JP5800592B2 - ストロボ装置及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ストロボ装置及びそれを備えた撮像装置に関する。
写真撮影において、ストロボ撮影では、通常、ストロボの照射方向をレンズ光軸とほぼ一致させる、いわゆる直射状態での使用を行うことが多い。しかしながら、直射状態でのストロボ光を用いた撮影では得られない撮影効果を得るため、ストロボの照射方向を直射状態から変更させ、天井や壁などにストロボ光を反射させた光を用いて撮影を行う、いわゆるバウンス撮影が知られている。
また、ストロボ撮影を行う際に、自動的に適正露光を得るように発光量の調節を行うカメラシステムが種々提案されている。
特許文献1に記載されたカメラシステムでは、バウンスなどのストロボの状態に応じてストロボの発光量を補正して、適正な発光量制御ができるようにしたカメラシステムが開示されている。このカメラシステムでは、ストロボを本発光させる前にプリ発光させて測光を行い、この測光結果に基づいて本発光の制御値を演算するように構成されている。
図8は、特許文献1に記載されたカメラの構成の一例を示す図である。
外付けストロボ330の発光部355が直射状態とバウンス状態に回動可能に構成されており、バウンス状態を検知する検知手段356を有している。そして、この検知手段356の検知結果に応じて予備発光の結果に対して本発光の制御値を補正したり制御値の演算のために使用される測光領域を選択したりするようにしている。このため、ストロボの状態にかかわらず、常に適正な露光量が得られるような発光量を得ることができるようになっている。
特開平09−061897号公報
特許文献1に開示された従来技術では、ストロボ発光の光量は、光ファイバー337によって受光素子338に導かれ、測光される構成となっている。本発光量の制御は受光素子338の出力に基づいて行われるため、ストロボ発光の光量と受光素子338が受光する光量の相関はストロボの状態にかかわらず常に一定である必要がある。
図8に示す外付けストロボ330のように発光部355内のスペースに余裕がある場合は、受光素子338を発光部355内に配置することが可能なため、直射状態でもバウンス状態でも光ファイバー337の屈曲状態に変化はないように構成することが可能である。
ところで、近年、撮影装置の小型化に伴って照射角可変のストロボ装置にも小型であることが要望されている。
この要望に伴い、例えば図8に示す外付けストロボの発光部355を小型化してストロボ装置全体の小型化を図った場合、受光素子338を従来と同様に発光部355内のスペースに配置することは困難である。したがって、その場合は、受光素子338を発光部355に配置するよりはベース部339に配置した方が、発光部のサイズや受光素子の配線の面から有利となる。しかしながら、そのように配置した場合、発光部355は直射状態とバウンス状態とで回転するのに対し、受光素子338が配置されるベース部339は固定であるため、発光部355の回転状態に応じて光ファイバー337の屈曲状態が変化する構成となる。つまり、発光部355の状態が直射状態の場合とバウンス状態の場合で光ファイバー337の屈曲状態が異なることになる。
また、例えば内蔵ストロボにバウンス機構を設ける場合、受光素子を発光部に配置するよりはカメラ本体内に配置したほうが、発光部のサイズや受光素子の配線の面から有利である。しかしながら、そのように配置した場合も、発光部の状態が直射状態の場合とバウンス状態の場合で光ファイバーの屈曲状態が異なることになる。
一般に光ファイバーはその屈曲状態によって光の透過率が変化する。そのため、小型でバウンス可能なストロボ装置を構成した場合、直射状態とバウンス状態で光ファイバーの屈曲状態が異なってしまうため、ストロボ発光の光量と受光素子が受光する光量の相関が異なることになる。結果として、発光部の回転状態に伴って適正な本発光量を得ることができなくなる問題があった。
本発明は、小型でバウンス可能なストロボ装置の発光部の回転状態によらず、適正な本発光制御が可能なストロボ装置及び撮像装置を提供することを目的としている。
本発明の一側面としてのストロボ装置は、発光部と、前記発光部を回動可能に支持する支持部と、前記支持部に配置され、前記発光部の発光量を測光する測光手段と、一端が前記発光部に設けられ、他端が前記支持部に設けられ、前記発光部で発光した光の一部を前記測光手段に導く可撓性の導光手段と、前記発光部の位置を検知する検知手段と、前記発光部の位置に対応する前記導光手段の透過光量に関する情報を記憶する記憶手段と、前記検知手段の検知結果と前記記憶手段に記憶される前記導光手段の透過光量に関する情報とに基づいて前記測光手段の測光結果を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、小型でバウンス可能なストロボ装置の発光部の回転状態によらず、適正な本発光制御が可能なストロボ装置及び撮像装置を提供できる。
