JP2002082707A - 数値制御装置の集中管理装置 - Google Patents

数値制御装置の集中管理装置

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JP2002082707A
JP2002082707A JP2000273492A JP2000273492A JP2002082707A JP 2002082707 A JP2002082707 A JP 2002082707A JP 2000273492 A JP2000273492 A JP 2000273492A JP 2000273492 A JP2000273492 A JP 2000273492A JP 2002082707 A JP2002082707 A JP 2002082707A
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Ryuichi Oki
隆一 沖
Sachiyo Nishijima
幸代 西嶋
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Sodick Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パーソナルコンピュータ(PC)で複数の数
値制御装置を管理する場合、各数値制御装置に対するい
くつもの要求を一定の管理下で行なう。 【解決手段】集中管理装置1は、複数のPCと複数の数
値制御装置との間を中継するように配置される。第2の
記憶装置50は、数値制御装置から順次稼動状態のデー
タを定期的に取得する順番とインターバルの時間とを含
む共通の設定データおよび複数のPCの何れからも実行
できる数値制御装置を管理するための共通の1つの管理
プログラムを記憶している。演算装置10の主演算手段
11は、管理プログラムに従って設定されたインターバ
ルの時間経過したときに設定された順番で複数の数値制
御装置から最新の前記稼動状態のデータを順次取得す
る。変換手段14は、最新の稼動状態のデータをPCに
インターネットブラウザを媒介して表示される状態に計
算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械を制御す
る数値制御装置を複数集中して管理する管理システムに
関し、特に、接続される複数の汎用のパーソナルコンピ
ュータからのそれぞれの要求に応じて複数の数値制御装
置を監視できる数値制御装置の集中管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信回線を通してコンピュータ内蔵型の
数値制御装置(CNC)とそこから離れた位置にあるコ
ンピュータ機器との間を通信ケーブルで接続し、工作機
械の本機とそれに付属する加工液や冷却液の供給装置や
自動工具交換装置のような周辺機器を含む工作機械を管
理する管理システムが知られている。一般に、この種の
管理システムは、工作機械およびそれを制御する数値制
御装置の稼動状態の監視、稼動実績の評価、保守点検な
どが、数値制御装置に接続される遠隔地の管理装置によ
って管理することができ、作業の能率の向上に貢献して
いる。
【0003】これまで、数値制御装置を遠隔地の機器か
ら管理するシステムを実現する上では、数値制御装置と
の間でデータの通信が可能な専用のコンピュータ機器の
設置が要求されてきた。しかし、近年、コンピュータ機
器とコンピュータネットワーク技術、およびそれに関連
するソフトウェアが著しく発達し、電話回線やISDN
回線のような公衆回線を通して形成されるコンピュータ
ネットワークあるいは専用回線を通して形成されるロー
カルエリアネットワーク(LAN)を介してデータを通
信できる一般的に使用されているパーソナルコンピュー
タで遠隔地にある数値制御装置を監視し、あるいは操作
することができるようになってきている。
【0004】一般的なパーソナルコンピュータで汎用の
コンピュータネットワーク(インターネットあるいはイ
ントラネット)を介して遠隔地にある数値制御装置を管
理することは、例えば、管理システムのためだけのホス
トコンピュータ、端末機器、あるいは通信ケーブルの設
置が要求されないので、従来より使用されてきたシステ
ム毎に異なる専用のコンピュータ機器による操作に比べ
て設備における時間や費用、あるいは他のシステムとの
互換性のような多くの面で有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにパーソナルコンピュータで複数の数値制御装置を管
理する場合は、いくつかの課題が残されている。例え
ば、操作者は、数値制御装置毎にパーソナルコンピュー
タを接続させ各数値制御装置からデータを得る操作を繰
り返さなければならず、操作性の向上が望まれる。
【0006】あるいは、複数のパーソナルコンピュータ
が接続される場合、各数値制御装置にそれらのパーソナ
ルコンピュータの各操作者からそれぞれ異なる要求がさ
れるとき、各数値制御装置に対するいくつもの要求を一
定の管理下で行なうことができず、各数値制御装置を一
括して管理することが困難である。また、例えば、放電
加工装置のように加工時間の推測し難い工作機械にあっ
ては、最新の稼動状態のデータの監視は重要であり、複
数の数値制御装置の最新の稼動状態のデータを一覧で確
認できるようにすることが望まれる。
【0007】本発明は、パーソナルコンピュータから複
数の数値制御装置を管理する管理システムを改良し、パ
ーソナルコンピュータから複数の数値制御装置を一括し
て集中的に管理できる管理システムを実現し得る数値制
御装置の集中管理装置を提供することを主たる目的とす
る。その他の本発明の集中管理装置の有する具体的に有
利な点については、発明の実施の形態でその都度説明さ
れる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の数値制御装置の
