JP2002082484A - 静電荷現像用トナー、トナー収納容器および画像形成装置 - Google Patents
静電荷現像用トナー、トナー収納容器および画像形成装置Info
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- JP2002082484A JP2002082484A JP2000305127A JP2000305127A JP2002082484A JP 2002082484 A JP2002082484 A JP 2002082484A JP 2000305127 A JP2000305127 A JP 2000305127A JP 2000305127 A JP2000305127 A JP 2000305127A JP 2002082484 A JP2002082484 A JP 2002082484A
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Abstract
形成用トナーを提供し、また、耐ホットオフセット性、
熱保存性の良好な画像形成用トナーを提供し、さらにま
た、得られたトナーを収納した容器およびそれを装着し
た画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤および離型剤を少なく
とも含有するトナーにおいて、トナー(主に結着樹脂)
のTHF可溶分により求められたGPC(ゲルパミエー
ションクロマトグラフィー)による分子量分布の値が、
1000〜10000の間に少なくとも一つのピークを
有し、該分布の半値幅が分子量15,000以下である
ことを特徴とする静電荷現像用トナー。
Description
記録法、静電印刷法など静電潜像を現像するために用い
られる画像形成用トナー、トナーが収納された容器及び
画像形成装置に関する。
国特許第2,297,691号明細書、特公昭49−2
3910号公報及び特公昭43−24748号公報など
に各種の方法が記載されているように、一般には光導電
性物質を用いて作成された感光体に種々の手段により電
気的潜像を形成し、次いで該潜像を現像剤を用いて現像
した後、該現像剤による像を必要に応じて紙などに転写
し、さらに加熱、加圧あるいは溶剤蒸気などによって定
着して、行なわれるものである。
て、絶縁性有機液体中に各種の顔料や染料を微細に分散
させた液体現像剤を用いる液体現像方式と、カスケード
法、磁気ブラシ法、パウダークラウド法などのように天
然又は合成樹脂にカーボンブラックなどの着色剤を分散
して作成される乾式現像剤(以下トナーと称する)を用
いる乾式現像方式があり、近年乾式現像方式が広く使用
されている。
のエネルギー効率の良さから、加熱ヒートローラ方式が
広く一般に用いられている。この加熱ヒートローラ方式
を用いる場合に、特に近年、省エネルギーのためにトナ
ーには低温定着が要求され、特に高いエネルギーを必要
とする高速複写方式にはその要求は強く、そのために定
着時にトナーに与えられる熱エネルギーは、より小さく
する試みが盛んに行なわれている。特に、省エネルギー
のために、画像形成装置を使用可能な状態にしてから画
像形成が可能となるまでの待機時間(装置のウオームア
ップ(リカバリー)タイム)に要する電力量を可能な限
り小さくするために、待機時間の短縮が強く要望されて
いる。1999年度の国際エネルギー機関(IEA)の
DSM(Demand−side−Managemen
t)プログラム中には、次世代複写機の技術調達プロジ
ェクトが存在し、その要求仕様が公表され、30cpm
以上の複写機については、前記待機時間が10秒以内、
待機時の消費電力が10〜30ワット以下(複写速度で
異なる)とするよう、従来の複写機に比べて飛躍的な省
エネ化の達成が要求されている。この要求を達成するた
めのやり方の一つとして、加熱ヒートローラー等の定着
部材を低熱容量化させて、トナーの温度応答性を向上さ
せる方法が考えられるが、十分満足できるものではな
い。前記要求を達成し待機時間を極小にするためには、
トナー自体の定着温度を下げ、使用可能時のトナー定着
温度を低下させることが必須の技術的達成事項であると
考えられる。しかしながら、この低温定着のレベルを画
像形成装置の設定温度で比較すると、従来の低温定着ト
ナーを用いる場合より更に20℃程度設定温度を低下さ
せる必要があると考えられ、20℃の差はその要求レベ
ルが非常に高いものであることが認識できる。そのた
め、従来公知の技術を適用しても容易に達成することは
不可能であり、従来の技術領域よりさらに進んだ技術の
確立が必要である。
はかると、それに起因して定着温度範囲の確保(耐ホッ
トオフセット性)と熱保存性の維持が難しくなってくる
という問題が想定される。例えば、特開昭60−903
44号公報、特開平3−229264号公報に示される
ように、従来トナーに低軟化点の樹脂やワックスを含有
させて、トナーの低温定着性を向上させる試みがなされ
ていたが、このような低温定着トナーは、熱的に弱いた
め、使用している機械の熱や保存時の熱により固まる、
いわゆるブロッキングを起すことが知られており、その