本発明の実施形態に係るカメラシステムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る発光部の回動の状態を示す図である。 バウンス角度と光ファイバーの透過率の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係るカメラシステムの回路構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るカメラシステムの予備発光量演算の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るカメラシステムの本発光制御値設定の動作を示すフローチャートである。 従来のカメラシステムの構成を示す図である。
図1は本発明の一実施例に係わる、ストロボ内蔵一眼レフレックスカメラ(撮像装置)の構成を示す図である。本実施例では、小型でバウンス可能なストロボ装置の一例としてバウンス機構を設けた内蔵ストロボを例に挙げ説明していくが、本発明はこれに限らず小型でバウンス可能な外付けストロボ装置にも適用可能である。
図1において、1はカメラ本体であり、その前面には撮像レンズ11が装着される。まず、カメラ本体1側の構成について説明する。
2は主ミラーであり、ファインダ観察状態では、撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設されているときは、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させる。
3はファインダ光学系の一部を構成する、撮像レンズ11の予定結像面に配置されたピント板、4はファインダ光路変更用のペンタプリズムである。5は接眼レンズであり、撮影者はこの接眼レンズ5の後方にある窓からピント板3を観察することで、撮影画面を観察することができる。6は測光レンズであり、7はファインダ観察画面内の被写体輝度を測定するための測光センサである。
8はフォーカルプレーンシャッタ、9は撮像素子である。25はサブミラーであり、主ミラー2と同様に、ファインダ観察状態では撮影光路内に斜設され、撮影状態では撮影光路外に退避する。このサブミラー25は、斜設された主ミラー2を透過した光線を下方に折り曲げて、後述の焦点検出ユニット26の方に導く。
26は焦点検出ユニットである。焦点検出ユニット26は焦点検出センサ29を備え、いわゆる位相差検出方式によって撮像レンズ11の焦点調節状態を検出し、その検出結果は撮像レンズの焦点調節機構を制御するカメラマイコン(後述)に送られる。
10はカメラ本体1と撮像レンズ11との通信インターフェイスとなるレンズマウント接点群である。
次に、内蔵ストロボの構成について説明する。この内蔵ストロボは、ベース部54がカメラ本体1に対して収納位置と使用位置に第1の回動軸52を中心に回動可能であり、図1では、使用位置の状態にある。ベース部54の先端に、第2の回動軸53を介して発光部55が設けられている。そして、発光部55は、第2の回動軸53を中心にベース部54に対して所定の範囲で回動可能に構成されている。また、発光部55は、ベース部54およびカメラ本体1(支持部)により支持される構成をしている。この発光部55内には、キセノン管31、フレネルレンズ32、反射板33などが配置されている。
フレネルレンズ32には、キセノン管31から発光した光の一部を光ファイバー37に導くライトガイド32aが一体に設けられている。37は可撓性を有する光ファイバーであり、一端をライトガイド32aに、他端を受光素子38に取り付けられている。
内蔵ストロボとして、発光部55を極力小型に形成するために受光素子38は発光部の外部のカメラ本体1内に配置されている。
光ファイバー37(導光手段)はキセノン管31の発光量をモニターするために、キセノン管31から発光した光の一部を受光素子38(測光手段)に導く。これにより、キセノン管31の予備発光および本発光の光量をモニターすることができる。
ベース部54が使用位置にある状態において、発光部55は第2の回動軸53を中心にベース部に対して回動して、バウンス発光をすることが可能である。本実施例においては、発光部は直射状態、バウンス角度60度、バウンス角度75度、バウンス角度90度の各角度においてクリックを有して、保持可能な構成になっている。発光部55のバウンス角度はバウンス角度検知スイッチ56(検知手段)で検知することが可能となっている。
