JP2002093249A - 金属コロイド溶液およびその金属コロイド溶液の製造方法 - Google Patents

金属コロイド溶液およびその金属コロイド溶液の製造方法

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JP2002093249A JP2000278641A JP2000278641A JP2002093249A JP 2002093249 A JP2002093249 A JP 2002093249A JP 2000278641 A JP2000278641 A JP 2000278641A JP 2000278641 A JP2000278641 A JP 2000278641A JP 2002093249 A JP2002093249 A JP 2002093249A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属の超微粒子が水あるいは含水アルコール
に分散された状態を維持することができるとともに、既
存の装置を利用して容易に製造される金属コロイド溶液
を提供する。 【解決手段】 金属コロイド溶液1は、金属の超微粒子
5が水あるいは含水アルコール4に分散された溶液であ
って、イオン交換樹脂10が添加されている。金属の超
微粒子5は、水溶性または水分散性の層3bの上にスパ
ッタリングされた金属を、前記層3bの全部または一部
とともに、水あるいは含水アルコール4で取り込むこと
によって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】この発明は、金属コロイド溶液およびその
金属コロイド溶液の製造方法に関する。
【0003】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、例えば、金の超微粒子が水に分散された金のコロイ
ド溶液は、金を王水で溶解させた王水溶解液を、所要の
有機溶媒で抽出し、さらにその抽出液を、還元剤を含む
水溶液で逆抽出して、金を水相に移行させるなどして製
造された。
【0004】ところが、前記従来の金のコロイド溶液と
しての金属コロイド溶液は、そのままの状態で放置して
おくと、金属の超微粒子としての金の超微粒子が分離離
散した状態から団子状に会合してしまい、コロイド溶液
としての均一性が確保できず、試験、研究のために使用
する上で、あるいは実用面で問題があった。
【0005】また、前記金属コロイド溶液は、抽出に相
当な時間を要して製造するのに手間がかかり、さらに、
その他の金属コロイド溶液の製造方法では、大型で特殊
な装置を用いるものが多く、商品化に多大な経費が必要
であった。
【0006】この発明は、上記した従来技術の欠点を解
決するためになされたものであり、その目的は、金属の
超微粒子が水あるいは含水アルコールに分散された状態
を維持することができる金属コロイド溶液およびその金
属コロイド溶液の製造方法を提供することにある。ま
た、他の目的は、既存の装置を利用して容易に製造され
る金属コロイド溶液およびその金属コロイド溶液の製造
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る金属コロ
イド溶液およびその金属コロイド溶液の製造方法は、前
記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわ
ち、請求項1に記載の発明に係る金属コロイド溶液は、
金属の超微粒子が水あるいは含水アルコールに分散され
た金属コロイド溶液であって、イオン交換樹脂が添加さ
れていることを特徴としている。これにより、金属の超
微粒子の会合が抑制され、金属の超微粒子は、水あるい
は含水アルコールに分散された状態を維持することがで
きる。ここで、イオン交換樹脂は、自らが保持する陽イ
オンまたは/および陰イオンを、水あるいは含水アルコ
ールに解離させる。そして、この解離したイオンが金属
の超微粒子の表面を包囲することで、金属の超微粒子の
会合が抑制される。
【0008】また、請求項2に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液のように、前記イオン交換樹脂は、陽イオン
交換樹脂と陰イオン交換樹脂とが混合された両性のイオ
ン交換樹脂であるのが望ましい。これにより、金属の超
微粒子の表面に形成されたマイナス電荷にはイオン交換
樹脂の母体から解離した陽イオンが作用し、同じくプラ
ス電荷には陰イオンが作用するので、金属の超微粒子の
会合が有効に抑制される。
【0009】また、請求項3に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液のように、前記金属の超微粒子は、水溶性ま
たは水分散性の層の上に、スパッタリングまたは真空蒸
着された金属を、前記層の全部または一部とともに、水