上充分な定着温度範囲を確保することも難しく、未だに
この課題を解決したトナーは得られていないのが現状で
ある。
が高まり、従来のような体積平均粒径が10〜15μm
のトナーでは十分な高画質が得られなくなってきてお
り、さらに小粒径のトナーが求められている。しかしな
がら、トナー粒径は微粒子化が進めば進むほど、画像以
外の部分において種々の問題が発生し、特に定着工程に
おいては、ハ―フトーン部における紙等の被定着材への
トナー付着量が減少して、被定着材の凹部に転写された
トナー対して加熱部材から与えられる熱量が極端に少な
くなるため、オフセット現象を発生し易くなる等の欠点
がある。
は、従来にないレベルの低温定着性を有する画像形成用
トナーを提供することである。また、第二の課題は、耐
ホットオフセット性、熱保存性の良好な画像形成用トナ
ーを提供することである。さらにまた、第三の課題は、
前記課題が達成されて得られたトナーを収納した容器お
よびそれを装着した画像形成装置を提供することであ
る。
(1)「結着樹脂、着色剤および離型剤を少なくとも含
有するトナーにおいて、トナー(主に結着樹脂)のTH
F可溶分により求められたGPC(ゲルパミエーション
クロマトグラフィー)による分子量分布の値が、100
0〜10000の間に少なくとも一つのピークを有し、
該分布の半値幅が分子量15,000以下であることを
特徴とする静電荷現像用トナー」、(2)「結着樹脂の
THF可溶分により求められたGPCによる分子量分布
の分子量105以上の重量%が、10wt%以下である
ことを特徴とする前記第(1)項に記載の静電荷現像用
トナー」、(3)「結着樹脂としてポリエステル樹脂を
用いることを特徴とする前記第(1)または第(2)項
に記載の静電荷現像用トナー」、(4)「結着樹脂のク
ロロホルム不溶分が、クロロホルム可溶分より少ないこ
とを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項の何れか
1に記載の静電荷現像用トナー」、(5)「結着樹脂の
クロロホルム不溶分を5〜40%含有することを特徴と
する前記第(4)項に記載の静電荷現像用トナー」、
(6)「結着樹脂が低分子量の樹脂成分の海に高分子量
の樹脂成分が島を作るような状態で構成されたものであ
ることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項の何
れか1に記載の静電荷現像用トナー」、(7)「結着樹
脂のTHF可溶分により求められたGPCによる分子量
分布の値が、1000〜10000の間に少なくとも一
つのピークを有し、該分布の半値幅が分子量10,00
0以下であることを特徴とする前記第(1)項乃至第
(6)項の何れか1に記載の静電荷現像用トナー」、
(8)「結着樹脂として軟化点が25℃以上異なる少な
くとも2種類以上の樹脂が用いられ、各樹脂のTHF可
溶分により求められたGPCによる分子量分布の値が、
1000〜10000の間に少なくとも一つのピークを
有していることを特徴とする前記第(1)乃至第(7)
項の何れか1に記載の静電荷現像用トナー」、(9)
「結着樹脂のTHF可溶分により求められたGPCによ
る分子量分布の分子量Mの105以上の重量%が、10
%以下であることを特徴とする前記第(8)項に記載の
静電荷現像用トナー」、(10)「少なくとも2種類以
上の樹脂のうち、軟化点が高い方の樹脂のクロロホルム
不溶分がクロロホルム可溶分より少ないことを特徴とす
る前記第(8)項に記載の静電荷現像用トナー」、(1
1)「軟化点が高い方の樹脂のクロロホルム不溶分が5
〜40%含有することを特徴とする前記第(10)項に
記載の静電荷現像用トナー」、(12)「2種類の樹脂
がポリエステル樹脂であることを特徴とする前記第
(8)項乃至第(11)項の何れか1に記載の静電荷現
像用トナー」、(13)「ポリエステル樹脂の一方(ポ
リエステル樹脂)の多価カルボン酸成分が、ベンゼン
カルボン酸またはその無水物あるいは不飽和ジカルボン
酸またはその無水物を含有し、軟化点が90〜110
℃、また、該ポリエステル樹脂の一方(ポリエステル樹
脂)の多価カルボン酸成分が、ポリエステル樹脂と
は異なったベンゼンカルボン酸またはその無水物あるい
は不飽和ジカルボン酸またはその無水物を含有し、軟化
点が120〜160℃であることを特徴とする前記第
(12)項に記載の静電荷現像用トナー」、(14)
「ポリエステル樹脂の酸価が8〜45mgKOH/gで
あり、水酸基価が50mgKOH/g以下であることを
特徴とする前記第(3)項、第(12)項又は第(1
3)項の何れか1に記載の静電荷現像用トナー」、(1
5)「サリチル酸金属化合物を含有することを特徴とす
る前記第(1)項乃至第(14)項の何れか1に記載の
静電荷現像用トナー」、(16)「サリチル酸金属化合
物の金属成分が、6配位の構成を取りうる3価以上の金
属を有することを特徴とする前記第(15)項に記載の
静電荷現像用トナー」、(17)「離型剤が脱遊離脂肪
酸型カルナウバワックス、モンタンワックス及び酸化ラ
イスワックスの少なくとも1つであることを特徴とする
前記第(1)項乃至第(16)項の何れか1に記載の静
電荷像現像用トナー」、(18)「トナーの体積平均粒