図2は、発光部55の回動の状態を示す図である。
図2(a)は発光部が直射状態(バウンス角度0度)、図2(b)はバウンス角度60度、図2(c)はバウンス角度75度、図2(d)はバウンス角度90度の状態を示している。
図2に示すように、発光部55の回動に伴って、光ファイバー37の一端もライトガイド32aと一体に回動する。そのため、バウンス角度が増すに従って、光ファイバー37の屈曲状態が変化し、最小曲率半径が小さくなっている。
一般に、光ファイバーはその曲率半径が小さくなるに従って、導光する光の透過率が減少する。そのため、本実施例の内蔵ストロボにおいては、バウンス角度が増すに従って、導光する光の透過率が減少することになる。
このバウンス角度と光ファイバーの透過率の相関は、ユニットの構成、ファイバーの材質、構成などによって異なるものであり、実機で各バウンス角度におけるキセノン管31の発光量と受光素子38の出力を測定することで求めることができる。
本実施例では、バウンス角度と光ファイバー37の透過率が図3で示す関係になっている場合を例に説明する。ここで、図3において、グラフの横軸はバウンス角度であり、縦軸は光ファイバー37の光透過率をバウンス角度0度に対する比で表したものである。図3によれば、バウンス角度60度の場合はバウンス角度0度の場合に比較して光ファイバー37の透過率は約77%、バウンス角度75度の場合はバウンス角度0度の場合に比較して光ファイバー37の透過率は約67%に減少している。また、バウンス角度90度の場合はバウンス角度0度の場合に比較して光ファイバー37の透過率は約50%に減少している。なお、この図3の情報については、不図示の記憶手段に格納されており、後述するカメラマイコン等により読み出しされる。
次に、図4を用いて、カメラ本体1の回路構成について説明する。なお、図1と同じ部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
101はカメラマイコン(補正手段、演算手段)であり、焦点検出回路105、測光回路106、シャッタ制御回路107、モータ制御回路108に接続されている。カメラマイコン101は、撮像レンズ11内に配置されたレンズマイコン112とはレンズマウント接点群10を介して信号伝達を行う。
焦点検出回路105は、カメラマイコン101からの信号に従って焦点検出センサ29の蓄積制御と読み出し制御を行い、得られた情報をカメラマイコン101に出力する。カメラマイコン101はこの情報をA/D変換し、位相差検出法による焦点調節状態の検出を行う。なお、焦点調節状態の検出方法は、位相差検出法に限るものでは無く、公知の方法を用いればよいことは言うまでもない。そして、カメラマイコン101は、レンズマイコン112と信号のやりとりを行うことによって、撮像レンズ11の焦点調節制御を行う。
測光回路106は、被写体に向けてストロボ光を予備発光していない定常状態と予備発光している状態と双方の状態で輝度信号を出力する。カメラマイコン101はこの輝度信号をA/D変換し、撮影の露出調節のための絞り値、シャッタ速度、ISO感度の演算と、露光時のストロボ発光量の演算とを行う。シャッタ制御回路107は、カメラマイコン101からの信号に従ってフォーカルプレーンシャッタ8を構成するシャッタ先幕駆動マグネットMG−1およびシャッタ後幕駆動マグネットMG−2の通電制御を行う。これにより、先幕および後幕が走行し、露光動作が行われる。モータ制御回路108は、カメラマイコン101からの信号に従ってモータMを制御することにより、主ミラー2のアップダウンおよびシャッタチャージなどを行う。
56は発光部55のバウンス角度を検知するバウンス角度検知スイッチである。SW1は、不図示のレリーズボタンの第1ストローク(半押し)操作でオンし、測光、AF(自動焦点調節)を開始させるスイッチである。SW2は、レリーズボタンの第2ストローク(全押し)操作でオンし、シャッタ走行、すなわち露光動作を開始させるスイッチである。SWFELKは予備発光を独立して行わせ、その後FEロックモードに移行するスイッチである。FEロックモードとは、スイッチSWFELKの操作に応じて予備発光が行われ、このときの被写体の輝度から、撮影時の本発光量を決定するモードである。スイッチSW2がオンされる前であれば、ユーザーは任意のタイミングでスイッチSWFELKを操作して予備発光を行い、FEロックモードに移行させることができる。
上記のバウンス角度検知スイッチ56、スイッチSW1、SW2、SWFELK、および、その他不図示の各操作部材の状態信号は、カメラマイコン101が読み取る。
次に、ストロボ回路の構成について説明する。
