JP2002082860A - 情報処理装置、ネットワークシステム、課金方法、データ処理制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、ネットワークシステム、課金方法、データ処理制御方法、及び記憶媒体

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JP2002082860A
JP2002082860A JP2000273904A JP2000273904A JP2002082860A JP 2002082860 A JP2002082860 A JP 2002082860A JP 2000273904 A JP2000273904 A JP 2000273904A JP 2000273904 A JP2000273904 A JP 2000273904A JP 2002082860 A JP2002082860 A JP 2002082860A
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Koji Kanemoto
好司 金本
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑で柔軟性に富んだ課金システムを構築
する場合であっても、十分な課金機能を提供することが
できるネットワークシステムを提供する。 【解決手段】 プリンタ103(X)は、クライアント
104(X)より依頼されたデータ処理を実行すると共
に、当該データ処理の実行に対する課金処理を、クライ
アント104(X)からの処理対象データに付加された
課金対象者情報により示される課金対象者に対して、自
装置103(X)或いはサーバ102によって実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、課金の対
象者を機器に対するデータ処理の依頼者ではなく、デー
タ作成者や配布者等の処理依頼者以外の他者とすること
が可能な課金装置或いはシステムに用いられる、情報処
理装置、ネットワークシステム、課金方法、データ処理
制御方法、及びそれを実施するための処理ステップをコ
ンピュータが読出可能に格納した記憶媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より例えば、課金機能を有する情報
処理装置では、処理依頼者(以下、「ユーザ」或いは
「資源使用者」とも言う)を識別するためのユーザID
による認証後、任意の記憶装置や記憶領域をカウンタと
して用い、処理依頼者用のカウンタを処理依頼者の資源
の使用量に応じて更新し、処理依頼者の資源の使用終了
後、処理依頼者のカウンタの値により示される資源使用
量から金額(使用料金)を算出するようになされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の課金方法では、課金の対象が、処理依頼
者が機器に対して処理を実行した時に発生した資源の使
用量に対するものとなる。すなわち、課金の対象者が、
機器に対するデータ処理の依頼者となる。このため、当
該課金方法での課金の管理機構は、比較的単純に実現可
能であるが、複雑で柔軟性に富んだ課金システムを構築
する場合、十分な機能を提供することはできない。例え
ば、課金の対象者を機器に対するデータ処理の依頼者で
はなく、データ作成者や配布者等の処理依頼者以外の他
者とする、というようなニーズは、インターネット等を
利用した電子情報配布環境、或いはこれを利用した新た
なサービス提供時における課金システムを実現する上で
有効なものとなる可能性が高いが、従来の課金方法によ
る当該課金システムの構築は困難である。
【0004】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、複雑で柔軟性に富んだ課金シス
テムを構築する場合であっても、十分な課金機能を提供
することができる、情報処理装置、ネットワークシステ
ム、課金方法、データ処理制御方法、及びそれを実施す
るための処理ステップをコンピュータが読出可能に格納
した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
第1の発明は、任意のデータ処理及び当該データ処理の
実行に対する課金処理の機能を有する他の装置或いはシ
ステムに対して、処理対象データを送信してデータ処理
を依頼する情報処理装置であって、上記課金処理の対象
者に関する情報、及び上記データ処理の実行の有効期限
に関する情報の少なくとも何れかの情報を付加した上記
処理対象データを上記他の装置或いはシステムへ送信す
る送信手段を備えることを特徴とする。
【0006】第2の発明は、外部より依頼されたデータ
処理を実行すると共に、当該データ処理の実行に対する
課金処理を実行する機能を有する情報処理装置であっ
て、少なくとも上記課金処理の対象者に関する情報が付
加された上記データ処理の対象となる処理対象データを
上記外部より受信する受信手段と、上記受信手段で受信
された処理対象データの上記課金処理対象者情報に基づ
いて、上記課金処理を実行する課金手段を備えることを
特徴とする。
【0007】第3の発明は、上記第2の発明において、
上記データ処理の実行を制御する制御手段を備え、上記
受信手段は、上記データ処理の実行の有効期限に関する
情報が付加された上記処理対象データを受信し、上記制
御手段は、上記受信手段で受信された処理対象データの
上記有効期限情報に基づいて、上記データ処理の実行を
制御することを特徴とする。
【0008】第4の発明は、上記第2の発明において、
上記データ処理の実行を制御する制御手段と、上記デー
タ処理の実行で許される資源使用量である資源使用許容
量を、複数の課金処理の対象者毎に管理する管理手段と
を備え、上記制御手段は、上記データ処理の実行で発生
した資源使用量が、上記管理手段で管理されている上記
課金処理対象者情報に対応した対象者の資源使用許容量
を超えたか否かに基づいて、上記データ処理の実行を制
御することを特徴とする。
【0009】第5の発明は、上記第4の発明において、
上記管理手段は、上記資源使用量が上記資源使用許容量
を超えた場合にその超過分を別途管理して上記データ処
理を継続して実行するか否かに関する継続実行情報を、
上記複数の課金処理の対象者毎に管理し、上記制御手段
は、上記資源使用量が上記資源使用許容量を超えた場合
には、更に上記継続実行情報に基づいて上記データ処理
の実行を制御することを特徴とする。
【0010】第6の発明は、上記第4の発明において、
上記管理手段は、上記資源使用許容量の一部又は全部を
他の課金処理の対象者へ譲渡することが可能であるか否
かを示す譲渡情報を、上記複数の課金処理の対象者毎に
管理し、当該管理情報及び外部からの譲渡依頼に基づい
て、該当する資源使用許容量の一部又は全部を他の課金
処理の対象者へ譲渡する処理を実行することを特徴とす
る。
【0011】第7の発明は、上記第2の発明において、
上記処理対象データを構成する各データの条件を、複数
の課金処理の対象者毎に管理する管理手段とを備え、上
記課金手段は、上記管理手段の管理情報に基づいて、上
記処理対象データを構成する各データに対する上記デー
タ処理の実行に伴い上記課金処理の対象者を変えること
を特徴とする。
【0012】第8の発明は、上記第2の発明において、
上記データ処理の実行を制御する制御手段と、複数の課
金処理の対象者に関する情報を管理する管理手段とを備
え、上記制御手段は、上記処理対象データの課金処理対
象者情報に該当する対象者の情報が上記管理手段で管理
されているか否かに基づいて、上記データ処理の実行を
制御することを特徴とする。
【0013】第9の発明は、上記第2の発明において、
上記データ処理の実行を制御する制御手段と、複数の処
理対象データ毎に、上記データ処理の実行可能回数を管
理する管理手段とを備え、上記制御手段は、上記受信手
段で受信された処理対象データに対するデータ処理の実
行の回数が、上記管理手段にて管理されている当該処理
対象データに対応する実行可能回数を超えたか否かに基
づいて、上記データ処理の実行を制御することを特徴と
する。
【0014】第10の発明は、上記第2の発明におい
て、上記データ処理の実行を制御する制御手段と、上記
データ処理の実行に伴って発生する資源使用量に応じた
課金率を管理する管理手段とを備え、上記制御手段は、
上記管理手段の管理情報に基づいて、上記データ処理の
実行で発生した資源使用量に対応する課金率で課金処理
を実行することを特徴とする。
【0015】第11の発明は、上記第2の発明におい
て、上記データ処理の実行を制御する制御手段と、複数
の課金処理の対象者毎に課金率を管理する管理手段とを
備え、上記制御手段は、上記管理手段で管理されている
上記課金処理対象者情報に対応した対象者の課金率で課
金処理を実行することを特徴とする。
【0016】第12の発明は、複数の機器がネットワー
クを介して互いに通信可能に接続されてなるネットワー
クシステムであって、上記複数の機器のうち少なくとも
1つの機器は、請求項1〜11の何れかに記載の情報処
理装置の機能を有することを特徴とする。
【0017】第13の発明は、クライアント側が任意の
データ処理を外部装置或いはシステムへ依頼して当該デ
ータ処理を実行する際に、当該データ処理の実行に対し
て課金処理を行うための課金方法であって、上記クライ
アント側が上記課金処理の対象者に関する情報を付加し
た処理対象データを上記他の装置或いはシステムへ送信
する送信ステップと、上記外部装置或いはシステムで受
信された処理対象データの課金処理対象者情報に基づい
て、上記課金処理を実行する課金ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0018】第14の発明は、クライアント側が任意の
データ処理を外部の装置或いはシステムへ依頼して当該
データ処理を実行する際に、当該データ処理の実行及び
当該データ処理の実行に対する課金処理を行うためのデ
ータ処理制御方法であって、上記他の装置或いはシステ
ムで受信された処理対象データに対して付加された、上
記課金処理の対象者に関する情報、及び上記外部装置或
いはシステムでデータ処理することが許される有効期限
の情報の少なくとも何れかの情報に基づいて、上記課金
処理及び上記データ処理の少なくとも何れかを実行する
処理ステップを含むことを特徴とする。
【0019】第15の発明は、上記第14の発明におい
て、上記処理対象データに付加された有効期限情報によ
り示される有効期限外に上記データ処理の実行の依頼が
なされた場合には、上記データ処理の実行を抑止する制
御ステップを含むことを特徴とする。
【0020】第16の発明は、上記第14の発明におい
て、上記処理ステップは、上記処理対象データに上記課
金対象者情報が付加されている場合、上記データ処理の
依頼者によらず、上記課金対象者情報により示される対
象者に対する課金処理を実行するステップを含むことを
特徴とする。
【0021】第17の発明は、上記第14の発明におい
て、上記処理ステップは、上記処理対象データに上記課
金対象者情報が付加されていない場合、上記データ処理
の依頼者を上記課金処理の対象者とみなし、当該対象者
に対する課金処理を実行するステップを含むことを特徴
とする。
【0022】第18の発明は、上記第14の発明におい
て、複数の課金対象者毎に、上記データ処理の実行にお
ける資源使用許容量、及び上記データ処理の実行の過程
での資源使用量を管理する管理ステップと、上記処理対
象データに付加された課金対象者情報により示される課
金対象者について、上記データ処理の実行の過程で上記
資源使用量が上記資源使用許容量にを越えた場合、その
時点で上記データ処理の実行を中断する、或いは上記課
金対象者を上記データ処理の依頼者とする、或いは超過
分を別途管理して上記データ処理の実行を継続するよう
制御する制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】第19の発明は、上記第14の発明におい
て、上記処理ステップは、上記処理対象データを構成す
る各データの特定の条件毎に課金対象者を個別に設定
し、当該設定条件に基づいて、上記処理対象データに対
するデータ処理の実行に伴って課金対象者を変えるステ
ップを含むことを特徴とする。
【0024】第20の発明は、上記第14の発明におい
て、上記処理ステップは、上記処理対象データを構成す
る各データ毎に課金対象者を個別に設定し、当該設定条
件に基づいて、上記処理対象データに対するデータ処理
の実行に伴って課金対象者を変えるステップを含むこと
を特徴とする。
【0025】第21の発明は、上記第14の発明におい
て、複数の課金対象者情報を管理する管理ステップと、
上記処理対象データに付加された課金対象者情報に該当
する情報が上記管理ステップで管理されていない場合に
は、上記処理対象データに対するデータ処理の実行を抑
止するよう制御する制御ステップとを含むことを特徴と
する。
【0026】第22の発明は、上記第14の発明におい
て、複数の処理対象データ毎に処理可能回数を管理する
管理ステップと、上記他の装置或いはシステムで受信さ
れた処理対象データに対するデータ処理を、上記管理ス
テップで管理されている上記処理対象データの処理可能
回数内で許可すると共に、上記処理可能回数をデータ処
理の実行毎にデクリメントし、上記データ処理の実行の
回数が上記処理可能回数を超えた場合には、上記データ
処理の実行を抑止するよう制御する制御ステップとを含
むことを特徴とする。
【0027】第23の発明は、上記第14の発明におい
て、上記処理ステップは、上記処理対象データに対する
データ処理の実行で発生する資源使用量に基づいた課金
率で課金処理を実行するステップを含むことを特徴とす
る。
【0028】第24の発明は、上記第14の発明におい
て、複数の課金対象者毎の課金率を管理する管理ステッ
プを含み、上記処理ステップは、上記管理ステップで管
理されている上記処理対象データに付加された課金対象
者情報に該当する課金率で課金処理を実行するステップ
を含むことを特徴とする。
【0029】第25の発明は、上記第14の発明におい
て、複数の課金対象者毎に、上記データ処理の実行にお
ける資源使用許容量の一部又は全部を他の課金対象者へ
譲渡するための情報を管理する管理ステップを含むこと
を特徴とする。
【0030】第26の発明は、請求項1〜11の何れか
に記載の情報処理装置の機能、又は請求項12記載のネ
ットワークシステムの機能を実施するための処理プログ
ラムを、コンピュータが読出可能に格納した記憶媒体で
あることを特徴とする。
【0031】第27の発明は、請求項13記載の課金方
法、又は請求項14〜25の何れかに記載のデータ処理
制御方法の処理ステップを、コンピュータが読出可能に
格納した記憶媒体であることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0033】<第1の実施の形態>本発明は、例えば、
図1に示すような課金機能を有するネットワークシステ
ム100に適用される。本実施の形態におけるネットワ
ークシステム100は、データ処理を依頼したユーザ
(処理依頼者)に対して、当該データ処理が実行される
機器(上記図1では、プリンタ103(1)〜103
(3))での資源使用量に応じた課金を行うようになさ
れているが、特に、課金の対象者を機器に対するデータ
処理の依頼者ではなく、データ作成者や配布者等の処理
依頼者以外の他者とすることも可能なようになされてい
る。以下、本実施の形態におけるネットワークシステム
100の構成及び動作について具体的に説明する。
【0034】(ネットワークシステム100の全体構
成)ネットワークシステム100は、上記図1に示すよ
うに、データ処理を行う機器としての複数のプリンタ1
03(1)〜103(3)と、複数のユーザ(クライア
ント)側のクライアント機器104(1)〜104
(3)と、サーバ102とが、ネットワーク101を介
して互いに通信可能なように接続された構成としてい
る。
【0035】尚、上記図1では、説明の簡単のため、3
つのプリンタ103(1)〜103(3)、3つのクラ
イアント機器104(1)〜104(3)、及び単一の
サーバ102がネットワーク101に接続された構成を
図示しているが、これらの機器の接続数に限られること
はない。また、説明の簡単のため、プリンタ103
(1)〜103(3)の中の任意のプリンタ103
(X)、クライアント機器104(1)〜104(3)
の中の任意のクライアント機器104(X)に着目し
て、以下の説明を行う。
【0036】クライアント機器104(X)は、本シス
テム100のユーザに対して、プリンタ103(X)で
の印刷対象データを入力するための端末機能を有するも
のである。
【0037】プリンタ103(X)は、クライアント機
器104(X)からユーザによって入力された印刷対象
データを受信し、当該データの内容と、自プリンタが有
する印刷機能とからユーザから指定された所望の出力物
(印刷物)を生成する。また、プリンタ103(X)
は、特に、本実施の形態の最も特徴とする、クライアン
ト機器104(X)にて印刷対象データを入力したユー
ザ(処理依頼者)ではなく、当該印刷対象データに含ま
れる課金対象者情報に基づいた課金処理を行う機能を有
する。
【0038】サーバ102は、プリンタ103(X)で
の課金処理の管理の機能(課金管理機能)と、ユーザを
管理する機能(ユーザ管理機能)とを一元的に有する。
このため、プリンタ103(X)は、サーバ102の課
金管理機能及びユーザ管理機能へアクセスするための機
能を有し、これにより、本システム100全体として、
本発明による課金の構成を提供することを実現してい
る。
【0039】(プリンタ103(X)の構成)図2は、
上記図1のプリンタ103(X)の内部構成の一例を示
したものである。
【0040】プリンタ103(X)は、上記図2に示す
ように、操作部202、プリントデータ解析部203、
一時記憶部204、二次記憶部205、プリントエンジ
ン206のコントローラ(エンジンコントローラ)20
7、ネットワークアダプタ209のプロトコル解析部2
08、ユーザ管理部210、課金管理部211、PDL
解釈部212、及びメインコントローラ213を備え、
これらの各構成部(モジュール)202〜213は、デ
ータやコントロール信号等の送受信を媒介するシステム
バス201を介して互いに通信可能なように接続されて
いる。
【0041】尚、上記図2に示したプリンタ103
(X)の内部構成は、本実施の形態の説明に用いた構成
の一例であり、本発明の請求項に記載の構成を満たす限
りは、如何なる構成を取った場合でも本発明は適用され
る。
【0042】操作部202は、単数或いは複数のキー及
び表示部を含み、ユーザのプリンタ103(X)に対す
る各種操作の入出力を行うための操作がなされる部分で
ある。
【0043】一次記憶部204及び二次記憶部205は
それぞれ、プリンタ103(X)が印刷処理に使用した
り、プリンタ103(X)が使用する各種データを一時
的或いは長期的に蓄積するために用いる半導体記憶手段
や磁気記録手段等を含むものである。
【0044】ネットワークアダプタ209は、ネットワ
ーク101上の外部機器とのデータの送受信を行うため
のものである。プロトコル解析部208は、ネットワー
クアダプタ209が受信したデータをサポートするプロ
トコルに応じて処理し、プリンタ103(X)内で処理
可能な形式に変換する機能を有する。
【0045】尚、プロトコル解析部208により得られ
るデータ変換後のデータが、本発明の請求項で言及した
「処理対象データ」(以下、「印刷対象データ」とも言
う)である。このデータの詳細については後述する。但
し、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208の詳細な機能については、本発明の本質ではない
ので省略する。
【0046】PDL解釈部212は、印刷対象データ
(PDLデータ)をイメージデータに変換する機能を有
する。PDL解釈部212にて得られたイメージデータ
は、エンジンコントローラ207を介してプリントエン
ジン206に送られることによって、物理的な印刷処理
が行われる。尚、PDL解釈部212の詳細な機能につ
いては、本発明の本質ではないので省略する。
【0047】プリントデータ解析部203は、プロトコ
ル解析部208から供給される印刷対象データを解析す
ることで、当該データから課金対象者情報、有効期限情
報、及びPDLデータ等の情報を分離する機能を有す
る。
【0048】課金管理部211は、プリンタ103
(X)の動作における課金処理を実行するための構成で
