JP2002088751A - ゴミ用フェンス - Google Patents

ゴミ用フェンス

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JP2002088751A
JP2002088751A JP2000276210A JP2000276210A JP2002088751A JP 2002088751 A JP2002088751 A JP 2002088751A JP 2000276210 A JP2000276210 A JP 2000276210A JP 2000276210 A JP2000276210 A JP 2000276210A JP 2002088751 A JP2002088751 A JP 2002088751A
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JP
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fence
fence body
water
reinforcing
dust
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JP2000276210A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kosaka
康之 小坂
Katsuhiko Yamada
克彦 山田
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Kaiwa Tec Ltd
Original Assignee
Kaiwa Tec Ltd
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で特に湾曲に対して強度の高いフ
ェンス体を実現し、フェンス体のろ過に従事する面積の
拡大とろ過作業の均一化が図られ、設置工事の簡素化が
実現される高効率のゴミ用フェンスを提供する。 【解決手段】 両端が地上の係着具10,10に係着さ
れたフェンス体1と、フェンス体1と綴じ合わされる補
強体3と、これらをゴミなどの捕捉に適した水中高さに
保持するためのフロート1cなどが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定幅の流水の
通過を可能とするために作成された流路の途中、主に取
水口にフェンスを張設し、その流路を通過する水が帯同
するゴミなどを高効率のもとに捕捉するためのゴミ用フ
ェンスに関するもので、特に大量の水を消費するプラン
トの建設等に付随して設置される工場の取水口などに利
用して著効を発揮するゴミ用フェンスの構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】かかる方式のゴミ用フェンスで従来から
使用されている代表的な形式として、流水の通過する流
路を挟んでその両側に支柱(杭)を立設し、フェンス体
の両端をこの二本の支柱によって支持することにより、
支柱の間を流過する水の帯同するゴミを分別除去するよ
うにしたものがある。
【0003】図7はその従来のこの種フェンスの一例を
示し、Aはフェンス体Cによって流路Bから流水に乗っ
て侵入しようとする流水中から分別排除されたゴミを示
す。Dはフロートで、フェンス体Cの頂部に設けられ、
フェンス体Cが下部にそなえるスクリーン部Gに対して
常にゴミの捕捉に適した水中高さを保持させるためのも
のである。Eは支柱(杭)で、流路Bを挟んでその両側
の水底Hに対し深く堅固に立設される。フェンス体C
は、その両端にスリーブF、Fをそなえており、このス
リーブF、Fを二本の支柱E、Eに上下方向のスライド
を可能に貫通させることによって、このフェンス体Cを
用いて流路Bを流れる水の水位に常に対応して最適の高
さにおいて水中のゴミの分別除去を行わせることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のゴミ用
フェンスによって流水中のゴミなどを捕捉除去しようと
すると、つぎのような不具合が生じる。
