JPH0438666Y2 - - Google Patents

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JPH0438666Y2
JPH0438666Y2 JP1987094963U JP9496387U JPH0438666Y2 JP H0438666 Y2 JPH0438666 Y2 JP H0438666Y2 JP 1987094963 U JP1987094963 U JP 1987094963U JP 9496387 U JP9496387 U JP 9496387U JP H0438666 Y2 JPH0438666 Y2 JP H0438666Y2
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JP
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blade
cutter
rotating shaft
edge surface
annular flat
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JP1987094963U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、庭園、山野等に自生する雑草類の刈
払機用カツターに関するものである。
従来の技術 一般に刈払機は、長い水平な柄部の後端に小型
エンジンを装備し、このエンジンから減速機、摩
擦クラツチを介して柄部に沿う伝動軸で、回転動
力を柄部先端に導き、この柄部先端に設けた垂直
方向の回転軸に、傘歯車を介して回転動力を伝達
するようになつている。
上記刈払機の操作は、柄部後端を吊り紐等を介
して作業者が肩に掛け、片手又は両手で柄部を支
持して左右に揺動させつつ前進し、柄部先端の回
転軸に装着したカツターで雑草類を刈り払うもの
である。尚、柄部後端には、エンジンのスロツト
ルレバーが設けられ、回転数を手元制御可能とさ
れている。
従来の刈払機用カツターとして、第5図に示す
如く水平な円板の外周等配位置に複数の刃部1を
設けたものが公知である。
考案が解決しようとする問題点 この種刈払機は、作業者が腰部を中心として柄
部を左右に揺動させるものであるから、柄部先端
の揺動軌跡は、作業者の正面を中心として左右上
下に揺動し、左右両端では柄部先端の回転軸が地
面に対して垂直とならずに傾斜し、これによつて
カツターの刃部1の先端が地面の石等に当つて欠
損する等の不具合があつた。
また、上記刈払機用カツターaは、刃部1の形
状が、略矩形状をなし、刃先面1aが、中心軸O
を通る直線Nに対して、刃先側が回転方向後方へ
若干角度傾斜した直線とされているため、雑草類
を切断するとき、雑草類を外方へ押し出す方向の
分力が作用し、雑草類が外側へ逃げ出す傾向があ
り、刈り払い能率を低下させるという問題点があ
る。
特に、刃部1の摩耗は、刃先側ほど激しいた
め、刃先面1aの直線Nに対する回転方向後方へ
の傾斜角度が、摩耗の進行によつて次第に大きく
なり、上記問題点が一層顕著となる。
また、上記刈払機用カツターaは、刃部1が略
矩形状であるため、雑草類の切断時の衝撃で刃部
1の基部1b,1bに応力集中が生じ、亀裂を発
生するという問題点がある。
問題点を解決するための手段 本考案は従来の刈払機用カツターの上記問題点
に鑑みて提案されたもので、中心部に刈払機の回
転軸へ装着されるボス孔を有し、該ボス孔の周囲
に回転軸のボス部と対応した大きさで形成された
環状平坦部と、該環状平坦部の外周部に延長形成
され、回転軸のボス部と対応する側へ弯曲せしめ
られた上向き弯曲部と、該上向き弯曲部の外周等
配位置に形成され、刃先面を回転方向前方へ傾斜
した直線とし、外周縁を回転方向後方へ漸次小径
となる曲線とし、後縁を上記刃先面と略平行な曲
線とした複数の刃部と、各刃部間の基部に半径方
向内方へ深く凹入して形成され、底部を円弧状と
した刃室とを具備させたものである。
作 用 本考案の刈払機用カツターは、各刃部が他の部
分より地表から高い位置を回転するため、柄部先
端の回転軸が地表に対して傾斜しても地面の石等
に当ることがなく、刃先の欠損を軽減し、安心し
て作業ができる。
また、本考案の刈払機用カツターの各刃部にお
ける刃先面は、雑草類の切断時、雑草類を刃室内
