JP2002091598A - 情報処理システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する情報処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

情報処理システム及びその方法、並びにコンピュータ上で動作する情報処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2002091598A
JP2002091598A JP2000284392A JP2000284392A JP2002091598A JP 2002091598 A JP2002091598 A JP 2002091598A JP 2000284392 A JP2000284392 A JP 2000284392A JP 2000284392 A JP2000284392 A JP 2000284392A JP 2002091598 A JP2002091598 A JP 2002091598A
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秀司 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続コストの増大や実行速度の低下を招くこ
となく、ユーザ端末に実装される機能の実行権限をユー
ザから切り離して管理することを目的とする。 【解決手段】 ユーザ端末に実装される機能を実行して
よいかどうかを示す情報(以下、「許可情報」と呼
ぶ。)を管理する管理手段と、前記機能の実行要求を受
けつけ、前記管理手段に問い合わせて前記機能の許可情
報を取得し、前記取得した許可情報に基づいて前記機能
の実行可否を制御する制御手段とを備える。前記制御手
段は前記ユーザ端末内に配置され、前記管理手段は前記
ユーザ端末と通信ネットワークを介して通信可能に構成
されたホストコンピュータ内に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザ端末に実装
される機能、特に、ユーザ端末に実装されたソフトウェ
アによって実現される機能の実行を管理するための情報
処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェアの販売形態としては、ソフ
トウェア自体をインターネット、CD-ROMなどを通じてユ
ーザに提供し、ユーザはそのソフトウェアを自己のユー
ザ端末に実装して利用する、いわゆる売り切り型の販売
形態が一般的である。かかる販売形態には、販売時に代
金を課金する店頭販売タイプと、ダウンロードしたりイ
ンストールした段階では代金を課金せず、継続使用する
場合に代金を課金するシェアウェアタイプが存在する。
【0003】シェアウェアタイプでは、ユーザにいった
んソフトウェアを渡した後に代金を課金する必要がある
ため、例えば、無償で使用できる試用期間や、無償で使
用できる機能に制限を設けておき、かかる制限を解除す
るパスワード等を代金と交換に渡すといった課金方法が
取られる。
【0004】一方、近年では、ソフトウェアをユーザに
「売り切り」するのではなく、ソフトウェア自体はホス
トコンピュータに実装しておき、ユーザが通信ネットワ
ークを介してソフトウェアの機能のみを利用するという
機能提供型の販売形態も広がってきている。このような
機能提供型としては、ASP(アプリケーション・サー
ビス・プロバイダー)と呼ばれる形態が広く知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ソフトウェアは、デジ
タルコンテンツという特性上、消耗劣化することなく容
易に複製することが可能であるため、正当購入者以外に
不正に実行されてしまうおそれがある。このような不正
を防止するためには、ソフトウェアが実行されるたび
に、実行者がソフトウェアを正当に購入した者であるか
どうかを確認できることが望ましい。
【0006】しかし、売り切り型では、販売された後や
パスワード等が交付された後は、ソフトウェア自体はユ
ーザの管理下に置かれ、いつ誰がソフトウェアを実行す
るかはユーザに委ねられることになる。別言すれば、ソ
フトウェアの実行をコントロールする権限が販売者の手
を離れてしまうため、販売者が、ソフトウェアを実行す
る者が正当購入者であるかどうかを確認する術はない。
【0007】更に、売りきり型では、ソフトウェアの実
行を販売者がコントロールできない点で、事実上、販売
=ソフトウェアを将来にわたって実行する権利の譲渡と
なってしまう。そのため、実行回数や実行期間に制限を
設けてソフトウェアを販売する、いわば「切り売り」と
いった販売形態を取ることは難しい。
【0008】一方、機能提供型では、ソフトウェア自体
はホストコンピュータに置かれていることから、販売者
