びレジスタ手段は、前記レジスタに
おけるNビットの最上位ビットが決定されるときに、D
AC手段の出力からオフセット・ビットの重み付けされ
た値を除く予め決められたアルゴリズムに従って動作す
る。
【0043】アナログ/ディジタル変換器では、前記D
AC手段は前記レジスタ手段のビット位置の多数の出力
により駆動されるようにしてもよい。
【0044】また、本発明は、アナログ/ディジタル変
換器(ADC)アセンブリに関する。アナログ/ディジ
タル変換器(ADC)アセンブリは、入力と、並列に接
続される出力とを持つ複数のADCと;クロック・パル
スとスキューされた相パルスとでもって、前記ADCの
各々を駆動するためのタイミング手段と;そして、前記
ADCの各々の出力に接続されていて、そして出力を持
っている多重手段とを備える。前記ADCの各々は、入
力、出力及びスイッチグ・レベルを持っている比較器手
段と;そのスイッチングレベルを単体の照合された電圧
値に設定するために、前記比較器手段のバイアスを自動
的に調整する手段と;前記比較器出力に接続されてい
て、前記多重手段に接続される複数の出力を持ち、ビッ
トの部分和をNビット語において累積し、そして最上位
から最下位までのビットをN位置に記憶するレジスタ手
段と;そして、前記ADCの各々が単一の基準電圧値に
より正確に決定された切り換え点を持つように、前記レ
ジスタ手段でのビットの部分和の重み付けされた値を前
記比較器入力でのアナログ信号に対して相継いで比較す
るための前記レジスタ手段から前記比較器手段へのスイ
ッチング・フィードバック手段とを含んでいる。
【0045】アナログ/ディジタル変換器(ADC)ア
センブリでは、前記ADCの各々は、前記比較器手段の
各々が1回に1つ、前記ADCの並列接続された入力に
接続されるように1つのADCから次のものへ少なくと
も1つのクロック・パルスだけスキューされた関係にお
いて前記タイミング手段によって駆動されるようにして
もよい。
【0046】アセンブリでは、前記スイッチング・フィ
ードバック手段は、前記レジスタに接続されていて、該
レジスタにおけるビットの部分和の重み付けされた値に
対応するアナログ電圧を作り出すためのアナログ手段
と;前記比較器手段の入力に接続される片側を持ってい
る第1のコンデンサと;前記アナログ手段と前記コンデ
ンサの他の側との間に接続される第1のスイッチと;そ
して、前記コンデンサの他の側と前記ADCの並列接続
された入力との間に接続される第2のスイッチとを含
み、前記第1及び第2のスイッチは前記タイミング手段
により所望のシーケンスにおいて、ターンオン及びオフ
されるようにしてもよい。
【0047】アセンブリでは、前記スイッチング・フィ
ードバック手段は更に、前記比較器及びレジスタ手段が
Nビット語での上位ビットの部分和を決定している間に
小さなオフセット電圧を前記比較器手段に加えるための
オフセット補償手段を含み;そして、前記オフセット補
償手段はオフセット電圧源、そして該電圧源と前記比較
器手段の入力との間に接続される第2のコンデンサを持
っているようにしてもよい。
【0048】アセンブリでは、前記オフセット補償手段
は更に、語のNビットの最上位が前記比較器及びレジス
タ手段によって決定されるときにそのオフセット電圧を
零に減少させる手段を含んでいるようにしてもよい。
【0049】また、本発明は、アナログ/ディジタル変
換器(ADC)に関する。アナログ/ディジタル変換器
(ADC)は、動作サイクル中に入力アナログ電圧をサ
ンプリングするための入力を持ち、そしてそのアナログ
電圧に従ってディジタル出力ビットの2進語を発生する
ための比較器手段と;前記比較器手段に接続されてい
て、2進語に対応する複数のビット位置を持ち、そして
その比較器ディジタル出力ビットを部分和における重み
付けされたビット値として相継いで記憶する逐次近似レ
ジスタ手段と;前記レジスタ手段によって駆動され、ビ
ットの部分和の重み付けされたビット値に対応する少な
くとも1つのアナログ基準電圧を発生するためのディジ
タル/アナログ変換器(DAC)手段と;動作サイクル
を通して前記比較器手段及びレジスタ手段を駆動する複
数のクロック及び相信号を発生するためのタイミング手
段と;そして、標本化される予定のアナログ信号を受信
するための第1の入力と、前記DAC手段からのアナロ
グ基準電圧を受信するための第2の入力と、そして前記
比較器手段の入力に接続される出力とを持っている入力
接続兼スイッチング手段とを備え、所望のシーケンスに
おける前記接続兼スイッチング手段はその第1の入力及
び第2の入力を前記比較器手段の入力に印加するタイミ
ング手段により制御される。
【0050】アナログ/ディジタル変換器では、前記タ
イミング手段は所定の期間を持つクロック・パルスを発
生するとともに、各々が動作サイクルに対する1つのク
ロック・カウントだけスキューされている複数の相信号
を発生し、そこには、2進語におけるビットと少なくと
も同じ数の相信号があるようにしてもよい。
【0051】アナログ/ディジタル変換器は、並列動作
のために接続されていて、そしてアセンブリを与える複
数の同一のADCを含む。前記複数のADCの各々は、
その入力アナログ電圧が前記複数のADCの初めのもの
の動作サイクル中に該複数のADCの各々によって相継
いで標本化されるように、先行するADCに関連して少
なくとも1つのクロック・カウントだけスキューされる
それぞれの動作サイクルにおいて前記タイミング手段に
よって駆動されるようにしてもよい。
【0052】アナログ/ディジタル変換器では、前記A
DCの各々のレジスタ手段はサイクル動作中に一度、2
進語におけるディジットの完全な和が与えられる出力を
持っており;そして、それとの組合せにおいて;前記A
DCの各々の出力に接続されていて、前記複数のADC
からの2進語のすべてがシーケンスにおいて印加される
出力を持っている多重手段を含んでいるようにしてもよ
い。
【0053】また、本発明は、オート零比較器に関す
る。オート零比較器は、データ入力基準電圧レベル、そ
の入力基準電圧レベルよりも大きな電圧レベルを持つ第
1のデータ入力信号、そしてその入力基準電圧レベルよ
りも小さい電圧レベルを持つ第2のデータ信号を発生す
るための手段と;データ入力端子、基準電圧入力端子及
び出力端子を持ち、クロック・オンされたときに出力論
理状態を発生するように適合されているとともに、その
データ信号が変わるとしてさえそれがクロック・オンさ
れるときには、そのデータ入力端子に印加される第1又
は第2のデータ信号から達成される出力論理状態を維持
するように適合されているクロック型ラッチ回路と;前
記クロック型ラッチ回路の出力に結合される入力を持つ
とともに、該クロック型ラッチ回路の基準入力端子に結
合される出力を持っていて、入力データ信号が前記クロ
ック型ラッチ回路のデータ入力端子に結合されそしてそ
れがクロック・オンされるときには、そのデータ入力信
号がデータ基準電圧レベルの上か又は下かに応じて前記
クロック型ラッチ回路が出力状態を切り換えるように、
該クロック型ラッチ回路がクロックオンされてそして前
記発生手段のデータ入力基準電圧がそのデータ入力端子
に結合されるときでのその出力端子における電圧レベル
を、そのデータ入力基準電圧のレベルに本質的に等しい
電圧レベルに設定するためのフィードバック兼電圧基準
手段とを備えている。
【0054】本発明は、アナログ/ディジタル変換器
(ADC)のための高速比較器に関する。高速比較器
は、信号入力、バイアス入力及び出力を持ち、その信号
入力上での電圧がそのバイアス入力上でのバイアス電圧
よりも高いか又は低いかに依存してその出力をハイか又
はローのいずれかに迅速に切り換えるためのラッチ手段
と;切り換え動作のために前記ラッチ手段をリセットす
るクロック手段と;標本化されるべき電圧又は基準電圧
をそのラッチ信号入力に対して選択的に印加するための
入力手段と;前記ラッチ出力とバイアス入力との間に結
合されていて、ラッチ・バイアス入力上でのバイアス電
圧を高い感度及びスイッチング速度に対する所望のレベ
ルに設定するためのオート・バイアス手段と;そして、
前記ラッチ手段、前記入力手段及びオートバイアス手段
を含み、前記ラッチ手段がその基準電圧に非常に緊密に
対応した電圧においてハイか又はローに切り換わるよう
に、そのラッチ・バイアス入力におけるバイアス電圧を
予め決められた正確な基準電圧に対して照合するための
電圧基準フィードバック手段とを備えている。
【0055】高速比較器では、前記ラッチ手段は、該ラ
ッチ手段が前記クロック手段によりリセットされた後に
非常に迅速に切り換わり、しかも前記ラッチ信号入力に
おける電圧に対して感度が良く、そしてコモン・モード
ノイズに対して高度な免疫性を持つように、再生的に交
叉結合され且つ対称的に平衡された相補pチャネル及び
nチャネル・トランジスタを含んでいるようにしてもよ
い。
【0056】高速比較器は、漸増状に変わる電圧レベル
を前記入力手段に印加するためのアナログ手段と;そし
て、前記アナログ手段の変化する電圧レベルを正確に制
御するために、そのラッチ出力から前記アナログ手段へ
の校正フィードバック手段とを更に含んでいるようにし
てもよい。
【0057】高速比較器は、前記アナログ手段は、前記
ラッチ手段のスイッチングにおける整定時間エラーが制
限され、そして前記比較器が高分解能、高い精度及び高
い速度を与えるようにその電圧レベルを漸増状に変える
ために、小さなオフセット補償電圧を適用するようにし
てもよい。
【0058】また、本発明は、高速比較器に関する。高
速比較器は、入力電圧を受ける入力端子と、前記ラッチ
が2進形態でのディジタル電圧を印加する出力端子と、
そしてバイアス端子とを持っているラッチと;前記バイ
アス端子における電圧を、高い感度でもって動作する前
記ラッチにとって望ましい値にセットする手段と;前記
ラッチ入力に接続される電圧端子、第1、第2、第3及
び第4の入力端子、前記第1の端子を前記電圧端子に接
続している第1のスイッチ、前記第2の入力端子に接続
される第2のスイッチ、前記第2のスイッチと前記電圧
端子との間に接続される第1のコンデンサ、前記第1の
コンデンサと前記第3の入力端子との間に接続される第
3のスイッチ、そして前記電圧端子と前記第4の入力端
子との間に接続される第2のコンデンサを持っている相
互接続手段と;前記相互接続手段の第3の端子に第1の
