JP6610365B2 - 画像処理装置及び画像処理プログラム - Google Patents
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Description
画像処理装置の管理者が、その登録処理を行い、負担となっている。
本発明は、画像処理装置の利用の申請があった場合に、管理者に処理を行わせることなく、管理者と関係のある申請者を登録することができるようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
請求項1の発明は、申請者から本装置の利用申請を受け付ける受付手段と、該申請者が本装置の管理者の関係者として関連付けられていると判断された場合は、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する送信手段と、前記外部装置から登録の旨の通知を受信した後に、該申請者に利用許可の旨を提示する提示手段とを有し、前記送信手段は、前記申請者が前記管理者の関係者として関連付けられなくなったと判断された場合は、該申請者の利用許可を解除する旨の情報を前記外部装置に送信する、画像処理装置である。
請求項5の発明は、画像処理装置を、申請者から本装置の利用申請を受け付ける受付手段と、該申請者が本装置の管理者の関係者として関連付けられていると判断された場合は、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する送信手段と、前記外部装置から登録の旨の通知を受信した後に、該申請者に利用許可の旨を提示する提示手段として機能させ、前記送信手段は、さらに前記管理者が前記申請者の関係者として関連付けられていると判断された場合に、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する、画像処理プログラムである。
請求項5の画像処理プログラムによれば、画像処理装置の利用の申請があった場合に、管理者に処理を行わせることなく、管理者と関係のある申請者を登録することができる。また、管理者が申請者の関係者として関連付けられている場合に、その申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信することができる。
<第1の実施の形態>
図1は、第1の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するという意味である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態にしたがって、又はそれまでの状況・状態にしたがって定まることの意を含めて用いる。「予め定められた値」が複数ある場合は、それぞれ異なった値であってもよいし、2以上の値(もちろんのことながら、全ての値も含む)が同じであってもよい。また、「Aである場合、Bをする」という意味を有する記載は、「Aであるか否かを判断し、Aであると判断した場合はBをする」の意味で用いる。ただし、Aであるか否かの判断が不要である場合を除く。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
クラウドプリントという機能がある。つまり、クラウドを利用した印刷であり、
(1)文書をクラウドにストア(格納)し、
(2)デバイスをクラウドに登録し、
(3)ユーザーに画像処理装置(プリンタ、デバイスともいわれる)の利用許可を関連付け(紐づけ)、
(4)ストアされた文書を、登録された画像処理装置で印刷するための印刷要求、
の手順となる。なお、クラウド、クラウドプリントの機能を有する装置を、以下、情報処理装置ともいう。
クラウドプリントでは、クラウド上に登録された画像処理装置に対して印刷を指定するため、事前にクラウド上にその画像処理装置を利用できる者を登録する必要がある。本実施の形態を用いない場合、その登録処理を実施するには、画像処理装置の管理者が登録の手続きを行うこととなる。
なお、画像処理装置とは、少なくともプリンタの機能を有している装置であって、プリンタ、複写機、ファックス、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)等が該当する。
通信モジュール115は、権限処理モジュール120と接続されている。通信モジュール115は、申請者等が利用する端末(図2を用いて後述するユーザー端末210等)、クラウドプリントの機能を有する情報処理装置(図2を用いて後述する情報処理装置200等)等との通信を行う。
利用申請受付モジュール125は、通信モジュール115を介して、申請者が利用する端末から、画像処理装置100を利用したクラウドプリントの許可を得るための申請を受け付ける。
情報処理装置側では、画像処理装置100と申請者を対応付ける。例えば、プリンタ利用許可テーブル500を用いて管理する。図5は、プリンタ利用許可テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。プリンタ利用許可テーブル500は、プリンタID欄510、ユーザーID欄520を有している。プリンタID欄510は、本実施の形態において、画像処理装置を一意に識別するための情報(この例では、プリンタID)を記憶している。ユーザーID欄520は、本実施の形態において、ユーザー(許可された申請者)を一意に識別するための情報(ユーザーID)を記憶している。
