JP2002090847A - カメラ及びカメラの製造システム - Google Patents

カメラ及びカメラの製造システム

Info

Publication number
JP2002090847A
JP2002090847A JP2000282699A JP2000282699A JP2002090847A JP 2002090847 A JP2002090847 A JP 2002090847A JP 2000282699 A JP2000282699 A JP 2000282699A JP 2000282699 A JP2000282699 A JP 2000282699A JP 2002090847 A JP2002090847 A JP 2002090847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
camera
adjustment
denotes
reference numeral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000282699A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002090847A5 (ja
Inventor
Yoshiaki Kobayashi
芳明 小林
Yuji Imai
右二 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2000282699A priority Critical patent/JP2002090847A/ja
Priority to CNB011418877A priority patent/CN1293424C/zh
Priority to CN200610162817A priority patent/CN100594417C/zh
Publication of JP2002090847A publication Critical patent/JP2002090847A/ja
Publication of JP2002090847A5 publication Critical patent/JP2002090847A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)
  • Cameras In General (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ユニットで調整を完結し、ユニットにて信頼性
の保証が可能となるとともに本流での調整工程が不要と
なるカメラ及びカメラの製造システムを提供する。 【解決手段】カメラのユニット(例えば鏡枠ユニット5
0)と、ユニット内に設けられた、電気的に書込み可能
な不揮発性メモリ(例えば鏡枠ユニットEEPROM6
6)とを具備し、不揮発性メモリ(鏡枠ユニットEEP
ROM66)の内部には、個々のユニットにおいて発生
するバラツキを調整するための調整値と、個々のユニッ
トを識別するための識別ナンバーが記憶されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ及びカメラの
製造システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば特開昭63−256931号公報
は、カメラの本体組み合わせ状態において、光電コリメ
ータを使用して鏡枠の部品寸法バラツキ、組み付けバラ
ツキにより発生するfc誤差を測定し、カメラ本体内部
の電気的書込み可能な不揮発性メモリに記憶することを
開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】不揮発性メモリに記憶
するパラメータは、当該パラメータを記憶するユニット
を動作させてその値を決定する。しかし、不揮発性メモ
リはカメラ本体に一箇所存在するため、各ユニットを結
合した状態にならなくては不揮発性メモリのパラメータ
を決定することができないという問題があった。
【0004】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、ユニットで調
整を完結し、ユニットにて信頼性の保証が可能となると
ともに本流での調整工程が不要となるカメラ及びカメラ
の製造システムを提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、調整時のデー
タをデータベース化することで各ユニットで使用する部
品の故障及び各ユニット工程で異常が発生したときの早
期発見や、カメラ完成品で不合格品が発生したとき前工
程へのフィードバックが可能なカメラ及びカメラの製造
システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明はカメラであって、カメラのユニット
と、上記ユニット内に設けられた、電気的に書込み可能
な不揮発性メモリとを具備し、上記不揮発性メモリに
は、個々のユニットにおいて発生するバラツキを調整す
るための調整値と、個々のユニットを識別するための識
別ナンバーが記憶されている。
【0007】また、第2の発明はカメラの製造システム
であって、カメラを構成する複数のユニットの中の少な
くとも1つのユニットに対して、当該ユニットの特性を
検査するための検査装置と、上記検査装置により検査さ
れた検査データ及び対応したユニットの識別ナンバーを
記憶するためのデータ記憶装置とを具備する。
【0008】また、第3の発明はカメラの製造システム
であって、カメラのユニットを調整又は検査するため
の、複数の調整検査装置と、カメラの製造工程を管理す
るための管理装置と、上記複数の調整検査装置と、上記
管理装置との間を接続する通信回線と、上記管理装置に
接続されたメモリ手段とを具備し、前記メモリ手段に
は、各調整検査装置からの調整データ、又は検査データ
が、対応するユニットの識別ナンバーと一対で記録され
ている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態
が適用されるカメラの斜視図である。ここではわかり易
くするために、外装を模擬的に透明状態で示してある。
1は、撮影レンズを内蔵する鏡枠部である。2は、鏡枠
部1を固定するための前板である。鏡枠部1及び前板2
はユニット状態で接続されており、合わせて鏡枠ユニッ
ト3を構成している。
【0010】4は、前板2の前面に取り付けられた前板
基板である。この前板基板4は、図示していないが、鏡
枠部1の内部より引出された鏡枠フレキ、後述する本体
部から引出された本体フレキと電気的に接続されてい
る。5は、前板基板4上に設けられた不揮発性メモリと
しての鏡枠ユニットEEPROM(K−EEPROM)
である。6は、鏡枠ユニット3をユニット状態で調整す
る時に、調整機から電気接続用のピンを立てるためのコ
ネクト部である。7は、本体部である。8は、本体部7
の上部に取り付けられたAFユニットである。9はスト
ロボユニットである。10は、ストロボユニット9に設
けられたストロボ発光部である。11は、ストロボ発光
エネルギーを蓄積するためのメインコンデンサーであ
る。
【0011】12は、ファインダー対物レンズである。
13は、測光センサーのための窓である。14は、本体
