JP2002089727A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JP2002089727A
JP2002089727A JP2000288902A JP2000288902A JP2002089727A JP 2002089727 A JP2002089727 A JP 2002089727A JP 2000288902 A JP2000288902 A JP 2000288902A JP 2000288902 A JP2000288902 A JP 2000288902A JP 2002089727 A JP2002089727 A JP 2002089727A
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ball
control valve
pressure control
oil passage
ball support
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JP2000288902A
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Masashi Takai
正史 高井
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Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧力制御弁の油路を開閉制御するためのボール
が半径方向に遊動しないように規制する構造としたこと
で、設定値を越える作動油の圧力で圧力制御弁がリリー
フしても、ボールには振動が発生せず、これが原因で生
じる高周波の騒音や、圧力制御弁を具備しているアクチ
ュエータ自体の油圧振動を確実に防止すること。 【解決手段】弾性部材50の反発力によりボールサポー
ト40を介してボール30をシート面22に押圧するこ
とで、流入油路21と流出油路13とを密閉している圧
力制御弁100において、ボールサポート40のボール
30を軸心に案内するテーパ面41の端部に、ボールサ
ポート40に対してボール30の半径方向の動きを規制
するための保持面44を設けたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力制御弁に関
し、特に作動油供給側の圧力が設定値を越えた際、その
圧力を逃がすためにシート部材から離脱するボールの振
動や騒音、さらには油圧振動,油圧脈動を防止する構造
をもった圧力制御弁に関するものである。
【従来の技術】作動油を使用した各種油圧機器では、作
動油を供給するポンプ等が故障したことによって、油圧
機器に予め設定した以上の圧力がかかった場合にこの圧
力をタンク側に解放することで、当該機器の破損を防止
する圧力制御弁が一般的に具備されている。そして、こ
の圧力制御弁100の代表例は、図6に示すようなもの
があり、この構造は以下に示す通りである。ボディ10
には、貫通しない同径状のバルブ装着孔11が設けてあ
り、この貫通していない側である底面12の外周側面に
は、下流側であるところの流出油路13が設けてある。
また、このバルブ装着孔11の開口する位置にはバルブ
シート20が装着してある。このバルブシート20に
は、ボディ10のバルブ装着孔11と同軸上に貫通して
おり、前記流出油路13に対応する上流側であるところ
の流入油路21を設けるとともに、この流入油路21に
は下流側の端面に、この流入油路21と同軸上のシート
面22が設けてあり、テーパ形状をしている。このバル
ブシート20のシート面22側には、このシート面22
と同軸上で接触,離脱を繰り返すことにより、流入油路
21の開閉を制御するためのボール30が配置してあ
る。ボール30の下流側には、ボール30をバルブシー
ト20のシート面22に押圧するための部材であるとと
もに、押圧した際、ボール30を本部材の軸心部に保持
するためのテーパ面41をボール30と当接する側に設
けたボールサポート40が配置してある。また、このボ
ールサポート40のテーパ面41の外径側には、流入油
路21から流出油路13に作動油が移動する際、抵抗な
く流れるようなボディ10のバルブ装着孔11との隙間
を設けた状態で鍔部42が設けてあるとともに、ボール
30が当接するのと反対の下流側には、このボールサポ
ート40を半径方向に位置決めするためのガイド部43
が設けてある。上記したボールサポート40がバルブシ
ート20のシート面22にボール30を押圧する力は、
ボディ10のバルブ装着孔11の底面12とボールサポ
ート20の鍔部42との間に装着した弾性部材50が、
その自由長を縮めた状態で装着してあることで、発生し
ている反発力である。次に、上記のように構成した圧力
制御弁100の作動原理を説明する。まず、この圧力制
御弁100は、図示しない作動油供給側の油路と並列に
配置してあり、一般的に流入油路21は供給側の油路に
連通し、流出油路13は図示しない作動油のタンクポー
ト側油路に連通しているものである。すなわち、作動油
供給側の圧力は、本圧力制御弁100の流入油路21に
常時導かれているのである。そして、この圧力制御弁1
00は、流入油路21の下流側端面に設けたシート面2
2に、弾性部材50の反発力により、ボールサポート4
0を介してボール30の外周面31が密着して当接する
ことで、流入油路21と流出油路13との間の油圧回路
を閉状態に保っているものである。ここで、バルブシー
ト20のシート面22とボール30との接触線で囲まれ