がソフトウェアの実行をコントロールすることができ
る。そのため、ソフトウェアが実行されるたびにユーザ
の正当性を確認することも可能である。
【0009】しかし、機能提供型には以下のような問題
がある。一つは、ソフトウェア実行時に常にユーザ端末
とサーバーとの間で通信路を確保しておく必要があるた
め、接続にかかるコストも利用量に応じて増大してしま
うという問題である。もう一つは、ソフトウェアの実行
速度が通信ネットワークの混雑状況やホストコンピュー
タの処理能力によって影響を受けてしまい、常に一定の
実行速度を保つことが困難であるという問題である。
【0010】そこで、本発明は、接続コストの増大や実
行速度の低下を招くことなく、ソフトウェアを実行する
者が正当購入者であるかどうかを確認でき、更に、何回
分、何日分というように、実行回数や実行期間に応じて
柔軟に細かくソフトウェアを「切り売り」することがで
きるソフトウェアの管理技術を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理方法
は、ユーザ端末に実装される機能の実行を制御する情報
処理方法であって、前記ユーザ端末と通信ネットワーク
を介して通信可能に構成された管理サーバーにおいて、
前記機能を実行してよいかどうかを示す情報(以下、
「許可情報」と呼ぶ。)を記憶する工程と、前記ユーザ
端末において、前記機能の実行要求を受け付ける工程
と、前記管理手段に問い合わせて前記機能の許可情報を
取得する工程と、前記取得した許可情報に基づいて前記
機能の実行可否を制御する工程とを備えることを特徴と
する。
【0012】前記機能は、ユーザ端末に記憶されるアプ
リケーションソフトウェアによって実現される機能であ
ることが望ましい。
【0013】また、前記許可情報は、前記アプリケーシ
ョンソフトウェアの代金に関して決済が終了している場
合に実行可を示し、終了していない場合に実行不可を示
すように構成されていることが望ましい。
【0014】好適には、更に、前記ユーザ端末におい
て、取得した許可情報が実行不可を示す場合、前記ユー
ザ端末と通信ネットワークを介して通信可能に構成され
た決済装置に決済処理を行うように通信を行う工程と、
前記管理手段において、前記決済装置より決済処理が終
了したことを示す情報を受け取った場合に、許可情報に
ついて実行可を示すように変更する工程とを備える。
【0015】また好適には、更に、前記管理手段におい
て、前記アプリケーションソフトウェアを実行できる期
間、及び/又は実行できる回数、及び/又は実行できる
機能の範囲を記憶する工程を備えており、前記許可情報
は、前記アプリケーションソフトウェアに関して決済が
終了しており、かつ前記条件が満たされている場合に、
実行可を示すように構成されていることが望ましい。
【0016】本発明の情報処理方法は、ユーザ端末に実
装される機能の実行要求を受け付ける工程と、前記機能
を実行してよいかどうかを示す情報(以下、「許可情
報」と呼ぶ。)を記憶する管理サーバーに問い合わせて
前記機能の許可情報を取得する工程と、前記取得した許
可情報に基づいて前記機能の実行可否を制御する工程と
を備えることを特徴とする。
【0017】本発明の情報処理方法はコンピュータによ
り実施することができるが、そのためのコンピュータプ
ログラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモ
リといった各種の記録媒体に記憶しておき、コンピュー
タにインストールまたはロードすることができる。
【0018】本発明の情報処理システムは、ユーザ端末
に実装される機能の実行を制御する情報処理システムで
あって、前記機能を実行してよいかどうかを示す情報
(以下、「許可情報」と呼ぶ。)を管理する管理手段
と、前記機能の実行要求を受けつけ、前記管理手段に問
い合わせて前記機能の許可情報を取得し、前記取得した
許可情報に基づいて前記機能の実行可否を制御する制御
手段とを備えており、前記制御手段は前記ユーザ端末内
に配置され、前記管理手段は前記ユーザ端末と通信ネッ
トワークを介して通信可能に構成されたホストコンピュ
ータ内に配置されていることを特徴とする。
【0019】前記機能は、ユーザ端末に記憶されるアプ
リケーションソフトウェアによって実現される機能であ
ることが望ましい。
【0020】前記許可情報は、前記アプリケーションソ
フトウェアの代金に関して決済が終了している場合に実
行可を示し、終了していない場合に実行不可を示すよう
に構成されていることが望ましい。
【0021】好適には、前記制御手段は、取得した許可
情報が実行不可を示す場合、前記ユーザ端末と通信ネッ
トワークを介して通信可能に構成された決済装置に決済
処理を行うように通信を行い、前記管理手段は、前記決
済装置より決済処理が終了したことを示す情報を受け取
