JP2002091558A - エディタ装置およびエディタプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

エディタ装置およびエディタプログラムを記録した記録媒体

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JP2002091558A
JP2002091558A JP2000277240A JP2000277240A JP2002091558A JP 2002091558 A JP2002091558 A JP 2002091558A JP 2000277240 A JP2000277240 A JP 2000277240A JP 2000277240 A JP2000277240 A JP 2000277240A JP 2002091558 A JP2002091558 A JP 2002091558A
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昌夫 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プログラマブル表示器などの制御用表示装置
に表示される画面の画面データの修正や変更を専用の作
画ソフトによらずに行う。 【解決手段】 画面データファイル記憶部13に格納さ
れた画面データファイルをファイル変換部15によって
HTMLファイルとXMLファイルとに変換し、それぞ
れHTMLファイル記憶部14aと、XMLファイル記
憶部14bとに格納する。テキストエディタ16を用い
て、XMLファイルを編集することによって、画面デー
タに修正や変更を施した後、HTMLファイルとXML
ファイルとをファイル変換部15によってバイナリファ
イルである画面データファイルに変換する。テキストで
画面データファイルを編集できるので、編集に作画ソフ
トを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プログラマブル表
示器などの操作型表示装置に表示される画面の画面デー
タを作画用のソフトウェアを用いずに編集するエディタ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プログラマブルロジックコントローラ
(以降、PLCと称する)などと呼ばれる産業用制御装
置は、シーケンス制御をはじめとする各種制御を実現す
るために、ベルトコンベアー式の自動組付機などの種々
のターゲットシステムを制御する制御装置として広く使
用されている。さらに、近年では、ターゲットシステム
の複雑化に伴って、複数台のPLCを互いに連携させて
使用することも行われている。また、各PLCからのデ
ータの表示やPLCへの制御指示は、PLCの近傍など
に配される制御用表示装置で行われる。
【0003】制御用表示装置として代表的なプログラマ
ブル表示器は、ドット表示画面、操作用入力スイッチ、
ホストコントローラ(PLC)とのインターフェース、
画面上での操作入力のような制御のためのプログラムメ
モリなどを備えた操作用表示器である。一般に、プログ
ラマブル表示器は、グラフィック表示を行うので、操作
盤、スイッチ、表示灯などの機能を備えることができる
他、制御対象機器(デバイス)の稼働状況や作業指示の
ような管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値
を入力する端末としての機能を備えている。
【0004】このようなプログラマブル表示器で表示さ
れる制御画面は、画面作成ソフトウェア(作画エディ
タ)を用いてユーザ独自で作成できるようになってい
る。画面作成に際しては、ユーザが、パーソナルコンピ
ュータなどにおいて作画ソフトによって提供されるスイ
ッチ、ランプ、テンキー、メータ表示器、グラフ表示器
などの部品、描画機能などを用いて所望の制御画面を構
成する。
【0005】作成された制御画面は、画面データとして
プログラマブル表示器に転送されて記憶される。PLC
の稼働時には、プログラマブル表示器は、PLCとの間
でやり取りされるデータに基づいて、制御対象機器の動
作状態に応じて制御画面上に各部品や図形を表示させ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の制御
画面の変更やメンテナンスの必要が生じた場合には、作
画ソフトを用いてそのための編集作業を行う必要があ
る。このため、制御画面の編集作業には、作画ソフトが
インストールされたコンピュータが必要であり、それ以
外のコンピュータを利用することができない。それゆ
え、制御画面の編集作業を容易に行うことができないと
いう不都合がある。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、作画ソフトによらずに制御画面の編集作業
を可能にするエディタ装置およびそのプログラムを記録
した記録媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のエディタ装置
は、上記の課題を解決するために、デバイスの状態を表
示するとともに、該デバイスへの制御指示を与える制御
用表示装置に表示される画面のデータであるバイナリフ
ァイル形式の画面データをテキストファイル形式に変換
する第1変換手段と、テキストファイル形式に変換され
た上記画面データを記憶する記憶手段と、該記憶手段に
記憶された上記画面データを編集する編集手段と、上記
記憶手段に記憶されたテキストファイルを上記制御用表
示装置が表示処理可能なバイナリファイル形式に変換す
る第2変換手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】上記の構成では、バイナリファイル形式の
画面データが、第1変換手段によりテキストファイル形
式に変換されて、記憶手段に記憶された状態で、編集手
段によって編集される。編集手段としては、例えば、テ
キストファイルを編集できる汎用のテキストエディタを
用いることができる。それゆえ、画面データを作成する
ための専用の画面作成用のソフトウェアを用いなくて
も、画面データを編集することができる。また、編集後
のテキストファイルは、第2変換手段によって制御用表
示装置が表示処理可能なバイナリファイル形式に変換さ
れる。これにより、編集後の画面データを制御用表示装
置に表示させることができる。
【0010】上記エディタ装置においては、上記第2変
換手段が、上記デバイスを表すデバイスコードの表現形
式を上記制御用表示装置に適合する表現形式に変換する
ことが好ましい。このように変換することで、例えば、
テキストファイル定義可能であるシンボル名を、制御用
表示装置がデバイスを制御するPLCなどの制御装置に
アクセス可能なバイナリデータに変換することができ
る。
【0011】あるいは、上記エディタ装置においては、
上記第1変換手段が、上記制御用表示装置用の上記画面
と異なる形式の画面のデータをテキストファイルに変換
することが好ましい。このように構成することによっ
て、メーカ毎に形式の異なる制御用表示装置用の画面デ
ータやアプリケーションプログラムで作成された画面デ
ータなどが、テキストファイルに変換され、さらに第2
変換手段によってバイナリファイル形式に変換されるの
で、前述の画面作成用のソフトウェアで作成できなかっ
た形式の画面データを制御用表示装置に表示させること
ができる。
【0012】このエディタ装置においては、上記第1変
換手段が、上記画面に含まれる表示要素を特定する特定
情報の表現形式が異なる画面についての画面データをテ
キストファイルに変換するとともに、上記特定情報の表
現形式を上記制御用表示装置に表示可能に変換すること
が好ましい。このように、画面に含まれる表示要素を特
定する特定情報の表現形式を変換することによって、例
えば、画面データにおけるスイッチなどの図形部品のよ
うな表示要素が制御用表示装置に表示可能になる。
【0013】本発明の記録媒体は、上記の課題を解決す
るために、上記の各エディタ装置の各手段を実現するた
めの各処理を実行するエディタプログラムを記録してい
る。それゆえ、上記の各エディタ装置と同様に、画面作
成用の専用のソフトウェアを用いずに画面データの編集