た面積と、流入油路21の作動油の圧力との積による力
が、弾性部材50の予め設定された伸び方向の反発力を
越える力を上回ったときだけ、図7のように弾性部材5
0が下流側に押し戻され、バルブシート20のシート面
22から、ボール30が離脱する訳である。これによ
り、作動油供給側、すなわち、流入油路21の作動油
は、シート面22とボール30との隙間、ボディ10の
バルブ装着孔11とボールサポート40の鍔部42との
隙間、ボディ10のバルブ装着孔11、流出油路13を
経由して、図示しない大気圧のタンク側油路に流れ込む
のである。このように、流入油路21側の設定圧力を越
える作動油が、シート面22に押圧したボール30を押
し戻して直接流出油路13側に流出することで、流入油
路21の圧力が設定値を越えた値になるのを防止する訳
である。そして、流入油路21の圧力に応じた力が、弾
性部材50の予め設定された伸び方向の反発力と等しく
なったとき、ボール30はバルブシート20のシート面
22に再び密着して当接することで、流入油路21と流
出油路13との間の油路は閉ざされ、結果的に流入油路
21の圧力は常に予め設定された圧力以下となるよう
に、確実な圧力制御が実現できるのである。このような
圧力制御弁100の一連の動作によって、本圧力制御弁
100の流入油路21を各種アクチュエータ側につない
だ際、アクチュエータがその出力側をロックした状態の
まま作動油を供給し続けられるような状態が万一発生し
たとしても、設定圧を越える圧力となったアクチュエー
タ内の作動油は、設定圧力となるまで流出油路13側に
逃げることで、アクチュエータ内の圧力が過上昇して破
損するのを確実に防止できるものである。また、本圧力
制御弁100を具備している油圧機器の図示しないポン
プ装置が故障するなどして、作動油供給側の圧力が制御
できなくなったとしても、作動油供給側の圧力が過上昇
して本油圧機器が破損したり、さらにはこの油圧機器と
つながっている図示しない各種アクチュエータが破損し
たりするのを、確実に防止できるものである。ところ
が、上記した圧力制御弁100では、流入油路21側の
作動油の圧力がボール30を弾性部材50の反発力に逆
らって押し戻すことで、ボール30がバルブシート20
のシート面22から離脱すると、ボール30を保持する
ボールサポート40のテーパ面41が文字通りテーパ形
状であることから、ボール30はテーパ面41の斜面に
沿って半径方向に転動が可能となる。具体的には、この
ようなボール30の転動動作は、流入油路21から流出
油路13へ作動油が移動する中で、その流れに任せて生
じることから、ボール30に直接当たる流体力によっ
て、ボール30は図8に示すように、テーパ面41の斜
面に沿って転がる形で半径方向に揺動することになる。
この結果、作動油が流入油路21から流出油路13へ流
れる流体力とボール30の揺動とがバランスしなくな
り、ボール30は振動を起こし、これにより油圧振動が
発生することになるのである。さらには、この油圧振動
が原因で、この圧力制御弁100からはピーといった高
周波の騒音やアクチュエータ自体の油圧脈動が発生する
こともあった。以上のことを換言すれば、圧力制御弁1
00における流入油路21の開閉制御を行っているボー
ル30をバルブシート20のシート面22に押圧してい
るボールサポート40は、このシート面22からボール
30が離脱した状態であっても、このボール30の半径
方向の動きを拘束した構造となっていることが望まし
い。そこで、本発明者は、圧力制御弁100のボール3
0の半径方向に対する拘束構造として、上記したことを
どうしたら改善できるかについて検討を重ねた結果、本
発明を完成したのである。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な経緯に基づいてなされたもので、その解決しようとす
る課題は、流入油路の開閉制御に使用するボールが、バ
ルブシートのシート面から離脱した状態でも、このボー
ルの半径方向の動きを拘束することで、油圧振動によっ
て発生する騒音や油圧脈動が一切発生することのない圧
力制御弁とすることである。すなわち、請求項1および
請求項2に係る発明の目的とするところは、流入油路の
開閉制御に使用するボールが、バルブシートのシート面
から離脱した状態でも、従来と比べてこのボールの半径
方向の動きを拘束していることで、騒音や油圧振動、さ
らには油圧脈動が一切発生することのない圧力制御弁を
提供することにある。また、請求項3に係る発明の目的
とするところは、流入油路の開閉制御に使用するボール
を保持しているとともに、このボールをバルブシートの
シート面に押圧するための部材であるボールサポート自
体の、半径方向にがたつくことがないよりスムーズな摺
動と、外周上におけるバランスの良い作動油の流れとを
実現することで、請求項1や請求項2の騒音や油圧振
動、さらには油圧脈動が一切発生することのないという
ものに対して、さらにその品質を向上した圧力制御弁を
提供することにある。
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、以下に
述べる発明の実施の形態の説明中において使用する符号
を付して説明すると、「下流側に流出油路13を設けた
ボディ10のバルブ装着孔11内に収容され、バルブ装
着孔11の上流側には、内側に流入油路21を設けると
ともに、その流入油路21の片側端面にテーパ状のシー
ト面22を設けたバルブシート20と、シート面22に
対して、外周面31を離着自在になるように配置したボ