アナログ電圧を印加する、前記ラッチのディジタル・出
力からの第1のフィードバック手段と;前記相互接続手
段の前記第4の端子に第2のアナログ電圧を印加する、
前記ラッチの前記ディジタル出力からの第2のフィード
バック手段と;そして、前記第2の入力端子に印加され
るアナログ信号が高速において標本化され、そして前記
ラッチの動作が、前記第1の入力端子に印加される基準
電圧並びに前記第3及び第4の端子に印加される第1及
び第2のアナログ電圧に対する逐次的照合により正確に
決定されるように、前記ラッチと、前記第1、第2及び
第3のスイッチを所望のシーケンスにおいて作動させる
ためのタイミング手段とを備えている。
【0059】高速比較器では、バイアス電圧をセットす
る前記手段は、前記ラッチのディジタル出力を該ラッチ
のバイアス端子に接続している第3のフィードバック手
段を含み、該第3のフィードバック手段は、そのバイア
ス電圧が前記ラッチの正確でしかも高い速度の動作を保
証する所望の値に非常に正確に設定されるように、前記
相互接続手段での第1のスイッチが基準電圧を前記相互
接続手段の端子に対して印加した後に前記タイミング手
段により作動されるようになっているようにしてもよ
い。
【0060】高速比較器では、前記第3のフィードバッ
ク手段は、ラッチの出力に関連したディジタル入力を受
ける入力を持つスイッチ/フィルタを含み、そして出力
を通して、該ラッチのバイアス端子に対して高度に濾波
されたアナログ電圧を与えており、そして前記スイッチ
/フィルタ・ユニットは小さな入力コンデンサと、はる
かに大きな出力コンデンサとを含み、前記小さなコンデ
ンサは前記スイッチ/フィルタ・ユニットの入力に切り
換えられそして、引き続いて、大きなコンデンサに切り
換えられ、前記大きなコンデンサは前記スイッチ/フィ
ルタ・ユニットの出力に接続されているようにしてもよ
い。
【0061】また、本発明は、高速比較器に関する。高
速比較器は、電源電圧端子と共通接続部との間で2つの
対称の並列対において接続される相補pチャネル及びn
チャネル・トランジスタを持ち、前記対の1方のトラン
ジスタは入力端子に接続されるそのゲートを持ち、前記
対の他方はバイアス端子に接続されるゲートと、1方の
対のトランジスタ間における第1の端子と、そして他方
の対のトランジスタ間における第2の端子とを持ち、前
記第1及び第2の端子は2つの残りのトランジスタのそ
れぞれのゲートに交叉接続されていて、更に、入力電圧
スイッチング点を持っている再生ラッチと;前記端子の
1つと出力端子との間に接続されるカップリング手段
と;前記端子及び前記電源電圧端子に接続される第1の
スイッチ手段と;前記共通接続部と接地との間に接続さ
れる第2のスイッチ手段と;前記第1のスイッチ手段を
ターンオフし且つ前記第2のスイッチ手段をターンオン
して、それらの端子が電源電圧をクリアーするのを許
し、その後、前記第2のスイッチ手段をターンオンしそ
して前記第1のスイッチ手段をターンオフするクロック
手段と;そして、基準電圧端子から、前記ラッチを通し
て、そのカップリング手段の出力に接続され、そして前
記バイアス端子に戻るオートバイアス・フィードバック
手段とを備える。前記オート・バイアス手段は前記クロ
ック手段からの引き続くクロック・カウントで作動さ
れ、前記オート・バイアス・フィードバック手段は、前
記ラッチが、前記pチャネル及びnチャネル・トランジ
スタの特性における僅かな変動に無関係に、自動的に決
定される入力電圧スイッチング点を持つように、その基
準電圧に対して正確に照合された前記ラッチのバイアス
端子にアナログ・バイアス電圧を印加する。
【0062】高速比較器は、前記端子の他方に接続され
ていて、前記カップリング手段の静電容量に実質的に等
しい静電容量を持っている平衡化手段を更に含んでいる
ようにしてもよい。
【0063】高速比較器では、前記オート・バイアス手
段は、前記カップリング手段の出力と前記バイアス端子
との間に接続されるスイッチ兼濾波手段を含むととも
に、そのバイアス電圧が比較器の引き続く動作サイクル
中にその基準電圧に正確に照合されて保持されるよう
に、基準電圧端子に対して前記ラッチの複数の対のトラ
ンジスタの1方の入力を選択的に結合するための第3の
スイッチ手段を含んでいるようにしてもよい。
【0064】高速比較器は、前記バイアス電圧がセット
された後、前記ラッチが引き続く動作サイクル中にアナ
ログ信号のディジタル値を正確に決定するように、入力
アナログ信号を表わしている電圧を前記ラッチの入力に
別個に印加するための入力・スイッチング手段を更に含
んでいるようにしてもよい。
【0065】高速比較器では、前記スイッチ兼濾波手段
は、共通入力を持つとともにそれぞれの出力を持つ第1
の対の相補トランジスタを含み、前記第1の対のトラン
ジスタの共通入力は前記カップリング手段の入力に対し
て照合され、前記第1の対のトランジスタは前記クロッ
ク手段からのクロック信号によってスイッチ・オンさ
れ、前記第2の対のトランジスタは、その共通端子が引
き続くクロック信号において漸増状に上又は下に動かさ
れるように、前記クロック手段からの引き続くクロック
信号によってスイッチ・オンされるようにしてもよい。
【0066】また、本発明は、高速比較器に関する。高
速比較器は、第1の入力、第2の入力、そして電圧にお
けるハイか又はローに動き且つスイッチング過渡状態及
び整定時間に従属する出力端子を持っている入力回路手
段と;前記回路出力端子に接続される入力を持つととも
に、出力を持っていて、該ラッチ入力が予め決められた
電圧よりも高いか又は低いかに従ってその出力をハイか
又はローに切り換えるラッチ手段と;前記ラッチ手段の
スイッチングにおける整定時間エラーを減少させるため
に、オフセット補償電圧を発生するためのオフセット補
償手段と;オフセット電圧を前記第1の入力に自動的に
印加し、前記出力端子が予め決められた電圧に近づくに
つれてそのオフセット電圧を除去するための自動補償手
段と;前記回路手段の第2の入力に累進的に減少する信
号電圧を印加するための電圧手段と;そして、クロック
信号の期間よりもはるかに長い期間を持つ整定時間にも
かかわらず、前記ラッチ手段が高速において正確に動作
するように、前記ラッチ手段及び自動補償手段を駆動す
るための一連のクロック信号を付与するタイミング兼制
御手段とを備えている。
【0067】高速比較器では、前記入力回路手段の第2
の入力は、前記出力端子に接続される片側を持つコンデ
ンサと、該コンデンサの他の側及び前記電圧手段に接続
されるスイッチとを含み、前記スイッチは前記タイミン
グ兼制御手段によってターンオンされるようにしてもよ
い。
【0068】また、本発明は、高速比較器に関する。高
速比較器は、電源電圧端子に接続されるそのソースを持
つとともに、入力端子に接続されるそのゲートを持って
いる第1のpチャネル・トランジスタと;第1の端子に
おいて前記第1のpチャネルトランジスタのドレインに
接続されるそのドレインを持つとともに、共通接続部に
接続されるそのソースを持ってい。トを接続するための
手段と;前記第2のnチャネル・トランジスタのゲート
を前記第1の端子に接続し、そして前記第1のnチャネ
ル・トランジスタのゲートを前記第2の端子に接続する
ための第1の手段と;前記電源端子に接続されるそのソ
ースと、前記第1の端子に接続されるそのドレインとを
持つ第3のpチャネル・トランジスタと;前記電源端子
に接続されるそのソースを持つとともに、前記第2の端
子に接続されるそのドレインを持っている第4のpチャ
ネル・トランジスタと;前記第3及び第4のpチャネル
・トランジスタのゲートを一緒に接続するとともに、ク
ロックパルスを受信する第2の手段と;前記第1の端子
を出力端子に結合するための第3の手段と;前記出力端
子に接続される回路手段、前記回路手段とバイアス端子
との間に結合されるスイッチ/フィルタ・ユニットを含
むとともに、第1及び第2の相パルスを時間調整された
シーケンスにおいて前記スイッチ/フィルタ・ユニット
に印加するための手段を含み、前記第1及び第2のpチ
ャネル・トランジスタそして前記第1及び第2のnチャ
ネル・トランジスタのスイッチング・レベル及び感度を
所望のレベルに設定するために、バイアス電圧を前記バ
イアス端子に自動的に印加するためのバイアス手段と;
そして、各々が所定の期間を持ち、そして低い部分より
も実質的に長い高い部分を持つ非対称の方形波であるク
ロックパルスを与えるためのタイミング兼制御手段とを
備え、そこで、前記タイミング手段は各々がクロック・
パルスの高い部分の期間に等しい期間を持つ一連の相パ
ルスを発生し、クロックパルスの低い部分は、第3のn
チャネル・トランジスタをターンオフし、そして前記第
3及び第4のpチャネル・トランジスタをターンオンす
る。
【0069】高速比較器では、基準電圧に接続されてい
て、そして前記第1のpチャネル・トランジスタの入力
端子に接続される第1のスイッチを持っている入力回路
手段を更に含み、前記第1のスイッチは、そのバイアス
電圧が基準電圧よりも僅かばかり高いか又は低いかに依
存して、前記第1及び第2のpチャネル・トランジスタ
と前記第1及び第2のnチャネル・トランジスタとが前
記第1及び第2の端子をハイ及びロー又はロー及びハイ
にそれぞれ迅速に駆動するように、前記タイミング兼制
御手段により作動され、前記バイアス電圧は複数のクロ
ックパルス中設定値に止どまり、そして前記スイッチ/
フィルタ・ユニットにより、アップか又はダウンに漸増
状にセット可能であるようにしてもよい。
【0070】高速比較器では、前記第2の端子に接続さ
れていて、前記第3の手段の容量を平衡させる平衡化手
段を更に含み、前記比較器は、コモンモード・ノイズに
対する高い免疫性のために相補トランジスタにより対称
状に接続されているようにしてもよい。
【0071】高速比較器は、電圧源に接続されていて、
時間と共に漸増状に減少する電圧を供給するためのもの
で、前記第1のpチャネル・トランジスタの入力端子に
接続される第1の小さなコンデンサと、前記コンデンサ
の他の側及び減少する電圧源に接続される第2のスイッ
チとを持っている第2の入力回路手段と;そして、前記
電圧源からの電圧が予め決められた値以下へ下がるま
で、前記pチャネル及びnチャネル・トランジスタの1
つにオフセット電圧を印加するための補償手段とを更に
