JP2002086721A - インクジェット式記録装置 - Google Patents

インクジェット式記録装置

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JP2002086721A
JP2002086721A JP2000280808A JP2000280808A JP2002086721A JP 2002086721 A JP2002086721 A JP 2002086721A JP 2000280808 A JP2000280808 A JP 2000280808A JP 2000280808 A JP2000280808 A JP 2000280808A JP 2002086721 A JP2002086721 A JP 2002086721A
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ink jet
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Ryoichi Tanaka
良一 田中
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14419Manifold

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  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期保存状態において、記録ヘッドの流路内
にあるインクの粘度上昇を防止しうるインクジェット式
記録装置を提供する。 【解決手段】 ノズル開口3と圧力発生室7とインク貯
留室9と振動板5を有する流路ユニット1と、上記流路
ユニット1が貼着されるヘッドケース2と、上記ヘッド
ケース2に収容される圧電振動子6とを備えた記録ヘッ
ドを有し、上記ヘッドケース2にインク貯留室9内の圧
力変動を逃がすダンパ用凹部12が形成され、上記ダン
パ用凹部12を外部と連通させうる外部連通孔14が形
成され、上記外部連通孔14が保管時等にはキャップで
閉塞され、印字を行なう際に連通するようにしたことに
より、印字を行なわない間にはダンパ用凹部12が大気
開放されないことから、記録ヘッドを長期保管してもイ
ンク貯留室9内のインク中水分の蒸発が防止され、イン
クの粘度上昇が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電振動子の伸縮
等によりノズル開口からインク滴を吐出させて画像や文
字を記録用紙に記録する記録ヘッドを有するインクジェ
ット式記録装置に関するものである。
【従来の技術】縦振動の圧電振動子を用いたインクジェ
ット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」という)は、一般
に、図11に示すように、多数のノズル開口8と圧力発
生室7が形成された流路ユニット1と、この流路ユニッ
ト1が貼着されるとともに、圧電振動子6が収容される
ヘッドケース2とを備えている。
【0002】上記流路ユニット1は、ノズル開口8が紙
面と垂直方向に列設されたノズルプレート3と、上記各
ノズル開口8に連通する圧力発生室7が列設された流路
基板4と、上記各圧力発生室7の下部開口を塞ぐ振動板
5とが積層されて構成されている。上記流路基板4に
は、各圧力発生室7とインク供給路10を介して連通
し、各圧力発生室7に供給されるインクを貯留するイン
ク貯留室9が形成されている。この例では、ノズル開口
8および圧力発生室7の列は2列設けられている。
【0003】上記ヘッドケース2は、合成樹脂製で、上
下に貫通する空間16に圧電振動子6が収容されるよう
になっている。上記空間16は、ノズル開口8が列設さ
れる方向に延び、ノズル開口8の列に対応して2つ設け
られている。上記圧電振動子6は、後端側がヘッドケー
ス2に取り付けられた固定基板11に固着されるととも
に、先端面が振動板5下面の島部5Aに固着されてい
る。
【0004】そして、駆動回路(図示せず)で発生させ
た駆動信号をフレキシブル回路板13を介して圧電振動
子6に入力することにより、圧電振動子6を長手方向に
伸縮させる。この圧電振動子6の伸縮により、振動板5
の島部5Aを振動させて圧力発生室7内の圧力を変化さ
せ、圧力発生室7内のインクをノズル開口8からインク
滴として吐出させるようになっている。図において、1
5はインクカートリッジ(図示せず)からインク貯留室
9にインクを補給するインク補給管である。
【0005】一方、上記ヘッドケース2のインク貯留室
9に対応する部分には、ポリフェニレンサルファイドフ
ィルム(以下「PPSフィルム」という)製の振動板5
を介して吐出時のインク貯留室9内の圧力変動を逃がす
ダンパ用凹部12が形成されている。このダンパ用凹部
12は、外部と連通しない独立空間として存在させる
と、ダンパ用凹部12内の空気がPPSフィルム製の振
