JP2002087450A - 水密性容器 - Google Patents

水密性容器

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JP2002087450A
JP2002087450A JP2000283046A JP2000283046A JP2002087450A JP 2002087450 A JP2002087450 A JP 2002087450A JP 2000283046 A JP2000283046 A JP 2000283046A JP 2000283046 A JP2000283046 A JP 2000283046A JP 2002087450 A JP2002087450 A JP 2002087450A
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opening
cap
cylindrical
seal
shaped lid
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JP2000283046A
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English (en)
Inventor
Takuya Murazumi
卓也 村▲ずみ▼
Hidehiko Murazumi
英彦 村▲ずみ▼
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Murazumi Industrial Co Ltd
Original Assignee
Murazumi Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッキンを使用することなく水密性が得ら
れ、複数個をゴムバンドで束ねたり、複数個を片手で持
ったりする場合でも安定して作業が行える水密性容器を
提供する。 【解決手段】 天部に開口部2を有し、底部6に円環状
突起12を有する筒状容器本体8に、内側に筒状のシー
ル部9を有し、外側上部に円環状突起12Aが嵌合する
凹部天板13を有するキャップ形蓋4が、着脱自在に冠
着するように構成されている。また、キャップ形蓋4の
シール部9を開口部2内に挿入して該シール部9を開口
部2の内周に接触せしめ、且つキャップ形蓋4の外周と
筒状容器本体8の外周とを実質的に面一となるように形
成している。これによって、複数個をゴムバンドで束ね
たり、片手で持ったりする場合でも安定して作業を行う
ことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬液等の液体を収
容する水密性容器に関し、特に病理組織検査用検体を収
容したカセット(以下、検体カセットと略称する)をア
ルコール漬けまたはホルマリン漬けにして保管するのに
有用な容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の水密性容器は、図4に示
すように、その殆どのものはガラス製またはプラスチッ
ク製で、積み重ねのために底部に向かって径が縮小する
ように形成されたテーパー状容器本体1の開口部2の上
部に装着されるパッキン3を介して、プラスチック製等
のキャップ形蓋4を冠着してなるものであった。即ち、
キャップ形蓋4の下部内側とテーパ状容器本体1の開口
部2の外側に、互いに係合して固定する円環状係合部7
を設け、キャップ形蓋4の外周の弾力性によりこれら円
環状係合部7が着脱自在に嵌合するものであった。尚、
上記したキャップ形蓋4の冠着の代わりに、螺合するタ
イプのものもある。また、このキャップ形蓋4の上部に
は凹部5が設けられ、この凹部5に他のテーパ状容器本
体1A(二点鎖線で示す)の底部6が遊嵌して積み重ね
られるように形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の水密性容器はテーパ状で、且つ頭部径が大きくなる
ため、これらを複数個ゴムバンドで束ねたり、複数個を
片手で持つ場合には容器の下方に向かう程径が小さくな
るため、安定性に欠き、極めて作業性の悪いものであっ
た。本発明は、上記課題を解決し、複数個をまとめて束
