JP2016081443A - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】情報処理装置の制御手段は、文書とともにチケットを受け付けた場合であって、該チケットが有効であるときに該文書を記憶手段に登録させるように制御し、送信手段は、前記チケットに関連付けられた画像形成装置に対して、該チケットとともに受け付けた、前記記憶手段に登録された文書を送信する。
【選択図】図1
Description
請求項1の発明は、文書とともにチケットを受け付けた場合であって、該チケットが有効であるときに該文書を記憶手段に登録させるように制御する制御手段と、前記チケットに関連付けられた画像形成装置に対して、該チケットとともに受け付けた、前記記憶手段に登録された文書を送信する送信手段を具備することを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
情報処理装置100は、通信回線190を介して、端末150、画像形成装置162と接続されている。なお、端末150、画像形成装置162は、1つの情報処理装置100に対してそれぞれ複数あってもよい。通信回線190は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット等であってもよい。画像形成装置162は、例えば、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等である。端末150は、例えば、PC(ノートPC等を含む)、携帯電話等の携帯端末(スマートフォン等を含む)等である。
端末150は、画像形成装置162で文書(ファイル)を出力(印刷)する権利としての機能を有するチケット(以下、出力チケットともいう)の生成指示を情報処理装置100に対して送信する。また、そのチケットともに画像形成装置162で出力すべき文書を、情報処理装置100に送信する。なお、チケットの生成指示を行う端末150と、出力すべき文書を送信する端末150とは、異なっているのが一般的である。そして、それぞれ異なる人物によって利用されており、チケットの生成指示を行う端末150の利用者Aは画像形成装置162と同じテナントに属しており、出力すべき文書を送信する端末150の利用者Bは画像形成装置162のテナントには属していない場合を主な例として説明する。つまり、利用者Aは画像形成装置162から文書を出力することができるが、利用者Bは画像形成装置162を用いることができない(画像形成装置162から文書を出力することはできない)設定となっている。なお、テナントとは、以下に説明するクラウドサービスにおけるマルチテナントのテナントとしてもよいし、単なる組織(会社等)として解釈してもよい。なお、チケットは、電子情報であり、文書としての形態であってもよい。
情報処理装置100を図1の例に示すように、通信回線190と接続して、サーバとして実現してもよい。例えば、クラウドサービスとしてのサーバとしてもよい。より具体的には、ハードウェアを共有し、その上で動作する仮想マシンを顧客毎に提供するマルチテナントのクラウドサービスとしてもよい。この場合、情報処理装置100のディスク容量は、テナントとしての企業等が契約したデータ保存領域の容量になる。また、各画像形成装置162と情報処理装置100を一体として形成してもよい。
送受信モジュール152は、システム制御モジュール154と接続されており、また通信回線190を介して、情報処理装置100の送受信モジュール105、画像形成装置162の送受信モジュール164と接続されている。送受信モジュール152は、通信回線190経由で外部とデータを送受信する。
システム制御モジュール154は、送受信モジュール152、データ入力モジュール156、データ表示モジュール158、ファイルシステム160と接続されている。システム制御モジュール154は、端末150における各種モジュール、システムにおける処理を制御する。
データ入力モジュール156は、システム制御モジュール154と接続されている。データ入力モジュール156は、チケットの生成指示、他の利用者(例えば、前述の利用者B等)へのチケットの送信指示、文書とチケットをセットにして情報処理装置100へのアップロード指示、文書と認証識別子や印刷設定情報を含むデータ等を入力する。例えば、ブラウザ、キーボード、マウス、タッチパネル等によって実現される。
データ表示モジュール158は、システム制御モジュール154と接続されている。データ表示モジュール158は、情報処理装置100との通信結果、他のモジュール、システムの処理結果等を端末150に備え付けられている液晶ディスプレイ等の表示装置に表示する。