また、利用許可処理モジュール140は、記憶手段から、管理者と通信が行える者として申請者が削除された場合は、その申請者の利用許可を解除することを示す情報を情報処理装置に送信するようにしてもよい。つまり、申請者が利用許可された後に、記憶手段内が変更されて、申請者が削除された場合は、その申請者の利用許可も削除する。この処理を行うタイミングは、予め定められた期間毎であってもよいし、記憶手段から変更があった旨の通知を受けた場合であってもよい。
画像処理装置100A、画像処理装置100B、情報処理装置200、ユーザー端末210A、ユーザー端末210B、ユーザー情報記憶装置220は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。通信回線290は、無線、有線、これらの組み合わせであってもよく、例えば、通信インフラとしてのインターネット、イントラネット等であってもよい。また、情報処理装置200、ユーザー情報記憶装置220による機能は、クラウドサービス(クラウドプリント)として実現してもよい。ユーザー端末210は、画像処理装置100に対して利用申請を送信する。例えば、PC(Personal Computer、ノートPC、タブレット型PC等を含む)、携帯端末装置(スマートフォン、携帯電話等を含む)等が該当する。ユーザー情報記憶装置220は、例えば、前述したように、各ユーザーのアドレス帳、フレンドリスト、電子住所録等を記憶している。
ステップS302では、利用申請受付モジュール125は、申請者のユーザー端末210から画像処理装置100の利用申請を受け付ける。
ステップS304では、管理者アドレスリスト取得モジュール130は、プリンタ管理者情報を取得する。前述したように、例えば、プリンタ管理者情報テーブル400から取得すればよい。
ステップS306では、管理者アドレスリスト取得モジュール130は、管理者のアドレスリストを要求する。前述したように、例えば、ユーザー情報記憶装置220内の管理者のアドレステーブル600から取得する。
ステップS310では、利用許可処理モジュール140は、クラウド(情報処理装置200)にプリンタ利用許可リストを更新する。
ステップS312では、利用許可処理モジュール140は、申請者のユーザー端末210に利用許可を送信する。
ステップS314では、利用許可処理モジュール140は、申請者のユーザー端末210に利用不許可を送信する。
画像処理装置100はプリンタ管理者情報テーブル400Aを記憶しており、プリンタ管理者情報テーブル400A内には、「CloudA:userA@domain.local」が登録されている。つまり、画像処理装置100の管理者は、ユーザーA(userA)であり、CloudA(クラウドプリント)に管理者として登録されている。
ユーザー情報記憶装置220はユーザーAのアドレステーブル600Aを記憶しており、ユーザーAのアドレステーブル600A内には、「userB@network.local」が登録されている。
また、情報処理装置200は、プリンタ利用許可テーブル500Aを記憶している。この段階では、「userA@domain.local」だけが登録されている。
Step704では、画像処理装置100がユーザー情報記憶装置220内のユーザーAのアドレステーブル600Aに対して、userBの検索を行う。ユーザーAのアドレステーブル600A内にuserBがあったので、ユーザーB710Bの利用を許可する。
Step708では、画像処理装置100はユーザー端末210B(ユーザーB710B)に対して、許可通知を行う。
図8は、第2の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
なお、前述の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する(以下、同様)。
画像処理装置100は、印刷モジュール110、通信モジュール115、権限処理モジュール120を有している。通信モジュール115は、権限処理モジュール120と接続されており、また、通信回線を介して情報処理装置200の通信モジュール810、ユーザー端末210と接続されている。権限処理モジュール120は、利用申請受付モジュール125、管理者アドレスリスト取得モジュール130、申請者検索モジュール135、利用許可処理モジュール140を有しており、通信モジュール115と接続されている。
通信モジュール810は、利用申請モジュール820と接続されており、また、通信回線を介して、画像処理装置100の通信モジュール115、ユーザー端末210と接続されている。通信モジュール810は、画像処理装置100、ユーザー端末210等との通信を行う。
利用申請モジュール820は、利用申請受付モジュール825、利用申請処理モジュール830を有しており、通信モジュール810と接続されている。利用申請モジュール820は、ユーザー端末210から受け付けた利用申請に関する処理を行う。
利用申請受付モジュール825は、通信モジュール810を介して、ユーザー端末210から画像処理装置100の利用申請を受け付ける。
そして、画像処理装置100の利用申請受付モジュール125は、情報処理装置200から利用申請を受け付ける。この後は、第1の実施の形態による処理と同等の処理を行う。
