JP2002089147A - ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム - Google Patents

ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム

Info

Publication number
JP2002089147A
JP2002089147A JP2000281636A JP2000281636A JP2002089147A JP 2002089147 A JP2002089147 A JP 2002089147A JP 2000281636 A JP2000281636 A JP 2000281636A JP 2000281636 A JP2000281636 A JP 2000281636A JP 2002089147 A JP2002089147 A JP 2002089147A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
seal
opening
sealing
cam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000281636A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigenori Sakuta
滋典 作田
Toshiaki Miyagawa
敏昭 宮川
Kazuo Watanabe
一生 渡辺
Toshiyuki Shiraishi
敏行 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keylex Corp
Original Assignee
Keylex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keylex Corp filed Critical Keylex Corp
Priority to JP2000281636A priority Critical patent/JP2002089147A/ja
Publication of JP2002089147A publication Critical patent/JP2002089147A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドア4の閉じ状態でその下端部と開口部2の
床面2aとの間の隙間を簡単な構造で確実にシールでき
るようにする。 【解決手段】 ドア4の下端部に装着されるケース9
と、このケース9にシール位置及び非シール位置の間で
昇降移動可能に支持されたシール部材11と、このシー
ル部材11をドア4の開閉動作に応じて移動させるシー
ル部材駆動機構18とを設ける。この駆動機構18によ
り、シール部材11を、ドア4の開き状態ではドア4下
端部及び開口部床面2aの間の隙間を開放する非シール
位置に位置付ける一方、ドア4の閉じ状態ではドア4下
端部及び開口部床面2aの間の隙間を閉塞シールするシ
ール位置に位置付けるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドア下側の隙間を
シールするドアのシール装置及びそれを用いたドアシス
テムに関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家屋内の浴室とそれに隣接する
脱衣所(洗面所)との間の開口部はドアにより仕切られ
ており、このドアの閉じ状態では浴室内の水や湿気が外
部の脱衣所に漏れ出ないようにしている。例えば、開口
部の床面を両側の浴室及び脱衣所の各床面よりも高くす
るか、或いは浴室の床面を脱衣所の床面よりも低くする
かして、開口部の床面で段差を形成することにより、浴
室内の水を段差で堰き止めて脱衣所に漏出するのを防ぐ
ことが行われている。
【0003】しかし、このように浴室の床面と脱衣所の
床面との間に段差があると、高齢者や身体障害者等が入
浴するのに障害となる。従って、浴室の床面と脱衣所の
床面との間の段差がないバリアフリーの構造としなが
ら、浴室内にその水を閉じこめるための構造とするのが
好ましい。
【0004】このような構造の一例として、従来、例え
ば図22に示すように、浴室R1の床面において、スラ
イド式のドアa(引き戸)によって開閉される開口部間
際の部分に排水溝bを形成し、この排水溝bの開口を多
数の水抜きスリットc1,c1,…が開口された蓋cで
覆うことにより、浴室R1内で飛散する水を蓋cのスリ
ットc1,c1,…から排水溝b内に導いて排水し、そ
の水の脱衣所R2側への漏出を防ぐようにしたものが知
られている。図22中、dはドアaの下端部をガイドす
るガイドレールである。
【0005】また、その他、脱衣所の床面において開口
部近傍の位置に同様の排水溝を形成し、その排水溝を、
該排水溝の開口の反浴室側部分に揺動可能に支持されて
起立しながら開く開閉可能な蓋で覆い、ドアが閉じたと
きに、そのドアの閉じ動作を利用して蓋を開き、ドア下
側の隙間から漏れ出た水を起立状態の蓋で跳ね返しなが
ら排水溝に導入するようにした構造も提案されている
(特開平2000―096857号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来例
はいずれも、浴室内の水を排水溝に導入して排出するだ
けのものであり、多量の水がドアに向かって飛び散った
ときには、その水を確実に浴室内そのものに止めること
が困難である。しかも、排水溝の水を排出するために複
雑な配管が必要となり、掃除もし難いという欠点があ
り、実用性の点で今一つ不十分であった。
【0007】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ドアの閉じ状態でその下端部と開
口部床面との間の隙間を簡単な構造で確実にシールでき
るようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ドア下端部又は開口部床面の一方
に、ドアの開閉動作に連動してシール位置及び非シール
位置の間で移動するシール部材を設け、このシール部材
をドアの閉じ状態でシール位置に移動させてドア下端部
又は開口部床面の他方に当接させることで、ドア下端部
と開口部床面との間の隙間をシールするようにした。
【0009】具体的には、請求項1の発明では、開口部
を開閉するドアの下端部又は開口部の床面のいずれか一
方に設けられ、ドアが閉じ状態にあるときにドア下端部
及び開口部床面の間の隙間を閉塞してシールするドアの
シール装置として、上記ドアの下端部又は開口部の床面
に装着される取付部と、この取付部にシール位置及び非
シール位置の間で移動可能に支持され、非シール位置に
移動したときには、ドア下端部及び開口部床面の間の隙
間を開放する一方、シール位置に移動したときには、ド
ア下端部及び開口部床面の間の隙間を閉塞してシールす
るシール部材と、このシール部材を、ドアの開き状態で
は非シール位置に位置付ける一方、ドアの閉じ状態では
シール位置に位置付けるようにドアの開閉動作に応じて
移動させるシール部材駆動機構とを備えた構成とする。
【0010】上記の構成によると、シール部材駆動機構
によりドアの開閉動作に連動してシール部材が非シール
位置とシール位置との間で移動し、ドアが開き状態にあ
るときにはシール部材が非シール位置に移動し、ドア下
端部及び開口部床面の間の隙間が開放される。このた
め、ドアの開閉をスムーズに行うことができる。
【0011】これに対し、ドアが閉じ状態にあるときに
はシール部材がシール位置に移動し、ドア下端部及び開
口部床面の間の隙間が閉塞される。このため、閉じ状態
にあるドアの下端部と開口部床面の間の隙間を簡単な構
造で確実にシールすることができる。
【0012】請求項2の発明では、上記シール部材は、
略鉛直面に沿って昇降してシール位置及び非シール位置
の間を移動するスライド式のものとする。そして、上記
シール部材駆動機構は、取付部に待機位置及び作動位置
の間でスライド可能に設けられたスライド部材と、この
スライド部材を作動位置から待機位置へ向かう方向に付
勢する付勢手段と、ドアの閉じ状態で開口部の側壁又は
ドアの側部に当接して上記スライド部材を待機位置から
作動位置へスライドさせる当接部と、スライド部材が作
