JP4579507B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多重周波数処理を用いて画像処理装置に関し、特に部位情報等に基づきノイズ除去、鮮鋭化、ダイナミックレンジ圧縮等の画像処理を選択的に行う画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、X線胸部画像は、X線が透過し易い肺野の画像及びX線が非常に透過しにくい縦隔部の画像より構成されるため、画素値の存在するレンジが非常に広い。このため、肺野及び縦隔部の両方を同時に観察することが可能なX線胸部画像を得ることは困難であるとされてきた。
【0003】
そこで、この問題を回避する方法として、本願出願人より特許文献1に記載された方法がある。f(x,y)を原画像、階調変換後の画像をfh(x,y)、fc(x,y)を圧縮処理後の画像、Sus(x,y)を原画像の低周波画像、Bを定数とする。すると、本処理は(1)式で示される。ここで、f(x,y)−Sus(x,y)が高周波成分であり、この項の効果により圧縮された高周波成分の振幅を復元し、ダイナミックレンジの圧縮後においても微細構造(主として高周波成分で構成される)の見え方を原画像と同様に維持するものである。
【0004】
【数1】
Figure 0004579507
【0005】
【数2】
Figure 0004579507
ここで、Sus(x,y)は移動平均画像であり、原画像f(x,y)から(2)式で示す計算式で算出される。
【0006】
F()は単調増加関数である。
【0007】
又、階調変換曲線F()は微分値が連続となるようになっている。本処理では高周波成分の振幅を維持したまま一定画素値範囲のダイナミックレンジを圧縮することが可能である。
【0008】
又、微細構造を見易くするために所謂鮮鋭化処理がある。
【0009】
f(x,y)を原画像、処理後の画像をfp(x,y)、Sus2(x,y)を原画像の低周波画像、Cを定数とする。そうすると本処理は(3)式で表せるものである。
【0010】
ここで、Sus2(x,y)は(2)式で表される平滑化画像とマスクサイズが異なるものである。
【0011】
【数3】
Figure 0004579507
又、高周波成分を平滑化したり、多重周波数分解処理におけるサブバンド間の相関等によりノイズを減少させるノイズ除去処理の検討が行われつつある。
【0012】
以上のようなダイナミックレンジを圧縮する処理、鮮鋭処理、ノイズ除去処理等の複数の処理を原画像に行うことが行われる場合がある。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−101841号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、鮮鋭化処理を行った後にダイナミックレンジを圧縮する処理を行う場合、上述の(1)式は(4)式のように変更される。ここで、fp(x,y)−Sus3(x,y)の項が高周波成分を意味する。しかし、鮮鋭化処理後の画像でSus3(x,y)は(5),(6)式で示すようにSus4(x,y)の項の影響を受けるものであり、従来の(1)式でのf(x,y)−Sus(x,y)の高周波成分と(4)式でのfp(x,y)−Sus3(x,y)の高周波成分は異なるものである。
【0014】
【数4】
Figure 0004579507
【0015】
【数5】
Figure 0004579507
【0016】
【数6】
Figure 0004579507
従って、(1)式でダイナミックレンジを圧縮する場合と、(4)式でダイナミックレンジを圧縮する場合とでは復元される高周波の周波帯が異なり、微細構造の復元性が異なり、画質の劣化の原因になる場合がある。これはダイナミックレンジを圧縮する処理を行った後に、鮮鋭化処理を行う場合にも同様の問題が生じる。つまり、移動平均を用いた周波数処理を2度以上行う場合には、上述の鮮鋭化処理、ダイナミックレンジを圧縮する処理に限らず同様の問題が生じる。
【0017】
又、ノイズを除去する処理は基本的には高周波成分を抑制する処理であり、鮮鋭化処理は高周波成分を増強する処理であり、両処理は相反する効果を有する。
従って、従来のようにノイズ除去処理と鮮鋭化処理を独立に行っていた場合には、高周波成分を抑制したい領域を強調したり、逆に高周波成分を抑制したい領域を強調する等の問題が生じる場合がある。この問題は直接に画質の劣化へと繋がるものである。
【0018】
更に、複数の画像処理は、一律に全部位に同様に掛けるとノイズが問題とならない部位にノイズ除去を行ったり、ダイナミックレンジ圧縮処理を行う必要が無い部位に処理を行う等の不都合が生じる。又、不必要な処理を行うことは計算機の処理効率上も好ましくない。更に、立位撮影、臥位撮影、カセッテ撮影では同一部位でも観察目的が異なるため、異なる処理を行う必要がある。