202は昇圧回路であり、電源電池114の電圧を数100Vに昇圧する。203は発光エネルギーを蓄積するメインコンデンサである。204,205は抵抗であり、メインコンデンサ203の電圧を所定比に分圧する。206は発光電流を制限するためのコイル、207、209は発光停止時に発生する逆起電圧を吸収するためのダイオードである。211はトリガ発生回路、212はIGBTなどの発光制御回路である。
232はストロボ発光時の発光量制御用のコンパレータである。236は受光素子38に流れる光電流を対数圧縮するとともにキセノン管31の発光量を圧縮積分するための積分測光回路である。
次に、ストロボ回路に接続しているカメラマイコン101の各端子について説明する。CNTは昇圧回路202の充電を制御する制御出力用の端子、AD1は充電電圧を読み込むためのA/D変換入力用の端子、Xはシャッタの全開にともなってONするSWXに接続している。カメラマイコン101は、ストロボ露光時にSWXがONするタイミングで本発光を実行するように制御する。INTは積分測光回路236の積分制御出力用の端子、AD0は積分測光回路236から発光量を示す積分電圧を読み込むためのA/D変換入力用の端子、DA0はコンパレータ232のコンパレート電圧を出力するためのD/A出力用の端子である。TRIGは発光トリガ信号の出力用の端子である。
次に、以上のように構成されたストロボ撮影システムにおける各マイコン101,112での動作について、図5乃至図7のフローチャートに沿って詳細に説明する。
まず、ストロボ発光可能な状態で、カメラ本体1のスイッチSW1がオンされた場合の動作について、図5のフローチャートにしたがって説明する。
スイッチSW1がオンされると、ステップS101にて、焦点検出回路105は、カメラマイコン101からの信号に従って焦点検出センサ29の蓄積制御を行う。そして、次のステップS102にて、公知の方法で焦点検出を行い、合焦位置までのレンズ駆動量を演算する。そして、シリアル通信ラインを介してレンズマイコン112に対して算出したレンズ駆動量を出力する。
次のステップS103では、カメラマイコン101とレンズマイコン112とで信号のやり取りを行い、不図示のフォーカスレンズが合焦幅内にあるか否かを判定する。合焦幅内でない場合はステップS104へ進み、レンズマイコン112がフォーカス駆動を行う。その後はステップS101に戻る。
上記ステップS103にて、不図示のフォーカスレンズが合焦幅内であることを判定すると、カメラマイコン101は、ステップS105へ処理を進める。
ステップS105では、測光回路106の不図示の対数圧縮アンプにより対数圧縮され、電圧値に変換された値をA/D入力端子から読み込む。続くステップS106では、カメラマイコン101は、測光結果からシャッタ速度の値(TV値)と絞りの値(AV値)とを決定し、TV値とAV値を不図示のファインダ内表示器および外部表示器に表示する。
ステップS107では、カメラマイコン101は、スイッチSW1がオンされているかどうかを判定し、オンされていればステップS108へ進み、オフであれば処理を終了する。
次のステップS108では、カメラマイコン101は、スイッチSW2がオンされているかどうかを判定し、オンされていればステップS109へ進み、オフであればステップS107に戻って、上記処理を繰り返す。
ステップS109へ進むと、カメラマイコン101は、定常光による被写体輝度を撮像レンズ11を通して、カメラ本体内の測光回路106より取得する。そして、次のステップS110にて、カメラマイコン101は、予備発光動作を行う。
ここで、予備発光動作の詳細について、図4を用いて説明する。カメラマイコン101は所定発光レベルに応じて、端子DA0に所定の電圧(コンパレート電圧)を設定する。このとき、キセノン管31は未だ発光していないので、コンパレータ232の反転入力端子に入力される積分測光回路236の出力は発生しない。コンパレータ232の出力はHi(ハイレベルを意味する)であるので、発光制御回路212は導通状態となる。
次に、端子TRIGより発光トリガ信号を出力すると、トリガ発生回路211は高圧を発生してキセノン管31を励起し、発光が開始される。
キセノン管31が発光を開始すると、受光素子38に光電流が流れ、積分測光回路236の出力が上昇する。コンパレータ232の+入力端子に設定された所定の電圧に達すると、コンパレータ232が反転してその出力はLo(ローレベルを意味する)となり、発光制御回路212は遮断状態となるので発光が停止される。
予備発光が終了すると、S111にて、予備発光で実際に発光した発光量を演算する一連の処理を行う。この処理の詳細については後述する。