集中管理装置は、上述した課題を解決するために、複数
のパーソナルコンピュータ(2)とそれぞれ工作機械の
稼動状態を解析して所定の形式の複数の種類の稼動状態
のデータを生成し時系列的に累積して記憶しておく複数
の数値制御装置(3)との間を中継するように配置され
複数のパーソナルコンピュータ(2)との間および複数
の数値制御装置(3)との間でデータの通信を可能にす
る集中管理装置であって、少なくとも複数のパーソナル
コンピュータ(2)で入力され複数の数値制御装置
(3)から順次稼動状態のデータを定期的に取得する順
番とインターバルの時間とを含む共通の設定データおよ
び複数のパーソナルコンピュータ(2)の何れからも実
行できる数値制御装置を管理するための共通の1つの管
理プログラムとをパーソナルコンピュータ(2)に開放
される所定の記憶領域に記憶する記憶装置(50)と、
その管理プログラムに従って上記インターバルの時間経
過したときに上記順番で複数の数値制御装置(3)から
それぞれ最新の稼動状態のデータを順次取得し、最新の
稼動状態のデータをパーソナルコンピュータ(2)にイ
ンターネットプラウザを媒介して所定の形態で表示され
るように計算し、パーソナルコンピュータ(2)の要求
に応じて最新の稼動状態のデータをパーソナルコンピュ
ータ(2)に送信させる演算装置(10)と、を設け
る。
【0009】好ましくは、演算装置(10)が、パーソ
ナルコンピュータ(2)からの要求に応じて、設定され
たインターバルの時間に到達する前に設定された順番に
従って複数の数値制御装置(3)から最新の稼動状態の
データを順次取得し、最新の稼動状態のデータをパーソ
ナルコンピュータ(2)に送信させることを含んでな
る。また、演算装置(10)が、パーソナルコンピュー
タ(2)からの要求に応じて、設定された順番とインタ
ーバルの時間に関わらず複数の数値制御装置(3)の中
の所定の数値制御装置に所定の稼動状態のデータを抽出
させ数値制御装置から所定の稼動状態のデータを取得
し、所定の稼動状態のデータをパーソナルコンピュータ
(2)に送信させることを含んでなる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の集中管理装置
を利用した管理システムの全体の概要が示されている。
図1に示される管理システムは、第1の事務所に設置さ
れサーバ機能を有するコンピュータ機器でなる集中管理
装置1、各所に設置される複数のクライアント側のパー
ソナルコンピュータ2、および第1の工場および第2の
工場に設置され通信回線を通して接続されている複数の
数値制御装置3を含んでなる。クライアント側のパーソ
ナルコンピュータ2と数値制御装置3とは管理システム
中では、基本的には直接データは通信されず、集中管理
装置として割り当てられたただ1台の集中管理装置1を
中継する。
【0011】集中管理装置1の記憶装置の所定の記憶領
域は、WWWサーバあるいはウェッブサーバと称される
サーバとして機能するように割り当てらている。その記
憶領域には、少なくとも、遠隔地のパーソナルコンピュ
ータから集中管理装置1を経由して数値制御装置を監視
できるプログラム(以下、管理プログラムという)のデ
ータと、管理プログラムの実行に必要ないくつかの条件
を設定する設定データと、数値制御装置から得られる稼
動状態のデータと、表示されるいくつかの画面のデータ
とがそれぞれファイル形式で記憶されている。
【0012】集中管理装置1は、集中管理装置として利
用できる演算装置、記憶装置、通信装置などのハードウ
ェアの能力が十分満たされている限りにおいて、サーバ
機能が付与された一般的なパーソナルコンピュータであ
ることができる。集中管理装置1が一般的なパーソナル
コンピュータであるとき、クライアント側のパーソナル
コンピュータ2と同じように集中管理装置1から数値制
御装置3の監視ができる。
【0013】端末の操作機器の役割を果たすクライアン
ト側のパーソナルコンピュータ2は、それぞれインター
ネットあるいはイントラネットのような汎用のコンピュ
ータネットワークにおける通信をサポートするインター
ネットプロトコルに対応するソフトウェア、具体的には
インターネットブラウザ、WWWブラウザ、あるいはウ
ェッブブラウザのように称されるアプリケーションソフ
トウェア(以下、インターネットブラウザと言う)を備
えている。
【0014】複数のパーソナルコンピュータ2は、管理
システム中の同等の機能を有している。何れのパーソナ
ルコンピュータ2からでも、インターネットブラウザを
媒介して同じ方法で全ての数値制御装置3を監視し、あ
るいはいくつかの命令をすることができる。パーソナル
コンピュータ2は、インターネットブラウザを媒介して
集中管理装置1から所定の画面のデータと稼動状態のデ
ータをロードして表示装置上に稼動状態のデータを表示
させるとともに、集中管理装置1の管理プログラムを実
行させる。
【0015】複数の数値制御装置3は、各々が所定期間
内における定期的に解析して得られた稼動状態のデータ
を逐次時系列的に累積して記録している。具体的には、
数値制御装置3は、その数値制御システム側において取
得され解析されるいくつかの種類の稼動状態のデータ
を、コンピュータシステム側のデータ変換装置でテキス
トタイプのデータに変換する。それら変換された稼動状
態のデータは、日付と時刻のデータとともにバイナリ形
式でコンピュータシステム側の記憶装置に記憶されてい
る。
【0016】集中管理装置1と、パーソナルコンピュー
タ2または数値制御装置3とを携帯電話機や衛星電話機
のような無線電話機を中継して接続させることができ
る。また、無線電話機あるいは携帯端末機器がインター
ネットブラウザを実行し得る能力を具備している限りに
おいて、無線電話機や携帯端末機器を実質的にクライア
ント側のパーソナルコンピュータと同等の端末機器とし
