JP6825478B2 - 情報処理システム、情報処理装置、プログラム - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、プログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置及びプログラムに関する。
クラウドサーバと各種の機器が連携することでユーザの利便性が向上するなどの効果がある。例えば、複合機等の機器がスキャンして作成した画像データをクラウドサーバに送信し、クラウドサーバが予め設定されたプロファイルに応じて画像データを処理する(例えば、オンラインストレージへの保存等)ことが可能になる。
クラウドサーバのリソースを利用する企業や部署などの団体をテナントといい、クラウドサーバはテナント単位で利用される。機器はこのテナントごとに登録され、登録された機器はクラウドサーバのリソースを利用できる。一方、機器を操作するユーザもテナントごとに登録されており、機器を通してクラウドサーバにログインすることで、クラウドサーバに登録された機器を使用できるようになる(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、ユーザごとにプロファイルを設定できるクラウドシステムが開示されている。
図1は、テナント、機器の一例である複合機10、及びユーザの関係を模式的に説明する図の一例である。なお、複合機10を区別するため、複合機10a、10bと称する。図示するように、テナントには複合機10a、10bとユーザ1〜3が登録されている。ユーザ1を例にして説明する。複合機10a、10bがテナントに登録されていることの効果の1つとして、ユーザ1は複合機10a、10bのどちらからもテナントにログインして複合機10a,10bを使用でき、複合機10a、10bのいずれからでもユーザ1が普段利用しているプロファイル9(例えばプロファイル1)を使用できる。プロファイル1〜3は複合機10の動作の設定に関する設定情報である。ユーザ1がプロファイル1をクラウドサーバに登録してある場合、ユーザ1が複合機10aを使用しても又は複合機10bを使用してもプロファイル1を使用して同じ設定で複合機10a又は複合機10bを使用できる。
しかしながら、従来のクラウドサーバでは、複合機10が登録されたテナントとユーザが登録されたテナントが異なる場合、ユーザが普段利用しているプロファイル9を利用できないという問題がある。図2を用いて説明する。図2は、ユーザとテナントの関係を説明する図の一例である。クラウドサーバ50ではテナント111とテナント222が登録されており、テナント111には複合機10aとユーザ1が登録されている。また、テナント222には複合機10bとユーザ2が登録されている。
ユーザ1がテナント111からクラウドサーバ50にログインした場合、ユーザ1は普段利用しているユーザ1のプロファイル9cを複合機10aに設定して複合機10aを使用できる。一方、ユーザ1がテナント222の複合機10bを介してクラウドサーバ50にログインしても、テナント222にはユーザ1が登録されていないため、ユーザ1はユーザ1のプロファイル9cを利用できなかった。
本発明は、上記課題に鑑み、ユーザが使用する機器に対し適切な設定情報を提供できる情報処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、機器の設定に関する設定情報を前記機器に送信する情報処理システムであって、
前記機器は、前記機器のユーザのユーザ情報を受け付ける受付手段と、前記ユーザ情報と前記機器に関する機器情報を情報処理装置に送信する第一の通信手段と、を有し、
前記情報処理装置は、前記ユーザ情報と前記機器情報を受信する第二の通信手段と、前記機器情報及び前記ユーザ情報に基づき、前記ユーザが使用する前記機器の前記設定情報を決定する設定情報決定手段と、を有し、前記機器情報は機器を特定する識別情報であり、前記ユーザ情報は前記ユーザを特定する識別情報であり、前記設定情報決定手段は、情報処理システムのリソースを利用する団体を特定するための団体識別情報に前記機器の前記機器情報が登録された機器情報記憶部、及び、前記団体識別情報に前記ユーザの前記ユーザ情報が登録されたユーザ情報記憶部を参照し、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが同じ場合、前記設定情報決定手段は、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、前記設定情報決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体に対する情報の要求が許可される他の団体の団体識別情報が登録された第一の要求許可情報を参照して、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体からの情報の要求を前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可しているか否かを判断し、許可している場合には前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、前記第二の通信手段は前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報を前記機器に送信する。
ユーザが使用する機器に対し適切な設定情報を提供できる情報処理システムを提供することができる。
テナント、機器の一例である複合機、及びユーザの関係を模式的に説明する図の一例である。 ユーザとテナントの関係を説明する図の一例である。 本実施形態の情報処理システムの概略を説明する図の一例である。 情報処理システムの概略構成図の一例である。 クラウドサーバの概略的なハードウェア構成図の一例である。 複合機の概略的なハードウェア構成を示したブロック図の一例である。 情報処理システムの機能を説明する機能ブロック図の一例である。 自分が登録されていないテナントの複合機でクラウドサーバにログインし、自分のプロファイルを複合機で使用するシーケンス図の一例である。 アプリホーム画面等を説明する図の一例である。 複合機のテナント情報とユーザのテナント情報に基づくプロファイルIDの決定手順を説明するフローチャート図の一例である。 自分が登録されていないテナントの複合機でクラウドサーバにログインし、自分のプロファイルを複合機で使用するシーケンス図の一例である。 情報処理システムの機能を説明する機能ブロック図の一例である。 自分が登録されていないテナントの複合機でクラウドサーバにログインし、自分のプロファイルを複合機で使用するシーケンス図の一例である(実施例2)。 アプリ判断部が、ユーザが利用可能なアプリを制限する手順を示すフローチャート図の一例である。 利用制限によるアプリの除外処理の流れを説明する図の一例である。 情報処理システムの機能を説明する機能ブロック図の一例である。 自分が登録されていないテナントの複合機でクラウドサーバにログインし、自分のプロファイルを複合機で使用するシーケンス図の一例である(実施例3)。 差分プロファイルの作成を説明する図の一例である。 合成されたプロファイル(V1.1.A)を示す図の一例である。 ログアウト後のプロファイルを説明する図の一例である。 プロファイル処理部がプロファイルを処理する手順を示すフローチャート図の一例である。 ログイン時の画面遷移を説明する図の一例である。 情報処理システムの機能を説明する機能ブロック図の一例である(実施例4)。 複合機が表示する画面の画面遷移例を説明する図の一例である。 自分が登録されていないテナントの複合機でクラウドサーバにログインし、自分のプロファイルを複合機で使用するシーケンス図の一例である(同一のアプリなし)。 自分が登録されていないテナントの複合機でクラウドサーバにログインし、自分のプロファイルを複合機で使用するシーケンス図の一例である(同一のアプリあり)。 画面遷移先制御部が遷移先画面を決定する手順を説明するためのフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<本実施形態の情報処理システムの概略>
図3は、本実施形態の情報処理システム100の概略を説明する図の一例である。ユーザ1は、複合機10aが登録されているテナント111に登録されている。また、複合機10aはプロファイル9aを初期設定のプロファイルとして利用し、ユーザ1は普段、プロファイル9cを利用している。ユーザ1が複合機10aを介してクラウドサーバ50にログインした場合、プロファイル9cを複合機10aに設定して複合機10aを使用できる。
次に、ユーザ1がテナント222に登録されている複合機10bを使用する場合を説明する。
(1)まず、ユーザ1は複合機10bを介してクラウドサーバ50にログインする。これにより、クラウドサーバ50は複合機10bとユーザ1を特定する。
(2)複合機10bはテナント222に登録されており、ユーザ1はテナント111に登録されているので、クラウドサーバ50はユーザ1が登録されているテナントと複合機10bが登録されているテナントが異なっていると判断する。
(3)クラウドサーバ50は、所定の条件の下、テナント111に登録されているユーザ1のプロファイル9cを複合機10bに送信する。これにより、複合機10bはプロファイル9cに基づき動作するので、ユーザ1はテナント111に設置された複合機10aを使用する場合と同じ設定で複合機10bを使用できる。
<用語について>
特許請求の範囲のリソースとは、情報処理システムのハードウェア及びソフトウェアである。あるいは、情報処理システムのハードウェア及びソフトウェアが提供する機能をいう。
また、団体とは共通点を持つ人又は物の集まりである。例えば、企業、事業所、支社、部署、関連会社、クラス、室、フロアなどに属する人や物は同じ団体に属する。本実施例ではこれらの人の集まりを単位にして機器とユーザが登録される。団体に属する人又は物が一人又は一台でもよい。情報処理システムのリソースを利用する団体を慣例的に例えばテナントという。
設定情報とは、例えば複合機の設定に関する情報である。あるいは、複合機が可能な動作を許可したり禁止したりする情報である。設定情報は、複合機が行う各種の処理のパラメータを含む場合がある。本実施形態では設定情報をプロファイルという用語で説明する。
<システム構成例>
図4は、情報処理システム100の概略構成図の一例である。情報処理システム100は、ネットワークを介して通信可能なクラウドサーバ50と複数の複合機10(区別する場合は10a1、10a2、10b1、10b2という)とを有する。なお、複合機10同士は通信しなくてもよい。また、通信可能とは通信する機能を有していればよく、常時、クラウドサーバ50と複合機10が通信することまでは必要でない。
複合機10a1、10a2は拠点1に配置されており、複合機10b1、b2は拠点2に配置されている。例えば、拠点1が本社の場合、拠点2は事業所又は支社であり、拠点1が部署1の場合、拠点2は部署2であり、拠点1が企業1の場合、拠点2は企業2(関連会社など企業1と関係が深い企業)である。このように、拠点1と拠点2は、人の移動が生じうる関係にある。
一例として、複合機10a1、10a2はクラウドサーバ50のテナント111に登録されており、複合機10b1、b2はクラウドサーバ50のテナント222に登録されている。ただし、各テナントには1台以上の複合機10が登録されていればよく、図4の例は一例に過ぎない。
また、複合機10は機器の一例である。複合機10の「複合」とは、プリント、FAX送受信、原稿のスキャン、及び、コピーなどの複数の機能を有することを意味するが、機器が複数の機能を有することは必要でない。機器としては、これらのうち1つの機能しか有していなくてもよい。また、複合機10は、MFP(Multi-Function Peripheral)、複写機、コピー機、画像形成装置、又は、オフィス機器などと呼ばれる機器でもよい。
さらに、複合機10は、プロジェクタ、HUD(Head Up Display)装置、電子黒板、デジタルサイネージなどで代替される。すなわち、本実施形態の機器は、ユーザがプロファイル9を利用できる機器であればよい。
クラウドサーバ50は、情報処理装置の一例である。また、クラウドサーバ50はクラウドコンピューティングに対応していることが好ましい。クラウドとは特定ハードウェア資源を意識しないでネットワーク上のリソースが利用される情報処理装置の利用形態である。この場合、クラウドサーバ50は、1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成される。また、一台の情報処理装置の中の仮想化環境に構築されていたり、複数台の情報処理装置に跨って構築されたりしてもよい。
クラウドサーバ50はインターネット上に存在するが、ネットワークに接続されていればどこに存在してもよく、例えば拠点1又は拠点2に存在してもよい。
ネットワークNは、複合機10が設置されている拠点などに構築されているLAN、LANをインターネットに接続するプロバイダのプロバイダネットワーク、及び、回線事業者が提供する回線等により構築されている。ネットワークNが複数のLANを有する場合、ネットワークはWANやインターネットと呼ばれる。ネットワークNは有線又は無線のどちらで構築されてもよく、また、有線と無線が組み合わされていてもよい。また、複合機10が3G、LTE(Long Term Evolution)、4Gなどの携帯電話網に接続する機能を有する場合、LANはなくてもよくネットワークNは携帯電話網とプロバイダネットワークである。