った場合に許可情報について実行可を示すように変更す
る。
【0022】また好適には、前記管理手段は、更に、前
記アプリケーションソフトウェアを実行できる期間、及
び/又は実行できる回数、及び/又は実行できる機能の
範囲に関する条件を記憶しており、前記許可情報は、前
記アプリケーションソフトウェアに関して決済が終了し
ており、かつ前記条件が満たされている場合に、実行可
を示すように構成されていることが望ましい。
【0023】なお、本発明において、アプリケーション
ソフトウェアとは、ユーザ端末に実装されることで所定
の機能を実現することができるソフトウェアを指し、シ
ェアウェアなどを含む概念である。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に本発明の
実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本
発明の第1の実施形態に係る情報処理システムの全体構
成をあらわすブロック図である。本システムは、ユーザ
端末10、管理サーバー11、決済サーバー12を含ん
で構成される。ユーザ端末10、管理サーバー11、決
済サーバー12は、互いに通信ネットワークを介して接
続されており、それぞれ通信するために必要な通常の構
成を備えている。例えば、インターネットを介して接続
する場合であれば、PPPドライバ、TCP/IPドラ
イバを有する通信モジュールを備える。なお、図1では
ユーザ端末1を一つのみ図示しているが、実際には、ユ
ーザ端末はユーザの数に応じて複数用意されることにな
る。
【0025】管理サーバー11は、アプリケーションソ
フトウェア(以下、「AP」と呼ぶ。)を実行してよい
かどうかを示す情報を管理する。具体的には、各ユーザ
IDに対応づけて、パスワード、AP識別情報、決済情
報、有効期間、有効残回数を記憶している。
【0026】AP識別情報とは、APを識別するための
情報であり、例えばアプリケーション名やAPに付され
た商品コード等を用いることができる。
【0027】決済情報は、ユーザIDで特定されるユー
ザについて、AP識別情報で特定されるAPに関して決
済が終了しているか否かを示す情報である。かかる情報
は、決済サーバー12からの入力によって更新される
(後述)。
【0028】有効期間はユーザがAPを実行できる期間
を、有効残回数はユーザがAPを実行できる回数を示す
情報である。これらの情報の初期値はAPの販売者によ
って決定され、管理サーバー11に登録される。かかる
初期値は、APの販売者が管理サーバー11に直接登録
できるように構成することが望ましいが、管理サーバー
11のの管理者等が代わりに登録するように構成しても
よい。なお、有効回数は、ユーザがAPを実行するごと
に−1カウント更新されることになる。
【0029】管理サーバー11に記憶されるデータの構
造は、概念的には図2に示すような表形式となる。デー
タの管理や検索には、リレーショナルデータベース等の
従来のデータベース技術を用いることができる。
【0030】決済サーバー12は、ユーザに対し課金を
行う決済処理を実行する。決済処理には、外部の決済サ
ービスを利用することができる。この場合、各決済サー
ビスにおける決済サーバーが、決済サーバー12とな
る。
【0031】外部の決済サービスとしては、いわゆるク
レジットカード会社の決済サービス、通信料金の一部と
して課金し決済するサービス(NTTのダイヤルQ2サ
ービス、NTTコミュニケーションズの電子決済サービ
スであるCalle(カルレ)等)、インターネットを
利用したプリペイド課金サービス(ビットキャッシュ社
のBitCash、ウェッブマネー社のWebMone
y等)などが知られている。
【0032】例えば、インターネットを利用したプリペ
イド課金サービスを利用する場合、決済サーバー12
は、決済対象となるAPについて、AP識別情報、代金
情報を記憶する商品データベースと、プリペイドカード
番号と残金情報を対応づけて記憶する残金データベース
を備えている。ユーザ端末よりユーザID、AP識別情
報、プリペイドカード番号を受け取った場合、プリペイ
ドカード番号で特定される残金から、AP識別情報で特
定されるAPの代金を減算して、決済処理を実行する。
そして、ユーザIDで特定されるユーザに関し、決済処
理が行われたことを示す情報を管理サーバー11に出力
する。
【0033】ユーザ端末10は、図1に示すように、A
P記憶手段20、AP制御手段21、AP実行手段22
を備えている。本実施形態では、一つのAP制御手段が
複数のAPに対応可能に構成されている。以下、各手段
の構成・動作について説明する。
【0034】AP記憶手段20は、AP識別情報に対応
づけて各APを記憶している。APは、例えばCD−R
OMやフロッピディスク等の記録媒体に記録された状態
