JP2002086583A - 芯線を有したベルトの製造方法 - Google Patents

芯線を有したベルトの製造方法

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JP2002086583A
JP2002086583A JP2000276339A JP2000276339A JP2002086583A JP 2002086583 A JP2002086583 A JP 2002086583A JP 2000276339 A JP2000276339 A JP 2000276339A JP 2000276339 A JP2000276339 A JP 2000276339A JP 2002086583 A JP2002086583 A JP 2002086583A
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belt
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rubber sheet
adhesive rubber
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Takeshi Nitta
剛士 新田
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Unitta Co Ltd
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Unitta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯線とベルト本体ゴムの接着性が優れ且つ生
産性に優れた、芯線を有したベルトの製造方法を提供す
ること。 【解決手段】 円筒状の金型8に、帆布1、接着ゴムシ
ート2A、芯線3、ベルト本体ゴムを順番に巻き付ける
工程、加硫工程、冷却工程、離型工程、幅裁ち工程を具
備している芯線を有したベルトの製造方法において、接
着ゴムシート2Aを厚手で低粘度のものとして、芯線3
を張力をかけて接着ゴムシート2A上に螺旋状に巻き付
けることにより隣合う芯線3,3の巻き部分相互間の隙
間から接着ゴムシート部分2aをはみ出させ、次にこの
はみ出した接着ゴムシート部分2aにローラーをかけて
前記接着ゴムシート部分2aが芯線3を完全に包囲する
ように引き延ばし、続いて、その上にベルト本体ゴムを
巻き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、芯線を有したベ
ルトの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】芯線を有したベルトとしては、例えば図
6に示すようなVリブドベルトがあり、前記Vリブドベ
ルトは、同図に示すように、帆布90と、接着ゴム91と、
前記接着ゴム91内に埋設された芯線92と、リブゴム93と
から構成されている。
【0003】このVリブドベルトは、図7に示すよう
に、円筒状の金型8に、帆布90、接着ゴムシート91a、
芯線92、接着ゴムシート91b、リブゴム板93を順番に巻
き付けた後、加硫工程、冷却工程、離型工程、幅裁ち、
リブ研磨等を経て製造される。
【0004】しかしながら、このVリブドベルトでは、
芯線92とリブゴム板93との接着力を高めるため、芯線92
を二枚の接着ゴムシート91a, 91bで挟み込むようにし
ているが、接着ゴムシート91a, 91bは薄いことから金
型8への巻き付けに熟練を要し、生産性が悪いという問
題があった。
【0005】上記問題を解決する方法として、一枚の接
着ゴムシート91aのみによる方法もあるが、この方法で
は芯線92とリブゴム板93とリブゴム板93との接着性に問
題が出てくる可能性がある。
【0006】したがって、この種のベルトを製造する業
界では、芯線92とベルト本体ゴムであるリブゴム93の接
着性が優れ且つ生産性に優れた芯線を有したベルトの製
造方法が開発されるのを待ち望んでいる。
【0007】なお、上記した問題は、芯線を有したベル
トであれば、例えばVベルト、タイミングベルト、平ベ
ルトにおいても同様に存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、芯線とベルト本体ゴムの接着性が優れ且つ生産性に
優れた、芯線を有したベルトの製造方法を提供すること
を課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】(請求項1記載の発明)
この発明は、円筒状の金型に、帆布、接着ゴムシート、
芯線、ベルト本体ゴムを順番に巻き付ける工程、加硫工
程、冷却工程、離型工程、幅裁ち工程を具備している芯
線を有したベルトの製造方法において、接着ゴムシート
を厚手で低粘度のものとして、芯線を張力をかけて接着
ゴムシート上に螺旋状に巻き付けることにより隣合う芯
