JP2002090022A - 携帯用冷温蔵庫 - Google Patents

携帯用冷温蔵庫

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JP2002090022A
JP2002090022A JP2000279238A JP2000279238A JP2002090022A JP 2002090022 A JP2002090022 A JP 2002090022A JP 2000279238 A JP2000279238 A JP 2000279238A JP 2000279238 A JP2000279238 A JP 2000279238A JP 2002090022 A JP2002090022 A JP 2002090022A
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stirling
portable
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Katsumi Shimizu
克美 清水
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    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F25D11/00Self-contained movable devices, e.g. domestic refrigerators
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
    • F25B9/14Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point characterised by the cycle used, e.g. Stirling cycle
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍庫と同等又はそれ以下の冷熱を得て庫
内を極低温に冷却でき、更には庫内負荷、設定温度に応
じた能力制御可能な携帯用冷温蔵庫を提供する。 【解決手段】 作動ガスを封入したシリンダ内をピスト
ン18及びディスプレーサ23が所定の位相差を保って
往復動することで低温を得るフリーピストン型スターリ
ング冷凍機14を断熱箱体で区画された機械室13内に
2台配設し、これらスターリング冷凍機14,14の駆
動を前記機械室13内の負荷状態に応じて個別に冷凍能
力を制御して行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庫内に飲食物等を
収容して冷却する冷温蔵庫に係り、特に野外に持ち出し
て使用できる携帯用冷温蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷熱の発生手段を搭載する携
帯用冷温蔵庫には、種々のものが存在するが、特開平6
−307752号公報に開示されているように、ペルチ
ェ素子の性質を利用して庫内を冷却するタイプのものが
一般的である。この携帯用冷温蔵庫は、例えば図8の断
面図に示すように、外観が略直方体形状で、内部に飲食
物等を収容する空間101が形成され、冷熱源としてペ
ルチェ素子103を用いるものがある。
【0003】即ち、この携帯用冷温蔵庫は、本体ケース
104、内ケース105及びアルミ等の金属からなる冷
却壁106とから形成される内容器107と、本体ケー
ス104と内容器107との間に充填された断熱材10
8と、ペルチェ素子103とスペーサ109と放熱フィ
ン110とからなり内容器107にネジ等で固定された
冷却ユニット111と、冷却ファン112と、冷却ユニ
ット111と冷却ファン112とを覆うサイドカバー1
13と、内部に断熱材114が充填された蓋体102と
を備えて構成されるものであった。
【0004】このような携帯用冷温蔵庫は、消費電力
(W)に対する冷凍能力(W)の比が約1/10であ
り、非常に効率が悪いため、省エネには不利であった。
例えば、15Wの冷凍能力を得ようとすると、仮にペル
チェ素子103を15Vで使用する場合、10Aの電流
を流す必要である。従って、10時間以上使用するため
には、100Ah以上の大容量の電源が必要である。
【0005】電源として商用電源や自動車のバッテリー
等を使用する場合は、充分これを賄うことができるが、
キャンプ場等の給電設備のない屋外で使用する場合に
は、屋外用の充電式ポータブル電源が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな大容量のポータブル電源は非常に大型で重量も大き
く持ち運びに不便であり、しかも高価なため一般需用者
にとって入手困難なものであった。また、冷熱源である
