JP2002084136A - 発振回路 - Google Patents

発振回路

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JP2002084136A
JP2002084136A JP2000273976A JP2000273976A JP2002084136A JP 2002084136 A JP2002084136 A JP 2002084136A JP 2000273976 A JP2000273976 A JP 2000273976A JP 2000273976 A JP2000273976 A JP 2000273976A JP 2002084136 A JP2002084136 A JP 2002084136A
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capacitor
transistors
pair
transistor
oscillation circuit
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Takumi Miyashita
工 宮下
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Fujitsu Ltd
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相ノイズが小さく、かつ本来単相出力であ
るクラップ型、コルピッツ型またはハートレー型などの
発振回路を差動出力化すること。 【解決手段】 一対のトランジスタ21,22と、共振
回路を構成するインダクタ25および第1〜第4のキャ
パシタ26〜29を設ける。インダクタ25を各ゲート
間に接続し、第1のキャパシタ26を各ソース間に接続
する。また、第2のキャパシタ27を一方のトランジス
タ21のゲート−ソース間に接続し、かつ第3のキャパ
シタ28を他方のトランジスタ22のゲート−ソース間
に接続して正帰還をかける。一対のトランジスタ21,
22の各ドレインから差動出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振回路に関し、
特にマイクロ波からミリ波帯の高安定発振器に適用して
好適な発振回路に関する。
【0002】従来、マイクロ波からミリ波帯の発振器と
して、発振の特性がよく、かつ位相ノイズが比較的小さ
いなどの理由から、単相のクロック信号を出力する帰還
形のクラップ回路などが用いられている。ところで、近
時、発振回路および信号経路に現れるコモンモードノイ
ズをなくすため、相補クロックを必要とする場合が多く
なってきている。従来、相補クロックを得るため、差動
出力型のチューンド・マルチバイブレータが用いられて
いる。この発振回路を全差動構成の集積回路に適用する
ことにより、電源供給線や集積回路の基板から混入する
ノイズ、および入力端子から入るコモン・モード・ノイ
ズを相殺することができる。
【0003】
【従来の技術】図16は、従来のクラップ型の発振回路
の構成を示す回路図である。この発振回路は、トランジ
スタ1、インダクタ2、3個のキャパシタ3,4,5、
可変容量ダイオード6、定電流源7および抵抗8からな
る。共振回路は、インダクタ2、第1のキャパシタ3、
第2のキャパシタ4および可変容量ダイオード6により
構成される。インダクタ2の一端は、可変容量ダイオー
ド6のカソードおよび抵抗8の一端に接続されている。
抵抗8の他端は制御入力端子9に接続されている。可変
容量ダイオード6のアノードは接地されている。
【0004】インダクタ2の他端は、共振周波数に影響
をおよぼさないような十分に大きな容量を有する第3の
キャパシタ5を介して、トランジスタ1のベースおよび
第2のキャパシタ4の一方の電極に接続されている。ト
ランジスタ1のエミッタは、第2のキャパシタ4の他方
の電極に接続されているとともに、第1のキャパシタ3
を介して接地されている。また、トランジスタ1のエミ
ッタは定電流源7に接続されている。トランジスタ1の
コレクタは発振信号の出力端子10に接続されている。
【0005】インダクタ2のインダクタンスをL、第1
のキャパシタ3、第2のキャパシタ4および可変容量ダ
イオード6のキャパシタンスをそれぞれC1、C2およ
びC3とすると、共振回路の発振周波数ωは次式で表さ
れる。
【0006】ω=1/√{L・C1・C2・C3/(C
1+C2+C3)}
【0007】図16に示す発振回路では、抵抗8を介し
て可変容量ダイオード6の両端に印加する電圧を制御
し、それによってC3を変化させることによって共振周
波数を調整するようになっている。
【0008】図17は、従来のマルチバイブレータ型の
発振回路の構成を示す回路図である。この発振回路は、
特性が同じである一対のトランジスタ11,12、イン
ダクタンスが同じである一対のインダクタ13,14、
キャパシタンスが同じである一対のキャパシタ15,1
6および定電流源17からなる。共振回路は、インダク
タ13,14およびキャパシタ15,16により構成さ
れる。
【0009】第1のトランジスタ11のコレクタは、第
1のインダクタ13を介して電源端子に接続されている
とともに、第1のキャパシタ15の一方の電極、第1の
出力端子18および第2のトランジスタのベースに接続
されている。同様に、第2のトランジスタ12のコレク
タは、第2のインダクタ14を介して電源端子に接続さ
れているとともに、第2のキャパシタ16の一方の電
極、第2の出力端子19および第1のトランジスタのベ
ースに接続されている。第1のトランジスタ11および
第2のトランジスタ12のエミッタは定電流源17に共
通接続されている。また、キャパシタ15およびキャパ
シタ16のそれぞれの他方の電極には電源電圧が印加さ
れている。
【0010】図17に示す発振回路では、キャパシタ1