ール30と、ボール30を軸心に案内するためのテーパ
面41を設けたボールサポート40と、ボールサポート
40より下流側に装着するとともに、ボールサポート4
0をバルブシート20側に押圧することで、ボール30
をシート面22に密着して当接するようにした弾性部材
50とからなる圧力制御弁100において、ボールサポ
ート40が、テーパ面41の端部に、ボールサポート4
0の径方向に対するボール30の動きを規制するための
保持面44を設けたことを特徴とする圧力制御弁10
0」である。すなわち、この請求項1に係る圧力制御弁
100は、ボールサポート40がボール30を保持する
際に、ボール30と当接する側にボール30を軸心に案
内するように設けたテーパ面41の端部に、ボール30
が半径方向に転動するのを規制するための保持面44を
設けたものである。このボールサポート40の保持面4
4は、流入油路21からの作動油の圧力による力が、弾
性部材50の反発力に打ち勝つことで、ボール30がバ
ルブシート20のシート面22から離脱した際に、ボー
ル30が半径方向にがたつくことのないようにすること
が目的であることから、保持面44の内径寸法は、ボー
ルサポート40に対してボール30を適正な位置に装着
したとき、このボール30が半径方向にがたを発生する
ことがない程度にボール30の外径と一致した寸法であ
ることが必要である。また、保持面44のテーパ面41
からの高さは、上記と同様に、ボール30がバルブシー
ト20のシート面22から離脱した状態でも、その離脱
量の範囲内で、たとえボール30がボールサポート40
のテーパ面41とバルブシート20のシート面22との
間を自由に遊動したとしても、この遊動域においては必
ず半径方向にその動きを規制されているようなレベルの
寸法であることが必要である。また、ボールサポート4
0に対してボール30は、半径方向と軸方向との両方に
がたなく保持していることが前提であるので、ボール3
0と軸方向で接触するテーパ面41と半径方向で接触す
る保持面44とが同軸状態であることは、勿論のことで
ある。ボールサポート40の保持面44がこのような寸
法関係であることから、バルブシート20のシート面2
2からボール30が離脱したとしても、その離脱量の範
囲内であれば、ボール30はボールサポート40に対し
て半径方向に一切ずれることがない。これにより、勿
論、ボール30はボールサポート40の軸心に案内して
いるテーパ面41に沿って作動油の流れ方向に転動する
ことも不可能なのである。ボールサポート40を上記し
たようにしたことから、流入油路21から導かれた作動
油の圧力による力が弾性部材50の反発力に打ち勝っ
て、バルブシート20のシート面22からボール30を
離脱させることで、流入油路21の作動油を流出油路1
3に逃がして、流入油路21側が設定圧力を越えるのを
防止する場合でも、上流側からこのボール30に直接当
たる流体力によって、ボール30がボールサポート40
に対して半径方向に転動することが一切ない。これによ
り、ボール30はボールサポート40の軸心に案内する
ためのテーパ面41を転動して作動油の流れ方向に遊動
することもない。よって、上流側である流入油路21か
ら下流側である流出油路13へ作動油が流れる流体力の
中でも、ボール30に対して円周上で均一な流れを実現
できるので、ボール30には振動が発生することがな
い。この結果、圧力制御弁100のボール30が振動す
ることが原因で発生する油圧脈動による高周波の騒音
や、この圧力制御弁100を具備しているアクチュエー
タ自体の油圧脈動の発生を防止することが実現できるの
である。以上のようなボールサポート40の保持面44
は、ボール30を半径方向に拘束するような形状を有す
るものであれば、上記したような円筒状の内径面でなく
てもよく、具体的に図示はしないが、円筒の内径面から
円周等分にボール30の外径に沿うような複数の突起を
設けたものであってもよい。さらには、これも図示しな
いが、円周等分でありボール30の外径に沿うような複
数の突起を、ボール30の装着位置に設けただけでも構
わない。要するに、ボール30が半径方向に拘束できる
ような形状を、ボールサポート40のテーパ面41の端
部に有しているものであれば問題ないのである。また、
上記では、ボールサポート40のボール30の保持面4
4から、その軸方向にはボール30が着脱自在になるよ
うな保持面44の内径とボール30の外径としている
が、図示しないが、ボールサポート40の保持面44に
対してボール30が着脱不可能になるように、ボール3
0が保持面44に圧入したような固着状態であっても、
ボール30の外周面31が歪まないようなものであれば
問題ない。さらには、上記では、ボール30をボールサ
ポート40の軸心に案内するテーパ面41と、ボール3
0の半径方向の転動を規制する保持面44とが、角度を
有したものとして説明したものであるが、これも図示し
ないが、テーパ面41と保持面44とが滑らかにつなが
っている状態、すなわち、テーパ面41と保持面44と
がボール30の外周面に倣う1つの円弧面形状であって
も何ら問題ない。従って、この請求項1の圧力制御弁1
00は、ボールサポート40にボール30が半径方向に
転動するのを規制するための保持面44を設けたことに
より、流入油路21に導かれた作動油の圧力が設定圧力
を越えることで、バルブシート20のシート面22から
ボール30が離脱しても、ボール30が振動することな
く、これによって油圧振動やこの圧力制御弁100から
の高周波の騒音、さらにはこの圧力制御弁100を具備