部7の上部に設けられたメイン基板である。15は、メ
イン基板14上に設けられた、シーケンス制御のための
CPUである。16は、メイン基板14上に設けられた
不揮発性メモリとしての本体ユニットEEPROM(H
−EEPROM)である。
【0012】図2は、本実施形態のカメラの内部構成を
示す図である。50は、鏡枠ユニットである。51は、
撮影レンズの一部を示す図である。52は、ズーミング
(焦点距離可変)のためのレンズ群である。53は、ズ
ーム駆動機構である。54は、ズーム駆動のためのモー
タである。55は、ズーム駆動モータ54の駆動回路で
ある。56は、ズーミングに応じてパルスを発生するた
めのズームパルス発生回路である。57は、絞り兼用シ
ャッター(セクターシャッター)である。58は、絞り
兼用シャッター内部のセクター羽根を駆動するための、
セクター羽根駆動機構である。59は、セクター羽根駆
動機構58を駆動するためのソレノイドである。60
は、ソレノイド59を駆動するためのソレノイド駆動回
路である。
【0013】61は、フォーカシングのためのレンズ群
である。62は、レンズ群61を駆動するためのフォー
カシングレンズ駆動機構である。63は、フォーカシン
グレンズ駆動機構62を駆動するためのレンズ駆動モー
タである。64は、レンズ駆動モータ63を駆動するた
めのレンズ駆動モータ駆動回路である。
【0014】65は、フォーカシングレンズ駆動機構6
2の駆動量をモニタするためのLDパルスを発生する回
路である。66は、鏡枠ユニット50の内部にある鏡枠
ユニットEEPROM(K−EEPROM)である。6
7は、鏡枠ユニット50をユニット状態で調整する時
に、調整機から電気接続用のピンを立てるためのコネク
ト部である。68は、鏡枠ユニット50と、本体ユニッ
ト70を電気的に接続するためのコネクト部である。
【0015】71は、カメラ内部に装填されたフィルム
カートリッジである。72は、フィルムの巻き付いたス
プール部を示す。73は、カメラ内部の撮影開口部に引
出されたフィルムを示す。74は、フィルム給送機構で
ある。75は、フィルム給送モータである。76は、フ
イルム給送モータ駆動回路である。77は、テレ側にズ
ーミングするためのテレスイッチ(TELE SW)で
ある。78は、ワイド側にズーミングするためのワイド
スイッチ(WIDE SW)である。79は、カメラの
シーケンス制御を行うためのCPUである。80は、外
部制御装置81とCPU79を接続するためのインター
フェース回路である。
【0016】82は、インターフェース回路80と外部
制御装置81とを電気的に接続するためのコネクト部で
ある。83は、被写体輝度を測光するための測光センサ
ーである。84は、測光センサー83からの測光光電流
を対数圧縮するための、対数圧縮回路である。85は、
電源のON/OFFを設定するためのパワーSW(PW
SW)である。86は、レリーズボタンの第1ストロー
クでONする1RSWである。87は、レリーズボタン
の第2ストロークでONする2RSWである。88は、
本体ユニット70に設けられた不揮発性メモリとしての
本体ユニットEEPROM(H−EEPROM)であ
る。
【0017】45は、カメラ内部に装填された電源電池
である。46は、バッテリーチェックを行うためのBC
回路である。90は、AFユニットであり、ここでは公
知の赤外アクティブ式の測距方式を用いている。91
は、測距のための赤外発光ダイオード(IRED)であ
る。92は、IRED91からの光エネルギーを効率良
く被写体95に投射するための投光レンズである。
【0018】93は、半導体ポジションセンサー(PS
D)である。94は、被写体95からの、IRED反射
光を効率良く受光するための受光レンズである。96
は、IRED91を駆動するための駆動回路であり、P
SD93からの出力電流を処理するための処理回路を内
蔵するAFICとなっている。97はAFユニット90
内に設けられた不揮発性メモリとしてのAF−EEPR
OMである。99は、AFユニット90と、本体ユニッ
ト70との間の電気的な接続を行うためのコネクト部で
ある。
【0019】40は、ストロボユニットである。41
は、ストロボ発光回路である。42は、ストロボ充電回
路である。43は、ストロボ発光部である。47は、ス
トロボユニット40と、本体ユニット70との間の電気
的な接続を行うためのコネクト部である。
【0020】図3は、本実施形態のカメラを製造する際
の工程図である。150は、AFユニットの製造工程で
あり、AFユニット組立工程151とAF調整工程15
2とからなる。153は、鏡枠ユニットの製造工程であ
り、鏡枠ユニット組立工程154と、ズーム調整工程1
55と、fc調整工程156と、シャッター秒時調整工
程157とからなる。158は、ストロボユニットの製
造工程であり、ストロボユニット組立工程159からな
る。
【0021】166は、M(メイン)基板ユニットの製
造工程であり、M基板上に電気部品を実装する工程16
7と、BC電圧調整(バッテリーチェック電圧調整)を
行う工程168とからなる。160は、その他のユニッ
トの製造工程である。
【0022】161は、製造された各々のユニットを組
合わせて、完成されたカメラを製造する本流工程であ
り、各々のユニットを組合わせる本流組立工程162
と、ストロボ充電電圧調整工程163と、外装組立工程
164と、測光調整工程165とから構成される。
【0023】図6は、上記したBC回路46の内部詳細
を示す図である。30は、CPU79からのBCCNT
信号ラインによって制御されるスイッチング用のトラン
ジスタである。BCCNT信号ラインがLレベルになる
と、トランジスタ30がONし、BC回路46が動作を
開始する。
【0024】31,32は、電源電池の出力電圧VCC
を分圧するための抵抗である。33は、安定化した基準
電圧を発生する基準電圧発生回路である。VCCは電源
電池45の消耗状態に応じて変動するが、基準電圧発生
回路33の発生する基準電圧は一定状態を保つ。
【0025】34は、基準電圧発生回路33から出力さ
れた基準電圧を基準として、抵抗31,32の中間点の
電圧をA/D変換(アナログ−デジタル変換)するため
の、A/D回路である。このA/D回路34の出力ライ
ン群BCDATAは、CPU79に出力される。
【0026】35は、ダミーロード回路を示す。バッテ
リーチェック時には、このダミーロード回路35をON
状態にして、電源電池45より、所定の負荷電流を流し
た状態にする。無負荷の状態でのVCCの電圧判定で
は、電源電池45の消耗状態を正しく判定することはで
きない。
【0027】図4は、絞り兼用シャッターの構成を示す
図である。250は、不図示のシャッター地板に設けら
れた露出用の開口である。251,252は、一対のセ
クターである。253,254は、シャッター地板に植
立されたピンである。一対のセクター251,252
は、ピン253,254に嵌入して保持されている。ま
たセクター251,252は、開口250を遮蔽する閉
位置(図4(a))と、露呈する開位置(図4(b))
とに回動自在になっている。
【0028】255は、前記シャッター地板に回動自在
に軸支されているセンターレバーである。その一方の腕
部の先端に植立されたピン255bがセクター251,