あるいは含水アルコールで取り込むことによって得られ
るのが望ましい。これにより、層の全部または一部が、
水あるいは含水アルコールに溶解または分散されるとと
もに、層の上に載せられた金属の超微粒子が、水あるい
は含水アルコールに取り込まれて分散される。よって、
スパッタリング装置とか真空蒸着装置などの既存の装置
を備えていれば、金属コロイド溶液が容易に製造され
る。また、スパッタリングとか真空蒸着することによっ
て得られる金属の超微粒子は、扁平状に形成されるとい
う特徴を有しており、かかる扁平状に形成された金属の
超微粒子を用いれば、表面積を大きくして、対象物に付
着ないし接着することができる。
【0010】また、請求項4に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液のように、前記層を形成する層形成材は、デ
キストリン、デンプン、またはセルロースなどの水溶性
多糖類であるのが望ましい。このように、例えば、デキ
ストリン、デンプン、またはセルロースのような水溶性
多糖類の層形成材は、金属の超微粒子の保護コロイドと
して作用する。また、水溶性多糖類として、デキストリ
ン、デンプン、またはセルロースを用いれば、安価な原
料コストで済む。
【0011】また、請求項5に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液のように、前記金属は、貴金属であるのが望
ましい。このように、貴金属として、例えば、金、銀、
パラジュウムまたは白金のいずれかが分散された金属コ
ロイド溶液は、電子回路ベース部材の配線を描画するた
めの電子材料として、また、洋食器などのコーティング
材として、さらには、超微粒子化されたことによって活
性の高められた金属触媒として利用される。また、金、
銀、または白金のような可食性の金属を用いることで、
食品分野への応用が可能となる。さらに、金属が金であ
る場合の金のコロイド溶液は、電子顕微鏡用の試料をコ
ーティングする光学材料として、あるいは、遺伝子工学
などの分野においては、DNAどうしやDNAとRNA
との間で同じ構造の部分を検出したり抽出するためのブ
ロッティング法に使用される。
【0012】請求項6に記載の発明に係る金属コロイド
溶液の製造方法は、ベース部材上に、直接または間接的
に、水溶性または水分散性の層を形成し、その層の上
に、金属をスパッタリングまたは真空蒸着する。そし
て、そのスパッタリングまたは真空蒸着された金属を、
前記層の全部または一部とともに、水あるいは含水アル
コールで取り込み、前記金属を、超微粒子として前記水
あるいは含水アルコールに分散させるとともに、イオン
交換樹脂を添加する。このように、金属コロイド溶液
は、水溶性または水分散性の層の上にスパッタリングま
たは真空蒸着された金属を、その層ごと水あるいは含水
アルコールに取り込んで製造されるので、既存のスパッ
タリング装置または真空蒸着装置を備えていれば、大型
で特殊な装置を用いることなく容易に製造される。ま
た、イオン交換樹脂が添加されることで、イオン交換樹
脂の母体から陽イオンまたは/および陰イオンが解離
し、その解離したイオンが金属の超微粒子の表面を包囲
するため、金属の超微粒子の会合が抑制される。
【0013】また、請求項7に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液の製造方法のように、前記イオン交換樹脂
は、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とが混合され
た両性のイオン交換樹脂であるのが望ましい。これによ
り、イオン交換樹脂の保持する陽イオンおよび陰イオン
の両イオンは、水あるいは含水アルコールに解離され、
金属の超微粒子の表面に形成された、マイナス電荷およ
びプラス電荷のいずれの電荷にも作用するので、金属の
超微粒子の会合は有効に抑制される。
【0014】また、請求項8に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液の製造方法のように、前記ベース部材は、紙
質素材よりなるのが望ましい。このように、ベース部材
が紙質素材からなる場合には、水溶性または水分散性の
層が、直接または間接的に、載りやすい。なお、台紙上
にデキストリンが塗布されている、既存の陶磁器用転写
紙を用いれば、既に水溶性または水分散性の層が形成さ
れているので、層を形成する手間が省ける。
【0015】また、請求項9に記載の発明に係る金属コ
ロイド溶液の製造方法のように、前記金属は、貴金属で
あるのが望ましい。これにより、貴金属、例えば、金、
銀、または白金のような可食性の金属が分散された金属
コロイド溶液が製造されるので、食品分野への応用が可
能となる。また、かかる金属コロイド溶液は、電子回路
ベース部材の配線を描画するための電子材料として、ま
た、洋食器などのコーティング材として、さらには、超