【0005】a)時間の経過とともにフェンス体Cの前
面に堆積するゴミなどの量は漸増するが、それにつれて
流水がフェンス体Cを下流側に向かって押し流そうとす
る力が加速度的に増大し、支柱E、E間のフェンス体C
はその力によって益々弓状に湾曲する。そしてフェンス
体Cのろ過能力はその全面積に亙って十分な広さを持っ
ているにも拘わらず、流水の通り道となる箇所はフェン
ス体Cの湾曲によって決まる曲面の頂点部分に局限さ
れ、ゴミの捕捉がその部分のみで行われていることにな
る。そのためフェンス上に溜まったゴミの分散度は極端
に不均一の状態となる。つまりフェンス体Cのゴミ捕捉
に関する稼働効率はきわめて低い状態となる。
【0006】b)前記の状態が起きると、フェンス体C
の深さの調節を自動的に行わせるために設けた支柱E、
EとスリーブF、Fとのスライド機構も、前記フェンス
体Cを下流側に押し流そうとする力が強大になるため、
支柱とスリーブとの間の上下方向の円滑なスライド作動
が期待できず、フェンス体Cの広さを均一に使用してろ
過効率を上げようとする意図が全く生かされないことに
なる。
【0007】c)前記流水の通り道となる箇所がフェン
スの湾曲によって決まる曲面の頂点部分に局限されると
いう問題は、その曲面の頂点部分を回避する手段がフェ
ンス体Cの高さを変更することのみに限られる訳ではな
くて、フェンス体Cを一定高さの面、すなわち水平面内
で流水の流過方向と直交する方向、つまり左右方向に移
動することによっても、流水の通り道の局限問題は回避
することができる。しかし前記方式の従来技術では、こ
のような左右方向に移動する手段によってフェンス体C
のろ過効率を上昇しようとする手段は、未だ行われてい
なかった。
【0008】d)フェンス体Cの設置工事またはその取
替工事は、前記の従来のフェンスに依存する限り、すべ
て水中の作業が必要となり、多額の費用を要する。特に
フェンス体Cの湾曲を極力回避しようとすればするほ
ど、強大な支柱の構造とともに強力な基礎工事が必要と
なり、またフェンス体Cを大きな張力の下に張設しなけ
ればならず、そのための労力と工事費は厖大なものとな
る。
【0009】この発明は、前記のような従来技術の現状
に鑑みてなされたもので、極めて簡単な構成のもとに湾
曲に対して強度の高いフェンス体を実現し、フェンス体
に直線ラインの状態を持続させることによって、フェン
ス体上に残留するゴミなどが特定箇所に偏在することな
く、広い範囲に均一状態でゴミなどの捕捉が行われる高
能率のゴミ用フェンスを提供することを目的としてい
る。
【0010】この発明の他の目的は、フェンス体が常に
直線ラインの状態を持続しながらゴミの捕捉に適した水
中高さを自動的に保持することができるゴミ用フェンス
を提供することにある。
【0011】この発明のさらに他の目的は、フェンス体
が常に直線ラインの状態を持続しながら、ゴミの捕捉が
できるだけ広い範囲に均一状態で行われるようにするた
めの方策として、水流に左右方向の変動が生じた場合に
も、極力これに追随し、これを利用することによってさ
らに効率のよいゴミなどの排除が可能なゴミ用フェンス
を提供することにある。
【0012】この発明のさらに他の目的は、ゴミ用フェ
ンスを対象流路に設置するための工事、ならびに取り替
えるための土木工事などをすべて陸上において行うこと
ができ、水中工事の必要のない、合理性が高くて経済性
のすぐれたゴミ用フェンスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの手段として、この発明のゴミ用フェンスにおいて
は、所定幅の流水の通過を可能とするために作成された
流路の途中、主に取水口付近に設けられてその流路を通
過する水が帯同するゴミなどを捕捉するためのゴミ用フ
ェンスであって、全長が前記流路の幅、いいかえれば取
水口の幅を越えて張設されるように両側に余分の長さを
そなえ、その両端が地上に設置された係着具にそれぞれ
結び付けられるフェンス体と、撓みに抗する十分な強度
をそなえる剛性の長尺体であって、前記フェンス体との
間を複数箇所において一体的に綴じ合わされて両端付近
が地上に設置されたフェンス体用とは別の係着具にそれ
