JP4785296B2 - サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents
サーバ装置、サーバ装置の制御方法、及び記憶媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークを介してデータ処理装置と通信可能なサーバ装置であって、複数のデータ処理装置で作成された出力情報をユーザ毎に識別しながら記憶管理して、各ユーザからの出力要求を制御可能なサーバ装置およびデータ処理方法および記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーバ装置がネットワークを介して各情報処理装置からのデータ出力要求を制御するデータ処理システムにおいて、ネットワークを通じて電子的なデータをやり取り(受け渡し)する処理は、データそのものを電子メールに添付して配布を行ったり、誰もがアクセス可能な場所に置くことが一般的であった。
【0003】
また、情報処理装置に接続される社内のプリンタ等に関する課金方法は、それぞれのプリンタ付属のカウンタによるものか、プリンタサーバにおいてユーザの印刷枚数を管理し、それに基づいて課金を行う方法が一般的であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
例えばインターネット等で頻繁に利用されるXMLなどリンク情報を文書内に含める技術によって、複数のデータを動的にネットワークを介して入手し、印刷することが可能になっている。
【0005】
しかし、今までのような形でのリンク情報を含めた文章の配布では、様々な問題が起こりうる。
【0006】
例えば、今までなら、配布したい文書をメールに添付するだけでよかったが、リンク情報を含めた場合、配布する人がそれぞれのリンク情報に対してアクセス権限を有するかどうかを確認する必要がある。リンク情報が増えたり、配布する人が多くなったりすると、その確認作業が相乗的に増えることになる。既存の技術では、このような問題に柔軟に対応する機能を提供することがてきない等の問題点があった。
【0007】
また、XMLなど複数のデータを結び付ける技術を用いることによって、動的にネットワークを介して情報を入手し、それを印刷することが可能になっている。しかし、ユーザ毎にその情報にかかるコストと、それを印刷するコストをまとめて柔軟に管理する際に、既存の技術では十分な機能を提供することができない。
【0008】
例えば、XMLで構成された文章中に課金対象となるデータヘのアクセスが存在したとする。そのような文章を印刷する時には、印刷コストだけではなく、その情報の使用料も同時に課金するようなシステムのニーズは、インターネット、社内LAN等を利用した電子情報配布環境、あるいはこれを利用した新たなサービス提供時における課金システムを実現する上で高まってきているが、従来の技術における課金システムでは、このような課金システムを構築するのは困難となる等の問題点があった。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、リンク情報を含む文書データを記憶しておき、文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する文書データの作成者のアクセスが許可されているか否かを判定し、判定手段によって文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、文書データ及び参照先のデータを印刷装置に印刷させることができる仕組みを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、ネットワークを介して印刷装置と通信可能なサーバ装置であって、リンク情報を含む文書データを記憶する記憶手段と、文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、文書データ及び参照先のデータを印刷装置に印刷させる制御手段と、を有することを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示すサーバ装置を提供可能なチケット管理システムの全体構成の一例を説明する図である。
【0051】
図1において、本システム例では、ネットワーク107を介して端末101、チケット制御サーバ102、プリンタ105,106、データサーバ103,104が接続されている例を示している。
【0052】
端末101は、ユーザが文書を作成し、その文書からチケットを作成する場合や、実際にチケットを使用する場合に、チケット制御サーバ102に必要なデータを送るなどの端末機能を提供するためのものである。
【0053】
クライアント機器は汎用計算機などの場合もあれば、特定のサービスを提供するために設計された特殊な端末などの場合もあり、様々な形態を取り得るが、この機器の実現形態は本発明の対象であるシステムの仕組みとは本質的な関係はない。したがって、クライアント機器はどのような形態をとった場合においても本発明は適用されるものです。
【0054】
プリンタ105,106は、チケット制御サーバ102から送られてきた印刷データを受け取り、機器が持つ印刷能力と印刷データの内容から所望の出力物を生成し、その成否をチケット制御サーバ102に送る機能を有する。ここで、プリンタ105とプリンタ106が異なる機種であることはもちろん、異なるプリンタ記述言語しか解釈てきなくても構わない。
【0055】
データサーバ103,104は、データそのものと、データそれぞれのアクセス制限情報を含んでいる。また、チケット制御サーバ102と通信を行う機能を有しており、チケット制御サーバ102から求められたデータに関する認証を行い、データを要求しているユーザがそのデータに対してアクセス可能であった場合は、求めているデータを送ることができる。