備えているようにしてもよい。
【0072】高速比較器では、前記補償手段は、前記第
1のpチャネル・トランジスタの入力に接続される第2
のコンデンサと、前記第3の手段の出力端子と前記第2
のコンデンサの他の側との間に接続されるフィードバッ
ク手段とを含んでいるようにしてもよい。
【0073】また、本発明は、高速比較器の関する。高
速比較器は、入力、出力及びバイアス端子を持つととも
に、前記バイアス端子上での電圧と前記入力端子での電
圧との間の差により決定されるスイッチング点を持って
いる再生ラッチと;前記入力端子を基準電圧に接続する
ためのもので、片側が前記入力端子に接続される第1の
コンデンサ、前記コンデンサの他の側と標本化されるべ
き入力信号電圧との間に接続される第2のスイッチを持
つとともに、前記コンデンサの他の側と、値において段
階状に減少する第2の電圧とに接続される第3のスイッ
チを持っている入力回路手段と;前記ラッチ出力とバイ
アス端子との間にフィードバック接続されていて、前記
基準電圧により決定されるスイッチング点に対応するバ
イアス電圧を発生するオート・バイアス手段と;そし
て、前記バイアス電圧が予め決められた値に設定されそ
して前記ラッチが低下する第2の電圧に対して連続して
応動するように所望のシーケンスにおいて、前記ラッ
チ、前記第1、第2及び第3のスイッチを駆動するため
のクロック・パルスを発生するタイミング手段とを備え
ている。
【0074】高速比較器では、前記ラッチ入力における
整定時間を自動的に補償するためのオフセット手段を組
合せにおいて含み、前記オフセット手段はオフセット電
圧を発生するためのオフセット発生手段と、そのオフセ
ット電圧を前記ラッチに印加し、そして前記漸増状に減
少する第2の電圧が予め決められた値以下に下がるとき
に前記オフセット電圧を除去するためのフィードバック
手段とを含み、その結果、前記ラッチはそのオフセット
補償なしでよりはるかに高いサンプリング速度において
その入力電圧を正確に決定できるようにしてもよい。
【0075】
【発明の実施の形態】第1図において、ADCアセンブ
リ10(長方形の大きな点線内に示されている)は、バ
ス12に接続されているアナログ信号入力と、ディジタ
ル出力信号端子14とを含んでいる。入力バス12には
高周波信号が印加され、そして出力端子14では、10
ビット・ナンバーとして示されているそのディジタル等
価値が実時間において得られる。アセンブリ10は16
のADC18(各々が点線のボックス内に示されてい
る)を含んで示されている。第1,第2,第3及び第1
6番目のADC18のうち、第1番目のみが詳細に示さ
れている。標準として、アセンブリ10はMOS技術を
用いてシリコン基板上に形成され、各ADC18は約3
00平方ミルの面積において履行されている。例えば、
アセンブリ10には16のADC18があり、各ADC
は11ビット・ナンバー(N+1)を発生するものとし
て示されている。各ADC18は、入力バス12に対し
て並列に接続されそしてディジタル化される予定のアナ
ログ信号入力電圧(VIN)が印加されるそれぞれの電
圧入力端子20を持っている。各ADC18は、従来に
おいても良く知られている型式の多重(MUX)ユニッ
ト28(“11−ビット 16:1 MUX”として示
されている)の入力端子24のそれぞれのものに接続さ
れる出力信号端子22を持っている。MUXユニット2
8は単一の出力端子30を持っており、そこには、個々
のADC18によって発生される並列で11ビットの
“語”つまりディジタル化された信号を順に出される。
MUX28の出力30には、従来技術においても周知の
加算器兼フォーマット変換器32が接続されている。M
UX28からの各11−ビットの“語”は特殊な2進フ
ォーマット(M+1)にある。フォーマット変換器32
は、各かかる語を標準の10−ビット(N)フォーマッ
トに変換し、そうしたディジタル値を10ビット語とし
て、実時間において、アセンブリ10の出力端子14に
印加する。
【0076】各ADC18は、図示のように、16の相
P(0)〜P(15)とクロック・パルス“CK”とを
発生するクロック兼位相タイミング・ユニット36によ
って駆動される。各相Pは1つのクロック・パルスだけ
スキューされているので、タイミングユニット36の各
完全サイクルに対しては16の相がある。ADC18の
各々はユニット36の相Pのすべて及びクロック・パル
スCKによって駆動されるが、第2のADC18の駆動
は第1のADC18の駆動に関連して1つの相Pだけス
キューされている。換言するに、各ADC18は前のA
DC18に関連して1つの相だけその動作においてスキ
ューされている。かくして、16のADC18は16の
引き続く瞬間においてその入力電圧VINをそれぞれ標
本化するように作用する。この配列はADCアセンブリ
10の合成のサンプリング速度を16倍だけ効果的に増
大させる。所望とするサンプリング速度並びに各ADC
18内での信号処理時間に依存して、一層少ない(又は
多い)ADC18を使用しても良い。
【0077】各ADC18は、リード41を介して単体
ビットデータをSAR42(“11−ビットSAR”と
して示されている)へ送るオート零比較器40を含んで
いる。比較器40は入力端子20における入力電圧VI
Nを瞬時に標本化し、その後、SAR42との組合せに
おけるクロック・シーケンスにおいて、標本化された入
力電圧のディジタル値を1ビットづつ決定する。SAR
42はデータの3つの上位ビット(MSB)をDAC
(“3ビットMSB DAC”として示されている)4
4に与え、DAC44はアナログの“切り換えられる電
圧基準”(SWVR)を、フィードバックループ46を
介して、比較器40に供給する。同様にして、SAR4
2は7つの下位ビット(LSB)と1つの“オフセット
補償”ビットをDAC(“LSB DAC+オフセッ
ト”として示されている)48へ印加する。従来技術に
おいても良く知られている型式のこのLSB DAC4
8は、そのアナログ値が7LSB+1オフセットビット
のディジタル値に非常に正確に対応している定電流を負
荷抵抗器RLに供給する。例えば、1000Ωで良い抵
抗器RLを横切った電圧降下は、リード50を介して、
比較器40の入力に印加されるアナログ電圧“DA”で
ある。ここで、比較器40は、後に記述される予定の自
動校正フィードバック配列から、フィードバック・リー
ド52を介して、自動的に校正されたアナログ電圧基準
“VRDA”をLSB DAC48に供給する。この基
準電圧VRDAは、その出力電流(そして抵抗器RLを
横切った電圧)がマスター電圧基準(示されていない)
に正確に合わされるように、LSBDAC48を自動的
に制御する。各ADC18は後で記述されるようにマス
ター電圧基準に接続されている。個々に独立している基
準電圧SWVR,DA及びVRDAは、後で記述される
一連のステップを通してマスター電圧基準(示されてい
ない)に対して個別に(例えば、各々がmV以内で)、
自動的に且つ連続して照合される。かくして、各ADC
18はそれ自体の動作サイクル内で自動的に、非常に正
確にされ、そしてアセンブリ10でのADC18のすべ
ての多重動作は、第1図の各ADC18の動作サイクル
中にタイミングユニット36により作り出されるクロッ
ク・パルス(CK)及び相P(0)〜P(15)によっ
て、単一のマスター電圧基準からの等しくて、自動的に
得られる精度において一緒に関連づけられる。各クロッ
ク・パルスCKは、“ハイ”状態60と、“ロー”状態
62と、そして期間64とを持つ非対称の方形波の形態
にある。例えば、期間64は20ナノ秒で良い。クロッ
ク・パルスCKは、クロック期間64の始めに生じる上
昇する前縁66においてローからハイになり、そして降
下する後縁68においてハイからローになる。16の同
一のパルスからなる0−15クロックパルスCKは図示
されているような構成にあって、その後は、16のサイ
クルが繰り返される。クロックパルスはそれぞれの相P
(0)〜P(15)を発生する。かくして、“0”クロ
ック・パルスCKの前縁66は点線矢印付ライン71に
より示されているように、“0”相P(0)のローから
ハイに行く上昇する前縁70を発生し(時間において僅
かばかり変位されている)、そして“0”クロックパル
スCKの後縁68は点線の矢印付ライン73により示さ
れているように、相P(0)の降下する後縁72を発生
する。1サイクルでの16のクロックパルスCKに対し
ては1つの相P(0)のみがある。その後、別な“0”
相P(0)が発生され、そしてそのサイクルが再び始ま
る。同様にして、“1”相P(1)は、点線の矢印付き
ライン71a及び73aによって示されているように、
“1”クロック・パルスCKによって発生され、かかる
動作は、相P(15)まで繰り返される。こうした相及
びクロックパルスは各ADC18を駆動することにな
る。全クロック期間64は、前に述べたオフセット補償
ビットにより、精度を犠牲にすることなく実質的に減少
(例えば、約半分)される。
【0078】第3図には、第1図のオート零比較器40
の好ましい実施例が詳細に示されていて、それは、入力
端子75に信号電圧入力を持ち、端子76に単一ディジ
ットの電圧出力を持っている平衡形再生ラッチ74(点
線ラインのボックス内に示されている)を含んでいる。
リード41(第1図をも参照)は端子76に取付けられ
ている。アナログのオート・バイアス電圧(BV)は端
子78においてラッチ74に印加される。電圧BVはラ
ッチの切り換え点を正確に制御された値に自動的に零調
整する。このラッチ74はPチャネル・トランジスタ8
0,90,96及び98、nチャネル・トランジスタ8
4,88及び94、そしてインバータ100及び102
を含んでいる。トランジスタ80,90,96及び98
のソースは正の電圧源+VDDに結合され、そしてトラ
ンジスタ88のソースは接地として示されている基準電
圧に結合されている。トランジスタ80,84及び96
のドレインはトランジスタ94のゲートと、インバータ
100の入力と、そして端子82とに結合されている。
トランジスタ90,94及び98のソースはトランジス
タ84のゲートと、インバータ102の入力と、そして
端子92とに結合されている。トランジスタ84及び9
4のドレインはトランジスタ88のソースと、端子86
とに結合されている。第1図のCK信号は、バス(示さ
