JP2002087561A - コンベアにおける付属部品の取付具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 取付位置が特定されない付属部品でも簡便に
所望の位置に適正な状態で取り付けることができ、付属
部品の組立作業を単純化することができるコンベアにお
ける付属部品の取付具を提供する。 【解決手段】 取付具９が、断面略円形のパイプ２
ａ，２ｂの外周に円形凹部１６を嵌合されるだけで簡単
に取付けられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数のローラが配
設されたコンベアにガイドレールやセンサ等の各種付属
部品を着脱自在に装着するためのコンベアにおける付属
部品の取付具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のローラコンベア等において、ロー
ラの両端を支持するフレームは、連続的に搬送される複
数の搬送物の重量を支持する剛性が必要なため、コ字型
または箱型の断面構造を有する角形の型鋼が主に使用さ
れていた。

【０００３】このような型鋼を使用した２本のフレーム
は、複数のクロスメンバーにより所定間隔毎に連結して
コンベア枠を構成し、このコンベア枠の下面に所定間隔
毎に支持脚を立設してコンベア本体が構成される。

【０００４】このコンベア本体は、直線構造、斜め構
造、円弧構造等の各種単位コンベア本体から構成され、
これら単位コンベア本体の両フレームに複数のローラを
所定間隔で連設支持して単体のローラコンベアが構成さ
れると、これらローラコンベア単体を適宜継ぎ合わせて
ローラコンベアのレイアウトが構築されるようになって
いる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
角形の型鋼としてコ字形の型鋼を背中合わせに並設した
フレームを使用した従来のローラコンベアでは、これら
ローラコンベアのフレーム上にガイドレールや搬送物の
流れを確認するためのセンサー等が取り付けられる。

【０００６】例えばガイドレールなどの付属部品を取り
付ける場合には、コ字形の型鋼上面の所定位置に予め複
数の取付穴を加工し、この取付穴を利用してガイドレー
ルを取り付けるためのブラケットが取り付けられる。

【０００７】また、センサー等を取り付ける際にもコ字
形型鋼上面の所定位置にセンサーを支持するためのブラ
ケットを取り付けるための取付穴が加工される。

【０００８】このように、ガイドレールを取り付ける場
合には、複数の部品をボルトなどで接続して構成される
ブラケットが使用され、また、センサーなどを取り付け
る場合に専用のブラケットを使用して取り付ける際に、
センサーの位置が特定されない場合が多く、設置現場に
てローラコンベアのフレーム上に取り付けられる。

【０００９】従って、ブラケットの部品構成が複雑にな
るばかりか、センサー等を取り付ける際にフレーム上の
取付位置に該当する取付穴が無い場合は、新たに取付穴
を現場で加工する必要があり、付属部品を取り付けるた
めの組立作業が煩雑となる問題点を有していた。

【００１０】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、取付位置が特定されないガイドレールや
センサ等の付属部品でも、所望の位置に簡便に、適正な
状態で取り付けることができ、付属部品の組立作業を単
純化することができるコンベアにおける付属部品の取付
具を提供することを目的としている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコンベアにおける付属部品の取付具は、両
側に並設されるフレームに複数のローラを配設したコン
ベアにおける付属部品の取付具であって、前記フレーム
は、断面略円形のパイプによって構成され、前記取付具
は、パイプの外周に弾力的に押圧状態で嵌合される嵌合
保持部を有すると共に、ガイドレールやセンサ等の付属
部品を着脱可能に装着する装着部が具備されていること
を特徴としている。この特徴によれば、取付具は、断面
略円形のパイプの外周に嵌合保持部を嵌合されるだけで
簡単に取付けられるので、ガイドレールやセンサ等の付
属部品を所望の位置に簡便に取り付けることができ、組
立作業を単純化することができる。

【００１２】本発明のコンベアにおける付属部品の取付
具は、前記フレームが、断面略円形のパイプ外周の円周
面上に長手方向に沿って係止部が形成され、前記嵌合保
持部の嵌合面の内周面上に前記係止部に回動不能に係脱
可能な被係止部が形成されているのが好ましい。このよ
うにすると、嵌合保持部をフレームに嵌合した際、係止
部と被係止部が互いに係止されるので、付属部品の取付
具をフレームに対し所定の姿勢で保持することができる
ばかりか、その姿勢で保持したまま、長手方向に形成さ
れた係止部によって移動し得るのでその方向への位置決
め作業が容易となる。