ステップS902では、利用申請処理モジュール830は、申請者のアドレスリストを取得する。前述したように、例えば、ユーザー情報記憶装置220内の申請者のアドレステーブル600から取得する。
ステップS904では、利用申請処理モジュール830は、申請者のアドレスリストに指定されたプリンタの管理者がいるか否かを判断し、いる場合はステップS906へ進み、それ以外の場合はステップS908へ進む。プリンタの管理者は、前述したように、例えば、プリンタ管理者情報テーブル1000から取得する。
ステップS908では、利用申請処理モジュール830は、ユーザー端末210に利用不可を送信する。
ステップS906の処理によって、図3に例示したフローチャートによる処理が画像処理装置100によって行われる。なお、ステップS302による利用者申請は、ステップS906によって送信された利用申請を受信することとなる。
画像処理装置100はプリンタ管理者情報テーブル400Aを記憶しており、プリンタ管理者情報テーブル400A内には、「CloudA:userA@domain.local」が登録されている。つまり、画像処理装置100の管理者は、ユーザーA(userA)であり、CloudA(クラウドプリント)に管理者として登録されている。
ユーザー情報記憶装置220はユーザーAのアドレステーブル600A、ユーザーBのアドレステーブル600Bを記憶しており、ユーザーAのアドレステーブル600A内には、「userB@network.local」が登録されている。ユーザーBのアドレステーブル600B内には、「userA@domain.local」が登録されている。
また、情報処理装置200は、プリンタ利用許可テーブル500A、プリンタ管理者情報テーブル1000Aを記憶している。プリンタ利用許可テーブル500Aには、この段階では、「userA@domain.local」だけが登録されている。プリンタ管理者情報テーブル1000A内には、「PrinterA:userA@domain.local」が登録されている。
Step1104では、情報処理装置200がユーザー情報記憶装置220内のユーザーBのアドレステーブル600Bに対して、userAの検索を行う。なお、ここでのuserAは、プリンタ管理者情報テーブル1000Aから取得したものである。ここでは、ユーザーBのアドレステーブル600B内にuserAがあるので、次のStep1106に進む。
Step1106では、情報処理装置200は、画像処理装置100に対して、ユーザーB710Bの登録を依頼する。この後は、画像処理装置100が、第1の実施の形態の処理と同等の処理を行う。
Step1110では、画像処理装置100は情報処理装置200に対して、ユーザーB710Bの利用許可の登録を行う。この処理後では、情報処理装置200のプリンタ利用許可テーブル500A内には、「userA@domain.local」と「userB@network.local」が登録されていることになる。
Step1112では、画像処理装置100はユーザー端末210B(ユーザーB710B)に対して、許可通知を行う。
図12は、第3の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。画像処理装置1200は、第1の実施の形態の画像処理装置100に、申請者アドレスリスト取得モジュール1230、管理者検索モジュール1235を加えたものである。
画像処理装置1200は、印刷モジュール110、通信モジュール115、権限処理モジュール120を有している。
通信モジュール115は、権限処理モジュール120と接続されている。
権限処理モジュール120は、利用申請受付モジュール125、管理者アドレスリスト取得モジュール130、申請者検索モジュール135、申請者アドレスリスト取得モジュール1230、管理者検索モジュール1235、利用許可処理モジュール140を有しており、通信モジュール115と接続されている。
なお、利用申請受付モジュール125は、通信モジュール115を介して利用申請を受け付けることの他に、画像処理装置1200が具備しているユーザーインターフェース(キー、タッチパネル等)を用いた申請者の操作にしたがって、利用申請を受け付けるようにしてもよい。
管理者検索モジュール1235は、申請者と通信が行える者を記憶している記憶手段(ユーザー情報記憶装置220、申請者が利用しているユーザー端末210等)から、画像処理装置1200の管理者を検索する。申請者検索モジュール135と同等の処理を行うが、検索する対象は、申請者ではなく、管理者である。
ステップS1302では、利用申請を受け付ける。
ステップS1304では、プリンタ管理者情報を取得する。
ステップS1308では、管理者のアドレスリストを取得する。
ステップS1310では、申請者検索モジュール135は、管理者アドレスリストに申請者情報が含まれているかを判断し、及び、管理者検索モジュール1235は、申請者アドレスリストに管理者情報が含まれているか否かを判断する。そして、両者において、含まれている場合はステップS1312へ進み、それ以外の場合はステップS1316へ進む。
ステップS1312では、クラウドにプリンタ利用許可リストを更新する。
ステップS1314では、利用許可を通知する。
ステップS1316では、利用不許可を通知する。