ぞれ結び付けられて水位に応じて前記フェンス体ととも
に水上に浮遊状態に係留される補強体とをそなえ、前記
フェンス体は下面にゴミなどの通過を阻止するためのス
クリーン部が長手方向に連続して下向きに吊設され、前
記一体的に綴じ合わされた前記フェンス体と前記補強体
との長手方向に添う複数箇所に前記スクリーン部を常に
ゴミなどの捕捉に適した水中高さに保持するためのフロ
ートが設けられている。
【0014】このように構成されるゴミ用フェンスを用
いて流水中のゴミなどを捕捉除去するためには、フェン
ス体が両側にそなえる余分の長さの部分を使って、この
部分を、水路を挟んで両側の地上にそれぞれ設置された
一対の係着具に結び付けることにより、フェンス体のセ
ッティングを行う。このとき、フェンス体は剛性の長尺
体を把持しながら陸上からクレーン等を用いて水中に降
ろし、係着具に固縛するなどして固定することができ
る。
【0015】つぎに、フェンス体を直線ラインの状態に
保持するための手段として、撓みに抗する十分な強度を
そなえる真直の長尺体が補強体として用意される。補強
体はフェンス体との間を複数箇所において一体的に綴じ
合わされ、両端付近が地上に設置されたフェンス体用と
は別の係着具にそれぞれ結び付けられている。そのため
フェンス体と補強体とは、係着点の付近においてはそれ
ぞれ別個の束縛を受けながら、流水と接触している中央
の部分では、両者が一体となって浮遊状態を保持し、そ
の状態のままでフロートによる水中高さの適正保持の作
用を受けることになって、フェンス体は一体化された補
強体の撓みに抗する十分な強度と真直性との支配のもと
にゴミの集積箇所の均一化が図られることになる。
【0016】このゴミ用フェンスは、これを請求項2に
記載しているように、フェンス体と一体的に綴じ合わさ
れた補強体の両端付近を前記地上の係着具に対して浮遊
状態に係留する箇所に対し、追随装置を設けてもよい。
その追随装置は、補強体上の適当間隔を隔てた二個所に
それぞれの一端が遊びのある状態に緩着され、それぞれ
の他端が一カ所において相互に遊びのある状態に緩着さ
れている二本のリンクと、前記補強体上の前記適当間隔
を隔てた長さの部分とによって周辺を画する三辺が構成
される三角形に形成し、前記三箇所の緩着点の遊びの範
囲内で前記三辺の相互間の関係位置が任意に変位するこ
とによって、前記三角形の隣接辺間の挟角に前記のあそ
びに起因する移動が生じ、その結果補強体の位置が水流
方向の変化に追随して前記あそびの範囲内で左右方向の
移動が許容される構成とされる。
【0017】このような追随装置を補強体の係着具と補
強体との間に介設しておくと、水流に深さに関する変動
ばかりでなく、左右方向の変動が生じた場合にも極力こ
れに追随して、補強体が水流に従う方向に向かって移動
し、水流とフェンス体との対向する関係位置の変動が生
じるので、フェンス上のゴミの集積箇所を均一化するう
えで有効に機能する。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明に係るゴミ用フェンスの
実施の形態を図面によって詳細に説明する。図1はこの
発明の一実施例に係るゴミ用フェンスを取水口の流路の
入り口に取り付け、矢印方向に進入してくる水の帯同す
るゴミを捕捉するための装置の平面図であり、図2は図
1中のII−II線における拡大断面図、図3は図1中のII
I−III線における拡大断面図、図4は図1中のIVーIV線
における拡大断面図である。
【0019】図1〜図4において、フェンス体1は、ス
クリーン部1aとシート部1bとフロート部1cとより
なり、帯状の連続体として構成される。スクリーン部1
aは隙間から水を通してゴミを捕捉するために暖簾状に
構成され、下垂の状態に設けられる。シート部1bは二
枚のシートを貼り合わせてその間に発泡スチロール等の
発泡体を断続的に封入してフロート部1cを形成した構
造である。フェンス体1の両側には流路Bの幅よりも余
分の長さをそなえていて、その両端にワイヤーやチエー
ン2が付設される。
【0020】10は地上に設置されたフェンス体1用の
係着具で、チエーン2によってそれぞれ結び付けられ