を行うといったことが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について図1ないし図8に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
【0015】本実施の形態に係る制御システムは、図1
に示すように、ホストコンピュータ1と、複数のプログ
ラマブル表示器(以降、表示器と称する)2…と、複数
のPLC3…とを備えている。
【0016】ホストコンピュータ1および表示器2…
は、共通の通信プロトコルで通信を行うことが可能な共
通ネットワーク4を介して互いに接続されている。一
方、表示器2およびPLC3は、PLC3毎に固有の通
信プロトコルで通信を行うことが可能な専用ネットワー
ク5を介して個々に接続されている。また、表示器2
は、後述するユーザ画面を作成するためのパーソナルコ
ンピュータ8に接続されている。さらに、共通ネットワ
ーク4は、図示しないルータを介してインターネット1
0に接続されている。このインターネット10には、ク
ライアント装置9が接続されている。
【0017】本実施の形態では、表示器2が共通ネット
ワーク4を介してデータ通信する場合、専用ネットワー
ク5を伝送される通信プロトコルに拘らず、統一した通
信プロトコルで通信できるように、共通ネットワーク4
で伝送可能な通信プロトコルに共通の通信プロトコル
(共通プロトコル)を規定している。具体的に、本実施
の形態では、共通ネットワーク4として、イーサネット
(商標:ゼロックス社)などのローカルエリアネットワ
ーク(LAN)が用いられており、共通ネットワーク4
での通信プロトコルとして、TCP/IPが採用されて
いる。
【0018】PLC3は、CPU/電源モジュールと、
入力ユニットと、出力ユニットとを備えている。CPU
/電源モジュールは、CPUやメモリを含むCPU部
と、PLC3の各部に電力を供給する電源部とからなっ
ている。CPU部は、制御プログラムにしたがって、入
力ユニットを介して入力機器(図中、I/D)6から入
力される信号に基づいて出力機器(図中、O/D)7に
与える制御データの演算処理を行う。入力ユニットおよ
び出力ユニットは、それぞれデバイスとしての入力機器
6および出力機器7に接続されるインターフェース機能
を有する部分であって、これらの機器との間で入出力さ
れるデジタル信号またはアナログ信号を上記のCPU部
とやり取りするようになっている。
【0019】入力機器6としては、センサ(温度セン
サ、光センサなど)、スイッチ(押ボタンスイッチ、リ
ミットスイッチ、圧力スイッチなど)のような機器が用
いられる。出力機器7としては、アクチュエータ、リレ
ー、電磁弁、各種表示器などが用いられる。これらの入
力機器6…および出力機器7…は、製造ラインなどの各
種のターゲットシステムの所要各部に配置される。
【0020】コンピュータ8は、上記の作画エディタ8
aおよび画面データファイル記憶部8bを備えている。
【0021】作画エディタ8aは、表示器2が、入力機
器6…および出力機器7…の稼働状況や作業指示のよう
な管理のための各種のモニタ、機器に対する設定値を入
力する端末としての機能を備えるように、表示部25に
表示させるユーザ画面(画面)を作成する画面作成ソフ
トウェアである。
【0022】一般に、作画エディタ8aは、ユーザ独自
の画面であるユーザ画面を作成できるように、スイッ
チ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示
器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品(表
示要素)、タグ設定機能、描画機能、テキスト入力機能
などを備えている。部品としては、単一の機能を有する
単一部品だけでなく、複数の機能を有する、複合スイッ
チ、カウンタ、タイマといった複合部品が用意されてい
る。このような複合部品は、単一部品と同様、ドラッグ
&ドロップなどの操作によってベース画面の所望の位置
に配置できるようにライブラリ形式で登録されている。
表示要素としてのタグは、数値や直線などの動的変化を
画面上の任意の位置で表現させるために、所望の位置
(領域)に設定される所望の動画機能である。
【0023】また、作画エディタ8aは、作成されたユ
ーザ画面に配置された部品やタグに対応する各入出力機
器6・7に対する前記の入出力番号(デバイスアドレ
ス)を、変数を介して部品やタグに割り付ける。
【0024】画面データファイル記憶部8bは、上記の
作画エディタ8aによって作成されたユーザ画面の1画
面分の画面データを1つのファイル(画面データファイ
ル)として格納する。ここに記憶された画面データは、
必要に応じて表示器2に転送され、ユーザメモリ27に
ダウンロードされる。画面データファイルは、例えば3
2ビットのバイナリファイルである。
【0025】クライアント装置9は、例えば、汎用のパ
ーソナルコンピュータなどによって構成されており、バ
ーチャルマシン91と、ブラウザ92とを備えている。
バーチャルマシン91は、Java(登録商標)言語のプロ
グラムを実行可能であり、プラットフォームに依存しな
いバイトコードをクライアント装置9のネイティブコー
ドに変換する。一方、ブラウザ92は、インターネット
10に接続された機器と通信し、受け取ったアプレット
をバーチャルマシン91に実行させる。また、ブラウザ
92は、例えば、HTTP(Hyper Text Transfer Prot
ocol)などのプロトコルで任意のサーバ装置からHTM
L文書などの文書を受け取り、閲覧することもできる。
【0026】上記のバーチャルマシン91およびブラウ
ザ92は、多くのコンピュータに予めインストールされ
ている汎用のブラウザソフトで実現できる。それゆえ、
これらのコンピュータは、特別なプログラムをインスト
ールすることなく、クライアント装置9として動作でき
る。また、共通ネットワーク4およびインターネット1
0を含む各種の通信路を介してプログラムをダウンロー
ドするためのプログラムが、上記コンピュータに予めイ
ンストールされていれば、これらの通信路を介して、そ
のコンピュータへ上記プログラムを配付することもでき
る。
【0027】制御用表示装置としての表示器2は、RA
M、ROM、フラッシュROM、VRAMなどのメモリ
や、CPUなどの演算処理部を有しており、これらによ
って表示器2の各部の動作を制御している。また、表示
器2は、データ処理部21、インターフェース部(図
中、I/F)22・23、入力部24、表示部25、変
換データ記憶部26、ユーザメモリ27およびメンテナ
ンスポート28を備えている。
【0028】データ処理部21は、後述するプロトコル
変換の処理およびユーザ画面の表示制御を行うために各
種のデータ処理を行う。
【0029】データ処理部21は、両ネットワーク4・
5での通信プロトコルが互いに異なる場合、変換データ
記憶部27に記憶されたデータを参照しながら、一方の
通信プロトコルから他方の通信プロトコルへ変換するよ
うに上記のプロトコル変換処理を行う。
【0030】データ処理部21は、前述の作画エディタ
8aで作成されたユーザ画面のデータ(画面データ)に
基づいてVRAMなどを用いて表示部25にユーザ画面
を描画させるように、上記の表示制御を行う。また、デ
ータ処理部21は、複数のユーザ画面をユーザによる切
り換えの指示入力に応じて切り換える。
【0031】ユーザ画面は、ターゲットシステムを模し
た背景画面に、予め設定された上記の部品やタグがシン
ボルとして合成されている。このように構成されるユー
ザ画面においては、入力機器6および出力機器7の動作
状況や、後述する入力部24からの入力操作が、入出力
機器6・7の実際の動作に応じた部品・タグの動きや表
示状態(色など)の変化として反映される。各ユーザ画
面は、例えば、図5に示すように、銘板など、表示内容
を変更しない静止図形Bや、スイッチ、ランプ、メータ
などのように、形状、色、点滅状態などの表示状態が変
換する表示要素としての部品図形J(J1)を、ベース
画面上に配置して形成される。
【0032】一方、上記のユーザ画面の画面データは、
図2に示すように、ベース画面のファイル番号Fと、ベ
ース画面上で実行すべき動作内容を特定する事象名N