でユーザに提供され、図示しない記録媒体読取手段によ
りユーザ端末10に読み込まれ、AP記憶手段20に記
憶される。また、例えば、インターネットや衛星通信等
の通信ネットワークを介してユーザに提供され、図示し
ない通信モジュールを通じてユーザ端末にダウンロード
され、AP記憶手段20に記憶される。
【0035】AP制御手段21は、ユーザからAPの実
行要求を受けつけ、管理サーバー11に問い合わせて実
行要求対象APの許可情報を取得し、前記取得した許可
情報に基づいてAPの実行可否を制御する。詳細につい
ては後述する。
【0036】AP実行手段22は、AP制御手段21か
ら実行が許可されたAPをAP記憶手段10から読み出
して実行する。
【0037】以下、第1実施形態において、APの実行
がどのようにして制御されるかを図3、図4、図5に示
すフローチャートに沿って説明する。なお、以下の各ス
テップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を
変更して実行することができる。
【0038】(AP制御手段の処理フロー:図3)AP
制御手段21は、ユーザ端末の表示装置(図示せず)
に、AP選択メニュー画面を出力する(ステップS10
0)。ユーザは、かかるメニュー画面に基づいて実行を
要求するAPを指定する。
【0039】AP制御手段21は、ユーザからの指定に
基づいてAPを選択する(ステップS101)。そし
て、ユーザID入力画面を前記表示装置に出力し、ユー
ザからユーザID及びパスワードを受け付ける(ステッ
プS102)。なお、ユーザIDがユーザ端末内に記憶
されている場合は、その記憶されているユーザIDを読
み出して用いるようにしてもよい。
【0040】AP制御手段21は、通信モジュールを介
して管理サーバー11との間に通信路を確保し、前記選
択したAPのAP識別情報、ユーザから入力されたユー
ザID及びパスワードを、管理サーバー11に送信する
(ステップS103)。これを受けて、管理サーバー1
1では所定の処理に従って許可情報を、実行可、実行不
可、パスワード不一致のいずれかを示すように構成し、
AP制御手段21に送信する。管理サーバー11の処理
内容については後述する。
【0041】AP制御手段21は、管理サーバー11よ
り許可情報を受信した場合(ステップS104)、許可
情報の内容に応じて以下の処理を行う(ステップS10
5)。
【0042】許可情報がパスワード不一致を示す場合、
「パスワードが一致しません」等のメッセージをユーザ
端末の表示装置に表示し、処理を終了するか、又はS1
02に戻る(ステップS106)。
【0043】許可情報が実行可を示す場合、AP実行手
段22に前記選択したAPのAP識別情報を出力する
(ステップS107)。AP実行手段22は、受け付け
たAP識別情報に対応するAP、すなわち実行要求がだ
されたAPをAP記憶手段10から読み出し、実行す
る。これにより、実行要求がだされたAPによって達成
される機能がユーザ端末において実現されることにな
る。
【0044】許可情報が実行不可を示す場合、プリペイ
ド番号入力画面を前記表示装置に出力し、ユーザからプ
リペイド番号を受け付ける(ステップS108)。そし
て、通信モジュールを介して決済サーバー12との間に
通信路を確保し、前記選択したAPのAP識別情報、ユ
ーザID、パスワード及びプリペイド識別番号を、決済
サーバー12に送信する(ステップS109)。これを
受けて、決済サーバー12では所定の処理に従って決済
終了を示す情報を管理サーバー11に、又は決済不可を
示す情報をAP制御手段21に送信する。決済サーバー
12の処理内容については後述する。
【0045】AP制御手段21は、決済サーバー12よ
り決済不可を示す情報を受信した場合(ステップS11
0)、「残金が足りません」等のメッセージを前記表示
装置に出力し、処理を終了するか、又はS108に戻る
(ステップS111)。
【0046】(管理サーバー11の処理フロー:図4)
管理サーバー11は、AP制御手段21より、AP識別
情報、ユーザID及びパスワードを受け付けた場合(ス
テップS200)、ユーザIDに対応づけて記憶されて
いるパスワードを読み出し、受信したパスワードと比較
する(ステップS201)。
【0047】パスワードが一致する場合は、受信したA
P識別情報及びユーザIDに対応づけて記憶されている
決済情報、有効期間、有効残回数を読み出し、以下の条
件判断を行う(ステップS202)。
【0048】決済情報が決済終了を示し、かつ実行要求
時が有効期間内であり、かつ有効回数が1以上である場
合、許可情報を実行可を示すように構成する。また、有
効回数から1を減算し、記憶内容を更新する(ステップ
S203)。
【0049】決済情報、有効期間、有効回数に関し、上
記の条件のいずれかが満たされていない場合、許可情報