線の巻き部分相互間の隙間から接着ゴムシート部分をは
み出させ、次にこのはみ出した接着ゴムシート部分にロ
ーラーをかけて前記接着ゴムシート部分が芯線を完全に
包囲するように引き延ばし、続いて、その上にベルト本
体ゴム4を巻き付けるようにしている。 (請求項2記載の発明)この発明は、円筒状の金型に、
帆布、接着ゴムシート、芯線、ベルト本体ゴムを順番に
巻き付ける工程、加硫工程、冷却工程、離型工程、幅裁
ち工程を具備している芯線を有したベルトの製造方法に
おいて、接着ゴムシートを厚手で低粘度のものとして、
芯線を張力をかけて接着ゴムシート上に螺旋状に巻き付
けることにより隣合う芯線の巻き部分相互間の隙間から
接着ゴムシート部分をはみ出させ、続いてその上にベル
ト本体ゴムを巻き付けることにより前記接着ゴムシート
部分がベルト本体ゴムと芯線との間に隙間なく充填され
ているようにしてある。 (請求項3記載の発明)この発明の芯線を有したベルト
の製造方法は、上記請求項1又は2記載の発明に関し
て、接着ゴムシートを構成するゴムは、ムーニー粘度値
で60( ML1+4) 以下である。 (請求項4記載の発明)この発明の芯線を有したベルト
の製造方法は、上記請求項1又は2記載の発明に関し
て、接着ゴムシートは、常温又は加熱時に低粘度である
ものとしてある。
【0010】なお、上記発明の芯線を有したベルトの製
造方法の機能については、以下の発明の実施の形態の欄
で明らかにする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明を実施例として示
した図面に従って説明する。 〔実施形態1〕図1はこの発明の実施形態の製造方法に
より形成されたVリブドベルトBを示している。 (VリブドベルトBの基本的構成)このVリブドベルト
Bは、図1に示すように、帆布1と、接着ゴム2と、前
記接着ゴム2内に埋設された芯線3と、リブゴムを構成
するベルト本体ゴム4とから構成されており、完成品は
従来の技術の欄で説明したものと全く同様である。 (VリブドベルトBの製造方法)このVリブドベルトB
は以下の〜に示す順序の作業により製造できる。 .円筒状の金型8の外周面上に、図2に示すように、
帆布1を巻き付け、さらに前記帆布1上に低粘度(ムー
ニー粘度値で60ML1+4 以下で、最低値は実用加工性
より20ML1+4 程度まで)の厚手(0.5〜1.5m
m)の接着ゴムシート2Aを巻き付ける。
【0012】なお、この二つの工程は接着ゴムシート2
Aを帆布1に付着させたものであれば、一工程で作業で
きる。 .図3に示すように、接着ゴムシート2A上に芯線3
を一定の張力を付与した状態で螺旋状に巻き付けてい
く。すると、芯線3は図3に示すように接着ゴムシート
2A内に食い込んでいき、隣合う芯線3の巻き部分相互
間の隙間から接着ゴムシート部分2aがはみ出す。 .図4に示すように、ローラRで接着ゴムシート部分
2aをならす。この状態では、図4に示すように、芯線
3は接着ゴムシート2A内に埋設されたようになってい
る。 .図5に示すように、ベルト本体ゴム板4Aを巻き付
ける。 .〜の作業により金型8に巻き付けたものを加硫
缶に入れて加硫し、その後冷却する。この状態におい
て、金型8の外周面にはベルトスラブが形成されてい
る。 .金型8からベルトスラブを取り外し(離型)、ベル
トスラブの検査を行う。 .幅裁ちを行い、最後にリブを研磨すると、図1に示
したVリブドベルトBは完成する。 (この実施形態のVリブドベルトBの製造方法による利
点)接着ゴムシート2Aは厚手であるから巻き付け作業
に熟練を要せず且つ、巻き付け枚数は一枚だけであるか
ら、生産性が非常に向上することになる。
【0013】芯線3は、図5に示すように、接着ゴムシ
ート2A内に完全に埋設された状態となるから、芯線3
とベルト本体ゴム4との接着は優れたものとなってい
る。すなわち、この実施形態の製造方法によると、芯線
3とベルト本体ゴム4の接着性が優れ且つ生産性に優れ
たものとなる。 〔実施形態2〕上記実施形態1のVリブドベルトの製造
方法では、図4に示すように、接着ゴムシート2A上に
ベルト本体ゴム板4Aを巻き付ける前に、ローラRで接
着ゴムシート部分2aをならしているが、ローラRで接
着ゴムシート部分2aをならすことなくベルト本体ゴム
板4Aを巻き付け、ベルト本体ゴム板4Aの上からロー
ラRをかけるようにしてもよい。この場合においても、
実施形態1の製造方法と同様に、ベルト本体ゴム板4A
を介してローラRにより接着ゴムシート部分2aはなら
されることになり、芯線3とベルト本体ゴム4との接着
は優れたものとなる。又、仮にローラRでならす作業を
省いたとしても接着ゴムシートはコードの周囲の大部分
をカバーしているので材料構成によってはこれでも十分
実用できるレベルの接着力が得られる。
【0014】なお、生産性が向上することについては、
実施形態1と同様であることが明らかであるので、説明