5,16を可変コンデンサで構成し、キャパシタ15,
16のキャパシタンスを可変させることにより共振周波
数を調整するようにしてもよいし、また、トランジスタ
11,12のコレクタ間に可変容量ダイオードを接続
し、その両端に印加する電圧を制御することによって共
振周波数を調整するようにしてもよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のクラップ型の発振回路では、差動出力が得られ
ないため、相補クロックを得ることができないという不
都合がある。一方、上述した従来のマルチバイブレータ
型の発振回路では、Qの低い共振回路を用いても安定し
て発振させることができるという利点があるが、一対の
トランジスタのエミッタが共通接続されているため、ク
ラップ型の発振回路に比べて、トランジスタのスイッチ
ングによる位相ノイズが大きいという欠点がある。
【0012】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、本来単相出力であるクラップ型、コルピッ
ツ型またはハートレー型などの発振回路を差動化し、そ
れによって位相ノイズが小さい差動出力型の発振回路を
得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、一対のトランジスタと、共振回路を構成
するインダクタおよび第1〜第3のキャパシタを設け、
インダクタを各ゲート(またはベース)間に接続すると
ともに、第1のキャパシタをソース(またはエミッタ)
間に接続し、また、第2のキャパシタを一方のトランジ
スタのゲート−ソース(またはベース−エミッタ)間に
接続し、かつ第3のキャパシタを他方のトランジスタの
ゲート−ソース(またはベース−エミッタ)間に接続し
てそれぞれ正帰還をかける構成としたものである。
【0014】あるいは、一対のトランジスタに対し、イ
ンダクタおよび第1のキャパシタをそれぞれ各コレクタ
(またはドレイン)間および各エミッタ(またはソー
ス)間に接続し、第2のキャパシタおよび第3のキャパ
シタをそれぞれ対応するトランジスタのコレクタ−エミ
ッタ(またはドレイン−ソース)間に接続してそれぞれ
正帰還をかける構成としてもよい。
【0015】これらの発明によれば、インダクタおよび
第1〜第3のキャパシタにより共振回路が構成され、一
対のトランジスタの各ソース(または各エミッタ)また
は各ドレイン(または各コレクタ)から差動出力が得ら
れる。そして、たとえば第1のキャパシタを、電圧制御
によりキャパシタンスを可変させることができる構成と
することによって、電圧制御発振器を構成することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図1〜図15を参照しつつ詳細に説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1にかかる発振回路の構成の一例を示す回路図であ
る。この発振回路は、クラップ型の発振回路を差動出力
化したものであり、4個のトランジスタ21,22,2
3,24、インダクタ25、4個のキャパシタ26,2
7,28,29、2個の抵抗30,31および2個のコ
イルよりなる負荷32,33を備えている。インダクタ
25および4個のキャパシタ26,27,28,29は
共振回路を構成している。
【0018】第1のキャパシタ26は増幅用の第1のト
ランジスタ21および第2のトランジスタ22の各ソー
ス間に接続されている。この第1のキャパシタ26を、
同一キャパシタンスの2個のキャパシタを直列に接続し
たものと想定し、その仮想の中点の電位を接地電位とす
る。第2のキャパシタ27は第1のトランジスタ21の
ゲート−ソース間に接続されている。第3のキャパシタ
28は第2のトランジスタ22のゲート−ソース間に接
続されている。第2のキャパシタ27および第3のキャ
パシタ28として寄生容量を利用することができる。第
4のキャパシタ29およびインダクタ25は、第1のト
ランジスタ21および第2のトランジスタ22の各ゲー
ト間で直列に接続されている。
【0019】第1のトランジスタ21のドレインは、一
方の負荷32を介して電源端子に接続されているととも
に、一方の出力端子36に接続されている。同様に、第
2のトランジスタ22のドレインは、他方の負荷33を
介して電源端子に接続されているとともに、他方の出力
端子37に接続されている。なお、第1のトランジスタ
21および第2のトランジスタ22の各ソースに出力端
子を接続する構成としてもよい。第1のトランジスタ2
1および第2のトランジスタ22の各ゲートは、それぞ
れ十分に大きな抵抗値を有する抵抗30および抵抗31
を介してバイアス入力端子34に接続されている。
【0020】また、第1のトランジスタ21および第2
のトランジスタ22の各ソースは、それぞれ第1の定電
流源である第3のトランジスタ23および第2の定電流
源である第4のトランジスタ24に接続されている。第
3のトランジスタ23および第4のトランジスタ24の
各ゲートには、定電流源を駆動するためのバイアス電圧
が端子35を介して印加される。
【0021】ここで、第1のトランジスタ21と第2の
トランジスタ22とは同一の特性を具えている。第3の
トランジスタ23と第4のトランジスタ24とは同一の
電流駆動能力を具えている。また、第1のキャパシタ2
6のキャパシタンスはたとえば (1) 程度である。第
2のキャパシタ27のキャパシタンスと第3のキャパシ
タ28のキャパシタンスは同じであり、たとえば (2)
程度である。第4のキャパシタ29のキャパシタンス
は比較的小さく、たとえば (3) 程度である。また、
インダクタ25のインダクタンスはたとえば (4) 程
度である。また、抵抗30の抵抗値と抵抗31の抵抗値
は同じであり、たとえば (5) 程度である。また、負
荷32のインダクタンスと負荷33のインダクタンスは
同じであり、たとえば (6) 程度である。