て利用することが可能である。このとき、データが転送
されるルートの一部は電磁波に置き換えれるが、本発明
においては、電磁波も通信回線に含めて説明される。
【0017】好ましくは、集中管理装置1、複数のパー
ソナルコンピュータ2、複数の数値制御装置3のコンピ
ュータシステムは、同一のシステムプログラム(OS)
とインターネットブラウザを有する。なお、この実施の
形態における管理システムは、集中管理装置1およびパ
ーソナルコンピュータ2が汎用のコンピュータネットワ
ークで一般的な利用方法によって数値制御装置の管理以
外の目的で使用されることを制限しない。
【0018】図2は、本発明の集中管理装置の好ましい
実施の形態の構成を示している。数値制御装置を管理す
るために専用に製造されたコンピュータではない汎用の
コンピュータ機器でなる集中管理装置1はサーバの機能
を有している。集中管理装置1は、少なくとも、演算装
置10、公衆回線通信装置20、LAN通信装置30、
第1の記憶装置40、第2の記憶装置50、を含んでな
る。公衆回線通信装置20およびLAN通信装置30は
共に通信装置であって、通信回線の種類に応じて複数の
パーソナルコンピュータないし複数の数値制御装置を通
信回線を通して接続する。より好ましくは、この集中管
理装置1は、インターネットブラウザを有するととも
に、図示されていない表示装置や入力装置などの附属の
装置が接続される。
【0019】演算装置10は、CPUとROMを含んで
なる。集中管理装置1を集中管理装置として運用し数値
制御装置の管理システムを実施するとき、演算装置10
は、接続されるクライアント側のパーソナルコンピュー
タが有するインターネットブラウザを媒介して実行され
る管理プログラムに従って動作する。集中管理装置にお
ける演算装置10は、主演算手段11と、通信制御手段
12と、設定手段13と、データ変換手段14と、検索
支援手段15と、を含む。
【0020】通信制御手段12は、データ通信の接続が
許可されているクライアント側のパーソナルコンピュー
タおよび数値制御装置から接続を要求するデータを受信
したときに、それらに接続を許可する信号を送信する。
一旦、数値制御装置に接続されると(ログオン)、実際
にデータが通信(送受信)されていないときでも、数値
制御装置との通信回線の接続の状態は、パーソナルコン
ピュータまたは数値制御装置の何れかから通信回線の接
続を遮断する要求(ログオフ)がない限り維持される。
通信制御手段12は、データを受信するときは、通信装
置を介して受信されるデータを送信前の元の形式のデー
タに変換し、データを送信するときは、通信装置を介し
て送信されるデータを送信先との取り決めに基づく所定
の形式のデータに変換する。
【0021】設定手段13は、クライアント側のパーソ
ナルコンピュータからインターネットブラウザを媒介し
て入力され送信されてくるいくつかの種類の設定データ
の設定を要求する信号を受信したとき、第2の記憶装置
50の所定の記憶領域に設定データを記憶させる。これ
らの設定データは、管理システムへの参加が許容されて
いるクライアント側のパーソナルコンピュータの何れか
らでも入力することができる。
【0022】設定データは、どのパーソナルコンピュー
タから入力されたデータであっても、最新の設定データ
が以前に記憶されている設定データに上書きされて記憶
される。したがって、クライアント側のパーソナルコン
ピュータがいくつあっても、ただ1つの共通の設定デー
タの下で管理される。このため、管理システムは、それ
ぞれのクライアント側のパーソナルコンピュータのそれ
ぞれの要求に応じることができる一方で、クライアント
側のパーソナルコンピュータによって異なる条件で異な
る情報が送られるということがない。
【0023】設定手段13によって第2の記憶装置50
に記憶されている設定データは、少なくとも、監視した
い複数の所望の数値制御装置を登録するための複数の数
値制御装置に関するデータと、これら監視したい所望の
数値制御装置から最新の稼動状態のデータを定期的に取
得するインターバルの時間のデータを含む。数値制御装
置に関するデータは、例えば数値制御装置のコンピュー
タネットワークにおける名称、公衆回線の電話番号、I
Pアドレスのような重複しない固有のデータであり、コ
ンピュータネットワークにおいて通信先を識別する情報
である。
【0024】設定手段13は、監視したい複数の所望の
数値制御装置を登録するためのデータが設定されると
き、同時にシリアルな連番のデータが与えられ、この連
番のデータと数値制御装置に関するデータとを関連付け
て第2の記憶装置50に記憶させる。したがって、数値
制御装置に関するデータが設定されるときに、実質的に
それぞれの数値制御装置から最新の稼動状態のデータを
取得するときの順番が設定される。
【0025】主演算手段11は、クライアント側のパー
ソナルコンピュータの要求に応じて処理される管理プロ
グラムに従って、上記予め設定されている時間が経過す
る毎に、公衆回線通信装置20またはLAN通信装置3
0を介し通信回線を通して、複数の数値制御装置からそ
れらの数値制御装置によってそれぞれ制御される工作機
械の所定の種類の最新の稼動状態のデータを順次取得す
る。取得される工作機械の稼動状態のデータは、例え
ば、次のような種類のデータがある。
【0026】第1に、工作機械の本機とその工作機械に
含まれるいくつかの周辺機器の電源の状態、あるいは加
工中、準備中、休止中のような概括的で基本的な状態を
示すデータである。第2に、ある時間における各移動装
置の位置、電源回路の部品の動作状態のような加工や可
動の部品に関する現在の状況を示すデータである。第3
に、タンク内の加工液の残量やフィルタ内の加工屑の量
などを検出して得られる消耗品の消費の程度を示すデー
タである。第4に、加工条件やNCプログラムのような
数値制御装置に設定されているある加工における設定値