【0019】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、必要とする画像処理だけを撮影ルーティンの中で行うことができ、処理効率を高めるとともに、効率良く鮮鋭化処理とノイズ除去処理を行うことができる画像処理装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、部位、撮影条件、装置情報等を取得する情報取得手段と、情報取得手段で取得された情報に基づき複数の多重周波数処理を用いた画像処理方法から実際に処理を行う画像処理方法を決定する決定手段と、決定手段で決定された画像処理方法を実行する画像処理手段とを含んで画像処理装置を構成したことを特徴とする。
【0021】
請求項2記載の発明は、部位、撮影条件、装置情報等を取得する情報取得手段と、情報取得手段で取得された情報に基づき複数の多重周波数処理を用いた画像処理方法から実際に処理を行う画像処理方法を決定する決定手段と、画像を複数の周波数成分に変換する周波数成分分解手段と、決定手段で決定された画像処理方法に基づきノイズ除去解析、鮮鋭化解析、ダイナミックレンジ圧縮解析の何れか1つ以上の解析を行う解析手段と、該解析手段で解析された結果に基づき該周波数成分分解手段で分解された周波数帯毎の係数を変換する高周波係数変換手段と該高周波係数変換手段で変換された係数を逆変換する復元手段とを含んで画像処理装置を構成したことを特徴とする。
【0022】
請求項3記載の発明は、原画像を諧調変換曲線に基づき諧調変換する諧調変換手段と、該諧調変換手段で諧調変換された画像を複数の周波数成分に変換する周波数成分分解手段と、ノイズ除去解析、ダイナミックレンジ圧縮解析、鮮鋭化解析の少なくとも1つ以上の解析処理を行う解析手段と、該解析手段で解析された結果に基づき該周波数成分分解手段で分解された周波数帯毎の係数を変換する高周波係数変換手段と該高周波係数変換手段で変換された係数を逆変換する復元手段とを含んで画像処理装置を構成したことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は本発明の実施の形態1に係るX線撮影装置100を示す。即ち、X線撮影装置100は、撮影された画像の周波数帯毎の処理を行う機能を有するX線の撮影装置であり、前処理回路106、CPU108、メインメモリ109、操作パネル110、画像表示器111、画像処理回路112を備えており、CPUバス107を介して互いにデータ授受されるよう構成されている。
【0025】
又、X線撮影装置100は、前処理回路106に接続されたデータ収集回路105と、データ収集回路105に接続された2次元X線センサ104及びX線発生回路101とを備えており、これらの各回路はCPUバス107にも接続されている。
【0026】
図2は本発明の実施の形態1に係るX線撮影装置100の処理の流れを示すフローチャートである。図3はノイズ除去を説明する図であり、図4は鮮鋭化処理を説明する図であり、原画像の画素値に応じて高周波係数を変更するものである。横軸が原画像の画素値、縦軸が高周波係数を変更する度合いを示し、例えば1.0であると何も変更せず、0.5であると高周波係数を0.5倍する。
【0027】
図5は最も低周波数の帯域の係数を変更するための曲線形を示す。図6(a)は周波数成分分解回路115の構成を示す図であり、図6(b)は2次元の変換処理により得られる2レベルの変換係数群の構成例を示し、図6(c)は復元回路118の構成を示す図である。
【0028】
上述のようなX線撮影装置100において、先ず、メインメモリ109は、CPU108での処理に必要な各種のデータ等が記憶されるものであるとともに、CPU108の作業用としてのワークメモリを含む。
【0029】
CPU108は、メインメモリ109を用いて、操作パネル110からの操作に従った装置全体の動作制御等を行う。これによりX線撮影装置100は、以下のように動作する。
【0030】
先ず、X線発生回路101は、被検査体103に対してX線ビーム102を放射する。
【0031】
X線発生回路101から放射されたX線ビーム102は、被検査体103を減衰しながら透過して2次元X線センサ104に到達し、2次元X線センサ104によりX線画像として出力される。ここでは、2次元X線センサ104から出力されるX線画像を例えば人体画像等とする。
【0032】
データ収集回路105は、2次元X線センサ104から出力されたX線画像を電気信号に変換して前処理回路106に供給する。前処理回路106は、データ収集回路105からの信号(X線画像信号)に対して、オフセット補正処理やゲイン補正処理等の前処理を行う。この前処理回路106で前処理が行われたX線画像信号は原画像として、CPU108の制御により、CPUバス107を介してメインメモリ109、画像処理回路112に転送される。