画像処理装置1200はプリンタ管理者情報テーブル400Aを記憶しており、プリンタ管理者情報テーブル400A内には、「CloudA:userA@domain.local」が登録されている。つまり、画像処理装置1200の管理者は、ユーザーA(userA)であり、CloudA(クラウドプリント)に管理者として登録されている。
ユーザー情報記憶装置220はユーザーAのアドレステーブル600A、ユーザーBのアドレステーブル600Bを記憶しており、ユーザーAのアドレステーブル600A内には、「userB@network.local」が登録されている。ユーザーBのアドレステーブル600B内には、「userA@domain.local」が登録されている。
また、情報処理装置200は、プリンタ利用許可テーブル500Aを記憶している。プリンタ利用許可テーブル500Aには、この段階では、「userA@domain.local」だけが登録されている。
なお、画像処理装置1200は、液晶ディスプレイ等の表示装置に、ブラウザを用いて情報処理装置200(又はユーザー情報記憶装置220)と通信を行うようにしてもよい。したがって、その場合、ユーザーB710Bは、画像処理装置1200のブラウザを通した操作で許可申請を行う。
図15は、第4の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
画像処理装置100は、印刷モジュール110、通信モジュール115、権限処理モジュール120を有している。通信モジュール115は、権限処理モジュール120と接続されており、また、通信回線を介して情報処理装置1500の通信モジュール1510、ユーザー端末210と接続されている。権限処理モジュール120は、利用申請受付モジュール125、管理者アドレスリスト取得モジュール130、申請者検索モジュール135、利用許可処理モジュール140を有しており、通信モジュール115と接続されている。
ユーザー端末210は、通信回線を介して、画像処理装置100の通信モジュール115、情報処理装置1500の通信モジュール1510と接続されている。
通信モジュール1510は、利用申請モジュール1520と接続されており、また、通信回線を介して、画像処理装置100の通信モジュール115、ユーザー端末210と接続されている。通信モジュール1510は、画像処理装置100、ユーザー端末210と通信を行う。
プリント指示受付モジュール1525は、通信モジュール1510を介して、ユーザー端末210から文書のプリント指示を受け付ける。
権限情報取得モジュール1530は、プリント指示受付モジュール1525によって受け付けられたプリント対象の文書の権限情報を取得する。例えば、文書アクセス権テーブル1700から取得する。文書アクセス権テーブル1700は、文書に付加されていてもよいし、文書管理装置から取得してもよい。図17は、文書アクセス権テーブル1700のデータ構造例を示す説明図である。文書アクセス権テーブル1700は、文書ID欄1710、ユーザーID欄1720、権限欄1730を有している。文書ID欄1710は、本実施の形態において、文書を一意に識別するための情報(文書ID)を記憶している。ユーザーID欄1720は、その文書に対して権限を有しているユーザーのユーザーIDを記憶している。ユーザーは複数人であってもよい。権限欄1730は、そのユーザーがその文書に対して有している権限(読み込み、編集、削除等)を記憶している。
利用申請処理モジュール1540は、文書の印刷指示を行った申請者(ユーザー端末210のユーザー)に画像処理装置100の利用許可がない場合は、その文書に対する権限を有している他の者Bを抽出し、他の者Bが利用許可を有している画像処理装置100にその申請者の申請を送信する。
そして、画像処理装置100の利用申請受付モジュール125は、情報処理装置1500からの申請を受け付ける。画像処理装置100は、前述の実施の形態による処理を行う。これによって、具体的には、プリント指示を行ったユーザーBは、画像処理装置100の利用許可を得ていないが、プリント対象の文書に対して権限を有している他のユーザーAが画像処理装置100の利用許可を得ている場合は、ユーザーBのプリント指示であっても画像処理装置100からのプリントを許可することとなる。
プリンタ利用許可処理モジュール1545は、プリンタ利用許可テーブル500に関する処理を行う。
ステップS1602では、プリント指示受付モジュール1525は、プリント指示を受け付ける。
ステップS1604では、権限情報取得モジュール1530は、該当文書の操作者権限リストを取得する。
ステップS1606では、プリンタ抽出モジュール1535は、操作者権限リストよりプリンタを利用できるメンバを検索する。
ステップS1608では、利用申請処理モジュール1540は、検索したメンバが利用できるプリンタに対して利用申請を送信する。
ステップS1610では、利用申請処理モジュール1540は、利用許可通知を受けたか否かを判断し、受けた場合はステップS1612へ進み、それ以外の場合はステップS1614へ進む。
ステップS1614では、プリンタ利用許可処理モジュール1545は、プリンタ利用許可テーブル500をそのままとする。
ステップS1616では、情報処理装置1500は画像処理装置100に対して、印刷を指示する。
ステップS1618では、プリンタ利用許可処理モジュール1545は、印刷が終了したか否かを判断し、終了した場合はステップS1620へ進み、それ以外の場合は終了するまで待機する。
