JP2002092495A - 個別取引一括掲載書の発行システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一消費者に対して複数の事業者が発行する取
引の明細を一冊の冊子にまとめて掲載することによって
無駄を省く。 【解決手段】 複数の事業者４の管理装置５から一般消
費者との間で行なわれた個別取引の明細を印刷業者２の
処理装置３に送信してデータベース６に個別取引の明細
を蓄積する。そして、データベース６に蓄積した個別取
引の明細を、消費者毎にまとめて、定期的に印刷製本装
置８、１０により印刷して個別取引一括掲載書を作成
し、その個別取引一括掲載書を消費者へ配送する

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一般の消費者が複数
の事業者との間で行なった複数の取引の明細を定期的に
印刷製本して消費者に届けるようにした個別取引一括掲
載書の発行システムに関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】従来より、各事業者が
消費者との間で行なった取引明細書の発行配布は各事業
者が個別に行なっている。すなわち、電気事業者は消費
した電気量とその料金などを掲載した明細書を毎月作成
して各家庭に送付し、またクレジット会社は購入物品、
購入先、その代金などを掲載した明細書を毎月作成して
契約者宅へ送付している。その他に、毎月個別に取引明
細書を作成して配布している事業者としては、ガス供給
事業者、電話会社、水道事業者、証券会社、通信販売会
社など多数有る。また、銀行などでは、半年毎に残高の
通知を行なっているところもある。このように各事業者
がそれぞれに取引明細書を印刷して各家庭に個別に配送
することは、無駄であり、コストがかさむ。

【０００３】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、各事業者が発行する取引の明細を一冊
の冊子にまとめて掲載することによって無駄を省くとこ
ろにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明では、複数の事業者から個別取引
の明細を処理手段に送信してデータベースに個別取引の
明細を蓄積し、この処理手段に蓄積した個別取引の明細
を、消費者毎または戸毎にまとめて、定期的に印刷製本
手段により印刷して個別取引一括掲載書を作成し、その
個別取引一括掲載書を消費者へ配送するので、事業者が
それぞれ個別に取引明細を印刷して消費者に配送する場
合とは異なり、その印刷や配送に要するコストを軽減す
ることができる。

【０００５】請求項２の発明では、個別取引一括掲載書
に印刷される一の事業者との個別取引の明細の内容が、
他の事業者との個別取引の明細にも記載される場合、少
なくとも一方の明細に相手側の明細を参照するための表
示を印刷するので、例えばクレジットカードで商品を購
入した場合の明細と、その商品の購入代金が銀行の預金
口座から引き落とされた場合の明細とがある場合、両取
引の参照を容易に行なうことができる。

【０００６】請求項３の発明では、個別取引一括掲載書
に複数の事業者からの個別取引の明細を合体して日付順
に並べて印刷するので、時間の流れに沿って取引を理解
して行くことができる。

【０００７】請求項４の発明では、個別取引の明細は、
当該個別取引について対価の支払いがあった場合、領収
した旨の表示を付して印刷するので、明細に領収書とし
ての機能を付加でき、事業者が消費者の銀行口座から代
金の支払いを受けた場合などに当該支払いの領収書とす
ることができる。

【０００８】請求項５の発明では、事業者の広告を、当
該事業者自身の個別取引の明細が印刷される頁に、当該
事業者が指定する地域へ配送される個別取引一括掲載書
を対象にして掲載するので、消費者の関心を引くことが
できる。例えば、電気代の明細が印刷される頁に深夜電
力を利用する機器の広告を載せることによって広告と明
細とをリンクさせて広告効果を高めることができる。

【０００９】請求項６の発明では、個別取引の明細が印
刷される頁、または当該頁と見開きの関係にある隣の頁
に、当該個別取引を行なった事業者以外の者を広告主に
して、当該個別取引に関連する広告を、広告主が指定す
る地域へ配送される個別取引一括掲載書を対象にして掲
載するので、広告に対する関心を高めることができる。
例えば、電気代の明細の近くに電気代を節約できる機器
の広告を掲載することにより、広告への関心を高めるこ
とができる。

【００１０】請求項７の発明では、個別取引一括掲載書
は、配送順またはその逆の順序で印刷されるので、配送
時に配達物を探すことなく順次投函して行けば良くな
る。特に個別取引一括掲載書が電気代や水道代などの公
共料金の明細を含む場合、全戸配送となるので、次の家
に次の配達物を投函して行けば良く、配送を楽に行なう
ことができる。