のデータである。第5に、ある加工における被加工物の
加工時間、加工面粗度、加工形状精度のような加工結果
に関するデータである。第6に、移動装置の機械リミッ
トの到達、工具の破損、あるいは瞬間的な停電の発生の
ように、異常の発生を示すデータである。
【0027】これらの稼動状態のデータを要求される数
値制御装置は、上述した予め登録されている数値制御装
置である。主演算手段11は、これらの数値制御装置か
ら設定されている順番に従って稼動状態のデータを取得
する。主演算手段11は、ある数値制御装置から稼動状
態のデータの通信に失敗した場合、通信が正常に行なわ
れていないことを示すデータを生成して、その数値制御
装置に関する最新の稼動状態のデータとして第1の記憶
装置40に記憶させる。
【0028】主演算手段11は、通信に失敗した数値制
御装置を含めて登録された全て数値制御装置から最新の
稼動状態のデータを得たとき、最新の稼動状態のデータ
を取得する“定期的な工程”の1つのサイクルを終了す
る。その定期的な工程の次のサイクルは、設定されたイ
ンターバルの時間経過後に実施される。したがって、設
定手段13で設定されるインターバルの時間は、稼動状
態のデータが要求されてからクライアント側のパーソナ
ルコンピュータに送信されるまでの時間および数値制御
装置がデータを更新する時間に大きく依存する。登録さ
れる数値制御装置の台数の増減による以外はこの時間は
ほぼ固定しているとみなすことができるから、設定され
るインターバルの時間は、最初に設定された以後は、登
録される数値制御装置の数が変わったときに変更されれ
ばよい。
【0029】データ変換手段14は、予め登録されてい
る全ての数値制御装置からそれぞれ最新の稼動状態のデ
ータが取得されたら、第1の記憶装置40に記憶されて
いるこれらの最新の稼動状態のデータを計算してインタ
ーネットブラウザの所定の形態の画面データに組み込ま
れて一覧に表示されるような形式で1つのデータファイ
ルを作成する。
【0030】これらインターネットブラウザで利用され
る形態に変換されたデータは、第2の記憶装置50の所
定の記憶領域に記憶される。各数値制御装置で解析して
得られる過去の稼動状態のデータは、各数値制御装置が
時系列的に累積して記憶している。そのため、集中管理
装置で記録する必要がなく、同じ数値制御装置でかつ同
じ種類の稼動状態のデータが次に新しく取得されたとき
は、前のデータが新しく取得されたデータに上書きされ
て記憶される。
【0031】主演算手段11は、クライアント側のパー
ソナルコンピュータからの要求に応じて、第2の記憶装
置50に更新されて記憶されている最新の稼動状態のデ
ータをそのパーソナルコンピュータに画面のデータとと
もに送信する。また、クライアント側のパーソナルコン
ピュータが予め定期的に最新の稼動状態のデータを送信
するように要求しているときは、最新の稼動状態のデー
タを得るたびに定期的にそれらのパーソナルコンピュー
タに最新の稼動状態のデータを配信する。
【0032】あるパーソナルコンピュータから設定され
たインターバルの時間に到達する前に、最新の稼動状態
のデータが要求されたら、主演算手段11は、設定され
ているインターバルの時間に到達する前に、設定された
順番に全て数値制御装置の最新の稼動状態のデータを取
得する。また、クライアント側のパーソナルコンピュー
タは、特定の数値制御装置に対してのみ最新の稼動状態
のデータを要求することもできる。この構成は、本発明
の集中管理装置の利点を失わずに、必要によっては直ち
により最新の稼動状態のデータを取得できるという利点
がある。
【0033】主演算手段11は、設定されているインタ
ーバルの時間と順番とに従って最新の稼動状態を各数値
制御装置から順次取得する定期的な工程の最中に、上述
したような“特別の要求”の信号がパーソナルコンピュ
ータから受信されたときには、その稼動状態のデータを
取得し終えた後に、パーソナルコンピュータの要求を受
け付けて、特定の数値制御装置のみへ所望の稼動状態の
データを要求する。
【0034】検索支援手段15は、クライアント側のパ
ーソナルコンピュータの要求に応じて管理プログラム中
の検索支援プログラムを実行し、数値制御装置に検索を
実行させる手段である。検索支援手段15は、数値制御
装置とのデータの通信が行なわれていないときに、パー
ソナルコンピュータから送られてくる要求に従って1以
上の所望の数値制御装置のみに所望の稼動状態のデータ
を要求するコマンドを送信する。
【0035】このコマンドを受信した数値制御装置は、
数値制御装置が有する検索プログラムに従ってその中に
時系列的に記憶されている累積されたその数値制御装置
に制御される工作機械に関する稼動状態のデータの中か
ら所望の条件に合致する稼動状態のデータを抽出して所
定のタイプのデータ、例えばFTPタイプのデータにし
て集中管理装置1に送信する。
【0036】通信制御手段12は、所定の数値制御装置
から取得した所望の稼動状態のデータを一旦第1の記憶
装置40に記憶させる。データ変換手段14は、これら
の稼動状態のデータをクライアント側の要求に従って統
計的な計算を行ない、インターネットブラウザの予め定
められた所定の形態の画面データに組み込まれて表示さ
れるようにデータを変換する。そして、主演算手段11
は、検索を要求したクライアント側のパーソナルコンピ
ュータにこれらの稼動状態のデータを送信する。したが
って、クライアント側のパーソナルコンピュータは、イ
ンターネットブラウザ上で、これらの過去の稼動状態の
データを円グラフや棒グラフのようなグラフィック表示
形態で見ることができる。
【0037】検索支援手段15は、過去の累積された稼
動状態データが必要なときにだけ、数値制御装置に記憶
されたその稼動状態のデータを数値制御装置のコンピュ
ータに抽出させることができるから、集中管理装置の負
担を軽減できるという利点がある。このような検索は、