径が5〜10μmであることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(17)項の何れか1に記載の静電荷像現像用
トナー」によって達成される。
記第(1)項乃至第(18)項の何れか1に記載の静電
荷現像用トナーが充填されたことを特徴とするトナー容
器」
「前記第(19)項に記載のトナー容器が装着されたこ
とを特徴とする画像形成装置」により達成される。
等は、本発明の第一の課題を解決するために鋭意検討
し、トナーを構成する樹脂の分子量分布をシャープ化
し、かつその低分子量分の絶対量を可能な限り多くする
と、トナーの低温定着性を向上させることに非常に有効
であるという新規な技術的思想を確認した。本発明者等
がこの技術的思想に基づいて研究を重ねた結果、トナー
を構成する樹脂のTHF可溶分により求められたGPC
による分子量分布の値が1000〜10000の間に少
なくとも一つのピークを有し、該分布の半値幅が分子量
15,000以下であるようにすることによって、従来
より格段に優れた低温定着性を実現することができるこ
とを見出して、本発明に至った。この場合、分子量分布
の半値幅が分子量10,000以下であると、低温定着
性を実現するのに、さらに好ましい。また、特にトナー
を構成する樹脂樹脂のTHF可溶分により求められたG
PCによる分子量分布の分子量Mの10 5以上の重量%
が、10wt%以下であることにより、従来より格段に
優れた低温定着性を実現することができることを見出し
た。
には、THF不溶樹脂分よりもTHF可溶樹脂分が大き
く関与していることを確認し、その結果、THF可溶樹
脂分における分子量分布の設計を工夫することによっ
て、初期の目標である低温定着性を実現したものであ
る。トナーを構成する樹脂としては、前記の条件のトナ
ーになりさえすれば、特に限定的でなく、後述するよう
に各種の樹脂が適用可能であるが、特にポリエステル樹
脂が好ましい。特に、軟化点が25℃以上異なる少なく
とも2種類のポリエステル樹脂を併用することが好まし
く、またこの複数の樹脂のそれぞれについてTHF可溶
分により求められたGPCによる分子量分布の値が10
00〜10000の間に少なくとも一つのピークを有し
ていることがさらに好ましいことを確認した。このよう
に軟化点が異なる少なくとも2種類のポリエステル樹脂
を用いる場合には、1種類の樹脂を用いる場合よりさら
に優れた低温定着性を安定的に実現できる。これは2種
類の樹脂を用いた場合の方が、低分子量領域の分子量分
布を容易に制御でき、耐ホットオフセット性を維持しな
がら、前記のようなシャープな低分子量領域の絶対量を
増加させることが可能なことによるものであると考えら
れる。
ために検討し、トナーを構成する樹脂のうちクロロホル
ム可溶分が、不溶分に比して、ホットオフセット性及び
熱保存性低下に対してより大きな原因になることを検証
した。その結果、トナーを構成する樹脂のクロロホルム
不溶樹脂の絶対量を、クロロホルム可溶樹脂の絶対量よ
り少なくすることによって、耐ホットオフセット性を改
良し、かつ熱保存性を改良することができ、本発明の第
二の課題を解決できることを確認した。本発明者等は、
トナーを構成する樹脂のクロロホルム不溶分を5〜40
%にすると、耐ホットオフセット性を改良し、かつ熱保
存性を改良するのに特に好ましいことを確認した。これ
は、例えばトナーの製造過程で行なわれる、トナーを構
成する複数種の材料を混練する工程において、樹脂の高
分子量分を切断し低分子量化することによる分子量分布
の変化を避けることができ、その結果、低分子量の樹脂
の海に高分子量の樹脂が島を作るような状態で、しかも
この高分子量分(ゲル分)の樹脂がせん断力による切断
がされにくい状態でトナー中に存在するために、耐ホッ
トオフセット性等の向上に、有効に機能するものと考え
られる。同様に、前述の少なくとも2種類のポリエステ
ル樹脂を用いる系においても、低分子量の樹脂の海に高
分子量の樹脂が島を作るような状態になるために、トナ
ー中の高分子量分の樹脂の存在が、耐ホットオフセット
性に寄与するものと考えられる。
性に対して、化学構造やコンフォメーションの違いの方
が分子量の違いより相関性があるものと一般的に認識さ
れているが、本発明は先に説明したように、トナーを構
成する樹脂の分子量を選択することによって、耐ホット
オフセット性及び熱保存性が大幅に改善されるという考
え方に基づいたものである。繰り返し説明するが、低分
子量の樹脂成分が前記のように多くなるようにすると、
トナー製造の際の混練操作により、トナー中での低分子
量の樹脂成分の海に高分子量の樹脂成分が島状に存在す
るようになるので、溶融した低分子量の樹脂成分によっ
て、混練時のせん弾力を吸収し、島状に存在する高分子
量の樹脂成分(巨大コンフォメーションであるため切断
され易い)を切断することなく高分子量部分の成分量を
保持できるので、耐ホットオフセット性が改善されるこ
とが確認された。
熱応答性が高く保たれるとの本発明者等の独自の考えに
基づいて検討を重ねた結果、本発明においては、前記の
ように樹脂分子量を調節することによって、非常に高い
