JP6361439B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、文書を画像形成装置で出力する場合に、該文書が属している第1のテナントと該画像形成装置が属している第2のテナントを抽出する抽出手段と、前記第1のテナントと前記第2のテナントが合致しない場合であって、該第1のテナントと該第2のテナントが対応付けられているときは、該第1のテナントと該第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内で、前記文書を前記画像形成装置で出力させるように制御する制御手段を具備し、前記制御手段は、前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に印刷許可が対応付けられていない場合又は前記出力が前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内でない場合は、前記画像形成装置で印刷許可の範囲を設定できるように制御することを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理ごとに又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理ごとに、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
画像形成装置として、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等が該当する。文書とは、主にテキストデータ、場合によっては図形、画像、動画、音声等の電子データ(ファイルともいわれる)、又はこれらの組み合わせであり、出力、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又はユーザー間で個別の単位として交換できるものをいい、これらに類似するものを含む。具体的には、文書作成プログラムによって作成された文書、Webページ等を含む。
画像形成装置制御モジュール110は、通信モジュール105、セッション管理モジュール115、ユーザー認証モジュール125、画像形成装置認証モジュール140、ファイル管理モジュール155、テナントアクセス管理モジュール165と接続されている。画像形成装置制御モジュール110は、通信モジュール105、ユーザー認証モジュール125、画像形成装置認証モジュール140、ファイル管理モジュール155、テナントアクセス管理モジュール165間の制御と画像形成装置の制御を行う。例えば、特に、テナントアクセス管理モジュール165から渡された情報にしたがって、出力指示のあった文書をファイル情報記憶モジュール160から取り出し、画像形成装置から出力させる(又は出力させない)ように制御する。
セッション管理モジュール115は、画像形成装置制御モジュール110、セッション情報記憶モジュール120と接続されている。セッション管理モジュール115は、通信におけるセッション(通信開始から通信終了までの通信相手と情報処理装置100との間のやりとり)を管理する。ここでのセッションとは、画像形成装置、ユーザー端末210A等との通信におけるセッションである。具体的には、接続中の画像形成装置と、画像形成装置の操作ユーザー、それぞれの所属テナントをセッション情報として管理する。
セッション情報記憶モジュール120は、セッション管理モジュール115と接続されている。セッション情報記憶モジュール120は、セッション管理モジュール115によって管理されるセッションに関する情報を記憶する。例えば、セッションを本実施の形態で一意に識別するためのセッションID(IDentification)、通信相手を本実施の形態で一意に識別するための通信相手先ID等を記憶する。
具体的には、ユーザー認証モジュール125は、ユーザー情報を使ってユーザーを認証するとともに、ユーザーが所属するテナントの問い合わせに回答する。ユーザー認証自体は外部の認証サーバに委譲するようにしてもよい。その場合、ユーザー情報は外部の認証サーバにある。
ユーザー情報記憶モジュール130は、ユーザー認証モジュール125と接続されている。ユーザー情報記憶モジュール130は、ユーザーを認証するための情報を記憶する。外部の認証サーバを使う場合は外部認証サーバのデータになる。
ユーザー所属テナント情報記憶モジュール135は、ユーザー認証モジュール125と接続されている。ユーザー所属テナント情報記憶モジュール135は、ユーザーが所属するテナントの情報を記憶する。1人のユーザーが複数のテナントに所属することもできる。
具体的には、画像形成装置認証モジュール140は、画像形成装置情報を使って画像形成装置を認証するとともに、画像形成装置が所属するテナントの問い合わせに回答する。
画像形成装置情報記憶モジュール145は、画像形成装置認証モジュール140と接続されている。画像形成装置情報記憶モジュール145は、画像形成装置を認証するための情報を記憶する。
