JP2002092588A - 画像処理装置及び画像処理方法並びに記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法並びに記憶媒体

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JP2002092588A
JP2002092588A JP2000278295A JP2000278295A JP2002092588A JP 2002092588 A JP2002092588 A JP 2002092588A JP 2000278295 A JP2000278295 A JP 2000278295A JP 2000278295 A JP2000278295 A JP 2000278295A JP 2002092588 A JP2002092588 A JP 2002092588A
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JP2000278295A
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Tomohiko Matsuura
松浦友彦
Hiroyuki Arahata
弘之 新畠
Makoto Sato
眞 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 矩形領域毎の画像データの情報に基づいてウ
ェーブレット変換の変換係数を得、この変換係数に基づ
いて画像データを得ることで、ノイズ除去を行うこと。 【解決手段】 前処理された原画像全体を複数の矩形
領域に分割する(S301)。分割されたそれぞれの矩
形領域401のウェーブレット係数を出力する(S30
2)。また、それぞれの矩形領域401に対して、テク
スチャ解析を行い、その解析結果を出力する(S30
3)。次に、テクスチャ解析の結果に基づいて、それぞ
れの領域401のウェーブレット係数に対して係数変換
を施す(S304)。変換係数の中でも、高周波数成分
に対して係数変換する。次に、変換されたそれぞれの領
域のウェーブレット係数に対して、逆離散ウェーブレッ
ト変換を施すことで、ノイズの除去された画像を出力す
る(S306)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを補正
する画像処理装置及び画像処理方法並びに記憶媒体に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年のデジタル技術の進歩により放射線
画像をデジタル画像信号に変換し、該デジタル画像信号
に対して画像処理を施し、CRT等に表示、あるいはプ
リント出力することが行われている。ところで、放射線
画像の撮影においては、患者に与える影響などから撮影
時のX線量は少ないことが望ましい。しかし、X線量を
少なくして撮影された画像には量子ノイズが多く含まれ
ることが知られており、このような量子ノイズは診断を
行う際の妨害となる可能性がある。そのため、従来から
このようなノイズを除去する処理が検討されており、例
えば、単純なメディアンフィルタによるノイズ除去処理
や、平滑化画像を用いて高周波成分を抽出し、ノイズを
除去する方法(いわゆるフィルタ処理)などが行われて
きた。また近年、入力画像を複数の周波数帯域に分割
し、各周波数帯域ごとに独立した処理を施すことにより
ノイズの除去を行う多重周波数処理が検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】平滑化画像を用いて高
周波成分を抽出しノイズの除去を行うフィルタ処理で
は、単一の周波数帯域を扱うため、ノイズ成分が広い周
波数帯域に分布している場合には効果的にノイズ除去を
行えないという問題がある。これを避けるために、大き
さの異なる(つまり周波数の異なる)複数のフィルタを
同時に利用することも行われているが、処理に必要な計
算コストが大幅に増加することや、ノイズ除去のために
フィルタの周波数特性を最適に保つためには、被写体に
応じたフィルタサイズの調整が必須となり、汎用性に乏
しいという問題がある。
【0004】また、ノイズ除去に多重周波数処理を用い
ることにより上記の問題は大きく軽減されるが、同一の
画像内を一律に処理するため、例えば、抜けの良い領域
と悪い領域、細かいテクスチャの多い領域とテクスチャ
のほとんど存在しない領域などをどちらも最適に処理す
ることは難しいという問題がある。
【0005】本発明は以上の問題点に対して鑑みてなさ
れたものであり、矩形領域毎の画像データの情報に基づ
いてウェーブレット変換の変換係数を得、この変換係数
に基づいて画像データを得ることで、ノイズ除去を行う
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備
える。すなわち、画像データを矩形領域に分割する分割
手段と、前記分割手段による矩形領域内の画像データに
基づいて画素情報を得る画像解析手段と、前記分割手段
による矩形領域内の画像データに対してウェーブレット
変換を行い、変換係数を得るウェーブレット変換手段
と、前記画像解析手段による前記画素情報に応じて、矩
形領域単位の変換係数に対して補正を行う補正手段と、
前記補正手段により補正された変換係数を含む全変換係
数に対して、逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレ
ット変換手段とを備える。
【0007】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
画像データを矩形領域に分割する分割手段と、前記分割
手段による矩形領域内の画像データに基づいて画素情報
を得る画像解析手段と、複数の異なった特性を有するウ
ェーブレット変換フィルタを格納する格納手段と、前記
画像解析手段による前記画素情報に応じて、矩形領域毎
のウェーブレット変換フィルタを前記格納手段から選択
する選択手段と、前記分割手段による矩形領域内の画像
データに対して、前記選択手段によるウェーブレット変
換フィルタを用いてウェーブレット変換を行い、変換係
数を得るウェーブレット変換手段と、前記ウェーブレッ
ト変換手段による変換係数に対して、逆ウェーブレット
変換を行う逆ウェーブレット変換手段とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明を
好適な実施形態に従って詳細に説明する。
【0009】[第1の実施形態]図1は、本実施形態に
おける画像処理装置としてのX線撮影装置100の概略
構成を示す図である。
【0010】すなわち、X線撮影装置100は、撮影さ
れた画像のノイズ除去を行う機能を有するX線の撮影装
置であり、前処理回路106、CPU108、メインメ
モリ109、操作パネル110、画像表示器111、画
像処理回路112を有し、画像処理回路112は、テク
スチャ解析回路113、領域分割回路115、離散ウェ
ーブレット(DWT)変換回路116、係数変換回路1
17、特徴抽出回路118、階調変換回路119を備え
ており、CPUバス107を介して互いにデータの受け
渡しを行うことができる。
【0011】また、X線撮影装置100は、前処理回路
106に接続されたデータ収集回路105と、データ収
集回路105に接続された2次元X線センサ104及び
X線発生回路101とを備えており、これらの各回路も
CPUバス107に接続されている。
【0012】以上の構成を備えるX線撮像装置100
が、被写体103を撮像し、後述する各種の画像処理を
行う一連の処理の大まかなフローチャートを図2に示
す。なお図2に示したフローチャートに従ったプログラ
ムコードはメインメモリ109、もしくは図不示のRO
Mなどに格納され、CPU108により読み出され、実
行されるものとする。また、メインメモリ109には、
CPU108での処理に必要な各種のデータなどが記憶
されるものであると共に、CPU108の作業用として
のワークメモリを含む。また、CPU108は、メイン
メモリ109を用いて、操作パネル110からの操作に
従った装置100全体の動作制御等を行う。これにより
X線撮影装置100は、以下のように動作する。
【0013】先ず、X線発生回路101は、被写体10
3に対してX線ビーム102を放射する。X線発生回路
101から放射されたX線ビーム102は、被写体10
3を減衰しながら透過して、2次元X線センサ104に
到達し、2次元X線センサ104により放射線画像(X
線画像)として出力される(ステップS201)。ここ
では、2次元X線センサ104から出力されるX線画像
を、例えば人体画像とする。
【0014】データ収集回路105は、2次元X線セン
サ104から出力されたX線画像を電気信号に変換して
前処理回路106に供給する。前処理回路106は、デ
ータ収集回路105からの信号(X線画像信号)に対し
て、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前処理を
行う(ステップS202)。この前処理回路106で前
処理が行われたX線画像信号は原画像として、CPU1
08の制御により、CPUバス107を介して、メイン
メモリ109、画像処理回路112に転送される。
【0015】ここで、画像処理回路112を構成する各
部について説明する。113は放射線画像内の矩形領域
内のテクスチャ解析を行うテクスチャ解析回路、115
は放射線画像を複数の矩形領域に分割する領域分割回
路、116は矩形領域に対して離散ウェーブレット変換
を施し、ウェーブレット変換係数を得る離散ウェーブレ
ット変換回路、117はウェーブレット係数を後述する
規則に従い、変換する係数変換回路である。また画像処
理回路112は、階調変換に必要な特徴量を抽出する特
徴量抽出回路118と、得られた特徴量に応じて階調変
換を行う階調変換回路119を備える。
【0016】次にステップS203で、画像処理回路1
12で行われるノイズ除去処理について、具体的な処理
のフローチャートを図3に示し、以下同図を用いて説明
する。なお図3に示したフローチャートに従ったプログ
ラムコードはメインメモリ109、もしくは図不示のR
OMに格納され、CPU108により読み出され、実行
されるものとする。また、図4に矩形領域分割処理の様
子を示し、図4も用いて説明する。
【0017】前処理回路106で前処理された原画像は
CPUバス107を介して画像処理装置112に転送さ
れる。画像処理装置112では領域分割回路115が、
図4(b)に示すとおり、原画像全体を複数の矩形領域
に分割する(ステップS301)。分割されたそれぞれ
の矩形領域401に対して、離散ウェーブレット変換回
路116が離散ウェーブレット変換を施し、ウェーブレ
ット係数を出力する(ステップS302)。またそれと