方へ引き込む方向の分力が発生する。そして、刃
室は、半径方向に深く形成してあるため、雑草類
が刃室内方へ引き込まれる際、抵抗が少ない。ま
た、各刃部の回転方向の幅を大きく形成してある
ため、雑草類の切断時の回転方向の強度が大きい
と共に、多数回の研摩も可能となる。さらに、刃
室底部を円弧状に形成してあるため、雑草類の切
断時における回転方向の衝撃に対し、各刃部の基
部に応力が集中せず、中心部の環状平坦部に向け
て分散されるため、亀裂の発生が防止される。ま
た、各刃部を環状平坦部より外周側の上向き弯曲
部に形成してあるため、いずれかの刃部に切断時
の衝撃でカツターの中心方向に曲げ力が作用して
も、曲げ変形の起点は、各刃部の基部ではなく、
それよりもカツターの中心側にある環状平坦部と
上向き弯曲部との境界部の位置となり、この境界
部は、環状であるため、応力集中が生じないと共
に、弾性復元作用も大きいため元の形状に戻す作
用が得られる。また、刃先面は直線としてあるた
め、研摩が容易である。
実施例 第1図は本考案に係る刈払機用カツターの実施
例を示す上面図、第2図は下面図、第3図は側面
図、第4図は第1図の−線断面図であつて、
10は本考案のカツターを示す。
本考案のカツター10は、外周等配位置に複数
の刃部11を有し、中心部に刈払機の回転軸へ装
着されるボス孔12を備え、該ボス孔12の周囲
に刈払機の回転軸のボス部と対応した大きさで、
しかも回転軸への装着時のナツト等の締付具を平
坦面に密着させ得る環状平坦部13を形成すると
共に、該環状平坦部13から外周部を回転軸のボ
ス部と対応する側へ弯曲させて上向き弯曲部14
を形成している。この上向き弯曲部14の曲率半
径は、刈払機の柄部後端を持つて左右に揺動させ
る際の作業者の腰部の地上高さに適合させてあ
り、例えば、半径500mmの円弧面としてある。
各刃部11の刃先面11aは、中心軸Oを通る
直線Nに対して刃先11a′側が回転方向〔矢印
S〕の前方へ若干角度〔例えば、10°〜15°好しく
は約13°〕傾斜した直線となしてある。
各刃部11,11間に形成される刃室15は、
半径方向に深く形成してある。
また、各刃部1の回転方向の幅を大きくかつ、
半径方向に略一様に形成してある。
さらに、各刃室15の底部15aは円弧状に形
成してある。
また、各刃部11は、環状平坦部13より外周
側の上向き弯曲部14に形成してある。
各刃部11の外周縁11bは、回転方向の後方
に向けて漸次小径となるように形成してあり、か
つ、この外周縁11bに続く後縁11cは、当該
刃部11における刃先面11aと略平行な緩い曲
線となつて次位の刃部11の刃室底部15aに連
続するように形成してある。
各刃部11の刃先面11aは、第2図に示す様
に、下面側から研摩して形成する。
本考案のカツター10は、炭素工具鋼等の刃物
に適する素材板を使用し、これをプレスで打ち抜
き成形し、次の工程で上向き弯曲部14を絞り成
形し、刃先面11aを研摩して焼入れすることに
より製作され、素材板の厚さは、例えば、1.4mm
程度とされ、刃部11の枚数は図面に例示する6
枚に制約されない。
以上構造のカツター10は、ボス孔12を刈払
機の柄部先端の回転軸に第1図の表面を上向きに
して装着する。この場合、ボス孔12の周囲は、
環状平坦部13が形成してあるため、どのメーカ
ーの刈払機に対しても、柄部先端の回転軸に環状
平坦部13を直交させて正確に取り付けることが
できる。
雑草類の刈り払いを行うには、刈払機のエンジ
ンを始動させ、柄部後端を持つて柄部先端を左右
に略水平に揺動させる。この場合、カツター10
は、外周部が上向きに弯曲させてあるため、刃部
11を地面に衝突させることが少なく、安全に刈
り払い作業を行うことができる。そして、刃先面
11aが、回転方向前方へ傾斜しているため、雑
草類の切断時、雑草類を刃室15の内方へ引き込
む分力が作用し、刃部11で捕捉した雑草類を外
部へ逃がさないで確実に切断し得る。また、各刃
室15は、半径方向に深く形成してあるため、刃
先面11aによつて刃室15の内方に引き込まれ
る雑草類に対する抵抗が少ない。さらに、カツタ
ー10の外周部を弯曲させてあることによつて、
回転中、浮力が発生し、柄部の揺動操作を軽快と
し得る。また、各刃部11の回転方向の幅を大き
く、かつ、刃室底部15aを円弧状に形成してあ
ることによつて、回転方向の強度が大きくなり、
各刃部11の基部に応力集中や亀裂が発生せず、
