JP2002086589A - 加硫済トレッド部材の切断方法及び装置 - Google Patents

加硫済トレッド部材の切断方法及び装置

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JP2002086589A JP2000280888A JP2000280888A JP2002086589A JP 2002086589 A JP2002086589 A JP 2002086589A JP 2000280888 A JP2000280888 A JP 2000280888A JP 2000280888 A JP2000280888 A JP 2000280888A JP 2002086589 A JP2002086589 A JP 2002086589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合部の偏摩耗や剥離の生じないパターン整
合を採用しパターン整合におけるトレッド部材の切断を
撮像手段を用いて自動的に効率良く正確に実行すること
ができる加硫済トレッド部材の切断方法及び装置を供す
る。 【解決手段】 帯状に連続して加硫成形された加硫済の
トレッド部材を切断位置から所定量搬送し、前記トレッ
ド部材の前記切断位置部分のトレッドパターンを撮像
し、前記撮像したトレッドパターン像Ptと予め記憶す
るトレッドパターン像Pmとを照合してズレ量dを検出
し、前記トレッド部材又は前記切断位置を前記ズレ量d
だけ相対的に移動し、前記相対的に移動した切断位置で
前記トレッド部材を切断する加硫済トレッド部材の切断
方法及び装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帯状に連続して加
硫成形された加硫済トレッド部材を先後端接合部のトレ
ッドパターンが整合するように切断する加硫済トレッド
部材の切断方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表面にパターンが形成された加硫済トレ
ッド(プレキュアトレッド)を台タイヤに巻き付けて先
端と後端を接合し、加硫缶で加硫して更生タイヤを成型
するプレキュア更生方式(コールド更生方式)におい
て、加硫済トレッド部材は予めタイヤの約1本から3本
分に相当する長さで加硫成型されており、このトレッド
部材を切断し準備された台タイヤの上に巻き付け先端と
後端を接合する。
【0003】この接合作業において従来より行われてい
る方法は、トレッドゴム部材を台タイヤの周上で340度
近くまで巻き付け、残りの部分を軽く台タイヤの上に載
せ、トレッドゴム部材の巻き始め先端に合わせて切断位
置に印を付けて、その場でカッターを用いてトレッドゴ
ム部材の巻き終わり後端を切断し、先端に後端を合わせ
接合する方法である。
【0004】しかしこの方法は、先後端の接合に際して
トレッドゴムの切断位置決めを作業者が目視で行い、カ
ッターを用いて作業者が手作業で切断するといった作業
がなされるので、決して生産性の良い方法ではなかっ
た。
【0005】さらにこの方法は、台タイヤの外周に合わ
せてトレッド部材を切断するが、台タイヤの外周は使用
条件の相違からくる台タイヤの外径成長量の違い、タイ
ヤメーカーのパターンごとの外径寸法の違いなどにより
様々である。したがって切断位置が表面のパターンに対
して一定せず、分割されたパターンブロックは大小様々
となる。
【0006】例えば図10に示すようなトレッドパター
ンを有するトレッド部材01に対して切断位置C−C’が
図に示す位置となることがある。切断位置C−C’は1
つのパターンブロックBについて見ると、一方の分割パ
ターンブロックbの体積は大きいが、他方の分割パター
ンブロックb’の体積は極めて小さい。
【0007】このような極端に体積の小さい分割パター
ンブロックb’があると、更生タイヤ成型後使用された
ときに、図11に先後端接合部の例を示すように接合部
の小さい分割パターンブロックb’部分で偏摩耗を起こ
し易い。またトレッドゴム部材の先後端接合部が溝とブ
ロック部の接合であったりすると、不完全な接合となり
部分的な接合部の剥離に繋がる場合もある。
【0008】また先端と後端のパターンブロックの整合
をとらないと、図11に示すように先後端接合部のブロ
ック寸度差が生じ、偏摩耗の要因となったり、パターン
ブロックの切断面にパターン溝又は薄いヒレ状のブロッ
ク端が接合したりすると接合不良により接合部の剥離を
生じるとともに、パターンの外観品質が劣るなどの問題
がある。
【0009】そこでトレッドゴム部材として必要な長さ
に近い位置で先端のパターン上の切断位置と同じパター
ン上の位置を後端切断位置として切断し、台タイヤにト
レッドゴム部材を伸長又は収縮しながら巻き付けて先後
端接合に際してパターン整合させる方法がある。
【0010】しかしその際の従来の方法は、所定のパタ
ーン位置で切断しようとする場合、作業者が一旦装置を
停止させ、カッターをトレッドゴム部材に軽く押し当て
て切断位置を確認するか、またはカッターのアンビル位
置から切断位置を推測し、切断位置が適正位置でない場
合は、コンベアなどの搬送装置の手動操作でトレッドゴ
ム部材を適正位置に移動し、切断位置をさらに確認後切
断する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように切断位置
は、作業者の視覚により確認し、手動により位置調整を
行うので、時間と労力を要する割には高い切断位置精度