次にステップS112では、予備発光による被写体反射光が撮像レンズ11を通して、カメラ本体内の測光回路106で受光されるので、カメラマイコン101がストロボ反射光による被写体輝度値を取得する。そして、次のステップS113にて、カメラマイコン101は、予備発光時の被写体輝度から定常光による被写体輝度を差し引くことにより、予備発光による反射光分のみの輝度値を抽出する。そして次のステップS114にて、適正露光を得るために必要な本発光量を演算し、その本発光量に対応したコンパレート電圧をコンパレータ232の+入力端子に設定する。この一連の処理の詳細については後述する。
次のステップS115では、カメラマイコン101は、主ミラー2及びサブミラー25を跳ね上げて撮影光路から退避させると同時に、レンズマイコン112に対して不図示の絞りの絞り込みを指示する。そして、次のステップS116にて、主ミラー2及びサブミラー25が撮影光路から退避するのを待つ。主ミラー2及びサブミラー25が跳ね上がるとステップS117へ進み、カメラマイコン101は、先幕駆動マグネットMG−1に通電し、フォーカルプレーンシャッタ8の開放動作を開始させる。
次のステップS118では、ストロボ本発光を行う。以下に本発光の処理詳細について説明する。
キセノン管31が未だ発光していない状態では、受光素子38にはほとんど光電流が流れない。このため、積分測光回路236の出力は発生せず、コンパレータ232の−入力電圧は+入力端子よりも電位が低い。したがって、コンパレータ232の出力はHiとなり、発光制御回路212は導通状態となる。
また、これと同時に、カメラマイコン101は、端子TRIGから所定時間の間、Hiを出力する。これにより、トリガ発生回路211は高圧のトリガ電圧を発生する。キセノン管31のトリガ電極に高圧が印加されると、キセノン管31は発光を開始する。キセノン管31が発光を開始すると、受光素子38に光電流が流れ、積分測光回路236の出力が上昇する。コンパレータ232の+入力端子に設定された所定の電圧に達すると、コンパレータ232が反転してその出力はLo(ローレベルを意味する)となり、発光制御回路212は遮断状態となるので発光が停止される。この時点で、キセノン管31は所定の発光量を発生して発光を停止することになり、ストロボ撮影に必要な所望の光量が得られる。
本発光処理が終了し、所定のシャッタ開放時間が経過するとステップS119へ進む。
ステップS119にて、カメラマイコン101は、後幕駆動マグネットMG−2に通電し、フォーカルプレーンシャッタ8の後幕を閉じて露出を終了する。そして、次のステップS120にて、主ミラー2及びサブミラー25をダウンさせ、撮影を終了する。
次に、図5のステップS111の予備発光量演算処理の詳細について、図6のフローチャートを用いて説明する。
図5のステップS111で図6の処理が呼び出され、予備発光量演算の一連の処理が開始される。
ステップS201では、カメラマイコン101は、予備発光量を積分した積分測光回路236の出力をA/D入力用の端子AD0から読み込む。続いてステップS202において、カメラマイコン101は、積分測光回路236の出力を基に演算し、予備発光時の発光量の基準値Qp1を求め、ステップS203へ進む。
ステップS203では、発光部のバウンス角度が90°であるか判定し、90°であればステップS204へ、90°でなければステップS205へと進む。
ステップS204では、発光部のバウンス角度90°に対応する発光量補正係数kとして0.50を設定してステップS210へと進む。
ステップS205では、発光部のバウンス角度が75°であるか判定し、75°であればステップS206へ、75°でなければステップS207へと進む。
ステップS206では、発光部のバウンス角度75°に対応する発光量補正係数kとして0.67を設定してステップS210へと進む。
ステップS207では、発光部のバウンス角度が60°であるか判定し、60°であればステップS208へ、60°でなければステップS209へと進む。
ステップS208では、発光部のバウンス角度60°に対応する発光量補正係数kとして0.77を設定してステップS210へと進む。
ステップS209では、発光部のバウンス角度0°に対応する発光量補正係数kとして1.0を設定してステップS210へと進む。
ステップS210では、予備発光量基準値Qp1を発光量補正係数kで除することにより予備発光量Qを求めて本サブルーチン処理を終了する。
このように、本発明では、図3のグラフを参照して分かるように、光ファイバー37の透過光量が低くなるにつれて、受光素子38の測光結果の補正を大きくしている。
上記処理において、ステップS204、S206、S208、S209で設定した発光量補正係数kは、各々のバウンス角度での光ファイバー37の光透過率とバウンス角度0度の場合の光ファイバー37の光透過率との比である。すなわち図3のグラフの各バウンス角度における透過光量の値である。