技術レベルの低温定着性、耐ホットオフセット性及び熱
保存性の改良を図ることができた。従来の低温定着トナ
ーにおいては、低温定着性と耐ホットオフセット性の両
立を図るために、10 5〜107程度の中分子量域に樹脂
分を持たせるのが一般的であり、この中分子領域の樹脂
分の存在により、従来レベルの低温定着性を阻害するこ
となく耐ホットオフセット性を保持していた。
来レベルと比較できないほど高いレベルの低温定着性の
要求に対して、本発明者等はこの中分子量域の樹脂分の
存在が低温定着性を阻害する事実を確認し、中分子量域
の樹脂分をできる限り低減し、分子量分布をシャープに
することによって、熱に対するトナー樹脂の溶融応答性
を向上させる必要があることを認識した。しかし、低分
子領域のみの樹脂を用いたのでは、たとえ離型剤を含有
させたとしても、十分な耐ホットオフセット性を達成す
ることはできないために、本発明においては、耐ホット
オフセット性の向上策として、中分子量域の樹脂分では
なくクロロホルムに不溶なゲル分域を用いることとし、
その結果、耐ホットオフセット性を有しながら、本発明
の第一の課題である低温定着性を達成可能であることを
見出したものである。
いる系においては、ポリエステル樹脂のうちの一つ(ポ
リエステル樹脂という)は、多価カルボン酸成分がベ
ンゼンカルボン酸またはその無水物あるいは不飽和ジカ
ルボン酸またはその無水物を含有し、軟化点が90〜1
10℃であり、他の一つのポリエステル樹脂(ポリエス
テル樹脂という)として、多価カルボン酸成分がポリ
エステル樹脂とは異なったベンゼンカルボン酸または
その無水物あるいは不飽和ジカルボン酸またはその無水
物を含有し、軟化点が120〜160℃であるものが好
ましい。ここで、トナーのホットオフセット性と保存性
を向上させるには、ポリエステル樹脂として、軟化点
が90℃以上であることが好ましく、また、初期の低温
定着性を達成するには、軟化点が120℃以下のものが
好ましい。また、トナーのホットオフセット性を向上さ
せるには、ポリエステル樹脂として、軟化点が120
℃以上のものが好ましく、また、初期の低温定着性を達
成するには、軟化点が160℃以下のものが好ましい。
して、初期の低温定着性を達成するためには、その酸価
が8mgKOH/g以上のものが好ましく、一方トナー
のホットオフセット性を向上させるには、その酸価が4
5mgKOH/g以下のものであることが好ましい。さ
らに、ポリエステル樹脂の水酸基価についていうなら
ば、初期の低温定着性を達成し、かつ良好な帯電特性を
確保するには、50mgKOH/g以下のものが好まし
い。
酸の種類は、異なる方が同一の場合よりも広範な定着温
度範囲を得ることができるので、好ましい。その理由
は、トナー組成の微妙な違いによりポリエステル同志の
相溶性が異なり、軟化点が低い樹脂の海に軟化点が高い
樹脂が島を構成するような状態になりやすいため、低温
定着性とホットオフセット性がうまく機能分離されるこ
とによるものと考えられる。さらに、サリチル酸金属化
合物を含有させると、耐ホットオフセット性が改良でき
るため、好ましい。特に、6配位の構成を取りうる3価
以上の金属を有する錯体が、樹脂とワックスの反応性が
高い部分と反応し、軽度の架橋構造を作ることでCCA
としての効果のみならず、耐ホットオフセットの改良効
果があることが判明している。
定的でないが、細線再現性等に優れた高画質を得るため
には、体積平均粒径が5〜10μmであることが好まし
い。ここで、トナー体積平均粒径の測定は、種々の方法
によって測定可能であるが、本発明では米国コールター
・エレクトロニクス社製のコールターカウンターTAII
が用いられる。
ラフィ)は次のようにして測定される。40℃のヒート
チャンバー中でカラムを安定させ、この温度におけるカ
ラムに、溶媒としてTHFを毎分1mlの流速で流し、
試料濃度として0.05〜0.6重量%に調製した樹脂
のTHF試料溶液を50〜200μl注入して測定す
る。試料(トナー)の分子量測定に当たっては、試料の
有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試
料により、作成された検量線の対数値とカウント数との
関係から算出した。検量線作成用の標準ポリスチレン試
料としては、例えば、Pressure Chemic
al Co.あるいは東洋ソーダ工業社製の分子量が6
×102、2.1×103、4×103、1.75×1
04、5.1×104、1.1×105、3.9×105、
8.6×105、2×106、4.48×106のものを
用い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を
用いるのが適当である。また、検出器にはRI(屈折
率)検出器を用いる。
れる。トナー(結着樹脂)約1.0gを秤量し、これに
クロロホルム約50gを加えて十分に溶解させた溶液
を、まず遠心分離でわけ、JIS規格(P3801)5
種Cの定量ろ紙を用いて常温でろ過する。続いてろ紙残
渣が不溶分であり、用いたトナーとろ紙残渣の比(重量
%)で表わす。なお、トナーとしたときの結着樹脂中の
クロロホルム不溶分を測定する場合には、トナー約1.