は期待できない。
【0012】本発明は、斯かる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処は、接合部の偏摩耗や剥離の生じ
ないパターン整合を採用しパターン整合におけるトレッ
ド部材の切断を撮像手段を用いて自動的に効率良く正確
に実行することができる加硫済トレッド部材の切断方法
及び装置を供する点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するために、本請求項1記載の発明は、帯状に連続
して加硫成形された加硫済のトレッド部材を切断位置か
ら所定量搬送し、前記トレッド部材の前記切断位置部分
のトレッドパターンを撮像し、前記撮像したトレッドパ
ターン像と予め記憶するトレッドパターン像とを照合し
てズレ量を検出し、前記トレッド部材又は前記切断位置
を前記ズレ量だけ相対的に移動し、前記相対的に移動し
た切断位置で前記トレッド部材を切断する加硫済トレッ
ド部材の切断方法とした。
【0014】加硫済のトレッド部材を切断位置から所定
量搬送することで台タイヤに巻き付ける必要長さに近い
トレッド部材の後端切断位置を概ね決め、切断されるパ
ターンブロックは略決定される。
【0015】そしてその切断位置部分のトレッドパター
ンを撮像し、予め記憶するトレッドパターン像と照合し
て一致していれば当該切断位置で切断すればパターン上
の所定位置を切断することができ、予め記憶するトレッ
ドパターン像との照合でズレがあればそのズレ量を検出
してトレッド部材又は切断位置をズレ量だけ相対的に移
動すればパターン上の所定位置で切断することができ
る。
【0016】したがってトレッド部材を必要長さ近傍で
パターン上の所定位置を常に切断することができ、台タ
イヤに巻き付け先端と後端を接合したときに接合部でパ
ターンが整合する。
【0017】以上のようにパターン整合におけるトレッ
ド部材の切断を自動的に効率良く正確に実行することが
できる。パターン整合されるので、接合部の偏摩耗や剥
離が生じ難く、外観も良い。
【0018】請求項2記載の発明は、帯状に連続して加
硫成形された加硫済のトレッド部材を切断位置から所定
量搬送し、前記トレッド部材の前記切断位置部分のトレ
ッドパターンを撮像し、前記撮像したトレッドパターン
像と予め記憶するトレッドパターン像とを照合してズレ
量を検出し、前記ズレ量が許容範囲内にあるか否かを判
断し、前記ズレ量が許容範囲内にないと判断した場合は
前記トレッド部材又は前記切断位置を前記ズレ量だけ相
対的に移動し、前記ズレ量が許容範囲内にある場合は移
動せず、前記相対的に移動した切断位置又は移動しない
切断位置で前記トレッド部材を切断する加硫済トレッド
部材の切断方法である。
【0019】加硫済のトレッド部材を切断位置から所定
量搬送することで台タイヤに巻き付ける必要長さに近い
トレッド部材の後端切断位置を概ね決め、切断されるパ
ターンブロックは略決定される。
【0020】そしてその切断位置部分のトレッドパター
ンを撮像し、予め記憶するトレッドパターン像と照合し
てズレ量が許容範囲内にある場合は当該切断位置で切断
すればパターン上の所定位置を切断することができ、ズ
レ量が許容範囲外にある場合はトレッド部材又は切断位
置をズレ量だけ相対的に移動すればパターン上の所定位
置で切断することができる。
【0021】したがってトレッド部材を必要長さ近傍で
パターン上の所定位置を常に切断することができ、台タ
イヤに巻き付け先端と後端を接合したときに接合部でパ
ターンが整合する。
【0022】したがってパターン整合におけるトレッド
部材の切断を自動的に効率良く正確に実行することがで
き、パターン整合されるので、接合部の偏摩耗や剥離が
生じ難く、外観も良い。
【0023】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の加硫済トレッド部材の切断方法において、前
記予め記憶するトレッドパターン像の画像内には切断予
定線が設定されており、前記切断予定線は、トレッドパ
ターン像の各ブロックの切断により分割される分割パタ
ーンブロックの体積が全て所定体積以上あるように設定
されていることを特徴とする。
【0024】切断予定線は分割パターンブロックの体積
が全て所定体積以上あるような位置に設定されているの
で、対応する実際のトレッド部材の切断位置で切断した
ときに分割パターンブロックには小さい体積のものが含
まれることがなく、先後端接合したときに接合部での偏
摩耗や剥離といった不具合を防止することができる。
【0025】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3までのいずれかの項記載の加硫済トレッド部材の切
断方法において、前記切断位置を前記トレッド部材に対
して前記ズレ量だけ移動することを特徴とする。
【0026】停止したトレッド部材に対して切断位置を
ズレ量だけ移動し、移動した切断位置でトレッド部材の
後端を切断するものである。
【0027】請求項5記載の発明は、請求項1から請求
項3までのいずれかの項記載の加硫済トレッド部材の切
断方法において、前記トレッド部材を前記切断位置に対
して前記ズレ量だけ移動することを特徴とする。
【0028】トレッド部材をズレ量だけ移動し、固定し
た切断位置でトレッド部材の後端を切断するものであ
り、トレッド部材の送り装置を利用してトレッド部材を
ズレ量だけ移動することができる。
【0029】請求項6記載の発明は、帯状に連続して加
硫成形された加硫済のトレッド部材を搬送する搬送手段