ペルチェ素子による保冷温度は最低でも0℃付近が限界
であり、冷凍庫と同等の性能(庫内温度−18℃)又は
それ以下の極低温を得ることができなかった。
【0007】よって、ペルチェ素子103を複数設け
て、それらを個別に能力制御したとしても、0℃以上の
比較的狭い温度範囲でしか庫内温度の調節ができないた
め、鮮度の維持に凍結を要する食品の収容には不向きで
あり、使い勝手が悪かった。しかも、機器からの発熱を
逃がすための放熱フィン110の面積も大きくせざるを
得ず、これが携帯用冷温蔵庫の重量の増大に拍車をかけ
る要因にもなっていた。
【0008】近年、このような課題を解決するものとし
て、比較的小型で高効率なスターリング冷凍機の研究が
進められている。スターリング冷凍機は、一般的に消費
電力(W)に対する冷凍能力(W)の比が約2倍であ
り、非常に効率が良いため、省エネに有利である。例え
ば、15Wの冷凍能力を得るには、仮にスターリング冷
凍機を15Vで使用する場合、0.5Aの電流を流せば
足りる。従って、10時間以上使用しても、電源の容量
は5Ah以上あれば良く、これは充電式乾電池のバッテ
リーパック等でも充分賄える容量である。
【0009】本発明は、冷凍庫と同等又はそれ以下の冷
熱を得て庫内を極低温に冷却でき、更には庫内負荷、設
定温度に応じて能力制御可能な携帯用冷温蔵庫を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による携帯用冷温蔵庫は、作動ガスを封入したシ
リンダ内をピストン及びディスプレーサが所定の位相差
を保って往復動することで低温を得るスターリング冷凍
機を断熱箱体内に複数配設し、前記複数のスターリング
冷凍機の運転を前記断熱箱体内の負荷状態に応じて個別
に冷凍能力を制御して行うようにしたことを特徴とす
る。
【0011】これによると、複数のスターリング冷凍機
の冷凍能力を個別に制御することで、高温から極低温ま
での広い温度範囲で庫内に収容した食品をきめ細かに冷
却できる。
【0012】この場合、前記複数のスターリング冷凍機
の運転の上記制御を同一の冷凍能力にて行うようにする
と、スターリング冷凍機から略一定の冷凍能力が安定し
て得られる。
【0013】それに対し、前記複数のスターリング冷凍
機の運転の上記制御を異なる冷凍能力にて行うようにす
ると、庫内の温度条件等に応じて各スターリング冷凍機
の冷凍能力を可変できる。
【0014】そして、前記スターリング冷凍機の冷凍能
力が段階的に異なる2つのモードであって、冷凍能力の
比較的低い通常冷却モードと、冷凍能力の比較的高い急
速冷凍モードとの一方を必要に応じて切替可能すると、
用途に応じてモードを選択して使用できる使い勝手のよ
い携帯用冷温蔵庫となる。
【0015】また、本発明による携帯用冷温蔵庫は、任
意のスターリング冷凍機の低温部が隣接する他のスター
リング冷凍機の高温部に接続されるように複数のスター
リング冷凍機を直列に配設したことを特徴とする。
【0016】これによると、各スターリング冷凍機の冷
却面と放熱面との温度差が比較的小さくなるため、スタ
ーリング冷凍機の構成部品の信頼性が大幅に向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態>本発明の第1
の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本
実施形態に係る携帯用冷温蔵庫の外観斜視図である。こ
の携帯用冷温蔵庫は略直方体に形成された本体1と、該
本体1の上面開口部を開閉する蓋体2とを有しており、
本体1の前面の右側下方には放熱用のスリット10が開
口形成されている。11は外部電源に接続する電源プラ
グであり、12は本体1と電源プラグ12を繋ぐコード
である。
【0018】図2はその携帯用冷温蔵庫の側面断面図で
ある。図2に示すように、蓋体2はその内部に断熱材3
が充填されており、本体1とヒンジピン4(図1)を中
心として回転自在に取り付けられている。5は合成樹脂
製の外ケースであり、略長方形の底壁を持ち、上面が開
口するような箱形状とし、蓋体2を固定するフック5a
(図1)を外面に形成している。
【0019】6は合成樹脂製の内ケースであり、略長方
形の底壁を持ち、上面が開口するような箱形状をしてい
る。7はアルミ、銅等の蓄熱性に優れた金属から形成さ
れ、内ケース6の壁面に隙間を持たせず密着して設けた
シート状の蓄冷材である。8は、内ケース6内の保温性
を確保する断熱材であり、外ケース5と内ケース6とに
挟まれた部分に充填されている。
【0020】図3はその携帯用冷温蔵庫の水平断面図で
ある。本体1の右側方には機械室13が形成されてお
り、この機械室13には後述する2つのフリーピストン
型スターリング冷凍機14,14が横臥方向に併設され
ている。
【0021】6cは、内ケース6と一体又は内ケース6
と同一の材料からなる腕部である。この腕部6cの一端