ねたり、複数個を片手でもって移動させたりする場合に
も全体が荷崩れせず、安定して作業が行われることを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1は、筒状容器本体の開口部に、キャツ
プ形蓋を着脱自在に冠着してなり、前記キャップ形蓋の
内側に筒状のシール部を設け、前記シール部を前記開口
部内に挿入して該シール部を前記開口部の内周に接触せ
しめ、且つ前記キャップ形蓋の外周と前記筒状容器本体
の外周とを面一としたことを特徴とする水密性容器であ
る(請求項1)。
【0005】本発明の第2は、天部に開口部を有し、底
部に円環状突起を有する筒状容器本体の前記開口部に、
キャツプ形蓋を着脱自在に冠着してなり、前記キャップ
形蓋の、内側には筒状のシール部を設けると共に、外側
には前記円環状突起が嵌合する凹部を設け、前記シール
部を前記開口部内に挿入して該シール部を前記開口部の
内周に接触せしめ、且つ前記キャップ形蓋の外周と前記
筒状容器本体の外周とを面一としたことを特徴とする水
密性容器である(請求項2)。
【0006】好ましい態様としての請求項3は、筒状の
シール部の外周に弾性を有する環状のシールリップを少
なくとも1個設けた請求項1または2記載の水密性容器
である。
【0007】好ましい態様としての請求項4は、筒状の
シール部を断面視、中空状にした請求項1または2記載
の水密性容器である。
【0008】好ましい態様としての請求項5は、筒状容
器本体の開口部とキャツプ形蓋とを螺合によって着脱自
在にし、前記螺合におけるねじ部の条数を1.5〜2と
した請求項1〜4のいずれか1項に記載の水密性容器で
ある。
【0009】好ましい態様としての請求項6は、ねじ部
を断続的に形成した請求項5記載の水密性容器である。
【0010】
【作用】キャップ形蓋の内側に設けた筒状のシール部を
筒状容器本体の開口部内に挿入し、該シール部を前記開
口部の内周に押圧的に接触せしめるとともに、キャップ
形蓋の外周と筒状容器本体の外周とを面一にしたことに
より、従来のように別途パッキンを準備することなく容
器内部は十分な水密性が確保されるとともに、容器を複
数個まとめて区分管理する場合等において、これらを輪
ゴムで束ねる場合、上方から下方に至るまで実質的に同
径であるため、作業がし易いばかりでなく、容器が抜け
落ちることもなく安心して管理出来る。さらに、これら
複数個の水密性容器を片手で掴んで作業をしても、ズレ
落ちるようなことはなく安定して行えるので作業効率が
良い。
【0011】また、下方に位置する筒状容器本体のキャ
ップ形蓋の外側に設けた凹部に、上方に位置し積み重ね
る側の筒状容器本体の底部に設けた円環状突起が嵌合す
るように構成することにより複数個の容器を安定的に積
み重ねることができ、且つ、キャップ形蓋の外周と筒状
容器本体の外周とが実質的に面一なので無駄なスペース
が生じず且つ安定的である。
【0012】
【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に
基づいて説明するが、本発明はこれらに限定されないこ
とは云うまでもない。
【0013】実施例1 図1は、本発明の実施例における水密性容器の切欠き側
断面図である。なお、従来と同一の構成要素には同一符
号をつけて説明する。図1に示すように、筒状容器本体
8の開口部2に、内側に筒状のシール部9を有するキャ
ップ形蓋4を着脱自在に冠着してなるものである。筒状
容器本体8は、ガラス、プラスチック、金属からなる円
筒状容器であって、その開口部2の外周に雄ねじ部10
を有し、底部6の底板11の下方には円環状突起12が
形成されている。
【0014】キャップ形蓋4は、塩化ビニール、ポリエ
チレン、プラスチック、シリコンゴム等からなる円形の
蓋体であって、その上部には円形の凹部天板13が形成
され、そしてこの凹部天板13の周縁には、筒状容器本
体8の直径と略同一寸法の円筒部14が形成され、また
内側で凹部天板13の下に形成されたシール部9の外周
には、弾性に富む環状のシールリップ15が少なくとも
1個(図示のものは2個)形成されている。
【0015】また、該円筒部14は、内周に開口部2の
雄ねじ10に螺合する雌ねじ部16が形成されるととも