<ハードウェア構成>
図5は、クラウドサーバ50の概略的なハードウェア構成図の一例である。クラウドサーバ50は、CPU201と、CPU201が使用するデータの高速アクセスを可能とするメモリ202とを備える。CPU201及びメモリ202は、システム・バス203を介して、クラウドサーバ50の他のデバイス又はドライバ、例えば、グラフィックス・ドライバ204及びネットワーク・ドライバ(NIC)205へと接続されている。
グラフィックス・ドライバ204は、バスを介してLCD(ディスプレイ装置)206に接続されて、CPU201による処理結果をモニタする。また、ネットワーク・ドライバ205は、トランスポート層レベル及び物理層レベルでクラウドサーバ50をネットワークNへと接続して、複合機10とのセッションを確立させている。
システム・バス203には、さらにI/Oバス・ブリッジ207が接続されている。I/Oバス・ブリッジ207の下流側には、PCIなどのI/Oバス208を介して、IDE、ATA、ATAPI、シリアルATA、SCSI、USBなどにより、HDD(ハードディスクドライブ)209などの記憶装置が接続されている。HDD209はクラウドサーバ50の全体を制御するプログラム209pを記憶している。HDD209はSSD(Solid State Drive)でもよい。
また、I/Oバス208には、USBなどのバスを介して、キーボード及びマウス(ポインティング・デバイスと呼ばれる)などの入力装置210が接続され、システム管理者などのオペレータによる入力及び指令を受け付けている。
なお、図示したクラウドサーバ50のハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたりひとまとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、クラウドサーバ50が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例のクラウドサーバ50の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
<<複合機10のハードウェア構成について>>
図6は、複合機10の概略的なハードウェア構成を示したブロック図の一例である。複合機10は、コントローラ410とエンジン部(Engine)415とをPCI(Peripheral Component Interface)バス416で接続した構成となる。
コントローラ410は、複合機10全体の制御と描画、通信、操作パネル411からの入力を制御するコントローラである。エンジン部415は、PCIバス416に接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナ又はファックスユニットなどである。
なお、このエンジン部415には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ410は、CPU401と、ノースブリッジ(NB)403と、システムメモリ(MEM−P)402と、サウスブリッジ(SB)404と、ローカルメモリ(MEM−C)407と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)406と、ハードディスクドライブ(HDD)408とを有し、ノースブリッジ(NB)403とASIC406との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス405で接続した構成となる。
また、MEM−P402は、ROM(Read Only Memory)402aと、RAM(Random Access Memory)402bと、をさらに有する。
CPU401は、複合機10の全体制御を行うものであり、NB403、MEM−P402及びSB404からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB403は、CPU401とMEM−P402、SB404、AGPバス405とを接続するためのブリッジであり、MEM−P402に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
MEM−P402は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM402aとRAM402bとからなる。
ROM402aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM402bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
SB404は、NB403とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB404は、PCIバスを介してNB403と接続されており、このPCIバスには、ネットワークI/F409なども接続される。ASIC406は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGPバス405、PCIバス416、HDD408及びMEM−C407をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC406は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC406の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C407を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部415との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニットとを有する。
ネットワークI/F409はネットワークNを介してクラウドサーバ50等と通信するための通信装置であり、例えばNIC(Network Interface Card)である。
このASIC406には、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)412、USB(Universal Serial Bus)413、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース414が接続される。
操作パネル411はASIC406に直接接続されている。MEM−C407は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリである。HDD408は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
また、HDD408は、複合機10で実行されるアプリケーションのライセンスファイルを保存する。AGPバス405は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P402に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
<情報処理システム100の機能について>
図7は、情報処理システム100の機能を説明する機能ブロック図の一例である。以下、クラウドサーバ50、複合機10の機能を説明する。
<<複合機10>>
複合機10は、通信部11、操作受付部12、ログイン要求部13及び表示処理部14を有する。これら各機能は、図6に示したHDD408からMEM−P402に展開されたプログラム408pをCPU401が実行することにより実現されている。なお、このプログラム408pは、プログラム配信用のサーバから配信されてもよいし、USBメモリや光記憶媒体などの可搬性の記憶媒体に記憶された状態で配布されてもよい。
通信部11は、図6に示したCPU401がプログラム408pを実行しネットワークI/F409を制御すること等により実現され、クラウドサーバ50と各種の情報を送受信する。
操作受付部12は、図6に示したCPU401がプログラム408pを実行し操作パネル411を制御すること等により実現され、ユーザによる複合機10に対する各種の操作を受け付ける。本実施形態では主にログインに必要なユーザ情報の入力を受け付ける。ユーザ情報はユーザを特定するための情報であり、例えばユーザIDである。IDはIdentificationの略であり識別子や識別情報という意味である。IDは複数の対象から、ある特定の対象を一意的に区別するために用いられる名称、符号、文字列、数値又はこれらのうち1つ以上の組み合わせをいう。以下で説明されるIDについても同様である。認証の際、操作受付部12はユーザIDとパスワードの入力を受け付ける。あるいはユーザが携帯するICカードをICカードのリーダライタが読み取ってもよい。
表示処理部14は、図6に示したCPU401がプログラム408pを実行し操作パネル411を制御すること等により実現され、操作パネル411に各種の情報を含む画面を表示する。本実施形態では、例えばクラウドサーバ50から送信されたプロファイル9に基づくアプリの一覧を表示する。
<<クラウドサーバ50>>
クラウドサーバ50は、通信部51、プロファイル判断部52、認証部53、テナント管理部54、及び、プロファイル管理部55を有する。これら各機能は、図5に示したHDD209からメモリ202に展開されたプログラム209pをCPU201が実行することにより実現されている。なお、このプログラム209pは、プログラム配信用のサーバから配信されてもよいし、USBメモリや光記憶媒体などの可搬性の記憶媒体に記憶された状態で配布されてもよい。
通信部51は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行してネットワーク・ドライバ205を制御すること等により実現され、複合機10と各種の情報を送受信する。
プロファイル判断部52は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現され、所定の条件を判断し、複合機10に送信するプロファイル9を決定する。
認証部53は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現され、ユーザの認証を行う。
テナント管理部54は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行することやメモリ202等により実現され、テナント、ユーザ、複合機10の管理を行う。具体的には、テナント情報61、ユーザ登録情報62、及び複合機登録情報63を有し、これらから取得した情報をプロファイル判断部52に送出する。
プロファイル管理部55は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行することやメモリ202等により実現され、プロファイル9の管理を行う。具体的には、複合機10又はユーザごとにプロファイル9を管理する。
Figure 0006825478
表1は、テナント情報61の一例を示す。テナント情報61は、テナントID、テナント名、テナント公開範囲、及び、テナント接続範囲の各項目を有する。テナントIDはテナントを特定するための情報(団体識別情報の一例)である。テナント名は、ユーザがテナントを判別するための名称や呼称である。
テナント公開範囲は、自テナントにアクセスできる他テナントのテナントIDである。アクセスとは通信により情報を送信したり取得したりすることをいう。アクセスで送信される情報の一例として、本実施形態ではプロファイル9が挙げられる。したがって、テナント公開範囲は、自テナントにプロファイルを提供できる他テナントのテナントIDということもできる。例えば、テナントIDが222のテナントはテナントIDが111の自テナントにプロファイル9を提供できる。テナント公開範囲は第一の要求許可情報の一例である。
これに対し、テナント接続範囲は、自テナントがアクセス可能な他テナントのテナントIDである(自テナントがプロファイルを提供可能な他テナントのテナントIDである。)。テナント接続範囲は第二の要求許可情報の一例である。例えば、テナントIDが111の自テナントはテナントIDが222のテナントにプロファイル9を提供できる。テナント222に登録されている複合機10をテナント111に登録されているユーザが使用する場合、テナント公開範囲があれば十分である。しかし、テナントIDが111のテナントのプロファイル9によっては例えば社外の情報を取得したりするアプリが設定されている可能性があり、管理者等がこのプロファイル9に基づいて他テナントの複合機10が動作することを予め制限しておきたい場合がある。そこで、テナント接続範囲に自テナントがプロファイルを提供できるテナントが設定されていることで、自テナントが提供したプロファイルで他テナントの複合機10が想定外の動作を行うことを抑制できる。
したがって、テナント公開範囲とテナント接続範囲は矛盾がある場合がある。例えば、テナント公開範囲に222というテナントIDが設定されていても、テナントIDが222のテナントのテナント接続範囲には111というテナントIDが登録されているとは限らない。本実施形態では、この点を考慮して複合機10に提供すべきプロファイル9を決定できる。