と、前記トレッド部材を切断位置で切断する切断手段
と、前記トレッド部材のトレッドパターンを撮像する撮
像手段と、予め所定のトレッドパターン像を記憶する記
憶手段と、前記トレッド部材と切断位置とを相対的に移
動して切断位置を調整する調整手段と、前記記憶手段を
有し前記搬送手段,前記切断手段,前記撮像手段及び前
記調整手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記搬送手段により帯状に連続して加硫成形された
加硫済のトレッド部材を切断位置から所定量搬送し、前
記撮像手段により前記トレッド部材の同切断位置部分の
トレッドパターンを撮像し、前記撮像したトレッドパタ
ーン像と予め記憶するトレッドパターン像とを照合して
ズレ量を検出し、前記調整手段により加硫済トレッド部
材と切断位置とを前記ズレ量だけ相対的に移動し、前記
切断手段により前記相対的に移動した切断位置で前記ト
レッド部材を切断する加硫済トレッド部材の切断装置で
ある。
【0030】搬送手段によりトレッド部材を切断位置か
ら所定量搬送することで台タイヤに巻き付ける必要長さ
に近いトレッド部材の後端切断位置を概ね決め、その切
断位置部分のトレッドパターンを撮像手段により撮像
し、予め記憶するトレッドパターン像と照合して一致し
ていれば当該切断位置で切断すればパターン上の所定位
置を切断することができ、予め記憶するトレッドパター
ン像との照合でズレがあればそのズレ量を検出して調整
手段によりトレッド部材又は切断位置をズレ量だけ相対
的に移動すれば切断手段によりパターン上の所定位置で
切断することができる。
【0031】したがってトレッド部材を必要長さ近傍で
パターン上の所定位置を常に切断することができ、台タ
イヤに巻き付け先端と後端を接合したときに接合部でパ
ターンが整合する。
【0032】以上のようにパターン整合におけるトレッ
ド部材の切断を自動的に効率良く正確に実行することが
できる。パターン整合されるので、接合部の偏摩耗や剥
離が生じ難く、外観も良い。
【0033】請求項7記載の発明は、帯状に連続して加
硫成形された加硫済のトレッド部材を搬送する搬送手段
と、前記トレッド部材を切断位置で切断する切断手段
と、前記トレッド部材のトレッドパターンを撮像する撮
像手段と、予め所定のトレッドパターン像を記憶する記
憶手段と、前記トレッド部材と切断位置とを相対的に移
動して切断位置を調整する調整手段と、前記記憶手段を
有し前記搬送手段,前記切断手段,前記撮像手段及び前
記調整手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段
は、前記搬送手段により帯状に連続して加硫成形された
加硫済のトレッド部材を切断位置から所定量搬送し、前
記撮像手段により前記トレッド部材の同切断位置部分の
トレッドパターンを撮像し、前記撮像したトレッドパタ
ーン像と予め記憶するトレッドパターン像とを照合して
ズレ量を検出し、前記ズレ量が許容範囲内にあるか否か
を判断し、前記調整手段により前記ズレ量が許容範囲内
にないと判断した場合は前記トレッド部材又は前記切断
位置を前記ズレ量だけ相対的に移動し、前記ズレ量が許
容範囲内にある場合は移動せず、前記相対的に移動した
切断位置又は移動しない切断位置で前記切断手段により
前記トレッド部材を切断する加硫済トレッド部材の切断
装置である。
【0034】加硫済のトレッド部材を切断位置から所定
量搬送することで台タイヤに巻き付ける必要長さに近い
トレッド部材の後端切断位置を概ね決め、その切断位置
部分のトレッドパターンを撮像し、予め記憶するトレッ
ドパターン像と照合してズレ量が許容範囲内にある場合
は当該切断位置で切断すればパターン上の所定位置を切
断することができ、ズレ量が許容範囲外にある場合はト
レッド部材又は切断位置をズレ量だけ相対的に移動すれ
ばパターン上の所定位置で切断することができる。
【0035】したがってトレッド部材を必要長さ近傍で
パターン上の所定位置を常に切断することができ、台タ
イヤに巻き付け先端と後端を接合したときに接合部でパ
ターンが整合する。
【0036】したがってパターン整合におけるトレッド
部材の切断を自動的に効率良く正確に実行することがで
き、パターン整合されるので、接合部の偏摩耗や剥離が
生じ難く、外観も良い。
【0037】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る一実施の形態に
ついて図1ないし図9に基づき説明する。本実施の形態
に係る加硫済トレッド部材の裁断方法及び装置は、更生
タイヤのプレキュア更生方式に適用されたものである。
【0038】プレキュア更生方式は、更生用タイヤのト
レッド部を削り取って台タイヤとし、予め加硫成型され
パターン付きトレッドを台タイヤに貼付け加硫缶で加硫
して更生タイヤを形成するタイヤ更生方法であり、プレ
キュア更生方式による更生タイヤの形成工程を図1に概
略的に示す。
【0039】まずプロセスP1の検査工程で更生用タイ
ヤは、外観、釘穴、傷などを検査され、リトレッディン
グにより更生可能かの判断をして更生不能のものは除か
れる。
【0040】更生可能な更生用タイヤは、次のプロセス
P2のバフ工程に入り、トレッドの外周面を削り取って
台タイヤを形成する。なお台タイヤはバフ工程と巻付け
工程の間で部分的に研磨されたり穴埋めなどの補修がな
される。
【0041】一方別にプロセスP3のPC成型加硫工程
でトレッドゴム材料からパターン付きトレッドが加硫成