特に数値制御装置の中長期の実績評価や複数の数値制御
装置の比較など、数値制御装置を管理する上で有効であ
る。
【0038】公衆回線通信装置20またはLAN通信装
置30は、それぞれ基板上に設けられる、少なくとも、
公衆回線または専用回線につながる1以上の通信ポート
と、専用の演算チップ(IC)、送受信バッファと、を
含むインターフェース回路でなる。公衆回線通信装置2
0およびLAN通信装置30は、主に、シリアルデータ
列の変換と通信回線の種類で規定される所定の規格の通
信プロトコルの変換を行なう。
【0039】第1の記憶装置40と第2の記憶装置50
は、データの読書きが可能な記憶装置である。第1の記
憶装置40は、集中管理装置1の電源が投入されている
間、記憶しているデータを維持するRAMである。第1
の記憶装置50は、集中管理装置1の電源の状態に関わ
らず記憶しているデータを維持する記憶装置であり、例
えばハードディスクドライブが用いられる。第2の記憶
装置50の所定の記憶領域には、インターネットブラウ
ザを媒体として実行させることができる形式の管理プロ
グラム、管理に必要な設定データ、稼動状態のデータ、
所定の画面のデータが記憶されている。
【0040】集中管理装置のクライアント側の複数のパ
ーソナルコンピュータに共通に実行される管理プログラ
ムは、それら接続が許可されたパーソナルコンピュータ
からの殆どの要求を1つずつ受入れる。このことは、数
値制御装置を一括して管理する上で重要である。したが
って、少なくとも、あるパーソナルコンピュータが集中
管理装置を中継して数値制御装置に何らかの命令を与え
て操作している間は、他のパーソナルコンピュータの要
求は実行されず、前の命令の処理が終了するまで待機さ
れる。集中管理装置は、基本的には、通信制御手段12
を通して受け付けた命令の順番にそれぞれの命令を実行
する。
【0041】以上のように構成されたこの実施の形態の
集中管理装置は、次のような特徴を有している。第1
に、この集中管理装置は、複数のクライアント側のパー
ソナルコンピュータが集中管理装置であるコンピュータ
機器の管理プログラムを共用する構成である。したがっ
て、複数のクライアント側のパーソナルコンピュータ
は、特定の管理プログラムが不要である。その結果、パ
ーソナルコンピュータを増設しやすいという利点があ
る。また、何れのパーソナルコンピュータからも、設定
データの入力、最新の稼動状態のデータの監視、特定の
命令の実行が同等に実施でき、操作性に優れている。
【0042】第2に、この実施の形態の集中管理装置
は、複数のパーソナルコンピュータが唯一の集中管理装
置を中継して数値制御装置を管理し、かつ集中管理装置
の管理プログラムと設定データを共有する構成である。
したがって、複数のクライアント側のパーソナルコンピ
ュータが存在しても一元で複数の数値制御装置を管理で
きる。その結果、クライアント側のパーソナルコンピュ
ータが各々異なる設定や命令の要求をしたときにでも、
複数の数値制御装置の集中管理の状態は維持され、監視
の効率や信頼性が守られる。
【0043】第3に、この実施の形態の集中管理装置
は、複数の数値制御装置から順次稼動状態のデータを取
得する順番を共通してただ1つ設定し、その順番に従っ
て各数値制御装置から稼動状態のデータを取得する構成
である。したがって、各数値制御装置はほぼ同等に監視
され、数値制御装置毎に相違する条件で稼動状態の表示
されたり互いにかけ離れた時間での稼動状態のデータが
表示されたりするように統一性が失われることがなく、
どのクライアント側のパーソナルコンピュータであって
も同等の信頼性のある稼動状態の情報が得られるという
利点がある。
【0044】第4に、この実施の形態の集中管理装置
は、管理システムが定常の状態で操作されているとき
は、最新の稼動状態のデータのみを数値制御装置から取
得してクライアント側の各パーソナルコンピュータに送
信する構成である。したがって、保存されるデータの量
や送受信されるデータの量が少なく、集中管理装置の負
担が小さく、また通信にかかる時間が短い。その結果、
最新の稼動状態のデータの取得から表示までの時間がよ
り速くなり、またコンピュータ機器の能力に対して接続
可能なパーソナルコンピュータおよび数値制御装置の台
数を比較的多くできるという利点がある。
【0045】第5に、この実施の形態の集中管理装置
は、インターネットブラウザで解読できる形式のデータ
に変換されて各パーソナルコンピュータに送信される構
成である。したがって、クライアント側のパーソナルコ
ンピュータが一般的なコンピュータネットワークで用い
られるインターネットブラウザを有してさえいればよい
ので、操作性がよく端末の操作機器も増設しやすいとい
う利点がある。また、集中管理装置およびクライアント
側のパーソナルコンピュータを管理システム以外の一般
的な目的で利用できる。しかも、公衆回線を通しても稼
動状態のデータを送受信して数値制御装置を監視できる
ので、専用の回線の新たな設備を必ずしも必要とはしな
いという利点がある。
【0046】図3に、この発明の集中管理装置により監
視される数値制御装置のある具体例が示されている。こ
の具体例の数値制御装置3は、主制御装置60、通信制
御装置70、解析装置80、データ変換装置90、メモ
リ100、ハードディスクドライブ110、公衆回線通
信装置120、LAN通信装置130、入力装置14
0、表示装置150と、磁気ディスクドライブ160
と、を含んでなる。
【0047】主制御装置60は、少なくとも1つのCP
U、ROM、およびRAMを含んで構成されている。R
OMは、CPUの基本的な動作を制御する演算プログラ
ムが記憶されている。主制御装置60のCPUの1つ
は、ハードディスクドライブ110に記憶されている集
中管理装置と同一のシステムソフトウェア(OS)と、
数値制御を含めて工作機械を制御するための制御プログ