次に、図5のステップS114の本発光制御値設定の処理の詳細について、図7のフローチャートを用いて説明する。
図5のステップS114で図7の処理が呼び出され、本発光制御値設定の一連の処理が開始される。
ステップS301では、カメラマイコン101は、本発光量Q、露出制御値を演算する。
具体的には、まず、定常光による被写体輝度、予備発光の発光量Q、予備発光による反射光分のみの輝度値、カメラの露出設定、被写体距離、バウンス角度などを総合的に考慮して、適正露光となるために必要な反射光分の理想の輝度値を演算する。
次に、ステップS113で抽出された反射光分のみの輝度値と、前記適正露光となるために必要な反射光分の理想の輝度値の比率を求め、その比率とS111で求めた予備発光量Qを乗算することで、必要本発光量Qm0を決定する。
ここで求めた必要本発光量Qm0がフル発光量Qmf以下であれば本発光量Q=Qm0とする。必要本発光量Qm0がフル発光量Qmfより大きい場合は、Q=Qmf、すなわち本発光量をフル発光とし、光量の不足分に相当する分、露出制御値のISO感度や絞り値を補正する。上記演算において、必要本発光量Qm0を正確に求めるためには予備発光量Qを正確に求める必要がある。求めた必要本発光量Qm0に誤差があると、特にフル発光で発光量が不足してその分をISO感度や絞り値を補正する必要がある場合、その補正量に誤差が発生して、適正露出が得られない結果となる。
ステップS302では、発光部のバウンス角度が90°であるか判定し、90°であればステップS303へ、90°でなければステップS304へと進む。
ステップS303では、発光部のバウンス角度90°に対応する発光量補正係数kとして0.50を設定してステップS309へと進む。
ステップS304では、発光部のバウンス角度が75°であるか判定し、75°であればステップS305へ、75°でなければステップS306へと進む。
ステップS305では、発光部のバウンス角度75°に対応する発光量補正係数kとして0.67を設定してステップS309へと進む。
ステップS306では、発光部のバウンス角度が60°であるか判定し、60°であればステップS307へ、60°でなければステップS308へと進む。
ステップS307では、発光部のバウンス角度60°に対応する発光量補正係数kとして0.77を設定してステップS309へと進む。
ステップS308では、発光部のバウンス角度0°に対応する発光量補正係数kとして1.0を設定してステップS309へと進む。
ステップS309では、本発光量Qに発光量補正係数kを乗ずることにより本発光制御量Qm1を求めてステップS310に進む。
ステップS310において、カメラマイコン101は、本発光制御量Qm1に対応する制御電圧をDA0端子に出力し、本サブルーチン処理を終了する。
この制御電圧は、前述の予備発光時に説明した積分測光回路236の出力電圧、すなわち積分電圧に対して、予備発光量基準値Qp1と本発光制御量Qm1との光量差に相当する制御電圧を加算した電圧である。
上記処理において、ステップS303、S305、S307、S308で設定した発光量補正係数kは、各々のバウンス角度での光ファイバー37の光透過率とバウンス角度0度の場合の光ファイバー37の光透過率との比である。すなわち図3のグラフの各バウンス角度における透過光量の値である。
以上の実施例によれば、ストロボ発光部がバウンス状態となり、ファイバーの特性(屈曲状態)が変化してもストロボの予備発光量を適切に把握することが可能となるとともに、本発光の発光量の制御や露出設定を適切に行うことが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
例えば、上記の実施例においては、小型でバウンス可能なストロボ装置としてバウンス機構を設けた内蔵ストロボを例に説明したが、本発明は例えば小型でバウンス可能な外付けストロボ装置にも適用することができる。本発明を小型の外付けストロボ装置に適用した場合は、測光手段である受光素子は、カメラ本体内や発光部内に配置することができないので、カメラ本体と接続して発光部を回転可能に支持するベース部(支持部)内に配置される構成となる。また、上記の実施例においては、カメラマイコン101が測光手段(受光素子38)の測光結果を補正しているが、この補正をストロボ装置に設けられたストロボマイコンにより行わせてもよい。外付けストロボ装置に設けられたストロボマイコンは、発光部55の位置を検出する検知手段56の検知結果に応じて上述したステップを行うことにより測光結果を補正することができる。また、例えば外付けストロボ装置内で補正を行わなくても、接続された撮像装置側で適切な補正を行わせるようにしてもよい。この場合は、外付けストロボ装置は、発光部の位置の検出結果、測光手段の測光結果、外付けストロボ装置のID情報等を送信して、撮像装置のカメラマイコンと通信を行う。
