JP2009091670A - 紙塗工用共重合体ラテックス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 脂肪族共役ジエン系単量体30〜70重量%、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜10重量%およびその他の共重合可能な単量体20〜69.5重量%からなる単量体(合計100重量部)を乳化重合してなる共重合体ラテックスで、該共重合体ラテックスフィルム中に含まれるアルカリ金属の含有量が17000〜25000ppmの範囲にあり、かつ、アルカリ金属中に占めるナトリウムの量が下記式(1)の範囲内にある紙塗工用共重合体ラテックス。
ナトリウム/(アルカリ金属の合計)=0.61〜0.85 (1)
【選択図】 なし
Description
塗工紙は非塗工紙に比べ、白色度、光沢度、平滑度、印刷適性など多くの優れた点を有しているが、原紙を抄造したあとに紙塗工用組成物をブレードコーターやロールコーターなどを用いて塗工する工程が必要となるが、最近ではブレードコーターによる塗工が主流となって来ており、紙塗工用組成物のブレード塗工適性が生産性や最終的な塗工紙製品の品質に大きく影響するため、ブレード塗工適性に大きな影響を及ぼす紙塗工用組成物の粘性コントロールは重要な因子である。
ナトリウム/(アルカリ金属の合計)=0.61〜0.85 (1)
本発明における脂肪族共役ジエン系単量体としては、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエン、置換直鎖共役ペンタジエン類、置換および側鎖共役ヘキサジエン類などが挙げられ、これらを1種または2種以上使用することができる。特に1,3−ブタジエンの使用が好ましい。
なお、共重合体ラテックスフィルム中に含まれるアルカリ金属の含有量ならびにナトリウムの割合については、重合時に使用する重合開始剤、乳化剤、電解質等の種類と使用量ならびに上記のpH調整剤や分散剤の種類と使用量などにより調製することが可能である。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、これらの実施例に限定されるものではない。なお実施例中、割合を示す部および%は特に断りのない限り重量基準によるものである。また実施例における諸物性の評価は次の方法に拠った。
塗料作成直後にB型粘度計を用いて、60rpmにおける塗料粘度を測定した。
作成した塗料を20℃、60%の条件にて24時間放置後、前述のB型粘度計にて塗料の静置粘度を測定した。上記の塗料作成直後のB型粘度との比率を以下の式で算出し1.5以下を◎(優)、2.5以下を○、3.5以下を△、3.5以上を×(劣)として評価した。
放置安定性=24時間後の静置B型粘度/塗料作成直後のB型粘度
熊谷理機工業株式会社製ハーキュレス高せん断粘度計を用いて、ボブF、8800回転、スイープタイム10secの条件で測定した際の8000回転での見かけ粘度を高せん断時粘度とした。(なお、本条件でのせん断速度は1.7×105sec−1に相当する)
熊谷理機工業株式会社製ハーキュレス高せん断粘度計を用いて、ボブE、2200回転、スイープタイム10secの条件で測定した際の500回転での見かけ粘度を中せん断時粘度とした。(なお、本条件でのせん断速度は5.2×103sec−1に相当する)
RI印刷機を用いて、インキをインキロールに均一に展開した後、インキ中に水を滴下して充分に乳化させ、各塗工紙試料を同時に印刷した際のインキの着肉の程度を肉眼で判定し、(優)◎ > ○ > △ > ×(劣)まで相対的に評価した。
各塗工紙試料の光沢度をJIS.P-8142に従い測定した。数値が大きいほど白紙光沢が良い。
共重合体ラテックスの数平均粒子径を動的光散乱法により測定した。尚、測定に際しては、LPA−3000/3100(大塚電子製)を使用した。
室温雰囲気にてラテックスフィルムを作成する。その後ラテックスフィルムを約1g秤量し、これを400ccのトルエンに入れ48時間膨張溶解させる。その後、これを300メッシュの金網で濾過し、金網に捕捉されたトルエン不溶部を乾燥後秤量し、この重量のはじめのラテックスフィルムの重量に占める割合をゲル含有量として重量%で算出した。
共重合体ラテックスを室温雰囲気にて乾燥させてフィルムを作成し、硫酸と硝酸で加熱分解した後、誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES:セイコー電子工業社製SPS4000型)によりアルカリ金属元素の定量を行った。
耐圧性の重合反応機に、重合水150部を仕込み、十分攪拌しながら、表1に示す各単量体および他の化合物を加えて70℃にて重合を開始し、2段重合については、1段目の単量体の重合転化率が90%以上になった時点で2段目の各単量体を添加して重合し、(さらに3段重合については2段目の単量体の重合転化率が90%以上になった時点で3段目の各単量体を添加して重合し、)最終重合転化率が95%を越えた時点で重合を終了した(1段重合については、最終重合添加率が95%を越えた時点で重合を終了した)。
次いで、これら共重合体ラテックスをpH調整剤を用いてラテックスのpHを7.5に調整し、水蒸気蒸留により未反応単量体および他の低沸点化合物を除去し、共重合体ラテックスA〜C、およびD〜Gを得た。
下記に示した配合処方に従って共重合体ラテックスA〜C、およびD〜Gを用い、表1に示す紙塗工用組成物(塗料)を作製した。得られた塗料のB型粘度、放置安定性、高シェア粘度、中シェア粘度を測定し、その結果を表1に示した。
(紙塗工用組成物の配合処方)
配合処方
カオリンクレー 60部
重質炭酸カルシウム 40部
変性デンプン 3部
共重合体ラテックス 9部
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
固形分濃度 66%
塗工原紙(坪量55g/m2)に、上記の紙塗工用組成物を片面あたりの塗被量が10g/m2となるようにワイヤーバーを用いて塗工し乾燥した後、線圧60kg/cm、温度50℃の条件でスーパーカレンダー処理を行い塗工紙を得た。得られた塗工紙を各試験に供して評価し、その結果を表1に示した。
Claims (2)
- 脂肪族共役ジエン系単量体30〜70重量%、エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜10重量%およびその他の共重合可能な単量体20〜69.5重量%からなる単量体(合計100重量部)を乳化重合してなる共重合体ラテックスで、該共重合体ラテックスフィルム中に含まれるアルカリ金属の含有量が17000〜25000ppmの範囲にあり、かつ、アルカリ金属中に占めるナトリウムの量が下記式(1)の範囲内にある紙塗工用共重合体ラテックス。
ナトリウム/(アルカリ金属の合計)=0.61〜0.85 (1) - 請求項1記載の共重合体ラテックスからなるブレードコーター用紙塗工用共重合体ラテックス。
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