ステップS1620では、プリンタ利用許可処理モジュール1545は、継続した利用申請を行うか否かを判断し、行う場合は処理を終了し(ステップS1699)、それ以外の場合はステップS1622へ進む。
ステップS1622では、プリンタ利用許可処理モジュール1545は、利用許可の削除を指示する。
ステップS1608の処理によって、図3に例示したフローチャートによる処理が画像処理装置100によって行われる。なお、ステップS302による利用者申請は、ステップS1608によって送信された利用申請を受信することとなる。
ユーザーA710Aは画像処理装置100のプリンタ利用許可を得ているが、ユーザーB710Bは画像処理装置100のプリンタ利用許可を持っていないとする。そして、ユーザーB710BはユーザーA710Aと共に文書を作成している。その文書は、例えば、情報処理装置1500内にある。その文書を操作する権利をユーザーA710AとユーザーB710Bは持っているとする。また、プリンタ利用許可テーブル500A内には、「userA@domain.local」が登録されている。文書アクセス権テーブル1700内には、「userA@domain.local、userB@network.local」が登録されている。
情報処理装置1500で文書の操作権(文書アクセス権テーブル1700)と、操作権を有しているユーザー(ユーザーA710A、ユーザーB710B)に与えられているプリンタ利用許可(プリンタ利用許可テーブル500A)を参照する。文書の操作権を有しているユーザー(ここでは、ユーザーA710A)が画像処理装置100のプリンタ利用許可を持っている場合、現在持っていないユーザー(ここでは、ユーザーB710B)に画像処理装置100の利用許可を自動的に割り当て、プリンタ選択のリストの候補に表示させる(Step1804)。ここでは、プリンタリスト1810内の「printerA(画像処理装置100)」を表示する。
その後、Step1806では、ユーザーB710Bのプリンタ利用許可テーブル500Aの登録処理を行う(図16の例に示したフローチャート内のステップS1610〜S1622)。
また、画像処理装置100自身を画像処理装置100の管理者として、情報処理装置200(情報処理装置1500)に登録するようにしてもよい。そして、その画像処理装置100の管理者としてのユーザー名、認証情報を自動生成する。既に他の画像処理装置100で、その画像処理装置100自身を管理者として登録済みかを確認し、登録済みなら、その登録済みの画像処理装置100のアドレスリスト(管理者と通信が行える者を記憶している記憶手段)の情報を譲り受ける。未登録ならば(つまり、画像処理装置100自身を管理者として登録するのが、最初の画像処理装置100の場合)、画像処理装置100のアドレスリストの追加条件にしたがって設定する。その追加条件として、例えば、予め定められたユーザーのアドレスリストを用いる、予め定められたドメインのユーザーのアドレスリストを用いる等の条件がある。
図19は、第5の実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
第5の実施の形態である情報処理装置1900は、画像処理装置を利用できる者(クラウドプリントの利用者)を登録するものであって、図19の例に示すように、通信モジュール1915、権限処理モジュール1920を有している。情報処理装置1900は、前述の実施の形態におけるクラウドプリントの機能を有する情報処理装置としての機能を有する。
前述の第1の実施の形態の画像処理装置100と同様に、利用申請を受け付け、申請者と管理者の関係を判断する。ただし、その判断主体がクラウドサーバであるものである。このとき、受け付ける利用申請は申請者が直接情報処理装置1900に送信するものでも、画像処理装置100が申請者からの利用申請を受け付けた場合に、画像処理装置100が情報処理装置1900に送信するものでもよい。
利用申請受付モジュール1925は、通信モジュール1915を介して、申請者が利用する端末から、画像処理装置を利用したクラウドプリントの許可を得るための申請を受け付ける。
そして、利用許可処理モジュール1940は、画像処理装置と申請者を対応付ける。例えば、プリンタ利用許可テーブル500を用いて管理する。
また、利用許可処理モジュール1940は、記憶手段から、管理者と通信が行える者として申請者が削除された場合は、その申請者の利用許可を解除するようにしてもよい。つまり、申請者が利用許可された後に、記憶手段内が変更されて、申請者が削除された場合は、その申請者の利用許可も削除する。この処理を行うタイミングは、予め定められた期間毎であってもよいし、記憶手段から変更があった旨の通知を受けた場合であってもよい。
ステップS2002では、利用申請受付モジュール1925は、申請者のユーザー端末210から画像処理装置の利用申請を受け付ける。
ステップS2004では、管理者アドレスリスト取得モジュール1930は、プリンタ管理者情報を取得する。前述したように、例えば、プリンタ管理者情報テーブル400から取得すればよい。
ステップS2006では、管理者アドレスリスト取得モジュール1930は、管理者のアドレスリストを要求する。前述したように、例えば、ユーザー情報記憶装置220内の管理者のアドレステーブル600から取得すればよい。