ラムを含むソフトウェア(以下、制御ソフトウェアとい
う)のプログラムやデータをメモリ100にロードし、
この制御プログラムに従って動作する。
【0048】主制御装置60は、ハードディスクドライ
ブ110のディスクや磁気ディスクドライブ160に挿
入される磁気ディスクのような記憶媒体から所望のNC
プログラム(加工プログラム)を読み込んでこれらを解
読し、解読して得られたNCデータに基づいて指令値を
演算して、工作機械の本機および周辺機器を制御する。
主制御装置60は、この基本的な動作の他に、加工に関
するデータを表示装置150に表示させたり、加工の状
態に合わせて加工条件を選択設定するような付帯的な機
能を含んでいる。
【0049】通信制御装置70、解析装置80、データ
変換装置90は、それぞれCPUを含んでなる。これら
の装置のCPUは、相互に機能を共用するように設計す
ることができる。また、主制御装置60の機能が妨げら
れない限りにおいて、主制御装置60の中のいくつかの
CPUをこれらの装置に供するように構成することがで
きる。
【0050】通信制御装置70は、電源が投入後に操作
者によるパスワードの入力を受け入れたとき、遠隔地の
サーバ機能を有するコンピュータ機器である集中管理装
置1へ専用回線を通して接続を要求するデータを送信
し、または、予め登録されている宛先へダイヤルして公
衆回線網を通して集中管理装置へ接続を要求するデータ
を送信する。
【0051】解析装置80は、工作機械の本機や周辺機
器に設置されたいくつかの検出装置で得られる検出デー
タと、数値制御装置が認識できる加工データあるいはN
Cデータに基づいて、既述した稼動状態のデータを生成
する。具体的には、例えば、工作機械の本機の位置検出
装置からの検出データとNCプログラムから解読される
NCデータとから輪郭加工における現在までの加工済み
の経路長が計算される。これら生成された稼動状態のデ
ータは、メモリ100に一時的に記憶される。
【0052】データ変換装置90は、解析装置80で解
析されメモリ100に一旦記憶された稼動状態のデータ
を順次読み込んで、テキストと呼ばれるタイプのデータ
に変換する。これらのデータは、日付と時刻の順番に並
べ替えることができるように、日付と時刻のデータとと
もにバイナリ形式で時系列的に累積してハードディスク
ドライブ110に記憶される。これらの解析される稼動
状態のデータは、予め設定されている時間間隔に従って
定期的に保存され、また、例えば一時停止が実行される
など、数値制御装置もしくは工作機械の使用の状態に何
らかの変化があった場合にも保存される。
【0053】メモリ100は、少なくとも1つのRAM
でなる。メモリ20の主要な役割は、実行されるソフト
ウェアの中の必要なプログラム、データファイル、計算
で得られた値などを一時的に記憶しておくことである。
また、ハードディスクドライブ110の主要な役割は、
必要なソフトウェアの一部または全部を記憶したり、稼
動状態の必要なデータファイルを記録したりすることで
ある。なお、公衆回線通信装置120とLAN通信装置
130は、一般的なコンピュータ機器である集中管理装
置1のそれと機能的には同じ類の装置である。
【0054】入力装置140は、キーボードやパネルの
スイッチのような操作板およびマウスを含む。表示装置
150は、液晶ディスプレイ(LCD)または陰極線管
ディスプレイ(CRT)が数値制御装置の筐体前面に取
り付けられている。また、ディスクドライブ160は、
磁気ディスクや光ディスクなどの記憶媒体から、少なく
ともデータを読み取るための付属装置である。
【0055】図4に、図1および図2に示される本発明
の集中管理装置の実施の形態における基本的な動作を示
すフローチャートが示されている。また、図5および図
6に、クライアント側のパーソナルコンピュータに共通
して表示される本発明に係る管理システムの表示画面の
具体例が示されている。以下に、これらの図を引用して
本発明の集中管理装置の動作を説明する。
【0056】最初に、集中管理装置の電源が投入される
と自動的に管理プログラムが起動する(S1)。集中管
理装置がサーバ機能を有するパーソナルコンピュータで
あるときは、キーボードとマウスを操作して管理プログ
ラムを起動する。集中管理装置は、特に必要がなければ
電源を落とされることがなく、24時間、設定データに
従って管理対象の数値制御装置から上述したように定期
的に最新の稼動状態のデータを取得していることが望ま
しい。
【0057】クライアント側のパーソナルコンピュータ
から集中管理装置を中継して数値制御装置を管理すると
きは、インターネットブラウザを起動して、集中管理装
置の管理プログラムがあるインターネットアドレス(U
RL)を入力すると、集中管理装置から図5に示される
管理システムの初期画面のデータが送信されてくる。こ
のとき、好ましくは、操作者が正しいパスワードを入力
してから初期画面のデータが送信されてくるようにす
る。
【0058】クライアント側のパーソナルコンピュータ
から既に説明されている設定データの変更の要求がある
ときは(S2,YES)、集中管理装置は管理ソフトウ
ェア中の設定データをその要求に従って書き換える(S
3)。集中管理装置を初期に起動したときは、設定デー
タが入力されていない状態であるので、これらの設定デ
ータを全て入力する必要がある。1つのクライアント側
のパーソナルコンピュータを通して設定データが更新さ
れると、同等の機能を有するクライアント側の複数のパ
ーソナルコンピュータには更新された設定データが送信
されて表示される。
【0059】クライアント側のパーソナルコンピュータ
から設定データの変更の要求を送信するときは、例え
ば、操作者がマウスを操作して、図5に示される画面に
表示されている「設定ボタン」にポインタを合わせ、マ
ウスをクリックする。この設定ボタンを選択することに
より、図6に示される画面のデータがあるURLを指定