【0022】図1に示す発振回路は、一対のクラップ型
の発振回路を、共振回路を共有した状態で対向させた構
成となっており、出力端子36および出力端子37から
差動出力が得られる。また、第1のキャパシタ26のキ
ャパシタンスの2倍の値と、第2のキャパシタ27また
は第3のキャパシタ28のキャパシタンスの値との分割
非でそれぞれ第1のトランジスタ21および第2のトラ
ンジスタ22に正帰還をかけていることにより、ネガテ
ィブ・インピーダンスを得ている。
【0023】また、インダクタ25および4個のキャパ
シタ26,27,28,29よりなる共振回路は水晶共
振器等の等価回路と等しくなり、高いQが得られる。ま
た、4個のキャパシタ26,27,28,29のキャパ
シタンスを制御電圧により変化させる構成とすることに
よって、電圧制御発振器が得られる。好ましくは第1の
キャパシタ26または第4のキャパシタ29のキャパシ
タンスを制御することができる構成とするのがよい。
【0024】図2は、本発明の実施の形態1にかかる発
振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振回
路は、図1に示す発振回路において第4のキャパシタ2
9をなくしたものである。その他の構成は、図1に示す
発振回路と同じであるため、図1と同一の構成について
は同じ符号を付して説明を省略する。図2に示す発振回
路では、インダクタ25および3個のキャパシタ26,
27,28よりなる共振回路は水晶共振器等の等価回路
と異なるが、ネガティブインダクタンスの絶対値が小さ
くても発振可能であるという効果が得られる。
【0025】図3は、インダクタ25に適用可能なコイ
ルの実施例を示す平面図である。このコイル38は、た
とえば第1の導電層と、第1の導電層上に層間絶縁膜を
介して積層された第2の導電層を用いて形成される。す
なわち、コイル38は、その両端39a,39bと、コ
イル38の中点となるセンタ・タップ39c(図3中、
一点鎖線で示す)との間に対称性のよいインダクタが形
成されるように、コイル38が第1の導電層において略
3周する間に、適宜第2の導電層およびコンタクト部を
経由してコイル38の線路部同士が短絡せずに交差する
ように構成されている。なお、図3では、第1の導電層
に形成された線路部およびコンタクト部は破線で示され
ており、第2の導電層に形成された線路部は実線で示さ
れている。
【0026】図3に示す構成のコイル38を共振回路の
インダクタとして用いる場合、センタ・タップ39cを
フローティングとし、かつコイル38の両端にそれぞれ
直列に第4のキャパシタ29を接続した構成とするのが
よい。このような構成とすれば、バイアス供給路ノイズ
源のコモン・モード化はなされないが、このコイル38
を半導体基板上に形成した場合の自己共振周波数の上
昇、および損失の低減という効果が得られる。
【0027】上述した実施の形態1によれば、クラップ
型の発振回路を改良して出力端子36,37から差動出
力が得られる構成としたため、位相ノイズがクラップ型
の発振回路と同程度であり、かつ差動出力が得られる。
また、上述した実施の形態1によれば、ICチップ内に
インダクタやキャパシタを形成することによって高精度
の発振器を構成することができるので、これらの周波数
帯域の回路を含むモノリシックICを外付け部品なしで
製作することができる。
【0028】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2にかかる発振回路の構成の一例を示す回路図であ
る。この発振回路は、コルピッツ型の発振回路を差動出
力化したものであり、4個のトランジスタ41,42,
43,44、2個のインダクタ45,46、5個のキャ
パシタ47,48,51,52,53、2個の可変容量
ダイオード49,50、6個の抵抗54,55,56,
57,58,59および2個のチョークコイル60,6
1を備えている。2個のインダクタ45,46、第1の
キャパシタを構成する2個のキャパシタ47,48およ
び2個の可変容量ダイオード49,50、第2のキャパ
シタであるキャパシタ51、ならびに第3のキャパシタ
であるキャパシタ52は共振回路を構成している。
【0029】キャパシタ47の一方の電極は増幅用の第
1のトランジスタ41のエミッタに接続されている。キ
ャパシタ47の他方の電極は可変容量ダイオード49の
カソードに接続されている。一方、キャパシタ48の一
方の電極は増幅用の第2のトランジスタ42のエミッタ
に接続されている。キャパシタ48の他方の電極は可変
容量ダイオード50のカソードに接続されている。これ
ら2個の可変容量ダイオード49,50の各アノードは
抵抗55の一端に共通接続されている。この抵抗55の
他端は、第1の制御電圧が印加される第1の制御入力端
子64に接続されている。また、可変容量ダイオード4
9,50の各カソードは、それぞれ抵抗56および抵抗
57を介して、第2の制御電圧が印加される第2の制御
入力端子65に共通接続されている。
【0030】また、キャパシタ51は第1のトランジス
タ41のコレクタ−エミッタ間に接続されている。キャ
パシタ52は第2のトランジスタ42のコレクタ−エミ
ッタ間に接続されている。これら2個のキャパシタ5
1,52として寄生容量を利用することができる。イン
ダクタ45の一端は第1のトランジスタ41のコレクタ
に接続されている。インダクタ45の他端は、キャパシ
タ53の一方の電極に接続されているとともに、十分に
大きなインダクタンスを有するチョークコイル60およ
び抵抗58を介して電源端子に接続されている。同様
に、もう一方のインダクタ46の一端は第2のトランジ
スタ42のコレクタに接続されている。インダクタ46
の他端は、キャパシタ53の他方の電極に接続されてい
るとともに、十分に大きなインダクタンスを有するチョ
ークコイル61および抵抗59を介して電源端子に接続
されている。