【００１１】請求項８の発明では、配送業者から処理手
段へ、消費者へ個別取引一括掲載書文書を配送する順を
送信するので、道路工事などで配送順を変更するような
場合であっても、個別取引一括掲載書を変更後の配送順
通りに印刷することができる。

【００１２】請求項９の発明では、特定地域に配送する
個別取引一括掲載書に、当該特定地域に共通の内容を含
んで印刷するので、例えば市町村が発行する公報類や町
内会の連絡、選挙公報などを個別取引一括掲載書と同時
に印刷し配送することができる。

【００１３】請求項１０の発明では、特定地域に配送さ
れる個別取引一括掲載書に、消費者から請求されたデー
タを印刷するので、例えばケーブルテレビや衛星データ
放送の番組表、鉄道の特定路線の時刻表を併せて印刷す
ることができ、情報提供者および消費者双方にとって低
コストで最新の情報を送受可能となる。

【００１４】請求項１１の発明では、消費者が氏名およ
び消費者コードを指定して個別取引一括掲載書に印刷す
べきデータを処理手段に送信することにより、当該デー
タを指定された消費者コードの個別取引一括掲載書に印
刷するので、例えば消費者が日記や予定表を送信するこ
とによって、個別取引一括掲載書の利用価値を高めるこ
とができる。

【００１５】請求項１２の発明では、特定の事業者用と
して準備された帳票をストックし、当該事業者の取引の
明細は当該事業者用の帳票に印刷するので、帳票を事業
者の希望通りのものに予め印刷（プレ印刷）しておくこ
とができる。この、プレ印刷を行なうことにより、全て
をコピー機やプリンタと同様の手法でトナーを焼き付け
る方法で印刷するよりも低コストで印刷することができ
る。これはまた、消費者の明細は個々に異なるので、刷
版を製作せず、トナー焼き付けによる印刷を行なうが、
事業者の社名、住所、挨拶文など共通部分については、
刷版によるインク印刷を行なうことにより、印刷コスト
の最適化を図ることができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図１は個別取引一括掲載書の発行シ
ステムを実現するためのコンピュータネットワークシス
テムを示す。このシステムは公衆回線、例えば公衆電話
回線やインターネットなどの通信ネットワーク１を中心
にして構成され、この通信ネットワーク１に印刷業者２
の本社に設けられた処理手段としてのコンピュータシス
テム３が接続されていると共に、百貨店、クレジットカ
ード会社、通信販売会社、銀行、証券会社、生命保険会
社、ガス供給業者、水道事業者、電気事業者、電話会
社、ケーブルテレビ会社、衛星データ放送会社など、一
般の消費者と取引関係のある各種の事業者４のコンピュ
ータシステム５が接続されている。

【００１７】各事業者４がそれぞれ備えるコンピュータ
システム（以下、管理装置）５は、事業者と一般消費者
との間で行なわれた個々の取引（以下、個別取引）の明
細を印刷業者２のコンピュータシステム（以下、処理装
置）３に送信する送信手段として機能する。すなわち、
各事業者４の管理装置５は、事業者と一般の消費者との
間で取引が行なわれると、その取引の明細、例えば、取
引相手（一般消費者）を特定するためのデータとしての
住所および氏名並びに電話番号、取引日、取引対象商品
名、対価、銀行口座からの対価引き落としの有無などの
データを処理装置３に送信する。

【００１８】処理装置３はデータベース６を備え、事業
者４の管理装置５から送信されてきた個別取引の明細を
データベース６に格納する。この個別取引の明細をデー
タベース６に格納するに際し、処理装置３は、まず取引
相手の電話番号に一定の約束事に基づいて無意味数字を
付加して消費者コードを作成し、その消費者コードがデ
ータベース６に登録されているか否かを検索する。

【００１９】そして、消費者コードが未登録の場合に
は、その消費者コードをデータベース６に新規登録する
と共に、データベース６に、その消費者のディレクトリ
を作成して個別取引の明細を記録する。消費者コードが
既登録の場合には、データベース６中に既に作成されて
いる当該消費者のディレクトリに、今回の個別取引の内
容を記録する。なお、消費者ディレクトリの中には、月
毎の発行単位ディレクトリが作成されており、個別取引
の内容は、その発行単位ディレクトリの中に作成される
個別ファイルに記録される。