画像形成装置所属テナント情報記憶モジュール150は、画像形成装置認証モジュール140と接続されている。画像形成装置所属テナント情報記憶モジュール150は、画像形成装置が所属するテナントの情報を記憶する。1台の画像形成装置は複数のテナントに所属してもよい。なお、以下、1個のテナントに所属する例を用いて説明する。
ファイル情報記憶モジュール160は、ファイル管理モジュール155と接続されている。ファイル情報記憶モジュール160は、文書(ファイル)自体、その文書に関する情報を記憶する。
「第1のテナントと第2のテナントが合致しない場合」とは、第1のテナントと第2のテナントの指し示すものが同じでないことをいう。例えば、第1のテナントデータと第2のテナントデータが異なる場合が含まれる。なお、テナント間で包含関係があり、一方が他方を含むという関係である場合は、合致すると判断してもよい。
「第1のテナントと第2のテナントが対応付けられている」とは、その第1のテナントとその第2のテナントで構成されている組があることをいう。例えば、第1のテナントと第2のテナントとを対応付けたテーブルを予め用意しておき、そのテーブルから第1のテナント(又は第2のテナント)を検索し、その第1のテナント(又は第2のテナント)に対応する第2のテナント(又は第1のテナント)を抽出すればよい。
そして、その第1のテナントとその第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内で、文書を画像形成装置で出力させるように制御する指示情報を画像形成装置制御モジュール110に対して渡す。
また、テナントアクセス管理モジュール165は、第1のテナントと第2のテナントが合致する場合は、文書を画像形成装置で出力させるように制御する指示情報を画像形成装置制御モジュール110に対して渡すようにしてもよい。
また、テナントアクセス管理モジュール165は、第1のテナントと第2のテナントの組に印刷許可が対応付けられていない場合又は指示された出力が第1のテナントと第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内でない場合は、画像形成装置で印刷許可の範囲を設定できるように制御する指示情報を画像形成装置制御モジュール110に対して渡すようにしてもよい。
画像形成装置から印刷条件を受信する前に、画像形成装置に過去の印刷許可情報に基づく印刷条件を送信する。画像形成装置で印刷条件を指定する手間を省くこととなる。
画像形成装置から送信された印刷条件が、設定可能な条件の範囲内(上限値内)か否かを判断する。画像形成装置で設定可能な印刷条件を制限することができ、無制限に印刷されることを防ぐこととなる。
画像形成装置から印刷条件に加えて画像形成装置テナントのユーザー情報を受信する。そして、そのユーザー情報の認証に成功した場合にのみ、印刷許可情報を保存する。画像形成装置テナントのユーザーの許可がなければ印刷を許可しないこととなる。そして、一度許可されると、印刷条件が有効な限りは印刷できることとなる。
画像形成装置から送信された印刷条件が設定可能な範囲内か否かを判断する場合に、画像形成装置から印刷条件に加えて画像形成装置テナントのユーザー情報を受信し、かつその認証に成功すれば、設定可能な範囲を超える印刷条件も設定可能とする。画像形成装置テナントのユーザーの許可があれば、設定可能な印刷条件を緩和できることとなる。
画像形成装置から印刷条件に加えて画像形成装置テナントのユーザー情報を受信して認証する場合に、その画像形成装置テナントユーザーが管理する画像形成装置だけで有効な印刷許可情報を生成して保存する。印刷許可される画像形成装置の範囲を画像形成装置テナントのユーザーによって制限できることとなる。
関連テナント情報記憶モジュール175は、テナントアクセス管理モジュール165と接続されている。関連テナント情報記憶モジュール175は、各関連テナント情報について、印刷を許可する有効期限と各種の印刷条件を表す情報(印刷許可情報)を記憶する。
情報処理装置100上で、ユーザーと画像形成装置がテナントごとに管理されている。ユーザーが情報処理装置100に登録した文書は、ユーザーが所属するテナントに関連付けられ、そのテナントの画像形成装置で印刷可能となる。画像形成装置で文書を印刷するとき、画像形成装置にユーザー情報を入力して情報処理装置100で認証し、画像形成装置が属しているテナントと、画像形成装置で文書を印刷しようとしているユーザーが属しているテナントが同じ場合に、ユーザーテナントの文書の印刷を許可する。
画像形成装置に入力されたユーザー情報を情報処理装置100で認証した結果、画像形成装置テナントとユーザーテナントが違う場合、関連テナント情報に画像形成装置テナントとユーザーテナントの組み合わせがあるか否かを判断する。その組み合わせの関連テナント情報がある場合、その関連テナント情報に対して印刷許可情報があり、その印刷許可情報内での印刷か否かを判断する。
・有効な印刷許可情報である場合