【００１３】本発明のコンベアにおける付属部品の取付
具は、その装着部が、同一構造の取付具が着脱可能に装
着されるよう構成されているのが好ましい。このように
すると、装着部に装着された取付具が、フレームに嵌合
される取付具の嵌合保持部と同一構成となっているの
で、フレームと同径のパイプをガイドレールの取付具と
して使用することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１の（ａ）は本発明の一実施形態に
係るローラ支持装置が使用される断面略円形のパイプの
フレームによって構成されるローラコンベアの平面図、
（ｂ）はローラコンベアの正面図、（ｃ）はローラコン
ベアの側面図、図２は図１（ｂ）のＡ−Ａ断面図、図３
はフレームの嵌合溝ないし外周に単位支持ブロックない
し嵌合支持体が取付られる状態を示す分解斜視図、図４
はの（ａ）は嵌合支持体の平面図、（ｂ）は嵌合支持体
の側面図、（ｃ）は（ａ）のＢ矢視側ら視た部分拡大
図、図５はフレームの断面図であり、図６は支持脚また
はクロスメンバーを支持フレームに取付けるためのブラ
ケットであり、（ａ）はブラケットの側面図、（ｂ）は
（ａ）のＢ−Ｂ断面図であり、（ｃ）はブラケットの平
面図である。

【００１５】先ず、図１の（ａ）〜（ｃ）には、ローラ
コンベア単体１が示されており、このローラコンベア単
体１は、複数のローラ３を所定間隔に離間して支持した
フレーム２ａ、２ｂと、これら一対のフレーム２ａ、２
ｂに所定間隔毎に着脱自在に取付けられたブラケット８
と、これら所定間隔毎に着脱自在に取付けられたブラケ
ット８を使用して両フレーム２ａ、２ｂを一定間隔で連
結する複数のクロスメンバー１０と、クロスメンバー１
０の取付に使用していないブラケット８に装着してフレ
ーム２ａ、２ｂを所定間隔毎に立設支持すべくパイプに
より構成された一対の脚４ａ、４ｂから成る支持脚４と
により構成されている。

【００１６】両フレーム２ａ、２ｂは、図２、図３及び
図５に示されるような断面略円形のパイプ状に形成さ
れ、金属材料等を引き抜き加工により成形したもので、
所定長さ毎に定尺に切断されている。

【００１７】両フレーム２ａ、２ｂの外周には複数の線
状突起Ｒが円周上に所定間隔で等配されており、片側側
面の上方には所定の開口幅を有する嵌合溝１４が長手方
向全長に亘って形成され、この嵌合溝１４はパイプ中心
軸から所定角度で開口する接合面Ｋ１、Ｋ２を有してお
り、両フレーム２ａ、２ｂの下面にはフラットな支持面
Ｆが形成されている。

【００１８】この支持面Ｆには下方が開口する取付用の
凹溝１２が長手方向に沿って形成され、凹溝１２を形成
する外枠が中空の両フレーム２ａ、２ｂ内部に突設し、
外枠の上面にはフレーム２ａ、２ｂの内部空間を左右に
仕切る縦リブＩＲが一体的に形成されており、凹溝１２
の開口側には両壁面に一対の凹溝１２ａ、１２ｂが対向
配置されている。

【００１９】図３及び図４に示すように、嵌合溝１４内
には、外形が円弧状断面を有する扇形状に形成され、た
とえは弾性変形可能な合成樹脂材料で構成された単位支
持ブロック５が挿嵌されるようになっている。

【００２０】この単位支持ブロック５は、その円弧状外
周にローラ３の両端から突出したローラ軸６ａ、６ｂを
挿嵌するための複数の切欠き溝Ｇが所定間隔で連設され
ると共に、傾斜した両側面にはフレーム２ａ、２ｂに形
成される嵌合溝１４両側の傾斜した接合面Ｋ１、Ｋ２に
対応する嵌合面Ｓ１、Ｓ２が形成され、これら両嵌合面
Ｓ１、Ｓ２には係止突起５ａ、５ａが長手方向に沿って
形成され、両嵌合面Ｓ１、Ｓ２の内側には一対の凹溝５
ｂ、５ｂが形成されている。

【００２１】この単位支持ブロック５に形成される複数
の切欠き溝Ｇは、搬送条件によって切欠き溝Ｇ間の間隔
や溝幅等が決定されており、搬送条件によって異なる切
欠き溝Ｇの間隔や溝幅等を形成した各種単位支持ブロッ
ク５が予め製造される。