れていない)を介して、トランジスタ88のゲートと、
インバータ89の入力と、トランジスタ96及び98の
ゲートと、そして端子99とに結合されている。インバ
ータ89はその出力に、CKNとして示されている反転
されたCK信号を発生する。インバータ100の出力は
ラッチ74の出力端子76に結合されている。インバー
タ102の目的はインバータ100の平衡された容量の
鏡像を与えることである。この点において、ラッチ74
の回路素子は対称でしかも相補状にあり、そしてコモン
モード・ノイズに対する高度な免疫性を与えるように配
列されている。再生ラッチ74が端子76におけるその
出力電圧を“ロー”か又は“ハイ”に切り換えるのを可
能にする入力端子75における電圧の値は、マスター電
圧基準に対する連続的照合を通した比較器40の動作中
におけるトランジスタ90のゲート上でのバイアス電圧
BVを自動的に調整(“零化”)することにより、非常
に正確に決定される。これは後で記述されるフィードバ
ックループにより自動的に行われる。
【0079】ラッチ74のトランジスタ88がターンオ
フされて、そしてトランジスタ96及び98が各クロッ
クパルスCKでもってターン・オンされると、端子82
及び92は電位において、供給電圧VDDへと引き上げ
られる。これは、クロック・パルスCK(第2図を参
照)が降下する後縁68に沿って高レベル60から低レ
ベル62へと引くときに生じる。その後、次のクロック
パルスCKの上昇する前縁66において、トランジスタ
88がターンオンし、そしてトランジスタ96及び98
がターンオフする。この瞬間において、もしも端子75
における入力電圧が幾分、端子78におけるバイアス電
圧BVよりも大きいとすると、ラッチ74は出力端子7
6における電圧を“ハイ”(VDDに実質的に等しい
値)に切り換える。これはラッチ74の2進“1”出力
として規定される。交叉結合された端子82及び92に
より与えられる再生フィードバックのために、スイッチ
ングは高速(例えば、数ナノ秒)において行われる。同
様にして、もしも端子75における入力電圧がバイアス
電圧BVよりも低いならば、ラッチ74は出力端子76
上における電圧を“ロー”つまり接地へ切り換える。こ
れは2進“0”として規定される。
【0080】ラッチ74の好ましい実施例において、イ
ンバータ100はVDD/2よりも僅かばかり低い閾値
電圧を持つように選ばれる。これは、CKがハイになっ
てから、端子82及び92が共に約VDD/2に降下す
る直後に“0”から“1”に切り換わらないことによっ
て、端子76における出力電圧が“0”にあるときにお
ける出力端子76での電圧スパイクを制限する。仮り
に、入力端子75がバイアス端子78よりも一層の負に
あるために、端子82が高レベルに止どまろうとしてい
るとしてさえ、それは瞬間的にVdd/2へ下がる。イ
ンバータ100の閾値電圧をVDD/2よりも僅かばか
り低く設定することにより、端子76において“1”に
向う電圧スパイクは、その状態が“0”に止どまろうと
するときに阻止される。
【0081】第3(A)図には、ラッチ74の入力端子7
5における入力電圧(水平軸)を、端子76におけるス
イッチング出力電圧(垂直軸)に対して関係づけている
電圧図が示されている。オート・バイアス電圧BV(一
点鎖線の垂直ライン108として示されている)は後で
記述されるオートバイアス・フィードバック・ループに
より確立される。実線の垂直ライン110は、ラッチ7
4がそこで切り換わる電圧(VSC)を示している。電
圧VSCはバイアス電圧BVの値を調整することにより
基準電圧に実質的に等しいように確立される。ライン1
08でのバイアス電圧BVとライン110でのスイッチ
ング電圧VSCとの間で、109により示されている、
“オフセット”差分電圧は、所定のラッチ74でのトラ
ンジスタの特性における小さな差を補償し、そしてオー
トバイアス・フィードバックループの作用により自動的
に決定される。このオフセット電圧はラッチ74ごとに
異なっているが、スイッチング電圧VSCはすべてのラ
ッチにおいて同じである。この切り換え電圧VSCより
僅かばかり低い端子75における入力電圧に対して、ラ
ッチ74は出力を“ロー”に切り換え、そして切り換え
電圧VSC以上の電圧に対して、ラッチは“ハイ”に切
り換わる。スイッチングの感度は示されているように1
mV以内である。ライン108に沿ったオート・バイア
ス電圧BVの正確に決定された、すなわち、“セットさ
れた”値の不在においては、再度ラッチ74におけるト
ランジスタの閾値電圧での僅かな変動のために、ラッチ
は垂直のダッシュ・ライン111により示されている低
いスイッチング電圧を持つか、又は垂直のダッシュ・ラ
イン112により示されている高いスイッチング電圧を
持つことができる。この変動は1つのラッチ74から別
なラッチにおいて50〜100mV程度にあるのが良
く、さもなければ、第1図に示されているようなADC
18のアセンブリでの1つの比較器40から別な比較器
でのスイッチング電圧における必要な精度を壊すことに
なる。ライン108におけるバイアス電圧BVとライン
110におけるスイッチング電圧VSCとの間でのオフ
セット差分電圧109は、ライン111における低い電
圧からライン112における高い電圧までの113で示
されるレンジ内に横たわっている。前にも述べたよう
に、1つの比較器40におけるラッチ74に対するバイ
アス電圧BVは、多重セルADCアセンブリ10での別
な比較器40におけるラッチ74に対して別個に決定さ
れるバイアス電圧BVと完全に同じでなくても良い。こ
れに対する理由の中には、アセンブリ10での多重AD
C18のそれぞれのラッチ74に対する入力オフセット
電圧における寄生容量性カップリング及び差が含まれ
る。しかしながら、所定のADC18の各比較器40の
オート零調整作用は、第3(A)図に示されているスイッ
チング精度及び感度を与えるために、それによって見ら
れるオフセット効果を有効に補償するバイアス電圧BV
のそれ自体の値を決定する。
【0082】第3図において、出力端子76でのラッチ
74からの出力電圧は伝送ゲート114(スイッチ11
4、又はオン・オフ・スイッチ114としても記述され
ている)の片側に接続されている。スイッチ114はク
ロック・パルスCK及び反転されたクロック・パルスC
KNによって制御され、パルスCKNはインバータ89
の出力から得られる。“オン”にあるときのオン・オフ
スイッチ114は出力端子76における電圧をラッチ1
16の入力に印加する。ラッチ116は図示されている
ように背中合せに接続された第1のインバータ116a
及び第2のインバータ116bを含んでいる。このラッ
チ116は、スイッチ114がターンオフした後のその
電流状態を保有する。ラッチ116は、リード117を
介して、それが保持している電圧レベルを電圧インバー
タ・リミッタ118(ダッシュ−ライン・ボックス内で
示され且つ周知の型式である)の入力に印加する。イン
バータ・リミッタ118はPチャネル・トランジスタ1
18aを含み、そのソースは電圧VZHに接続されてい
る。トランジスタ118a及び118bのドレインは1
19での端子に接続されている。トランジスタ118b
のソースは“低”基準電圧(VZL)に接続されてい
る。トランジスタ118a及び118bのゲートは入力
リード117に接続されている。リード117上での電
圧が“ハイ”の場合、インバータ・リミッタ118はマ
スター電圧基準から終局的に得られるVZLをその出力
端子119に印加し、そしてリード117上での電圧が
“ロー”である場合、インバータ・リミッタ118は同
様にして得られる。“高”電圧(VZH)を出力端子1
19に印加する。出力端子119における“ロー”から
“ハイ”への揺動は、電圧“VZL”及び“VZH”を
選ぶことによって、好都合に決定される。例えば、もし
もインバータ・リミッタ118への入力におけるリード
117上の電圧が0から+5Vへ(ローからハイへ)揺
動するならば、出力端子119における電圧は、VZH
=+3V及びVZL=+2Vでもって、+3Vから+2
V、つまりハイからローへと揺動される。端子119上
での電圧は特別に構成された低域、コンデンサ切換型フ
ィルタ・ユニット120に印加される。
【0083】スイッチ/フィルタ120は、nチャネル
・トランジスタ122,124及び142、pチャネル
・トランジスタ128,130及び140、インバータ
132及び134、そしてコンデンサ136,138,
144及び146を含んでいる。トランジスタ140の
ドレイン及びソースと、コンデンサ144の第1の端子
とは、電圧源VDDに接続されている。トランジスタ1
42のドレイン及びソース、そしてコンデンサ136,
138及び146の第1の端子は接地電位に結合されて
いる。トランジスタ122及び128のドレインは端子
119に結合されている。トランジスタ122のソース
はトランジスタ124のドレインと、コンデンサ136
の第2の端子とに結合されている。トランジスタ128
のソースは、トランジスタ130のドレインと、コンデ
ンサ138の第2の端子とに結合されている。トランジ
スタ124及び130のソースはコンデンサ144及び
146の第2の端子と、トランジスタ140及び142
のゲートと、そして端子126とに結合されている。端
子126は導体148を介して端子78に結合されてい
る。相P(2)はインバータ132の入力に結合され、
その出力はトランジスタ128のゲートに結合されてい
る。相P(3)はインバータ134の入力に結合され、
その出力はトランジスタ130のゲートに結合されてい
る。
【0084】コンデンサ136は分離せる回路素子では
なくて、組合せでの空乏容量、トランジスタ122のゲ
ート対ソース静電容量、そしてトランジスタ124のゲ
ート対ドレイン静電容量を表わしている。同じことはコ
ンデンサ138、トランジスタ128及び130に対し
ても当てはまる。こうしたコンデンサは、例えば約5f
Fのように各々非常に小さく、実質的に互いに等しい。
相P(2)又はP(3)の不在において、トランジスタ
122,124及びトランジスタ128及び130は開
放スイッチの状態にある。標準として、分離せる回路素
子でないコンデンサ144はトランジスタ140のゲー
ト対ドレイン・ソース静電容量を表わしている。同様に
して、コンデンサ146はトランジスタ142の同じ静