【００２０】処理装置３は、データベース６に格納され
た個別取引の明細は、消費者毎にまとめて印刷製本さ
れ、個別取引一括掲載書７（図２参照）として定期的
（例えば毎月）に発行される。印刷製本された個別取引
一括掲載書７を早く消費者宅へ届けるために、個別取引
一括掲載書７は、印刷業者２の本社に設備されている印
刷製本手段手段としての印刷製本装置８ばかりでなく、
全国各地の印刷所９の印刷製本装置１０によっても印刷
され、各地の物流業者１１によって各戸に配送される。

【００２１】各地の印刷所９には端末１２が設けられ、
その印刷所端末１２は通信ネットワーク１に接続されて
いる。そして、処理装置３は、各印刷所端末１２に、各
印刷所９が分担する地区の消費者のデータを送信し、各
印刷所９の印刷製本装置１０は、処理装置３から印刷所
端末１２に送信されたデータに基づいて個別取引一括掲
載書７を作成する。

【００２２】各地の流通業者１１は、通信ネットワーク
１に接続された端末１３を備えており、分担地区の消費
者宅の配送順データを端末１３から処理装置３へ送信す
る。処理装置３は各地の印刷所端末１２へ当該印刷所９
が分担する地区の消費者についての配送順データを送信
する。そして、処理装置３および各印刷所端末１２は各
消費者の個別取引のデータを配送順と同順、或いは逆順
に印刷製本装置８および１０に送信する。これにより、
印刷製本装置８および１０は、各戸の個別取引一括掲載
書７を配送順或いはその逆順に印刷製本する。印刷製本
された個別取引一括掲載書７は、印刷製本順か重ねられ
て物流業者に引き渡される。なお、各地の流通業者１１
は各地の印刷所９に自身の分担地区の消費者宅の配送順
データを直接送信するようにしても良い。

【００２３】さて、個別取引一括掲載書７は、図２に示
すように取引の明細を事業者毎に頁を改めて掲載する部
分と、図４に示すように全ての取引を日付順に合体して
掲載する部分と、地域情報を掲載する部分、消費者が個
々に希望する事項を掲載する部分などからなる。

【００２４】取引の明細を事業者毎に頁を改めて掲載す
る部分では、事業者４は、自身の取引の明細が印刷され
る用紙を指定することができる。この専用用紙には、事
業者４の希望する書式や挨拶文などが予め印刷されてい
る。この専用用紙への印刷は刷版を製造してインク印刷
によって大量に製作される。そして、専用用紙はスタッ
クに保存され、当該事業者４の取引明細を印刷する際、
印刷製本装置８、１０はスタックからその用紙を取り出
して取引の明細を印刷する。なお、取引明細は消費者毎
に異なるため、コピー機やレーザープリンタと同様の原
理によってトナーを使用した印刷が行なわれる。

【００２５】取引の明細を事業者毎に頁を改めて掲載す
る部分では、一の事業者との取引対象が他の事業者の取
引対象でもある場合、それら両事業者の当該取引対象欄
に、相手側の明細を参照するための表示Ｃ（クロスレフ
ァレンス）が印刷される。例えば、図２に示すように、
○○洋服で商品を××クレジットを使用して購入した場
合、○○洋服の取引明細掲載頁において当該商品の欄に
××クレジットを使用した旨が表示されると共に、××
クレジットの取引明細掲載頁において当該商品の欄に○
○洋服の掲載頁が表示される。

【００２６】また、取引の明細を事業者毎に頁を改めて
掲載する部分では、事業者が取引の対価の支払いを受け
た場合、領収した旨の表示を印刷するようにしている。
例えば、電気料金、水道料金、電話料金、放送受信料な
どのように、消費者が事業者との間で銀行口座からの自
動引き落とし契約を結んでいるような場合、それら事業
者は約束の期日になると、消費者の銀行口座から請求金
額を引き落とす。このような場合、各事業者から処理装
置３へは、自動引き落としによって料金を領収したデー
タが送信される。この場合には、処理装置３は、図３に
示すように、当該事業者の取引明細の掲載頁に、朱色の
領収印が付いた領収書を印刷する。