と、各実行事象毎に参照される1または複数の参照情報
Rとを含む処理指示語Wを組み合わせて構成されてい
る。図3に示すように、表示要素(部品やタグ)を特定
するための特定情報としての処理指示語Wが所定の画面
領域(表示座標範囲)へ、所定のデバイスアドレスの内
容に応じた部品図形Jを表示する処理指示語WLの場
合、参照情報Rには、表示座標範囲(X,Y)と、デバ
イスアドレスAと、例えば、部品図形Jがスイッチの場
合、ONを示す図形のファイルおよびOFFを示す図形
のファイルなど、表示時に参照するファイル番号FLと
が含まれる。また、図4に示すように、後述の入力部2
4を介して入力操作を規定する処理指示語WTの場合、
参照情報Rには、入力部24におけるタッチパネル上の
入力座標範囲X,Yと、その入力座標範囲の指定に連動
してオンされるデバイスアドレスAとが含まれる。
【0033】上記のデータ処理部21は、パッケージソ
フトウェアとしてプログラムメディアの形態で提供可能
なソフトウェアであって、予めホストコンピュータ1か
ら表示器2にダウンロードされている。また、このソフ
トウェアは、必要に応じて、表示器2の出荷時などに、
予め表示器2にインストールされていてもよい。
【0034】ここで、上記のプログラムメディアは、ホ
ストコンピュータ1や表示器2と分離可能に構成される
記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテ
ープ系、フロッピディスクやハードディスクなどの磁気
ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの
光ディスクの光ディスク系、ICカード(メモリカード
を含む)、光カードなどのカード系、あるいはマスクR
OM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMな
どによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担
持する媒体であってもよい。
【0035】また、本制御システムは、インターネット
10を含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成
であることから、通信ネットワークからプログラムをダ
ウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒
体であってもよい。ただし、このように通信ネットワー
クからプログラムをダウンロードする場合には、そのダ
ウンロード用プログラムは予めホストコンピュータ1に
格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストール
されるものであってもよい。
【0036】インターフェース部22は、ホストコンピ
ュータ1および他の表示器2との間の通信を行うために
共通ネットワーク4に接続されている。この共通ネット
ワーク4を介した通信で後述のようにPLC3の出力デ
ータが表示器2からホストコンピュータ1に転送され
る。一方、インターフェース部23は、PLC3との間
の通信を行うために専用ネットワーク5に接続されてい
る。この専用ネットワーク5を介した通信で後述のよう
にPLC3からの出力データが表示器2に転送される。
【0037】入力部24は、表示部25の表示面上で入
力を行うためにタッチパネルのような入力装置によって
構成されている。表示部25は、表示器2を制御盤など
への組み込みが容易な小型に構成するために、液晶パネ
ルやELパネルのような平板型表示素子によって構成さ
れている。
【0038】変換データ記憶部26は、プロトコル変換
処理に必要なデータを記憶している。このデータは、専
用ネットワーク5と共通ネットワーク4との間で通信プ
ロトコルを相互変換できれば、どのような形式でもよい
が、本実施の形態に係る変換データ記憶部26は、専用
ネットワーク5で伝送されるデータのフォーマットを示
すデータ転送フォーマットと、両ネットワーク4・5で
伝送されるコマンドコード間の対応関係を示すコマンド
変換テーブルとを記憶している。
【0039】ユーザメモリ27は、前述の作画エディタ
8aでユーザによって作成されたユーザ画面を格納する
メモリであってフラッシュROMなどから構成されてい
る。
【0040】メンテナンスポート28は、前述のコンピ
ュータ8との間の通信を行うための通信ポートである。
このメンテナンスポート28は、コンピュータ8の作画
エディタ8aで作成されたユーザ画面の画面データを上
記のユーザメモリ27にダウンロードするなどのために
設けられている。
【0041】上記のように構成される表示器2では、デ
ータ処理部21が、図5に示すように、所定の時間間隔
で、上記のユーザメモリ27から、ベース画面のファイ
ル番号Fが、現在表示中のベース画面である処理指示語
WLを抽出し、各処理指示語WLのデバイスアドレスA
の内容を、PLC3のメモリ3aから読み出して、内容
に応じた部品図形Jを表示部25の表示面に表示する。
例えば、ユーザメモリ27に格納された処理指示語WL
1は、スイッチの表示を示しており、デバイスアドレス
A1の機器に対応している。
【0042】この処理指示語WL1を実行する場合、デ
バイスアドレスA1の内容が“0”であるため、データ
処理部21は、スイッチがOFFであると判断し、デー
タ処理部21が有するメモリ21aに格納されたファイ
ルのうち、OFFに対応付けられたファイルFL1の図
形を、表示座標範囲(X,Y)に表示する。これによ
り、当該座標範囲(X,Y)には、OFF状態のスイッ
チを示す部品図形J1が表示される。このように、デー
タ処理部21が所定の時間間隔で画面データ内の処理指
示語WL1などを実行することで、表示器2に表示され
たユーザ画面にデバイスの状態が反映される。
【0043】また、データ処理部21は、入力部24の
タッチパネルへの押し操作など、オペレータの入力操作
を受け取ると、ユーザメモリ27に記憶された画面デー
タから、現在表示中のベース画面に対応し、上記の入力
操作に適合する入力の処理指示語WTを検索し、入力結
果に応じて、処理指示語WTが示すデバイスアドレスA
の内容を変更する。例えば、有効入力座標範囲(X,
Y)が上記の部品図形J1と同じ座標範囲に設定され、
同じデバイスアドレスA1の内容を変更する処理指示語
WT1が画面データ中に含まれている場合、オペレータ
が図5に示す画面の部品図形J1を押すと、データ処理
部21による検索の結果、その処理指示語WT1が発見
される。すると、データ処理部21は、処理指示語WT
1に対応するデバイスアドレスA1の内容を書き換え
る。
【0044】さらに、入力操作の後、データ処理部21
が処理指示語WL1を処理すると、デバイスアドレスA
1の内容が“1”に変更されているので、データ処理部
21は、図6に示すように、ファイルFL2に対応し、
ONを示す部品図形J2をユーザ画面上に表示する。こ
の結果、データ処理部21は、入力操作に応じてデバイ
スアドレスの内容を書き換えるとともに、デバイスアド
レスの内容に応じてユーザ画面の表示状態を更新する。
【0045】なお、デバイスアドレスAは、制御対象と
なるデバイス(入力機器6および出力機器7)を特定す
るアドレスであって、例えば、PLC3のメモリ3aな
ど、表示器2やPLC3あるいはホストコンピュータ1
などに設けられた記憶装置の一領域を表している。ま
た、上記のデバイスは、入力部24などの入力装置から
手動で入力されたデータが格納されたメモリであっても
よい。さらに、例えば、表示器2におけるインターフェ
ース部22・23が、その表示器2に接続されるPLC
3や他の表示器2と通信することで、各アドレスの内容
を取得したり、内容を変更したりできる。ここで、内容
の取得/変更は、その都度指示してもよいし、表示器2
内にキャッシュを用意し、内容の取得/変更時には、キ
ャッシュへアクセスすると共に、所定の時間間隔毎や所
定のイベント毎に通信してデバイスアドレスAの実体と
同期を取ってもよい。
【0046】ホストコンピュータ1は、一般の汎用パー
ソナルコンピュータと同様に、CPU、メモリ(RA
M、ROMなど)、外部記憶装置(ハードディスクドラ
イブ、MOドライブなど)、表示装置および入力装置
(キーボード、マウスなど)を有している。また、ホス