あるが、上述したように、本実施の形態では、当該構成
をサーバ102へ持たせる形態を取っているため、本実
施の形態での課金管理部211は、サーバ102内の後
述する課金管理部に対するアクセス手段のみを提供して
いる。
【0049】ユーザ管理部210は、ユーザ管理処理を
実行する構成であるが、これについても課金管理部21
1と同様に、本実施の形態では、当該構成をサーバ10
2へ持たせる形態を取っているため、本実施の形態での
ユーザ管理部210は、サーバ102内の後述するユー
ザ管理部に対するアクセス手段のみを提供している。
【0050】尚、当然の事ながら、プリンタ103
(X)の課金管理部211及びユーザ管理部210に対
して、サーバ102が有する課金管理部及びユーザ管理
部と同様の機能を直接実装した場合においても本発明は
適用される。
【0051】メインコントローラ213は、プリンタ1
03(X)全体の動作制御を司る機能を有する。例え
ば、メインコントローラ213は、一次記憶部204或
いは二次記憶部205等の記憶手段へ予め記憶された処
理プログラムを読み出して実行することで、プリンタ1
03(X)全体の動作制御を司る機能を実施する。
【0052】(サーバ102の構成)図3は、上記図1
のサーバ102の内部構成の一例を示したものである。
【0053】サーバ102は、上記図3に示すように、
一時記憶部302、二次記憶部303、ネットワークア
ダプタ305のプロトコル解析部306、ユーザ管理部
309、カウンタ管理部308、クレジット管理部30
7、及びメインコントローラ304を備え、これらの各
構成部(モジュール)302〜309は、データやコン
トロール信号等の送受信を媒介するシステムバス310
を介して互いに通信可能なように接続されている。
【0054】尚、上記図3に示したサーバ102の内部
構成は、本実施の形態の説明に用いた構成の一例であ
り、本発明の請求項に記載の構成を満たす限りは、如何
なる構成を取った場合でも本発明は適用される。
【0055】一次記憶部302及び二次記憶部303は
それぞれ、サーバ102での各種処理に使用したり、サ
ーバ102が使用する各種データを一時的或いは長期的
に蓄積するために用いる半導体記憶手段や磁気記録手段
等を含むものである。
【0056】ネットワークアダプタ305は、ネットワ
ーク101上の外部機器とのデータの送受信を行うため
のものである。プロトコル解析部306は、ネットワー
クアダプタ305が受信したデータをサポートするプロ
トコルに応じて処理し、サーバ102内で処理可能な形
式に変換する機能を有する。
【0057】ユーザ管理部309は、本システム100
を利用するユーザの管理を行う機能を有する。例えば、
ユーザ管理部309は、新規ユーザの登録、既存ユーザ
の削除、処理依頼者が処理を実行する権限を持っている
か否かのチェック、必要に応じてパスワードにより処理
依頼者の認証を行う等の機能を持つ。処理依頼者が処理
を実行する権限を持っているか否かのチェック、及び必
要に応じてパスワードにより処理依頼者の認証を行うの
機能については、処理対象データの処理中に発せられる
問い合わせに対する応答のための機能であり、新規ユー
ザの登録、及び既存ユーザの削除の機能については、処
理対象データの処理以外の時に管理者によって実施され
る。
【0058】カウンタ管理部308は、ユーザ管理部3
09によって管理されているユーザにおける課金対象者
としての資源使用量を管理する機能を有する。例えば、
カウンタ管理部308は、プリンタ103(X)で使用
された資源の量に応じて課金対象者のカウンタ値を更新
する。このカウンタ値の変更に同期して、クレジット管
理部307によって管理されている該当する課金対象者
のクレジットの値も更新される。ここでの「クレジッ
ト」とは、本発明の請求項にて言及している「資源使用
許容量」のことである。
【0059】クレジット管理部307は、課金対象者が
処理可能な課金限度額を管理する機能を有する。例え
ば、クレジット管理部307は、管理者からの指示に従
って、上記課金限度額の値を初期化或いは変更すると共
に、その後資源の使用量に応じて更新し、課金限度額に
達した段階でクライアント機104(X)へにその旨通
知する。
【0060】メインコントローラ304は、サーバ10
2全体の動作制御を司る機能を有する。例えば、メイン
コントローラ304は、一次記憶部204或いは二次記
憶部205等の記憶手段へ予め記憶された処理プログラ
ムを読み出して実行することで、サーバ102全体の動
作制御を司る機能を実施する。
【0061】(プリンタ103(X)の動作)まず、図
4は、本実施の形態における処理対象データ400(印
刷対象データ)の形式の一例を示したものである。処理
対象データ400は、上記図4に示すように、通常の印
刷画像形成に必要なPDLデータ403に加え、処理対
象データ400の有効期限の情報である有効期限情報4
02と、処理対象データ400を処理依頼者がプリンタ
103(X)に対して入力した際に実際に課金される課
金対象者の情報である課金対象者情報401とを含んで
いる。
【0062】尚、本実施の形態における処理対象データ
400において、有効期限情報402及び課金対象者情
報401等の情報が実際に処理対象データ400の中で
どのようなフォーマットで格納されるかに関しては、そ
の実現方法が複数考えられる。しかしながら、このとき
のフォーマット形式に依存することなく、有効期限情報
402及び課金対象者情報401等の情報を任意の形式
によって、PDLデータ403に対して付加し、且つ分
離できるように構成したならば、本発明は適用される。
また、本実施の形態においては、処理対象データ400
内に格納された有効期限情報402、課金対象者情報4
01、及びPDLデータ403の各情報は、上記図2に
示したプリントデータ解析部203によってのみ分離可
能としている。その理由は、有効期限情報402及び課
金対象者情報401等の情報は、課金処理に関係する極
めて重要なデータであり、第3者による改竄や悪用を防
止するためである。このため、有効期限情報402及び
課金対象者情報401等の情報は、セキュリティの面か
ら特殊な方法によって生成され、また特殊な方法によっ
てPDLデータ403に付加され、さらに特殊な方法に
よってプリントデータ解析部203でのみ分離可能であ
ることを保証するようになされている。但し、ここでの
特殊な方法そのものは本発明にとっては本質的ではな
く、上記の要件を満たす方法であるならば如何なる方法
であっても適用可能であり、その限り本発明は適用され
る。
【0063】図5は、上記図4に示した課金対象者情報
401の詳細を示した図である。課金対象情報401
を、上記図5に示すようなフォーマットの情報とするこ
とで、処理対象データ400に対し一律に課金するだけ
でなく、データ処理時に特定の条件(課金条件)に応じ
て課金対象者を個別に設定できる。本実施の形態では、
上記課金条件を、PDLデータ403の中のカラーぺ一
ジと白黒ぺ一ジについて処理する際の課金対象者を個別
に設定する条件としている。当然の事ながら、上記課金
条件としては、カラーぺ一ジ及び白黒ページについて処
理する際の課金対象者を個別に設定する条件のみなら
ず、様々な条件とすることが可能である。この場合にお
いても、本発明の請求項における構成を満たす限り本発
明は適用される。
【0064】図6は、プリンタ103(X)の動作を示
したものである。例えば、プリンタ103(X)のメイ
ンコントローラ213は、一次記憶部204或いは二次
記憶部205等の記憶手段へ予め記憶された、上記図6
のフローチャートに従った処理プログラムを読み出して
実行する。これにより、プリンタ103(X)は、次の
ように動作する。
【0065】メインコントローラ213は、本処理実行
開始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS6
01)。この状態からは、システムバス201上の各構
成部202〜212の何れかの構成部(コンポーネン
ト)から処理要求が出力されるまで変化しない。
【0066】システムバス201上の各構成部202〜
212の何れかの構成部(コンポーネント)から処理要
求が出力されると、メインコントローラ213は、当該
処理要求が、ネットワークアダプタ209及びプロトコ
ル解析部208によるデータ受信であるか否かを判別す
る(ステップS602)。
【0067】ステップS602において、ネットワーク
アダプタ209及びプロトコル解析部208によるデー
タ受信であったばらば、それはクライアント機104
(X)からの何らかの処理依頼がなされたことを意味す
る。したがって、この場合には、後述するステップS6
04からの処理に進む。一方、ネットワークアダプタ2
09及びプロトコル解析部208によるデータ受信でな
い場合、プリンタ103(X)内での処理(例えば、操
作部202からの指示に従った処理等)を意味するた
め、当該処理を実行した後(ステップS603)、再び
ステップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0068】尚、ステップS603において、実際に実
行される処理としては、様々な処理があるが、本発明の
効果に対して直接的な関係がない処理であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0069】ステップS604からの処理では、メイン
コントローラ213は、ユーザの認証処理を実行する
(ステップS604)。ここでのユーザ認証処理は、ク
ライアント機104(X)において、印刷対象データを
投入したユーザ(処理依頼者)が処理の実行権限を持っ
ているか否かをチェックするための処理を含んでいる。
具体的には例えば、メインコントローラ213は、ユー
ザ管理部210を介して、クライアント機104(X)
からのユーザ情報をサーバ102へ送信する。サーバ1
02は、プリンタ103(X)からの上記ユーザ情報に
より、ユーザ管理309で管理しているユーザのアカウ
ント情報をチェックし、そのチェック結果に基づいたス
テータスを返送する。
【0070】メインコントローラ213は、サーバ10
2から返送されてきた上記ステータスにより、認証処理
が成功したか否かを判別する(ステップS605)。
【0071】ステップS605において、認証処理が成
功した場合には、後述するステップS607からの処理
に進む。一方、認証処理が失敗した場合には、処理要求
を発行したクライアント機104(X)に対して認証失
敗通知を発行し(ステップS606)、再びステップS
601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0072】ステップS607からの処理では、メイン
コントローラ213は、クライアント機104(X)か
らのデータの受信処理を実行する(ステップS60
7)。具体的には例えば、メインコントローラ213
は、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208がクライアント機104(X)から送信されてく
るデータを受信し、当該受信データを一次記憶装置20
4又は二次記憶装置205が記憶するよう、これらの各
構成部に対して動作指示する。
【0073】メインコントローラ213は、一次記憶装
置204又は二次記憶装置205へ記憶された受信デー
タ(処理対象データ400)から、当該データに含まれ
る当該データの有効期限情報402及び課金対象者情報
401等を分離するように、プリントデータ解析部20
2に対して動作指示する(ステップS608)。
【0074】尚、ステップS608でのプリントデータ
解析部203の具体的な処理内容及びその手順について
は、処理対象データのデータ構造や、当該データのエン
コード/デコード方式に依存し、且つ本発明の本質では
ないので、その詳細な説明は省略する。また、ステップ
S607のデータ受信処理についても、受信した個々の
パケット毎に当該処理を実行する、或いはデータを構成
する全パケットを受信し終わった後に当該処理を実行す
る場合等、様々な処理パターンが考えられるが、ステッ
プS608において、受信データから最終的に必要な情
報が切り出せることを保証していれば、どのような処理
パターンでも適用可能であり、この限りにおいて本発明
は適用される。
【0075】メインコントローラ213は、ステップS
608にて取得した有効期限情報402により、処理対
象データ400(具体的にはPDLデータ403)の有
効期限が切れているか否かを判別する(ステップS60
9)例えば、メインコントローラ213は、有効期限情
報402により示される日付及び時刻と、プリンタ10
3(X)の内部タイマにより示される現在の日付及び時
刻とを比較し、現在の日付及び時刻(処理依頼のタイミ
ング)が、有効期限情報402により示される日付及び
時刻を越えているか否かを判別する。
【0076】ステップS609において、処理対象デー
タ400の有効期限が切れている場合には、クライアン
ト機104(X)に対して期限切れを通知し(ステップ
S610)、処理を中断して、再びステップS601へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。一方、処理対象デー
タ400の有効期限が切れていない場合には、次のステ
ップS611からの処理を実行する。
【0077】ステップS611からの処理では、メイン
コントローラ213は、ステップS608にて取得した
PDLデータ403を、PDL解釈部212へ供給する
ことで、イメージ画像へと展開する(ステップS61
1)。
【0078】メインコントローラ213は、ステップS
613にて取得したイメージ画像データ、及びステップ
S608にて取得した課金対象者情報402により示さ
れる課金条件(上記図5参照)により、当該イメージ画
像データの処理時に課金すべき課金対象者を判別する
(ステップS612)。
【0079】メインコントローラ213は、ステップS
612にて判別した課金対象者のクレジットのチェック
を行う(ステップS613)。例えば、メインコントロ
ーラ213は、ステップS612にて判別した課金対象
者情報を、ユーザ管理部210を介してサーバ102の
クレジット管理部307へ供給し、当該課金対象者のク
レジットが処理対象データ400の処理に必要な量分残
っているか否かのチェックを依頼する。
【0080】ステップS613において、既に課金対象
者のクレジットが残っていない場合には、クライアント
機104(X)に対してクレジット切れを通知し(ステ
ップS614)、処理を中断して、再びステップS60
1へと戻り、処理要求待ち状態となる。一方、課金対象
者のクレジットの残量が存在する場合には、次のステッ
プS615からの処理を実行する。
【0081】ステップS615からの処理では、メイン
コントローラ213は、処理対象データ400の処理を
実行する(ステップS615)。本実施の形態では、当
該処理が印刷処理に相当する。このため、例えば、メイ
ンコントローラ213は、ステップS611にて取得し
たイメージ画像データをエンジンコントローラ207を
介してプリントエンジン206へ供給することで、当該
イメージ画像データへの印刷処理を実行する。
【0082】メインコントローラ213は、課金管理部
211を介して、サーバ102のカウンタ管理部308
により、課金対象者のカウンタの値を更新する(ステッ
プ616)。これに伴って、サーバ102のクレジット
管理部307にて管理されている課金対象者のクレジッ
トの残量も更新される。
【0083】メインコントローラ213は、ここまでの
処理で、処理対象データ400の中のPDLデータ40
3が全て処理完了したか否かを判別し(ステップS61
7)、未だ完了していない場合にはステップS611へ
戻り、これ以降の処理ステップを実行する。そして、P
DLデータ403が全て処理完了すると、ステップS6
01へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0084】(サーバ102の動作) (1)ユーザ管理部309の動作 まず、図7は、サーバ102のユーザ管理部309によ
って管理されるユーザ情報の一例を示したものである。
ユーザ管理部309は、上記図7に示すように、認証処
理時に使用されるパスワードに対応付けして、それぞれ
のユーザ(登録ユーザ)を、ユニークなID(ユーザI
D)によって管理している。
【0085】尚、上記図7に示したようなユーザ情報
は、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)やモジュール
によってのみアクセス又は変更が可能であり、それ以外
のユーザやモジュールからはアクセスすることはできな
いようになされている。
【0086】図8は、サーバ102のユーザ管理部30
9の動作を示したものである。例えば、サーバ102の
メインコントローラ304は、一次記憶部302或いは
二次記憶部303等の記憶手段へ予め記憶された、上記
図8のフローチャートに従った処理プログラムを読み出
して実行する。これにより、サーバ102のユーザ管理
部309は、次のように動作する。
【0087】ユーザ管理部309は、本処理実行開始
後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS80
1)。この状態からは、ユーザ管理部309に対して何
らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0088】ユーザ管理部309に対して何らかの処理
要求が出力されると、ユーザ管理部309は、当該処理
要求が、認証処理要求であるか否かを判別する(ステッ
プS802)。この判別の結果、認証処理要求である場
合には、ステップS803からの処理に進み、そうでな
い場合には、後述するステップS809からの処理に進
む。
【0089】ステップS803からの処理では、ユーザ
管理部309は、上記図7に示したユーザ情報を参照し
(ステップS803)、認証対象のユーザのエントリが
存在するか否かを判別する(スナッブS804)。
【0090】ステップS803において、認証対象のユ
ーザのエントリが存在しない場合、ユーザ管理部309
は、認証失敗処理の実行の後(ステップS807)、再
びステップS801へと戻り、処理要求待ち状態とな
る。一方、認証対象のユーザのエントリが存在する場
合、ユーザ管理部309は、次のステップS805から
の処理に進む。
【0091】ステップS805からの処理では、ユーザ
管理部309は、認証処理要求元(ここでは、プリンタ
103(X))に対してパスワード入力を要求する(ス
テップS805)。これにより、プリンタ103(X)
を介してクライアント機104(X)へのパスワード入
力が要求されることになる。
【0092】ユーザ管理部309は、認証処理要求元か
ら返送されてきたパスワード(クライアント機104
(X)にてユーザから入力されたパスワード)により、
認証対象のユーザ(処理依頼者)の認証を行う(ステッ
プS806)。例えば、ユーザ管理部309は、ユーザ
から入力されたパスワードと、ステップS803にて得
られた認証対象のユーザのエントリに含まれるパスワー
ドとが一致するか否かを判別する。
【0093】ステップS806において、それぞれのパ
スワードが一致した場合、ユーザ管理部309は、認証
は成功したものとして、プリンタ103(X)を介して
クライアント104(X)へ、認証処理成功を通知する
(ステップS808)。その後、再びステップS801
へと戻り、処理要求待ち状態となる。一方、それぞれの
パスワードが一致しない場合、ユーザ管理部309は、
認証は失敗したものとして、認証失敗処理の実行の後
(ステップS807)、再びステップS801へと戻
り、処理要求待ち状態となる。
【0094】上述したステップS802において、ユー
ザ管理部309に対して出力された処理要求が認証処理
要求でない場合、ユーザ管理部309は、当該処理要求
がユーザ管理処理の要求であるか否かを判別する(ステ
ップS809)。
【0095】ステップS809において、ユーザ管理処
理の要求であった場合、ユーザ管理部309は、当該要
求を発行したユーザが、ユーザ管理を実行する権限を有
しているか否かを判別する(ステップS810)。
【0096】ステップS810において、ユーザ管理を
実行する権限を有する場合、上記図7に示したようなユ
ーザ情報のエントリの編集処理を実行し(ステップS8
11)、ユーザ管理部309は、その処理が正常終了し
た場合に、再びステップS801へと戻り、処理要求待
ち状態となる。一方、ユーザ管理を実行する権限がない