なお、テナント公開範囲とテナント接続範囲はいずれもホワイトリストになっているが、公開又は接続を禁止するテナントIDが登録されたブラックリストでもよい。また、テナント公開範囲とテナント接続範囲は複数の設定値を持つことができる。また、全く設定値を有さなくてもよい。
Figure 0006825478
表2は、ユーザ登録情報62を模式的に示す。ユーザ登録情報62では、テナントIDとユーザIDとが対応付けられている。これにより、クラウドサーバ50はユーザが登録されているテナントを特定できる。ユーザ登録情報62はユーザ情報記憶部の一例である。
Figure 0006825478
表3は、複合機登録情報63を模式的に示す。複合機登録情報63では、テナントIDと機器情報とが対応付けられている。機器情報は複合機10を特定するための情報である。機器情報を機器ID又は機器識別情報と称してよい。これにより、クラウドサーバ50は複合機10が登録されているテナントを特定できる。複合機登録情報63は機器情報記憶部の一例である。
Figure 0006825478
表4は、プロファイル9のデータ構造の一例を示す。1つのプロファイル9は、プロファイル情報301、1つ以上のアプリ情報302、1つ以上のアプリ設定303、レイアウト情報304、及び、UIカスタマイズ情報305を有する。プロファイル情報301は、プロファイル9の書誌情報であり、プロファイルID、プロファイル名、及び、管理元テナントIDを有する。プロファイルIDはプロファイル9を特定するための情報であり、プロファイル名はプロファイル9の名称や呼称である。管理元テナントIDはこのプロファイル9を管理しているテナントを示す。1つのテナントに複数のプロファイル9が登録される場合がある。これは、管理者がプロファイル9をいくつか作っておき、その中の1つを複合機10やユーザに使用させるためである。あるいは、ユーザごとにプロファイル9が作成されるためである。このため、同じ管理元テナントIDのプロファイル9が複数ある場合、予めデフォルトのプロファイル9が決まっている。あるいは、ユーザIDなどとプロファイルが対応付けられている。デフォルトのプロファイル9には例えばプロファイルIDに(*)などの決まった記号が付与されている。あるいは、プロファイルIDが最も若いプロファイル9がデフォルトとして決定される。
アプリ情報302は、プロファイル9に含まれるアプリの情報である。アプリ情報302の例えば「アプリZ1」はアプリZ1というアプリであることを示し、「アプリ画面521パーツ」はアプリが複合機10に表示するユーザインタフェースの部品である。
アプリ設定303は、アプリの設定に関する情報である。各アプリ設定303は各アプリ情報302に対応付けられている。例えば、アプリがスキャンアプリである場合、スキャン設定(モノクロ・カラー、解像度、濃度等)が登録され、アプリがプリントアプリである場合、プリント設定(用紙サイズ、モノクロ・カラー、両面、集約、仕上げ等)が登録される。アプリ設定303はユーザごとの個人設定を含む。
レイアウト情報304は、ユーザインタフェースの基本的なレイアウト構成を有している。2×3はアプリのアイコンを2行×3列に並べることを意味する。UIカスタマイズ情報305の配置順は、ユーザが設定したユーザインタフェースにおけるアプリの配置順である。
<動作手順>
図8は、自分が登録されていないテナントの複合機10でクラウドサーバ50にログインし、自分のプロファイル9を複合機10で使用するシーケンス図の一例である。なお、適宜、図9の画面例を参照して説明する。図9は、操作パネルに表示される画面の遷移例を示す。
S1:まず、ユーザはアプリホーム画面を複合機10に表示させる操作を行う。複合機10の操作受付部12はこの操作を受け付ける。
S2:操作受付部12がこの操作を受け付けると、通信部11にプロファイル9の取得を要求する。
S3:複合機10の通信部11はプロファイル9の取得要求をクラウドサーバ50に送信する。取得要求には複合機10の機器情報が含まれる。
S4:クラウドサーバ50の通信部51がプロファイル9の取得要求を受信すると、プロファイル判断部52に機器情報を指定してプロファイル9の取得要求を送出する。
S5:プロファイル判断部52は機器情報を指定して、複合機10が登録されているテナントのテナント情報61をテナント管理部54に要求する。
S6:テナント管理部54は、複合機登録情報63を参照して機器情報に対応付けられているテナントIDを取得する。次に、このテナントIDが登録されているテナント情報61を取得して、プロファイル判断部52に送出する。
S7:次に、プロファイル判断部52は、ステップS6で取得したテナント情報61のテナントIDを指定して、このテナントIDに対応したプロファイル9のプロファイルIDをプロファイル管理部55に要求する。
S8:プロファイル管理部55は指定されたテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイル9を特定し、このプロファイル9からプロファイルIDを取得する。プロファイルIDをプロファイル判断部52に送出する。管理元テナントIDが同じプロファイル9が複数ある場合は、その全てのプロファイルIDを送出する。
S9:プロファイル判断部52はプロファイルIDを指定してプロファイル9をプロファイル管理部55に要求する。プロファイル管理部55から複数のプロファイルIDが送出された場合、プロファイル判断部52はデフォルトのプロファイルIDを特定してからプロファイルIDを指定してプロファイル9をプロファイル管理部55に要求する。
S10:プロファイル管理部55はプロファイルIDで特定されるプロファイル9をプロファイル判断部52に送出する。
S11:プロファイル判断部52は取得したプロファイル9を通信部51に送出する。
S12:クラウドサーバ50の通信部51はプロファイル9を受信し、プロファイル9を複合機10に送信する。
S13:複合機10の通信部11はプロファイル9を受信し、該プロファイル9を表示処理部14に送出する。
S14:表示処理部14は、プロファイル9に基づくアプリホーム画面を操作パネルに表示する。図9(a)はアプリホーム画面の一例を示す図である。このアプリホーム画面は、複合機10のプロファイル9に基づくものである。なお、表示処理部14はこのプロファイル9を利用するためプロファイル9をキャッシュしておく。これにより、画面遷移のたびに画像形成装置がプロファイル9をクラウドサーバ50から取得する必要がなくなる。キャッシュとは、HDD209などの記憶装置に記憶させておくことをいう。
次に、ユーザはクラウドサーバ50にログインすることで自分が普段利用するプロファイル9を複合機10に設定できる。
S21:まず、ユーザはログイン画面でログインするためユーザIDとパスワードを入力する操作を行う。図9(b)はログイン画面の一例を示す。ユーザはログイン画面でユーザIDとパスワードを入力する。
S22:複合機10の操作受付部12はこの操作を受け付け、ユーザIDとパスワードを含むログイン要求をログイン要求部13に送出する。
S23:ログイン要求部13は、ユーザID、パスワード及び機器情報を含むログイン要求を通信部11に送出する。
S24:通信部11は、ユーザID、パスワード及び機器情報を含むログイン要求をクラウドサーバ50に送信する。
S25:クラウドサーバ50の通信部51はログイン要求を受信して、プロファイル判断部52にログイン要求と機器情報を送出する。
S26:プロファイル判断部52は機器情報を指定して、ユーザが登録されているテナントのテナント情報61をテナント管理部54に要求する。クラウドサーバ50としては他の複合機10からも機器情報が送信されるため、ログインの際は改めて機器情報に基づくテナント情報61を特定する。
S27:テナント管理部54は、複合機登録情報63を参照して機器情報に対応付けられているテナントIDを取得する。次に、このテナントIDが登録されているテナント情報61を取得して、プロファイル判断部52に送出する。
S28:次に、プロファイル判断部52はユーザIDとパスワードと共にユーザの認証を認証部53に要求する。
S29:認証部53はユーザIDとパスワードを用いてユーザを認証する。具体的には、ユーザIDとパスワードの組が認証部53に登録されているか否かを判断し、登録されている場合は認証が成立した(OK)と判断し、登録されていない場合は認証が成立しない(NG)と判断する。
S30:認証が成立した場合、プロファイル判断部52はユーザIDを指定してユーザが登録されているテナントのテナント情報61をテナント管理部54から取得する。
S31:テナント管理部54は、ユーザIDに対応付けられているテナントIDをユーザ登録情報62から取得し、次に、このテナントIDのテナント情報61をプロファイル判断部52に送出する。
S32:プロファイル判断部52は、複合機10が登録されているテナントとユーザが登録されているテナントが同じかどうかに応じて、複合機10に送信するプロファイル9を決定する。決定の手順は図10にて説明する。
S33:プロファイル判断部52はプロファイルIDを指定してプロファイル9をプロファイル管理部55に要求する。
S34:プロファイル管理部55はプロファイルIDで特定されるプロファイル9をプロファイル判断部52に送出する。
S35:プロファイル判断部52は取得したプロファイル9とログイン結果を通信部51に送出する。
S36:クラウドサーバ50の通信部51はプロファイル9とログイン結果を複合機10に送信する。
S37:複合機10の通信部11はプロファイル9とログイン結果を受信し、プロファイル9とログイン結果をログイン要求部13に送出する。
S38:ログイン要求部13はプロファイル9とログイン結果を表示処理部14に送出する。
S39:表示処理部14は、プロファイル9に基づくアプリホーム画面を操作パネルに表示する。図9(c)(d)はログイン後のアプリホーム画面を示す。ログイン後に表示されるアプリホーム画面には図9(c)と(d)の2つのパターンがある。詳細は後述される。
<<画面の遷移>>
図9の画面について説明する。図9(a)のアプリホーム画面501には複合機10で動作するアプリを起動させるアイコン503と、ログインボタン502とが表示されている。ログインボタン502が押下されると図9(b)のログイン画面511が表示される。ユーザはログインせずにアプリを起動させることも可能であるが、ユーザのアプリ設定が反映されていない状態となる。
図9(b)のログイン画面511は、ユーザIDとパスワードの入力欄512、及び、ログイン要求ボタン513を有する。ログイン要求ボタン513は、ユーザIDとパスワードを複合機10に送信させるためのボタンである。ユーザIDの一例として図9(b)ではメールアドレスが入力されている。ユーザIDはユーザを特定できる情報であればよい。
ログインOKの場合、図9(c)又は(d)のアプリホーム画面501が表示される。図9(c)はログイン後のアプリホーム画面501のうち、ユーザが登録されているテナントと複合機10が登録されているテナントが同じ場合のアプリホーム画面501を示す。テナントが同じ場合はプロファイル9も同じなので、アプリホーム画面501の外観は図9(a)のログイン前と変わらない。
図9(d)はログイン後のアプリホーム画面501のうち、ユーザが登録されているテナントと複合機10が登録されているテナントが異なる場合のアプリホーム画面501を示す。ユーザのプロファイル9に基づき表示されるためアプリホーム画面501の外観は図9(a)のログイン前から変化する。
なお、ログインNGの場合、図9(a)と同じアプリホーム画面501が表示される。
<<プロファイルIDの決定>>
図10は、複合機10のテナント情報61とユーザのテナント情報61に基づくプロファイルIDの決定手順を説明するフローチャート図の一例である。
まず、プロファイル判断部52は、複合機10のテナントIDとユーザのテナントIDが一致するか否かを判断する(S10)。
一致する場合(S10のYes)、どちらのテナントIDに基づいてプロファイルIDを決定しても同じなので、ユーザのテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルIDを決定する(S20)。
一致しない場合(S10のNo)、複合機10のテナント情報61のテナント公開範囲を参照する(S30)。
そして、プロファイル判断部52は複合機10のテナントのテナント公開範囲に、ユーザのテナントのテナントIDが含まれているか否かを判断する(S40)。つまり、複合機10のテナントがユーザのテナントからプロファイルを取得することを許可しているか否かを判断する。
ステップS40の判断がNoの場合、ユーザのプロファイル9を参照できないので、プロファイル判断部52は複合機10のテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルIDを決定する(S50)。
ステップS40の判断がYesの場合、ユーザのテナントのテナント接続範囲を参照する(S60)。
そして、プロファイル判断部52はユーザのテナントのテナント接続範囲に、複合機10のテナントのテナントIDが含まれているか否かを判断する(S70)。つまり、ユーザのテナントが複合機10のテナントへプロファイルの提供を許可しているか否かを判断する。