トコンピュータ1は、サーバ部11、インターフェース
部(図中、I/F)12、画面データファイル記憶部1
3、ファイル記憶部14、ファイル変換部15、テキス
トエディタ16および公開サーバ部17を備えている。
【0047】インターフェース部12は、表示器2との
間の通信を行うために共通ネットワーク4に接続されて
いる。
【0048】サーバ部11は、共通ネットワーク4を介
した表示器2…との間のデータ通信処理、PLC3から
表示器2を介して転送されたPLC3の出力データを収
集する処理などの処理を行う。上記の出力データは、デ
バイスの状態(数値、ON・OFFなど)を示すデータ
やPLC3自身の出力(アラーム出力など)である。ま
た、サーバ部11は、このような出力データやデバイス
アドレスを要求に応じて公開サーバ部17に供給する。
【0049】画面データファイル記憶部13は、画面デ
ータファイル記憶部8bと同様に、上記の作画エディタ
8aによって作成されたユーザ画面の画面データファイ
ルを格納する。画面データファイル記憶部13には、画
面データファイル記憶部8bの画面データファイルが、
ホストコンピュータ1およびコンピュータ8と分離可能
な記録媒体や、共通ネットワーク4を介した通信などの
手段によって複写される。しかしながら、画面データフ
ァイル記憶部13は、画面データファイル記憶部8bと
全く同じ画面データファイルを格納しておく必要はな
い。
【0050】表示ファイル記憶部14は、HTML(Hyp
erText Markup Language)ファイル記憶部14a、XM
L(eXtensible Mark-up Language) ファイル記憶部14
bおよびアプレット記憶部14cを有している。HTM
Lファイル記憶部14a、XMLファイル記憶部14b
およびアプレット記憶部14cは、それぞれクライアン
ト装置9からの要求に応じて送信されるHTMLファイ
ル、XMLファイルおよびアプレットを格納する。
【0051】ここで、前述のHTMLファイル、XML
ファイルおよびアプレットについて説明する。
【0052】まず、XMLファイル記憶部14bに格納
されるXMLファイルは、表示器2用の画面データに含
まれる各単位画面(1つのユーザ画面)毎に作成されて
いる。各XMLファイルは、上記の単位画面に関連する
各処理指示語を示すXML要素(エレメント)を含んで
いる。
【0053】例えば、表示器2用の画面データ内に、図
3に示す形式で、ベース画面(単位画面)=1(メイン
画面)の表示用の処理指示語(表示タグ)WLが含まれ
ている場合、そのメイン画面に対応するXMLファイル
では、図7に示すように、その処理指示語WLに対応す
るTag要素E1が含まれている。このTag要素E1
には、事象名、表示座標範囲、参照ファイル番号、デバ
イスアドレスなどに対応するTagName 要素E11、X要
素E12およびY要素E13、LibraryNo 要素E14、
BitSymbolName 要素E15などが含まれている。Librar
yNo 要素E14は、ユーザがライブラリに登録した図形
を利用するためのライブラリタグにおいて登録番号を表
す。各要素E11〜E15の内容(コンテンツ)は、例
えば、上記処理指示語WLの内容に応じて、それぞれ
“L_0000”、−232および120、101、0
10100に設定されている。
【0054】また、図4に示す入力用の処理指示語(入
力タグ)WTに対応するTag要素E2(ここではタッ
チパネル入力タグ)では、事象名、デバイスアドレス、
有効入力範囲などにそれぞれ対応するTagName 要素E2
1、SymbolName要素E22、X要素E23およびY要素
E24、X2要素E25およびY2要素E26などの内
容が、処理指示語WTの内容に応じて設定される。
【0055】一方、アプレット記憶部14cに格納され
るアプレットは、前記のHTMLファイルで参照される
とともに、前記のXMLファイルを参照しながら、表示
器2が単位画面の表示や操作を行う際の動作と同等の動
作を、クライアント装置9に実行させるプログラムであ
る。このアプレットは、本実施形態において、クライア
ント装置9のバーチャルマシン91が実行可能なJava言
語で記述されたバイトコードとして実現される。
【0056】上記のアプレットは、画面データ中に出現
可能な処理指示語(タグ)の種類に対応するメソッドが
定義されたクラスと、XMLファイルを参照して、タグ
種に対応するメソッドを呼び出すメソッドが定義された
クラスとを含んでいる。このアプレットを実行するバー
チャルマシン91は、XMLファイルを参照し、タグを
示すXML要素に基づいて、タグ種に応じたメソッドを
呼び出すことができる。
【0057】例えば、バーチャルマシン91が実行する
メソッドのうち、タグ種に対応するメソッドは、表示タ
グの場合、所定の時間間隔で呼び出され、特定のデバイ
スアドレスのデータをサーバ部11へ要求するととも
に、応答に応じた表示を行う描画メソッドである。ま
た、入力タグに対応するメソッドは、入力イベントが発
生したときに呼び出され、入力結果に応じたデータを特
定のデバイスアドレスへ書き込むように、サーバ部11
へ要求する入力メソッドである。
【0058】ここで、本実施の形態に係る画面データで
は、各単位画面の切り換え動作も、入力タグとして実現
されており、その入力タグには、デバイスアドレスとし
て、表示器2内の記憶領域のうち、現在表示されている
単位画面を示すデータが格納されるシステム領域が関連
付けられている。
【0059】したがって、上記各入力メソッドのうち、
上記の特定のシステム領域への変更指示を要求する入力
メソッドは、通常の入力メソッドと同様に、サーバ部1
1へ単位画面の変更指示を送信するとともに、変更後の
単位画面に応じたXMLファイルを読み込む。これによ
り、クライアント装置9および表示器2は、常時同じ単
位画面を表示できる。
【0060】また、上記入力メソッドは、上記特定のシ
ステム領域への変更指示を送信する代わりに、クライア
ント装置9内に設けられた代替の記憶領域の内容を変更
してもよい。この場合、他のメソッドにて、上記のシス
テム領域を参照する際は、サーバ部11へ問い合わせる
代わりに上記の代替記憶領域が参照される。この場合、
クライアント装置9は、表示器2用の単位画面であって
も、その表示器2で現在表示している単位画面とは異な
る単位画面を表示できる。
【0061】さらに、例えば、後述するアプレット実行
時のパラメータ設定によって指定したり、あるいは、単
位画面の選択操作と連動してメニューを表示して選択さ
せるなどして、表示器2と同じ単位画面を表示するか、
異なる単位画面を表示するかを選択できるように、上記
の各メソッドを作成してもよい。この場合、同じアプレ
ットやXMLファイルを使用しているにも拘らず、例え
ば、表示器2のオペレータの操作を監視したい場合など
には、前者を選択し、オペレータの操作とは別に表示器
2を監視したい場合などには、後者を選択することがで
きる。
【0062】また、XMLファイルを参照するメソッド
は、例えば、そのXMLファイルから、タグを示すXM
L要素を抽出し、そのタグの種類(例えば、XML要素
中のTagName 要素の内容)に対応するクラスのインスタ
ンスを生成し、当該インスタンスのフィールドへ、上記
タグのパラメータ(例えば、上記XML要素中の各要素
の内容)を設定するなどして、XMLファイルに応じた
メソッドをバーチャルマシン91に実行させることがで
きる。
【0063】一方、HTMLファイルには、図8に示す
ように、上記アプレットをクライアント装置9のバーチ
ャルマシン91へ実行させるための文字列P11と、例
えば、“ <HTML> ”や“ <TITLE>”など、HTML文書
として必要な文字列P1とが含まれている。また、HT
MLファイルには、例えば、アプレットが表示する表示
器2を説明する文字や画像を表示するための文字列な
ど、HTMLの書式に沿った文字列P2が含まれていて
もよい。さらに、HTMLファイルには、単位画面切り
換え用のアプレットを実行させるための文字列P12が
含まれていてもよい。
【0064】本実施の形態では、XMLファイルが単位
画面毎に設けられており、例えば、クライアント装置9
のブラウザ92が上記のHTMLファイルを表示する際