【0031】第1のトランジスタ41および第2のトラ
ンジスタ42の各ベースは、抵抗54を介して電源端子
に接続されている。また、第1のトランジスタ41のコ
レクタは一方の出力端子66に接続されている。第2の
トランジスタ42のコレクタは他方の出力端子67に接
続されている。なお、第1のトランジスタ41および第
2のトランジスタ42の各エミッタに出力端子を接続す
る構成としてもよい。
【0032】また、第1のトランジスタ41および第2
のトランジスタ42の各エミッタは、それぞれ第1の定
電流源である第3のトランジスタ43および第2の定電
流源である第4のトランジスタ44に接続されている。
第3のトランジスタ43および第4のトランジスタ44
の各ベースには、定電流源を駆動するためのバイアス電
圧がそれぞれ端子62および端子63を介して印加され
る。なお、定電流源は抵抗などで構成されていてもよ
い。
【0033】ここで、第1のトランジスタ41と第2の
トランジスタ42とは同一の特性を具えている。第3の
トランジスタ43と第4のトランジスタ44とは同一の
電流駆動能力を具えている。また、キャパシタ47のキ
ャパシタンスとキャパシタ48のキャパシタンスは同じ
であり、たとえば (7) 程度である。可変容量ダイオ
ード49と可変容量ダイオード50は同一の特性を具え
ており、そのキャパシタンスの可変範囲は (8) 程度
である。キャパシタ51のキャパシタンスとキャパシタ
52のキャパシタンスは同じであり、たとえば (9)
程度である。キャパシタ53のキャパシタンスは比較的
小さく、たとえば (10) 程度である。
【0034】また、インダクタ45のインダクタンスと
インダクタ46のインダクタンスは同じであり、たとえ
ば (11) 程度である。抵抗54の抵抗値はたとえば
(12) 程度であり、抵抗55、抵抗56および抵抗
57の各抵抗値はそれぞれたとえば (13) 、 (1
4) および (15) 程度である。抵抗58および抵
抗59の各抵抗値はそれぞれたとえば (16) および
(17) 程度である。また、チョークコイル60のイ
ンダクタンスとチョークコイル61のインダクタンスは
同じであり、たとえば (18) 程度である。
【0035】図4に示す発振回路は、一対のコルピッツ
型の発振回路を、共振回路を共有した状態で対向させた
構成となっており、出力端子66および出力端子67か
ら差動出力が得られる。また、第1のトランジスタ41
のベースおよび第2のトランジスタ42のベースに抵抗
54が接続されていることによって、回路要素のばらつ
きにより発生するスプリアスが減衰される。また、可変
容量ダイオード49,50の両端に印加する電圧を制御
することによって共振周波数を調整可能な電圧制御発振
器が得られる。なお、キャパシタ51,52,53の各
キャパシタンスまたはインダクタ45,46のインダク
タンスを変化させることによって共振周波数を調整する
構成としてもよい。
【0036】図5は、本発明の実施の形態2にかかる発
振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振回
路は、図4に示す発振回路においてキャパシタ53をな
くしてインダクタ45とインダクタ46を直接接続する
とともに、チョークコイル60とチョークコイル61を
チョークコイル68にまとめ、かつ抵抗58と抵抗59
を抵抗69にまとめたものである。その他の構成は、図
4に示す発振回路と同じであるため、図4と同一の構成
については同じ符号を付して説明を省略する(図6〜図
11においても同じ)。
【0037】図6は、本発明の実施の形態2にかかる発
振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振回
路は、図4に示す発振回路においてベース抵抗54をな
くしたものである。
【0038】図7は、本発明の実施の形態2にかかる発
振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振回
路は、図4に示す発振回路においてキャパシタ53およ
びベース抵抗54をなくすとともに、チョークコイル6
0,61の代わりにチョークコイル68を設け、かつ抵
抗58,59の代わりに抵抗69を設けたものである。
【0039】図8は、本発明の実施の形態2にかかる発
振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振回
路は、図4に示す発振回路においてインダクタ45,4
6をなくし、その代わりにトランジスタ41,42の各
コレクタ間でキャパシタ53に共振用インダクタ70を
直列接続したものである。
【0040】図9は、本発明の実施の形態2にかかる発
振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振回
路は、図4に示す発振回路においてキャパシタ53およ
びインダクタ45,46をなくし、かつトランジスタ4
1,42の各コレクタ間に共振用インダクタ70を接続
したものである。
【0041】図10は、本発明の実施の形態2にかかる
発振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振
回路は、図4に示す発振回路においてインダクタ45,
46および抵抗54をなくし、かつトランジスタ41,
42の各コレクタ間でキャパシタ53に共振用インダク
タ70を直列接続したものである。
【0042】図11は、本発明の実施の形態2にかかる
発振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振
回路は、図4に示す発振回路においてキャパシタ53、
抵抗54およびインダクタ45,46をなくし、かつト
ランジスタ41,42の各コレクタ間に共振用インダク
タ70を接続したものである。
【0043】実施の形態2において、いずれの発振回路
においても、共振用インダクタとして図3に示す構成の