動位置へスライド移動したときにシール部材を非シール
位置からシール位置に移動させる連係機構とを備えてい
るものとする。
【0013】この構成によれば、ドアの開き状態では、
当接部は開口部の側壁又はドアの側部に当接せず、スラ
イド部材は付勢手段による付勢力により待機位置に移動
しており、このことで連係機構によりシール部材が非シ
ール位置に位置付けられる。このドアが閉じ状態になる
と、当接部が開口部の側壁又はドアの側部に当接して上
記スライド部材が待機位置から作動位置へスライド移動
し、連係機構によりシール部材が略鉛直面に沿って上昇
移動又は下降移動して非シール位置からシール位置に移
動する。従って、略鉛直面に沿って昇降してシール位置
及び非シール位置の間を移動するスライド式のシール部
材についての望ましい駆動機構を具体化することができ
る。
【0014】請求項3の発明では、上記連係機構はリン
ク機構とする。また、請求項4の発明では、連係機構は
カム機構とする。これらの発明によると、望ましい連係
機構が具体的に得られる。
【0015】請求項5の発明では、上記請求項2の発明
と同様に、シール部材は、略鉛直面に沿って昇降してシ
ール位置及び非シール位置の間を移動するスライド式の
ものとする。そして、シール部材駆動機構は、一端部が
取付部に、また他端部が上記シール部材にそれぞれ揺動
可能に連結されたリンクを有していて、該リンクの揺動
によりシール部材を非シール位置及びシール位置の間で
平行移動させるリンク機構と、上記シール部材をシール
位置から非シール位置へ向かう方向に付勢する付勢手段
と、ドアの閉じ状態で開口部の側壁又はドアの側部に当
接して上記シール部材を非シール位置からシール位置へ
移動させる当接部とを備えているものとする。
【0016】この構成によれば、ドアの開き状態では、
当接部は開口部の側壁又はドアの側部に当接せず、シー
ル部材は付勢手段による付勢力により非シール位置に位
置付けられる。そして、ドアが閉じ状態になると、当接
部が開口部の側壁又はドアの側部に当接してシール部材
がリンク機構のリンクにより略鉛直面に沿って上昇移動
又は下降移動して上記非シール位置からシール位置へ平
行移動する。従って、この発明でも、略鉛直面に沿って
昇降してシール位置及び非シール位置の間を移動するス
ライド式のシール部材についての望ましい駆動機構を具
体化することができる。
【0017】請求項6の発明では、上記請求項1のドア
のシール装置におけるシール部材は、略水平の軸心回り
に揺動してシール位置及び非シール位置の間を移動する
揺動式のものとする。そして、シール部材駆動機構は、
上記シール部材に揺動一体に設けられかつカム面を有す
る従動カムと、この従動カムのカム面に接触する駆動カ
ムと、ドアの閉じ状態で開口部の側壁又はドアの側部に
当接して上記シール部材を非シール位置からシール位置
へ回動させるように上記駆動カムを駆動する当接部と、
上記シール部材をシール位置から非シール位置へ向かう
方向に付勢する付勢手段とを備えている構成とする。
【0018】こうすれば、ドアの開き状態では、当接部
は開口部の側壁又はドアの側部に当接せず、駆動カムと
従動カムのカム面とが非接触状態にあり、シール部材は
付勢手段による付勢力により非シール位置に位置付けら
れる。これに対し、ドアが閉じ状態になると、当接部が
開口部の側壁又はドアの側部に当接して駆動カムを駆動
し、この駆動カムが従動カムのカム面に接触して押圧
し、その従動カム及びそれに揺動一体に設けられている
上記シール部材が非シール位置から略水平の軸心回りに
回動してシール位置に移動する。従って、略水平の軸心
回りに揺動してシール位置及び非シール位置の間を移動
する揺動式のシール部材についての望ましい駆動機構を
具体化することができる。
【0019】請求項7の発明では、上記開口部の床面
は、開口部両側の空間の床面と略面一の床面とする。こ
のことで、開口部の床面とその両側の空間の床面との間
に段差がないバリアフリー構造の床面において、ドアの
下端部と開口部の床面との間の隙間を簡単な構造で確実
にシールすることができる。
【0020】請求項8の発明では、上記開口部両側の空
間は浴室及び脱衣所とする。このことで、浴室及び脱衣
所の間のドアの下端部と開口部床面との間の隙間を簡単
な構造で確実にシールすることができる。
【0021】請求項9の発明では、上記請求項1〜8の
いずれか1つの発明のドアのシール装置を備えたドアシ
ステムを設ける。このことで、ドア下端部と開口部の床
面との間の隙間を簡単な構造で確実にシールできるドア
システムが得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施形態1)図1〜図3は本発
明の実施形態1を示し、1は例えば家屋内の浴室R1と
それに隣接する脱衣所R2(いずれも本発明でいう空間
である)との間に設置されたドアフレームで、このドア
フレーム1内には出入口としての開口部2が形成され、
この開口部2はドア4によって開閉される。開口部2の
床面2aは、開口部2両側の浴室R1及び脱衣所R2の
各床面と略面一に設定されていて、これらの床面は段差
のないバリアフリー構造とされている。尚、以下の各実
施形態では、説明の都合上、「左」及び「右」として脱
衣所R2から浴室R1側を見た状態で示すこととする
が、このことは左右方向を限定するものではない。
【0023】上記ドア4は、上端部がドアフレーム1の
上部(開口部2の上面)の上部ガイドレール(図示せ
ず)に、また下端部がドアフレーム1の下部(開口部2
の床面2a)の下部ガイドレール(図示せず)にそれぞ
れ支持されて左右方向にスライドする引き戸タイプのも
ので(尚、上端部のみがドアフレーム1上部に吊下げ支
持された引き戸タイプのものでもよい)、このドア4の
下端部には、ドア4が閉じ状態にあるときにドア4下端
部(詳しくは後述するケース9の下端部)と開口部2の
床面2aとの間の隙間を上記下部ガイドレールよりも浴
室R1側の位置で閉塞してシールするシール装置8(シ
ールユニット)が一体的に組み込まれている。
【0024】すなわち、ドア4はドア本体5と、このド
ア本体5の下端部に装着されたシール装置8とからな
り、このシール装置8は、ドア本体5の下端面に装着さ
れた取付部としてのケース9を有する。このケース9
は、ドア本体5の厚さと同じ厚さ及びドア本体5の幅と
同じ長さをそれぞれ有する細長い矩形状の箱体からな
り、表裏面がドア本体5との表裏面と面一になるように
ドア本体5の下端面に一体的に取付固定されている。
【0025】上記ケース9には板状のシール部材11が
ケース9の下面から突出するように支持されている。こ
のシール部材11は、略鉛直面に沿って昇降して下降端
のシール位置及び上昇端の非シール位置の間で昇降移動
可能なスライド式のものとされている。シール部材11
は、ケース9底壁に貫通形成したスリット10に昇降可
能に挿通支持されかつ上端部が常時ケース9内に位置す
る板状のもので、このシール部材11の下部にはそれを
覆うように樹脂やゴム等のシールパッキン12が一体的
に取り付けられている。シール部材11のケース9内に
位置している上部には1対の突起部11a,11aが長
さ方向に間隔をあけて突設され、この各突起部11aに
は貫通孔からなるピン孔15(図3参照)が形成されて
いる。そして、シール部材11は、図1に示すように、
上昇端の非シール位置に移動したときには、シールパッ
キン12の下端部が開口部2の床面2aから離れること
で、ドア4下端部及び開口部2の床面2aの間の隙間を
開放する一方、図2に示す如く、下降端のシール位置に
移動したときには、シールパッキン12の下端部が開口
部2の床面2aに押し付けられることで、ドア4下端部
及び開口部2の床面2aの間の隙間を閉塞してシールす
るようになっている。
【0026】さらに、ケース9には、上記シール部材1
1をドア4の開き状態では非シール位置に位置付ける一
方、ドア4の閉じ状態ではシール位置に位置付けるよう
にドア4の開閉動作に応じて昇降移動させるシール部材
駆動機構18が設けられている。このシール部材駆動機
構18は、ケース9内に右側の待機位置及び左側の作動
位置の間で略水平方向(ドア4の下端部又は床面2aと
平行な方向)にスライド可能に設けられたスライド部材
19を有する。すなわち、ケース9の長さ方向(ドア4
の幅方向。図1及び図2では左右方向)に対向する左右