【００２２】また、図６の（ａ）〜（ｃ）には、支持脚
４またはクロスメンバー１０を両フレーム２ａ、２ｂに
取付けるためのブラケット８が示されており、このブラ
ケット８は、上面に両フレーム２ａ、２ｂの底面を挿嵌
する円形凹部１５が形成されており、円形凹部１５の底
面には両フレーム２ａ、２ｂ下面のフラットな支持面Ｆ
に接触可能なフラットな面が形成され、円形凹部１５の
内周面には両フレーム外周の線状突起Ｒに対応する線状
凹溝ｒが同一間隔で配置されている。

【００２３】ブラケット８は、底面の略中央に脚保持穴
８ａが形成され、脚保持穴８ａ外周の筒体両側には両フ
レーム２ａ、２ｂを、ボルトを介して取付けるためのボ
ルト穴１４ａ、１４ｂが貫通形成されている。

【００２４】このブラケット８には、取付面ＮＦが内側
を向くように両フレーム２ａ、２ｂの下面に対向して取
付けられており、両ブラケット８の対向する取付面ＮＦ
には断面コ字形に形成されたクロスメンバー１０の両端
が図示しないネジによって取付けられている。

【００２５】ブラケット８の取付面ＮＦの略中央には角
穴１３が形成され、この角穴１３の周辺にはクロスメン
バー１０を取付けるための複数のねじ孔Ｈが形成され、
この角穴１３は、ローラコンベアを駆動ローラコンベア
として使用する場合に、このクロスメンバー１０内に収
容される駆動体ＤＰ（後述する）片側の支持軸１０ａを
挿通支持するために使用するものである。そして、この
角穴１３は、ブラケット８下面の中央に形成された脚保
持穴８ａに連通するように構成されている。

【００２６】ここで、駆動体ＤＰは、ローラ３の外径よ
り若干大径に形成された中空のパイプ体ＰＡの内部に小
型モータＭが一体的に組み込まれたものが使用されてお
り、ローラコンベアを駆動ローラコンベアとして使用す
る場合は、この駆動体ＤＰの両支持軸１０ａ、１０ｂが
クロスメンバー１０を支持しているブラケット８の取付
面ＮＦに挿通支持される。

【００２７】この駆動体ＤＰは、クロスメンバー１０を
支持しているブラケット８の何れかを選択的に使用して
取付けることができ、コンベアの搬送能力によって適
宜、個数、配置間隔が決定され、取付けられた駆動体Ｄ
Ｐはクロスメンバー１０内に収容される。

【００２８】更に、駆動体ＤＰ片側端部の断面四角形の
支持軸１０ａ内には、パイプ体ＰＡに内装された小型モ
ータＭの出力軸ＭＪが挿通支持され、両支持軸１０ａ、
１０ｂと駆動体ＤＰは、小型モータＭの回転によって相
対回転するように構成されている。

【００２９】すなわち、小型モータＭが回転すると駆動
体ＤＰがともに回転し、一方の支持軸１０ａ側のパイプ
体ＰＡ端部に取付けられたプーリＭＤも駆動体ＤＰと共
に回転する。この駆動体ＤＰの回転によって、プーリＭ
Ｄとローラ３端部の溝部３ａに掛止されたベルト（不図
示）を介してローラ３が回転されるように構成されてい
る。

【００３０】各ローラ３の同一端部には２条の溝部３ａ
が並設されており、これら隣接するローラ３の溝部３ａ
に交互にベルトを掛止して全ローラ３を連動駆動するよ
うになっている。

【００３１】次に本発明の付属部品の取付具につき図
７、図８を参照して説明する。すなわち、図７はローラ
コンベアのフレーム２ａ、２ｂ上の所望位置に着脱自在
に取付保持具を取付けられた状態を示す部分拡大図であ
り、図８の（ａ）は取付保持具の正面図、（ｂ）は取付
保持具の側面図である。

【００３２】前述したように、図１に示されるようなロ
ーラコンベア単体１が構成されると、このローラコンベ
ア単体１の両フレーム２ａ、２ｂはパイプ状に形成され
ることから、図３に示されるように、外周の円形部分を
利用して嵌合可能な嵌合保持部となる円形凹部１６が形
成された付属部品の取付具としての取付保持具９を両フ
レーム２ａ、２ｂの所望位置に着脱自在に取付けること
ができるようになっている。