コイル38を適用することができる。図3に示すコイル
を適用する場合、センタ・タップ39cをフローティン
グとし、かつコイル38の両端をそれぞれトランジスタ
41(またはトランジスタ42)のコレクタおよびキャ
パシタ53に接続した構成とするのがよい。
【0044】上述した実施の形態2によれば、コルピッ
ツ型の発振回路を改良して出力端子66,67から差動
出力が得られる構成としたため、位相ノイズがコルピッ
ツ型の発振回路と同程度であり、かつ差動出力が得られ
る。また、上述した実施の形態2によれば、ICチップ
内にインダクタやキャパシタを形成することによって高
精度の発振器を構成することができるので、これらの周
波数帯域の回路を含むモノリシックICを外付け部品な
しで製作することができる。
【0045】(実施の形態3)図12は、本発明の実施
の形態3にかかる発振回路の構成の一例を示す回路図で
ある。この発振回路は、ボディ・コンタクトにゲートを
接続したいわゆるDTMOS(ダイナミック・スレッシ
ョルドMOS)を用いて、コルピッツ型の発振回路を差
動出力化したものである。この発振回路は、5個のトラ
ンジスタ71,72,73,74,75、2個のインダ
クタ76,77、6個のキャパシタ78,79,80,
81,82,83、2個の可変容量ダイオード84,8
5および7個の抵抗86,87,88,89,90,9
1,92を備えている。
【0046】インダクタ76、第1のキャパシタである
キャパシタ78、第2のキャパシタであるキャパシタ7
9、第3のキャパシタであるキャパシタ80、および2
個の可変容量ダイオード84,85は共振回路を構成し
ている。抵抗91,92、トランジスタ75およびキャ
パシタ83は、定電流源であるトランジスタ73,74
にバイアス電圧を供給するバイアス回路を構成してい
る。
【0047】キャパシタ78は増幅用の第1のトランジ
スタ71および第2のトランジスタ72の各ソース間に
接続されている。このキャパシタ78を、同一キャパシ
タンスの2個のキャパシタを直列に接続したものと想定
し、その仮想の中点の電位を接地電位とする。キャパシ
タ79は第1のトランジスタ71のゲート−ソース間に
接続されている。キャパシタ80は第2のトランジスタ
72のゲート−ソース間に接続されている。キャパシタ
79,80として寄生容量を利用することができる。
【0048】インダクタ76の両端はそれぞれ可変容量
ダイオード84,85の各アノードに接続されている。
可変容量ダイオード84および可変容量ダイオード85
の各カソードは、それぞれ第1のトランジスタ71およ
び第2のトランジスタ72の各ゲートに接続されてい
る。インダクタ76の中点は、抵抗88を介して、第1
の制御電圧が印加される第1の制御入力端子94に接続
されている。また、可変容量ダイオード84および可変
容量ダイオード85の各カソードは、それぞれ抵抗86
および抵抗87を介して、第2の制御電圧が印加される
第2の制御入力端子93に共通接続されている。
【0049】第1のトランジスタ71のドレインは、抵
抗89を介して電源端子に接続されているとともに、キ
ャパシタ81の一方の電極に接続されている。同様に、
第2のトランジスタ72のドレインは、抵抗90を介し
て電源端子に接続されているとともに、キャパシタ82
の一方の電極に接続されている。キャパシタ81の他方
の電極はインダクタ77の一端に接続され、そのインダ
クタ77の他端はキャパシタ82の他方の電極に接続さ
れている。
【0050】インダクタ77の中点は接地電位となって
おり、インダクタ77の両端にそれぞれ接続された出力
端子95,96から差動出力が得られる。このときの出
力電力は、キャパシタ81、キャパシタ82およびイン
ダクタ77によりたとえば50Ωに整合される。また、
第1のトランジスタ71および第2のトランジスタ72
の各ソースは、それぞれ第1の定電流源であるトランジ
スタ73および第2の定電流源であるトランジスタ74
に接続されている。
【0051】ここで、第1のトランジスタ71と第2の
トランジスタ72とは同一の特性を具えている。第3の
トランジスタ73と第4のトランジスタ74とは同一の
電流駆動能力を具えている。また、キャパシタ78のキ
ャパシタンスはたとえば (19) 程度である。キャパ
シタ79のキャパシタンスとキャパシタ80のキャパシ
タンスは同じであり、たとえば (20) 程度である。
可変容量ダイオード84と可変容量ダイオード85は同
一の特性を具えており、そのキャパシタンスの可変範囲
は (21) 程度である。また、インダクタ76のイン
ダクタンスはたとえば (22) 程度である。
【0052】抵抗86の抵抗値と抵抗87の抵抗値は同
じである。抵抗86と抵抗87は高抵抗であり、たとえ
ば10kΩ程度である。それに対して、抵抗88の抵抗
値は比較的低く、たとえば100Ω程度である。これに
よって、可変容量ダイオード84側の素子常数と可変容
量ダイオード85側の素子常数のばらつきにより発生す
るエネルギーを吸収する。抵抗89の抵抗値と抵抗90
の抵抗値は同じであり、たとえば数Ω〜10Ω程度の低
抵抗である。これによって、近似的にドレイン接地を成
立させながら出力電力を取り出す。また、キャパシタ8
1のキャパシタンスとキャパシタ82のキャパシタンス
は同じであり、たとえば (23) 程度である。インダ
クタ77のインダクタンスはたとえば (24) 程度で
ある。
【0053】図13は、本発明の実施の形態3にかかる
発振回路の構成の他の例を示す回路図である。この発振
回路は、図12に示す発振回路においてキャパシタ78
をなくし、その代わりにキャパシタ79と接地点との
間、およびキャパシタ80と接地点との間に、それぞれ
キャパシタ78の2倍のキャパシタンスを有するキャパ
シタ97およびキャパシタ98を接続したものである。
その他の構成は、図12に示す発振回路と同じであるた
め、図12と同一の構成については同じ符号を付して説