ファイルシステム160は、システム制御モジュール154と接続されている。ファイルシステム160は、デジタル情報を内部で管理する。例えば、情報処理装置100へ送信する文書、チケット等を記憶する。
送受信モジュール164は、システム制御モジュール166と接続されており、また通信回線190を介して、情報処理装置100の送受信モジュール105、端末150の送受信モジュール152と接続されている。送受信モジュール164は、通信回線190経由で外部とデータ(特に、出力ジョブ等)を送受信する。
システム制御モジュール166は、送受信モジュール164、データ入力モジュール168、データ表示モジュール170、出力情報設定モジュール172、ファイル出力モジュール174、ファイルシステム176と接続されている。システム制御モジュール166は、画像形成装置162における各種モジュール、システムにおける処理を制御する。
データ入力モジュール168は、システム制御モジュール166と接続されている。データ入力モジュール168は、出力する文書の選択指示等を入力する。例えば、ブラウザ、キーボード、マウス、タッチパネル等によって実現される。また、チケット生成指示を入力するようにしてもよい。つまり、画像形成装置162の利用者がチケット生成指示を行うようにしてもよい。この場合は、画像形成装置162の前に立つことができれば、画像形成装置162を利用することができることとなる。例えば、画像形成装置162が立ち入りを許可された者だけが入室できる施設等に設置されている場合に、このようにしてもよい。
データ表示モジュール170は、システム制御モジュール166と接続されている。データ表示モジュール170は、情報処理装置100との通信結果、他のモジュール、システムの処理結果等を画像形成装置162に備え付けられている液晶ディスプレイ等(パネル等を含む)の表示装置に表示する。
出力情報設定モジュール172は、システム制御モジュール166と接続されている。出力情報設定モジュール172は、印刷設定情報をファイル出力モジュール174へセットする。
ファイル出力モジュール174は、システム制御モジュール166と接続されている。ファイル出力モジュール174は、文書を出力する。いわゆるプリンタとしての機能を有する。
ファイルシステム176は、システム制御モジュール166と接続されている。ファイルシステム176は、デジタル情報を内部で管理する。例えば、情報処理装置100から受信した出力ジョブ内の文書等を記憶する。
システム制御モジュール110は、送受信モジュール105、データ処理モジュール115、認証/権限生成モジュール120、認証モジュール125、データ解析モジュール130、ファイルシステム135と接続されている。システム制御モジュール110は、情報処理装置100における各種モジュール、システムにおける処理を制御する。
データ処理モジュール115は、システム制御モジュール110、データ記憶モジュール140と接続されている。データ処理モジュール115は、データ解析モジュール130で処理したデータをデータ記憶モジュール140に送信する。
また、認証/権限生成モジュール120は、チケット生成指示に含まれている画像形成装置162は、チケット生成の指示を行った利用者(例えば、前述の利用者A等)又は装置(例えば、前述の利用者A等が利用している端末150)が属しているテナントに関連付けられている画像形成装置162であるか否かを判断するようにしてもよい。
なお、認証/権限生成モジュール120が受け取るチケット生成指示は、端末150だけでなく、画像形成装置162から送信されてきたものであってもよい。
データ解析モジュール130は、システム制御モジュール110と接続されている。データ解析モジュール130は、認証識別子や印刷設定情報を解析し、データ処理モジュール115へ送信する。データ解析モジュール130は、文書とともにチケットを受け付けた場合であって、そのチケットが有効であるときにその文書をファイルシステム135に登録させるように制御する。そして、データ解析モジュール130は、チケットに関連付けられた画像形成装置162に対して、そのチケットとともに受け付けた、ファイルシステム135に登録された文書を、送受信モジュール105を介して送信する。なお、画像形成装置162で文書を出力しようとしている利用者(例えば、前述の利用者B等)は、予め登録されている必要はない。また、チケットには、画像形成装置162における使用制限(印刷設定情報内に含まれている)が関連付けられていてもよい。そして、その場合、データ解析モジュール130は、使用制限を画像形成装置162に送信する。画像形成装置162は、その使用制限にしたがって、文書を出力する。