型される。加硫成型されたパターン付きのプレキュアト
レッドは、帯状に連続したものであり、次のプロセスP
4の裁断工程で所要長さに切断される。
【0042】プロセスP5の巻付け工程では、台タイヤ
にプレキュアトレッドを巻き付ける。プレキュアトレッ
ドの巻き付けに際しては、台タイヤの外周面にセメント
を塗布してクッションシートを貼付しておくか、又は押
出し機により直接台タイヤにクッショニングを施してお
く。
【0043】斯かる台タイヤが回転自在に支持され、送
り装置によりプレキュアトレッドが回転する台タイヤに
供給されてその外周面に巻き付けられる。そしてプロセ
スP6の先後端接合工程で、台タイヤに巻き付けられた
プレキュアトレッドの先端と後端がクッションゴムを介
して当接されステープラなどで接合される。
【0044】こうして台タイヤにプレキュアトレッドが
巻き付けられた状態のものに袋状シートであるエンベロ
ップが被せられ、ビード部にリムが装着され(プロセス
P7)、エンベロップ内を気密に保つ。
【0045】そしてプレキュアトレッドが巻き付けられ
エンベロップで覆われた台タイヤを何本かまとめて加硫
缶に入れて加硫する(プロセスP8)。加硫後、リム及
びエンベロップが取り外されて仕上げがなされ(プロセ
スP9)、更生タイヤが形成される。
【0046】以上の工程のうち本発明は、プロセスP4
の裁断工程に係る。裁断工程を実行する裁断装置20及び
トレッド貼付け装置50を図2に示す。裁断装置20は、サ
ーボモータ11により駆動されるローラコンベア10の途中
に配置され、固定された架台21の上にLMガイド22を介
して摺動台23が前後に摺動自在に支持されており、架台
21に前後方向に指向して回転自在に架設されたボールネ
ジ24に螺合したナット部材25が摺動台23に一体に固着さ
れ、サーボモータ26によりタイミングベルト26aを介し
てボールネジ24が回転駆動される。
【0047】したがってサーボモータ26の駆動によりボ
ールネジ24が回転すると、これに螺合するナット部材25
が摺動台23と一体に前後に摺動することができる。摺動
台23の上面にはアンビル27が張設され、左右両端に立設
された支柱28,28間にクロスメンバー29が架設されてい
る。
【0048】クロスメンバー29の下面に左右方向に摺動
自在に支持棒30が下方に垂設され、その下端にロータリ
カッター31がモータで回転駆動可能に設けられている。
支持棒30はエアシリンダ32により左右に摺動することが
できる。したがってモータで回転するロータリカッター
31をエアシリンダ32により左右方向に走行させてアンビ
ル27上のプレキュアトレッドTpcを切断することができ
る。
【0049】ロータリカッター31が移動する前後に部材
押え33,34が設けられている。またクロスメンバー29の
左右中央より後方に突設された水平支持部材35にエアシ
リンダ36によりL字状のアーム37が前後方向に移動自在
に吊設され、アーム37の先端に画像処理用のカメラ38が
取り付けられている。
【0050】エアシリンダの駆動によりアーム37が前後
に移動するので、アーム先端のカメラ38は図2に示す退
避位置から前方に移動してロータリカッター31が移動す
る中央位置上方の所定位置に進出することができ、同所
定位置で下方のプレキュアトレッドTpcの表面の切断位
置部分のパターンを撮像することができる。
【0051】以上のロータリカッター31やカメラ38,部
材押え33,34及びそれらの駆動機構等裁断装置本体は、
摺動台23に搭載されてサーボモータ26の駆動により一体
に前後に移動可能で、ロータリカッター31による切断位
置を前後に変移することができる。
【0052】ローラコンベア10の前方には、回転自在に
支持される台タイヤT3に向かって斜め上方に延びる長
尺のベルトコンベア40が配置され、サーボモータ41によ
り回動する。ベルトコンベア40の下流側上方所定位置に
光電スイッチPh1とPh2が送り方向に順に配置されてい
る。
【0053】光電スイッチPh1は、ロータリカッター31
による切断位置から一定距離D1、の位置に配置され、
この光電スイッチPh1より一定距離D2だけ下流側に離
れて光電スイッチPh2が配置されており、ベルトコンベ
ア40により搬送されるプレキュアトレッドTpcの先端を
光電スイッチPh1とPh2が順に検出することができる。
【0054】さらに下流のベルトコンベア40の端部近傍
には左右両側にセンタリングローラ45が複数配列され、
搬送されるプレキュアトレッドTpcの両側をガイドして
中心位置決めを行い送り出すようにしている。
【0055】ベルトコンベア40の先端は、サーボモータ
(図示せず)により回転駆動される台タイヤT3の斜め
上方に近接して位置しており、ベルトコンベア40の先端
から台タイヤT3の上方にかけてトレッド貼付け装置50
が配設されている。
【0056】トレッド貼付け装置50は、ベルトコンベア
40の先端上方に位置しベルトコンベア40の先端のローラ
42との間にプレキュアトレッドTpcを挟んでスリップを
防止して送り出す第1ローラ51、台タイヤT3の上方に
位置し台タイヤT3との間にプレキュアトレッドTpcを
挟んでスリップを防止して貼り付ける第2ローラ52、前
記第1ローラ51と第2ローラ52との間に位置しプレキュ
アトレッドTpcの変形を防止する第3ローラ53を備えて
いる。第1,第2,第3ローラ51,52,53は、いずれも
フリーローラである。
【0057】トレッド貼付け装置50は、ベルトコンベア
40により送られてくるプレキュアトレッドTpcを台タイ