に最初に表示する単位画面の指定や表示器2の指定な
ど、画面データ(表示器2)全体に関連する情報(グロ
ーバル情報)は、上記の文字列P11中に含まれてい
る。本実施形態の場合、当該情報は、アプレットを実行
する際のパラメータとして指定されており、例えば、最
初の単位画面は、PARAM要素の属性名“BASESCR ”
の属性値(この例では、“1”)として指定される。
【0065】図1に示す第1変換手段としてのファイル
変換部15は、画面データファイル記憶部13に記憶さ
れた画面データファイルを、前述のHTMLファイルお
よびXMLファイルに変換する。また、第2変換手段と
してのファイル変換部15は、前述の表示ファイル記憶
部14のHTMLファイル記憶部14aに記憶されたH
TMLファイルおよびXMLファイル記憶部14bに記
憶されたXMLファイルを画面データファイル(バイナ
リファイル)に変換する。
【0066】ファイル変換部15は、例えば、表示器2
用の画面データから、ベース画面のファイル番号Fが所
定の値である単位画面の処理指示語(処理指示語WL・
WTなど)を順次抜き出し、それに応じたXML要素を
生成し、そのXML要素の内容を上記の処理指示語に応
じて設定することで、その単位画面のXMLファイルを
作成する。また、ファイル変換部15は、その逆の処理
を行うことによって、XMLファイルから画面データフ
ァイルを作成する。
【0067】上記のファイル変換部15は、XMLファ
イルを画面データファイルに変換する際に、XMLファ
イルに含まれるデバイスコード(デバイスに付与された
D100のようなコード)を表示器2で用いられるデバ
イスコードに変換する。デバイスコードの変換において
は、ファイル変換部15が有する変換用のテーブルを参
照して処理が行われる。
【0068】具体的には、XMLファイルでは、シンボ
ル名(例えば、“CONTROL BIT1”)で定義できるが、表
示器2でPLC3に接続されたデバイス(入出力機器6
・7)にアクセスする場合、シンボル名によるアクセス
ができない。そこで、そのシンボル名を、サーバ部11
で用意されているアドレス表記された4バイトのデータ
に変換する。例えば、“CONTROL BIT1”が<SymbolName>
に指定された場合、図7に示すようなXMLファイルに
おいては、次のように記述される。そして、“CONTROL
BIT1”が“010100”として登録されている場合、
上記のシンボル名が0x2774のバイナリデータに変
換される。
【0069】 <Tag>TTag ・ ・ ・ <SymbolName>CONTROL BIT1</SymbolName> ・ ・ ・ </Tag>
また、ファイル変換部15は、XMLファイルを画面デ
ータファイルに変換する際に、XMLファイルに文法の
誤りなどの変換できない記述が含まれていると、その記
述を変換しないとともに、変換できないことをエラー表
示を行うことによってユーザに報知する。
【0070】具体的には、表示器2の描画コマンドでサ
ポートしていないパラメータをXMLファイルの<Draw>
で指定された場合、図7に示すようなXMLファイルに
おいては、次のように記述される。ファイル変換部15
は、この記述において、<Draw>から</Draw> までをスキ
ップし、“Web Page.log”ファイルに“<Draw>Maruはス
キップされました。”というメッセージを出力し、変換
処理もスキップする。
【0071】<Draw>Maru <color> 65280</color> <X> -320</X> <Y> -240</Y> </Draw> また、表示器2のタグコマンドのパラメータで有効値以
外が指定された場合、図7に示すようなXMLファイル
においては、次のように記述される。ファイル変換部1
5は、この記述において、そのパラメータに対して“パ
ラメータが有効値ではありません。”という警告メッセ
ージを“Web Page.log”ファイルに出力し、デフォルト
値“7”で変換する。
【0072】<Draw>Box <color>-1</color> ・ ・ ・ </Draw> 編集手段としてのテキストエディタ16は、XMLファ
イル記憶部14bにおけるXMLファイルを編集するエ
ディタであり、XMLファイルの編集用のエディタであ
ってもよいし、汎用のエディタが利用されてもよい。こ
のテキストエディタ16は、テキストファイルを編集で
きるエディタであれば特に限定されない。ホストコンピ
ュータ1は、このテキストエディタ16と、前述の画面
データファイル記憶部13およびXMLファイル記憶部
14bを備えることによって、画面データを編集するた
めのエディタ装置として機能する。
【0073】公開サーバ部17は、クライアント装置9
からの要求に対し、例えば、URI(Universal Resource I
nterface) などに基づいて、クライアント装置9が要求
しているHTMLファイルおよびXMLファイル、ある
いはアプレットを判別し、これらをクライアント装置9
へ配布する。この公開サーバ部17は、インターフェー
ス部12から共通ネットワーク4およびインターネット
10を介してクライアント装置9に上記のアプレットを
送出する。ホストコンピュータ1は、公開サーバ部17
を備えることによって、インターネット10上でWeb
サーバとして機能する。
【0074】また、公開サーバ部17は、配布したアプ
レットを実行するクライアント装置9から、前述のデバ
イスアドレスAの内容の問い合わせを受け取ると、サー
バ部11へアクセスして、デバイスアドレスAの内容を
取得して、クライアント装置9に返答する。また、公開
サーバ部17は、クライアント装置9からデバイスアド
レスAの内容変更指示を受け取ると、デバイスアドレス
Aの内容を指示に応じた値に書き換える。
【0075】上記のサーバ部11および公開サーバ部1
7は、パッケージソフトウェアとしてプログラムメディ
アの形態で提供可能なソフトウェアであって、予めホス
トコンピュータ1にインストールされている。このプロ
グラムメディアも、前述のプログラムメディアと同様、
ホストコンピュータ1や表示器2と分離可能に構成され
る記録媒体である。また、上記のファイル変換部15お
よびテキストエディタ16も、パッケージソフトウェア
としてプログラムメディアの形態で提供可能なソフトウ
ェアであって、予めホストコンピュータ1にインストー
ルされている。このプログラムメディアも、前述のプロ
グラムメディアと同様、ホストコンピュータ1や表示器
2と分離可能に構成される記録媒体である。
【0076】続いて、上記のように構成される制御シス
テムにおいて、画面データファイル記憶部13に格納さ
れている画面データを編集する場合の処理について説明
する。制御システムの使用者は、ターゲットシステムの
実情、表示器2のオペレータの習熟度、使用者の好みな
どによってユーザ画面に修正や変更を施すことがよくあ
る。本実施の形態では、エディタ装置としてのホストコ
ンピュータ1においてテキストファイル形式に変換され
た画面データを編集することによって上記の修正や変更
を実現する。
【0077】画面データファイル記憶部13に格納され
た画面データファイルから、ユーザが編集を所望する画
面データファイルが選ばれ、編集のためのファイル変換
が指示されると、その画面データファイルがファイル変
換部15によってHTMLファイルおよびXMLファイ
ルに変換される。HTMLファイルは、HTMLファイ
ル記憶部14aに格納され、XMLファイルは、XML
ファイル記憶部14bに格納される。
【0078】ユーザは、テキストエディタ16を用い
て、XMLファイルを編集することによって、画面デー
タに修正や変更を施す。例えば、図7に示すようなXM
Lファイルを編集する場合、Tag要素E11〜E15
のうち、変更などが必要なTag要素が編集される。
【0079】編集が終了して、ファイルの逆変換が指示
されると、そのXMLファイルがファイル変換部15に
よってバイナリファイルである画面データファイルに変
換される。
【0080】上記のようにして、編集された画面データ
ファイルは、サーバ部11から出力され、共通ネットワ
ーク4を介して表示器2のユーザメモリ27にダウンロ
ードされる。これにより、その画面データファイルの画
面データを用いて、ターゲットシステムの可動状況を表