同時に、分割されたそれぞれの矩形領域401に対し
て、テクスチャ解析回路113がテクスチャ解析を行
い、その解析結果を出力する(ステップS303)。こ
こではテクスチャ解析の具体的な方法として、注目矩形
領域内の画素値の分散値dを算出する。
【0018】次に係数変換回路117は、ステップS3
03におけるテクスチャ解析の結果に基づいて、ステッ
プS302で得られたそれぞれの領域401のウェーブ
レット係数に対して係数変換を施す(ステップS30
4)。本実施形態では変換係数の中でも、高周波数成分
(例えば最高レベルのHHに含まれる変換係数)に対し
て係数変換する。係数変換の具体的なアルゴリズムは特
に限定しないが、本実施形態では、図6に示すフローチ
ャートに従った処理により係数変換を行う。
【0019】まずステップS601において、上述の分
散値dが閾値(分散値dに応じて決まる)θより大きい
か否かを判断し、d>θの場合、処理をステップS60
2に移行し、高周波数成分に含まれる変換係数に対して
nビット(n>1)下方向にビットシフト(変換係数を
hとすると、h>>n)を行う。
【0020】これは、d>θの場合、注目矩形領域内の
画素値の分布が一定量(θ)以上一定であることを示
す。つまり、ノイズにより画像的には一様な矩形領域と
なる。よって、この注目矩形領域内の画素値の高周波数
成分を下げることで、ノイズの影響を緩和することで、
注目矩形内の画像をより鮮明にすることができる。
【0021】次にステップS603では、高周波数成分
に含まれる全ての変換係数に対してビットシフトを行っ
たか否かの判断を行う。
【0022】ステップS304における係数変換の処理
は以上の処理の他にも、離散ウェーブレット変換の分解
レベルに応じた係数変換LUT(ルックアップテーブ
ル)を作成し、このテーブルに応じて係数変換を行って
も良い。
【0023】最後に、ステップS304で係数変換回路
117によって変換されたそれぞれの領域のウェーブレ
ット係数を用いて、離散ウェーブレット変換回路116
が逆離散ウェーブレット変換を施し、それぞれの領域4
01の画像データを再構成し(ステップS305)、そ
れぞれの領域401を結合して、ノイズの除去された画
像を出力する(ステップS306)。
【0024】離散ウェーブレット変換回路116による
離散ウェーブレット変換(ステップS302)及び逆離
散ウェーブレット変換(ステップS305)は一般によ
く知られる変換処理であり以下のように動作する。
【0025】離散ウェーブレット変換回路116は入力
した画像信号に対して2次元の離散ウェーブレット変換
処理を行い、変換係数を計算して出力するものである。
メインメモリ109に記憶された画像データは、離散ウ
ェーブレット変換回路116により順次読み出されて変
換処理が行われ、変換処理による変換係数を再びメイン
メモリ109に書きこまれる。
【0026】なお、この変換係数をメインメモリ109
に格納する際、元の画像データが格納された領域には上
書きせず、他の領域に格納する。つまり、この画像デー
タには一切の変更を加えない。それは、ステップS30
3におけるテクスチャ解析処理において、この画像デー
タを参照するからである。このようにすれば、仮にステ
ップS303における処理がステップS302における
処理と同時に行われず、例えばステップS302におけ
る処理が終わってから、ステップS303における処理
が実行される場合でも、画像データは損なわれることな
く存在するので、ステップS302における処理とステ
ップS303における処理を同時に行った場合の結果と
同じ結果が得られるのは自明である。
【0027】次に、本実施形態における離散ウェーブレ
ット変換回路116の処理の構成を図5(a)に示す。
同図において、入力された画像信号は遅延素子およびダ
ウンサンプラの組み合わせにより、偶数アドレスおよび
奇数アドレスの信号に分離され、2つのフィルタpおよ
びuによりフィルタ処理が施される。同図sおよびd
は、各々1次元の画像信号に対して1レベルの分解を行
った際のローパス係数およびハイパス係数を表してお
り、次式により計算されるものとする。
【0028】 d(n)=x(2n+1) −floor((x(2n)+x(2n+2))/2) (式1) s(n)=x(2n) +floor((d(n−1)+d(n))/4) (式2) ただし、x(n)は変換対象となる画像信号である。
【0029】以上の処理により、画像信号に対する1次
元の離散ウェーブレット変換処理が行われる。2次元の
離散ウェーブレット変換は、1次元の変換を画像の水平
・垂直方向に対して順次行うものであり、その詳細は公
知であるのでここでは説明を省略する。
【0030】図5(b)は2次元の変換処理により得ら
れる2レベルの変換係数群の構成例であり、画像信号は
異なる周波数帯域の係数列HH1,HL1,LH
1,...,LLに分解される。同様に逆離散ウェーブ
レット変換については次のように行われる。メインメモ
リ109に記憶された変換係数は離散ウェーブレット変
換回路116により順次読み出されて変換処理が行わ
れ、変換係数に基づいた画像データは再びメインメモリ
109に書きこまれる。
【0031】本実施形態における離散ウェーブレット変
換回路116による逆離散ウェーブレット変換処理の構
成は図5(c)に示すものとする。入力された変換係数
はuおよびpの2つのフィルタ処理を施され、アップサ
ンプリングされた後に重ね合わされて画像信号x'が出力
