JP2002092993A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP2002092993A
JP2002092993A JP2000278395A JP2000278395A JP2002092993A JP 2002092993 A JP2002092993 A JP 2002092993A JP 2000278395 A JP2000278395 A JP 2000278395A JP 2000278395 A JP2000278395 A JP 2000278395A JP 2002092993 A JP2002092993 A JP 2002092993A
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Susumu Imai
奨 今井
Hiroyuki Awano
博之 粟野
Masaki Sekine
正樹 関根
Manabu Tani
学 谷
Kazuko Inoue
和子 井上
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Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気超解像技術や磁区拡大再生技術において
は、多層構造を有する構成となっているが、非磁性中間
層における熱制御が難しく、高分解能を得るためには、
記録層から再生層への磁区転写において適切なマスク形
成がなされている必要があり、このマスク形成には、再
生層の温度分布が大きく影響する。非磁性中間層の熱制
御は、この再生層の温度分布に大きく影響を与える。適
切な熱制御が非磁性中間層にて行われていないと、再生
層におけるマスク形成が不安定となり、記録層から再生
層への磁区転写が制御しにくくなるのである。 【解決手段】 基板上に、情報が記録される記録層を備
え、光が照射されて情報の記録及び再生の少なくとも一
方が行なわれる光磁気記録媒体において、記録層の光入
射側に、熱伝導率が20Wm−1K−1以上の非磁性の
熱伝導性中間層が積層され、該熱伝導性中間層より光入
射側に再生層が積層されており、かつ該再生層において
記録層から転写された磁区が拡大再生されることを特徴
とする光磁気記録媒体が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に記録層を
備える光磁気記録媒体に関し、更に詳細には、光の照射
により発生する熱を低減し、微小な磁区の記録再生がで
きる光磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気記録媒体は、動画像データや音声
データなどのデジタルデータを記録または再生すること
ができる情報記録媒体として広く利用されている。近
年、動画像や音声データの高画質化、高音質化が進み、
それらのデータ量は増加している。このため光磁気記録
媒体においては、かかるデータ量の増加に十分に対応す
るために、更なる大容量化が要望されている。
【0003】この要望に応えるために、微小な記録マー
クを形成して記録密度を向上させ、この微小な記録マー
クを微小な光スポット径で読み出す方法が検討されてい
る。光スポット径は、光の波長に比例し、光を集光する
レンズの開口数に反比例する。したがって光スポット径
を微小化するには、記録再生の際に用いるレーザー光を
短波長化するか、または対物レンズの開口数を上げれば
よい。
【0004】一方、微小な記録磁区を読み出す技術とし
て、磁気超解像技術や磁区拡大再生技術の技術開発が進
められている。これらは、記録層以外に再生層を設け
て、再生層に記録磁区を転写して再生を行う技術であ
り、このうち磁区拡大再生技術では、再生層に転写され
た磁区を拡大させることによって大きな信号振幅を得る
ことができるため、注目されている。こうした技術によ
って、波長/開口数の1/2よりも微小な記録マークを
再生することが可能である。例えば、波長680nm、
対物レンズの開口数0.55の光学系を用いて、0.2
μmの最密磁区長の記録磁区を磁区拡大再生技術を用い
て読むことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、波長/
開口数の1/5のように極めて微小な記録マークを安定
に記録再生しようとすると、次の問題があった。
【0006】すなわち、磁気超解像技術や磁区拡大再生
技術においては、高分解能化に有利なことから静磁結合
型の記録媒体として、光照射に近い方から保護層、再生