ステップS70の判断がNoの場合、ユーザのプロファイル9を取得できないので、プロファイル判断部52は複合機10のテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルIDを決定する(S50)。
ステップS70の判断がYesの場合、複合機10のテナントがユーザのテナントからプロファイルを取得でき、かつ、ユーザのテナントが複合機10のテナントにプロファイルを提供することを許可しているので、プロファイル判断部52はユーザのテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルIDを決定する(S20)。
次に、プロファイル判断部52は、決定したプロファイルIDのプロファイル9を複合機10に送信するプロファイル9に決定する(S80)。
なお、図10の処理で、ユーザが登録されたテナントが管理するプロファイル9が常に複合機10に送信されるように、クラウドサーバが制御することができる。この場合、ステップS10で一致しないと判断された場合に、プロファイル判断部52はユーザが登録されたテナントが管理するプロファイル9を優先する設定かどうかを判断する。優先する設定の場合、ステップS20の処理を行う。これにより、複合機10のテナントIDとユーザのテナントIDが一致しない場合でも、常に、ユーザが登録されたテナントが管理するプロファイル9が複合機10に送信される。この場合、制限を一切行わずにユーザにいつでも同じプロファイル9を利用させることができる。例えば、コンビニなどのオープンな場所に設置される複合機10でユーザは常に同じアプリホーム画面を使用できる。
<ユーザの認証がNGの場合>
ユーザの認証がNG(不成立)の場合、ユーザが登録されているテナントが管理するプロファイル9をクラウドサーバ50が提供できない。このため、以下のように複合機10が登録されているテナントが管理するプロファイル9が提供される。
図11は、自分が登録されていないテナントの複合機10でクラウドサーバ50にログインし、自分のプロファイル9を複合機10で使用するシーケンス図の一例である。なお図11の説明では、主に図8との相違を説明する。
ステップS1〜S14及びステップS21〜S28の処理は図8と同様である。
S29:認証部53はユーザIDとパスワードを用いてユーザを認証する。ここでは、ユーザIDとパスワードの組が認証部53に登録されていないため、認証が成立しない(NG)と判断する。
S30:認証が成立しないため、プロファイル判断部52はログイン結果(NG)を通信部51に送出する。
S31:クラウドサーバ50の通信部51はログイン結果(NG)を複合機10に送信する。
S32:複合機10の通信部11はログイン結果(NG)を受信し、ログイン結果をログイン要求部13に送出する。
S33:ログイン要求部13はログイン結果(NG)を表示処理部14に送出する。
S34:表示処理部14は、ログイン結果がNGなので、ステップS14でキャッシュしたプロファイル9に基づくアプリホーム画面を操作パネルに表示する。したがって、図9(c)に示すアプリホーム画面が表示される。このように、ログインできない場合でもユーザは複合機10を使用できる。
以上のように、本実施例の情報処理システム100は、複合機10が登録されたテナントとユーザが登録されているテナントが異なる場合でも、ユーザが登録されたテナントが管理するプロファイル9を複合機10に設定することができる。ユーザは普段と同じ環境で複合機10を使用できる。
実施例1のような処理により、自分が登録されていないテナントに登録されている複合機10からでもユーザがログインすることで自分が普段利用しているプロファイル9を利用することができる。
しかしながら、自分が登録されていないテナントの複合機10からユーザがクラウドサーバ50にログインしてアプリを利用すると、課金などに関する不都合が生じる。すなわち、例えばプルプリントで他テナントの複合機10からユーザが印刷した場合、印刷に関する費用が、自分が登録されていないテナントに課金されてしまう。また、アプリによっては外部のサーバに複合機10がアクセスする場合があるが、セキュリティ上、外部のサーバへのアクセスを許可したくないテナントが存在しうる。
さらに、ユーザが登録されているテナントから見ても、自テナントのユーザが他テナントに登録されている複合機10を任意に使用することを制限したい場合がある。
そこで、本実施例では、他テナントのユーザが、自テナントの複合機10を利用する場合、及び、自テナントのユーザが他テナントの複合機10を利用する場合に、利用できる機能を制限する情報処理システム100について説明する。
なお、自テナントのユーザとはあるテナントから見てあるテナントに登録されているユーザをいい、他テナントのユーザとは、自テナントに登録されていないユーザをいう。
本実施例の情報処理システム100では、テナント情報61に、他テナントのユーザが自テナントの複合機10で利用できる機能が登録される。また、テナント情報61に、自テナントのユーザが他テナントで利用できる機能が登録される。これらにより、プロファイル9で指定されるアプリのうち、テナント情報61で利用が許可されているアプリのみを表示することができ、ユーザが利用する機能を制限できる。
<機能について>
図12は、情報処理システム100の機能を説明する機能ブロック図の一例である。なお、図12の説明に際し、図7において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<クラウドサーバ50>>
本実施例のクラウドサーバ50は、図7と比較してアプリ判断部56とアプリ管理部57を有している。アプリ判断部56は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現され、複合機10に表示するアプリを判断する。
アプリ管理部57は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行することやメモリ202等により実現され、アプリの管理を行う。具体的には、アプリが使用する複合機10の機能がアプリごとに登録されたアプリ情報を有している。
また、本実施例ではテナント管理部54が管理するテナント情報61が実施例1とは異なっている。
Figure 0006825478
表5は本実施例のテナント情報61の一例を示す。表1と比較すると、表5のテナント情報61はテナント公開範囲利用可能機能とテナント接続範囲利用可能機能を有する。テナント公開範囲利用可能機能は、他テナントのユーザが自テナントの複合機10にログインした際に利用できる機能である(第一の許可機能情報の一例)。AテナントのユーザがBテナントの複合機10にログインすると、Bテナントの複合機10に対応付けられたテナントIDでテナント公開範囲利用可能機能が特定され、Aテナントのユーザが利用できる機能が制限される。
テナント接続範囲利用可能機能は、自テナントのユーザが他テナントの複合機10にログインした際に利用できる機能をいう(第二の許可機能情報の一例)。AテナントのユーザがBテナントの複合機10にログインすると、ユーザIDに対応付けられたテナントIDでテナント接続範囲利用可能機能が特定され、Aテナントのユーザが利用できる機能が制限される。
テナント公開範囲利用可能機能とテナント接続範囲利用可能機能は、複数の設定値を持つことができる。また、全く設定値を有さなくてもよい。
なお、テナント公開範囲利用可能機能とテナント接続範囲利用可能機能はいずれもホワイトリストになっているが、公開又は接続を禁止する機能が登録されたブラックリストでもよい。
また、テナント接続範囲利用可能機能の外部サービス接続は、スキャンにより得られた画像データ(スキャンデータ)を、外部のストレージサービスにアップロードする機能、及び/又は、外部ストレージサービスからデータを取得(その後、印刷など)する機能をいう。なお、外部ストレージサービスのサービス名としては例えばgoogle drive(登録商標)やdrop box(登録商標)などが知られている。
Figure 0006825478
表6は、アプリ情報の一例を示す。表6(a)は一例としてコピーアプリのアプリ情報を示し、表6(b)は一例としてScan to folderのアプリ情報である。Scan to folderとは予め決まったフォルダに複合機10がスキャンという機能で読み取った原稿の画像データを送信して格納するアプリである。
アプリ情報は、アプリID、アプリ名、及び、利用機能の項目とそれぞれの設定値を有する。アプリIDはアプリを特定するための情報である。アプリ名はアプリの名称又は呼称である。利用機能はアプリが利用する機能である。例えば、コピーというアプリはコピーとスキャンという機能を利用し、Scan to folderというアプリはスキャンと外部サービス接続という機能を利用する。ユーザがアプリを利用するには利用機能の利用が許可される必要がある。したがって、利用機能が、テナント公開範囲利用可能機能又はテナント接続範囲利用可能機能に含まれている場合、ユーザはアプリを利用可能となる。
なお、利用機能の設定値は複数の場合がある。複数の場合、ユーザがアプリを利用するためには、全ての利用機能が、テナント公開範囲利用可能機能又はテナント接続範囲利用可能機能に含まれている必要がある。
<動作手順>
図13は、自分が登録されていないテナントの複合機10でクラウドサーバ50にログインし、自分のプロファイル9を複合機10で使用するシーケンス図の一例である。なお、図13の説明では主に図8との相違を説明する。
ステップS1〜S14、ステップS21〜S34の処理は図8と同様でよい。
S34-2:プロファイル9を取得したプロファイル判断部52は、プロファイル9にアプリの利用機能制限を反映させる。このため、アプリ判断部56にプロファイル9、複合機10のテナント情報61、及び、ユーザのテナント情報61を送出する。アプリ判断部56の処理については図14にて後述される。
S34-3:アプリ判断部56は利用制限が反映された利用可能アプリのみが含まれるプロファイル9をプロファイル判断部52に送出する。以降のステップS35〜S39の処理は図8と同様でよい。
<<利用制限の反映>>
図14は、アプリ判断部56が、ユーザが利用可能なアプリを制限する手順を示すフローチャート図の一例である。図14の処理により、図13のステップS34で決定されたプロファイル9に登録されているアプリから、利用可能な機能では動作しないアプリが除外される。また、図15は具体的なアプリを使って利用制限について説明している図である。
まず、アプリ判断部56は、複合機10のテナント情報61とユーザのテナント情報61を参照して、複合機10のテナントIDとユーザのテナントIDが一致するか否かを判断する(S10)。
一致する場合(S10のYes)、利用可能アプリを制限する必要がないので、アプリ判断部56はプロファイル9に登録されているアプリを除外しない。
一致しない場合(S10のNo)、アプリ判断部56は、複合機10のテナント情報61のテナント公開範囲利用可能機能に登録されてない機能(登録されている機能以外の機能)を利用するアプリを、プロファイル9に登録されているアプリから除外する(S20)。具体的には、アプリ判断部56は複合機10のテナント情報61からテナント公開範囲利用可能機能を読み出す。次に、プロファイル9に登録されているアプリを全て読み出す。アプリ判断部56はアプリ管理部57が管理するアプリ情報から各アプリが利用する利用機能を取得する。そして、プロファイル9に登録されているアプリが利用する利用機能を特定し、この利用機能がテナント公開範囲利用可能機能に登録されているか否かを判断する。登録されていないアプリは利用できないのでアプリ判断部56がプロファイル9から除外する。
次に、アプリ判断部56は同様の処理をテナント接続範囲利用可能機能について行う。すなわち、アプリ判断部56は、ユーザのテナント情報61のテナント接続範囲利用可能機能に登録されてない機能(登録されている機能以外の機能)を利用するアプリを、プロファイル9に登録されているアプリから除外する(S30)。具体的には、アプリ判断部56はユーザのテナント情報61からテナント接続範囲利用可能機能を読み出す。次に、ステップS20で除外されなかったアプリを全て読み出す。アプリ判断部56はアプリ管理部57が管理するアプリ情報から各アプリが利用する利用機能を取得する。そして、ステップS20で除外されなかったアプリが利用する利用機能を特定し、この利用機能がテナント接続範囲利用可能機能に登録されているか否かを判断する。登録されていないアプリは利用できないのでアプリ判断部56がプロファイル9から除外する。
なお、ステップS20とS30はどちらの判断が先に行われてもよい。
また、ステップS10で複合機10のテナントとユーザのテナントが一致していると判断された場合でも、アプリ判断部が何らかの利用制限を行ってもよい。例えば、複合機10のテナントが許可した機能を持ったアプリ以外のアプリをプロファイルから除外する。これにより、自テナントのユーザが自テナントの複合機10を利用する場合でも、利用制限を行うことができる。例えば、自テナントが一時的に使ってほしくない機能を利用制限できる。
<<画面例>>
図15は、利用制限によるアプリの除外処理の流れを説明する図の一例である。まず、図15(a)はプロファイル9に登録されているアプリの一覧を示す。すなわち、アプリが除外される前の初期段階の1つ以上のアプリ(プリント、スキャン、スキャンOCR、プリントスキャン、スキャン外部サービス)である。