電容量を表わしている。コンデンサ144及び146の
各々は例えば約2.5pFの値を持ち、それはコンデン
サ136又は138のいづれよりもはるかに大きい。結
節126上での電圧は、接地とVDDとの間で上又は下
に動くことができるが、通常では、VDDのほぼ半分
(例えば、5Vの半分)に設定されている。トランジス
タ122及び128は相補状にあるので、それらが相P
(2)及びP(2)N(インバータ132の出力)によ
りスイッチ・オンされる場合、それらはそれぞれのコン
デンサ136及び138を、その時の端子119にあ
る。“ハイ”又は“ロー”電圧(例えば、電圧VZH又
はVZL)へと実質的に等しく且つ対称に充電する。ト
ランジスタ122及び128のスイッチング“オフ”に
より行われるコンデンサ136及び138を充電すると
きでの何等かのエラーは自己解消される。例えば、コン
デンサ136はあるべき値よりも僅かばかり低く充電さ
れたままに残されるが、コンデンサ138は僅かばばか
り高く充電されたままに残され、その逆の状態も成立す
る。その後、トランジスタ124及び130が相P
(3)及びP(3)Nによりターンオンされた場合(ト
ランジスタ122及び128がオフの後)、コンデンサ
136及び138上での電荷は端子126に印加され
る。その結果、コンデンサ144及び146の大きな値
のために、端子126は電圧において非常に小さな量だ
け上方又は下方に移動する。それらは各々、コンデンサ
136又は138よりも約500倍程大きい。かくし
て、端子126上での電圧は、各クロックパルスCKで
もって、端子119において高く又は低く連続して切り
換えられつつあるディジタル電圧に応答して反復される
相P(2)及びP(3)上で連続して調整される高度に
濾波されるアナログ電圧である。比較器40が初め多く
のサイクル(非常に短い時間)にわたって動作した後、
端子126におけるアナログ電圧は所望の値に漸近し、
その後、“自動零調整された”バイアス電圧BVとな
る。この電圧BVは、リード148を介して、ラッチ7
4のバイアス端子78に印加される。勿論、相P(3)
上で端子126に設定されるバイアス電圧は、スイッチ
/フィルタ・ユニット120のトランジスタ122,1
28の及びトランジスタ124,130の逐次状オン−
オフ・スイッチングにより、影響を受けず、そして比較
器40の各全動作サイクルの残りの相P(4)〜P(1
5)を通して不変のままに残される(入力端子78にお
ける所望のアナログ・バイアス電圧BVとして)。
【0085】第3図において、リード52上における自
動校正基準電圧VRDA(第1図も参照)は以下のよう
に得られる。また、スイッチ114及びラッチ116を
通して再生ラッチ74の出力にはリード150が接続さ
れている。リード150は低域、コンデンサ切換え型フ
ィルタ154の入力端子に接続されている。このスイッ
チ/フィルタ154は前に記述されたスイッチ/フィル
タ120に実質的に同じである。スイッチ/フィルタ1
54は出力端子156(端子126と類似)を有し、そ
して示されているように、相P(3)及びP(4)によ
りシーケンスにおいてターン・オン及びオフされる。出
力端子156での電圧は、後で記述されるように、比較
器40の作用によりマスター電圧基準に対して照合され
るアナログ電圧である。端子156におけるアナログ電
圧は、従来技術において周知のソース/フォロワ158
に印加される。ソース/フォロワ158は2つのpチャ
ネル・トランジスタ158a及び158bを含み、それ
らトランジスタのソース及びドレインは、示されている
ように、電圧源VDDと接地との間で直列に接続されて
いる。トランジスタ158aのゲートは端子156に接
続され、そしてトランジスタ158bのゲートは電圧V
REFに接続されている。トランジスタ158bのドレ
インは、トランジスタ158aのソースと、リード52
に接続された端子159とに結合されている。端子15
9での電圧は、リード52を介して第1図でのLSB
DAC48に印加されるアナログ基準電圧VRDAであ
る。
【0086】第3図において、ラッチ74の入力端子7
5は特別に構成された相互接続回路160に接続され、
回路160は比較器40の一部を含んでいる。回路16
0は、後で詳述されるように、種々な入力電圧を、所望
のシーケンスにおいて、ラッチ74の入力端子75に印
加する。回路160は、各々が第1及び第2の制御端
子、入力端子及び出力端子を持っている第1、第2及び
第3の伝送ゲート(スイッチ)164,174及び17
6と、そしてコンデンサC1及びC2とを含んでいる。
スイッチ164はその制御端子に結合される信号“PS
MP”及びPSMPN(PSMPのコンプリメント)を
持っている。同様にして、信号“PVI”,“PVI
N”,“PVR”及び“PVRN”はスイッチ174及
び176の制御端子にそれぞれ結合されている。マスタ
ー電圧基準に対して照合される基準電圧VREFは端子
166と、スイッチ164の入力とに結合されている。
VREFは例えば2.5Vであり、マスター電圧基準は
5.0Vであって、非常に正確である。VDDは5Vで
ある。スイッチ174の入力は入力端子20(第1図を
も参照)に結合され、そこには、アナログ信号VINが
印加される。MSB DAC44(第1図)からリード
46を介して得られる切換え基準電圧(SWVR)はス
イッチ176の入力に結合されている端子178に印加
される。アナログ電圧DAはC2の第1の端子に接続さ
れた端子180に結合されている。スイッチ174及び
176の出力はC1の第1の端子に結合されている。C
1及びC2の第2の端子はスイッチ164の出力と、ラ
ッチ74の入力端子75とに結合されている。
【0087】第4図において、論理回路190は2入力
NORゲート192と、インバータ194,195,1
96及び199と、そして伝送ゲート198とを含んで
いる。NORゲート192の第1及び第2の入力は相信
号P(0)及びP(3)にそれぞれ結合されている。N
ORゲート192の出力はインバータ194の入力に結
合され、その出力はインバータ195及び伝送ゲート1
98(オンにバイアス)の入力に結合されている。イン
バータ195の出力はインバータ196の入力に結合さ
れ、その出力には、信号PSMPが発生される。伝送ゲ
ート198の出力はインバータ199の入力に結合さ
れ、その出力には、信号PSMPN(PSMPのコンプ
リメント)が発生される。回路190は信号PSMP及
びPSMPNを発生し、それはそうした2つの出力信号
間に何の遅延もなく行われる。これはインバータ195
と本質的に同じ遅延時間を持つ伝送ゲート198を選ぶ
ことによって達成される。
【0088】第4(B)図において、交叉結合型論理回路
200は第1のNORゲート202を含み、ゲート20
2はP(3)の印加される上部入力端子203と、下部
入力端子204とを持っている。NORゲート202の
出力は、第1のインバータ206及び第2のインバータ
208を通して、第1の出力端子210に直列に接続さ
れ、出力端子210には信号PVRが発生される。第2
の出力端子212はリード211を介して第1のインバ
ータ206の出力に接続されており、出力端子212に
は、信号PVRN(PVRのコンプリメント)が発生さ
れる。更に、回路200は第2の“NOR”ゲート21
4を含み、NORゲート214はP(4)の印加される
下部入力端子215と、上部入力端子216とを持って
いる。NORゲート214の出力は第3のインバータ2
18及び第4のインバータ220を直列に通して第3の
出力端子222に通じている。信号PVIは端子222
に発生される。第4の出力端子224はリード223を
介して第3のインバータ218の出力に接続され、出力
端子224には信号PVIN(PVIのコンプリメン
ト)が発生される。第3の出力端子222は、リード2
26を介して、第1のNORゲート202の入力端子2
04に交叉接続されている。同様にして、第2の出力端
子210は、リード228を介して、第2のNORゲー
ト214の入力端子216に交叉接続されている。相P
(3)が第1のNORゲート202の端子203に印加
されると、第2のNORゲート214の端子210から
端子216への接続は信号PVIを端子222に作り出
す。その後、この回路は、相P(4)まで、この状態に
ラッチし続ける。信号PVI及びPVINはスイッチ1
74をターンオンさせる極性を有している(第3図参
照)。しかしながら、信号PVR及びPVRNは示され
ているものから負の極性において端子210及び212
に相継いで現われる。このように、それらは、それらが
印加される伝送ゲートつまりスイッチ176を動作させ
ない。後で、相P(4)が第2のNORゲート214の
端子215に印加されると、信号PVI及びPVINは
極性において反転され(そして、もはやスイッチ174
をオンに保持しない)、をして信号PVR(眞)及びP
VRN(コンプリメント)は適切な極性でもって端子2
10及び212に現われる。その後、これらはスイッチ
176をターンオンさせる。相P(3)及びP(4)、
第4(A)図の信号PSMP(及びコンプリメントPSM
PN)に関連した信号PVI(及びコンプリメントPV
IN)のタイミングについては以下に記述する。
【0089】第4(C)図には、3つのパルス“CK
2”,“CK3”及び“CK4”をして信号P(3),
P(4),PSMP及びPVIを持つクロック・パルス
(CK)が示されている。上昇する縁部66におけるク
ロック・パルスCKはダッシュの矢印付ライン71(第
2図をも参照)により示されているような相信号P
(3)を発生する。また、相P(3)は信号PSMP
(第4(A)図)及び信号PVI(第4(B)図)を発生す
る。簡素化のために、コンプリメントPSMPN及びP
VINは第4(C)図に示されていない。相P(3)が信
号PVIをターンオンすると(実線での矢印付ライン2
30によって示されているように)、それは又、PSM
Pをターンオンする(矢印付ライン231によって示さ
れているように)。信号PVIは、論理回路200の交
叉結合(第4(B)図)のために、P(3)がターンオフ
してから、相P(4)がオンになるまで、オンに止どま
る。信号PVIのターンオフは、相P(4)の始まりか
ら矢印付実線232により第4(C)図に示されている。
かくして、PVIの期間は236において示されている