【００２７】個別取引一括掲載書７には、広告を掲載す
ることができる。広告の掲載を希望する者は、自身の端
末１４によって通信ネットワーク１を介して処理装置３
へ広告データを送信する。処理装置３は受信した広告デ
ータをデータベース６に格納する。広告掲載希望者（以
下、広告主）が事業者４の一人であって、個別取引一括
掲載書７に自身の取引明細の掲載頁が存在する場合に
は、当該自身の取引明細掲載頁への広告掲載（第１の広
告掲載形態）を希望することができる。また、広告主が
個別取引一括掲載書７に自身の取引明細の掲載頁を持た
ない場合、広告商品に関連する事業者の取引明細の掲載
頁、或いはその頁と見開きの関係にある隣の頁に掲載す
ること（第２の広告掲載形態）を希望することができ
る。

【００２８】上記第１の広告掲載形態の例としては、電
話会社がＩＳＤＮの広告を掲載するような場合、その広
告を自身の取引明細の掲載頁に印刷することが挙げられ
る。また、第２の広告掲載形態の例としては、携帯電話
機の製造会社が携帯電話の広告を掲載する場合、それを
電話会社の取引明細の掲載頁、或いは図５に示すよう
に、その掲載頁と見開きの関係にある隣の頁に掲載する
ことが挙げられる。

【００２９】個別取引一括掲載書７の地域情報記載部分
には、地域を特定して掲載する情報が印刷される。地域
を特定して掲載する情報としては、地方公共団体の公報
などがある。公報などの掲載を希望する地方公共団体
は、そのサーバ１５から公報などのデータを掲載希望地
区を指定して通信ネットワーク１を介して処理装置３に
送信する。処理装置３は公報などのデータをデータベー
ス６に格納し、個別取引一括掲載書７を印刷する場合、
指定された地区に住所が存在する消費者の個別取引一括
掲載書７にその公報などを印刷する。

【００３０】また、地域情報掲載部分には、情報提供業
者から提供される各種の情報、例えば地区のニュース、
特定の鉄道駅の時刻表などが掲載される。掲載を希望す
る情報提供業者は、そのサーバ１６から各種情報を掲載
希望地区と共に通信ネットワーク１を介して処理装置３
へ送信する。処理装置３はそれら情報をデータベース６
に格納し、個別取引一括掲載書７を印刷する場合、指定
された地区に住所が存在する消費者の個別取引一括掲載
書７にその情報を印刷する。

【００３１】更に、消費者は自身の個別取引一括掲載書
７に印刷することを希望するデータ、例えば家計簿や日
記を自身の端末１７から通信ネットワーク１を介して処
理装置３に送信することができる。処理装置３はそのデ
ータを掲載を希望する消費者と関連付けてデータベース
６に格納し、その消費者の個別取引一括掲載書７を印刷
する際、当該個別取引一括掲載書７に掲載を希望した家
計簿や日記を印刷する。

【００３２】また、消費者は、自身の端末１７を使用し
て処理装置３に対し、上記情報提供業者から情報を得て
自分の個別取引一括掲載書７に印刷することを要求でき
るようになっている。情報提供業者から得る情報として
は、メールマガジン、定期的に配信される同人誌や趣味
の雑誌などがある。また、処理装置３が新聞コラムなど
を調査し、データ収集した場合には、この情報を消費者
に提供することができる。そして、処理装置３は各種情
報をデータベース６に格納し、消費者から要求があった
場合、その要求をデータベース６に格納する。そして、
処理装置３は当該消費者の個別取引一括掲載書７を印刷
する際、その情報提供者の希望する情報を個別取引一括
掲載書７に印刷する。

【００３３】ここで、以上のような個別取引一括掲載書
７を消費者毎に印刷する手順を図６〜図１０のフローチ
ャートを参照しながら説明する。個別取引一括掲載書７
は消費者一人一人について、物流業者１１の配送順に印
刷される。この個別取引一括掲載書７の印刷は、図６に
示すように、正規印刷（ステップＳ１）、日時別印刷
（ステップＳ２）、地域印刷（ステップＳ３）、請求印
刷（ステップＳ４）の順で行なわれる。

【００３４】ステップＳ１の正規印刷、すなわち取引の
明細を事業者毎に頁を改めて印刷する場合の処理内容は
図７に示されており、この正規印刷の処理に入ると、処
理装置３は、まず、データベース６から印刷の対象とな
った消費者のデータを読み出し（ステップＳＡ１）、各
事業者毎にページ編集を行なう（ステップＳＡ３）。