る。3は補強体で、普通は剛直で長尺の鋼管、ステンレ
ス管、硬質合成樹脂管等が用いられる。補強体3は、フ
ェンス体1に平行に添わせて水中に設置し、それによっ
て補強体3のそなえる撓みに抗する十分な強度と真直性
とをフェンス体1に対して付与するためのものであるか
ら、そのための十分な剛性と真直性とをそなえたもので
なければならない。そのための構成として、フェンス体
1との間を複数箇所(図1では三箇所)において係止ロ
ープ9を用い、中間に補助フロート5を介在させた形で
一体的に綴じ合わされる。その要領が図4に示される。
補強体3はその両端付近を地上に設置されたフェンス体
用とは別の係着具8に対しチエーン7によってそれぞれ
結び付けられる。その結果、フェンス体1と補強体3と
は、水位に応じて水上に浮遊状態で係留される。
【0021】補強体3の両端付近を地上に設置された係
着具8に結び付けるチエーン7の途中に、補強体3のた
めの補助フロート4を介設しておくと便利である。その
要領が図3に示される。図3では、水位の変動によって
補強体3と係着具8との高さの関係が変動する状態が示
されているが、補助フロート4を、チエーン7の途中で
チェーンの長さ方向の移動とその場所に対する固定との
各操作が自在にできるようにしておくと、その移動によ
って補助フロート4の受ける浮力の微妙な加減が可能と
なり、フェンス全体の浮力の調整にきわめて好都合であ
る6は追随装置で、補強体3の両端付近を係着具8に係
留する箇所の辺りに設けられる。その詳細が図5に拡大
して示される。図は補強体3の中央部分を省略し、その
両端付近に設けられた二組の各追随装置6,6を互いに
接近した位置に並べて示したものである。
【0022】その追随装置6の構成を、補強体3上の適
当な間隔を隔てた二個所にそれぞれの一端が個別のシャ
ックル6cによって遊びのある状態に緩着され、それぞ
れの他端が一カ所において相互に遊びのある状態に別の
一個のシャックル6cによって緩着されている主リンク
6aおよび副リンク6bの二本のリンクと、前記補強体
3上の前記適当間隔を隔てた長さの部分とによって周辺
を画する三辺が構成される三角形に形成し、前記三箇所
の緩着点である各シャックル6cのそなえるあそびの許
容範囲内で前記三辺の相互間の関係位置が任意に変位す
ることによって、前記三角形の隣接辺間の挟角に前記の
あそびに起因する移動が生じ、その結果補強体3の位置
が水流方向の変化に追随して前記あそびの範囲内で左右
方向の移動が許容される構成にされている。
【0023】以上のように構成される本発明のゴミ用フ
ェンスによって、所定の流路を通過する流水中のゴミな
どを捕捉して除去する作用について説明する。フェンス
体1と補強体3とは、係止ロープ9を用いて中間に補助
フロート5を挟んだ形で一体的に綴じ合わされる。これ
をフェンス体1と補強体3とのそれぞれのチェーン2と
チェーン7とを用いて個別にそれぞれの係着具10,8
に縛り付け、フロート部1cあるいは補助フロート4,
5により規制された深さに応じて浮遊状態に係留されて
いる。そのため、各フロート1c、4、5の浮力の調整
によってフェンスによるゴミなどの捕捉幅を深さの方向
に広げられる。また、補強体3の剛直性に支えられて水
流抵抗に起因する湾曲に対して特に強度の高いフェンス
体が実現され、フェンス体に直線ラインの状態を持続さ
せることができる。その結果、フェンス体上に残留する
ゴミなどがフェンス全長の特定箇所に偏在するなどのこ
とが防止され、広い範囲に亙る均一状態の実現が可能と
なって、ゴミなどの高効率の捕捉を行うことが可能とな
る。
【0024】さらに、補強体3の両端付近を係着具8に
係留する箇所に設けられる追随装置6により、フェンス
体1上のゴミなどの残留領域を、水流幅の左右の方向に
広げてろ過操作の均一化を図るための作用について説明
する。図5において、主リンク6aは、一端がシャック
ル6cによって補強体3上の一点に緩着され、副リンク
6bは、一端が別のシャックル6cによって補強体3上
の他の一点に緩着される。そして主リンク6aと副リン
ク6bとは、いずれも各他端がさらに別のシャックル6
cによって一カ所において相互に緩着されている。図6