【００３３】すなわち、取付保持具９は、ブラケット８
の円形凹部１５と同様に円形凹部１６の内周に両フレー
ム２ａ、２ｂの外周に形成された複数の線状突起Ｒに嵌
合可能な線状凹溝ｒが形成されている。

【００３４】更に、取付保持具９の上面には上端が平坦
な取付部１１が突設されており、この取付部１１の上面
には弾性変形可能な４個の係止具Ｌが配設されており、
これら係止具Ｌの先端には外側に向く係止爪が形成され
ている。

【００３５】また、取付保持具９の取付部１１には別の
取付保持具２１が着脱可能に装着されるようになってお
り、この取付保持具２１は、取付保持具９と同じ構造に
構成されたものが使用されるようになっている。

【００３６】すなわち、取付保持具２１は、取付保持具
９の取付部１１に取付られる取付部２０が中央に形成さ
れ、円形凹部１８の内周には線状凹溝ｒが形成されてい
る。この取付部２０上面には弾性変形可能な４個の係止
具Ｋが配設されており、これら係止具Ｋの先端には外側
に向く係止爪が形成されている。

【００３７】更に詳しくは、図８の（ａ）、（ｂ）に示
されるように、各取付保持具９、２１の取付部１１、２
０上端の平坦面上には、係止具Ｌ、Ｋの近傍位置に相手
側の係止具Ｌ、Ｋが係止される角形の係合孔ＫＨ、ＬＨ
が形成され、取付部１１、２０の側面には係合孔ＫＨ、
ＬＨには係止具Ｌ、Ｋの係止爪が係止するための横孔Ｋ
Ｈ′、ＬＨ′がそれぞれ連通するように形成されてい
る。

【００３８】従って、取付保持具９、２１は、それぞれ
の取付部１１、２０を対向させて係合孔ＫＨ、ＬＨに係
止具Ｌ、Ｋを挿通係止させることにより、取付部１１、
２０を介して接続される。

【００３９】すなわち、フレーム２ａ、２ｂの所望位置
に所定間隔で取付けられた取付保持具９の取付部１１に
対応して別の取付保持具２１が取付けられると、図７に
示されるように、この取付保持具２１の円形凹部１８に
は、例えばフレーム２ａ、２ｂと同じ外形に形成された
パイプ２２が取付けられるようになっている。

【００４０】以上のように構成されたローラ支持装置の
組立手順について説明する。

【００４１】図３に示されるように、ローラコンベアの
搬送条件が決定されると、この搬送条件に適合したロー
ラ３の間隔や、ローラ軸６ａ、６ｂの直径が決定され
る。そこで、これらローラ３の間隔や、ローラ軸６ａ、
６ｂの直径に対応する溝間隔、溝幅で形成された切欠き
溝Ｇを有する単位支持ブロック５が準備され、この単位
支持ブロック５を両フレーム２ａ、２ｂの嵌合溝１４内
に連設して挿嵌する。

【００４２】これにより、両フレーム２ａ、２ｂが組立
てられると、この両フレーム２ａ、２ｂの下面にブラケ
ット８が取付けられる。このブラケット８を取付けるに
際し、両フレーム２ａ、２ｂ下面に形成された凹溝１２
の開口側両壁面の凹溝１２ａ、１２ｂ内にナットＮを挿
入し軸方向に移動させて所定位置に配置する。

【００４３】同時に、両ブラケット８の対向する取付面
ＮＦには、それぞれクロスメンバー１０が複数のねじ孔
Ｈを介して取付けられるが、これらブラケット８の内、
所定間隔毎に配置される特定のブラケット８内側の取付
面ＮＦにも駆動体ＤＰが取り付けられる。

【００４４】すなわち、駆動体ＤＰは、図２及び図６の
（ａ）〜（ｂ）に示されるように、角軸となる一方の支
持軸１０ａをブラケット８取付面ＮＦの角穴に挿通する
と共に他方が支持軸１０ｂに支持されると、この駆動体
ＤＰを覆うようにクロスメンバー１０が両ブラケット８
の取付面ＮＦに取付られる。

【００４５】このようにして、クロスメンバー１０が組
み込まれた複数のブラケット８及び、駆動体ＤＰが組み
込まれた複数のブラケット８が両フレーム２ａ、２ｂ下
面に所定間隔で取付けられる。