ヤT3に巻き付けるに際してベルトコンベア40の送り速
度と台タイヤT3の周速度の差を制御してプレキュアト
レッドTpcにテンション又はコンプレッションを付与し
て長さを調整して貼付け作業を行っており、上記第1,
第2,第3ローラ51,52,53を用いて同貼付け作業を円
滑に行うようにしている。
【0058】以上のような裁断装置20及びトレッド貼付
け装置50により前記裁断工程(プロセスP4)及び巻付
け工程(プロセスP5)が実行される。まず裁断工程に
ついて、その制御手順を図3のフローチャートに示すと
ともにプレキュアトレッドTpc及び裁断装置20の各状態
を図4に示す。以下同フローチャートに従い随時図4を
参照して裁断工程について説明する。
【0059】ステップS1では、台タイヤT3の外周に
巻付けるに必要なトレッド必要長さLtを台タイヤT3
の外周長Lcに補正係数γを乗算することにより算出す
る。台タイヤT3の外周長Lcは、更生用タイヤをバフ
加工する際に目標とされるので、同目標値を用いてもよ
く、クラス分けしてクラスごとに統一された外周長Lc
を用いることで少ない制御値で管理でき高い精度を維持
したまま制御を単純化し裁断工程の効率の向上を図るこ
とができる。
【0060】なお台タイヤT3の外周面上をローラを転
動させてローラの回転数を回転センサーで検出する等し
て外周長Lcを新たに測定してもよい。こうして決めら
れた台タイヤT3の外周長Lcに計算上見出される補正
係数γを乗算することで台タイヤT3の外周面に適正に
巻き付けることができるプレキュアトレッドTpcのトレ
ッド必要長さLt(=Lc・γ)が算出できる。ここで
補正係数γは台タイヤT3の周面に介装するクッション
ゴムも考慮した係数である。
【0061】前記プロセスP3のPC成型工程で加硫成
型された帯状に長尺のパターン付きプレキュアトレッド
Tpcは、ローラコンベア10により搬送されて裁断装置20
を通過し、さらにプレキュアトレッドTpcの前側はベル
トコンベア40に乗り移り同期して同速度で搬送される
が、当初プレキュアトレッドTpcは高速送りされる(ス
テップS2)。
【0062】裁断装置20のロータリカッター31による切
断位置からトレッド必要長さLt(例えば3000mm)の約
95%の距離(一定距離D1(例えば2850mm))の所に前
記光電スイッチPh1が位置しており、高速送りされたプ
レキュアトレッドTpcの先端が光電スイッチPh1に検出
されると(ステップS3)、減速されて低速送りに変更
される(ステップS4)。図2は高速送りされたプレキ
ュアトレッドTpcの先端が光電スイッチPh1に検出され
低速送りに変更される時点での状態を示している。
【0063】そして光電スイッチPh1より一定距離D2
(例えば100mm)下流に位置する光電スイッチPh2が低
速送りされたプレキュアトレッドTpcの先端を検出する
と(ステップS5)、サーボモータ41,11をパルスでカ
ウントして搬送するステップ送りに変更される(ステッ
プS6)。この低速送りされたプレキュアトレッドTpc
の先端が光電スイッチPh2に検出されステップ送りに変
更される時点での状態を図4のが示している。
【0064】このステップ送りにより精度良くプレキュ
アトレッドTpcを所定量送りだし、後端の切断に供する
ことができる。例えばトレッド必要長さLtが3000mmで
D1=2850mm,D2=100mmとすると、裁断装置20の切
断位置からその大半の2850mmを通過するまでは、高速送
りされて作業時間の短縮が図られており、その後100mm
は低速送りされて光電スイッチPh2がプレキュアトレッ
ドTpcの先端を精度良く検出できるようにしている。
【0065】こうしてプレキュアトレッドTpcが裁断装
置20の切断位置から2950mm通過したところで、残りの50
mmをサーボモータ41,11のパルス数に換算して、サーボ
モータ41,11をパルス駆動制御し、パルス数をカウント
して正確に50mmをステップ送りする。一般にステップ送
りする長さは、Lt−(D1+D2)により算出され
る。
【0066】このようにしてプレキュアトレッドTpcを
裁断装置20の切断位置から精度良くトレッド必要長さL
tだけ通過させた処で停止し、当該切断位置でロータリ
カッター31によりプレキュアトレッドTpcの後端を切断
すればトレッド必要長さLtのプレキュアトレッドTpc
を正確に切り出すことができる。
【0067】しかし上記のようにプレキュアトレッドT
pcの後端を切断した場合は、トレッドパターンの所定位
置を切断できる保証はなく、先後端接合時にパターン整
合することは期待できない。
【0068】そこでステップS6でプレキュアトレッド
Tpcがステップ送りされてトレッド必要長さLtだけ搬
送されたところで、裁断装置20に備えられた画像処理用
のカメラ38を定位置に進出させてプレキュアトレッドT
pcの切断位置部分の表面を撮像する(ステップS7)。
図4のは、この時の状態を示している。
【0069】図5及び図6は撮像したトレッドパターン
像Ptを簡略化して実線の長方形で示している。一方画
像処理制御装置は、予め切断位置近傍のトレッドパター
ン像を記憶しており、記憶されたトレッドパターン像P
mには切断予定線S−S’が設定されている。
【0070】撮像したトレッドパターン像Ptの画面に
トレッドパターン像Pm及び切断予定線S−S’を同時
に重ねて図5及び図6に図示する。破線で示す長方形の
ブロックが記憶されたトレッドパターン像Pmであり、
切断予定線S−S’がトレッドパターン像Pmの所定位