微粒子化されたことによって活性の高められた金属触媒
として利用される。そして、金属が金である場合の金の
コロイド溶液は、電子顕微鏡用の試料をコーティングす
る光学材料として、あるいは、遺伝子工学などの分野に
おいては、DNAどうしやDNAとRNAとの間で同じ
構造の部分を検出したり抽出するためのブロッティング
法に使用される。
【0016】また、請求項10に記載の発明に係る金属
コロイド溶液の製造方法のように、前記層を形成する層
形成材は、デキストリン、デンプン、またはセルロース
などの水溶性多糖類であるのが望ましい。このように、
デキストリン、デンプン、またはセルロースのような水
溶性多糖類の層形成材を用いれば、金属コロイド溶液
が、安価な原料コストで製造される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る金属コロイ
ド溶液の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】金属コロイド溶液1は、図1に示すよう
に、金属の超微粒子5が水あるいは含水アルコール4に
分散されたコロイド溶液であって、粒状または粉末状の
イオン交換樹脂10が添加されている。
【0019】ここで、イオン交換樹脂10は、水あるい
はアルコール4に添加されることで、母体から陽イオン
または/および陰イオンを、前記水あるいは含水アルコ
ール4に解離させる。すると、その解離された陽イオン
または/および陰イオンは、金属の超微粒子5の表面に
形成されているマイナス電荷あるいはプラス電荷のいず
れかまたは両方に作用するようにして、金属の超微粒子
5の表面を包囲する。その結果、金属の超微粒子5の会
合が抑制されて、金属の超微粒子5は、均一に分散され
た状態を維持する。
【0020】前記イオン交換樹脂10は、その種類を特
に限定しないが、金属の超微粒子5の表面に形成される
マイナス電荷およびプラス電荷のいずれにも作用するよ
うに、陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とが混合さ
れた両性のイオン交換樹脂であるのが望ましい。かかる
両性のイオン交換樹脂としては、例えば、カートリッジ
式の純水器などに汎用されるものを用いるとよい。な
お、イオン交換樹脂10は、静置した状態で容器7の底
に沈んでいるので、使用する際には、例えば、デカンテ
ーションして、上澄みの、金属の超微粒子5が分散され
たコロイド溶液の部分を取り出すようにする。もっと
も、イオン交換樹脂10は、自らの保持する陽イオンま
たは/および陰イオンを、水あるいは含水アルコールに
解離させた後で取り除かれても構わない。
【0021】また、前記金属の超微粒子5は、水溶性ま
たは水分散性の層の上に、スパッタリングまたは真空蒸
着された金属を、前記層の全部または一部とともに、前
記水あるいは含水アルコール4で取り込むことによって
得られる。前記層は、水溶性または水分散性の層を形成
する層形成能を有して、水あるいは含水アルコール4に
溶解または分散される層形成材によって構成される。層
形成材としては、特に限定されないが、例えば、デンプ
ンとかデンプンの加水分解物たるデキストリン、あるい
はセルロース、さらには、プルランとかカラギーナンな
どの水溶性多糖類を使用するとよい。
【0022】ここで、層形成材としてのデキストリン
が、水溶性または水分散性の層を形成し、この層の上
に、金属の超微粒子5を載せて、水あるいは含水アルコ
ール4に取り込まれるとする。すると、水溶性または水
分散性の層は、前記水あるいは含水アルコール4に溶解
または分散され、それと同時に、層の上に載せられた金
属の超微粒子5も、水あるいは含水アルコール4に取り
込まれて分散される。この場合、前記金属の超微粒子5
は、後述するように、既存のスパッタリング装置とか真
空蒸着装置などを利用すれば、容易に形成される。こう
して得られる金属の超微粒子5は、後述するように、扁
平状に形成されるという特徴を有しており、かかる扁平
状に形成された金属の超微粒子5を用いれば、表面積が
従来のものよりも大きくなるため、対象物に付着ないし
接着し易くなる。よって、このような金属の超微粒子5
が分散された金属コロイド溶液1は、電子顕微鏡用の試
料をコーティングする光学材料として使用されるとよ
い。この点、従来においては、金属の超微粒子5を扁平
状に形成するために、球形状に形成された金属の超微粒
子5を、ボールミルなどの粉砕機で粉砕するという工程
が加わり、余分な労力と時間とを要していた。
【0023】なお、金属の超微粒子5とは、コロイド溶
液として分散し得る、1ナノメートルから1マイクロメ
ートルの範囲にある粒径の、金属の微粒子のことを言
う。例えば、後述するスパッタリングによって形成され
る金属の超微粒子5としての金の超微粒子の場合は、電
子顕微鏡装置にセットして顕微鏡観察を行うと、約2.