場合、ユーザ管理部309は、ユーザ管理処理の要求元
へエラー通知を発行した後(ステップS812)、再び
ステップS801へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0097】ステップS809において、ユーザ管理処
理の要求でなかった場合、ユーザ管理部309は、存在
しない処理の要求(オペレーションの実行依頼)である
ものと見なし、エラー処理を実行した後(ステップS8
13)、再びステップS801へと戻り、処理要求待ち
状態となる。
【0098】(2)カウンタ管理部308の動作 まず、図9は、サーバ102のカウンタ管理部308に
によって管理されるカウンタ情報の一例を示したもので
ある。カウンタ管理部308は、上記図9に示すよう
に、それぞれのユーザ(登録ユーザ)のID(ユーザI
D)に対応付けして、ユーザが使用した資源(リソー
ス)の頻度をカウンタ値として管理している。
【0099】尚、上記図9に示したようなカウンタ情報
は、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)やモジュール
によってのみアクセス又は変更が可能であり、それ以外
のユーザやモジュールからはアクセスすることはできな
いようになされている。
【0100】図10は、サーバ102のカウンタ管理部
308の動作を示したものである。例えば、サーバ10
2のメインコントローラ304は、一次記憶部302或
いは二次記憶部303等の記憶手段へ予め記憶された、
上記図10のフローチャートに従った処理プログラムを
読み出して実行する。これにより、サーバ102のカウ
ンタ管理部308は、次のように動作する。
【0101】カウンタ管理部308は、本処理実行開始
後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS100
1)。この状態からは、カウンタ管理部308に対して
何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0102】カウンタ管理部308に対して何らかの処
理要求が出力されると、カウンタ管理部308は、当該
処理要求が、カウンタ値のカウントアップ要求であるか
否かを判別する(ステップS1002)。この判別の結
果、カウントアップ要求である場合には、ステップS1
003からの処理に進み、そうでない場合には、後述す
るステップS1005からの処理に進む。
【0103】ステップS1003からの処理では、カウ
ンタ管理部308は、上記図9に示したカウンタ情報の
該当ユーザのカウンタ値を更新する(ステップS100
3)。また、カウンタ管理部308は、上記カウンタ値
の更新に応じて、クレジット管理307によって管理さ
れている該当ユーザのクレジット残量を更新する(ステ
ップS1004)。その後、カウンタ管理部308は、
再びステップS1001へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。
【0104】ステップS1002において、カウンタ管
理部308に対して要求された処理がカウントアップ処
理要求でなかった場合、カウンタ管理部308は、当該
処理要求がカウンタ値の問い合わせ処理要求であるか否
かを判別する(ステップS1005)。この判別の結
果、カウンタ値の問い合わせ処理要求である場合には、
ステップS1006からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1007からの処理に進む。
【0105】ステップS1006からの処理では、カウ
ンタ管理部308は、上記図9に示したカウンタ情報の
該当ユーザのカウンタ値を、要求先へ送信する(ステッ
プS1006)。その後、カウンタ管理部308は、再
びステップS1001へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。
【0106】ステップS1005において、カウンタ管
理部308に対して要求された処理がカウント値の問い
合わせ処理要求でなかった場合、カウンタ管理部308
は、当該処理要求が管理オペレーションによる処理要求
であるか否かを判別する(ステップS1007)。ここ
での管理オペレーションとは、特別な権限を持ったユー
ザ(管理者)による上記図9に示したカウンタ情報の編
集作業を指す。この判別の結果、管理オペレーションに
よる処理要求である場合には、ステップS1008から
の処理に進み、そうでない場合には、後述するステップ
S1011からの処理に進む。
【0107】ステップS1008からの処理では、カウ
ンタ管理部308は、処理依頼者が管理オペレーション
の実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか否
かを判別する(ステップS1008)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、カウンタ
管理部308は、当該ユーザからの指示に従って、上記
図9のカウンタ情報の編集作業を実行し(ステップS1
009)、当該作業が正常に終了した場合に、再びステ
ップS1001へ戻り、処理要求待ち状態となる。一
方、管理権限を持っているユーザでない場合、カウンタ
管理部308は、当該ユーザへエラーを通知し(ステッ
プS1010)、そのままステップS1001へ戻り、処
理要求待ち状態となる。
【0108】ステップS1007において、カウンタ管
理部308に対して要求された処理が管理オペレーショ
ンによる処理要求でもなかった場合、カウンタ管理部3
08は、存在しない処理の要求(オペレーションの実行
依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した後
(ステップS1011)、再びステップS1001へと
戻り、処理要求待ち状態となる。
【0109】(3)クレジット管理部307の動作 まず、図11は、サーバ102のクレジット管理部30
7にによって管理されるクレジット情報の一例を示した
ものである。クレジット管理部307は、上記図11に
示すように、それぞれのユーザ(登録ユーザ)のID
(ユーザID)に対応付けして、ユーザのクレジットの
残量を管理している。
【0110】尚、上記図11に示したようなクレジット
情報は、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)やモジュ
ールによってのみアクセス又は変更が可能であり、それ
以外のユーザやモジュールからはアクセスすることはで
きないようになされている。
【0111】図12は、サーバ102のクレジット管理
部307の動作を示したものである。例えば、サーバ1
02のメインコントローラ304は、一次記憶部302
或いは二次記憶部303等の記憶手段へ予め記憶され
た、上記図12のフローチャートに従った処理プログラ
ムを読み出して実行する。これにより、サーバ102の
クレジット管理部307は、次のように動作する。
【0112】クレジット管理部307は、本処理実行開
始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS12
01)。この状態からは、クレジット管理部307に対
して何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0113】クレジット管理部307に対して何らかの
処理要求が出力されると、クレジット管理部307は、
当該処理要求が、クレジット残量の更新処理要求である
か否かを判別する(ステップS1202)。この判別の
結果、クレジット残量の更新処理要求である場合には、
ステップS1203からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1204からの処理に進む。
【0114】ステップS1203からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図11に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を更新する(ステッ
プS1203)。その後、クレジット管理部307は、
再びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。
【0115】ステップS1202において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の更新要求でなかった場合、クレジット管理部307
は、当該処理要求がクレジット残量の問い合わせ処理要
求であるか否かを判別する(ステップS1204)。こ
の判別の結果、クレジット残量の問い合わせ処理要求で
ある場合には、ステップS1205からの処理に進み、
そうでない場合には、後述するステップS1206から
の処理に進む。
【0116】ステップS1205からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図11に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を、要求先へ送信す
る(ステップS1205)。その後、クレジット管理部
307は、再びステップS1201へ戻り、処理要求待
ち状態となる。
【0117】ステップS1204において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の問い合わせ処理要求でなかった場合、クレジット管理
部307は、当該処理要求が管理オペレーションによる
処理要求であるか否かを判別する(ステップS120
6)。ここでの管理オペレーションとは、特別な権限を
持ったユーザ(管理者)による上記図11に示したクレ
ジット情報の編集作業を指す。この判別の結果、管理オ
ペレーションによる処理要求である場合には、ステップ
S1207からの処理に進み、そうでない場合には、後
述するステップS1210からの処理に進む。
【0118】ステップS1207からの処理では、クレ
ジット管理部307は、処理依頼者が管理オペレーショ
ンの実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか
否かを判別する(ステップS1207)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、クレジッ
ト管理部307は、当該ユーザからの指示に従って、上
記図11のクレジット情報の編集作業を実行し(ステッ
プS1208)、当該作業が正常に終了した場合に、再
びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。一方、管理権限を持っているユーザでない場合、ク
レジット管理部307は、当該ユーザへエラーを通知し
(ステップS1209)、そのままステップS1201へ
戻り、処理要求待ち状態となる。
【0119】ステップS1206において、クレジット
管理部307に対して要求された処理が管理オペレーシ
ョンによる処理要求でもなかった場合、クレジット管理
部307は、存在しない処理の要求(オペレーションの
実行依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した
後(ステップS1210)、再びステップS1201へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。
【0120】尚、本実施の形態において、クライアント
機器104(1)〜104(3)としては、例えば、汎
用計算機や、特定のサービスを提供するために設計され
た特殊な装置等の様々な機器を適用可能である。ここで
は、当該機器の実現形態は、本発明の対象である課金の
構成とは本質的に関係はないため、当該機器が如何なる
形態をとった場合においても本発明は適用される。
【0121】また、本実施の形態におけるサーバ102
は、必須の構成ではない。すなわち、プリンタ103
(1)〜103(3)において、ユーザを管理する手段
(ユーザ管理手段)及び課金を管理する手段(課金管理
手段)を直接実現するような形態を取るならば、プリン
タ103(1)〜103(3)のみで、本発明に必要な
機能は実現可能である。しかしながら、本実施の形態の
ように、複数のプリンタ103(1)〜103(3)で
ユーザ管理手段及び課金管理手段を個別に実施するよう
な実装形態は管理面で効率が良くない。したがって、本
実施の形態のように、サーバ102に対して、ユーザ管
理手段及び課金管理手段を一元的に持たせ、プリンタ1
03(1)〜103(3)に対して、サーバ102のユ
ーザ管理手段及び課金管理手段へのアクセス手段を持た
せることにより、本システム100全体として本発明に
よる課金の構成を提供する実現形態を取っている。当然
のことながら、このような本実現の形態は、本発明が言
及する課金の構成の実現の形態の一例にすぎない。した
がって、本実施の形態以外の場合、例えば、上述したよ
うにプリンタ103(1)〜103(3)へ直接ユーザ
管理手段及び課金管理手段を持たせるような形態の場合
においても本発明は適用される。
【0122】また、本実施の形態では、プリンタ103
(1)〜103(3)、クライアント機器104(1)
〜104(3)、及びサーバ102を接続するネットワ
ーク101の詳細な構成については特に言及していな
い。その理由は、これは本発明の対象である課金の構成
とは本質的な関係がないからである。したがって、ネッ
トワーク101の物理的な実現方法に関しどのような形
態をとった場合においても本発明は適用される。
【0123】また、上記図1では、単一のネットワーク
101により、複数の機器102、103(1)〜10
3(3)、104(1)〜104(3)が接続された構
成を図示したが、これに限られることはなく、例えば、
インターネット等のように複数のネットワークを介し
て、複数の機器102、103(1)〜103(3)、
104(1)〜104(3)が接続される構成とするよ
うにしてもよい。この場合も本発明は適用される。
【0124】また、本実施の形態において、例えば、ク
ライアント機器104(1)〜104(3)の機能をプ
リンタ103(1)〜103(3)が直接提供する等、
何らかの形態で、プリンタ103(1)〜103(3)
に対して直接ユーザが印刷対象データを入力できるよう
に構成してもよい。この場合も本発明は適用される。
【0125】<第2の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、例えば、図13の
フローチャートに従った動作とする。
【0126】尚、上記図13に示すフローチャートにお
いて、上記図6に示したフローチャートと同様に処理実
行するステップには同じ符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
【0127】例えば、プリンタ103(X)のメインコ
ントローラ213は、一次記憶部204或いは二次記憶
部205等の記憶手段へ予め記憶された、上記図13の
フローチャートに従った処理プログラムを読み出して実
行する。これにより、プリンタ103(X)は、次のよ
うに動作する。
【0128】メインコントローラ213は、本処理実行
開始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS6
01)。この状態からは、システムバス201上の各構
成部202〜212の何れかの構成部(コンポーネン
ト)から処理要求が出力されるまで変化しない。
【0129】システムバス201上の各構成部202〜
212の何れかの構成部(コンポーネント)から処理要
求が出力されると、メインコントローラ213は、当該
処理要求が、ネットワークアダプタ209及びプロトコ
ル解析部208によるデータ受信であるか否かを判別す
る(ステップS602)。
【0130】ステップS602において、ネットワーク
アダプタ209及びプロトコル解析部208によるデー
タ受信であったばらば、それはクライアント機104
(X)からの何らかの処理依頼がなされたことを意味す
る。したがって、この場合には、後述するステップS6
04からの処理に進む。一方、ネットワークアダプタ2
09及びプロトコル解析部208によるデータ受信でな
い場合、プリンタ103(X)内での処理(例えば、操
作部202からの指示に従った処理等)を意味するた
め、当該処理を実行した後(ステップS603)、再び
ステップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0131】尚、ステップS603において、実際に実
行される処理としては、様々な処理があるが、本発明の
効果に対して直接的な関係がない処理であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0132】ステップS604からの処理では、メイン
コントローラ213は、ユーザの認証処理を実行する
(ステップS604)。ここでのユーザ認証処理は、ク
ライアント機104(X)において、印刷対象データを
投入したユーザ(処理依頼者)が処理の実行権限を持っ
ているか否かをチェックするための処理を含んでいる。
具体的には例えば、メインコントローラ213は、ユー
ザ管理部210を介して、クライアント機104(X)
からのユーザ情報をサーバ102へ送信する。サーバ1
02は、プリンタ103(X)からの上記ユーザ情報に
より、ユーザ管理309で管理しているユーザのアカウ
ント情報をチェックし、そのチェック結果に基づいたス
テータスを返送する。
【0133】メインコントローラ213は、サーバ10
2から返送されてきた上記ステータスにより、認証処理
が成功したか否かを判別する(ステップS605)。
【0134】ステップS605において、認証処理が成
功した場合には、後述するステップS607からの処理
に進む。一方、認証処理が失敗した場合には、処理要求
を発行したクライアント機104(X)に対して認証失
敗通知を発行し(ステップS606)、再びステップS
601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0135】ステップS607からの処理では、メイン
コントローラ213は、クライアント機104(X)か
らのデータの受信処理を実行する(ステップS60
7)。具体的には例えば、メインコントローラ213
は、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208がクライアント機104(X)から送信されてく
るデータを受信し、当該受信データを一次記憶装置20
4又は二次記憶装置205が記憶するよう、これらの各
構成部に対して動作指示する。
【0136】メインコントローラ213は、一次記憶装
置204又は二次記憶装置205へ記憶された受信デー
タ(処理対象データ400)から、当該データに含まれ
る当該データの有効期限情報402及び課金対象者情報
401等を分離するように、プリントデータ解析部20
2に対して動作指示する(ステップS608)。
【0137】尚、ステップS608でのプリントデータ
解析部203の具体的な処理内容及びその手順について
は、処理対象データのデータ構造や、当該データのエン
コード/デコード方式に依存し、且つ本発明の本質では
ないので、その詳細な説明は省略する。また、ステップ
S607のデータ受信処理についても、受信した個々の
パケット毎に当該処理を実行する、或いはデータを構成
する全パケットを受信し終わった後に当該処理を実行す
る場合等、様々な処理パターンが考えられるが、ステッ
プS608において、受信データから最終的に必要な情
報が切り出せることを保証していれば、どのような処理
パターンでも適用可能であり、この限りにおいて本発明
は適用される。
【0138】メインコントローラ213は、ステップS
608にて取得した有効期限情報402により、処理対
象データ400(具体的にはPDLデータ403)の有
効期限が切れているか否かを判別する(ステップS60
9)。例えば、メインコントローラ213は、有効期限
情報402により示される日付及び時刻と、プリンタ1
03(X)の内部タイマにより示される現在の日付及び
時刻とを比較し、現在の日付及び時刻(処理依頼のタイ
ミング)が、有効期限情報402により示される日付及
び時刻を越えているか否かを判別する。
【0139】ステップS609において、処理対象デー
タ400の有効期限が切れている場合には、クライアン
ト機104(X)に対して期限切れを通知し(ステップ
S610)、処理を中断して、再びステップS601へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。一方、処理対象デー