本発明は、内蔵ストロボを有する撮像装置や、撮像装置に装着される外付けストロボ装置に好適に利用することができる。
1 カメラ本体
37 光ファイバー
38 受光素子
54 ベース部
55 発光部
56 バウンス角度検知スイッチ
101 カメラマイコン

Claims (9)

  1. 発光部と、
    前記発光部を回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部に配置され、前記発光部の発光量を測光する測光手段と、
    一端が前記発光部に設けられ、他端が前記支持部に設けられ、前記発光部で発光した光の一部を前記測光手段に導く可撓性の導光手段と、
    前記発光部の位置を検知する検知手段と、
    前記発光部の位置に対応する前記導光手段の透過光量に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記検知手段の検知結果と前記記憶手段に記憶される前記導光手段の透過光量に関する情報とに基づいて前記測光手段の測光結果を補正する補正手段と、を有することを特徴とするストロボ装置。
  2. 前記補正手段は、前記導光手段の透過光量が低くなるにつれて、前記測光手段の測光結果大きくなるように補正することを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
  3. 前記補正手段は、前記導光手段の透過率が第1の値の場合よりも、前記導光手段の透過率が前記第1の値よりも低い第2の値の場合のほうが、前記測光手段の測光結果が大きくなるように補正することを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
  4. ストロボ装置を内蔵する撮像装置であって、
    発光部と、
    前記発光部を回動可能に支持する支持部と、
    前記支持部に配置され、前記発光部の発光量を測光する測光手段と、
    一端が前記発光部に設けられ、他端が前記支持部に設けられ、前記発光部で発光した光の一部を前記測光手段に導く可撓性の導光手段と、
    前記発光部の位置を検知する検知手段と、
    前記発光部の位置に対応する前記導光手段の透過光量に関する情報を記憶する記憶手段と、
    前記検知手段の検知結果と前記記憶手段に記憶される前記導光手段の透過光量に関する情報とに基づいて前記測光手段の測光結果を補正する補正手段と、
    前記補正手段によって補正された測光結果に基づいてストロボ発光の制御値を演算する演算手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  5. 前記演算手段は、前記ストロボ装置を本発光させる前に予備発光させて、前記測光手段でその発光量の測光を行い、この測光結果に基づいて前記本発光の制御値を演算することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記支持部は、前記発光部を回動可能に支持するベース部と該ベース部を回動可能に支持するカメラ本体とにより構成され、
    前記ベース部は、前記カメラ本体に対して収納位置と使用位置に第1の回動軸を中心に回動可能であり、前記ベース部が使用位置にある状態において、前記発光部は第2の回動軸を中心に前記ベース部に対して所定の範囲で回動可能であることを特徴とする請求項又はに記載の撮像装置。
  7. 前記支持部は、前記発光部を回動可能に支持するベース部と該ベース部を回動可能に支持するカメラ本体とにより構成され、
    前記測光手段は、カメラ本体内に配置されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記補正手段は、前記導光手段の透過光量が低くなるにつれて、前記測光手段の測光結果が大きくなるように補正することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記補正手段は、前記導光手段の透過率が第1の値の場合よりも、前記導光手段の透過率が前記第1の値よりも低い第2の値の場合のほうが、前記測光手段の測光結果が大きくなるように補正することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
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