1対の側壁において、左側(ドア4の閉じ動作方向後
側)の側壁内面の略上下中央位置には、水平方向に延び
る筒状の受け部材20が一体的に固定されている。一
方、右側の側壁には、上記受け部材20と同じ高さ位置
に貫通孔からなる挿通孔21が開口されている。そし
て、スライド部材19の基端部は上記受け部材20に、
また先端側は挿通孔21にそれぞれ挿通されており、ス
ライド部材19は、これら受け部材20及び挿通孔21
により支持された状態で待機位置及び作動位置の間で水
平方向にスライド移動し、待機位置では、図1に示すよ
うに右端位置(ドア4の閉じ動作方向前側に相当する位
置)に、また作動位置では、図2に示す如く左端位置
(ドア4の閉じ動作方向後側に相当する位置)にそれぞ
れ位置付けられる。
【0027】上記受け部材20内の底部とスライド部材
19の基端部との間には付勢手段としての圧縮ばね22
が縮装されており、この圧縮ばね22のばね力により、
スライド部材19を上記作動位置から待機位置へ向かう
右方向に付勢している。
【0028】そして、上記スライド部材19の先端部
(右端部)は、ケース9外に所定寸法(例えば20m
m)だけ突出していて、ドア4の閉じ状態で開口部2の
右側壁たるドアフレーム1の右側部内面に先端面にて当
接する当接部23に構成されており、図2に示すよう
に、この当接部23の先端面がドア4の閉じ状態でドア
フレーム1の側部内面に当接することで、スライド部材
19を待機位置から作動位置へ圧縮ばね22の付勢力に
抗してスライドさせるようにしている。
【0029】さらに、上記当接部23(スライド部材1
9の先端部)とシール部材11とは、当接部23が開口
部2の側壁(ドアフレーム1の側部内面)に当接してス
ライド部材19が作動位置へスライド移動したときにシ
ール部材11を非シール位置からシール位置に移動させ
る連係機構としてのリンク機構25(トグルリンク機
構)により連結されている。すなわち、ケース9内のス
ライド部材19において、上記シール部材11の各突起
部11aに対応する先端寄り部分及び基端寄り部分(受
け部材20に挿通された基端部を除く部分)には上リン
ク26の下端部及び下リンク27の上端部が互いに重ね
られた状態で支持ピン28により揺動可能に軸支されて
いる。上リンク26の上端部には水平方向に延びる上側
ガイドピン29が突設され、この上側ガイドピン29
は、ケース9内面上部に取付固定した上側ガイドプレー
ト30の上下方向に延びる長孔からなる上側ガイド溝3
1(キー溝)に摺動可能に係合されている。一方、下リ
ンク27の下端部にも水平方向に延びる下側ガイドピン
32が突設され、この下側ガイドピン32は、ケース9
内面下部に取付固定した下側ガイドプレート33の上下
方向に延びる長孔からなる下側ガイド溝34(キー溝)
に摺動可能に係合されている。そして、この下側ガイド
ピン32は上記シール部材11の突起部11aのピン孔
15に揺動可能に挿通されており、図1に示すように、
ドア4が開き状態にあってスライド部材19が待機位置
にあるときには、各上下リンク26,27を傾斜姿勢に
し、上側ガイドピン29を上側ガイド溝31の下端部
に、また下側ガイドピン32を下側ガイド溝34の上端
部にそれぞれ位置付けてシール部材11を上昇端の非シ
ール位置に移動させる一方、ドア4の閉じ状態で当接部
23が開口部2の側壁に当接してスライド部材19が作
動位置へスライド移動したときには、各上下リンク2
6,27を直立姿勢にし、上側ガイドピン29を上側ガ
イド溝31の上端部に、また下側ガイドピン32を下側
ガイド溝34の下端部にそれぞれ位置付けてシール部材
11を非シール位置から下降端のシール位置に下降移動
させるようにしている。
【0030】次に、この実施形態の作用について説明す
ると、ドア4が開口部2内で左側にある開き状態では、
図1に示すように、スライド部材19のケース9外面か
ら突出している先端部からなる当接部23は開口部2の
右側壁(ドアフレーム1の右側部内面)に当接せず、ス
ライド部材19は圧縮ばね22の付勢力により右側の待
機位置に移動している。このため、リンク機構25(連
係機構)の各上下リンク26,27は傾斜姿勢となり、
その上側ガイドピン29が上側ガイド溝31の下端部
に、また下側ガイドピン32が下側ガイド溝34の上端
部にそれぞれ位置付けられて、この下側ガイドピン32
に突起部11aにて連結されているシール部材11が上
昇端の非シール位置に移動し、そのシールパッキン12
の下端部が開口部2の床面2aから離れて、ドア4下端
部及び開口部2の床面2aの間の隙間が開放される。こ
の状態では、ドア4の開閉をスムーズに行うことができ
る。
【0031】一方、ドア4が上記開き位置から右側にス
ライド移動して閉じられると、図2に示すように、上記
スライド部材19先端の当接部23が開口部2の右側壁
(ドアフレーム1の右側部内面)に当接してケース9の
右側の側壁外面と面一になるまで押し込められ、そのス
ライド部材19が圧縮ばね22の付勢力に抗して待機位
置から作動位置に向かって左方向に移動する。このスラ
イド部材19の作動位置では、上記リンク機構25の各
上下リンク26,27が支持ピン28回りに回動して直
立姿勢になり、上側ガイドピン29が上側ガイド溝31
の上端部に、また下側ガイドピン32が下側ガイド溝3
4の下端部にそれぞれ移動してシール部材11が上記非
シール位置から下降端のシール位置に下降移動する。こ
のシール位置では、シールパッキン12の下端部が開口
部2の床面2aに押し付けられ、このことでドア4下端
部及び開口部2の床面2aの間の隙間が閉塞されてシー
ルされる。よって、閉じ状態にあるドア4の下端部と床
面2aの間の隙間を簡単な構造で確実にシールすること
ができる。
【0032】尚、この実施形態1において、リンク機構
25の各構成要素のうちの各上リンク26、上側ガイド
ピン29及び上側ガイドプレート30については省略し
てもよい。しかし、スライド部材19のスライド移動及
びそれに応じたシール部材11の昇降動作を安定してス
ムーズに行わせるために、上記各上リンク26、上側ガ
イドピン29及び上側ガイドプレート30を設けておく
のが好ましい。
【0033】(実施形態2)図4〜図6は本発明の実施
形態2を示し(尚、以下の各実施形態では、図1〜図3
と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明
は省略する)、上記実施形態1ではスライド式のドア4
(引き戸)にシール装置8を取り付けているのに対し、
揺動式のドア4に取り付けたものである。
【0034】すなわち、この実施形態では、ドア4は左
端部(揺動軸部)にて開口部2の左側壁(ドアフレーム
1の左側部)に図外のヒンジにより浴室R1側に開くよ
うに揺動可能に軸支されている。また、シール装置8
は、基本的に実施形態1のものと同じで、シール部材1
1やスライド部材19、リンク機構25を備えていて
(図1及び図2参照)、上記ドア4のドア本体5下端部
に対し、スライド部材19の基端部がドア4の左側に、
また先端部がドア4の右側(揺動端側)にそれぞれ位置
するように取付固定されている。
【0035】そして、実施形態1と異なる部分はスライ
ド部材19先端の当接部23で、この当接部23は、図
5及び図6に示すように、スライド部材19の先端に取
り付けられかつスライド部材19よりも大径の別部材で
構成されている。この当接部23の先端には、先端側に
向かって浴室R1側(ドア閉じ動作方向後側)に向かう
ように斜めに切り欠かれた平面からなるガイド面23a
が形成されており、図5に示す如く、ドア4を開き状態
から回動させて閉じたときに、スライド部材19先端の
当接部23をガイド面23aにて開口部2の右側壁の浴
室側角部(ドアフレーム1の右側部の浴室側角部)に当
接させてケース9側壁外面と略面一になるまで押し込
め、このことで、スライド部材19を圧縮ばね22の付
勢力に抗して待機位置から作動位置に移動させてリンク
機構25によりシール部材11を非シール位置からシー
ル位置に下降移動させるようにしている。その他の構成
は上記実施形態1と同じである。
【0036】したがって、この実施形態においては、揺
動式のドア4の閉じ状態でドア4下端部と開口部2の床
面2aの間の隙間を簡単な構造で確実にシールすること
ができる。
【0037】尚、上記当接部23先端のガイド面23a
は平面であるので、スライド部材19をドア4の閉じ動