【0033】
112は画像処理回路の構成を示すブロック図であり、112において、113は画像のヘッダ、操作パネル110等から画像の部位情報、撮影機、撮影条件を取得する部位情報入力回路、114は部位情報決定回路113で取得した情報から画像処理方法を決定する画像処理方法決定回路、115は原画像の諧調変換を行う諧調変換回路であり、116はノイズ除去のための解析、鮮鋭化処理を行うための解析、ダイナミックレンジを変更(圧縮、伸張を意味)するための解析を行う解析回路である。ここでの解析とは、高周波係数を変更する量と領域を決定することを意味する。
【0034】
117は原画像に対して離散ウェーブレット変換(以後、DWT変換)を施し、各周波数帯の高周波係数(ウェーブレット変換係数)を得る周波数成分分解回路、118は解析回路116で解析した結果に基づき、周波数成分分解回路117で分解された周波数帯毎の高周波係数を変換する高周波係数変換回路である。119は高周波係数変換回路118で変換された高周波係数に基き逆離散ウェーブレット変換(以後、逆DWT)を行う復元回路を備えている。多重周波数処理は、DWTに限らず、ラプラシアンピラミッドを用いても良く、又、サブバンド化しないフィルタを用いても良い。
【0035】
図2の処理の流れに従って本実施の形態について以下に説明する。
【0036】
前処理回路106で前処理された原画像は、CPUバス107を介して画像処理装置112に転送される。画像処理装置112では、はじめに部位情報入力回路113が画像のヘッダ、操作パネル110等から画像の部位情報、撮影機、撮影条件を取得する(S201)、そして、画像処理方法決定回路114は部位情報決定回路113で取得した情報から画像処理方法を決定する。この場合、メインメモリ109に部位情報、撮影機、撮影条件に応じた画像処理方法をテーブルとして保存しておく。このテーブルは操作パネル10等で自在に変更できるものである。
【0037】
そして、周波数成分分解回路117が原画像をf(x,y)に対して2次元の離散ウェーブレット変換処理を行い、周波数帯毎の高周波係数を計算して出力するものである。入力された画像信号は、遅延素子及びダウンサンプラの組み合わせにより、偶数アドレス及び奇数アドレスの信号に分離され、2つのフィルタp及びuによりフィルタ処理が施される。図5(a)のs及びdは、各々1次元の画像信号に対して1レベルの分解を行った際のローパス係数及びハイパス係数を表しており、次式により計算されるものとする。
【0038】
【数7】
Figure 0004579507
【0039】
【数8】
Figure 0004579507
但し、x(n)は変換対象となる画像信号である。
【0040】
以上の処理により、画像信号に対する1次元の離散ウェーブレット変換処理が行われる。2次元の離散ウェーブレット変換は、1次元の変換を画像の水平・垂直方向に対して順次行うものであり、その詳細は公知であるのでここでは説明を省略する。図5(b)は2次元の変換処理により得られる2レベルの変換係数群の構成例であり、画像信号は異なる周波数帯域の高周波係数HH1,HL1,LH1,…,LLに分解される(S203)。図5(b)においてHH1,HL1,LH1,…,LL等(以下、サブバンドと呼ぶ)が周波数帯毎の高周波係数を示す。
【0041】
次に、解析回路116では画像処理方法決定回路114で決定された画像処理方法に従い、処理を行う画像処理のための解析を行う。例えば胸部正面という情報に関しては、ノイズ除去、鮮鋭化、ダイナミックレンジ圧縮のための解析を行う。例えばノイズ解析の一例として、得られたサブバンドのうち高周波係数を示すHL,LH,HLの3つのサブバンドに対して、それぞれのサブバンドごとに適当な閾値を設定する。閾値の設定方法は特に限定しないが、離散ウェーブレット変換の分解レベルに応じて経験的に求めた或る定数を設定しても良く、各サブバンドの平均値や分散値等の統計量に基づいて自動的に決めても良い。
【0042】
次に、設定した各サブバンドの閾値により、HL,LH,HHの高周波係数に対して閾値処理を行う。閾値処理の方法としては、例えば符号付2値化処理が考えられ、以下のように実現できる。
【0043】
if (-THHL < HL(x,y) < THHL)
then2値化画像HL(x,y) = 1;
else2値化画像HL(x,y) = 0;
if (-THLH < LH(x,y) < THLH)
then2値化画像LH(x,y) = 1;
else2値化画像LH(x,y) = 0;
if (-THHH < HH(x,y) < THHH)