印刷許可情報に設定された条件で、情報処理装置100はユーザーテナントの文書の印刷を許可する。
・有効な印刷許可情報がない場合
情報処理装置100は、画像形成装置からの印刷条件の送信を受け付け、印刷許可情報を生成して保存する。
図2(A)に示す例では、情報処理装置100、ユーザー端末210A、ユーザー端末210B、画像形成装置250A、画像形成装置250Bは、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。情報処理装置100は、複数の画像形成装置250を管理するものである。例えば、クラウドサービスとして、情報処理装置100の機能を提供してもよい。
図2(B)に示す例では、画像処理装置200A、画像処理装置200B、ユーザー端末210A、ユーザー端末210B、ユーザー端末210C、テナント管理モジュール220は、通信回線290を介してそれぞれ接続されており、画像処理装置200Aは、情報処理装置100A、画像形成装置250Aを有しており、画像処理装置200Bは、情報処理装置100B、画像形成装置250Bを有している。各画像形成装置250に対して、それぞれの情報処理装置100が管理するものである。各画像形成装置250の筐体内に情報処理装置100が含まれていてもよい。
ステップS302では、画像形成装置認証と画像形成装置テナントの特定を行う。ステップS302の処理の詳細については、図4の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS304では、画像形成装置認証及びテナント特定はOKであるか否かを判断し、OKである場合はステップS306へ進み、それ以外の場合はステップS326へ進む。
ステップS306では、ユーザー認証とユーザーテナントの特定を行う。ステップS306の処理の詳細については、図5の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS308では、ユーザー認証及びユーザーテナント特定はOKであるか否かを判断し、OKである場合はステップS310へ進み、それ以外の場合はステップS326へ進む。
ステップS310では、印刷の可否、印刷許可の設定可否を判断する。ステップS310の処理の詳細については、図6の例に示すフローチャートを用いて後述する。
ステップS314では、印刷文書リストを画像形成装置に送信する。
ステップS316では、画像形成装置から印刷文書の指定を受信する。
ステップS318では、印刷文書を画像形成装置に送信する。
ステップS320では、「印刷設定の許可」の判定であるか否かを判断し、「印刷設定の許可」の判定である場合はステップS322へ進み、それ以外の場合はステップS326へ進む。
ステップS322では、画像形成装置から印刷条件を受信する。
ステップS324では、印刷条件から印刷許可情報を作成して保存する。
ステップS326では、画像形成装置に印刷拒否を送信する。
・画像形成装置の個体ごとのシリアル番号(画像形成装置ID)
・画像形成装置のデバイス証明書
情報処理装置100(画像形成装置認証モジュール140)が画像形成装置を認証するときに上記の情報が画像形成装置情報として登録されていれば認証OKとする。なお、画像形成装置は、上記の両方をサーバに送信する必要はなく、どちらかを送信すればよい。
ステップS404では、画像形成装置を認証する。
ステップS406では、認証がOKであるか否かを判断し、OKである場合はステップS408へ進み、それ以外の場合はステップS416へ進む。
ステップS408では、画像形成装置テナントを特定する。
ステップS410では、画像形成装置情報、画像形成装置テナントでセッション情報を生成して保存する。
ステップS412では、セッションIDを画像形成装置に送信する。
ステップS414では、認証及びテナント特定がOKであるとする。
ステップS416では、認証及びテナント特定がNGであるとする。
・ログイン名とパスワード
・ユーザーの証明書
ユーザー情報の画像形成装置への入力は、コンソールパネルでのソフトキー入力であってもよいし、IDカード等に保存された情報を画像形成装置で読み取るようにしてもよい。
ステップS504では、保存済みのセッション情報を取り出す。
ステップS506では、セッション情報があるか否かを判断し、ある場合はステップS508へ進み、それ以外の場合はステップS518へ進む。
ステップS508では、ユーザーを認証する。
ステップS510では、認証がOKであるか否かを判断し、OKである場合はステップS512へ進み、それ以外の場合はステップS518へ進む。
ステップS512では、ユーザーテナントを特定する。
ステップS514では、セッション情報にユーザー情報とユーザーテナントを追加して更新保存する。
ステップS516では、認証及びテナント特定がOKであるとする。
ステップS518では、認証及びテナント特定がNGであるとする。