複合機10のテナント情報61のテナント公開範囲利用可能機能がプリント、スキャン、OCRであるとする。この中にはスキャン外部サービスというアプリが必要とする機能(外部サービス接続)がないので、アプリ判断部56はスキャン外部サービスというアプリを除外する。図15(b)はプロファイル9からスキャン外部サービスが除外されたアプリの一覧を示す。
次に、ユーザのテナント情報61のテナント接続範囲利用可能機能がプリントとスキャンであるとする。この中にはスキャンOCRが必要とする機能(スキャンとOCRのうちOCR)がないので、アプリ判断部56はスキャンOCRというアプリを除外する。図15(c)はプロファイル9からスキャン外部サービスとスキャンOCRが除外されたアプリの一覧を示す。このようにユーザが他のテナントで利用できないアプリの利用を制限できる。
以上の処理により、他テナントのユーザが、自テナントの複合機10を利用する場合、及び、自テナントのユーザが他テナントの複合機10を利用する場合に、利用できる機能を制限することができる。なお、図14のステップS20の処理だけを行えば、他テナントのユーザが、自テナントの複合機10を利用する場合に利用できる機能を制限でき、ステップS30の処理だけを行えば、自テナントのユーザが他テナントの複合機10を利用する場合に利用できる機能を制限できる。
<機能の要素となる詳細機能ごとの利用制限>
本実施例では機能単位でアプリの利用を制限したが、さらに詳細機能単位でアプリの利用を制限できる。つまり、プリントという機能の全体を制限するのでなく、プリントのうち例えばカラープリントのみを制限することができる。詳細機能とは、機能を実現する要素となる機能である。詳細機能について説明する。
Figure 0006825478
表7は、各機能の詳細機能の一例を示す。例えば、プリントという機能は、白黒、カラー、両面、片面、A4という詳細機能を有する。スキャン、OCR、外部サービス接続という各機能についても同様である。これらの詳細機能は、テナント情報61のテナント公開範囲利用可能機能又はテナント接続範囲利用可能機能に設定されることができる。この場合、アプリ情報には、アプリごとに詳細機能が設定されている。
Figure 0006825478
表8は、詳細機能が設定されたテナント情報61の一例を示す。テナント公開範囲利用可能機能にはプリントという機能に白黒という詳細機能が登録されている。この場合、他テナントのユーザが自テナントの複合機10にログインした場合、プリントのうち白黒という詳細機能しか利用できない。アプリ判断部56は、詳細機能以外の機能を必要とするアプリをプロファイルから削除する。複合機10はプリントを利用するアプリを表示するが、プリントカラーの選択肢として「白黒」しか表示しない。この場合、アプリ判断部56はプリントというアプリを除外せずに、アプリ内の白黒以外の選択肢を除外する。
また、表8のテナント接続範囲利用可能機能には外部サービス接続という機能にgoogle(登録商標)という詳細機能が登録されている。この場合、自テナントのユーザが他テナントの複合機10にログインした場合、外部サービス接続としてgoogle(登録商標)しか利用できない。アプリ判断部56は、スキャン外部サービスというアプリを除外せずに、アプリ内のgoogle(登録商標)以外の選択肢を除外する。
このように、詳細機能単位で利用制限することでアプリの全体を利用制限するのでなく、アプリの利用を許可しながら詳細な利用制限が可能になる。
実施例1によれは、自分が登録されていないテナントに登録されている複合機10からでもユーザがログインすることで自分が利用しているプロファイル9を利用することができる。また、実施例2によればアプリの利用を制限することもできる。
しかしながら、実施例1、2で説明したように、ユーザが利用しているプロファイル9をクラウドサーバ50が決定し複合機10に送信する必要があるため、パフォーマンスが低下するおそれがある。具体的には、プロファイル9の送信に多くの時間がかかりユーザがログインしてからアプリホーム画面が表示されるまでの待ち時間が長くなるおそれがある。
そこで、本実施例では、他テナントのユーザが自テナントの複合機10からログインした場合、複合機10がキャッシュしているプロファイル9を利用することで、パフォーマンスの低下を抑制する情報処理システム100について説明する。
<機能について>
図16は、情報処理システム100の機能を説明する機能ブロック図の一例である。なお、図16の説明に際し、図7において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<複合機10>>
本実施例の複合機10は、図7と比較してプロファイル処理部15を有する。プロファイル処理部15は、図6に示したCPU401がプログラム408pを実行すること等により実現され、複合機10におけるプロファイルの管理を行う。具体的には、プロファイルのキャッシュ、合成、復元、及び、プロファイルが複数ある場合の管理等を行う。
<<クラウドサーバ50>>
本実施例のクラウドサーバ50は、図7と比較してプロファイル差分判断部58を有している。プロファイル差分判断部58は、図5に示したCPU201がプログラム209pを実行すること等により実現され、複合機10のテナントが管理するプロファイル9とユーザのテナントが管理するプロファイル9の差分を判断し差分プロファイル(設定情報の差分情報)を作成する。
<動作手順>
図17は、自分が登録されていないテナントの複合機10でクラウドサーバ50にログインし、自分のプロファイル9を複合機10で使用するシーケンス図の一例である。なお、図17の説明では主に図8との相違を説明する。また、説明の便宜上、複合機10はテナントBに登録されており、ユーザはテナントAに登録されているものとして説明する。また、テナントBはV1.3.BというプロファイルIDのプロファイル9(第一の設定情報)を、テナントAはV1.1.AというプロファイルIDのプロファイル9(第二の設定情報)を利用しているものとする。
まず、ステップS1〜S9の処理は図8と同様でよい。
S10:プロファイル管理部55は、テナントBが管理するV1.3.BというプロファイルIDのプロファイル9をプロファイル判断部52に送出する。以下では、プロファイルIDを(V1.3.B)で表す。
S11:プロファイル判断部52は取得したプロファイル9(V1.3.B)を通信部51に送出する。
S12:クラウドサーバ50の通信部51はプロファイル9(V1.3.B)を複合機10に送信する。
S13:複合機10の通信部11はプロファイル9を受信し、プロファイル9(V1.3.B)を表示処理部14に送出する。
S14:表示処理部14は、プロファイル9(V1.3.B)に基づくアプリホーム画面を操作パネルに表示する。表示処理部14はこのプロファイル9(V1.3.B)をキャッシュしておく。
次のステップS21、S22は図8と同様でよい。
S23:ログイン要求部13は、ユーザID、パスワード、機器情報及びプロファイルIDを含むログイン要求を通信部11に送出する。
S24:通信部11は、ユーザID、パスワード、機器情報及びプロファイルIDを含むログイン要求をクラウドサーバ50に送信する。
S25:クラウドサーバ50の通信部51はログイン要求を受信して、プロファイル判断部52にユーザID、パスワード、機器情報及びプロファイルIDを送出する。
以降のステップS26〜S32は図8と同様である。ただし、ステップS27では複合機10のテナント情報61としてテナントBのテナント情報61をプロファイル判断部52が取得する。また、ステップS31ではユーザのテナント情報61としてテナントAのテナント情報61をプロファイル判断部52が取得する。そして、ステップS32ではテナントAが管理するプロファイルIDとしてV1.1.Aが決定される。
S33:プロファイル判断部52は、プロファイルIDの取得要求と共に、複合機10がキャッシュしているプロファイルID(V1.3.B)、ステップS32で決定されたプロファイルID(V1.1.A)をプロファイル管理部55に送出する。
S34:プロファイル管理部55は差分プロファイルの要求と共に、複合機10がキャッシュしているプロファイルID(V1.3.B)、ステップS32で決定されたプロファイルID(V1.1.A)をプロファイル差分判断部58に送出する。
S35:プロファイル差分判断部58は2つのプロファイル9の差分プロファイルを作成し、差分プロファイルをプロファイル管理部55に送出する。差分プロファイルの作成方法は図18にて説明する。
S36:プロファイル管理部55は差分プロファイルをプロファイル判断部52に送出する。
ステップS37〜S40は図8のステップS35〜S38と同様になる。
S41:表示処理部14は差分プロファイルとキャッシュしているプロファイル9(V1.3.B)をプロファイル処理部15に送出し、プロファイル処理部15は差分プロファイルとキャッシュしているプロファイル9(V1.3.B)を合成してテナントAが管理するプロファイル9(V1.1.A)を作成する。そして、作成したプロファイル9(V1.1.A)に基づいてアプリホーム画面を作成する。また、作成したプロファイル9(V1.1.A)を新たにキャッシュする。この場合、記憶装置に余裕があればプロファイル9(V1.3.B)と共にキャッシュすればよいし、記憶装置に余裕がなければプロファイル9(V1.3.B)を削除してプロファイル9(V1.1.A)のみをキャッシュする。
このように、クラウドサーバ50から複合機10に差分プロファイルが送信されるので、通信時間が短縮され、パフォーマンスを向上することができる。
<<差分プロファイル>>
図18は差分プロファイルの作成を説明する図の一例である。図18(a)はテナントBが管理するプロファイル9(V1.3.B)であり、図18(b)はテナントAが管理するプロファイル9(V1.1.A)であり、図18(c)は複合機10がキャッシュしているプロファイル9(V1.3.B)であり、図18(d)は差分プロファイルを示す。
プロファイル差分判断部58がプロファイル9(V1.3.B)とプロファイル9(V1.1.A)を比較すると、アプリIDが「Z1」と「Y1」のアプリ情報が重複している(同じであること)ことが分かる。なお、図18のアプリ情報は説明のため、表4のアプリ情報に対しより詳細な情報が記載されている。すなわち、アプリ情報は、アプリパーツ(画像)だけでなく、アプリアイコン、HTML/TEXT、プログラムなどのリソースも含んでいる。
プロファイル差分判断部58は、アプリIDが「Z1」と「Y1」のアプリ情報71を含まない差分プロファイルを作成する。アプリIDが「Z1」と「Y1」のアプリ情報71は不要になるが、差分プロファイルにはどのアプリ情報71が登録されていたかが記録される必要がある。このため、差分プロファイルでは、重複しているアプリ情報71が参照先のプロファイル情報を示す参照情報60になる。ここでは、アプリZ1,Y1のアプリ情報71は、「テナントB-V1.3.B」のアプリZ1、Y1を参照する参照情報60になる。
なお、アプリ設定303は、プロファイル9によって異なる場合があるため差分プロファイルにおいて省略されない。しかし、アプリ設定をユーザが行うという前提では、アプリ設定を省略してもよい。
ユーザのプロファイル9(V1.1.A)を合成する際、プロファイル処理部15は、差分プロファイルの参照情報60をプロファイル9(V1.3.B)のアプリ情報73で置き換える。これにより、差分プロファイルとプロファイル9(V1.3.B)からプロファイル9(V1.1.A)を合成できる。
図19は、合成されたプロファイル9(V1.1.A)を示す。図18(d)の参照情報60が、図18(c)のアプリ情報73で置き換わっており、図19の合成されたプロファイル9(V1.1.A)は、図18(b)のテナントAが管理するプロファイル9(V1.1.A)と同じであることが分かる。
このように、差分プロファイルでは重複しているアプリ情報71が参照情報60に置き換わるので、クラウドサーバ50と複合機10の通信時間を短縮できる。アプリ情報は画像やプログラムを含むなどサイズが大きいので通信時間が長くなりやすいが、差分プロファイルではサイズが大きいアプリ情報の送信を省略できるのでユーザの待ち時間を短縮できる。したがって、パフォーマンスを向上できる。
<<ログアウト後にキャッシュされるプロファイル9>>
複合機10が合成されたプロファイル9(V1.1.A)をキャッシュすると共に、プロファイル9(V1.3.B)をキャッシュしている場合、ユーザのログアウトにより、複合機10はプロファイル9(V1.1.A)を削除し、プロファイル9(V1.3.B)をキャッシュすればよい。
これに対し、2つのプロファイル9をキャッシュする際の容量を節約したい場合は以下のように処理する。図20はログアウト後のプロファイル9を説明する図の一例である。まず、プロファイル処理部15がキャッシュしているプロファイルと差分プロファイルと合成する際、参照情報60で指定されるアプリ情報602以外のプロファイル9(図20の601。特許請求の範囲の一部情報の一例。)をキャッシュしておく。
参照情報60が参照するアプリ情報602は上記のように差分プロファイルに合成される。この際、プロファイル処理部15は差分プロファイルから参照情報60を取り出しキャッシュしておく。こうすることで、参照情報60で指定されるアプリ情報602を重複してキャッシュすることなく、プロファイル9(V1.3.B)を復元できる。