しない。 〔その他の実施形態〕上記実施形態1、2はVリブドベ
ルトの製造方法に関するものであるが、帆布、接着ゴム
シート部分2A、芯線3、ベルト本体ゴム板4Aから製
造されるVベルト、タイミングベルト、平ベルトであれ
ば、上記実施形態1、2と同様の利点を持って製造でき
る。
【0015】また、上記実施形態1、2では、接着ゴム
シート2Aをムーニー粘度値で60ML1+4 のものを採
用しているが、これに限定されることなく、接着ゴムシ
ート2Aは温度の上昇により軟化するものも使用でき
る。つまり、接着ゴムシート2A上に芯線3を一定の張
力を付与した状態で螺旋状に巻き付けた場合に、芯線3
が接着ゴムシート2A内に食い込んでいき、隣合う芯線
3の巻き部分相互間の隙間から接着ゴムシート部分2a
がはみ出すようなものであればよい。
【0016】
【発明の効果】この発明は上記のような構成であるから
次の効果を有する。
【0017】発明の実施形態の欄の説明から明らかなよ
うに、芯線とベルト本体ゴムの接着性が優れ且つ生産性
に優れた、芯線を有したベルトの製造方法を提供でき
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の、芯線を有したベルトの
製造方法で製造されたVリブドベルトの説明図。
【図2】前記ベルトの製造方法において、金型に帆布及
び接着ゴムシートを巻き付けた状態を示す断面図。
【図3】前記ベルトの製造方法において、接着ゴムシー
トに芯線を螺旋状に巻き付け状態を示す断面図。
【図4】前記ベルトの製造方法において、接着ゴムシー
トにローラをかけている状態を示す断面図。
【図5】前記ベルトの製造方法において、接着ゴムシー
ト上にベルト本体ゴム板を巻き付けた状態を示す断面
図。
【図6】従来の芯線を有したベルトの製造方法で製造さ
れたVリブドベルトの説明図。
【図7】従来の芯線を有したベルトの製造方法の説明
図。
【符号の説明】
1 帆布 2A 接着ゴムシート 2a 接着ゴムシート部分 3 芯線 4A ベルト本体ゴム板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の金型に、帆布、接着ゴムシー
    ト、芯線、ベルト本体ゴムを順番に巻き付ける工程、加
    硫工程、冷却工程、離型工程、幅裁ち工程を具備してい
    る芯線を有したベルトの製造方法において、接着ゴムシ
    ートを厚手で低粘度のものとして、芯線を張力をかけて
    接着ゴムシート上に螺旋状に巻き付けることにより隣合
    う芯線の巻き部分相互間の隙間から接着ゴムシート部分
    をはみ出させ、次にこのはみ出した接着ゴムシート部分
    にローラーをかけて前記接着ゴムシート部分が芯線を完
    全に包囲するように引き延ばし、続いて、その上にベル
    ト本体ゴムを巻き付けるようにしたことを特徴とする芯
    線を有したベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 円筒状の金型に、帆布、接着ゴムシー
    ト、芯線、ベルト本体ゴムを順番に巻き付ける工程、加
    硫工程、冷却工程、離型工程、幅裁ち工程を具備してい
    る芯線を有したベルトの製造方法において、接着ゴムシ
    ートを厚手で低粘度のものとして、芯線を張力をかけて
    接着ゴムシート上に螺旋状に巻き付けることにより隣合
    う芯線の巻き部分相互間の隙間から接着ゴムシート部分
    をはみ出させ、続いてその上にベルト本体ゴムを巻き付
    けることにより前記接着ゴムシート部分がベルト本体ゴ
    ムと芯線との間に隙間なく充填されているようにしたこ
    とを特徴とする芯線を有したベルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 接着ゴムシートを構成するゴムは、ムー
    ニー粘度値で60(ML1+4 ) 以下であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の芯線を有したベルトの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 接着ゴムシートは、常温又は加熱時に低
    粘度であることを特徴とする請求項1又は2記載の芯線
    を有したベルトの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010069724A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Mitsuboshi Belting Ltd ベルト成形体の成形装置、及び、ベルト成形体の成形方法
CN113348070A (zh) * 2019-01-28 2021-09-03 三之星机带株式会社 多楔带及其制造方法

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