タ400の有効期限が切れていない場合には、次のステ
ップS621からの処理を実行する。このステップS6
21からの処理が、本実施の形態の特徴とする処理であ
る。
【0140】ステップS621からの処理では、メイン
コントローラ213は、課金対象者のクレジットのチェ
ックを行う(ステップS621)。例えば、メインコン
トローラ213は、ステップS608にて取得した課金
対象者情報401を、ユーザ管理部210を介してサー
バ102のクレジット管理部307へ供給し、当該課金
対象者のクレジットが処理対象データ400の処理に必
要な量分残っているか否かのチェックを依頼する。
【0141】ステップS621の判別の結果、課金対象
者のクレジットが存在する場合、ステップS622から
の処理に進み、課金対象者のクレジットが存在しない場
合、後述するステップS626からの処理に進む。
【0142】ステップS622からの処理では、メイン
コントローラ213は、ステップS608にて取得した
PDLデータ403を、PDL解釈部212へ供給する
ことで、イメージ画像へと展開する(ステップS62
2)。
【0143】メインコントローラ213は、処理対象デ
ータ400の処理を実行する(ステップS623)。本
実施の形態では、当該処理が印刷処理に相当する。この
ため、例えば、メインコントローラ213は、ステップ
S622にて取得したイメージ画像データをエンジンコ
ントローラ207を介してプリントエンジン206へ供
給することで、当該イメージ画像データへの印刷処理を
実行する。
【0144】メインコントローラ213は、課金管理部
211を介して、サーバ102のカウンタ管理部308
により、課金対象者のカウンタの値を更新する(ステッ
プ624)。これに伴って、サーバ102のクレジット
管理部307にて管理されている課金対象者のクレジッ
トの残量も更新される。
【0145】メインコントローラ213は、ここまでの
処理で、処理対象データ400の中のPDLデータ40
3が全て処理完了したか否かを判別し(ステップS62
5)、未だ完了していない場合にはステップS621へ
戻り、これ以降の処理ステップを実行する。そして、P
DLデータ403が全て処理完了すると、ステップS6
01へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0146】ステップS621において、課金対象者の
クレジットが存在しないと判別された場合、メインコン
トローラ213は、課金対象者が処理依頼者(クライア
ント機104(X)のユーザ)自身であるか否かを判別
する(ステップS626)。この判別の結果、課金対象
者が処理依頼者である場合には、ステップS627から
の処理に進み、そうでない場合には、後述するステップ
S628からの処理に進む。
【0147】ステップS627からの処理では、メイン
コントローラ213は、課金対象者が処理依頼者自身で
あり、課金対象者を変更して処理を継続する余地はない
ので、処理実行を中断し、クライアント機104(X)
に対して(処理依頼者に対して)、クレジット残量がな
い旨を通知し(ステップS627)、ステップS601
へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0148】ステップS626において、課金対象者が
処理依頼者自身でないと判別された場合、メインコント
ローラ213は、クライアント機104(X)のユーザ
(処理依頼者)に対して、課金対象者を自分(処理依頼
者)へ変更することで処理を継続するか否かを問い合わ
せる(ステップS628)。この問い合わせの結果、課
金対象者を変更しない場合、メインコントローラ213
は、処理実行を中断し、クライアント機104(X)に
対して(処理依頼者に対して)、クレジット残量がない
旨を通知し(ステップS627)、ステップS601へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。一方、課金対象者を
変更しない場合、メインコントローラ213は、課金対
象者を処理依頼者へ変更し(ステップS629)、再び
ステップS621からの処理を実行する。
【0149】<第3の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、例えば、図14の
フローチャートに従った動作とする。尚、上記図14に
示すフローチャートにおいて、上記図6に示したフロー
チャートと同様に処理実行するステップには同じ符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0150】また、本実施の形態では、上記図4に示し
た課金対象者情報401の詳細な情報を、図15に示す
ような情報とする。当該図15の課金対象者情報401
では、処理を許可する処理依頼者のユーザIDが列挙さ
れている。このため、以下の説明では、上記図15の課
金対象者情報401を、処理依頼者情報401―(a)
と言う。尚、上記図15に示した処理依頼者情報401
―(a)は、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)やモ
ジュールによってのみアクセス又は変更が可能であり、
それ以外のユーザやモジュールからはアクセスすること
はできないようになされている。
【0151】そこで、例えば、プリンタ103(X)の
メインコントローラ213は、一次記憶部204或いは
二次記憶部205等の記憶手段へ予め記憶された、上記
図14のフローチャートに従った処理プログラムを読み
出して実行する。これにより、プリンタ103(X)
は、次のように動作する。
【0152】メインコントローラ213は、本処理実行
開始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS6
01)。この状態からは、システムバス201上の各構
成部202〜212の何れかの構成部(コンポーネン
ト)から処理要求が出力されるまで変化しない。
【0153】システムバス201上の各構成部202〜
212の何れかの構成部(コンポーネント)から処理要
求が出力されると、メインコントローラ213は、当該
処理要求が、ネットワークアダプタ209及びプロトコ
ル解析部208によるデータ受信であるか否かを判別す
る(ステップS602)。
【0154】ステップS602において、ネットワーク
アダプタ209及びプロトコル解析部208によるデー
タ受信であったばらば、それはクライアント機104
(X)からの何らかの処理依頼がなされたことを意味す
る。したがって、この場合には、後述するステップS6
04からの処理に進む。一方、ネットワークアダプタ2
09及びプロトコル解析部208によるデータ受信でな
い場合、プリンタ103(X)内での処理(例えば、操
作部202からの指示に従った処理等)を意味するた
め、当該処理を実行した後(ステップS603)、再び
ステップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0155】尚、ステップS603において、実際に実
行される処理としては、様々な処理があるが、本発明の
効果に対して直接的な関係がない処理であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0156】ステップS604からの処理では、メイン
コントローラ213は、ユーザの認証処理を実行する
(ステップS604)。ここでのユーザ認証処理は、ク
ライアント機104(X)において、印刷対象データを
投入したユーザ(処理依頼者)が処理の実行権限を持っ
ているか否かをチェックするための処理を含んでいる。
具体的には例えば、メインコントローラ213は、ユー
ザ管理部210を介して、クライアント機104(X)
からのユーザ情報をサーバ102へ送信する。サーバ1
02は、プリンタ103(X)からの上記ユーザ情報に
より、ユーザ管理309で管理しているユーザのアカウ
ント情報をチェックし、そのチェック結果に基づいたス
テータスを返送する。
【0157】メインコントローラ213は、サーバ10
2から返送されてきた上記ステータスにより、認証処理
が成功したか否かを判別する(ステップS605)。
【0158】ステップS605において、認証処理が成
功した場合には、後述するステップS607からの処理
に進む。一方、認証処理が失敗した場合、メインコント
ローラ213は、処理要求を発行したクライアント機1
04(X)に対して認証失敗通知を発行し(ステップS
606)、再びステップS601へと戻り、処理要求待
ち状態となる。
【0159】ステップS607からの処理では、メイン
コントローラ213は、クライアント機104(X)か
らのデータの受信処理を実行する(ステップS60
7)。具体的には例えば、メインコントローラ213
は、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208がクライアント機104(X)から送信されてく
るデータを受信し、当該受信データを一次記憶装置20
4又は二次記憶装置205が記憶するよう、これらの各
構成部に対して動作指示する。
【0160】メインコントローラ213は、一次記憶装
置204又は二次記憶装置205へ記憶された受信デー
タ(処理対象データ400)から、当該データに含まれ
る当該データの有効期限情報402及び処理依頼者情報
401―(a)等を分離するように、プリントデータ解
析部202に対して動作指示する(ステップS60
8)。
【0161】尚、ステップS608でのプリントデータ
解析部203の具体的な処理内容及びその手順について
は、処理対象データのデータ構造や、当該データのエン
コード/デコード方式に依存し、且つ本発明の本質では
ないので、その詳細な説明は省略する。また、ステップ
S607のデータ受信処理についても、受信した個々の
パケット毎に当該処理を実行する、或いはデータを構成
する全パケットを受信し終わった後に当該処理を実行す
る場合等、様々な処理パターンが考えられるが、ステッ
プS608において、受信データから最終的に必要な情
報が切り出せることを保証していれば、どのような処理
パターンでも適用可能であり、この限りにおいて本発明
は適用される。
【0162】メインコントローラ213は、ステップS
608にて取得した処理依頼者情報401―(a)を参
照し、その情報の中に、処理依頼者(クライアント機1
04(X)のユーザ)のユーザIDが含まれているか否
かを判別する(ステップS631)。すなわち、メイン
コントローラ213は、上述したステップS604にて
取得したクライアント機104(X)からのユーザ情報
に含まれるユーザIDが、ステップS608にて取得し
た処理依頼者情報401―(a)の中に設定されている
か否かを判別する。
【0163】ステップS631の判別の結果、処理依頼
者のユーザIDが処理依頼者情報401―(a)へ設定
されていない場合、ステップS632からの処理に進
み、処理依頼者のユーザIDが処理依頼者情報401―
(a)へ設定されている場合、後述するステップS63
3からの処理に進む。
【0164】ステップS632からの処理では、メイン
コントローラ213は、処理を中断し、その旨を処理要
求を発行したクライアント機104(X)に対して通知
し(ステップS632)、再びステップS601へと戻
り、処理要求待ち状態となる。
【0165】ステップS631において、処理依頼者の
ユーザIDが処理依頼者情報401―(a)へ設定され
ていると判別された場合、メインコントローラ213
は、ステップS608にて取得した有効期限情報402
により、処理対象データ400(具体的にはPDLデー
タ403)の有効期限が切れているか否かを判別する
(ステップS633)。例えば、メインコントローラ2
13は、有効期限情報402により示される日付及び時
刻と、プリンタ103(X)の内部タイマにより示され
る現在の日付及び時刻とを比較し、現在の日付及び時刻
(処理依頼のタイミング)が、有効期限情報402によ
り示される日付及び時刻を越えているか否かを判別す
る。
【0166】ステップS633において、処理対象デー
タ400の有効期限が切れている場合には、クライアン
ト機104(X)に対して期限切れを通知し(ステップ
S634)、処理を中断して、再びステップS601へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。一方、処理対象デー
タ400の有効期限が切れていない場合には、次のステ
ップS635からの処理を実行する。
【0167】ステップS635からの処理では、メイン
コントローラ213は、課金対象者のクレジットのチェ
ックを行う(ステップS635)。例えば、メインコン
トローラ213は、ステップS631にて確認した処理
依頼者の情報を、ユーザ管理部210を介してサーバ1
02のクレジット管理部307へ供給し、当該処理依頼
者のクレジットが処理対象データ400の処理に必要な
量分残っているか否かのチェックを依頼する。
【0168】ステップS635の判別の結果、処理依頼
者のクレジットが存在する場合、ステップS637から
の処理に進み、処理依頼者のクレジットが存在しない場
合、後述するステップS636からの処理に進む。
【0169】ステップS637からの処理では、メイン
コントローラ213は、ステップS608にて取得した
PDLデータ403を、PDL解釈部212へ供給する
ことで、イメージ画像へと展開する(ステップS63
7)。
【0170】メインコントローラ213は、処理対象デ
ータ400の処理を実行する(ステップS638)。本
実施の形態では、当該処理が印刷処理に相当する。この
ため、例えば、メインコントローラ213は、ステップ
S637にて取得したイメージ画像データをエンジンコ
ントローラ207を介してプリントエンジン206へ供
給することで、当該イメージ画像データへの印刷処理を
実行する。
【0171】メインコントローラ213は、課金管理部
211を介して、サーバ102のカウンタ管理部308
により、課金対象者のカウンタの値を更新する(ステッ
プ639)。これに伴って、サーバ102のクレジット
管理部307にて管理されている課金対象者のクレジッ
トの残量も更新される。
【0172】メインコントローラ213は、ここまでの
処理で、処理対象データ400の中のPDLデータ40
3が全て処理完了したか否かを判別し(ステップS64
0)、未だ完了していない場合にはステップS635へ
戻り、これ以降の処理ステップを実行する。そして、P
DLデータ403が全て処理完了すると、ステップS6
01へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0173】ステップS635において、処理依頼者の
クレジットが存在しないと判別された場合、メインコン
トローラ213は、処理実行を中断し、クライアント機
104(X)に対して(処理依頼者に対して)、クレジ
ット残量がない旨を通知し(ステップS636)、ステ
ップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0174】<第4の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、サーバ102及びプリンタ103(X)の構成及び
動作を、次のように実施する。
【0175】(サーバ102の構成)本実施の形態にお
けるサーバ102は、例えば、図16に示すように、上
記図3に示した構成に対して、データID管理部311
を更に備えた構成としている。データID管理部311
は、処理対象データをサーバ102が識別し管理するた
めの構成部である。このため、処理対象データには、当
該データを識別するためのID(データID)が付加さ
れており、データID管理部311は、データIDに対
応付けして、当該データを処理可能な回数を管理してい
る。
【0176】図17は、データID管理部311での管
理情報の一例を示したものである。上記図17に示すよ
うに、データID管理部311では、処理対象データが
ユニークなデータIDによって管理されると共に、当該
データIDに対応付けられて処理可能回数の残回数が管
理される。例えば、上記図17では、“D_ID000
34”で示される処理対象データは、あと121回処理
することが可能であることが示されている。
【0177】上記図17のデータID管理情報は、特殊
な権限を持ったユーザ(管理者)やモジュールによって
のみアクセス又は変更が可能であり、それ以外のユーザ
やモジュールからはアクセスすることはできないように
なされている。また、上記図17のデータID管理情報
をデータID管理部311で管理するために、任意の方
法によって処理対象データ生成時に予めデータID管理
部310に対して、当該処理対象データのデータID及
び対応する処理可能回数が登録される。このとき、デー
タIDは、ユニークなIDであることが保証される。
【0178】尚、上記図17のデータID管理情報の登
録の実現方法に関する詳細は、本発明において本質的な
ものではないため、その詳細な説明は省略する。したが
って上記実現方法に関していかなる手段をとった場合に
おいても、本発明の請求項の構成を満たす限り、本発明
は適用される。
【0179】(プリンタ103(X)の構成)本実施の
形態におけるプリンタ103(X)は、例えば、図18
に示すように、上記図2に示した構成に対して、データ
ID管理部214を更に備えた構成としている。データ
ID管理部214は、ユーザ管理部210や課金管理部
211と同様に、サーバ102のデータID管理部31
1に対するアクセス手段を提供するようになされてい
る。
【0180】尚、当然のことながら、データID管理部
214に対して、サーバ102のデータID管理部31
1が有する機能を直接持たせるようにしてもよい。
【0181】また、本実施の形態では、上記図4に示し
た処理対象データ400(印刷対象データ)の代わり
に、図19に示すような処理対象データ400―(a)
を用いる。処理対象データ400―(a)は、上記図1
9に示すように、上記図4の処理対象データ400(印
刷対象データ)に対して、課金対象者情報401、有効
期限情報402、及びPDLデータ403に加え、デー
タID404を含んでいる。データID404とは、上
述したように、処理対象データ400―(a)を一意に
識別するために用いるデータである。
【0182】尚、本実施の形態における処理対象データ
400−(a)において、有効期限情報402、課金対
象者情報401、及びデータID404等の情報が実際
に処理対象データ400−(a)の中でどのようなフォ
ーマットで格納されるかに関しては、その実現方法が複
数考えられる。しかしながら、このときのフォーマット
形式に依存することなく、有効期限情報402、課金対
象者情報401、データID404等の情報を任意の形
式によって、PDLデータ403に対して付加し、且つ
分離できるように構成したならば、本発明は適用され
る。また、本実施の形態においては、処理対象データ4
00−(a)内に格納された有効期限情報402、課金
対象者情報401、PDLデータ403、及びデータI
D404の各情報は、上記図2に示したプリントデータ
解析部203によってのみ分離可能としている。その理
由は、有効期限情報402、課金対象者情報401、及
びデータID404等の情報は、課金処理に関係する極
めて重要なデータであり、第3者による改竄や悪用を防
止するためである。このため、有効期限情報402、課
金対象者情報401、及びデータID404等の情報
は、セキュリティの面から特殊な方法によって生成さ
れ、また特殊な方法によってPDLデータ403に付加
され、さらに特殊な方法によってプリントデータ解析部
203でのみ分離可能であることを保証するようになさ
れている。但し、ここでの特殊な方法そのものは本発明
にとっては本質的ではなく、上記の要件を満たす方法で
あるならば如何なる方法であっても適用可能であり、そ
の限り本発明は適用される。
【0183】(プリンタ103(X)の動作)図20
は、本実施の形態におけるプリンタ103(X)の動作
を示したものである。例えば、プリンタ103(X)の
メインコントローラ213は、一次記憶部204或いは
二次記憶部205等の記憶手段へ予め記憶された、上記
図20のフローチャートに従った処理プログラムを読み
出して実行する。これにより、プリンタ103(X)
は、次のように動作する。
【0184】尚、上記図20に示すフローチャートにお
いて、上記図6に示したフローチャートと同様に処理実
行するステップには同じ符号を付し、その詳細な説明は