作に応じてそれに比例的に待機位置から作動位置にスラ
イドさせることができる。そして、図7に示すように、
当接部23先端のガイド面23aを例えば円弧凹面とす
ると、スライド部材19をドア4の閉じ動作に応じてそ
れに変則的に待機位置から作動位置にスライドさせるこ
とができ、ドア4の仕様や設計等で必要に応じて適宜選
択すればよい。
【0038】(実施形態3)図8及び図9は実施形態3
を示し、上記実施形態2では開口部2を1枚の揺動式ド
ア4により開閉するするようにしているのに対し、開口
部2を折畳み式ドア4により開閉するようにしたもので
ある。
【0039】この実施形態では、ドア4は、開口部2内
の左側に位置する左側(基端側)揺動ドア4a及び同右
側に位置する右側(先端側)揺動ドア4bの2枚からな
り、左側揺動ドア4aの左端部(基端部)は開口部2の
左側壁(ドアフレーム1の左側部)に、また右側揺動ド
ア4bの左端部(基端部)は左側揺動ドア4aの右端部
(先端部)にそれぞれ図外のヒンジにより揺動可能に軸
支されており、これら両揺動ドア4a,4bを両者の連
結部が浴室R1側に突出するように折畳み状態に回動さ
せることでドア4が開く一方、左右に展開するように回
動させることでドア4が開く。
【0040】そして、上記各揺動ドア4a,4bの下端
部にそれぞれシール装置8,8が取り付けられている。
すなわち、この各シール装置8は、右側揺動ドア4bに
あっては、上記実施形態2と同様にスライド部材19の
基端部が揺動ドア4bの左側(基端側)に、また先端部
が揺動ドア4bの右側(先端側)にそれぞれ位置するよ
うに取付固定されているが、左側揺動ドア4aにあって
は、逆に、スライド部材19の基端部が揺動ドア4aの
右側(先端側)に、また先端部が揺動ドア4aの左側に
それぞれ位置するように取付固定されている。その他の
構成は上記実施形態2と同様である。
【0041】したがって、この実施形態2によると、折
畳み式のドア4に対しても、その閉じ状態でドア4の下
端部と開口部2の床面2aの間の隙間を簡単な構造で確
実にシールすることができる。
【0042】(実施形態4)図10及び図11は実施形
態4を示し、上記各実施形態におけるスライド部材19
を省略し、シール部材11を直接に開口部2の側壁に当
接させて下降移動させるようにしたものである。
【0043】すなわち、この実施形態では、上記実施形
態1と同様のスライド式ドア4にシール装置8が取り付
けられており、このシール装置8は、リンク機構36に
よりシール部材11を非シール位置及びシール位置の間
で平行移動させるようにしている。
【0044】具体的には、ケース9のドア厚さ方向の側
壁内面には、シール部材11の各突起部11aに対応す
る部分にそれぞれ円柱状の支持部37,37が突設さ
れ、この各支持部37の先端面にはリンク38(レバ
ー)の上端部が水平方向の支持軸39を介して揺動可能
に支持されている。各リンク38の下端部にはピン孔4
0が形成され、このピン孔40とシール部材11の突起
部11aにおけるピン孔15とには水平方向に延びるピ
ン41が挿通されており、両リンク38,38の支持軸
39,39回りの揺動によりシール部材11を長さ方向
(ドア開閉方向)に移動させながら略鉛直面に沿って斜
めに昇降して下降端のシール位置及び上昇端の非シール
位置の間を移動させるようにしている。
【0045】また、シール部材11においてドア閉じ方
向前側に相当する右端部(先端部)には当接部23が一
体に形成され、この当接部23は、シール部材11が非
シール位置にあるときにケース9の右側の側壁外面から
突出している。そして、上記各リンク38は、例えば支
持軸39周りに配置した捩りコイルばね(図示せず)に
より図10で反時計回り方向に回動付勢されており、ド
ア4が開き状態にあってシール部材11先端の当接部2
3が開口部2の側壁から離れているときには、各リンク
38を捩りコイルばねの回動付勢力により傾斜姿勢にし
てシール部材11を上昇端の非シール位置に移動させる
一方、ドア4が閉じてシール部材11先端の当接部23
が開口部2の側壁に当接したときには、各リンク38を
捩りコイルばねの回動付勢力に抗して直立姿勢にしてシ
ール部材11を非シール位置からシール位置に斜めに下
降移動させるようにしている。
【0046】したがって、この実施形態においても、ス
ライド式ドア4の閉じ状態でドア4下端部と床面2aの
間の隙間を簡単な構造で確実にシールすることができ
る。特に、この実施形態の場合、スライド部材19が不
要であり、構造が簡単になる利点がある。
【0047】尚、この実施形態では、スライド式ドア4
に取り付けられるシール装置8を示しているが、同様の
シール装置8を上記実施形態2又は3の揺動式ドア4に
取り付けるようにしてもよく、実施形態2,3と同様の
作用効果を奏することができる。
【0048】(実施形態5)図12及び図13は実施形
態5を示し、上記各実施形態ではシール装置8をドア4
の下端部に取り付けているのに対し、開口部2の床面2
aに設けたものである。
【0049】すなわち、この実施形態では、ドア4はス
ライドして開口部2を開閉するスライド式のもので、開
口部2の床面2aにはシール装置8が埋設されている。
このシール装置8のケース9は、開口部2の床面2aに
対応して位置する矩形箱状の本体部9aと、この本体部
9aのドア閉じ方向前側に対応する右端部から起立状態
に上方に延び、開口部2の右側壁(ドアフレーム1の右
側部)内に埋め込まれた起立部9bとからなる。
【0050】上記ケース9の本体部9aにはシール部材
11が本体部9aの上面から突出するように支持され、
このシール部材11は、略鉛直面に沿って昇降して上昇
端のシール位置及び下降端の非シール位置の間で昇降移
動可能とされている。シール部材11は、ケース9の本
体部9a上壁に貫通形成したスリット10に昇降可能に
挿通支持されかつ下端部が常時ケース9内に位置する板
状のもので、ケース9に対して長さ方向に移動不能に係
止されている。シール部材11の上側には樹脂やゴム等
からなる細長い板状のシールパッキン12が別体に配置
され、このシールパッキン12は開口部2の床面2aに
それと略面一にかつケース9の本体部9a全体を液密状
に覆うように埋め込まれている。
【0051】そして、シール部材11は、下降端の非シ
ール位置に移動したときには、シールパッキン12の幅
方向中央部を押し上げずにドア4の下端面から離すこと
で、ドア4下端部及び開口部2の床面2aの間の隙間を
開放する一方、上昇端のシール位置に移動したときに
は、シールパッキン12の幅方向中央部を押し上げて膨
出させ、その上面をドア4の下端面に押し付けること
で、ドア4下端部及び開口部2の床面2aの間の隙間を
閉塞してシールするようになっている。
【0052】さらに、上記ケース9の本体部9aの内底
面上には板状のスライド部材19が右側の待機位置と左
側の作動位置との間でスライド移動可能に支持されてい
る。すなわち、このスライド部材19には長さ方向(水
平方向)に延びる長孔からなる1対のガイド孔44,4
4が形成され、この各ガイド孔44にはケース9側壁内
面に突設したガイドピン45が係合されており、このガ
イドピン45とガイド孔44との係合によりスライド部
材19が待機位置及び作動位置の間でスライドする。ま
た、スライド部材19及びケース9側壁内面にはそれぞ
ればね受けピン46,47が突設され、両ばね受けピン
46,47間には引張ばね48(付勢手段)が伸装され
ており、この引張ばね48のばね力により、スライド部
材19を上記作動位置から待機位置へ向かう右方向に付
勢している。
【0053】また、ケース9の起立部9b内には、中間
部にて起立部9bに水平方向の支持軸50を介して揺動
可能に支持された略上下方向に延びる板状の揺動リンク
49が配置されている。この揺動リンク49の上下端部
にはそれぞれリンク長さ方向に延びる長孔からなる係合
孔49a,49bが形成され、下側の係合孔49bには
上記スライド部材19の先端部に取り付けた水平方向の
ピン51が摺動可能に係合されている。また、ケース9
の起立部9b内の上部には水平方向に延びる押圧プレー
ト52が摺動可能に配置支持され、この押圧プレート5
2の先端部(左端部)は、起立部9bの側壁を貫通して
開口部2内に突出していて、ドア4の閉じ状態で該ドア
4の側部に当接する当接部23に構成されている。一