示器2の表示部25に表示することができる。
【0081】このように、本実施の形態の制御システム
では、ホストコンピュータ1において、画面データファ
イルを、ファイル変換部15によってテキストファイル
であるHTML/XMLファイルに変換してテキストエ
ディタ16を用いて編集した後、ファイル変換部15に
よって画面データファイルに逆変換するように構成され
ている。これにより、バイナリファイルをHTML/X
MLファイルに変換できるプログラムと、XMLファイ
ルを記憶するためのプログラムと、汎用のテキストエデ
ィタとを利用することで、画面データの編集を行うこと
ができる。このようなプログラムは、一般に容易に入手
可能であるので、画面データに修正や変更を施す必要が
あるときに、画面作成のための専用ソフトウェアである
作画エディタ8を用いて画面データを編集する必要がな
くなる。
【0082】したがって、画面データの編集作業の自由
度を高めることができる。例えば、本制御システムにお
いては、後述するように、ホストコンピュータ1が画面
データをインターネット10上で公開するために、XM
Lファイル記憶部14bを含む表示ファイル記憶部14
を備えているので、このXMLファイル記憶部14bを
利用して編集を行うことができる。また、ホストコンピ
ュータ1が共通ネットワーク4を介して表示器2と接続
されるので、編集後に画面データファイル記憶部13に
記憶された画面データファイルの表示器2への転送を容
易に行うことができる。それゆえ、適時に効率的に画面
データの修正や変更を行うことが可能になる。
【0083】また、ユーザ画面が画面データを部品やタ
グの組み合わせで生成されるので、上記のような編集機
能を用いることによって、画面データの変更などの要求
に柔軟に対応でき、最適な状態を保ち続けることができ
る。しかも、画面データファイルを制御用ホストホスト
コンピュータ1の画面データファイル記憶部13で一括
して管理できるため、多くの場所で分散して管理する場
合に比べて、画面データを容易に管理できる。
【0084】なお、上記の例では、テキストファイルと
してXMLファイルを用いているが、テキストエディタ
16で編集可能であれば、CSV(Comma Separated Val
ue)ファイルなどの他のテキストファイルを用いてもよ
い。
【0085】ところで、前述のようにHTMLファイル
記憶部14aに記憶されたHTMLファイルおよびXM
Lファイル記憶部14bに記憶されたXMLファイル
は、アプレット記憶部14cに記憶されたアプレットに
よってクライアント装置9で実行することができる。以
下に、その動作を詳細に説明する。
【0086】ホストコンピュータ1における公開サーバ
部17は、表示器2が画面データに基づいてデバイスの
状態に応じて表示する動作、および操作に応じたデバイ
スの状態変更を指示する際の動作とほぼ同様の動作をク
ライアント装置9へ指示する。ただし、表示器2が画面
データに基づいて動作する場合と異なり、表示先は、ク
ライアント装置9の図示しない表示装置であり、操作
は、クライアント装置9の図示しない入力装置から受け
取る。また、クライアント装置9がデバイスの状態を問
い合わせる相手や、状態変更指示の送信先も公開サーバ
部17に変更されている。このため、公開サーバ部17
は、上記指示にしたがって動作するクライアント装置9
と通信して、デバイスの状態をクライアント装置9へ伝
えるとともに、デバイスの状態変更指示をクライアント
装置9から受け取ることができる。さらに、公開サーバ
部17は、表示器2と所定のタイミングで通信してお
り、表示器2に接続されたデバイスの状態を把握すると
ともに、デバイスの状態変更指示を送信できる。
【0087】これにより、クライアント装置9は、イン
ターネット10を介して遠隔地から接続されている場合
であっても、表示器2の画面と同一内容の画面を表示す
るとともに、同じ操作で、デバイスの状態を制御でき
る。
【0088】また、このため、ホストコンピュータ1に
おけるファイル変換部15は、画面データファイル記憶
部13に記憶された画面データファイルのうち指定され
た画面データファイルに基づいて、HTMLファイルお
よびXMLファイルなどの公開用ファイルを生成して、
HTMLファイル記憶部14aおよびXMLファイル記
憶部14bのうち、ユーザ用の領域に格納する。
【0089】一方、インターネット10を介して、クラ
イアント装置9がホストコンピュータ1における公開サ
ーバ部17にアクセスして、ある表示器2のユーザ画面
を表示するように指示すると、公開サーバ部17は、例
えば、クライアント装置9から受け取った識別番号およ
びパスワードが予め定められたユーザ画面であるか否か
を確認するなどして、上記のユーザ画面による表示/制
御が上記クライアント装置9、またはそのユーザに許可
されているか否かを認証し、許可されていないクライア
ント装置9からのアクセスを拒否する。
【0090】公開サーバ部46は、許可された正規なク
ライアント装置9に対してのみ、上記の公開用ファイル
のうち、クライアント装置9が要求したユーザ画面を表
示するためのHTMLファイルをHTMLファイル記憶
部14aから読み出し、インターネット10を介してク
ライアント装置9へ当該ファイルを送信する。さらに、
クライアント装置9のブラウザ92は、HTMLファイ
ル中の各APPLET要素(“ <APPLET> ”から“ </APPLET
>”の部分)で指定されたアプレットを公開サーバ部1
7から取得し、バーチャルマシン91へ実行させる。ま
た、上記のアプレットを実行するバーチャルマシン91
は、ユーザ画面の表示に必要なXMLファイルを公開サ
ーバ部17から取得する。
【0091】さらに、バーチャルマシン91は、XML
ファイルを参照しながら、公開サーバ部17と通信し
て、上記のHTMLファイルで指定された表示器2のユ
ーザ画面を表示して、そのユーザ画面への操作に応じた
制御を指示する。具体的には、バーチャルマシン91
は、XMLファイルを参照し、各処理指示語に応じたイ
ンスタンスを生成する。これらのインスタンスのうち、
表示用の処理指示語に応じたインスタンスの描画メソッ
ドは、所定の時間間隔で実行される。この結果、バーチ
ャルマシン91は、デバイスアドレスAの内容を公開サ
ーバ部17へ問い合わせる。
【0092】一方、公開サーバ部17は、問い合わせを
受けると、サーバ部11において、当該アプレットに対
応するユーザの記憶領域のうち、デバイスアドレスAに
対応する領域から、データを読み出して、クライアント
装置9に送信する。そのデータがインターネット10を
介してクライアント装置9に伝えられると、上記の描画
メソッドは、そのデータ(デバイスアドレスAの内容)
に応じて、クライアント装置9に表示されるユーザ画面
における予め定められた表示領域(X,Y)の表示を更
新する。
【0093】ここで、上記のXMLファイルおよびアプ
レットを呼び出すHTMLファイルは、画面データに基
づいて生成されており、上記の各インスタンスは、画面
データ中の対応する処理指示語と、同じデバイスアドレ
スを参照するように設定されている。また、各インスタ
ンスの描画メソッドは、デバイスアドレスの内容が同じ
場合、処理指示語と同じ画像を表示するように作成され
ている。したがって、アプレットが実行されると、クラ
イアント装置9の表示画面には、図5や図6に示す画面
と同様、デバイスの状態を示す部品図形J1(J2)が
表示される。
【0094】上記のHTMLファイルには、複数のアプ
レットが含まれているが、各アプレットは、ブラウザ9
2から、その画面領域内の相対座標(例えば、左上隅な
どを基準とする相対座標)で描画する。したがって、ク
ライアント装置9は、HTMLファイルに含まれている
アプレットの個数や順番に拘らず、デバイスの状態を表
示できる。
【0095】一方、バーチャルマシン91は、アプレッ
トの実行中、例えば、マウス操作などの入力操作が行わ
れると、入力用の処理指示語に対応するインスタンスの
うち、入力操作に応じたインスタンスの入力メソッドを
実行する。これにより、バーチャルマシン91は、入力
結果に応じたデータを、特定のデバイスアドレスへ書き
込むように、公開サーバ部17を介してサーバ部11に
要求する。サーバ部11は、記憶領域のうち要求された