層、非磁性中間層、記録層、ヒートシンク層という多層
構造を有する構成となっているが、非磁性中間層におけ
る熱制御が難しいという問題である。高分解能を得るた
めには、記録層から再生層への磁区転写において適切な
マスク形成がなされている必要があり、このマスク形成
には、再生層の温度分布が大きく影響する。非磁性中間
層の熱制御は、この再生層の温度分布に大きく影響を与
える。適切な熱制御が非磁性中間層にて行われていない
と、再生層におけるマスク形成が不安定となり、記録層
から再生層への磁区転写が制御しにくくなるのである。
例えば、再生層にGdFeCo、非磁性中間層にSi
N、記録層にTbFeCoを用いた場合、SiNの熱伝
導率が約10Wm−1K−1と低いため、畜熱しやすく
なり、再生層への磁区転写が制御しにくかった。さら
に、記録時における記録層に関する熱制御も、非磁性中
間層に起因する熱の蓄積があることから困難であった。
このように非磁性中間層における熱制御が困難である
と、波長/開口数の1/5のように極めて微小な記録マ
ークを安定に記録再生することは困難となる。
【0007】本発明は、上記従来技術の問題を解決する
ためになされたものであり、その目的は、波長/開口数
の1/5のように極めて微小な記録マークであっても、
非磁性中間層に起因する熱の蓄積を低減することが可能
な光磁気記録媒体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の態様に従えば、
基板上に、情報が記録される記録層を備え、光が照射さ
れて情報の記録及び再生の少なくとも一方が行なわれる
光磁気記録媒体において、記録層の光入射側に、熱伝導
率が20Wm−1K−1以上の非磁性の熱伝導性中間層
が積層され、該熱伝導性中間層より光入射側に再生層が
積層されており、かつ該再生層において記録層から転写
された磁区が拡大再生されることを特徴とする光磁気記
録媒体が提供される。
【0009】このように熱伝導率が20Wm−1K−1
以上の非磁性の熱伝導性中間層を非磁性中間層として採
用する構成をとったため、光照射により再生層及び記録
層に生じた熱を、記録層の光入射側で記録層の膜面に垂
直な方向に、すなわち膜厚の方向に速やかに拡散させる
ことができる。この熱伝導率の値は、現行の光磁気記録
媒体の再生層及び記録層に用いられている材料の熱伝導
率と同程度であるので、再生層及び記録層における不要
な熱の蓄積が低減される。また、熱伝導性中間層は非磁
性であるので、記録層に磁気的な影響を与えることなく
情報の記録再生を行なうことができる。これによって波
長/開口数の1/5のように極めて微小な記録マークで
あっても、非磁性中間層に起因する不要な熱の蓄積を低
減でき、かつ磁気的な悪影響を生ずることがない。
【0010】本発明の態様の熱伝導性中間層は、Au、
Cu、Ag、Al、Pt及びそれらを含む化合物からな
る群から選択された1種から構成される材料が望まし
い。このような材料を用いることで、20Wm−1K−
1以上の熱伝導率を得ることが可能である。さらに、熱
伝導性中間層が金属のみであることが熱伝導率の点で有
利であり、特に好ましい。
【0011】さらに、本発明の態様における記録層の厚
みd1と熱伝導性中間層の厚みd2との間に、2nm<
d1<100nm、1nm<d2<50nm、d2<d
1/2の関係が成立することが、微小記録マークの記録
再生におけるC/N(Carrierto Noise ratio)を向上さ
せることが可能となり望ましい。また、熱伝導性中間層
の厚みd2と上記再生層の厚みd3の間に、1nm<d
2<50nm、1nm<d3<100nm、d2<d3
の関係が成立することが、C/Nが良好であることから
好ましい。
【0012】また、本発明の光磁気記録媒体において
は、記録層を構成する材料に、TbFeCoやDyFe
Co、TbDyFeCoなどの希土類遷移金属合金の磁
性材料を用いることができる。
【0013】本発明の光磁気記録媒体において、記録層
の熱伝導性中間層と反対側に、ヒートシンク層を設ける
ことも可能である。ヒートシンク層としては、Au、C
u、Ag、Al、Pt及びそれらを含む化合物からなる
群から選択された1種から構成される材料が望ましい。
これにより放熱効果を一層向上させることができる。さ
らに、ヒートシンク層と記録層の間に誘電体層を設ける
構成としてもよい。
【0014】本発明の光磁気記録媒体においては、記録
再生用の光を基板側から入射させても基板と反対側から
入射させてもよい。いずれにしても、光照射に近い方か
