JP2002088681A - 紙塗工用ラテックス - Google Patents
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Abstract
性、ドライピック強度、ウェットピック強度、インク受
理性、印刷光沢、白紙光沢に優れ、かつ腐敗しにくい保
存安定性に優れた紙塗工用ラテックスの提供。 【解決手段】 粒子の50%以上が50〜150nmの
範囲内の粒子で構成されるカルボキシル変性スチレン−
ブタジエン系共重合体ラテックス100部(固形分換
算)に対し、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを少なくとも0.005重量部以上、および一般式
(1)で表わされるハロゲン化脂肪族ニトロアルコール
を少なくとも0.01重量部以上で組み合せて含有する
ことを特徴とする紙塗工用ラテックス。 【化1】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表わ
し、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を、
Xはハロゲン原子を表わす)
Description
スに関するものである。詳しくは、流動性、機械的安定
性、保水性、高速塗工適性、ドライピック強度、ウェッ
トピック強度、インク受理性、印刷光沢、白紙光沢に優
れ、かつ腐敗しにくい保存安定性の優れた紙塗工用ラテ
ックスに関するものである。
め主力の塗工機としてブレードコーターを導入し、その
塗工スピードを高速化するための方策を種々採ってい
る。この高速塗工の場合、良好な塗料の流動性、保水性
が求められるが、塗料中のバインダーとして用いられる
ラテックスにも良好な流動性、保水性が求められてい
る。
ラテックスは流動性、保水性、接着強度、印刷光沢の観
点から粒子径としては小粒子径化の方向にある。しか
し、一般的にラテックス粒子が小粒子径になるとその安
定性が低下するため、取扱い上に問題を生じるケースが
発生する。また、一般にこのようなラテックスは、製造
後、製品として搬送中、さらには紙塗工用塗料のバイン
ダーとして使用されるまでの保存期間中の腐敗を防止す
るために、例えば特公昭60−54281号公報に開示
されるような2−メチル−5−イソチアゾリン−3−オ
ン(MIT)、及びその塩素あるいは臭素付加物の混合
物を防腐剤として添加している。しかし、MITは極め
て防腐効果が低いという欠点を有している。またその塩
素あるいは臭素付加物の混合物を防腐剤として含むラテ
ックスは、その防腐効果を十分に発揮させる量の防腐剤
を含ませた場合、変異原性試験の判定基準であるエイム
ズ試験において陽性を示すことがあるため、特に近年、
食品用途等に用いられる塗工紙においてはエイムズ試験
で陰性のラテックスが求められている。
械的安定性、保水性、高速塗工適性、ドライピック強
度、ウェットピック強度、印刷光沢、白紙光沢に優れ、
かつ腐敗しにくい保存安定性に優れた紙塗工用ラテック
スを提供することを目的とする。
事情に鑑み現状の問題点を解決すべく鋭意検討した結
果、特定範囲の粒子径分布を有する粒子から構成される
カルボキシル変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテ
ックスに対し、特定の化合物2種を組み合せて含有して
なる紙塗工用ラテックスが、前記の目的を達成すること
を見出し本発明を完成するに至った。
以上が50〜150nmの範囲内の粒子で構成されるカ
ルボキシル変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテッ
クス100部(固形分換算)に対し、2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オンを少なくとも0.005重量
部以上、および一般式(1)で表わされるハロゲン化脂
肪族ニトロアルコールを少なくとも0.01重量部以上
で組み合せて含有することを特徴とする紙塗工用ラテッ
クス、
炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキ
シ基を表わし、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアル
キル基を、Xはハロゲン原子を表わす) (2)カルボキシル変性スチレン−ブタジエン系共重合
体ラテックス100部(固形分換算)に対し、さらに高
分子電解質0.1〜3.0重量部含有する(1)記載の
紙塗工用ラテックス、(3) 高分子電解質がエチレン
系不飽和カルボン酸単量体60〜100モル%およびこ
れと共重合可能な他の単量体0〜40モル%からなる数
平均分子量1000〜20,000の重合体のカリウム
塩、ナトリウム塩又はアンモニウム塩である(2)記載
の紙塗工用ラテックスを提供するものである。
る。本発明における、カルボキシル変性スチレン−ブタ
ジエン系共重合体ラテックスとは、スチレン、ブタジエ
ンを主成分とし、これにカルボキシル基を有するエチレ
ン系不飽和単量体、さらに必要に応じてこれらと共重合
可能な他のエチレン系不飽和単量体を共重合してなる共
重合体ラテックスである。
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−
ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、置換および
側鎖共役ヘキサジエン類などが挙げられ、これらを1種
または2種以上使用することができる。特に1,3−ブ
タジエンの使用が好ましい。
他に、α−メチルスチレン、メチルα−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンおよびジビニルベンゼン等が挙げら
れ、これらを1種または2種以上使用することができ
る。特にスチレンの使用が好ましい。
カルボン酸単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸、クロトン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸
などのモノまたはジカルボン酸(無水物)を挙げられ、
これらを1種または2種以上使用することができる。
チレン系不飽和単量体としては、不飽和カルボン酸アル
キルエステル単量体、ヒドロキシアルキル基を含有する
不飽和単量体、シアン化ビニル単量体、不飽和カルボン
酸アミド単量体等が挙げられる。
としては、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート、ジメチル
フマレート、ジエチルフマレート、ジメチルマレエー
ト、ジエチルマルエート、ジメチルイタコネート、モノ
メチルフマレート、モノエチルフマレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート等が挙げられ、これらを1種また
は2種以上使用することができる。特にメチルメタクリ
レートの使用が好ましい。
量体としては、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β
−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピ
ルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、
ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタ
クリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、ジ−(エチレングリコール)マレエート、
ジ−(エチレングリコール)イタコネート、2−ヒドロ
キシエチルマレエート、ビス(2−ヒドロキシエチル)
マレエート、2−ヒドロキシエチルメチルフマレートな
どが挙げられ、これらを1種または2種以上使用するこ
とができる。特にβ−ヒドロキシエチルアクリレートの
使用が好ましい。
ニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニ
トリル、α−エチルアクリロニトリルなどが挙げられ、
これらを1種または2種以上使用することができる。特
にアクリロニトリルまたはメタクリロニトリルの使用が
好ましい。
アクリルアミド、メタクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、N−メチロールメタクリルアミド、N,
N−ジメチルアクリルアミドなどが挙げられ、これらを
1種または2種以上使用することができる。特にアクリ
ルアミドまたはメタクリルアミドの使用が好ましい。
エン系共重合体ラテックスの単量体組成は、ブタジエン
成分20〜70重量%、スチレン成分20〜79.5重
量%、カルボキシル基を有するエチレン系不飽和単量体
0.5〜10重量%およびこれらと共重合可能な他のエ
チレン系不飽和単量体0〜59.5重量%である。
レン−ブタジエン系共重合体ラテックスは、その粒子の
50%以上が50〜150nmの範囲内の粒子で構成さ
れることが必要である。該範囲外の粒子径分布を有する
ラテックスでは、本発明にて規定する特定割合の防腐剤
2種との組合せによる防腐効果と塗工紙物性とのバラン
スに劣るため好ましくない。さらに、その粒子の60%
以上が50〜150nmの範囲内の粒子で構成されるこ
と特に好ましい。このような特定の粒子径分布を有する
カルボキシル変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテ
ックスを得るには、例えば、重合水の量、乳化剤の量や
その添加方法等により適宜調整することができる。
いては特に制限するものではなく、一括添加方法、分割
添加方法、連続添加方法の何れでも採用することができ
る。更に、乳化重合において、常用の乳化剤、重合開始
剤、炭化水素系溶剤、連鎖移動剤、電解質、キレート剤
等を使用することができる。
合、多段階重合、シード重合、パワーフィード重合法等
何れを採用してもよい。
テル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフ
ェニルエーテルスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩、脂
肪族カルボン酸塩、非イオン性界面活性剤の硫酸エステ
ル塩等のアニオン性界面活性剤あるいはポリエチレング
リコールのアルキルエステル型、アルキルフェニルエー
テル型、アルキルエーテル型等のノニオン性界面活性剤