252のカム穴に摺動可能に嵌合している。他方の腕部
先端に植立されたピン255aがソレノイド59のプラ
ンジャ259の端面に当接している。
【0029】上記セクタレバー255には、セクター2
51,252を開口250の開放方向に付勢するための
開口バネ256がシャッター地板との間に懸架されてい
る。このプランジャ259が、吸引若しくは開放動作を
行うことにより、セクタレバー255が回動し、セクタ
251,252が開閉することになる。
【0030】図5は、フォーカシングレンズの駆動機構
について示す図である。352は、フォーカシングレン
ズ群61を保持するためのフォーカシングレンズ枠であ
る。353は、フォーカシングレンズ枠352の一端に
設けられたフォーカシング枠ギヤである。346は、フ
ォーカシング枠ギヤ353に係合する動力伝達機構であ
る。354は、フォーカシングレンズ枠352の外周部
に形成されたヘリコイドである。
【0031】63は、フォーカシングの駆動源となるレ
ンズ駆動モータである。342は、レンズ駆動モータ6
3の出力軸に設けられたピニオンギヤである。343,
344,345は、ピニオンギヤ342に順次歯合する
ギヤである。上記したピニオンギヤ342、ギヤ34
3,344,345で動力伝達機構346を構成する。
347は、ギヤ343と同軸に配設され同じ回転数で回
転する回転スリットである。348は、回転スリット3
47の回転量をモニタするためのフォトインタラプタで
ある。上記回転スリット347及びフォトインタラプタ
348を合わせて、LDパルス発生回路65を構成す
る。LDパルス発生回路65の出力は、CPU79に入
力される。CPU79は、このLDパルス発生回路65
から出力されるパルス信号を入力して、フォーカシング
レンズの繰出し量を検出する。
【0032】図7は、ズーム調整機の詳細を説明する図
である。400は、ズーム調整のための調整用台であ
る。50は、完成された鏡枠ユニットである。401
は、鏡枠ユニット50を取付るための取付部である。4
02は、調整の時に、調整機と鏡枠ユニット50の電気
的な接続を行うためのコネクトピンである。403は、
コネクトピン402を固定するためのコネクト板であ
る。404は、取付部401に設置された腕部であり、
コネクト板403を支持する。コネクト板403は、腕
部404に対して回動自在になっている。
【0033】405は、ズーム調整のシーケンス制御を
行うためのコンピュータである。406は、コンピュー
タ405とコネクト板403の間に介在する通信インタ
ーフェース回路である。403〜406間、406〜4
05間は接続コードにて、電気的に接続されている。4
は、前板基板である。コネクトピン402は、前板基板
4上に設けられた、鏡枠ユニット外部コネクト端子群6
7に対して接触するようになっている。407は、レン
ズの先端の、光軸方向の変位を計測するためのレーザ変
位計である。408は、レーザ変位計407を支持する
ための支持台である。
【0034】図8は、ズーム調整工程を示す図である。
まず図7に示すように、鏡枠ユニット50をズーム調整
機にセットし、以下の処理を行う。以下は、コンピュー
タ405の制御シーケンスである。まず、ステップS1
で通信インターフェース回路406を介して、鏡枠ユニ
ット50に対して信号を送りワイドセットを行う。ワイ
ドセットとは、沈胴状態にある鏡枠をワイド位置に繰出
すことである。ワイド位置は、部品寸法バラツキ、鏡枠
組み上がりバラツキによりばらつくが、この状態は調整
前であるので、設計標準値としてのパルス数(デフォル
ト・パルス数)でワイドセットを行う次のステップS2
では、レーザ変位計を使用して、ワイド状態での最前面
のレンズの位置を計測する。ステップS3では、デフォ
ルト・パルス数で、テレセットを行う。ステップS4で
は、レーザ変位計を使用して、テレ状態での最前面のレ
ンズの位置を計測する。ステップS5では、ズーム調整
値の演算を行う。ここではステップS2,S3で計測し
た、レンズの実測値と、設計値を比較演算し、ワイド位
置とテレ位置のそれぞれのズームパルスの調整値を演算
する。この調整値は、デフォルトパルスからのずれを調
整値とする。
【0035】ステップS6では、ズーム調整値をK−E
EPROMに記憶する。ステップS7では、鏡枠ユニッ
ト50のシリアルNo.、ユニット識別No.をK−E
EPROMに記憶する。ステップS8では、ズーム調整
年月日、ズーム調整工場、ズーム調整機No.、ズーム
調整機作業者をK−EEPROMに記憶する。
【0036】ステップS9では沈胴動作を行う。ステッ
プS10では、調整値を含む必要データをサーバ上のハ
ードディスクに記憶する。図26(A)は、調整すべき
データの一覧を示す図である。
【0037】図9は、fc調整機について説明するため
の図である。図7と同一番号の部材は、同一機能の部材
であるので説明を省略する。450はfc調整のための
鏡枠取付箱である。451は、鏡枠取付箱450内部に
設置されたCCDエリアセンサであり、フィルム等価面
に設置されている。452は、CCDエリアセンサ45
1に対する駆動と、出力信号の処理を行う回路である。
【0038】453は、通信インターフェース回路であ
る。454は、fc調整を行うためのコンピュータであ
る。455は、fc調整のためのコリメータである。4
56は、fc調整のためのチャートであり、格子上のパ
ターンが設けられている。456′は、チャート456
を鏡枠側から光軸方向に沿って見た所を示す。中央部に
格子上のパターンが設けられている。
【0039】457は、チャート456からの光線を平
行光線に変換するための、コリメータレンズである。こ
のコリメータレンズ457は、チャート456が等価的
に無限遠方にあるように見せかけるためのレンズであ
る。458は、チャート456を所定の明るさに照らす
ための光源である。
【0040】図10は、fc調整工程の手順を示すフロ
ーチャートである。まず図9に示すように、鏡枠ユニッ
ト50をfc調整機にセットし、以下の処理を行う。以
下は、コンピュータ454の制御シーケンスである。ま
ずステップS100で通信インターフェース回路453
を介して、鏡枠ユニット50に信号を送り、シャッタ−
を開く。ステップS101では通信インターフェース回
路453を介して、鏡枠ユニット50に信号を送り、ズ
ーム駆動機構を動かし、ワイドセットを行う。
【0041】ステップS102では通信インターフェー
ス回路453を介して、鏡枠ユニット50に信号を送
り、レンズリセット駆動を行う。レンズリセット駆動と
は、図5のフォーカシングレンズの駆動機構において、
レンズ駆動モータ63を、フォーカシングレンズが繰込
む方向に回転させて、不図示のメカストッパ位置に当て
付ける動作のことであるステップS103では、CCD
撮像素子上にできる、チャートの像のピントが合うまで
フォーカシングを繰出す。CCD撮像素子上にできる、
チャート像のコントラストが最大の所がピントの最良地
点である。
【0042】ステップS104では、fc調整値をK−
EEPROMに記憶する。fc調整値は、上記繰出しパ
ルスの実測値と、設計値を比較演算し、その差をfc調
整値とする。
【0043】ステップS105では、焦点距離(ズーム
位置)がテレ位置かどうかを判断し、テレ位置の場合に