画像形成装置テナントとユーザーテナントが同じならば「印刷許可」と判定する。画像形成装置テナントとユーザーテナントが違うならば、関連テナント情報のデータで2つのテナントが関連テナントになっているか否かを判断する。関連テナントになっている場合、関連テナントに対する印刷許可情報の有無を判断し、印刷許可情報があれば印刷許可が有効か否かを判断する。有効な印刷許可であれば「印刷許可」と判断し、印刷許可情報がない場合又は無効な印刷許可の場合は「印刷設定許可」と判断する。関連テナントになっていない場合は「印刷拒否」と判断する。
ステップS604では、画像形成装置テナントとユーザーテナントの組み合わせが関連テナント情報にあるか否かを判断し、ある場合はステップS606へ進み、それ以外の場合はステップS614へ進む。
ステップS606では、関連テナント情報に対して印刷許可情報があるか否かを判断し、ある場合はステップS608へ進み、それ以外の場合はステップS612へ進む。
ステップS608では、印刷許可情報は有効であるか否かを判断し、有効である場合はステップS610へ進み、それ以外の場合はステップS612へ進む。
ステップS610では、「印刷許可」の判定を行う。
ステップS612では、「印刷設定の許可」の判定を行う。
ステップS614では、「印刷拒否」の判定を行う。
ユーザー情報テーブル800は、ログイン名とパスワードでユーザー認証する場合のユーザー情報の例である。パスワードはそのまま保存するのではなくハッシュ値等で保存する。ログイン名の代わりにメールアドレスでもよい。なお、ユーザーは複数のテナントに所属できることを想定した場合の例である。
ユーザー所属テナント情報テーブル900は、ユーザーIDとテナントIDのセットで、どのテナントに、どのユーザーが所属しているのかを表すものである。
図9の例に示すデータの場合は次の意味となる。
・テナントA(ID=1001)にtaro(ID=2001)、jiro(ID=2002)、shiro(ID=2004)の3人が所属している。
・テナントB(ID=1002)にはsaburo(ID=2003)が1人所属している。
・テナントC(ID=1003)にはshiro(ID=2004)が1人所属している。
なお、shiro(ID=2004)はテナントA(ID=1001)とテナントC(ID=1003)の両方に所属している。
シリアル番号で画像形成装置を認証する場合の画像形成装置情報の例を示している。画像形成装置IDと機種名、画像形成装置シリアル番号、テナントIDのセットになっている。図8,図9の例に示したユーザーとは違い、1つの画像形成装置が複数のテナントに所属していないため、画像形成装置情報と画像形成装置所属テナント情報を1つのテーブルにしている。
ユーザーテナントと画像形成装置テナントのセットで、どのテナントの画像形成装置で、どのユーザーテナントの文書の印刷を許可できるのかを表す例を示している。なお、現時点で印刷が許可されているか否かは、印刷許可情報テーブル1200を参照することになる。印刷条件を制限する場合は、最大許可日数、最大部数、最大面数などの上限値情報を関連テナント情報に追加し、この範囲で印刷許可情報テーブル1200を作成するようにする。ただし、画像形成装置テナントと同じテナントのユーザーが許可する場合は、この上限値を超えた印刷条件を印刷許可情報テーブル1200に設定させてもよい。
図11の例に示すデータの場合は次の意味となる。
・テナントA(ID=1001)の文書の、テナントB(ID=1002)の画像形成装置での印刷を許可できる。印刷条件の上限は印刷許可日数が7日、最大印刷部数が100部、最大印刷面数が200面である。
・テナントB(ID=1002)の文書の、テナントA(ID=1001)の画像形成装置での印刷を許可できる。印刷条件の上限は印刷許可日数が5日、最大印刷部数が50部、最大印刷面数が100面である。
・テナントA(ID=1001)の文書の、テナントC(ID=1003)の画像形成装置での印刷を許可できるが、逆は許可できない。
印刷許可情報テーブル1200は、関連テナントIDと許可開始日、許可有効期限、各種の印刷条件(部数、面数)の組み合わせの例を示している。許可有効期限より前の印刷で、かつ印刷条件の上限値に到達していない場合に有効な印刷許可情報になる。
・関連テナントID=4001(許可開始日が2014/01/01と2014/08/01)の両方は、関連テナント情報の上限値どおりに印刷条件になっている。
・関連テナントID=4002は、関連テナント情報の上限値を下回る印刷条件になっている。
・関連テナントID=4003は、画像形成装置テナントと同じテナントのユーザーの許可が得られたので、関連テナント情報の上限値を超える印刷条件になっている。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
105…通信モジュール
110…画像形成装置制御モジュール
115…セッション管理モジュール
120…セッション情報記憶モジュール
125…ユーザー認証モジュール
130…ユーザー情報記憶モジュール
135…ユーザー所属テナント情報記憶モジュール