ステップS2010では、利用許可処理モジュール1940は、プリンタ利用許可リストを更新する。
ステップS2012では、利用許可処理モジュール1940は、申請者に利用許可を送信する。
ステップS2014では、利用許可処理モジュール1940は、申請者に利用不許可を送信する。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通等のために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray(登録商標) Disc)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、SD(Secure Digital)メモリーカード等が含まれる。
そして、前記のプログラムの全体又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、又は無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分又は全部であってもよく、又は別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化等、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
110…印刷モジュール
115…通信モジュール
120…権限処理モジュール
125…利用申請受付モジュール
130…管理者アドレスリスト取得モジュール
135…申請者検索モジュール
140…利用許可処理モジュール
200…情報処理装置
210…ユーザー端末
220…ユーザー情報記憶装置
290…通信回線
810…通信モジュール
820…利用申請モジュール
825…利用申請受付モジュール
830…利用申請処理モジュール
1200…画像処理装置
1230…申請者アドレスリスト取得モジュール
1235…管理者検索モジュール
1500…情報処理装置
1510…通信モジュール
1520…利用申請モジュール
1525…プリント指示受付モジュール
1530…権限情報取得モジュール
1535…プリンタ抽出モジュール
1540…利用申請処理モジュール
1545…プリンタ利用許可処理モジュール
Claims (5)
- 申請者から本装置の利用申請を受け付ける受付手段と、
該申請者が本装置の管理者の関係者として関連付けられていると判断された場合は、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する送信手段と、
前記外部装置から登録の旨の通知を受信した後に、該申請者に利用許可の旨を提示する提示手段と
を有し、
前記送信手段は、前記申請者が前記管理者の関係者として関連付けられなくなったと判断された場合は、該申請者の利用許可を解除する旨の情報を前記外部装置に送信する、
画像処理装置。 - 申請者から本装置の利用申請を受け付ける受付手段と、
該申請者が本装置の管理者の関係者として関連付けられていると判断された場合は、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する送信手段と、
前記外部装置から登録の旨の通知を受信した後に、該申請者に利用許可の旨を提示する提示手段と
を有し、
前記送信手段は、さらに前記管理者が前記申請者の関係者として関連付けられていると判断された場合に、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する、
画像処理装置。 - 前記送信手段は、さらに前記管理者が前記申請者の関係者として関連付けられている場合に、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する、
請求項1に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置を、
申請者から本装置の利用申請を受け付ける受付手段と、
該申請者が本装置の管理者の関係者として関連付けられていると判断された場合は、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する送信手段と、
前記外部装置から登録の旨の通知を受信した後に、該申請者に利用許可の旨を提示する提示手段
として機能させ、
前記送信手段は、前記申請者が前記管理者の関係者として関連付けられなくなったと判断された場合は、該申請者の利用許可を解除する旨の情報を前記外部装置に送信する、
画像処理プログラム。 - 画像処理装置を、
申請者から本装置の利用申請を受け付ける受付手段と、
該申請者が本装置の管理者の関係者として関連付けられていると判断された場合は、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する送信手段と、
前記外部装置から登録の旨の通知を受信した後に、該申請者に利用許可の旨を提示する提示手段
として機能させ、
前記送信手段は、さらに前記管理者が前記申請者の関係者として関連付けられていると判断された場合に、該申請者に本装置の利用を許可させるように外部装置に対して登録依頼を送信する、
画像処理プログラム。
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