応力は、環状平坦部13側へ緩やかに分散され
る。また、各刃部11が環状平坦部13より外周
側の上向き弯曲部14に形成してあることによつ
て、カツター10の中心方向への刃部11の曲げ
作用に対し、弾性復元作用が得られる。さらに、
刃先面11aが回転方向前方に傾斜させてあり、
かつ、各刃部11の回転方向の幅を大きくしてあ
ることによつて、刃先面11aの摩耗に応じた研
摩を多数回反復することができ、その場合の刃先
面11aの回転方向の傾斜角度は、次第に後方へ
移動するものの、長期間良好な切れ味を持続す
る。また、刃先面11aは直線状であるため、素
人でも容易に研摩できる。
考案の効果 本考案によれば、雑草類を刃室内方へ引き込み
乍ら切断させることができ、しかも、刃室内方へ
の引き込みをスムーズに行わせることができ、か
つ、刃部の形状が幾何学的に浮力を生ずる形状と
なるために、回転中の浮力発生で刈払機の操作労
力を軽減させることができ、さらに、切断時の衝
撃による応力を無理なく分散させ、しかも、曲げ
作用に良好な弾性復元作用を発揮させることがで
き、刃部の基部の亀裂や刃先の折損等を防止して
安全に作業することができ、また、切断した雑草
類を上向き弯曲部で遠くへ飛ばすことができる等
の効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る刈払機用カツターの実施
例を示す上面図、第2図は下面図、第3図は側面
図、第4図は第1図の−線断面図、第5図は
従来の刈払機用カツターの一例を示す上面図であ
る。 10……カツター、11……刃部、11a……
刃先面、12……ボス孔、13……環状平坦部、
14……上向き弯曲部、15……刃室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 中心部に刈払機の回転軸へ装着されるボス孔を
    有し、該ボス孔の周囲に回転軸のボス部と対応し
    た大きさで形成された環状平坦部と、 環状平坦部の外周部に延長形成され、回転軸の
    ボス部と対応する側へ弯曲せしめられた上向き弯
    曲部と、 上向き弯曲部の外周等配位置に形成され、刃先
    面を回転方向前方へ傾斜した直線とし、外周縁を
    回転方向後方へ漸次小径となる曲線とし、後縁を
    上記刃先面と略平行な曲線とした複数の刃部と、 各刃部間の基部に半径方向内方へ深く凹入して
    形成され、底部を円弧状とした刃室とを具備させ
    たことを特徴とする刈払機用カツター。
JP1987094963U 1987-06-19 1987-06-19 Expired JPH0438666Y2 (ja)

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JP1987094963U JPH0438666Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987094963U JPH0438666Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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Publication Number Publication Date
JPS64432U JPS64432U (ja) 1989-01-05
JPH0438666Y2 true JPH0438666Y2 (ja) 1992-09-10

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JP1987094963U Expired JPH0438666Y2 (ja) 1987-06-19 1987-06-19

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54168341U (ja) * 1978-05-19 1979-11-27
JPS5569931U (ja) * 1978-11-07 1980-05-14

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JPS64432U (ja) 1989-01-05

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