ユーザのログアウト後、合成されたプロファイル9(V1.1.A)のうち、プロファイル9(V1.3.B)から取得されたアプリ情報602はキャッシュしている参照情報60により分かるので、このアプリ情報602をプロファイル9(V1.1.A)から取り出し、キャッシュしているプロファイル9(601)に合成する。これにより、複合機10にキャッシュされていたプロファイル9(V1.3.B)を復元できる。したがって、複合機10が再度、クラウドサーバ50からプロファイル9(V1.3.B)を取得する必要がない。
図21(a)はプロファイル処理部15がプロファイル9をキャッシュする際の処理を示すフローチャート図であり、図21(b)はユーザのログアウト時にプロファイル処理部15がプロファイル9を復元する際の処理を示すフローチャート図である。
プロファイル処理部15は、差分プロファイルの参照情報60が指定するアプリ情報602をテナントBのプロファイル9(V1.3.B)から取得する(S10)。
次に、プロファイル処理部15は、参照情報60が指定するアプリ情報602が削除されたテナントBのプロファイル9(V1.3.B)をキャッシュする(S20)。
次に、プロファイル処理部15は、差分プロファイルから参照情報60を取得してキャッシュする(S30)。
次に、プロファイル処理部15は差分プロファイルに参照情報60が指定するテナントBのプロファイル9(V1.3.B)のアプリ情報602を合成する(S40)。これにより、テナントAのプロファイル9(V1.1.A)が合成される。
ユーザがログアウトすると、プロファイル処理部15は合成されたテナントAのプロファイル9(V1.1.A)から参照情報60が指定するアプリ情報602を取得する(S50)。
次に、プロファイル処理部15はキャッシュしているテナントBのプロファイル9(V1.3.B)にアプリ情報602を合成する(S60)。
次に、プロファイル処理部15は、合成されたテナントAのプロファイル9(V1.1.A)を削除する(S70)。これにより、複合機10の記憶装置の容量を削減できる。
このように、テナントBのプロファイル9(V1.3.B)が復元されるので、テナントBのユーザが複合機10を使用する場合の待ち時間を短縮できる。また、テナントAのプロファイル9(V1.1.A)は削除されるので、記憶装置の容量を圧迫しにくい。
<<プロファイルのキャッシュの他の例>>
プロファイル処理部15は、ユーザのログアウト後、テナントAのプロファイル9(V1.1.A)を削除するのでなく、複合機10が保持できる限り複数の他テナントのプロファイルをキャッシュしておいてもよい。この場合、キャッシュされているプロファイルの数が一定数に達した際に日時が古いものから削除する。複合機10で参照できるプロファイルが増加するので、よりパフォーマンスが向上する。プロファイルの通信時間を短縮するため、プロファイル処理部15はキャッシュしているプロファイルのプロファイルIDをクラウドサーバ50に送信しておく。クラウドサーバ50は複合機10に送信すると決定したプロファイルIDがキャッシュされている場合、プロファイルIDを複合機10に送信すればよいので、ユーザの待ち時間を短縮できる。
同様な構成で、プロファイルの有効期限に基づいてプロファイル処理部15がプロファイルを管理してもよい。この場合、有効期限を過ぎたプロファイルから削除する。また、一定数以上のプロファイルは日時が古いものから削除する。
さらに、プロファイル処理部15は、複合機10が登録されているテナントのテナント情報のテナント公開範囲において、指定されているテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルを全てキャッシュしておくともできる。テナント公開範囲で指定されているテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルは利用される可能性が高いので、効率的にプロファイルをキャッシュできる。
この場合、クラウドサーバ50がテナント公開範囲の設定値の変更を検出し、複合機10に通知することが好ましい。複合機10のプロファイル処理部15は、テナント公開範囲で指定されなくなったテナントIDを管理元テナントIDとするプロファイルを削除できる。したがって、常に利用される可能性のあるプロファイルをキャッシュすることができる。
テナント公開範囲のテナントIDに優先度が設定されている場合、クラウドサーバ50がプロファイルと共に優先度を複合機10に送信することもできる。複合機10は、優先度が高い順に記憶装置の容量が許容する範囲でプロファイルをキャッシュする。キャッシュできるプロファイルに制限があっても、使われる可能性の高いものからキャッシュし効率を上げることができる。
この場合、テナントIDの優先度が変更されるとクラウドサーバ50が複合機10に通知することが好ましい。これにより、複合機10のプロファイル処理部15も優先度に応じてキャッシュしておくプロファイルを適宜変更できる。
実施例1〜3により、自分自身が使用しているプロファイルを、テナント内の複合機10から利用できる情報処理システム100が提供された。複合機10が登録されたテナントとユーザが登録されているテナントが異なる場合でも、複合機10からユーザがログインすることで自分がいつも使用しているプロファイルを利用できる。
しかしながら、個人認証(ログイン)が必要なアプリケーションをユーザが押下して、ユーザが登録されているテナントとは異なるテナントの複合機10にログインした場合、アプリケーションをすでに選択したにもかかわらず、アプリホーム画面501に戻ってしまい、ユーザは利用したいアプリを再度押下(選択)しなければならないという不都合があった。
図22を用いて説明する。図22はログイン時の画面遷移を説明する図の一例である。
(1)アプリホーム画面501でユーザがアプリ3を押下したものとする(図22(a))。
(2)アプリ3はユーザのログインが必要なアプリのため、複合機10はログイン画面511を表示する(図22(b))。なお、ログインが必要なアプリとは、ログインしたユーザの情報(氏名やメールアドレス)を必要としたり、個人の設定を使用したりするアプリなどである。
(3)ログインに成功すると、ユーザが登録されたテナントのプロファイルが取得されるが、このテナントが提供するアプリの種類なども異なる可能性あり、複合機10はもう一度、取得したプロファイルに基づきアプリホーム画面501を表示する。
このような画面遷移のため、ユーザは再度、アプリ3(図22(c)ではアプリA〜Dで表されているがアプリ3と同じアプリがある)を押下しなければならず、操作が煩雑になると言う不都合がある。
<機能について>
図23は、情報処理システム100の機能を説明する機能ブロック図の一例である。なお、図23の説明に際し、図7において同一の符号を付した構成要素は同様の機能を果たすので、主に本実施例の主要な構成要素についてのみ説明する場合がある。
<<複合機10>>
本実施例の複合機10は、図7と比較して画面遷移先制御部59を有する。画面遷移先制御部59は、図6に示したCPU401がプログラム408pを実行すること等により実現され、複合機10にユーザがログインした後に表示する画面の制御を行う。
<画面遷移例>
図24は、本実施形態の複合機10が表示する画面の画面遷移例を説明する図の一例である。図24(a)はログイン前のアプリホーム画面501の一例を示す。ユーザはいくつかあるアプリの1つを選択する場合と、ログインボタン502を押下する場合がある。さらに、アプリを選択した場合、アプリがログインを必要とするものとそうでないものがある。
ユーザがログインボタン502を押下した場合、図24(b)のログイン画面511が表示される。ログイン画面511は、ユーザが複合機10(又は情報処理システム100)にログインする際に、メールアドレスとパスワードを入力するための画面である。
図24(a)のアプリホーム画面501でユーザがアプリを選択した場合であって、アプリがログインを必要とするものの場合、図24(e)のログイン画面511が表示される。図24(e)と図24(b)のログイン画面511(第一の画面)は同じものである。
図24(a)のアプリホーム画面501でユーザがアプリ(一例としてアプリ3が選択された)を選択した場合であって、アプリがログインを必要としないものの場合、図24(d)のログイン前のアプリ画面521が表示される。アプリ画面521は、宛先欄523、ログインボタン522、及びスタートボタン524を有する。アプリ3は「Scan To Cloud Storage」又は「Print From Cloud Storage」というサービスのアプリである。「Scan To Cloud Storage」は複合機10が読み取った画像を個人用のストレージにアップロードするサービス(アプリ)である。「Print From Cloud Storage」はクラウド上の個人用のストレージからファイルをダウンロードし複合機10が印刷するサービス(アプリ)である。「Scan To Cloud Storage」の場合、ユーザは宛先欄523にアップロード先のストレージ(フォルダ)を入力し、スタートボタン524を押下する。
図24(d)のログイン前のアプリ画面521でユーザがログインボタン522を押下すると、図24(e)のログイン画面511が表示される。図24(a)のアプリホーム画面501でユーザがアプリ(一例としてアプリ3が選択された)を選択した場合であって、アプリ3がログインして利用される前提の場合、図24(e)のログイン画面511が表示される。
図24(b)のログイン画面511でログインが認められると図24(h)又は図24(c)のログイン後のアプリホーム画面501が表示される。複合機10bに紐付くプロファイルとユーザに紐付くプロファイルが異なる場合、ユーザに紐付くプロファイルに基づいたアプリホーム画面となるのでログイン前と違うアプリホーム画面501(図24(h))が表示される。同じ場合、アプリホーム画面の元となるプロファイルは変わらないのでログイン前と同じ図24(c)のアプリホーム画面501が表示される。
図24(c)(h)では図24(a)と異なりログイン後なのでログイン者名506及びログアウトボタン505が表示される。図24(h)のアプリホーム画面501は、ユーザが登録されたテナントのプロファイルに基づくものなので図24(a)と異なっている。図24(c)のアプリホーム画面501は、複合機10bが登録されたテナントのプロファイルに基づくものなので図24(a)と同じである。また、図24(a)でログインボタン502が押下されたので、ユーザはアプリを選択しておらず、図24(c)(h)のようにアプリホーム画面501が再度、表示されることが適切である。
図24(e)のログイン画面511でログインが認められた場合は、以下の条件に応じて2つの画面遷移が生じる。
(i) ログイン先のテナントに同一アプリなし → 図24(c)(h)
(ii) ログイン先のテナントに同一アプリあり → 図24(f)
(i)の場合、ログイン先のテナントに同一アプリがないのでアプリホーム画面501が表示される。図24(c)と図24(h)のどちらが表示されるかは上記のとおりである。
(ii)の場合、ログイン先のテナントに同一アプリあるのでアプリ画面521が表示される。図24(f)はログイン後のアプリ画面521である。図24(d)と異なりログイン後なのでログイン者名526及びログアウトボタン525が表示される。ユーザはアプリホーム画面501でアプリを選択しているので、図24(f)のアプリ画面521が表示されることで、アプリを再度選択する必要がない。
また、図24(f)のログイン後のアプリ画面521でユーザがアプリホーム画面501を表示させると(例えば、操作パネル411の戻るボタンを押下する)、図24(g)又は図24(i)のログイン後のアプリホーム画面501が表示される。複合機10bに紐付くプロファイルとユーザに紐付くプロファイルが異なる場合、ユーザに紐付くプロファイルに基づいたアプリホーム画面となるのでログイン前と違うアプリホーム画面501(図24(g))が表示される。同じ場合、アプリホーム画面の元となるプロファイルは変わらないのでログイン前と同じ図24(i)のアプリホーム画面501が表示される。
図24(g)のアプリホーム画面501は、ユーザが登録されたテナントのプロファイルに基づくものである。図24(i)のアプリホーム画面501は、複合機10bが登録されたテナントのプロファイルに基づくものなので図24(a)と同じである
このように、図24(a)のアプリホーム画面501からログインボタン502をユーザが押下してログインするか、アプリを選択しログインするかによって、情報処理システム100は画面遷移を変更できる。具体的には(ii)の条件を満たす場合、図24(f)のログイン後のアプリ画面521が表示される。したがって、ユーザから見るとアプリを選択するとアプリホーム画面501に戻らずにログイン後のアプリホーム画面501を表示させることができる。
<動作手順>
<<複合機10が登録されているテナントBが保持するアプリをテナントAのユーザが押下してテナントAにログインしたが、テナントAに同じアプリが存在しない場合>>
図25は、ユーザが登録されていないテナントの複合機10でクラウドサーバ50にログインし、自分のプロファイル9を複合機10で使用するシーケンス図の一例である。なお、図25の説明では主に図8との相違を説明する。また、説明の便宜上、複合機10はテナントBに登録されており、ユーザはテナントAに登録されているものとして説明する。また、図8のステップS1〜S14の処理は図25と同じなので図25から省略されている。