また、データ解析モジュール130は、認証/権限生成モジュール120によって送信されたチケットを文書とともに受け付けた場合に、そのチケットが有効であるときにその文書をファイルシステム135に登録させるように制御するようにしてもよい。
また、データ解析モジュール130は、チケットに関連付けられた使用制限内の出力であるか否かを判断することによって、そのチケットとともに登録された文書の出力の可否を判断するようにしてもよい。
また、データ解析モジュール130は、チケットの使用回数又はチケット毎に登録した文書数を計数し、その使用回数が予め定められた第1の閾値以上となった場合若しくはより多くなった場合、又はその文書数が予め定められた第2の閾値以上となった場合若しくはより多くなった場合は、そのチケットとともに受け付けた文書の登録を行わないように制御するようにしてもよい。なお、第1の閾値と第2の閾値は独立の値であり、異なっていてもよいし、同じ値であってもよい。さらに、そのチケットを無効化する(文書にチケットが添付されていたとしても、その文書をファイルシステム135に記憶させない、又はその文書を画像形成装置162から出力させない)ようにしてもよい。チケットの漏洩、悪意のある使用等を避けるためである。
また、データ解析モジュール130は、文書の削除指示を受け取った場合、その削除指示に有効なチケット(削除対象の文書の登録時に添付されていたチケットと同じチケット)が添付されているか否かを判断し、そのチケットが添付されている場合は、対象としている文書を削除するようにしてもよい。もちろんのことながら、そのチケットが添付されていない場合は、対象としている文書は削除しない。
データ記憶モジュール140は、データ処理モジュール115、認証モジュール125と接続されている。データ記憶モジュール140は、情報処理装置100の動作に必要なデータを記憶する。例えば、後述するチケットテーブル200、テナントテーブル300、権限テーブル400、ファイルテーブル500、印刷設定テーブル600、ファイルテーブル1700等を記憶する。
ステップS702では、端末150のユーザの操作によって、認証情報を入力する。具体的には、情報処理装置100にアクセスするための認証情報を端末150のデータ入力モジュール156より入力する。
ステップS704では、情報処理装置100において認証処理を行う。具体的には、入力したデータを送受信モジュール152経由で送信し、情報処理装置100側で認証を行う。そして、認証結果を端末150側の送受信モジュール152で受け取る。成功した場合は、情報処理装置100にアクセスしたユーザに関連付いている(紐づいた)組織の画像形成装置一覧がデータ表示モジュール158に表示される。ステップS704の処理については、図8のフローチャート例を用いて後述する。
ステップS708では、端末150のユーザの操作によって、そのチケットに対応する印刷設定を入力する。
ステップS710では、情報処理装置100においてチケットを発行する。具体的には、情報処理装置100側でチケットが発行され、送受信モジュール152を経由してチケットをファイルシステム160に保存する。ステップS710の処理については、図9のフローチャート例を用いて後述する。
ステップS712では、端末150が、チケットを取得する。
ステップS714では、端末150のユーザの操作によって、チケットの利用を認めた者へチケットを送信する。例えば、電子メール等で送信する。
ステップS802では、認証情報を受信する。具体的には、端末150から送信されてきた認証情報を情報処理装置100の送受信モジュール105を通して受信する。
ステップS804では、認証を行い、OKの場合はステップS806へ進み、NGの場合は処理を終了する(ステップS899)。具体的には、ステップS802で受信した認証情報を認証モジュール125でデータ記憶モジュール140の認証情報と照らしあわせて、認証を行う。なお、認証が失敗した場合は、端末150側に認証失敗の旨を送信する。
ステップS806では、出力許可可能である画像形成装置の一覧を表示する。具体的には、認証が成功した場合は、データ処理モジュール115で認証情報に関連付いている(紐づいている)画像形成装置一覧をデータ記憶モジュール140から取得し、送受信モジュール105経由で端末150側に送信する。