ら、再生層、熱伝導性中間層、記録層という順序とす
る。基板側から光を入射させる場合には、熱伝導性中間
層の方が記録層より基板に近い構成とすればよく、基板
と反対側から光を入射する場合には、記録層の方が熱伝
導性中間層より基板に近い構成とすればよい。
【0015】また、記録再生用の光を基板側から入射さ
せた場合、本発明の光磁気記録媒体に用いられる基板
は、光透過性を有する材料から構成され、照射される波
長の光に対して少なくとも70%の透過率を有すること
が望ましい。かかる基板材料として、ポリカーボネー
ト、ポリメチルメタクリレート、非晶質ポリオレフィン
などのプラスチック材料、ガラス、セラミック等を使用
することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従う光磁気記録媒
体の実施例について図面を参照しながら具体的に説明す
るが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0017】(実施例1)本実施例では、本発明に従う
光磁気記録媒体の一具体例として基板面側から光を入射
させるタイプの光磁気記録媒体を製造した。図1に、本
実施例で製造した光磁気記録媒体の断面構造を示す。
【0018】光磁気記録媒体10は、基板1上に、誘電
体層2、再生層3、熱伝導性中間層4、記録層5、誘電
体層6及びヒートシンク層7を順次積層した構造を有す
る。
【0019】図1に示した構造において、基板1は、不
図示の射出成形機を用いて作製した透明なポリカーボネ
ート基板であり、その表面にプリフォーマットパターン
に対応した凹凸を有し、厚みは1.2mmである。誘電
体層2は、再生層3を保護する機能を有しており、Si
Nを用いた。さらに誘電体層2は、膜内で光を多重干渉
させて、カー回転角を実効的に増大させる機能も有して
いる。再生層3は、情報再生時に記録層5との静磁結合
により記録層5の磁化が転写され、拡大される層であ
り、GdFeCoを用いて構成される。熱伝導性中間層
4は、再生層3内で蓄積する熱を記録層5側に拡散させ
るための層であり、Al合金から構成される。実験では
AlTiを用いた。熱伝導性中間層4を構成するAlT
iの熱伝導率は約100Wm−1K−1である。記録層
5は、情報が磁化情報として記録される層であり、Tb
FeCoを用いて構成される。ヒートシンク層7は、記
録層5を透過した光を反射させると共に、光照射による
記録層の熱を基板1と反対側に拡散させるためヒートシ
ンクとしての機能を有する層であり、AlTiを用いて
構成される。これらの層2〜7を、上記基板1のプリフ
ォーマットパターンに対応する凹凸が形成されている面
上に、不図示のスパッタ装置を用いて、以下に示す条件
にて順次成膜した。
【0020】誘電体層2の成膜では、ターゲット材料と
してSiNを用い、膜厚を60nmとした。再生層3の
成膜では、Gd単体ターゲットとFeCo合金ターゲッ
トとを同時スパッタして成膜し、膜厚を20nmとし
た。熱伝導性中間層4の成膜では、ターゲット材料とし
てAlTiを用い、膜厚を15nmとした。記録層5の
成膜では、Tb単体ターゲットとFeCo合金ターゲッ
トとを同時スパッタして成膜した。記録層5の膜厚は5
0nmとした。誘電体層6の成膜では、ターゲット材料
としてSiNを用い、膜厚を20nmとした。ヒートシ
ンク層7の成膜では、ターゲット材料としてAlTiを
用い、膜厚を50nmとした。このような成膜条件にて
各層2〜7を成膜することにより図1に示した積層構造
を有する光磁気記録媒体10を製造した。
【0021】こうして得られた光磁気記録媒体10を、
波長680nmのレーザー光源と開口数0.55の対物
レンズを搭載した記録再生装置を用いて、基板側から記
録光または再生光を照射することにより、情報の記録ま
たは再生を行なった。この際、記録においては、光磁界
パルス変調方式を用いた。再生時においては、+/−2
00[Oe]程度の交番磁界を印加した。このような記
録再生を行ったところ、0.1μmの磁区長の記録磁区
を安定に記録でき、かつ磁区拡大再生を確認できた。磁
区拡大再生としては、通常再生した再生信号に比べ、信
号振幅が約50%増大していることを確認した。すなわ
ち、熱伝導率が約100Wm−1K−1であるAlTi
を熱伝導性中間層4として用いたことで、波長/開口数
の1/5である磁区長の記録再生を安定に行うことがで
きた。
【0022】次に、上記の膜厚及び材料の構成をサンプ
ルNo.S1として、中間層の材料を変えた場合に関し
て、表1を用いて説明する。表1の中でサンプルNo.