はこれをスケルトン式に簡略化して示した図である。
【0025】このように結合して組み立てられたリンク
体において、補強体3を図6(a)中の矢印P方向に流
そうとする水流(水平面内で流過ラインの左右方向に向
かう水流)が生じた場合を想定すると、補強体3は当然
に矢印Pの方向に引っ張られるので、前記三個の各シャ
ックル6c内に囲まれる前記二本のリンクの各端部(図
中黒点で示す)の対向位置は、図6(a)のようにな
る。この図が示すように、主リンク6aは、両端におい
てリンクの長さを圧縮しようとする方向の荷重が加わっ
た状態にあり、副リンク6bは、これとは反対に、両端
においてリンクの長さを引き伸ばそうとする方向の荷重
が加わった状態にあることが明らかである。そうして、
その結果として主リンク6aは、いわゆる辺の有効長さ
がシャックル6c内のあそびの寸法だけ辺の実寸法より
も短縮し、副リンク6bは、反対に有効長さがシャック
ル6c内のあそびの寸法だけ辺の実寸法よりも伸長する
ので、前記三角形の隣接辺間の挟角に移動が生じ、その
結果補強体3の位置が、シャックルのあそびの範囲内
で、水流方向の変化に追随して左右方向の移動が許容さ
れることになる。
【0026】図6(b)は、図6(a)と全く同一箇所
のリンク体において、補強体3を図6(b)の矢印Q方
向に流そうとする水流が生じた場合の、三辺の各端部の
対向位置を示している。この場合は、前図とは逆に、主
リンク6aは、両端においてリンクの長さを引き伸ばそ
うとする方向の荷重が加わった状態にあり、副リンク6
bは、これとは反対に、両端においてリンクの長さを圧
縮しようとする方向の荷重が加わった状態にあることが
明らかである。その結果、主リンク6aは、辺の有効長
さが伸長し、副リンク6bは有効長さが短縮するので、
やはり前記三角形の隣接辺間の挟角に移動が生じ、その
結果補強体3の位置が、シャックルのあそびの範囲内
で、水流方向の変化に追随して左右方向の移動が許容さ
れることになる。
【0027】このように、この発明の補強体3は、両端
付近が地上に設置された係着具にそれぞれ結び付けられ
ていながら、係着箇所に対して追随装置6が設けられて
いるために、フェンス体1に向かって流過しようとする
流水の流れ込みの方向が、左右方向に移動した場合に
も、これに追随して、ある範囲内の移動を行うことがで
き、それによって水流とフェンス体1との対向する関係
位置の左右方向の変動、すなわちフェンス体1上の長さ
方向に沿ってゴミの残留箇所(ゴミのろ過が行われる箇
所)を移動分散させることがある範囲に亙って実施が可
能となり、フェンス1上のゴミの集積箇所を均一化する
ための新たな手段を加えることとなって、フェンス体1
のゴミなどに対するろ過効率の一層の上昇を図ることが
できる。
【0028】
【発明の効果】この発明にかかるゴミ用フェンスは以上
のように構成されるので、つぎのようなすぐれた効果が
ある。
【0029】(1) 請求項1では、極めて簡単な構成の
もとに、湾曲に対して強度の高いフェンス体を実現し、
フェンス体に対して直線ラインの状態を持続させること
によって、フェンス体上に残留するゴミなどが特定箇所
に偏在することを防止し、広い範囲に亙ってろ過の行わ
れる箇所が均一状態でゴミなどの捕捉が行われる高効率
のフェンスを提供することができる。
【0030】またフェンス体に対し、常に直線ラインの
状態を持続しながらゴミの捕捉に適した水中高さを、フ
ェンス体自身によって自動的に保持できるフェンスの実
現が可能となった。
【0031】さらに、ゴミ用フェンスを対象流路に設置
するための作業、あるいは補修または取替などの作業
が、機材運搬などのあらゆる付随作業も含めて、すべて
の作業が陸上において行うことができるようになり、水
中工事の必要が全く無くなって、合理性が高くて経済性
のすぐれたゴミ用フェンスを完成することができた。
【0032】(2) 請求項2では、フェンス体が常に直
線ラインの状態を持続しながら、ゴミの捕捉ができるだ
け広い範囲に均一状態で行われるようにするための方策
として、水流に左右方向の変動が生じた場合にも極力こ
れに追随し、これを利用することによって、さらにフェ
ンスの具備するろ過能力の保有面積の利用拡大を可能と
