JP2002090996A - ネガ型含フッ素レジスト組成物 - Google Patents

ネガ型含フッ素レジスト組成物

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JP2002090996A
JP2002090996A JP2000281167A JP2000281167A JP2002090996A JP 2002090996 A JP2002090996 A JP 2002090996A JP 2000281167 A JP2000281167 A JP 2000281167A JP 2000281167 A JP2000281167 A JP 2000281167A JP 2002090996 A JP2002090996 A JP 2002090996A
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fluorine
monomer
group
monomer unit
atom
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JP2000281167A
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English (en)
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Shunichi Kodama
俊一 児玉
Isamu Kaneko
勇 金子
Yasuhide Kawaguchi
泰秀 川口
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学増幅型レジストとして特に放射線に対す
る透明性、ドライエッチング性に優れ、さらに感度、解
像度、平坦性、耐熱性等に優れたレジストパターンを与
えるネガ型レジスト組成物を提供することにある。 【解決手段】 酸性水酸基を含有するモノマー単位を構
成単位とする含フッ素ポリマー(X)、光照射を受けて
酸を発生する酸発生化合物(Y)、アミノプラスト
(Z)、および有機溶媒(D)を含むことを特徴とする
ネガ型含フッ素レジスト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネガ型含フッ素レ
ジスト組成物に関する。さらに詳しくは、KrFレーザ
ー、ArFレーザー等の遠紫外線、F2レーザー等の真
空紫外線、X線、電子線等の各種放射線を用いる微細加
工に有用なネガ型含フッ素光レジスト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の製造工程におい
て、回路パターンの細密化に伴い高解像度でしかも高感
度の光レジスト材料が求められている。回路パターンが
微細なればなるほど露光装置の光源の短波長が必須であ
る。250nm以下のエキシマレーザーを用いるリソグ
ラフィー用途にポリビニルフェノール系樹脂、脂環式ア
クリル系樹脂、ポリノルボルネン系樹脂等が提案されて
いるが、十分なる解像性、感度を有するにいたっていな
いのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、化学増幅型レジストとして特に放射線に対
する透明性、ドライエッチング性に優れ、さらに感度、
解像度、平坦性、耐熱性等に優れたレジストパターンを
与えるネガ型レジスト組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされた以下の発明である。
【0005】酸性水酸基を含有するモノマー単位を構成
単位とする含フッ素ポリマー(X)、光照射を受けて酸
を発生する酸発生化合物(Y)、アミノプラスト
(Z)、および有機溶媒(D)を含むことを特徴とする
ネガ型含フッ素レジスト組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明における含フッ素ポリマー
(X)としては、下記含フッ素ポリマー(X1)〜含フッ
素ポリマー(X4)が好ましい。
【0007】含フッ素ポリマー(X1)は、CF2=CX1
2(ただし、X1は水素原子またはフッ素原子、X2
水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数3以下のパー
フルオロアルキル基または炭素数3以下のパーフルオロ
アルコキシ基、を表す)で表される含フッ素モノマーの