省略する。
【0185】メインコントローラ213は、本処理実行
開始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS6
01)。この状態からは、システムバス201上の各構
成部202〜212の何れかの構成部(コンポーネン
ト)から処理要求が出力されるまで変化しない。
【0186】システムバス201上の各構成部202〜
212の何れかの構成部(コンポーネント)から処理要
求が出力されると、メインコントローラ213は、当該
処理要求が、ネットワークアダプタ209及びプロトコ
ル解析部208によるデータ受信であるか否かを判別す
る(ステップS602)。
【0187】ステップS602において、ネットワーク
アダプタ209及びプロトコル解析部208によるデー
タ受信であったばらば、それはクライアント機104
(X)からの何らかの処理依頼がなされたことを意味す
る。したがって、この場合には、後述するステップS6
04からの処理に進む。一方、ネットワークアダプタ2
09及びプロトコル解析部208によるデータ受信でな
い場合、プリンタ103(X)内での処理(例えば、操
作部202からの指示に従った処理等)を意味するた
め、当該処理を実行した後(ステップS603)、再び
ステップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0188】尚、ステップS603において、実際に実
行される処理としては、様々な処理があるが、本発明の
効果に対して直接的な関係がない処理であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0189】ステップS604からの処理では、メイン
コントローラ213は、ユーザの認証処理を実行する
(ステップS604)。ここでのユーザ認証処理は、ク
ライアント機104(X)において、印刷対象データを
投入したユーザ(処理依頼者)が処理の実行権限を持っ
ているか否かをチェックするための処理を含んでいる。
具体的には例えば、メインコントローラ213は、ユー
ザ管理部210を介して、クライアント機104(X)
からのユーザ情報をサーバ102へ送信する。サーバ1
02は、プリンタ103(X)からの上記ユーザ情報に
より、ユーザ管理309で管理しているユーザのアカウ
ント情報をチェックし、そのチェック結果に基づいたス
テータスを返送する。
【0190】メインコントローラ213は、サーバ10
2から返送されてきた上記ステータスにより、認証処理
が成功したか否かを判別する(ステップS605)。
【0191】ステップS605において、認証処理が成
功した場合には、後述するステップS607からの処理
に進む。一方、認証処理が失敗した場合、メインコント
ローラ213は、処理要求を発行したクライアント機1
04(X)に対して認証失敗通知を発行し(ステップS
606)、再びステップS601へと戻り、処理要求待
ち状態となる。
【0192】ステップS607からの処理では、メイン
コントローラ213は、クライアント機104(X)か
らのデータの受信処理を実行する(ステップS60
7)。具体的には例えば、メインコントローラ213
は、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208がクライアント機104(X)から送信されてく
るデータを受信し、当該受信データを一次記憶装置20
4又は二次記憶装置205が記憶するよう、これらの各
構成部に対して動作指示する。
【0193】メインコントローラ213は、一次記憶装
置204又は二次記憶装置205へ記憶された受信デー
タ(処理対象データ400―(a))から、当該データ
に含まれる当該データの有効期限情報402及び課金対
象者情報401、及びデータID404等を分離するよ
うに、プリントデータ解析部202に対して動作指示す
る(ステップS608´)。
【0194】尚、ステップS608´でのプリントデー
タ解析部203の具体的な処理内容及びその手順につい
ては、処理対象データのデータ構造や、当該データのエ
ンコード/デコード方式に依存し、且つ本発明の本質で
はないので、その詳細な説明は省略する。また、ステッ
プS607のデータ受信処理についても、受信した個々
のパケット毎に当該処理を実行する、或いはデータを構
成する全パケットを受信し終わった後に当該処理を実行
する場合等、様々な処理パターンが考えられるが、ステ
ップS608´において、受信データから最終的に必要
な情報が切り出せることを保証していれば、どのような
処理パターンでも適用可能であり、この限りにおいて本
発明は適用される。
【0195】メインコントローラ213は、ステップS
608´にて取得した有効期限情報402により、処理
対象データ400―(a)(具体的にはPDLデータ4
03)の有効期限が切れているか否かを判別する(ステ
ップS609)。例えば、メインコントローラ213
は、有効期限情報402により示される日付及び時刻
と、プリンタ103(X)の内部タイマにより示される
現在の日付及び時刻とを比較し、現在の日付及び時刻
(処理依頼のタイミング)が、有効期限情報402によ
り示される日付及び時刻を越えているか否かを判別す
る。
【0196】ステップS609において、処理対象デー
タ400―(a)の有効期限が切れている場合には、ク
ライアント機104(X)に対して期限切れを通知し
(ステップS610)、処理を中断して、再びステップ
S601へと戻り、処理要求待ち状態となる。一方、処
理対象データ400―(a)の有効期限が切れていない
場合には、次のステップS651からの処理を実行す
る。
【0197】ステップS651からの処理では、メイン
コントローラ213は、ステップS608´にて取得し
たデータID404により、処理対象データ400―
(a)の処理可能回数が未だ残っているか否かを判別す
る。具体的には、メインコントローラ213は、ステッ
プS608´にて取得したデータID404を、データ
ID管理部214を介して、サーバ102のデータID
管理部311へ供給することで、当該データID404
により示される処理対象データの処理可能回数が残って
いるか否かのチェックを依頼する(ステップS65
1)。
【0198】ステップS651のチェックの結果、デー
タID404により示される処理対象データの処理可能
回数が残っていない場合(有効回数オーバーの場合)、
ステップS652からの処理に進み、データID404
により示される処理対象データの処理可能回数が残って
いる場合(有効回数オーバーでない場合)、後述するス
テップS653からの処理に進む。
【0199】ステップS652からの処理では、メイン
コントローラ213は、処理対象データの処理可能回数
が残っていない旨を、クライアント機104(X)へ通
知し(ステップS652)、再びステップS601へと
戻り、処理要求待ち状態となる。
【0200】ステップS651のチェックにより、デー
タID404により示される処理対象データの処理可能
回数が残っている場合、メインコントローラ213は、
課金対象者のクレジットのチェックを行う(ステップS
653)。例えば、メインコントローラ213は、ステ
ップS608´にて取得した課金対象者情報401を、
ユーザ管理部210を介してサーバ102のクレジット
管理部307へ供給し、課金対象者情報401により示
される課金対象者のクレジットが処理対象データ400
―(a)の処理に必要な量分残っているか否かのチェッ
クを依頼する。
【0201】ステップS653の判別の結果、課金対象
者のクレジットが存在しない場合、ステップS654か
らの処理に進み、課金対象者のクレジットが存在する場
合、後述するステップS655からの処理に進む。
【0202】ステップS654からの処理では、メイン
コントローラ213は、処理実行を中断し、クライアン
ト機104(X)に対して、クレジット残量がない旨を
通知し(ステップS654)、ステップS601へと戻
り、処理要求待ち状態となる。
【0203】ステップS653において、課金対象者の
クレジットが存在すると判別された場合、メインコント
ローラ213は、ステップS608´にて取得したPD
Lデータ403を、PDL解釈部212へ供給すること
で、イメージ画像へと展開する(ステップS655)。
【0204】メインコントローラ213は、処理対象デ
ータ400−(a)の処理を実行する(ステップS65
6)。本実施の形態では、当該処理が印刷処理に相当す
る。このため、例えば、メインコントローラ213は、
ステップS655にて取得したイメージ画像データをエ
ンジンコントローラ207を介してプリントエンジン2
06へ供給することで、当該イメージ画像データへの印
刷処理を実行する。
【0205】メインコントローラ213は、課金管理部
211を介して、サーバ102のカウンタ管理部308
により、課金対象者のカウンタの値を更新する(ステッ
プ657)。これに伴って、サーバ102のクレジット
管理部307にて管理されている課金対象者のクレジッ
トの残量も更新される。
【0206】メインコントローラ213は、ここまでの
処理で、処理対象データ400―(a)の中のPDLデ
ータ403が全て処理完了したか否かを判別し(ステッ
プS658)、未だ完了していない場合にはステップS
653へ戻り、これ以降の処理ステップを実行する。そ
して、PDLデータ403が全て処理完了すると、メイ
ンコントローラ213は、データID管理部214を介
して、サーバ102のデータID管理部311へ、当該
処理完了した処理対象データ400―(a)の処理可能
回数の更新を依頼し(ステップS659)、ステップS
601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0207】(サーバ102の動作)図21は、サーバ
102のデータID管理部311の動作を示したもので
ある。例えば、サーバ102のメインコントローラ30
4は、一次記憶部302或いは二次記憶部303等の記
憶手段へ予め記憶された、上記図21のフローチャート
に従った処理プログラムを読み出して実行する。これに
より、サーバ102のデータID管理部311は、次の
ように動作する。
【0208】データID管理部311は、本処理実行開
始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS13
01)。この状態からは、データID管理部311に対
して何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0209】データID管理部311に対して何らかの
処理要求が出力されると、データID管理部311は、
当該処理要求が、処理可能回数の問い合わせ要求である
か否かを判別する(ステップS1302)。この判別の
結果、処理可能回数の問い合わせ要求である場合には、
ステップS1303からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1304からの処理に進む。
【0210】ステップS1303からの処理では、デー
タID管理部311は、上記図17に示したデータID
管理情報の中から、処理可能回数の問い合わせ要求によ
り示される処理対象データのIDに対応する残り処理可
能回数の値を当該要求元へ返送する(ステップS130
3)。その後、データID管理部311は、再びステッ
プS1301へ戻り、処理要求待ち状態となる。
【0211】ステップS1302において、データID
管理部311に対して要求された処理が処理可能回数の
問い合わせ要求でなかった場合、データID管理部31
1は、当該処理要求が処理可能回数の変更処理要求であ
るか否かを判別する(ステップS1304)。この判別
の結果、処理可能回数の変更処理要求である場合には、
ステップS1305からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1306からの処理に進む。
【0212】ステップS1305からの処理では、デー
タID管理部311は、上記図17に示したデータID
管理情報において、処理可能回数の問い合わせ要求によ
り示される処理対象データのIDに対応する残り処理可
能回数の値を変更する(ステップS1305)。その
後、データID管理部311は、再びステップS130
1へ戻り、処理要求待ち状態となる。
【0213】ステップS1304において、データID
管理部311に対して要求された処理が処理可能回数の
変更処理要求でなかった場合、データID管理部311
は、当該処理要求がデータID及び処理可能回数の登録
処理要求であるか否かを判別する(ステップS130
6)。この判別の結果、データID及び処理可能回数の
登録処理要求である場合には、ステップS1307から
の処理に進み、そうでない場合には、後述するステップ
S1308からの処理に進む。
【0214】ステップS1307からの処理では、デー
タID管理部311は、上記図17に示したデータID
管理情報において、処理可能回数の問い合わせ要求によ
り示される処理対象データのデータID及び処理可能回
数の登録する処理(エントリの作成処理)を行う(ステ
ップS1307)。その後、データID管理部311
は、再びステップS1301へ戻り、処理要求待ち状態
となる。
【0215】ステップS1306において、データID
管理部311に対して要求された処理がデータID及び
処理可能回数の登録処理要求でなかった場合、データI
D管理部311は、当該要求が管理オペレーションによ
る処理要求であるか否かを判別する(ステップS100
8)。ここでの管理オペレーションとは、特別な権限を
持ったユーザ(管理者)による上記図17に示したデー
タID管理情報の編集作業を指す。この判別の結果、管
理オペレーションによる処理要求である場合には、ステ
ップS1309からの処理に進み、そうでない場合に
は、後述するステップS1312からの処理に進む。
【0216】ステップS1309からの処理では、デー
タID管理部311は、処理依頼者が管理オペレーショ
ンの実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか
否かを判別する(ステップS1309)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、データI
D管理部311は、当該ユーザからの指示に従って、上
記図17のデータID管理情報の編集作業を実行し(ス
テップS1310)、当該作業が正常に終了した場合
に、再びステップS1301へ戻り、処理要求待ち状態
となる。一方、管理権限を持っているユーザでない場
合、データID管理部311は、当該ユーザへエラーを
通知し(ステップS1311)、そのままステップS13
01へ戻り、処理要求待ち状態となる。
【0217】ステップS1308において、データID
管理部311に対して要求された処理が管理オペレーシ
ョンによる処理要求でもなかった場合、データID管理
部311は、存在しない処理の要求(オペレーションの
実行依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した
後(ステップS1312)、再びステップS1301へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。
【0218】<第5の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、例えば、図22の
フローチャートに従った動作とする。尚、上記図22に
示すフローチャートにおいて、上記図6に示したフロー
チャートと同様に処理実行するステップには同じ符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0219】また、本実施の形態では、上記図4に示し
た課金対象者情報401の詳細な情報を、図23に示す
ような情報401―(b)とする。当該図23の課金対
象者情報401―(b)では、処理対象データに対して
一律に課金するだけでなく、当該データにおいてページ
毎課金対象者を個別に設定して課金を行うことができる
ようになされている。
【0220】尚、上記図23に示した課金対象者情報4
01―(b)は、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)
やモジュールによってのみアクセス又は変更が可能であ
り、それ以外のユーザやモジュールからはアクセスする
ことはできないようになされている。また、ページ毎の
課金対象者の設定方法は、上記図23に示すような設定
方法に限られることなく、様々なパターンの設定方法を
適用可能である。
【0221】そこで、例えば、プリンタ103(X)の
メインコントローラ213は、一次記憶部204或いは
二次記憶部205等の記憶手段へ予め記憶された、上記
図22のフローチャートに従った処理プログラムを読み
出して実行する。これにより、プリンタ103(X)
は、次のように動作する。
【0222】メインコントローラ213は、本処理実行
開始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS6
01)。この状態からは、システムバス201上の各構
成部202〜212の何れかの構成部(コンポーネン
ト)から処理要求が出力されるまで変化しない。
【0223】システムバス201上の各構成部202〜
212の何れかの構成部(コンポーネント)から処理要
求が出力されると、メインコントローラ213は、当該
処理要求が、ネットワークアダプタ209及びプロトコ
ル解析部208によるデータ受信であるか否かを判別す
る(ステップS602)。
【0224】ステップS602において、ネットワーク
アダプタ209及びプロトコル解析部208によるデー
タ受信であったばらば、それはクライアント機104
(X)からの何らかの処理依頼がなされたことを意味す
る。したがって、この場合には、後述するステップS6
04からの処理に進む。一方、ネットワークアダプタ2
09及びプロトコル解析部208によるデータ受信でな
い場合、プリンタ103(X)内での処理(例えば、操
作部202からの指示に従った処理等)を意味するた
め、当該処理を実行した後(ステップS603)、再び
ステップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0225】尚、ステップS603において、実際に実
行される処理としては、様々な処理があるが、本発明の
効果に対して直接的な関係がない処理であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0226】ステップS604からの処理では、メイン
コントローラ213は、ユーザの認証処理を実行する
(ステップS604)。ここでのユーザ認証処理は、ク
ライアント機104(X)において、印刷対象データを
投入したユーザ(処理依頼者)が処理の実行権限を持っ
ているか否かをチェックするための処理を含んでいる。
具体的には例えば、メインコントローラ213は、ユー
ザ管理部210を介して、クライアント機104(X)
からのユーザ情報をサーバ102へ送信する。サーバ1
02は、プリンタ103(X)からの上記ユーザ情報に
より、ユーザ管理309で管理しているユーザのアカウ
ント情報をチェックし、そのチェック結果に基づいたス
テータスを返送する。
【0227】メインコントローラ213は、サーバ10
2から返送されてきた上記ステータスにより、認証処理
が成功したか否かを判別する(ステップS605)。
【0228】ステップS605において、認証処理が成
功した場合には、後述するステップS607からの処理
に進む。一方、認証処理が失敗した場合には、処理要求
を発行したクライアント機104(X)に対して認証失
敗通知を発行し(ステップS606)、再びステップS
601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0229】ステップS607からの処理では、メイン
コントローラ213は、クライアント機104(X)か
らのデータの受信処理を実行する(ステップS60
7)。具体的には例えば、メインコントローラ213
は、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208がクライアント機104(X)から送信されてく
るデータを受信し、当該受信データを一次記憶装置20
4又は二次記憶装置205が記憶するよう、これらの各
構成部に対して動作指示する。
【0230】メインコントローラ213は、一次記憶装
置204又は二次記憶装置205へ記憶された受信デー
タ(処理対象データ400)から、当該データに含まれ