する信号が集中管理装置に送信され、集中管理装置から
図6に示される画面のデータが送信されてくる。
【0060】操作者が、図6に示される「監視タイミン
グ」もしくは「監視装置」にデータを入力して「送るボ
タン」を選択すると、集中管理装置に設定データの変更
を要求するコマンドと入力した値のデータが集中管理装
置に送信される。このとき、図6に示されるように数値
制御装置の名称などを入力して登録すると、最新の稼動
状態のデータを取得する順番も同時に設定される。
【0061】集中管理装置は、クライアント側のコンピ
ュータから特別の要求がない限り(S4,YES)、設
定されたインターバルの時間毎に(S5,YES)、設
定された順番に従って登録された数値制御装置から順次
最新の稼動状態のデータを取得する(S6〜S8)。図
4に示される、Tは設定された時間、tは計測される時
間、Nは設定された順番の最大値、nは計数される順番
である。このとき、登録されている数値制御装置の中の
ある数値制御装置とのデータの通信ができなかったとき
は(S7,NO)、集中管理装置は、通信が不通である
ことを意味するデータを生成して、このデータをその数
値制御装置の最新の稼動状態のデータとして記録する
(S9)。
【0062】ある数値制御装置から最新の稼動状態のデ
ータを取得したら、データを取得する順番の計数値を1
加算して(S10)、次の数値制御装置から最新の稼動
状態のデータを取得するように試みる(S11,YE
S)。このとき、上記順番に代えて共通のデータとして
登録されている数値制御装置のデータのテーブルにフラ
グをつけることでも、実質的にこの順番を計数できる。
このように、本発明は、共通の順番の設定と計数におい
て、実質的に同一の結果を得る別の方法を含んでいる。
【0063】この間、クライアント側のパーソナルコン
ピュータから最新の稼動状態を順次数値制御装置から得
る動作を中断する請求があったときには(S12,YE
S)、最新の稼動状態のデータを取得する処理を中止す
る。例えば、集中管理装置が定期的な工程で最新の稼動
状態のデータを各数値制御装置から取得している最中に
検索を要求するとき、定期的な工程の終了を待たずに検
索を実行させることができる。
【0064】集中管理装置は、登録されている全ての数
値制御装置から最新の稼動状態のデータを取得したとき
(S11,NO)、得られた全てのデータを計算して所
定の形態にし、所定の画面のデータの中に組み込まれて
インターネットブラウザ上で解読されあるいは表示され
る形式のデータに変換して記憶装置の所定の記憶領域に
記憶させておく(S13)。上述した工程は、通常の数
値制御装置を巡回して監視する工程(定期的な工程)で
あるから(S14,YES)、計測しているインターバ
ルの時間tを始めから計測し(S15)、次の定期的な
工程までの間待機する(S5,NO)。
【0065】この間、次の定期的な工程までの待機中
に、図5に示される「更新ボタン」を操作者がクリック
し、クライアント側のパーソナルコンピュータから最新
の稼動状態のデータを要求されたときは、記憶している
最新の稼動状態のデータを図5に示されるような所定の
画面のデータの中に割り当てて、そのクライアント側の
パーソナルコンピュータに送信する(S17)。
【0066】また、図5に示される「常時監視ボタン」
を操作者がクリックし、クライアント側のパーソナルコ
ンピュータから定期的に最新の稼動状態のデータを要求
されているときは、記憶している最新の稼動状態のデー
タを図5に示されるような所定の画面のデータの中に割
り当てる。そして、該当するクライアント側のパーソナ
ルコンピュータからの特定の信号がなくても、それらの
クライアント側のパーソナルコンピュータには最新の稼
動状態のデータを配信する(S16)。
【0067】次のインターバルの時間に到達したら(S
5,YES)、集中管理装置は、各数値制御装置から次
の最新の稼動状態のデータを順次取得するとともに、先
に最新の稼動状態のデータとして記憶されているデータ
を書き換えて更新する(S6〜S13)。
【0068】ところで、例えば、図5に示される「スキ
ップボタン」を操作者がクリックし、インターバルの時
間に到達していなくてもインターバルの時間に到達した
ものとみなして最新のデータを取得するようにクライア
ント側のパーソナルコンピュータから要求されたときは
(S4,NO)、設定されたインターバルの時間Tを無
視して、定期的な工程と同様にして各数値制御装置から
順次最新の稼動状態のデータを取得する(S6〜S
8)。なお、このとき、時間の計測値を初期の値に戻す
必要はない(S14,NO)。
【0069】また、例えばクライアント側のパーソナル
コンピュータの操作者が図示しない検索画面で、数値制
御装置が時系列的に累積して保存している蓄積された履
歴のデータから特定のデータの抽出を要求したときは
(S18,YES)、集中管理装置は、所定の数値制御
装置に所定の稼動状態のデータを抽出させて送信させる
(S19)。
【0070】これらの抽出された稼動状態のデータは、
統計的な計算が行なわれてクライアント側のパーソナル
コンピュータで指定される所定の形態、例えば、グラフ
形式や表形式などの形態で表示されるように計算されて
からインターネットブラウザで解読される形式のデータ
に変換されて(S13)、図示しない所定の画面のデー
タ上に表示されるようにクライアント側のパーソナルコ
ンピュータに送信される(S16)。
【0071】なお、リンクと称される公知の機能によっ
て、操作者がマウスを操作し、図5に示されるあるフィ
ールドにポインタを合わせてクリックするだけで別のU
RLを自動的に指定されるので、簡単な操作でフィール
ドの詳細な情報を示す画面のデータを表示させることが
できる。例えば、図5に示される画面上で、所定の装置
の消耗品の欄を指定すると、その数値制御装置と工作機
械のいくつかの消耗品の使用状況が棒グラフ状に一覧に