明を省略する。
【0054】実施の形態3において、いずれの発振回路
においても、共振用インダクタとして図3に示す構成の
コイル38を適用することができる。図3に示すコイル
を適用する場合、適宜抵抗を介してセンタ・タップ39
cからゲートバイアス電圧を供給し、コイル38の両端
を可変容量ダイオード84,85を介して一対の増幅用
トランジスタの各ゲートにそれぞれ接続する構成とする
のがよい。このようにすれば、センタ・タップ39cか
ら入力される信号がコモン・モード信号となるため、バ
イアス電圧供給用の抵抗で発生するサーマル・ノイズの
混入を少なくすることができる。また、このコイル38
を半導体基板上に形成した場合、自己共振周波数の上
昇、および損失の低減という効果が得られる。
【0055】上述した実施の形態3によれば、コルピッ
ツ型の発振回路を改良して出力端子95,96から差動
出力が得られる構成としたため、位相ノイズがコルピッ
ツ型の発振回路と同程度であり、かつ差動出力が得られ
る。また、上述した実施の形態3によれば、ICチップ
内にインダクタやキャパシタを形成することによって高
精度の発振器を構成することができるので、これらの周
波数帯域の回路を含むモノリシックICを外付け部品な
しで製作することができる。
【0056】(実施の形態4)図14は、本発明の実施
の形態4にかかる発振回路の構成の一例を示す回路図で
ある。この発振回路は、ハートレー型の発振回路を差動
出力化したものであり、2個のトランジスタ101,1
02、2個のインダクタ103,104および2個のキ
ャパシタ105,106を備えている。第1のインダク
タ103および第1のキャパシタ105は、第1のトラ
ンジスタ101および第2のトランジスタ102の各エ
ミッタ間に接続されている。第1のインダクタ103の
中点は接地されている。一方、第2のインダクタ104
および第2のキャパシタ106は、第1のトランジスタ
101および第2のトランジスタ102の各ゲート間に
接続されている。第2のインダクタ104の中点には電
源電圧が印加されている。この発振回路は、第1のイン
ダクタ103と第2のインダクタ104との相互誘導に
より帰還をかけるようになっている。
【0057】図14に示すように、第1のトランジスタ
101および第2のトランジスタ102の各エミッタに
それぞれ出力端子107および出力端子108が接続さ
れている場合には、第1のインダクタ103および第1
のキャパシタ105により共振回路が構成される。この
場合、出力端子107および出力端子108から差動出
力が得られる。あるいは、図示しないが、第2のインダ
クタ104と第2のキャパシタ106により共振回路を
構成する場合には、第1のトランジスタ101および第
2のトランジスタ102の各ベースから差動出力が得ら
れる。
【0058】図14に示す発振回路において、たとえば
共振回路を構成する側のキャパシタのキャパシタンス
や、共振回路を構成する側のインダクタのインダクタン
スを電圧制御により可変させることができる構成とする
ことによって共振周波数を電圧制御により調整可能な電
圧制御発振器が得られる。
【0059】ここで、第1のトランジスタ101と第2
のトランジスタ102とは同一の特性を具えている。ま
た、第1のインダクタ103のインダクタンスはたとえ
ば(25) 程度であり、第1のキャパシタ105のキャ
パシタンスはたとえば (26) 程度である。また、第
2のインダクタ104のインダクタンスはたとえば
(27) 程度であり、第2のキャパシタ106のキャパ
シタンスはたとえば(28) 程度である。
【0060】実施の形態4においても、共振用インダク
タとして図3に示す構成のコイル38を適用することが
できる。図3に示すコイルを適用する場合、センタ・タ
ップ39cを接地し、コイル38の両端を一対の増幅用
トランジスタの各エミッタにそれぞれ接続する構成とす
るのがよい。あるいは、第2のインダクタ104と第2
のキャパシタ106により共振回路を構成する場合に
は、コイル38のセンタ・タップ39cからゲートバイ
アス電圧を供給し、コイル38の両端を一対の増幅用ト
ランジスタの各ゲートにそれぞれ接続する構成とするの
がよい。
【0061】上述した実施の形態4によれば、ハートレ
ー型の発振回路を改良して出力端子107,108から
差動出力が得られる構成としたため、位相ノイズがハー
トレー型の発振回路と同程度であり、かつ差動出力が得
られる。また、上述した実施の形態4によれば、ICチ
ップ内にインダクタやキャパシタを形成することによっ
て高精度の発振器を構成することができるので、これら
の周波数帯域の回路を含むモノリシックICを外付け部
品なしで製作することができる。
【0062】(実施の形態5)図15は、SOI−MO
S(シリコン・オン・インシュレータ)を用いて作製し
た本発明にかかる発振回路の一例を模式的に示す平面図
である。図15に示す例は、コルピッツ型の発振回路を
差動出力化した電圧制御発振器である。この例では、N
ウェル内にn+ 、p+ II部をストライプ状に密に並べて
可変容量ダイオードを構成し、そのp+ 部の側面の接合
容量を電圧可変容量として用いている(A)。そのた
め、BOX(埋め込み酸化層)上の半導体領域(Nウェ
ル、n+ 、p+ )に可変容量ダイオードで発生する熱が
蓄積されて温度が上昇し、それに伴ってその半導体領域
の抵抗値が上昇して損失が大きくなるので、発振振幅が
過度に大きくならないように制御するのに有効である。
【0063】以上において本発明は、種々設計変更可能
である。たとえば、トランジスタとして、バイポーラト
ランジスタ、ヘテロバイポーラトランジスタ(HB
T)、ショットキ障壁ゲート形電界効果トランジスタ
(MESFET)、高電子移動トランジスタ(HEM
T)または接合形電界効果トランジスタ(JFET)な
どを用いることができる。なお、上述した各実施の形態
において例示したキャパシタンスやインダクタンスや抵