置に設定されている。
【0071】カメラ38が撮像したトレッドパターン像P
tに同時に示された切断予定線S−S’が、実際のプレ
キュアトレッドTpcの対応する位置の切断線C−C’に
相当し、切断線C−C’に沿ってロータリカッター31が
走行してプレキュアトレッドTpcを実際に切断するよう
裁断装置20は構成されている。
【0072】すなわちは、図5及び図6において撮像し
たトレッドパターン像Ptに対する切断予定線S−S’
は、実際の対応するトレッドパターンを切断する位置を
示していることになる。
【0073】なお切断予定線S−S’は、トレッドパタ
ーン像の各ブロックの切断により分割される分割パター
ンブロックの体積が全て所定体積以上あるような位置に
設定されている。したがって対応する実際のトレッド部
材の切断位置で切断したときに分割パターンブロックに
は小さい体積のものが含まれることがなく、先後端接合
したときに接合部での偏摩耗や剥離といった不具合を防
止することができる
【0074】ステップS7でプレキュアトレッドTpcの
切断位置部分のトレッドパターンを撮像した後、撮像し
たトレッドパターン像Ptと予め記憶されたトレッドパ
ターン像Pmとを重ねて図5及び図6に図示するように
して両者を照合する(ステップS8)。
【0075】両者にズレがあると、撮像したトレッドパ
ターン像Ptのうち記憶されたトレッドパターン像Pm
からはみ出した部分(図5及び図6において斜線部分)
の面積を演算することでズレ量dを検出することができ
る(ステップS9)。このズレ量dは、撮像したトレッ
ドパターン像Ptが記憶されたトレッドパターン像Pm
の上流側にはみ出したときは正の値を示し、逆の場合は
負の値を示す。
【0076】このズレ量dが所定の許容範囲内(−α〜
+α)にあるか否かが判断され(ステップS10)、図5
に示すように許容範囲内にあれば直接ステップS15に飛
び、カメラ38の定位置からの退避に進むが、図6に示す
ようにズレ量dが許容範囲内にないときは、ステップS
11に進み、ズレ量dの正負を判断する。
【0077】ズレ量dが許容範囲外で正(d>α)なら
ばステップS12に進み、裁断装置20の装置本体をサーボ
モータ26を駆動して下流側にズレ量dだけ移動し、ステ
ップS14で再度カメラ38で撮像し両トレッドパターン像
を照合してズレ量が許容範囲に入っていることを確認す
る。
【0078】図4のは、装置本体を下流側にズレ量d
だけ移動した状態を示している。このときは図6に示す
ように撮像されたトレッドパターン像Ptに対して切断
予定線S−S’はdだけ移動して2点鎖線で示す位置に
ある。
【0079】またズレ量dが許容範囲外で負(d<−
α)ならばステップS11からステップS13に進み、裁断
装置20の装置本体を上流側にズレ量|d|だけ移動し、ス
テップS14に進む。なお本実施の形態では装置本体を移
動していたが、装置本体は固定して、プレキュアトレッ
ドTpcをズレ量−dだけ移動するようにしてもよく、こ
の場合の移動方向は上記と逆になる。
【0080】ステップS14の確認後ステップS15に進む
と、カメラ38が定位置から退避し、部材押え33,34が下
降し(ステップS16)、プレキュアトレッドTpcの切断
位置の前後を押え付け固定した後、ステップS17でロー
タリカッター31が走行してプレキュアトレッドTpcの後
端が切断される。図4のは、この切断した直後の状態
を示している。
【0081】以上のようにしてプレキュアトレッドTpc
の後端は切断されるので、プレキュアトレッドTpcはト
レッド必要長さLt近傍でトレッドパターン上の所定位
置で常に切断される。
【0082】したがって台タイヤT3に切断されたプレ
キュアトレッドTpcを巻き付け、先端と後端を接合した
とき、常にパターン上の所定位置で切断された先端と後
端は接合部で図9に示すようにパターンが整合し、接合
部の偏摩耗や剥離が生じ難く、外観も良い。
【0083】しかしプレキュアトレッドTpcは、パター
ン整合するためにトレッド必要長さLtに近いとはいう
ものの実際の切断された長さは、裁断装置20の装置本体
が移動した距離(ズレ量d)だけトレッド必要長さLt
と異なる。そこでこのプレキュアトレッドTpcを台タイ
ヤT3に巻き付けるときに、テンション又はコンプレッ
ションを付与して長さを調整している。
【0084】すなわちプレキュアトレッドTpcの実際の
長さはLt−dであり、トレッド必要長さLtに対する
過不足量はdであり、実際のトレッド長さLt−dに対
する過不足分の割合(伸縮割合)δはd/(Lt−d)
である。この伸縮割合δが正の値であるときはテンショ
ンの値を示し、負の値であるときはコンプレッションの
値を示す。
【0085】この伸縮割合δが大きすぎると、プレキュ
アトレッドTpc自体に不具合が生じるため、−4%〜2
%(テンション4%〜コンプレッション2%)に納まる
ようなトレッド長さLt−dに切断する必要があり、好
ましくは−2%〜0.5%とする。そのために前記ステッ
プS12,S13の装置本体の移動を許容範囲内(−α〜
α)ぎりぎりでズレ量dを小さく修正する方法が考えら
れる。
【0086】プレキュアトレッドTpcを台タイヤT3
巻き付けるときに、テンション又はコンプレッションを
付与して長さを調整するために、プレキュアトレッドT
pcのベルトコンベア40によるトレッド送り速度V1と台
タイヤT3の最大外径の周速度V2に差を設ける。
【0087】台タイヤT3の周速度V2を一定にし、ト
レッド送り速度V1を変える場合は、V1=V2・(1