される。これらの処理は次式により行われる。
【0032】 x’(2n)=s’(n) −floor((d’(n−1)+d’(n))/4) (式3) x’(2n+1)=d’(n) +floor((x’(2n)+x’(2n+2))/2) (式4) 以上の処理により、変換係数に対する1次元の逆離散ウ
ェーブレット変換処理が行われる。2次元の逆離散ウェ
ーブレット変換は、1次元の逆変換を画像の水平・垂直
方向に対して順次行うものであり、その詳細は公知であ
るのでここでは説明を省略する。
【0033】なおステップS204においては前述の通
り、特徴量抽出回路118により階調変換に必要な特徴
量を抽出し、ステップS205においては、ステップS
204において得られた特徴量に応じて階調変換を行
う。なおステップS204,S205における各処理は
本実施形態では特に限定しないため、ここでは詳細な説
明は省略する。
【0034】以上説明したとおり、本実施形態における
画像処理装置及び画像処理方法によれば、離散ウェーブ
レット変換による多重周波数処理を行うため、単一の周
波数帯域を扱う、いわゆるフィルタ処理と比べて、ノイ
ズ成分が広い周波数帯域に分布している場合にもノイズ
除去を行える効果がある。また、大きさの異なる(つま
り周波数の異なる)複数のフィルタを同時に利用する処
理に比べて、処理に必要な計算コストを低減する効果が
有り、フィルタサイズの調整など煩雑な作業を行わずに
汎用性の高い処理が行える効果がある。また画像を複数
の矩形領域に分割し、テクスチャ解析結果に基づいた個
別のパラメータでノイズ除去処理を行うため、同一の画
像内を一律に処理する場合と比べて、各領域に応じた処
理を施すことが可能となる効果があり、結果として従来
手法に比べて比較的高性能でノイズ除去された画像を得
ることが可能となる効果がある。
【0035】[第2の実施形態]第1の実施形態におい
て、テクスチャ解析部113によるテクスチャ解析結果
は、係数変換回路117における係数変換処理にのみ使
われていた。本実施形態ではこのテクスチャ解析結果
を、離散ウェーブレット変換において用いるフィルタの
選択に用いる。つまり、矩形領域内の画像に対してテク
スチャ解析を行った際、このテクスチャ解析結果を用い
て、この矩形領域に対する離散ウェーブレット変換フィ
ルタを選択する。
【0036】使用するフィルタの違いは周波数帯の分解
特性の違いとしてその特徴が表れ、例えば9−7型フィ
ルタ(詳細は公知なので省略する)は高周波成分を細か
く分離する特徴があり、例えばHarr型フィルタ(詳
細は公知なので省略する)は周波数帯の分離幅が広く、
同一次元の分解処理で9−7型よりもより低周波までの
分解処理が可能である特徴がある。このような周波数帯
の分解特性に特徴のある離散ウェーブレット変換フィル
タを複数用意しておき、テクスチャ解析の結果に応じて
使い分ける。なお、これらを含む複数のフィルタは、離
散ウェーブレット変換回路116内の不図示のメモリ内
に格納しておいても良いし、メインメモリ109内に格
納しておいても良い。
【0037】また本実施形態においてのテクスチャ解析
の具体的な方法として、一例を挙げると、例えば、注目
矩形領域内の画素値の分散値dを求める。そして、上述
のフィルタの選択は、閾値θを用いて次にように実現可
能である。
【0038】 if (d>θ) then 「9−7型フィルタ使用」 else then 「Haar型フィルタ使用」 上記は極めて簡単な例であり、テクスチャ特徴量として
画素値の分散値のみを利用しているが、その他のテクス
チャ特徴量を用いても良いし、複数のテクスチャ特徴量
を組み合わせて利用してももちろん良い。
【0039】なお、本実施形態における上述の画像処理
方法のフローチャートは、図2と同じであり、ステップ
S203における具体的な処理として、図3において、
ステップS302,S303の処理を直列に行い、しか
も、処理の順番を、ステップS303,S302の順に
行い、ステップS304における処理は行わないとした
処理のフローチャートとなる。
【0040】[他の実施形態]なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ、インタフェイス機
器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0041】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログ
ラムコードを読み出し実行することによっても、達成さ
れることは言うまでもない。この場合、記憶媒体から読
み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の
機能を実現することになり、そのプログラムコードを記
憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。また、
コンピュータが読み出したプログラムコードを実行する
ことにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけ
でなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピ
ュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)
などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理に
よって前述した実施形態の機能が実現される場合も含ま
れることは言うまでもない。
【0042】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0043】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図2,3、6に示す)
フローチャート、及び/又は第2の実施形態で説明した
第2の実施形態のフローチャートに対応するプログラム
コードが格納されることになる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
矩形領域毎の画像データの情報に基づいてウェーブレッ
ト変換の変換係数を得、この変換係数に基づいて画像デ
ータを得ることで、ノイズ除去を行うことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理装置
としてのX線撮像装置100の概略構成を示す図であ
る。
【図2】X線撮像装置100が、被写体103を撮像
し、各種の画像処理を行う一連の処理の大まかなフロー
チャートである。
【図3】ステップS203で、画像処理回路112で行
われるノイズ除去処理について、具体的な処理のフロー
チャートである。
【図4】矩形領域分割処理の様子を示した図である。
【図5】(a)は離散ウェーブレット変換回路116の
処理の構成を示す図であり、(b)は2次元の離散ウェ
ーブレット変換処理により得られる2レベルの変換係数
群の構成例を示す図であり、(c)は離散ウェーブレッ
ト変換回路116による逆離散ウェーブレット変換処理
の構成を示す図である。
【図6】係数変換を行う処理のフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 眞 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 4C093 AA01 AA26 CA06 CA32 CA36 EB17 EE01 FC18 FC19 FD03 FD04 FD05 FD09 FD13 FF03 FF08 FF09 FF19 FF21 FF50 FH02 5B057 AA08 BA03 CA02 CA08 CA12 CA16 CB02 CB08 CB12 CB16 CC02 CE02 CE20 CH07 CH18 5C076 AA01 AA36 AA40 BA04 BA06 5C077 LL02 LL19 PP01 PP21 PP49 PQ08 PQ12 PQ22 PQ23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを矩形領域に分割する分割手
    段と、 前記分割手段による矩形領域内の画像データに基づいて
    画素情報を得る画像解析手段と、 前記分割手段による矩形領域内の画像データに対してウ
    ェーブレット変換を行い、変換係数を得るウェーブレッ
    ト変換手段と、 前記画像解析手段による前記画素情報に応じて、矩形領
    域単位の変換係数に対して補正を行う補正手段と、 前記補正手段により補正された変換係数を含む全変換係
    数に対して、逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレ
    ット変換手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  2. 【請求項2】 画像データを矩形領域に分割する分割手
    段と、 前記分割手段による矩形領域内の画像データに基づいて
    画素情報を得る画像解析手段と、 複数の異なった特性を有するウェーブレット変換フィル
    タを格納する格納手段と、 前記画像解析手段による前記画素情報に応じて、矩形領
    域毎のウェーブレット変換フィルタを前記格納手段から
    選択する選択手段と、 前記分割手段による矩形領域内の画像データに対して、
    前記選択手段によるウェーブレット変換フィルタを用い
    てウェーブレット変換を行い、変換係数を得るウェーブ
    レット変換手段と、 前記ウェーブレット変換手段による変換係数に対して、
    逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレット変換手段
    とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 更に、被写体を撮像することで、当該被
    写体の前記画像データを得る撮像手段を備えることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段は、X線ビームにより前記
    被写体を撮像し、得られる画像データはX線画像データ
    であることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記画像解析手段は、矩形領域内の画像
    データに対してテクスチャ解析を行うことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像解析手段は前記テクスチャ解析
    として、矩形領域内の画素値の分散値と当該分散値に応
    じた閾値を算出することを特徴とする請求項5に記載の