表示される。
【0072】以上に説明された本発明の集中管理装置の
構成およびその動作は、本発明の技術思想を逸脱しない
範囲内で具体的な構成やステップのいくつかを適宜変更
し、あるいは追加することが可能である。また、従来公
知の技術のいくつくかを組み合わることが可能である。
【0073】例えば、図4に示される集中管理装置の動
作は、クライアント側の複数のパーソナルコンピュータ
の個々の要求に応じて複数の数値制御装置を監視する基
本的な動作の一例を示しているが、クライアント側のパ
ーソナルコンピュータから数値制御装置に命令を与えて
操作することも可能である。このときは、パーソナルコ
ンピュータは、集中管理装置から数値制御装置の基本的
な操作が行える画面のデータを取得する。
【0074】また、稼動状態のデータが消耗品に関する
情報であるときは、集中管理装置から予め登録している
販売会社へ自動的にその消耗品を発注することができる
ように構成できる。例えば、集中管理装置は、最新の稼
動状態のデータを得たときに、ある消耗品のデータが
「警告」の状態であるとき、登録されている販売会社の
URLを指定して販売者のウェッブサイトに接続させ、
消耗品の注文のためのデータを送信する。このとき、販
売会社の注文の形式、注文主のデータ、消耗品部材の商
品名と型番を設定データとして予め記憶装置に記憶させ
ておく必要がある。
【0075】
【発明の効果】以上のように、本発明の集中管理装置に
よれば、ただ1つの集中管理装置が各数値制御装置を所
定の順番に従って巡回して最新の稼動状態のデータを順
次取得し、複数のクライアント側のパーソナルコンピュ
ータが1つの共通の管理プログラムと設定データで数値
制御装置を管理する構成であるから、管理システムの操
作性が向上し、かつ監視の効率や信頼性を低下させるこ
となく数値制御装置の集中的な管理が実施できるという
効果を奏する。また、汎用のコンピュータネットワーク
でインターネットブラウザを媒介して一般的なパーソナ
ルコンピュータで集中管理システムが実施できるので、
管理システムの導入が促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集中管理装置を含む管理システムの全
体の構成の概容を示すブロック図である。
【図2】本発明の集中管理装置の一例である実施の形態
を示すブロック図である。
【図3】本発明の集中管理装置で管理され得る数値制御
装置の好適な具体例を示すブロック図である。
【図4】図4に示される管理システムの実施の形態を示
すフローチャートである。
【図5】クライアント側のパーソナルコンピュータの表
示装置に表示される管理システムの表示画面の例を示す
図である。
【図6】クライアント側のパーソナルコンピュータの表
示装置に表示される管理システムの表示画面の別の例を
示す図である。
【符号の説明】
10,演算装置 11,主演算手段 12,通信制御手段 13,設定手段 14,データ変換手段 15,検索支援手段 20,公衆回線通信装置 30,LAN通信装置 40,第1の記憶装置 50,第2の記憶装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれインターネットブラウザを有す
    る複数のパーソナルコンピュータとそれぞれ工作機械の
    稼動状態を解析して所定の形式の複数の種類の稼動状態
    のデータを生成し時系列的に累積して記憶しておく複数
    の数値制御装置との間を中継するように配置され前記複
    数のパーソナルコンピュータとの間および前記複数の数
    値制御装置との間でデータの通信を可能にする集中管理
    装置であって、少なくとも前記複数のパーソナルコンピ
    ュータで入力され前記複数の数値制御装置から順次前記
    稼動状態のデータを定期的に取得する順番とインターバ
    ルの時間とを含む共通の設定データおよび前記複数のパ
    ーソナルコンピュータの何れからも実行できる前記数値
    制御装置を管理するための共通の1つの管理プログラム
    とを前記パーソナルコンピュータに開放される所定の記
    憶領域に記憶する記憶装置と、前記管理プログラムに従
    って前記インターバルの時間経過したときに前記順番で
    前記複数の数値制御装置からそれぞれ最新の前記稼動状
    態のデータを順次取得し、前記最新の稼動状態のデータ
    を前記パーソナルコンピュータにインターネットブラウ
    ザを媒介して所定の形態で表示されるように演算し、前
    記パーソナルコンピュータの要求に応じて前記最新の稼
    動状態のデータを前記パーソナルコンピュータに送信さ
    せる演算装置と、を含んでなる数値制御装置の集中管理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記演算装置が、前記パーソナルコンピ
    ュータからの要求に応じて、前記設定されたインターバ
    ルの時間に到達する前に前記設定された順番に従って前
    記複数の数値制御装置から最新の稼動状態のデータを順
    次取得し、前記最新の稼動状態のデータを前記パーソナ
    ルコンピュータに送信させることを含んでなる請求項1
    に記載の集中管理装置。
  3. 【請求項3】 前記演算装置が、前記パーソナルコンピ
    ュータからの要求に応じて、前記設定された順番とイン
    ターバルの時間に関わらず前記複数の数値制御装置の中
    の所定の数値制御装置に所定の稼動状態のデータを抽出
    させ前記数値制御装置から前記所定の稼動状態のデータ
    を取得し、前記所定の稼動状態のデータを前記パーソナ
    ルコンピュータに送信させることを含んでなる請求項1
    に記載の集中管理装置。
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