3ナノメートルから3.9ナノメートルの平均粒径のも
のとして算定される。
【0024】前記金属としては、特に限定されず、例え
ば、金、銀、パラジュウム、白金、アルミニウム、鉄、
銅、ニッケルまたは亜鉛などを用いることができる。そ
して、このような金属の超微粒子5が分散された金属コ
ロイド溶液1は、筆記用具のジェルインキ、メタリック
インキ、ポリマーインクなどのインキとかジェットプリ
ンター用のインキに混入する光輝材あるいは色材として
利用できる。また、金属として、金、銀、パラジュウム
または白金のような貴金属が分散された金属コロイド溶
液1は、電子回路ベース部材の配線を描画するための電
子材料として、自動車の排気ガスの触媒として、また、
洋食器などのコーティング材として、さらには、超微粒
子化されたことによって活性が高められた金属触媒とし
て利用することができ、使い道が広い。その他、例え
ば、セラミックなどに混入し、触媒として使用すれば、
ダイオキシン除去などに利用することができる。また、
貴金属としての、金、銀、または白金のような可食性の
金属を用いることで、食品分野への応用が可能となる。
さらに、金属が金である場合の金のコロイド溶液は、電
子顕微鏡用の試料をコーティングする光学材料として、
あるいは、遺伝子工学などの分野においては、DNAど
うしやDNAとRNAとの間で同じ構造の部分を検出し
たり抽出するためのブロッティング法に使用されること
ができる。そして、貴金属は、一般に高価なものである
が、スパッタリング装置とか真空蒸着装置などを利用し
て得られる貴金属の超微粒子5は、既述したように、扁
平状に形成されるという特徴を有するので、従来の球形
状に形成されるものと比較すると利用効率がよく、その
分原料コストを安価にすることができるというメリット
もある。
【0025】次に、この発明に係る金属コロイド溶液1
の製造方法の一実施の形態を、図1ないし図4に基づい
て説明する。
【0026】この金属コロイド溶液1を製造するには、
まず、ベース部材2として、例えば、紙質素材よりなる
台紙2aを用意する。そして、この台紙2aの表面に、
糊状のデキストリンを塗布して、ベース部材2上に層3
を形成する。図示実施の形態の場合、前記層3は、水に
対する溶解性の異なる二種類のデキストリンがそれぞれ
に塗布されて、台紙2a上に二層に形成される。二層に
形成される層3の下層側は、水難溶性のデキストリンを
用いた、水難溶性の層3aからなり、上層側は、水溶性
または水分散性のデキストリンを用いた、金属コロイド
溶液1中に溶解または分散し得る前記水溶性または水分
散性の層3bからなる(図2参照)。このように、ベー
ス部材2上に形成される層3を、水難溶性の層3aと、
その水難溶性の層3a上に形成される水溶性または水分
散性の層3bとの二層で構成するのは、後述するよう
に、水あるいは含水アルコール4でベース部材2上を洗
ったときに、上層側の水溶性または水分散性の層3b
が、下層側の水難溶性の層3aから容易に剥離されるか
らである。もっとも、層3を二層に形成せず、水溶性ま
たは水分散性の層3bのみを、ベース部材2上に直接に
塗布しても構わない。
【0027】次に、前記層3を塗布した台紙2aをスパ
ッタリング装置(図示せず)にセットし、圧力を、1×
10-3〜1×10-6Torrに調整してアルゴンガスを
導入する。そして、例えば、0.65A×315Vの電
力で、前記アルゴンガスが金からなるターゲットを叩く
ようにし、はじき飛ばされた金の分子を、台紙2a上に
形成された前記水溶性または水分散性の層3bの上にス
パッタリングして堆積させる。これにより、層3bの上
に、金属の超微粒子5としての金の超微粒子が密集した
状態の薄膜6が形成される(図3参照)。その後、スパ
ッタリングされて薄膜6状に形成された金を、前記水溶
性または水分散性の層3bの全部または一部とともに、
水あるいは含水アルコール4で洗うようにして容器7内
に取り込む(図4参照)。すると、スパッタリングされ
た金が、金属の超微粒子5として前記水あるいは含水ア
ルコール4に分散される。ここで、顕微鏡観察を行う
と、図5の電子顕微鏡写真に示すように、金属の超微粒