を実行不可を示すように構成する(ステップS20
4)。
【0050】また、パスワードが一致しない場合は、許
可情報をパスワード不一致を示すように構成する(ステ
ップS205)。
【0051】そして、構成した許可情報をAP制御手段
21に送信する(ステップS206)。
【0052】(決済サーバー12の処理フロー:図5)
決済サーバー12は、AP制御手段21より、AP識別
情報、ユーザID、パスワード及びプリペイド識別番号
を受信した場合(ステップS300)、プリペイドカー
ド番号に対応づけて記憶される残金と、AP識別情報に
対応づけて記憶されるアプリケーション代金を読み出
し、比較する(ステップS301)。
【0053】残金の方が多い場合、残金から代金を減算
することにより残金を更新し、ユーザID及びAP識別
情報と、決済が終了したことを示す情報を管理サーバー
11に送信する(ステップS302)。これを受けて、
管理サーバー11は、ユーザID及びAP識別情報に対
応づけて記憶される決済情報を、決済終了を示すように
変更する。
【0054】アプリケーション代金の方が多い場合、決
済不可を示す情報をAP制御手段21に送信する(ステ
ップS303)。
【0055】本実施形態の構成によれば、管理サーバー
においてアプリケーションの実行可否を示す情報(許可
情報)を管理しておくとともに、ユーザ端末に管理サー
バーに問い合わせてアプリケーションの実行を制御する
AP制御手段を設けたため、アプリケーション自体はユ
ーザの管理下に置いておきながら、アプリケーションの
実行をコントロールする権限についてはユーザから切り
離して管理することが可能となる。
【0056】かかる構成では、管理サーバーから許可情
報を取得した後は、アプリケーション自体はユーザ端末
において実行され、実行中はユーザ端末と管理サーバー
を接続しておく必要はない。そのため、通信ネットワー
クや管理サーバー等のパフォーマンスの影響を受けずに
ユーザ端末においてアプリケーションを実行することが
できる。
【0057】また、管理サーバにおいて、アプリケーシ
ョンの決済が終了している場合に実行可を示すように許
可情報を構成することで、アプリケーションを正当に購
入した者のみが実行できるように管理することが可能と
なる。
【0058】更に、管理サーバにおいて、アプリケーシ
ョンの有効期間や有効残回数を記憶しておき、これに基
づいて許可情報を構成することで、実行期間や実行回数
に制限を設けてアプリケーションを販売する「切り売
り」を行うことが可能となる。
【0059】(変形例)図6は、本実施形態の変形例に
おけるユーザ端末の構成を示すブロック図である。第1
実施形態では、一つのAP制御手段が複数のAPに対応
していたのに対し、本変形例では、AP制御手段が各A
Pと1対1に対応している点で異なっている。すなわ
ち、AP記憶手段20に記憶される各APは、それぞれ
AP制御プログラムとAP本体プログラムから構成され
ており、AP制御手段はAP制御プログラムによって機
能的に実現される構成となっている。以下、第1実施形
態と異なる構成・動作について説明する。
【0060】制御手段23は、ユーザからAPの実行要
求を受けつけ、実行要求対象のAPをAP記憶手段20
から読み出して実行する。APが起動されると、最初に
AP制御プログラムが実行され、ユーザ端末にAP制御
手段21が機能的に実現される。
【0061】AP制御手段21は、第1実施形態と同様
に、管理サーバー11に問い合わせて実行要求対象AP
の許可情報を取得し、前記取得した許可情報に基づいて
AP本体プログラムの実行可否を制御する。
【0062】本変形例における処理の流れは、原則とし
て第1実施例と同様である。ただし、本変形例では、A
P制御手段21はAPと1対1に対応していることか
ら、AP選択メニュー画面の出力は行われず、AP制御
手段21の処理はステップS102から実行されること
になる。
【0063】また、受信した許可情報が実行可を示す場
合は(ステップS107)、制御手段23によってAP
本体プログラムが続いて実行されることになる。これに
より、実行要求がだされたAP(AP本体)によって達
成される機能がユーザ端末において実現される。
【0064】かかる構成は、特にシェアウェアの実行制
御に適している。シェアウェアの開発者は、自己が開発
したシェアウェア本体のプログラムに、初期実行部分と
して本発明に係るAP制御手段の機能を実現するプログ
ラムを予め組み込んでシェアウェアを構成することによ
り、本発明によるソフトウェアの実行制御の枠組みを利
用することができる。すなわち、パスワード等の交付後
においてもシェアウェアを実行する権利をユーザから切
り離してホストコンピュータにおいて管理することがで
き、また、実行期間や実行回数に制限を設けてシェアウ
ェアを販売する「切り売り」を行うことが可能となる。