デバイスアドレスAの領域の内容を書き換える。書き換
えられたその内容は、共通ネットワーク4を介して表示
器2に送信される。この結果、クライアント装置9の表
示面には、書き込み後、上記の描画メソッドが実行され
た時点で、表示器2と同様に操作結果が反映される。
【0096】ここで、ホストコンピュータ1は、サーバ
部11に記憶された内容と、表示器2に記憶されたデバ
イスアドレスの実体とを同期させている。なお、その同
期をとる際、いずれの方向に伝送するかは、例えば、変
更時刻や、操作の優先順位などに応じて決定される。
【0097】例えば、表示器2のデバイスアドレスの内
容に合わせてサーバ部11の記憶内容を更新する場合、
サーバ部11が、表示器2と同様にデバイスアドレスの
内容を取得し、デバイスデータとして送信する。これと
は逆に、サーバ部11の記憶内容の変更をデバイスアド
レスの実体に伝える場合、表示器2がアクセスしてきた
時点で、サーバ部11は、記憶しているデバイスデータ
を読み出し、表示器2へ送信する。
【0098】なお、本実施の形態では、HTMLファイ
ル記憶部14aおよびXMLファイル記憶部14bに
は、画面データに基づいて生成したHTMLファイルお
よびXMLファイルが格納されているが、ファイル形式
はこれに限定されない。例えば、デバイスデータを統計
処理したデータを表示するHTMLファイルなど、デバ
イスデータに基づいて表示するためのファイルを公開し
てもよい。
【0099】例えば、ホストコンピュータ1が、画面デ
ータおよびデバイスデータに基づいて、表示器2の画面
表示と同一内容で、クライアント装置9が表示可能な形
式の画像ファイル(ビットマップ形式やJPEG形式の
ファイルなど)を生成し、クライアント装置9へ当該フ
ァイルを送信してもよい。この場合は、クライアント装
置9からデバイスの状態を制御できないものの、遠隔地
からでも表示器2の画面を表示できる。また、この場合
でも、各表示器2の画面を表示するためのプログラム
を、クライアント装置9に予めインストールしておく必
要がないので、インストールの手間、時間および費用を
削減できる。
【0100】ただし、公開サーバ部17とクライアント
装置9とがインターネット10を介して通信している場
合など、両者間の通信速度が遅い場合、画面を示すデー
タを送信すると、クライアント装置9における画面の更
新速度が低下してしまう。
【0101】これに対して、本実施形態では、上記の問
い合わせ、変更指示および表示動作をクライアント装置
9に行わせるアプレットを配信しているので、データ伝
送量を大幅に削減でき、クライアント装置における応答
速度を大幅に向上できる。また、例えば、カーソル移動
などのユーザーインターフェースをクライアント装置側
で処理できるので、さらに、応答速度を向上できる。
【0102】また、上記実施形態では、アプレットを公
開する場合を例にして説明したが、アプレットの代わり
に、例えば、べーシックなどのプログラム言語をコンパ
イルするなどして作成され、アプレットと同様の動作を
クライアント装置9に実行させる実行プログラムを配信
しても、ほぼ同様の効果が得られる。
【0103】ただし、本実施の形態のように、クライア
ント装置9のバーチャルマシン91がそのアプレットを
解釈して表示・制御する場合、クライアント装置9がバ
ーチャルマシンを備えていれば、クライアント装置のオ
ペレーティングシステム(OS)やCPUが実行可能な
機械語が異なっていても、アプレットを実行できる。し
たがって、公開サーバ部17が配布するアプレットの種
類を増加させることなく、より多くのクライアント装置
9で表示器2と同様に表示/制御できる。
【0104】〔実施の形態2〕本発明の実施の他の形態
について図9に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、本実施の形態において、前述の実施の形態1
における構成要素と同等の機能を有する構成要素につい
ては、同一の符号を付記してその説明を省略する。
【0105】本実施の形態に係る制御システムは、図9
に示すように、ホストコンピュータ1が、実施の形態1
のホストコンピュータ1にアプリケーションファイル記
憶部18を加えた構成となっている。
【0106】アプリケーションファイル記憶部18は、
ファイル変換部15によってHTMLファイルおよびX
MLファイルに変換が可能な形式のアプリケーションフ
ァイルを格納している。アプリケーションファイルとし
ては、表示器2と異なるメーカ用の画面データファイル
や、SCADA(Supervisory Control And Data Acquis
ition)のような監視制御用ソフトウェアであるが動作す
るコンピュータに表示されるユーザ画面の画面データフ
ァイルや、表示器2に表示できるテキストや画像のデー
タファイルが好適である。SCADA用の作画ソフトウ
ェアは、機械の運転動作や制御盤の操作パネルを表示す
る高機能グラフィックモニタソフトであり、前述の作画
エディタと同様、基本図形の描画機能や予め用意された
部品を利用してユーザ画面を作成できるように構成され
ている。
【0107】また、ホストコンピュータは、上記のファ
イルを作成するアプリケーションプログラムがインスト
ールされていてもよい。あるいは、このようなアプリケ
ーションプログラムが、共通ネットワークに接続される
他のコンピュータにインストールされている場合は、上
記のファイルがそのコンピュータから共通ネットワーク
を介してアプリケーションファイル記憶部18にダウン
ロードされていてもよい。
【0108】一般に、画面データは、それを作成するソ
フトウェア(作画エディタ)の供給者(メーカ)毎に画
面データファイルにおける処理指示語の表現形式が異な
っていることが多い。そこで、本実施の形態のファイル
変換部15は、アプリケーションファイル記憶部18に
記憶された上記のような画面データファイルの処理指示
語の表現形式を表示器2の画面データファイルの処理指
示語の表現形式に変換する機能をさらに備えている。こ
の変換機能は、相互に変換する画面データファイル間で
対応する処理指示語を関連付けるテーブルを参照するこ
とによって実現される。
【0109】また、ファイル変換部15は、表計算やワ
ードプロセッサのアプリケーションプログラムで作成さ
れた画面データファイルのように処理指示語を含まない
画像データファイルを単にHTMLファイルおよびXM
Lファイルに変換する。
【0110】上記のように構成される制御システムで
は、ホストコンピュータ1において、アプリケーション
ファイル記憶部18に格納された画面データファイル
が、ファイル変換部15によってHTMLファイルおよ
びXMLファイルに変換されて、それぞれHTMLファ
イル記憶部14aとXMLファイル記憶部14bに記憶
される。そして、XMLファイル記憶部14bに記憶さ
れたXMLファイルは、必要に応じてテキストエディタ
16によって編集される。
【0111】XMLファイル記憶部14bに記憶された
上記のXMLファイルは、さらにファイル変換部15に
よって画面データファイル(バイナリデータファイル)
に変換される。このとき、処理指示語を含む画面データ
ファイルは、その処理指示語の表現形式が、上記の変換
テーブルを参照することによって、表示器2用の画面デ
ータファイルの処理指示語の表現形式に変換される。上
記のファイル変換によって得られた画面データファイル
は、画面データファイル記憶部13に格納される。
【0112】このように、本実施の形態の制御システム
におけるホストコンピュータ1は、表示器2用の画面デ
ータファイルと異なる種類(形式)の画面データファイ
ルをテキストファイルとしてのHTMLファイルおよび
XMLファイルに変換した後、表示器2用の画面データ
ファイルとしてファイル形式を変換するように構成され
ている。これにより、表示器2用として作成された画面
データと異なるデータ形式の画面データなどを表示器2
の表示部に表示することができる。また、テキストや図
表を作成できるアプリケーションプログラムで作成され
た画面データファイルを表示器2で表示するので、ユー
ザ独自のヘルプ画面などを汎用のアプリケーションプロ
グラムで作成してユーザ画面として利用することができ
る。
【0113】なお、本実施の形態では、アプリケーショ