−δ)から算出されるトレッド送り速度V1に設定すれ
ばよく、δ>0のテンション付与のときの速度変化を図
7に示す。
【0088】図7において破線が台タイヤT3の周速度
V2であり、それより低速の実線がトレッド送り速度V
1である。図8を参照して、台タイヤT3に貼り付いた
プレキュアトレッドTpcの先行部分が周速度V2で巻付
くのに対してトレッド送り速度V1で送られる後行部分
がより低速であるので、プレキュアトレッドTpcはテン
ションを付与された状態で伸長されて台タイヤT3に巻
き付けられる。
【0089】トレッド長さLt−dに切断されたプレキ
ュアトレッドTpcは、ベルトコンベア40によりトレッド
送り速度V1で搬送され、先端近傍でセンタリングロー
ラ45により両側をガイドされ中心位置決めされた後、ロ
ーラ42と第1ローラ51との間にコンベアベルトとともに
挟まれてスリップを防止されて台タイヤT3に送り出さ
れる。
【0090】送り出されたプレキュアトレッドTpcは、
周速度V2で回転する台タイヤT3の周面に先端から貼
り付き、第2ローラ52により台タイヤT3と間に挟まれ
てスリップを防止されて巻き付けられていく。
【0091】台タイヤT3の周速度V2に対してトレッ
ド送り速度V1が低速であれば第1ローラ51と第2ロー
ラ52との間でプレキュアトレッドTpcにテンションが付
与されプレキュアトレッドTpcは伸長されて台タイヤT
3に巻き付けられる。
【0092】また台タイヤT3の周速度V2に対してト
レッド送り速度V1が高速であれば第1ローラ51と第2
ローラ52との間でプレキュアトレッドTpcにコンプレッ
ションが付与されプレキュアトレッドTpcは収縮されて
台タイヤT3に巻き付けられる。
【0093】なおプレキュアトレッドTpcにコンプレッ
ションが付与されたとき、第1ローラ51と第2ローラ52
との間でプレキュアトレッドTpcが湾曲変形するのを第
3ローラ53が押えるようにして防止している。
【0094】このようにトレッド送り速度V1を調整し
てプレキュアトレッドTpcにテンション又はコンプレッ
ションを付与しながら台タイヤT3に巻き付けること
で、台タイヤT3が1回転する間にプレキュアトレッド
Tpcがトレッド必要長さLtに伸縮して巻き付けられ、
先端と後端が略正確に合致する。
【0095】台タイヤT3に巻き付けられたプレキュア
トレッドTpcの先端面と後端面との間にクッションゴム
を介装して両者をステープラ等で接合する。図9は、プ
レキュアトレッドTpcの先後端接合部を示しており、直
線が接合部であり、同図9に示すように接合部のトレッ
ドパターンが整合されており、したがって接合部の偏摩
耗や剥離が生じ難く、外観も良い。
【0096】プレキュアトレッドTpcにテンション又は
コンプレッションを付与するのに、台タイヤT3の周速
度V2を固定してトレッド送り速度V1を変化させてい
たが、逆にトレッド送り速度V1を固定して台タイヤT
3の周速度V2を変化させるようにしてもよい。この場
合の台タイヤT3の周速度V2は、V2=V1/(1−
δ)から算出される。
【0097】以上のようにプレキュアトレッドTpcを台
タイヤT3に巻き付け先後端を接合したときにパターン
が整合するように、トレッド部材の切断を自動的に効率
良く正確に実行し、かつトレッド部材を自動的に伸縮し
ながら適正に巻き付けることができるので、耐久性に優
れた更生タイヤを高精度に効率良く形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレキュア更生方式による更生タイヤの形成工
程の手順を概略的に示す図である。
【図2】裁断装置及び貼付け装置の全体側面図である。
【図3】裁断工程の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】裁断工程の各状態を示す図である。
【図5】簡略化されたトレッドパターン像を示す図であ
る。
【図6】別の状態の簡略化されたトレッドパターン像を
示す図である。
【図7】プレキュアトレッドにテンションを付与したと
きのトレッド送り速度と台タイヤの周速度の変化を示す
図である。
【図8】プレキュアトレッドの台タイヤへの巻き付け時
の裁断装置及び貼付け装置の全体側面図である。
【図9】パターン整合したプレキュアトレッドの先後端
の接合状態を示す図である。
【図10】プレキュアトレッドのトレッドパターンと従
来の切断位置を示す図である。
【図11】パターン整合しないときのプレキュアトレッ
ドの先後端接合部の状態を示す図である。
【符号の説明】
10…ローラコンベア、11…サーボモータ、20…裁断装
置、21…架台、22…LMガイド、23…摺動台、24…ボー
ルネジ、25…ナット部材、26…サーボモータ、27…アン
ビル、28…支柱、29…クロスメンバー、30…支持棒、31
…ロータリカッター、32…エアシリンダ、33,34…部材
押え、35…水平支持部材、36…エアシリンダ、37…アー
ム、38…カメラ、40…ベルトコンベア、41…サーボモー
タ、42…ローラ、50…トレッド貼付け装置、51…第1ロ
ーラ、52…第2ローラ、53…第3ローラ、Ph1,Ph2…
光電スイッチ、Tpc…プレキュアトレッド、T3…台タ
イヤ、Pt…撮像したトレッドパターン像、Pm…記憶
されたトレッドパターン像、Lc…台タイヤ外周長、L
t…トレッド必要長さ、γ…補正係数、d…ズレ量、δ
…伸縮割合、V1…トレッド送り速度、V2…台タイヤ