ようにPSMPの期間よりも長い。ここで、PSMPの
信号はライン237により示されているように相P
(3)によりターンオフされる。PVIがオンにある余
分な期間は、クロック・パルスCK3が低いレベル62
にある時間に本質的に等しい。PVIに対するこの余分
な時間の重要性については後で記述されよう。
【0090】第3図において、端子75(T75)にお
ける電圧は、C1,C2,電圧VREF,VIN,SW
VR及びDAによって決定される。それは次の如く、式
(1)によって表わされる。つまり、V(T75)=V
REF+(SWVR−VIN)×[C1/(C1+C
2)]+DA×[C2/(C1+C2)]。かくして、
端子75における電圧は(SWVR+DA)とVINと
の間での差に応動する。コンデンサC1及びC2の品質
における小さな変動の影響は、再生ラッチ74からリー
ド52を介してLSB DAC48へと通じ、そしてリ
ード50を介してDA端子180に戻っている自動校正
ループにおいて補償される。式(1)において与えられ
るC1とC2との比は、G×(C2/(1+C2))=
C1/(C1+C2)であるように自動校正ループの有
効利得“G”を自動的に設定することにより、等しくさ
れる。また、コンデンサC1及びC2の長期熱ドリフト
は自動校正ループによって補償される。それ故、コンデ
ンサC1及びC2上における主な要件は、それらが電圧
SWVR及びDAの線形和を形成することである。
【0091】端子75における電圧は、実際に再生ラッ
チ74が所定のクロック計数において“ロー”か又は
“ハイ”に切り換わるのを可能にするものなので、とり
わけ、端子75が2次の寄生効果から自由であることが
必要である。かくして、端子75は、端子75がスイッ
チ174によりVIN端子20から切り離される少し前
に、スイッチ164によりVREF端子166から切り
離されることが重要である。これは、第4(A)図、第4
(B)図及び第4(C)図に関連して前にも記述したよう
に、信号PSMP及びPVI(及びそれらのコンプリメ
ント)のタイミングによって達成される。端子75にお
けるRC時定数による全整定時間は相P(0)により開
始されるオート・バイアス・サイクル中に対して許され
ることが必要である。かくして、相P(0)と、相P
(1)の付加的時間とは自動−零調整のために許され
る。自動校正は相P(2)中に対して与えられ、そして
入力電圧VINのサンプリングは相P(3)上で開始さ
れる。
【0092】第5図には、第1図のSAR42の好まし
い実施例が示されており、それは、データの10ビット
と1つのオフセット・ビットとに対応する位置“10”
〜“0”からなる11の本質的に同一の回路を含んでい
る。便宜上、図面の右側には位置10〜4が示され、左
側には位置3〜0が示されている。位置“10”はSA
R42での最上位ビットに対応し、そして位置“0”は
最下位ビットに対応している。位置“3”は“オフセッ
ト”ビットに対応している。便宜上、第5(A)図に示さ
れている表はそうしたビット位置を概略し、そして第5
図に示されているそれぞれの位置で表示されているよう
な対応する出力“D(9)”〜“D(0)”を与えてい
る。
【0093】第5図において、SAR42の位置10は
第1の“NAND”ゲート250を含み、ゲート250
は、第2の“NAND”ゲート254の入力253に交
叉接続される端子252に出力を持ち、端子256にお
けるその出力はインバータ258の入力に接続され、そ
の出力はD(9)となっている。端子256は第1のN
ANDゲート250の第1の入力260に戻されてい
る。第1のNANDゲート250の第2の入力262が
インバータ266の出力からリード264を介してロー
に駆動されると、インバータ266の入力はP(4)に
結合され且つP(4)により制御される。その結果、端
子252における第1のNANDゲート250の出力は
ハイになり、そして第2のNANDゲート254の端子
256における出力はローになる。この“ロー”は、端
子252でのその出力が“ハイ”にラッチされそして端
子256がローに保持されるように、第1のNANDゲ
ート250の入力260に戻される。そこで、インバー
タ258は、SAR42の位置10における2進“1”
に等価なハイ信号をその出力D(9)に印加する。第2
のNANDゲート254は、相P(0)へ入力端子によ
り結合され且つ相P(0)によって制御されるインバー
タ272の出力に接続されているバス270(垂直に引
かれている)に接続される第2の入力端子268を持っ
ている。相P(0)が生じると、バス270はローにな
り、そして第2のNANDゲート254は、端子256
におけるその出力がハイになるように作動される。この
“ハイ”は、端子252におけるその出力が“ロー”に
なり、その回路をこの交互させる状態にラッチするよう
に、第1のNANDゲート250に戻される。ここで、
D(9)における出力は2進“0”に等価な“ロー”に
ある。第2のNANDゲート254はNANDゲート2
74の出力に接続される第3の入力端子272を持って
いる。このNANDゲート274の第1の入力275
は、比較器40(第1図及び第3図をも参照)の単体の
ディジット出力をSAR42に印加するリード41に接
続されている。NANDゲート274の第2の入力端子
276は、相P(5)に結合され且つ相P(5)により
作動されるリード278に接続されている。NANDゲ
ート274の入力端子275及び276が共に、“ハ
イ”に駆動される場合、NANDゲート274は第2の
NANDゲート254の第3の入力端子272を“ロ
ー”にする。これは端子256を“ハイ”にセットし、
そして端子252を“ロー”にセットして、それらをそ
の状態に残す。そこで、出力D(9)はロー(2進
“0”)になる。他方、もしも、リード41でのレベル
が比較器40からの2進“1”を表わしている“ロー”
であったとすると、端子256は相P(5)の発生に際
して“ロー”に残され、そしてD(9)における出力は
ハイ(2進“1”)に置かれる。また、端子250はn
チャネル・トランジスタ280のゲートに接続されてい
て、そのソースは接地されている。トランジスタ280
のドレインは第2のnチャネル・トランジスタ282の
ソースに接続され、そのドレインは、VDDに接続され
た高インピーダンス負荷(示されていない)に接続され
ている。トランジスタ282のゲートは後で記述される
バス284に接続されている。トランジスタ280が無
効、つまり、オフにバイアスされると、トランジスタ2
82のドレインは“ハイ”(VDDに近い)になる。ト
ランジスタ282及び284が共に有効、つまり、オン
にバイアスされると、トランジスタ282のドレインは
ロー(接地電位に近い)に止どまる。トランジスタ28
0のゲートは、端子256がローであるとき、ローに保
持され、かくして、トランジスタ280はオフに保持さ
れる。第2のトランジスタ282のドレインは、出力端
子MD(9)に2進“0”を与えるために、ハイに引か
れる。他方、もしもトランジスタ280がハイに保持さ
れているそのゲートによって有効にされるならば、第2
のトランジスタ282のドレインは、バス284及び相
P(15)に結合されているそのゲートがハイになると
きに、ローになる。これは、出力MD(9)に、2進
“0”を与える。図からも見られるように、トランジス
タ282のゲートはSAR42の位置“10”〜“0”
のすべてに共通にあるバス284に接続されている。こ
のバス284は、“オン”のときに、SAR42にある
11の2進信号MD(9)〜MD(0)のすべてを出力
する相P(15)によって制御される。位置“0”のM
D(0)における信号は、バス41がローになって、レ
ジスタ位置“0”におけるnチャネル・トランジスタ2
80をオフ状態に保持するときにのみ、2進“0”とし
て出力される。SAR42からのこうした11の2進ビ
ットは、第1図に示されているように、ADC18から
出力端子22へと並列に印加され、それから、MUXユ
ニット28に印加される。そうした11の2進ビット
は、標準でない2進フォーマットにあるけれども、入力
端子20で標本化されたアナログ信号電圧の正確なディ
ジタル表示である。それらはMUXユニット28により
フォーマット変換器ユニット32(周知)へ印加され、
そこでは、10のMSM及びLSBビットが1つのオフ
セットビットに付加され、そしてそれらは標準の2進フ
ォーマット(10ビット)に変換される。
【0094】位置9は位置10に関連して記述されたも
のと同一の素子を含んでいる。勿論、位置9は、位置1
0を作動するために使用される相P(4)及びP(5)
に代って示されているように、相P(5)及びP(6)
によって作動される。位置8に対して、そのNANDゲ
ート290はバス270に接続された入力端子292を
持っている。かくして、相P(0)が生じ、そしてバス
270が低くなると、位置8における出力D(7)はハ
イ(2進“1”)になる。NANDゲート290の上部
入力端子294は、反転された相P(6)信号を受信す
るために、インバータ296(インバータ266のよう
な他のインバータに同一)を通して接続される。相P
(6)が生じる場合、位置8の出力D(1)は2進
“0”にセットされる。位置8のNANDゲート298
は、図示のように、相P(2)信号を受信するようにイ
ンバータ304を通して接続されているバス302に結
合された入力端子300を持っている。相P(2)が生
じると、位置8の出力D(7)は2進“0”にセットさ
れる。位置7のNANDゲート306はバス310に接
続される入力端子307を持っている。相P(2)が生
じると、位置7の出力D(6)は2進“1”にセットさ
れる。同様にして、位置6,5及び4はバス302に接
続され、そして相P(2)により2進“1”にセットさ
れる。位置7のNANDゲート308は、バス310に
接続される入力端子309を持ち、バス310はNOR
ゲート312の出力に接続されている。NORゲート3
12の入力端子314は相P(0)を受けるように適合
され、そしてNORゲート312の入力端子316は相
P(3)を受けるように適合されている。かくして、相
P(0)か又はP(3)のいづれかがNORゲート31
2に印加されると、バス310はローになり、そして位
置7に2進“0”をセットする。同様にして、位置6,
5及び4はバス302に接続されるので、それらは相P