ステップS902では、チケット(識別子情報)を生成する。具体的には、端末150から送信されてきた出力機器情報を情報処理装置100の送受信モジュール105で受信し、認証/権限情報生成モジュール120からチケット識別子(ID)を生成する。例えば、チケットテーブル200内の出力チケットID欄210の出力チケットIDがチケットの識別子となる。
ステップS904では、チケット(識別子情報)と印刷設定情報を統合する。具体的には、端末150から送信されてきた印刷設定情報を情報処理装置100の送受信モジュール105で受信し、データ処理モジュール115経由で印刷設定をデータ記憶モジュール140へ保存し、認証/権限情報生成モジュール120でチケット識別子と印刷設定情報を統合し、データ記憶モジュール140に保存する。ここで、「統合する」とは、チケット識別子から印刷設定情報を抽出できるようにすることで足りる。
ステップS1002では、出力するファイル(文書)とチケットを登録する。具体的には、出力したいユーザは出力するファイルとチケットを端末150のデータ入力モジュール156より、送受信モジュール152経由で情報処理装置100へアップロードする。
ステップS1004では、ファイルを送信する。
ステップS1006では、ファイル登録処理を行う。具体的には、情報処理装置100側でファイル登録処理が行われる。ステップS1006の処理については、図11のフローチャート例を用いて後述する。
そして、情報処理装置100から送られてくるファイル登録結果を送受信モジュール152経由で受信し、データ表示モジュール158でファイル登録結果を閲覧する。
ステップS1102では、ファイルを受信する。具体的には、端末150側の出力ファイルとチケットを情報処理装置100側の送受信モジュール105で受信する。
ステップS1104では、チケットを解析する。具体的には、チケットをデータ解析モジュール130で解析を行い、データ記憶モジュール140のデータと突き合わせを行う。
ステップS1106では、有効なチケットであるか否かを判断し、有効なチケットである場合はステップS1108へ進み、それ以外の場合は処理を終了する(ステップS1199)。具体的には、前述の突き合わせによって有効なチケットであるかを判定する。
ステップS1108では、ファイル・データを格納する。具体的には、有効なチケットである場合、データ処理モジュール115を経由して、出力ファイルをファイルシステム135に保存し、データ記憶モジュール140に出力ファイル情報や認証/権限情報を更新する。
ステップS1202では、画像形成装置162を起動する。具体的には、画像形成装置162を起動し、情報処理装置100側へ本画像形成装置162が出力可能な状態となったことを、端末150側の送受信モジュール152経由で情報処理装置100側に送信する。
ステップS1204では、ファイル一覧を受信する。具体的には、情報処理装置100側から画像形成装置162で出力できるファイル一覧情報を送受信モジュール152で受信し、データ表示モジュール158に表示する。
ステップS1206では、ファイルを選択する。具体的には、ユーザの操作に応じてデータ入力モジュール168でファイルが選択されると、送受信モジュール164経由で選択されたファイル情報を情報処理装置100へ送信する。
ステップS1208では、印刷ジョブを取得する。具体的には、選択したファイルの印刷ジョブを送受信モジュール164経由で受信する。
ステップS1210では、印刷する。具体的には、印刷ジョブに応じてファイル出力モジュール174より出力する。
企業A:従業員X1340へ企業B:訪問者Y1350が訪問する。企業B:訪問者Y1350は企業Aとの付き合いはそれまでないとする。この場合、企業A:従業員X1340の企業B:訪問者Y1350に対する信頼関係は十分ではないため、最大使用回数を「1」としたチケット(チケットテーブル200の最大使用回数欄240を「1」に設定したチケット)を発行する。企業B:訪問者Y1350は、そのチケットを用いて文書をアップロードし、企業Aの画像形成装置162で出力する。
ステップS1360では、端末150Aに対する企業A:従業員X1340の操作によって、出力を許可する画像形成装置162を選択する。具体的には、情報処理装置100が端末150Aに企業A:社員のブラウザ画面1310を表示する。企業A:社員のブラウザ画面1310には、企業A:従業員X1340が属しているテナント内の画像形成装置162の一覧(複合機A欄1312、複合機B欄1316、複合機C欄1320等)を表示する。企業A:従業員X1340は、企業B:訪問者Y1350に出力を許可する画像形成装置162として、発行ボタン1314、発行ボタン1318、発行ボタン1322のいずれかをカーソル1324を用いて選択する。なお、画像形成装置162の選択の他に、チケット有効期限、印刷設定情報を設定可能としてもよい。