はステップS107に進み、そうで無い場合には、ステ
ップS106に進む。ステップS106では通信インタ
ーフェース回路453を介して、鏡枠ユニット50に信
号を送り、ズーム駆動機構を動かし、テレセットを行
う。また、ステップS107では、通信インターフェー
ス回路453を介して、鏡枠ユニット50に信号を送
り、シャッターを閉じる。次のステップS108では、
fc調整年月日、fc調整工場、fc調整機No.、f
c調整機作業者をK−EEPROMに記憶する。
【0044】以降のステップS109〜S111は上記
したステップS100〜S102と同じなので説明を省
略する。ステップS112では、ステップS103で求
めたワイド調整値に従いレンズを∞位置に繰り出す。次
のステップS113では、図24に示す様に画面中心部
1000および画面4隅1001〜1004の部分のM
TFを求める。MTFとは明るさの分布が、正弦波的に
変化する格子を被写体として入力し、被検レンズにてそ
の格子を結像させた場合の出力像を測定することによ
り、被写体の規定コントラストに対し、出力像のコント
ラストがどの程度劣化するかを各周波数(正弦波格子の
ピッチで解像力本数に匹敵する)成分について表わした
ものであるステップS114は上記したステップS10
6と同様である。ステップS115はステップS102
と同様である。ステップS116では、ステップS10
3で求めたテレ調整値に従いレンズを∞位置に繰り出
す。ステップS117は、ステップS113と同様であ
る。ステップS118ではシャッターを閉じる。ステッ
プS119では沈胴動作を行う。
【0045】次のステップS120では、測定されたM
TF値(テレ、ワイド合計10点)をそれぞれのMTF
合格レベルと比較し、合格レベル以上ならばステップS
122に進み、そうでないならばステップS121に進
む。ステップS121では、MTFが合格レベル以下の
ものがあるので、この鏡枠ユニットは不合格品であるこ
とを示す「NG表示」を行う。
【0046】ステップS122では、調整データ、MT
Fデータ、その他の必要データをサーバ上のハードディ
スクに記憶する。
【0047】以下に、MTFデータをサーバ上に記憶す
ることの効果を述べる。
【0048】1.カメラの完成状態で撮影に関する描写
特性を最終特性としてチェックするが、不合格品が出た
時に、不合格ボディの鏡枠ユニットのMTF特性にさか
のぼって原因の解析が出来る。鏡枠のMTF特性と、カ
メラ完成品の描写力特性の間には強い相関特性がある。
このため、カメラ完成品の不合格品が出た時に鏡枠ユニ
ットのMTF合格レベルが甘すぎる事になり、鏡枠ユニ
ットのMTF合格レベルの見直し等の工程フィードバッ
クが可能となる。
【0049】2.MTFデータの平均値(x)や標準偏
差(a)等の推移を長期的に監視することにより使用し
ている部品や工程で発生した異状等を発見することがで
きる。
【0050】3.各調整値をサーバ上にデータベースと
しておく事により、インターネットや通信回線を介して
遠隔地からのアクセスが可能となる。
【0051】図11は、シャッター秒時調整機を示す図
である。図7と同一番号の部材は、同一機能の部材であ
るので説明を省略する。500は、シャッター秒時調整
のための鏡枠取付箱である。501は、鏡枠取付箱50
0内部に設けられている光センサであり、フィルム等価
面に設けられている。502は、光センサ501からの
出力を処理する処理回路である。503は、通信インタ
ーフェース回路である。504は、シャッター秒時調整
を行うためのコンピュータである。505は、撮影レン
ズの前面より均一照明を与えるための輝度箱である。
【0052】図12は、シャッター秒時調整工程の詳細
を示すフローチャートである。図11に示すように、鏡
枠ユニット50をシャッター秒時調整機にセットし、以
下の処理を行う。以下は、コンピュータ504の制御シ
ーケンスである。
【0053】まずステップS150では、通信インター
フェース回路503を介して、鏡枠ユニット50に信号
を送り、ワイドセットを行う。ステップS151では、
通信インターフェース回路503を介して、鏡枠ユニッ
ト50に信号を送り、シャッター秒時1/250秒に
て、シャッター動作を行う。この段階では、シャッター
調整前なので、シャッター秒時1/250秒に対応し
た、正しい、ソレノイド通電時間は求められていないの
で、設計的な標準値でシャッターを動作させる。シャッ
ター秒時1/250秒は、このカメラの最高速シャッタ
ー秒時である。
【0054】ステップS152では、光センサ501,
処理回路502を利用して、シャッター開口波形を求め
る。
【0055】次のステップS153では、シャッター調
整値ΔSSを演算して求める。ステップS154では、
シャッター調整値ΔSSをK−EEPROMに記憶す
る。ステップS155では、シャッター調整年月日、シ
ャッター調整工場、シャッター調整機No.、シャッタ
ー調整機作業者をK−EEPROMに記憶する。ステッ
プS156では沈胴動作を行う。ステップS157で
は、調整値を含む必要データをサーバのハードディスク
に記憶する。図26(A)は、調整すべきデータの一覧
を示している。
【0056】図13は、シャッター秒時1/250秒に
てシャッターを動作させた時の開口波形の一例を示す。
横軸は時間を示し、縦軸は光センサ501からの出力電
流値を示す。520は、シャッター開口波形の実測値を
示す。521は、シャッター開口波形の設計目標値を示
す。この520,521の波形のピークの時間的なずれ
を調整値ΔSSとする。
【0057】図14はAF調整機を示す図である。8
は、AFユニットである。550は、AFユニットを支
持する支持部である。551は、AFユニット8から引
出されるAFフレキ(フレキシブル基板)である。この
AFフレキ551は、図1のメイン基板に接続する部分
のフレキである。552は、調整の時に、調整機と鏡枠
ユニットの電気的な接続を行うためのコネクトピンであ
る。553は、コネクトピン552を固定するためのコ
ネクト板である。554は、通信インターフェース回路
である。555は、AF調整を行うためのコンピュータ
である。556は、AF調整のためのチャートを示す。
このチャートは灰色のチャートで、AFユニット8から
所定の距離の位置に設置されている。
【0058】図15は、AF調整工程の手順を示す図で
ある。図14に示すように、AFユニット8をAF調整
機にセットし、以下の処理を行う。以下は、コンピュー
タ555の制御シーケンスである。
【0059】まずS200では通信インターフェース回
路554を介して、AFユニット8に信号を送り測距を
行う。次のステップS201では、通信インターフェー
ス回路554を介して、AFユニット8により測距デー
タを入力する。ステップS202では、AF調整値を演
算する。上記ステップS200で求められる測距データ
は、AFユニット8で使用される部品のバラツキ等によ
り、製品個々によって異なるものとなる。ここで、測距
データとしての設計標準値に対する、ステップS200
での実測値のズレをAF調整値として求める。ステップ
S203では、上記AF調整値をAF−EEPROM9
7に記憶する。ステップS204では、AF調整年月
日、AF調整工場、AF調整機No.、AF調整機作業
者、AFユニットシリアルNo.、ユニット種別No.