して、一層すぐれた高効率のゴミなどの捕捉分別作業が
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るゴミ用フェンスを取
水口の流路の入り口に取り付け、矢印方向に進入しよう
とする水の帯同するゴミを捕捉する状態を表す平面図で
ある。
【図2】図1中のIIーII線における拡大断面図である。
【図3】図1中のIII−III線における拡大断面図であ
る。
【図4】図1中のIVーIVにおける拡大断面図である。
【図5】補強体の両端付近に設けた追随装置を互いに対
向させた位置に並べて示した拡大平面図である。
【図6】追随装置の作用を説明するための図で、図6
(a)は図5の左側の追随装置の一態様を示す図、図6
(b)は同じく図5の左側の追随装置の異なる一態様を
示す図である。
【図7】従来の一般的なゴミ用フェンスの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 フェンス体 1a スクリーン部 1b シート部 1c フロート部 2,7 チエーン 3 補強体 4,5 補助フロート 6 追随装置 6a 主リンク 6b 副リンク 6c シャックル 8,10 係着具 9 係止ロープ A ゴミ B 流路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅の流水の通過を可能とするために
    作成された流路の途中、主に取水口付近に設けられてそ
    の流路を通過する水が帯同するゴミなどを捕捉するため
    のゴミ用フェンスであって、全長が前記流路の幅、いい
    かえれば取水口の幅を越えて張設されるように両側に余
    分の長さをそなえ、その両端が地上に設置された係着具
    にそれぞれ結び付けられるフェンス体と、 撓みに抗する十分な強度をそなえる剛性の長尺体であっ
    て、前記フェンス体との間を複数箇所において一体的に
    綴じ合わされて両端付近が地上に設置されたフェンス体
    用とは別の係着具にそれぞれ結び付けられて水位に応じ
    て前記フェンス体とともに水上に浮遊状態に係留される
    補強体とをそなえ、 前記フェンス体は下面にゴミなどの通過を阻止するため
    のスクリーン部が長手方向に連続して下向きに吊設さ
    れ、前記一体的に綴じ合わされた前記フェンス体と前記
    補強体との長手方向に添う複数箇所に前記スクリーン部
    を常にゴミなどの捕捉に適した水中高さに保持するため
    のフロートが設けられていることを特徴とするゴミ用フ
    ェンス。
  2. 【請求項2】 前記フェンス体と一体的に綴じ合わされ
    た前記補強体の両端付近を前記地上の係着具に対して浮
    遊状態に係留する箇所に追随装置を設け、 その追随装置を、前記補強体上の適当な間隔を隔てた二
    個所にそれぞれの一端が遊びのある状態に緩着され、そ
    れぞれの他端が一カ所において相互に遊びのある状態に
    緩着されている二本のリンクと、前記補強体上の前記適
    当間隔を隔てた長さの部分とによって周辺を画する三辺
    が構成される三角形に形成し、前記三箇所の緩着点の遊
    びの範囲内で前記三辺の相互間の関係位置が任意に変位
    することによって前記三角形の隣接辺間の挟角に前記の
    あそびに起因する移動が生じ、その結果、前記補強体の
    位置が水流方向の変化に追随して前記あそびの範囲内で
    左右方向の移動が許容される構成とした請求項1記載の
    ゴミ用フェンス。
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JP2007205119A (ja) * 2006-02-06 2007-08-16 Kaiwa Tec Kk 汚濁防止装置及び汚濁防止装置の係留方法
KR101166338B1 (ko) 2011-10-12 2012-07-18 김은숙 피이부잔교를 이용한 부유쓰레기 수거장치 및 그를 이용한 수거방법

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