then2値化画像HH(x,y) = 1;
else2値化画像HH(x,y) = 0;
ここで、THHL,THLH,THHHは設定された各サブバンドの閾値であり、HL(x,y),LH(x,y),HH(x,y)は、各サブバンドの画素値、即ちウェーブレット係数を表す。
【0044】
次に、各サブバンドの閾値処理結果に基づき、後段の高周波係数変換回路116の処理対象とする画素を決定する。処理対象画素の決定方法は幾つか考えられるが、本実施の形態では各サブバンドの2値化画像の論理積を採用する。即ち、以下のように実現される。
【0045】
if (( 2値化画像HL(x,y) = 1) AND
(2値化画像LH(x,y) = 1) AND
(2値化画像HH(x,y) = 1))
then2値化画像HL(x,y) = 2値化画像LH(x,y) = 2値化画像HH(x,y) = 1;
else2値化画像HL(x,y) = 2値化画像LH(x,y) = 2値化画像HH(x,y) = 0;
この高周波係数で1となった係数の値は、1を指摘された係数の周辺係数の平均値に置き換える。そして、この置き換えた係数の位置と値をメインメモリ109に保存する(S204)。
【0046】
次に、鮮鋭化処理のための係数の変換の度合いを解析回路116は算出する。例えば、図4に示すように原画像の画素値毎に高周波係数を変更する割合が決められており、解析回路114はHL,LH,HHの全ての高周波係数を変更する割合をメインメモリ109に保存する(S203)。本実施の形態では、説明簡単のためにHL,LH,HH全てに図4の変換曲線を用いるがサブバンドごとに異なる曲線形を用いても良い。又、これらの曲線系も部位情報等に応じて変更するものである。
【0047】
次に、解析回路116は、ダイナミックレンジを変更するために、最も低周波数の帯域に対応する係数を係数の値に応じて変更する割合をメインメモリ109に保存する(S206)。一般に低周波成分の係数の値は、原画像の画素値の値と高い相関があり、低周波成分の係数の値を変更することで、復元した画像のダイナミックレンジも変更できるものである。
【0048】
次に、高周波係数変換回路116は、先ず、メインメモリ109に保存される、ノイズ除去解析により変更された係数を周波数成分分解回路117で算出した係数に置き換える。そして、又、係数ごとにメインメモリ109に保存される変更する割合に従い置き換えられた係数を変更する。更に、最低周波数帯域に対応する係数(ここではLL)を変更する(S207)。
【0049】
そして、復元回路119では高周波係数変換回路118で変更された高周波係数に基づき逆離散ウェーブレット変換処理を行う。入力された係数はu及びpの2つのフィルタ処理を施され、アップサンプリングされた後に重ね合わされて画像信号x’が出力される。これらの処理は次式により行われる。
【0050】
【数9】
Figure 0004579507
【0051】
【数10】
Figure 0004579507
以上の処理により、変換係数に対する1次元の逆離散ウェーブレット変換処理が行われる。2次元の逆離散ウェーブレット変換は、1次元の逆変換を画像の水平・垂直方向に対して順次行うものであり、その詳細は公知であるのでここでは説明を省略する。
【0052】
以上のように、本実施の形態では部位情報等に応じて画像処理方法を決定できるため、必要とする画像処理だけを撮影ルーティンの中で行える効果がある。更に、必要な画像解析しか行わないため、処理効率が上がる効果もある。
【0053】
更に、周波数帯域に分解してノイズ除去処理及び鮮鋭化処理を行うので、両者で矛盾する効果を生じることなく、効率良く鮮鋭化処理とノイズ除去処理を行うことができる効果がある。又、ダイナミックレンジを変更する処理と鮮鋭化処理を同時に行うので、両処理の影響が干渉せず、画質の劣化が生じない効果がある。
【0054】
又、ノイズ除去、鮮鋭化処理、ダイナミックレンジを変更する処理を矛盾なく行えるため、それぞれの処理を干渉することなく行え、それぞれの処理の目的を達することができ、画像全体の処理として画質の向上が図れる効果がある。更に、重複した周波数処理を行わないため、計算時間の短縮を行える効果もある。
【0055】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、必要とする画像処理だけを撮影ルーティンの中で行うことができ、処理効率を高めるとともに、効率良く鮮鋭化処理とノイズ除去処理を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る画像処理装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】ノイズ除去処理解析を説明する図である。