に、、外周にはローレット17が形成されている。
【0016】上記構成の水密性容器を用いて、たとえば
検体カセットを保管するには、筒状容器本体8からキャ
ップ形蓋4を取り外し、この筒状容器本体8内にアルコ
ールやホルマリン等の薬液18を注入した後、検体カセ
ット19を薬液18中に浸清する。その後筒状容器本体
8の雄ねじ10にキャップ形蓋4の雌ねじ16を螺合に
よって冠着する。
【0017】これによってキャップ形蓋4のシール部9
のシールリップ15が、開口部2内周に接触して上向き
に湾曲し、その先端部が復元弾発力により開口部2内周
に押圧的に面接触して開口部2内周との間に十分な水密
性を確保する。よって、検体カセット19はホルマリ
ン、生理食塩水等に浸清され、長期間の保管にも耐える
ことができる。
【0018】また、円筒状容器を積み重ねる場合には、
図1に示したように、筒状容器本体8用のキャップ形蓋
4に形成された円形の凹部天板13の上部に、他の筒状
容器本体8A(二点鎖線で示す)の円環状突起12Aが
嵌合する。そしてこの凹部天板13の深さや、円環状突
起12、12Aの高さ寸法及びこれらのハメアイを適宜
定めれば安定した積み重ねを可能にする。
【0019】さらに、筒状容器本体8とこれの蓋体であ
るキャップ形蓋4の外径を共に実質的に同一寸法にし、
全体として円筒状容器に形成しているので、これら複数
個を輪ゴムで束ねたり、またこれら複数個をまとめて片
手で持ち運ぶ場合でも極めて安定性の高いものとなる。
【0020】また、図示はしていないが、筒状容器本体
8とキャップ形蓋4とを螺合するねじ部の条数を1.5
〜2程度にすることにより、僅かの回転によって素早く
蓋4の着脱が出来るので、作業性が向上する。さらにま
た、このねじ部を断続的に形成すれば、ねじのかみ合い
のスタート位置との係合が速くなり、作業効率が一段と
向上する。
【0021】なお、本実施例では、図1に示したよう
に、シール部9にシールリップ15が連設した場合を説
明したが、このシールリップ15を設けずに、単なる円
筒形状やビヤダル形状のシール部9を形成し、筒状容器
本体8の開口部2の内周に接触するようにしても、材質
や成形精度の条件を適宜選定すれば水密性を保証できる
ことは勿論である(図示せず)。
【0022】実施例2 図2は、本発明の水密性容器の他の例を示す一部切欠き
断面図で、キャップ形蓋4の内側下部に設けられるシー
ル部を中空状にした場合である。中空状シール部20
は、キャップ形蓋4の内側の凹部天板13の下面にヒー
トシールで接着して形成される。この中空状シール部2
0によれば、図1に示したシールリップ15と同様に弾
性変形し易く、筒状容器本体8の開口部2の内周に確実
に面接触し水密の信頼性が保証されるものである。
【0023】実施例3 図3は、本発明の水密性容器の更に他の例を示す一部切
欠き断面図で、キャップ形蓋4の内側下部に設けられる
シール部9を溝21を有する円筒形状に形成し、この溝
21にOリング22を装着した場合である。このOリン
グ形シール方式によれば、前述と同様にOリング22自
体がその特性上弾性変形し易く出来ているので、筒状容
器本体8の開口部2の内周に確実に面接触し水密の信頼
性が一層保証されるものであり、さらにこの場合には、
長期間頻繁に使用され、水密性が失われてきたときに
は、このOリング22だけを交換すればまた新品同様の
機能を有する水密性容器として使用に耐えられるので経
済的である。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、キャッ
プ形蓋の内側に設けた筒状のシール部が筒状容器本体に
設けた開口部内周に接触してシールするので、従来のよ
うに、別途パッキンを準備する必要がなく十分な水密性
を確保することが出来ると共に、キャップ形蓋の外周と
筒状容器本体の外周とを実質的に面一としたことによ
り、複数個まとめて区分管理する場合等、これらを輪ゴ
ムで束ねても、安定性を欠いたり、また、いつの間にか
抜け落ちていたりすることがなく、さらにこれら複数個
の水密性容器を片手で掴んで作業しても安定性がよいの
で極めて作業効率が良くなる。尚、シール部、シールリ
ップの開口部内周への接触は、線接触よりも面接触とす