【００３５】次に、処理装置３は、個別取引一括掲載書
７に掲載すべき広告データがデータベース６に格納され
ているかあるか（ステップＳＡ４）、クロスレファレン
スの表示の必要があるか（ステップＳＡ６）、代金を領
収している事業者が存在するか（ステップＳＡ８）を判
断し、掲載すべき広告データがあれば、該当する事業者
の掲載頁或いは見開きの頁に広告データを挿入し（ステ
ップＳＡ５）、クロスレファレンスの表示の必要があれ
ば、該当頁にクロスレファレンスを挿入し（ステップＳ
Ａ７）、代金を領収している事業者があれば、その事業
者の掲載頁に領収書を印刷する（ステップＳＡ９）。そ
して、処理装置３は、ページ編集した事業者に専用の印
刷用紙があるか否かを判断し（ステップＳＡ１０）に
は、専用用紙があれば、そのプレ印刷用紙に印刷し、専
用用紙がなければ、通常の用紙に印刷する（ステップＳ
Ａ１２）。

【００３６】このようにして正規印刷が終了すると、処
理装置３は図８に示す日時別印刷、すなわち全ての個別
取引を時間順に並べて掲載する部分の印刷に入る。この
日時別印刷では、まず処理装置３はデータベース６から
個別取引のデータを読み出し（ステップＳＢ１）、日付
別取引を印刷する明細表の大きさを、最も項目の数が多
い個別取引の当該項目数より１つ多い項目数を持った明
細表を作成する（ステップＳＢ２）。そして、処理装置
３は、その明細表の増やした１項目を備考欄として、こ
こに取引の事業者名を記入し（ステップＳＢ３）、次い
で個別取引を日付順に並べ直し（ステップＳＢ４）、印
刷する（ステップＳＢ５）。

【００３７】上記の日時別印刷を終了すると、次に地域
印刷に入る。この地域印刷での処理内容に入ると、処理
装置３は、図９に示すように、データベース６から個別
取引一括掲載書７を配布する地域を指定したデータを読
み出してページ編集を行ない、印刷する。

【００３８】地域別印刷を終了すると、処理装置３は請
求データ印刷に入り、図１０に示すように、印刷対象と
なっている個別取引一括掲載書７の消費者が請求したデ
ータをデータベース６から読み出してページ編集を行な
い、印刷する。

【００３９】以上のようにして正規印刷、日付順印刷、
地域別印刷および請求データ印刷を順に行なった後、個
別取引一括掲載書７として製本される。そして、各消費
者について、物流業者１１の配送順に個別取引一括掲載
書７を印刷し、印刷順に重ねられた個別取引一括掲載書
７を物流業者１１に引き渡す。

【００４０】物流業者１１は、引き渡された多数の個別
取引一括掲載書７が配送の順、或いは逆の順に重ねられ
ていることから、個別取引一括掲載書７を配送順に並べ
直したり、次に届ける消費者の個別取引一括掲載書７が
どこにあるか逐一捜さずとも済む。特に、個別取引一括
掲載書７に水道事業者や電気会社などの明細を掲載する
場合には、全戸配送になるので、次の家には次の個別取
引一括掲載書７を届けて行けば済み、配送が楽になる。

【００４１】このように本実施例によれば、一般消費者
と複数の事業者との間で行なわれた取引が一冊の個別取
引一括掲載書７に印刷されて各消費者宅へ届けられるの
で、各事業者が個別に各消費者へ取引内容を記載した明
細書を送付する方式に比べ、印刷および配送の手間を省
くことができ、費用を軽減することができる。

【００４２】なお、本発明は上記し且つ図面に示す実施
例に限定されるものではなく、以下のような拡張或いは
変更が可能である。個別取引一括掲載書７は消費者一人
について一冊発行するのではなく、一戸について一冊発
行するようにしてもしても良い。例えば、一戸に複数が
消費者としてデータベース６に登録されている場合、各
人が行なった個別取引をまとめて一冊の個別取引一括掲
載書７に印刷するようにしても良い。この場合、複数が
消費者が一家族であるか否かは、住所と電話番号の一致
で判断するようにすれば良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すもので、システムの概
略構成を示すブロック図