が挙げられ、これらを1種又は2種以上使用することが
できる。
硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性重合開
始剤、レドックス系重合開始剤、過酸化ベンゾイル等の
油溶性重合開始剤を適宜用いることができる。特に水溶
性重合開始剤の使用が好ましい。
ン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、シクロヘプ
タン等の飽和炭化水素、ペンテン、ヘキセン、ヘプテ
ン、シクロペンテン、シクロヘキセン、シクロヘプテ
ン、4−メチルシクロヘキセン、1−メチルシクロヘキ
セン等の不飽和炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素などの炭化水素化合物を使用して
も良い。
プタン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメル
カプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリル
メルカプタン等のアルキルメルカプタン、ジメチルキサ
ントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲン
ジサルファイド等のキサントゲン化合物、ターピノレン
や、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチル
チウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスル
フィド等のチウラム系化合物、2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェノール、スチレン化フェノール等のフ
ェノール化合物、アリルアルコール等のアリル化合物、
ジクロルメタン、ジブロモメタン、四臭化炭素等のハロ
ゲン化炭化水素化合物、α−ベンジルオキシスチレン、
α−ベンジルオキシアクリロニトリル、α−ベンジルオ
キシアクリルアミド等のビニルエーテル、α−メチルス
チレンダイマー、トリフェニルエタン、ペンタフェニル
エタン、アクロレイン、メタアクロレイン、チオグリコ
ール酸、チオリンゴ酸、2-エチルヘキシルチオグリコエ
ート等が挙げられ、これらを1種または2種以上使用す
ることが出来る。
H調節のために苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニア等が
加えられ、ストリッピングにより未反応単量体等の低沸
点化合物を除去することにより得ることができる。
記にて得られたカルボキシル変性スチレン−ブタジエン
系共重合体ラテックス100部(固形分換算)に対し、
2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンを少なくと
も0.005重量部以上、および一般式(1)で表わさ
れるハロゲン化脂肪族ニトロアルコールを少なくとも
0.01重量部以上で組み合せて含有するものである。
上記化合物2種を上記の割合にて組み合せて使用するこ
とにより、防腐剤としての使用量が少なくても十分なる
効果が望めるものであるが、いずれかの化合物がそれぞ
れの必要最低量未満では防腐効果に乏しいため好ましく
ない。しかし、必要以上に多量に添加してもそれ以上の
防腐効果は望めず経済的に不利となり、また却って塗工
紙物性が低下することがあるため、その上限値はそれぞ
れ0.5重量部程度である。
炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキ
シ基を表わし、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアル
キル基を、Xはハロゲン原子を表わす) このような化合物としては、例えば2,2−ジブロモ−
2−ニトロエタノール、2−クロロ−2−ニトロエタノ
ール、3−ブロモ−3−ニトロペンタンジオール−2,
4、2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオール−1,
3、2−クロロ−2−ニトロペンタノール−3等を代表
例として挙げることができる。
ない範囲内において、上記の化合物以外の防腐剤、例え
ば1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オンなどのベン
ゾイソチアゾリン系化合物を使用することも可能であ
る。
記にて得られたカルボキシル変性スチレン−ブタジエン
系共重合体ラテックス100部(固形分換算)に対し、
上記2種類の化合物 に加えて、さらに高分子電解質
0.1〜3.0重量部含有させることにより、上記化合
物の防腐効果を効率よく発揮させることができ、また塗
工紙物性においても優れた効果を発揮させるため好まし
い。
妨げない範囲において、上記化合物以外の防腐剤を使用
することを何ら妨げるものではない。
は、水溶性の単量体を主成分とする重合体のアルカリ金
属塩またはアンモニウム塩等が挙げられる。特に、エチ
レン系不飽和カルボン酸単量体60〜100モル%およ
びこれと共重合可能な他の単量体0〜40モル%からな
る数平均分子量が1000〜20,000の重合体のカ
リウム塩、ナトリウム塩又はアンモニウム塩が好まし