方、押圧プレート52の後端部(右端部)には水平方向
のピン53が突設され、このピン53は上記揺動リンク
49の上側の係合孔49aに摺動可能に係合されてい
る。
【0054】そして、上記スライド部材19とシール部
材11とは連係機構としてのカム機構55により連結さ
れている。すなわち、シール部材11においてケース9
内に位置している下端部には左方向(ドア閉じ方向後
側)に向かって下側に傾斜する長孔からなるカム孔56
を有する1対の突起部11a,11aが長さ方向に間隔
をあけて突設されている。また、上記スライド部材19
の上端部には上記シール部材11の各突起部11aに対
応して突起部19aが形成され、この各突起部19aに
はシール部材11の各突起部11aにおけるカム孔56
に係合する水平方向のカムピン57が突設されており、
ドア4が開き状態にあってスライド部材19が待機位置
にあるときには、各カムピン57を各カム孔56の上端
に移動させて、シール部材11を下降端の非シール位置
に移動させる一方、ドア4の閉じ状態で当接部23がド
ア4の側部に当接して揺動リンク49が図12で時計回
り方向に回動し、スライド部材19が作動位置へスライ
ド移動したときには、各カムピン57を各カム孔56の
下端に移動させながら、シール部材11を非シール位置
から上昇端のシール位置に上昇移動させるようにしてい
る。
【0055】したがって、この実施形態においては、ド
ア4が開き状態にあるとき、押圧プレート52の先端部
がケース9の起立部9b外面から突出しており、その先
端にある当接部23はドア4の右側部に当接せず、スラ
イド部材19は引張ばね48の付勢力により待機位置に
移動している。このため、カム機構55においてシール
部材11側の各カムピン57はそれぞれスライド部材1
9の各カム孔56の上端に位置付けられて、シール部材
11が下降端の非シール位置に移動し、シールパッキン
12の幅方向中央部がシール部材11により押し上げら
れずにドア4の下端面から離れ、このことでドア4下端
部及び開口部2の床面2aの間の隙間が開放される。こ
の状態では、ドア4の開閉をスムーズに行うことができ
るとともに、開口部2の床面2aでシール部材11やシ
ールパッキン12が障害になるのを防止することができ
る。
【0056】一方、ドア4が上記開き位置から右側にス
ライドして閉じられると、上記押圧プレート52先端の
当接部23がドア4の右側部に当接して起立部9b外面
と面一になるまで押し込められ、この押圧プレート52
に連結されている揺動リンク49が図12で時計回り方
向に回動して、スライド部材19が引張ばね48の付勢
力に抗して待機位置から作動位置に移動する。このスラ
イド部材19の作動位置では、上記各カムピン57はそ
れぞれスライド部材19の各カム孔56の下端に位置付
けられて、シール部材11が上昇端のシール位置に上昇
移動する。このシール位置では、シールパッキン12の
幅方向中央部がシール部材11により押し上げられて膨
出し、その上端面がドア4の下端面に押し付けられ、こ
のことでドア4下端部及び開口部2の床面2aの間の隙
間が閉塞シールされる。よって、この実施形態でも、閉
じ状態にあるドア4の下端部と開口部2の床面2aの間
の隙間を簡単な構造で確実にシールすることができる。
【0057】尚、この実施形態5では、スライド式ドア
4により開閉される開口部2の床面2aに設けられるシ
ール装置8を示しているが、同様のシール装置8を、上
記実施形態2又は3の揺動式ドア4により開閉される開
口部2の床面2aに設けることもでき、その場合、当接
部23の先端に斜めのガイド面23a(図6及び図7参
照)を形成しておけばよい。
【0058】(実施形態6)図14〜図16は実施形態
6を示し、上記各実施形態では略鉛直面に沿って昇降し
てシール位置及び非シール位置の間を移動するスライド
式のシール部材11について説明しているが、揺動式の
シール部材11を用いたものである。
【0059】すなわち、この実施形態では、上記実施形
態5と同様に開口部2の床面2aにシール装置8が埋設
され、上記開口部2は実施形態2と同様に揺動式ドア4
によって開閉される。シール装置8は揺動式の板状のシ
ール部材11を備え、このシール部材11の一側面には
樹脂やゴム等からなるシールパッキン12が取り付けら
れている。シール部材11は、開口部2の床面2aにそ
の長さ方向全体に亘って延びるように回動可能に埋設し
た揺動軸59に揺動一体に取り付けられており、この揺
動軸59の揺動によりシール部材11が略水平の軸心回
りに揺動してシール位置及び非シール位置の間を移動
し、非シール位置では、図15に実線にて示すように、
シール部材11が傾倒状態となって、その一側面が開口
部2に隣接する浴室R1の床面(脱衣所R2の床面)と
略面一になる一方、シール位置では、図15に仮想線に
て示す如く、シール部材11が起立状態となって、上記
一側面のシールパッキン12がドア4下端部の浴室R1
の側面に押し付けられ、ドア4下端部及び床面2aの間
の隙間を閉塞してシールするようになっている。
【0060】上記揺動軸59のドア4先端側に対応する
右端部には円柱状の従動カム60が揺動軸59と同心状
に揺動一体に取り付けられている。この従動カム60の
右側面にはその外周部を90°の範囲に亘り部分的に同
心円弧状に刻設してなるカム溝61が形成され、このカ
ム溝61の底面は動作開始側端62aから動作終了側端
62bに向かって深くなったカム面62とされている。
【0061】ドア4の右側面に対応する開口部2の右側
壁(ドアフレーム1の右側部)内には、上記揺動軸59
と平行に延びかつ上記従動カム60のカム面62に接触
する棒状の駆動カム63が長さ方向に移動可能に支持さ
れ、この駆動カム63の先端面(左端面)は上記カム溝
61底面のカム面62と同じ傾斜角度に斜めに切り欠か
れており、この駆動カム63の先端部を従動カム60の
カム溝61内に挿入して、駆動カム63先端の傾斜面で
カム溝61底面のカム面62を動作開始側端62aから
押圧することにより、従動カム60を揺動軸59及びシ
ール部材11と共に回動させ、そのシール部材11を傾
倒状態の非シール位置から起立状態のシール位置に起立
移動させるようにしている。
【0062】また、図示しないが、上記シール部材11
をシール位置から非シール位置へ向かう方向に付勢する
ばね(付勢手段)が設けられている。さらに、同様に図
14〜図16では示していないが、上記駆動カム63
は、上記実施形態5の構造の揺動リンク49及び押圧プ
レート52(図12及び図13参照)に連結され、この
押圧プレート52の先端部には、先端に斜めのガイド面
23a(図6及び図7参照)が形成された当接部23が
取り付けられており、ドア4の閉じ状態で当接部23先
端の斜めのガイド面23aを開口部2の側壁に当接させ
て、押圧プレート52及び揺動リンク49を介して駆動
カム63を従動カム60に向かって移動させ、この駆動
カム63先端の傾斜面でカム溝61底面のカム面62を
押圧することにより、シール部材11をばねの付勢力に
抗して傾倒状態の非シール位置から起立状態のシール位
置に回動させるようにしている。
【0063】したがって、この実施形態では、ドア4の
開き状態では、当接部23はドア4の先端角部に当接せ
ず、駆動カム63と従動カム60のカム面62とが非接
触状態にあり、シール部材11はばねによる付勢力によ
り傾倒状態の非シール位置に位置付けられている。
【0064】これに対し、ドア4が回動して閉じ状態に
なると、上記当接部23がドア4の先端角部に当接して
押圧プレート52がドアフレーム1の側部内に押し込ま
れ、揺動リンク49の回動により駆動カム63が従動カ
ム60に向かって移動し、この駆動カム63の先端部が
従動カム60のカム溝61底面のカム面62における動
作開始側端62aに接触して押圧する。このカム面62
は動作開始側端62aから動作終了側端62bに向かっ
て深くなっているので、駆動カム63の押圧移動に伴
い、その駆動カム63をカム面62で動作開始側端62
aから動作終了側端62bに向かってスライドさせなが
ら従動カム60が図16で反時計回り方向に回動し、そ
の従動カム60及びそれに揺動一体に設けられている上
記シール部材11が上記非シール位置から略水平の軸心
回りに回動して起立状態のシール位置に移動し、シール
部材11側面のシールパッキン12がドア4下端部の浴
室R1の側面に押し付けられ、ドア4下端部及び床面2