ンファイル記憶部18に記憶された画面データファイル
をHTMLファイルおよびXMLファイルに変換してい
るが、これらの画面データファイルを作成するアプリケ
ーションプログラムがそのようなファイル変換を行う機
能を有する場合、ファイル変換部15による上記のファ
イル変換が不要になる。
【0114】
【発明の効果】以上のように、本発明のエディタ装置
は、デバイスの状態を表示するとともに、該デバイスへ
の制御指示を与える制御用表示装置に表示される画面の
データであるバイナリファイル形式の画面データをテキ
ストファイル形式に変換する第1変換手段と、テキスト
ファイル形式に変換された上記画面データを記憶する記
憶手段と、該記憶手段に記憶された上記画面データを編
集する編集手段と、上記記憶手段に記憶されたテキスト
ファイルを上記制御用表示装置が表示処理可能なバイナ
リファイル形式に変換する第2変換手段とを備えるの
で、編集手段として、例えば、テキストファイルを編集
できる汎用のテキストエディタを用いることができ、そ
れゆえ、画面データを作成するための専用の画面作成用
のソフトウェアを用いなくても、画面データを編集する
ことができる。また、編集後のテキストファイルは、制
御用表示装置が表示処理可能なバイナリファイル形式に
変換されるので、編集後の画面データを制御用表示装置
に表示させることができる。したがって、画面データの
編集をより効率的に行うことができるという効果を奏す
る。
【0115】上記エディタ装置においては、上記第2変
換手段が、上記デバイスを表すデバイスコードの表現形
式を上記制御用表示装置に適合する表現形式に変換する
ので、例えば、テキストファイル定義可能であるシンボ
ル名を制御用表示装置がデバイスを制御するPLCなど
の制御装置にアクセス可能なバイナリデータに変換する
ことができる。したがって、ファイル形式の変換の信頼
性を向上させることができるという効果を奏する
【0116】あるいは、上記エディタ装置においては、
上記第1変換手段が、上記制御用表示装置用の上記画面
と異なる形式の画面のデータをテキストファイルに変換
するので、前述の画面作成用のソフトウェアで作成でき
なかった形式の画面データを制御用表示装置に表示させ
ることができる。したがって、制御用表示装置に表示可
能な画面データの利用範囲が拡大するので、制御用表示
装置のソフトウェア資産を充実させることができるとい
う効果を奏する。
【0117】このエディタ装置においては、上記第1変
換手段が、上記画面に含まれる表示要素を特定する特定
情報の表現形式が異なる画面についての画面データをテ
キストファイルに変換するとともに、上記特定情報の表
現形式を上記制御用表示装置に表示可能に変換するの
で、異なるメーカ毎の制御用表示装置用の画面データを
容易に制御用表示装置に表示することができるという効
果を奏する。
【0118】本発明の記録媒体は、上記の各エディタ装
置の各手段を実現するための各処理を実行するエディタ
プログラムを記録している。それゆえ、上記の各エディ
タ装置が奏する効果と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る制御システムの構
成を示すブロック図である。
【図2】上記画面データに含まれる処理指示語のデータ
構造を示す説明図である。
【図3】上記処理指示語のうち、表示用の処理指示語の
データ構造例を示す説明図である。
【図4】上記処理指示語のうち、入力用の処理指示語の
データ構造例を示す説明図である。
【図5】上記制御システムのプログラマブル表示器にお
けるスイッチがOFF状態の場合の画面データと表示さ
れるユーザ画面との関係を示す説明図である。
【図6】上記制御システムのプログラマブル表示器にお
けるスイッチがON状態の場合の画面データと表示され
るユーザ画面との関係を示す説明図である。
【図7】上記制御システムの公開サーバ用コンピュータ
におけるXMLファイル記憶部に格納されるXMLファ
イルの例を示す説明図である。
【図8】上記制御システムの公開サーバ用コンピュータ
におけるHTMLファイル記憶部に格納されるHTML
ファイルの例を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の他の形態に係る制御システムの
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 プログラマブル表示器(制御用表示装置) 4 共通ネットワーク 5 専用ネットワーク 6 入力機器(デバイス) 7 出力機器(デバイス) 10 インターネット 14 画面データファイル記憶部 14b XMLファイル記憶部 15 ファイル変換部(第1および第2変換手段) 16 テキストエディタ(編集手段) 18 アプリケーションファイル記憶部 J 部品図形(表示要素) W 処理指示語(特定情報)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デバイスの状態を表示するとともに、該デ
    バイスへの制御指示を与える制御用表示装置に表示され
    る画面のデータであるバイナリファイル形式の画面デー
    タをテキストファイル形式に変換する第1変換手段と、 テキストファイル形式に変換された上記画面データを記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された上記画面データを編集する編集
    手段と、 上記記憶手段に記憶されたテキストファイルを上記制御
    用表示装置が表示処理可能なバイナリファイル形式に変
    換する第2変換手段とを備えていることを特徴とするエ
    ディタ装置。
  2. 【請求項2】上記第2変換手段が、上記デバイスを表す
    デバイスコードの表現形式を上記制御用表示装置に適合
    する表現形式に変換することを特徴とする請求項1に記
    載のエディタ装置。
  3. 【請求項3】上記第1変換手段が、上記制御用表示装置
    用の上記画面と異なる形式の画面のデータをテキストフ
    ァイルに変換することを特徴とする請求項1に記載のエ
    ディタ装置。
  4. 【請求項4】上記第1変換手段が、上記画面に含まれる
    表示要素を特定する特定情報の表現形式が異なる画面に
    ついての画面データをテキストファイルに変換するとと
    もに、上記特定情報の表現形式を上記制御用表示装置に
    表示可能に変換することを特徴とする請求項3に記載の
    エディタ装置。
  5. 【請求項5】デバイスの状態を表示するとともに、該デ
    バイスへの制御指示を与える制御用表示装置に表示され
    る画面のデータであるバイナリファイル形式の画面デー
    タをテキストファイル形式に変換する第1変換処理と、 テキストファイル形式に変換された上記画面データを記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶された上記画面データを編集する編集
    手段と、 上記記憶手段に記憶されたテキストファイルを上記制御
    用表示装置が表示処理可能なバイナリファイル形式に変
    換する第2変換処理とを実行するエディタプログラムを
    記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  6. 【請求項6】上記第2変換処理が、上記デバイスを表す
    デバイスコードの表現形式を上記制御用表示装置に適合
    する表現形式に変換することを特徴とする請求項5に記
    載の記録媒体。
  7. 【請求項7】上記第1変換処理が、上記制御用表示装置
    用の上記画面と異なる形式の画面のデータをテキストフ
    ァイルに変換することを特徴とする請求項5に記載の記
    録媒体。
  8. 【請求項8】上記第1変換処理が、上記画面に含まれる
    表示要素を特定する特定情報の表現形式が異なる画面に
    ついての画面データをテキストファイルに変換するとと
    もに、上記特定情報の表現形式を上記制御用表示装置に
    表示可能に変換することを特徴とする請求項7に記載の
    記録媒体。
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