い。上記エチレン系不飽和カルボン酸単量体としては、
アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマール酸、イタコン酸などのモノまたはジカルボン酸
(無水物)を挙げることができ、これらは1種または2
種以上用いることができる。また上記エチレン系不飽和
カルボン酸単量体と共重合可能な他の単量体としては、
アルケニル芳香族単量体、不飽和カルボン酸アルキルエ
ステル単量体、ヒドロキシアルキル基を含有する不飽和
単量体、シアン化ビニル単量体、不飽和カルボン酸アミ
ド単量体等、それぞれ共重合体ラテックスの項で例示さ
れた単量体が挙げられ、それぞれ1種または2種以上用
いることができる。
テックスは、通常、顔料100重量部に対して固形分換
算で3〜30重量部の割合で混合され、紙塗工用組成物
として調製される。ここで使用される顔料としては、例
えば、カオリンクレー、タルク、硫酸バリウム、酸化チ
タン、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛
などの無機顔料、あるいはポリスチレンラテックスのよ
うな有機顔料が挙げられ、これらは単独または混合して
使用される。
必要に応じて澱粉、酸化澱粉、エステル化澱粉等の変性
澱粉、大豆蛋白、カゼインなどの天然バインダー、ある
いはポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルラテック
ス、アクリル系ラテックスなどの合成ラテックス等を使
用してもよく、さらにその他の助剤、例えば分散剤(ピ
ロリン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、ヘキ
サメタリン酸ナトリウムなど)、消泡剤(ポリグリコー
ル、脂肪酸エステル、リン酸エステル、シリコーンオイ
ルなど)、レベリング剤(ロート油、ジシアンジアミ
ド、尿素など)、防腐剤、離型剤(ステアリン酸カルシ
ウム、パラフィンエマルジョンなど)、蛍光染料、カラ
ー保水性向上剤(カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムなど)が必要に応じて添加される。
する方法は、ブレードコーター、ロールコーター、バー
コーターなどの塗布機によって行なわれる。また、塗布
後、表面を乾燥し、カレンダーリングなどにより仕上げ
る。
説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これら
の実施例に限定されるものではない。なお実施例中、割
合を示す部および%は特に断りのない限り重量基準によ
るものである。
た量の重合水、乳化剤(乳化剤A:アルキル硫酸ナトリ
ウム(テイカ製 テイカライトN1230)、乳化剤
B:アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(花王製
ネオペレックスNa25))を添加し、65℃に昇温
後、過硫酸カリウム1.5部添加溶解し、表1(中)に
示した割合の単量体、その他の化合物からなる混合物を
加え30分間重合させた後、表1(右)に示した残部か
らなる混合物を10時間かけて添加し、その後70℃に
昇温、維持し重合転化率が96%以上になった時点で重
合停止剤として硫酸ヒドロキシルアミンを0.1部添加
し反応を終結させた。その後、苛性ソーダで得られたラ
テックスのPHを約7に調整後、濃縮及び水蒸気蒸留で
低沸点化合物を除去した後、共重合体ラテックスA〜D
を得た。
布測定器CHDF−2000(メイテックアプライドサ
イエンス社製)を用いて数平均粒子径分布を測定し、5
0〜150nm及び60〜150nmの範囲にある粒子
の割合を計算で求めた。
分換算)に対し、下記の防腐剤および高分子電解質を表
2に示す割合にて、添加し、紙塗工用ラテックスI〜V
II、i〜ivを得た。また、得られた紙塗工用ラテッ
クスにつき、以下の方法にて腐敗性試験を行った。結果
を表2に示す。 防腐剤H−MIT:2−メチル−4−イソチアゾリン−
3−オン 防腐剤BNPA:2−ブロモ−2−ニトロプロパンジオ
ール−1,3 防腐剤BIT:1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オ
ン 高分子電解質T−40:ポリアクリル酸ナトリウム(東
亜合成(株)製:アロンT−40)
菌する。試験するラテックス100gに、別に準備した
腐敗したラテックス5g(菌数106以上)を加え均一
化する。腐敗したラテックスを添加した各ラテックスに
各防腐剤を所定量加え均一化する。これらを30℃に
て、10日間放置後、菌数測定した。菌数が102以下
の場合には防腐剤の効果により殺菌されており、腐敗が
防がれていると判断でき、103以上の場合は殺菌が不
十分であり腐敗傾向と判断される。
I、i〜ivを用いて、下記配合処方により紙塗工用組
成物を調製した。得られた紙塗工用組成物1〜11の液
性を表2に示す。 (処方) カオリンクレー 60部 重質炭酸カルシウム 40部 リン酸エステル化デンプン 5部 紙塗工用ラテックス 8部・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 固形分濃度
65%
工原紙(坪量80g/m2)に、得られた紙塗工用組成