しているアクチュエータ自体の油圧脈動の発生を防止す
ることができ得るものとなっているのである。また、請
求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に係る
圧力制御弁100について、「ボールサポート40の保
持面44は、ボールサポート40の軸心と平行の円筒形
状を有したこと」である。すなわち、この請求項2に係
る圧力制御弁100のボールサポート40は、請求項1
で説明したように、ボールサポート40がボール30を
保持する際に、ボール30と当接する側にボール30を
軸心に案内するように設けたテーパ面41の端部に、ボ
ール30が半径方向に転動するのを規制するための保持
面44を設けているが、この保持面44の形状をボール
サポート40の軸心と平行の円筒形にしたものである。
圧力制御弁100では、ボールサポート40を介して押
圧されるボール30の軸心がバルブシート20のシート
面22の軸心と一致していることで開閉弁を実現するも
のであるので、ここでいうボール30の保持面44の円
筒形状は、ボールサポート40の軸心およびボール30
をその軸心に案内しているテーパ面41の軸心との両方
に同軸であることが必要である。また、円筒形状の保持
面44がボール30を保持する状態は、ボールサポート
40すなわち保持面44に対してボール30を半径方向
にがたが発生しないように保持していることが必要であ
ることから、ボール30を正規な保持位置に装着した
際、円筒形状の保持面44の高さは、ボール30の直径
部分までの高さとボール30がシート面22から離脱し
たときのボール30の離脱量を合わせた寸法であればよ
く、その内径はボール30の直径部分ががたなく装着で
きる寸法であればよいものである。上記した保持面44
は、ボール30自体が小径であることやこのボール30
の離脱量が極く僅かであることから、実際にはボールサ
ポート40の外観に対して非常に小さなものであり、単
純な円筒形状である。よって、その加工は単純なドリル
加工で可能なものである。または、テーパ面41から弾
性部材50を装着する部分までの距離が大きいものであ
れば、必要な保持面44の高さ分だけテーパ面41を弾
性部材50側に掘り下げて保持面44を形成すれば、ボ
ールサポート40の素材は共通で使用することが可能で
ある。また、ボールサポート40が鍛造加工で成形され
ているものであっても、この保持面44の部分は抜き勾
配を考慮しなくても問題ないレベルのものである。この
ように、ボール30の保持面44は円筒形状を有してお
り、この保持面44に対してボール30を圧入するよう
な固着状態にもなっていないことから、保持面44への
ボール30の装着も何ら技術を要することなく容易に行
うことができる。また、上記したようにボール30を圧
入しない構造であることから、作動油の流入油路21と
流出油路13とを密封しているボール30の外周面31
を変形させる恐れがなく、これによってボール30の外
周面31はバルブシート20のシール面22と隙間なく
密着して当接することで、確実に密封性を保証する圧力
制御弁100が実現できるものである。従って、この請
求項2の圧力制御弁のボールサポート40は、ボール3
0がボールサポート40の半径方向に転動するのを規制
するために設けた保持面44を、ボールサポート40の
軸心と平行の円筒形状にしたことにより、その内径寸法
をボール30の直径に対してがたなく装着できる程度と
することで、確実にボール30の半径方向がたを防止す
ることができ得るものとなっているとともに、形状的に
その成型は容易に実現することができ得るものとなって
いるのである。そして、これにより、流入油路21に導
かれた作動油の圧力が設定圧力を越えることで、バルブ
シート20のシート面22からボール30が離脱して
も、ボール30が振動することなく、これによって油圧
振動やこの圧力制御弁100からの高周波の騒音、さら
にはこの圧力制御弁100を具備しているアクチュエー
タ自体の油圧脈動の発生を防止することができ得るもの
となっているのである。さらに、請求項3に係る発明の
採った手段は、上記請求項1または請求項2に係る圧力
制御弁100について、「ボールサポート40は、その
外周である鍔部42をボディ10のバルブ装着孔11と
抵抗なく摺動するような隙間を有した外径にしたととも
に、その外周上で円周上等配分となる位置に、上流側と
下流側とを連通するような複数の切り欠き部45を設け
たこと」である。すなわち、この請求項3に係る圧力制
御弁100は、ボールサポート40の外周である鍔部4
2を、これを装着するバルブ装着孔11と摺動状態にな
るような外形寸法にするだけでなく、この鍔部42で円
周上等配分となる複数の位置に、流入油路21側と流出
油路13側とを連通するような切り欠き部45を設けた
ものである。前記した請求項1または請求項2のボール
サポート40は、鍔部42の断面が円形であり、その外
周側では円周上で作動油が抵抗なく流れる隙間を有して
いる。これにより、作動油がボールサポート40に対し
て上流側から下流側に流れる場合、流体の環状流れの作
用により、ボールサポート40はボディ10のバルブ装
着孔11の軸心に自動的に調心されるのである。この結
果、このボールサポート40の保持面44で半径方向に
転動を規制されているボール30の位置が、バルブシー
ト20のシート面22の軸心に対して半径方向にずれ
て、従来の問題点にあるようなボール30の振動を原因
とした油圧振動による騒音や圧力制御弁100自体の油
圧脈動が発生するようなことはないのである。しかし、