部には、図示の如く、スターリング冷凍機14のコール
ドヘッド部26が接触している。更に、機械室13に
は、スターリング冷凍機14の冷却用の冷却ファン15
と、リニアモータ19への印加電圧を可変制御するイン
バータ回路16とが配設されている。尚、17は内ケー
ス6内の温度を検出する温度センサである。
【0022】図4は、フリーピストン型スターリング冷
凍機14の側面断面図である。スターリング冷凍機14
は、逆スターリングサイクルとして既知の熱力学的サイ
クルによって極低温の冷熱を発生させる小型の冷凍機の
一種として知られている。その動作について、図4を参
照して説明する。ピストン18はリニアモータ19によ
り駆動され、共振用バネ20により正弦運動する。この
ピストン18の動きに伴い、圧縮空間21内の作動ガス
の圧力は正弦的な変化をする。圧縮された作動ガスは、
放熱部22で圧縮熱を放出し、ディスプレーサ23内に
ある再生器24で予冷され膨張空間25に入る。
【0023】膨張空間25内の作動ガスの圧力は、圧縮
空間21内の圧力とある位相差を持って正弦変化する。
即ち、ディスプレーサ23はピストン18に対しある位
相差を保って摺動することになる。作動ガスは膨張空間
25に流入した後、膨張する際にコールドヘッド部26
を介して外部から熱を奪う。膨張した作動ガスは、再生
器24内を通過して圧縮空間21に戻る。このとき、作
動ガスは再生器24の熱を回収して予熱される。以上の
ような一連のサイクルが繰り返されることにより、コー
ルドヘッド部26で極低温の冷熱を得ることができる。
【0024】この携帯用冷温蔵庫の制御装置のブロック
図を図5に示すと、制御部27の入力側には温度センサ
17、内蔵のバッテリー29及び商用電源30が接続さ
れており、一方の出力側にはインバータ回路16を介し
て2つのスターリング冷凍機14,14のそれぞれのリ
ニアモータ19,19及び冷却ファン15が接続されて
いる。28は、温度センサ17からの信号を設定温度と
比較演算する演算部である。尚、本実施形態で使用する
インバータ回路16は、スターリング冷凍機14の特性
上、共振用バネ20を使用した構成となっているため、
周波数を変化させるのではなく、一定周波数にてリニア
モータ19への印加電圧を変化させる手法を採用してい
る。
【0025】次に、以上のように構成された携帯用冷温
蔵庫の制御方法の一例について図5を参照して説明す
る。まず、制御部27に給電設備として電源プラグ11
(図1参照)が商用電源30に接続されているか否かの
判断がなされる。即ち、電源プラグ11が商用電源30
に接続されている場合は、商用電源30からの給電によ
りスターリング冷凍機14(図4)のリニアモータ19
及び冷却ファン15に通電する。逆に、給電設備のない
場所で使用するときは、商用電源30に接続できないの
で、内蔵のバッテリー29からの給電を利用する。
【0026】温度検出部17により内ケース6内の温度
の検出を行い、その信号が演算部28に入力される。こ
れに基づき、演算部28は設定温度と内ケース6内の温
度とを比較し、設定温度に対して内ケース6内の温度が
下回っておれば、リニアモータ19への印加電圧を低下
させ低出力でスターリング冷凍機14を駆動させるよう
インバータ回路16に出力する。逆に、設定温度に対し
て内ケース6内の温度が上回っている状況であれば、リ
ニアモータ19への印加電圧を増加させ高出力でスター
リング冷凍機14を駆動させるようインバータ回路16
に出力する。
【0027】これにより、携帯用冷温蔵庫の内ケース6
内の温度を設定温度付近で略一定に維持できる。ところ
で、スターリング冷凍機14が一台しかなく、内ケース
6内の熱的負荷がスターリング冷凍機14の最大出力を
越える場合には、スターリング冷凍機14を最大出力に
て駆動しても設定温度に到達しないため、比較的高い温
度領域より低温に内ケース6の内容積全体を冷却できな
いことがある。
【0028】それに対し、本実施形態では複数のスター
リング冷凍機14を機械室13内に設置し、その合計の
冷凍能力の最大値が内ケース6内の最大負荷を上回る設
定にしているので、スターリング冷凍機14の冷凍能力
を負荷状態に対応させた形で可変できる。従って、大量
の食品を内ケース6内に収容しても、内ケース6内の異
常な温度上昇を防止して食品の鮮度を保持できる。
【0029】<第2の実施形態>本発明の第2の実施形
態について図面を参照して説明する。本実施形態は上記
第1の実施形態の変形であり、基本的な構成は図3と同
様である。本実施形態に特徴的なスターリング冷凍機1
4の制御方法は、温度センサ17からの信号に基づき演
算部28で設定温度との比較を行った後、制御部27に
より複数のスターリング冷凍機14のそれぞれを同一の
冷凍能力で駆動すべくインバータ回路16に出力させる
ようにしたことである。これによれば、スターリング冷