抗値の値は一例であり、本発明はこれらの数値に限定さ
れるものではない。
【0064】[付記]また、以下に示す付記1〜付記8
を請求項とすることができる。
【0065】(付記1) 一対のトランジスタと、前記
一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタのエミ
ッタまたはソースに接続された第1の定電流源と、前記
一対のトランジスタのうちの他方のトランジスタのエミ
ッタまたはソースに接続された第2の定電流源と、前記
一対のトランジスタの各ベース間または各ゲート間に接
続されたインダクタと、前記一対のトランジスタの各エ
ミッタ間または各ソース間に接続された第1のキャパシ
タと、前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジ
スタのベース−エミッタ間またはゲート−ソース間に接
続された第2のキャパシタと、前記一対のトランジスタ
のうちの他方のトランジスタのベース−エミッタ間また
はゲート−ソース間に接続された第3のキャパシタと、
前記一対のトランジスタの各エミッタもしくは各ソー
ス、または各コレクタもしくは各ドレインにそれぞれ接
続された出力端子と、を具備することを特徴とする発振
回路。
【0066】(付記2) 一対のトランジスタと、前記
一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタのエミ
ッタまたはソースに接続された第1の定電流源と、前記
第1の定電流源と同一の電流駆動能力を具え、かつ前記
一対のトランジスタのうちの他方のトランジスタのエミ
ッタまたはソースに接続された第2の定電流源と、前記
一対のトランジスタの各コレクタ間または各ドレイン間
に接続されたインダクタと、前記一対のトランジスタの
各エミッタ間または各ソース間に接続された第1のキャ
パシタと、前記一対のトランジスタのうちの一方のトラ
ンジスタのコレクタ−エミッタ間またはドレイン−ソー
ス間に接続された第2のキャパシタと、前記一対のトラ
ンジスタのうちの他方のトランジスタのコレクタ−エミ
ッタ間またはドレイン−ソース間に接続された第3のキ
ャパシタと、前記一対のトランジスタの各エミッタもし
くは各ソース、または各コレクタもしくは各ドレインに
それぞれ接続された出力端子と、を具備することを特徴
とする発振回路。
【0067】(付記3) 前記一対のトランジスタは、
ベースまたはゲートに同じバイアスが印加されることを
特徴とする付記1または2に記載の発振回路。
【0068】(付記4) 前記第3のキャパシタは、前
記第2のキャパシタと同じキャパシタンスを具えている
ことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の発
振回路。
【0069】(付記5) 前記インダクタにキャパシタ
が直列に接続されていることを特徴とする付記1〜4の
いずれか一つに記載の発振回路。
【0070】(付記6) 一対のトランジスタと、前記
一対のトランジスタの各エミッタ間または各ソース間に
接続され、かつその中点が接地されてなる第1のインダ
クタと、前記一対のトランジスタの各ベース間または各
ゲート間に接続され、かつその中点に電源電圧が印加さ
れ、さらに前記第1のインダクタとの間で相互誘導を起
こす第2のインダクタと、前記一対のトランジスタの各
エミッタ間または各ソース間に接続された第1のキャパ
シタ、または、前記一対のトランジスタの各ベース間ま
たは各ゲート間に接続された第2のキャパシタのいずれ
か一方のキャパシタと、前記一対のトランジスタの各エ
ミッタもしくは各ソース、または各ベースもしくは各ゲ
ートにそれぞれ接続された出力端子と、を具備すること
を特徴とする発振回路。
【0071】(付記7) 前記一対のトランジスタは、
同一の特性を具えていることを特徴とする付記1〜6に
記載の発振回路。
【0072】(付記8) 前記第1のキャパシタは容量
可変であることを特徴とする付記1〜7のいずれか一つ
に記載の発振回路。
【0073】(付記9) 前記第2のキャパシタおよび
前記第3のキャパシタは寄生容量であることを特徴とす
る付記8に記載の発振回路。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、インダクタおよび第1
〜第3のキャパシタにより共振回路が構成され、一対の
トランジスタの各ソース(または各エミッタ)または各
ドレイン(または各コレクタ)から差動出力が得られる
ため、従来のクラップ型、コルピッツ型またはハートレ
ー型の発振回路などと同程度に位相ノイズが小さい差動
出力型の発振回路が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる発振回路の構成
の一例を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の形態1にかかる発振回路の構成
の他の例を示す回路図である。
【図3】実施の形態1においてインダクタに適用可能な
コイルの実施例を示す平面図である。
【図4】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構成
の一例を示す回路図である。
【図5】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構成
の他の例を示す回路図である。
【図6】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構成
の他の例を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構成
の他の例を示す回路図である。
【図8】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構成
の他の例を示す回路図である。