モノマー単位(a1)、脂環型ビニルモノマーのモノマ
ー単位(b1)、および下記式1で表される酸性水酸基
を有するビニルモノマーのモノマー単位を含む含フッ素
ポリマーである。
【0008】 式1 CH2=C(R1)−(O)k−R2−Z 式中、R1は水素原子または炭素数3以下のアルキル
基、R2は単結合または炭素数8以下のアルキレン基、
Zは1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−2,
2,2−トリフルオロエチル基、1−ヒドロキシ−1−
トリフルオロメチル−エチル基または1個以上のフッ素
原子が結合したヒドロキシフェニル基、kは0または1
を表す。上記のヒドロキシフェニル基としては、3個以
上のフッ素原子が結合したフェニル基が好ましく、又水
酸基は4−位に存在することが好ましい。
【0009】含フッ素ポリマー(X2)は、上記含フッ素
モノマーのモノマー単位(a1)、脂環型ビニルモノマ
ーのモノマー単位(b1)、およびカルボン酸ビニルの
モノマー単位が加水分解物されたモノマー単位(c2)
を含む含フッ素ポリマーである。
【0010】含フッ素ポリマー(X3)は、上記含フッ素
モノマーのモノマー単位(a1)、脂環基型ビニルモノ
マーのモノマー単位(b1)、およびビニレンカーボネ
ートのモノマー単位が加水分解物されたモノマー単位
(c3)を含む含フッ素ポリマーである。
【0011】含フッ素ポリマー(X4)は、酸性水酸基
を有する含フッ素ビニルモノマーのモノマー単位(a
2)、および脂環基型ビニルモノマーのモノマー単位
(b1)を含む含フッ素ポリマーである。
【0012】以下、モノマー単位(a1)、脂環式ビニ
ルモノマーのモノマー単位(b1)、酸性水酸基を有す
るビニルモノマーのモノマー単位(c1)を与えるモノ
マーを、それぞれ、モノマー(a1)、モノマー(b
1)、および、モノマー(c1)のように表現すること
とする。
【0013】CF2=CX12で表される含フッ素モノ
マー(a1)としては、X1がフッ素原子で、かつX2
フッ素原子、パーフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルコキシ基である化合物が好ましい。これ以外の好
ましいモノマーとしてはフッ化ビニリデンがある。含フ
ッ素モノマー(a1)としては、特にテトラフルオロエ
チレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデ
ン、アルコキシ基の炭素数が3以下のパーフルオロ(ア
ルキルビニルエーテル)が好ましい。これらのモノマー
は単独でも2種以上併用も可能である。
【0014】脂環型ビニルモノマー(b1)は重合性二
重結合を有する脂環式炭化水素であり、重合性二重結合
は脂環内にあっても脂環外にあってもよい。脂環式炭化
水素は単環の化合物に限られず、多環や縮合多環の化合
物であってもよい。たとえば、ビニル基、ビニルオキシ
基、アリル基などが結合したシクロアルカン、ビシクロ
アルカン、トリシクロアルカンなど、環内に重合性二重
結合を有するシクロアルケンやビシクロアルケンなどが
ある。
【0015】具体的な脂環型ビニルモノマー(b1)と
してはたとえば以下の化合物が挙げられる。ビニルシク
ロヘキサン、ビニルアダマンタン、ビニルノルボルナン
類、ビニルビシクロオクタン、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、アダマンチルビニルエーテル類、ノルボルニル
ビニルエーテル類、ビシクロオクチルビニルエーテル
類、ノルボルネン類、ノルボルナジエン。
【0016】酸性水酸基を有するビニルモノマー(c
1)としては、たとえば以下の化合物が挙げられる。下
記式において、Ph3Fはトリフルオロフェニレン基、P
4Fはテトラフルオロフェニレン基を表わし、それらに
結合した水酸基は4−位に存在するものとする。mは2
〜6の整数、nは0〜8の整数、を表す。 CH2=CH−(CH2n−C(CF32OH CH2=CH−O(CH2m−C(CF32OH CH2=CH−(CH2n−C(CH3)(CF3)OH CH2=CH−O(CH2m−C(CH3)(CF3)O
H CH2=CH−(CH2n−Ph3F−OH CH2=CH−(CH2n−Ph4F−OH CH2=C(CH3)−(CH2n−Ph3F−OH CH2=C(CH3)−(CH2n−Ph4F−OH CH2=C(C25)−(CH2n−Ph3F−OH CH2=C(C25)−(CH2n−Ph4F−OH また上記以外の酸性水酸基を有するモノマーとしては、