(0)及びP(3)によって2進“0”にセットされ
る。位置3のNANDゲート318は、相P(4)信号
の反転を受けるために、インバータ322を通して接続
される入力端子320を持っている。位置3のNAND
ゲート324はNORゲート328の出力に接続される
入力端子326を持ち、NORゲート328の2つの入
力は、図示のように、相P(0)及びP(9)を受ける
ように適合されている。かくして、相P(0)又は相P
(9)のいづれかが現われる場合、位置3における出力
D(3)は2進“0”にセットされる。相P(4)が生
じると、位置3は、相P(0)による位置8への2進
“1”の設定に類似した仕方において、2進“1”にセ
ットされる。
【0095】以上では、位置10の交叉結合されたNA
NDゲート250及び254のセット及びリセット動作
が第5図を参照して詳細に記述された。SAR42の他
の位置“9”〜“0”における交叉結合されたNAND
ゲートのセット及び/又はリセット動作は同様な態様に
おいて生じる。SAR42での各種素子に対する相P
(0)〜P(15)(但し、P(1)は使用されてな
い)の適用は示されている通りである。
【0096】第6図は、第1図のMSB DAC44の
好ましい実施例を示し、そこには、3つの上位ビット
(MSB)ディジットD(9),D(8)及びD(7)
(第5図及び第5(A)図を参照)の入力2進コードと、
8つの復号された値とが示されている。かくして、入力
信号の2進値“111”に対して、SAR42からは、
第1のNANDゲート330(第6図)に印加される出
力D(9),D(8)及びD(7)が得られる。ゲート
330の出力は、出力信号“T7”をインバータ332
の出力において得るために、第1のインバータ332に
印加される。第1のインバータ332の出力は第2のイ
ンバータ334の入力に印加され、第2のインバータ3
34の出力には信号“T7N”(T7のコンプリメン
ト)が発生される。
【0097】また、第6図には、出力D(9),D
(8)及びD(7)の2進符号“110”〜“000”
にそれぞれ対応した7つの同一回路が含まれている。こ
うした回路は信号“T6”(及び、そのコンプリメント
T6N)〜“T0”及び“T0N”をそれぞれ作り出
す。同様にして、信号“T6”,“T6N”〜“T0”
及び“T0N”は、各々が示されているようにタップV
R(6)〜VR(0)の対応するものに接続されている
一連の7つのスイッチ(スイッチ336に同一)に結合
されている。信号T7及びT7Nは第1の伝送ゲート
(スイッチ)336の制御端子に印加される。端子33
8におけるスイッチ336の入力は精密抵抗器による分
圧器(示されていない)のタップVR(7)に接続され
ている。タップVR(7)〜VR(0)は各々、互いか
ら電圧において等しく分離されている。第8番目のタッ
プ(示されていない)は示されていないマスター電圧基
準に接続されている。かくして、タップVR(7)はマ
スター電圧基準の7/8を示し、2進“001”に対応
するタップVR(1)はその値の1/8にある。スイッ
チ336と、それと同様の7つの他のスイッチ(参照数
字なし)とは、リード46となるバス340に接続され
ている。リード46は比較器40の入力端子178(第
3図をも参照)に対してスイッチング基準電圧SWVR
を印加する。例として、マスター電圧基準は正確に5V
であり、かくして、タップVR(1)はこの値の1/8
である。結果的に、MSB DAC44は、SAR42
の位置10,9及び8の2進ビットを、電圧SWVR
(マスター電圧基準に対して正確に照合されている)に
よって表わされるそれらのアナログ等価値へと変換す
る。同様にして、LSB DAC変換器48(第1図)
はSAR42の位置“7”〜“0”の2進ビットを、ア
ナログ電圧DAとしてそれらのアナログ等価値へと変換
する。次いで、マスター電圧基準に対するこの電圧の照
合(自動校正)が記述されよう。
【0098】第3図に戻って、スイッチ/フィルタ・ユ
ニット154,リード52、電圧VRDA、リード50
及び電圧DAを含む自動校正ループについては、前にお
いて既に記述した。オート・バイアス電圧BVは既に、
所望の値(相P(9),P(1))にセットされてい
る。SAR42(第5図)の位置“10”,“9”及び
“8”は、電圧SWVRが1/8(第6図)にあるよう
に、2進“001”にセットされる。相P(2)の開始
において、SAR42の4つの位置“7”,“6”,
“5”及び“4”は2進“1111”(位置“3”,
“2”,“1”及び“0”は“0000”にセット)に
セットされる。この点において、標準の2進ビット・フ
ォーマットの場合、SAR42の初めの3つの位置1
0,9及び8は全体の7/8を表わしている。すなわ
ち、位置10は1/2を表わし、位置9は1/4を表わ
し、位置8は1/8を表わしている。同様にして、位置
7は1/16を表わし、位置6は1/32を表わし、位
置5は1/64を表わし、以下、同様となっている。し
かしながら、1/64(1/128の代りに)の値を位
置4に任意に割当てることにより、位置7,6,5及び
4における2進“1111”の組合せでの重みは正確に
1/8に等しい。かくして、“1111”とセットされ
たときにおける4ビットのアナログ値(すなわち、アナ
ログ電圧DA)はそれが1/8にセットされたときのア
ナログ電圧SWVRに匹敵する。もしもそこに何等かの
差つまり違いがあるならば、自動校正ループVRDA、
つまり、電圧DAを調整することによりその差を自動的
に除去する。SAR42の位置7,6,5及び4は相P
(2)上で“1111”にセットされそして、位置8は
この時点において、“0”にセットし、そして位置1
0,9,3,2,1,0はすでに2進“0”にセットさ
れている。
【0099】第3図において、入力端子166における
入力電圧VREFは、第4(A)図を参照して前にも記述
されたように、スイッチ164をターンオンすることに
より端子75に対して相P(0)において印加された。
これは、コンデンサC2を、端子180(相P(0)で
は、零にセットされていた)における電圧DAとVRE
Fとの間での電圧差に合せて充電する。コンデンサC1
は電圧VREFとSWVRとの間の差へと充電され、こ
の時点において、スイッチ176はオンにある(第4
(B)図を参照)。相P(0)中、電圧SWVRは1/8
にセットされる。その後、相P(2)で、電圧SWVR
が零にセットされて、電圧DAが1/8にセットされる
場合、コンデンサC1及びC2は実効的に等しいので、
端子75上における電圧は変わらない(電圧DAが正確
に1/8に等しいとして)。この電圧DA(LSB D
AC48に印加されるビット値“11110000”に
対して)は、自動校正ループの作用により、マスター電
圧基準の1/8へと漸近することになる(オートバイア
ス動作中でのバイアス電圧BVの漸近化と同じ態様にお
いて)。SWVRとDAとの間における小さな差が検出
され、そして電圧DAが自動校正ループの作用によって
対応的に調整される。かくして、アナログ電圧DAはマ
スター電圧基準に対して(電圧SWVRに対して)正確
に照合される。
【0100】レジスタの位置4のビットに割当てられる
余分な重みは1/128(1/64の半分)に等しい。
この付加的な重みは、比較器が一層高い速度において動
作するのを可能にするオフセット補償として使用され
る。抵抗−静電容量(RC)回路網によって所定の電圧
への充電に対して必要とされる時間はRC時定数によっ
て決定されるために、端子75(第3図)上での電圧は
その充電電圧へ瞬時には変わらない。そこには“整定時
間”と呼ばれる遅延があり、それは、RC時定数及び電
圧変化に関係している。初めに小さな“オフセット”電
圧を端子180におけるアナログ電圧DAに加えること
により、MSB(そして次の幾つかのLSB)の高い値
が決定されつつある間、比較器40は、そこでの“整定
時間”が許容するよりも速い割合において正確に動作で
きる。すなわち、この小さな補償電圧(アナログ電圧D
Aに一時的に加えられる)により、比較器は、それが整
定時間の全量だけそのサンプリングにおいて遅延された
としたときに可能であろうよりもはるかに高い速度(例
えば、2倍程)においてそうした高い値のビットを正確
に決定することができる。整定時間は、端子75におけ
る電圧“変化”が益々小さくなるにつれて(式(1)を
参照)、減少し、これはより多くの“ビット”がSAR
42によって決定されたことを意味する。SAR42の
動作における適当な点において、そのオフセット補償電
圧は除かれ、そして比較器40はなおも、それがクロッ
ク駆動される高い速度において正確に動作する。
【0101】整定時間が許容するよりも早めに比較器4
0が端子75をサンプリングしている場合、比較器
(“オフセット”なし)は、ハイかローのいずれかでエ
ラー(整定時間エラー)をすることがある。例えば、も
しも端子での入力電圧が2進値“1/2”よりも大きく
て、しかも“1/2”が2進桁の部分和に含まれないよ
うに比較器がエラーをするならば、その部分和における
残りの桁の最大2進値は常に“1/2”以下である。他
方、もしもその入力電圧が値“1/2”よりも小さく、
しかも“1/2”がその部分和に含まれるように比較器
がエラーをするならば、低次ビット値を用いてその部分
和を減少させる対策はない。整時間エラーはオフセット
電圧(V0)の適正値を選ぶことによって回避される。
V0の値は比較的小さい(例えば、重み付けされた値に
おいて1/64)が、高次ビットの決定において(ここ
で、端子75上における電圧変化は比較的大きく、ここ
から、“整定時間”は長い)、整定時間が補償されるに
は十分に大きい。電圧V0/2をアナログ電圧DAに加
えることにより、SAR42での部分和に貢献するビッ
トに対する重み付けされた値はVIN−V0−/2に収
束する。V0よりも大きな値でもって重み付けされるビ
ットに対する部分和を決定した後、アナログ電圧DA上
でのV0/2オフセットは除去され、そして余分なクロ
ック・サイクルが付与される。この余分なサイクルは、
オフセット電圧V0の重み付けされた値がSAR42で
の部分和に付加されるべきか又は省略されるべきかどう
かを、比較器40が決定するのを可能にする。もしも付
加されるならば、その部分和におけるエラーは零にな
る。もしも省略されるならば、そのエラーは−V0/2