動板5を透過してインク内に溶出し、ダンパ用凹部12
内の気圧が下がって振動板5の張力が高くなって十分な
ダンパ効果を得られなくなりやすい。そこで、上記ダン
パ用凹部12の奥面からヘッドケース2の反対側面に向
かって貫通してダンパ用凹部12を外部に連通させる外
部連通孔14を穿設することにより、上述したようなダ
ンパ用凹部12内の圧力低下を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記記
録ヘッドでは、ダンパ用凹部12が大気に開放される構
造となっているため、長期間記録ヘッドが使用されない
で保管等された場合に、インク貯留室9内のインク中の
水分が水蒸気となってPPSフィルム製の振動板5を透
過し、次第にインク貯留室9内のインクの粘度が上昇し
やすい。そして、保管状態から再び使用を開始するとき
に流路内のインクを強制的に吸引するクリーニング動作
等を行なっても流路の詰まりが回復せずにインクを正常
に吐出できなくなるおそれがある。このような傾向は特
に粘度上昇しやすい顔料系のインクで顕著であり、最近
では、多様な印字品質を実現するため、顔料系のインク
が用いられることも多くなっていることから、このよう
な長期保存によるインクの粘度上昇を防止しうるインク
ジェット式記録装置の開発が強く望まれていた。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、長期保存状態において、記録ヘッドの流路内に
あるインクの粘度上昇を防止しうるインクジェット式記
録装置の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録装置は、ノズル開口
と上記ノズル開口に連通する圧力発生室および上記圧力
発生素子に供給するインクを貯留するインク貯留室と上
記圧力発生室およびインク貯留室の開口を塞ぐ封止板と
を有する流路ユニットと、上記流路ユニットが貼着され
るヘッドケースと、上記ヘッドケースに収容されて上記
圧力発生室に圧力変動を与えることによりノズル開口か
らインクを吐出させて印字を行なう圧力発生素子とを備
えた記録ヘッドを有するインクジェット式記録装置であ
って、上記ヘッドケースのインク貯留室に対応する部分
に、上記封止板を介してインク貯留室内の圧力変動を逃
がすダンパ用凹部が形成されるとともに上記ダンパ用凹
部を外部と連通させうる外部連通孔が形成され、上記外
部連通孔が非印字時等には閉塞し、印字を行なう際に連
通されるように構成されていることを要旨とする。
【0009】すなわち、本発明のインクジェット式記録
装置は、ヘッドケースのインク貯留室に対応する部分
に、封止板を介してインク貯留室内の圧力変動を逃がす
ダンパ用凹部が形成されるとともに上記ダンパ用凹部を
外部と連通させうる外部連通孔が形成され、上記外部連
通孔が非印字時等には閉塞し、印字を行なう際に連通さ
れるように構成されている。このため、印字を行なわな
い間には外部連通孔が閉塞されてダンパ用凹部が大気開
放されないことから、記録ヘッドを長期間使用せずに保
管等した場合にも、インク貯留室内にあるインク中の水
分の蒸発が防止され、インク貯留室内のインクの粘度上
昇を防止する。したがって、長期保管状態から再び使用
を開始するときに、クリーニング動作等を行なえばイン
クを正常に吐出できるようになり、従来のような吐出不
良がほとんど生じなくなる。
【0010】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記記録ヘッドを主走査方向に移動させるキャリッ
ジを有し、記録ヘッドが印字領域以外の所定位置に位置
したときに外部連通孔を閉塞させるようになっている場
合には、例えば、保管時等の記録ヘッドの待機位置にお
いて外部連通孔を閉塞させることにより、保管時等のイ
ンク貯留室内にあるインクの水分蒸発を有効に防止し、
長期保管後の再使用をスムーズにできる。
【0011】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、印字領域以外の領域において、記録ヘッドのノズル
開口を封止するキャップを備え、上記外部連通孔をキャ
ップで閉塞するようになっている場合には、キャップに
より外部連通孔を閉塞させることにより、保管時等のイ
ンク貯留室内にあるインクの水分蒸発を有効に防止し、
長期保管後の再使用をスムーズにできる。また、構造的
な無駄が少なく、コスト面でも有利である。
【0012】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部連通孔がヘッドケースの側面に開口し、上
記開口をキャップにより閉塞するようになっている場合
には、キャップにより外部連通孔を閉塞させることによ
り、保管時等のインク貯留室内にあるインクの水分蒸発
を有効に防止し、長期保管後の再使用をスムーズにでき
る。また、構造的な無駄が少なく、装置の小型化やコス
ト面等でも有利である。