の周速度。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 成夫 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン技術センター内 (72)発明者 田中 力 東京都小平市小川東町3−1−1 株式会 社ブリヂストン技術センター内 Fターム(参考) 4F212 AH20 AP06 AQ01 AR07 VA17 VD06 VL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状に連続して加硫成形された加硫済の
    トレッド部材を切断位置から所定量搬送し、 前記トレッド部材の前記切断位置部分のトレッドパター
    ンを撮像し、 前記撮像したトレッドパターン像と予め記憶するトレッ
    ドパターン像とを照合してズレ量を検出し、 前記トレッド部材又は前記切断位置を前記ズレ量だけ相
    対的に移動し、 前記相対的に移動した切断位置で前記トレッド部材を切
    断することを特徴とする加硫済トレッド部材の切断方
    法。
  2. 【請求項2】 帯状に連続して加硫成形された加硫済の
    トレッド部材を切断位置から所定量搬送し、 前記トレッド部材の前記切断位置部分のトレッドパター
    ンを撮像し、 前記撮像したトレッドパターン像と予め記憶するトレッ
    ドパターン像とを照合してズレ量を検出し、 前記ズレ量が許容範囲内にあるか否かを判断し、 前記ズレ量が許容範囲内にないと判断した場合は前記ト
    レッド部材又は前記切断位置を前記ズレ量だけ相対的に
    移動し、前記ズレ量が許容範囲内にある場合は移動せ
    ず、 前記相対的に移動した切断位置又は移動しない切断位置
    で前記トレッド部材を切断することを特徴とする加硫済
    トレッド部材の切断方法。
  3. 【請求項3】 前記予め記憶するトレッドパターン像の
    画像内には切断予定線が設定されており、 前記切断予定線は、トレッドパターン像の各ブロックの
    切断により分割される分割パターンブロックの体積が全
    て所定体積以上あるように設定されていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の加硫済トレッド部材の
    切断方法。
  4. 【請求項4】 前記切断位置を前記トレッド部材に対し
    て前記ズレ量だけ移動することを特徴とする請求項1か
    ら請求項3までのいずれかの項記載の加硫済トレッド部
    材の切断方法。
  5. 【請求項5】 前記トレッド部材を前記切断位置に対し
    て前記ズレ量だけ移動することを特徴とする請求項1か
    ら請求項3までのいずれかの項記載の加硫済トレッド部
    材の切断方法。
  6. 【請求項6】 帯状に連続して加硫成形された加硫済の
    トレッド部材を搬送する搬送手段と、 前記トレッド部材を切断位置で切断する切断手段と、 前記トレッド部材のトレッドパターンを撮像する撮像手
    段と、 予め所定のトレッドパターン像を記憶する記憶手段と、 前記トレッド部材と切断位置とを相対的に移動して切断
    位置を調整する調整手段と、 前記記憶手段を有し前記搬送手段,前記切断手段,前記
    撮像手段及び前記調整手段を制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記搬送手段により帯状に連続して加
    硫成形された加硫済のトレッド部材を切断位置から所定
    量搬送し、前記撮像手段により前記トレッド部材の同切
    断位置部分のトレッドパターンを撮像し、前記撮像した
    トレッドパターン像と予め記憶するトレッドパターン像
    とを照合してズレ量を検出し、前記調整手段により加硫
    済トレッド部材と切断位置とを前記ズレ量だけ相対的に
    移動し、前記切断手段により前記相対的に移動した切断
    位置で前記トレッド部材を切断することを特徴とする加
    硫済トレッド部材の切断装置。
  7. 【請求項7】 帯状に連続して加硫成形された加硫済の
    トレッド部材を搬送する搬送手段と、 前記トレッド部材を切断位置で切断する切断手段と、 前記トレッド部材のトレッドパターンを撮像する撮像手
    段と、 予め所定のトレッドパターン像を記憶する記憶手段と、 前記トレッド部材と切断位置とを相対的に移動して切断
    位置を調整する調整手段と、 前記記憶手段を有し前記搬送手段,前記切断手段,前記
    撮像手段及び前記調整手段を制御する制御手段とを備
    え、 前記制御手段は、前記搬送手段により帯状に連続して加
    硫成形された加硫済のトレッド部材を切断位置から所定
    量搬送し、前記撮像手段により前記トレッド部材の同切
    断位置部分のトレッドパターンを撮像し、前記撮像した
    トレッドパターン像と予め記憶するトレッドパターン像
    とを照合してズレ量を検出し、前記ズレ量が許容範囲内
    にあるか否かを判断し、前記調整手段により前記ズレ量
    が許容範囲内にないと判断した場合は前記トレッド部材
    又は前記切断位置を前記ズレ量だけ相対的に移動し、前
    記ズレ量が許容範囲内にある場合は移動せず、前記相対
    的に移動した切断位置又は移動しない切断位置で前記切
    断手段により前記トレッド部材を切断することを特徴と
    する加硫済トレッド部材の切断装置。
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