物をそれぞれ塗工し、各塗工紙を作製した。なお、各塗
工紙は、全て次に示す同一条件下で作製した。塗工条
件:前記の熱風塗工乾燥機にて、上記組成物の塗工量が
片面12g/m2となるようにワイヤーバーを用いて塗
工した。塗工速度は50m/min.に設定した。乾燥
条件:塗工から約0.5秒後に、150℃の乾燥炉内
で、温度210℃、風速33m/秒の熱風により5秒間
乾燥した。得られた各塗工紙を、相対湿度65%、温度
20℃の条件下で一昼夜調湿した後、線圧70kg/c
m、温度50℃、通紙速度7m/分、表裏2回ずつ合計
4回の通紙条件でスーパーカレンダー処理し、各塗工紙
を得た。得られた塗工紙を各試験に供して評価し、その
結果を表3に示す。なお、各組成物ならびに塗工紙の特
性は以下の方法に拠った。
機工業社製)を使用した。内筒ボブFを用いて、高せん
断速度を与える4000rpmにおける各紙塗工用組成
物の見掛け粘度(cps)を測定した。数値の低い方が
見掛け粘度は低く、流動性が良い。
用組成物(固形分40重量%、試料50g)に、ロータ
ー回転数1000rpm、ローター荷重10Kg、回転
時間10分間の条件で機械的せん断を与えた後、発生し
た凝集物を200メッシュの金網で捕捉した。捕捉され
た凝集物を乾燥した後、元の固形分重量に対する凝集物
の割合を重量%で求めた。
ングの程度を肉眼で判定し、5点から1点まで相対的に
評価した。点数の高いものほど良好である。
に同時に湿し水を付与し、その直後に、インキロールに
より各塗工紙試料を同時に印刷した際のピッキングの程
度を肉眼で判定し、5点から1点まで相対的に評価し
た。点数の高いものほど良好である。
時に湿し水を付与し、その直後に、インキロールにより
各塗工紙試料を同時に印刷した際のインキの受理の程度
を肉眼で判定し、5点から1点まで相対的に評価した。
点数の高いものほど良好である。
5°の光沢度を測定した。数値が大きいほど白紙光沢が
よい。
一昼夜放置し、印刷面の光沢度をJIS.P−8142
に従い測定した。数値が大きいほど印刷光沢がよい。
クスは、腐敗しにくい保存安定性の優れたラテックスで
あり、かつ流動性、機械的安定性、保水性、高速塗工適
性、ドライピック強度、ウェットピック強度、インク受
理性、印刷光沢、白紙光沢に優れた紙塗工用組成物およ
び塗工紙を提供することができるものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 粒子の50%以上が50〜150nmの
範囲内の粒子で構成されるカルボキシル変性スチレン−
ブタジエン系共重合体ラテックス100部(固形分換
算)に対し、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンを少なくとも0.005重量部以上、および一般式
(1)で表わされるハロゲン化脂肪族ニトロアルコール
を少なくとも0.01重量部以上で組み合せて含有する
ことを特徴とする紙塗工用ラテックス。 【化1】 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜4
のアルキル基又は炭素数1〜4のアルコキシ基を表わ
し、R2は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を、
Xはハロゲン原子を表わす) - 【請求項2】 カルボキシル変性スチレン−ブタジエン
系共重合体ラテックス100部(固形分換算)に対し、
さらに高分子電解質0.1〜3.0重量部含有する請求
項1記載の紙塗工用ラテックス。 - 【請求項3】 高分子電解質がエチレン系不飽和カルボ
ン酸単量体60〜100モル%およびこれと共重合可能
な他の単量体0〜40モル%からなる数平均分子量10
00〜20,000の重合体のカリウム塩、ナトリウム
塩又はアンモニウム塩である請求項2記載の紙塗工用ラ
テックス。
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---|---|---|---|
JP2000275526A JP2002088681A (ja) | 2000-09-11 | 2000-09-11 | 紙塗工用ラテックス |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2002088681A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005097474A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-14 | Nippon A & L Kk | 長期保存安定性に優れた共重合体ラテックス |
JP2009073816A (ja) * | 2007-09-24 | 2009-04-09 | Rohm & Haas Co | 殺生物剤安定性を改善するためのポリマー分散体のスチームストリッピング |
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2000
- 2000-09-11 JP JP2000275526A patent/JP2002088681A/ja not_active Withdrawn
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