【0013】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部連通孔がヘッドケースの流路ユニット貼着
側面に開口し、上記開口をキャップにより閉塞するよう
になっている場合には、キャップにより外部連通孔を閉
塞させることにより、保管時等のインク貯留室内にある
インクの水分蒸発を有効に防止し、長期保管後の再使用
をスムーズにできる。また、構造的な無駄が少なく、装
置の小型化やコスト面等でも有利である。
【0014】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部連通孔がヘッドケースの副走査方向の側面
に開口し、記録ヘッドが印字領域以外の所定位置に位置
したときに上記外部連通孔を閉塞させる閉塞部材を有し
ている場合には、閉塞部材により外部連通孔を閉塞させ
ることにより、保管時等のインク貯留室内にあるインク
の水分蒸発を有効に防止し、長期保管後の再使用をスム
ーズにできる。また、構造的な無駄が少なく、装置の小
型化やコスト面等でも有利である。
【0015】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記ヘッドケースに、スライド移動により外部連通
孔を閉塞しうるスライド部材が設けられている場合に
は、スライド部材により外部連通孔を閉塞させることに
より、保管時等のインク貯留室内にあるインクの水分蒸
発を有効に防止し、長期保管後の再使用をスムーズにで
きる。
【0016】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部連通孔に、スライド部材のスライドにより
変形して中空部分を閉塞する中空パイプが設けられてい
る場合には、中空パイプの閉塞により、確実にインク貯
留室内にあるインクの水分蒸発を防止し、長期保管後の
再使用をスムーズにできる。
【0017】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、装置の電源を入れたときに外部連通孔を連通させる
ようになっている場合には、装置の電源が切れている間
に外部連通孔を閉塞させることにより、保管時等のイン
ク貯留室内にあるインクの水分蒸発を有効に防止し、長
期保管後の再使用をスムーズにできる。
【0018】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、封止板がポリフェニレンサルファイドフィルムであ
る場合には、ポリフェニレンサルファイドフィルムが、
比較的水蒸気を透過させやすいフィルムであることか
ら、インク貯留室内にあるインクの水分蒸発を有効に防
止して長期保管後の再使用をスムーズにする効果が顕著
で効果的である。
【0019】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、吐出するインクが顔料系のインクである場合には、
顔料系のインクが特に水分蒸発による粘度上昇が激しい
ことから、インク貯留室内にあるインクの水分蒸発を有
効に防止して長期保管後の再使用をスムーズにする効果
が顕著で効果的である。
【0020】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記圧力発生素子が圧電振動子である場合には、圧
力発生室として圧電振動子を用いたタイプの記録ヘッド
において、インク貯留室内にあるインクの水分蒸発を有
効に防止し、長期保管後の再使用をスムーズにできる。
【0021】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記圧電振動子が縦振動モードの圧電振動子である
場合には、縦振動モードの圧電振動子を用いたタイプの
記録ヘッドでは、振動板として例えばポリフェニレンサ
ルファイドフィルムのような水蒸気を透過させやすい樹
脂フィルムが多く用いられることから、インク貯留室内
にあるインクの水分蒸発を有効に防止して長期保管後の
再使用をスムーズにする効果が顕著で効果的である。
【0022】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記圧力発生素子が流路内のインクを加熱する加熱
素子である場合には、圧力発生室として加熱素子を用い
たタイプの記録ヘッドにおいて、インク貯留室内にある
インクの水分蒸発を有効に防止し、長期保管後の再使用
をスムーズにできる。
【0023】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0024】図1は、本発明のインクジェット式記録装
置の周辺構造の一例を示す図である。この装置は、上部
にインクカートリッジ20が搭載され、下面に記録ヘッ
ド21が取り付けられたキャリッジ22を備えている。
【0025】上記キャリッジ22は、タイミングベルト
23を介してステッピングモータ24に接続され、ガイ