【図9】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構成
の他の例を示す回路図である。
【図10】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構
成の他の例を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態2にかかる発振回路の構
成の他の例を示す回路図である。
【図12】本発明の実施の形態3にかかる発振回路の構
成の一例を示す回路図である。
【図13】本発明の実施の形態3にかかる発振回路の構
成の他の例を示す回路図である。
【図14】本発明の実施の形態4にかかる発振回路の構
成の一例を示す回路図である。
【図15】本発明にかかる発振回路をSOI−MOSを
用いて作製した一例を模式的に示す平面図である。
【図16】従来のクラップ型の発振回路の構成を示す回
路図である。
【図17】従来のマルチバイブレータ型の発振回路の構
成を示す回路図である。
【符号の説明】
21,22,41,42,71,72,101,102
一対のトランジスタ 23,43,73 第1の定電流源(第3のトランジス
タ) 24,44,74 第2の定電流源(第4のトランジス
タ) 25,45,46,70,76 インダクタ 26,47,48,78,97,98,105 第1の
キャパシタ 27,51,79,106 第2のキャパシタ 28,52,80 第3のキャパシタ 36,37,66,67,95,96,107,108
出力端子 103 第1のインダクタ 104 第2のインダクタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のトランジスタと、 前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタの
    エミッタまたはソースに接続された第1の定電流源と、 前記一対のトランジスタのうちの他方のトランジスタの
    エミッタまたはソースに接続された第2の定電流源と、 前記一対のトランジスタの各ベース間または各ゲート間
    に接続されたインダクタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタ間または各ソース
    間に接続された第1のキャパシタと、 前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタの
    ベース−エミッタ間またはゲート−ソース間に接続され
    た第2のキャパシタと、 前記一対のトランジスタのうちの他方のトランジスタの
    ベース−エミッタ間またはゲート−ソース間に接続され
    た第3のキャパシタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタもしくは各ソー
    ス、または各コレクタもしくは各ドレインにそれぞれ接
    続された出力端子と、 を具備することを特徴とする発振回路。
  2. 【請求項2】 一対のトランジスタと、 前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタの
    エミッタまたはソースに接続された第1の定電流源と、 前記第1の定電流源と同一の電流駆動能力を具え、かつ
    前記一対のトランジスタのうちの他方のトランジスタの
    エミッタまたはソースに接続された第2の定電流源と、 前記一対のトランジスタの各コレクタ間または各ドレイ
    ン間に接続されたインダクタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタ間または各ソース
    間に接続された第1のキャパシタと、 前記一対のトランジスタのうちの一方のトランジスタの
    コレクタ−エミッタ間またはドレイン−ソース間に接続
    された第2のキャパシタと、 前記一対のトランジスタのうちの他方のトランジスタの
    コレクタ−エミッタ間またはドレイン−ソース間に接続
    された第3のキャパシタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタもしくは各ソー
    ス、または各コレクタもしくは各ドレインにそれぞれ接
    続された出力端子と、 を具備することを特徴とする発振回路。
  3. 【請求項3】 前記インダクタにキャパシタが直列に接
    続されていることを特徴とする請求項1または2に記載
    の発振回路。
  4. 【請求項4】 一対のトランジスタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタ間または各ソース
    間に接続され、かつその中点が接地されてなる第1のイ
    ンダクタと、 前記一対のトランジスタの各ベース間または各ゲート間
    に接続され、かつその中点に電源電圧が印加され、さら
    に前記第1のインダクタとの間で相互誘導を起こす第2
    のインダクタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタ間または各ソース
    間に接続された第1のキャパシタ、または、前記一対の
    トランジスタの各ベース間または各ゲート間に接続され
    た第2のキャパシタのいずれか一方のキャパシタと、 前記一対のトランジスタの各エミッタもしくは各ソー
    ス、または各ベースもしくは各ゲートにそれぞれ接続さ
    れた出力端子と、 を具備することを特徴とする発振回路。
  5. 【請求項5】 前記第1のキャパシタは容量可変である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の
    発振回路。
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