このことをより一層安全側にするには、ボールサポート
40がボール30を半径方向に保持しているとともに、
ボールサポート40自体もボディ10のバルブ装着孔1
1に対して半径方向に規制することが理想である。この
ような構造としたのが請求項3のボールサポート40で
あり、具体的には、ボールサポート40にボール30の
遊動を半径方向に規制している保持面44を設けるとと
もに、その外周側の鍔部42外径を、ボディ10のバル
ブ装着孔11に対して半径方向にはがたなく、また軸方
向には作動抵抗なく摺動するだけの隙間をもたすように
した寸法にしているものである。しかし、このようなボ
ールサポート40とバルブ装着孔11との寸法関係にす
れば、ボール30がバルブシート20のシート面22か
ら離脱して、作動油を上流側から下流側に流すことで設
定圧力を超えないようにするという圧力制御弁100の
本来の機能は、作動油がボールサポート40の外周部を
通過できないため成立しないことになる。よって、この
ボールサポート40では、この外周である鍔部42を切
り欠き、この切り欠き部45とボディ10のバルブ装着
孔11との隙間に作動油を通過させることで上記した圧
力制御弁100の本来の機能を成立させているのであ
る。作動油が上流側から下流側に流れることで発生する
流体力の中、ボールサポート40がバルブ装着孔11に
対して半径方向にがたついたり、傾いたりすることな
く、またこれらによる作動抵抗がないように摺動させる
には、作動油をボールサポート40の外周を均等に流す
ことが要求され、これを満足するためにはボールサポー
ト40の外周の鍔部42で円周上に設けた切り欠き部4
5は、その円周上で均等に複数設けてあることが必要で
ある。しかし、上記したようなボールサポート40の上
流側と下流側とを連通する構造は、何もこれに限ったこ
とはなく、具体的に図示しないが、ボールサポート40
の外周側に円周上等配分で複数のスリットを有した構造
のものや、円周上等配分で複数の孔を有した構造のもの
であっても問題ない。さらには、これも図示しないが、
ボディ10のバルブ装着孔11側に上記したようなスリ
ットを設けている構造であっても何ら問題ないのであ
る。要するに、ボールサポート40に対して、その上流
側と下流側とを連通することを満たすものであれば、特
にその形状を問わないのである。従って、この請求項3
の圧力制御弁100は、ボールサポート40の外周の鍔
部42を、これを装着するバルブ装着孔11と摺動状態
になるような外形寸法にするとともに、この鍔部42で
円周上等配分となる複数の位置に、流入油路21側と流
出油路13側とを連通するような切り欠き部45を設け
たことにより、流入油路21に導かれた作動油の圧力が
設定圧力を超えることで、バルブシート20のシート面
22からボール30が離脱しても、ボール30が振動す
ることなく、これによって油圧振動やこの圧力制御弁1
00からの高周波の騒音、さらにはこの圧力制御弁10
0を具備しているアクチュエータ自体の油圧脈動の発生
をさらに高い品質で防止することができ得るものとなっ
ているのである。
【発明の実施の形態】以上のように構成した各請求項の
発明について図面に示した実施の形態である圧力制御弁
について以下に説明するが、この圧力制御弁は上記各発
明を実質的に含むものであるから、この圧力制御弁を具
備した機器の簡単な構造,作動説明の後は、この実施形
態のボールサポートの構造を中心にして説明する。な
お、従来の技術と共通する部材および部位に関しては、
同じ符号を付けるものとする。まず、このような圧力制
御弁100を実際の製品内に組み込んだ具体例には、図
1に示すものがある。これは、各種車両に搭載され操舵
補助を行う図示しないパワーステアリングに作動油を供
給するベーンポンプに、一体的に組み込まれた圧力制御
弁を表しており、さらに具体的に述べると、このベーン
ポンプの流量制御弁60のスプール61と一体化した圧
力制御弁100を表しているものである。この圧力制御
弁100の作動原理を説明するために、上記したベーン
ポンプおよび流量制御弁の構造,作動説明を簡単に述べ
ると、以下の通りである。まず、ボディ70内には、摺
動自在に装着してあるスプール61とプラグ62とで流
量制御弁60が構成してあり、このスプール61には、
流量制御を行う側と反対の背圧室71側に圧力制御弁1
00が内装してある。そして、流量制御弁60の上流側
のボディ70には、作動油の供給ポート72と吐出口7
3とが設けてあり、この吐出口73の圧力は、連通孔7
4を経由して前記した背圧室71側にも導いてある。こ
れにより、流量制御弁60の前後の圧力に差圧を発生さ
せてスプール61の位置を制御し、設定値を越える量の
作動油を供給ポート72からタンクポート75に直接バ
イパスすることで、吐出口73からの作動油の流量が所
定の流量になるよう自動的に制御するというものであ
る。このような構造であることにより、この流量制御弁
60の背圧室71の圧力は、吐出口73の圧力に比例す
るのであるが、この吐出口73側につないでいる図示し
ないアクチュエータがロックして動かなくなる等の問題
により、吐出口73の圧力が設定圧力よりも上昇した場
合は、この吐出口73側の作動油を強制的にタンクポー
ト75側に戻して、吐出口73側の圧力を逃がすことが
必要である。このような理由から、流量制御弁60の背
圧室71側のスプール61には、本発明で取り上げてい
るような圧力制御弁100が設けてあり、この作用によ
り、圧力制御弁100で設定してある圧力を越える吐出
口73側の作動油は、連通孔74,背圧室71からスプ