ドバー25に案内されて主走査方向(記録紙26の紙幅
方向)に往復移動するようになっている。また、上記キ
ャリッジ22には、記録紙26と対向する面(この例で
は下面)に、記録ヘッド21が取り付けられている。そ
して、この記録ヘッド21にインクカートリッジ20か
らインクが供給され、キャリッジ22を移動させながら
記録紙26上面にインク滴を吐出させて記録紙26に画
像や文字をドットマトリックスにより印刷するようにな
っている。
【0026】図において、27は非印刷領域に設けら
れ、印刷休止中等に記録ヘッド21のノズル開口を封止
することによりノズル開口の乾燥をできるだけ防ぐキャ
ップであり、28は記録紙を送る紙送りローラである。
【0027】上記記録ヘッド21としては、例えば、図
2および図3に示すように、縦振動モードの圧電振動子
6が取り付けられた記録ヘッド21が用いられる。この
記録ヘッドは、基本的には図11に示すものと同様であ
り、以下同様の部分は同じ符号を用いて説明する。
【0028】上記記録ヘッド21は、圧電振動子6が収
容されるヘッドケース2と、このヘッドケース2のユニ
ット固着面に接着剤等で固着される流路ユニット1とを
備えている。
【0029】上記流路ユニット1は、ノズル開口8が列
設されたノズルプレート3と、上記各ノズル開口8に連
通する圧力発生室7が列設され、上記各圧力発生室7に
インク供給路10を介して導入されるインクを貯留する
インク貯留室9が形成された流路基板4と、上記各圧力
発生室7およびインク貯留室9の下部開口を塞ぐ振動板
5とが積層されて構成されている。この例では、ノズル
開口8および圧力発生室7の列は、それぞれ2列設けら
れている。
【0030】上記ヘッドケース2は、熱硬化性樹脂や熱
可塑性樹脂が射出成形されてなり、上下に貫通する空間
16に、上記各圧力発生室7に対応するよう圧電振動子
6が収容されるようになっている。上記空間16は、ノ
ズル開口8が列設される方向に延び、ノズル開口8の列
に対応して2つ設けられている。上記圧電振動子6は、
後端側がヘッドケース2に取り付けられた固定基板11
に固着されるとともに、先端面が振動板5下面の島部5
Aに固着されている。
【0031】そして、駆動回路(図示せず)で発生させ
た駆動信号をフレキシブル回路板13を介して圧電振動
子6に入力することにより、圧電振動子6を長手方向に
伸縮させる。この圧電振動子6の伸縮により、振動板5
の島部5Aを振動させて圧力発生室7内の圧力を変化さ
せ、圧力発生室7内のインクをノズル開口8からインク
滴として吐出させるようになっている。図において、1
5はインクカートリッジ20からインク貯留室9にイン
クを補給するインク補給管、17は振動板5のインク補
給管15に対応する位置に設けられたインク補給穴であ
る。
【0032】ここで、上記振動板5は、ポリフェニレン
サルファイドフィルム(以下「PPS」フィルムとい
う)からなり、ステンレス板製の島部5Aがラミネート
されている。そして、上記ヘッドケース2には、そのイ
ンク貯留室9に対応する部分に、インク貯留室9内に発
生する圧力変動を振動板9を介して逃がすダンパ用凹部
12が形成されている。
【0033】上記ダンパ用凹部12は、外部と連通しな
い独立空間として存在させると、ダンパ用凹部12内の
空気がPPSフィルム製の振動板5を透過してインク内
に溶出し、ダンパ用凹部12内の気圧が下がって振動板
5の張力が高くなり、十分なダンパ効果を得られなくな
りやすい。そこで、上記ヘッドケース2には、上記ダン
パ用凹部12の内側面からヘッドケース2の外側面に向
かって貫通し、ダンパ用凹部12を外部に連通させる外
部連通孔14を穿設することにより、上述したようなダ
ンパ用凹部12内の圧力低下を防止している。
【0034】そして、上記記録装置では、図4に示すよ
うに、キャップ27が、ノズル面を封止した状態でヘッ
ドケース2側面に開口した外部連通孔14を封止する断
面コ字状に形成されている。このように、記録ヘッド2
1がキャップ27の位置に移動してキャッピングされた
ときに外部連通孔14が閉塞され、上記外部連通孔14
は、装置の電源を切って保管する際等には閉塞し、装置
の電源を入れて印字を行なう際に連通されるようになっ
ている。
【0035】このように、上記記録装置では、印字を行
なわない間には外部連通孔14が閉塞され、ダンパ用凹
部12が大気開放されないことから、記録装置を長期間
使用せずに保管等した場合にも、インク貯留室9内にあ
るインク中の水分の蒸発が防止され、インク貯留室9内
のインクの粘度上昇を防止する。したがって、長期保管
状態から再び使用を開始するときに、通常のクリーニン
グ動作等を行なえばインクを正常に吐出できるようにな
り、長期保管後の再使用をスムーズにできる。また、キ
ャップ27で外部連通孔14を閉塞することから、構造
的な無駄が少なく、装置の小型化やコスト面等でも有利
である。
【0036】図5および図6は、本発明のインクジェッ
ト式記録装置の第2の実施の形態を示す。この例では、