S2及びS3は、記録層と再生層にはS1と同じ材料と
膜厚を用い、中間層の材料のみを変えた場合である。以
下、表1〜表3の説明におけるC/Nの測定は全て、波
長680nmのレーザー光源と開口数0.55の対物レ
ンズを搭載した記録再生装置を用いて、基板側から再生
光を照射することにより測定した。記録磁区長は0.1
8μmとし、光磁界パルス変調方式で記録した。再生時
には外部磁界を印加せずにC/Nを測定した。なお、交
番磁界を印加した磁区拡大再生においても、外部磁界を
印加せずに測定したC/Nが、再生層への磁区転写特性
を反映する重要な評価項目となっている。S2の中間層
のSiNの熱伝導率は約10Wm−1K−1、S3の中
間層のAuの熱伝導率は約310Wm−1K−1であ
る。S2のように中間層の熱伝導率が20Wm−1K−
1より小さい場合に比較して、S1及びS3のように中
間層の熱伝導率が20Wm−1K−1以上である場合の
方がC/Nが良好であることがわかった。S1及びS3
は、中間層の熱伝導率が20Wm−1K−1以上である
ことで、熱伝導性中間層として機能することにより、非
磁性中間層に起因する熱制御が良好になったためであ
る。ここでは、熱伝導性中間層4としてAlTiとAu
の場合に好適であることを説明したが、熱伝導性中間層
4に、Au、Cu、Ag、Al、Pt及びそれらを含む
化合物からなる群から選択された1種から構成される材
料を用いて、20Wm−1K−1以上の熱伝導率を得る
ことが可能である。また、熱伝導性中間層が金属のみで
あることが熱伝導率の点で有利であり、特に望ましい。
【0023】次に、記録層の膜厚をS1の場合より薄く
した場合に関して、説明する。表1のS4〜S6では記
録層の膜厚を30nmとした。ここでも中間層の熱伝導
率が20Wm−1K−1より小さいS5に比較して、S
4及びS6のように中間層の熱伝導率が20Wm−1K
−1以上である場合の方がC/Nが良好であることがわ
かった。S4及びS6は、中間層の熱伝導率が20Wm
−1K−1以上で、熱伝導性中間層として機能すること
により、非磁性中間層に起因する熱制御が良好になった
と考えられる。
【0024】
【表1】
【0025】次に、S1の再生層の膜厚を同じく保った
まま、記録層及び熱伝導性中間層の膜厚を変化させた場
合に関して、表2を用いて説明する。S7では、S1の
記録層の膜厚を100nmと厚くした。このように、1
00nm以上の記録層の膜厚にすると、0.18μmの
ように微小な磁区の場合にはC/Nは劣化した。また、
S8では、S1の熱伝導性中間層の膜厚を、記録層の膜
厚の1/2より大きな30nmとした。このように、記
録層の膜厚d1と熱伝導性中間層の膜厚d2との間にd
2<d1/2が満足されていない場合、C/Nは劣化し
た。S9では、熱伝導性中間層の膜厚をS8よりも厚く
した。 S9のC/Nは、S8の場合よりさらに劣化し
た。また、熱伝導性中間層の膜厚が1nm以下である
と、記録層と再生層の間で交換結合が生じ、非磁性中間
層としての機能が果たせないことを考慮すると、1nm
<d2が好ましい。これと、上記の結果を考慮すると、
記録層の厚みd1と熱伝導性中間層の厚みd2との間
に、2nm<d1<100nm、1nm<d2<50n
m、d2<d1/2の関係が成立することが好ましい。
【0026】
【表2】
【0027】次に、S1の記録層の膜厚を同じく保った
まま、熱伝導性中間層及び再生層の膜厚を変化させた場
合に関して、表3を用いて説明する。S10では、S1
の再生層の膜厚を5nmと薄くした。このように、再生
層の膜厚が中間層の膜厚より薄くすると、0.18μm
のように微小な磁区の場合にはC/NはS1の時よりも
劣化した。また、S11では、S1の熱伝導性中間層の
膜厚を、5nmと薄くした。このように、熱伝導性中間
層の膜厚d2と再生層の膜厚d3との間にd2<d3が
満足されている場合、C/NはS1の時と同程度であっ
た。S12では、再生層の膜厚をS1よりも厚くした。
S12のC/Nは、S1の場合より劣化したが、全く
使えない程ではない。S13では、再生層の膜厚をS1
2よりもさらに厚くし、100nmとした。 S13の
C/Nは、S12の場合より顕著に劣化した。また、熱
伝導性中間層の膜厚が1nm以下であると、記録層と再
生層の間で交換結合が生じ、非磁性中間層としての機能
が果たせないことを考慮すると、1nm<d2が望まし
い。これと、上記の結果を考慮すると、熱伝導性中間層
の厚みd2と再生層の厚みd3の間に、1nm<d2<
50nm、1nm<d3<100nm、d2<d3の関
係が成立することが好ましい。
【0028】
【表3】
【0029】(実施例2)本実施例では、実施例1の構
成から、誘電体層6を抜いた構成を説明する。図2に、
その構成を示す。製造方法自体は、実施例1とほとんど
同じで、基板1のプリフォーマットパターンに対応する
凹凸が形成されている面上に、不図示のスパッタ装置を
用いて、以下に示す条件にて順次成膜した。
【0030】誘電体層2の成膜では、ターゲット材料と
してSiNを用い、膜厚を60nmとした。再生層3の
成膜では、Gd単体ターゲットとFeCo合金ターゲッ