【００４６】複数のブラケット８は、両フレーム２ａ、
２ｂの下面外周に円形凹部１５を嵌合させて所定間隔で
取り付けられる。このとき、両フレーム２ａ、２ｂ外周
に形成されている複数の線状突起Ｒに線状凹溝ｒを嵌合
させる。

【００４７】次に、挿嵌されたブラケット８下面のボル
ト穴１４ａ、１４ｂからボルトＢを挿通させてナットＮ
に螺着し、駆動体ＤＰと共に、複数のブラケット８を両
フレーム２ａ、２ｂの長手方向に所定間隔で配置固定す
る。

【００４８】そこで、取付けられた駆動体ＤＰは、この
小型モータＭの出力軸ＭＪ、片側の支持軸１０ａの端部
から図示しないリード線を挿通し、これをブラケット８
の脚保持穴８ａを通して外部に取出して電源に接続す
る。

【００４９】続いて、駆動体ＤＰのプーリＭＤとローラ
３端部の２条の溝部３ａに図示しないベルトを掛止し、
隣接するローラ３の溝部３ａに交互にベルトを掛止して
全ローラ３を連結する。

【００５０】このようにして、図１に示されるようなロ
ーラコンベア単体１が組立られるが、前述したように、
ローラコンベア単体１の両フレーム２ａ、２ｂはパイプ
状に形成されることから、図３に示されるように、外周
の円形部分を利用して嵌合可能な円形凹部１６を有する
取付保持具９を両フレーム２ａ、２ｂの所望の位置に着
脱自在に取付けることができる。

【００５１】また、両フレーム２ａ、２ｂに各種付属部
品を着脱自在に装着する場合には、両フレーム２ａ、２
ｂの所望位置に取付保持具９を所定間隔で装着し、この
取付保持具９の取付部１１に別の取付保持具２１の取付
部２０を、係止具Ｌ、Ｋを介して装着する。

【００５２】装着された取付保持具２１の円形凹部１８
には、フレーム２ａ、２ｂと同じ外形形状のパイプ２２
が弾力的に取付けられ、これが付属部品として例えばガ
イドレールとして使用できるようになっている。

【００５３】このように本発明によれば、ローラコンベ
アに付属部品として例えばガイドレールを取付けて使用
する際には、両フレーム２ａ、２ｂの断面略円形のパイ
プ外周に嵌合保持部となる円形凹部１６が嵌合されて弾
力的に取り付けられるので、取付位置が特定されない例
えば後述する光電スイッチなどのセンサーのような付属
部品でも、簡便に所望の位置に適正な状態で取り付ける
ことができ、組立作業を単純化することができる。

【００５４】また、嵌合保持部となる円形凹部１６をフ
レーム２ａ、２ｂに嵌合した際、係止部となる係止具
Ｌ、Ｋと被係止部となる角形の係合孔ＫＨ、ＬＨが互い
に係止されるので、付属部品の取付保持具９、２１をフ
レーム２ａ、２ｂに対し所定の姿勢で保持することがで
きるばかりか、その姿勢で保持したまま、長手方向に形
成された線状突起Ｒによって移動し得るのでその方向へ
の位置決め作業が容易となる。

【００５５】加えて、取付保持具９の取付部１１が、こ
の取付保持具９と同一構造で構成された取付保持具２１
が着脱可能に装着されるよう構成されているので、フレ
ーム２ａ、２ｂと同径のパイプをガイドレールの取付具
として使用することができる。

【００５６】次に、取付保持具による別の使用例につき
説明する。図９は取付保持具の別の使用例を示す取付保
持具の正面図であり、この場合は、両フレーム２ａ、２
ｂの所望位置に取付保持具９の円形凹部１６が予め装着
される。

【００５７】そこで、装着された取付保持具９の取付部
１１にＬ字形のブラケット２５が取り付けられると、そ
の上面に付属部品となるセンサーとして例えば光電スイ
ッチ２６が取付けられる。なお、このセンサーとしての
光電スイッチの他に、近接スイッチまたはリミットスイ
ッチなどを取付けることも可能である。

【００５８】以上、本発明の実施例を図面により説明し
てきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更
や追加があっても本発明に含まれる。

【００５９】

【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。

【００６０】（ａ）請求項１に記載の発明によれば、取
付具が、断面略円形のパイプの外周に嵌合保持部を嵌合
されるだけで簡単に取付けられるので、ガイドレールや
センサ等の付属部品を所望の位置に簡便に取り付けるこ
とができ、組立作業を単純化することができる。