【0065】(その他)本発明の他の実施形態として、
情報処理プログラムを記録した記録媒体が考えられる。
記録媒体としてはCD−ROM、磁気ディスク、半導体
メモリその他の記録媒体を用いることができる。
【0066】更に、本発明は、上記実施形態に限定され
ることなく種々に変形して適用することが可能である。
【0067】例えば、管理サーバー11において、更
に、有効機能範囲を記憶しておくように構成してもよ
い。有効機能範囲は、APが複数の機能を有している場
合に、それら複数の機能のうちユーザに対し実行が許可
されている機能の範囲を示す情報である。このように構
成することで、AP単位ではなくAPが有する機能単位
で実行を制御することが可能となる。
【0068】また、例えば、ユーザ端末に、所定のサー
バー上に構築された仮想世界にアクセスするためのアク
セス手段を備えるように構成してもよい。図7に2次元
仮想世界の例を示す。かかる2次元仮想世界は一つの町
を形成しており、町にはユーザが操作するキャラクター
100、他のキャラクター102、部屋(家)101、
掲示板103などが配置されている。ユーザが操作する
キャラクター100は、ユーザがアクセス手段を介して
行う入力に基づいて、町内で移動や会話等のアクション
を取ることができる。
【0069】AP記憶手段20には、ユーザが操作する
キャラクター100が取ることのできるアクションのう
ち、課金を伴う(有料の)アクションを実現するための
APが記憶されている。課金を伴うアクションとして
は、例えば、特定の掲示板103を閲覧するアクショ
ン、他のキャラクター102とチャットをするアクショ
ン、又は仮想世界に配置された所定の部屋(家)に入る
ためにドア104を開けるアクション、などが考えられ
る。
【0070】ユーザが、キャラクター100に課金を伴
うアクションを取らせようとした場合、アクセス手段を
通じて、かかるアクションに対応するAPのAP識別情
報がAP制御手段21に渡される。そして、第1実施例
のステップS102以降の処理が実行される。
【0071】このように構成することで、仮想世界にお
いてユーザが取ることができるアクション、特に課金を
伴うアクションに対し、そのアクションの実行可否を本
発明によって制御することが可能となる。
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、接続コストの増大や実
行速度の低下を招くことなく、ソフトウェアを実行する
者が正当購入者であるかどうかを確認でき、更に、何回
分、何日分というように、実行回数や実行期間に応じて
柔軟に細かくソフトウェアを「切り売り」することがで
きるソフトウェアの管理技術を提供することができる。
【0073】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態である情報処理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】 管理サーバーにおけるデータ構造を説明する
ための図である。
【図3】 AP制御手段における処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図4】 管理サーバーにおける処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図5】 決済サーバーにおける処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図6】 第1の実施形態の変形例の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】 2次元仮想世界を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ユーザ端末 11 管理サーバー 12 決済サーバー 20 AP記憶手段 21 AP制御手段 22 AP実行手段 23 制御手段

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザ端末に実装される機能の実行を制
    御する情報処理システムであって、 前記機能を実行してよいかどうかを示す情報(以下、
    「許可情報」と呼ぶ。)を管理する管理手段と、 前記機能の実行要求を受けつけ、前記管理手段に問い合
    わせて前記機能の許可情報を取得し、前記取得した許可
    情報に基づいて前記機能の実行可否を制御する制御手段
    とを備えており、 前記制御手段は前記ユーザ端末内に配置され、前記管理
    手段は前記ユーザ端末と通信ネットワークを介して通信
    可能に構成されたホストコンピュータ内に配置されてい
    ることを特徴とする情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記機能は、ユーザ端末に記憶されるア