0gを秤量して結着樹脂と同様の方法で行なうが、ろ紙
残渣の中には顔料などの固形物が存在するので、熱分析
により別途求める。結着樹脂のTgは、理学電機社製の
Rigaku THRMOFLEX TG8110によ
り、昇温速度10℃/minの条件にて測定される。酸
価及び水酸基価の測定方法は、JIS K0070に規
定の方法による。但しサンプルが溶解しない場合は、溶
媒にジオキサンまたはTHF等の溶媒を用いる。結着樹
脂の軟化点は、高架式フローテスターCFT−500
(島津製作所製)を用い、ダイス径1mm、加圧20k
g/cm2、昇温速度6℃/minの条件下で1cm2の
試料を溶融流出させたときの流出開始点から流出終了点
までの1/2に相当する温度により測定される。
通常の粉砕法でも、例えば重合法のような粉砕法以外の
製造法、あるいはそれらの併用であっても良い。
ついて詳細に説明する。本発明で用いられるポリエステ
ル樹脂は、アルコールとカルボン酸との縮重合によって
通常得られるものである。該アルコールとしては、例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコ
ール類、1.4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキ
サン、及びビスフェノールA等のエーテル化ビスフェノ
ール類、その他二価のアルコール単量体、三価以上の多
価アルコール単量体を挙げることができる。また、カル
ボン酸としては、例えばマレイン酸、フマール酸、フタ
ル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、マロン
酸等の二価の有機酸単量体、1,2,4−ベンゼントリ
カルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、
1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、1,2,
4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサン
トリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチレ
ンカルボキシプロパン、1,2,7,8−オクタンテト
ラカルボン酸等の三価以上の多価カルボン酸単量体を挙
げることができる。ここで、ポリエステル樹脂として
は、熱保存性の関係から、ガラス転位温度Tgが55℃
以上のもの、さらに60℃以上のものが好ましい。
て、前述のように、ポリエステル樹脂を用いることが最
も適しているが、ポリエステル樹脂以外の樹脂も、上記
トナー分子量分布を満足すれば、単独若しくはブレンド
使用において低温定着化を達成できる。また、ポリエス
テル樹脂を用いる場合においても、トナーの性能を損な
わない範囲で、他の樹脂を併用することもできる。
例示すると、次のようなものを挙げることができる。な
お、これらの樹脂は単独使用に限らず、二種以上併用す
ることも可能である。ポリスチレン、クロロポリスチレ
ン、ポリα−メチルスチレン、スチレン/クロロスチレ
ン共重合体、スチレン/プロピレン共重合体、スチレン
/ブタジエン共重合体、スチレン/塩化ビニル共重合
体、スチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン/マレイ
ン酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合体
(スチレン/アクリル酸メチル共重合体、スチレン/ア
クリル酸エチル共重合体、スチレン/アクリル酸ブチル
共重合体、スチレン/アクリル酸オクチル共重合体、ス
チレン/アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/
メタクリル酸エステル共重合体(スチレン/メタクリル
酸メチル共重合体、スチレン/メタクリル酸エチル共重
合体、スチレン/メタクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン/メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン/α
−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン/アクリ
ロニトリル/アクリル酸エステル共重合体等のスチレン
系樹脂(スチレン又はスチレン置換体を含む単独重合体
又は共重合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン/酢酸ビニ
ル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコー
ン樹脂、ケトン樹脂、エチレン/エチルアクリレート共
重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂等、
石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂。
ものではなく、塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重
合のいずれも利用できる。また、上記樹脂のガラス転位
温度Tgは、ポリエステル樹脂と同じく、熱保存性の関
係から55℃以上がよく、より好ましくは60℃以上が
良い。
例えばカーボンブラック、ランプブラック、鉄黒、アニ