【0056】
チケット制御サーバ102は、このシステムにおけるチケット管理手段とユーザ管理手段を提供する。また、他の機器(端末101,データサーバ103,104,プリンタ105,プリンタ106)へネットワーク107を通じて通信を行い、ユーザ管理、チケット管理を行う。
【0057】
このような実現形態は本発明の言及するシステムの実現形態の一例に過ぎない。
【0058】
よって、この実施形態以外の場合、各プリンタや端末等に直接チケット制御サーバの有する手段を持たせるような形態によって、チケット管理とユーザ管理を実現する場合においても本発明は適用される。
【0059】
また、本実施形態では、各機器に接続するためのネットワーク107の詳細な構成については特に言及していない。その理由は上述したようにその実現形態が本発明の対象であるチケット管理の仕組みとは本質的な関係がないからである。したがって、ネットワークの物理的な実現方法に関し、どのような形態をとった場合においても本発明は適用される。
【0060】
また、図1では、単一のネットワークにより複数の機器が接続されているようになっているが、インターネット等のように、複数のネットワークを介してこれらの機器が接続されているような実現形態をとった場合においても本発明は適用される。
【0061】
図2は、本発明の第1実施形態を示すサーバ装置の構成を説明するブロック図であり、図1に示したチケット制御サーバ102の機器構成に対応し、主なモジュールはデータやコントロール信号の送受信を媒介するシステムバス209によって互いに接続されている。これらの構成は実施形態の説明に用いた一例であり、本発明の構成要素の項目を満たす限りはいかなる制約を取った場合でも本発明は適用される。
【0062】
図2において、メインコントローラ201は、チケット制御サーバ102への入力に基づいて、接続されているモジュールを操作するための部分である。詳しい制御の流れは、後で説明を行う。
【0063】
文書解析部202は、入力されたチケットを解析し、必要な付加情報や印刷するべきデータを取り出したり、文書データからリンク情報を抜き出し、他のモジュールに渡すためのモジュールである。
【0064】
ネットワークアダプタ203は、ネットワーク107によって接続された外部機器との情報の送受信を行う装置であり、プロトコル解析部204は、ネットワークアダプタ203が受信したデータをプロトコルに応じて処理し、機器内で処理可能な形式に変換するためのものである。
【0065】
データ変換部205は、リンク情報が取り除かれた文書データをプリンタの記述言語に変換するためのモジュールである。
【0066】
記憶装置206は、このサーバを動作させるためのプログラムを格納したり、途中で出てきた処理データを一時的あるいは長期的に蓄積するために用いるためのもので、実際の媒体としては半導体記憶装置、磁気記録装置等である。
【0067】
ユーザ管理部207は、このシステムを使用するユーザの管理を行うためのモジュールである。新規ユーザの登録や、既存ユーザの削除、ユーザ認証、管理者の設定などの機能を持つ。
【0068】
チケット管理部208は、チケットの発行時に、必要なデータをまとめてチケットにしたり、使用の際にそのチケットが偽造されていないかどうかを見分けたり、有効期限や、使用回数の制限を満たしているかの確認を行うチケット全般に関する処理を行うためのモジュールである。
【0069】
ここで、チケット制御サーバ102から、一部のモジュール、例えば、ユーザ管理部207とデータ変換部205だけを取り出して実装し、チケット制御サーバ102との通信を可能にしたシステムに対しても本発明は適用される。
【0070】
図3は、図2に示したチケット制御サーバ102で取り扱われるチケットの形式の一例を示した図である。
【0071】
図3において、通常の文書にリンク情報を埋め込むことのできる文書データ504だけでなく、チケットそのものを識別するためのチケットID501、そのチケットを発行したチケット制御サーバのアドレス502、そして作成者503等の情報が含まれている。有効期限や使用回数については、チケット制御サーバ102で管理を行っているので、必ずしもチケットに記述する必要はない。このようにチケットでもチケット制御サーバでも管理が可能であるデータに関してはどちらで管理することも可能であるものとする。
【0072】
上記で述へた、それぞれのデータが実際にどのようなフォーマットで格納されているかに関しては、その実現方法は複数考えることができる。
【0073】
しかしながら、そのようなフォーマット形式に依存することなく、上記情報を何らかの形式、手段によってそれぞれのデータに分離あるいは付加することができるならば、本発明は適用される。
【0074】
また、本実施形態においては、上記のチケットに格納されたそれぞれのデータは、チケット制御サーバ102の文書解析部202によってのみ、分離可能であるような方法で制御されなくてはならない。チケットは、ユーザ認証にも深く関わってくるため、これらのデータの第三者による改竄を防止する必要がある。
【0075】
ただし、上記の特殊な方法そのものは本発明にとって本質的ではなく、上記用件を満たす方法であるならば、いかなる方法でも適用可能であり、その限り本発明は適用されるものである。
【0076】
図4は、図2に示したチケット制御サーバ102で管理される情報の一例を説明する図であり、チケット制御サーバ102のチケット管理部208によって管理されている情報の構成の一例に対応する。
【0077】