ール61内を通すことで、スプール61前後、すなわち
スプール61の上流下流間に圧力差を発生させ、この圧
力差を利用してスプール61を供給ポート72とタンク
ポート75とがこのスプール61の外周で直接連通する
よう移動させる。その結果、設定圧力よりも上昇した供
給ポート72へ送り込むタンクポート75の作動油をタ
ンクポート75に逃がして、結果的に本圧力制御弁10
0を使用している機器や、図示しないアクチュエータの
破損が防止できるというものである。次に、本発明であ
る圧力制御弁100について、図2,図3を用いて従来
との相違点を中心に説明する。この圧力制御弁100
は、例えば円筒ばね等による下流側からの弾性部材50
によってボール30がバルブシート20のシート面22
に当接していることで、ある設定圧力以下では流入油路
21と流出油路13とを遮断しているのであるが、上流
側の流入油路21に導かれた作動油の圧力が設定圧力を
越えた場合は、弾性部材50の反発力に打ち勝ってボー
ル30を下流側に押し戻し、その結果、過上昇分の作動
油を流出油路13側に逃がすというものである。そし
て、前記したボール30をバルブシート20のシート面
22に直接押圧している部材が、ボールサポート40な
のであるが、これには、ボール30と当接する側に設け
たボール30をその軸心に案内するためのテーパ面41
の端部に、ボール30が半径方向に転動するのを規制す
るための内周の保持面44が設けてあるのである。勿
論、この保持面44は、ここに装着するボール30の半
径方向への転動を防止するのが目的であることから、ボ
ール30を保持面44に装着した際に半径方向にがたが
発生しないように、この内径寸法はボール30の直径と
一致した寸法であることが必要である。また、たとえボ
ール30がバルブシート20のシート面22から離脱し
て、その離脱量の範囲内でボール30がボールサポート
40のテーパ面41とバルブシート20のシート面22
との間を自由に遊動したとしても、この可動域において
は半径方向にボール30の動きが規制できるような高さ
まで、上記した保持面44の内径寸法が確保してあるこ
とが必要である。さらには、ボールサポート40に対し
てボール30を、上記したように半径方向にがたなく保
持しているとき、軸方向でもテーパ面41の全周でボー
ル30の当接面を保持していることで、ボール30を多
方向から確実に保持できるというものであり、これには
保持面44とテーパ面41とが同軸状態であることが必
要である。ここで、上流側の流入油路21から導かれた
作動油の圧力によって発生する力が、下流側に装着した
弾性部材50の反発力に打ち勝って、バルブシート20
のシート面22に密着して当接しているボール30を離
脱させることで、流入油路21と流出油路13とを連通
させ、流入油路21の作動油を流出油路13側に逃がす
という圧力制御弁100のリリーフ動作が行われた場合
について説明する。本実施例では、ボールサポート40
の保持面44を上記したような形状および各部の寸法に
して、特にボール30の半径方向の位置を規制したこと
により、本圧力制御弁100がリリーフして上流側から
の作動油の噴流がボール30に直接当たったとしても、
そのとき発生する流体力によって、ボール30がボール
サポート40やバルブサポート20のシート面22に対
して半径方向に転動することが物理的に不可能である。
よって、ボール30の外周を流れる作動油はバランスを
崩すことがなく、これによりボール30の振動も一切発
生することがない。すなわち、流入油路21から流出油
路13へ流れる作動油の流体力とボール30とは、常時
バランスが保たれ、ボール30の位置は安定しているの
である。従って、このような圧力制御弁100からは、
ボール30の振動に起因する油圧振動や騒音は一切発生
することがなく、さらには、この圧力制御弁100を具
備する各種アクチュエータ自体の油圧脈動も一切発生す
ることがないといった、圧力制御弁100の機能として
優れた効果を実現できるものである。尚、上記にて説明
したボールサポート40の保持面44は、ボール30を
半径方向に拘束するような形状を有するものであれば、
何も円筒状の内径面である必要は全くないのである。す
なわち、この保持面44の形状は、例えばボール30の
直径より大きい円筒の内径面から、ボール30の外径に
沿うような形で円周等分に複数の内接状の突起を設けた
ものや、単純にボール30の外径に沿うような形で円周
等分に設けた内接状の突起だけであってもよい。要する
に、ボール30が半径方向に転動するのを規制できるよ
うなものであれば問題ないのである。また、上記した実
施例では、ボール30をボールサポート40の軸心に案
内するためのテーパ面41と、ボール30を半径方向の
転動を規制する保持面44とが、ボール30に対してそ
れぞれ軸方向と半径方向に位置するという別の面で構成
されているものであるが、これについても本形状に限定
される訳ではなく、テーパ面41と保持面44とが滑ら
かにつながっている状態、すなわち、テーパ面41と保
持面44とがボール30の外周面に倣う1つの円弧面形
状であっても何ら問題ないのである。さらに、ボールサ
ポート40の鍔部42は、この外側に位置するボディ1
0側のバルブ装着孔11に対して、作動油が全周上で均
等に、かつ、抵抗なく流れるような隙間を有するような
形状であればよいことから、具体的には、この鍔部42
の外径形状をボディ10側のバルブ装着孔11に対して
半径方向および軸方向でも隙間が変化することのないよ
うな円筒形としているのが一般的である。しかし、鍔部