aの間の隙間が閉塞シールされる。よって、この場合も
上記各実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0065】尚、この実施形態の揺動式のシール部材1
1を、スライド式のドア4によって開閉される開口部2
の床面2aに設けることもでき、さらには揺動式又はス
ライド式のドア4の下端部に設けて開口部2の床面2a
との間の隙間をシールするようにすることもできる。
【0066】(実施形態7)図17〜図19は実施形態
7を示し、本発明を3枚式のドア4(引き戸)に適用し
たものである。
【0067】この実施形態では、図17及び図18に示
すように、ドア4は開口部2の左側部に移動不能に固定
された固定ドア4cと、開口部2のうち固定ドア4cを
除いた空間をスライドして開閉する左右の可動ドア4
d,4eとからなる。これら固定ドア4c及び2枚の可
動ドア4d,4eはそれぞれ開口部2において浴室R1
側から脱衣所R2側に向かって順に並んでおり、両可動
ドア4d,4eが固定ドア4cに対し重なることでドア
4が開く一方、左側可動ドア4dが固定ドア4cと重な
らない開き位置に、また右側可動ドア4eが該左側可動
ドア4dと重ならない開き位置にそれぞれ展開すること
でドア4が閉じるようになっている。尚、図示しない
が、左右の可動ドア4d,4e間には両ドア4d,4e
を所定ストロークだけ相対移動可能に係止する係止機構
が設けられており、この係止機構により、ドア4の開閉
時に右側可動ドア4eのスライド移動(開閉動作)に追
従して左側可動ドア4dをスライドさせて開閉するよう
にしている。
【0068】また、上記各可動ドア4d,4eの下端部
にはガイド部64,64が各々のシール装置8から垂下
した状態で設けられ、この各ガイド部64はそれぞれ開
口部2の床面2aに形成したガイド溝65に嵌挿されて
おり、この各ガイド部64のガイド溝65による案内作
用により各可動ドア4d,4eの下端部がスライドして
案内される。そして、左側可動ドア4dのガイド部64
を案内するガイド溝65の右端部(右側可動ドア4eの
閉じ位置に対応する部分)にはストッパを兼ねたシール
パッキン66が充填されており、左側可動ドア4dが閉
じ方向に移動したときにガイド部64の右側端面をシー
ルパッキン66に当接させてシールした状態で左側可動
ドア4dを閉じ位置に停止規制するようになっている。
また、図18に示すように、固定ドア4cの下端部と開
口部2の床面2aとの間にはシールパッキン67が介在
されている。
【0069】上記各可動ドア4d,4eの下端部にはそ
れぞれ上記実施形態1と同様のシール装置8,8が取り
付けられている。右側可動ドア4eのシール装置8にあ
っては、実施形態1と同様にスライド部材19の基端部
が可動ドア4eの左側に、また先端部が可動ドア4eの
右側にそれぞれ位置するように取付固定されている。一
方、左側可動ドア4dのシール装置8にあっては、上記
とは逆に、スライド部材19の基端部が可動ドア4dの
右側に、また先端部が可動ドア4dの左側にそれぞれ位
置するように取付固定されている。
【0070】また、各シール装置8のシール部材11
は、上方から見てドア4の幅方向たる左右方向に延びて
おり、その左端部には浴室R1側に略直角に折り曲げら
れた折曲げ部11bが一体に形成されている。一方、固
定ドア4cの脱衣所R2側の側面における右端寄り部分
の下部には、左側可動ドア4dが閉じ位置にあるときに
そのシール部材11左端の上記折曲げ部11bの先端に
シール状態で当接するシール部69が取付固定されてい
る。また、左側可動ドア4dのシール装置8におけるシ
ール部材11の右端部には、右側可動ドア4eが閉じ位
置にあるときにそのシール部材11左端の折曲げ部11
bの先端にシール状態で当接するシール部70が一体に
形成されており、この各シール部材11の折曲げ部11
bとシール部69,70との当接により、ドア4の閉じ
状態で固定及び左側可動ドア4c,4d間の隙間部分
と、両可動ドア4d,4e間の隙間部分とをシールする
ようにしている。
【0071】さらに、上記右側可動ドア4eのシール装
置8においては、上記実施形態1と同様に、スライド部
材19先端の当接部23がケース9の右側壁外面から突
出しており、右側可動ドア4eの閉じ位置で当接部23
が開口部2の右側壁に当接して、スライド部材19が待
機位置から作動位置に左方向にスライド移動する(図1
及び図2参照)。
【0072】これに対し、左側可動ドア4dのシール装
置8においては、スライド部材19は待機位置では左側
に位置していて、この待機位置から右方向にスライドし
て作動位置に移動するようになっており、このスライド
部材19の左端部(先端部)はケース9内に位置してい
る。そして、図19に拡大して示すように、このスライ
ド部材19の先端部には左側(先端側)に向かって脱衣
所R2側に傾斜するカム面72が形成されている。ま
た、シール装置8のケース9において浴室R1側の側壁
には上記スライド部材19の先端部に対応した位置に、
スライド部材19のスライド方向と略直交して浴室R1
と脱衣所R2とを結ぶ方向に水平に延びるスライドカム
73が摺動可能に抜止めされた状態で支持され、このス
ライドカム73の先端部(脱衣所R2側の端部)には上
記スライド部材19のカム面72に接触可能な先端カム
面74が形成されており、スライドカム73は、図外の
付勢手段により浴室R1側に向かって付勢されている。
一方、スライドカム73の基端部(浴室R1側の端部)
には浴室R1側に向かって左側に傾斜する基端カム面7
5が形成されている。さらに、固定ドア4cのシール装
置8のケース9において脱衣所R2側の外側面には、上
記左側可動ドア4dが閉じ位置に移動したときに上記ス
ライドカム73の基端カム面75に接触するカム部76
が突設されており、左側可動ドア4dが閉じ位置に位置
付けられたときに、固定ドア4c側のカム部76と左側
可動ドア4dのスライドカム73の基端カム面75とを
接触させてスライドカム73を付勢手段の付勢力に抗し
て脱衣所R2側にスライドさせ、このスライドカム73
の先端カム面74とスライド部材19の先端のカム面7
2とを接触させてスライド部材19を待機位置から作動
位置にスライドさせるようにしている。
【0073】したがって、この実施形態の場合、ドア4
が開き状態から閉じ状態になると、右側可動ドア4eが
右方向に向かってスライド移動して閉じ位置に位置付け
られるとともに、この右側可動ドア4eに係止されてい
る左側可動ドア4dも追従して右方にスライド移動して
閉じ位置に位置付けられる。そして、右側可動ドア4e
にあっては、その閉じ位置への移動に伴い、シール装置
8の当接部23が開口部2の右側壁に当接してスライド
部材19が待機位置から左方の作動位置に移動し、この
ことでシール部材11が上昇端の非シール位置から下降
移動してシール位置に位置付けられる。
【0074】一方、左側可動ドア4dにおいては、閉じ
位置への移動に伴い、そのスライドカム73の基端カム
面75が固定ドア4c側のカム部76と接触してスライ
ドカム73が付勢手段の付勢力に抗して脱衣所R2側に
スライドし、このスライドカム73の先端カム面74に
よりスライド部材19先端のカム面72が押されてスラ
イド部材19が待機位置から右方の作動位置にスライド
移動し、このことでシール部材11が上昇端の非シール
位置から下降してシール位置に移動する。よって、この
実施形態でも、3枚式のドア4の閉じ状態で各可動ドア
4d,4eの下端部と開口部2の床面2aとの間の隙間
を確実にシールすることができる。
【0075】また、上記各シール部材11の左端部には
折曲げ部11bが形成されており、上記の如き各可動ド
ア4d,4eの閉じ位置で各シール部材11がシール位
置に下降移動したときに、各折曲げ部11bの先端がそ
れぞれ固定ドア4c側及び左側可動ドア4d側の各シー
ル部69,70と当接する。このことで、ドア4の閉じ
状態で固定ドア4c及び左側可動ドア4d間の隙間部分
と、両可動ドア4d,4e間との隙間部分とを確実にシ
ールすることができる。
【0076】(実施形態8)図20及び図21は実施形
態8を示し、上記実施形態7では両可動ドア4d,4e
の下端部をいずれも開口部2の床面2aのガイド溝6
5,65により支持して案内するようにしているのに対
し、右側可動ドア4eの下端部のみをガイド溝65によ