たとえば、1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−
2,2,2−トリフルオロエチル基が結合したノルボル
ネンなどの酸性基を有する環状モノマー等が挙げられ
る。
【0017】上記の式1で表される酸性水酸基を有する
ビニルモノマー(c1)をモノマー(a1)及びモノマ
ー(b1)と直接共重合して得られる含フッ素ポリマー
(X1)の他に、下記のようなポリマー反応により間接
的に得られる含フッ素ポリマー(X2又はX3)があ
る。すなわち、モノマー(a1)、モノマー(b1)、
及びカルボン酸ビニル若しくはビニレンカーボネートと
を共重合した含フッ素ポリマーを加水分解して得られる
本発明の含フッ素ポリマー(それぞれ、X2又はX3)
である。詳細に述べると、カルボン酸ビニル単位を含有
する含フッ素ポリマーを加水分解により、ビニルアルコ
ール単位に変換したモノマー単位(c2)、又はビニレ
ンカーボネート単位を含有する含フッ素ポリマーを加水
分解により、ビニレンアルコール単位に変換したモノマ
ー単位(c3)、を含有する含フッ素ポリマー(それぞ
れ、X2又はX3)である。
【0018】上記のカルボン酸ビニル又はビニレンカー
ボネートは、水酸基に変換しうる前駆体基を有するビニ
ルモノマーであって、その前駆体基から誘導される水酸
基は、本来酸性を示す前記のような水酸基以外の水酸基
であるが、含フッ素ポリマー(X)中では酸性を示す水
酸基となる、そのようなビニルモノマーである。例え
ば、カルボン酸ビニルのモノマー単位を有するポリマー
から加水分解で生成するポリマー中の水酸基は通常酸性
を示さないが、水酸基が結合した炭素原子の近傍にフッ
素原子が結合した炭素原子が存在する場合は、その水酸
基は酸性を示す。したがって、生成する水酸基はポリマ
ーの主鎖の炭素原子に結合した水酸基であることが好ま
しい。このため、モノマー(b)がアシルオキシ基のよ
うな前駆体基を有するビニルモノマーである場合、その
ビニルモノマーとしては重合性不飽和基の炭素原子に結
合した水酸基を有するビニルモノマーの誘導体であるこ
とが好ましい。よって、このモノマー(b)としては、
カルボン酸ビニルやビニレンカーボネートが好ましい。
カルボン酸ビニルとしては特に加水分解性の高い、アシ
ルオキシ基の炭素数が5以下のカルボン酸ビニルが好ま
しく、特に酢酸ビニルが好ましい。
【0019】酸性水酸基を有する含フッ素ビニルモノマ
ー(a2)としてはたとえば以下の化合物が好ましい。
下記式において、Ph3Fはトリフルオロフェニレン基、
Ph 4Fはテトラフルオロフェニレン基を表わし、それら
に結合した水酸基は4位に存在するものとする。nは1
〜3、mは0〜2の整数を表す。 CF2=CFO(CF2nC(CF32OH CF2=CFO(CF2nC(CF3)(CH3)OH CF2=CF(CF2mC(CF32OH CF2=CF(CF2mC(CH3)(CF3)OH CF2=CFO(CF2n−Ph3F−OH CF2=CFO(CF2n−Ph4F−OH CF2=C(CF2m−Ph3F−OH CF2=C(CF2m−Ph4F−OH
【0020】含フッ素ポリマー(X1、X2、X3)に
おける各モノマー単位の割合は、モノマー単位(a
1):モノマー単位(b1):モノマー単位(c1、c
2、c3)=10〜50モル%:10〜50モル%:3
0〜80モル%が好ましい。モノマー単位(a1)の割
合が少なすぎると光線透過率が低下する傾向にあり、モ
ノマー単位(b1)の割合が少なすぎると耐熱性、エッ
チング耐久性が低下する傾向にある。モノマー単位(c
1、c2、c3)の割合が少ないと現像性が低下する傾
向にある。
【0021】含フッ素ポリマー(X4)における各モノ
マー単位の割合は、モノマー単位(a2):モノマー単
位(b1)=20〜60モル%:40〜80モル%が好
ましい。モノマー単位(a2)の割合が少なすぎると光
線透過率および現像性が低下する傾向にあり、モノマー
単位(b1)の割合が少なすぎると耐熱性、エッチング
耐久性が低下する傾向にある。
【0022】含フッ素ポリマー(X)は、モノマー単位
(a)、モノマー単位(b)及びモノマー単位(c)を
必須のモノマー単位として含むが、その特性を損なわな
い範囲でそれら以外のラジカル重合性モノマーに由来す
るモノマー単位を含んでもよい。他のモノマー単位の割
合は15モル%以下が好ましい。
【0023】含フッ素ポリマー(X)の分子量は、後述