S21:まず、ユーザはログイン画面511でログインするためユーザIDとパスワードを入力する操作を行う。この時、ユーザがアプリの画面からログインする場合と、アプリホーム画面501からログインする場合がある。
S22〜S24:複合機10は、ユーザ情報、機器情報及びアプリIDをクラウドサーバ50に送信する。アプリIDは上記のようにアプリを特定するアプリ識別情報である。このアプリIDは、ログイン画面511が表示される前のアプリ画面521がどのアプリのものであるかを示す。図24(a)のようにアプリホーム画面501からログイン画面511が表示された場合、アプリIDはNULL(アプリなし)又はアプリホーム画面501を示す。図25の説明ではなんらかのアプリのアプリIDが含まれているものとする。
以降のステップS25〜S34は図8と同様でよい。ユーザがログインをすると、クラウドサーバ50は複合機10が登録されているテナントとユーザが登録されているテナントに基づいてプロファイルを決定する。
S34-2:プロファイル判断部52は、画面遷移先制御部59に対し遷移先画面を要求する。この要求にはプロファイルとアプリIDが含まれる。このアプリIDはステップS25のアプリIDである。
S34-3:画面遷移先制御部59は、後述する図27の処理で遷移先画面を決定し、プロファイル判断部52に送出する。図25では、テナントBが保持するアプリをテナントAが保持しないので、遷移先画面はアプリホーム画面501である(図24(c)(h))。
ステップS35〜S38は図8と同様であり、ログイン結果とユーザが登録されたテナントAのプロファイルが複合機10に送信される。
S39:複合機10の表示処理部14はプロファイルを用いてアプリホーム画面501を表示する。ユーザはログイン時にアプリ画面521を表示させているので、再度、アプリを選択する。
<<複合機10が登録されているテナントBが保持するアプリをテナントAのユーザが押下してテナントAにログインしたが、テナントAに同じアプリが存在する場合>>
図26は、自分が登録されていないテナントの複合機10でクラウドサーバ50にログインし、自分のプロファイル9を複合機10で使用するシーケンス図の一例である。なお、図26の説明では主に図25との相違を説明する。
S34-3:画面遷移先制御部59は、後述する図27の処理で遷移先画面を決定し、プロファイル判断部52に送出する。図26では、テナントBが保持するアプリをテナントAが保持するので、遷移先画面はアプリ画面521である。
S34-4:プロファイル判断部52は、遷移先画面がアプリ画面521なので、プロファイル管理部55からプロファイルIDとアプリIDを指定してアプリ設定を取得する。これは、複合機10はアプリホーム画面501を表示しないので、プロファイルはまだ必要でないためである。また、ユーザが選択したアプリのアプリ設定だけクラウドサーバ50が複合機10に送信すればよいので送信時間を低減できる。
S35〜S38:図25と同様であるが、ログイン結果とアプリ設定が複合機10に送信される。
S39:複合機10の表示処理部14はアプリ設定を用いて、ログイン前にユーザが選択したアプリのアプリ画面521を表示する(図24(f))。
次に、ユーザがアプリホーム画面501を表示させたものとする。
S41:ユーザはアプリホーム画面501を複合機10に表示させる操作を行う。複合機10の操作受付部12はこの操作を受け付ける。
S42:操作受付部12がこの操作を受け付けると、通信部11にプロファイル9の取得を要求する。
S43:複合機10の通信部11はプロファイル9の取得要求をクラウドサーバ50に送信する。取得要求には複合機10の機器情報及びログイン中のテナントIDが含まれる。
S44:クラウドサーバ50の通信部51がプロファイル9の取得要求を受信すると、プロファイル判断部52に機器情報及びテナントIDを指定してプロファイル9の取得要求を送出する。
S45:プロファイル判断部52はテナントIDを指定して、テナントに対応したプロファイルIDをプロファイル管理部55に要求する。
S46:プロファイル管理部55はテナントIDで指定されるプロファイルのプロファイルIDをプロファイル判断部52に送出する。
S47:プロファイル判断部52はプロファイルIDで特定されるプロファイル9をプロファイル管理部55に要求する。
S48:プロファイル管理部55はプロファイルをプロファイル判断部52に送出する。
S49:プロファイル判断部52は取得したプロファイル9を通信部51に送出する。
S50:クラウドサーバ50の通信部51はプロファイル9を受信し、プロファイル9を複合機10に送信する。
S51:複合機10の通信部11はプロファイル9を受信し、該プロファイル9を表示処理部14に送出する。
S52:表示処理部14は、プロファイル9に基づくアプリホーム画面501を操作パネルに表示する(図24(g)(i))。
なお、表示処理部14はユーザの操作がなくてもステップS39の後、プロファイル9の取得を開始し、ユーザがアプリホーム画面501を複合機10に表示させる操作を行う前にキャッシュしておいてもよい。複合機10はアプリ画面521の表示中にプロファイルを情報処理装置から取得してキャッシュしておく。この場合、ユーザがアプリホーム画面501を表示する操作を行うと、キャッシュを使用してアプリホーム画面501を表示できるので表示に要する時間を低減できる。
<プロファイルの決定>
図27は画面遷移先制御部59が遷移先画面を決定する手順を説明するためのフローチャート図の一例である。
まず、画面遷移先制御部59はアプリIDを参照し、ユーザがアプリの選択によりログイン画面511を表示させたか、又は、アプリ画面521からログイン画面511に遷移させたかを判断する(S10)。つまり、図24(a)から図24(d)又は図24(e)に遷移したか否かを判断する。アプリ情報302には利用するためにログインが必要か否かの情報が設定されている。画面遷移先制御部59はアプリIDでアプリ情報302を特定し、ログインが必要か否かを判断する。ログインが必要なアプリの場合、ステップS10はYesと判断される。
ステップS10の判断がNoの場合、ユーザはアプリホーム画面501からログイン画面511に遷移したので、画面遷移先制御部59はログイン後の遷移先画面を図24(c)又は図24(h)のアプリホーム画面501に決定する(S50)。
ステップS10の判断がYesの場合、ユーザはアプリを選択して又はアプリ画面521からログイン画面511に遷移したので、画面遷移先制御部59はユーザが登録されたテナントのプロファイルに含まれるアプリを確認する(S20)。
画面遷移先制御部59は複合機10から送信されたアプリIDのアプリが、ユーザが登録されたテナントのプロファイルに含まれるか(ユーザが登録されたテナントのプロファイルが同じアプリIDを有するか)否かを判断する(S30)。
ステップS30の判断がYesの場合、複合機10はユーザが選択したアプリのアプリ画面521を表示できるので、画面遷移先制御部59はログイン後の遷移先画面を図24(f)のアプリ画面521に決定する(S40)。
ステップS30の判断がNoの場合、複合機10はユーザが選択したアプリと同じアプリのアプリ画面521を表示できないので、画面遷移先制御部59はログイン後の遷移先画面を図24(c)又は図24(h)のアプリホーム画面501に決定する(S50)。
以上のように、本実施例の情報処理システム100は、ログインが必要なアプリをユーザが選択した場合、アプリホーム画面501が表示されないので、ユーザは利用したいアプリを再度押下(選択)することなく、アプリを使用できる。
<まとめ>
以上説明したように、本実施形態の情報処理システム100は、ユーザが登録されていないテナントの複合機10を使用する場合でも、ユーザが普段利用しているプロファイルで複合機10を操作できる。また、この場合、ユーザが使用するアプリを制限できる。また、クラウドサーバ50が差分プロファイルを送信することで、ユーザが普段利用しているプロファイルを送信することによるパフォーマンスの低下を抑制できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、本実施形態ではクラウドサーバ50がインターネット上にあると説明したが、クラウドサーバ50は複合機10と同じLANに接続されていてもよい。
また、図7,12,16などの構成例は、複合機10及びクラウドサーバ50の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。また、複合機10及びクラウドサーバ50の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
操作受付部12は受付手段の一例であり、通信部11は第一の通信手段の一例であり、
通信部51は第二の通信手段の一例であり、プロファイル判断部52は設定情報決定手段の一例である。アプリ判断部56は機能決定手段の一例であり、プロファイル差分判断部58は差分情報作成手段の一例であり、プロファイル処理部15は設定情報管理手段の一例である。画面遷移先制御部59は遷移先画面制御手段の一例であり、表示処理部14は表示処理手段の一例である。
9 プロファイル
10 複合機
11 通信部
15 プロファイル処理部
50 クラウドサーバ
51 通信部
52 プロファイル判断部
54 テナント管理部
55 プロファイル管理部
56 アプリ判断部
57 アプリ管理部
58 プロファイル差分判断部
100 情報処理システム
特開2015‐84516号公報

Claims (25)

  1. 機器の設定に関する設定情報を前記機器に送信する情報処理システムであって、
    前記機器は、
    前記機器のユーザのユーザ情報を受け付ける受付手段と、
    前記ユーザ情報と前記機器に関する機器情報を情報処理装置に送信する第一の通信手段と、を有し、
    前記情報処理装置は、
    前記ユーザ情報と前記機器情報を受信する第二の通信手段と、
    前記機器情報及び前記ユーザ情報に基づき、前記ユーザが使用する前記機器の前記設定情報を決定する設定情報決定手段と、を有し、
    前記機器情報は機器を特定する識別情報であり、前記ユーザ情報は前記ユーザを特定する識別情報であり、
    前記設定情報決定手段は、情報処理システムのリソースを利用する団体を特定するための団体識別情報に前記機器の前記機器情報が登録された機器情報記憶部、及び、前記団体識別情報に前記ユーザの前記ユーザ情報が登録されたユーザ情報記憶部を参照し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが同じ場合、前記設定情報決定手段は、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記設定情報決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体に対する情報の要求が許可される他の団体の団体識別情報が登録された第一の要求許可情報を参照して、
    前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体からの情報の要求を前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可しているか否かを判断し、許可している場合には前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    前記第二の通信手段は前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報を前記機器に送信する情報処理システム。
  2. 前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記設定情報決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体に対する情報の要求が許可される他の団体の団体識別情報が登録された第一の要求許可情報を参照して、
    前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体からの情報の要求を前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可しているか否かを判断し、
    許可していない場合、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    許可している場合、前記団体識別情報に対応付けて該団体が情報を提供できる他の団体の団体識別情報が登録された第二の要求許可情報を参照して、
    前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体への情報の提供を許可しているか否かを判断し、許可している場合には、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定する請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記設定情報決定手段は、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが同じか否かに関係なく、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定する請求項1に記載の情報処理システム。