り案内し、左側可動ドア4dについては、その両側の固
定ドア4c及び右側可動ドア4eにより支持するように
したものである。
【0077】具体的には、この実施形態では、図21に
示すように、固定ドア4cの脱衣所R2側の側面に左右
方向に水平に延びる断面矩形状のガイド凹溝78が形成
されている。一方、右側可動ドア4eのドア本体5にお
ける浴室R1側の側面には上記固定ドア4cのガイド凹
溝78と同じ高さ位置に左右方向に水平に延びる断面矩
形状のガイド凹溝79が形成されている。そして、左側
可動ドア4dのドア本体における浴室R1側の側面には
左右2箇所の位置に上記固定ドア4cのガイド凹溝78
内を係合状態で転動する1対のガイドローラ80,80
(1つのみ図示する)が軸80aにより、また脱衣所R
2側の側面には左右2箇所の位置に上記右側可動ドア4
eのガイド凹溝79内を係合状態で転動する1対のガイ
ドローラ81,81(1つのみ図示する)が軸81aに
よりそれぞれ回転可能に支持されており、これら4つの
ガイドローラ80,80,81,81とガイド凹溝7
8,79との係合支持により、左側可動ドア4dを固定
ドア4c及び右側可動ドア4eにより支持案内するよう
にしている。その他は上記実施形態7と同様の構成であ
る。よって、この実施形態でも実施形態7と同様の作用
効果が得られる。
【0078】尚、上記各実施形態では、浴室R1と脱衣
所R2との間の開口部2を開閉するドア4について説明
しているが、本発明は、この他、店舗等の自動ドアにも
適用することができ、要はドア下端部と開口部2の床面
2aとの間の隙間をシールするようにすればよい。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、ドアの下端部又は開口部の床面の一方に装着さ
れる取付部と、この取付部にシール位置及び非シール位
置の間で移動可能に支持されたシール部材と、このシー
ル部材をドアの開閉動作に応じて移動させるシール部材
駆動機構とを設け、この駆動機構により、シール部材を
ドアの開き状態ではドア下端部及び開口部床面の間の隙
間を開放する非シール位置に位置付ける一方、ドアの閉
じ状態ではドア下端部及び開口部床面の間の隙間を閉塞
シールするシール位置に位置付けるようにしたことによ
り、ドアの開閉動作のスムーズ化等を図りつつ、簡単な
構造でドアの閉じ状態でのドア下端部及び開口部床面の
間の隙間の確実なシールを行うことができる。
【0080】請求項2の発明によれば、シール部材は、
略鉛直面に沿って昇降移動するスライド式のものとし、
シール部材駆動機構は、取付部に待機位置及び作動位置
の間でスライド可能に設けられたスライド部材と、ドア
の閉じ状態で開口部の側壁又はドアの側部に当接してス
ライド部材を待機位置から作動位置へスライドさせる当
接部と、この当接部が開口部の側壁又はドアの側部に当
接してスライド部材が作動位置へスライド移動したとき
にシール部材を非シール位置からシール位置に移動させ
る連係機構と、スライド部材を作動位置から待機位置へ
向かう方向に付勢する付勢手段とを備えた構成としたこ
とにより、略鉛直面に沿って昇降移動するスライド式の
シール部材についての望ましい駆動機構を具体化するこ
とができる。
【0081】請求項3の発明では、連係機構はリンク機
構とした。また、請求項4の発明では、連係機構はカム
機構とした。従って、これらの発明によると、望ましい
連係機構が具体的に得られる。
【0082】請求項5の発明によると、シール部材は、
略鉛直面に沿って昇降移動するスライド式のものとし、
シール部材駆動機構は、取付部及びシール部材にそれぞ
れ揺動可能に連結されたリンクを有していて、リンクの
揺動によりシール部材を非シール位置及びシール位置の
間で平行移動させるリンク機構と、ドアの閉じ状態で開
口部の側壁又はドアの側部に当接してシール部材を非シ
ール位置からシール位置へ移動させる当接部と、シール
部材をシール位置から非シール位置へ向かう方向に付勢
する付勢手段とを備えている構成としたことにより、略
鉛直面に沿って昇降移動するスライド式のシール部材に
ついての望ましい駆動機構を具体化することができる。
【0083】請求項6の発明によれば、シール部材は、
略水平の軸心回りに揺動する揺動式のものとし、シール
部材駆動機構は、シール部材に揺動一体に設けられかつ
カム面を有する従動カムと、この従動カムのカム面に接
触する駆動カムと、ドアの閉じ状態で開口部の側壁又は
ドアの側部に当接してシール部材を非シール位置からシ
ール位置へ回動させるように駆動カムを駆動する当接部
と、シール部材をシール位置から非シール位置へ向かう
方向に付勢する付勢手段とを備えている構成としたこと
により、略水平の軸心回りに揺動する揺動式のシール部
材についての望ましい駆動機構を具体化することができ
る。
【0084】請求項7の発明によると、開口部の床面は
両側の空間の床面と略面一の床としたことにより、各床
面間に段差がないバリアフリー構造の床面において、ド
アの下端部と開口部の床面との間の隙間を簡単な構造で
確実にシールすることができる。
【0085】請求項8の発明によると、開口部両側の空
間は浴室及び脱衣所としたことにより、浴室及び脱衣所
の間のドア下端部と開口部床面との間の隙間を簡単な構
造で確実にシールすることができる。
【0086】請求項9の発明によると、上記ドアのシー
ル装置を備えたドアシステムを設けたことにより、ドア
下端部と開口部床面との間の隙間を簡単な構造で確実に
シールできるドアシステムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1のシール装置をドアの開き
状態で示す正面断面図である。
【図2】実施形態1のシール装置をドアの閉じ状態で示
す図1相当図である。
【図3】実施形態1のシール装置を拡大して示す側面断
面図である。
【図4】実施形態2のシール装置をドアの開き状態で示
す図1相当図である。
【図5】実施形態2においてドアの開閉動作に伴う当接
部の動きを示す平面図である。
【図6】当接部を拡大して示す平面図である。
【図7】他の構造の当接部を拡大して示す図6相当図で
ある。
【図8】実施形態3のシール装置をドアの開き状態で示
す図1相当図である。
【図9】実施形態3においてドアの開閉動作に伴う当接
部の動きを示す図5相当図である。
【図10】実施形態4のシール装置をドアの開き状態で
示す図1相当図である。
【図11】実施形態4のシール装置を拡大して示す側面
断面図である。
【図12】実施形態5のシール装置をドアの開き状態で
示す図1相当図である。
【図13】実施形態5のシール装置を拡大して示す断面
図である。
【図14】実施形態6のシール装置の要部を示す平面図
である。
【図15】実施形態6のシール装置の要部を示す側面図
である。
【図16】図15のXVI−XVI線拡大断面図である。
【図17】実施形態7を示す平面図である。
【図18】実施形態7を拡大して示す側面断面図であ
る。
【図19】実施形態7において当接部によりスライド部
材をスライドさせる機構を拡大して示す平面図である。
【図20】実施形態8を示す図17相当図である。
【図21】実施形態8を示す図18相当図である。
【図22】浴室及び脱衣所の床面間の従来の構造を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ドアフレーム 2 開口部 4 ドア 8 シール装置 9 ケース(取付部) 11 シール部材 12 シールパッキン 18 シール部材駆動機構 19 スライド部材 22 圧縮ばね(付勢手段) 23 当接部 23a ガイド面 25,36 リンク機構 26,27,38 リンク 48 引張ばね(付勢手段) 55 カム機構 56 カム孔 57 カムピン 59 揺動軸 60 従動軸 61 カム溝 62 カム面 63 駆動カム R1 浴室 R2 脱衣所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 一生 広島県安芸郡海田町南明神町2番51号 株 式会社クラタ内 (72)発明者 白石 敏行 広島県安芸郡海田町南明神町2番51号 株 式会社クラタ内 Fターム(参考) 2E036 AA01 AA02 BA01 CA01 CA03 DA02 EB02 EB07 FA01 FA02 FA04 FA10 FB01 FB02 GA02 HA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を開閉するドアの下端部又は開口