する有機溶媒に均一に溶解し、基材に均一に塗布できる
限り特に限定されないが、通常そのポリスチレン換算数
平均分子量は1000〜10万が適当であり、好ましく
は2000〜2万である。数平均分子量が1000未満
であると、得られるレジストパターンが不良になった
り、現像後の残膜率の低下、パターン熱処理時の形状安
定性が低下したりする不具合を生じやすい。また数平均
分子量が10万を超えると組成物の塗布性が不良となっ
たり、現像性が低下したりする場合がある。
【0024】含フッ素ポリマー(X)は、所定割合の前
記モノマーを重合開始源の下で共重合させることにより
得られる。重合開始源としては、重合反応をラジカル的
に進行させるものであればなんら限定されないが、例え
ばラジカル発生剤、光、電離放射線などが挙げられる。
特にラジカル発生剤が好ましく、過酸化物、アゾ化合
物、過硫酸塩などが例示される。
【0025】重合の方法もまた特に限定されるものでは
なく、モノマーをそのまま重合に供するいわゆるバルク
重合、モノマーを溶解するフッ化炭化水素、塩化炭化水
素、フッ化塩化炭化水素、アルコール、炭化水素、その
他の有機溶剤中で行う溶液重合、水性媒体中で適当な有
機溶剤存在下あるいは非存在下に行う懸濁重合、水性媒
体に乳化剤を添加して行う乳化重合などが例示される。
【0026】重合を行う温度、圧力も特に限定されるも
のではないが、0〜200℃の範囲で設定することが好
ましく、室温から100℃が好ましい。圧力は10MP
a以下の範囲が好ましく用いられ、3MPa以下の範囲
が特に好ましい。
【0027】モノマー単位がカルボン酸ビニル加水分解
物あるいはビニレンカーボネート加水分解物である場
合、水酸基への転換反応は、公知の加水分解反応により
実施される。すなわち酢酸ビニル等あるいはビニレンカ
ーボネートをモノマー単位として含む含フッ素ポリマー
の有機溶剤溶液に水酸化アルカリ金属のアルコール溶液
を加え、室温から100℃の温度下で加熱攪拌すること
により可能である。
【0028】光照射を受けて酸を発生する酸発生化合物
(Y)としては、通常の化学増幅型レジスト材に使用さ
れている酸発生化合物が採用可能である。すなわち、ジ
アリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム
塩、アリールフェニルジアゾニウム塩、トリアルキルス
ルホニウム塩、のようなオニウム塩、トリクロロメチル
−s−トリアジン類などが挙げられる。
【0029】(Z)成分のアミノプラストは、2以上の
アミノ基を有する化合物のアミノ基の一部または全部を
メチロール化した化合物、適度にメチロール基を有する
前記化合物から誘導されたオリゴマー(2〜3量体であ
ることが好ましい。)、またはこれらのアルキルエーテ
ル化物などの誘導体であり、通常メラミン樹脂、尿素樹
脂、グアナミン樹脂等と呼ばれている熱硬化性樹脂の原
料樹脂(プレポリマー)をいう。アミノプラスト(Z)
は酸触媒の存在下で加熱によりフッ素ポリマー(X)の
水酸基と反応し、フッ素ポリマー(X)を架橋させる。
【0030】2以上のアミノ基を有する化合物として
は、メラミン、尿素、グアナミン、ベンゾグアナミンな
どがある。アルキルエーテル化物としては、アルキル部
分の炭素数が6以下であるアルキルエーテル化物が好ま
しい。アルキルエーテル化物はメチロール基の一部また
は全部がアルキルエーテル化されたものである。例え
ば、2以上のアミノ基を有する化合物がメラミンの場
合、アミノプラストとしては、トリメチロールメラミ
ン、ヘキサメチロールメラミンなどのポリメチロールメ
ラミン、ブチル化トリメチロールメラミン、ブチル化ヘ
キサメチロールメラミンなどのアルキルエーテル化ポリ
メチロールメラミンなどがある。本発明におけるアミノ
プラスト(Z)としては、このようなメラミン系のアミ
ノプラストが好ましい。
【0031】(D)成分の有機溶媒は(X)、(Y)、
(Z)各成分を溶解するものであれば特に限定されるも
のではない。メチルアルコール、エチルアルコール等の
アルコール類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノン等のケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチル
等の酢酸エステル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭
化水素、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコール
モノアルキルエーテル類、プロピレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、カルビトールアセテート等の
グリコールモノアルキルエーテルエステル類などが挙げ
られる。
【0032】本発明のレジスト組成物における各成分の
割合は、通常含フッ素ポリマー(X)100質量部に対
し、酸発生化合物(Y)0.1〜20質量部、アミノプ
ラスト(Z)3〜100質量部、および有機溶媒(D)
50〜2000質量部が適当である。好ましくは、含フ
ッ素ポリマー(X)100質量部に対し、酸発生化合物
(B)0.1〜10質量部、アミノプラスト(Z)5〜
50質量部および有機溶媒(Z)100〜1000質量
部である。
【0033】本発明のレジスト組成物には塗布性の改善
のために界面活性剤、酸発生パターンの調整のために含
窒素塩基性化合物、基材との密着性を向上させるために
接着助剤、組成物の保存性を高めるために保存安定剤等
を目的に応じ適宜配合できる。また本発明のレジスト組
成物は、各成分を均一に混合した後0.2〜2μmのフ
ィルターによってろ過して用いることが好ましい。
【0034】本発明のレジスト組成物をシリコーンウエ
ハなどの基板上に塗布乾燥することによりレジスト膜が
形成される。塗布方法には回転塗布、流し塗布、ロール
塗布等が採用される。形成されたレジスト膜上にパター
ンが描かれたマスクを介して光照射が行われ、光照射さ
れた部分が架橋されることにより 現像処理がなされパ
ターンが形成される。
【0035】照射される放射線としては、波長436n
mのg線、波長365nmのi線等の紫外線、波長24
8nmのKrFレーザー、波長193nmのArFレー
ザー、波長157nmのF2レーザー等の遠紫外線、真
空紫外線、電子線、X線が挙げられる。本発明のレジス
ト組成物は、特に波長200nm以下の紫外線(以下、
短波長紫外線という)が光源として使用される用途に有
用なレジスト組成物である。
【0036】現像処理液としては、各種アルカリ水溶液
が適用される。水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化アンモニウム、テトラメチルアンモニウムハイドロ
オキサイド、トリエチルアミン等が例示可能である。
【0037】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例にのみに限定される
ものではない。 実施例1 表1に示す含フッ素ポリマー(1)100質量部とトリ
メチルスルホニウムトリフレート5質量部、ブチル化メ
ラミン樹脂(三井サイテック社UVAN20SE−6
0)10質量部をイソプロパノール500質量部に溶解
させ、口径0.1μmのPTFE製フィルターを用いろ
過してレジスト用の組成物を製造した。ヘキサメチルジ
シラザンで処理したシリコン基板上に、上記のレジスト
組成物を回転塗布し塗布後80℃で2分間加熱処理し
て、膜厚0.3μmのレジスト膜を形成した。この膜の
吸収スペクトルを紫外可視光光度計で測定したところ1
93nmの透過率は52%であった。
【0038】窒素置換した露光実験装置内に、上記のレ
ジスト膜を形成した基板を入れ、その上に石英板上にク
ロムでパターンを描いたマスクを密着させた。そのマス
クを通じてArFエキシマレーザ光を照射し、その後1
40℃で10分間露光後ベークを行った。現像はテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(0.15質量
%)で、23℃で3分間行い、続けて1分間純水で洗浄
した。その結果、露光量30mJ/cm2でレジスト膜
の非露光部のみが現像液に溶解除去され、ネガ型の0.
30μmラインアンドスペースパターンが得られた。 実施例2〜4 表1に示す含フッ素ポリマー(2〜4)を用い、実施例
1と同様の方法で実施した。その結果を表2に示す。
【0039】
【表1】
【0040】(注)分子量:ポリスチレン換算数平均分
子量(Mn) TFE:テトラフルオロエチレン
【0041】
【表2】
【0042】実施例5 実施例1〜4のレジスト膜のエッチング耐性を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】エッチング耐性:アルゴン/オクタフルオ
ロシクロブタン/酸素混合ガスプラズマによりエッチン
グ速度を測定し、ノボラック樹脂を1としたとき、1.