42は何もこのような形状である必要はなく、例えば図
4に示すような、軸方向で下流側の弾性部材50から上
流側のバルブシート20に行くに従い、その外径寸法を
同軸上で径小するようなテーパ面を有する形状であって
もよいのである。鍔部42をこのようなテーパ面形状に
することで、上流側から下流側へ流れる作動油の、バル
ブ装着孔11と鍔部42との隙間への流れ込みをスムー
ズにすることができ、その分正確で信頼性の高い圧力制
御が実現できるのである。次に、図5(A)は、ボール
サポート40の主要な部分のみを拡大した第2の実施例
であり、図5(B)は、図5(A)のA−A部分の断面
図である。これについても、各部材の構成自体は、上記
で説明した第1実施例と同様であるため、ここでは異な
る点のみに絞って説明を行うことにする。まず、形状に
ついて述べると、第1実施例ではボールサポート40の
鍔部42である外周と、これを装着しているボディ10
のバルブ装着孔11とを、作動油が抵抗なく流れるだけ
の隙間を有した寸法にしてあるのに対して、第2実施例
では鍔部42を、これを装着するバルブ装着孔11と摺
動状態になるような外側寸法にしたものである。このよ
うに、ボールサポート40の外周の鍔部42とボディ1
0のバルブ装着孔11内とが摺動状態になっているとい
うことは、鍔部42とバルブ装着孔11との半径方向に
はがたが発生しないぐらいの微小隙間しか有していない
ということである。しかし、上流側と下流側とは作動油
が連通することができることが、圧力制御弁100とし
て必要なことであることから、このボールサポート40
の外周である鍔部42とボディ30の内周であるバルブ
装着孔11とは、作動油が自由に移動することができる
だけの隙間を有していることが必要である。そこで、バ
ルブ装着孔11と摺動自在な外径寸法としているボール
サポート40の鍔部42には、この円周上で等配分とな
る複数の位置に、ボールサポート40に対してその上流
側と下流側と常時連通するような切り欠き部45が設け
てあるのである。このように、ボールサポート40の外
径をボディ10のバルブ装着孔11に対して半径方向に
がたが発生しないような寸法にするという考え方は、第
1実施例であるところのボール30と半径方向に同軸状
態を実現しているバルブサポート40とバルブ装着孔1
1とが、作動油が抵抗なく流れるだけの隙間を有してお
り、この隙間を流れる環状隙間の作用によって、ボール
サポート40はボディ10のバルブ装着孔11の軸心に
自動的に調心されるという効果を、物理的にボールサポ
ート40の半径方向の動きを規制することで、より確実
なものとしたものである。これにより、ボール30が保
持面44内にがたなく装着されることで、このボール3
0とボールサポート40との軸心が一致しているのは勿
論のこと、バルブ装着孔11と同軸上に固定してあるバ
ルブシート20のシート面22と、このバルブ装着孔1
1と同軸上で摺動自在にボールサポート40が装着して
あることから、シート面22とボール30とボールサポ
ート40とバルブ装着孔11、すなわち、シート面22
とボール30とは当接,離脱に拘わらず、さらに作動油
が上流側から下流側に流れる流体力の中でも確実に同軸
上にある訳である。従って、上記したような第2実施例
の圧力制御弁100からは、ボール30の振動に起因す
る油圧振動や騒音は一切発生することがなく、さらに
は、この圧力制御弁100を具備する各種アクチュエー
タ自体の油圧脈動も一切発生することがないといった、
圧力制御弁100の機能として優れた効果を、より確実
に実現できるものである。尚、上記にて説明したボール
サポート40の上流側と下流側とを連通する切り欠き部
45は、この上下室を連通するような形状を有するもの
であれば、何も切り欠き形状である必要は全くないので
ある。すなわち、この連通構造は、例えばボールサポー
ト40の外周に円周上等配分で複数のスリットを有した
構造のものや、円周上等配分で複数の孔を有した構造の
もの、さらには、ボディ10のバルブ装着孔11側に同
じようなスリットを設けた構造であってもよい。要する
に、ボールサポート40の上流側と下流側とで連通する
構造のものであれば問題ないのである。
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明にお
いては、上記実施形態にて例示した如く、「下流側に流
出油路13を設けたボディ10のバルブ装着孔11内に
収容され、バルブ装着孔11の上流側には、内側に流入
油路21を設けるとともに、その流入油路21の片側端
面にテーパ状のシート面22を設けたバルブシート20
と、シート面22に対して、外周面を離着自在になるよ
うに配置したボール30と、ボール30を軸心に案内す
るためのテーパ面41を設けたボールサポート40と、
ボールサポート40より下流側に装着するとともに、ボ
ールサポート40をバルブシート20側に押圧すること
で、ボール30をシート面22に密着して当接するよう
にした弾性部材50とからなる圧力制御弁100におい
て、ボールサポート40が、テーパ面41の端部に、ボ
ールサポート40の径方向に対するボール30の動きを
規制するための保持面44を設けたこと」にその構造上
の特徴があり、これにより、ボール30がボールサポー
ト40に対して半径方向に転動することがないことか
ら、圧力制御弁100のリリーフ動作として発生した上
流側である流入油路21から下流側である流出油路13
へ作動油が流れる流体力の中でも、ボール30に対して
円周上で均一な流れを実現でき、ボール30には一切振