【図4】画素値依存の鮮鋭化解析処理を説明する図である。
【図5】ダイナミックレンジを変更する解析を説明する図である。
【図6】離散ウェーブレット変換及びその逆変換の説明図である。
【符号の説明】
101 X線発生回路
102 X線ビーム
103 被写体
104 2次元X線センサ
105 データ収集回路
106 前処理回路
107 CPUバス
108 CPU
109 メインメモリ
110 操作パネル
111 表示器
112 画像処理回路
113 部位情報入力回路
114 画像処理方法決定回路
115 諧調変換回路
116 解析回路
117 周波数成分分解回路
118 高周波係数変換回路
119 復元回路

Claims (3)

  1. 部位、撮影条件、撮影機の情報の少なくとも一つの情報に対応させてノイズ除去処理、鮮鋭化処理、ダイナミックレンジ変更処理の何の処理を行うかをテーブルとして記憶するメモリと、
    部位、撮影条件、撮影機の情報の少なくとも一つの情報に対応するノイズ除去処理、鮮鋭化処理、ダイナミックレンジ変更処理の何れかを前記記憶されるテーブルに基づいて決定する決定手段と、
    画像を複数の高周波数帯域の周波数成分に変換する周波数成分分解手段と、
    前記決定された処理方法に基づき、前記複数の周波数帯域の中の少なくとも一つの周波数帯域の周波数成分におけるノイズに対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報を得るノイズ除去解析処理前記複数の周波数帯域毎の周波数成分における前記原画像の画素に対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報を得る鮮鋭化解析処理、前記複数の周波数帯域の周波数成分における前記原画像の画素に対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報を変更されるダイナミックレンジに応じて得るダイナミックレンジ変更解析処理の何れか1つ以上の解析処理を行う解析手段と、
    前記解析手段で得られた前記複数の周波数帯域の周波数成分における前記原画像の画素に対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報に基づき前記複数の周波数帯域の周波数成分の大きさを変換処理する手段と、
    前記変換処理で変換された各周波数成分に基づいて画像を合成する手段と、を備え
    ることを特徴とする画像処理装置。
  2. 部位、撮影条件、撮影機の情報の少なくとも一つの情報に対応させてノイズ除去処理、鮮鋭化処理、ダイナミックレンジ変更処理の何れの処理を行うかをテーブルとして記憶するメモリの情報に基づき
    部位、撮影条件、撮影機の情報の少なくとも一つの情報に対応するノイズ除去処理、鮮鋭化処理、ダイナミックレンジ変更処理の何れかを前記記憶されるテーブルに基づいて決定する決定工程と、
    画像を複数の高周波数帯域の周波数成分に変換する周波数成分分解工程と、
    前記決定された処理方法に基づき、前記複数の周波数帯域の中の少なくとも一つの周波数帯域の周波数成分における前記原画像のノイズに対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報を得るノイズ除去解析処理前記複数の周波数帯域毎の周波数成分における前記原画像の画素に対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報を得る鮮鋭化解析処理、前記複数の周波数帯域の周波数成分における前記原画像の画素に対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報を変更されるダイナミックレンジに応じて得るダイナミックレンジ変更解析処理の何れか1つ以上の解析処理を行う解析工程と、
    前記解析手段で得られた前記複数の周波数帯域の周波数成分における前記原画像の画素に対応する位置と該位置に対応する周波数成分の大きさを示す値を変更するための情報に基づき前記複数の周波数帯域の周波数成分の大きさを変換処理する工程と、
    前記変換処理で変換された各周波数成分に基づいて画像を合成する工程と、を備えることを特徴とする画像処理方法。
  3. 周波数成分分解手段は、離散ウエーブレット変換、ラプラシアンピラミッド、サブバンド化しないフィルタをもちいて画像を少なくとも3以上の周波数帯域の周波数成分に変換することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
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