る当該データの有効期限情報402及び課金対象者情報
401―(b)等を分離するように、プリントデータ解
析部202に対して動作指示する(ステップS60
8)。
【0231】尚、ステップS608でのプリントデータ
解析部203の具体的な処理内容及びその手順について
は、処理対象データのデータ構造や、当該データのエン
コード/デコード方式に依存し、且つ本発明の本質では
ないので、その詳細な説明は省略する。また、ステップ
S607のデータ受信処理についても、受信した個々の
パケット毎に当該処理を実行する、或いはデータを構成
する全パケットを受信し終わった後に当該処理を実行す
る場合等、様々な処理パターンが考えられるが、ステッ
プS608において、受信データから最終的に必要な情
報が切り出せることを保証していれば、どのような処理
パターンでも適用可能であり、この限りにおいて本発明
は適用される。
【0232】メインコントローラ213は、ステップS
608にて取得した有効期限情報402により、処理対
象データ400(具体的にはPDLデータ403)の有
効期限が切れているか否かを判別する(ステップS60
9)例えば、メインコントローラ213は、有効期限情
報402により示される日付及び時刻と、プリンタ10
3(X)の内部タイマにより示される現在の日付及び時
刻とを比較し、現在の日付及び時刻(処理依頼のタイミ
ング)が、有効期限情報402により示される日付及び
時刻を越えているか否かを判別する。
【0233】ステップS609において、処理対象デー
タ400の有効期限が切れている場合には、クライアン
ト機104(X)に対して期限切れを通知し(ステップ
S610)、処理を中断して、再びステップS601へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。一方、処理対象デー
タ400の有効期限が切れていない場合には、次のステ
ップS661からの処理を実行する。当該ステップS6
61からの処理が、本実施の形態で最も特徴とする処理
である。
【0234】ステップS661からの処理では、メイン
コントローラ213は、ステップS608にて取得した
課金対象者情報401―(b)から、同じくステップS
608にて取得したPDLデータ403に対応する課金
対象者(処理すべきページの課金対象者)を選択する
(ステップS661)。
【0235】メインコントローラ213は、課金対象者
のクレジットのチェックを行う(ステップS662)。
例えば、メインコントローラ213は、ステップS66
1にて選択した課金対象者の情報を、ユーザ管理部21
0を介してサーバ102のクレジット管理部307へ供
給し、当該課金対象者のクレジットが処理対象データ4
00の処理に必要な量分残っているか否かのチェックを
依頼する。
【0236】ステップS662の判別の結果、課金対象
者のクレジットが存在しない場合、ステップS663か
らの処理に進み、課金対象者のクレジットが存在する場
合、後述するステップS664からの処理に進む。
【0237】ステップS663からの処理では、メイン
コントローラ213は、処理実行を中断し、クライアン
ト機104(X)に対して、クレジット残量がない旨を
通知し(ステップS663)、ステップS601へと戻
り、処理要求待ち状態となる。
【0238】ステップS662において、課金対象者の
クレジットが存在すると判別された場合、メインコント
ローラ213は、ステップS608にて取得したPDL
データ403を、PDL解釈部212へ供給すること
で、イメージ画像へと展開する(ステップS664)。
【0239】メインコントローラ213は、処理対象デ
ータ400の処理を実行する(ステップS665)。本
実施の形態では、当該処理が印刷処理に相当する。この
ため、例えば、メインコントローラ213は、ステップ
S664にて取得したイメージ画像データをエンジンコ
ントローラ207を介してプリントエンジン206へ供
給することで、当該イメージ画像データへの印刷処理を
実行する。
【0240】メインコントローラ213は、課金管理部
211を介して、サーバ102のカウンタ管理部308
により、課金対象者のカウンタの値を更新する(ステッ
プS666)。これに伴って、サーバ102のクレジッ
ト管理部307にて管理されている課金対象者のクレジ
ットの残量も更新される。
【0241】メインコントローラ213は、ここまでの
処理で、処理対象データ400の中のPDLデータ40
3が全て処理完了したか否かを判別し(ステップS66
7)、未だ完了していない場合にはステップS661へ
戻り、これ以降の処理ステップを実行する。そして、P
DLデータ403が全て処理完了すると、ステップS6
01へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0242】<第6の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、例えば、図24の
フローチャートに従った動作とする。尚、上記図24に
示すフローチャートにおいて、上記図6に示したフロー
チャートと同様に処理実行するステップには同じ符号を
付し、その詳細な説明は省略する。
【0243】例えば、プリンタ103(X)のメインコ
ントローラ213は、一次記憶部204或いは二次記憶
部205等の記憶手段へ予め記憶された、上記図24の
フローチャートに従った処理プログラムを読み出して実
行する。これにより、プリンタ103(X)は、次のよ
うに動作する。
【0244】メインコントローラ213は、本処理実行
開始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS6
01)。この状態からは、システムバス201上の各構
成部202〜212の何れかの構成部(コンポーネン
ト)から処理要求が出力されるまで変化しない。
【0245】システムバス201上の各構成部202〜
212の何れかの構成部(コンポーネント)から処理要
求が出力されると、メインコントローラ213は、当該
処理要求が、ネットワークアダプタ209及びプロトコ
ル解析部208によるデータ受信であるか否かを判別す
る(ステップS602)。
【0246】ステップS602において、ネットワーク
アダプタ209及びプロトコル解析部208によるデー
タ受信であったばらば、それはクライアント機104
(X)からの何らかの処理依頼がなされたことを意味す
る。したがって、この場合には、後述するステップS6
04からの処理に進む。一方、ネットワークアダプタ2
09及びプロトコル解析部208によるデータ受信でな
い場合、プリンタ103(X)内での処理(例えば、操
作部202からの指示に従った処理等)を意味するた
め、当該処理を実行した後(ステップS603)、再び
ステップS601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0247】尚、ステップS603において、実際に実
行される処理としては、様々な処理があるが、本発明の
効果に対して直接的な関係がない処理であるため、その
詳細な説明は省略する。
【0248】ステップS604からの処理では、メイン
コントローラ213は、ユーザの認証処理を実行する
(ステップS604)。ここでのユーザ認証処理は、ク
ライアント機104(X)において、印刷対象データを
投入したユーザ(処理依頼者)が処理の実行権限を持っ
ているか否かをチェックするための処理を含んでいる。
具体的には例えば、メインコントローラ213は、ユー
ザ管理部210を介して、クライアント機104(X)
からのユーザ情報をサーバ102へ送信する。サーバ1
02は、プリンタ103(X)からの上記ユーザ情報に
より、ユーザ管理309で管理しているユーザのアカウ
ント情報をチェックし、そのチェック結果に基づいたス
テータスを返送する。
【0249】メインコントローラ213は、サーバ10
2から返送されてきた上記ステータスにより、認証処理
が成功したか否かを判別する(ステップS605)。
【0250】ステップS605において、認証処理が成
功した場合には、後述するステップS607からの処理
に進む。一方、認証処理が失敗した場合には、処理要求
を発行したクライアント機104(X)に対して認証失
敗通知を発行し(ステップS606)、再びステップS
601へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0251】ステップS607からの処理では、メイン
コントローラ213は、クライアント機104(X)か
らのデータの受信処理を実行する(ステップS60
7)。具体的には例えば、メインコントローラ213
は、ネットワークアダプタ209及びプロトコル解析部
208がクライアント機104(X)から送信されてく
るデータを受信し、当該受信データを一次記憶装置20
4又は二次記憶装置205が記憶するよう、これらの各
構成部に対して動作指示する。
【0252】メインコントローラ213は、一次記憶装
置204又は二次記憶装置205へ記憶された受信デー
タ(処理対象データ400)から、当該データに含まれ
る当該データの有効期限情報402及び課金対象者情報
401等を分離するように、プリントデータ解析部20
2に対して動作指示する(ステップS608)。
【0253】尚、ステップS608でのプリントデータ
解析部203の具体的な処理内容及びその手順について
は、処理対象データのデータ構造や、当該データのエン
コード/デコード方式に依存し、且つ本発明の本質では
ないので、その詳細な説明は省略する。また、ステップ
S607のデータ受信処理についても、受信した個々の
パケット毎に当該処理を実行する、或いはデータを構成
する全パケットを受信し終わった後に当該処理を実行す
る場合等、様々な処理パターンが考えられるが、ステッ
プS608において、受信データから最終的に必要な情
報が切り出せることを保証していれば、どのような処理
パターンでも適用可能であり、この限りにおいて本発明
は適用される。
【0254】メインコントローラ213は、ステップS
608にて取得した有効期限情報402により、処理対
象データ400(具体的にはPDLデータ403)の有
効期限が切れているか否かを判別する(ステップS60
9)。例えば、メインコントローラ213は、有効期限
情報402により示される日付及び時刻と、プリンタ1
03(X)の内部タイマにより示される現在の日付及び
時刻とを比較し、現在の日付及び時刻(処理依頼のタイ
ミング)が、有効期限情報402により示される日付及
び時刻を越えているか否かを判別する。
【0255】ステップS609において、処理対象デー
タ400の有効期限が切れている場合には、クライアン
ト機104(X)に対して期限切れを通知し(ステップ
S610)、処理を中断して、再びステップS601へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。一方、処理対象デー
タ400の有効期限が切れていない場合には、次のステ
ップS671からの処理を実行する。
【0256】ステップS671からの処理では、メイン
コントローラ213は、課金対象者のクレジットのチェ
ックを行う(ステップS671)。例えば、メインコン
トローラ213は、ステップS608にて取得した課金
対象者情報401を、ユーザ管理部210を介してサー
バ102のクレジット管理部307へ供給し、課金対象
者情報401により示される課金対象者のクレジットが
処理対象データ400の処理に必要な量分残っているか
否かのチェックを依頼する。
【0257】ステップS671の判別の結果、課金対象
者のクレジットが存在しない場合、ステップS672か
らの処理に進み、課金対象者のクレジットが存在する場
合、後述するステップS673からの処理に進む。
【0258】ステップS672からの処理では、メイン
コントローラ213は、処理実行を中断し、クライアン
ト機104(X)に対して、クレジット残量がない旨を
通知し(ステップS672)、ステップS601へと戻
り、処理要求待ち状態となる。
【0259】ステップS671において、課金対象者の
クレジットが存在すると判別された場合、メインコント
ローラ213は、ステップS608にて取得したPDL
データ403を、PDL解釈部212へ供給すること
で、イメージ画像へと展開する(ステップS673)。
【0260】メインコントローラ213は、処理対象デ
ータ400の処理を実行する(ステップS674)。本
実施の形態では、当該処理が印刷処理に相当する。この
ため、例えば、メインコントローラ213は、ステップ
S673にて取得したイメージ画像データをエンジンコ
ントローラ207を介してプリントエンジン206へ供
給することで、当該イメージ画像データへの印刷処理を
実行する。
【0261】メインコントローラ213は、課金管理部
211を介して、サーバ102のカウンタ管理部308
により、課金対象者のカウンタの値を更新する(ステッ
プS675)。これに伴って、サーバ102のクレジッ
ト管理部307にて管理されている課金対象者のクレジ
ットの残量も更新される。
【0262】メインコントローラ213は、ここまでの
処理で、処理対象データ400の中のPDLデータ40
3が全て処理完了したか否かを判別し(ステップS67
6)、未だ完了していない場合にはステップS671へ
戻り、これ以降の処理ステップを実行する。そして、P
DLデータ403が全て処理完了すると、ステップS6
01へと戻り、処理要求待ち状態となる。
【0263】<第7の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、第6の実施の形態
での動作(上記図24参照)と同様の動作とし、サーバ
102のクレジット管理部307の構成及び動作を、以
下のようにする。
【0264】まず、クレジット管理部307は、上記図
11に示したクレジット情報と共に、図25に示すよう
な情報(使用頻度/課金率情報)をも管理している。ク
レジット管理部307は、上記図25に示すように、ユ
ーザの使用頻度、すなわちカウンタ管理部308で管理
されるユーザ毎のカウンタ値と、それに応じた課金率と
を対応付けして管理している。したがって、あるユーザ
による処理過程でクレジット残量を変更(更新)する場
合には、その時点における当該ユーザの使用頻度(カウ
ンタ値)と、上記図25の使用頻度/課金率情報の当該
ユーザの使用頻度に対応する課金率から、クレジット変
更量が求められる。
【0265】尚、上記図25に示したような使用頻度/
課金率情報は、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)や
モジュールによってのみアクセス又は変更が可能であ
り、それ以外のユーザやモジュールからはアクセスする
ことはできないようになされている。
【0266】また、クレジット管理部307の動作は、
上記図12のフローチャートにより示されるが、その処
理内容が次のようになる。
【0267】クレジット管理部307は、本処理実行開
始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS12
01)。この状態からは、クレジット管理部307に対
して何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0268】クレジット管理部307に対して何らかの
処理要求が出力されると、クレジット管理部307は、
当該処理要求が、クレジット残量の更新処理要求である
か否かを判別する(ステップS1202)。この判別の
結果、クレジット残量の更新処理要求である場合には、
ステップS1203からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1204からの処理に進む。
【0269】ステップS1203からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図11に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を、この時点での当
該ユーザの使用頻度(カウンタ値)と、上記図25の使
用頻度/課金率情報とから求められるクレジット変更量
で更新する(ステップS1203)。その後、クレジッ
ト管理部307は、再びステップS1201へ戻り、処
理要求待ち状態となる。
【0270】ステップS1202において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の更新要求でなかった場合、クレジット管理部307
は、当該処理要求がクレジット残量の問い合わせ処理要
求であるか否かを判別する(ステップS1204)。こ
の判別の結果、クレジット残量の問い合わせ処理要求で
ある場合には、ステップS1205からの処理に進み、
そうでない場合には、後述するステップS1206から
の処理に進む。
【0271】ステップS1205からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図11に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量と、その時点でのユ
ーザの使用頻度と、上記図25の使用頻度/課金率情報
とを用いて、実行に必要なクレジットが残っているかを
チェックし、その結果を要求先へ送信する(ステップS
1205)。その後、クレジット管理部307は、再び
ステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態となる。
【0272】ステップS1204において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の問い合わせ処理要求でなかった場合、クレジット管理
部307は、当該処理要求が管理オペレーションによる
処理要求であるか否かを判別する(ステップS120
6)。ここでの管理オペレーションとは、特別な権限を
持ったユーザ(管理者)による上記図11に示したクレ
ジット情報、及び上記図25の使用頻度/課金率情報の
編集作業を指す。この判別の結果、管理オペレーション
による処理要求である場合には、ステップS1207か
らの処理に進み、そうでない場合には、後述するステッ
プS1210からの処理に進む。
【0273】ステップS1207からの処理では、クレ
ジット管理部307は、処理依頼者が管理オペレーショ
ンの実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか
否かを判別する(ステップS1207)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、クレジッ
ト管理部307は、当該ユーザからの指示に従って、上
記図11のクレジット情報及び上記図25の使用頻度/
課金率情報の編集作業を実行し(ステップS120
8)、当該作業が正常に終了した場合に、再びステップ
S1201へ戻り、処理要求待ち状態となる。一方、管
理権限を持っているユーザでない場合、クレジット管理
部307は、当該ユーザへエラーを通知し(ステップS
1209)、そのままステップS1201へ戻り、処理
要求待ち状態となる。
【0274】ステップS1206において、クレジット
管理部307に対して要求された処理が管理オペレーシ
ョンによる処理要求でもなかった場合、クレジット管理
部307は、存在しない処理の要求(オペレーションの
実行依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した
後(ステップS1210)、再びステップS1201へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。
【0275】<第8の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、第6の実施の形態
での動作(上記図24参照)と同様の動作とし、サーバ
102のクレジット管理部307の構成及び動作を、以
下のようにする。
【0276】まず、クレジット管理部307は、上記図
11に示したクレジット情報の代わりに、例えば、図2
6に示すようなクレジット情報を管理している。上記図
26のクレジット情報では、それぞれのユーザ(登録ユ
ーザ)のID(ユーザID)に対応付けして、ユーザの
クレジットの残量と共に、課金率に相当する係数(1回
のクレジット処理で減少させるクレジットの度数)が管
理される。
【0277】尚、上記図26に示したようなクレジット
情報につても、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)や