子5は、水あるいは含水アルコール4に均一に分散され
た状態で存在していることがわかる。そして、この金属
の超微粒子5が分散された状態を維持できるように、こ
の溶液にイオン交換樹脂10を添加する。もっとも、イ
オン交換樹脂10は、スパッタリングされた金属として
の金を、水あるいは含水アルコール4で洗う前に、予め
容器7内に入れておいてもよい。イオン交換樹脂10の
添加量は、図示実施の形態の場合、溶液全体に対して約
5重量%である。なお、台紙2a上に形成された二層の
層3のうち、上層側の水溶性または水分散性の層3b
は、その大部分が、水あるいは含水アルコール4に取り
込まれるが、下層側の水難溶性の層3aは、水あるいは
含水アルコール4にほとんど取り込まれることなく台紙
2a上に残留する。
【0028】こうして、製造される金属コロイド溶液1
は、イオン交換樹脂10が添加されることで、イオン交
換樹脂10の母体から陽イオンまたは/および陰イオン
が、水あるいは含水アルコール4に解離され、その解離
された陽イオンまたは/および陰イオンが、金属の超微
粒子5の表面を包囲することで、金属の超微粒子5の会
合が抑制されたコロイド溶液となる(図1参照)。ここ
で、イオン交換樹脂10は、自らの保持する陽イオンま
たは/および陰イオンを、前記水あるいは含水アルコー
ル4に解離させた後で取り除かれても構わない。なお、
陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂とが混合された両
性のイオン交換樹脂を使用すれば、金の超微粒子の表面
に形成された、プラス電荷およびマイナス電荷のいずれ
の電荷にも作用することができるので好ましい。
【0029】また、金属コロイド溶液1は、スパッタリ
ング装置のような既存の装置によって、しかもデキスト
リンのような安価に入手できる層形成材を使用して、容
易に製造されることができる。そして、層形成材として
のデキストリンは、金属の超微粒子5の保護コロイドと
しての機能を備える。かかるデキストリンと同様の性質
を備えるものとしては、水溶性多糖類としてのデンプン
とかセルロースが挙げられ、これらデンプンとかセルロ
ースも、デキストリンと同様、安価に入手でき、かつ、
金属の超微粒子5の保護コロイドとして機能する。
【0030】また、スパッタリングされた金は、真空中
においてベース部材2に勢いよく飛散付着されることに
より、扁平状すなわち平面状に形成される金属の超微粒
子5としての金の超微粒子となるので、対象物に対する
付着性ないし接着性が良好となるとともに、製造される
金属コロイド溶液1の伝導特性を向上させることがで
き、特に前記金属触媒として適用されたときに、その触
媒活性を一層向上させる。そして、このような扁平状に
形成される金属の超微粒子5としての金の超微粒子が分
散された金属コロイド溶液1は、電子顕微鏡用の試料を
コーティングする光学材料として好適に使用される。
【0031】また、前記ベース部材2は、その材質を特
に限定せず、例えば、合成樹脂などの樹脂製のものを用
いることができる。もっとも、ベース部材2が、前記台
紙2aのような紙質素材よりなる場合には、そのベース
部材2上に、水溶性または水分散性の層3bが、直接的
に、または前記水難溶性の層3aを介するなどして間接
的に、載りやすいので好ましい。そして、ベース部材2
が、紙質素材あるいはその他の素材よりなるシート材で
ある場合には、可撓性に優れるため、巻いたりすること
が可能となり、取り扱い性が向上する。ここで、台紙2
aの表面に水難溶性の層3aを塗布し、さらにその水難
溶性の層3aの上に水溶性または水分散性のデキストリ
ンからなる、水溶性または水分散性の層3bを塗布した
ものは、陶磁器用転写紙として既に知られている。よっ
て、かかる陶磁器用転写紙によれば、既に水溶性または
水分散性の層3bがベース部材2上に塗布されているた
め、改めて層3bを形成する必要はなく、手間が省け
る。
【0032】また、スパッタリングされた金などの金属
を、水あるいは含水アルコール4で取り込むには、既述
したように、水あるいは含水アルコール4で洗うように
する方法のほか、例えば、ベース部材2としての台紙2