図4において、発行されたチケットはチケットIDによって一元的に管理されており、それぞれのチケットの作成者ID、有効期限と、今まで何度使用されてきたかを示すカウンタ、使用回数とその上限値、使用可能回数、また使用時に認証が必要かどうか( yは必要、nは不要) を管理している。
図5は、図2に示したチケット制御サーバ102で管理される情報の一例を説明する図であり、チケット制御サーバ102のユーザ管理部207によって管理されている情報の構成の一例に対応する。
【0078】
図5において、それぞれのユーザはユーザIDによって一元的に管理されており、認証のためのパスワード、本名、管理者かどうか(yなら管理者、nなら非管理者)などのユーザに関する情報を管理している。ここで述へている管理者とは、ユーザの追加あるいは削除ができる権利を有するユーザを指す。なお、ここにチケットが偽造されていないかどうかを確認するためのテーブルも存在するが、その実現方法は複数考えられる上、手段によって異なることと、その手法そのものは本発明においては本質的ではないため省略する。
【0079】
次に、図6,図7に示すフローチャートを参照して、本発明に係る情報処理装置におけるチケット処理動作について説明する。
【0080】
図6は、本発明に係るサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、チケット作成における手順に対応する。なお、S301〜S307は各ステップを示す。
【0081】
ユーザは、端末101において、文書を作成し(S301)、それをチケットにするために、その文章データと、有効期限や使用可能回数などの付加情報をまとめて、チケット制御サーバ102へ送る(S302)。
【0082】
そして、チケット制御サーバ102は、ネットワーク107からネットワークアダプ203とプロトコル解析部204を通じて、端末101から送られてきたデータを受け取り、そのデータの送信者、つまり作成しようとしているチケットの作成者を特定するために、ユーザ管理部207を用いて、ユーザの認証を行う(S303)。
【0083】
なお、チケット制御サーバ102と他の機器との情報の送受信は常に、ネットワークを通じて行われるため、以降他機器との通信が行われる場合には、ネットワークアダプタ203とプロトコル解析部204が使用されるものとする。
【0084】
そして、送られてきた文書データの中から文書解析部202によって、外部のデータサーバ103,104などへのリンクが含まれているかどうかを確認して(S304)、もし含まれていないと判定した場合は、送られてきた文書データと付加情報を元にチケットを作成し、チケット管理部208において必要な情報を格納した後、作成されたチケットが端末101に送り返される(S306)。
【0085】
一方、ステップS304で、リンクが含まれていると判定した場合は、データサーバ103,104に接続し、チケット作成者の対象データへのアクセスが許可されているかどうかを確認して(S305)、問題がないと判定した場合(アクセスが許可されていると判定される場合)、チケットが発行され(S306)、処理が終了する。
【0086】
上記の確認で問題が発生した場合は、ステップS307へ進み、エラー処理として、ユーザに何が問題になっているのかを、元のデータが送られてきた端末101を通じて伝える。
【0087】
図7は、本発明に係る情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、作成されたチケットを実際に使用する手順に対応する。なお、S401〜S410は各ステップを示す。
【0088】
チケットを使用したいユーザは、端末101から、チケット制御サーバ102にチケットを送る(S401)。
【0089】
そして、チケット制御サーバ102は、送られてきたチケットを文書解析部202によって文書データと付加情報に分割し、チケットが改竄されたものではないか、有効期限が切れていないか、使用可能回数に使用回数が達していないかどうかなど正当性の確認をチケット管理部208を通じて行う(S402)。
【0090】
この時点で必ずしも、チケットを送ったユーザの認証は行われない。ユーザがチケット作成者と一致する必要はなく、匿名でのチケットの使用も可能にするためである。実際にチケットを使用するユーザの認証を行うかどうかはチケットごとに作成者によって決定され、チケット管理部208が、例えば図4に示したようなテーブルの認証の部分にyあるいはnを記入する。なお、この際、認証が必要な場合には、ユーザ管理部207を通じて行われる。
【0091】
ここで、特に問題がないことが確認された場合は、チケットを文書解析部202によって、文書データと付加情報に分割し、データサーバへの問合せが必要か、すなわち前記第2の制限ステップは、前記出力コストが前記課金情報を超えた場合に、前記情報管理ステップに管理されている処理対象情報の出力を制限することを特徴とする文書データ中にリンク情報が含まれているかどうかを確認して(S403)、含まれていると判定した場合は、チケット作成者権限での外部データとの認証をデータサーバ103,104に対して行い(S404)、認証された場合は、必要なデータを入手する(S405)。ここで、認証が行われるのは、チケット作成者であって、チケット使用者ではない。そのため、実際に使用する時の認証はすでに作成時に行っているので、ここで認証に失敗する可能性は少ない。
【0092】
上記のステップをすべてのリンク情報に対して繰り返すか、文書データがリンク情報を含まない場合には、すべての印刷するべきデータが揃ったことになって、ステップS403の判定で問い合わせが不要と判定され、ステップS406へ進み、ここで出力するプリンタ105,106をチケット使用者からの入力によって決定する。
【0093】
次に、出力するためのプリンタに適したプリンタ記述言語にデータ変換部205を通じて行う(S407)。