    プリケーションソフトウェアによって実現される機能で
    あることを特徴とする請求項1記載の情報処理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記許可情報は、前記アプリケーション
    ソフトウェアの代金に関して決済が終了している場合に
    実行可を示し、終了していない場合に実行不可を示すよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項2記載の情
    報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、取得した許可情報が実
    行不可を示す場合、前記ユーザ端末と通信ネットワーク
    を介して通信可能に構成された決済装置に決済処理を行
    うように通信を行い、 前記管理手段は、前記決済装置より決済処理が終了した
    ことを示す情報を受け取った場合に許可情報について実
    行可を示すように変更することを特徴とする請求項3記
    載の情報処理システム。
  5. 【請求項5】 前記管理手段は、更に、前記アプリケー
    ションソフトウェアを実行できる期間、及び/又は実行
    できる回数、及び/又は実行できる機能の範囲に関する
    条件を記憶しており、 前記許可情報は、前記アプリケーションソフトウェアに
    関して決済が終了しており、かつ前記条件が満たされて
    いる場合に、実行可を示すように構成されていることを
    特徴とする請求項4記載の情報処理システム。
  6. 【請求項6】 ユーザ端末に実装される機能の実行を制
    御する情報処理方法であって、 前記ユーザ端末と通信ネットワークを介して通信可能に
    構成された管理手段において、前記機能を実行してよい
    かどうかを示す情報(以下、「許可情報」と呼ぶ。)を
    記憶する工程と、 前記ユーザ端末において、前記機能の実行要求を受け付
    ける工程と、前記管理手段に問い合わせて前記機能の許
    可情報を取得する工程と、前記取得した許可情報に基づ
    いて前記機能の実行可否を制御する工程とを備えること
    を特徴とする情報処理方法。
  7. 【請求項7】 前記機能は、ユーザ端末に記憶されるア
    プリケーションソフトウェアによって実現される機能で
    あることを特徴とする請求項6記載の情報処理方法。
  8. 【請求項8】 前記許可情報は、前記アプリケーション
    ソフトウェアの代金に関して決済が終了している場合に
    実行可を示し、終了していない場合に実行不可を示すよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項7記載の情
    報処理方法。
  9. 【請求項9】 更に、前記ユーザ端末において、取得し
    た許可情報が実行不可を示す場合、前記ユーザ端末と通
    信ネットワークを介して通信可能に構成された決済装置
    に決済処理を行うように通信を行う工程と、 前記管理手段において、前記決済装置より決済処理が終
    了したことを示す情報を受け取った場合に、許可情報に
    ついて実行可を示すように変更する工程とを備えること
    を特徴とする請求項8記載の情報処理方法。
  10. 【請求項10】 更に、前記管理手段において、前記ア
    プリケーションソフトウェアを実行できる期間、及び/
    又は実行できる回数、及び/又は実行できる機能の範囲
    を記憶する工程を備えており、 前記許可情報は、前記アプリケーションソフトウェアに
    関して決済が終了しており、かつ前記条件が満たされて
    いる場合に、実行可を示すように構成されていることを
    特徴とする請求項9記載の情報処理方法。
  11. 【請求項11】 ユーザ端末に実装される機能の実行要
    求を受け付ける工程と、前記機能を実行してよいかどう
    かを示す情報(以下、「許可情報」と呼ぶ。)を記憶す
    る管理サーバーに問い合わせて前記機能の許可情報を取
    得する工程と、前記取得した許可情報に基づいて前記機
    能の実行可否を制御する工程とを備えることを特徴とす
    る情報処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項6乃至11のいずれか一項に記
    載の情報処理方法をコンピュータで実行させるためのプ
    ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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