ることにより、水密性を一層高めることができる。
【0025】また、筒状容器本体のキャップ形蓋に形成
された凹部の上部に、他の筒状容器本体の底部に設けた
円環状突起が嵌合するように構成することにより、これ
らを多段に積層することが出来ると共に、外面がこれま
でのようにテーパ状ではなく面一になっているので安定
性があり、且つスペース効率に優れる。
【0026】また、筒状のシール部の外周に弾性を有す
る環状のシールリップを少なくとも1個設けることによ
り、水密性を一層確実なものにし信頼性が向上する。ま
た、筒状のシール部を断面視、中空状にすることによ
り、シール部がより一層弾性変形し易くなるので、シー
ル部に無理な力が掛からず、水密性の確保とともに耐久
信頼性が向上する。
【0027】また、筒状容器本体の開口部とキャップ形
蓋とを螺合するねじ部の条数を1.5〜2程度にすれ
ば、僅かの回転によって素早く固定することが出来能率
的である。さらにまた、このねじ部を断続的に形成すれ
ば、ねじかみ合いのスタート位置との係合が早くなり、
いわばワンタッチで蓋をすることが可能になり、さらに
作業効率を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水密性容器の一例を示す一部切欠き断
面図である。
【図2】本発明の水密性容器の他の例を示す要部断面図
である。
【図3】本発明の水密性容器の更に他の例を示す要部断
面図である。
【図4】従来の水密性容器の一部切欠き断面図である。
【符号の説明】
1、1A テーパ状容器本体 2 開口部 3 パッキン 4 キャップ
形蓋 5 凹部 6 底部 7 円環状係合部 8、8A 筒
状容器本体 9 シール部 10 雄ねじ部 11 底板 12、12A
円環状突起 13 凹部天板 14 円筒部 15 シールリップ 16 雌ねじ 17 ローレット 18 薬液 19 検体カセット 20 中空状
シール部 21 溝 22 Oリン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E006 AA02 BA05 CA01 DA04 DB03 3E084 AA02 AA22 AA23 AA24 AB01 AB05 BA01 CA01 CC03 DA01 DB12 DC03 EA04 EC03 FA09 FB01 GA01 GB01 HA03 HB02 HC03 HD04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状容器本体の開口部に、キャツプ形蓋
    を着脱自在に冠着してなり、前記キャップ形蓋の内側に
    筒状のシール部を設け、前記シール部を前記開口部内に
    挿入して該シール部を前記開口部の内周に接触せしめ、
    且つ前記キャップ形蓋の外周と前記筒状容器本体の外周
    とを実質的に面一としたことを特徴とする水密性容器。
  2. 【請求項2】 天部に開口部を有し、底部に円環状突起
    を有する筒状容器本体の前記開口部に、キャツプ形蓋を
    着脱自在に冠着してなり、前記キャップ形蓋の、内側に
    は筒状のシール部を設けると共に、外側には前記円環状
    突起が嵌合する凹部を設け、前記シール部を前記開口部
    内に挿入して該シール部を前記開口部の内周に接触せし
    め、且つ前記キャップ形蓋の外周と前記筒状容器本体の
    外周とを面一としたことを特徴とする水密性容器。
  3. 【請求項3】 筒状のシール部の外周に弾性を有する環
    状のシールリップを少なくとも1個設けた請求項1また
    は2記載の水密性容器。
  4. 【請求項4】 筒状のシール部を断面視、中空状にした
    請求項1または2記載の水密性容器。
  5. 【請求項5】 筒状容器本体の開口部とキャツプ形蓋と
    を螺合によって着脱自在にし、前記螺合におけるねじ部
    の条数を1.5〜2とした請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の水密性容器。
  6. 【請求項6】 ねじ部を断続的に形成した請求項5記載
    の水密性容器。
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