【0094】
最後に、出力先のプリンタ105,106に変換されたデータを送り、印刷する(S408)。
【0095】
そして、印刷が完了したら、プリンタは、チケット制御サーバ102に終了通知を送り、チケット管理部208においてチケットの使用回数に「1」が足され(S409)、処理を終了する。
【0096】
一方、ステップS402あるいはS404において、何か問題が生じていると判断した場合には、端末101を通じて問題が生じた個所を表示し、それ以降どういう処理を行うか、ユーザに問い合わせる(S410)。
【0097】
これにより、チケットを用いた文書配布により、データの配布を行う際の煩雑さを大幅に軽減することができる。
【0098】
〔第2実施形態〕
図8は、本発明の第2実施形態を示すサーバ装置の構成を説明するブロック図であり、図1に示したチケット制御サーバの機器構成に対応する。なお、図2と同一のものには同一の符号を付してある。
【0099】
図8において、課金管理部210は、ユーザ管理部207によって管理されているユーザ毎における課金対象者としての情報料、資源使用料、それらの上限値を後述する管理データに基づいて管理するモジュールである。
【0100】
図9は、図8に示したチケット制御サーバ102のチケット管理部208によって管理されている情報の構成の一例を示す図である。
【0101】
図9において、発行されたチケットはチケットIDによって一元的に管理されており、それぞれのチケットの作成者及び課金対象者のIDと、有効期限、使用時に認証が必要かどうか(yは必要、nは不要)を管理している。
【0102】
図10は、図8に示したチケット制御サーバ102の課金管理部210によって管理されている情報の構成の一例を示す図である。
【0103】
図10において、課金管理部210は、ユーザ管理部207で登録されているユーザそれぞれに対してユーザIDによって一元的に管理されている。ユーザIDに対して、現在の情報使用料、資源使用料、課金の上限が設定されている。情報使用料と資源使用料は、チケットが使用され、プリンタで文書データが印刷される度に更新される。課金上限は、ユーザあるいは管理者によって決定される。
【0104】
次に、図11に示すフローチャートを参照してチケット使用処理のその他の例について説明する。
【0105】
図11は、本発明に係るサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図8に示したチケット制御サーバ102のチケット使用処理手順に対応する。なお、S401〜S413は各ステップを示す。また、ステップS401〜S410は図7に示したステップと同ステップである。
【0106】
また、本実施形態においては、図6に示したステップS301において、ユーザは、端末101において、文書を作成し、さらに、ステップS302において、それをチケットにするために、その文書データと、有効期限や課金対象者などの付加情報をまとめて、チケット制御サーバ102へ送るものとする。
【0107】
先ず、チケットを使用したいユーザは、端末101から、チケット制御サーバ102にチケットを送る(S401)。
【0108】
そして、チケット制御サーバ102は、送られてきたチケットを文書解析部202によって文書データと付加情報に分割し、チケットが改竄されたものではないか、有効期限が切れていないかどうかなどの確認をチケット管理部208を通じて行う(S402)。これは、この時点で必ずしも、チケットを送ったユーザの認証は行われない。ユーザがチケット作成者と一致する必要はなく、匿名でのチケットの使用も可能にするためである。
【0109】
実際にチケットを使用するユーザの認証を行うかどうかはチケットごとに作成者によって決定され、チケット管理部208が、例えば図4に示したテーブルの認証の部分にyあるいはnを記入する。認証が必要な場合には、ユーザ管理部207を通じて行われる。
【0110】
特に上記のステップで問題がないことが確認されれば、データサーバへの問合せが必要か、すなわち文書データ中にリンク情報が含まれているかどうかを確認する(S403)。
【0111】
ここで、リンク情報が含まれていると判定した場合は、チケット作成者権限での外部データとの認証をデータサーバ103,104に対して行い(S404)、必要なデータを入手する(S405)。この時に、必要に応じて外部から入手した必要なデータが改竄されていないかどうかの確認を行う(S413)。
【0112】
ここで、認証が行われるのは、チケット作成者であって、チケット使用者ではない。そのため、実際に使用する時の認証はすでに作成時に行っているので、ここで認証に失敗する可能性は少ない。また、必要なデータが改竄されていないかどうかの確認方法はデータのチェックサムを取る等の複数の方法が考えられるが、そのデータが改竄されたかどうかを確認できれば、いかなる手法でも本発明は適用されるものである。
【0113】
上記のステップをすべてのリンク情報に対して繰り返すか、文書データがリンク情報を含まない場合には、すべての印刷するべきデータが揃ったことになる。
【0114】
次に、出力するプリンタ105,106をチケット使用者からの入力によって決定する(S406)。そして、出力するためのプリンタに適したプリンタ記述言語にデータ変換部205を通じて行う(S407)。
【0115】
ここで、印刷できるデータに変換することができたので、そのデータから印刷する場合に必要な費用を計算することがてきる。したがって、印刷枚数に合わせた資源使用料とデータサーバ103,104にアクセスした場合は、その情報使用料の計算を行う(S411)。
【0116】
この時点て課金管理部210に問い合わせて、課金上限を超えていないかどうかの確認を行う(S412)。