ヘッドケース2が、幅広に形成され、流路ユニット1の
貼着側面に段部18が形成されている。そして、外部連
通孔14がダンパ用凹部12の内側面から斜めに延び、
ヘッドケース2の流路ユニット1貼着側面の上記段部1
8に開口している。
【0037】そして、上記記録装置では、図7に示すよ
うに、キャップ27が、ノズル面を封止した状態でヘッ
ドケース2の段部18に開口した外部連通孔14を封止
する断面コ字状に形成されている。それ以外は、図1〜
図3に示すものと同様であり、同様の部分には同じ符号
を付している。この記録ヘッド21でも、図1〜図3に
示すものと同様の作用効果を奏し、インク貯留室9内の
インクの粘度上昇を防止しうる。
【0038】図8は、本発明のインクジェット式記録装
置の第3の実施の形態を示す。この例では、外部連通孔
14が、ヘッドケース2の副走査方向(図示の矢印S)
の側面に開口している。そして、この記録装置では、図
9に示すように、印字領域以外の領域で装置の休止中や
保管中等に記録ヘッド21が位置するキャッピング位置
の近傍に、ゴム等の弾性材料からなり、記録ヘッド21
がキャッピングされたときにヘッドケース2の副走査方
向の側面に当接して外部連通孔14を封止する閉塞部材
19を有している。それ以外は、図1〜図3に示すもの
と同様であり、同様の部分には同じ符号を付している。
この記録ヘッド21でも、図1〜図3に示すものと同様
の作用効果を奏し、インク貯留室9内のインクの粘度上
昇を防止しうる。
【0039】図10は、本発明のインクジェット式記録
装置の第4の実施の形態を示す。この例では、ヘッドケ
ース2に、スライド部材32と、上記スライド部材32
がスライド移動可能に嵌合される嵌合部材33とが取り
付けられている。上記スライド部材32は、略T字状に
形成され、嵌合部材33のガイド空間内をスライドする
スライド片34と、記録ヘッド21がキャッピング位置
等に移動したときに当接部材(図示せず)に当接してス
ライド部材32をスライドさせる当接片35とからな
る。
【0040】上記嵌合部材33にはスプリング36を収
容するスプリング収容空間37が形成され、スライド部
材32を当接片35の方向に付勢している。上記スライ
ド片34の先端付近には、外部連通孔14が開口し、こ
の外部連通孔14の開口部には、ゴム等の弾性材料から
なる中空パイプ30が連結されている。
【0041】そして、記録装置が休止状態や保管状態に
なる際に、記録ヘッド21がキャッピング位置等に移動
することにより、当接片35が当接部材に当接してスラ
イド部材32がスライド移動する。このスライド移動に
より、中空パイプ30の先端がスライド片34の先端に
押し潰されて変形し、中空パイプ30の中空部分を閉塞
する。これにより、外部連通孔を閉塞し、インク貯留室
9内のインクの粘度上昇を防止するようになっている。
【0042】この例において、スライド部材32を記録
ヘッド21の移動によってスライドさせるのではなく、
例えば、電磁石等を利用してスライドさせるようにする
ことも可能である。
【0043】なお、上記各実施の形態では、本発明を縦
振動モードの圧電振動子6が用いられた記録ヘッド21
を有する記録装置に適用した例を示したが、これに限定
するものではなく、撓み振動モードの圧電振動子が用い
られた記録ヘッドを有する記録装置に適用することもで
きるし、圧力発生素子として流路内のインクを加熱する
加熱素子が用いられた記録装置に適用することも可能で
ある。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録装置によれば、印字を行なわない間には外部連通
孔が閉塞されてダンパ用凹部が大気開放されないことか
ら、記録ヘッドを長期間使用せずに保管等した場合に
も、インク貯留室内にあるインク中の水分の蒸発が防止
され、インク貯留室内のインクの粘度上昇を防止する。
したがって、長期保管状態から再び使用を開始するとき
に、クリーニング動作等を行なえばインクを正常に吐出
できるようになり、従来のような吐出不良がほとんど生
じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の一実施の
形態を示す斜視図である。
【図2】上記記録装置に用いる記録ヘッドを示す分解斜
視図である。
【図3】上記記録ヘッドの断面図である。
【図4】上記実施の形態の記録装置の要部を示す斜視図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態のインクジェット式
記録装置に用いるヘッドケースを示す斜視図である。
【図6】上記記録装置に用いる記録ヘッドを示す断面図
である。
【図7】上記実施の形態の記録装置の要部を示す斜視図
である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のインクジェット式
記録装置に用いるヘッドケースを示す斜視図である。