動が発生しないので、圧力制御弁100のボール30が
振動することが原因で発生する油圧振動や騒音、さらに
はこの圧力制御弁100を具備しているアクチュエータ
自体の油圧脈動の発生を防止することが実現できるので
ある。また、請求項2に係る発明においては、上記請求
項1に係る圧力制御弁100のボールサポート40につ
いて、「ボールサポート40の保持面44は、ボールサ
ポート40の軸心と平行の円筒形状を有したこと」にそ
の構造上の特徴があり、これにより、保持面44は、容
易に成形することができる形状で実現できるとともに、
ボール30がボールサポート40に対して半径方向に転
動することがないことから、圧力制御弁100のリリー
フ動作として発生した上流側である流入油路21から下
流側である流出油路13へ作動油が流れる流体力の中で
も、ボール30に対して円周上で均一な流れを実現で
き、ボール30には一切振動が発生しないので、圧力制
御弁100のボール30が振動することが原因で発生す
る油圧振動や騒音、さらにはこの圧力制御弁100を具
備しているアクチュエータ自体の油圧脈動の発生を防止
することが実現できるのである。さらに、請求項3に係
る発明においては、上記請求項1または請求項2のいず
れかに係る圧力制御弁100のボールサポート40につ
いて、「ボールサポート40は、その外周である鍔部4
2をボディ10のバルブ装着孔11と抵抗なく摺動する
ような隙間を有した外径にしたとともに、その外周上で
円周上等配分となる位置に、上流側と下流側とを連通す
るような複数の切り欠き部45を設けたこと」にその構
造上の特徴があり、これにより、ボール30の半径方向
のがたを抑えるという構造を、ボールサポート40の保
持面44だけでなく、ボールサポート40の鍔部42と
ボディ10のバルブ装着孔11の内周面でも行うこと
で、圧力制御弁100のリリーフ動作として発生した上
流側である流入油路21から下流側である流出油路13
へ作動油が流れる流体力の中でも、ボール30に対して
円周上で均一な流れを実現でき、ボール30には一切振
動が発生しないので、圧力制御弁100のボール30が
振動することが原因で発生する油圧振動や騒音、さらに
はこの圧力制御弁100を具備しているアクチュエータ
自体の油圧脈動の発生をさらに高い信頼性で防止するこ
とが実現できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧力制御弁を具備した装置の要部
断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る圧力制御弁の要部断
面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る圧力制御弁の作動状
況を示す要部断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る圧力制御弁の一部を
変更した要部断面図である。
【図5】(A)本発明の第2実施例に係る圧力制御弁の
要部断面図である。 (B)本発明の第2実施例に係る圧力制御弁のA−A断
面である。
【図6】従来例に係る圧力制御弁の断面図である。
【図7】従来例に係る圧力制御弁の作動状況を示す断面
図である。
【図8】従来例に係る圧力制御弁の作動状況を示す要部
断面図である。
【符号の説明】
10 ボディ 11 バルブ装着孔 12 底面 13 流出油路 20 バルブシート 21 流入油路 22 シート面 30 ボール 31 外周面 40 ボールサポート 41 テーパ面 42 鍔部 43 ガイド部 44 保持面 45 切り欠き部 50 弾性部材 60 流量制御弁 61 スプール 62 プラグ 70 ボディ 71 背圧室 72 供給ポート 73 吐出口 74 連通孔 75 タンクポート 100 圧力制御弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下流側に流出油路を設けたボディのバル
    ブ装着孔内に収容され、前記バルブ装着孔の上流側に
    は、内側に流入油路を設け、その流入油路の片側端面に
    テーパ状のシート面を設けたバルブシートと、前記シー
    ト面に対して、外周面を離着自在になるように配置した
    ボールと、前記ボールを軸心に案内するためのテーパ面
    を設けたボールサポートと、前記ボールサポートより下
    流側に装着するとともに、前記ボールサポートをバルブ
    シート側に押圧することで、前記ボールをシート面に密
    着して当接するようにした弾性部材とからなる圧力制御
    弁において、 前記ボールサポートが、前記テーパ面の端部に、前記ボ
    ールサポートの径方向に対するボールの動きを規制する
    ための保持面を設けたことを特徴とする圧力制御弁。
  2. 【請求項2】 前記ボールサポートの保持面は、前記ボ
    ールサポートの軸心と平行の円筒形状を有していること
    を特徴とする請求項1に記載の圧力制御弁。
  3. 【請求項3】 前記ボールサポートは、その外周である
    鍔部をボディのバルブ装着孔と抵抗なく摺動するような
    隙間を有した外径にしたとともに、その外周上で円周上
    等配分となる位置に、上流側と下流側とを連通するよう
    な複数の切り欠き部を設けたことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の圧力制御弁。
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