JP2002084852A - 刈払機用丸鋸ダブルカッター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の草刈刃は回転方向に対して、直角も
しくは鋭角に形成されていた。このため刃先や切り刃の
破損が著しく作業者の衝撃や負担も大きく、度々切り刃
や刃先の修正をしなければならなかった。 【解決手段】 長短の異なった切り刃を持ち、先端部を
面取りし衝撃を和らげると共に、裏面にも切り刃を持ち
両面を使用出来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は切り刃の長短や角度
を変え（１、２）なおかつ各切り刃の先端を面取り
（３）していることと、裏面も切り刃を持っている
（４）ことを特徴とする草の巻き付きが少ない草刈刃に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】これまでの草刈刃は回転方向に対して、
直角もしくは鋭角に形成されていた（図２・図３）（特
開平１０−２２９７２１、特開平９−３５、特開平９−
１１０参照）このため刃先や切り刃の破損が著しく作業
者の衝撃や負担も大きく、度々切り刃や刃先の修正をし
なければならなかった。又、回転方向のみの草刈作業で
は刈払刃の切削抵抗も大きく作業時間も長くかかり、作
業者の負担は大きくもちろん作業効率も低いと言うこと
が多く、刈払機の誘導性にも強い筋力を要していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】切り刃や刃先が直角、
もしくは鋭角なため石や障害物に接したおりに刃先が曲
がつたり折れたりする事が多く、そのため長時間の使用
が出来ず作業効率も悪い。刃先や切り刃が破損している
状態で継続しようとすると刈払機のエンジン負担も大き
く、機械の回転をさらに高速化するため燃費も悪く、誘
導作業に強い筋力を要するので作業者の疲労が大きくな
る。また、度々切り刃や刃先を修正する労力を要する状
況が多い。このため刈払刃の材料として鉄鋼は勿論、ス
テンレス・セラミックなどの素材を用いて、より軽量化
と衝撃に強い刈払刃を製作することが必要である。しか
し、経済的な面を考慮すると、材質の良し悪しに限界が
あり、相互的に問題点を解決しょうとすることが本発明
の刈払機用丸鋸ダブルカッターである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は異形の切り刃対
を形成し、なおかつ先端の面取りを行うという画期的な
形成刃の為、障害物に接したおり破損が非常に少なく、
作業者に対しても衝撃の負担が軽い。また、切り刃につ
いては角度が鈍角に形成されており破損を緩和する事が
出来る。刈払刃の大きさは小さくては刈面が少なく労働
時間が長くかかり、逆に大きすぎると丸鋸刃の重量が重
くなり作業者の誘導性に難点がある。半径60mm〜130mm
に形成される丸鋸刃がより安定性が良く作業性も優れて
いる。これまでの草刈刃は回転方向に対してのみ切り刃
があり、作業者が左右に振って草を刈る折りには、一方
向の草刈りが主体であったが、本発明は丸鋸ダブルカッ
ターの名称の通り、裏面にも切り刃が形成されているの
で左右どちらでも草を刈ることができ、作業効率を上げ
ることが容易である。同時に切り刃や先端の破損が少な
いので、長時間使用が可能で切り刃の修正に時間を労し
ない。異形の切り刃前面のすくい刃が高さ５mm〜30mmの
範囲で角度が70°〜90°、後方のすくい刃が100°〜140
°の範囲の角度を持つことは、草を刈る折りの刃の長さ
と衝撃時の緩和を向上し、切り刃の破損を少なくし返し
刃については草の巻き付きを防ぐことが大きな特徴とい
える。作業者の疲労を軽減しょうとすることは、経済的
にも効率的にもすべての作業者に対して必要不可欠なこ
とであり、これまでの刈払刃では負担も大きく切削抵抗
も非常に強く、操作性を向上させることに難点があっ
た。しかし丸鋸ダブルカッターは、切り刃の異形という
形成と多くの切り刃と裏面に至るまでの切り刃が作業者
の衝撃や負担を軽減することと、作業効率を高めること
は言うまでもなく、操作性を安定させ刈払刃の交換回数
を減らすと共に、経済性にすぐれた刈払機用草刈刃であ
る。

【０００５】

【実施例】図面（１）の形状を使用した結果である半径
130mm・短い切り刃77°・長い切り刃130°・刃数長短あ
わせて16枚の組み合わせである。切り刃の角度が鈍角で
あるため、草を刈る折りの衝撃が少なく容易に刈払機を
操作でき、切削抵抗が少ないため作業者の負担が軽減で
きる。

【０００６】これまでの刈払刃では、草刈作業を行う際
に刈払機の回転軸へ草の巻き付きが多く、色々な手段に
よって巻き付き防止策が講じられているが、これらは刈
払機を左右に振って作業を行う折りに、回転方向と逆の
返しの時に草を切ることが難しく草が巻き付くとされて
いる。本発明は、その巻き付きを裏面に切り刃が有るこ
とによって巻き付き防止に大きく役立っている。

【０００７】

【発明の効果】従来の刈払刃は、１枚で行う作業内容が
切り刃や刃先の破損のため限られていたが、本発明は１
枚で行う作業時間が、従来の刈払刃に比べて長時間使用
できる。片面の時間は勿論の事ながら、裏返す事によっ
て更に長時間、草刈作業が行える。

【０００８】各切り刃の角度と裏面の切り刃の角度がそ
れぞれ対に異なり２°〜15°のすくい刃の形成により、
草を刈る折りに、刈り取る草の飛散防止に効果があり、
返し刃の形成により草の巻き付きを防ぐ特徴がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】丸鋸ダブルカッターの平面図である。

【図２】従来の刈払刃の平面図である。

【図３】従来の刈払刃の平面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】刈払機用丸鋸刃ダブルカッターは、半径60
   mm〜130mmの円盤状基体に外周に切り刃を持ち、切り刃
   の高さが５mm〜30mmで８枚〜32枚の複数の異形の切り刃
   対を形成するにおいて、その切り刃の各先端は面取りを
   行い、しかも円盤状基体の回転方向に付いた異形の切り
   刃対の前面の切り刃のすくい角度を70°〜90°に後面の
   切り刃のすくい角度を100°〜140°になっており、また
   切り刃の切り刃面は一対の歯部で同一面を持ち、各歯部
   の切り刃面を交互にしている。また、刈る草の強度によ
   って交互もしくは一部同一方向に切り刃面を変えること
   が出来ることを特徴とする刈払機用丸鋸ダブルカッター
   である。 長短の異なった切り刃を持ち、先端部を面取りし衝撃
   を和らげると共に、裏面を使用出来る刈払機用丸鋸刃で
   ある。