    画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画像解析手段は更に、離散ウェーブ
    レット変換の分解レベルに応じたテーブルを作成するテ
    ーブル作成手段を含み、前記変更手段は当該テーブルを
    用いて、前記矩形領域毎に前記変換係数に対して変更を
    加えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記テーブルは変換係数ルックアップテ
    ーブルであることを特徴とする請求項7に記載の画像処
    理装置。
  9. 【請求項9】 前記補正手段は、前記変換係数の中で
    も、比較的高周波数成分に含まれる変換係数に対して変
    更を加えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  10. 【請求項10】 画像データを矩形領域に分割する分割
    工程と、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに基づいて
    画素情報を得る画像解析工程と、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに対してウ
    ェーブレット変換を行い、変換係数を得るウェーブレッ
    ト変換工程と、 前記画像解析工程による前記画素情報に応じて、矩形領
    域単位の変換係数に対して補正を行う補正工程と、 前記補正工程により補正された変換係数を含む全変換係
    数に対して、逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレ
    ット変換工程とを備えることを特徴とする画像処理方
    法。
  11. 【請求項11】 画像データを矩形領域に分割する分割
    工程と、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに基づいて
    画素情報を得る画像解析工程と、 複数の異なった特性を有するウェーブレット変換フィル
    タを所定の格納手段に格納する格納工程と、 前記画像解析工程による前記画素情報に応じて、矩形領
    域毎のウェーブレット変換フィルタを前記所定の格納手
    段から選択する選択工程と、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに対して、
    前記選択工程によるウェーブレット変換フィルタを用い
    てウェーブレット変換を行い、変換係数を得るウェーブ
    レット変換工程と、 前記ウェーブレット変換工程による変換係数に対して、
    逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレット変換工程
    とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  12. 【請求項12】 コンピュータが読み取り可能なプログ
    ラムコードを格納する記憶媒体であって、 画像データを矩形領域に分割する分割工程のプログラム
    コードと、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに基づいて
    画素情報を得る画像解析工程のプログラムコードと、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに対してウ
    ェーブレット変換を行い、変換係数を得るウェーブレッ
    ト変換工程のプログラムコードと、 前記画像解析工程による前記画素情報に応じて、矩形領
    域単位の変換係数に対して補正を行う補正工程のプログ
    ラムコードと、 前記補正工程により補正された変換係数を含む全変換係
    数に対して、逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレ
    ット変換工程のプログラムコードとを備えることを特徴
    とする記憶媒体。
  13. 【請求項13】 コンピュータが読み取り可能なプログ
    ラムコードを格納する記憶媒体であって、 画像データを矩形領域に分割する分割工程のプログラム
    コードと、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに基づいて
    画素情報を得る画像解析工程のプログラムコードと、 複数の異なった特性を有するウェーブレット変換フィル
    タを所定の格納手段に格納する格納工程のプログラムコ
    ードと、 前記画像解析工程による前記画素情報に応じて、矩形領
    域毎のウェーブレット変換フィルタを前記所定の格納手
    段から選択する選択工程のプログラムコードと、 前記分割工程による矩形領域内の画像データに対して、
    前記選択工程によるウェーブレット変換フィルタを用い
    てウェーブレット変換を行い、変換係数を得るウェーブ
    レット変換工程のプログラムコードと、 前記ウェーブレット変換工程による変換係数に対して、
    逆ウェーブレット変換を行う逆ウェーブレット変換工程
    のプログラムコードとを備えることを特徴とする記憶媒
    体。
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