【0117】
なお、ステップS402またはステップS404またはステップS413のステップ処理の途中で何か問題が生じた場合には、端末101を通じて問題が生じた個所を表示し、それ以降どういう処理を行うか、ユーザに問い合わせるエラー処理を行う(S410)。
【0118】
これにより、ユーザごとに情報使用料、資源使用料がすぐにわかり、実際に課金を行うことが容易になる。
【0119】
また、ユーザそれぞれに課金上限を設けることが可能になるため、資源を使いすぎた場合は、その時点で使用できなくなる。そのため、払えないほどの金額が請求される心配がなくなり、安心してプリンタで印刷することができるようになる。
【0120】
さらに、今までは困難であったネットワークを通じた文書の配布とプリンタによる印刷を組み合わせたビジネスヘの展開が容易になる。例えばプリントする度に、広告を印刷の一部に入れることによって資源使用料、つまりプリンタの紙代やトナー代を無料にするようなことも考えられる。上記例の場合、情報使用料をマイナスと考えれば、上記の仕組みで実現することが可能である。
【0121】
次に、図12に示すフローチャートを参照してチケット使用時の課金管理の処理について説明する。
【0122】
図12は、本発明に係るサーバ装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図11におけるステップS409の具体的な流れを示したものであり、図8に示したチケット制御サーバ102のチケット使用処理における課金管理手順に対応する。なお、S131〜S133は各ステップを示す。
図12において、チケットを用いて印刷が完了した場合に、プリンタはチケット制御サーバ102に終了通知を送る。チケット制御サーバ102のチケット管理部208においてユーザごとに管理している図10に示すテーブル中のユーザIDとチケットの課金対象者IDを比較してどのユーザに課金するかどうかを決定する(S131)。そして、課金対象となったユーザのテーブルにおける資源使用料および情報使用料が計算された代金分だけ足される(S132、S133)。
【0123】
この時点においては、すでに課金上限等の必要な検査は終了しているので、ここで再度それらの確認をする必要はない。また、資源使用料および情報使用料の課金に関してはどちらが先行して行われても問題がないのでステップS132,S133はどちらが先に行われても本発明は適用される。
【0124】
以下、図13に示すメモリマップを参照して本発明に係るサーバ装置を適用可能な情報処理システムで読み出し可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0125】
図13は、本発明に係るサーバ装置を適用可能な情報処理システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0126】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0127】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0128】
本実施形態における図6,図7,図11,図12に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0129】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0130】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0131】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
【0132】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0133】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、リンク情報を含む文書データを記憶しておき、文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する文書データの作成者のアクセスが許可されているか否かを判定し、判定手段によって文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、文書データ及び参照先のデータを印刷装置に印刷させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すサーバ装置を提供可能なチケット管理システムの全体構成の一例を説明する図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すサーバ装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】図2に示したチケット制御サーバで取り扱われるチケットの形式の一例を示す図である。
【図4】図2に示したチケット制御サーバで管理される情報の一例を説明する図である。
【図5】図2に示したチケット制御サーバで管理される情報の一例を説明する図である。
【図6】本発明に係るサーバ装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る情報処理装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2実施形態を示すサーバ装置の構成を説明するブロック図である。
【図9】図8に示したチケット制御サーバのチケット管理部によって管理されている情報の構成の一例を示す図である。