140…画像形成装置認証モジュール
145…画像形成装置情報記憶モジュール
150…画像形成装置所属テナント情報記憶モジュール
155…ファイル管理モジュール
160…ファイル情報記憶モジュール
165…テナントアクセス管理モジュール
170…印刷許可情報記憶モジュール
175…関連テナント情報記憶モジュール
200…画像処理装置
210…ユーザー端末
220…テナント管理モジュール
250…画像形成装置
290…通信回線
Claims (5)
- 文書を画像形成装置で出力する場合に、該文書が属している第1のテナントと該画像形成装置が属している第2のテナントを抽出する抽出手段と、
前記第1のテナントと前記第2のテナントが合致しない場合であって、該第1のテナントと該第2のテナントが対応付けられているときは、該第1のテナントと該第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内で、前記文書を前記画像形成装置で出力させるように制御する制御手段
を具備し、
前記制御手段は、前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に印刷許可が対応付けられていない場合又は前記出力が前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内でない場合は、前記画像形成装置で印刷許可の範囲を設定できるように制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 文書を画像形成装置で出力する場合に、該出力の指示を行ったユーザーが属している第1のテナントと該画像形成装置が属している第2のテナントを抽出する抽出手段と、
前記第1のテナントと前記第2のテナントが合致しない場合であって、該第1のテナントと該第2のテナントが対応付けられているときは、該第1のテナントと該第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内で、前記文書を前記画像形成装置で出力させるように制御する制御手段
を具備し、
前記制御手段は、前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に印刷許可が対応付けられていない場合又は前記出力が前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内でない場合は、前記画像形成装置で印刷許可の範囲を設定できるように制御する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記第1のテナントと前記第2のテナントが合致する場合は、前記文書を前記画像形成装置で出力させるように制御する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
文書を画像形成装置で出力する場合に、該文書が属している第1のテナントと該画像形成装置が属している第2のテナントを抽出する抽出手段と、
前記第1のテナントと前記第2のテナントが合致しない場合であって、該第1のテナントと該第2のテナントが対応付けられているときは、該第1のテナントと該第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内で、前記文書を前記画像形成装置で出力させるように制御する制御手段
として機能させ、
前記制御手段は、前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に印刷許可が対応付けられていない場合又は前記出力が前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内でない場合は、前記画像形成装置で印刷許可の範囲を設定できるように制御する
情報処理プログラム。 - コンピュータを、
文書を画像形成装置で出力する場合に、該出力の指示を行ったユーザーが属している第1のテナントと該画像形成装置が属している第2のテナントを抽出する抽出手段と、
前記第1のテナントと前記第2のテナントが合致しない場合であって、該第1のテナントと該第2のテナントが対応付けられているときは、該第1のテナントと該第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内で、前記文書を前記画像形成装置で出力させるように制御する制御手段
として機能させ、
前記制御手段は、前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に印刷許可が対応付けられていない場合又は前記出力が前記第1のテナントと前記第2のテナントの組に対応付けられている印刷許可の範囲内でない場合は、前記画像形成装置で印刷許可の範囲を設定できるように制御する
情報処理プログラム。
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