ステップS1362では、情報処理装置100からチケット1330を端末150Aにダウンロードする。具体的には、情報処理装置100が、ステップS1360で選択された画像形成装置162へ出力を可能とするチケット1330を生成し、端末150Aにダウンロードする。
ステップS1364では、チケット1330を企業B:訪問者Y1350へ送信する。具体的には、企業A:従業員X1340の操作に応じて、チケット1330が添付された電子メール1345を企業B:訪問者Y1350へ送信する。企業B:訪問者Y1350は、その電子メール1345を受信して、チケット1330を端末150B内に取得する。
企業B:訪問者Y1350が企業Aに訪問した際に、チケットに対応付けられた画像形成装置162で、ファイル欄1420に入力した文書を出力する。なお、その画像形成装置162で出力可能な文書の一覧を表示するようにしてもよい。また、その画像形成装置162でさらにチケットを入力することを条件として、文書の出力を許可するようにしてもよい。
企業Cの従業員Mへ企業Dの訪問者Nが訪問する。企業Cと企業Dは提携しており、頻繁に各々の事業所へ行き来するとする。この場合、従業員Mは訪問者Nへ、最大使用回数を「なし」(チケットテーブル200の最大使用回数欄240を「なし」に設定したチケット)とし、提携終了時となる2014年12月31日を、チケットの有効期限(チケットテーブル200の有効期限欄260を「2014年12月31日」)として設定し、チケットを発行する。訪問者Nは、そのチケットを用いて文書をアップロードし、企業Cの画像形成装置162で出力する。
図15の例に示すように、ステップS1560では、端末150Aに対する企業C:従業員M1540の操作によって、出力を許可する複数の画像形成装置162を選択する。企業A:社員のブラウザ画面1510には、企業C:従業員M1540が属しているテナント内の画像形成装置162の一覧(複合機A欄1512、複合機B欄1516、複合機C欄1520)を表示する。各欄には、チェックボックス1514、チェックボックス1518、チェックボックス1522を表示し、カーソル1524を用いて選択(チェック)する。この選択は複数であってもよい。発行ボタン1526の選択が行われた場合に、複合機A欄1512等の選択が行われた画像形成装置グループに対する出力許可のチケット1530を発行する。
ステップS1562、ステップS1564では、それぞれ前述のステップS1362、ステップS1364と同等の処理を行う。そして、企業D:訪問者N1550は、企業Cに訪問した際に、チケット1530を用いてアップロードした文書を出力する。
処理例(4)では、画像形成装置162のデータ入力モジュール168にチケット発行画面1600を用意する(つまり、画像形成装置162は、端末150のチケット発行依頼機能を有する)。訪問先の従業員は当然、事前にチケットのテナントテーブル300は設定しておく。チケット発行画面1600には、メールアドレス欄1610、発行ボタン1615が表示されている。他企業:訪問者1650は、画像形成装置162Aのチケット発行画面1600でメールアドレス欄1610に、自分(他企業:訪問者1650のアドレス)を入力し、発行ボタン1615を選択する。チケット1630が添付された電子メール1645が他企業:訪問者1650に送信される。なお、ここで生成されるチケットは、生成指示を送信した画像形成装置162(発行ボタン1615の選択が行われた画像形成装置162)だけで出力可能とするチケットである。他企業:訪問者1650の操作によって、端末150C内の文書がチケット1630とセットで情報処理装置100に登録され、画像形成装置162Aから出力可能となる。
前述の処理例(4)の場合は、訪問先の従業員が関与せず、場合によっては意図的に悪用されてしまう可能性がある。
本実施の形態では、チケットあたりの最大使用回数や1時間あたりの登録ファイル数の上限を設定できる。つまり、テナントテーブル300の最大使用回数(チケットあたり)欄330、登録ファイル数(1時間あたり)欄340を用いて設定できる。画像形成装置162からチケット生成指示が送信されてきた場合は、この上限を用いて、チケットを生成してもよい。なお、他にも出力数や有効期限等もテナント(会社毎)に設定できるようにしてもよい。また、会社単位でなくとも、テナントテーブル300とは別の画像形成装置テーブルを別途用意し、画像形成装置単位で制限するようにしてもよい。