をAF−EEPROM97に記憶する。ステップS20
5では、調整値を含む必要データをサーバ上のハードデ
ィスクに記憶する。図26(B)は、調整すべきデータ
の一覧を示す図である。
【0060】図22は、BC電圧調整機の詳細を示す図
である。このBC電圧調整を行う目的は以下の通りであ
る。すなわち、図6に示すように、BC回路46におい
ては、VCCを分圧する抵抗31,32の抵抗値のバラ
ツキ、基準電圧回路33の出力する基準電圧のバラツ
キ、A/D回路の変換誤差(リニアリティ誤差や、オフ
セット誤差)により、BC電圧調整無しでは正しいバッ
テリーチェックの電圧判定ができないからである。
【0061】14は、電気部品が実装されたM基板ユニ
ットである。600は、M基板ユニットを固定するため
の固定台である。601は、M基板ユニット14に対し
て電気的な接続を取るためのコネクトピンである。60
2は、コネクトピン601を固定するためのコネクト板
である。コネクト板602は、不図示の油圧式のジャッ
キにより、ダウン位置(602の状態:M基板に対し
て、コネクトピンを接続する状態)と、アップ位置60
2′との間で、アップダウン可能になっている。
【0062】603は、通信インターフェース回路であ
る。604は、充電電圧調整を行うためのコンピュータ
である。
【0063】図23は、BC電圧調整工程の手順を示す
図である。図22に示す様に、M基板ユニット14を、
BC電圧調整機にセットし、以下の処理を行う。以下
は、コンピュータ604の制御シーケンスである。
【0064】ステップS250では、VCCにVCCBC
を印加する。VCCBCは、バッテリロック電圧である。
カメラのバッテリ・チェックシーケンスにおいては、V
CCがVCCBC以上では、電源電池の消耗状態は、カメ
ラの動作可能なレベルと判断し、VCCBC未満では、カ
メラの動作不可能なレベルと判定する。ステップS25
1ではVCCをA/D変換する。ステップS252で
は、上記A/D変換値をBC電圧調整値としてH−EE
PROMに記憶する。
【0065】ステップS253では、BC電圧調整年月
日、BC電圧調整工場、BC電圧調整機No.、BC電
圧調整機作業者、M基板シリアルNo.をH−EEPR
OMに記憶する。ステップS254では、調整値を含む
必要データをサーバ上のハードディスクに記憶する。
【0066】図16は、ストロボ充電電圧調整器を示す
図である。充電電圧調整を行う目的は、BC電圧調整と
同様に、充電電圧を検出する回路の部品のバラツキによ
り、調整無しでは、正しい充電電圧の検出はできない。
従って、調整無しでは、充電を正しい上限電圧に停止す
ることができないからである。
【0067】650は、本流組立工程162を経たカメ
ラを示す。この状態ではまだカメラの外装は付いていな
い。651は、上記カメラを固定するための台である。
9は、ストロボ基板である。652は、ストロボ基板9
と、電気的な接続を行うためのコネクトピンである。6
53は、コネクト板であり、不図示の油圧式ジャッキに
よりアップダウンが可能となっている。653は、ダウ
ン位置(電気的な接続有り)、653′はアップ位置
(電気的な接続無し)である。
【0068】654は、高電圧電源である。この調整機
では、ストロボ充電の停止電圧(充電を止める電圧)を
この高電圧電源より出力してストロボ基板に印加する。
655は、通信インターフェース回路である。656
は、ストロボ充電電圧調整のためのコンピュータを示
す。657は、通信インターフェースからの通信ライン
をカメラに接続するためのコネクト部である。
【0069】図17は、ストロボ充電電圧調整工程を示
す図である。図16に示すように、カメラ650を、ス
トロボ充電電圧調整機にセットし、以下の処理を行う。
以下は、コンピュータ656の制御シーケンスである。
【0070】ステップS300では、高電圧654から
の出力電圧を不図示のリレーを蓄積させてストロボ基板
上に印加する。ステップS301では、ストロボ基板上
に実装されたストロボ充電エネルギーを蓄積するための
メインコンデンサー(メインC)の充電電圧を不図示の
充電電圧検出回路でA/D変換する。メインCの充電電
圧は、上記の高電圧電源から印加された高電圧により充
電されている。
【0071】ステップS302では、上記充電電圧A/
D値をH−EEPROMに記憶する。ステップS303
では、ストロボ充電電圧調整年月日、ストロボ充電電圧
調整工場、ストロボ充電電圧調整機No.、ストロボ充
電電圧調整機作業者をH−EEPROMに記憶する。ス
テップS304では、調整値を含む必要データをサーバ
上のハードディスクに記憶する。図26(C)は、調整
すべきデータの一覧を示している。
【0072】図18は、測光調整機の詳細を示す図であ
る。700は、外装組立後のカメラを示す。701は、
上記カメラ700を固定するための台を示す。702
は、通信インターフェース回路を示す。703は、測光
調整のためのコンピュータを示す。704は、通信イン
ターフェース回路702からの通信ラインをカメラに接
続するためのコネクト部である。705は、カメラ前面
より、均一照明を与えるための輝度箱を示す。706
は、測光センサー83に被写体からの光を取り込むため
の測光窓を示す。
【0073】図20は、測光調整工程の詳細を示す図で
ある。図18に示すように、カメラ700を、測光調整
機にセットし、以下の処理を行う。以下は、コンピュー
タ703の制御シーケンスである。
【0074】ステップS350では、通信インターフェ
ース回路702を介して、輝度箱に対して信号を送り、
輝度箱に対して低輝度を設定する。ステップS351で
は、通信インターフェース回路702を介してカメラに
信号を送り、測光を行う。ステップS352では、通信
インターフェース回路702を介して、カメラより、測
光データL(低輝度での測光データ)を入力する。
【0075】ステップS353では、通信インターフェ
ース回路702を介して、輝度箱に対して信号を送り、
輝度箱に対して高輝度を設定する。ステップS354で
は、通信インターフェース回路702を介してカメラに
信号光を送り、測光を行う。ステップS355では、通
信インターフェース回路702を介して、カメラより測
光データH(高輝度での測光データ)を入力する。ステ
ップS356では、測光調整値を演算する。測光調整値
は、γ調整値と、OFFSET調整値の二つよりなる。
【0076】図19は、γ調整値と、OFFSET調整
値について説明するための図である。図19において、
横軸は輝度箱の明るさを示し、縦軸は測光データを示
す。測光データは輝度箱の明るさが明るい程大きくな
る。710は設計的な標準特性を示す。711は実測し
た測光データL、測光データHにより決定される測光実
測特性を示す。ここで、OFFSET調整値は、図19
において、低輝度における測光データのことである。ま
たγ調整値は、測光実測特性の直線の傾きのことであ
る。
【0077】ここで図20に戻って、ステップS357
では、測光調整値をH−EEPROMに記憶する。ステ
ップS358では、測光調整年月日、測光調整工場、測
光調整機No.、測光調整機作業者をH−EEPROM
に記憶する。ステップS359では、ユニット種別N
o.、本体ユニットNo.、AFユニットのシリアルN
o.、鏡枠ユニットのシリアルNo.がH−EEPRO