リンブルー、フタロシアニンブルー、フタロシアニング
リーン、ハンザイエローG、ローダミン6Cレーキ、カ
ルコオイルブルー、クロムイエロー、キナクリドン、ベ
ンジジンイエロー、ローズベンガル、トリアリルメタン
系染料等の染顔料など、従来公知のいかなる染顔料をも
単独あるいは混合して使用し得、ブラックトナーとして
もフルカラートナーとしても使用できる。これらの着色
剤の使用量はトナー樹脂成分に対して、通常1〜30重
量%、好ましくは3〜20重量%である。
剤としては公知のものが全て使用できるが、特に、脱遊
離脂肪酸型カルナウバワックス、モンタンワックス及び
酸化ライスワックスを単独又は組み合わせて使用するこ
とができる。カルナウバワックスとしては、微結晶のも
のがよく、酸価が5以下であり、トナーバインダー中に
分散したときの粒子径が1μm以下の粒径であるものが
好ましい。モンタンワックスについては、一般に鉱物よ
り精製されたモンタン系ワックスを指し、カルナウバワ
ックス同様、微結晶であり、酸価が5〜14であること
が好ましい。酸化ライスワックスは、米ぬかワックスを
空気酸化したものであり、その酸価は10〜30が好ま
しい。その他の離型剤としては、固形シリコーンワニ
ス、高級脂肪酸高級アルコール、モンタン系エステルワ
ックス、低分子量ポリプロピレンワックス等、従来公知
のいかなる離型剤をも混合して使用できる。これらの離
型剤の使用量は、トナー樹脂成分に対し、1〜20重量
部、好ましくは3〜10重量部である。
剤、流動性改良剤などを配合することも可能である。帯
電制御剤としては、ニグロシン染料、金属錯塩型染料、
第四級アンモニウム塩等の従来公知のいかなる極性制御
剤も、単独あるいは混合して使用できる。これらの極性
制御剤の使用量は、トナー樹脂成分に対し、0.1〜1
0重量部、好ましくは1〜5重量部である。特に、サリ
チル酸金属錯体、好ましくは6配位の構成を取りうる3
価以上の金属を有する錯体が前記理由により良い。ここ
で、3価以上の金属の例としては、Al,Fe,Cr,
Zr等が挙げられる。流動性改良剤としては、酸化ケイ
素、酸化チタン、炭化ケイ素、酸化アルミニウム、チタ
ン酸バリウム等、従来公知のいかなる流動性改良剤をも
単独あるいは混合して使用できる。これらの流動性改良
剤の使用量は、トナー重量に対し、0.1〜5重量部、
好ましくは0.5〜2重量部である。
磁性トナーとして用いることができ、トナー中に含まれ
る磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェ
ライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッケルのような金
属あるいはこれら金属のアルミニウム、コバルト、銅、
鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウ
ム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セ
レン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属
の合金およびその混合物などが挙げられる。特にマグネ
タイトが磁気特性の点で好ましい。これらの強磁性体は
平均粒径が0.1〜2μm程度のものが望ましく、トナ
ー中に含有させる量としては樹脂成分100重量部に対
し約15〜200重量部、特に好ましくは樹脂成分10
0重量部に対し20〜100重量部である。
も、キャリアと組み合わせてなる二成分現像剤としても
用いることができる。本発明のトナーを二成分現像剤と
して使用する場合のキャリアとしては、公知のものがす
べて使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、ニッ
ケル粉のごとき磁性を有する粉体、ガラスビーズ等及び
これらの表面を樹脂などで処理したものなどが挙げられ
る。本発明におけるキャリアにコーティングし得る樹脂
粉末としては、スチレン−アクリル共重合体、シリコー
ン樹脂、マレイン酸樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂等がある。スチレン−アクリル共重
合体の場合は、30〜90重量%のスチレン分を有する
ものが好ましい。この場合スチレン分が30重量%未満
だと現像特性が低く、90重量%を越えるとコーティン
グ膜が硬くなって剥離しやすくなり、キャリアの寿命が
短くなるからである。また、本発明におけるキャリアの
樹脂コーティングは、上記樹脂の他に接着付与剤、硬化
剤、潤滑剤、導電材、荷電制御剤等を含有してもよい。
二成分現像剤いずれで用いる場合においても、トナーは
容器に充填され、トナーが充填された容器は、画像形成
装置とは別途に流通され、ユーザーが画像形成装置に装
着して画像形成するのが、一般的である。前記容器とし
て用いられるものは限定的でなく、従来のボトル型ある
いはカートリッジ型に限らず用いられる。また、画像形
成装置とは電子写真法によって画像を形成するための装
置であれば限定されず、例えば複写機とかプリンターが
包含される。
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。各実施例において使用する樹脂について表1、
2に、特性評価方法については表3に示す。各実施例で
作成したトナーの特性評価方法について、説明する。 (定着性評価)定着ローラーとしてテフロン(登録商