凍機14の制御方法が容易になるとともに、従来のペル
チェ素子のものに比べ、比較的広い温度範囲で内ケース
6内の温度の調節が可能となる。
【0030】<第3の実施形態>本発明の第3の実施形
態について図面を参照して説明する。本実施形態は上記
第1の実施形態の変形であり、基本的な構成は図3と同
様である。本実施形態に特徴的なスターリング冷凍機1
4の制御方法は、温度センサ17からの信号に基づき演
算部28で設定温度との比較を行った後、制御部27に
より複数のスターリング冷凍機14のそれぞれを単数台
ずつ異なる冷凍能力で駆動すべくインバータ回路16に
出力させるようにしたことである。これによれば、従来
のペルチェ素子のもの比べ、比較的広い温度範囲できめ
細かに内ケース6内の温度の調節が可能となる。
【0031】<第4の実施形態>本発明の第4の実施形
態について図面を参照して説明する。本実施形態に特徴
的な構成は、上記第1〜第3の実施形態に係る携帯用冷
温蔵庫の外観部に、急速冷凍モードスイッチ(図示せ
ず)を設け、必要に応じて該スイッチを押圧することで
スターリング冷凍機14の冷凍能力を高めて内ケース6
内に収容した食品を急速冷凍できるようになっている。
【0032】次に、本実施形態に係る携帯用冷温蔵庫の
使用形態について図5のブロック図及び図6のフローチ
ャートを参照して説明する。内ケース6内に食品を収容
して携帯用冷温蔵庫に電源を投入すると、スイッチを、
ステップS1で設定される初期条件に基づきスターリン
グ冷凍機14の運転が開始される。
【0033】そして、ステップS3で使用者が前記急速
冷却モードスイッチを押圧してONにすると、急速冷凍
モードに移行し、ステップS4で温度センサ17により
内ケース6内の温度が検出され、急速冷凍モードの設定
温度(例えば、−30℃)と比較される。
【0034】このとき、内ケース6内の温度が設定温度
より高いと、ステップS6に移行してスターリング冷凍
機14の運転が継続されるとともに、ステップS7で冷
却ファン15が回転され、スターリング冷凍機14の放
熱部22からの放熱を促進する。そして、ステップS1
に戻り、初期設定から始まる一連の制御が繰り返される
こととなる。
【0035】一方、庫内温度が設定温度以下になると、
ステップS8に移行してスターリング冷凍機14の運転
が停止されるとともに、ステップS9で冷却ファン15
の回転も停止される。従って、省エネが図られる。そし
て、ステップS1に戻り、初期設定から始まる一連の制
御が繰り返されることとなる。
【0036】また、ステップS3で急速冷凍モードが選
択されなかった場合は、通常の冷却モードに移行し、ス
テップS5で温度センサ17により内ケース6内の温度
が検出され、通常冷却モードの設定温度(例えば、0〜
5℃)と比較される。
【0037】このとき、内ケース6内の温度が設定温度
より高いと、ステップS6に移行してスターリング冷凍
機14の運転が継続されるとともに、ステップS7で冷
却ファン15が回転され、スターリング冷凍機14の放
熱部22からの放熱を促進する。そして、ステップS1
に戻り、初期設定から始まる一連の制御が繰り返される
こととなる。
【0038】一方、内ケース6内の温度が設定温度以下
になると、ステップS8に移行してスターリング冷凍機
14の運転が停止されるとともに、ステップS9で冷却
ファン15の回転が停止される。従って、省エネが図ら
れる。そして、ステップS1に戻り、初期設定から始ま
る一連の制御が繰り返されることとなる。
【0039】これによれば、スターリング冷凍機14の
特徴である極低温の冷熱が、急速冷却モードスイッチの
操作1つで利用可能となり、用途に応じて通常冷蔵温度
帯又は急速冷凍温度帯の一方を選択することで設定され
る設定温度と、温度センサ17により検出される内ケー
ス6内の温度との関係に基づき、スターリング冷凍機1
4の駆動が自動でON/OFF制御されるため、無駄な
電力の消費を削減して省エネルギーに所望の冷却性能を
得ることができる。
【0040】<第5の実施形態>本発明の第5の実施形
態について図面を参照して説明する。図7は本実施形態
に係る携帯用冷温蔵庫の上面断面図である。図7におい
て、図3に示す上記第1の実施形態に係る携帯用冷温蔵
庫と共通の部材には同一の符号を附し、その詳細な説明
を省略する。
【0041】本実施形態に特徴的な構成は、機械室13
内に2つのスターリング冷凍機14,14が直列に配設
されており、一方のスターリング冷凍機14はコールド
ヘッド26で腕部6cに接続され、放熱部22には、他
方のスターリング冷凍機14のコールドヘッド26が熱
伝導体31を介して接続されていることである。
【0042】通常、単独のスターリング冷凍機14で極
低温を得るには、例えば、コールドヘッド26の温度を
−50℃、放熱部22の温度を50℃とした場合、冷却
面と放熱面の温度差が100℃にもなるため、スターリ