aを、直接水あるいは含水アルコール4に浸すだけでも
構わない。台紙2を、水あるいは含水アルコール4に浸
すことで、層3bの上にスパッタリングされた金などの
金属は、水溶性または水分散性の層3bの全部または一
部とともに、水あるいは含水アルコール4に取り込まれ
て分散する。
【0033】また、金などの金属の超微粒子5は、スパ
ッタリング法によらなくとも、例えば、真空蒸着法によ
っても製造される。すなわち、真空蒸着装置によって生
成された、金などの金属の蒸発粒子を、水溶性または水
分散性の層3bの上に析出させ、その層3bごと、水あ
るいは含水アルコール4で取り込むことにより、金など
の金属を、金属の超微粒子5として水あるいは含水アル
コール4に分散させることができる。
【0034】また、金属コロイド溶液1を酵素処理とか
酸処理することで、溶液中に含まれる層形成材としての
デキストリン、デンプン、またはセルロースなどの水溶
性多糖類を、低分子化しても構わない。これにより、水
あるいは含水アルコール4に対する、層形成材の溶解性
などの諸特性が改善される。
【0035】なお、金属コロイド溶液1は、水あるいは
含水アルコール4を用いるとともに、層形成材として食
用可能な、デキストリン、デンプン、またはセルロース
などの水溶性多糖類を含み、かつ、食用可能な金属とし
ての金などを含むため、食品分野への応用が可能とな
る。
【0036】
【発明の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この発明に係る金属コロイド溶液およびその金属コ
ロイド溶液の製造方法によれば、次の効果がある。
【0037】請求項1または2に記載された金属コロイ
ド溶液によれば、イオン交換樹脂の作用によって金属の
超微粒子の会合が抑制され、金属の超微粒子が水あるい
は含水アルコールに分散された状態を維持することがで
きる。
【0038】また、請求項3に記載された金属コロイド
溶液によれば、加えて、スパッタリング装置とか真空蒸
着装置などの既存の装置によって容易に製造される、水
あるいは含水アルコールを用いた金属コロイド溶液が提
供される。また、スパッタリングとか真空蒸着によって
得られる金属の超微粒子は、扁平状に形成されるので、
対象物に対する付着性ないし接着性が改善される。
【0039】また、請求項4に記載された金属コロイド
溶液によれば、加えて、層形成材を、安価に入手でき、
かつ、金属の超微粒子の保護コロイドとして作用させる
ことができる。
【0040】また、請求項5に記載された金属コロイド
溶液によれば、加えて、電子材料、光学材料、コーティ
ング材、または触媒など種々の使い道があるとともに、
食品分野への応用が可能となる。
【0041】請求項6または7に記載された金属コロイ
ド溶液の製造方法によれば、金属コロイド溶液が、スパ
ッタリング装置とか真空蒸着装置などの既存の装置を利
用して容易かつ確実に製造される。また、金属の超微粒
子が、水あるいは含水アルコールに分散された状態を維
持できる金属コロイド溶液が製造される。
【0042】また、請求項8に記載された金属コロイド
溶液の製造方法によれば、加えて、ベース部材上に、水
溶性または水分散性の層が、直接または間接的に、載り
やすく作業性がよい。
【0043】また、請求項9に記載された金属コロイド
溶液の製造方法によれば、加えて、電子材料、コーティ
ング材、または触媒など種々の使い道のあるとともに、
食品分野への応用が可能となる金属コロイド溶液が製造
される。
【0044】また、請求項10に記載された金属コロイ
ド溶液の製造方法によれば、加えて、層形成材の原料コ
ストを安価にして金属コロイド溶液が製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る金属コロイド溶液が容器内に取
り込まれた状態を示す図である。
【図2】この発明に係る金属コロイド溶液の製造方法を
説明するための、ベース部材上に、水難溶性の層を介し
て間接的に、水溶性または水分散性の層を形成した状態
を示す断面図である。
【図3】同じく、水溶性または水分散性の層の上に、ス
パッタリングされた金の薄層を形成した状態を示す断面