標)ローラーを使用した(株)リコー製複写機 MF2
200定着部を改造した装置を用いて、これにリコー製
のタイプ6200紙をセットし複写テストを行なった。
定着温度を変化させてコールドオフセット温度(定着下
限温度)とホットオフセット温度(耐ホットオフセット
温度)を求めた。従来の低温定着トナーの定着下限温度
は140〜150℃程度である。なお、低温定着の評価
条件は、紙送りの線速度を120〜150mm/se
c、面圧1.2Kgf/cm2、ニップ幅3mm、高温
オフセットの評価条件は紙送りの線速度を50mm/s
ec、面圧2.0Kgf/cm2、ニップ幅4.5mm
と設定した。各特性評価の基準は以下の通りである。 低温定着性(5段階評価) 良 ◎:130℃未満、○:130〜140℃、□:
140〜150℃、△:150〜160℃、:160℃
以上 悪 ホットオフセット性(5段階評価) 良 ◎:201℃以上、○:200〜191℃、□:1
90〜181℃、△:180〜171℃、×:170℃
以下 悪
0mlのガラス瓶に入れ、50回程度ガラス瓶をタッピ
ングし試料を密に固めた後、50℃の高温槽に24時間
放置し、その後針入度試験器を用いて針入度を以下のよ
うに求めた。 (良)◎:貫通、○:〜25mm、□25〜20mm、
△:20〜15mm、×:15mm以下(悪)
組成物を、温度計、攪拌器、コンデンサー及び窒素ガス
導入管を備えた容量1Lの4つ口丸底フラスコ内に入
れ、このフラスコをマントルヒーターにセットし、窒素
ガス導入管より窒素ガスを導入してフラスコ内を不活性
雰囲気下に保った状態で昇温し、次いで0.05gのジ
ブチルスズオキシドを加えて温度を200℃に保って反
応させ各ポリエステルを得た。
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
ジェットミルまたは機械式粉砕機、風力分級機で粉砕分
級しトナー母体を得た。得られたトナー母体に疎水性シ
リカ0.5wt%添加混合し、最終的なトナーとした。
Aをポリエステル樹脂Bに変更した以外は、実施例1と
同様なトナーを得た。
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
ジェットミルまたは機械式粉砕機、風力分級機で粉砕分
級しトナー母体を得た。得られたトナー母体に疎水性シ
リカ0.5wt%添加混合し、最終的なトナーとした。
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
ジェットミルまたは機械式粉砕機、風力分級機で粉砕分
級しトナー母体を得た。得られたトナー母体に疎水性シ
リカ0.5wt%添加混合し、最終的なトナーとした。
Eをポリエステル樹脂Fに変更した以外は、実施例4と
同様にしてトナーを得た。
をサリチル酸Zr(IV)化合物に変更した以外は、実施
例4と同様にしてトナーを得た。
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
ジェットミルまたは機械式粉砕機、風力分級機で粉砕分
級しトナー母体を得た。得られたトナー母体に疎水性シ
リカ0.5wt%添加混合し、最終的なトナーとした。
合した後、ロールミルで130〜140℃の温度で約3
0分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を
ジェットミルまたは機械式粉砕機、風力分級機で粉砕分
級しトナー母体を得た。得られたトナー母体に疎水性シ
リカ0.5wt%添加混合し、最終的なトナーとした。
Jをポリエステル樹脂Kに変えたこと以外は、実施例8
と同様にしてトナーを得た。
脂Iをポリエステル樹脂Lに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Iをポリエステル樹脂Mに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Jをポリエステル樹脂Nに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Jをポリエステル樹脂Oに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Iをポリエステル樹脂Pに変えたこと以外は、実施例
8と同様なトナーを得た。
脂Iをポリエステル樹脂Qに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Jをポリエステル樹脂Rに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Jをポリエステル樹脂Sに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
脂Jをポリエステル樹脂Tに変えたこと以外は、実施例
8と同様にしてトナーを得た。
物をサリチル酸Zn(II)化合物に変更したこと以外
は、実施例4と同様にしてトナーを得た。
なように、本発明により、第一の課題である低温で定着
が可能な低温定着化を達成したトナーを提供することが
でき、また第二の課題である、耐ホットオフセット性、
熱保存性の良好な画像形成用トナーを提供することがで
き、更に前記課題が達成されて得られたトナーを収納し
た容器およびそれを装着した画像形成装置を提供するこ
とができるという極めて優れた効果を奏するものであ
る。
Claims (20)
- 【請求項1】 結着樹脂、着色剤および離型剤を少なく