最大使用回数が多く設定されているチケットが漏洩した場合でも、図17の例に示すようなファイルテーブル1700(ファイルテーブル1700は図5の例に示したファイルテーブル500と同じデータ構造である)の出力チケットID欄1720とファイル登録日時欄1730のカラムを抽出し、単位時間あたりのファイル登録数を計数することができる。ここで、例として1時間あたりとした。図17の例の場合、出力チケットID:3が、10回を1時間以内に使用されているので、出力チケットID:3の発行者である、企業B(テナントID:2)の登録ファイル数(1時間あたり)は「10」であることから(図3の例に示したテナントテーブル300参照)、以降、出力チケットID:3は利用不可(文書の登録ができないこと)となる。なお、一時的に利用不可としてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…送受信モジュール
110…システム制御モジュール
115…データ処理モジュール
120…認証/権限生成モジュール
125…認証モジュール
130…データ解析モジュール
135…ファイルシステム
140…データ記憶モジュール
150…端末
152…送受信モジュール
154…システム制御モジュール
156…データ入力モジュール
158…データ表示モジュール
160…ファイルシステム
162…画像形成装置
164…送受信モジュール
166…システム制御モジュール
168…データ入力モジュール
170…データ表示モジュール
172…出力情報設定モジュール
174…ファイル出力モジュール
176…ファイルシステム
190…通信回線
Claims (5)
- 文書とともにチケットを受け付けた場合であって、該チケットが有効であるときに該文書を記憶手段に登録させるように制御する制御手段と、
前記チケットに関連付けられた画像形成装置に対して、該チケットとともに受け付けた、前記記憶手段に登録された文書を送信する送信手段
を具備することを特徴とする情報処理装置。 - 前記チケットには、前記画像形成装置における使用制限が関連付けられており、
前記送信手段は、前記使用制限を前記画像形成装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - チケット生成指示に含まれている画像形成装置から出力させることができる権利であって、該権利の有効期限が定められているチケットを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成されたチケットを、前記チケット生成指示を行った利用者に送信する第2の送信手段
を具備し、
前記制御手段は、前記第2の送信手段によって送信されたチケットを文書とともに受け付けた場合に、該チケットが有効であるときに該文書を記憶手段に登録させるように制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記使用制限として、チケットあたりの使用回数又は予め定められた時間あたりの文書の登録回数があり、
前記制御手段は、チケットの使用回数又はチケット毎に登録した文書数を計数し、該使用回数が予め定められた第1の閾値以上となった場合若しくはより多くなった場合、又は該文書数が予め定められた第2の閾値以上となった場合若しくはより多くなった場合は、該チケットとともに受け付けた文書の登録を行わないように制御する
ことを特徴とする請求項2又は請求項2に従属する請求項3に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
文書とともにチケットを受け付けた場合であって、該チケットが有効であるときに該文書を記憶手段に登録させるように制御する制御手段と、
前記チケットに関連付けられた画像形成装置に対して、該チケットとともに受け付けた、前記記憶手段に登録された文書を送信する送信手段
として機能させるための情報処理プログラム。
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- 2014-10-22 JP JP2014214967A patent/JP2016081443A/ja active Pending
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