【００６１】（ｂ）請求項２に記載の発明によれば、嵌
合保持部をフレームに嵌合した際、係止部と被係止部が
互いに係止されるので、付属部品の取付具をフレームに
対し所定の姿勢で保持することができるばかりか、その
姿勢で保持したまま、長手方向に形成された係止部によ
って移動し得るのでその方向への位置決め作業が容易と
なる。

【００６２】（ｃ）請求項３に記載の発明によれば、装
着部に装着された取付具が、フレームに嵌合される取付
具の嵌合保持部と同一構成となっているので、フレーム
と同径のパイプをガイドレールの取付具として使用する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は本発明の一実施形態に係るローラ支持
装置が使用される断面略円形のパイプのフレームによっ
て構成されるローラコンベアの平面図、（ｂ）はローラ
コンベアの正面図、（ｃ）はローラコンベアの側面図で
ある。

【図２】図１（ｂ）のＡ−Ａ断面図である。

【図３】フレームの嵌合溝ないし外周に単位支持ブロッ
クないし嵌合支持体が取付られる状態を示す分解斜視図
である。

【図４】（ａ）は嵌合支持体の平面図、（ｂ）は嵌合支
持体の側面図、（ｃ）は（ａ）のＢ矢視側ら視た部分拡
大図である。

【図５】フレームの断面図である。

【図６】支持脚またはクロスメンバーを支持フレームに
取付けるためのブラケットであり、（ａ）はブラケット
の側面図、（ｂ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面図であり、
（ｃ）はブラケットの平面図である。

【図７】ローラコンベアのフレーム２ａ、２ｂ上の所望
位置に着脱自在に取付保持具を取付けられた状態を示す
部分拡大図である。

【図８】（ａ）は取付保持具の正面図、（ｂ）は取付保
持具の側面図である。

【図９】取付保持具の別の使用例を示す取付保持具の正
面図である。

【符号の説明】

１ ローラコンベア単体 ２ａ、２ｂ フレーム ３ ローラ ３ａ 溝部 ４ 支持脚 ４ａ、４ｂ 脚 ５ 単位支持ブロック ５ａ 係止突起 ５ｂ 凹溝 ６ａ、６ｂ ローラ軸 ８ ブラケット ８ａ 脚保持穴 ９ 取付保持具 １０ クロスメンバー １０ａ、１０ｂ 支持軸 １１ 取付部 １２、１２ａ、１２ｂ 凹溝 １３ 角穴 １４ 嵌合溝 １４ａ、１４ｂ ボルト穴 １５、１６、１８ 円形凹部 ２０ 取付部 ２１ 取付保持具 ２２ パイプ ２５ ブラケット ２６ 光電スイッチ（センサー） Ｂ ボルト ＤＰ 駆動体 Ｆ 支持面 Ｇ 切欠き溝 Ｈ ねじ孔 ＩＲ 縦リブ Ｋ 係止具 Ｋ１、Ｋ２ 接合面 ＫＨ 係合孔 Ｋ′Ｈ 横孔 Ｌ 係止具 Ｍ 小型モータ ＭＤ プーリ ＭＪ 出力軸 Ｎ ナット ＮＦ 取付面 ＰＡ パイプ体 Ｒ 線状突起 ｒ 線状凹溝 Ｓ１、Ｓ２ 嵌合面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 両側に並設されるフレームに複数のロー
   ラを配設したコンベアにおける付属部品の取付具であっ
   て、 前記フレームは、断面略円形のパイプによって構成さ
   れ、前記取付具は、パイプの外周に弾力的に押圧状態で
   嵌合される嵌合保持部を有すると共に、ガイドレールや
   センサ等の付属部品を着脱可能に装着する装着部が具備
   されていることを特徴とするコンベアにおける付属部品
   の取付具。
2. 【請求項２】 前記フレームの円周面上に長手方向に沿
   って係止部が形成され、前記嵌合保持部の嵌合面の内周
   面上に前記係止部に回動不能に係脱可能な被係止部が形
   成されている請求項１に記載のコンベアにおける付属部
   品の取付具。
3. 【請求項３】 前記取付具の装着部は、同一構造の取付
   具が着脱可能に装着されるよう構成されている請求項１
   または２に記載のコンベアにおける付属部品の取付具。