とも含有するトナーにおいて、トナー(主に結着樹脂)
のTHF可溶分により求められたGPC(ゲルパミエー
ションクロマトグラフィー)による分子量分布の値が、
1000〜10000の間に少なくとも一つのピークを
有し、該分布の半値幅が分子量15,000以下である
ことを特徴とする静電荷現像用トナー。 - 【請求項2】 結着樹脂のTHF可溶分により求められ
たGPCによる分子量分布の分子量105以上の重量%
が、10wt%以下であることを特徴とする請求項1に
記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項3】 結着樹脂としてポリエステル樹脂を用い
ることを特徴とする請求項1または2に記載の静電荷現
像用トナー。 - 【請求項4】 結着樹脂のクロロホルム不溶分が、クロ
ロホルム可溶分より少ないことを特徴とする請求項1乃
至3の何れか1に記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項5】 結着樹脂のクロロホルム不溶分を5〜4
0%含有することを特徴とする請求項4に記載の静電荷
現像用トナー。 - 【請求項6】 結着樹脂が低分子量の樹脂成分の海に高
分子量の樹脂成分が島を作るような状態で構成されたも
のであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1に
記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項7】 結着樹脂のTHF可溶分により求められ
たGPCによる分子量分布の値が、1000〜1000
0の間に少なくとも一つのピークを有し、該分布の半値
幅が分子量10,000以下であることを特徴とする請
求項1乃至6の何れか1に記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項8】 結着樹脂として軟化点が25℃以上異な
る少なくとも2種類以上の樹脂が用いられ、各樹脂のT
HF可溶分により求められたGPCによる分子量分布の
値が、1000〜10000の間に少なくとも一つのピ
ークを有していることを特徴とする請求項1乃至7の何
れか1に記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項9】 結着樹脂のTHF可溶分により求められ
たGPCによる分子量分布の分子量Mの105以上の重
量%が、10%以下であることを特徴とする請求項8に
記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項10】 少なくとも2種類以上の樹脂のうち、
軟化点が高い方の樹脂のクロロホルム不溶分がクロロホ
ルム可溶分より少ないことを特徴とする請求項8に記載
の静電荷現像用トナー。 - 【請求項11】 軟化点が高い方の樹脂のクロロホルム
不溶分が5〜40%含有することを特徴とする請求項1
0に記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項12】 2種類の樹脂がポリエステル樹脂であ
ることを特徴とする請求項8乃至11の何れか1に記載
の静電荷現像用トナー。 - 【請求項13】 ポリエステル樹脂の一方(ポリエステ
ル樹脂)の多価カルボン酸成分が、ベンゼンカルボン
酸またはその無水物あるいは不飽和ジカルボン酸または
その無水物を含有し、軟化点が90〜110℃、また、
該ポリエステル樹脂の一方(ポリエステル樹脂)の多
価カルボン酸成分が、ポリエステル樹脂とは異なった
ベンゼンカルボン酸またはその無水物あるいは不飽和ジ
カルボン酸またはその無水物を含有し、軟化点が120
〜160℃であることを特徴とする請求項12に記載の
静電荷現像用トナー。 - 【請求項14】 ポリエステル樹脂の酸価が8〜45m
gKOH/gであり、水酸基価が50mgKOH/g以
下であることを特徴とする請求項3、12又は13の何
れか1に記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項15】 サリチル酸金属化合物を含有すること
を特徴とする請求項1乃至14の何れか1に記載の静電
荷現像用トナー。 - 【請求項16】 サリチル酸金属化合物の金属成分が、
6配位の構成を取りうる3価以上の金属を有することを
特徴とする請求項15に記載の静電荷現像用トナー。 - 【請求項17】 離型剤が脱遊離脂肪酸型カルナウバワ
ックス、モンタンワックス及び酸化ライスワックスの少
なくとも1つであることを特徴とする請求項1乃至16
の何れか1に記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項18】 トナーの体積平均粒径が5〜10μm
であることを特徴とする請求項1乃至17の何れか1に
記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項19】 請求項1乃至18の何れか1に記載の
静電荷現像用トナーが充填されたことを特徴とするトナ
ー容器。 - 【請求項20】 請求項19に記載のトナー容器が装着
されたことを特徴とする画像形成装置。
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JP4118498B2 (ja) | 2008-07-16 |
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