    部の床面のいずれか一方に設けられ、ドアが閉じ状態に
    あるときにドア下端部及び開口部床面の間の隙間を閉塞
    してシールするドアのシール装置であって、 上記ドアの下端部又は開口部の床面に装着される取付部
    と、 上記取付部にシール位置及び非シール位置の間で移動可
    能に支持され、非シール位置に移動したときには、ドア
    下端部及び開口部床面の間の隙間を開放する一方、シー
    ル位置に移動したときには、ドア下端部及び開口部床面
    の間の隙間を閉塞してシールするシール部材と、 上記シール部材を、ドアの開き状態では非シール位置に
    位置付ける一方、ドアの閉じ状態ではシール位置に位置
    付けるようにドアの開閉動作に応じて移動させるシール
    部材駆動機構とを備えたことを特徴とするドアのシール
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のドアのシール装置において、 シール部材は、略鉛直面に沿って昇降してシール位置及
    び非シール位置の間を移動するスライド式のものであ
    り、 シール部材駆動機構は、取付部に待機位置及び作動位置
    の間でスライド可能に設けられたスライド部材と、 上記スライド部材を作動位置から待機位置へ向かう方向
    に付勢する付勢手段と、 ドアの閉じ状態で開口部の側壁又はドアの側部に当接し
    て上記スライド部材を待機位置から作動位置へスライド
    させる当接部と、 上記スライド部材が待機位置から作動位置へスライド移
    動したときにシール部材を非シール位置からシール位置
    に移動させる連係機構とを備えていることを特徴とする
    ドアのシール装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のドアのシール装置において、 連係機構はリンク機構であることを特徴とするドアのシ
    ール装置。
  4. 【請求項4】 請求項2のドアのシール装置において、 連係機構はカム機構であることを特徴とするドアのシー
    ル装置。
  5. 【請求項5】 請求項1のドアのシール装置において、 シール部材は、略鉛直面に沿って昇降してシール位置及
    び非シール位置の間を移動するスライド式のものであ
    り、 シール部材駆動機構は、一端部が取付部に、また他端部
    が上記シール部材にそれぞれ揺動可能に連結されたリン
    クを有していて、該リンクの揺動によりシール部材を非
    シール位置及びシール位置の間で平行移動させるリンク
    機構と、 上記シール部材をシール位置から非シール位置へ向かう
    方向に付勢する付勢手段と、 ドアの閉じ状態で開口部の側壁又はドアの側部に当接し
    て上記シール部材を非シール位置からシール位置へ移動
    させる当接部とを備えていることを特徴とするドアのシ
    ール装置。
  6. 【請求項6】 請求項1のドアのシール装置において、 シール部材は、略水平の軸心回りに揺動してシール位置
    及び非シール位置の間を移動する揺動式のものであり、 シール部材駆動機構は、上記シール部材に揺動一体に設
    けられかつカム面を有する従動カムと、 上記従動カムのカム面に接触する駆動カムと、 ドアの閉じ状態で開口部の側壁又はドアの側部に当接し
    て上記シール部材を非シール位置からシール位置へ回動
    させるように上記駆動カムを駆動する当接部と、 上記シール部材をシール位置から非シール位置へ向かう
    方向に付勢する付勢手段とを備えていることを特徴とす
    るドアのシール装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つのドアのシ
    ール装置において、 開口部の床面は、開口部両側の空間の床面と略面一であ
    ることを特徴とするドアのシール装置。
  8. 【請求項8】 請求項7のドアのシール装置において、 開口部両側の空間は浴室及び脱衣所であることを特徴と
    するドアのシール装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1つのドアのシ
    ール装置を備えたことを特徴とするドアシステム。
JP2000281636A 2000-09-18 2000-09-18 ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム Pending JP2002089147A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281636A JP2002089147A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000281636A JP2002089147A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002089147A true JP2002089147A (ja) 2002-03-27

Family

ID=18766258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000281636A Pending JP2002089147A (ja) 2000-09-18 2000-09-18 ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002089147A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019068622A1 (de) * 2017-10-02 2019-04-11 Frener & Reifer Gmbh / Srl Boden-hub- und/oder decken-senkdichtungsvorrichtung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019068622A1 (de) * 2017-10-02 2019-04-11 Frener & Reifer Gmbh / Srl Boden-hub- und/oder decken-senkdichtungsvorrichtung

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002089147A (ja) ドアのシール装置及びそれを用いたドアシステム
CA2680754A1 (en) Structure and outline system for hermetical and acoustic sealing in sliding windows and doors
JP3722043B2 (ja) ドア用止水装置
JP2005023628A (ja) 扉の気密・水密構造
JP2003129767A (ja) ドア用止水装置
JP2003013672A (ja) 扉の止水構造
JPH1193541A (ja) 引き戸のシール装置
JPH094314A (ja) ユニットバス用のドア構造
JP2541214Y2 (ja) 可動間仕切
JP3685141B2 (ja) 浴室ドアの止水構造
JP2009084950A (ja) 浴室ドア
JP2755554B2 (ja) 折れ戸の開閉装置
JPH10266725A (ja) 開き戸の隙間塞ぎ具
JP3903929B2 (ja) 出入口の止水構造
JP3508705B2 (ja) 出入り口の下枠部分の構造
JPH07127359A (ja) ドアの隙間塞ぎ装置
JP2515075Y2 (ja) ドアーの下端隙間のシヤッター装置
JP2001336368A (ja) 出入り口の下枠部分の構造
JP2007162429A (ja) 両開きドア装置
JPH0321425Y2 (ja)
JP2004339823A (ja) 浴室建具の止水構造およびこれを備えた浴室建具
JP2000328838A (ja) 浴室用建具
JP2003161084A (ja) ドアの気密装置
JP3562340B2 (ja) 浴室ユニットの出入り口部分の構造
JP3265312B2 (ja) サッシ窓の密閉装置