  4. 前記情報処理装置は、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが同じか否かによって、前記機器に送信する前記設定情報に含める前記機器の機能を決定する機能決定手段、
    を有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  5. 前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記機能決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体が許可する機能が登録された第一の許可機能情報を参照し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する機能以外の機能を前記設定情報から除外する請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記機能決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体が許可する機能が登録された第二の許可機能情報を参照し、
    前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する機能以外の機能を前記設定情報から除外する請求項4又は5に記載の情報処理システム。
  7. 前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記機能決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体が許可する機能が登録された第一の許可機能情報を参照し、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する機能以外の機能を前記設定情報から除外し、
    さらに、前記団体識別情報に対応付けて該団体が許可する機能が登録された第二の許可機能情報を参照し、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する機能以外の機能を前記設定情報から除外する請求項4に記載の情報処理システム。
  8. 前記機能を提供するために必要な詳細機能が前記機能ごとに予め定められており、
    前記機能決定手段は、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する詳細機能以外の詳細機能を必要とする機能を前記設定情報から除外し、さらに、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する詳細機能以外の詳細機能を必要とする機能を前記設定情報から除外する請求項5〜7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  9. 前記機能決定手段は、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体とが同じ場合、前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可する機能以外の機能を前記設定情報から除外する請求項5〜8のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  10. 前記情報処理装置は、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報の差分情報を作成する差分情報作成手段を有し、
    前記第二の通信手段は前記設定情報ではなく、前記差分情報を前記機器に送信する請求項1〜9のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  11. 前記第一の通信手段は前記差分情報を受信し、
    前記機器は、
    予め保持している前記機器が登録された団体の第一の設定情報と前記差分情報とを合成して、前記ユーザが登録された団体の第二の設定情報を作成する設定情報管理手段を有する請求項10に記載の情報処理システム。
  12. 前記設定情報管理手段は、前記第一の設定情報を保持したまま、前記第二の設定情報で前記機器を動作させ、
    前記ユーザがログアウトした場合、前記第一の設定情報で前記機器を動作させる請求項11に記載の情報処理システム。
  13. 前記設定情報管理手段は、前記第二の設定情報で使用されない前記第一の設定情報の一部情報と前記差分情報を保持しておき、
    前記ユーザがログアウトした場合、前記第二の設定情報で使用されている前記第一の設定情報の一部情報を前記差分情報に基づき前記第二の設定情報から取得し、保持している前記第一の設定情報に前記第一の設定情報の一部情報を合成することで前記第一の設定情報を復元する請求項11に記載の情報処理システム。
  14. 前記設定情報管理手段は、前記ユーザがログアウトした場合、前記第二の設定情報を削除する請求項12に記載の情報処理システム。
  15. 前記設定情報管理手段は、前記ユーザがログアウトした場合でも、予め定められた一定数まで前記第二の設定情報を削除せず、一定数に達した場合は古い前記第二の設定情報から先に削除する請求項12に記載の情報処理システム。
  16. 前記設定情報管理手段は、前記ユーザがログアウトした場合、前記機器が登録された団体がアクセスを許可している団体の前記第二の設定情報を削除せずに保持する請求項12に記載の情報処理システム。
  17. 前記設定情報決定手段が前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定した場合、
    前記情報処理装置は、
    第一の画面の前記機器から取得したアプリ識別情報のアプリが、前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報に含まれるか否かによって、前記第一の画面が遷移する遷移先画面を決定する遷移先画面制御手段を有する請求項1に記載の情報処理システム。
  18. 前記第一の画面はログイン画面であり、前記アプリ識別情報は、前記ログイン画面が表示される前の画面がどのアプリのものであるかを特定する情報、又は、前記ログイン画面を表示させたアプリを特定する情報である請求項17に記載の情報処理システム。
  19. 前記第一の画面が表示される前の画面がアプリホーム画面であることを前記アプリ識別情報が示す場合、前記遷移先画面制御手段は、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報に基づくアプリホーム画面を遷移先画面に決定する請求項17又は18に記載の情報処理システム。
  20. 前記機器の前記第一の通信手段は、前記第一の画面が表示される前の画面がアプリホーム画面であっても、ログイン画面に遷移する際に前記受付手段が受け付けたアプリの前記アプリ識別情報を前記情報処理装置に送信し、
    前記遷移先画面制御手段は、前記アプリ識別情報のアプリが、前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報に含まれている場合、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報に含まれる前記アプリ識別情報のアプリ画面を遷移先画面に決定する請求項17又は18に記載の情報処理システム。
  21. 前記第一の画面が表示される前の画面がアプリ画面であることを前記アプリ識別情報が示す場合、前記遷移先画面制御手段は、
    前記アプリ識別情報のアプリが、前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報に含まれている場合、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報に含まれる前記アプリ識別情報のアプリ画面を遷移先画面に決定する請求項17又は18に記載の情報処理システム。
  22. 前記遷移先画面制御手段は、前記アプリ識別情報のアプリが、前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報に含まれていない場合、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報に基づくアプリホーム画面を遷移先画面に決定する請求項20又は21に記載の情報処理システム。
  23. 前記遷移先画面制御手段は、前記アプリ識別情報のアプリが、前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報に含まれていると判断した場合、前記情報処理装置の前記第二の通信手段は前記アプリ識別情報のアプリに関するアプリ設定のみを前記機器に送信し、
    前記機器は、前記情報処理装置から受信した前記アプリ設定でアプリ画面を表示する表示処理手段を有し、
    前記第一の通信手段は、前記アプリ画面の表示中に前記設定情報を前記情報処理装置に要求してキャッシュしておき、
    前記表示処理手段は、キャッシュしておいた前記設定情報でアプリホーム画面を表示する請求項20又は21に記載の情報処理システム。
  24. 機器の設定に関する設定情報を前記機器に送信する情報処理装置であって、
    前記機器から前記機器のユーザ情報と前記機器に関する機器情報を受信する通信手段と、
    前記機器情報及び前記ユーザ情報に基づき、ユーザが使用する前記機器の前記設定情報を決定する設定情報決定手段と、を有し、
    前記機器情報は機器を特定する識別情報であり、前記ユーザ情報は前記ユーザを特定する識別情報であり、
    前記設定情報決定手段は、情報処理システムのリソースを利用する団体を特定するための団体識別情報に前記機器の前記機器情報が登録された機器情報記憶部、及び、前記団体識別情報に前記ユーザの前記ユーザ情報が登録されたユーザ情報記憶部を参照し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが同じ場合、前記設定情報決定手段は、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記設定情報決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体に対する情報の要求が許可される他の団体の団体識別情報が登録された第一の要求許可情報を参照して、
    前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体からの情報の要求を前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可しているか否かを判断し、許可している場合には前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    前記通信手段は前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報を前記機器に送信する情報処理装置。
  25. 機器の設定に関する設定情報を前記機器に送信する情報処理装置を、
    前記機器から前記機器のユーザ情報と前記機器に関する機器情報を受信する通信手段と、
    前記機器情報及び前記ユーザ情報に基づき、ユーザが使用する前記機器の前記設定情報を決定する設定情報決定手段、として機能させ、
    前記機器情報は機器を特定する識別情報であり、前記ユーザ情報は前記ユーザを特定する識別情報であり、
    前記設定情報決定手段は、情報処理システムのリソースを利用する団体を特定するための団体識別情報に前記機器の前記機器情報が登録された機器情報記憶部、及び、前記団体識別情報に前記ユーザの前記ユーザ情報が登録されたユーザ情報記憶部を参照し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが同じ場合、前記設定情報決定手段は、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報と、前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報とが異なる場合、
    前記設定情報決定手段は、前記団体識別情報に対応付けて該団体に対する情報の要求が許可される他の団体の団体識別情報が登録された第一の要求許可情報を参照して、
    前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体からの情報の要求を前記機器情報に対応付けられた前記団体識別情報の団体が許可しているか否かを判断し、許可している場合には前記ユーザ情報に対応付けられた前記団体識別情報により特定される前記設定情報を前記機器に送信すると決定し、
    前記通信手段は前記設定情報決定手段が決定した前記設定情報を前記機器に送信するプログラム。
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