モジュールによってのみアクセス又は変更が可能であ
り、それ以外のユーザやモジュールからはアクセスする
ことはできないようになされている。
【0278】また、クレジット管理部307の動作は、
上記図12のフローチャートにより示されるが、その処
理内容が次のようになる。
【0279】クレジット管理部307は、本処理実行開
始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS12
01)。この状態からは、クレジット管理部307に対
して何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0280】クレジット管理部307に対して何らかの
処理要求が出力されると、クレジット管理部307は、
当該処理要求が、クレジット残量の更新処理要求である
か否かを判別する(ステップS1202)。この判別の
結果、クレジット残量の更新処理要求である場合には、
ステップS1203からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1204からの処理に進む。
【0281】ステップS1203からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図26に示したクレジット
情報において、該当ユーザのクレジット残量を、それに
対応して管理されている係数に基づき更新する(ステッ
プS1203)。その後、クレジット管理部307は、
再びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。
【0282】ステップS1202において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の更新要求でなかった場合、クレジット管理部307
は、当該処理要求がクレジット残量の問い合わせ処理要
求であるか否かを判別する(ステップS1204)。こ
の判別の結果、クレジット残量の問い合わせ処理要求で
ある場合には、ステップS1205からの処理に進み、
そうでない場合には、後述するステップS1206から
の処理に進む。
【0283】ステップS1205からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図26に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量と、それに対応して
管理されている係数との各情報により、処理実行に必要
なクレジットが残っているか否かを判断し、その結果を
要求先へ送信する(ステップS1205)。その後、ク
レジット管理部307は、再びステップS1201へ戻
り、処理要求待ち状態となる。
【0284】ステップS1204において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の問い合わせ処理要求でなかった場合、クレジット管理
部307は、当該処理要求が管理オペレーションによる
処理要求であるか否かを判別する(ステップS120
6)。ここでの管理オペレーションとは、特別な権限を
持ったユーザ(管理者)による上記図26に示したクレ
ジット情報の編集作業を指す。この判別の結果、管理オ
ペレーションによる処理要求である場合には、ステップ
S1207からの処理に進み、そうでない場合には、後
述するステップS1210からの処理に進む。
【0285】ステップS1207からの処理では、クレ
ジット管理部307は、処理依頼者が管理オペレーショ
ンの実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか
否かを判別する(ステップS1207)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、クレジッ
ト管理部307は、当該ユーザからの指示に従って、上
記図26のクレジット情報の編集作業を実行し(ステッ
プS1208)、当該作業が正常に終了した場合に、再
びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。一方、管理権限を持っているユーザでない場合、ク
レジット管理部307は、当該ユーザへエラーを通知し
(ステップS1209)、そのままステップS1201へ
戻り、処理要求待ち状態となる。
【0286】ステップS1206において、クレジット
管理部307に対して要求された処理が管理オペレーシ
ョンによる処理要求でもなかった場合、クレジット管理
部307は、存在しない処理の要求(オペレーションの
実行依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した
後(ステップS1210)、再びステップS1201へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。
【0287】<第9の実施の形態>本実施の形態では、
上記図1に示したネットワークシステム100におい
て、プリンタ103(X)の動作を、第6の実施の形態
での動作(上記図24参照)と同様の動作とし、サーバ
102のクレジット管理部307の構成及び動作を、以
下のようにする。
【0288】まず、クレジット管理部307は、上記図
11に示したクレジット情報の代わりに、例えば、図2
7に示すようなクレジット情報を管理している。上記図
27のクレジット情報では、それぞれのユーザ(登録ユ
ーザ)のID(ユーザID)に対応付けして、ユーザの
クレジットの残量と共に、クレジット残量がなくなった
場合でも処理実行の継続を許可するか否か(TRUE/
FALSE)を示すフラグが管理される。上記フラグの
値が“TRUE”は、クレジット残量が0となった後で
も処理実行の継続を許可することを示す。この場合、ク
レジットの超過分については、クレジット残量の値を負
の値として管理される。上記フラグの値が“FALS
E”は、クレジット残量が0となった段階で処理(課金
処理及び処理データの処理)実行を中断することを示
す。
【0289】尚、上記図27に示したようなクレジット
情報につても、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)や
モジュールによってのみアクセス又は変更が可能であ
り、それ以外のユーザやモジュールからはアクセスする
ことはできないようになされている。
【0290】図28は、本実施の形態でのクレジット管
理部307の動作を示したものである。例えば、サーバ
102のメインコントローラ304は、一次記憶部30
2或いは二次記憶部303等の記憶手段へ予め記憶され
た、上記図28のフローチャートに従った処理プログラ
ムを読み出して実行する。これにより、クレジット管理
部307は、次のように動作する。
【0291】クレジット管理部307は、本処理実行開
始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS12
01)。この状態からは、クレジット管理部307に対
して何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0292】クレジット管理部307に対して何らかの
処理要求が出力されると、クレジット管理部307は、
当該処理要求が、クレジット残量の更新処理要求である
か否かを判別する(ステップS1202)。この判別の
結果、クレジット残量の更新処理要求である場合には、
ステップS1203からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1204からの処理に進む。
【0293】ステップS1203からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図27に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を更新する(ステッ
プS1203)。その後、クレジット管理部307は、
再びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。
【0294】ステップS1202において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の更新要求でなかった場合、クレジット管理部307
は、当該処理要求がクレジット残量の問い合わせ処理要
求であるか否かを判別する(ステップS1204)。こ
の判別の結果、クレジット残量の問い合わせ処理要求で
ある場合には、ステップS1205からの処理に進み、
そうでない場合には、後述するステップS1211から
の処理に進む。
【0295】ステップS1205からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図27に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を、要求先へ送信す
る(ステップS1205)。その後、クレジット管理部
307は、再びステップS1201へ戻り、処理要求待
ち状態となる。
【0296】ステップS1204において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の問い合わせ処理要求でなかった場合、クレジット管理
部307は、当該処理要求が上記図27に示したクレジ
ット情報におけるフラグの値の問い合わせ処理要求であ
るか否かを判別する(ステップS1211)。この判別
の結果、フラグの値の問い合わせ処理要求である場合に
は、ステップS1212からの処理に進み、そうでない
場合には、後述するステップS1206からの処理に進
む。
【0297】ステップS1212からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図27に示したクレジット
情報の該当ユーザのフラグの値を、要求先へ送信する
(ステップS1212)。その後、クレジット管理部3
07は、再びステップS1201へ戻り、処理要求待ち
状態となる。
【0298】ステップS1211において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がフラグの値の問
い合わせ処理要求でなかった場合、クレジット管理部3
07は、当該処理要求が当該処理要求が管理オペレーシ
ョンによる処理要求であるか否かを判別する(ステップ
S1206)。ここでの管理オペレーションとは、特別
な権限を持ったユーザ(管理者)による上記図27に示
したクレジット情報の編集作業を指す。この判別の結
果、管理オペレーションによる処理要求である場合に
は、ステップS1207からの処理に進み、そうでない
場合には、後述するステップS1210からの処理に進
む。
【0299】ステップS1207からの処理では、クレ
ジット管理部307は、処理依頼者が管理オペレーショ
ンの実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか
否かを判別する(ステップS1207)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、クレジッ
ト管理部307は、当該ユーザからの指示に従って、上
記図27のクレジット情報の編集作業を実行し(ステッ
プS1208)、当該作業が正常に終了した場合に、再
びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。一方、管理権限を持っているユーザでない場合、ク
レジット管理部307は、当該ユーザへエラーを通知し
(ステップS1209)、そのままステップS1201へ
戻り、処理要求待ち状態となる。
【0300】ステップS1206において、クレジット
管理部307に対して要求された処理が管理オペレーシ
ョンによる処理要求でもなかった場合、クレジット管理
部307は、存在しない処理の要求(オペレーションの
実行依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した
後(ステップS1210)、再びステップS1201へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。
【0301】<第10の実施の形態>本実施の形態で
は、上記図1に示したネットワークシステム100にお
いて、プリンタ103(X)の動作を、第6の実施の形
態での動作(上記図24参照)と同様の動作とし、サー
バ102のユーザ管理部309及びクレジット管理部3
07の構成及び動作を以下のようにする。
【0302】まず、図7は、ユーザ管理部309は、上
記図7に示したユーザ情報の代わりに、例えば、図29
に示すようなユーザ情報を管理している。上記図29の
ユーザ情報では、それぞれのユーザ(登録ユーザ)のI
D(ユーザID)及びパスワードに対応付けして、他人
からクレジットの譲渡を受けるか否か(TRUE/FA
LSE)を示すフラグが管理される。上記フラグの値が
“TRUE”は、他人からのクレジットの譲渡を受け入
れることを示し、上記フラグの値が“FALSE”は、
他人からのクレジットの譲渡を拒否することを示す。
【0303】尚、上記図29に示したようなユーザ情報
についても、特殊な権限を持ったユーザ(管理者)やモ
ジュールによってのみアクセス又は変更が可能であり、
それ以外のユーザやモジュールからはアクセスすること
はできないようになされている。また、本実施の形態で
のユーザ管理部309の動作は、上記図8に示したフロ
ーチャートによって示されるが、上記図7のユーザ情報
の代わりに、上記図29のユーザ情報を用いての処理動
作となる。
【0304】図30は、本実施の形態でのクレジット管
理部307の動作を示したものである。例えば、サーバ
102のメインコントローラ304は、一次記憶部30
2或いは二次記憶部303等の記憶手段へ予め記憶され
た、上記図30のフローチャートに従った処理プログラ
ムを読み出して実行する。これにより、クレジット管理
部307は、次のように動作する。
【0305】クレジット管理部307は、本処理実行開
始後、直ぐに処理要求待ち状態になる(ステップS12
01)。この状態からは、クレジット管理部307に対
して何らかの処理要求が出力されるまで変化しない。
【0306】クレジット管理部307に対して何らかの
処理要求が出力されると、クレジット管理部307は、
当該処理要求が、クレジット残量の更新処理要求である
か否かを判別する(ステップS1202)。この判別の
結果、クレジット残量の更新処理要求である場合には、
ステップS1203からの処理に進み、そうでない場合
には、後述するステップS1204からの処理に進む。
【0307】ステップS1203からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図11に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を更新する(ステッ
プS1203)。その後、クレジット管理部307は、
再びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。
【0308】ステップS1202において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の更新要求でなかった場合、クレジット管理部307
は、当該処理要求がクレジット残量の問い合わせ処理要
求であるか否かを判別する(ステップS1204)。こ
の判別の結果、クレジット残量の問い合わせ処理要求で
ある場合には、ステップS1205からの処理に進み、
そうでない場合には、後述するステップS1221から
の処理に進む。
【0309】ステップS1205からの処理では、クレ
ジット管理部307は、上記図11に示したクレジット
情報の該当ユーザのクレジット残量を、要求先へ送信す
る(ステップS1205)。その後、クレジット管理部
307は、再びステップS1201へ戻り、処理要求待
ち状態となる。
【0310】ステップS1204において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジット残量
の問い合わせ処理要求でなかった場合、クレジット管理
部307は、当該処理要求がクレジットの譲渡処理要求
であるか否かを判別する(ステップS1221)。この
判別の結果、クレジットの譲渡処理要求である場合に
は、ステップS1222からの処理に進み、そうでない
場合には、後述するステップS1206からの処理に進
む。
【0311】ステップS1222からの処理では、クレ
ジット管理部307は、要求先のユーザ(処理依頼者)
が本人であるか否かを確認するために当該ユーザへパス
ワードの入力を要求し(ステップS1222)、その結
果得られたパスワードと、上記図29に示したユーザ情
報の該当ユーザのパスワードとを比較することで認証処
理を行う(ステップ1223)。
【0312】ステップS1223での認証に成功した場
合、クレジット管理部307は、上記図29のユーザ情
報において該当ユーザに対して設定されているフラグが
“TRUE”であることを確認した後、上記図11のク
レジット情報において該当ユーザに対して設定されてい
るクレジット残量のうちの当該要求によって示されるク
レジット量を、当該要求によって示される相手先のクレ
ジットへ移す処理を実行する(ステップS1224)。
尚、上記フラグが“FALSE”である場合には、ステ
ップS1224での譲渡処理は失敗となる。また、譲渡
しようとしたクレジット量(当該要求によって示される
クレジット量)が、上記図11のクレジット情報におい
て設定されているクレジット残量よりも多い場合にも、
ステップS1224での譲渡処理は失敗となる。
【0313】ステップS1223での認証に失敗した場
合、クレジット管理部307は、当該ユーザへエラーを
通知する(ステップS1225)。
【0314】ステップS1224又はS1225の処理
後、クレジット管理部307は、再びステップS120
1へ戻り、処理要求待ち状態となる。
【0315】ステップS1221において、クレジット
管理部307に対して要求された処理がクレジットの譲
渡処理要求でなかった場合、クレジット管理部307
は、当該処理要求が当該処理要求が管理オペレーション
による処理要求であるか否かを判別する(ステップS1
206)。ここでの管理オペレーションとは、特別な権
限を持ったユーザ(管理者)による上記図11に示した
クレジット情報の編集作業を指す。この判別の結果、管
理オペレーションによる処理要求である場合には、ステ
ップS1207からの処理に進み、そうでない場合に
は、後述するステップS1210からの処理に進む。
【0316】ステップS1207からの処理では、クレ
ジット管理部307は、処理依頼者が管理オペレーショ
ンの実行権限(管理権限)を持っているユーザであるか
否かを判別する(ステップS1207)。この判別の結
果、管理権限を持っているユーザである場合、クレジッ
ト管理部307は、当該ユーザからの指示に従って、上
記図11のクレジット情報の編集作業を実行し(ステッ
プS1208)、当該作業が正常に終了した場合に、再
びステップS1201へ戻り、処理要求待ち状態とな
る。一方、管理権限を持っているユーザでない場合、ク
レジット管理部307は、当該ユーザへエラーを通知し
(ステップS1209)、そのままステップS1201へ
戻り、処理要求待ち状態となる。
【0317】ステップS1206において、クレジット
管理部307に対して要求された処理が管理オペレーシ
ョンによる処理要求でもなかった場合、クレジット管理
部307は、存在しない処理の要求(オペレーションの
実行依頼)であるものと見なし、エラー処理を実行した
後(ステップS1210)、再びステップS1201へ
と戻り、処理要求待ち状態となる。
【0318】尚、本発明の目的は、第1〜第10の実施
の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェア
のプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或
いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュ
ータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプ
ログラムコードを読みだして実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が第1〜第10