Mに記憶される。これら組み合わされるAFユニットの
シリアルNo.、鏡枠ユニットのシリアルNo.は、各
ユニットにあるEEPROMの内部に記憶されている、
各ユニットのEEPROMと通信して、シリアルNo.
を読み取ったものである。ステップS360では、調整
値を含む必要データをサーバ上のハードディスクに記憶
する。図26(C)は、調整すべきデータの一覧を示し
ている。
【0078】H−EEPROMに組み合わされるユニッ
トのシリアルNo.をH−EEPROMに記憶する理由
は下記の通りである。
【0079】例えば、完成品の抜取り検査等で、不良が
発生した場合や、市場でカメラが故障した場合は、カメ
ラを分解して修理する必要が有るが、分解した結果、本
体ユニット、鏡枠ユニット、AFユニット等の組合わせ
が不明確になる可能性がある。ここで、各ユニットに
は、シリアルNo.が記憶されており、またH−EEP
ROMには、各ユニットのシリアルNo.が記憶されて
いるので、これらシリアルNo.を通信用の機器を使用
することによって、読み出し確認して、正しいユニット
の組合わせで再組立することができる。
【0080】図26は、各ユニット内部のEEPROM
の内容一覧を示す図である。各調整における、調整年月
日、調整工場、調整機No.、調整機作業者をEEPR
OMに記憶するようにしているが、これは、不良等が発
生した時の原因を解析し易くするために記憶している。
【0081】図21は、上記したカメラの動作を示す、
カメラ内部のCPU79の制御フローである。ステップ
S500は、PWSW85の状態をモニタし、ONなら
ばS503に進み、OFFならばS501へ進む。ステ
ップS501では、ズーム駆動機構を介して、沈胴を行
う。ステップS502では、パワーOFF処理を行う。
パワーOFF処理とは、各回路を省電力モードに設定し
て、スタンバイ・モードに入ることである。一方、ステ
ップS503では、パワーON処理を行う。各回路を省
電力モードから起こして、動作モードにする。
【0082】ステップS550では、バッテリ・チェッ
クを行う。バッテリ・チェックは、BC電圧調整値をH
−EEPROMより読み出し、この調整よりもVCCの
A/D変換値が高ければ電源電池の状態は良好と判断
し、この調整値よりもA/D変換値が低い場合は、電源
電池の状態は良好で無いと判断して、それ以降のシーケ
ンスを中止する。
【0083】ステップS504では、ズーム駆動機構を
介してワイド・セットを行う。この時、K−EEPRO
Mに記憶されたワイド・ズーム調整値を読み出し、その
調整値から、ワイドへのズーム駆動パルス数を求めて、
ワイド・セットを行う。ステップS505では、1RS
W86の状態をモニタし、ONならばステップS551
に進み、OFFならばステップS506に進む。
【0084】ステップS551では、バッテリ・チェッ
クを行う。ここでのバッテリ・チェックはステップS5
50と同じシーケンスとなる。ステップS506では、
測光を行う。ステップS507では、H−EEPROM
より測光調整値を読み出し、その調整値と、上記ステッ
プS506で求めた測光値より、補正された測光データ
を得る。ステップS508では測距を行う。ステップS
509では、上記ステップS508で求めた測距データ
と、K−EEPROMから読み出したfc調整値と、A
F−EEPROM97から読み出したAF調整値より、
補正されたレンズ繰出量を求める。ここで、fc調整値
は、ワイドfc調整値と、テレfc調整値の2種類を持
つが、設定されたズーム位置が、ワイド位置と、テレ位
置の中間位置にある場合は、両調整値から補間演算によ
り、その時のズーム位置に対応した、fc調整値を求め
て制御を行う。
【0085】ステップS510では露出演算を行う。こ
こではステップS507で求めた補正された測距データ
と、K−EEPROMに記憶されたシャッター調整値と
から、補正されたシャッター駆動時間を求める。ステッ
プS511では、2RSW87の状態をモニタし、ON
ならばS513に進み、OFFならばS512に進む。
【0086】ステップS512では1RSWの状態をモ
ニタし、ONならばステップS511に戻り、OFFな
らばステップS524に進む。ステップS513では、
フォーカシングレンズ駆動機構を介して、フォーカシン
グレンズの繰出しを行う。
【0087】ステップS514では、シャッター機構
(58,59,60)を駆動して、露出を行う。ステッ
プS515では、フォーカシングレンズの繰込み(繰出
したレンズを初期位置に戻す)を行う。ステップS51
6ではフィルムの巻上げを行う。ステップS517では
ストロボの充電を行う。充電電圧の停止検出には、H−
EEPROMから読み出した、ストロボ充電電圧調整値
を利用する。
【0088】一方、ステップS505にて1RSWがO
FF状態のときにはステップS520に進んでWIDE
SW77の状態をモニタし、ONならばステップS5
21に進み、OFFならばステップS522に進む。ス
テップS521ではワイド側へズーム駆動を行う。ワイ
ド端の検出には、K−EEPROMから読み出した、ワ
イド・ズーム調整値を利用して行う。ステップS522
では、TELE SW78の状態をモニタし、ONなら
ばステップS523に進み、OFFならばステップS5
24に進む。ステップS523ではテレ側へズーム駆動
を行う。テレ端の検出には、K−EEPROMから読み
出した、テレ・ズーム調整値を利用して行う。ステップ
S524ではPWSW85の状態をモニタし、ONなら
ばステップS505に戻り、OFFならばステップS5
01に戻る。
【0089】図25は、本発明のカメラを製造する際の
工程ネットワークシステムを示す。2001は、A工場
にあるAF調整機である。2002〜2004は、B工
場にあるズーム調整機、fc調整機、シャッター秒時調
整機を示す。2005は、C工場にあるBC電圧調整機
を示す。2006,2007は、D工場にあるストロボ
充電電圧調整機および測光調整機を示す。2008は、
工程ネットワークシステム全体の制御を行うサーバを示
す。
【0090】2009は、サーバ2008に接続されて
いるデータベース用のハードディスクを示す。このハー
ドディスク2009上には、各工程での調整データや特
性チェックデータが項目毎に分類されて、データベース
が形成されている。2010は、ハードディスク200
9内部に形成されたデータベースの構造を示す。データ
ベース2010において、2011は本発明のカメラで
ある機種Aに関するデータの集合である。2012は機
種Bに関するデータの集合である。2013は機種Cに
関するデータの集合である。
【0091】2014は機種Aに関するAF関連のデー
タを示す。このデータの詳細は、図27の(A)に示さ
れている。また、2015は機種Aに関するズーム関連
のデータを示す。このデータの詳細は、図27の(B)
に示されている。また、2016は機種Aに関するfc
関連のデータを示す。このデータの詳細は、図27の
(C)に示されている。また、2017は機種Aに関す
るシャッター関連のデータを示す。このデータの詳細
は、図27の(D)に示されている。また、2018は
機種Aに関するストロボ関連のデータを示す。このデー
タの詳細は、図28の(B)に示されている。また、2