【図２】正規印刷部分を開いて示す個別取引一括掲載書
の斜視図

【図３】領収書を掲載した事業者の頁を示す個別取引一
括掲載書の斜視図

【図４】取引を日付順に記載した明細表の頁を示す図

【図５】広告掲載頁を示す図

【図６】印刷手順を示すフローチャート

【図７】正規印刷の処理内容を示すフローチャート

【図８】日付順印刷の処理内容を示すフローチャート

【図９】地域別印刷の処理内容を示すフローチャート

【図１０】請求データ印刷の処理内容を示すフローチャ
ート

【符号の説明】

図中、１は通信ネットワーク、２は印刷業者、３は処理
装置（処理手段）、４は事業者、５は管理装置（送信手
段）、６はデータベース、７は個別取引一括掲載書、
８、１０は印刷製本装置（印刷製本手段）、１１は物流
業者である。

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 事業者が一般の消費者との間で行なった
   個別取引の明細を送信する送信手段と、この送信手段か
   ら送信されてくるデータを格納するデータベースを備え
   た処理手段と、この処理手段から送られてくるデータに
   基づいて個別取引一括掲載書を印刷し製本する印刷製本
   手段とを備え、 複数の事業者がそれぞれ有する前記送信手段から、前記
   個別取引の明細を前記処理手段に送信して前記データベ
   ースに前記複数の事業者と消費者との個別取引の明細を
   格納し、 このデータベースに格納された個別取引の明細を、前記
   処理手段により消費者毎または戸毎にまとめて定期的
   に、前記印刷製本手段により印刷製本して個別取引一括
   掲載書を作成し、その個別取引一括掲載書を前記消費者
   へ配送することを特徴とする個別取引一括掲載書の発行
   システム。
2. 【請求項２】 前記個別取引一括掲載書に印刷される一
   の事業者との個別取引の明細の内容が他の事業者との個
   別取引の明細にも記載される場合、少なくとも一方の明
   細に相手側の明細を参照するための表示を印刷すること
   を特徴とする請求項１記載の個別取引一括掲載書の発行
   システム。
3. 【請求項３】 前記個別取引一括掲載書には、複数の事
   業者からの個別取引の明細を合体して日付順に並べて印
   刷することを特徴とする請求項１または２記載の個別取
   引一括掲載書の発行システム。
4. 【請求項４】 個別取引の明細は、当該個別取引につい
   て対価の支払いがあった場合、領収した旨の表示を付し
   て印刷されることを特徴とする請求項１ないし３のいず
   れかに記載の個別取引一括掲載書の発行システム。
5. 【請求項５】 事業者の広告を、当該事業者自身の個別
   取引の明細が印刷される頁に、当該事業者が指定する地
   域へ配送される個別取引一括掲載書を対象にして掲載す
   ることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載
   の個別取引一括掲載書の発行システム。
6. 【請求項６】 個別取引の明細が印刷される頁、または
   当該頁と見開きの関係にある隣の頁に、当該個別取引を
   行なった事業者以外の者を広告主にして、当該個別取引
   に関連する広告を、広告主が指定する地域へ配送される
   個別取引一括掲載書を対象にして掲載することを特徴と
   する請求項１ないし５のいずれかに記載の個別取引一括
   掲載書の発行システム。
7. 【請求項７】 各消費者の個別取引一括掲載書は、配送
   順またはその逆の順序で印刷されることを特徴とする請
   求項１ないし６のいずれかに記載の個別取引一括掲載書
   の発行システム。
8. 【請求項８】 配送業者から前記処理手段へ、消費者へ
   個別取引一括掲載書文書を配送する順を送信することを
   特徴とする請求項７記載の個別取引一括掲載書の発行シ
   ステム。
9. 【請求項９】 特定地域に配送する個別取引一括掲載書
   に、当該特定地域に共通の内容を含んで印刷することを
   特徴とする請求項１ないし８のいずれかに記載の個別取
   引一括掲載書の発行システム。
10. 【請求項１０】 特定地域に配送される個別取引一括掲
    載書に、消費者が請求するデータを印刷することを特徴
    とする請求項１ないし９のいずれかに記載の個別取引一
    括掲載書の発行システム。
11. 【請求項１１】 消費者が氏名および消費者コードを指
    定して個別取引一括掲載書に印刷すべきデータを処理手
    段に送信することにより、当該データを前記指定の消費
    者コードの個別取引一括掲載書に印刷することを特徴と
    する請求項１ないし１０のいずれかに記載の個別取引一
    括掲載書の発行システム。
12. 【請求項１２】 特定の事業者用として準備された帳票
    をストックし、当該事業者の個別取引の明細は当該事業
    者用の帳票に印刷することを特徴とする請求項１ないし
    １１のいずれかに記載の個別取引一括掲載書の発行シス
    テム。