【図10】図8に示したチケット制御サーバの課金管理部によって管理されている情報の構成の一例を示す図である。
【図11】本発明に係るサーバ装置における第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係るサーバ装置における第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】本発明に係るサーバ装置を適用可能な情報処理システムで読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
102 チケット制御サーバ
201 メインコントローラ
202 文書解析部
203 ネットワークアダプタ
204 プロトコル解析部
205 データ変換部
206 記憶装置
207 ユーザ管理部
208 チケット管理部
209 システムバス
210 課金管理部
Claims (11)
- ネットワークを介して印刷装置と通信可能なサーバ装置であって、
リンク情報を含む文書データを記憶する記憶手段と、
前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されているか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、前記文書データ及び前記参照先のデータを前記印刷装置に印刷させる制御手段と、
を有することを特徴とするサーバ装置。 - 前記制御手段は、前記判定手段によって前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていないと判定した場合に、前記文書データ及び前記参照先のデータの前記印刷装置による印刷を禁止することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
- 前記制御手段は、前記判定手段によって前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていないと判定した場合に、エラーを通知することを特徴とする請求項1または2に記載のサーバ装置。
- 前記文書データの有効期限が切れているか否かを判断する有効期限判断手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記有効期限判断手段によって前記文書データの有効期限が切れていないと判断され、前記判定手段によって前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、前記文書データ及び前記参照先のデータを前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のサーバ装置。 - 前記文書データの印刷回数が印刷可能回数を超えているか否かを判断する印刷可能回数判断手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記印刷可能回数判断手段によって前記文書データの印刷回数が前記印刷可能回数を超えていないと判断され、前記判定手段によって前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、前記文書データ及び前記参照先のデータを前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のサーバ装置。 - 前記文書データが改竄されていないかどうか判断する改竄状態判断手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記改竄状態判断手段によって前記文書データが改竄されていないと判断され、前記判定手段によって前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、前記文書データ及び前記参照先のデータを前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のサーバ装置。 - 前記サーバ装置は、前記ネットワークを介して前記印刷装置及び情報処理装置と通信可能であり、
前記リンク情報を含む文書データを前記情報処理装置から受信する受信手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のサーバ装置。 - 前記文書データの印刷のため使用した印刷資源の使用量と、前記リンク情報の参照先のデータを取得する際の情報の使用量に応じた課金を行う課金手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の請求項1乃至7のいずれかに記載のサーバ装置。
- 前記制御手段は、前記課金手段によって行われた課金の値が、課金上限値を超えていない場合に、前記文書データを前記印刷装置に印刷させることを特徴とする請求項8に記載のサーバ装置。
- ネットワークを介して印刷装置と通信可能なサーバ装置の制御方法であって、
リンク情報を含む文書データを記憶部に記憶する記憶工程と、
前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されているか否かを判定する判定工程と、
前記判定工程で前記文書データに含まれるリンク情報の参照先のデータに対する前記文書データの作成者のアクセスが許可されていると判定した場合に、前記文書データ及び前記参照先のデータを前記印刷装置に印刷させる制御工程と、
を有することを特徴とするサーバ装置の制御方法。 - 請求項10に記載されたサーバ装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体。
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