トとを同時スパッタして成膜し、膜厚を20nmとし
た。熱伝導性中間層4の成膜では、ターゲット材料とし
てAlTiを用い、膜厚を5nmとした。記録層5の成
膜では、Tb単体ターゲットとFeCo合金ターゲット
とを同時スパッタして成膜した。記録層5の膜厚は30
nmとした。ヒートシンク層7の成膜では、ターゲット
材料としてAlTiを用い、膜厚を50nmとした。こ
のような成膜条件にて各層2〜7を成膜することにより
図2に示した積層構造を有する光磁気記録媒体10を製
造した。
【0031】こうして得られた光磁気記録媒体10を、
波長680nmのレーザー光源と開口数0.55の対物
レンズを搭載した記録再生装置を用いて、基板側から記
録光または再生光を照射することにより、情報の記録ま
たは再生を行なった。この際、記録においては、光磁界
パルス変調方式を用いた。再生時においては、+/−2
00[Oe]程度の交番磁界を印加した。このような記
録再生を行ったところ、0.1μmの磁区長の記録磁区
を安定に記録でき、かつ磁区拡大再生を確認できた。
【0032】
【発明の効果】本発明の光磁気記録媒体は、記録層及び
/または再生層の光入射側に熱伝導率の高い熱伝導性中
間層を適切な膜厚にて備えるため、非磁性中簡層に起因
する熱制御が適切なものとなり、極めて微小な記録マー
ク長であっても、安定した記録及び磁区拡大再生が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の光磁気記録媒体の一実施例を
示したものである。
【図2】図2は、本発明の光磁気記録媒体の別の一実施
例を示したものである。
【符号の説明】 1 基板 2 誘電体層 3 再生層 4 熱伝導性中間層 5 記録層 6 誘電体層 7 ヒートシンク層 10 光磁気記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 関根 正樹 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 谷 学 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 井上 和子 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 Fターム(参考) 5D075 EE03 FF12 FG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、情報が記録される記録層を備
    え、光が照射されて情報の記録及び再生の少なくとも一
    方が行なわれる光磁気記録媒体において、記録層の光入
    射側に、熱伝導率が20Wm−1K−1以上の非磁性の
    熱伝導性中間層が積層され、該熱伝導性中間層より光入
    射側に再生層が積層されており、かつ該再生層において
    記録層から転写された磁区が拡大再生されることを特徴
    とする光磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 上記記録層の厚みd1と上記熱伝導性中
    間層の厚みd2との間に、2nm<d1<100nm、
    1nm<d2<50nm、d2<d1/2の関係が成立
    することを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録媒
    体。
  3. 【請求項3】 上記熱伝導性中間層の厚みd2と上記再
    生層の厚みd3の間に、1nm<d2<50nm、1n
    m<d3<100nm、d2<d3の関係が成立するこ
    とを特徴とする請求項1〜2のいずれか一項に記載の光
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記熱伝導性中間層は、Au、Cu、A
    g、Al、Pt及びそれらを含む化合物からなる群から
    選択された1種から構成されることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の光磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記熱伝導性中間層が金属であることを
    特徴とする請求項4に記載の光磁気記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006135180A1 (en) * 2005-06-13 2006-12-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Super resolution medium

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WO2006135180A1 (en) * 2005-06-13 2006-12-21 Samsung Electronics Co., Ltd. Super resolution medium

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