019は機種Aに関する測光関連のデータを示す。この
データの詳細は、図28の(C)に示されている。ま
た、2020は機種Aに関するBC電圧関連のデータを
示す。このデータの詳細は、図28の(A)に示されて
いる。
【0092】(付記)上記した具体的実施形態から以下
のような構成の発明が抽出可能である。
【0093】1. 電気的に書込み可能な不揮発性メモ
リを内部に備えたカメラであって、前記不揮発性メモリ
には、個々のカメラにおいて発生するバラツキを調整す
るための調整値と、個々のカメラを識別するための識別
ナンバーが記憶されていることを特徴とするカメラ。
【0094】2.カメラの製造システムであって、カメ
ラを構成する複数のユニットの中の少なくとも1つのユ
ニットに対して、当該ユニットの個々において発生する
バラツキを調整するための調整装置と、上記調整装置に
より調整された個々のユニットの調整値及び対応するユ
ニットの識別ナンバーを記憶するためのデータ記憶装置
と、を具備することを特徴とするカメラの製造システ
ム。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、ユニットで調整を完結
し、ユニットにて信頼性の保証が可能となるとともに本
流での調整工程が不要となるカメラ及びカメラの製造シ
ステムを提供することができる。
【0096】また、本発明によれば、調整時のデータを
データベース化することで各ユニットで使用する部品の
故障及び各ユニット工程で異常が発生したときの早期発
見や、カメラ完成品で不合格品が発生したとき当該工程
へのフィードバックが可能なカメラ及びカメラの製造シ
ステムを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されるカメラの斜視
図である。
【図2】本実施形態のカメラの内部構成を示す図であ
る。
【図3】本実施形態のカメラを製造する際の工程図であ
る。
【図4】絞り兼用シャッターの構成を示す図である。
【図5】フォーカシングレンズの駆動機構について示す
図である。
【図6】BC回路46の内部詳細を示す図である。
【図7】ズーム調整機の詳細を説明する図である。
【図8】ズーム調整工程を示す図である。
【図9】fc調整機について説明するための図である。
【図10】fc調整機について説明するための図であ
る。
【図11】シャッター秒時調整機を示す図である。
【図12】シャッター秒時調整工程の詳細を示すフロー
チャートである。
【図13】シャッター秒時1/250秒にてシャッター
を動作させた時の開口波形の一例を示す図である。
【図14】AF調整機を示す図である。
【図15】AF調整工程の手順を示す図である。
【図16】ストロボ充電電圧調整器を示す図である。
【図17】ストロボ充電電圧調整工程を示す図である。
【図18】測光調整機の詳細を示す図である。
【図19】γ調整値と、OFFSET調整値について説
明するための図である。
【図20】測光調整工程の詳細を示す図である。
【図21】カメラ内部のCPU79の制御フローであ
る。
【図22】BC電圧調整機の詳細を示す図である。
【図23】BC電圧調整工程の手順を示す図である。
【図24】画面中心部1000および画面4隅1001
〜1004の部分のMTFを求める方法を説明するため
の図である。
【図25】本発明のカメラを製造する際の工程ネットワ
ークシステムを示す図である。
【図26】調整すべきデータの一覧を示す図である。
【図27】AFデータ、ズームデータ、fcデータ、シ
ャッターデータの詳細を示す図である。
【図28】BCデータ、ストロボデータ、測光データの
詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 鏡枠部 2 前板 3 鏡枠ユニット 4 前板基板 5、66 鏡枠ユニットEEPROM(K−EEPRO
M) 6 コネクト部 7 本体 8 AFユニット 9 ストロボユニット 10 ストロボ発光部 11 メインコンデンサー 12 ファインダー対物レンズ 13 測光センサー用窓 14 メイン基板 15、79 CPU 16、88 本体EEPROM(H−EEPROM) 97 AF−EEPROM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラのユニットと、 上記ユニット内に設けられた、電気的に書込み可能な不
    揮発性メモリとを具備し、 上記不揮発性メモリには、個々のユニットにおいて発生
    するバラツキを調整するための調整値と、個々のユニッ
    トを識別するための識別ナンバーが記憶されていること
    を特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラを構成する複数のユニットの中の
    少なくとも1つのユニットに対して、当該ユニットの特
    性を検査するための検査装置と、 上記検査装置により検査された検査データ及び対応する
    ユニットの識別ナンバーを記憶するためのデータ記憶装
    置と、 を具備することを特徴とするカメラの製造システム。
  3. 【請求項3】 カメラのユニットを調整又は検査するた
    めの、複数の調整検査装置と、 カメラの製造工程を管理するための管理装置と、 上記複数の調整検査装置と、上記管理装置との間を接続
    する通信回線と、 上記管理装置に接続されたメモリ手段と、を具備し、 前記メモリ手段には、各調整検査装置からの調整デー
    タ、又は検査データが、対応するユニットの識別ナンバ
    ーと一対で記録されていることを特徴とするカメラの製
    造システム。
JP2000282699A 2000-09-18 2000-09-18 カメラ及びカメラの製造システム Pending JP2002090847A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000282699A JP2002090847A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 カメラ及びカメラの製造システム
CNB011418877A CN1293424C (zh) 2000-09-18 2001-09-18 将多个单元进行组合构成的照相机及该照相机的制造系统
CN200610162817A CN100594417C (zh) 2000-09-18 2001-09-18 将多个单元进行组合构成的照相机及该照相机的制造系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000282699A JP2002090847A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 カメラ及びカメラの製造システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002090847A true JP2002090847A (ja) 2002-03-27
JP2002090847A5 JP2002090847A5 (ja) 2007-11-01

Family