となる。次のサイクルでは、V0/2の重み付けされた
値を持つ次のビットが省略されるか又はその部分和に付
加されることになる。もしも付加されるならば、前の和
の−V0/2のエラーが修正されるが、もしも省略され
るならば、エラーの修正は必要ない。いづれの場合に
も、オフセット・エラーなしのVINはこの点までのビ
ットによって表わされる。その後、部分和の残りの低次
ビットは、VINのN+1ビット値を得るために決定さ
れる。
【0102】SAR42において、電圧V0は位置4
(1/64)により表わされる2進重みを持ち、そして
V0/2は位置3(1/128)の2進重みを持ってい
る。位置3でのビットは、比較器エラーが零であるか又
は−V0/2であるかどうかに依存して、相P(12)
において付加されるのか又は否かのいづれかである。そ
の後、整定時間は、前にも説明したように、もはや関係
ないために、比較器40は、いかなるオフセットもなく
(もはや必要としない)その残りのビットを決定する際
でのその正規のクロック・サイクルを継続する。
【0103】第3図において、SAR42のビットはす
べて、相P(3)が始まるときに、2進“0”にセット
される。比較器40は、前にも述べたように、バイアス
電圧BV及びアナログ電圧DA(オフセットあり)を所
望の値に前以ってセットする。相P(3)は端子75に
おけるVREF,SWVR及びDAに対してそれを照合
することによりVINのサンプリングを開始する(式1
を参照)。スイッチ164,174及び176は前にも
説明したように相P(3)においてターンオン及びオフ
される(第4(A)図,第4(B)図及び第4(C)図)。そ
の後、比較器40は、クロックパルスCK4の始めにお
いて、その電圧がオート零スイッチング電圧VSCより
も高いか又は低いかを決定する。もしも低く、第1のビ
ットに対する2進“1”を示し、SAR42の位置10
に対応しているならば、リード41は低くなる。相P
(4)は位置10を2進“1”に無条件にセットする。
もしも、相P(5)が生じるときにリード41がローで
あれば、位置10は2進“1”にとどまる。しかしなが
ら、もしもリード41がハイ(SAR42での第1のビ
ットが2進“0”であるべきことを示している)である
ならば、相P(5)及びリード41上における“ハイ”
は位置10を2進“0”にリセットする。この手順は、
その後、レジスタにおけるビットのすべてがセットされ
るまで、1相づつ繰り返される。前にも述べたように、
相P(14)では、位置0が“1”にセットされ、相P
(15)で、このビットは、そのときのリード41がロ
ーなのが又はハイなのかに依存して、“1”としてか又
は“0”として読み出される(第5図)。
【0104】第7図には、SAR42におけるビットの
セット及びリセット動作の各相を通したシーケンスが概
略表の形態で示されている。別なサイクルは、16の相
Pの完全なサイクルが完了した後に始まる。位置10と
相P(4)に対応している表での場所を見るに、示され
ているシンボル1/Sは、この位置10でのビットが
“1”に対して無条件にセットされ、次の相P(5)で
は、“セット”(S)がその最終値(“1”か又は
“0”)にセットされることを示している。
【0105】相P(9)において、アナログ電圧DA上
におけるオフセット補償電圧は、位置3にあった“1”
ビットを“0”にリセットすることによって除去され
る。その後、相P(10)において、位置4におけるオ
フセット補償ビット(V0)は“1”にセットされ、そ
して相P(11)には、“セット”(S)がある。相P
(11)において、位置3(V0/2)でのビットは
“1”にセットされ、相P(12)では、“セット”S
がその最終値にセットされる。相P(15)において、
SAR42の11の位置での“セット”(S)ビットは
すべて、前にも述べたように、出力される。
【0106】ここで記述されたアーキテクチャ及び回路
の実施例は本発明の一般的原理の例示である。当業者に
おいては、幾多の修正が本発明の精神及び範囲から逸脱
することなく、容易になし得よう。例えば、回路素子を
変えても、また、オフセット補償の値が示されているも
のから異なっていても良い。更に、本発明は、特定の速
度、分解能、語におけるビットの数、又は並列アセンブ
リにおけるADCの数に限定されない。また、1つのみ
が使用されているADC18はMUX28を必要とせ
ず、標準の出力フォーマットを与えるようにフォーマッ
ト変換器(加算器)32を含んでいる。更に、応用によ
っては、DAC44及び48を単体のDACへ組み合せ
て、導体50及び52、それらの接続を除いても良い。
単一のDACを用いる応用において、校正ライン52は
有用である。
【0107】以上説明したように、高速で動作し、高い
分解能を与えるアナログ/ディジタル変換器(ADC)
が提供される。また、金属酸化膜半導体(MOS)技術
を用いて、低価格で作られ且つ低い消費電力で動作する
非常に高い性能のADCが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は、並列に配列され且つスキューされた
クロック及び位相パルスにより駆動される同一のADC
を多重に持つアセンブリを含む本発明のADCの概略図
である。
【図2】第2図は、第1図でのADCと共に使用される
それぞれの位相及びクロック・パルスのクロック及び位
相タイミング図である。
【図3】第3図は本発明の別な局面による比較器回路
(第1図のADCの各々の一部)の概略図である。第3
(A)図は、第3図の比較器に対するオート・バイアスの
重要な効果を示している電圧図である。
【図4】第4(A)図は、第3図の比較器で使用されるタ
イミング信号“PSMP”及び“PSMPN”を得るた
めの回路を示す図面である。第4(B)図は、比較器で使
用されるタイミング信号“PVR”,“PVRN”及び
信号“PVI”及び“PVIN”を得るための回路を示
す図面である。第4(C)図は、“PSMP”に対する
“PVI”のタイミング関係、そして相P(3)及びP
(4)を示す図面である。
【図5】第5図は、第1図に示されているようなADC
のSARの回路図であり;第5(A)図は、第5図でのS
ARのビット位置の概略表示図である。
【図6】第6図は、第5図におけるSARのMSB D
ACを示している回路図である。
【図7】第7図は、第1図のADCの1つの動作シーケ
ンスを示しているチャートである。
【符号の説明】
10…ADCアセンブリ、12…入力バス、14…ディ
ジタル出力信号端子、18…ADC、20…電圧入力端
子、28…多重(MUX)ユニット、30…出力、42
…SAR、40…オート零比較器、44…MSBDA
C、48…LSBDAC

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ/ディジタル変換器であって、 電圧基準、入力アナログ信号、第1のアナログフィード
    バック電圧、及び第2のアナログフィードバック電圧に
    それぞれ接続可能な第1、第2、第3及び第4の入力端
    子を持つ入力接続回路を備え、該入力接続回路は、共通
    端子、該第1の入力端子と該共通端子との間に接続され
    る第1のスイッチ、各々の一端が該共通端子に接続され
    る第1コンデンサ及び第2のコンデンサ、該第2の端子
    と該第1のコンデンサの他端との間に接続される第2の
    スイッチ、並びに該第1のコンデンサの他端と該第3の
    入力端子との間に接続される第3のスイッチを持ち、該
    第2のコンデンサの他端は該第4の端子に接続され;入
    力端子及び出力端子を持ち、該入力端子が該共通端子に
    接続されているラッチ手段を備え;該ラッチ手段の出力
    に接続される入力を持つビット・レジスタ手段を備え、
    該ビット・レジスタ手段は、該入力アナログ信号の値を
    表わしているNビット語のビットをそれぞれの位置に蓄
    積すると共に記憶し、該ビット・レジスタ手段は、語の
    最上位側ビットを表わす位置を持ち、且つ語の最下位側
    ビットを表わす引き続く位置を持ち;該ビットレジスタ
    手段の最上位側ビット位置によって作動され、該最上位
    側ビットを表わしている第1のアナログ電圧を提供する
    出力を持っている第1のディジタル/アナログ変換器
    (DAC)手段と;該最下位側ビット位置によって作動
    され、該最下位側ビットを表わしている第2のアナログ
    電圧を提供する出力を持っている第2のディジタル/ア
    ナログ変換器(DAC)手段と;該第1及び第2のアナ
    ログ電圧を該第3及び第4の入力端子にそれぞれ印加す
    るための印加手段と;当該アナログ/ディジタル変換器
    が高い分解能でもって高速において正確に動作するよう
    に該ラッチ手段、該レジスタ手段、該第1、第2及び第
    3のスイッチを所望の動作シーケンスを与えるアルゴリ
    ズムにおいて作動させるためのタイミング及び制御手段
    と、を備えるアナログ/ディジタル変換器。
  2. 【請求項2】 並列動作のために接続された複数の同一
    のアナログ/ディジタル変換器を更に含み、該複数のア
    ナログ/ディジタル変換器は、アセンブリを提供するよ
    うに設けられており、該複数のアナログ/ディジタル変
    換器の各々は、該入力アナログ電圧が該複数のアナログ
    /ディジタル変換器のうちの第1のアナログ/ディジタ
    ル変換器の動作サイクル中に該複数のアナログ/ディジ
    タル変換器の各々によって順に標本化されるように、先
    行するアナログ/ディジタル変換器に相対的に少なくと
    も1つのクロック・カウントだけスキューされるそれぞ
    れの動作サイクルで該タイミング及び制御手段によって
    駆動される、請求項1記載のアナログ/ディジタル変換
    器。
  3. 【請求項3】 該高速比較器および該第2のディジタル
    /アナログ変換器(DAC)に結合され、フィードバッ
    ク手段を含む自動校正手段を更に備え、該フィードバッ
    ク手段は、該第2のアナログ出力電圧を正確に決定され
    た電圧に自動的に関連づける、請求項1に記載のアナロ
    グ/ディジタル変換器。
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