0及びそれ未満であるものを◎、1より大1.2未満の
ものを〇、1.2より大なるものを×とした。
【0045】
【発明の効果】本発明のネガ型含フッ素レジスト組成物
は、アルカリ水溶液で現像可能であり、特に短波長紫外
線に対する透明性、ドライエッチング性に優れ、さらに
感度、解像度、平坦性、耐熱性等に優れたレジストパタ
ーンを容易に形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 29/10 C08L 29/10 G03F 7/004 501 G03F 7/004 501 H01L 21/027 H01L 21/30 502R (72)発明者 川口 泰秀 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA02 AA09 AA10 AA18 AB16 AC04 AC08 AD01 BC83 BC86 BE00 CB07 CB08 CB41 CB45 CC03 CC17 4J002 BC111 BC121 BD141 BD151 BD161 BE041 CC162 CC182 CC192 EA058 EC038 ED028 EE038 EH038 EH158 EQ006 ET017 EU186 EU187 EV296 GP03 HA03 4J100 AA20R AB10P AC24Q AC26Q AC27Q AD07P AE09P AE09R AE39Q AR11R AR21R BA03P BB11P BB18P BC04R BC08R BC09R BC12R CA04 CA05 DA01 JA38

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性水酸基を含有するモノマー単位を構
    成単位とする含フッ素ポリマー(X)、光照射を受けて
    酸を発生する酸発生化合物(Y)、アミノプラスト
    (Z)、および有機溶媒(D)を含むことを特徴とする
    ネガ型含フッ素レジスト組成物。
  2. 【請求項2】 含フッ素ポリマー(X)が、CF2=CX1
    2(ただし、X1は水素原子またはフッ素原子、X2
    水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数3以下のパー
    フルオロアルキル基または炭素数3以下のパーフルオロ
    アルコキシ基、を表す)で表される含フッ素モノマーの
    モノマー単位(a1)、脂環型ビニルモノマーのモノマ
    ー単位(b1)、および下記式1で表される酸性水酸基
    を有するビニルモノマーのモノマー単位(c1)を含む
    含フッ素ポリマー(X1)である、請求項1に記載のネ
    ガ型含フッ素レジスト組成物。 式1 CH2=C(R1)−(O)k−R2−Z 式中、R1は水素原子または炭素数3以下のアルキル
    基、R2は単結合または炭素数8以下のアルキレン基、
    Zは1−ヒドロキシ−1−トリフルオロメチル−2,
    2,2−トリフルオロエチル基、1−ヒドロキシ−1−
    トリフルオロメチル−エチル基または1個以上のフッ素
    原子が結合したヒドロキシフェニル基、kは0または1
    を表す。
  3. 【請求項3】 含フッ素ポリマー(X)が、CF2=CX1
    2(ただし、X1は水素原子またはフッ素原子、X2
    水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数3以下のパー
    フルオロアルキル基または炭素数3以下のパーフルオロ
    アルコキシ基、を表す)で表される含フッ素モノマーの
    モノマー単位(a1)、脂環型ビニルモノマーのモノマ
    ー単位(b1)、およびカルボン酸ビニルのモノマー単
    位が加水分解物されたモノマー単位(c2)を含む含フ
    ッ素ポリマー(X2)である、請求項1に記載のネガ型
    含フッ素レジスト組成物。
  4. 【請求項4】 含フッ素ポリマー(X)が、CF2=CX1
    2(ただし、X1は水素原子またはフッ素原子、X2
    水素原子、フッ素原子、塩素原子、炭素数3以下のパー
    フルオロアルキル基または炭素数3以下のパーフルオロ
    アルコキシ基、を表す)で表される含フッ素モノマーの
    モノマー単位(a1)、脂環基型ビニルモノマーのモノ
    マー単位(b1)、およびビニレンカーボネートのモノ
    マー単位が加水分解物されたモノマー単位(c3)を含
    む含フッ素ポリマー(X3)である、請求項1のネガ型
    含フッ素レジスト組成物。
  5. 【請求項5】 含フッ素ポリマー(X)が、酸性水酸基
    を有する含フッ素ビニルモノマーのモノマー単位(a
    2)、および脂環基型ビニルモノマーのモノマー単位
    (b1)を含む含フッ素ポリマー(X4)である、請求
    項1に記載のネガ型含フッ素レジスト組成物。
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