【図9】上記実施の形態の記録装置の要部を示す斜視図
である。
【図10】本発明の第4の実施の形態のインクジェット
式記録装置を示す図であり、(a)は構造を示す説明
図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図であ
る。
【図11】従来のインクジェット式記録ヘッドを示す断
面図である。
【符号の説明】
1 流路ユニット 2 ヘッドケース 5 振動板 7 圧力発生室 8 ノズル開口 9 インク貯留室 12 ダンパ用凹部 14 外部連通孔

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口と上記ノズル開口に連通する
    圧力発生室および上記圧力発生素子に供給するインクを
    貯留するインク貯留室と上記圧力発生室およびインク貯
    留室の開口を塞ぐ封止板とを有する流路ユニットと、上
    記流路ユニットが貼着されるヘッドケースと、上記ヘッ
    ドケースに収容されて上記圧力発生室に圧力変動を与え
    ることによりノズル開口からインクを吐出させて印字を
    行なう圧力発生素子とを備えた記録ヘッドを有するイン
    クジェット式記録装置であって、上記ヘッドケースのイ
    ンク貯留室に対応する部分に、上記封止板を介してイン
    ク貯留室内の圧力変動を逃がすダンパ用凹部が形成され
    るとともに上記ダンパ用凹部を外部と連通させうる外部
    連通孔が形成され、上記外部連通孔が非印字時等には閉
    塞し、印字を行なう際に連通されるように構成されてい
    ることを特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 上記記録ヘッドを主走査方向に移動させ
    るキャリッジを有し、記録ヘッドが印字領域以外の所定
    位置に位置したときに外部連通孔を閉塞させるようにな
    っている請求項1記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 印字領域以外の領域において、記録ヘッ
    ドのノズル開口を封止するキャップを備え、上記外部連
    通孔をキャップで閉塞するようになっている請求項2記
    載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 上記外部連通孔がヘッドケースの側面に
    開口し、上記開口をキャップにより閉塞するようになっ
    ている請求項3記載のインクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 上記外部連通孔がヘッドケースの流路ユ
    ニット貼着側面に開口し、上記開口をキャップにより閉
    塞するようになっている請求項3記載のインクジェット
    式記録装置。
  6. 【請求項6】 上記外部連通孔がヘッドケースの副走査
    方向の側面に開口し、記録ヘッドが印字領域以外の所定
    位置に位置したときに上記外部連通孔を閉塞させる閉塞
    部材を有している請求項2記載のインクジェット式記録
    装置。
  7. 【請求項7】 上記ヘッドケースに、スライド移動によ
    り外部連通孔を閉塞しうるスライド部材が設けられてい
    る請求項1または2記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 上記外部連通孔に、スライド部材のスラ
    イドにより変形して中空部分を閉塞する中空パイプが設
    けられている請求項7記載のインクジェット式記録装
    置。
  9. 【請求項9】 装置の電源を入れたときに外部連通孔を
    連通させるようになっている請求項1〜8のいずれか一
    項に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 封止板がポリフェニレンサルファイド
    フィルムである請求項1〜9のいずれか一項に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 吐出するインクが顔料系のインクであ
    る請求項1〜10のいずれか一項に記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  12. 【請求項12】 上記圧力発生素子が圧電振動子である
    請求項1〜11のいずれか一項に記載のインクジェット
    式記録装置。
  13. 【請求項13】 上記圧電振動子が縦振動モードの圧電
    振動子である請求項12記載のインクジェット式記録装
    置。
  14. 【請求項14】 上記圧力発生素子が流路内のインクを
    加熱する加熱素子である請求項1〜11のいずれか一項
    に記載のインクジェット式記録装置。
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