ID=18767167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000282699A Pending JP2002090847A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 カメラ及びカメラの製造システム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2002090847A (ja)
CN (2) CN1293424C (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106556956A (zh) * 2015-09-28 2017-04-05 亚德半导体股份有限公司 光学影像稳定装置
CN106556955B (zh) * 2015-09-28 2019-11-22 南京联台众芯半导体有限公司 解决组装误差的光学影像稳定装置及镜头调整方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08331609A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Toshiba Corp 電子機器および電子機器製造装置
JPH1010133A (ja) * 1996-06-27 1998-01-16 Kdk Corp 検体検査方法、検体検査システム、および記憶媒体
JPH10197226A (ja) * 1997-01-16 1998-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学系および撮像手段を有する装置における検査方法
JPH1123933A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ調整装置
JP2000066340A (ja) * 1998-06-09 2000-03-03 Fuji Photo Film Co Ltd 写真フイルムカ―トリッジの生産管理方法
JP2000214368A (ja) * 1999-01-26 2000-08-04 Canon Inc レンズ系光軸調整方法およびレンズ系光軸調整装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3507118B2 (ja) * 1994-03-04 2004-03-15 富士写真フイルム株式会社 ビデオカメラの調整方法及び装置
JPH07294976A (ja) * 1994-04-27 1995-11-10 Nikon Corp 手振れ補正機能を有する撮影装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08331609A (ja) * 1995-05-30 1996-12-13 Toshiba Corp 電子機器および電子機器製造装置
JPH1010133A (ja) * 1996-06-27 1998-01-16 Kdk Corp 検体検査方法、検体検査システム、および記憶媒体
JPH10197226A (ja) * 1997-01-16 1998-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光学系および撮像手段を有する装置における検査方法
JPH1123933A (ja) * 1997-06-27 1999-01-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ調整装置
JP2000066340A (ja) * 1998-06-09 2000-03-03 Fuji Photo Film Co Ltd 写真フイルムカ―トリッジの生産管理方法
JP2000214368A (ja) * 1999-01-26 2000-08-04 Canon Inc レンズ系光軸調整方法およびレンズ系光軸調整装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1955831A (zh) 2007-05-02
CN1344967A (zh) 2002-04-17
CN1293424C (zh) 2007-01-03
CN100594417C (zh) 2010-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7254321B2 (en) Image capturing apparatus, image capturing method, and computer program
US7684691B2 (en) Image capture apparatus and control method thereof
US7934878B2 (en) Diaphragm driving device of a camera system using an interchangeable lens
CN101247476A (zh) 单反式电子摄像装置
CN108387995A (zh) 镜头镜筒、相机主体以及可换镜头
US20030184655A1 (en) System and method for calibrating an image capture device
CN105704365A (zh) 焦点检测设备和用于焦点检测设备的控制方法
CN100345057C (zh) 闪光灯拍摄系统
CN102736364B (zh) 摄像设备和照相机系统
JP2002090847A (ja) カメラ及びカメラの製造システム
JP3201872B2 (ja) レンズ検査装置
US6327434B1 (en) Camera
JP2001242526A (ja) カメラ
US11022860B2 (en) Imaging apparatus, method for controlling imaging apparatus, and processing apparatus
CN100440025C (zh) 照相机的调整装置
JP2000151151A (ja) カメラの電気基板システム
JP2006119454A (ja) 撮像装置および撮像装置の測光方法
JP4599383B2 (ja) カメラの製造方法
JP5800592B2 (ja) ストロボ装置及び撮像装置
JPH02251941A (ja) 画像信号記録装置のための閃光撮影システム
JP4398038B2 (ja) カメラ及びその製造方法
JPH10150598A (ja) スチルビデオカメラの露光量制御装置
US20240186169A1 (en) Overlay measurement device and method, and system and program therefor
US20240178037A1 (en) Overlay measurement device and method, and system and program therefor
JPH09146151A (ja) ストロボ調光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070918

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070918

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100824