ング冷凍機14の構成部品の寿命が短縮したり、信頼性
が低下する恐れがあった。
【0043】そこで、本実施形態のように2台のスター
リング冷凍機14を直列に接続することにより、各スタ
ーリング冷凍機14における上記の温度差は比較的小さ
くなるため、構成部品の寿命の延長や信頼性の向上が図
られるとともに、各スターリング冷凍機14の冷凍能力
を適切に制御することにより、比較的低入力で極低温を
得ることができる。尚、図7ではスターリング冷凍機1
4を2台直列に接続する場合について説明したが、2台
以上の冷凍機14を同様な配置で直列に設けてもよいこ
とは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、断
熱箱体内に設けた複数のスターリング冷凍機の冷凍能力
を個別に制御して運転するようにしたので、高温から極
低温までの広い温度範囲で庫内温度をきめ細かに調節し
て、庫内負荷に応じた所望の冷却能力を得ることのでき
る使い勝手のよい携帯用冷温蔵庫が得られる。また、給
電用のバッテリーも従来のペルチェ素子タイプより小型
で小容量のものを使用できるため、持ち運びと省エネに
有利な携帯用冷温蔵庫を提供できる。
【0045】また、通常の冷却モードと急速冷凍モード
との一方を必要に応じて切替可能としたことにより、携
帯用冷温蔵庫の用途に応じてモードを選択して所望の冷
却性能を得ることができる使い勝手のよい携帯用冷温蔵
庫が得られる。
【0046】また、任意のスターリング冷凍機の低温部
が隣接する他のスターリング冷凍機の高温部に接続され
るように複数のスターリング冷凍機を直列に配設したこ
とで、各冷凍機における冷却面と放熱面との温度差は比
較的小さくなるため、冷凍機の構成部品の寿命の延長や
信頼性の向上が図られるとともに、比較的低入力で極低
温が得られる省エネに有利な携帯用冷温蔵庫が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る携帯用冷温
蔵庫の外観斜視図である。
【図2】 その携帯用冷温蔵庫の側面断面図である。
【図3】 その携帯用冷温蔵庫の上面断面図である。
【図4】 フリーピストン型スターリング冷凍機の断
面図である。
【図5】 その携帯用冷温蔵庫の制御装置のブロック
図である。
【図6】 本発明の第4の実施形態に係る携帯用冷温
蔵庫の制御方法の流れを示すフローチャートである。
【図7】 本発明の第5の実施形態に係る携帯用冷温
蔵庫の上面断面図である。
【図8】 従来の携帯用冷温蔵庫の一例の側面断面図
である。
【符号の説明】
1 携帯用冷温蔵庫本体 2 蓋体 3,8 断熱材 5 外ケース 6 内ケース 6c 腕部 7 保冷板 10 スリット 11 コード 12 電源プラグ 14 フリーピストン型スターリング冷凍機 15 冷却ファン 16 インバータ回路 17 温度センサ 22 放熱部 26 コールドヘッド 27 制御部 28 演算部 29 バッテリー 30 商用電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動ガスを封入したシリンダ内をピスト
    ン及びディスプレーサが所定の位相差を保って往復動す
    ることで低温を得るスターリング冷凍機を断熱箱体内に
    複数配設し、前記複数のスターリング冷凍機の運転を前
    記断熱箱体内の負荷状態に応じて個別に冷凍能力を制御
    して行うようにしたことを特徴とする携帯用冷温蔵庫。
  2. 【請求項2】 前記複数のスターリング冷凍機の運転の
    上記制御を同一の冷凍能力にて行うようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の携帯用冷温蔵庫。
  3. 【請求項3】 前記複数のスターリング冷凍機の運転の
    上記制御を異なる冷凍能力にて行うようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の携帯用冷温蔵庫。
  4. 【請求項4】 前記スターリング冷凍機の冷凍能力が段
    階的に異なる2つのモードであって、冷凍能力の比較的
    低い通常冷却モードと、冷凍能力の比較的高い急速冷凍
    モードとの一方を必要に応じて切替可能としたことを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の携帯用
    冷温蔵庫。
  5. 【請求項5】 任意のスターリング冷凍機の低温部が隣
    接する他のスターリング冷凍機の高温部に接続されるよ
    うに複数のスターリング冷凍機を直列に配設したことを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の携帯
    用冷温蔵庫。
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