の実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログ
ラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成すること
となる。プログラムコードを供給するための記憶媒体と
しては、ROM、フロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD
−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いる
ことができる。また、コンピュータが読みだしたプログ
ラムコードを実行することにより、第1〜第10の実施
の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラム
コードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動している
OS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理に
よって第1〜第10の実施の形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。さらに、記憶媒体
から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに
挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された
機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そ
のプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理
の一部又は全部を行い、その処理によって第1〜第10
の実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは
言うまでもない。
【0319】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、処
理対象データに付加された課金対象者情報に基づいて、
課金処理が行うことができるため、課金対象者を、実際
にデータ処理を依頼したユーザ(処理依頼者)と、他の
ユーザとで状況に合わせて変えることができる。したが
って、複雑で柔軟性に富んだ課金システムを構築する場
合であっても、十分な課金機能を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した
ネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記ネットワークシステムのプリンタの内部構
成示すブロック図である。
【図3】上記ネットワークシステムのサーバの内部構成
示すブロック図である。
【図4】上記ネットワークシステムにおける処理対象デ
ータ(印刷対象データ)の形式の一例を説明するための
図である。
【図5】上記処理対象データの課金対照者情報の一例を
説明するための図である。
【図6】上記プリンタの動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図7】上記サーバのユーザ管理部によって管理される
ユーザ情報の一例を説明するための図である。
【図8】上記ユーザ管理部の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図9】上記サーバのカウンタ管理部によって管理され
るカウンタ情報の一例を説明するための図である。
【図10】上記カウンタ管理部の動作を説明するための
フローチャートである。
【図11】上記サーバのクレジット管理部によって管理
されるクレジット情報の一例を説明するための図であ
る。
【図12】上記クレジット管理部の動作を説明するため
のフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態において、上記プリンタの
動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態において、上記プリンタの
動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】第3の実施の形態において、上記課金対象者
情報の一例を説明するための図である。
【図16】第4の実施の形態において、上記サーバの構
成を示すブロック図である。
【図17】第4の実施の形態において、上記サーバのデ
ータID管理部での管理情報の一例を説明するための図
である。
【図18】第4の実施の形態において、上記プリンタの
構成を示すブロック図である。
【図19】第4の実施の形態において、上記処理対象デ
ータの一例を説明するための図である。
【図20】第4の実施の形態において、上記プリンタの
動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】第4の実施の形態において、上記サーバのデ
ータID管理部の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図22】第5の実施の形態において、上記プリンタの
動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】第5の実施の形態において、上記課金対象者
情報の一例を説明するための図である。
【図24】第6の実施の形態において、上記プリンタの
動作を説明するためのフローチャートである。
【図25】第7の実施の形態において、上記クレジット
管理部で上記クレジット情報と共に管理されている情報
(使用頻度/課金率情報)を説明するための図である。
【図26】第8の実施の形態において、上記クレジット
管理部で管理されている上記クレジット情報を説明する
ための図である。
【図27】第9の実施の形態において、上記クレジット
管理部で管理されている上記クレジット情報を説明する
ための図である。
【図28】第9の実施の形態において、上記クレジット
管理部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図29】第10の実施の形態において、上記ユーザ管
理部で管理されている上記ユーザ情報を説明するための
図である。
【図30】第10の実施の形態において、上記クレジッ
ト管理部の動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【符号の説明】
100 ネットワークシステム 101 ネットワーク 102 サーバ 103(1),103(2),103(3) プリンタ 104(1),104(2),104(3) クライア
ント 201 システムバス 202 操作部 203 プリントデータ解析部 204 一次記憶部 205 二次記憶部 206 プリントエンジン 207 エンジンコントローラ 208 プロトコル解析部 209 ネットワークアダプタ 210 ユーザ管理部 211 課金管理部 212 PDL解釈部 213 メインコントローラ 302 一次記憶部 303 二次記憶部 304 メインコントローラ 305 ネットワークアダプタ 306 プロトコル解析部 307 クレジット管理部 308 カウンタ管理部 309 ユーザ管理部 310 システムバス

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意のデータ処理及び当該データ処理の
    実行に対する課金処理の機能を有する他の装置或いはシ
    ステムに対して、処理対象データを送信してデータ処理
    を依頼する情報処理装置であって、 上記課金処理の対象者に関する情報、及び上記データ処
    理の実行の有効期限に関する情報の少なくとも何れかの
    情報を付加した上記処理対象データを上記他の装置或い
    はシステムへ送信する送信手段を備えることを特徴とす
    る情報処理装置。
  2. 【請求項2】 外部より依頼されたデータ処理を実行す
    ると共に、当該データ処理の実行に対する課金処理を実
    行する機能を有する情報処理装置であって、 少なくとも上記課金処理の対象者に関する情報が付加さ
    れた上記データ処理の対象となる処理対象データを上記
    外部より受信する受信手段と、 上記受信手段で受信された処理対象データの上記課金処
    理対象者情報に基づいて、上記課金処理を実行する課金
    手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記データ処理の実行を制御する制御手
    段を備え、 上記受信手段は、上記データ処理の実行の有効期限に関
    する情報が付加された上記処理対象データを受信し、 上記制御手段は、上記受信手段で受信された処理対象デ
    ータの上記有効期限情報に基づいて、上記データ処理の
    実行を制御することを特徴とする請求項2記載の情報処
    理装置。
  4. 【請求項4】 上記データ処理の実行を制御する制御手
    段と、 上記データ処理の実行で許される資源使用量である資源
    使用許容量を、複数の課金処理の対象者毎に管理する管
    理手段とを備え、 上記制御手段は、上記データ処理の実行で発生した資源
    使用量が、上記管理手段で管理されている上記課金処理
    対象者情報に対応した対象者の資源使用許容量を超えた
    か否かに基づいて、上記データ処理の実行を制御するこ
    とを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記管理手段は、上記資源使用量が上記
    資源使用許容量を超えた場合にその超過分を別途管理し
    て上記データ処理を継続して実行するか否かに関する継
    続実行情報を、上記複数の課金処理の対象者毎に管理
    し、 上記制御手段は、上記資源使用量が上記資源使用許容量
    を超えた場合には、更に上記継続実行情報に基づいて上
    記データ処理の実行を制御することを特徴とする請求項
    4記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記管理手段は、上記資源使用許容量の
    一部又は全部を他の課金処理の対象者へ譲渡することが
    可能であるか否かを示す譲渡情報を、上記複数の課金処
    理の対象者毎に管理し、当該管理情報及び外部からの譲
    渡依頼に基づいて、該当する資源使用許容量の一部又は
    全部を他の課金処理の対象者へ譲渡する処理を実行する
    ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記処理対象データを構成する各データ
    の条件を、複数の課金処理の対象者毎に管理する管理手
    段とを備え、 上記課金手段は、上記管理手段の管理情報に基づいて、
    上記処理対象データを構成する各データに対する上記デ
    ータ処理の実行に伴い上記課金処理の対象者を変えるこ
    とを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 上記データ処理の実行を制御する制御手
    段と、 複数の課金処理の対象者に関する情報を管理する管理手
    段とを備え、 上記制御手段は、上記処理対象データの課金処理対象者
    情報に該当する対象者の情報が上記管理手段で管理され
    ているか否かに基づいて、上記データ処理の実行を制御
    することを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 上記データ処理の実行を制御する制御手
    段と、 複数の処理対象データ毎に、上記データ処理の実行可能
    回数を管理する管理手段とを備え、 上記制御手段は、上記受信手段で受信された処理対象デ
    ータに対するデータ処理の実行の回数が、上記管理手段
    にて管理されている当該処理対象データに対応する実行
    可能回数を超えたか否かに基づいて、上記データ処理の
    実行を制御することを特徴とする請求項2記載の情報処
    理装置。
  10. 【請求項10】 上記データ処理の実行を制御する制御
    手段と、 上記データ処理の実行に伴って発生する資源使用量に応
    じた課金率を管理する管理手段とを備え、 上記制御手段は、上記管理手段の管理情報に基づいて、
    上記データ処理の実行で発生した資源使用量に対応する
    課金率で課金処理を実行することを特徴とする請求項2
    記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 上記データ処理の実行を制御する制御
    手段と、 複数の課金処理の対象者毎に課金率を管理する管理手段
    とを備え、 上記制御手段は、上記管理手段で管理されている上記課
    金処理対象者情報に対応した対象者の課金率で課金処理
    を実行することを特徴とする請求項2記載の情報処理装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の機器がネットワークを介して互
    いに通信可能に接続されてなるネットワークシステムで
    あって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は、請求項
    1〜11の何れかに記載の情報処理装置の機能を有する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  13. 【請求項13】 クライアント側が任意のデータ処理を
    外部装置或いはシステムへ依頼して当該データ処理を実
    行する際に、当該データ処理の実行に対して課金処理を
    行うための課金方法であって、 上記クライアント側が上記課金処理の対象者に関する情
    報を付加した処理対象データを上記他の装置或いはシス
    テムへ送信する送信ステップと、 上記外部装置或いはシステムで受信された処理対象デー
    タの課金処理対象者情報に基づいて、上記課金処理を実
    行する課金ステップとを含むことを特徴とする課金方
    法。
  14. 【請求項14】 クライアント側が任意のデータ処理を
    外部の装置或いはシステムへ依頼して当該データ処理を
    実行する際に、当該データ処理の実行及び当該データ処
    理の実行に対する課金処理を行うためのデータ処理制御
    方法であって、 上記他の装置或いはシステムで受信された処理対象デー
    タに対して付加された、上記課金処理の対象者に関する
    情報、及び上記外部装置或いはシステムでデータ処理す
    ることが許される有効期限の情報の少なくとも何れかの
    情報に基づいて、上記課金処理及び上記データ処理の少
    なくとも何れかを実行する処理ステップを含むことを特
    徴とするデータ処理制御方法。
  15. 【請求項15】 上記処理対象データに付加された有効
    期限情報により示される有効期限外に上記データ処理の
    実行の依頼がなされた場合には、上記データ処理の実行
    を抑止する制御ステップを含むことを特徴とする請求項
    14記載のデータ処理制御方法。
  16. 【請求項16】 上記処理ステップは、上記処理対象デ
    ータに上記課金対象者情報が付加されている場合、上記
    データ処理の依頼者によらず、上記課金対象者情報によ
    り示される対象者に対する課金処理を実行するステップ
    を含むことを特徴とする請求項14記載のデータ処理制
    御方法。
  17. 【請求項17】 上記処理ステップは、上記処理対象デ
    ータに上記課金対象者情報が付加されていない場合、上
    記データ処理の依頼者を上記課金処理の対象者とみな
    し、当該対象者に対する課金処理を実行するステップを
    含むことを特徴とする請求項14記載のデータ処理制御
    方法。
  18. 【請求項18】 複数の課金対象者毎に、上記データ処
    理の実行における資源使用許容量、及び上記データ処理
    の実行の過程での資源使用量を管理する管理ステップ
    と、 上記処理対象データに付加された課金対象者情報により
    示される課金対象者について、上記データ処理の実行の
    過程で上記資源使用量が上記資源使用許容量にを越えた
    場合、その時点で上記データ処理の実行を中断する、或
    いは上記課金対象者を上記データ処理の依頼者とする、
    或いは超過分を別途管理して上記データ処理の実行を継
    続するよう制御する制御ステップとを含むことを特徴と
    する請求項14記載のデータ処理制御方法。
  19. 【請求項19】 上記処理ステップは、上記処理対象デ
    ータを構成する各データの特定の条件毎に課金対象者を
    個別に設定し、当該設定条件に基づいて、上記処理対象
    データに対するデータ処理の実行に伴って課金対象者を
    変えるステップを含むことを特徴とする請求項14記載
    のデータ処理制御方法。
  20. 【請求項20】 上記処理ステップは、上記処理対象デ
    ータを構成する各データ毎に課金対象者を個別に設定
    し、当該設定条件に基づいて、上記処理対象データに対
    するデータ処理の実行に伴って課金対象者を変えるステ
    ップを含むことを特徴とする請求項14記載のデータ処
    理制御方法。
  21. 【請求項21】 複数の課金対象者情報を管理する管理
    ステップと、 上記処理対象データに付加された課金対象者情報に該当
    する情報が上記管理ステップで管理されていない場合に
    は、上記処理対象データに対するデータ処理の実行を抑
    止するよう制御する制御ステップとを含むことを特徴と
    する請求項14記載のデータ処理制御方法。
  22. 【請求項22】 複数の処理対象データ毎に処理可能回
    数を管理する管理ステップと、 上記他の装置或いはシステムで受信された処理対象デー
    タに対するデータ処理を、上記管理ステップで管理され
    ている上記処理対象データの処理可能回数内で許可する
    と共に、上記処理可能回数をデータ処理の実行毎にデク
    リメントし、上記データ処理の実行の回数が上記処理可
    能回数を超えた場合には、上記データ処理の実行を抑止
    するよう制御する制御ステップとを含むことを特徴とす
    る請求項14記載のデータ処理制御方法。
  23. 【請求項23】 上記処理ステップは、上記処理対象デ
    ータに対するデータ処理の実行で発生する資源使用量に
    基づいた課金率で課金処理を実行するステップを含むこ
    とを特徴とする請求項14記載のデータ処理制御方法。
  24. 【請求項24】 複数の課金対象者毎の課金率を管理す
    る管理ステップを含み、 上記処理ステップは、上記管理ステップで管理されてい
    る上記処理対象データに付加された課金対象者情報に該
    当する課金率で課金処理を実行するステップを含むこと
    を特徴とする請求項14記載のデータ処理制御方法。
  25. 【請求項25】 複数の課金対象者毎に、上記データ処
    理の実行における資源使用許容量の一部又は全部を他の
    課金対象者へ譲渡するための情報を管理する管理ステッ
    プを含むことを特徴とする請求項14記載のデータ処理
    制御方法。
  26. 【請求項26】 請求項1〜11の何れかに記載の情報
    処理装置の機能、又は請求項12記載のネットワークシ
    ステムの機能を実施するための処理プログラムを、コン
    ピュータが読出可能に格納したことを特徴とする記憶媒
    体。
  27. 【請求項27】 請求項13記載の課金方法、又は請求
    項14〜25の何れかに記載のデータ処理制御方法の処
    理ステップを、コンピュータが読出可能に格納したこと
    を特徴とする記憶媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007083427A (ja) * 2005-09-20 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置、システム及び方法
US8132230B2 (en) 2004-11-09 2012-03-06 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processor

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