図である。
【図4】同じく、スパッタリングされた金を、水溶性ま
たは水分散性の層の全部または一部とともに、水あるい
は含水アルコールで取り込み、超微粒子として水あるい
は含水アルコールに分散させた状態を示す概略図であ
る。
【図5】金属としての金が、水あるいは含水アルコール
に分散された状態を示す、図面に代わる電子顕微鏡写真
である。
【符号の説明】
1 金属コロイド溶液 2 ベース
部材 3b 水溶性または水分散性の層 4 水ある
いは含水アルコール 5 金属の超微粒子 10 イオ
ン交換樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J037 AA04 CC02 CC30 EE23 EE28 EE43 FF15 4K017 AA08 BA02 CA08 DA01 DA07 DA09 EK08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属の超微粒子が水あるいは含水アルコ
    ールに分散された金属コロイド溶液であって、 イオン交換樹脂が添加されていることを特徴とする金属
    コロイド溶液。
  2. 【請求項2】 前記イオン交換樹脂は、陽イオン交換樹
    脂と陰イオン交換樹脂とが混合された両性のイオン交換
    樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の金属コロ
    イド溶液。
  3. 【請求項3】 前記金属の超微粒子は、水溶性または水
    分散性の層の上に、スパッタリングまたは真空蒸着され
    た金属を、前記層の全部または一部とともに、水あるい
    は含水アルコールで取り込むことによって得られること
    を特徴とする請求項1または2に記載の金属コロイド溶
    液。
  4. 【請求項4】 前記層を形成する層形成材は、デキスト
    リン、デンプン、またはセルロースなどの水溶性多糖類
    であることを特徴とする請求項3に記載の金属コロイド
    溶液。
  5. 【請求項5】 前記金属は、貴金属であることを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の金属コロ
    イド溶液。
  6. 【請求項6】 ベース部材上に、直接または間接的に、
    水溶性または水分散性の層を形成し、その層の上に、金
    属をスパッタリングまたは真空蒸着し、そのスパッタリ
    ングまたは真空蒸着された金属を、前記層の全部または
    一部とともに、水あるいは含水アルコールで取り込み、
    前記金属を、超微粒子として前記水あるいは含水アルコ
    ールに分散させるとともに、イオン交換樹脂を添加する
    ことを特徴とする金属コロイド溶液の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記イオン交換樹脂は、陽イオン交換樹
    脂と陰イオン交換樹脂とが混合された両性のイオン交換
    樹脂であることを特徴とする請求項6に記載の金属コロ
    イド溶液の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ベース部材は、紙質素材よりなるこ
    とを特徴とする請求項6または7に記載の金属コロイド
    溶液の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記金属は、貴金属であることを特徴と
    する請求項6ないし8のいずれか1項に記載の金属コロ
    イド溶液の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記層を形成する層形成材は、デキス
    トリン、デンプン、またはセルロースなどの水溶性多糖
    類であることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか
    1項に記載の金属コロイド溶液の製造方法。
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